JP2003295851A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2003295851A
JP2003295851A JP2002098113A JP2002098113A JP2003295851A JP 2003295851 A JP2003295851 A JP 2003295851A JP 2002098113 A JP2002098113 A JP 2002098113A JP 2002098113 A JP2002098113 A JP 2002098113A JP 2003295851 A JP2003295851 A JP 2003295851A
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JP2002098113A
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Akira Yamaguchi
晃 山口
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブルーベースのフィルム上の画像により近い表
示を可能とするとともに、階調分解能の低下のない画像
データによる高画質の表示を可能とした画像表示装置を
提供すること。 【解決手段】単位画素がRGBのセルで構成されるカラ
ー表示デバイスを用いてモノクロ画像を表示する際に、
このカラー表示デバイスに表示するモノクロ画像のデー
タを、Rデータ=kR ・Bデータ(0<kR <1),G
データ=kG ・Bデータ(0<kG <1)となるよう
に、RGBにデータ配分する画像データ配分手段とを有
し、この画像データ配分手段により配分された画像デー
タを、前記カラー表示デバイスに表示出力することを特
徴とする画像表示装置。なお、ビット落ち対策手段を併
せ持つことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像表示装置に関
し、より具体的には、医療分野で用いられているいわゆ
るブルーベースのモノクロフィルムと同様な診断に適し
た表示形態(特性)で表示可能とした、モノクロ画像の
カラー表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線診断装置,MRI(磁気共鳴イメー
ジング)診断装置,各種CT(コンピュータ断層撮影)
装置などの医療用診断・計測装置で撮影された診断画像
は、通常、X線フィルムや他のフィルム感光材料などの
光透過性の画像記録フィルムに記録され、光透過性の画
像として再生される。この診断画像が再生されたフィル
ムは、シャーカステンと呼ばれる観察用の装置にセット
されて、背面から光を照射された状態で観察され、診断
が行われる。これに対して、近年では、上述の医療用診
断・計測装置で撮影された診断画像を、各種のモニタ
(ディスプレイ)に表示して、観察/診断すること(電
子シャーカステン)が行われるようになってきている。
【0003】ここで、2つの問題点が発生する。第1
は、画像の再生に用いられるフィルムは、前述のように
ブルーベースのモノクロフィルムであり、一方、一般
に、ディスプレイ上に表示される画像は、ホワイト
(白)基準の画面に表示されるため、双方を観察する観
察者(医師もしくは放射線技師)にとっては、その間の
感覚的な切り換えがうまく行かず、どちらか一方の画像
を見慣れた観察者にとっては、他方が見にくいという感
覚になるという表示画像の色彩上の問題である。
【0004】第2は、フィルム上の画像とディスプレイ
上に表示される画像との、階調の差に関する問題であ
る。以下、これについて詳細に説明する。従来は、上述
のディスプレイとしては、CRT(CathodeRayTube
)ディスプレイが主に用いられていたが、最近は、小
型・軽量である等の利点を有する液晶表示装置(LC
D)が広く普及しており、医療分野におけるディスプレ
イとしても、次第にLCDが利用されるようになってき
ている。
【0005】ここで、CRTディスプレイの表示画像の
階調特性については、γ=2.2という階調特性が採用
されてきており、CRTディスプレイに置き換えて使用
する目的で開発されたLCDも、基本的に、CRTディ
スプレイと同様のγ=2.2と呼ばれる階調特性で画像
を表示するように作製されている。なお、上述のγ=
2.2と呼ばれる階調特性は、CRTディスプレイの一
般的な画像表示における規格値である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、医療
用の診断・計測手段(以下、画像取得装置という)とし
て、各種の装置が開発されるに従い、その装置により取
得される画像の階調特性も、幅が広がってきている。例
えば、従来のフィルム画像では、階調特性はlogリニ
アと呼ばれる階調特性であったのに対し、FCR(富士
写真フイルム(株)製のコンピュータ制御による放射線
画像取得システム)では、中間域がlogリニアになる
FF−logリニアという階調特性で表示することが好
ましいとされている。
【0007】一方、内視鏡画像データのように、CRT
ディスプレイに表示することを前提として生成されたデ
ータは、前述のγ=2.2と呼ばれる階調特性で表示す
ることが好ましいものもある。また、さらには、近年制
定された医療用画像の表示に関する規格である、DIC
OM(DigitalImaging andCommunications inMedic
ine )のGSDF(GrayscaleStandard DisplayFun
ction )に規定される階調である、人間の知覚の特性に
合わせた階調による表示が求められる場合も多くなって
きている。
【0008】上記規定は、人間のコントラスト弁別能を
JND(丁度可知差)という概念で定量化し、種々の輝
度における輝度と上記JNDとの関係をグラフ化した知
覚的線形(Perceptual Linear )な階調として規定し
たものであり、本来は、医療関係の画像を表示する際の
基準を定めたものであるが、ここでは、それを画像の観
察という場に応用するものである。
【0009】ところで、前述のように、CRTディスプ
レイに置き換えて使用する目的で開発されたLCDで
は、その階調特性は、CRTディスプレイの階調特性に
製造段階で設定されている。なお、この設定は、通常、
LCDのソースドライバICからLCDパネルに供給さ
れる駆動電圧を設定することで、上述のγ=2.2とい
う階調特性に調整され、これに固定されている。
【0010】ところが、LCDが各種の医用画像の表示
に用いられるようになってくると、LCDの持っている
基準の階調特性以外により表示することが好ましい画像
データの表示を行う場合には、何らかの変換操作が必要
になってくる。通常、この種の変換は、予め作製された
変換テーブル(LUT:ルックアップテーブル)を用い
て行われるが、ここで、問題が出てくる。すなわち、上
述のLUTを用いる変換操作を行った場合には、この変
換が非線形変換であることから、対象となる画像データ
のビット落ちを伴うものとなるという問題である。これ
により、画像表示の階調分解能が低下して、画質が劣化
してしまうことになる。画像の視認ミスが誤診につなが
ることから、特に高画質が要求される医療用途の画像に
おいては、上述のような画質の低下は、重大な問題とな
る。
【0011】本発明は上述のような事情に鑑みてなされ
たものであり、ブルーベースのフィルム上の画像により
近い表示、特に高濃度部側の色調・階調を違和感のない
表示とすることを可能とするとともに、階調分解能の低
下のない、すなわちビット落ちのない画像データによる
高画質の表示を可能とした画像表示装置、すなわち、モ
ノクロ画像のカラー表示装置を提供することを目的とす
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る画像表示装置は、単位画素がRGBの
セルで構成されるカラー表示デバイスと、このカラー表
示デバイスに表示するモノクロ画像のデータを、 Rデータ=kR ・Bデータ(0<kR <1) Gデータ=kG ・Bデータ(0<kG <1) (ここで、kR ,kG の少なくとも一方は、輝度が高い
部分ほど小さな値を取るものである)となるように、R
GBにデータ配分する画像データ配分手段とを有し、こ
の画像データ配分手段により配分された画像データを、
前記カラー表示デバイスに表示出力することを特徴とす
る。
【0013】なお、 kR =kG =k(0<k<1) (ここで、kは、輝度が高い部分ほど小さな値を取るも
のである)としてもよい。
【0014】また、本発明に係る画像表示装置は、前記
各手段に加えて、前記カラーディスプレイとして液晶表
示パネルを用い、この液晶表示パネルに駆動信号を供給
する複数の参照電圧入力ポイントを有するドライバIC
と、このドライバICの前記参照電圧入力ポイントに参
照電圧を供給する、各参照電圧入力ポイントごとに独立
に供給電圧を変更可能な参照電圧供給手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0015】ここで、本発明に係る画像表示装置におい
ては、前記参照電圧供給手段から各参照電圧入力ポイン
トに供給する参照電圧を、本画像表示装置において表示
対象とする画像の撮影を行った撮影装置に応じて変更す
ることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づいて、本
発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施形態に係るモノク
ロ画像のカラー表示装置(以下、単に表示装置という)
を、医療用診断装置のモニタとして用いた場合の概念図
である。図1に示す表示装置10は、LCDから構成さ
れるものであり、液晶によって画像を表示する液晶パネ
ル12と、バックライト部14と、後述するようなデー
タ処理を行うデータ処理部16と、液晶パネル12のド
ライバ部18と、インタフェイス(I/F)22から構
成される。上述のように構成される、本実施形態に係る
表示装置10においては、インタフェイス22を介し
て、診断画像の供給源となるX線診断装置,MRI診断
装置,各種CT装置などの医療用診断装置の画像撮影部
が接続され、ここから画像データRが供給される。
【0018】本発明に係る表示装置に用い得るLCDに
おいて、液晶パネルには特に制限はなく、各種のLCD
に用いられる公知の液晶パネルが、全て利用可能であ
る。また、その動作モードも、TN(TwistedNemati
c)モード,STN(SuperTwistedNematic)モード
さらにはMVA(Multi-domain Vertical Alignemen
t)モードなどの各種の動作モードが使用可能である。
バックライト部14は、液晶パネル12に表示した画像
を観察するためのバックライトを射出するものであり、
公知のLCDのバックライト部と同様なものである。な
お、ここに示した表示装置10は、医療用途のモニタに
も好適に利用可能なように、最大輝度300cd/m2
以上、好ましくは500cd/m2 以上の表示が可能で
あることが好ましい。
【0019】また、データ処理部16は、後述するよう
に、LCD上の表示を、前述のようなブルーベースのフ
ィルム上の画像により近い表示、特に高濃度部側の色調
・階調を違和感のない表示するために、表示装置10に
よる画像表示に対応する同ビットの画像データに変換
し、液晶パネル12のドライバ部18に供給する機能を
有するものである。さらに、(液晶パネル12の)ドラ
イバ部18は、複数の画像撮影部から供給される各種の
画像データRのそれぞれに合わせて、複数設定されてい
る階調特性をうち、観察者によって選択された画像撮影
部に適合するものを選択して、本実施形態に係る表示装
置10の画像表示における階調特性を変更する機能を有
するものである。
【0020】図2は、本発明の第1の要点である、ブル
ー味の強調状況に係るものである。すなわち、図2は、
表示装置10におけるLCD上の表示を、前述のような
ブルーベースのフィルム上の画像により近い表示、特に
高濃度部側の色調・階調を違和感のない表示するため
の、RGB3色の画像データの変換を行う場合のイメー
ジを説明する、入出力データ間の関係を示す図である。
図2(a)は、Bについては特に画像データの変換を行
わず、R,Gについて同一の高輝度側で飽和曲線的な画
像データの変換を行う例を示しているものである。
【0021】なお、図2(b)は、本出願人が先に、特
願平11−143066号「カラーモニタのモノクロ画
像表示方法およびこれに用いる画像表示装置」により提
案した、別の画像データ変換方法を用いる表示装置にお
ける、図2(a)に対応する図である。図2(b)に示
される画像データの変換では、画像データ値には無関係
に、BとR,Gで入出力特性に差をつけているものであ
る。本実施形態に係る画像データの変換は、図2(b)
に示される先願発明の効果をさらに高めるものであり、
そのためには、入出力データ間の変換曲線を2次曲線以
上の曲線とすることが好ましい。また、BとR,Gの入
出力データ間の変換曲線の組み合わせについては、一方
を上げ、他方を下げるという組み合わせも採用できるこ
とはいうまでもない。さらに、RとGとが同じ変換であ
ってもよく、異なる変換であってもよい。
【0022】
【表1】
【0023】表1は、図2(a)に対応する、データ処
理部16におけるデータ変換の状況を示すものである。
前述の、本出願人の先願である特願平11−14306
6号明細書中の表2と比較すると、Bに対するR,Gの
変化の様子の差異が明瞭になる。なお、このような、高
輝度側における際だったBの強調は、フィルム中に生成
する銀の光吸収作用を勘案したものである。すなわち、
図2(a)に示す実施形態では、銀の生成量が多い低輝
度側ではBの強調を行わずに銀の光吸収作用をより明確
にし、また、一方、銀の生成量が少ない高輝度側ではB
の強調を行うことによリ、高輝度側と低輝度側とで相対
的にブルー味のメリハリを強調することに成功したもの
である。
【0024】次に、本発明の第2の要点である、液晶パ
ネル12の階調特性を変更する点について説明する。図
3に、前述の表示装置10内に配置されている液晶パネ
ル12とそのドライバ部18の内部構成を示す。図3に
示すドライバ部18は、一例として、ソースドライバ2
4と、デジタルポテンショメータメータ26(26a〜
26r)と、電源28と、参照電圧調整部30とから構
成される。ここでは、前述のように、表示装置10は、
MRI診断装置,FCRなどのCR診断装置,X線診断
装置,マンモグラフィー診断装置等の各種の医療用診断
装置(撮影装置)から画像データを受け取り、その画像
を表示する。
【0025】ソースドライバ24は、CR診断装置や内
視鏡等の各種の医療用撮影装置から供給される、例えば
8ビットの画像データRに応じた駆動信号(駆動電圧)
を、液晶パネル12に供給するものであり、基本的に
は、各種のLCDに用いられている公知のものである。
図示例においては、参照ポイントP0 〜P17の18点の
参照ポイントPを有する。参照ポイントP0 〜P8 の9
点は正極性であり、それぞれ、参照電圧Vr0〜Vr8
が参照電圧Vrとして供給される。また、参照ポイント
9 〜P17の9点は負極性であり、それぞれ、参照電圧
Vr9 〜Vr17が参照電圧Vrとして供給される。ま
た、正/負極性のいずれも、9点の参照ポイントPを例
えばラダー抵抗でつないで抵抗分圧することにより、参
照ポイントP間を線型補間して、256階調に対応する
駆動電圧を液晶パネル12に供給する。
【0026】デジタルポテンショメータ(以下、単にポ
テンショメータとする)26は、前記参照ポイントPに
参照電圧Vrを供給するものである。また、ポテンショ
メータ26a〜26iには参照電圧Vrの正極性用の基
準となる基準電圧+Vbが、ポテンショメータ26j〜
26rには参照電圧Vrの負極性用の基準となる基準電
圧−Vbが、それぞれ電源部28から供給される。ここ
で、ポテンショメータ26は、デジタル的に抵抗値を変
更して供給電圧を変更する、いわゆるデジタルの電圧加
減用可変抵抗器である。
【0027】図3に示すように、ポテンショメータ26
は、各参照ポイントPごとに接続されている。具体的に
は、参照ポイントP0 にはポテンショメータ26aが接
続されて参照電圧Vr0 が、参照ポイントP1 にはポテ
ンショメータ26bが接続されて参照電圧Vr1 が、…
……参照ポイントP17にはポテンショメータ26rが接
続されて参照電圧Vr17が、それぞれ供給される。これ
により、本実施形態においては、ソースドライバ24に
供給する参照電圧Vrを、各参照ポイントP毎に設定/
変更することができ、これにより、各画像データRに対
応する液晶パネル12の駆動電圧を変更して、液晶パネ
ル12の階調特性を目的に応じて変更することができ
る。
【0028】医療用途のディスプレイによる画像表示に
は、画像を撮影した診断装置等に応じた各種の階調特性
が要求されるのは、前述の通りである。図4に、LCD
が基本的に有する特性(ノーマリブラック)の一例を含
め、各種の画像表示における階調特性の一例を示す。
【0029】例えば、CR診断装置で撮影された画像
は、一般に、診断用フィルムのイメージャ(画像記録装
置)の階調特性に合わせてlogリニア(対数変換して
リニアになる特性)の階調特性で表示するのが好まし
く、特に、前述のFCR装置では、システムのイメージ
ャに合わせて中間域がlogリニアになるFF−log
リニアの階調特性で表示するのが好ましい。また、内視
鏡画像では、元々がCRTディスプレイに表示すること
を前提に画像データが生成されるため、γ=2.2の階
調特性で表示するのが好ましい。
【0030】さらにまた、近年では、観察者に、よリ観
察しやすい画像を提供するために、DICOMのGSD
F(PL曲線)に対応する階調特性での表示が望まれて
いることは、前述の通りである。
【0031】そこで、本発明においては、ソースドライ
バ24の各参照ポイントPに供給する参照電圧Vrを、
個々の参照ポイントPで独立に設定/変更可能にするこ
とにより、変換LUT等を用いなくても、所望の階調特
性で画像を表示することができるようにしたものであ
る。そして、これにより、本発明の表示装置10によれ
ば、ビット落ちによる階調分解能の低下すなわち画質劣
化を生じることなく、表示画像(画像データR供給源の
各種医療用診断装置)の種類に応じた、好適な階調特性
で画像表示を行うことができる。
【0032】以下、図3に示した表示装置10内に配置
されている液晶パネル12とそのドライバ部18の動作
について、図5を参照して、説明する。まず、LCDが
基本的に有する階調特性、すなわち、液晶透過率の電圧
依存性である液晶特性L=g(y)を設定する。なお、
液晶特性L=g(y)は、例えば駆動電圧yをリニアに
変化させた際の輝度変動を測定して設定すればよく、あ
るいは、LCDの特性等に応じて予め設計的に設定して
もよい。この液晶特性L=g(y)を第3象限とする。
【0033】一方で、γ=2.2やPL曲線など、目標
とする階調特性L=h(x)を設定する。この目標階調
特性L=h(x)は、LCDの特性等に応じて予め設計
的に設定すればよい。また、目的特性L=h(x)は、
複数の階調特性に応じて複数設定してもよいのは、もち
ろんである。この目的階調特性L=h(x)を第1象限
とする。なお、図5においては、一例として、γ=2.
2の階調特性を示す。
【0034】ある画像データxA における目的輝度LA
を達成するためには、図5に示されるように、液晶特性
L=g(y)を基にして、LCDによる輝度がLA とな
る駆動電圧yA を設定すればよい。このような点列
(x,y)を、ソースドライバ24に設定できる点数分
だけ求め、第4象限に示されるような、y=f(x)を
設定する。すなわち、 L=h(x)=g(f(x)) y=f(x)=g−1(h(x)) とする。
【0035】このとき、ソースドライバ24の参照ポイ
ントPは、有限個(図示例においては、9個)であるの
で、目標階調特性L=h(x)にできるだけ近似した特
性とする必要がある。それに応じて、例えば、目的階調
特性L=h(x)と調整後の階調特性とで、ソースドラ
イバ24による各階調レベル(x)における輝度の差Δ
L(x)の二乗の和が最小になるように、点列(x,
y)を設定するのが好ましい。また、LCDにおいて
は、これを実現するように、ソースドライバ24の各参
照ポイントPに供給する参照電圧Vを設定すればよい。
なお、LCDでは、折れ線近似の階調特性となるが、中
間の階調は、例えばラダー抵抗での抵抗分圧によって線
型補間される。
【0036】各ポテンショメータ26(26a〜26
r)には、参照電圧調整部30が接続され、それぞれ
に、独立した参照電圧Vrの調整信号が供給される。各
ポテンショメータ26は、この調整信号に応じて、対応
する参照ポイントPに供給する参照電圧Vを調節する。
例えば、参照電圧調整部30には、図4に示されるリニ
ア,LCD,γ=2.2,logリニア,GSDF(P
L曲線)およびFF−logリニアの6種類の階調特性
に対応して、各ポテンショメータ26からの供給電圧を
調整する調整信号が設定されている。参照電圧調整部3
0は、表示画像を撮影した診断装置の種類や画像の種類
を示す識別信号Mに応じて、対応する階調特性の調整信
号を各ポテンショメータ26に送り、各ポテンショメー
タ26から参照ポイントPに供給する参照電圧Vrを調
整させる。
【0037】なお、LCDにおいては、各ポテンショメ
ータ26から供給する参照電圧Vrは、参照電圧調整部
30を介して、あるいは直接、外部から任意に調節可能
であるのは、もちろんである。また、このような参照電
圧調整部30を有さず、目的とする階調特性に応じて個
々のポテンショメータ26を調整するものであってもよ
い。
【0038】以上、本発明の液晶表示装置について詳細
に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変
更を行ってもよいのは、もちろんである。
【0039】例えば、上述の実施例においては、8ビッ
トの画像データを受け取り、8ビット(256階調)で
液晶ディスプレイを駆動する例を示したが、本発明に係
る表示装置はこれに限定はされず、これ以上の高解像度
の液晶表示を行うものであってもよく、あるいは、6ビ
ット等の8ビットより解像度の低い液晶表示を行うもの
であってもよい。
【0040】また、使用するポテンショメータ26(駆
動電圧供給手段)の分解能によっては、基準電圧Vbを
複数供給できるようにしてもよい。例えば、基準電圧V
bとして高電圧側と低電圧側との2つの基準電圧Vbを
有し、表示画像(医療用診断装置)の階調特性に応じた
基準電圧Vbを選択するように構成してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、ブルーベースのフィルム上の画像により近い表
示、特に高濃度部側の色調・階調を違和感のない表示と
することを可能とするとともに、階調分解能の低下のな
い画像データによる高画質の表示を可能とした画像表示
装置、すなわち、モノクロ画像のカラー表示装置を実現
できるという顕著な効果を奏するものである。
【0042】より具体的には、表示画像の画像データの
ビット落ちによる階調分解能の低下すなわち画質劣化を
生じることなしに、表示画像の種類、すなわち、画像デ
ータR供給源の各種医療用診断装置の種類に応じた、好
適な階調特性での画像表示を行うことが可能になるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る画像表示装置を、
医療用診断装置のモニタとして用いた場合の概念図であ
る。
【図2】 (a)は、本発明の一実施形態に係る画像の
階調特性の変換状況を示す図、(b)は本出願人の先願
における画像の階調特性の変換状況を示す図である。
【図3】 本発明の液晶表示装置を医療用画像表示装置
に利用した際の一例の概念図である。
【図4】 各種の階調特性を示すグラフである。
【図5】 本発明の液晶表示装置における参照電圧決定
方法の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
10 画像表示装置 12 液晶パネル 14 バックライト部 16 データ処理部 18 ドライバ部 22 インタフェイス(I/F) 24 ソースドライバ(IC) 26 (デジタル)ポテンショメータ 28 電源部 30 調整部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/02 G09G 5/02 D 5/10 5/10 Z H04N 9/43 H04N 9/43 Fターム(参考) 5C006 AA21 AF23 AF46 AF85 BB11 BC16 FA21 FA54 5C057 AA06 AA11 BA12 BA14 DC06 EL01 FB04 GG01 GH01 GH05 GM07 5C080 AA10 BB05 CC03 DD01 EE29 FF09 GG07 JJ02 JJ05 5C082 AA04 AA12 BA20 BA32 BA35 BD09 CA12 CA81 CA84 CB10 MM10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単位画素がRGBのセルで構成されるカラ
    ー表示デバイスと、 このカラー表示デバイスに表示するモノクロ画像のデー
    タを、 Rデータ=kR ・Bデータ(0<kR <1) Gデータ=kG ・Bデータ(0<kG <1) (ここで、kR ,kG の少なくとも一方は、輝度が高い
    部分ほど小さな値を取るものである)となるように、R
    GBにデータ配分する画像データ配分手段とを有し、 この画像データ配分手段により配分された画像データ
    を、前記カラー表示デバイスに表示出力することを特徴
    とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の画像表示装置において、 kR =kG =k(0<k<1) (ここで、kは、輝度が高い部分ほど小さな値を取るも
    のである)とする画像表示装置。
  3. 【請求項3】前記構成に加えて、 前記カラーディスプレイとして液晶表示パネルを用い、 この液晶表示パネルに駆動信号を供給する複数の参照電
    圧入力ポイントを有するドライバICと、このドライバ
    ICの前記参照電圧入力ポイントに参照電圧を供給す
    る、各参照電圧入力ポイントごとに独立に供給電圧を変
    更可能な参照電圧供給手段とを有する請求項1または2
    に記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】前記参照電圧供給手段から各参照電圧入力
    ポイントに供給する参照電圧を、本モノクロ画像のカラ
    ー表示装置において表示対象とする画像の撮影を行った
    撮影装置に応じて変更することを特徴とする請求項3に
    記載の画像表示装置。
JP2002098113A 2002-03-29 2002-03-29 画像表示装置 Withdrawn JP2003295851A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007083556A1 (ja) * 2006-01-19 2007-07-26 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 画像表示装置、画像表示方法、及び画像表示プログラム
JP2008033309A (ja) * 2006-07-05 2008-02-14 Fujifilm Corp 画像表示方法
JP2009156957A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Necディスプレイソリューションズ株式会社 カラー映像表示装置とモノクロ映像表示方法
JP5773453B2 (ja) * 2010-11-30 2015-09-02 Necディスプレイソリューションズ株式会社 表示装置および表示装置の校正方法

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