JP2003295600A - 現像ローラ - Google Patents

現像ローラ

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JP2003295600A
JP2003295600A JP2002105019A JP2002105019A JP2003295600A JP 2003295600 A JP2003295600 A JP 2003295600A JP 2002105019 A JP2002105019 A JP 2002105019A JP 2002105019 A JP2002105019 A JP 2002105019A JP 2003295600 A JP2003295600 A JP 2003295600A
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developing roller
rubber
mass
parts
surface hardness
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JP2002105019A
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English (en)
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Hidenori Sato
秀紀 佐藤
典之 ▲柳▼井
Noriyuki Yanai
Nobutoshi Hayashi
信俊 林
Kentaro Niwano
謙太郎 庭野
Arihiro Yamamoto
有洋 山本
Kazutoshi Ishida
和稔 石田
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温低湿から高温高湿までの様々な条件下で
安定した画像が得られる現像ローラを提供する。 【解決手段】 軸芯体の外周面にゴムを主成分とする弾
性体層が形成された現像ローラであって、現像ローラの
100℃における表面硬度(Hd100と表す)と25℃
における表面硬度(Hd25と表す)とが0°≧ΔHd=
Hd100−Hd25≧−5°の関係を満たすことを特徴と
する現像ローラ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に複写機、プリ
ンタ、ファクシミリ等の受信装置等の電子写真方式を採
用した装置(電子写真装置とも記載する)にて使用され
る現像ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電
子写真装置に使用される現像ローラは、その目的にあっ
た弾性ローラが一般に用いられている。例えば、一成分
現像方式の電子写真装置では、互いに圧接されている現
像ローラから感光体へ現像剤を移動させて静電潜像を顕
像化し、現像がなされる。この場合、現像ローラの弾性
体層は、現像ローラを感光体と所定の接触幅をもって圧
接したり、ブレードなどによって現像剤を薄層化して担
持させるため、変形しやすく、変形回復性に優れる必要
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電子写真装置に用いら
れる現像ローラにおける要求性能は多岐に渡り、様々な
提案がなされている。近年、電子写真装置に使用される
現像ローラの要求性能は、より高度なものとなってきて
おり、変形回復性(セット性)と共に、高解像度に要求
される均一な導電性、高速化に要求される耐久性(接着
性)の向上が求められている。さらに、これらの要求性
能を満たした上で、あらゆる環境下で安定した画像を得
ることは必ずしも容易ではない。
【0004】一般に現像ローラの弾性体層には、セット
性能向上を図るために低硬度の材料が選ばれることが多
い。このような低硬度材料を用いた場合には、硬度など
の環境依存性が大きくなるなどの理由で、低温低湿から
高温高湿までの様々な条件下で安定した画像が得られに
くくなる。
【0005】例えば、特開平7-219336号公報に
は、現像ローラの弾性体層にエチレン−プロピレン−ジ
エン共重合ゴム(EPDM)を用いることにより、とり
わけJIS−A硬度55°以下の場合には、高温高湿環
境下でも画像カブリを生じることがなく、安定した画像
を得ることが出来ることが開示されている。しかしなが
ら、低温低湿環境下での画像については考慮されていな
い。また、近年の高速化において強く求められる安定性
も十分なレベルには到っていない。特に、使用する材料
をEPDMに限定することは得策ではなく、他性能との
バランスから十分な性能を提供することを妨げている。
【0006】本発明においては、以上の様な状況を鑑
み、現像ローラ表面硬度の温度依存性を好ましい領域に
規定することより、低温低湿から高温高湿までの様々な
条件下で安定した画像が得られる現像ローラを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するため鋭意検討し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次に記載する事項により特定するこ
とができる。 (1)軸芯体の外周面にゴムを主成分とする弾性体層が
形成された現像ローラであって、該ローラの100℃に
おける表面硬度(Hd100と表す)と25℃における表
面硬度(Hd25と表す)とが 0°≧ΔHd=Hd100−Hd25≧−5° の関係を満たすことを特徴とする現像ローラ。 (2)前記Hd25が55°以下である、(1)記載の現
像ローラ。 (3)前記ゴムを主成分とする弾性体層がシリコーンゴ
ムを主成分とする弾性体層である、(1)または(2)
に記載の現像ローラ。
【0008】本発明によれば、単層または積層構成の現
像ローラにおいて、ローラ表面硬度の温度依存性を小さ
くすることにより、低温低湿から高温高湿までの様々な
条件下で安定した画像が得られる現像ローラが提供され
る。すなわち、ローラ表面硬度の温度依存性が小さいと
いうことは、あらゆる温度で同じ形状を保つことが可能
であり、画像の安定性につながる。特に100℃という
高温での物性値を合わせて規定することにより、より高
速化された条件などの大きな入力に対しても、形状、物
性面での安定性を保つことが可能となる。これは、一般
的に温度-時間換算則から説明されるものである。すな
わち、高速化されたプロセスにおいても、低温低湿から
高温高湿までの様々な条件下で安定した良質な画像が得
られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の現像ローラ1は、図1および2に示すように、
円柱状または中空円筒状の軸芯体11の外周面に弾性体
層12が形成された構成を有する。または、図3および
図4に示すように、本発明の現像ローラ1は、この弾性
体層12の外周面に、必要に応じてさらに樹脂層13が
積層された構成を有するものとすることができる。
【0010】前記軸芯体11は、現像ローラの電極およ
び支持部材として機能するもので、例えばアルミニウ
ム、銅合金、ステンレス鋼等の金属または合金、クロ
ム、ニッケル等で鍍金処理を施した鉄、導電性合成樹脂
もしくは樹脂組成物などの導電性の材料で構成される。
必要に応じて、その表面に接着層等を形成してもよい。
軸芯体の外径は通常4〜10mmの範囲にある。
【0011】弾性体層12は、ゴム(以下、原料ゴムと
表すことがある)を主成分とするゴムコンパウンドを用
いて形成することができる。
【0012】原料ゴムとしては、従来より現像ローラに
用いられている種々のゴムを用いることができる。具体
的には、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(E
PDM)、アクリルニトリル−ブタジエンゴム(NB
R)、クロロプレンゴム(CR)、天然ゴム(NR)、
イソプレンゴム(IR)、スチレン−ブタジエンゴム
(SBR)、フッ素ゴム、シリコーンゴム、エピクロロ
ヒドリンゴム、NBRの水素化物、多硫化ゴム、ウレタ
ンエラストマ系原料等の原料ゴムを挙げることができ
る。これらの原料ゴムは単独であるいは2種以上を組み
合わせて用いることができる。
【0013】更に、前記ゴムコンパウンドには、導電性
付与剤、非導電性充填剤、架橋剤、触媒、分散促進剤、
可塑剤等の各種添加剤が適宜配合されてもよい。
【0014】導電性付与剤としては、カーボンブラッ
ク、グラファイト、アルミニウム、銅、錫、ステンレス
鋼などの各種導電性金属または合金、酸化錫、酸化亜
鉛、酸化インジウム、酸化チタン、酸化錫―酸化アンチ
モン固溶体、酸化錫―酸化インジウム固溶体などの各種
導電性金属酸化物、これらの導電性材料で被覆された絶
縁性物質などの微粉末を用いることができる。
【0015】これらの内、カーボンブラックが、比較的
容易に入手でき良好な帯電性が得られ好ましい。
【0016】本発明の現像ローラの弾性体層の形成に使
用するゴムコンパウンドにおいては、原料ゴム100質
量部に対し、一般的には、0.1〜100質量部、好ま
しくは0.5〜70質量部、より好ましくは1〜60質
量部の導電性付与剤を使用することができる。
【0017】その他、弾性体層に導電性を付与するため
に、前記ゴムコンパウンドに、導電性樹脂を添加するこ
とができる。例えば、ホストポリマーとして、ポリアセ
チレン、ポリ(p−フェニレン)、ポリピロール、ポリ
チオフェニン、ポリ(p−フェニレンオキシド)、ポリ
(p−フェニレンスルフィド)、ポリ(p−フェレンビ
ニレン)、ポリ(2,6−ジメチルフェニレンオキサイ
ド)、ポリ(ビスフェノールAカーボネート)、ポリビ
ニルカルバゾール、ポリジアセチレン、ポリ(N−メチ
ル−4−ビニルピリジン)、ポリアニリン、ポリキノリ
ン、ポリ(フェニレンエーテルスルフォン)などを使用
し、これらにドーパントしてAsF5、I2、Br2、S
3、Na、K、ClO4、FeCl3、F、Cl、B
r、I、Kr等の各イオン、Li、TCNQ等をドープ
したものを用いることができる。
【0018】これらの導電性樹脂は、本発明の現像ロー
ラの弾性体層の形成に使用するゴムコンパウンドにおい
ては、原料ゴム100質量部に対し、一般的には、0.
5〜60質量部、好ましくは1〜50質量部、より好ま
しくは2〜50質量部を使用することができる。
【0019】非導電性充填剤としては、珪藻土、石英粉
末、乾式シリカ、湿式シリカ、酸化チタン、酸化亜鉛、
アルミノケイ酸、炭酸カルシウム等を挙げることができ
る。
【0020】これらの非導電性充填剤は、本発明の現像
ローラの弾性体層の形成に使用するゴムコンパウンドに
おいては、原料ゴム100質量部に対し、一般的には、
0.1〜80質量部、好ましくは0.5〜6質量部、よ
り好ましくは1〜50質量部を使用することができる。
【0021】架橋剤としては、ジ−t−ブチルパーオキ
サイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキサン、ジクミルパーオキサイド、t−ブ
チルパーオキシベンゾエート、p−クロロベンゾイルパ
ーオキサイドなどを挙げることができる。液状シリコー
ンゴムを用いる場合は、ポリオルガノハイドロジェンシ
ロキサンの架橋成分として、白金系触媒が用いられる。
【0022】これらの架橋剤は、本発明の現像ローラの
弾性体層の形成に使用するゴムコンパウンドにおいて
は、原料ゴム100質量部に対し、一般的には、0.0
01〜50質量部、好ましくは0.01〜45質量部、
より好ましくは0.1〜40質量部を使用することがで
きる。
【0023】可塑剤としては、ゴムコンパウンドの特性
に適合するものであれば特に制限されず、目的に応じて
選択することができる。本発明に使用することのできる
可塑剤としては、通常ゴムに使用されるものを用いるこ
とができる。例えば、石油樹脂、アタクチックポリプロ
ピレン、クマロンインデン樹脂等の合成高分子物質;ジ
オクチルフタレート、ジオクチルアジペート、ジオクチ
ルセバケート等のエステル系可塑剤などを上げることが
できる。 これらの可塑剤は、本発明の現像ローラの弾
性体層の形成に使用するゴムコンパウンドにおいては、
原料ゴム100質量部に対し、一般的には、1〜150
質量部、好ましくは3〜120質量部、より好ましくは
5〜100質量部を使用することができる。
【0024】本発明の現像ローラの弾性体層の形成に使
用するゴムコンパウンドは、所定の材料を配合し、これ
を、ロールニーダー、バンバリーミキサー、ボールミ
ル、サンドグラインダー、ペイントシェーカー、スタテ
ィックミキサーなどを用いて混合し調製することができ
る。
【0025】本発明の現像ローラの製造方法は特に限定
されず、使用するゴムコンパウンドの特性に応じて、公
知の方法の中から適切なものを選択すればよい。例え
ば、混合したゴムコンパウンドを金型内に形成されたキ
ャビティに注入し、金型を加熱してゴムを加硫硬化し、
冷却した後に脱型する方法を挙げることができる。
【0026】本発明の現像ローラの弾性体層の厚さは、
均一なニップを確保する上から、0.2mm以上が好ま
しく、0.5mm以上がより好ましい。一方、ゴムの成
型コストを低く抑える上で、6.0mm以下が好まし
く、5.0mm以下がより好ましい。
【0027】前記樹脂層13を形成する場合には、その
樹脂材料については特に限定されるものではないが、自
己膜補強性、トナー帯電性等の観点から特にポリアミド
樹脂やウレタン樹脂、またはウレア樹脂等が好ましく用
いられる。
【0028】樹脂層13の厚さは、均一な塗布を行なう
上で、また、十分な耐摩耗性を確保する上で、3μm以
上が好ましく、変形性に対する影響を押さえ、また、均
一な導電性を実現する上で、100μm以下が好まし
い。
【0029】樹脂層を形成する方法は、特に限定されな
いが、エアースプレー、ロールコート、カーテンコー
ト、ディッピング等公知の方法により溶剤に溶解又は分
散させた樹脂材料を弾性体層の表面に塗布し乾燥するこ
とにより形成することができる。その後、必要に応じ、
加熱処理を行うことができる。
【0030】本発明の現像ローラは、100℃で測定し
た表面硬度(Hd100と表す)と25℃で測定した表面
硬度(Hd25と表す)とが、 0°≧ΔHd=Hd100−Hd25≧−5° の関係を満たしていることを特徴とする。
【0031】上記の関係を満たしているときは、低温低
湿および高温高湿下のいずれか、または両環境で画像が
良好であり、0°≧ΔHd≧−2°の関係を満たしてい
るときは、より良好な画像が得られる。
【0032】本発明の現像ローラの表面硬度はJIS
K6301によって測定したJIS−A硬度であり、例
えば、ゴム硬度計用定圧荷重器CL−150Lにゴム硬
度計JAを取り付けたもの(いずれも高分子機器株式会
社製;商品名)を用いて測定することができる。
【0033】本発明の現像ローラが上記関係を満たすよ
うにする方法としては、主成分の原料ゴム種、分子量、
架橋成分、配合処方等、いずれの手段もしくはその組合
せを問わず用いることができる。
【0034】また、本発明の現像ローラの表面硬度(H
25)は特に制限されるものではないが、一般的には、
55°以下であり、通常、10°〜35°の範囲である
のが好ましい。現像ローラの表面硬度(Hd25)を55
°以下とすると他の性能を失うことなく、比較的容易に
適切なニップ幅を得ることができる。
【0035】シリコーンゴムを主成分とするゴムコンパ
ウンドを用いて現像ローラの弾性体層を形成すると、特
に、上記のような低表面硬度を有する現像ローラを容易
に得ることができる。
【0036】原料ゴムとして使用するシリコーンゴムと
しては、ポリジメチルシロキサン、ポリメチルトリフル
オロプロピルシロキサン、ポリメチルビニルシロキサ
ン、ポリトリフルオロプロピルビニルシロキサン、ポリ
メチルフェニルシロキサン、ポリフェニルビニルシロキ
サン、これらポリシロキサンの共重合体等が挙げられ
る。
【0037】
【実施例】以下に実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、これらは、本発明を何ら限定するものではな
い。なお、以下特に明記しない限り、部は質量部を表
し、試薬等は市販の高純度品を用いた。各実施例、比較
例に用いた材料および物性値は、表1に示した。
【0038】[実施例1]現像ローラ1 軸芯体としてニッケル鍍金を施したSUS製の芯金(φ
6mm)に、さらに接着剤を塗布、焼き付けしたものを
用いた。この軸芯体を金型に配置し、原料ゴムとして、
液状のシリコーンゴム1(末端ビニル基封鎖の直鎖状ポ
リジメチルシロキサンと、1つのビニル基を有する分岐
ポリシロキサンセグメントと、二官能性のジメチルシロ
キサンを有する直鎖状オイルセグメントとからなるブロ
ックポリマーとからなるポリシロキサン混合物に、架橋
剤として1分子中にケイ素結合水素原子を2個以上有し
たオルガノシロキサンと白金系触媒を加え、混合した付
加型シリコーンゴム組成物)100質量部、無機微粉体
である耐熱性付与剤としてシリカ粉体40質量部、導電
性付与剤としてカーボンブラック10質量部を混合し、
ゴムコンパウンドを調製しこれを金型内に形成されたキ
ャビティに注入した。続いて、金型を150℃で20分
間加熱してシリコーンゴムを加硫硬化し、冷却した後に
脱型することで、厚み3mmの弾性体層を軸芯体の外周
に設けたローラを作製した。
【0039】次に、樹脂成分として、ポリウレタン樹脂
1(ニッポラン5033、日本ポリウレタン社製;商品
名)を、固形分10%の有機溶剤混合溶液(主にメチル
エチルケトンを主溶剤として用いた)となるよう調整し
たものに、硬化剤としてイソシアネート(コロネート
L、日本ポリウレタン社製;商品名)を、樹脂成分10
0質量部に対し20質量部添加し、十分に撹拌したもの
を樹脂原料液とした。この樹脂原料液中に、上記ローラ
を浸漬してコーティングした後、引上げて乾燥させ、1
30℃にて20分間加熱処理することで、約30μmの
樹脂層を弾性体層の外周に設けた現像ローラを作製し
た。
【0040】このようにして作製した現像ローラの表面
硬度は、Hd25が14°、Hd100が14°であり、Δ
Hdは0°であった。
【0041】[実施例2]現像ローラ2 原料ゴムとしてシリコーンゴム2(シリコーンゴム1と
は異なる相対的に高硬度のもの)100質量部、無機微
粉体である耐熱性付与剤としてシリカ粉体50質量部、
導電性付与剤としてカーボンブラック10質量部を混合
して調製したコンパウンドを使用した以外は実施例1と
同様にして現像ローラ2を作製した。
【0042】得られた現像ローラの表面硬度は、Hd25
が27°、Hd100が25°であり、ΔHdは−2°で
あった。
【0043】[実施例3]現像ローラ3 原料ゴムとして液状のウレタンゴム1を使用した以外は
実施例1と同様にして現像ローラ3を作製した。
【0044】得られた現像ローラ3の表面硬度は、Hd
25が13°、Hd100が12°であり、ΔHdは−1°
であった。
【0045】[実施例4]現像ローラ4 原料ゴムとして液状のウレタンゴム2を使用した以外は
実施例1と同様にして現像ローラ4を作製した。
【0046】得られた現像ローラ4の表面硬度は、Hd
25が24°、Hd100が21°であり、ΔHdは−3°
であった。
【0047】[実施例5]現像ローラ5 軸芯体としてニッケル鍍金を施したSUS製のφ8mm
の芯金に、さらに接着剤を薄く塗布、焼き付けしたもの
を用いた。この軸芯体に、原料ゴムとしてエピクロロヒ
ドリンゴム(エピクロマー CG−102、ダイソー
(株)製;商品名)100質量部に対し、ステアリン酸
1質量部、酸化亜鉛 5質量部、炭酸カルシウム 1
0質量部、アジピン酸ポリエステル 10質量部、チウ
ラム系加硫促進剤(ノクセラーTRA、大内新興化学
製;商品名)2質量部、カーボンブラック20質量部を
混合してゴムコンパウンドを調製し、押し出しにて軸芯
体に巻きつけ、加硫および研磨を行うことにより、約4
mmの厚みの弾性体層を軸芯体の外周に設けた現像ロー
ラ5を作製した。
【0048】得られた現像ローラ5の表面硬度は、Hd
25が36°、Hd100が32°であり、ΔHdは−4°
であった。
【0049】[比較例1]現像ローラ6 原料ゴムとして液状のウレタンゴム3を使用した以外は
実施例1と同様にして現像ローラ6を作製した。
【0050】得られた現像ローラ6の表面硬度は、Hd
25が27°、Hd100が20°であり、ΔHdは−7°
であった。
【0051】[比較例2]現像ローラ7 原料ゴムとしてエピクロロヒドリンゴム(エピクロマー
CG−102、ダイソー(株)製;商品名)100質
量部に対し、ステアリン酸 1質量部、酸化亜鉛 5質
量部、炭酸カルシウム 20質量部、チウラム系加硫促
進剤(ノクセラーTRA、大内新興化学製;商品名)2
質量部を混合して調製したゴムコンパウンドを使用した
以外は実施例5と同様にして現像ローラ7を作製した。
【0052】得られた現像ローラ7の表面硬度は、Hd
25が43°、Hd100が37°であり、ΔHdは−6°
であった。
【0053】[比較例3]現像ローラ8 原料ゴムとしてNBR(N230S、JSR製;商品
名)100質量部に対し、ステアリン酸 1質量部、酸
化亜鉛 5質量部、炭酸カルシウム 40質量部、DO
P(フタル酸ジ−2−エチルヘキシル)5質量部、硫黄
0.5質量部、チウラム系加硫促進剤(ノクセラーT
RA、大内新興化学製;商品名)3質量部を混合して調
製したゴムコンパウンドを使用した以外は実施例5と同
様にして現像ローラ8を作製した。
【0054】得られた現像ローラ8の表面硬度は、Hd
25が48°、Hd100が36°であり、ΔHdは−12
°であった。
【0055】[特性の評価]以上の様にして得られた現
像ローラを実機に組み込み、各種の評価を行った。低温
低湿(温度15℃、相対湿度20%)および高温高湿
(温度30℃、相対湿度80%)下において画像を作成
し評価した。また、長期使用における安定性は、作成し
た画像について次に記載する項目について評価を行なっ
た。評価結果を表1に示した。
【0056】なお、すべての現像ローラの弾性体層およ
び樹脂層には、適宜カーボンブラックを添加し、ローラ
の電気抵抗が106以下になるように調整した。また、
必要に応じ可塑剤等を添加した。
【0057】画像の評価は、作成した現像ローラを組み
込んだ実機を使用して、初期および10,000枚プリ
ント前後における画像上の問題の有無を目視にて観察し
評価した。
【0058】画像が良好なものを◎、問題がないものを
〇とした。また、低温低湿(温度15℃、相対湿度20
%)下の評価においては、10,000プリント前後で
やや濃淡が確認されるものを△とした。また、高温高湿
(温度30℃、相対湿度80%)下の評価においては、
10,000プリント前後でカブリが確認されるものを
△、初期からカブリが確認されるものを×とした。
【0059】低温低湿(温度15℃、相対湿度20%)
下の評価においては、実施例1〜4、では画像良好であ
った。実施例5、比較例2でも、初期画像、10,00
0枚プリント前後の画像ともに問題はなかった。比較例
1、3では、10,000枚プリント前後の画像ではや
や濃淡が発生した。
【0060】高温高湿(温度30℃、相対湿度80%)
下の評価においては、実施例1〜3では画像良好で、実
施例4、5、比較例1でも、画像上の問題はなかった。
比較例1では、10,000枚プリント前後の画像でカ
ブリが確認された。比較例2、3では初期からカブリ現
象が確認された。
【0061】以上、総合評価としては、画像が良好なも
のを◎、問題がないものを〇、初期には問題がないもの
の10,000プリント前後で画像不良(濃淡やカブ
リ)が確認されるものを△、初期から画像不良(濃淡や
カブリ)が確認されるものを×とした。
【0062】すると、実施例1〜5では、低温低湿下、
高温高湿下のいずれの画像にも問題はなかった。その中
でも実施例1〜3は、特に良好な結果が得られた。
【0063】
【表1】
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像ロー
ラにおいては、ローラ表面硬度の温度依存性を小さくす
ることにより、低温低湿から高温高湿までの様々な条件
下で、安定した良好な画像が得られ、電子写真装置等に
おける現像ローラとして好適に使用できる現像ローラが
提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像ローラの概要を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の現像ローラの模式的断面図である。
【図3】本発明の樹脂層を有する現像ローラの概要を示
す斜視図である。
【図4】本発明の樹脂層を有する現像ローラの模式的断
面図である。
【符号の説明】
1 本発明の現像ローラ 2 本発明の樹脂層を有する現像ローラ 11 軸芯体 12 弾性体層 13 樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 信俊 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 庭野 謙太郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山本 有洋 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 石田 和稔 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H077 AD06 FA13 FA22 3J103 AA02 AA12 AA32 AA85 BA41 CA01 FA18 GA02 GA57 GA58 GA60 HA03 HA12 HA20 HA53

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸芯体の外周面にゴムを主成分とする弾
    性体層が形成された現像ローラであって、該ローラの1
    00℃における表面硬度(Hd100と表す)と25℃に
    おける表面硬度(Hd25と表す)とが 0°≧ΔHd=Hd100−Hd25≧−5° の関係を満たすことを特徴とする現像ローラ。
  2. 【請求項2】 前記Hd25が55°以下である、請求項
    1記載の現像ローラ。
  3. 【請求項3】 前記ゴムを主成分とする弾性体層がシリ
    コーンゴムを主成分とする弾性体層である、請求項1ま
    たは2に記載の現像ローラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109478032A (zh) * 2016-08-08 2019-03-15 住友理工株式会社 导电性辊

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