JP3629711B2 - 製品検査支援システム,製品検査支援方法及び製品検査支援プログラム - Google Patents

製品検査支援システム,製品検査支援方法及び製品検査支援プログラム Download PDF

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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソフトウェアシステムの検査作業において、特に検査項目作成工程及び製品検査工程の効率化及び各検査工程における作業の進捗状況の正確な管理を効率良く支援するのに好適な製品検査支援システム,製品検査支援方法及び製品検査支援プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ソフトウェアシステム(以下、単にシステム,あるいは製品ともいう)の機能検査作業は、分散した検査環境で複数の担当者が、一つのソフトウェアシステムの種々の機能について検査作業を行っている。このような環境下における機能検査工程の内、検査項目作成工程では、過去に行われた類似システムの検査で不良が摘出された検査項目を、各担当者が個別に抜粋して新規の検査項目に反映させ、検査項目を新規に作成していた。同様に、過去に行われた同じシステムの検査で不良が摘出されたデグレード項目についても、各担当者が個別に抜粋して再検査項目に反映させ、再検査項目を新規に作成していた。
【0003】
また、製品検査実施時における検査項目の消化状況や、検査作業の進捗状況は、各担当者が管理しており、各担当者が作成した資料を基に、管理者が定期的に消化・進捗状況を整理して、一つのソフトウェアシステムに対する検査作業全体の進捗状況を把握・管理していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、類似不良項目及びデグレード項目の選定を各担当者に任せているため、各担当者の主観的な項目設定が行われ、その結果、一つのソフトウェアシステムの検査項目として、統一的な検査項目の作成がなされないという不具合があった。特に、担当者が異動等により変更した場合には、変更後の担当者によって、前任者と異なる項目作成が行われる可能性があり、その都度、検査項目の作成作業やレビューに手間と時間が掛かるといった不具合があった。
【0005】
また、担当者毎に分散してソフトウェアシステムの製品検査を実施し、各担当者が作成した資料を基に製品検査作業の進捗状況を管理していたため、管理者は、各担当者が作成した資料の内容が正確であるか否かはその資料からしか判断できず、製品検査作業の進捗状況を十分に把握することができないといった不具合もあった。
【0006】
そこで本発明の目的は、上記不具合を解消し、検査項目作成を統一的に且つ効率良く実施すると共に、製品検査作業にあたっては管理者による作業の進捗状況の管理を効率的に支援することが可能な製品検査支援システム,製品検査支援方法及び製品検査支援プログラムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の製品検査支援システムは、各製品の検査項目,再検査項目,及び過去の製品検査にて不良が摘出された項目に関するデータを有するデータベースを格納したデータベース格納部が各々備えられる検査担当者用のコンピュータ及び管理者用のコンピュータが、ネットワークにより接続されて成り、前記検査担当者用コンピュータが、管理者用コンピュータより受信した検査プロジェクト管理情報に基づく管理ファイルを担当者用のデータベース格納部に格納する管理情報処理部と、任意製品の一回目の検査工程における検査項目入力時に,新規入力項目と,管理者用コンピュータのデータベース格納部にアクセスして取得される類似不良項目とを検査項目として登録する検査項目登録処理を行う検査項目入力時情報処理部と、任意製品の再検査工程における再検査項目入力時に,担当者用のデータベース格納部にアクセスして取得されるデグレード項目を再検査項目として登録する再検査項目登録処理を行う検査項目消化時情報処理部と、担当者用コンピュータ内の各部間における処理データの入出力処理を行う入出力情報処理部と、前記担当者用データベース格納部あるいは管理者用コンピュータとのデータの送受信を行うデータ送受信制御部と、を有する。
【0008】
また本発明の製品検査支援システムは、前記管理者用のコンピュータが、前記管理ファイルを管理者用のデータベース格納部に格納する管理情報処理部と,管理者用コンピュータ内の各部間における処理データの入出力処理を行う入出力情報処理部と,管理者用データベース格納部あるいは前記担当者用コンピュータとのデータの送受信を行うデータ送受信制御部と,を少なくとも具備し、前記データ送受信制御部が、前記担当者用コンピュータから、検査項目データ及び不良内容データを随時取得して管理者用データベース格納部に格納している。
【0009】
さらに本発明の製品検査支援システムは、少なくとも前記管理者用のコンピュータが、担当者用及び管理者用のデータベース格納部からの抽出データに基づき所定の情報を集計して得られた集計データを反映させ,検査項目消化・不良死滅曲線及び報告書の編集・作成を行う進捗・報告情報処理部を具備している。
【0010】
また本発明の製品検査支援方法は、担当者用もしくは管理者用のコンピュータによる製品検査工程前に、検査項目を新規に入力する新規入力工程と、管理者用のデータベース内に類似不良項目が存在するかを検索する検索工程と、類似不良項目が存在する場合には,該当する類似不良項目を抽出し,新規入力の検査項目に加えて設定登録する追加設定登録工程とを有しており、更には、担当者用もしくは管理者用のコンピュータによる製品検査工程終了後且つ製品再検査工程前に、担当者用のデータベース内にデグレード項目が存在するかを検索する検索工程と、デグレード項目が存在する場合には,該当するデグレード項目を抽出して再検査項目に設定登録する設定登録工程と、を有している。
【0011】
また本発明の製品検査支援プログラムは、担当者用もしくは管理者用のコンピュータによる製品検査前に、検査項目を新規に入力する新規入力機能と、管理者用のデータベース内に類似不良項目が存在するかを検索する検索機能と、類似不良項目が存在する場合には,該当する類似不良項目を抽出し,新規入力の検査項目に加えて設定登録する追加設定登録機能と、をコンピュータに実現させるものであり、更には、担当者用もしくは管理者用のコンピュータによる製品検査終了後且つ製品再検査前に、担当者用のデータベース内にデグレード項目が存在するかを検索する検索機能と、デグレード項目が存在する場合には,該当するデグレード項目を抽出して再検査項目に設定登録する設定登録機能と、をコンピュータに実現させるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の製品検査支援システムの一実施形態を、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の製品検査支援システムの構成図であり、図2は、図1における製品検査支援システム環境のハードウェア構成図である。
【0013】
<本実施形態の製品検査支援システムの構成>
まず、図2における符号100,101は、検査項目作成時及び製品検査実施時に検査担当者(以下、担当者という)により用いられる担当者用コンピュータであり、符号200は、製品検査の取りまとめ役である管理者により製品検査作業の進捗状況の管理に用いられる管理者用コンピュータである。尚、本実施形態では、図2のように、2機の担当者用コンピュータ100,101と1機の管理者用コンピュータ200とを、例えばLAN(Local Area Network)等のネットワーク72で接続しているが、ネットワークに接続する担当者用コンピュータ及び管理者用コンピュータの台数は上記台数に限定されない。
【0014】
次に、担当者用コンピュータ100(担当者用コンピュータ101についても同様)と管理者用コンピュータ200の構成について、図1を参照して以下説明する。尚、上記ネットワーク72に接続される担当者用コンピュータは、何れも担当者用コンピュータ100と同様の構成を有するものであるため、以下の説明では、担当者用コンピュータ100と管理者用コンピュータ200とがネットワーク71で接続されているものとして説明する。
【0015】
<担当者用コンピュータの構成>
本実施形態の製品検査支援システムにおける担当者用コンピュータ100は、担当者が各種データを入力するために用いる入力装置10,各種データを外部に画面表示する表示装置11,及び処理データ等を出力するプリンタ等の出力装置12の他に、入出力情報処理部20と、管理情報処理部30と、検査項目入力時情報処理部40と、検査項目消化時情報処理部50と、進捗・報告情報処理部60と、データ送受信制御部70と、担当者用データベース格納部(以下、担当者用DB格納部という)80と、を具備している。以下、各部20〜80について説明する。
【0016】
前記入出力情報処理部20は、前記入力装置10により入力された命令及びデータの送信先として管理情報処理部30,検査項目入力時情報処理部40,検査項目消化時情報処理部50,進捗・報告情報処理部60の内から選定して送信する選定送信機能と、前記の各情報処理部30〜60より受信したデータを表示装置11,出力装置12に出力する出力処理機能と、を備えている。
【0017】
前記管理情報処理部30は、管理者が作成した検査プロジェクト管理情報に基づく管理ファイルを管理者用コンピュータ200より受信した際に、この管理ファイルを担当者用DB格納部80に格納する管理ファイル格納機能を備えている。
【0018】
前記検査項目入力時情報処理部40は、任意製品の一回目の検査工程における検査項目入力時に処理動作を行うものであり、過去に実施した類似製品の検査にて摘出された不良項目データを後述の管理者用データベース格納部(管理者用DB格納部)250内から検索するデータ検索機能と、設定検査項目について管理者とのレビューにおけるチェックを行う項目チェック機能と、検査項目を決定し,担当者用DB格納部80及び管理者用DB格納部250内にデータを登録するデータ登録機能と、を備えている。
【0019】
前記検査項目消化時情報処理部50は、任意製品の再検査工程における再検査項目入力時に処理動作を行うものであり、過去に実施した同一製品の検査にて摘出された不良項目データを担当者用DB格納部80内から検索するデータ検索機能と、設定再検査項目について管理者とのレビューにおけるチェックを行う項目チェック機能と、再検査項目を決定し,担当者用DB格納部80及び管理者用DB格納部250内にデータを登録するデータ登録機能と、を備えている。
【0020】
前記進捗・報告情報処理部60は、担当者用DB格納部80及び管理者用DB格納部250からデータの検索・抽出処理を行うデータ検索・抽出機能と、前記各DB格納部80,250からの抽出データに基づき所定の情報を集計するデータ集計機能と、集計データを反映させ,後述の検査項目消化・不良死滅曲線の作成を行う曲線データ作成機能と、後述の各種報告書の編集・作成を行う報告書編集機能と、を備えている。
【0021】
前記データ送受信制御部70は、担当者用DB格納部80あるいは管理者用コンピュータ200とのデータの送受信処理機能を備えている。
【0022】
前記担当者用DB格納部80は、各製品の検査項目及び再検査項目に関するデータが格納される検査項目データベース(以下、検査項目DBという)80aと、過去の製品再検査にて不良が摘出された項目に関するデータが格納される不良内容データベース(以下、不良内容DBという)80bと、を格納している。
【0023】
<管理者用コンピュータの構成>
また、本実施形態の製品検査支援システムにおける管理者用コンピュータ200は、上記担当者用コンピュータ100と同様の構成を有しており、管理者が各種データを入力するために用いる入力装置260,各種データを外部に画面表示する表示装置261,及び処理データ等を出力するプリンタ等の出力装置262の他に、データ送受信制御部210と、管理情報処理部220aと、検査項目入力時情報処理部220bと、検査項目消化時情報処理部220cと、進捗・報告情報処理部230と、入出力情報処理部240と、担当者用データベース格納部(以下、管理者用DB格納部という)250と、を具備している。
【0024】
前記データ送受信制御部210は、管理者用DB格納部250あるいは担当者用コンピュータ100とのデータの送受信処理機能を備えている。
【0025】
前記管理情報処理部220aは、管理者が作成した検査プロジェクト管理情報に基づく管理ファイルを管理者用DB格納部250に格納する管理ファイル格納機能を備えている。
【0026】
前記検査項目入力時情報処理部220bは、任意製品の一回目の検査工程における検査項目入力時に処理動作を行うものであり、過去に実施した類似製品の検査にて摘出された不良項目データを管理者用DB格納部250内から検索するデータ検索機能と、設定検査項目について管理者自身でレビューチェックを行う項目チェック機能と、検査項目を決定し,管理者用DB格納部250内にデータを登録するデータ登録機能と、を備えている。
【0027】
前記検査項目消化時情報処理部220cは、任意製品の再検査工程における再検査項目入力時に処理動作を行うものであり、過去に実施した同一製品の検査にて摘出された不良項目データを管理者用DB格納部250内から検索するデータ検索機能と、設定再検査項目について管理者自身でレビューチェックを行う項目チェック機能と、再検査項目を決定し,管理者用DB格納部250内にデータを登録するデータ登録機能と、を備えている。
【0028】
前記進捗・報告情報処理部230は、管理者用DB格納部250からデータの検索・抽出処理を行うデータ検索・抽出機能と、前記管理者用DB格納部250からの抽出データに基づき所定の情報を集計するデータ集計機能と、集計データを反映させ,後述の検査項目消化・不良死滅曲線の作成を行う曲線データ作成機能と、後述の各種報告書の編集・作成を行う報告書編集機能と、を備えている。
【0029】
前記入出力情報処理部240は、前記入力装置260により入力された命令及びデータの送信先として管理情報処理部220a,検査項目入力時情報処理部220b,検査項目消化時情報処理部220c,進捗・報告情報処理部230の内から選定して送信する選定送信機能と、前記の各情報処理部より受信したデータを表示装置261,出力装置262に出力する出力処理機能と、を備えている。
【0030】
前記管理者用DB格納部250は、前記担当者用DB格納部80と同様、各製品の検査項目及び再検査項目に関するデータが格納される検査項目データベース(以下、検査項目DBという)80aと、過去の製品再検査にて不良が摘出された項目に関するデータが格納される不良内容データベース(以下、不良内容DBという)80bと、を格納している。
【0031】
尚、上述の管理者用コンピュータ200の各部の説明からもわかるように、前記検査項目入力時情報処理部220b及び前記検査項目消化時情報処理部220cは、管理者自身が、管理のみならず一担当者として検査項目作成,製品検査等の処理を行う場合に使用されるものである。よって、管理者は後述の進捗管理のみ行う場合には、特に前記検査項目入力時情報処理部220b及び前記検査項目消化時情報処理部220cを管理者用コンピュータ200に設けなくてもよい。
【0032】
<本製品検査支援システムにおける製品検査支援処理手順>
上記のような構成により処理動作を行う製品検査支援システムにおける製品検査支援処理手順について、図3から図8を用いて以下説明する。図3は検査項目作成工程及び製品検査工程に対する製品検査支援処理の処理手順を示すフローチャート、図4は製品検査工程後から機能修正工程までの製品検査支援処理の処理手順を示すフローチャート、図5は機能修正工程後から製品再検査工程までの製品検査支援処理の処理手順を示すフローチャートである。また図6は、担当者用コンピュータの検査項目作成時の類似不良項目検索を行う場合の具体的な処理手順を説明するための図であり、図7は、担当者用コンピュータの再検査項目作成時のデグレード項目検索を行う場合の具体的な処理手順を説明するための図である。また図8は、管理者用コンピュータの進捗管理を行う際に消化曲線・不良発生曲線を作成する場合の具体的な処理手順を説明するための図である。
【0033】
まず、担当者用コンピュータ100及び管理者用コンピュータ200を起動する(ステップ301)。続いて、管理者用コンピュータ200では、検査対象のシステムの規模,検査対象の機能の名称,検査工程,検査担当者名の各項目からなるプロジェクト管理情報が、表示装置の画面上に表示されるシステム管理情報作成画面(図示せず)より入力装置260を用いて入力され、管理情報処理部220aにて上記プロジェクト管理情報に基づく管理ファイルが作成される(ステップ302)。作成された管理ファイルは、データ送受信制御部210により管理者用DB250に格納される。
【0034】
また、一方の担当者用コンピュータ100では、検査対象システムの前記プロジェクト管理情報は、管理者用コンピュータ200内の管理者用DB250より、データ送受信制御部210,ネットワーク71及び担当者側のデータ送受信制御部70を介して取得され、表示装置11に画面表示される上記と同様のシステム管理情報作成画面にて、当該検査担当者が担当する検査対象たるソフトウェア機能が選択される。この選択処理が行われると、管理情報処理部30により、管理者用DB250より送信された前記プロジェクト管理情報が、担当者用DB格納部80に格納される。以上のようにして、担当者用DB格納部80及び管理者用DB250に、作成された管理ファイルがそれぞれ格納される(ステップ303)。
【0035】
次に、担当者用コンピュータ100では、表示装置11の画面上に開かれた検査項目作成画面600にて、検査に必要な項目が入力され、検査対象たるソフトウェア機能の検査項目の新規入力・作成が行われる(ステップ304)。検査項目作成画面より入力されるデータは、どのような条件下で検査を行うかを示す「検査条件項目」,不良原因等の確認事項を示す「確認内容項目」,製品検査全工程中のどの工程について検査を行うかを示す「製品検査工程名項目」,検査の優先順位を示す「重要度項目」,正常系,異常系等、どの系統に関する検査かを示す「系統分類項目」等から構成される。尚、前記「検査条件項目」は、さらに大項目,中項目,小項目からなり、大項目から中項目,小項目になるに従って、検査条件が細分化されている。尚、上記検査項目を作成する際の入力データは、一般的に基本設計書や機能設計書を参考としている。
【0036】
ここで、任意システムについて一回目の製品検査を行う際に、今回検査を行うシステムと類似のシステムについて過去に検査が行われている場合、今回の検査により得られる結果と,前記類似システムの検査結果とが似た傾向となる可能性が高く、類似システムの検査において不良が摘出された項目(以下、類似不良項目という)についても今回検査を行う必要がある。そこで本実施形態では、下記ステップ305からステップ309までの処理手順により、前記類似不良項目を、ステップ303にて設定された今回の検査項目に含める処理が行われる。以下、類似不良項目を一回目の検査項目に付加する処理手順について、図3及び図6を参照して説明する。
【0037】
まず、類似システムの過去の検査結果データは管理者用DB250内の検査項目DB250aに格納済である。そこで、検査項目作成画面600上の類似検索欄をクリックする等して類似検索条件設定画面601を開き、この類似検索条件設定画面601上にて入力装置10より検索条件を設定して検索処理を実行することで、検査項目入力時情報処理部40が管理者用DB250にアクセスし、管理者用DB250内の該当する検査項目DB250aが検索される(ステップ305)。尚、本実施形態では、設定可能な類似検索条件は、図6に示すように、検査対象の「機能名」,製品検査の詳細設定を行う「検査条件(大・中・小項目)」,及び類似システムの検査で不良が摘出されたか否かを示す「不良摘出有無」の各条件となっている。
【0038】
上記のように、検査項目入力時情報処理部40のデータ検索機能によって類似不良項目を検索した結果、検索条件に該当するデータが存在する場合には、前記検査項目入力時情報処理部40によって、管理者用DB250内の検査項目DB250aから該当データが抽出され、類似検索結果画面603上に表示される。尚、本実施形態では、検索条件を「機能名A」,「不良摘出有」と設定しており、この検索の結果、該当テーブル602内の上側2項目602aが抽出されている。担当者は、類似検索結果画面603上に表示された検索結果から、今回の製品検査に反映させたい類似不良項目を選択,実行する。こうして担当者により選択,実行された類似不良項目が今回の検査項目として反映され、新たな検査項目として設定される(ステップ306)。
【0039】
また、上記類似不良項目検索の結果、検索条件に該当するデータが存在しない場合には、ステップ304において入力された項目のみが、検査項目として設定される(ステップ307)。
【0040】
以上のようにして検査項目の設定が完了した後、検査項目入力時情報処理部40の項目チェック機能により、管理者と設定した検査項目のレビューが行われる(ステップ308)。その結果、設定した製品検査の検査項目に不備がない場合には、検査項目作成画面604上もしくはシステム管理情報画面上の項目決定欄をクリックする等して検査項目決定が実行され、検査項目入力時情報処理部40のデータ登録機能により、決定した検査項目がデータ送受信制御部70を介して担当者用DB格納部80に登録され、またデータ送受信制御部70,ネットワーク71,データ送受信制御部210を介して管理者用DB250に更新登録される(ステップ309)。また、レビューにより不備があるとされた場合には、検査項目に不備がないと管理者に判断されるまで上記ステップ304からステップ308までの処理が繰り返し行われ、不備なしと管理者に判断された時点で、決定した検査項目が上述の如く担当者用DB格納部80及び管理者用DB250に登録されることとなる(ステップ309)。
【0041】
このように検査項目作成処理が完了した後、次工程である製品検査工程が、ステップ306で決定した各検査項目を用いて行われる(ステップ310)。この製品検査工程は、システムにおける各機能が正常に作動するか否かを検査することで、システムの品質が顧客に納品することができる状態か否か、即ち、品質が安定しているか否かを検査により把握し、製品の品質を保証するために行われるものである。この製品検査では、担当者用コンピュータ100の表示装置11の画面上に検査項目消化画面(図示せず)を開き、消化画面の消化処理実行欄をクリックする等して消化処理を実行することで、各検査項目について1項目毎に実機を用いて製品検査が行われる。以降の処理手順については、図4を参照して説明する。
【0042】
上記のように各検査項目につき1項目毎に実機検証(消化処理)による不良の摘出作業が行われ(ステップ311)、不良が摘出されなかった検査項目には、当該検査項目を消化した日付が自動入力され、当該検査項目の確認(消化)が完了となる。そして、全項目について不良が摘出されなかった場合には、検査対象のシステムの品質が顧客に納品することができる状態であると判定され、当該製品の検査は終了となる。
【0043】
一方、実機検証時(検査項目消化時)に不良が摘出された場合には、不合格通知票作成画面(図示せず)を開き、画面上の所定欄に、「不良発生時に起こった現象」,「不良発生の日付」,「不良発生パターン毎に付与された不良発生コード」,「不良機能を修正する対策期限」等の不良情報の必要事項が、担当者により入力される(ステップ312)。この不良情報の入力データは、進捗・報告情報処理部60の報告書編集機能によって不合格通知票に反映され、表示装置11の画面上に表示される。具体的には、進捗・報告情報処理部60が、例えばEXCELに予め組み込まれたVBA(Visual Basic for Applications)を基に入力データにデータ編集処理を施し、不合格通知票にデータを反映して表示装置の画面上に表示する。また進捗・報告情報処理部60の報告書編集機能によって、今回の検査で不良が摘出された項目,不良摘出されたシステム機能等が記載された不合格一覧も、不合格通知票と同様に作成されて画面上に表示される(ステップ313)。更に、ここで作成された不合格通知票及び不合格一覧に関するデータは、データ送受信制御部70を介して担当者用DB格納部80に登録されると共に、データ送受信制御部70,ネットワーク71,データ送受信制御部210を介して管理者用DB250内の不良内容DB250bにも登録される(ステップ314)。尚、進捗・報告情報処理部60により作成された不合格通知票及び不合格一覧は、入出力情報処理部20を介して出力装置12に出力することも可能である。
【0044】
このように作成された不合格通知票等を設計者側に送付し、不良が摘出された項目に関する機能の修正を依頼すると、この依頼を受けて設計者側はその機能の修正を行うこととなる(ステップ315)。こうして不良摘出項目に関する機能の修正が行われた製品については、検査項目消化時(一回目の製品検査時)に発生した不良摘出項目の確認を再度行って検証する必要があり、そのために製品再検査が行われる。ここで、この製品再検査時における本製品検査支援システムによる製品検査支援処理手順について、図5及び図7を参照して以下説明する。
【0045】
まず、当該システムの第一回検査結果データは担当者用DB格納部80内の不良内容DB80bに格納済である。そこで、検査項目作成画面600上のデグレード検索欄をクリックする等してデグレード検索条件設定画面610を開き、このデグレード検索条件設定画面610上にて入力装置10より検索条件を設定して検索処理を実行することで、検査項目消化時情報処理部50のデータ検索機能により、担当者用DB格納部80内の該当する不良内容DB80bが検索される(ステップ401)。尚、本実施形態では、設定可能なデグレード検索条件は、図7に示すように、各不良内容に対応して付与された「不良ID」及び製品検査の詳細設定を行う「検査条件(大・中・小項目)」となっている。また、図7のデグレード検索欄は、本来、図6の類似検索欄と共に検査項目作成画面600上に表示されるものだが、説明の便宜上、図6では類似検索欄のみを、図7ではデグレード検索欄のみをそれぞれ示して説明している。
【0046】
続いて、検査項目消化時情報処理部50のデータ検索機能によるデグレード項目検索後、この検査項目消化時情報処理部50によって、担当者用DB格納部80内の不良内容DB80bから該当データが抽出され(ステップ402)、デグレード検索結果画面630上に表示される。尚、本実施形態では、検索条件を「不良ID=1−001」,「条件大:X=Y」と設定しており、この検索の結果、該当テーブル620内の上側2項目620aが抽出されている。担当者は、デグレード検索結果画面630上に表示された検索結果から、今回の製品再検査に反映させるべきデグレード項目を選択,実行する。こうして担当者により選択,実行されたデグレード項目が今回の再検査項目として反映され、新たな再検査項目として設定される(ステップ403)。
【0047】
上述のようにして検査項目の設定が完了した後、検査項目消化時情報処理部50の項目チェック機能により、管理者と設定した再検査項目のレビューが行われる(ステップ404)。その結果、設定した製品再検査項目に不備がない場合には、検査項目作成画面640上もしくはシステム管理情報画面上の項目決定欄をクリックする等して再検査項目決定が実行され、検査項目消化時情報処理部50のデータ登録機能により、決定した再検査項目がデータ送受信制御部70を介して担当者用DB格納部80に、またデータ送受信制御部70,ネットワーク71,データ送受信制御部210を介して管理者用DB250に登録される(ステップ405)。またレビューにより不備があるとされた場合には、検査項目に不備がないと管理者に判断されるまで上記ステップ401からステップ404の処理が繰り返し行われ、不備なしと管理者に判断された時点で、決定した再検査項目が上述の如く担当者用DB格納部80及び管理者用DB250に登録されることとなる(ステップ405)。
【0048】
このように再検査項目作成処理が完了した後、製品再検査工程が、ステップ405で決定した各再検査項目を用いて行われる(ステップ406)。この製品再検査工程は、上記製品検査工程と同様に、各項目について1項目毎に実機を用いて不良の摘出作業である製品再検査が行われ(ステップ407)、全項目について不良が摘出されなかった場合には、当該製品の検査は終了となる。
【0049】
一方、再検査において不良が摘出された場合には、一回目の製品検査時と同様にして作成された不合格通知票等を設計者側に送付し、不良が摘出された項目に関する機能の修正を依頼することで、設計者側がその機能の修正を行うこととなる(ステップ408)。こうして不良摘出項目に関する機能の修正が再度行われた製品について、上記ステップ401からステップ407までの製品再検査が再度行われることとなる。
【0050】
以上のように、本実施形態の製品検査支援システムによれば、製品検査及び再検査の全工程の内の検査項目作成工程において、項目作成作業に各担当者の主観的な考えが反映されることなく、過去の検査項目から条件を満たした項目(類似不良項目/デグレード項目)を自動的に検査項目に反映させ、最適な検査項目及び再検査項目を統一的に且つ効率良く自動作成することができる。これにより、担当者が異動などにより変更した場合にも検査項目に統一性があるため、再度検査項目を作成することなく、製品検査工程の効率化を図ることが可能となる。
【0051】
ここで、本実施形態では、各担当者がその日の作業を終了した段階で、消化検査項目及び不良検査項目の内容について、担当者用コンピュータ100内の担当者用DB格納部80から、データ送受信制御部70,ネットワーク71,データ送受信制御部210を介して管理者用コンピュータ200内の管理者用DB250に、それぞれの担当者のデータを送信することで、管理者用DB250内のデータの更新が行われる。このため、検査実施日に、上記更新が行われた検査対象システム機能の検査項目もしくは不良項目の全内容を、管理者用コンピュータ200の検査項目DB250a,不良内容DB250bに反映させることができる。また、上述のように管理者用コンピュータ200の管理者用DB250内の検査項目DB250a,不良内容DB250bが随時更新されることで、管理者用コンピュータ200では、最新情報が常時一括管理される。
【0052】
そこで、本実施形態による製品検査支援システムでは、上述の如く管理者用コンピュータ200にて最新情報が常時一括管理されているため、管理者が上記最新データを用いてシステム検査の進捗管理を随時行うことが可能である。以下、管理者用コンピュータにて行われる進捗管理手順を、図8を参照して説明する。
【0053】
まず、管理者用コンピュータ200の表示装置261に表示された進捗・報告書作成画面802上の消化曲線欄をクリックする等して対象データ選択画面803を開き、対象データ選択画面803上にて入力装置260より進捗管理対象を設定することで、進捗・報告情報処理部230のデータ検索・抽出機能により、その設定内容に基づいて管理者用DB250内の該当する検査項目DB250a及び不良内容DB250bから対象データの検索・抽出処理が行われる。尚、本実施形態では、設定可能な項目は、図8に示すように、検査対象たるシステムの「対象システム名」,検査対象システム機能の「機能名」,製品検査全工程の内のどの検査工程(即ち、一回目か再検査工程か)を示す「工程」の各項目となっている。
【0054】
ここで、管理者用DB250における検査項目DB250a内のテーブル800及び不良内容DB250b内のテーブル801から抽出された対象データは、進捗・報告情報処理部230のデータ集計機能により、検査の結果不良が摘出されなかったことを示す「消化日付」,不良摘出されなかった項目の件数を示す「消化件数」,検査の結果不良が摘出されたことを示す「不良発生日」,不良摘出された項目の件数を示す「不良発生件数」等の情報がテキスト形式でファイル804として集計される。このようにして集計されたファイル804のデータは、進捗・報告情報処理部230の曲線データ作成機能により、EXCELのVBA805を基にデータ編集処理が施され、その編集結果に基づいて、図8の符号806のような検査項目消化・不良死滅曲線が作成される。また、進捗・報告情報処理部230の報告書編集機能により、EXCELのVBA805を基にデータ編集処理が施された編集データがシートに貼り付けられて検査報告書が作成される。このようにして作成された検査項目消化・不良死滅曲線806は、入出力情報処理部240を介して、表示装置261の画面上に表示される。また、作成された検査報告書は、同様に入出力情報処理部240を介して、出力装置262に出力されることも可能である。
【0055】
このように、本実施形態の製品検査支援システムによれば、管理者は製品検査工程に関する各担当者の進捗状況を十分に把握することができ、作業の進捗状況の管理の効率化が図れる。
【0056】
尚、本実施形態では、進捗管理処理は上述のように管理者用コンピュータ200で各担当者のデータを一括して行われるが、この進捗管理処理を担当者毎に担当者用コンピュータ100で行うようにしてもよい。このように各担当者がそれぞれの担当者用コンピュータ100で進捗管理を行うことにより、担当者自身が、製品検査実施中に随時または定期的に、自身担当の検査項目の消化状況を把握することができる。以下、担当者用コンピュータにて行われる進捗管理の処理手順を説明する。
【0057】
まず管理者用コンピュータ200の表示装置261に画面表示されるものと同様の進捗・報告書作成画面が、担当者用コンピュータ100の表示装置11にも画面表示され、この進捗・報告書作成画面上の消化曲線欄をクリックする等して対象データ選択画面を開き、対象データ選択画面上にて入力装置10から進捗管理対象を設定することで、進捗・報告情報処理部60のデータ検索・抽出機能により、その設定内容に基づいて担当者用DB格納部80内の該当する検査項目DB80a及び不良内容DB80bから対象データの検索・抽出処理が行われる。尚、本実施形態では、設定可能な項目は、上記「対象システム名」及び「機能名」の各項目となっている。
【0058】
ここで、検査項目DB80a及び不良内容DB80b内の各テーブルから抽出された対象データは、進捗・報告情報処理部60のデータ集計機能により、テキスト形式で上記「消化日付」,「消化件数」,「不良発生日」,「不良発生件数」等の情報がファイルとして集計される。このようにして集計されたファイルのデータは、進捗・報告情報処理部60の曲線データ作成機能により、上述のEXCELのVBAを基にデータ編集処理が施され、その編集結果に基づいて、図8の符号806のような検査項目消化・不良死滅曲線が作成される。また、進捗・報告情報処理部60の報告書編集機能により、データ編集処理が施された編集データがシートに貼り付けられて検査報告書が作成される。このようにして作成された検査項目消化・不良死滅曲線は、入出力情報処理部20を介して、表示装置11の画面上に表示される。また、作成された検査報告書は、同様に入出力情報処理部20を介し、出力装置12に出力されることも可能である。
【0059】
以上のように、本発明の製品検査支援システムでは、製品検査及び再検査の全工程の内の検査項目作成工程において、各担当者自身が製品検査実施中に随時または定期的に、自身担当の検査項目の消化状況を把握することができる。また、各担当者は自身の進捗状況を管理者に定期的に報告することとなっているが、上述の如く、管理者への報告の際に使用される検査報告書を自動出力できる。この結果、作業の進捗状況の管理作業の効率化を図ることができる。
【0060】
また、上記実施形態では、検査項目作成を統一的に且つ効率良く実施すると共に、製品検査作業にあたっては管理者による作業の進捗状況の管理を効率的に支援することが可能な製品検査支援システム及び製品検査支援方法について説明してきたが、このような製品検査支援処理を実現させる手段としては、上記の製品検査支援システムに限ったことではなく、本発明の製品検査支援処理を行うプログラムを作成し、このプログラムに基づいて、コンピュータに製品検査支援処理動作を実行させるようにしても良い。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、分散した検査環境で複数の担当者がシステム製品の検査を行う場合、検査項目作成工程において、類似不良項目を一回目の検査項目に、またデグレード項目を再検査項目に自動的に追加して、これら重要項目を正確かつ信頼性の高い項目にすることができ、統一的且つ効率的な検査項目作成作業の支援を行うことが可能である。また、管理者による製品検査作業の進捗状況の正確な管理を、効率的に支援することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による製品検査支援システムの構成図である。
【図2】図1の製品検査支援システム環境のハードウェア構成図である。
【図3】検査項目作成工程及び製品検査工程に対する製品検査支援処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】製品検査工程から機能修正工程までの製品検査支援処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】機能修正工程後から製品再検査工程までの製品検査支援処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】担当者用コンピュータの検査項目作成時の類似不良項目検索を行う場合の具体的な処理手順を説明するための図である。
【図7】担当者用コンピュータの再検査項目作成時のデグレード項目検索を行う場合の具体的な処理手順を説明するための図である。
【図8】管理者用コンピュータの進捗管理を行う際に消化曲線・不良発生曲線を作成する場合の具体的な処理手順を説明するための図である。
【符号の説明】
10:入力装置、11:表示装置、12:出力装置、20:入出力情報処理部、30:管理情報処理部、40:検査項目入力時情報処理部、50:検査項目消化時情報処理部、60:進捗・報告情報処理部、70:データ送受信制御部、71:ネットワーク、80:担当者用DB格納部、100:担当者用コンピュータ、200:管理者用コンピュータ、210:データ送受信制御部、220a:管理情報処理部、220b:検査項目入力時情報処理部、220c:検査項目消化時情報処理部、230:進捗・報告情報処理部、240:入出力情報制御部、250:管理者用DB、260:入力装置、261:表示装置、262:出力装置。

Claims (6)

  1. 各製品の検査項目,再検査項目及び過去の製品検査にて不良が摘出された項目に関するデータを格納する検査項目データベース及び不良内容データベースを含むデータベース格納部を各々備える検査担当者用のコンピュータ及び管理者用のコンピュータがネットワーク接続された製品検査支援システムであって、
    前記検査担当者用コンピュータは、
    管理者用コンピュータより受信した検査プロジェクト管理情報に基づく管理ファイルを担当者用のデータベース格納部に格納する管理情報処理部と、
    任意製品の一回目の検査工程における検査項目入力時に,新規入力項目と,管理者用コンピュータのデータベース格納部にアクセスして取得した類似不良項目とを検査項目として登録する検査項目登録処理を行う検査項目入力時情報処理部と、
    任意製品の再検査工程における再検査項目入力のとき,担当者用のデータベース格納部にアクセスして取得されるデグレード項目を再検査項目として登録する再検査項目登録処理を行う検査項目消化時情報処理部と、
    担当者用のコンピュータ内の各部間における処理データの入出力処理を行う入出力情報処理部と、
    前記担当者用と管理者用コンピュータのデータベース格納部間でデータの送受信を行うデータ送受信制御部とを具備し、
    前記管理者用のコンピュータは、
    前記管理ファイルを管理者用のデータベース格納部に格納する管理情報処理部と、管理者用コンピュータ内の各部間における処理データの入出力処理を行う入出力情報処理部と、
    前記担当者用と管理者用コンピュータのデータベース格納部間でデータの送受信を行うデータ送受信制御部と、表示部とを具備し、
    担当者用のデータベース格納部から検査項目データ及び不良内容データをデータ送受信制御部を介して管理者のデータベース格納部へ格納し、該格納した検査項目データを管理者用のコンピュータの表示部に表示し、該表示した検査項目データに不備がないことが入力された場合、前記検査項目データを決定することを特徴とする製品検査支援システム。
  2. 前記管理者用のコンピュータが、管理者用のデータベース格納部から対象データを検索して抽出し、該抽出した検査データに含まれる、不良が摘出されなかった日付を示す「消化日付」,不良が摘出されなかった項目の件数を示す「消化件数」,不良が摘出された日付を示す「不良発生日」,不良が摘出された項目の件数を示す「不良発生件数」とを基にテキスト形式でファイルを集計し、該ファイルを基に、項目数を縦軸、時間的遂移を横軸とし、時系列的な前記「消化件数」及び「不良発生件数」の件数の遂移を表す検査項目消化曲線及び不良死滅曲線を作成して表示することを特徴とする請求項1記載の製品検査支援システム。
  3. 各製品の検査項目,再検査項目及び過去の製品検査にて不良が摘出された項目に関するデータを格納する検査項目データベース及び不良内容データベースを含むデータベース格納部を各々備える検査担当者用のコンピュータ及び管理者用のコンピュータがネットワーク接続され、
    管理者用コンピュータより受信した検査プロジェクト管理情報に基づく管理ファイルを担当者用のデータベース格納部に格納する管理情報処理部と、任意製品の一回目の検査工程における検査項目入力時に,新規入力項目と,管理者用コンピュータのデータベース格納部にアクセスして取得した類似不良項目とを検査項目として登録する検査項目登録処理を行う検査項目入力時情報処理部と、任意製品の再検査工程における再検査項目入力のとき,担当者用のデータベース格納部にアクセスして取得されるデグレード項目を再検査項目として登録する再検査項目登録処理を行う検査項目消化時情報処理部と、担当者用のコンピュータ内の各部間における処理データの入出力処理を行う入出力情報処理部と、前記担当者用と管理者用コンピュータのデータベース格納部間でデータの送受信を行うデータ送受信制御部とを具備する検査担当者用コンピュータと、
    前記管理ファイルを管理者用のデータベース格納部に格納する管理情報処理部と、管理者用コンピュータ内の各部間における処理データの入出力処理を行う入出力情報処理部と、前記担当者用と管理者用コンピュータのデータベース格納部間でデータの送受信を行うデータ送受信制御部と、表示部とを具備する管理者用のコンピュータとを備える製品検査支援システムの製品検査支援方法であって、
    担当者用のデータベース格納部から検査項目データ及び不良内容データをデータ送受信制御部を介して管理者のデータベース格納部へ格納する第1ステップと、該格納した検査項目データを管理者用のコンピュータの表示部に表示する第2ステップと、該表示した検査項目データに不備がないことが入力された場合、前記検査項目データを決定する第3ステップとを含むことを特徴とする製品検査支援方法。
  4. 前記管理者用のデータベース格納部から対象データを検索して抽出する第4ステップと、該第4ステップにより抽出した検査データに含まれる、不良が摘出されなかった日付を示す「消化日付」,不良が摘出されなかった項目の件数を示す「消化件数」,不良が摘出された日付を示す「不良発生日」,不良が摘出された項目の件数を示す「不良発生件数」とを基にテキスト形式でファイルを集計する第5ステップと、該第5ステップにより集計したファイルを基に、項目数を縦軸、時間的遂移を横軸とし、時系列的な前記「消化件数」及び「不良発生件数」の件数の遂移を表す検査項目消化曲線及び不良死滅曲線を作成して表示する第6ステップとを含むことを特徴とする請求項3記載の製品検査支援方法。
  5. 各製品の検査項目,再検査項目及び過去の製品検査にて不良が摘出された項目に関するデータを格納する検査項目データベース及び不良内容データベースを含むデータベース格納部を各々備える検査担当者用のコンピュータ及び管理者用のコンピュータがネットワーク接続され、
    管理者用コンピュータより受信した検査プロジェクト管理情報に基づく管理ファイルを担当者用のデータベース格納部に格納する管理情報処理部と、任意製品の一回目の検査工程における検査項目入力時に,新規入力項目と,管理者用コンピュータのデータベース格納部にアクセスして取得した類似不良項目とを検査項目として登録する検査項目登録処理を行う検査項目入力時情報処理部と、任意製品の再検査工程における再検査項目入力のとき,担当者用のデータベース格納部にアクセスして取得されるデグレード項目を再検査項目として登録する再検査項目登録処理を行う検査項目消化時情報処理部と、担当者用のコンピュータ内の各部間における処理データの入出力処理を行う入出力情報処理部と、前記担当者用と管理者用コンピュータのデータベース格納部間でデータの送受信を行うデータ送受信制御部とを具備する検査担当者用コンピュータと、
    前記管理ファイルを管理者用のデータベース格納部に格納する管理情報処理部と、管理者用コンピュータ内の各部間における処理データの入出力処理を行う入出力情報処理部と、前記担当者用と管理者用コンピュータのデータベース格納部間でデータの送受信を行うデータ送受信制御部と、表示部とを具備する管理者用のコンピュータとを備える製品検査支援システムの製品検査支援プログラムであって、
    担当者用のデータベース格納部から検査項目データ及び不良内容データをデータ送受信制御部を介して管理者のデータベース格納部へ格納する第1手順と、該第1手順により格納した検査項目データを管理者用のコンピュータの表示部に表示する第2手順と、該第2手順により表示した検査項目データに不備がないことが入力された場合、前記検査項目データを決定する第3手順を実行することを特徴とする製品検査支援プログラム。
  6. 前記管理者用のデータベース格納部から対象データを検索して抽出する第4手順と、該第4手順により抽出した検査データに含まれる、不良が摘出されなかった日付を示す「消化日付」,不良が摘出されなかった項目の件数を示す「消化件数」,不良が摘出された日付を示す「不良発生日」,不良が摘出された項目の件数を示す「不良発生件数」とを基にテキスト形式でファイルを集計する第5手順と、該第5手順により集計したファイルを基に、項目数を縦軸、時間的遂移を横軸とし、時系列的な前記「消化件数」及び「不良発生件数」の件数の遂移を表す検査項目消化曲線及び不良死滅曲線を作成して表示する第6手順とを実行することを特徴とする請求項5記載の製品検査支援プログラム。
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