JP2003293550A - サイディングアセンブリ,サイディングボード,化粧板,懸止部材,目地部材およびサイディング施工方法 - Google Patents

サイディングアセンブリ,サイディングボード,化粧板,懸止部材,目地部材およびサイディング施工方法

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JP2003293550A JP2002099150A JP2002099150A JP2003293550A JP 2003293550 A JP2003293550 A JP 2003293550A JP 2002099150 A JP2002099150 A JP 2002099150A JP 2002099150 A JP2002099150 A JP 2002099150A JP 2003293550 A JP2003293550 A JP 2003293550A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石板を安定して固定できるとともに,目地部
を容易かつ迅速に施工可能なサイディングアセンブリ等
を提供すること。 【解決手段】 複数のサイディングボードを連結させて
壁面を覆うサイディングアセンブリであって:一側面に
延長形成された凸側嵌合部と,他側面に凸側嵌合部と嵌
合するよう延長形成された凹側嵌合部と,を有する略方
形のサイディングボードと;サイディングボードの表面
に貼り付けられる1または2以上の化粧板と;サイディ
ングボードの側面に沿って延長形成され,相隣接する凸
側嵌合部および凹側嵌合部によって挟持される被挟持部
と,サイディングボード表面との間に化粧板を挟み込ん
で固定する懸止部と,を有する懸止部材と;を備えるこ
とを特徴とする,サイディングアセンブリが提供され
る。かかる構成により,懸止部を化粧板の側端部に引っ
掛けて,化粧板20を安定して固定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,サイディングにか
かり,特に,表面に化粧板が貼り付けられたサイディン
グおよびその施工方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,金属製のサイディングボードを貼
り合わせて建造物の外装または内装を形成する金属サイ
ディング施工が普及している。さらに,近年では,サイ
ディングボードの表面に例えば天然石からなる複数の化
粧板(石板)を接着剤等で貼り付けることにより,意匠
性を高めたサイディング(以下では,化粧板貼り金属サ
イディングという。)が提案されている。
【0003】かかる化粧板貼り金属サイディングでは,
相隣接する化粧板間の目地部に何も充填しないと,接着
剤が見えるなどして仕上がりの綺麗さに欠けてしまう。
そこで,化粧板貼り金属サイディングの施工業者等は,
かかる目地部にシール剤を充填してシール加工を施して
いた。また,このようなシール加工の代わりに,目地部
に軟質樹脂成形品を押し込んで接着剤等で固定するなど
し,目地部の施工を簡便化していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記従
来の化粧板貼り金属サイディングでは,重量の大きい化
粧板をサイディングボードに接着剤で貼り付けているだ
けなので,長期間の使用に伴って接着剤が劣化すると,
化粧板を固定する力が弱まり,ひどい場合には化粧板が
剥離して落下してしまうという問題があった。
【0005】また,上記の化粧板貼り金属サイディング
の目地部にシール剤を充填する場合には,化粧板表面へ
のシール剤の付着を防止するために特別な付着防止テー
ピングを行ったりしなければならないので,施工に時間
と手間がかかるという問題があった。また,シール剤を
大量に必要とするという問題もあった。
【0006】さらに,目地部にシール剤や軟質樹脂成形
品を用いる場合には,かかる部材が寒暖差による膨張・
収縮や,紫外線などが原因で劣化しやすいので,比較的
早い周期で補修を要するという問題があった。
【0007】本発明は,従来のサイディングが有する上
記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的
は,化粧板を安定して固定できるとともに,目地部を容
易かつ迅速に施工でき,さらに目地部の劣化を抑制する
ことの可能な,新規かつ改良されたサイディングおよび
その施工方法等を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,本発明の第1の観点によれば,複数のサイディング
ボードを連結させて壁面を覆うサイディングアセンブリ
であって:一側面に延長形成された凸側嵌合部と,他側
面に凸側嵌合部と嵌合するよう延長形成された凹側嵌合
部と,を有する略方形のサイディングボードと;サイデ
ィングボードの表面に貼り付けられる1または2以上の
化粧板と;サイディングボードの側面に沿って延長形成
され,相隣接する凸側嵌合部および凹側嵌合部によって
挟持される被挟持部と,サイディングボード表面との間
に化粧板を挟み込んで固定する懸止部と,を有する懸止
部材と;を備えることを特徴とする,サイディングアセ
ンブリが提供される。
【0009】かかる構成により,懸止部材は,被挟持部
を相隣接する凸側嵌合部および凹側嵌合部によって挟持
されることで,相隣接するサイディングボード間に固定
される。また,懸止部材は,懸止部を化粧板の側端部に
引っ掛けて,化粧板をサイディングボード表面側に押さ
え込むことにより,化粧板を安定して固定できる。ま
た,懸止部材は,連結されたサイディングボード同士の
相隣接する化粧板の隙間の目地部を構成する。
【0010】また,上記化粧板の表面には,少なくとも
一側の端部に,懸止部が引っ掛けられる懸止部用切り欠
きが延長形成されている,如く構成すれば,懸止部を懸
止部用切り欠きに引っ掛けることで,より好適に化粧板
を固定できる。また,懸止部材を取り付けたときに,懸
止部が化粧板表面より外側に飛び出ないようにできる。
【0011】さらに,上記懸止部および懸止部用切り欠
きで囲まれるスペースには,シール剤を充填可能であ
る,如く構成すれば,当該スペースにシール加工を施し
て,懸止部材と化粧板間の隙間を埋めることができる。
【0012】また,懸止部材は,懸止部とは他側に被挟
持部に連結して形成された基底部を有し,基底部が固定
部材によって壁面に固定される,如く構成すれば,懸止
部材は,被挟持部が挟持されることで固定されるだけで
なく,例えばネジ,釘などの固定部材によっても壁面に
固定されるので,より安定してずれることがない。
【0013】また,上記サイディングボードの表面に
は,少なくとも2以上の化粧板が隙間を空けて貼り付け
られ,上記サイディングアセンブリは,さらに,隙間に
嵌合するよう延長形成された1または2以上の目地部材
を備える,如く構成すれば,略格子状の目地部を有する
サイディングを構成できる。即ち,サイディング表面の
化粧板の隙間には,懸止部材の懸止部が一方向の目地
(例えば,横目地)を構成し,目地部材の上面がこれと
例えば略垂直な目地(例えば,縦目地)を構成する。さ
らに,金属製の懸止部材および目地部材を用いれば,サ
イディングの目地部を金属目地とすることができる。
【0014】さらに,上記目地部材は,長手方向の両端
に,懸止部材の懸止部に引っ掛けられる突起部を有す
る,如く構成すれば,目地部材の両側に配された懸止部
材の懸止部の下側に目地部材の突起部をそれぞれ挿入し
て引っ掛けられる。これにより,両端の突起部が懸止部
によってサイディングボード表面方向に押さえつけられ
るので,化粧板の隙間に嵌合した目地部材が外れにく
い。
【0015】さらに,上記目地部材は,短手方向の少な
くとも一側面の少なくとも一部から張り出して形成され
た張出部を有し,上記化粧板の裏面には,目地部材が嵌
合される少なくとも一側の端部の少なくとも一部に,張
出部が引っ掛けられる張出部用裏面切り欠きが形成され
ている,如く構成すれば,目地部材を化粧板の隙間に嵌
合したときに,張出部が張出部用裏面切り欠きに嵌合し
て固定されるので,目地部材が隙間から外れたり,ずれ
たりしにくい。
【0016】また,上記サイディングボードの表面に
は,少なくとも2以上の化粧板が微小な隙間を空けて貼
り付けられており,微小な隙間の幅は,前記化粧板の膨
張・収縮率に応じて調整されている,如く構成すれば,
上記のような目地部材を用いることなく,サイディング
ボード表面に石板を貼り詰めることができる。ただし,
施工されたサイディングボード上の相隣接した化粧板
が,外界の温度変化などにより膨張・収縮して干渉しな
いようにすべく,化粧板の素材や大きさに応じて微小な
隙間を空けて化粧板が貼り付けられている。
【0017】また,上記課題を解決するため,本発明の
別の観点によれば,上記のサイディングアセンブリに用
いられることを特徴とする,サイディングボードが提供
される。
【0018】また,上記課題を解決するため,本発明の
別の観点によれば,上記のサイディングアセンブリに用
いられることを特徴とする,化粧板が提供される。
【0019】また,上記課題を解決するため,本発明の
別の観点によれば,上記のサイディングアセンブリに用
いられることを特徴とする,懸止部材が提供される。
【0020】また,上記課題を解決するため,本発明の
別の観点によれば,上記のサイディングアセンブリに用
いられることを特徴とする,目地部材が提供される。
【0021】また,上記課題を解決するため,本発明の
別の観点によれば,一側面に延長形成された凸側嵌合部
と,他側面に凸側嵌合部と嵌合するよう延長形成された
凹側嵌合部と,を有し,その表面に1または2以上の化
粧板が貼り付けられた略方形のサイディングボードと;
サイディングボードの側面に沿って延長形成され,相隣
接する凸側嵌合部および凹側嵌合部によって挟持される
被挟持部と,サイディングボード表面との間に化粧板を
挟み込んで固定する懸止部と,を有する懸止部材と;を
用いて壁面を覆うサイディング施工方法であって:
(1)1のサイディングボードを壁面に取り付ける工程
と;(2)懸止部材を壁面に取り付けられたサイディン
グボードの側面に取り付けて,被挟持部を壁面に取り付
けられたサイディングボードの凸側嵌合部または凹側嵌
合部に嵌合させるとともに,壁面に取り付けられたサイ
ディングボード表面と懸止部の一側との間に化粧板を挟
み込んで固定する工程と;(3)他のサイディングボー
ドを取り付けられた懸止部材に沿って壁面に取り付け
て,被挟持部が嵌合された凸側嵌合部または凹側嵌合部
に他のサイディングボードの凹側嵌合部または凸側嵌合
部を嵌合させるとともに,他のサイディングボード表面
と懸止部の他側との間に化粧板を挟み込んで固定する工
程と;(4)(2)および(3)の工程を必要に応じて
繰り返す工程と;を含むことを特徴とする,サイディン
グ施工方法が提供される。
【0022】また,上記(2)の工程と(3)の工程の
少なくともいずれか一方では,懸止部は,化粧板の表面
の少なくとも一側の端部に延長形成された懸止部用切り
欠きに引っ掛けられるようにしてもよい。
【0023】また,上記サイディング施工方法は,さら
に,懸止部および懸止部用切り欠きで囲まれるスペース
にシール剤を充填する工程を含むよう構成してもよい。
【0024】また,上記サイディング施工方法は,さら
に,取り付けられた懸止部材を,固定部材によって壁面
に固定する工程を含むよう構成してもよい。
【0025】また,上記サイディングボードの表面に
は,少なくとも2以上の化粧板が隙間を空けて貼り付け
られており;上記サイディング施工方法は,さらに,隙
間に嵌合するよう延長形成された1または2以上の目地
部材を,隙間に嵌合させて取り付ける工程を含むよう構
成してもよい。
【0026】さらに,上記目地部材は,長手方向の両端
部に形成された突起部が,懸止部に引っ掛けられるよう
にしてもよい。
【0027】また,上記目地部材は,短手方向の少なく
とも一側面の少なくとも一部から張り出して形成された
張出部が,化粧板の裏面の目地部材が嵌合される少なく
とも一側の端部の少なくとも一部に形成された張出部用
裏面切り欠きに,引っ掛けられるようにしてもよい。
【0028】また,上記サイディングボードの表面に
は,少なくとも2以上の化粧板が微小な隙間を空けて貼
り付けられており,微小な隙間の幅は,化粧板の膨張・
収縮率に応じて調整されているようにしてもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら,
本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。な
お,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構
成を有する構成要素については,同一の符号を付するこ
とにより重複説明を省略する。
【0030】(第1の実施の形態)以下に,本発明の第
1の実施形態にかかるサイディングおよびその施工方法
ついて説明する。なお,以下では,サイディングとして
金属サイディングの例をあげて説明するが,本発明はか
かる例に限定されるものではない。
【0031】まず,本発明の第1の実施形態にかかるサ
イディングアセンブリについて説明する。本実施形態に
かかるサイディングアセンブリは,例えば建造物の壁面
に金属サイディングを施工する際に用いられる組立部材
であり,例えば,サイディングボードと,化粧板と,懸
止部材と,目地部材とからなる。
【0032】まず,図1〜図3に基づいて,本実施形態
にかかるサイディングボードおよび化粧板について説明
する。なお,図1は,本実施形態にかかるサイディング
ボード10および化粧板20を示す平面図であり,図2
は,図1に示したサイディングボード10および化粧板
20のA−A断面図であり,図3は,図1に示したサイ
ディングボード10および化粧板20のB−B断面図で
ある。
【0033】図1〜図3に示すように,サイディングボ
ード10は,全体としては例えば略長方形状を有する板
状部材であり,その大きさは,長さが例えば1800m
m,幅が例えば500mm程度である。このサイディン
グボード10は,主として,例えばステンレス鋼板,表
面処理塗装鋼板,銅板,真鍮板,アルミ板,チタン板な
どの金属板から形成されており,比較的強い強度と耐久
性を有する。かかるサイディングボード10は,例えば
金属板からなる平坦部11,凸側嵌合部12,凹側嵌合
部13およびボード基底部14と,平坦部11の背面に
設けられた断熱材15と,断熱材12を覆うように設け
られた裏面紙16とを備える。
【0034】平坦部11は,例えば略平坦な金属板で形
成され,サイディングボード10の表面側で比較的大き
い面積を占める部分である。なお,サイディングボード
10の表面側とは,サイディングボード10が壁面に取
り付けられた際に外部から見える側をいう。かかる平坦
部11の幅が,例えばサイディングボード10の働き幅
(例えば約385mm)となる。
【0035】凸側嵌合部12は,サイディングボード1
0の一側面側で,金属板を湾曲させて形成された部分で
あり,サイディングボード10の上下方向(Y方向)に
略同一の断面形状で延長形成されている。この凸側嵌合
部12の断面形状は,図2に示すように,サイディング
ボード10の側面の例えば中央部分から例えば略U字形
に突出した形状である。
【0036】凹側嵌合部13は,サイディングボード1
0の他側面側(上記凸側嵌合部12とは反対側)に,金
属板を湾曲させて延長形成された部分である。この凹側
嵌合部13の断面形状は,図2に示すように,サイディ
ングボード10の側面の例えば中央部分から例えば略U
字形に陥没した形状である。かかる凹側嵌合部13は,
凸側嵌合部12と嵌合可能に形成されている。
【0037】このような凸側嵌合部12および凹側嵌合
部13は,相隣接するサイディングボード10を連結さ
せた際に,双方のサイディングボード10が互いにずれ
ないようにする機能を有する。なお,かかる凸側嵌合部
12および凹側嵌合部13の断面形状は,上記の略U字
形に限定されず,例えば略コの字形,略V字形などであ
ってもよい。
【0038】ボード基底部14は,サイディングボード
10の裏面の一部を形成し,サイディングボード10の
例えば凸側嵌合部12側の側面下部から,外側に向け
て,上記平坦部11と略平行に延びるように形成された
部分である。かかるボード基底部14をネジまたは釘な
どの固定部材で壁面に固定することにより,サイディン
グボード10全体を壁面に固定することができる。な
お,本実施形態では,かかるボード基底部14が凸側嵌
合部12側に設けられているが,凹側嵌合部13側に設
けてもよい。
【0039】断熱材15は,例えば発泡ウレタンなどか
らなり,サイディングボード10の表面側と裏面側との
間を断熱する機能を有する。また,裏面紙16は,サイ
ディングボード10裏面側に断熱材を包むように設けら
れた例えばクラフト紙であり,断熱材15の表面を保護
する機能を有している。なお,裏面紙16の代わりに,
アルミ箔または薄い鉄板などを設けてもよい。
【0040】また,上記のようなサイディングボード1
0の表面には,建造物の内壁または外壁などの意匠性を
高めるべく,例えば複数の化粧板20が例えば接着剤3
によって貼り付けられている。この化粧板20は,例え
ば略長方形状を有する石板であり,例えば大理石若しく
は御影石等の天然石を例えば切断加工したもの,人工大
理石等の人工石または陶磁器,タイル若しくはレンガ等
の窯業製品などであり,薄板状に成形したものである。
かかる化粧板20の4側面は,一般に,表面に対して例
えば略垂直となるよう整形されている。また,化粧板2
0の表面には,幾何学的模様や自然調などの各種の柄が
施されていてもよい。なお,この化粧板20は,上記の
ような石板の例に限定されず,例えば,プラスチック等
の各種合成樹脂,ガラス,セラミック,セメントまたは
各種の金属などを用いて形成してもよい。
【0041】また,かかる化粧板20の大きさは,サイ
ディングボード10の大きさやサイディングに施される
デザイン等に応じて異なるが,例えば,長さ600m
m,幅385mm,厚さ5.5mm程度などである。こ
のように,化粧板20の幅は,上記サイディングボード
10の働き幅と略同一か若しくは若干小さいことが好ま
しい。また,かかる化粧板20の重量は,素材によって
異なるが,例えば天然石素材の場合には一枚で例えば約
3.5kgである。
【0042】このような化粧板20は,裏面に塗布され
た例えば弾性系,ウレタン系またはゴム系などの接着剤
3によって,サイディングボード10の平坦部11に貼
り付けられる。この際,化粧板20の左右方向(X方
向)の両側端(以下では,左右両側端という。)が,例
えば,サイディングボード10の長手方向と略平行にな
るように,化粧板20が貼り付けられる。これにより,
後述する懸止部材(図示せず。)が,化粧板20を固定
しやすくなる。
【0043】また,複数の化粧板20を貼り付ける際に
は,例えば,相隣接する化粧板20の間に例えば略同一
の幅の隙間22を空けて,上下方向(Y方向)に略等間
隔に貼り付けることが好ましい。かかる構成により,化
粧板20が整然と配列されてサイディングの意匠性が高
まるだけでなく,後述する目地部材(図示せず。)の取
り付けが容易になる。
【0044】また,かかる化粧板20の表面側の左右両
側端には,本実施形態にかかる化粧板20の特徴の1つ
である懸止部用切り欠き24が上下方向(Y方向)に延
長形成されている。この懸止部用切り欠き24の断面形
状は,図2に示すように,例えば段差状である。かかる
懸止部用切り欠き24は,懸止部材の懸止部(図示せ
ず。)が引っ掛けられて,化粧板20を好適に固定する
機能を有するが,詳細は後述する。
【0045】さらに,かかる化粧板20の裏面側の上下
方向(Y方向)の両側端(以下では,上下両側端とい
う。)には,本実施形態にかかる化粧板20の特徴の1
つである張出部用裏面切り欠き26が左右方向(X方
向)に延長形成されている。この張出部用裏面切り欠き
26の断面形状は,図3に示すように,例えば傾斜面状
である。かかる張出部用裏面切り欠き26は,目地部材
の張出部(図示せず。)が引っ掛けられて,目地部材を
好適に固定する機能を有するが,詳細は後述する。
【0046】次に,図4に基づいて,本実施形態にかか
る大きな特徴である懸止部材について説明する。なお,
図4(a)は,本実施形態にかかる懸止部材30を示す
断面図であり,図4(b)は,本実施形態にかかる懸止
部材30を示す右側面図である。
【0047】図4に示すように,懸止部材30は,例え
ば金属板を湾曲,折り曲げ加工するなどして,サイディ
ングボード10の側面に沿って延長形成された金属目地
用兼化粧板20固定用の長尺金具である。この懸止部材
30の素材は,上記サイディングボード10と同様に,
例えば,ステンレス鋼板,表面処理塗装鋼板,銅板,真
鍮板,アルミ板,チタン板などである。この懸止部材3
0の長手方向(Y方向)の長さは,例えば,上記サイデ
ィングボード10の長さと略同一となる,若しくは,少
なくとも上記化粧板20の左右両側端の一辺の長さ以上
となるよう構成されるが,かかる例に限定されず,例え
ばサイディングボード10より長くてもよい。
【0048】かかる懸止部材30についてより詳細に説
明する。懸止部材30は,上端に配される懸止部32
と,中央に配される被挟持部34と,懸止部32とは他
側で下端に配される基底部36とを有する。
【0049】懸止部32は,図4(a)に示すように,
例えば金属板を折り曲げて左右方向(X方向)両側に例
えば略水平に張り出して形成された部分である。懸止部
32の下面側は,上記の懸止部用切り欠き24の断面形
状に応じた形状であり,その上面は例えば略平坦であ
る。この懸止部32は,上記の懸止部用切り欠き24に
引っ掛けられて化粧板20をサイディングボード10表
面との間に挟み込む機能を有する。さらに,懸止部32
の上面は,施工後のサイディング表面に現れる部分であ
り,例えば上下に相隣接するサイディングボード10の
例えば水平方向の継ぎ目に沿った金属目地を構成する。
【0050】被挟持部34は,金属板を湾曲させて断面
が例えば略U字形となるよう形成された部分である。こ
の被挟持部34の略U字形は,上記サイディングボード
10の凸側嵌合部12および凹側嵌合部13と例えば略
相似な形状に調整されている。このため,被挟持部34
は,凸側嵌合部12の外側および凹側嵌合部13の内側
に嵌合可能である。このような被挟持部34は,サイデ
ィング施工時に相隣接するサイディングボード10の凸
側嵌合部12と凹側嵌合部13とで挟持されて,懸止部
材30全体をサイディングボード10に対して固定する
機能を有する。
【0051】基底部36は,被挟持部34の例えば下側
に,例えば略水平方向(Y方向)に延びるように延長形
成された部分であり,上記サイディングボード10のボ
ード基底部14に沿った形状を有する。かかる基底部3
6を,例えば,釘,ネジなどの固定部材によって壁面に
固定することで,懸止部材30全体を壁面に対して固定
することができる。また,この基底部36の中央付近に
ある湾曲部は,ボード基底部14の湾曲部と相重なっ
て,例えば,サイディングボード10間に配された懸止
部材30が略水平方向にずれることを防止できる。な
お,基底部36は,懸止部材30の底面に例えば連続し
て延長形成されているが,例えば,釘などの固定部材を
取り付ける位置周辺のみに部分的に張り出して形成され
てもよい。
【0052】ここで,図5に基づいて,本実施形態にか
かる懸止部材が化粧板を固定する態様について説明す
る。なお,図5は,本実施形態にかかる相隣接するサイ
ディングボード10間に設置された懸止部材30を示す
断面図である。
【0053】図5に示すように,構造物の壁面4上に
は,例えば2枚のサイディングボード10が,凸側嵌合
部12または凹側嵌合部13を連結させた状態で取り付
けられている。このように相隣接するサイディングボー
ド10の側面間には,懸止部材30が挟まれており,双
方のサイディングボード10に貼り付けられた化粧板2
0を固定している。
【0054】より詳細には,懸止部材30の基底部36
は,固定部材であるネジ5によって,例えばボード基底
部14とともに壁面4に固定されている。また,被挟持
部34は,右側のサイディングボード10の凸側嵌合部
12と,左側のサイディングボード10の凹側嵌合部1
3によって挟持・固定されている。このように,懸止部
材30は,壁面4および双方のサイディングボード10
に安定的に固定されているので,サイディングボード1
0間でずれたり,変形したりすることはない。
【0055】かかる状態で,懸止部32は,両側で化粧
板20の懸止部用切り欠き24に引っ掛けらており,懸
止部32下面とサイディングボード10の平坦部11表
面との間で,化粧板20を挟み込んでいる。従って,化
粧板20は,接着剤3の接着力だけではなく,懸止部3
2の押圧力によっても,平坦部11に対して垂直方向
(Z方向)に固定されている。さらに,懸止部32と懸
止部用切り欠き24が好適に嵌合しているので,化粧板
20は,平坦部11に対して略水平方向(X方向)にも
固定されている。即ち,化粧板20を例えば水平方向に
ずらすような力が働いたとしても,懸止部用切り欠き2
4の垂直面と懸止部32の側端部が干渉して,化粧板2
0が略水平方向にずれることはない。
【0056】以上のように,本実施形態にかかる懸止部
材30は,化粧板20を安定して固定できる。また,懸
止部材30は金属製であるため,長期間の使用によって
も劣化しにくく,破損の可能性も低い。従って,例えば
接着剤3が劣化して接着力が低下した場合であっても,
化粧板20のずれや脱落を抑制することができる。
【0057】さらに,このような懸止部材30をサイデ
ィングボード10間に挟み込むと,懸止部32の上面が
施工後のサイディング表面に現れるので,例えば上下に
相隣接する化粧板20間の例えば水平方向の目地部(以
下では,横目地という。)を,金属目地加工することが
できる。
【0058】次に,図6に基づいて,本実施形態にかか
る目地部材について説明する。なお,図6(a)および
図6(b)は,本実施形態にかかる目地部材40を示す
正面図および左側面図であり,図6(c)は,本実施形
態にかかる相隣接する化粧板20の隙間22に嵌合され
た目地部材40を示す正面図である。
【0059】図6に示すように,目地部材40は,相隣
接する化粧板20の隙間22に嵌合するよう延長形成さ
れた例えば略棒状の部材である。この目地部材40は,
上面40aから例えば略垂直に立ち下がるような両側面
40bを有しており,断面が全体としては例えば略コの
字形である。この目地部材40は,例えば金属板を折り
曲げ加工するなどして形成されており,例えば金属目地
用の金具として機能する。かかる金属板は,上記サイデ
ィングボード10および懸止部材30の場合と同様に,
例えば,ステンレス鋼板,表面処理塗装鋼板,銅板,真
鍮板,アルミ板,チタン板などである。なお,サイディ
ングボード10,懸止部材30および目地部材40に関
し,例えば略同一の金属板を素材とすることで,サイデ
ィング全体の美観的調和を図ることができる。また,少
なくとも懸止部材30および目地部材40を略同一な素
材とすれば,施工後のサイディング表面に現れる目地部
を統一された金属目地で構成することができる。
【0060】また,この目地部材40は,長手方向(X
方向)の長さが例えば上記隙間22の長さ(即ち,化粧
板20の幅)と略同一または若干短い長さとなり,その
幅(Y方向)が例えば上記隙間22の幅(即ち,相隣接
する化粧板20間の距離)と略同一または若干狭くなる
よう構成されている。また,目地部材40の厚さ(Z方
向)は,例えば,上記化粧板20の厚さと略同一または
若干薄くなるよう形成されている。
【0061】かかる目地部材40は,相隣接する化粧板
20の隙間22に好適に嵌合して固定されるように,突
起部42と,張出部44とを有する。
【0062】突起部42は,目地部材40の長手方向の
例えば両端の上部から突出形成され,上面40aに対し
て若干の段差を有する略突起状の部分であり,上記懸止
部32の下側に挿入可能な形状を有する。かかる突起部
42は,上記懸止部32の下側に引っ掛けられることに
より,相隣接する化粧板20の隙間22に嵌合された目
地部材40を固定して,隙間22から外れないようにす
る機能を有する。
【0063】また,張出部44は,短手方向の例えば両
側面40bの下部から外側に張り出すように延長形成さ
れた部分である。この張出部44は,図6(c)に示す
ように,相隣接する化粧板20の隙間22の下部両側に
配される張出部用裏面切り欠き26に嵌合可能な形状と
なっている。かかる張出部44が張出部用裏面切り欠き
26に嵌合することにより,当該隙間22に嵌合された
目地部材40が好適に固定され,隙間22から外れない
ようにできる。なお,目地部材40を隙間22に挿入す
る際には,目地部材40の両側面40bが上面40aと
の連結部を支点として弾性的に開閉可能であるので,張
出部44が邪魔になることはない。
【0064】以上のような目地部材40を,各々の隙間
22に嵌合させることにより,目地部材40の上面40
aが施工後のサイディング表面に現れるので,例えば左
右に相隣接する化粧板20間の上下方向の目地部(以下
では,縦目地という。)を,金属目地加工することがで
きる。
【0065】以上のように,本実施形態にかかるサイデ
ィングアセンブリを構成する例えば4つの部材について
説明した。かかるサイディングアセンブリを複数用いて
組立加工することで,建造物の壁面に金属サイディング
を施すことができる。
【0066】次に,図7〜図9に基づいて,本実施形態
における上記サイディングアセンブリを用いたサイディ
ング施工方法について説明する。なお,図7は,本実施
形態にかかるサイディング施工方法の動作フローを示す
フローチャートである。また,図8および図9は,本実
施形態にかかるサイディング施工方法の各工程における
サイディング等を示す断面図である。
【0067】以下では,サイディング施工する壁面とし
て,建造物の略垂直な壁面の例を挙げて説明するが,か
かる例に限定されず,施工壁面は,傾斜壁面,天井面ま
たは床面などであってもよい。また,サイディング施工
方法として,上記サイディングボード10を例えば略垂
直方向(壁面の上下方向)に貼り合わせていく横貼り方
式の例を挙げて説明するが,かかる例に限定されず,例
えば略水平方向(壁面の左右方向)に貼り合わせていく
縦貼り方式などであってもよい。
【0068】図7に示すように,まず,ステップS10
では,サイディングボード10表面に化粧板20が貼り
付けられる(ステップS10)。図8(a)に示すよう
に,例えば複数の化粧板20がサイディングボード10
の平坦部11に,接着剤3を用いて貼り付けられる。こ
の際,相隣接する化粧板20の間には,例えば,縦目地
となる隙間22(図示せず。)が略同一な幅で空けられ
る。このような化粧板20の貼付加工は,例えばサイデ
ィングボード製造工場または施工現場のいずれで行って
もよい。
【0069】次いで,ステップS12では,建造物の壁
面4にスターターが取り付けられる(ステップS1
2)。例えば略垂直な壁面4の例えば最下部に,図8
(b)に示すように,金属サイディング2のスターター
として,例えば懸止部材30が取り付けられる。この懸
止部材30は,長手方向が略水平方向(壁面4の左右方
向)となるような向きで取り付けられ,固定部材である
例えばネジ5によって基底部36が壁面4に固定され
る。なお,スターターとしては懸止部材30に限定され
ず,例えば略L字形の止め金など,サイディングボード
10を固定可能な各種の部材であってもよい。
【0070】さらに,ステップS14では,サイディン
グボード10が壁面4に取り付けられる(ステップS1
4)。ステップS10で表面に化粧板20が貼り付けら
れたサイディングボード10のうちの1つ(以下では,
第1のサイディングボード10−1という。)が,図8
(c)に示すように,例えばスターターである懸止部材
30に合わせて,壁面4に取り付けられる。
【0071】この際,第1のサイディングボード10−
1の凹側嵌合部13と懸止部材30の被挟持部34とが
嵌合される。また,化粧板20の右側端に形成された懸
止部用切り欠き24に,懸止部32の左側が引っ掛けら
れる。これにより,複数の化粧板20の右側端が,懸止
部32の左側下面と第1のサイディングボード10−1
表面の間に挟み込まれて固定される。
【0072】さらに,第1のサイディングボード10−
1のボード基底部14が固定部材である釘6などで壁面
4に固定される。これにより,第1のサイディングボー
ド10−1は,一側の釘6と他側の当該懸止部材30と
によって,壁面4から外れないように固定されることと
なる。
【0073】その後,ステップS16では,目地部材4
0が取り付けられる(ステップS16)。上記ステップ
S10で設けられた相隣接する化粧板20の例えば複数
の隙間22に,目地部材40がそれぞれ嵌合される。こ
の際,目地部材40の一側端の突起部42が,懸止部材
30の懸止部32の左側下面に引っ掛けられる。さら
に,目地部材40の例えば両側面40bの張出部44
が,化粧板20の張出部用裏面切り欠き26に嵌め込ま
れて,目地部材40が隙間22内に固定される。
【0074】次いで,ステップS18では,懸止部材3
0が取り付けられる(ステップS18)。図9(a)に
示すように,第1のサイディングボード10−1の側面
に合わせて,新たな懸止部材30が取り付けられる。
【0075】この際,第1のサイディングボード10−
1の凸側嵌合部12と懸止部材30の被挟持部34とが
嵌合される。また,化粧板20の左側端に形成された懸
止部用切り欠き24に,懸止部32の右側が引っ掛けら
れる。これにより,複数の化粧板20の例えば左側端
が,懸止部32の右側下面と第1のサイディングボード
10−1表面の間に挟み込まれて固定される。この結
果,化粧板20は,左右両側端の懸止部用切り欠き24
に懸止部32がそれぞれ引っ掛けられて,より安定的に
固定される。
【0076】また,目地部材40の左側の突起部42
が,新たに取り付けられた懸止部材30の懸止部32の
右側下面に引っ掛けられる。この結果,目地部材40
は,両端の突起部42が懸止部32に引っ掛けられたた
め,安定して隙間22内に固定される。
【0077】さらに,ステップS20では,懸止部材3
0が固定される(ステップS20)。図9(b)に示す
ように,懸止部材30の基底部36が,固定部材である
例えばネジ5などによって,第1のサイディングボード
10−1のボード基底部14とともに壁面4に固定され
る。これにより,第1のサイディングボード10−1の
凸側嵌合部12に嵌合した被挟持部34が外れないよう
にできる。なお,本ステップにより,ボード基底部14
もネジ6によって壁面4に固定されるので,上記ステッ
プS14では,必ずしもボード基底部14を釘5などで
壁面4に固定しなくともよい。
【0078】その後,ステップS22では,施工中の列
の壁面4の全てをサイディング施工したか否かが判定さ
れる(ステップS22)。サイディングボード10を横
貼り方式で貼り合わせて,例えば徐々に壁面4の上方に
施工が進行していき,目標とする位置までサイディング
ボード10が達している場合には,その列のサイディン
グ施工が終了する。一方,未だ目標とする位置に達して
いない場合には,ステップS24に進む。
【0079】次いで,ステップS24では,新たなサイ
ディングボード10が取り付けられる(ステップS2
4)。図9(c)に示すように,第1のサイディングボ
ード10とは別の,化粧板20が貼り付けられたサイデ
ィングボード10(以下では,第2のサイディングボー
ド10−2という。)が,第1のサイディングボード1
0−1に連結されて,壁面4に取り付けられる。
【0080】この際,第2のサイディングボード10−
2の凹側嵌合部13が,懸止部材30の被挟持部34を
介して,第1のサイディングボード10−1の凸側嵌合
部12に嵌合される。これにより,挟持部34が,第2
のサイディングボード10−2の凹側嵌合部13と第1
のサイディングボード10−1の凸側嵌合部12とによ
って挟持される。このため,懸止部材30は,たとえ基
底部36をネジ6で固定しなくとも,サイディングボー
ド10間に固定され,ずれることがない。
【0081】また,上記と同様に,第2のサイディング
ボード10−2に貼り付けられた化粧板20の懸止部用
切り欠き24に,懸止部32の左側が引っ掛けられる。
これにより,当該化粧板20の右側端が,懸止部32の
左側下面と第2のサイディングボード10−2表面の間
に挟み込まれて固定される。
【0082】本ステップの終了後は,ステップS16に
戻る。その後は,上記と同様にして,第2のサイディン
グボード10−2に目地部材40が取り付けられた上
で,その上側に懸止部材30が取り付けられて(ステッ
プS18),固定される(ステップS20)。かかるス
テップを繰り返すことで,第3,4…のサイディングボ
ードというように,1枚ずつサイディングボード10が
壁面4の上方向に向かって貼り合わされていく。なお,
ステップS22で施工完了と判定されるまで,当該列に
おいてかかる貼り合わせが行われる。また,当該列の施
工が終了すると,隣の列の施工に移り,再び例えば下部
から上部に向かってサイディングボード10が貼り合わ
される。
【0083】ここで,図10に基づいて,上記のような
横貼り方式のサイディング施工方法によって施工された
サイディングの表面態様について説明する。なお,図1
0は,本実施形態にかかるサイディング施工方法によっ
て施工されたサイディングの表面態様を示す平面図であ
る。
【0084】図10に示すように,複数のサイディング
ボード10を壁面4の上下方向に連結して施工されたサ
イディング表面は,複数の化粧板20が大部分を占め
る。かかる複数の化粧板20間の目地部は,横目地が1
つの懸止部材30で,縦目地が複数の目地部材40で構
成されている。かかる懸止部材30および目地部材40
は素材が例えば金属板であるので,かかるサイディング
の目地部は金属目地となっている。
【0085】このように,上記のサイディングは,化粧
板20の隙間22から接着剤3が見えることがないので
美観に優れる。また,金属目地加工されているので,耐
候性,耐久性なども優れる。さらに,懸止部材30また
は目地部材40は容易に取り付けることができるため,
目地加工の簡便化,施工能率の向上,施工コストの削減
が図れる。
【0086】以上,添付図面を参照しながら本発明の好
適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に
限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載
された技術的思想の範疇内において各種の変更例または
修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについ
ても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解され
る。
【0087】例えば,上記実施形態では,懸止部材30
の懸止部32は略平板状であり,懸止部用切り欠き24
は断面が略段差状であったが,本発明はかかる例に限定
されない。そこで,図11に基づいて,懸止部および懸
止部用切り欠きの変更例について説明する。なお,図1
1(a)〜(d)は,懸止部材30の懸止部32および
懸止部用切り欠き24の変更例を示す断面図である。
【0088】図11(a)に示すように,懸止部用切り
欠き24を断面が略傾斜面状となるように形成し,懸止
部32をその下面がかかる懸止部用切り欠き24に応じ
た形状となるように形成してもよい。また,図11
(b)および図11(c)に示すように,懸止部用切り
欠き24の断面形状が,一側で略傾斜面状,他側で略段
差状となるように形成して,これに応じて懸止部32の
形状も左右非対称にしてもよい。さらに,図11(c)
に示すように,懸止部32の上面を略平坦ではなく例え
ば略曲面状にすれば,横目地が化粧板20より盛り上が
ったような外観となり,例えば略額縁状の金属目地を形
成できる。
【0089】また,懸止部用切り欠き24を形成しなく
てもよく,図11(d)に示すように,懸止部32を化
粧板20の端部に直接引っ掛けるようにしてもよい。こ
れにより,懸止部用切り欠き24の形成に要する時間と
コストを低減できるとともに,化粧板20の薄型化,軽
量化が図れる。
【0090】また,上記実施形態では,懸止部材30
は,被挟持部34の断面が略U字形であり,基底部36
を備えていたが,本発明はかかる例に限定されない。そ
こで,図12に基づいて,懸止部材の被挟持部および基
底部の変更例について説明する。なお,図12(a)〜
(d)は,懸止部材30の被挟持部34および基底部3
6の変更例を示す断面図である。
【0091】図12(a)に示すように,被挟持部34
を,断面が上記実施形態の例より細長い略U字形となる
ように形成してもよい。また,図12(c)または図1
2(d)に示すように,被挟持部34の断面が,例えば
略コの字形または略V字形となるように形成してもよ
い。
【0092】また,基底部36は,図12(a)に示す
ように,中央部に上記実施形態のような湾曲部を有さ
ず,略平坦な形状としてもよい。また,図12(b)〜
(d)に示すように,懸止部材30は,必ずしも基底部
36を具備しなくともよい。このように基底部36がな
くとも,被挟持部36が上記のように凸側および凹側嵌
合部12,13に挟持・固定されることで,懸止部材3
0全体が十分安定的に固定される。
【0093】また,上記実施形態では,目地部材40
は,断面が略コの字形であり,両側に張出部44を備え
ていたが,本発明はかかる例に限定されない。そこで,
図13に基づいて,目地部材の変更例について説明す
る。なお,図13(a)〜(h)は,目地部材40の変
更例を示す断面図である。
【0094】目地部材40は,上記隙間22に嵌合可能
であれば,図13(a)〜(h)に示すように,種々の
断面形状を有することができる。また,図13(b)ま
たは図13(d)に示すように,目地部材40の上面4
0aに,例えばテープ45またはフィルム46などを,
事前にまたは施工後に貼り付けてもよい。さらに,この
テープ45またはフィルム46に,模様や色彩などを施
して,目地部の意匠性を高めてもよい。また,目地部材
40を構成する金属板そのものにエンボス加工またはコ
ーティング加工などを施し,意匠性の向上を図ることも
できる。なお,かかるテープ45またはフィルム46な
どは,懸止部材30の懸止部32上面にも設けてもよ
い。
【0095】また,張出部44は,図13(b)〜図1
3(e)に示すように,略L字形,突起状,湾曲形状な
ど各種の断面形状を有するように形成してもよい。ま
た,目地部材40は,図13(a)および図13(g)
に示すように,張出部44を必ずしも備えなくともよ
い。また,目地部材40は,上記のような突起部42も
必ずしも具備しなくともよく,例えば上面40aと両側
面40bのみからなる単純な形状であってもよい。
【0096】また,上記実施形態では,化粧板20の裏
面の上下両側端の全体に張出部用裏面切り欠き26を形
成したが,本発明はかかる例に限定されない。そこで,
図14および図15に基づいて,張出部用裏面切り欠き
の変更例について説明する,なお,図14は,目地部材
40が設置される隙間22の変更例を示す断面図であ
り,図15は,別の態様の張出部用裏面切り欠き26が
形成された化粧板20の裏面を示す平面図である。
【0097】目地部材40が,例えば図13(a)に示
したように張出部44を具備しない場合などには,化粧
板20の裏面に張出部用裏面切り欠き26を形成しなく
ともよい。また,張出部用裏面切り欠き26を形成する
代わりに,図14に示すように,化粧板20の両側面全
体を例えば略傾斜面状にして,張出部44を有する目地
部材40や,図13(g)に示したような目地部材40
が,隙間22内に好適に嵌合できるようにしてもよい。
【0098】また,図15に示すように,張出部用裏面
切り欠き26を化粧板20裏面の例えば両側端部に,部
分的に形成してもよい。この場合には,目地部材44の
張出部44も,かかる張出部用裏面切り欠き26の位置
に応じて,部分的に形成することが好ましい。
【0099】また,上記実施形態では,サイディングボ
ード10は略長方形(矩形)状を有していたが,かかる
例に限定されない。サイディングボード10は,略方形
であればよく,例えば,平行四辺形,菱形,台形などで
あってもよい。
【0100】また,上記実施形態では,化粧板20は略
長方形(矩形)状を有していたが,かかる例に限定され
ない。化粧板20は,少なくとも一側端部が懸止部材3
0によって引っ掛けられる形状であれば,例えば,平行
四辺形,菱形,台形,丸形,楕円形など任意の形状であ
ってもよい。ただし,懸止部材30によって固定される
左右両側端が略平行な形状であることが好ましい。例え
ば,化粧板20が略台形状である場合には,当該台形の
平行な対辺を例えば左右両側部とすることが好ましい。
この場合には,縦目地が,例えば略水平方向ではなく傾
斜した目地になる。
【0101】また,上記実施形態では,化粧板20は,
接着剤3を用いてサイディングボード10表面に貼り付
けられていたが,かかる例に限定されず,例えば,両面
テープ,ウレタンフォーム発泡体,ネジ,釘,ビス,ボ
ルト及びナットなどを用いて,サイディングボード10
表面に貼り付けてもよい。また,これら接着剤3等で貼
り付けず,懸止部材30のみで化粧板20を固定しても
よい。
【0102】また,上記実施形態では,1つのサイディ
ングボード10には,複数の化粧板20が貼り付けられ
ていたが,かかる例に限定されず,例えば,サイディン
グボード10と略同一な大きさの化粧板20を1つだけ
貼り付けてもよい。この場合には,縦目地がないので目
地部材40を用いる必要がない。
【0103】また,サイディングボード10,懸止部材
30,目地部材40は,例えば金属板を加工して形成さ
れたが,かかる例に限定されず,金属材料などの素材を
圧出形成し,異形押し出し金属材で作成してもよい。ま
た,サイディングボード10の表面材としては,金属板
が好ましいが,例えば樹脂板または木板などを用いても
よい。また,金属製のサイディングボード10には,ウ
レタンやフェノール,ヌレートフォームなどを裏打ちし
てもよい。
【0104】また,上記実施形態では,サイディングボ
ード10,懸止部材30,目地部材40を金属製とし,
金属目地加工した金属サイディングを施工したが,本発
明はかかる例に限定されない。例えば,サイディングボ
ード10,懸止部材30,目地部材40を,例えば,プ
ラスチック等の各種合成樹脂,木材,石材,ガラス,石
綿セメント,セラミック,石膏ボードまたは窯業材など
各種の素材で形成してもよい。木材とは,例えば焼杉
板,や鎧貼りした板に塗装したものなどである。窯業材
とは,例えば,木材チップ,化学繊維,カーボン繊維な
どとセメントを混ぜて固めたものなどである。プラスチ
ック材とは例えばPVCやPP材などである。
【0105】例えば,サイディングボード10を窯業材
で形成した窯業サイディングを用いた場合には,金属サ
イディングと比して強度が劣るため,例えば,凸側およ
び凹側嵌合部12,13が破損しやすい。このため,凸
側および凹側嵌合部12,13を形成しない若しくは小
さく形成し,かつ,懸止部材30は,懸止部32と基底
部36を具備し,被挟持部34を具備しないような構成
としてもよい。この場合,基底部36を壁面4に固定部
材で固定することで,懸止部材30が化粧板20をサイ
ディングボード表面との間に挟み込んで固定することが
できる。
【0106】また,窯業サイディングの場合には,懸止
部材30を壁面に固定するための取付金具などをさらに
設けてもよい。この場合には,かかる取付金具の一端を
懸止部材の被挟持部34に嵌合させ,他端を壁面4にネ
ジ,釘などの固定部材で固定することが好ましい。
【0107】また,上記実施形態では,サイディングボ
ード10のボード基底部14や懸止部材30の基底部3
6を,壁面4に対して釘5やネジ6などで固定したが,
本発明は,かかる例に限定されない。例えば,接着剤,
両面テープ,ビス,ボルト及びナット,フック,止め金
などの各種固定部材を用いて固定してもよい。
【0108】また,懸止部材30は基底部36を具備し
ない構成として,壁面4に対して直接的に固定されなく
ともよい。さらに,この場合には,サイディング施工で
張り合わされた複数枚のサイディングボード10のう
ち,端に位置するサイディングボード10に沿って配さ
れた懸止部材30を固定する必要があるので,例えば,
かかる懸止部材30のみをフック,止め金などの固定部
材を用いて壁面4に固定してもよい。
【0109】また,上記実施形態では,施工後のサイデ
ィングの目地部は,懸止部材30および目地部材40の
上面を露出させた金属目地としたが,本発明は,かかる
例に限定されない。例えば,懸止部材30や目地部材4
0の厚さを調整して,懸止部用切り欠き24と懸止部3
2上面で囲まれるスペースまたは化粧板20側面と目地
部材40上面とで囲まれるスペースを確保することで,
かかるスペースにシール剤などを充填してもよい。これ
により,懸止部材30および目地部材40と化粧板20
との隙間をシール剤などで埋めることができる。即ち,
金属目地の上にさらにシール加工できるので,目地部か
らの雨水等の進入を防止でき,サイディングの耐久性が
より高まる。また,この場合のシール剤の消費量は,従
来の目地部のシール加工に要する消費量と比して,大幅
に削減できる。
【0110】また,化粧板20の側面に,例えば軟質の
樹脂テープ等を貼り付けて挿入しておくことで,懸止部
材30または目地部材40と化粧板20側面との隙間を
ふさぎ,水密性を向上できる。
【0111】また,懸止部材30および目地部材40の
寸法を調整して,懸止部材30および目地部材40と化
粧板20との間に好適な幅の隙間を確保するとともに,
金属材の弾性的特性を利用することにより,寒暖差等に
よる化粧板20およびサイディングボード10の膨張・
収縮量を吸収できる。また,地震時などに化粧板20に
外力が働いた場合にも,化粧板20の変形等をある程度
は吸収できるので,化粧板20の破損を防止できる。ま
た,金属製のサイディングボード10を用いれば,化粧
板20とサイディングボード10との間の熱膨張の差
を,当該金属の弾性変形の範囲内で吸収できる。
【0112】また,目地部材40は必ずしも設けなくと
もよく,例えば縦目地をなくしてもよい。この場合に
は,例えば,上記のように1枚のサイディングボード1
0に1枚の化粧板20のみを貼り付けてもよい。また,
例えば,1枚のサイディングボード10に複数の化粧板
20を貼り詰めてもよい。この場合には,相隣接する化
粧板20の間には,例えば微小な隙間(幅が例えば1m
m程度)を設けることが好ましい。このような構成によ
り,化粧板20が熱膨張した際に,上記微小な隙間でか
かる膨張量を吸収できるので,化粧板20同士が干渉し
て破損,脱落することがない。この微小な隙間の幅は,
化粧板20の素材や大きさなどに依存する化粧板20の
膨張・収縮率に応じて調整することが好ましい。さら
に,かかる微小な隙間には,シール剤を充填したり,軟
質樹脂成形品を挿入したりしてもよい。
【0113】また,上記実施形態では,目地部材40
は,隙間22内に好適に固定されるように,突起部42
と,張出部44の双方を有していたが,本発明はかかる
例に限定されない。即ち,突起部42のみを備える,張
出部44のみを備える,若しくは,双方とも備えない構
成であってもよい。
【0114】突起部42のみを有する場合には,目地部
材40は両端を懸止部材30の懸止部32に引っ掛けら
れて,隙間22内に十分安定的に固定される。
【0115】また,張出部44のみを有する場合には,
目地部材40は例えば両側の張出部44を張出部用裏面
切り欠き26に嵌合させて,隙間22内に十分安定的に
固定される。なお,この場合には,サイディング施工時
に,目地部材40を後付けしてもよい。即ち,サイディ
ングボード10と懸止部材30を例えば複数組合せて,
サイディングボード10を貼り合わせた後に,目地部材
40を各隙間22に嵌め込んでもよい。これにより,目
地部材40の設置に要する手間と時間を低減できる。
【0116】また,上記実施形態では,横貼り方式のサ
イディング施工であったため,懸止部材30が横目地,
目地部材40が縦目地を構成したが,かかる例に限定さ
れない。例えば,縦貼り方式のサイディング施工を行う
ことで,懸止部材30が縦目地,目地部材40が横目地
を構成するようにしてもよい。また,化粧板40が略長
方形でなく例えば台形である場合には,目地部材40が
斜め方向の目地を構成することもできる。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
サイディングボードの表面に貼り付けられた化粧板の端
部を懸止部材で引っ掛けて固定するので,より安定的に
化粧板を固定できる。このため,長期間の使用により接
着剤が劣化したとしても,化粧板の剥離や落下を防止で
きる。
【0118】また,サイディング施工時にサイディング
ボードの間に懸止部材を挟み込み,化粧板の隙間に目地
部材を嵌合させるだけで,容易に目地部を形成できるの
で,施工時間の短縮と省力化が図れる。
【0119】また,懸止部材および目地部材を金属材料
で構成すれば,サイディングの目地部を金属目地とする
ことができ,目地部の耐久性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は,第1の実施形態にかかるサイディング
ボードおよび化粧板を示す平面図である。
【図2】図2は,図1に示したサイディングボードおよ
び化粧板のA−A断面図である。
【図3】図3は,図1に示したサイディングボードおよ
び化粧板のB−B断面図である。
【図4】図4(a)は,第1の実施形態にかかる懸止部
材を示す断面図である。図4(b)は,第1の実施形態
にかかる懸止部材を示す右側面図である。
【図5】図5は,第1の実施形態にかかる相隣接するサ
イディングボード間に設置された懸止部材を示す断面図
である。
【図6】図6(a)は,第1の実施形態にかかる目地部
材を示す正面図である。図6(b)は,第1の実施形態
にかかる目地部材を示す左側面図である。図6(c)
は,第1の実施形態にかかる相隣接する化粧板の隙間に
嵌合された目地部材を示す正面図である。
【図7】図7は,第1の実施形態にかかるサイディング
施工方法の動作フローを示すフローチャートである。
【図8】図8は,第1の実施形態にかかるサイディング
施工方法の各工程におけるサイディング等を示す断面図
である。
【図9】図9は,第1の実施形態にかかるサイディング
施工方法の各工程におけるサイディング等を示す断面図
である。
【図10】図10は,第1の実施形態にかかるサイディ
ング施工方法により施工されたサイディングの表面態様
を示す平面図である。
【図11】図11は,懸止部材の懸止部および懸止部用
切り欠きの変更例を示す断面図である。
【図12】図12は,懸止部材の被挟持部および基底部
の変更例を示す断面図である。
【図13】図13は,目地部材の変更例を示す断面図で
ある。
【図14】図14は,目地部材が設置される隙間の変更
例を示す断面図である。
【図15】図15は,別の態様の張出部用裏面切り欠き
が形成された化粧板の裏面を示す平面図である。
【符号の説明】
3 : 接着剤 4 : 壁面 10 : サイディングボード 10−1 : 第1のサイディングボード 10−2 : 第2のサイディングボード 11 : 平面部 12 : 凸側嵌合部 13 : 凹側嵌合部 14 : ボード基底部 20 : 化粧板 22 : 隙間 24 : 懸止部用切り欠き 26 : 張出部用裏面切り欠き 30 : 懸止部材 32 : 懸止部 34 : 被挟持部 36 : 基底部 40 : 目地部材 42 : 突起部 44 : 張出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA47 AA50 AB04 AB22 BA02 BA12 BA15 BD05 BD16 BD23 CC02 CC12 CC14 DA03 DA10 DC08 DC15 DC21 DD10 DD12

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のサイディングボードを連結させて
    壁面を覆うサイディングアセンブリであって:一側面に
    延長形成された凸側嵌合部と,他側面に前記凸側嵌合部
    と嵌合するよう延長形成された凹側嵌合部と,を有する
    略方形のサイディングボードと;前記サイディングボー
    ドの表面に貼り付けられる1または2以上の化粧板と;
    前記サイディングボードの側面に沿って延長形成され,
    相隣接する前記凸側嵌合部および前記凹側嵌合部によっ
    て挟持される被挟持部と,前記サイディングボード表面
    との間に前記化粧板を挟み込んで固定する懸止部と,を
    有する懸止部材と;を備えることを特徴とする,サイデ
    ィングアセンブリ。
  2. 【請求項2】 前記化粧板の表面には,少なくとも一側
    の端部に,前記懸止部が引っ掛けられる懸止部用切り欠
    きが延長形成されていることを特徴とする,請求項1に
    記載のサイディングアセンブリ。
  3. 【請求項3】 前記懸止部および前記懸止部用切り欠き
    で囲まれるスペースには,シール剤を充填可能であるこ
    とを特徴とする,請求項2に記載のサイディングアセン
    ブリ。
  4. 【請求項4】 前記懸止部材は,前記懸止部とは他側に
    前記被挟持部に連結して形成された基底部を有し,前記
    基底部が固定部材によって前記壁面に固定されることを
    特徴とする,請求項1,2または3のいずれかに記載の
    サイディングアセンブリ。
  5. 【請求項5】 前記サイディングボードの表面には,少
    なくとも2以上の前記化粧板が隙間を空けて貼り付けら
    れ,前記サイディングアセンブリは,さらに,前記隙間
    に嵌合するよう延長形成された1または2以上の目地部
    材を備えることを特徴とする,請求項1,2,3または
    4のいずれかに記載のサイディングアセンブリ。
  6. 【請求項6】 前記目地部材は,長手方向の両端に,前
    記懸止部材の前記懸止部に引っ掛けられる突起部を有す
    ることを特徴とする,請求項5に記載のサイディングア
    センブリ。
  7. 【請求項7】 前記目地部材は,短手方向の少なくとも
    一側面の少なくとも一部から張り出して形成された張出
    部を有し,前記化粧板の裏面には,前記目地部材が嵌合
    される少なくとも一側の端部の少なくとも一部に,前記
    張出部が引っ掛けられる張出部用裏面切り欠きが形成さ
    れていることを特徴とする,請求項5または6のいずれ
    かに記載のサイディングアセンブリ。
  8. 【請求項8】 前記サイディングボードの表面には,少
    なくとも2以上の前記化粧板が微小な隙間を空けて貼り
    付けられており,前記微小な隙間の幅は,前記化粧板の
    膨張・収縮率に応じて調整されていることを特徴とす
    る,請求項1,2,3または4のいずれかに記載のサイ
    ディングアセンブリ。
  9. 【請求項9】 請求項1,2,3,4,5,6,7また
    は8のいずれかに記載のサイディングアセンブリに用い
    られることを特徴とする,サイディングボード。
  10. 【請求項10】 請求項1,2,3,4,5,6,7ま
    たは8のいずれかに記載のサイディングアセンブリに用
    いられることを特徴とする,化粧板。
  11. 【請求項11】 請求項1,2,3,4,5,6,7ま
    たは8のいずれかに記載のサイディングアセンブリに用
    いられることを特徴とする,懸止部材。
  12. 【請求項12】 請求項5,6または7のいずれかに記
    載のサイディングアセンブリに用いられることを特徴と
    する,目地部材。
  13. 【請求項13】 一側面に延長形成された凸側嵌合部
    と,他側面に前記凸側嵌合部と嵌合するよう延長形成さ
    れた凹側嵌合部と,を有し,その表面に1または2以上
    の化粧板が貼り付けられた略方形のサイディングボード
    と;前記サイディングボードの側面に沿って延長形成さ
    れ,相隣接する前記凸側嵌合部および前記凹側嵌合部に
    よって挟持される被挟持部と,前記サイディングボード
    表面との間に前記化粧板を挟み込んで固定する懸止部
    と,を有する懸止部材と;を用いて壁面を覆うサイディ
    ング施工方法であって: (1)1の前記サイディングボードを前記壁面に取り付
    ける工程と; (2)前記懸止部材を前記壁面に取り付けられたサイデ
    ィングボードの側面に取り付けて,前記被挟持部を前記
    壁面に取り付けられたサイディングボードの前記凸側嵌
    合部または前記凹側嵌合部に嵌合させるとともに,前記
    壁面に取り付けられたサイディングボード表面と前記懸
    止部の一側との間に前記化粧板を挟み込んで固定する工
    程と; (3)他の前記サイディングボードを前記取り付けられ
    た懸止部材に沿って前記壁面に取り付けて,前記被挟持
    部が嵌合された凸側嵌合部または凹側嵌合部に前記他の
    サイディングボードの前記凹側嵌合部または前記凸側嵌
    合部を嵌合させるとともに,前記他のサイディングボー
    ド表面と前記懸止部の他側との間に前記化粧板を挟み込
    んで固定する工程と; (4)前記(2)および(3)の工程を必要に応じて繰
    り返す工程と;を含むことを特徴とする,サイディング
    施工方法。
  14. 【請求項14】 前記(2)の工程と(3)の工程の少
    なくともいずれか一方では,前記懸止部は,前記化粧板
    の表面の少なくとも一側の端部に延長形成された懸止部
    用切り欠きに引っ掛けられることを特徴とする,請求項
    13に記載のサイディング施工方法。
  15. 【請求項15】 前記サイディング施工方法は,さら
    に,前記懸止部および前記懸止部用切り欠きで囲まれる
    スペースにシール剤を充填する工程を含むことを特徴と
    する,請求項14に記載のサイディング施工方法。
  16. 【請求項16】 前記サイディング施工方法は,さら
    に,前記取り付けられた懸止部材を,固定部材によって
    前記壁面に固定する工程を含むことを特徴とする,請求
    項13,14または15のいずれかに記載のサイディン
    グ施工方法。
  17. 【請求項17】 前記サイディングボードの表面には,
    少なくとも2以上の前記化粧板が隙間を空けて貼り付け
    られており,前記サイディング施工方法は,さらに,前
    記隙間に嵌合するよう延長形成された1または2以上の
    目地部材を,前記隙間に嵌合させて取り付ける工程を含
    むことを特徴とする,請求項13,14,15または1
    6のいずれかに記載のサイディング施工方法。
  18. 【請求項18】 前記目地部材は,長手方向の両端部に
    形成された突起部が,前記懸止部に引っ掛けられること
    を特徴とする,請求項17に記載のサイディング施工方
    法。
  19. 【請求項19】 前記目地部材は,短手方向の少なくと
    も一側面の少なくとも一部から張り出して形成された張
    出部が,前記化粧板の裏面の前記目地部材が嵌合される
    少なくとも一側の端部の少なくとも一部に形成された張
    出部用裏面切り欠きに,引っ掛けられることを特徴とす
    る,請求項17または18のいずれかに記載のサイディ
    ング施工方法。
  20. 【請求項20】 前記サイディングボードの表面には,
    少なくとも2以上の前記化粧板が微小な隙間を空けて貼
    り付けられており,前記微小な隙間の幅は,前記化粧板
    の膨張・収縮率に応じて調整されていることを特徴とす
    る,請求項13,14,15または16のいずれかに記
    載のサイディング施工方法。
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