JP2003294971A - 光ファイバアレイ製造工程のテープ状光ファイバ組込み方法 - Google Patents
光ファイバアレイ製造工程のテープ状光ファイバ組込み方法Info
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- JP2003294971A JP2003294971A JP2002094343A JP2002094343A JP2003294971A JP 2003294971 A JP2003294971 A JP 2003294971A JP 2002094343 A JP2002094343 A JP 2002094343A JP 2002094343 A JP2002094343 A JP 2002094343A JP 2003294971 A JP2003294971 A JP 2003294971A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 テープ状光ファイバ心線の裸ファイバをＶ溝
基板上に配列固定する光ファイバアレイ製造工程のテー
プ状光ファイバ組込み方法を容易にする。 【解決手段】 テープ状光ファイバの心線の先端の被覆
を除去して裸ファイバを露出して、下側用Ｖ溝状ガイド
９と上側用Ｖ溝状ガイド１０に前記裸ファイバをセット
し、前記下側用Ｖ溝状ガイドの裸ファイバとＶ溝基板９
とを相対的に移動して前記下側用Ｖ溝状ガイドにセット
された裸ファイバ５′を前記Ｖ溝基板のＶ溝に組込み、
次に、前記上側用Ｖ溝状ガイドの裸ファイバ６′と前記
Ｖ溝基板とを相対的に移動して前記上側用Ｖ溝状ガイド
にセットされた裸ファイバを前記Ｖ溝基板のＶ溝に組込
む。
基板上に配列固定する光ファイバアレイ製造工程のテー
プ状光ファイバ組込み方法を容易にする。 【解決手段】 テープ状光ファイバの心線の先端の被覆
を除去して裸ファイバを露出して、下側用Ｖ溝状ガイド
９と上側用Ｖ溝状ガイド１０に前記裸ファイバをセット
し、前記下側用Ｖ溝状ガイドの裸ファイバとＶ溝基板９
とを相対的に移動して前記下側用Ｖ溝状ガイドにセット
された裸ファイバ５′を前記Ｖ溝基板のＶ溝に組込み、
次に、前記上側用Ｖ溝状ガイドの裸ファイバ６′と前記
Ｖ溝基板とを相対的に移動して前記上側用Ｖ溝状ガイド
にセットされた裸ファイバを前記Ｖ溝基板のＶ溝に組込
む。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の光ファイ
バを共通被覆によりテープ状に一体化したテープ状光フ
ァイバ心線を上下に重ねて、前記テープ状ファイバ心線
の裸ファイバをＶ溝基板上に配列固定する光ファイバア
レイの製造工程のテープ状光ファイバ組込み方法に関す
るものである。
バを共通被覆によりテープ状に一体化したテープ状光フ
ァイバ心線を上下に重ねて、前記テープ状ファイバ心線
の裸ファイバをＶ溝基板上に配列固定する光ファイバア
レイの製造工程のテープ状光ファイバ組込み方法に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】光導波路等の光デバイスに光ファイバを
接続する技術において、光ファイバアレイを用いて接続
する方法が知られている。図１は、複数本の光ファイバ
を共通被覆によりテープ状にした光ファイバにより光フ
ァイバアレイを構成して、光ファイバアレイと光導波路
とを接続したものであり、（Ａ）は側面図、（Ｂ）は平
面図である。なお、内部を見易くするために、裸ファイ
バーと光導波路を細線で図示した。１，１'は光ファイ
バアレイ、２，２'は８芯のテープ状光ファイバ心線、
３は光導波路チップ、４は光導波路である。光導波路チ
ップ３の両端面は、８゜の傾斜角度に研磨され、両端か
ら調心されて光ファイバアレイ１，１'が接着される。
光導波路チップ３には、光導波路４で４組のカプラが形
成されており、両側の８つのポートがそれぞれ両端の光
ファイバアレイ１，１'のテープ状光ファイバ心線２，
２'に結合されて、合波・分波を行なう。
接続する技術において、光ファイバアレイを用いて接続
する方法が知られている。図１は、複数本の光ファイバ
を共通被覆によりテープ状にした光ファイバにより光フ
ァイバアレイを構成して、光ファイバアレイと光導波路
とを接続したものであり、（Ａ）は側面図、（Ｂ）は平
面図である。なお、内部を見易くするために、裸ファイ
バーと光導波路を細線で図示した。１，１'は光ファイ
バアレイ、２，２'は８芯のテープ状光ファイバ心線、
３は光導波路チップ、４は光導波路である。光導波路チ
ップ３の両端面は、８゜の傾斜角度に研磨され、両端か
ら調心されて光ファイバアレイ１，１'が接着される。
光導波路チップ３には、光導波路４で４組のカプラが形
成されており、両側の８つのポートがそれぞれ両端の光
ファイバアレイ１，１'のテープ状光ファイバ心線２，
２'に結合されて、合波・分波を行なう。
【０００３】このような光ファイバアレイにおいて、高
密度化が要求されている。図２は、２本のテープ状光フ
ァイバ心線を１／２ピッチずらせて重ねて、Ｖ溝に配置
した光ファイバアレイのの斜視図である。６は上側テー
プ状光ファイバ心線、５は下側テープ状光ファイバ心
線、７はＶ溝基板、８は押圧部材である。２本のテープ
状光ファイバ心線５，６の先端部の被覆を除去して裸フ
ァイバを露出させ、テープ状光ファイバ心線内における
光ファイバのピッチの１／２ピッチだけずらして重ね、
裸ファイバを交互に並ぶようにしてＶ溝基板７に配置
し、押圧部材８で押圧し、接着剤で固定する。接着後、
端面は、例えば８°の角度となるように斜めに研磨され
る。本構造の光ファイバアレイはファイバ心線の配置が
図一に示した光ファイバアレイの１／２にすることがで
きる。
密度化が要求されている。図２は、２本のテープ状光フ
ァイバ心線を１／２ピッチずらせて重ねて、Ｖ溝に配置
した光ファイバアレイのの斜視図である。６は上側テー
プ状光ファイバ心線、５は下側テープ状光ファイバ心
線、７はＶ溝基板、８は押圧部材である。２本のテープ
状光ファイバ心線５，６の先端部の被覆を除去して裸フ
ァイバを露出させ、テープ状光ファイバ心線内における
光ファイバのピッチの１／２ピッチだけずらして重ね、
裸ファイバを交互に並ぶようにしてＶ溝基板７に配置
し、押圧部材８で押圧し、接着剤で固定する。接着後、
端面は、例えば８°の角度となるように斜めに研磨され
る。本構造の光ファイバアレイはファイバ心線の配置が
図一に示した光ファイバアレイの１／２にすることがで
きる。
【０００４】光ファイバアレイの組込み技術において
は、裸ファイバを整列させて、所定のＶ溝にセットする
作業は困難な作業である。特に、上下に重なる裸ファイ
バを互い違いに整列させる場合、先端部の裸ファイバは
拡がる場合が多く、所定の位置にセットする作業が困難
で、組込みに時間がかかるという問題がある。このよう
なファイバアレイの製造方法として、テープ状光ファイ
バを互い違いに組込む方法が特開２０００−１４７２９
８号公報に記載されている。
は、裸ファイバを整列させて、所定のＶ溝にセットする
作業は困難な作業である。特に、上下に重なる裸ファイ
バを互い違いに整列させる場合、先端部の裸ファイバは
拡がる場合が多く、所定の位置にセットする作業が困難
で、組込みに時間がかかるという問題がある。このよう
なファイバアレイの製造方法として、テープ状光ファイ
バを互い違いに組込む方法が特開２０００−１４７２９
８号公報に記載されている。
【０００５】前記公報記載の光ファイバアレイの製造方
法は、以下の工程より構成されている。 複数本の光ファイバを共通被覆によりテープ状に一
体化したテープ状光ファイバ心線の先端の被覆を除去す
る。 前記テープ状光ファイバー心線を上下に重ねる。 上下のテープ状光ファイバ心線の裸ファイバの根本
の位置が実質的にそれぞれテープ状光ファイバ心線の光
ファイバのピッチの１／２ずれるようにする。 重ねたテープ状光ファイバ心線同士を裸ファイバの
根本付近で交叉させるようにして互い違いに組み合わせ
る。 前記テープ状光ファイバ心線の裸ファイバ先端部を
位置決めガイドにセットする。 前記裸ファイバとＶ溝基板とを相対的に移動させ
る。 前記裸ファイバを前記Ｖ溝基板のＶ溝に配列させて固
定する。
法は、以下の工程より構成されている。 複数本の光ファイバを共通被覆によりテープ状に一
体化したテープ状光ファイバ心線の先端の被覆を除去す
る。 前記テープ状光ファイバー心線を上下に重ねる。 上下のテープ状光ファイバ心線の裸ファイバの根本
の位置が実質的にそれぞれテープ状光ファイバ心線の光
ファイバのピッチの１／２ずれるようにする。 重ねたテープ状光ファイバ心線同士を裸ファイバの
根本付近で交叉させるようにして互い違いに組み合わせ
る。 前記テープ状光ファイバ心線の裸ファイバ先端部を
位置決めガイドにセットする。 前記裸ファイバとＶ溝基板とを相対的に移動させ
る。 前記裸ファイバを前記Ｖ溝基板のＶ溝に配列させて固
定する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】前記製造方法の問題点
は、 Ａ．前記裸ファイバを交叉させて互い違いに組み合わせ
る工程が非常に技術的に難しく、プロセスが独立してい
るために工数がかかる。 Ｂ．前記裸ファイバを交叉させて互い違いに組み合わせ
てからＶ溝ガイドにセットするため、前記裸ファイバを
交叉させて互い違いに組み合わせてからＶ溝ガイドにセ
ットするまでの間は、互い違いに組み合わせた裸ファイ
バを保持する機構が無いために、裸ファイバがバラバラ
になる可能性がある。である。
は、 Ａ．前記裸ファイバを交叉させて互い違いに組み合わせ
る工程が非常に技術的に難しく、プロセスが独立してい
るために工数がかかる。 Ｂ．前記裸ファイバを交叉させて互い違いに組み合わせ
てからＶ溝ガイドにセットするため、前記裸ファイバを
交叉させて互い違いに組み合わせてからＶ溝ガイドにセ
ットするまでの間は、互い違いに組み合わせた裸ファイ
バを保持する機構が無いために、裸ファイバがバラバラ
になる可能性がある。である。
【０００７】本発明は、前記問題点Ａ，Ｂを解決できな
いか、また、前記裸ファイバの互い違いに組込み作業か
ら前記裸ファイバをＶ溝基板のＶ溝に配列する作業を、
いかに確実に簡単に作業ができないか考えた。そこで、
複数本の光ファイバを共通被覆によりテープ状に一体化
したテープ状光ファイバ心線を上下に重ねて、前記テー
プ状光ファイバ心線の裸ファイバをＶ溝基板上に配列固
定する光ファイバアレイ製造工程のテープ状光ファイバ
組込み方法であって、前記上下に重ねるテープ状光ファ
イバの心線の先端の被覆を除去して裸ファイバを露出し
て、前記上下に重ねる裸ファイバの下側用Ｖ溝状ガイド
と上側用Ｖ溝状ガイドに前記裸ファイバをセットし、前
記下側用Ｖ溝状ガイドの裸ファイバとＶ溝基板とを相対
的に移動して前記下側用Ｖ溝状ガイドの裸ファイバを前
記Ｖ溝基板のＶ溝に組込み、次に、前記上側用Ｖ溝状ガ
イドの裸ファイバと前記Ｖ溝基板とを相対的に移動して
前記上側用Ｖ溝状ガイドの裸ファイバを前記Ｖ溝基板の
Ｖ溝に組込むことを考えた。本発明が解決しようとする
課題は、裸ファイバを互い違いに組込む技術的に難しい
作業を、治具及び工法を利用して裸ファイバ１本１本を
確実にガイドして互い違いに組込むことである。これ
は、裸ファイバをＶ溝状ガイドにセットしてからＶ溝基
板に配列固定するまでの間に結果的に裸ファイバが互い
違いに組み込まれた状態になるため、裸ファイバを互い
違いに組み込む作業が無くなったことになる。また、確
実に互い違いに組み込まれたかを観察できることであ
る。
いか、また、前記裸ファイバの互い違いに組込み作業か
ら前記裸ファイバをＶ溝基板のＶ溝に配列する作業を、
いかに確実に簡単に作業ができないか考えた。そこで、
複数本の光ファイバを共通被覆によりテープ状に一体化
したテープ状光ファイバ心線を上下に重ねて、前記テー
プ状光ファイバ心線の裸ファイバをＶ溝基板上に配列固
定する光ファイバアレイ製造工程のテープ状光ファイバ
組込み方法であって、前記上下に重ねるテープ状光ファ
イバの心線の先端の被覆を除去して裸ファイバを露出し
て、前記上下に重ねる裸ファイバの下側用Ｖ溝状ガイド
と上側用Ｖ溝状ガイドに前記裸ファイバをセットし、前
記下側用Ｖ溝状ガイドの裸ファイバとＶ溝基板とを相対
的に移動して前記下側用Ｖ溝状ガイドの裸ファイバを前
記Ｖ溝基板のＶ溝に組込み、次に、前記上側用Ｖ溝状ガ
イドの裸ファイバと前記Ｖ溝基板とを相対的に移動して
前記上側用Ｖ溝状ガイドの裸ファイバを前記Ｖ溝基板の
Ｖ溝に組込むことを考えた。本発明が解決しようとする
課題は、裸ファイバを互い違いに組込む技術的に難しい
作業を、治具及び工法を利用して裸ファイバ１本１本を
確実にガイドして互い違いに組込むことである。これ
は、裸ファイバをＶ溝状ガイドにセットしてからＶ溝基
板に配列固定するまでの間に結果的に裸ファイバが互い
違いに組み込まれた状態になるため、裸ファイバを互い
違いに組み込む作業が無くなったことになる。また、確
実に互い違いに組み込まれたかを観察できることであ
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】複数本の光ファイバを共
通被覆によりテープ状に一体化したテープ状光ファイバ
心線を上下に重ねて、前記テープ状光ファイバ心線の裸
ファイバをＶ溝基板上に配列固定する光ファイバアレイ
製造工程のテープ状光ファイバ組込み方法であって、前
記上下に重ねるテープ状光ファイバの心線の先端の被覆
を除去して裸ファイバを露出して、前記上下に重ねる裸
ファイバの下側用Ｖ溝状ガイドと上側用Ｖ溝状ガイドに
前記裸ファイバをセットし、前記下側用Ｖ溝状ガイドの
裸ファイバとＶ溝基板とを相対的に移動して前記下側用
Ｖ溝状ガイドにセットされた裸ファイバを前記Ｖ溝基板
のＶ溝に組込み、次に、前記上側用Ｖ溝状ガイドの裸フ
ァイバと前記Ｖ溝基板とを相対的に移動して前記上側用
Ｖ溝状ガイドにセットされた裸ファイバを前記Ｖ溝基板
のＶ溝に組込む光ファイバアレイ製造工程のテープ状光
ファイバ組込み方法とする。
通被覆によりテープ状に一体化したテープ状光ファイバ
心線を上下に重ねて、前記テープ状光ファイバ心線の裸
ファイバをＶ溝基板上に配列固定する光ファイバアレイ
製造工程のテープ状光ファイバ組込み方法であって、前
記上下に重ねるテープ状光ファイバの心線の先端の被覆
を除去して裸ファイバを露出して、前記上下に重ねる裸
ファイバの下側用Ｖ溝状ガイドと上側用Ｖ溝状ガイドに
前記裸ファイバをセットし、前記下側用Ｖ溝状ガイドの
裸ファイバとＶ溝基板とを相対的に移動して前記下側用
Ｖ溝状ガイドにセットされた裸ファイバを前記Ｖ溝基板
のＶ溝に組込み、次に、前記上側用Ｖ溝状ガイドの裸フ
ァイバと前記Ｖ溝基板とを相対的に移動して前記上側用
Ｖ溝状ガイドにセットされた裸ファイバを前記Ｖ溝基板
のＶ溝に組込む光ファイバアレイ製造工程のテープ状光
ファイバ組込み方法とする。
【０００９】前記上下に重ねる裸ファイバを前記下側用
Ｖ溝状ガイドと前記上側用Ｖ溝状ガイドにセットする時
に、Ｖ溝基板端面から出る前記上下に重ねる裸ファイバ
の先端側の長さが、前記上下に重ねる裸ファイバの上側
裸ファイバと下側裸ファイバでは相対的に上側裸ファイ
バが長く、前記上側テープ状光ファイバ心線の先端の被
覆を除去して裸ファイバを露出した部分と露出していな
い部分の境界がＶ溝基板のＶ溝に近く、前記テープ状光
ファイバ心線の先端の被覆を除去して裸ファイバを露出
した部分と露出していない部分の境界がＶ溝基板のＶ溝
に遠くして組込む光ファイバアレイ製造工程のテープ状
光ファイバ組込み方法とする。
Ｖ溝状ガイドと前記上側用Ｖ溝状ガイドにセットする時
に、Ｖ溝基板端面から出る前記上下に重ねる裸ファイバ
の先端側の長さが、前記上下に重ねる裸ファイバの上側
裸ファイバと下側裸ファイバでは相対的に上側裸ファイ
バが長く、前記上側テープ状光ファイバ心線の先端の被
覆を除去して裸ファイバを露出した部分と露出していな
い部分の境界がＶ溝基板のＶ溝に近く、前記テープ状光
ファイバ心線の先端の被覆を除去して裸ファイバを露出
した部分と露出していない部分の境界がＶ溝基板のＶ溝
に遠くして組込む光ファイバアレイ製造工程のテープ状
光ファイバ組込み方法とする。
【００１０】Ｖ溝基板端面から出る前記上下に重ねる裸
ファイバの先端側の長さが、前記上下に重ねる裸ファイ
バの上側裸ファイバと下側裸ファイバでは相対的に前記
上下に重ねる裸ファイバの上側裸ファイバは長く下側裸
ファイバは短くして組込む光ファイバアレイ製造工程の
テープ状光ファイバ組込み方法とする。
ファイバの先端側の長さが、前記上下に重ねる裸ファイ
バの上側裸ファイバと下側裸ファイバでは相対的に前記
上下に重ねる裸ファイバの上側裸ファイバは長く下側裸
ファイバは短くして組込む光ファイバアレイ製造工程の
テープ状光ファイバ組込み方法とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】図３〜図７は、本発明の光ファイ
バアレイ製造工程のテープ状光ファイバ組込み方法説明
するための模式図で（Ａ）は正面図、（Ｂ）は側面図、
（Ｃ）は平面図である。図８はＶ溝の正面図である。図
３〜図７において７はＶ溝基板、９は下側用Ｖ溝状ガイ
ド、１０は上側用Ｖ溝状ガイド、５は下側テープ状光フ
ァイバ心線、６は上側テープ状光ファイバ心線、５'は
下側裸ファイバ、６'は上側裸ファイバ。なお、図を見
やすくするために上側の裸ファイバ６'の正面図は２重
丸で図示した。
バアレイ製造工程のテープ状光ファイバ組込み方法説明
するための模式図で（Ａ）は正面図、（Ｂ）は側面図、
（Ｃ）は平面図である。図８はＶ溝の正面図である。図
３〜図７において７はＶ溝基板、９は下側用Ｖ溝状ガイ
ド、１０は上側用Ｖ溝状ガイド、５は下側テープ状光フ
ァイバ心線、６は上側テープ状光ファイバ心線、５'は
下側裸ファイバ、６'は上側裸ファイバ。なお、図を見
やすくするために上側の裸ファイバ６'の正面図は２重
丸で図示した。
【００１２】本発明の実施形態における組込み方法をプ
ロセス順に説明する。図３〜図７の（Ａ）はＶ溝基板７
を基準とした下側用Ｖ溝状ガイド９と上側用Ｖ溝状ガイ
ド１０の位置関係を示している。下側用Ｖ溝状ガイド９
と上側用Ｖ溝状ガイド１０の形状は図８（Ａ），（Ｂ）
からもわかるように開口側が広く底部が狭くなるように
傾斜面を有する凹部が設けられているものであればどの
ような形状でも良い。下側用Ｖ溝状ガイド９は図３
（Ａ）に示すように、Ｖ溝基板７のＶ溝ピッチの２倍の
ピッチでＶ溝を配列した形状になる。上側用Ｖ溝状ガイ
ド１０も同じく図３（Ａ）に示すように、Ｖ溝基板７の
Ｖ溝ピッチの２倍のピッチでＶ溝を配列した形状にな
る。下側用Ｖ溝状ガイド９と上側用Ｖ溝状ガイド１０
は、図３（Ａ）に示すように１／２ピッチずらした配置
にし、Ｖ溝基板７のＶ溝ピッチと合うように配置する。
下側用Ｖ溝状ガイド９は図３（Ａ），（Ｂ）に示すよう
にＶ溝基板７より上側に配置し、図３（Ｂ）に示すよう
にＶ溝基板７のＶ溝より離れた位置に配置する。上側用
Ｖ溝状ガイド１０は図３（Ａ），（Ｂ）に示すように下
側Ｖ溝状ガイド９より上側に配置し、図３（Ｂ）に示す
ように下側用Ｖ溝状ガイド９より離れた位置に配置す
る。
ロセス順に説明する。図３〜図７の（Ａ）はＶ溝基板７
を基準とした下側用Ｖ溝状ガイド９と上側用Ｖ溝状ガイ
ド１０の位置関係を示している。下側用Ｖ溝状ガイド９
と上側用Ｖ溝状ガイド１０の形状は図８（Ａ），（Ｂ）
からもわかるように開口側が広く底部が狭くなるように
傾斜面を有する凹部が設けられているものであればどの
ような形状でも良い。下側用Ｖ溝状ガイド９は図３
（Ａ）に示すように、Ｖ溝基板７のＶ溝ピッチの２倍の
ピッチでＶ溝を配列した形状になる。上側用Ｖ溝状ガイ
ド１０も同じく図３（Ａ）に示すように、Ｖ溝基板７の
Ｖ溝ピッチの２倍のピッチでＶ溝を配列した形状にな
る。下側用Ｖ溝状ガイド９と上側用Ｖ溝状ガイド１０
は、図３（Ａ）に示すように１／２ピッチずらした配置
にし、Ｖ溝基板７のＶ溝ピッチと合うように配置する。
下側用Ｖ溝状ガイド９は図３（Ａ），（Ｂ）に示すよう
にＶ溝基板７より上側に配置し、図３（Ｂ）に示すよう
にＶ溝基板７のＶ溝より離れた位置に配置する。上側用
Ｖ溝状ガイド１０は図３（Ａ），（Ｂ）に示すように下
側Ｖ溝状ガイド９より上側に配置し、図３（Ｂ）に示す
ように下側用Ｖ溝状ガイド９より離れた位置に配置す
る。
【００１３】図４（Ａ）は、下側Ｖ溝状ガイド９に下側
裸ファイバ５'をセットした図である。下側裸ファイバ
５'の先端が上側Ｖ溝状ガイド１０にあたらないように
セットする。図５（Ａ）は上側Ｖ溝状ガイド１０に上側
裸ファイバ６'をセットした図である。図６（Ａ）は下
側Ｖ溝状ガイド９とＶ溝基板７とを相対的に移動させ
て、下側裸ファイバ５'がＶ溝基板７上のＶ溝に配列し
た図である。図７（Ａ）は上側Ｖ溝ガイド１０とＶ溝基
板７とを相対的に移動させて、上側裸ファイバ６'がＶ
溝基板７上のＶ溝に配列した図である。図７（Ｃ）は配
列完了後の平面図である。下側裸ファイバ５'上側裸フ
ァイバ６'で先端位置が違うため隣り合う裸ファイバが
交互になっている。そのためファイバの配列間違えを容
易に観察できる。また、前記テープ状光ファイバ心線の
先端の被覆を除去して裸ファイバを露出した部分と露出
していない部分の境界が、前記上下に重ねる裸ファイバ
の上側裸ファイバはＶ溝基板のＶ溝に近く下側裸ファイ
バはＶ溝基板のＶ溝に遠くなる製品ができる。
裸ファイバ５'をセットした図である。下側裸ファイバ
５'の先端が上側Ｖ溝状ガイド１０にあたらないように
セットする。図５（Ａ）は上側Ｖ溝状ガイド１０に上側
裸ファイバ６'をセットした図である。図６（Ａ）は下
側Ｖ溝状ガイド９とＶ溝基板７とを相対的に移動させ
て、下側裸ファイバ５'がＶ溝基板７上のＶ溝に配列し
た図である。図７（Ａ）は上側Ｖ溝ガイド１０とＶ溝基
板７とを相対的に移動させて、上側裸ファイバ６'がＶ
溝基板７上のＶ溝に配列した図である。図７（Ｃ）は配
列完了後の平面図である。下側裸ファイバ５'上側裸フ
ァイバ６'で先端位置が違うため隣り合う裸ファイバが
交互になっている。そのためファイバの配列間違えを容
易に観察できる。また、前記テープ状光ファイバ心線の
先端の被覆を除去して裸ファイバを露出した部分と露出
していない部分の境界が、前記上下に重ねる裸ファイバ
の上側裸ファイバはＶ溝基板のＶ溝に近く下側裸ファイ
バはＶ溝基板のＶ溝に遠くなる製品ができる。
【００１４】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
１の発明によれば、下側用Ｖ溝ガイドと上側用Ｖ溝ガイ
ドを設けることによって、裸ファイバの位置の不揃いが
修正され、従来確実に簡単にできなかったテープ状光フ
ァイバ心線の裸ファイバを互い違いに組み合せる作業も
できるようになり、また、再現性良くファイバ固定用テ
ープ状溝に配列させることができた。従来は上側テープ
状光ファイバ心線の下面と下側テープ状光ファイバ心線
の上面が接しているために接着剤面積が無く、上側テー
プ状光ファイバが剥がれやすかったが、請求項２の発明
によれば、テープ状光ファイバ心線をＶ溝基板に接着剤
で固定した時に、上側テープ状光ファイバ心線の下面の
接着面積が大きくなるために上側テープ状光ファイバの
接着強度が増加した。請求項３の発明によれば、最終的
な検査も下側裸ファイバ上側裸ファイバで先端位置が違
うため隣り合う裸ファイバが交互になっていることで簡
単に観察できるようになった。
１の発明によれば、下側用Ｖ溝ガイドと上側用Ｖ溝ガイ
ドを設けることによって、裸ファイバの位置の不揃いが
修正され、従来確実に簡単にできなかったテープ状光フ
ァイバ心線の裸ファイバを互い違いに組み合せる作業も
できるようになり、また、再現性良くファイバ固定用テ
ープ状溝に配列させることができた。従来は上側テープ
状光ファイバ心線の下面と下側テープ状光ファイバ心線
の上面が接しているために接着剤面積が無く、上側テー
プ状光ファイバが剥がれやすかったが、請求項２の発明
によれば、テープ状光ファイバ心線をＶ溝基板に接着剤
で固定した時に、上側テープ状光ファイバ心線の下面の
接着面積が大きくなるために上側テープ状光ファイバの
接着強度が増加した。請求項３の発明によれば、最終的
な検査も下側裸ファイバ上側裸ファイバで先端位置が違
うため隣り合う裸ファイバが交互になっていることで簡
単に観察できるようになった。
【００１５】また、前記問題点の結論として前記Ａ前記
裸ファイバを交叉させて互い違いに組み合わせる工程が
非常に技術的に難しく、プロセスが独立しているために
工数がかかる課題は、結果的にファイバが互い違いにな
ることでプロセスが無くなり工数削減になった。前記Ｂ
前記裸ファイバを交叉させて互い違いに組み合わせてか
らＶ溝ガイドにセットするため、前記裸ファイバを交叉
させて互い違いに組み合わせてからＶ溝ガイドにセット
するまでの間は、互い違いに組み合わせた裸ファイバを
保持する機構が無いために、裸ファイバがバラバラにな
る可能性がある課題は、前記裸ファイバをＶ溝状ガイド
にセットする時からＶ溝基板に固定する時までに終始Ｖ
溝状ガイドで保持しているために問題は解決された。
裸ファイバを交叉させて互い違いに組み合わせる工程が
非常に技術的に難しく、プロセスが独立しているために
工数がかかる課題は、結果的にファイバが互い違いにな
ることでプロセスが無くなり工数削減になった。前記Ｂ
前記裸ファイバを交叉させて互い違いに組み合わせてか
らＶ溝ガイドにセットするため、前記裸ファイバを交叉
させて互い違いに組み合わせてからＶ溝ガイドにセット
するまでの間は、互い違いに組み合わせた裸ファイバを
保持する機構が無いために、裸ファイバがバラバラにな
る可能性がある課題は、前記裸ファイバをＶ溝状ガイド
にセットする時からＶ溝基板に固定する時までに終始Ｖ
溝状ガイドで保持しているために問題は解決された。
【図１】複数本の光ファイバを共通被覆によりテープ状
にした光ファイバにより光ファイバアレイを構成して、
光ファイバアレイと光導波路とを接続したものであり、
（Ａ）は側面図、（Ｂ）は平面図
にした光ファイバにより光ファイバアレイを構成して、
光ファイバアレイと光導波路とを接続したものであり、
（Ａ）は側面図、（Ｂ）は平面図
【図２】２本のテープ状光ファイバ心線を１／２ピッチ
ずらせて重ねて、Ｖ溝に配置した光ファイバアレイのの
斜視図
ずらせて重ねて、Ｖ溝に配置した光ファイバアレイのの
斜視図
【図３】本発明の光ファイバアレイ製造工程のテープ状
光ファイバ組込み方法説明するための模式図で（Ａ）は
正面図、（Ｂ）は側面図
光ファイバ組込み方法説明するための模式図で（Ａ）は
正面図、（Ｂ）は側面図
【図４】本発明の光ファイバアレイ製造工程のテープ状
光ファイバ組込み方法説明するための模式図で（Ａ）は
正面図、（Ｂ）は側面図
光ファイバ組込み方法説明するための模式図で（Ａ）は
正面図、（Ｂ）は側面図
【図５】本発明の光ファイバアレイ製造工程のテープ状
光ファイバ組込み方法説明するための模式図で（Ａ）は
正面図、（Ｂ）は側面図
光ファイバ組込み方法説明するための模式図で（Ａ）は
正面図、（Ｂ）は側面図
【図６】本発明の光ファイバアレイ製造工程のテープ状
光ファイバ組込み方法説明するための模式図で（Ａ）は
正面図、（Ｂ）は側面図
光ファイバ組込み方法説明するための模式図で（Ａ）は
正面図、（Ｂ）は側面図
【図７】本発明の光ファイバアレイ製造工程のテープ状
光ファイバ組込み方法説明するための模式図で（Ａ）は
正面図、（Ｂ）は側面図、（Ｃ）は平面図
光ファイバ組込み方法説明するための模式図で（Ａ）は
正面図、（Ｂ）は側面図、（Ｃ）は平面図
【図８】Ｖ溝の正面図
１…光ファイバアレイ、２…８芯テープ状光ファイバ心
線、３…光導波路チップ、４…光導波路、５…下側テー
プ状光ファイバ心線、６…上側テープ状光ファイバ心
線、５'…下側裸ファイバ、６'…上側裸ファイバ、７…
Ｖ溝基板、８…押圧部材、９…下側用Ｖ溝状ガイド、１
０…上側用Ｖ溝状ガイド
線、３…光導波路チップ、４…光導波路、５…下側テー
プ状光ファイバ心線、６…上側テープ状光ファイバ心
線、５'…下側裸ファイバ、６'…上側裸ファイバ、７…
Ｖ溝基板、８…押圧部材、９…下側用Ｖ溝状ガイド、１
０…上側用Ｖ溝状ガイド
Claims (3)
- 【請求項１】 複数本の光ファイバを共通被覆によりテ
ープ状に一体化したテープ状光ファイバ心線を上下に重
ねて、前記テープ状光ファイバ心線の裸ファイバをＶ溝
基板上に配列固定する光ファイバアレイ製造工程のテー
プ状光ファイバ組込み方法であって、前記上下に重ねる
テープ状光ファイバの心線の先端の被覆を除去して裸フ
ァイバを露出して、前記上下に重ねる裸ファイバの下側
用Ｖ溝状ガイドと上側用Ｖ溝状ガイドに前記裸ファイバ
をセットし、前記下側用Ｖ溝状ガイドの裸ファイバとＶ
溝基板とを相対的に移動して前記下側用Ｖ溝状ガイドに
セットされた裸ファイバを前記Ｖ溝基板のＶ溝に組込
み、次に、前記上側用Ｖ溝状ガイドの裸ファイバと前記
Ｖ溝基板とを相対的に移動して前記上側用Ｖ溝状ガイド
にセットされた裸ファイバを前記Ｖ溝基板のＶ溝に組込
むことを特徴とする光ファイバアレイ製造工程のテープ
状光ファイバ組込み方法。 - 【請求項２】 前記上下に重ねる裸ファイバを前記下側
用Ｖ溝状ガイドと前記上側用Ｖ溝状ガイドにセットする
時に、Ｖ溝基板端面から出る前記上下に重ねる裸ファイ
バの先端側の長さが、前記上下に重ねる裸ファイバの上
側裸ファイバと下側裸ファイバでは相対的に上側裸ファ
イバが長く、前記上側テープ状光ファイバ心線の先端の
被覆を除去して裸ファイバを露出した部分と露出してい
ない部分の境界がＶ溝基板のＶ溝に近く、前記テープ状
光ファイバ心線の先端の被覆を除去して裸ファイバを露
出した部分と露出していない部分の境界がＶ溝基板のＶ
溝に遠くして組込むことを特徴とする請求項１に記載の
光ファイバアレイ製造工程のテープ状光ファイバ組込み
方法。 - 【請求項３】 前記請求項２のＶ溝基板端面から出る前
記上下に重ねる裸ファイバの先端側の長さが、前記上下
に重ねる裸ファイバの上側裸ファイバと下側裸ファイバ
では相対的に前記上下に重ねる裸ファイバの上側裸ファ
イバは長く下側裸ファイバは短くして組込むことを特徴
とする請求項１に記載の光ファイバアレイ製造工程のテ
ープ状光ファイバ組込み方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002094343A JP2003294971A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 光ファイバアレイ製造工程のテープ状光ファイバ組込み方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002094343A JP2003294971A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 光ファイバアレイ製造工程のテープ状光ファイバ組込み方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003294971A true JP2003294971A (ja) | 2003-10-15 |
Family
ID=29238372
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002094343A Pending JP2003294971A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 光ファイバアレイ製造工程のテープ状光ファイバ組込み方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003294971A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102062904A (zh) * | 2010-12-07 | 2011-05-18 | 杭州梭钠科技有限公司 | 一种实现光纤密排线阵列中光点密接的方法及模块 |
| JP2019197131A (ja) * | 2018-05-09 | 2019-11-14 | 株式会社フジクラ | 光ファイバアレイ、ファイバ固定用基板及び光ファイバアレイの製造方法 |
| WO2024118319A1 (en) * | 2022-11-28 | 2024-06-06 | Corning Research & Development Corporation | Alignment key(s) for fiber array units |
-
2002
- 2002-03-29 JP JP2002094343A patent/JP2003294971A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102062904A (zh) * | 2010-12-07 | 2011-05-18 | 杭州梭钠科技有限公司 | 一种实现光纤密排线阵列中光点密接的方法及模块 |
| JP2019197131A (ja) * | 2018-05-09 | 2019-11-14 | 株式会社フジクラ | 光ファイバアレイ、ファイバ固定用基板及び光ファイバアレイの製造方法 |
| WO2019215959A1 (ja) * | 2018-05-09 | 2019-11-14 | 株式会社フジクラ | 光ファイバアレイ、ファイバ固定用基板及び光ファイバアレイの製造方法 |
| US11099326B2 (en) | 2018-05-09 | 2021-08-24 | Fujikura Ltd. | Optical fiber array, fiber fixing substrate, and method for manufacturing optical fiber array |
| WO2024118319A1 (en) * | 2022-11-28 | 2024-06-06 | Corning Research & Development Corporation | Alignment key(s) for fiber array units |
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