JP2004364021A - ディスプレイ・モニタの均一性補正方法とそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスプレイの輝度の変動を測定して、それに応じて適切な補正を行うようにしたディスプレイの均一性補正方法を提供すること。
【解決手段】デジカメ等を用いるディスプレイの均一性補正方法であって、輝度に対する均一性と階調特性とを最初に求め、次に前記ディスプレイのグレイレベル画像データに対する輝度特性を測定し、さらに前記ディスプレイに、その表示画面を複数の領域(例えば、複数ブロックに分割したブロックマーカ)を含むテストパターンを表示し、このテストパターンを前記デジカメを用いて撮影し、撮影したデジカメ画像データの均一性を補正した上で、これを用いて前記複数の領域毎のデジカメの出力の平均値を求め、さらに、これらの比率と、前記ディスプレイのグレイレベル画像データに対する輝度特性とから画像データに対する補正を行うことを特徴とする方法。
【選択図】図2
【解決手段】デジカメ等を用いるディスプレイの均一性補正方法であって、輝度に対する均一性と階調特性とを最初に求め、次に前記ディスプレイのグレイレベル画像データに対する輝度特性を測定し、さらに前記ディスプレイに、その表示画面を複数の領域(例えば、複数ブロックに分割したブロックマーカ)を含むテストパターンを表示し、このテストパターンを前記デジカメを用いて撮影し、撮影したデジカメ画像データの均一性を補正した上で、これを用いて前記複数の領域毎のデジカメの出力の平均値を求め、さらに、これらの比率と、前記ディスプレイのグレイレベル画像データに対する輝度特性とから画像データに対する補正を行うことを特徴とする方法。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はディスプレイ・モニタの均一性補正方法とそのプログラムに関し、より具体的には、ディスプレイ・モニタの実際の輝度の変動等を測定し、それに応じて適切な補正を行うようにしたディスプレイ・モニタの均一性補正方法、並びにこの方法をコンピュータのプログラム制御により実行するためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
X線診断装置,MRI(磁気共鳴イメージング)診断装置,各種CT(コンピュータ断層撮影)装置などの医療用診断・計測装置で撮影された診断画像は、通常、X線フィルムや他のフィルム感光材料などの光透過性の画像記録フィルムに記録され、光透過性の画像として再生される。この診断画像が再生されたフィルムは、シャーカステンと呼ばれる観察用の装置にセットされて、背面から光を照射された状態で観察され、診断が行われる。
【0003】
これに対し、近年では、上述の医療用診断・計測装置で撮影された診断画像を各種のディスプレイ・モニタ(以下、単にディスプレイともいう)に表示して、観察/診断すること(電子シャーカステン)が行われるようになってきている。この電子シャーカステンにおいて問題となるのは、ディスプレイ上の表示画像が正しく表示されない場合があることである。
【0004】
この原因は、主として、ディスプレイにおける輝度の不均一性に起因するものである。すなわち、通常、ディスプレイにおいては、その中央部の輝度が最も高く、周辺部に行くに従って、輝度が低下するという傾向が見られるが、この差がある閾値を超える場合には、誤診の原因ともなり得ることになる。
【0005】
従来は、このような状況に対処する方法として、ディスプレイがCRT(Cathode Ray Tube )ディスプレイである場合には、電子ビーム電流をモニタして、その値を所定範囲内に制御する方法、また、ディスプレイがLCD(Liquid Crystal Display)である場合には、複数の、冷陰極管やLED(Light Emitting Diode)等のバックライトの駆動電流を制御する方法が用いられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの方法においては、いずれも、均一化を測ろうとする輝度自体の測定を行ってはおらず、発光体もしくはそのドライバを制御してはいるが、実際の輝度自体は測定してはおらず、従って、正しい補正を行うことは難しい方法である。
【0007】
すなわち、CRTディスプレイにおける蛍光体の劣化,LCDにおけるバックライトの劣化等が発生することは避けられず、これらの劣化が発生した場合においては、電流値と輝度との関係などが初期状態とは変化してくるので、このような方法でディスプレイの輝度の均一化を図ることはさらに困難になる。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、従来の技術における問題を解消し、種々の原因による、ディスプレイの輝度の変動を測定して、それに応じて適切な補正を行うようにしたディスプレイの均一性補正方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る第1のディスプレイの均一性補正方法は、二次元固体センサおよび結像光学系を有する撮像(撮影)手段を用いるディスプレイ・モニタの均一性補正方法であって、前記撮像(撮影)手段の固体センサの所定の領域における、入力輝度とそれに対する階調特性との関係を測定するステップと、前記撮像(撮影)手段における所定の入力輝度に対する各画素均一性を測定するステップと、前記ディスプレイ・モニタ上の所定領域のグレイレベル画像データに対する輝度特性を測定するステップと、前記ディスプレイ・モニタに、所定の画像を表示し、表示した画像を前記撮像(撮影)手段を用いて撮影するステップと、上記ステップで撮影した画像データを、当該撮像(撮影)手段における、前記入力輝度とそれに対する階調特性との関係に基づいて輝度値に変換するステップと、上記ステップで求めた輝度値を、当該撮像(撮影)手段における前記各画素均一性に基づいて補正するステップと、補正後の、前記ディスプレイ・モニタ上の任意の領域の輝度値に対する他の領域の輝度値の比率を、当該ディスプレイ・モニタの輝度均一性データとして求めるステップと、前記ディスプレイ・モニタ上の所定領域のグレイレベル画像データに対する輝度特性と前記ディスプレイ・モニタの輝度均一性データとから、画像データに対する補正を行うステップとを有することを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明に係る第2のディスプレイの均一性補正方法は、二次元固体センサおよび結像光学系を有する撮像(撮影)手段を用いるディスプレイ・モニタの均一性補正方法であって、前記撮像(撮影)手段の固体センサの所定の領域における、入力輝度とそれに対する階調特性との関係を測定するステップと、前記撮像(撮影)手段における所定の入力輝度に対する各画素均一性を測定するステップと、前記ディスプレイ・モニタのグレイレベル画像データに対する輝度特性を測定するステップと、前記ディスプレイ・モニタに、その表示画面上における表示位置を特定するための、前記表示画面を複数のブロックに分割したブロックマーカを含むテストパターンを表示し、表示した前記テストパターンを前記撮像(撮影)手段を用いて撮影するステップと、上記ステップで撮影した画像データを、当該撮像(撮影)手段における前記輝度に対する均一性に基づいて補正するステップと、補正後の前記ディスプレイ・モニタの前記複数のブロック各々に対応する前記撮像(撮影)手段の出力の平均値を求めるステップと、前記複数のブロック中の、中央のブロックに対応する前記出力の平均値に対する他の各ブロックに対応する前記出力の平均値の比率を求め、この比率を当該ディスプレイ・モニタの輝度均一性データとして求めるステップと、前記ディスプレイ・モニタのグレイレベル画像データに対する輝度特性と前記ディスプレイ・モニタの輝度均一性データとから、画像データに対する補正を行うステップとを有することを特徴とするものである。
【0011】
なお、本発明に係る第2のディスプレイの均一性補正方法においては、前記ブロックマーカが、前記ディスプレイ・モニタの表示画面の縦,横方向にそれぞれm個,n個設定されており、かつ、m≧5,n≧5であることが好ましい。
【0012】
また、本発明に係る第2のディスプレイの均一性補正方法においては、前記ブロックマーカ内部に存在する各点について、補間により2次元配置されたデータ値を求め、このデータ値を用いて前記ディスプレイ・モニタの表示画面全体の補正を行うことが好ましい。
【0013】
ここで、上述の本発明に係る第1,第2のディスプレイの均一性補正方法は、これを、コンピュータのプログラム制御により実行することが可能であり、本発明の技術的範囲は、このようなプログラム(請求項5〜8参照)にも及ぶことはいうまでもない。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面に基づいて、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、ここでは、CRTディスプレイを例に挙げて説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、LCDについても全く同様に適用することが可能である。
【0015】
また、ここでは、以下に説明する各動作を、パーソナルコンピュータ(いわゆる、パソコン、以下の説明では、単にコンピュータという)のプログラム制御により実行するものとして説明するが、本発明は必ずしも、これに限られるものではない。
【0016】
本発明に係るディスプレイの均一性補正方法は、これを実行する時期についての限定は特になく、ディスプレイを新規に購入して設置した時点、あるいは、前回このような補正を行った時点から所定の日時が経過した時点等、適宜の時点で行ってよい。
【0017】
本発明に係るディスプレイの均一性補正方法を実行する際には、まず、輝度に対する階調特性と均一性とが既知の、二次元固体センサおよび結像光学系を有する撮像(撮影)手段、例えば、デジタル・スチル・カメラ(DSC,いわゆる、デジカメ、以下の説明では、このデジカメという略語を用いることにする)を用意する必要がある。
【0018】
測定手段としてのデジカメが、新規購入等で、新規に導入されたものである場合には、これについて、輝度に対する階調特性の測定(図1のステップ10)とデジカメの画素出力の均一性の測定(図1のステップ12)を、以下に示すような手順により実行する。
【0019】
まず、輝度に対する階調特性は、露出Eを段階的に変化させた際の、デジカメの出力値Xを求めることにより、図3に示すような形で得られる。露出Eは下記の式(1)で表わされるので、露出時間や絞り値を変化させることで、露出の段階的変化を行うようにすればよい。なお、式(1)からわかるように、露出の変動率と輝度の変動率は等価である。
【0020】
【数1】
【0021】
例えば、図4に示すように、デジカメ40の筐体41内のCCD42を、レンズ系44を介して積分球(高度に均一な光源と考えてよい)46に接続する。そして、デジカメ40による撮影条件を調整して、複数の露出Eに対してデジカメ40のCCD42の中央部42a(図5参照)の各画素出力値の平均値Xave を求める。なお、図3では、デジカメの階調を8ビットと仮定して示している。
【0022】
次に、デジカメの各画素の均一性を求める。まず、同じく図4に示す状況下で、デジカメ40による撮影条件(絞り,シャッター速度,撮影感度等)を、例えば、上述の平均値Xave が、8ビットの中央値に相当する127近傍となるように調整する。すなわち、t,f等のパラメータとして、上述のX=127のときの値を用いる。この条件で撮影を行って、各画素における画素値xi ,xj ,……を求める。
【0023】
そして、この撮影結果から、図3の関係を利用してそれ以外のCCD各部(各画素:i,j……)に対応する等価露出(Ei ,Ej ……)値を求め、また、デジカメ40のCCD42中央部分42aの等価露出の平均値Eave を求める。ここで、等価露出とは、各画素全てが図3の画素値−露出値の対応関係を持つと仮定して計算した場合の、仮想の露出値である。
積分球46による実際の露出値は、各画素に対して均一と考えられるので、上述のEave に対するEi ,Ej ……が、デジカメ40の各画素の出力の均一性を示すことになる。
【0024】
すなわち、Ei /Eave ,Ej /Eave ,……が、デジカメ40の出力の均一性を表わす数値となり、従って、この逆数、すなわち、Eave /Ei ,Eave /Ej ……が、各画素についての、不均一分を補正する補正係数となる。こうして求めた画素位置(i,j,……)と補正係数(Eave /Ei ,Eave /Ej ……)との対応関係は、テーブル化するなどして、適宜の記憶手段に記憶する。
以上が、デジカメの輝度に対する階調特性と均一性の求め方の例である。
【0025】
次に、望遠輝度計等を用いて、均一性補正対象であるディスプレイの、グレイレベル画像データzに対応する輝度測定を行う。ここでの測定は、後述する図1中のステップ14で、先ほどのデジカメの場合と同様に、ディスプレイの中央部に種々のレベルのグレイ画像データを表示して、それぞれの表示に対応するディスプレイの輝度Lを求める方法で行う。
【0026】
ここで求めたグレイレベル画像データzとそれに対応する輝度値Lとの関係も、テーブル化するなどして、適宜の記憶手段に記憶する。
以上が、ディスプレイのグレイ画像データに対する輝度特性の求め方の例である。
【0027】
上述の、いわば事前準備作業の全体的な動作を、図1に、動作フロー図として示した。図1中、ステップ10は、デジカメの輝度に対する階調特性の測定を行うステップ、ステップ12は、デジカメの画素出力の均一性の測定を行うステップ、ステップ14は、均一性補正対象であるディスプレイのグレイレベル画像データに対応する輝度測定を行うステップを示している。
【0028】
次に、図2に示す動作フロー図に基づいて、前述のデジカメ40を用いての、均一性補正対象であるディスプレイの測定操作について説明する。なお、ここでは、ディスプレイの表示画面上に、図6に示すような画面全体を5×5=25個のエリア(ここでは、これを、ブロックマーカと呼ぶことにする)に分割するテストパターンを表示して、このブロックマーカ単位で測定を行うことにする。
【0029】
このような、ブロックマーカを使用して測定を行う理由は、ディスプレイの均一性の測定においては、例えば、LCDにおける画素欠陥などに起因する細かなノイズ等に影響されないようにするためであり、元々、ここで測定対象としているディスプレイの均一性は、位置的にも急峻な変化をすることはない特性であるためでもある。
【0030】
図2に戻って、説明を続ける。ステップ20では、上述のようなテストパターンをディスプレイの表示画面上に表示し、ステップ22では、このテストパターンを、前述のデジカメ40で撮影する。この撮影では、テストパターン中の各ブロックマーカ(図6では、G11 ,G12,……,G55)内の各デジカメ画素について輝度を測定することとなるが、このデータを利用する際には、後述するように、ブロックマーカ毎に平均して用いる。
【0031】
すなわち、ステップ22で求めたデジカメデータ(yi )は、次のステップ24で、前述のステップ10で求めたデジカメの階調特性(図3参照)により、露出(Ei )に変換された後、前述のステップ12で求めたデジカメ画素出力の補正係数(Eave /Ei )を用いて補正され、ステップ26において、各ブロックマーカ毎に平均値(E11,E12,……,E55)を算出する。
ここで、露出Eと輝度Lとは、式(1)の関係にあるため、上記露出(E11,E12,……,E55)の分布を求めることは、そのまま、輝度L11,L12,……,L55の分布を求めることと等価となる。
【0032】
ステップ28では、多くの場合、中央部が輝度が高いという経験則に基づいて、中央以外の各ブロックマーカの、中央部に対する輝度均一性の比率(k)を求める(図7参照)。この比率kを輝度の不均一性を補正する、いわば予備補正量として記憶しておく。
そして、実際に表示すべき画像データが入力されたときには、次のステップ30で、この予備補正量kと、前述のステップ14で算出した、ディスプレイに対する複数グレイレベル入力における輝度特性のデータから、最終的な補正画像データ、すなわち、ディスプレイの不均一性を補正した、ディスプレイ上に表示される画像データを得る。
【0033】
すなわち、例えば、グレイレベルz0 に対する輝度L0 を求め、ディスプレイの均一性の補正(×1/k)を行った輝度L1 に対するグレイレベルz1 が、均一性が補正された画像データとなる。すなわち、
【数2】
【数3】
【数4】
とすることにより、ディスプレイの不均一性の影響をキャンセルできる正しい画像データz1 を求めるというものである(図8参照)。
【0034】
なお、上記説明では、説明を簡単にするために、均一性補正対象であるディスプレイの表示画面上のブロックマーカ単位での均一性補正を行う場合を説明したが、実際には、よりきめ細かい補正を行うためには、上記ブロックマーカ内の各画素位置毎に各種の補間等を行って、その位置におけるディスプレイ上に表示される補正した画像データを得ることが好ましい。
【0035】
この際、図6の例では、垂直方向,水平方向にそれぞれ5本ずつの均一性データが得られることから、これを用いて2次元の均一性データに展開することも可能である。この場合には、線形補間であると階調が折れ曲がり、アーチファクト発生の原因となるので、スプライン補間等の2次元補間を行うようにすると、良好な結果が得られる。
【0036】
また、本実施形態における補正を適用する場合には、オリジナルの画像データよりも多い階調表示機能が必要となることから、ディスプレイの階調分解能を、オリジナルの画像データの持つビット数よりも高くしておく必要がある。これについては、カラーディスプレイの3つのサブピクセルを利用して、各サブピクセルに画像データを分散することにより、画像の高階調化を測ってもよい。これにより、例えば、オリジナルの画像データが8ビット(256階調)の場合であれば、756階調(9.5ビット相当)の階調を表現することができる。
【0037】
また、ディスプレイがLCDである場合には、時分割駆動により単位時間当たりの表示期間を変えて階調を制御する、いわゆる時間変調による多階調表現方式を用いることも可能である。ここで、時間変調には、パルス幅階調制御(PWM:Pulse Width Modulation )方式と、フレーム間引き階調制御(FRC:Frame Rate Control)方式とがある。
【0038】
前者は、電圧印加の時間を階調レベル毎に変えることにより、液晶に、1フレーム内でライン毎に、階調データに合わせた時間だけオン/オフ波形を加えて、中間調を実現する方式、後者は、フレーム毎に階調データに合わせて電圧をオン/オフし、液晶の残像を応用して、中間調を実現する方式であり、いずれも、オフスクリーンメモリを用いて、多階調を表現する方式である。
【0039】
例えば、表示周波数60Hz、元のデータが8ビット階調であるとすると、以下のようになる。
PWM方式においては、15サイクルについては元のデータより1階調低い階調を表示するというように制御することによって、中間色を表現できる。15サイクルごとにこのような階調変化をつけることにすれば、28 ×4=210、すなわち、ビット階調を表現することが可能になる。
【0040】
また、FRC方式においては、表示用メモリとオフスクリーンメモリの合わせて4面分のメモリを用意する。このうち、1面は元のデータより1階調低い階調を表示するとしてこれを60分の1秒ごとに順番に表示させれば、中間色を表現できる。1面ごとにこのような階調変化をつけることにすれば、28 ×4=210、すなわち、ビット階調を表現することが可能になる。
【0041】
ここでは、上述の、PWM方式あるいはFRC方式のいずれを用いてもよい。なお、PWM方式あるいはFRC方式については、例えば、本出願人の出願に係る特願2002−332459号「画像転送装置」中の記載も参考にすることができる。
【0042】
上記実施形態によれば、均一性補正対象であるディスプレイの表示画面上のブロックマーカ内の各画素位置毎に各種の補間等を行って、その位置における輝度のデータを求めて、これに基づいてディスプレイ上に表示される画像データの補正量を求めるようにしたので、よりきめ細かい補正を行うことが可能になるという効果が得られる。
【0043】
なお、上記各実施形態は本発明の一例を示したものであり、本発明はこれらに限定されるべきものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜の変更または改良を行ってもよいことはいうまでもない。
【0044】
例えば、上記各実施形態においては、ブロックマーカが、ディスプレイの表示画面の縦,横方向にそれぞれ5個設けられたテストパターンを用いたが、一般には、上記ブロックマーカは、表示画面の縦,横方向にそれぞれm個,n個設定されており、かつ、m≧5,n≧5であることが好ましい。
【0045】
一方、ブロックマーカを用いない実施態様もまた可能である。すなわち、補正のために選ばれる領域について、同一の画素値を持つ画像であれば何でもよく、例えば、一様画像でもよい。
【0046】
また、上記実施形態においては、ディスプレイの均一性補正を行うための測定手段としてデジカメを用いた場合を説明したが、本発明に係るディスプレイの均一性補正方法においては、ここで用いる測定手段としては、デジタル・ビデオ・カメラを用いることができることはいうまでもない。
【0047】
またさらに、前述の通り、本発明に係るディスプレイの均一性補正方法は、これを、コンピュータのプログラム制御により実行することが可能であり、本発明の技術的範囲はこのようなプログラムにも及ぶことはいうまでもない。
【0048】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、種々の原因による、ディスプレイの輝度の変動を測定して、それに応じて適切な補正を行うようにしたディスプレイの均一性補正方法を実現できるという顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスプレイの均一性補正方法における、事前準備作業の全体的な動作を示す動作フロー図である。
【図2】一実施形態における、デジカメを用いて行う、均一性補正対象であるディスプレイの測定操作を示す動作フロー図である。
【図3】露出を段階的に変化させた際の、デジカメの輝度に対する階調特性を示す図である。
【図4】デジカメの各画素の出力値の均一性測定のやり方の一例を示す説明図である。
【図5】均一光源(積分球)を撮影したデジカメのCCD中央部を示す図である。
【図6】ディスプレイの画面全体を5×5=25個の部分に分割するブロックマーカを有するテストチャートを、ディスプレイの表示画面上に表示した状況を示す図である。
【図7】図6に示したテストチャートを撮影した際の、デジカメ出力の一例を示す図であり、A−A’線上のブロックマーカでの特性を示す図である。
【図8】グレイレベルz0 に対応する輝度L0 から、補正後のグレイレベルz1 を求める手順を説明する図である。
【符号の説明】
10〜14,20〜30 動作ステップ
40 デジカメ(DSC)
41 デジカメ筐体
42 デジカメのCCD
44 デジカメのレンズ系
46 積分球(均一光源)
Gij テストチャート上のブロックマーカ(i=1〜5,j=1〜5)
【発明の属する技術分野】
本発明はディスプレイ・モニタの均一性補正方法とそのプログラムに関し、より具体的には、ディスプレイ・モニタの実際の輝度の変動等を測定し、それに応じて適切な補正を行うようにしたディスプレイ・モニタの均一性補正方法、並びにこの方法をコンピュータのプログラム制御により実行するためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
X線診断装置,MRI(磁気共鳴イメージング)診断装置,各種CT(コンピュータ断層撮影)装置などの医療用診断・計測装置で撮影された診断画像は、通常、X線フィルムや他のフィルム感光材料などの光透過性の画像記録フィルムに記録され、光透過性の画像として再生される。この診断画像が再生されたフィルムは、シャーカステンと呼ばれる観察用の装置にセットされて、背面から光を照射された状態で観察され、診断が行われる。
【0003】
これに対し、近年では、上述の医療用診断・計測装置で撮影された診断画像を各種のディスプレイ・モニタ(以下、単にディスプレイともいう)に表示して、観察/診断すること(電子シャーカステン)が行われるようになってきている。この電子シャーカステンにおいて問題となるのは、ディスプレイ上の表示画像が正しく表示されない場合があることである。
【0004】
この原因は、主として、ディスプレイにおける輝度の不均一性に起因するものである。すなわち、通常、ディスプレイにおいては、その中央部の輝度が最も高く、周辺部に行くに従って、輝度が低下するという傾向が見られるが、この差がある閾値を超える場合には、誤診の原因ともなり得ることになる。
【0005】
従来は、このような状況に対処する方法として、ディスプレイがCRT(Cathode Ray Tube )ディスプレイである場合には、電子ビーム電流をモニタして、その値を所定範囲内に制御する方法、また、ディスプレイがLCD(Liquid Crystal Display)である場合には、複数の、冷陰極管やLED(Light Emitting Diode)等のバックライトの駆動電流を制御する方法が用いられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの方法においては、いずれも、均一化を測ろうとする輝度自体の測定を行ってはおらず、発光体もしくはそのドライバを制御してはいるが、実際の輝度自体は測定してはおらず、従って、正しい補正を行うことは難しい方法である。
【0007】
すなわち、CRTディスプレイにおける蛍光体の劣化,LCDにおけるバックライトの劣化等が発生することは避けられず、これらの劣化が発生した場合においては、電流値と輝度との関係などが初期状態とは変化してくるので、このような方法でディスプレイの輝度の均一化を図ることはさらに困難になる。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、従来の技術における問題を解消し、種々の原因による、ディスプレイの輝度の変動を測定して、それに応じて適切な補正を行うようにしたディスプレイの均一性補正方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る第1のディスプレイの均一性補正方法は、二次元固体センサおよび結像光学系を有する撮像(撮影)手段を用いるディスプレイ・モニタの均一性補正方法であって、前記撮像(撮影)手段の固体センサの所定の領域における、入力輝度とそれに対する階調特性との関係を測定するステップと、前記撮像(撮影)手段における所定の入力輝度に対する各画素均一性を測定するステップと、前記ディスプレイ・モニタ上の所定領域のグレイレベル画像データに対する輝度特性を測定するステップと、前記ディスプレイ・モニタに、所定の画像を表示し、表示した画像を前記撮像(撮影)手段を用いて撮影するステップと、上記ステップで撮影した画像データを、当該撮像(撮影)手段における、前記入力輝度とそれに対する階調特性との関係に基づいて輝度値に変換するステップと、上記ステップで求めた輝度値を、当該撮像(撮影)手段における前記各画素均一性に基づいて補正するステップと、補正後の、前記ディスプレイ・モニタ上の任意の領域の輝度値に対する他の領域の輝度値の比率を、当該ディスプレイ・モニタの輝度均一性データとして求めるステップと、前記ディスプレイ・モニタ上の所定領域のグレイレベル画像データに対する輝度特性と前記ディスプレイ・モニタの輝度均一性データとから、画像データに対する補正を行うステップとを有することを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明に係る第2のディスプレイの均一性補正方法は、二次元固体センサおよび結像光学系を有する撮像(撮影)手段を用いるディスプレイ・モニタの均一性補正方法であって、前記撮像(撮影)手段の固体センサの所定の領域における、入力輝度とそれに対する階調特性との関係を測定するステップと、前記撮像(撮影)手段における所定の入力輝度に対する各画素均一性を測定するステップと、前記ディスプレイ・モニタのグレイレベル画像データに対する輝度特性を測定するステップと、前記ディスプレイ・モニタに、その表示画面上における表示位置を特定するための、前記表示画面を複数のブロックに分割したブロックマーカを含むテストパターンを表示し、表示した前記テストパターンを前記撮像(撮影)手段を用いて撮影するステップと、上記ステップで撮影した画像データを、当該撮像(撮影)手段における前記輝度に対する均一性に基づいて補正するステップと、補正後の前記ディスプレイ・モニタの前記複数のブロック各々に対応する前記撮像(撮影)手段の出力の平均値を求めるステップと、前記複数のブロック中の、中央のブロックに対応する前記出力の平均値に対する他の各ブロックに対応する前記出力の平均値の比率を求め、この比率を当該ディスプレイ・モニタの輝度均一性データとして求めるステップと、前記ディスプレイ・モニタのグレイレベル画像データに対する輝度特性と前記ディスプレイ・モニタの輝度均一性データとから、画像データに対する補正を行うステップとを有することを特徴とするものである。
【0011】
なお、本発明に係る第2のディスプレイの均一性補正方法においては、前記ブロックマーカが、前記ディスプレイ・モニタの表示画面の縦,横方向にそれぞれm個,n個設定されており、かつ、m≧5,n≧5であることが好ましい。
【0012】
また、本発明に係る第2のディスプレイの均一性補正方法においては、前記ブロックマーカ内部に存在する各点について、補間により2次元配置されたデータ値を求め、このデータ値を用いて前記ディスプレイ・モニタの表示画面全体の補正を行うことが好ましい。
【0013】
ここで、上述の本発明に係る第1,第2のディスプレイの均一性補正方法は、これを、コンピュータのプログラム制御により実行することが可能であり、本発明の技術的範囲は、このようなプログラム(請求項5〜8参照)にも及ぶことはいうまでもない。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面に基づいて、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、ここでは、CRTディスプレイを例に挙げて説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、LCDについても全く同様に適用することが可能である。
【0015】
また、ここでは、以下に説明する各動作を、パーソナルコンピュータ(いわゆる、パソコン、以下の説明では、単にコンピュータという)のプログラム制御により実行するものとして説明するが、本発明は必ずしも、これに限られるものではない。
【0016】
本発明に係るディスプレイの均一性補正方法は、これを実行する時期についての限定は特になく、ディスプレイを新規に購入して設置した時点、あるいは、前回このような補正を行った時点から所定の日時が経過した時点等、適宜の時点で行ってよい。
【0017】
本発明に係るディスプレイの均一性補正方法を実行する際には、まず、輝度に対する階調特性と均一性とが既知の、二次元固体センサおよび結像光学系を有する撮像(撮影)手段、例えば、デジタル・スチル・カメラ(DSC,いわゆる、デジカメ、以下の説明では、このデジカメという略語を用いることにする)を用意する必要がある。
【0018】
測定手段としてのデジカメが、新規購入等で、新規に導入されたものである場合には、これについて、輝度に対する階調特性の測定(図1のステップ10)とデジカメの画素出力の均一性の測定(図1のステップ12)を、以下に示すような手順により実行する。
【0019】
まず、輝度に対する階調特性は、露出Eを段階的に変化させた際の、デジカメの出力値Xを求めることにより、図3に示すような形で得られる。露出Eは下記の式(1)で表わされるので、露出時間や絞り値を変化させることで、露出の段階的変化を行うようにすればよい。なお、式(1)からわかるように、露出の変動率と輝度の変動率は等価である。
【0020】
【数1】
【0021】
例えば、図4に示すように、デジカメ40の筐体41内のCCD42を、レンズ系44を介して積分球(高度に均一な光源と考えてよい)46に接続する。そして、デジカメ40による撮影条件を調整して、複数の露出Eに対してデジカメ40のCCD42の中央部42a(図5参照)の各画素出力値の平均値Xave を求める。なお、図3では、デジカメの階調を8ビットと仮定して示している。
【0022】
次に、デジカメの各画素の均一性を求める。まず、同じく図4に示す状況下で、デジカメ40による撮影条件(絞り,シャッター速度,撮影感度等)を、例えば、上述の平均値Xave が、8ビットの中央値に相当する127近傍となるように調整する。すなわち、t,f等のパラメータとして、上述のX=127のときの値を用いる。この条件で撮影を行って、各画素における画素値xi ,xj ,……を求める。
【0023】
そして、この撮影結果から、図3の関係を利用してそれ以外のCCD各部(各画素:i,j……)に対応する等価露出(Ei ,Ej ……)値を求め、また、デジカメ40のCCD42中央部分42aの等価露出の平均値Eave を求める。ここで、等価露出とは、各画素全てが図3の画素値−露出値の対応関係を持つと仮定して計算した場合の、仮想の露出値である。
積分球46による実際の露出値は、各画素に対して均一と考えられるので、上述のEave に対するEi ,Ej ……が、デジカメ40の各画素の出力の均一性を示すことになる。
【0024】
すなわち、Ei /Eave ,Ej /Eave ,……が、デジカメ40の出力の均一性を表わす数値となり、従って、この逆数、すなわち、Eave /Ei ,Eave /Ej ……が、各画素についての、不均一分を補正する補正係数となる。こうして求めた画素位置(i,j,……)と補正係数(Eave /Ei ,Eave /Ej ……)との対応関係は、テーブル化するなどして、適宜の記憶手段に記憶する。
以上が、デジカメの輝度に対する階調特性と均一性の求め方の例である。
【0025】
次に、望遠輝度計等を用いて、均一性補正対象であるディスプレイの、グレイレベル画像データzに対応する輝度測定を行う。ここでの測定は、後述する図1中のステップ14で、先ほどのデジカメの場合と同様に、ディスプレイの中央部に種々のレベルのグレイ画像データを表示して、それぞれの表示に対応するディスプレイの輝度Lを求める方法で行う。
【0026】
ここで求めたグレイレベル画像データzとそれに対応する輝度値Lとの関係も、テーブル化するなどして、適宜の記憶手段に記憶する。
以上が、ディスプレイのグレイ画像データに対する輝度特性の求め方の例である。
【0027】
上述の、いわば事前準備作業の全体的な動作を、図1に、動作フロー図として示した。図1中、ステップ10は、デジカメの輝度に対する階調特性の測定を行うステップ、ステップ12は、デジカメの画素出力の均一性の測定を行うステップ、ステップ14は、均一性補正対象であるディスプレイのグレイレベル画像データに対応する輝度測定を行うステップを示している。
【0028】
次に、図2に示す動作フロー図に基づいて、前述のデジカメ40を用いての、均一性補正対象であるディスプレイの測定操作について説明する。なお、ここでは、ディスプレイの表示画面上に、図6に示すような画面全体を5×5=25個のエリア(ここでは、これを、ブロックマーカと呼ぶことにする)に分割するテストパターンを表示して、このブロックマーカ単位で測定を行うことにする。
【0029】
このような、ブロックマーカを使用して測定を行う理由は、ディスプレイの均一性の測定においては、例えば、LCDにおける画素欠陥などに起因する細かなノイズ等に影響されないようにするためであり、元々、ここで測定対象としているディスプレイの均一性は、位置的にも急峻な変化をすることはない特性であるためでもある。
【0030】
図2に戻って、説明を続ける。ステップ20では、上述のようなテストパターンをディスプレイの表示画面上に表示し、ステップ22では、このテストパターンを、前述のデジカメ40で撮影する。この撮影では、テストパターン中の各ブロックマーカ(図6では、G11 ,G12,……,G55)内の各デジカメ画素について輝度を測定することとなるが、このデータを利用する際には、後述するように、ブロックマーカ毎に平均して用いる。
【0031】
すなわち、ステップ22で求めたデジカメデータ(yi )は、次のステップ24で、前述のステップ10で求めたデジカメの階調特性(図3参照)により、露出(Ei )に変換された後、前述のステップ12で求めたデジカメ画素出力の補正係数(Eave /Ei )を用いて補正され、ステップ26において、各ブロックマーカ毎に平均値(E11,E12,……,E55)を算出する。
ここで、露出Eと輝度Lとは、式(1)の関係にあるため、上記露出(E11,E12,……,E55)の分布を求めることは、そのまま、輝度L11,L12,……,L55の分布を求めることと等価となる。
【0032】
ステップ28では、多くの場合、中央部が輝度が高いという経験則に基づいて、中央以外の各ブロックマーカの、中央部に対する輝度均一性の比率(k)を求める(図7参照)。この比率kを輝度の不均一性を補正する、いわば予備補正量として記憶しておく。
そして、実際に表示すべき画像データが入力されたときには、次のステップ30で、この予備補正量kと、前述のステップ14で算出した、ディスプレイに対する複数グレイレベル入力における輝度特性のデータから、最終的な補正画像データ、すなわち、ディスプレイの不均一性を補正した、ディスプレイ上に表示される画像データを得る。
【0033】
すなわち、例えば、グレイレベルz0 に対する輝度L0 を求め、ディスプレイの均一性の補正(×1/k)を行った輝度L1 に対するグレイレベルz1 が、均一性が補正された画像データとなる。すなわち、
【数2】
【数3】
【数4】
とすることにより、ディスプレイの不均一性の影響をキャンセルできる正しい画像データz1 を求めるというものである(図8参照)。
【0034】
なお、上記説明では、説明を簡単にするために、均一性補正対象であるディスプレイの表示画面上のブロックマーカ単位での均一性補正を行う場合を説明したが、実際には、よりきめ細かい補正を行うためには、上記ブロックマーカ内の各画素位置毎に各種の補間等を行って、その位置におけるディスプレイ上に表示される補正した画像データを得ることが好ましい。
【0035】
この際、図6の例では、垂直方向,水平方向にそれぞれ5本ずつの均一性データが得られることから、これを用いて2次元の均一性データに展開することも可能である。この場合には、線形補間であると階調が折れ曲がり、アーチファクト発生の原因となるので、スプライン補間等の2次元補間を行うようにすると、良好な結果が得られる。
【0036】
また、本実施形態における補正を適用する場合には、オリジナルの画像データよりも多い階調表示機能が必要となることから、ディスプレイの階調分解能を、オリジナルの画像データの持つビット数よりも高くしておく必要がある。これについては、カラーディスプレイの3つのサブピクセルを利用して、各サブピクセルに画像データを分散することにより、画像の高階調化を測ってもよい。これにより、例えば、オリジナルの画像データが8ビット(256階調)の場合であれば、756階調(9.5ビット相当)の階調を表現することができる。
【0037】
また、ディスプレイがLCDである場合には、時分割駆動により単位時間当たりの表示期間を変えて階調を制御する、いわゆる時間変調による多階調表現方式を用いることも可能である。ここで、時間変調には、パルス幅階調制御(PWM:Pulse Width Modulation )方式と、フレーム間引き階調制御(FRC:Frame Rate Control)方式とがある。
【0038】
前者は、電圧印加の時間を階調レベル毎に変えることにより、液晶に、1フレーム内でライン毎に、階調データに合わせた時間だけオン/オフ波形を加えて、中間調を実現する方式、後者は、フレーム毎に階調データに合わせて電圧をオン/オフし、液晶の残像を応用して、中間調を実現する方式であり、いずれも、オフスクリーンメモリを用いて、多階調を表現する方式である。
【0039】
例えば、表示周波数60Hz、元のデータが8ビット階調であるとすると、以下のようになる。
PWM方式においては、15サイクルについては元のデータより1階調低い階調を表示するというように制御することによって、中間色を表現できる。15サイクルごとにこのような階調変化をつけることにすれば、28 ×4=210、すなわち、ビット階調を表現することが可能になる。
【0040】
また、FRC方式においては、表示用メモリとオフスクリーンメモリの合わせて4面分のメモリを用意する。このうち、1面は元のデータより1階調低い階調を表示するとしてこれを60分の1秒ごとに順番に表示させれば、中間色を表現できる。1面ごとにこのような階調変化をつけることにすれば、28 ×4=210、すなわち、ビット階調を表現することが可能になる。
【0041】
ここでは、上述の、PWM方式あるいはFRC方式のいずれを用いてもよい。なお、PWM方式あるいはFRC方式については、例えば、本出願人の出願に係る特願2002−332459号「画像転送装置」中の記載も参考にすることができる。
【0042】
上記実施形態によれば、均一性補正対象であるディスプレイの表示画面上のブロックマーカ内の各画素位置毎に各種の補間等を行って、その位置における輝度のデータを求めて、これに基づいてディスプレイ上に表示される画像データの補正量を求めるようにしたので、よりきめ細かい補正を行うことが可能になるという効果が得られる。
【0043】
なお、上記各実施形態は本発明の一例を示したものであり、本発明はこれらに限定されるべきものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜の変更または改良を行ってもよいことはいうまでもない。
【0044】
例えば、上記各実施形態においては、ブロックマーカが、ディスプレイの表示画面の縦,横方向にそれぞれ5個設けられたテストパターンを用いたが、一般には、上記ブロックマーカは、表示画面の縦,横方向にそれぞれm個,n個設定されており、かつ、m≧5,n≧5であることが好ましい。
【0045】
一方、ブロックマーカを用いない実施態様もまた可能である。すなわち、補正のために選ばれる領域について、同一の画素値を持つ画像であれば何でもよく、例えば、一様画像でもよい。
【0046】
また、上記実施形態においては、ディスプレイの均一性補正を行うための測定手段としてデジカメを用いた場合を説明したが、本発明に係るディスプレイの均一性補正方法においては、ここで用いる測定手段としては、デジタル・ビデオ・カメラを用いることができることはいうまでもない。
【0047】
またさらに、前述の通り、本発明に係るディスプレイの均一性補正方法は、これを、コンピュータのプログラム制御により実行することが可能であり、本発明の技術的範囲はこのようなプログラムにも及ぶことはいうまでもない。
【0048】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、種々の原因による、ディスプレイの輝度の変動を測定して、それに応じて適切な補正を行うようにしたディスプレイの均一性補正方法を実現できるという顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスプレイの均一性補正方法における、事前準備作業の全体的な動作を示す動作フロー図である。
【図2】一実施形態における、デジカメを用いて行う、均一性補正対象であるディスプレイの測定操作を示す動作フロー図である。
【図3】露出を段階的に変化させた際の、デジカメの輝度に対する階調特性を示す図である。
【図4】デジカメの各画素の出力値の均一性測定のやり方の一例を示す説明図である。
【図5】均一光源(積分球)を撮影したデジカメのCCD中央部を示す図である。
【図6】ディスプレイの画面全体を5×5=25個の部分に分割するブロックマーカを有するテストチャートを、ディスプレイの表示画面上に表示した状況を示す図である。
【図7】図6に示したテストチャートを撮影した際の、デジカメ出力の一例を示す図であり、A−A’線上のブロックマーカでの特性を示す図である。
【図8】グレイレベルz0 に対応する輝度L0 から、補正後のグレイレベルz1 を求める手順を説明する図である。
【符号の説明】
10〜14,20〜30 動作ステップ
40 デジカメ(DSC)
41 デジカメ筐体
42 デジカメのCCD
44 デジカメのレンズ系
46 積分球(均一光源)
Gij テストチャート上のブロックマーカ(i=1〜5,j=1〜5)
Claims (8)
- 二次元固体センサおよび結像光学系を有する撮像(撮影)手段を用いるディスプレイ・モニタの均一性補正方法であって、
前記撮像(撮影)手段の固体センサの所定の領域における、入力輝度とそれに対する階調特性との関係を測定するステップと、
前記撮像(撮影)手段における所定の入力輝度に対する各画素均一性を測定するステップと、
前記ディスプレイ・モニタ上の所定領域のグレイレベル画像データに対する輝度特性を測定するステップと、
前記ディスプレイ・モニタに、所定の画像を表示し、表示した画像を前記撮像(撮影)手段を用いて撮影するステップと、
上記ステップで撮影した画像データを、当該撮像(撮影)手段における、前記入力輝度とそれに対する階調特性との関係に基づいて輝度値に変換するステップと、
上記ステップで求めた輝度値を、当該撮像(撮影)手段における前記各画素均一性に基づいて補正するステップと、
補正後の、前記ディスプレイ・モニタ上の任意の領域の輝度値に対する他の領域の輝度値の比率を、当該ディスプレイ・モニタの輝度均一性データとして求めるステップと、
前記ディスプレイ・モニタ上の所定領域のグレイレベル画像データに対する輝度特性と前記ディスプレイ・モニタの輝度均一性データとから、画像データに対する補正を行うステップと
を有することを特徴とするディスプレイ・モニタの均一性補正方法。 - 二次元固体センサおよび結像光学系を有する撮像(撮影)手段を用いるディスプレイ・モニタの均一性補正方法であって、
前記撮像(撮影)手段の固体センサの所定の領域における、入力輝度とそれに対する階調特性との関係を測定するステップと、
前記撮像(撮影)手段における所定の入力輝度に対する各画素均一性を測定するステップと、
前記ディスプレイ・モニタのグレイレベル画像データに対する輝度特性を測定するステップと、
前記ディスプレイ・モニタに、その表示画面上における表示位置を特定するための、前記表示画面を複数のブロックに分割したブロックマーカを含むテストパターンを表示し、表示した前記テストパターンを前記撮像(撮影)手段を用いて撮影するステップと、
上記ステップで撮影した画像データを、当該撮像(撮影)手段における前記輝度に対する均一性に基づいて補正するステップと、
補正後の前記ディスプレイ・モニタの前記複数のブロック各々に対応する前記撮像(撮影)手段の出力の平均値を求めるステップと、
前記複数のブロック中の、中央のブロックに対応する前記出力の平均値に対する他の各ブロックに対応する前記出力の平均値の比率を求め、この比率を当該ディスプレイ・モニタの輝度均一性データとして求めるステップと、
前記ディスプレイ・モニタのグレイレベル画像データに対する輝度特性と前記ディスプレイ・モニタの輝度均一性データとから、画像データに対する補正を行うステップと
を有することを特徴とするディスプレイ・モニタの均一性補正方法。 - 前記ブロックマーカが、前記ディスプレイ・モニタの表示画面の縦,横方向にそれぞれm個,n個設定されており、かつ、m≧5,n≧5であることを特徴とする請求項2に記載のディスプレイ・モニタの均一性補正方法。
- 前記ブロックマーカ内部に存在する各点について、補間により2次元配置されたデータ値を求め、このデータ値を用いて前記ディスプレイ・モニタの表示画面全体の補正を行うことを特徴とする請求項2または3に記載のディスプレイ・モニタの均一性補正方法。
- 二次元固体センサおよび結像光学系を有する撮像(撮影)手段を用いるディスプレイ・モニタの均一性補正方法をコンピュータ制御により実行させるためのプログラムであって、
前記撮像(撮影)手段の固体センサの所定の領域における、入力輝度とそれに対する階調特性との対応データを受け付けて記憶するステップ(A)と、
前記撮像(撮影)手段における所定の入力輝度に対する各画素均一性の対応データを受け付けて記憶するステップ(B)と、
ステップ(A)とステップ(B)の関係から前記撮像(撮影)手段の各画素における均一性補正テーブルを算出し記憶するステップ(C)と、
前記ディスプレイ・モニタ上の所定領域における、入力画像データとそれに対する出力輝度特性との対応データを受け付けて記憶するステップ(D)と、
前記ディスプレイ・モニタに、所定の画像を表示するステップと、
前記撮像(撮影)手段により撮影された前記所定の画像のデータを受け付けて記憶するステップと、
ステップ(A)で記憶した内容に基づいて、前記画像のデータを輝度データに変換するステップと、
ステップ(C)で記憶した内容に基づいて、前記輝度データに対して前記撮像(撮影)手段の各画素における均一性補正を行うステップと、
所定値の画像データを入力した際の、任意の領域の輝度に対する他の領域の輝度比を計算し、この比を当該他の位置のディスプレイ・モニタの輝度均一性補正値として記憶するステップ(E)と、
ステップ(D)で記憶した関係とステップ(E)で求めたデータとから、画像データの値を補正するステップと
を有することを特徴とするプログラム。 - 二次元固体センサおよび結像光学系を有する撮像(撮影)手段を用いるディスプレイ・モニタの均一性補正方法をコンピュータ制御により実行させるためのプログラムであって、
前記撮像(撮影)手段の固体センサの所定の領域における、入力輝度とそれに対する階調特性との対応データを受け付けて記憶するステップ(A)と、
前記撮像(撮影)手段における所定の入力輝度に対する各画素均一性の対応データを受け付けて記憶するステップ(B)と、
ステップ(A)とステップ(B)の関係から前記撮像(撮影)手段の各画素における均一性補正テーブルを算出し記憶するステップ(C)と、
前記ディスプレイ・モニタにおける、入力画像データとそれに対する出力輝度特性との対応データを受け付けて記憶するステップ(D)と、
前記ディスプレイ・モニタに、その表示画面を複数のブロックに分割したブロックマーカを含むテストパターン画像を表示するステップと、
前記撮像(撮影)手段により撮影された前記テストパターン画像のデータを受け付けて記憶するステップと、
ステップ(A)で記憶した内容に基づいて、前記画像のデータを輝度データに変換するステップと、
ステップ(C)で記憶した内容に基づいて、前記輝度データに対して前記撮像(撮影)手段の各画素における均一性補正を行うステップと、
前記複数のブロック各々に対応する輝度データの平均値を計算し記憶するステップと、
前記複数のブロック中の、中央のブロックに対応する前記輝度データの平均値に対する、他の各ブロックの前記輝度データの平均値の比を計算し、この比を当該他の位置のディスプレイ・モニタの輝度均一性補正値として記憶するステップ(E’)と、
ステップ(D)で記憶した関係とステップ(E’)で求めたデータとから、画像データの値を補正するステップと
を有することを特徴とするプログラム。 - 前記ブロックマーカとして、前記ディスプレイ・モニタの表示画面の縦,横方向にそれぞれm個,n個設定されており、かつ、m≧5,n≧5であるものを用いることを特徴とする請求項6に記載のプログラム。
- 前記画像データの値を補正するステップにおいては、前記ブロックマーカ内部に存在する各点について、補間により2次元配置されたデータ値を求め、このデータ値を用いて前記ディスプレイ・モニタの表示画面全体の補正を行うことを特徴とする請求項6または7に記載のプログラム。
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