JP2003295019A - 光ファイバケーブルの分岐部およびその分岐部品 - Google Patents

光ファイバケーブルの分岐部およびその分岐部品

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JP2003295019A
JP2003295019A JP2002104175A JP2002104175A JP2003295019A JP 2003295019 A JP2003295019 A JP 2003295019A JP 2002104175 A JP2002104175 A JP 2002104175A JP 2002104175 A JP2002104175 A JP 2002104175A JP 2003295019 A JP2003295019 A JP 2003295019A
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fiber cable
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Takemitsu Hanami
武光 花見
Masaru Ishikawa
優 石川
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で部品点数が少なく組立作業が容易で、
且つ光伝送特性の品質の安定化を実現できる光ファイバ
ケーブルの分岐部およびその分岐部品を提供する。 【解決手段】 テンションメンバ4と複数の光ファイバ
心線3とを有する光ファイバケーブル1をその端末にて
分岐する分岐部であって、光ファイバケーブル1の端末
に分岐部品7の端部9を被嵌し、光ファイバケーブル1
の端末から導出されたテンションメンバ4を上記分岐部
品7に設けた通し穴10に挿通させ、光ファイバケーブ
ル1の端末から導出された光ファイバ心線3を上記分岐
部品7に設けた溝部11に収容し、上記分岐部品7とテ
ンションメンバ4とを第1固定部材13で固定し、上記
分岐部品7の端部9と光ファイバケーブル1の端末とを
第2固定部材15で固定したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テンションメンバ
と複数の光ファイバ心線とを有する光ファイバケーブル
をその端末にて分岐する分岐部およびその分岐部品に関
する。
【0002】
【従来の技術】図4に従来の光ファイバケーブルの分岐
部を示し、図5に従来の光ファイバケーブルの分岐部品
を示し、図6に従来の分岐の工程を示す。各図を用いて
従来の分岐の工程を説明する。
【0003】図6(a)に示すように、光ファイバケーブ
ルaの端末にてケーブルシースを除去し、光ファイバス
ロットbを所定長さ(5〜60mm程度)露出させる。
光ファイバスロットbは、その外周面に光ファイバ心線
cが収容される複数のスロットを有するものである。か
かる光ファイバスロットbの端面からは、分岐する複数
の光ファイバ心線cが導出されると共に、テンションメ
ンバdが導出される。
【0004】次に、図6(b)に示すように、各光ファイ
バ心線cに保護チューブ等を被覆し、光ファイバ心線コ
ード部eとする。光ファイバ心線コード部eの長さは、
分岐に必要な所望の長さに設定されている。そして、か
かる光ファイバ心線コード部eの先端部に、図4に示す
ように、光コネクタfを取り付ける。また、テンション
メンバdの長さは、ケーブルの敷設や把持等に必要な長
さに設定される。
【0005】次に、図6(c)に示すように、光ファイバ
スロットbの端面に、分岐部品g(図5参照)の本体h
を当接させる。本体hは、光ファイバスロットbの端面
に当接される小径部iとその反対側に設けられた大径部
jとを有し、中心にテンションメンバdが挿通される通
し穴kが貫通形成されている。また、大径部jには、分
岐すべき光ファイバ心線コード部eを収容するための溝
lが形成されている。
【0006】次に、図6(d)に示すように、小径部iに
第1固定ネジmをねじ込み、小径部iとテンションメン
バdとを固定する。そして、固定樹脂n等によって、光
ファイバ心線コード部eを(必要により光ファイバ心線
cと共に)小径部iに接着固定する。その後、分岐部品
gのスリーブpをこれらの各部品を覆うように被嵌し、
第2固定ネジqによってスリーブpと大径部jとを固定
する。
【0007】最後に、図6(e)に示すように、熱収縮チ
ューブrを被嵌して、分岐部sを構成する。これによ
り、図4に示すように、光ファイバケーブルaは、熱収
縮チューブrで覆われた分岐部品g(本体hおよびスリ
ーブp)によって、複数の光ファイバ心線コード部eに
分岐される。また、分岐部sからは、テンションメンバ
dが導出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記分岐部
品gを用いた分岐構造では、以下のような問題があっ
た。
【0009】本体hとスリーブpとからなる分岐部品g
は、テンションメンバdに本体hが第1固定ネジmで固
定され、その本体hにスリーブpが第2固定ネジqで固
定されているため、結局、光ファイバケーブルa側の部
品には第1固定ネジmのみによって固定されているに過
ぎず、敷設作業中等においてその第1固定ネジmに緩み
が生じると、光ファイバケーブルaとの間にずれが生
じ、光ファイバ心線cに剪断や曲げや引張りの応力が加
わる可能性がある。
【0010】すなわち、光ファイバ心線コード部eを収
容・ガイドする本体hが、第1固定ネジmのみでテンシ
ョンメンバdに固定されていることから、組立作業中や
敷設据付中に第1固定ネジmの締付不完全や緩み等が生
じた場合には、本体hが回転方向や長手方向に動き易く
なる。この結果、光ファイバケーブルスロットbと本体
hとの間にずれが生じ、光ファイバ心線cに剪断や曲げ
や引張りの応力が加わり、光伝送損失の増大や光ファイ
バ心線cの断線等が生じる可能性がある。
【0011】また、分岐部品gの本体hは、大径部jに
形成された溝部lのみによって光ファイバ心線コード部
eを保持しているため、小径部iにおいては光ファイバ
心線cやそのコード部eが露出してしまう。このため、
本体hをスリーブpによって覆うことで、溝部lに収容
されない小径部iにおける光ファイバ心線cやそのコー
ド部eやそれらの接着固定部nを防護しているが、この
スリーブpは、一端がケーブルaの外径に被嵌され他端
が本体hの大径部jに被嵌されて第2固定ネジqで固定
する構造となっているため、分岐部s自体の外径および
長さが大きくなってしまう。
【0012】すなわち、上記分岐部品gは、その本体h
により光ファイバ心線コード部eを保持し、スリーブp
により光ファイバ心線コード部eや接着固定部n等を保
護するものであるところ、スリーブpがケーブルaの外
径に被嵌されているため、分岐部sの外径がケーブルa
の外径以上とならざるを得ない。
【0013】また、分岐部品gは、以上の説明のよう
に、本体hとスリーブpとが必要となるため、構造が複
雑となって部品点数が多くなり、組立作業性が悪く、低
コストが図れなかった。
【0014】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、小型で部品点数が少なく組立作業が容易で、且
つ光伝送特性の品質の安定化を実現できる光ファイバケ
ーブルの分岐部およびその分岐部品を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、テンションメンバと複数の光ファイバ
心線とを有する光ファイバケーブルをその端末にて分岐
する分岐部であって、光ファイバケーブルの端末に分岐
部品の端部を被嵌し、光ファイバケーブルの端末から導
出されたテンションメンバを上記分岐部品に設けた通し
穴に挿通させ、光ファイバケーブルの端末から導出され
た光ファイバ心線を上記分岐部品に設けた溝部に収容
し、上記分岐部品とテンションメンバとを第1固定部材
で固定し、上記分岐部品の端部と光ファイバケーブルの
端末とを第2固定部材で固定したものである。
【0016】この発明によれば、光ファイバケーブルの
光ファイバ心線を収容する分岐部品は、第1固定部材
(ネジ等)によって光ファイバケーブルのテンションメ
ンバに固定されるのみならず、第2固定部材(ネジ等)
によっても光ファイバケーブルの端末に固定されるの
で、本体とケーブルとの固定剛性が向上し、ケーブルの
敷設作業中等に各固定部材が緩むことを抑制できる。従
って、光ファイバ心線に剪断や曲げや引張りの応力が加
わることを抑制でき、光伝送損失の増大や光ファイバ心
線の断線等の不具合を抑制できる。
【0017】また、分岐部品に形成された溝部は、光フ
ァイバケーブルの光ファイバ心線をその長手方向に亘っ
て収容するので、光ファイバ心線は、その長手方向に亘
って溝部内にて防護される。よって、従来、光ファイバ
心線を防護するために必要であったスリーブが不要とな
る。このように、スリーブが不要となるため、分岐部の
小型化を図ることができるのみならず、部品点数が少な
くなり、組立作業も容易となる。
【0018】また、上記分岐部品の端部が、光ファイバ
ケーブルの端末から剥き出された光ファイバケーブルス
ロットの外側に被嵌され、上記第2固定部材が、上記分
岐部品の端部と光ファイバケーブルスロットとを固定す
るものであってもよい。
【0019】また、上記分岐部品の端部が、光ファイバ
ケーブルの端末から剥き出された光ファイバシースの外
側に被嵌され、上記第2固定部材が、上記分岐部品の端
部と光ファイバシースとを固定するものであってもよ
い。
【0020】また、上記光ファイバ心線が収容されてい
る分岐部品の溝部に接着剤を充填し、その上に熱収縮チ
ューブを被せてもよい。
【0021】第2の発明は、テンションメンバと複数の
光ファイバ心線とを有する光ファイバケーブルをその端
末にて分岐するための分岐部品であって、光ファイバケ
ーブルの端末に当接される本体と、該本体に貫通形成さ
れ光ファイバケーブルの端末から導出されたテンション
メンバが挿通される通し穴と、該通し穴に挿通されたテ
ンションメンバに本体を固定する第1固定部材と、上記
本体にその全長に亘って形成され光ファイバケーブルの
端末から導出された光ファイバ心線を収容する溝部と、
上記本体に形成され光ファイバケーブルの端末に被嵌さ
れるカバー部と、該カバー部を光ファイバケーブルの端
末に固定する第2固定部材とを備えたものである。
【0022】この発明によれば、光ファイバケーブルの
光ファイバ心線を収容する本体は、第1固定部材(ネジ
等)によって光ファイバケーブルのテンションメンバに
固定されるのみならず、第2固定部材(ネジ等)によっ
ても光ファイバケーブルの端末に固定されるので、本体
とケーブルとの固定剛性が向上し、ケーブルの敷設作業
中等に各ネジが緩むことを抑制できる。従って、光ファ
イバ心線に剪断や曲げや引張りの応力が加わることを抑
制でき、光伝送損失の増大や光ファイバ心線の断線等の
不具合を抑制できる。
【0023】また、本体にその長手方向に亘って形成さ
れた溝部は、光ファイバケーブルの光ファイバ心線をそ
の長手方向に亘って収容するので、光ファイバ心線は、
その長手方向に亘って溝部内にて防護される。よって、
従来、光ファイバ心線を防護するために必要であったス
リーブが不要となる。このように、スリーブが不要とな
るため、分岐部の小型化を図ることができるのみなら
ず、部品点数が少なくなり、組立作業も容易となる。
【0024】また、上記カバー部が、光ファイバケーブ
ルの端末から剥き出された光ファイバケーブルスロット
の外側に被嵌され、上記第2固定部材が、カバー部と光
ファイバケーブルスロットとを固定するものであっても
よい。
【0025】また、上記カバー部が、光ファイバケーブ
ルの端末から剥き出された光ファイバシースの外側に被
嵌され、上記第2固定部材が、カバー部と光ファイバシ
ースとを固定するものであってもよい。
【0026】また、上記本体の溝部内に充填される接着
材と、その本体の外側に被嵌される熱収縮チューブとを
更に備えるものであってもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を添付図面に
基いて説明する。
【0028】図1に本実施形態に係る光ファイバケーブ
ルの分岐部の外観を示し、図2に本実施形態に係る光フ
ァイバケーブルの分岐部品の外観を示し、図3に本実施
形態に係る分岐の工程を示す。
【0029】図3(a)に示すように、光ファイバケーブ
ル1の端末にてケーブルシースを除去し、光ファイバス
ロット2を所定長さ(5〜60mm程度)露出させる。
光ファイバスロット2は、その外周面に光ファイバ心線
3が収容される複数のスロットを有するものである。か
かる光ファイバスロット2の端面からは、分岐すべき複
数の光ファイバ心線3が導出されると共に、テンション
メンバ4が導出される。
【0030】次に、図3(b)に示すように、各光ファイ
バ心線3に保護チューブ等を被覆し、光ファイバ心線コ
ード部5とする。光ファイバ心線コード部5の長さは、
分岐に必要な所望の長さに設定されている。そして、か
かる光ファイバ心線コード部5の先端部に、図1に示す
ように、光コネクタ6を取り付ける。また、テンション
メンバ4は、ケーブルの敷設や把持等に必要な長さに設
定される。
【0031】次に、図3(c)に示すように、光ファイバ
スロット2の端面に、本実施形態に係る分岐部品7を当
接させる。分岐部品7は、図2にも示すように、基本形
態を略円柱体とする本体8を有する。本体8の外径は、
ケーブル1の外径と略一致している。本体8には、ケー
ブル1の端末から剥き出された光ファイバスロット2に
被嵌されるカバー部9が設けられている。カバー部9
は、本体8の一端部に凹設され、光ファイバスロットを
収容する凹部9aを有する。
【0032】本体8の中心には、テンションメンバ4が
挿通される通し穴10が形成されている。通し穴10
は、凹部9aの底面と本体8の端面とを連通して形成さ
れ、光ファイバスロット2にカバー部9を被嵌したと
き、テンションメンバ4を挿通する。
【0033】本体8の外周面には、各光ファイバ心線3
およびそのコード部5をその長手方向に亘って収容する
溝部11が、複数形成されている。溝部11は、本体8
の長手方向に亘って形成されており、光ファイバスロッ
ト2にカバー部9を被嵌したとき、分岐すべき光ファイ
バ心線3およびそのコード部5を収容し、本体8の外周
面から突出しないようにする。
【0034】なお、溝部11は、図例では本体の長手方
向に沿って形成されているが、光ファイバスロット2の
スロット(心線3を収容する溝)が螺旋状に形成されて
いるタイプでは、それに合わせて螺旋状に形成してもよ
い。また、溝部11の数も4本に限られないことは勿論
である。要は、溝部11は、分岐する各光ファイバ心線
3およびそのコード部5を、その長手方向に亘って本体
8の外周面から突出しないように収容すればよいのであ
る。
【0035】本体8のカバー部9とは反対側の部分に
は、通し穴10と連通する第1ネジ穴12が1個以上形
成されている。詳しくは、第1ネジ穴12は、溝部11
以外の部分に、略放射状に形成されている。第1ネジ穴
12には、図3(d)に示すように、第1固定ネジ13が
ねじ込まれ、本体8とテンションメンバ4とが固定され
る。
【0036】また、本体8のカバー部9には、光ファイ
バスロット2の各スロットが露出するよう各スロットに
対応する位置にスリット(溝部11)が設けられ、カバ
ー部9は周方向に短冊状に複数に分割されている。よっ
て、この短冊状のカバー部9は、光ファイバスロット2
のリブ(スロット間の凸部)上に位置するように被嵌さ
れてこのリブに固定される。
【0037】そして、短冊状のカバー部9の少なくとも
一つには、その内外を連通する第2ネジ穴14が1個以
上形成されている。第2ネジ穴14には、図3(d)に示
すように、第2固定ネジ15が光ファイバスロット2の
リブにねじ込まれ、本体8と光ファイバスロット2とが
固定される。
【0038】その後、溝部11内の一部または全部に、
固定樹脂16やその他接着材等が充填され、光ファイバ
心線コード部5を(必要により光ファイバ心線3と共
に)本体8の溝部11内に接着固定する。このとき、光
ファイバスロット2も同時に本体8のカバー部9内に接
着固定してもよい。
【0039】かかる溝埋め処理の後、図3(e)に示すよ
うに、熱収縮チューブ17を被嵌して、分岐部18を構
成する。これにより、図1に示すように、光ファイバケ
ーブル1は、熱収縮チューブ17で覆われた分岐部品1
8によって、複数の光ファイバ心線コード部5に分岐さ
れる。また、分岐部18からは、テンションメンバ4が
導出される。
【0040】本実施形態の作用を述べる。
【0041】本実施形態に係る分岐部品7(本体8)に
よれば、光ファイバ心線3およびそのコード部5を収容
する溝部11を有する本体8は、第1固定ネジ13によ
って光ファイバケーブル1のテンションメンバ4に固定
されるのみならず、第2固定ネジ15によっても光ファ
イバケーブル1の光ファイバスロット2に固定されるの
で、本体8とケーブル1との固定剛性が図6(e)に示す
従来タイプよりも向上し、ケーブル1の敷設作業中等に
各ネジ13、15が緩むことを抑制できる。従って、光
ファイバ心線3およびそのコード部5を保持する分岐部
品7(本体8)が光ファイバケーブル1に対して軸方向
や回転方向にずれることを抑制でき、光ファイバ心線3
に剪断や曲げや引張りの応力が加わることを抑制でき
る。よって、光伝送損失の増大や光ファイバ心線3の断
線等の不具合を抑制できる。
【0042】また、分岐部品7の本体8にその長手方向
に亘って形成された溝部11は、光ファイバケーブル1
から分岐された光ファイバ心線3およびコード部5をそ
の長手方向に亘って収容するので、光ファイバ心線3お
よびコード部5は、分岐部品7の本体8において、その
長手方向に亘って溝部11内にて防護される。よって、
図6(e)に示す従来タイプでは光ファイバ心線c、
(3)を防護するために必要であったスリーブpが不要
となる。このように、スリーブpが不要となるため、分
岐部18の小型化(小径化・短縮化)を図ることができ
る。従って、分岐部18の収容スペースの省スペース化
を図れ、収容設備の小型化を図れる。また、部品点数が
少なくなるため、低コストとなり、組立作業も容易とな
る。
【0043】なお、上記実施形態において、本体8とテ
ンションメンバ4との固定手段(固定部材)はネジに限
定されるものではなく、例えば、半割リングまたはスリ
ット入りリングからなる楔を本体8の通し穴10とテン
ションメンバ4との隙間に装着して固定してもよい。ま
た、カバー部9と光ファイバスロット2との固定手段
(固定部材)もネジに限定されるものではなく、ネジよ
りも固定剛性は劣るが、接着剤や両面テープ等を用いて
もよい。
【0044】また、上述した図例では、分岐部品7のカ
バー部9が、光ファイバケーブル1の端末から剥き出さ
れた光ファイバケーブルスロット2の外側に被嵌され、
第2固定ネジ15によって光ファイバケーブルスロット
2に固定されるようになっているが、これに限られもの
ではなく、上記カバー部9が、光ファイバケーブル1の
端末から剥き出された光ファイバシースの外側に被嵌さ
れ、第2固定ネジ15によって光ファイバシース(ケー
ブル1)に固定されてもよい。あるいは、カバー部9の
先端部を鋭利にすると共に内側に折り曲げておき、この
先端部を光ファイバシースに食い込ませて固定してもよ
い。これらにより、本発明は、スロット型光ファイバケ
ーブルのみならずスロットレス光ファイバケーブルにも
適用できる。
【0045】また、分岐部品7の溝部11は、本体8の
全長に亘って形成されるものであるが、図例のように軸
方向に直線状に形成するものならず、螺旋状に形成され
てもよい。また、溝部11は、光ファイバケーブルスロ
ット2のスロットと同じ大きさでもよく、それより大き
くてもよい。要は、溝部11は、各光ファイバ心線3お
よびそのコード部5を、本体8の外周面から突出しない
ように収容すればよい。
【0046】また、分岐部品7の材質は、特定の材質に
限定されるものではなく、プラスチックや金属等、いず
れの材質でも構わない。また、この分岐部品7は、適用
される光ファイバケーブル1の容量やサイズや種類など
が限定されることはなく、分岐部18の寸法を制限する
ものでもない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る光ファ
イバケーブルの分岐部およびその分岐部品によれば、小
型で部品点数が少なく組立作業が容易で、且つ光伝送特
性の品質の安定化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ファイバケーブル
の分岐部の外観を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る光ファイバケーブル
の分岐部品の外観を示す説明図であり、(a)は正面図、
(b)は側面図を示す。
【図3】上記分岐部品を用いた分岐の工程を示す工程図
である。
【図4】従来例を示す光ファイバケーブルの分岐部の外
観を示す説明図である。
【図5】従来例を示す光ファイバケーブルの分岐部品の
外観を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は側面図を
示す。
【図6】上記分岐部品を用いた分岐の工程を示す工程図
である。
【符号の説明】
1 光ファイバケーブル 2 光ファイバケーブルスロット 3 光ファイバ心線 4 テンションメンバ 5 光ファイバ心線コード部5 7 分岐部品 8 本体 9 カバー部 10 通し穴 11 溝部 13 第1固定部材(第1固定ネジ) 15 第2固定部材(第2固定ネジ) 16 接着材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テンションメンバと複数の光ファイバ心
    線とを有する光ファイバケーブルをその端末にて分岐す
    る分岐部であって、光ファイバケーブルの端末に分岐部
    品の端部を被嵌し、光ファイバケーブルの端末から導出
    されたテンションメンバを上記分岐部品に設けた通し穴
    に挿通させ、光ファイバケーブルの端末から導出された
    光ファイバ心線を上記分岐部品に設けた溝部に収容し、
    上記分岐部品とテンションメンバとを第1固定部材で固
    定し、上記分岐部品の端部と光ファイバケーブルの端末
    とを第2固定部材で固定したことを特徴とする光ファイ
    バケーブルの分岐部。
  2. 【請求項2】 上記分岐部品の端部が、光ファイバケー
    ブルの端末から剥き出された光ファイバケーブルスロッ
    トの外側に被嵌され、上記第2固定部材が、上記分岐部
    品の端部と光ファイバケーブルスロットとを固定するも
    のである請求項1記載の光ファイバケーブルの分岐部。
  3. 【請求項3】 上記分岐部品の端部が、光ファイバケー
    ブルの端末から剥き出された光ファイバシースの外側に
    被嵌され、上記第2固定部材が、上記分岐部品の端部と
    光ファイバシースとを固定するものである請求項1記載
    の光ファイバケーブルの分岐部。
  4. 【請求項4】 上記光ファイバ心線が収容されている分
    岐部品の溝部に接着剤を充填し、その上に熱収縮チュー
    ブを被せた請求項1乃至3記載の光ファイバケーブルの
    分岐部。
  5. 【請求項5】 テンションメンバと複数の光ファイバ心
    線とを有する光ファイバケーブルをその端末にて分岐す
    るための分岐部品であって、光ファイバケーブルの端末
    に当接される本体と、該本体に貫通形成され光ファイバ
    ケーブルの端末から導出されたテンションメンバが挿通
    される通し穴と、該通し穴に挿通されたテンションメン
    バに本体を固定する第1固定部材と、上記本体にその全
    長に亘って形成され光ファイバケーブルの端末から導出
    された光ファイバ心線を収容する溝部と、上記本体に形
    成され光ファイバケーブルの端末に被嵌されるカバー部
    と、該カバー部を光ファイバケーブルの端末に固定する
    第2固定部材とを備えたことを特徴とする光ファイバケ
    ーブルの分岐部品。
  6. 【請求項6】 上記カバー部が、光ファイバケーブルの
    端末から剥き出された光ファイバケーブルスロットの外
    側に被嵌され、上記第2固定部材が、カバー部と光ファ
    イバケーブルスロットとを固定するものである請求項5
    記載の光ファイバケーブルの分岐部品。
  7. 【請求項7】 上記カバー部が、光ファイバケーブルの
    端末から剥き出された光ファイバシースの外側に被嵌さ
    れ、上記第2固定部材が、カバー部と光ファイバシース
    とを固定するものである請求項5記載の光ファイバケー
    ブルの分岐部品。
  8. 【請求項8】 上記本体の溝部内に充填される接着材
    と、その本体の外側に被嵌される熱収縮チューブとを更
    に備えた請求項5乃至7記載の光ファイバケーブルの分
    岐部品。
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