JP2003294226A - 加熱処理方法及びその施設 - Google Patents

加熱処理方法及びその施設

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JP2003294226A
JP2003294226A JP2002099489A JP2002099489A JP2003294226A JP 2003294226 A JP2003294226 A JP 2003294226A JP 2002099489 A JP2002099489 A JP 2002099489A JP 2002099489 A JP2002099489 A JP 2002099489A JP 2003294226 A JP2003294226 A JP 2003294226A
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gas
exhaust gas
temperature
heat treatment
heat exchanger
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JP2002099489A
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English (en)
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Yoshiyuki Kashiwagi
佳行 柏木
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Chimneys And Flues (AREA)
  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排ガス温度に起因するバグフィルタの焼損を
防ぐと共に冷却空気導入に伴う排ガス流の乱れを抑制し
てバグフィルタの浄化機能を安定させる。 【解決手段】 被処理物を熱風ガスによる間接加熱によ
って熱分解する加熱処理炉1と、加熱処理炉1にて発生
した熱分解ガスを燃焼処理するガス燃焼炉3と、ガス燃
焼炉3から排出された排ガスを冷却する熱交換器5と、
熱交換器5から排出されたガスが供給されるバグフィル
タ7と、を備えた加熱処理施設において、熱交換器5通
過後の排ガスの温度が設定値を超えるものである場合、
このガスに緊急冷却用の空気を導入する緊急冷却空気導
入手段6を具備する。緊急冷却空気導入手段6は、熱交
換器5から排出されたガスが流通する配管部に、空気供
給路の開度が自在である配管を設けてなる。空気供給路
の開度は、前記配管部を流通するガス温度に基づいて制
御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物などを加熱
処理した場合に発生する熱分解ガスの燃焼処理により発
生する排ガスを熱交換によって冷却して後、バグフィル
タを介して系外排出するにあたり、排ガスの雰囲気が異
常高温となった場合に対処する方法及びその施設に関す
る。
【0002】
【従来の技術】廃棄物などを加熱処理した場合に発生し
た分解ガスは、系排出にあたり、800℃以上のもと2
秒以上で燃焼処理し排出することが必要であると共に、
ダイオキシン類の再合成防止を図るため、排ガスの温度
は約600〜300℃程度の温度領域を短時間で冷却処
理することが求められている。
【0003】一般的に、高温排ガスを冷却する手段とし
ては、気体−気体による熱交換によって排ガスを冷却す
る方式と、排ガスに冷却空気を導入して該ガスを冷却す
る方式と、この両者を併用する方式がある。ここで、気
体−気体による熱交換によって排ガスを冷却する方式と
しては、特開平10−2528号がある。
【0004】また、バグフィルタの濾布の損傷を防止す
る技術として、以下のような発明がある。
【0005】特開平7−280244号は、燃焼ダスト
の飛散に着目したものである。
【0006】特開平10−151312号は、バグフィ
ルタに導入する排ガスに温度調整空気供給用ダクトから
の導入する所定温度の空気によって温度調整を行ってい
る。
【0007】特開2000−249327号は、バグフ
ィルタに導入する排ガスに冷却空気を導入して温度調整
を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、冷却空
気を導入して排ガスの雰囲気を所定の温度領域の範囲に
制御することは一般的に行われているが、頻繁に導入空
気量の制御(空気導入口の開度調整等)を行うと、追従
遅れ現象などにより、排ガス流に脈動を惹起し、バグフ
ィルタの濾布の浄化機能に弊害を及ぼす可能性がある。
【0009】また、排ガスを調整するための冷却用空気
を頻繁に間欠的に導入しても、その都度、前記と同様、
熱交換器側の管路を通流する排ガスに影響が発生する
(一般的にブロアの排出量は固定となっている)そし
て、このことは、上流側の熱交換器、ガス燃焼炉に悪影
響を及ぼすことになる。例えば、熱交換器にあっては、
熱交換によって得られる媒体の温度が変動し、この媒体
を使用する次工程に影響を及ばす。また、ガス燃焼炉に
あっては、炉から排出される排ガス流が影響を受け、こ
のために、炉内燃焼が悪影響を受ける(例えば、不完全
燃焼に発展、または異常燃焼による高温化等)といった
問題につながることとなる。
【0010】つまり、排ガスの温度は、種々の要件によ
り微変動することは明らかであるが、これに細かく追従
して制御することは上記の問題を惹起する。
【0011】したがって、排気系における制御はシンプ
ルとすることが得策で、通常は設定温度(約200〜1
50℃)の排ガスが得られるように、ブロア、熱交換器
を設置して運転する。
【0012】一方、200℃以上の排ガスが発生するこ
とは、排気系に存在する機器(熱交換器、ガス燃焼炉
等)に何らかの異常が発生した証であり、緊急対策をと
る必要がある。但し、この場合、直ちに、重大な問題に
発展する可能性の有無の把握を行うことになる。
【0013】しかしながら、バグフィルタに導入する排
ガスの温度が200℃以上となり、これが継続している
場合には、重大な問題に発展する。つまり、濾布が焼損
し、バグフィルタの火災、ひいては加熱処理施設の火災
に発展することとなる。したがって、バグフィルタに導
入する排ガス温度の監視は重大なことである。このと
き、バグフィルタの濾布の耐熱性は250℃程度である
ので、安産を考慮して200℃程度に設定して運用する
必要がある。
【0014】よって、バグフィルタに導入する排ガスの
上限温度の監視は厳しく行い、この温度を超える排ガス
が生じたことを検知した場合には、直ちに、緊急冷却空
気を導入して、前記問題の発生及び発展を防止する必要
がある。
【0015】本発明は、かかる事情に鑑みなされたもの
で、その目的は、排ガス温度に起因するバグフィルタの
焼損を防ぐと共に冷却空気導入に伴う排ガス流の乱れを
抑制してバグフィルタの浄化機能を安定させた加熱処理
装置とその施設の提供にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は以下のことを特徴とする。
【0017】請求項1記載の発明は、被処理物を加熱処
理して生成した熱分解ガスを燃焼処理し、この燃焼処理
で生成した排ガスを熱交換によって冷却した後、この冷
却処理したガスを、バグフィルタに供給してから系外排
出する加熱処理方法において、前記冷却処理した排ガス
をバグフィルタに供するにあたり、熱交換器通過後の排
ガスの温度が設定値を超えるものである場合、このガス
に緊急冷却用の空気を導入することで、バグフィルタの
焼損を防止することを特徴とする。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の加
熱処理方法において、前記排ガス温度の設定値は、約1
50〜200℃であることを特徴とする。
【0019】請求項3記載の発明は、被処理物を熱風ガ
スによる間接加熱によって熱分解する加熱処理炉と、加
熱処理炉にて発生した熱分解ガスを燃焼処理するガス燃
焼炉と、ガス燃焼炉から排出された排ガスを冷却する熱
交換器と、熱交換器から排出された排ガスが供給される
バグフィルタと、を備えた加熱処理施設において、熱交
換器通過後の排ガスの温度が設定値を超えるものである
場合、このガスに緊急冷却用の空気を導入する緊急冷却
空気導入手段を具備したことを特徴とする。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項3記載の加
熱処理施設において、緊急冷却空気導入手段は、熱交換
器から排出された排ガスが流通する配管部に、空気供給
路の開度が自在である配管を設けてなることを特徴とす
る。
【0021】請求項5記載の発明は請求項4記載の加熱
処理施設において、空気供給路の開度は、前記配管部を
流通するガス温度に基づいて調整することを特徴とす
る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明は、被処理物の熱分解ガス
をさらに燃焼処理して得た排ガスに温度調整用の空気を
導入して頻繁に温度制御すると後段のバグフィルタに悪
影響の及ぼすこととなるので、この排ガス系に冷却空気
の導入にあたっては、排ガスの温度が設定温度以上とな
った場合に緊急の冷却用空気を導入するに留めること
で、排ガス温度に起因するバグフィルタの焼損を防ぐと
共に、冷却空気導入に伴う排ガス流の乱れを抑制してバ
グフィルタの浄化機能を安定化させている。また、本発
明は、高温排ガスの熱交換冷却によって約150〜20
0℃の低温排ガスを得て、この排ガスをバグフィルタに
導入して、系外排出している。熱交換系に係る冷却媒体
としては、気体または液体を利用している。
【0023】熱交換系において、例えば、所定の熱交換
が行えず200℃以上の排ガスがバグフィルタに導入さ
れる場合、または異常高温の排ガスが導入されても、該
ガスが200℃以下に降下しなかった場合には、バグフ
ィルタの濾布を焼損し、火災を引き起こす可能性があ
る。排ガスの温度を低いものにすれば、これらの問題の
発生する可能性は減少するが、排ガス温度が低くなりす
ぎると、水分と腐食性ガス成分(硫黄成分)とが反応し
て露点腐食現象を起こし、結露によりバグフィルタの濾
布に損傷を与えることとなるので、150℃以上の排ガ
スをバグフィルタに導入する必要がある。そのために、
バグフィルタに導入する排ガス温度は、150〜200
℃といった狭い範囲の温度領域となっている。このと
き、熱交換系から排出する排ガス温度が200℃以上と
なる可能性は充分想定できる。そこで、本発明では、緊
急冷却用の空気を導入する手段を設け、バグフィルタの
上流側ガス温度の常時監視し、設定温度を越える場合に
は、冷却用空気を緊急に導入することで、バグフィルタ
の損傷及び火災を防止している。
【0024】以下、本発明の実施形態について図面を参
照しながら説明する。
【0025】図1は、本発明の実施形態の一つである加
熱処理施設の概略図である。また、図2は、本発明にお
ける緊急冷却空気導入手段の実施形態を示した概略構成
図である。
【0026】図1において、加熱処理炉1は、被処理物
を乾燥処理するための設備で、回転キルン方式を採用
し、回転自在の回転炉10と、回転炉10の外周にガス
ダクトを形成し、熱風ガスを導入して回転炉10を外部
から加熱する外部加熱手段としての加熱ジャケット11
と、回転炉10を両端側で回転自在に支持する支持ロー
ラ12,13と、回転炉10を回転駆動する回転駆動源
15と、を具備してなる。尚、熱風ガスは、熱風炉4か
ら導入している。
【0027】回転炉10は、その一端側に被処理物を搬
入する図示しない供給口側を、また他端側に図示しない
排出口側を設け、円筒体内部には搬送物を攪拌搬送する
ための図示省略した送り羽根が複数枚具備されている。
そして、供給ダクト14から供給された被処理物を、供
給口側から回転炉10に導入し、回転炉10の回転によ
って、該被処理物を撹拌しながらの排出ダクト16への
移送を可能とさせている。このとき、供給ダクト14に
は、被処理物や必要に応じて薬剤を投入するためのホッ
パー設備が適宜設けられる。また、排出ダクト16に
は、回転炉10内で発生した熱分解ガスを移送するため
の経路161と、被処理物が加熱処理されて生成した炭
化物等を移送するための経路162が接続されている。
【0028】ここで、被処理物が塩素成分を含有する場
合には、被処理物に脱塩素剤を添加して加熱するとよ
い。この脱塩素剤は、1〜100μmの粉末で、平均粒
径は数μm以下が効果的であり、樹脂の含む塩素成分量
に起因するが、被処理物に対して例えば1〜30重量%
添加混合される。
【0029】脱塩素剤は、有機ハロゲン化合物と接触反
応して無害な塩化物(無機の塩化物)に置換生成する薬
剤である。例えば、発明者らが先に出願している、アル
カリ金属、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属、ア
ルカリ土類金属化合物中の少なくとも1種類を選択また
は2種類以上を混合したものが有効である。
【0030】アルカリ金属化合物としては、例えば、リ
チウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム
またはフランシウムの酸化物、水酸化物、炭酸水素塩、
炭酸塩、ケイ酸塩、アルミン酸塩、硝酸塩または硫酸塩
等が挙げられる。
【0031】具体的なアルカリ金属化合物の処理剤とし
ては、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、
セスキ炭酸ナトリウム、天然ソーダ、炭酸カリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸ナトリウムカリウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等が挙げられる。尚、炭酸水素
ナトリウムは、酸性炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム
または重炭酸ソーダと別称される。炭酸ナトリウムは、
炭酸ソーダ、ソーダ、ソーダ灰、洗濯ソーダまたは結晶
ソーダと別称される。セスキ炭酸ナトリウムは、二炭酸
一水素ナトリウム、三二炭酸水素ナトリウムまたはナト
リウムセスキカーボネートと別称される。天然ソーダ
は、トロナと別称される。
【0032】また、アルカリ土類金属化合物としては、
例えば、カルシウム、ストロンチウム、バリウムまたは
ラジウムの酸化物、水酸化物、炭酸水素塩または炭酸塩
等が挙げられる。
【0033】具体的なアルカリ金属化合物の処理剤とし
ては、例えば、石灰(CaO)、消石灰(Ca(OH)
2)、炭酸カルシウム(CaCO3)またはドロマイド
(CaCO3・MgCO3)等が挙げられる。
【0034】熱風炉17は、熱風ガス(例えば温度約4
50〜600℃程度)を発生し供給する設備で、熱風ガ
スを発生させるための燃焼バーナー170を備えてい
る。そして、発生させた熱風ガスを、経路171を介し
て、加熱処理炉1の加熱ジャケット11に供給し、回転
炉10を加熱した後、経路172を介して、ガス燃焼炉
3に移送している。このとき、温度調整空気を送り込
み、熱風ガスの温度を適宜調整している。また、熱風炉
17は、熱交換器5にて得た熱ガスを、経路173を介
して導入し、熱源として利用する場合もある。このよう
にして、熱風ガスによる外部からの間接加熱により被処
理物は乾留処理されて、加熱処理炉1内に導入された被
処理物は炭化物の形態までに熱分解処理される。尚、得
られた炭化物は(A)ラインを介して回収されて利用に
供されるか、または、さらに(B)ラインを介して炭化
物燃焼炉2に供される。
【0035】炭化物燃焼炉2は、加熱処理炉1で減容化
した処理物(炭化物)を燃焼させて灰化させるための設
備である。当該処理物は、経路162に設けられたパイ
プコンベアなどの搬送手段によって供給される。
【0036】炭化物燃焼炉2は、図示省略した回転炉か
ら構成され、回転炉は、筒状の鋼材からなり、その筒状
の鋼材の内部にはキャスタブル材による耐火・耐熱層
(図示省略)が設けられている。その回転炉は、軸方向
の両側が図示省略した回転ローラで支持され、中央部に
は、駆動源により回転される手段を備えている。回転炉
は、進行方向に2〜3度傾斜して構成され、自然搬送が
可能となるようにしている。そして、回転炉の内部に
は、図示しないが被処理物を搬送するための回転搬送手
段を備えている。また、回転炉の上流側、すなわち、炭
化物投入側には、図示省略された箱状の投入ジャケット
がシールを介して具備され、さらに炭化物の搬送手段
(スクリュー、スパイラル)と、炭化物を着火燃焼する
燃焼バーナー20とが具備される。一方、回転炉の下流
側、すなわち、灰化物排出側には、内部にキャスタブル
材による耐火・耐熱層(図示省略)を装着した箱状の排
出ジャケットが介して備えられている。排出ジャケット
から排出された灰化物は、経路21を介して図示省略し
た灰回収箱にて回収される。尚、排出ジャケットからの
排ガスは、経路22を介してガス燃焼炉3に供される。
【0037】ガス燃焼炉3は、導入したガスを燃焼する
図示省略したガス燃焼室を備える。そして、ガス燃焼室
において、炭化物燃焼炉2で発生した排ガスを燃焼バー
ナー30によって燃焼する。また、ガス燃焼炉3は、経
路161を介して導入した加熱処理炉1において発生し
た熱分解ガスを燃焼処理する。このとき、ガス燃焼炉3
には、加熱ジャケット11からの排熱風ガスの一部も、
循環ブロア31とエゼクタブロア32等の移送手段によ
って、エゼクタ33を介して供給される。尚、経路16
1は熱ガスによって保温され、浮遊物が導管内壁に付着
するのを防いでいる。ガス燃焼炉3にて高温燃焼処理し
たガスは、熱交換器5によって冷却処理した後、バグフ
ィルタ7、ブロア71さらに煙突72を介して、系外に
排出させている。
【0038】熱交換器5は、ガス燃焼炉3から排出され
たガスを冷却処理するための設備である。熱交換器5
は、気体−気体熱交換方式若しくは気体−液体熱交換方
式を採用する。前者の冷却媒体としては、大気中から導
入した空気等が利用される。後者の冷却媒体としては、
水道水等の上水や、施設内の排水処理装置等で得た中水
が利用される。冷却処理されたガスは、経路60を介し
てバグフィルタ7に供給される。
【0039】緊急冷却空気導入手段6は、経路60を流
通するが排ガスの温度が異常高温になった場合に、排ガ
スを冷却する冷却媒体としての空気を導入するための設
備である。空気はバグフィルタ7の後段に配置されたブ
ロア71によって導入される。尚、空気は、硫黄成分を
含んでいないもの(以下、新鮮空気と称する)が好まし
い。
【0040】図2において、緊急冷却空気導入手段6
は、経路60に設置され排ガスが流通する配管部61
に、空気導入配管62を介して、空気供給制御配管63
を設けて構成される。空気供給制御配管63は、空気取
り入れ口に保護ネット65を備えている。また、空気供
給制御配管63は、系外から吸引導入した新鮮空気の供
給を制御するための制御弁64を設けている。制御弁6
4は、駆動源641によって開閉動作する。駆動源64
1は、制御手段66によって動作制御される。制御手段
66は、経路60を流通するガスの温度を制御因子とし
て駆動源641を駆動制御することで、制御弁64の開
閉動作を制御する。そのために、本実施形態では、配管
部61の上流側配管部と下流側配管部に、温度検出手段
661,662を設置している。温度検出手段661,
662は、検出したガス温度を電気信号に変換して外部
(ここでは制御手段66)に出力する機能を有してい
る。このように、緊急冷却空気導入手段6は、経路60
を流通するガスの温度を所定温度に制御して排ガス温度
に起因するバグフィルタ7の損傷及び火災を防止する。
【0041】また、前記緊急冷却空気導入手段は、ガス
燃焼炉3と熱交換器5とを連絡しガス燃焼炉3からの排
ガスが流通する経路40にも、設けるとよい。図示した
緊急冷却空気導入手段4は、緊急冷却空気導入手段6と
同様な構成でよい。ここでは、経路40を流通するガス
を約850℃までに冷却している。これにより、異常高
温熱による熱交換器40の損傷を防止することができ
る。
【0042】図1を参照しながら、当該加熱処理施設の
動作例について概説する。
【0043】先ず、加熱処理炉1では、被処理物がホッ
パー設備を介して投入される。ここで、被処理物に有機
ハロゲン化合物を含んでいる恐れのある場合、さらに脱
塩素剤(例えば、炭酸水素ナトリウム 添加量 10重
量%)が添加混合される。この被処理物と脱塩素剤との
混合物は、約300〜500℃程度の雰囲気及び一定の
滞留時間(例えば約30分間)のもとで、処理される。
このとき、被処理物に含まれる塩素等を含有した有機ハ
ロゲン化合物が被処理物から分解析出する。また、析出
した塩素成分は添加混合している脱塩素剤と接触反応し
て無害な塩化物(無機の塩化物)に置換生成する。さら
に、他の分解析出したガス成分は、経路161を介し
て、ガス燃焼炉5における燃焼処理に供され、一定の雰
囲気及び滞留時間のもとで(例えば、約850℃の雰囲
気で、2秒以上の滞留時間)、無害化処理される。一
方、加熱処理して得られた炭化物は、(A)ラインを介
して回収されるか、(B)ラインを介してさらに炭化物
燃焼炉2に供され、約600〜1000℃程度の雰囲気
にて加熱処理された後、灰化物として回収される。
【0044】また、加熱処理炉1の加熱ジャケット11
から排出された熱風ガスは、循環ブロア31によって、
経路310を介して系外排出されるが、一部は経路31
1を介してエザクタブロア32によってガス燃焼炉3に
供給される。
【0045】一方、加熱処理炉1における加熱処理によ
り発生した水蒸気や熱分解ガス、さらに炭化物燃焼炉2
にて発生した排ガスは、ガス燃焼炉3に導入されて燃焼
処理された後に、熱交換器6を経て、所定温度(約20
0〜150℃程度)に調整されてから系外移送される。
尚、熱交換器6にて加熱された空気は、経路63を介し
て、熱風炉3における熱源等の利用に供される。
【0046】このとき、経路60を流通するガスの温度
は、所定温度となるように、緊急冷却空気導入手段6に
よって制御される。例えば、図2において、空気供給制
御配管63におけるガス流通口は通常(ガス温度が約1
50℃である場合)「閉」または「微少開」となってい
るが、配管部61上流側の管路内ガス温度が設定温度以
上(例えば約200℃)となった場合には、緊急に制御
弁64が「開」動作し、新鮮空気が導入される。そし
て、配管部61下流側の管路内ガス温度が設定温度(例
えば約150℃)にまでに降下すると、制御弁64が
「閉」または「微少開」動作する。このように、熱交換
器5から排出されたガスの温度が異常高温となった場合
であっても、経路61を流通するガスは約150〜20
0℃程度までに冷却されるので、異常高温熱によるバグ
フィルタ7の損傷及び火災を防止することができる。
【0047】また、冷却過程においては、被冷却ガスの
温度域が約600〜300℃となった場合、該ガス中に
ダイオキシン類構成元素(例えば、酸素や塩素成分さら
には炭化水素)が存在していると、ダイオキシン類の再
合成(デノボ生成)を引き起こす恐れがある(通説で
は、500〜300℃が再合成温度域)。当該加熱処理
施設では、被処理物が有機ハロゲン化合物を含む場合、
被処理物に、これと接触反応して無害な塩化物(無機の
塩化物)を生成する薬剤を添加混合しているので、ダイ
オキシン類の構成元素の塩素成分等も除去されることか
ら、ダイオキシン類の生成及びデノボ生成現象は生じな
い。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、バグフィルタに導入する排ガスの温度が設定
値を越えるものである場合には緊急冷却用の空気を導入
すると共に、ガス温度が設定値を越えない通常の場合は
温度調整のための空気を導入していないので、排ガス温
度に起因するバグフィルタの焼損を防ぐことができると
共に、冷却空気導入に伴う排ガス流の乱れを抑制してバ
グフィルタの浄化機能が安定化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示した概略構成図。
【図2】本発明における緊急冷却空気導入手段の実施形
態を示した概略構成図。
【符号の説明】
1…加熱処理炉 2…炭化物燃焼炉 3…ガス燃焼炉 4,6…緊急冷却空気導入手段、61…配管部、62…
空気導入配管、63…空気供給制御配管、64…制御
弁、641…駆動源、65…保護ネット、66…制御手
段、661,662…温度検出手段 5…熱交換器 7…バグフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 5/16 F23J 15/00 K Fターム(参考) 3K061 AA24 AB02 BA05 BA08 CA01 FA02 FA10 FA24 3K070 DA05 DA32 DA47 DA50 DA58 DA66 DA83 3K078 AA05 BA02 BA21 CA09 4D058 JA04 NA05 SA20 UA03 UA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物を加熱処理して生成した熱分解
    ガスを燃焼処理し、この燃焼処理で生成した排ガスを熱
    交換によって冷却した後、この冷却処理したガスを、バ
    グフィルタに供給してから系外排出する加熱処理方法に
    おいて、前記冷却処理した排ガスをバグフィルタに供す
    るにあたり、熱交換器通過後の排ガスの温度が設定値を
    超えるものである場合、このガスに緊急冷却用の空気を
    導入することで、バグフィルタの焼損を防止することを
    特徴とする加熱処理方法。
  2. 【請求項2】 前記排ガス温度の設定値は、約150〜
    200℃であることを特徴とする請求項1記載の加熱処
    理方法。
  3. 【請求項3】 被処理物を熱風ガスによる間接加熱によ
    って熱分解する加熱処理炉と、加熱処理炉にて発生した
    熱分解ガスを燃焼処理するガス燃焼炉と、ガス燃焼炉か
    ら排出された排ガスを冷却する熱交換器と、熱交換器か
    ら排出された排ガスが供給されるバグフィルタと、を備
    えた加熱処理施設において、熱交換器通過後の排ガスの
    温度が設定値を超えるものである場合、このガスに緊急
    冷却用の空気を導入する緊急冷却空気導入手段を具備し
    たことを特徴とする加熱処理施設。
  4. 【請求項4】 緊急冷却空気導入手段は、熱交換器から
    排出された排ガスが流通する配管部に、空気供給路の開
    度が自在である配管を設けてなることを特徴とする請求
    項3記載の加熱処理施設。
  5. 【請求項5】 空気供給路の開度は、前記配管部を流通
    するガス温度に基づいて調整することを特徴とする請求
    項4記載の加熱処理施設。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010230198A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Jfe Engineering Corp 排ガス処理装置及び排ガス処理方法

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