JP2003294227A - 加熱処理方法及びその施設 - Google Patents

加熱処理方法及びその施設

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JP2003294227A
JP2003294227A JP2002099488A JP2002099488A JP2003294227A JP 2003294227 A JP2003294227 A JP 2003294227A JP 2002099488 A JP2002099488 A JP 2002099488A JP 2002099488 A JP2002099488 A JP 2002099488A JP 2003294227 A JP2003294227 A JP 2003294227A
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gas
heat treatment
heat exchanger
exhaust gas
temperature
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JP2002099488A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Kashiwagi
佳行 柏木
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排ガス温度に起因する熱交換器の損傷を防ぐ
こと。 【解決手段】 被処理物を熱風ガスによる間接加熱によ
って熱分解する加熱処理炉1と、加熱処理炉1にて発生
した熱分解ガスを燃焼処理するガス燃焼炉3と、ガス燃
焼炉3から排出された排ガスを冷却する熱交換器5と、
を備えた加熱処理施設において、ガス燃焼炉3通過後の
排ガスの温度が設定値を超えるものである場合、このガ
スに緊急冷却用の空気を導入する緊急冷却空気導入手段
4を具備する。緊急冷却空気導入手段4は、ガス燃焼炉
3から排出されたガスが流通する配管部に、空気供給路
の開度が自在である配管を設けてなる。気供給路の開度
は、前記配管部を流通するガス温度に基づき制御され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物等の被処理
物を加熱処理した場合に発生する熱分解ガスの燃焼処理
により発生する排ガスを熱交換器によって冷却した後に
系外排出するにあたり、排ガスの雰囲気が異常高温とな
った場合に対処する方法及びその施設に関する。
【0002】
【従来の技術】廃棄物などの被処理物を加熱処理した場
合に発生した分解ガスは、系排出にあたり、800℃以
上のもと2秒以上で燃焼処理し排出することが必要であ
ると共に、ダイオキシン類の再合成防止を図るため、排
ガスの温度は約600〜300℃程度の温度領域を短時
間で冷却処理することが求められている。
【0003】一般的に、高温排ガスを冷却する手段とし
ては、気体−気体による熱交換によって排ガスを冷却す
る方式と、排ガスに冷却空気を導入して該ガスを冷却す
る方式と、この両者を併用する方式がある。ここで、気
体−気体による熱交換によって排ガスを冷却する方式と
しては、特開平10−2528号がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、熱交換
器によって排ガスの雰囲気を所定温度の範囲に制御する
ことは、一般的に行われている。
【0005】しかしながら、ガス燃焼炉では、加熱処理
工程で発生した熱分解ガスを燃焼している。このときの
燃焼は約800〜850℃程度で行うが求められておい
るが、異常燃焼によって高温な(例えば900〜100
0℃以上の)排ガスを発生する可能性がある。したがっ
て、熱交換器の許容設定温度が約900〜950℃程度
である場合でも、ガス燃焼炉から排出された高温な排ガ
スが熱交換器に長く供されると、熱交換器は損傷する恐
れがあるので、排ガスは緊急冷却する必要がある。
【0006】また、熱交換器に導入する排ガスの温度が
高いと、熱交換後の排ガスの温度は必然的に高温の排ガ
スが排出されることから、バグフィルタの損傷を引き起
こす恐れがある。
【0007】さらに、排ガス温度を調整するための冷却
用空気を頻繁に間欠的に導入すると、上流側のガス燃焼
炉に悪影響を及ぼすこととなる。すなわち、ガス燃焼炉
にあっては、炉から排出される排ガス流が影響を受け、
このために、炉内燃焼が悪影響を受ける(例えば、不完
全燃焼に発展または異常燃焼による高温化等)といった
問題につながることとなる。
【0008】つまり、燃焼後の排ガスの温度は、種々の
要件により微変動することは明らかであるが、これに細
かく追従して制御することは上記の問題を惹起する。
【0009】したがって、排気系における制御はシンプ
ルとすることが得策で、通常は設定温度(上限として9
00〜1000℃、ガス燃焼炉での燃焼温度が850℃
であることをベースとしている)の排ガスが得られるよ
うに、ブロア、熱交換器を設置して運転する。
【0010】一方、900〜1000℃以上の排ガスが
発生することは、排気系に存在する機器(熱交換器、ガ
ス燃焼炉等)に何らかの異常が発生した証であり、緊急
対策をとる必要がある。但し、この場合、直ちに、重大
な問題に発展する可能性の有無の把握を行うことにな
る。
【0011】しかしながら、バグフィルタに導入する排
ガスの温度が200℃以上となり、これが継続している
場合には、重大な問題に発展する。つまり、熱交換され
る媒体の温度が高くなり、熱交換によって得られた媒体
が変動し、この媒体の温度が変動し、この媒体を使用す
る次工程に影響を及ぼす。
【0012】また、下流側のバグフィルタに導入する排
ガスの温度が上昇し、継続導入していると、濾布が焼損
し、バグフィルタの火災、ひいては加熱処理施設の火災
に発展することとなる。したがって、バグフィルタに導
入する排ガス温度の監視は重大なことである。
【0013】よって、熱交換器に導入する排ガスの上限
温度の監視は厳しく行い、この温度を超える排ガスが生
じたことを検知した場合には、直ちに、緊急冷却空気を
導入して、前記問題の発生及び発展を防止する必要があ
る。
【0014】本発明は、かかる事情に鑑みなされたもの
で、その目的は、排ガス温度に起因する熱交換器の損傷
を防ぐことができる加熱処理方法とその施設の提供にあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は以下のことを特徴とする。
【0016】請求項1記載の発明は、被処理物を加熱処
理して生成した熱分解ガスを燃焼処理し、この燃焼処理
で生成した排ガスを熱交換によって冷却した後、この冷
却処理したガスを、熱交換器に供給してから系外排出す
る加熱処理方法において、前記冷却処理したガスを熱交
換器に供するにあたり、熱交換器通過後の排ガスの温度
が設定値を超えるものである場合、このガスに緊急冷却
用の空気を導入することで、熱交換器の焼損を防止する
ことを特徴とする。
【0017】請求項2記載の発明は、被処理物を熱風ガ
スによる間接加熱によって熱分解する加熱処理炉と、加
熱処理炉にて発生した熱分解ガスを燃焼処理するガス燃
焼炉と、ガス燃焼炉から排出された排ガスを冷却する熱
交換器と、熱交換器から排出されたガスが供給されるバ
グフィルタと、を備えた加熱処理施設において、ガス燃
焼炉通過後の排ガスの温度が設定値を超えるものである
場合、このガスに緊急冷却用の空気を導入する緊急冷却
空気導入手段を具備したことを特徴とする。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項2記載の加
熱処理施設において、緊急冷却空気導入手段は、ガス燃
焼炉から排出されたガスが流通する配管部に、空気供給
路の開度が自在である配管を設けてなることを特徴とす
る。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項3記載の加
熱処理施設において、空気供給路の開度は、前記配管部
を流通するガス温度に基づいて調整することを特徴とす
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。
【0021】図1は、本発明の実施形態の一つである加
熱処理施設の概略図である。また、図2は、本発明にお
ける緊急冷却空気導入手段の実施形態を示した概略構成
図である。
【0022】本実施形態では、ガス燃焼炉から排出され
た高温排ガスを熱交換器にて、図1において、加熱処理
炉1は、被処理物を乾燥処理するための設備で、回転キ
ルン方式を採用し、回転自在の回転炉10と、回転炉1
0の外周にガスダクトを形成し、熱風ガスを導入して回
転炉10を外部から加熱する外部加熱手段としての加熱
ジャケット11と、回転炉10を両端側で回転自在に支
持する支持ローラ12,13と、回転炉10を回転駆動
する回転駆動源15と、を具備してなる。尚、熱風ガス
は、熱風炉4から導入している。
【0023】回転炉10は、その一端側に被処理物を搬
入する図示しない供給口側を、また他端側に図示しない
排出口側を設け、円筒体内部には搬送物を攪拌搬送する
ための図示省略した送り羽根が複数枚具備されている。
そして、供給ダクト14から供給された被処理物を、供
給口側から回転炉10に導入し、回転炉10の回転によ
って、該被処理物を撹拌しながらの排出ダクト16への
移送を可能とさせている。このとき、供給側ダクト10
には、被処理物や必要に応じて薬剤を投入するためのホ
ッパー設備が適宜設けられる。また、排出ダクト16に
は、回転炉10内で発生した熱分解ガスを移送するため
の経路161と、被処理物が加熱処理されて生成した炭
化物等を移送するための経路162が接続されている。
【0024】ここで、被処理物が塩素成分を含有する場
合には、被処理物に脱塩素剤を添加して加熱するとよ
い。この脱塩素剤は、1〜100μmの粉末で、平均粒
径は数μm以下が効果的であり、樹脂の含む塩素成分量
に起因するが、被処理物に対して例えば1〜30重量%
添加混合される。
【0025】脱塩素剤は、有機ハロゲン化合物と接触反
応して無害な塩化物(無機の塩化物)に置換生成する薬
剤である。例えば、発明者らが先に出願している、アル
カリ金属、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属、ア
ルカリ土類金属化合物中の少なくとも1種類を選択また
は2種類以上を混合したものが有効である。
【0026】アルカリ金属化合物としては、例えば、リ
チウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム
またはフランシウムの酸化物、水酸化物、炭酸水素塩、
炭酸塩、ケイ酸塩、アルミン酸塩、硝酸塩または硫酸塩
等が挙げられる。
【0027】具体的なアルカリ金属化合物の処理剤とし
ては、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、
セスキ炭酸ナトリウム、天然ソーダ、炭酸カリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸ナトリウムカリウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等が挙げられる。尚、炭酸水素
ナトリウムは、酸性炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム
または重炭酸ソーダと別称される。炭酸ナトリウムは、
炭酸ソーダ、ソーダ、ソーダ灰、洗濯ソーダまたは結晶
ソーダと別称される。セスキ炭酸ナトリウムは、二炭酸
一水素ナトリウム、三二炭酸水素ナトリウムまたはナト
リウムセスキカーボネートと別称される。天然ソーダ
は、トロナと別称される。
【0028】また、アルカリ土類金属化合物としては、
例えば、カルシウム、ストロンチウム、バリウムまたは
ラジウムの酸化物、水酸化物、炭酸水素塩または炭酸塩
等が挙げられる。
【0029】具体的なアルカリ金属化合物の処理剤とし
ては、例えば、石灰(CaO)、消石灰(Ca(OH)
2)、炭酸カルシウム(CaCO3)またはドロマイド
(CaCO3・MgCO3)等が挙げられる。
【0030】熱風炉17は、熱風ガス(例えば温度約4
50〜600℃程度)を発生し供給する設備で、熱風ガ
スを発生させるための燃焼バーナー170を備えてい
る。そして、発生させた熱風ガスを、経路171を介し
て、加熱処理炉1の加熱ジャケット11に供給し、回転
炉10を加熱した後、経路172を介して、ガス燃焼炉
3に移送している。このとき、温度調整空気を送り込
み、熱風ガスの温度を適宜調整している。また、熱風炉
17は、熱交換器5にて得た熱ガスを、経路173を介
して導入し、熱源として利用する場合もある。このよう
にして、熱風ガスによる外部からの間接加熱により被処
理物は乾留処理されて、加熱処理炉1内に導入された被
処理物は炭化物の形態までに熱分解処理される。尚、得
られた炭化物は(A)ラインを介して回収されて利用に
供されるか、または、さらに(B)ラインを介して炭化
物燃焼炉2に供される。
【0031】炭化物燃焼炉2は、加熱処理炉1で減容化
した処理物(炭化物)を燃焼させて灰化させるための設
備である。当該処理物は、経路162に設けられたパイ
プコンベアなどの搬送手段によって供給される。
【0032】炭化物燃焼炉2は、図示省略した回転炉か
ら構成され、回転炉は、筒状の鋼材からなり、その筒状
の鋼材の内部にはキャスタブル材による耐火・耐熱層
(図示省略)が設けられている。その回転炉は、軸方向
の両側が図示省略した回転ローラで支持され、中央部に
は、駆動源により回転される手段を備えている。回転炉
は、進行方向に2〜3度傾斜して構成され、自然搬送が
可能となるようにしている。そして、回転炉の内部に
は、図示しないが被処理物を搬送するための回転搬送手
段を備えている。また、回転炉の上流側、すなわち、炭
化物投入側には、図示省略された箱状の投入ジャケット
がシールを介して具備され、さらに炭化物の搬送手段
(スクリュー、スパイラル)と、炭化物を着火燃焼する
燃焼バーナー20とが具備される。一方、回転炉の下流
側、すなわち、灰化物排出側には、内部にキャスタブル
材による耐火・耐熱層(図示省略)を装着した箱状の排
出ジャケットが介して備えられている。排出ジャケット
から排出された灰化物は、経路21を介して図示省略し
た灰回収箱にて回収される。尚、排出ジャケットからの
排ガスは、経路22を介してガス燃焼炉3に供される。
【0033】ガス燃焼炉3は、導入したガスを燃焼する
図示省略したガス燃焼室を備える。そして、ガス燃焼室
において、炭化物燃焼炉2で発生した排ガスを燃焼バー
ナー30によって燃焼する。また、ガス燃焼炉3は、経
路161を介して導入した加熱処理炉1において発生し
た熱分解ガスを燃焼処理する。このとき、ガス燃焼炉3
には、加熱ジャケット11からの排熱風ガスの一部も、
循環ブロア31とエゼクタブロア32等の移送手段によ
って、エゼクタ33を介して供給される。尚、経路16
1は熱ガスによって保温され、浮遊物が導管内壁に付着
するのを防いでいる。ガス燃焼炉3にて高温燃焼処理し
たガスは、熱交換器5によって冷却処理した後、バグフ
ィルタ7、ブロア71さらに煙突72を介して、系外に
排出させている。
【0034】熱交換器5は、ガス燃焼炉3から排出され
たガスを冷却処理するための設備である。熱交換器5
は、気体−気体熱交換方式若しくは気体−液体熱交換方
式を採用する。前者の冷却媒体としては、大気中から導
入した空気等が利用される。後者の冷却媒体としては、
水道水等の上水や、施設内の排水処理装置等で得た中水
が利用される。冷却処理されたガスは、経路60を介し
てバグフィルタ7に供給される。
【0035】緊急冷却空気導入手段4は、経路40を流
通するが排ガスの温度が異常高温になった場合に、排ガ
スを冷却する冷却媒体としての空気を導入するための設
備である。空気はバグフィルタ7の後段に配置されたブ
ロア71によって導入される。尚、空気は、硫黄成分を
含んでいないもの(以下、新鮮空気と称する)が好まし
い。
【0036】図2において、緊急冷却空気導入手段4
は、経路40に設置され排ガスが流通する配管部41
に、空気導入配管42を介して、空気供給制御配管43
を設けて構成される。空気供給制御配管43は、空気取
り入れ口に保護ネット45を備えている。また、空気供
給制御配管43は、系外から吸引導入した新鮮空気の供
給を制御するための制御弁44を設けている。制御弁4
4は、駆動源441によって開閉動作する。駆動源44
1は、制御手段46によって動作制御される。制御手段
46は、経路40を流通するガスの温度を制御因子とし
て駆動源441を駆動制御することで、制御弁44の開
閉動作を制御する。そのために、本実施形態では、配管
部41の上流側配管部と下流側配管部に、温度検出手段
461,462を設置している。温度検出手段461,
462は、検出したガス温度を電気信号に変換して外部
(ここでは制御手段46)に出力する機能を有してい
る。このように、緊急冷却空気導入手段4は、経路40
を流通するガスの温度を所定温度に制御して異常高温熱
による熱交換器5の損傷を防止する。
【0037】また、前記緊急冷却空気導入手段は、熱交
換器5とバグフィルタ7とを連絡し熱交換器5からの排
ガスが流通する経路60にも、設けるとよい。図示した
緊急冷却空気導入手段4は、緊急冷却空気導入手段4と
同様な構成でよい。ここでは、経路60を流通するガス
を約200〜150℃程度までに冷却している。これに
より、排ガス温度に起因するバグフィルタ7の焼傷及び
火災を防止することができる。また、排ガス中に腐食性
ガス成分(硫黄成分)が含まれていても露点腐食現象を
抑制することもできる。尚、このとき、バグフィルタ7
に導入する排ガスの温度が設定値を越えるものである場
合に緊急冷却の空気を導入すると共に、ガス温度が設定
値の下限以上である場合に冷却空気を微量導入するかま
たは導入すれば、排ガス温度に起因するバグフィルタ7
の焼損を防ぐことができると共に、冷却空気導入に伴う
排ガス流の乱れを抑制できるので、バグフィルタ7の浄
化機能が安定化する。
【0038】図1を参照しながら、当該加熱処理施設の
動作例について概説する。
【0039】先ず、加熱処理炉1では、被処理物がホッ
パー設備を介して投入される。ここで、被処理物に有機
ハロゲン化合物を含んでいる恐れのある場合、さらに脱
塩素剤(例えば、炭酸水素ナトリウム 添加量 10重
量%)が添加混合される。この被処理物と脱塩素剤との
混合物は、約300〜500℃程度の雰囲気及び一定の
滞留時間(例えば約30分間)のもとで、処理される。
このとき、被処理物に含まれる塩素等を含有した有機ハ
ロゲン化合物が被処理物から分解析出する。また、析出
した塩素成分は添加混合している脱塩素剤と接触反応し
て無害な塩化物(無機の塩化物)に置換生成する。さら
に、他の分解析出したガス成分は、経路161を介し
て、ガス燃焼炉3における燃焼処理に供され、一定の雰
囲気及び滞留時間のもとで(例えば、約850℃の雰囲
気で、2秒以上の滞留時間)、無害化処理される。一
方、加熱処理して得られた炭化物は、(A)ラインを介
して回収されるか、(B)ラインを介してさらに炭化物
燃焼炉2に供され、約600〜1000℃程度の雰囲気
にて加熱処理された後、灰化物として回収される。
【0040】また、加熱処理炉1の加熱ジャケット11
から排出された熱風ガスは、循環ブロア31によって、
経路310を介して系外排出されるが、一部は経路31
1を介してエザクタブロア32によってガス燃焼炉3に
供給される。
【0041】一方、加熱処理炉1における加熱処理によ
り発生した水蒸気や熱分解ガス、さらに炭化物燃焼炉2
にて発生した排ガスは、ガス燃焼炉3に導入されて燃焼
処理された後に、熱交換器6を経て、所定温度(約20
0〜150℃程度)に調整されてから系外移送される。
尚、熱交換器6にて加熱された空気は、経路63を介し
て、熱風炉3における熱源等の利用に供される。
【0042】このとき、経路40を流通するガスの温度
は、所定温度となるように、緊急冷却空気導入手段4に
よって制御される。例えば、図2において、空気供給制
御配管43におけるガス流通口は通常(ガス温度が例え
ば約900℃である場合)「閉」または「微少開」とな
っているが、配管部41上流側の管路内ガス温度が設定
温度を越えるもの(例えば900〜1000℃以上)と
なった場合には、緊急に制御弁44が「開」動作し、新
鮮空気が導入される。そして、配管部41下流側の管路
内ガス温度が設定温度にまでに降下すると、制御弁44
が「閉」または「微少開」動作する。このように、ガス
燃焼炉3から排出されたガスの温度が異常高温となった
場合であっても、経路40を流通するガスは例えば約8
50℃程度までに冷却されるので、異常高温熱による熱
交換器5の損傷を防止することができる。
【0043】また、熱交換器5による冷却過程において
は、被冷却ガスの温度域が約600〜300℃となった
場合、該ガス中にダイオキシン類構成元素(例えば、酸
素や塩素成分さらには炭化水素)が存在していると、ダ
イオキシン類の再合成(デノボ生成)を引き起こす恐れ
がある(通説では、500〜300℃が再合成温度
域)。当該加熱処理施設では、被処理物が有機ハロゲン
化合物を含む場合、被処理物に、これと接触反応して無
害な塩化物(無機の塩化物)を生成する薬剤を添加混合
しているので、ダイオキシン類の構成元素の塩素成分等
も除去されることから、ダイオキシン類の生成及びデノ
ボ生成現象は生じない。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、熱交換器に導入する排ガスの温度が設定値を
越えるものである場合には緊急冷却用の空気を導入して
いるので、排ガス温度に起因する熱交換器の損傷を防ぐ
ことができる。
【0045】また、このとき、熱交換器の通過する排ガ
スの雰囲気は所定の温度領域に冷却されているので、後
段のバグフィルタに導入する排ガスの温度が異常高温と
なることも防止できるので、バグフィルタにおける濾布
の焼損や火災を予防できる。
【0046】尚、熱交換器とバグフィルタとを連絡し熱
交換器からの排ガスが流通する経路にも、本発明におけ
る緊急冷却用の空気導入手段を設けると、排ガス温度に
起因するバグフィルタの焼傷及び火災を防止することが
できると共に、排ガス中に腐食性ガス成分(硫黄成分)
が含まれていても装置及び施設における露点腐食現象を
抑制できるばかりでなく、冷却空気導入に伴う排ガス流
の乱れを抑制できるので、バグフィルタ7の浄化機能が
安定化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示した概略構成図。
【図2】本発明における緊急冷却空気導入手段の実施形
態を示した概略構成図。
【符号の説明】
1…加熱処理炉 2…炭化物燃焼炉 3…ガス燃焼炉 4,6…緊急冷却空気導入手段、41…配管部、42…
空気導入配管、43…空気供給制御配管、44…制御
弁、441…駆動源、45…保護ネット、46…制御手
段、461,462…温度検出手段 5…熱交換器 7…バグフィルタ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 5/16 F23G 5/46 A 3K078 5/46 5/50 N 4D058 5/50 F23L 11/00 F23L 11/00 15/00 B // F23L 15/00 F23J 15/00 ZABK Fターム(参考) 3K023 MA04 MB02 RA03 3K061 AA07 AB02 BA02 FA10 3K062 AA07 AB02 BA02 BB02 CB09 DA01 DA08 DB05 3K065 JA05 JA15 3K070 DA09 DA50 DA58 3K078 AA02 AA08 BA03 BA26 CA02 CA07 CA27 4D058 JA04 UA03 UA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物を加熱処理して生成した熱分解
    ガスを燃焼処理し、この燃焼処理で生成した排ガスを熱
    交換によって冷却した後、この冷却処理したガスを、熱
    交換器に供給してから系外排出する加熱処理方法におい
    て、前記冷却処理したガスを熱交換器に供するにあた
    り、熱交換器通過後の排ガスの温度が設定値を超えるも
    のである場合、このガスに緊急冷却用の空気を導入する
    ことで、熱交換器の焼損を防止することを特徴とする加
    熱処理方法。
  2. 【請求項2】 被処理物を熱風ガスによる間接加熱によ
    って熱分解する加熱処理炉と、加熱処理炉にて発生した
    熱分解ガスを燃焼処理するガス燃焼炉と、ガス燃焼炉か
    ら排出された排ガスを冷却する熱交換器と、熱交換器か
    ら排出されたガスが供給されるバグフィルタと、を備え
    た加熱処理施設において、ガス燃焼炉通過後の排ガスの
    温度が設定値を超えるものである場合、このガスに緊急
    冷却用の空気を導入する緊急冷却空気導入手段を具備し
    たことを特徴とする加熱処理施設。
  3. 【請求項3】 緊急冷却空気導入手段は、ガス燃焼炉か
    ら排出されたガスが流通する配管部に、空気供給路の開
    度が自在である配管を設けてなることを特徴とする請求
    項2記載の加熱処理施設。
  4. 【請求項4】 空気供給路の開度は、前記配管部を流通
    するガス温度に基づいて調整することを特徴とする請求
    項3記載の加熱処理施設。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015114056A (ja) * 2013-12-12 2015-06-22 株式会社大気社 ガス処理装置
JP2019081145A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 日本製紙株式会社 フライアッシュの製造装置及び製造方法

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