JP2003292954A - 酸化窒素ガスによる有機高分子材料の変色抑制剤組成物 - Google Patents

酸化窒素ガスによる有機高分子材料の変色抑制剤組成物

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JP2003292954A
JP2003292954A JP2002134714A JP2002134714A JP2003292954A JP 2003292954 A JP2003292954 A JP 2003292954A JP 2002134714 A JP2002134714 A JP 2002134714A JP 2002134714 A JP2002134714 A JP 2002134714A JP 2003292954 A JP2003292954 A JP 2003292954A
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polymer material
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methylphenyl
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Masataka Yamamoto
正孝 山本
Kimitoshi Takahashi
公稔 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速成型のための高温化やエンジニアリングプ
ラスチック等のアロイによる高温成型等にも対応できる
耐熱性、加工安定性を保持しながら、酸化窒素ガスに対
して少量で変色を抑制する効果のある優れた変色抑制剤
の提供。 【解決手段】実質的に製造由来のクロル化合物を含有し
ないテトラキス(2,4−第3級ブチル−5−メチルフ
ェニル)−4,4’−ビフェニレンホスホナイトまたは
それを主成分とする組成物が前記目的を達成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化窒素ガスによ
る有機高分子材料の変色抑制剤またはそれらが配合され
た有機高分子材料に関する。
【0002】
【従来の技術】天然高分子、合成高分子、油脂、潤滑
油、作動油などの有機化合物よりなる有機高分子材料
は、酸化、熱、光、酸化窒素ガスなどにより劣化や着色
を受けて有用性を減ずるので、これらに対する安定剤が
開発されている。このような安定剤を添加することによ
って劣化や着色を受けにくい有機高分子材料組成物を得
ている。
【0003】ところで、特開昭62−30129号公報
には、3,9−ビス[2−[3−(3−第3級ブチル−
4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオ
キシ]−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10
−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(以下、G
A80ということもある。)を配合したポリオレフィン
樹脂が酸化窒素ガスによる黄変を防止することが記載さ
れており、実施例にはGA80とトリス(2,4−ジ−
第3級ブチルフェニル)ホスファイト(以下、168と
いうこともある。)とを含有する組成物などが酸化窒素
ガスによる黄変防止に有効であることが記載されてい
る。特開平10−204284号公報には、GA80と
特定のトリアジン系化合物とを含有したポリウレタン組
成物が、酸化窒素ガスに対する効果が優れていることが
記載されている。
【0004】また、特開昭63−66248号公報に
は、酸化防止剤および過塩素酸化物を含有したポリオレ
フィン組成物は、酸化窒素ガスによるガス汚染性を改善
した樹脂組成物であることが記載されており、その実施
例には過塩素酸化物を配合しない配合例(いわゆる当該
発明組成物に対する比較例として)が記載されている。
その結果によると、テトラキス[3−(3,5−ジ−第
3級ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオ
キシメチル]メタン(以下、TTということもある。)
とビス(2,6−ジ−第3級ブチル−4−メチルフェニ
ル)ペンタエリスリトールジホスファイト(以下、P3
6ということもある。)またはTTとビス(2,4−ジ
−第3級ブチルフェニル)エリスリトールジホスファイ
ト(以下、U626ということもある。)またはTTと
168とを配合して得られた樹脂組成物のうち、最も効
果がよいものはTTとP36とを配合した樹脂組成物で
あり、その次に効果がよいものはTTとU626とを配
合した樹脂組成物であり、この中で最も効果のよくない
ものはTTと168とを配合した樹脂組成物である。
【0005】このように、フェノール系酸化防止剤とし
てはGA80を配合した有機高分子材料が、リン系酸化
防止剤としてはP36を配合した有機高分子材料が、酸
化窒素ガスに対する変色防止性が優れていることが知ら
れている。
【0006】さらに、特開平7−102130号公報に
は、GA80などの特定のフェノール系酸化防止剤とP
36などのペンタエリスリトール型リン系酸化防止剤と
を特定の割合で配合することにより得られるポリプロピ
レン組成物が、耐酸化窒素ガス黄変特性に優れた繊維用
ポリプロピレン組成物として記載されている。また、特
開平5−156094号公報には、アクリレート系酸化
防止剤と、特定のフェノール系酸化防止剤と、特定のリ
ン系酸化防止剤と、特定のピペリジン系酸化防止剤とを
配合したポリオレフィン組成物が酸化窒素ガス黄変抑制
特性に優れたポリオレフィン組成物であるとの記載があ
る。
【0007】しかしながら、この先行技術には、ビフェ
ニレン型リン系酸化防止剤(本明細書中の式(1)で表
されるリン系酸化防止剤)と、GA80などを含む他の
汎用のTTやn−オクタデシル3−(4−ヒドロキシ−
3,5−ジ第3級ブチルフェニル)プロピオネート(以
下、SSということもある。)などのフェノール系酸化
防止剤とを配合した有機高分子材料が酸化窒素ガス黄変
抑制特性に優れた有機高分子材料であることについて
は、何ら記載されていない。
【0008】また、特開2001−310972号公報
には、2,2,5,7,8−ペンタメチル−6−ヒドロ
キシクロマンとテトラキス(2,4−ジ−第3級ブチル
−5−メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホ
スホナイトやテトラキス(2,4−ジ第3級ブチルフェ
ニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイトなどの
ビフェニレン型リン系酸化防止剤と、TT、SS、GA
80などのフェノール系酸化防止剤とを有機高分子材料
に配合することにより、加工安定性や熱安定性などの基
本性能を失うことなく、従来知られているものよりも優
れた酸化窒素ガスに対する変色防止効果を有する有機高
分子材料が得られることが記載されている。また本文中
には、2,2,5,7,8−ペンタメチル−6−ヒドロ
キシクロマンを用いなくてもテトラキス(2,4−ジ第
3級ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホス
ホナイトやテトラキス(2,4−ジ−第3級ブチル−5
−メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホ
ナイトなどのビフェニレン型リン系酸化防止剤と、T
T、SS、GA80などのフェノール系酸化防止剤とを
有機高分子材料に配合することにより、加工安定性や熱
安定性などの基本性能を失うことなく、酸化窒素ガスに
対する変色防止効果を有する有機高分子材料が得られる
事が述べられている。これは市販のテトラキス(2,4
−ジ第3級ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレン
ジホスホナイトが単独では酸化窒素ガスによる変色抑制
が不十分な為に他の酸化防止剤の併用により、その目的
を達しようとしたのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】高速成型のための高温
化やエンジニアリングプラスチックなどとのアロイによ
る高温成型などにも対応できる耐熱性、加工安定性を保
持しつつ、酸化窒素ガスに対して少量で変色を抑制する
効果のある優れた変色抑制剤の提供が待望されている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、後記式(1)テト
ラキス(2,4−ジ第3級ブチル−5メチルフェニル)
−4,4’−ビフェニレンホスホナイトまたはこの化合
物を主成分とする組成物中のクロル化合物を実質的に含
有しないリン系化合物を有機高分子材料に配合すること
によって、加工安定性や熱安定性などの基本性能を失う
ことなく、顕著に優れた酸化窒素ガスによる変色を抑制
する効果を有する有機高分子材料が得られることを見出
し、本発明を完成した。さらに詳しくは、上記記載のク
ロル化合物がクロル含有量で1000ppm以下である
テトラキス(2,4−ジ第3級ブチル−5メチルフェニ
ル)−4,4’−ビフェニレンホスホナイトまたはこの
化合物を主成分とする組成物を用いると、酸化窒素ガス
による変色を抑制する効果に優れた有機高分子材料が得
られることを見出したものである。
【0011】すなわち、本発明は以下のとおりである。 [1] 実質的にクロル化合物を含有しない式(1)テ
トラキス(2,4−ジ第3級ブチル−5メチルフェニ
ル)−4,4’−ビフェニレンホスホナイトまたはこの
化合物を主成分とする組成物を含有することを特徴とす
る酸化窒素ガスによる有機高分子材料の変色抑制剤。 式(1)
【化9】
【0012】[2] 式(1)テトラキス(2,4−ジ
第3級ブチル−5メチルフェニル)−4,4’−ビフェ
ニレンホスホナイトまたはこの化合物を主成分とする組
成物中のクロル化合物がクロル含有量で1000ppm
以下である請求項1に記載の変色抑制剤。 [3] (a)式(1)テトラキス(2,4−ジ第3級
ブチル−5メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレン
ホスホナイトまたはこの化合物を主成分とする組成物と
(b)フェノール系酸化防止剤とを含有することを特徴
とする[1][2]記載の酸化窒素ガスによる有機高分
子材料の変色抑制剤組成物。
【0013】[4] 成分(b)のフェノール系酸化防
止剤が、一般式(2) 一般式(2)
【化9】 (式中、R1は炭素数1〜5のアルキル基を示し、R2
は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R3は水素原子ま
たはメチル基を示し、Lは、
【0014】
【化10】 または
【化11】 または
【化12】 または
【化13】 または
【化14】 を示す。)により表される構造を分子内に1つ以上含む
化合物である[3]記載の変色抑制剤組成物。
【0015】[5] 前記成分(b)のフェノール系酸
化防止剤が、n−オクタデシル・3−(3,5−ジ−第
3級ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト、テトラキス[3−(3,5−ジ−第3級ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メ
タン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第3級ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,
3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ
−第3級ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、
および3,9−ビス[2−[3−(3−第3級ブチル−
4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオ
キシ]−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10
−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンからなる群
より選ばれる少なくとも1種である[3]〜[4]のい
ずれかに記載の変色抑制剤組成物。
【0016】[6] 請求項1〜5のいずれかに記載の
変色抑制剤または変色抑制剤組成物を配合した有機高分
子材料。 [7] 硫黄系酸化防止剤および光安定剤から選ばれる
少なくとも1種の化合物を配合した[6]記載の有機高
分子材料。 [8] [1]記載の変色抑制剤組成物を配合した有機
高分子材料であって、有機高分子材料100重量部に対
して、式(1)テトラキス(2,4−ジ第3級ブチル−
5メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンホスホナ
イトまたはこの化合物を主成分とする組成物を0.00
01〜5重量部の範囲で配合したことを特徴とする、酸
化窒素ガスに対する変色抑制効果に優れた有機高分子材
料。
【0017】[9] 有機高分子が、合成樹脂である
[8]に記載の有機高分子材料。 [10] ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹
脂、ポリエチレン系樹脂とポリプロピレン系樹脂との混
和物または相溶性重合体、ポリエチレン系樹脂および/
またはポリプロピレン系樹脂を含む相溶性重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、またはエチレン−プロピレ
ン共重合体である[8〜9]記載の有機高分子材料。
【0018】[11] さらに、硫黄系酸化防止剤およ
び光安定剤から選ばれる少なくとも一種の化合物を配合
してなる[8]〜[10]のいずれかに記載の有機高分
子材料。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の変色抑制剤組成物の構成
成分である実質的にクロル化合物を含有しない式(1)
テトラキス(2,4−ジ第3級ブチル−5メチルフェニ
ル)−4,4’−ビフェニレンホスホナイトまたはこの
化合物を主成分とする組成物は、例えば、特願2001
−296104の方法によって得ることが出来る。式
(1)
【化16】
【0020】なお、テトラキス(2,4−ジ第3級ブチ
ル−5メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンホス
ホナイトまたはこの化合物を主成分とする組成物中のク
ロル化合物は、クロル含有量で1000ppm以下が良
く、好ましくは600ppm以下である。クロル化合物
含有量の低減された式(1)テトラキス(2,4−ジ第
3級ブチル−5メチルフェニル)−4,4’−ビフェニ
レンホスホナイトまたはこの化合物を主成分とする組成
物は、有機高分子材料100重量部に対して、好ましく
は0.0001〜5重量部、より好ましくは0.01〜
1重量部の割合で配合することができる。
【0021】ところで、このテトラキス(2,4−ジ第
3級ブチル−5メチルフェニル)−4,4’−ビフェニ
レンホスホナイトまたはこの化合物を主成分とする組成
物を、酸化窒素ガスによる有機高分子材料の変色抑制剤
として用いるときは、通常フェノール系酸化防止剤が一
緒に用いられる。そしてこのフェノール系酸化防止剤と
しては、一般式(2) 一般式(2)
【化17】 (式中、R1は炭素数1〜5のアルキル基を示し、R2
は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R3は水素原子ま
たはメチル基を示し、Lは、
【化18】 または
【化19】 または
【化20】 または
【化21】 または
【化22】 を示す。)により表される構造を分子内に1または2以
上有する化合物などが挙げられる。
【0022】これらの化合物として、具体的には、例え
ば、n−オクタデシル・3−(4−ヒドロキシ−3,5
−ジ第3級ブチルフェニル)プロピオネート、テトラキ
ス[3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニルオキシメチル]メタン、1,3,
5−トリス(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリメチル
−2,4,6−トリス(3,5−ジ第3級ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,1,3−トリス
[2−メチル−4−[3−(3,5−ジ第3級ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]−5−
第3級ブチルフェニル]ブタン、ビス(3−第3級ブチ
ル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ジシクロペ
ンタジエン、1,3,5−トリス(4−第3級ブチル−
3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシア
ヌル酸、3,9−ビス[2−[3−(3−第3級ブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニル
オキシ]−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、2,6
−ジ第3級ブチル−4−メチルフェノール、2,4−ジ
メチル−6−第3級ブチルフェノール、2,6−ジ第3
級ブチル−4−ヒドロキシメチルフェノール、2,6−
ジ第3級ブチル−4−エチルフェノール、2,4,6−
トリ第3級ブチルフェノール、ブチル化ヒドロキシアニ
ソール、イソオクチル・3−(4−ヒドロキシ−3,5
−ジ第3級ブチルフェニル)プロピオネート、ジステア
リル・(4−ヒドロキシ−3−メチル−5−第3級ブチ
ル)ベンジルマロネート、2,2’−メチレンビス(4
−メチル−6−第3級ブチルフェノール)、2,2’−
メチレンビス(4−エチル−6−第3級ブチルフェノー
ル)、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ第3級ブチ
ルフェノール)、2,2’−ブチリデンビス(4−エチ
ル−6−第3級ブチルフェノール)、4,4’−ブチリ
デンビス(3−メチル−6−第3級ブチルフェノー
ル)、2,2’−チオビス(4−メチル−6−第3級ブ
チルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−
6−第3級ブチルフェノール)、スチレン化フェノー
ル、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ第3級
ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナミド)、ビス
(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシベンジルホ
スホン酸エチル)カルシウム、1,1,3−トリス(2
−メチル−4−ヒドロキシ−5−第3級ブチルフェニ
ル)ブタン、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−
(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]、2,2’−メチレンビス(4−メチ
ル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチ
レンビス[6−(1−メチルシクロヘキシル)−4−メ
チルフェノール]、トリエチレングリコール−ビス[3
−(3−第3級ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフ
ェニル)プロピオネート]、エチレングリコール−ビス
(3,3−ビス(3−第3級ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)ブチラート)、2−第3級ブチル−6−(3−
第3級ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)
−4−メチルフェニルアクリラート、2,2’−オキサ
ミド−ビス[エチル・3−(3,5−ジ第3級ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、6−(4
−ヒドロキシ−3,5−ジ第3級ブチルアニリノ)−
2,4−ジオクチルチオ−1,3,5−トリアジン、ビ
ス[2−第3級ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロ
キシ−3−第3級ブチル−5−メチルベンジル)フェニ
ル]テレフタレート、3,9−ビス[2−[3−(3,
5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オニルオキシ]−1,1−ジメチルエチル]−2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、
1,3,5−トリス[3−(3,5−ジ第3級ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]エチル
イソシアネート、2,2−チオジエチレン−ビス[3−
(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]、2−[1−(2−ヒドロキシ−3,
5−ジ第3級ペンチルフェニル)エチル]−4, 6−
ジ第3級ペンチルフェニルアクリレート、1,3,5−
トリス(4−第3級ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−
ジメチルベンジル)イソシアヌル酸、2,4−ジ−オク
チルチオメチル−6−メチルフェノールなどが挙げら
れ、また、2,4−ビス[(オクチルチオ)メチル]−
o−クレゾール、没食子酸プロピル、没食子酸オクチ
ル、没食子酸ドデシルのそれぞれの化合物も挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0023】好ましいフェノール系酸化防止剤として
は、n−オクタデシル・3−(3,5−ジ第3級ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、テトラキ
ス[3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニルオキシメチル]メタン、1,3,
5−トリス(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリメチル
−2,4,6−トリス(3,5−ジ第3級ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,1,3−トリス
[2−メチル−4−[3−(3,5−ジ第3級ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]−5−
第3級ブチルフェニル]ブタン、2,4−ジーオクチル
チオメチル−6−メチルフェノール、ビス(3−第3級
ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ジシク
ロペンタジエン、1,3,5−トリス(4−第3級ブチ
ル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソ
シアヌル酸、3,9−ビス[2−[3−(3−第3級ブ
チル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオ
ニルオキシ]−1,1−ジメチルエチル]−2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンな
どが挙げられる。
【0024】特に好ましいフェノール系酸化防止剤とし
ては、n−オクタデシル・3−(3,5−ジ第3級ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、テトラ
キス[3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオニルオキシメチル]メタン、1,
3,5−トリス(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ第3級ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、3,9−ビス[2
−[3−(3−第3級ブチル−4−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1−ジメチ
ルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカンなどが挙げられるが、なかでも、
n−オクタデシル3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート、テトラキス[3
−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシメチル]メタン、3,9−ビス
[2−[3−(3−第3級ブチル−4−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1−ジ
メチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピ
ロ[5.5]ウンデカンなどが特に好ましい。
【0025】本発明において、これらのフェノール系酸
化防止剤の1種または2種以上を併せて用いることがで
きる。本発明の変色抑制剤組成物により、酸化窒素ガス
による変色が抑制される有機高分子としては、合成有機
高分子、天然有機高分子が挙げられる。合成有機高分子
としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などの合成樹脂
が挙げられる。
【0026】熱可塑性樹脂としては、例えばポリオレフ
ィン系樹脂、含ハロゲン系重合体、スチレン系樹脂、ア
クリル系樹脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリアミド
樹脂、芳香族ポリカーボネート樹脂、ポリアセタール樹
脂、ポリエチレンオキシド樹脂、ポリフェニレンエーテ
ル樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリウレタン樹脂、石油樹
脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ビニルアセタール樹脂、繊維
素(セルロース)系樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、
ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリエーテルケトン樹
脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリオキシベンゾイル樹
脂、ポリイミド樹脂、ポリマレイミド樹脂、ポリアミド
イミド樹脂、ポリアリレート樹脂、フッ素樹脂、アイオ
ノマー、熱可塑性エラストマーなどが挙げられ、これら
の混合物を使用することもできる。前記ポリオレフィン
系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、超高分子量ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリブテン−1、ポリペンテン、ポリ−3−メチルブチ
レンなどの炭素数2〜8のα−オレフィン単独重合体;
エチレン・プロピレンランダム共重合体、エチレン・プ
ロピレンブロック共重合体、エチレン・ブテン−1ラン
ダム共重合体、プロピレン・エチレン・ブテン−1ラン
ダム共重合体などのα−オレフィン共重合体;無水マレ
イン酸変性ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重
合体などのα−オレフィンと他の単量体との共重合体な
どが挙げられ、これらの2種類以上または、これらと他
の相溶性重合体との混合物を使用することもできる。
【0027】これらのポリオレフィン系樹脂は重合後、
触媒残渣を除去する工程を入れた僅かに精製処理を行っ
たものや、比較的高度に精製したもののほかに、高活性
触媒を用い、触媒除去工程を経ていないか、または簡略
化して得られる触媒残渣を含有するポリオレフィン系樹
脂、特に、ハロゲン含有マグネシウム化合物を触媒担体
とするチーグラー型触媒やクロム系触媒を用いて得ら
れ、未だ触媒残留物除去工程を経ていない結晶性ポリオ
レフィン系樹脂であってもよい(特公昭62−4418
号公報、特公平3−56245号公報、米国特許411
5639号明細書参照)。さらに、メタロセン系シング
ルサイト触媒によって得られる分子量分布の非常に狭い
ポリオレフィン系樹脂であってもよい(ジャーナル・オ
ブ・ポリマー・サイエンス.ポリマー・ケミストリー・
エディション(Journal of Polymer
Science.Polymer Chemistr
yEdition)第23巻,2151頁(1985
年))。
【0028】前記含ハロゲン系重合体としては、例え
ば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化
ビニル、ポリフッ化ビニリデン、塩化ビニル・アクリル
酸アルキルエステル共重合体、塩素化ポリエチレンなど
が挙げられる。前記スチレン系樹脂としては、例えば、
ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン、スチレン・アク
リロニトリル共重合体、スチレン・MMA共重合体、A
BS樹脂、AES樹脂、ACS樹脂、AAS樹脂、EE
S樹脂など、およびこれらの混合物などが挙げられる。
【0029】前記アクリル系樹脂としては、例えば、ポ
リアクリレート、ポリメタクリレートなどが挙げられ
る。前記熱可塑性ポリエステル樹脂としては、例えば、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ートなどが挙げられる。前記ポリアミド樹脂としては、
例えば、ナイロン4、ナイロン6、ナイロン4・6、ナ
イロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン7、ナイロ
ン8、ナイロン12、ナイロン6・12、ナイロン11
・12、アラミドなど、およびこれらの混合物などが挙
げられる。
【0030】また、熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリ
エステル樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹
脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、
ジアリルフタレート樹脂、ポリウレタン樹脂、フラン樹
脂などが挙げられる。また、天然有機高分子としては、
天然ゴム、蛋白質、セルロースなどの誘導体、鉱油、動
植物油、ロウ、油脂などを挙げることができる。
【0031】本発明の酸化窒素ガスに対する変色抑制効
果に優れた有機高分子材料に用いられる有機高分子とし
ては、特にポリオレフィン系樹脂、なかでもα−オレフ
ィン単独重合体またはα−オレフィン共重合体が好適で
ある。このような有機高分子に本発明の変色抑制剤組成
物を配合した場合、酸化窒素ガスによる変色を抑制する
優れた効果を示す。α−オレフィンとして最も好適であ
るのはエチレンまたはプロピレンである。
【0032】上記フェノール系酸化防止剤は既知の化合
物であり、それらの多くは酸化防止剤として販売されて
おり、一般に入手可能なものである。フェノール系酸化
防止剤は、有機高分子材料100重量部に対して、好ま
しくは0.0001〜5重量部、より好ましくは0.0
1〜1重量部の割合で配合することができる。本発明の
有機高分子材料100重量部に対して、一般式(1)テ
トラキス(2,4−ジ第3級ブチル−5メチルフェニ
ル)−4,4’−ビフェニレンホスホナイトまたはこの
化合物を主成分とする組成物のテトラキス(2,4−ジ
−第3級ブチル−5−メチルフェニル)−4,4’−ビ
フェニレンジホスホナイトとフェノール系酸化防止剤
(成分(b))の総量は、0.001重量部〜5重量
部、好ましくは0.01重量部〜1重量部である。0.
01重量部〜1重量部とすることにより、酸化窒素ガス
による変色が抑制され、耐熱性および加工安定性にも優
れた有機高分子材料を得ることができる。
【0033】本発明の有機高分子材料に、さらに硫黄系
酸化防止剤を配合することにより、より安定性に優れた
有機高分子材料を得ることができる。硫黄系酸化防止剤
として、特に限定されないが、好ましくは、ジラウリル
チオジプロピオネート、ラウリルステアリルチオジプロ
ピオネート、ジミリスチルチオジプロピオネート、ジス
テアリルチオジプロピオネート、ジトリデシルチオジプ
ロピオネート、テトラキス[(3−ラウリルチオプロピ
オニルオキシ)メチル]メタン、テトラキス[(3−ス
テアリルチオプロピオニルオキシ)メチル]メタン、ビ
ス[2−メチル−4−(3−n−アルキル(C12〜C
14)チオプロピオニルオキシ)−5−第3級ブチルフ
ェニル]スルフィドなどが挙げられる。
【0034】本発明の有機高分子材料には、1種または
2種以上の硫黄系酸化防止剤を添加することができる。
硫黄系酸化防止剤は、有機高分子材料100重量部に対
し、好ましくは0.005〜5重量部、より好ましくは
0.01〜1重量部の割合で配合することができる。2
種以上の硫黄系酸化防止剤を使用する場合は、その総量
が上記範囲となるよう添加することが好ましい。本発明
の有機高分子材料に、さらに紫外線安定剤や光安定剤を
配合することにより、より安定性に優れた有機高分子材
料を得ることができる。
【0035】紫外線吸収剤および光安定剤として、サリ
チル酸系化合物、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリ
アゾール系化合物、ベンゾエート系化合物、シアノアク
リレート系化合物、ニッケル系化合物、またはピペリジ
ン系化合物などが挙げられる。紫外線吸収剤として用い
ることができるサリチル酸系化合物として、フェニルサ
リチレート、p−第3級ブチルフェニルサリチレート、
p−オクチルフェニルサリチレートなどが挙げられる。
【0036】紫外線吸収剤として用いることができるベ
ンゾフェノン系化合物として、2,4−ジヒドロキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキ
シベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクチル
オキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−イソオク
チルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデ
シルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オク
タデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノン、ビス(5
−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトシキフェニ
ル)メタン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スル
ホベンゾフェノン・トリハイドレート、2,2’,4,
4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−ベンゾイルオキシベンゾフェノンなどの化合物
が挙げられる。
【0037】紫外線吸収剤として用いることができるベ
ンゾトリアゾール系化合物として、2−(2−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第3級ブチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−第3
級ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第3級
ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2
−[2−ヒドロキシ−5−(1,1,3,3−テトラメ
チルブチル)フェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2
−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジ
ル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、メチル・
3−[3−第3級ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾ
ール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオ
ネートとポリエチレングリコールとの縮合物、2−(2
−ヒドロキシ−3,5−ジ第3級アミルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2,2−メチレンビス[4−(1,
1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベン
ゾトリアゾール−2−イル)フェノール]、2−(2−
ヒドロキシ−5−第3級オクチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−[2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,
6−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5−メチルフ
ェニル]ベンゾトリアゾールなどの化合物が挙げられ
る。
【0038】光安定剤として用いることができるベンゾ
エート系化合物として、n−ヘキサデシル・3,5−ジ
第3級ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2,4−
ジ第3級ブチルフェニル・3,5−ジ第3級ブチル−4
−ヒドロキシベンゾエートなどの化合物が挙げられる。
紫外線吸収剤として用いることができるシアノアクリレ
ート系化合物として、エチル・2−シアノ−3,3−ジ
フェニルアクリレート、オクチル・2−シアノ−3,3
−ジフェニルアクリレートなどが挙げられる。紫外線吸
収剤として用いることができるニッケル系化合物とし
て、2−エチルヘキシルアミン・ニッケル、ジメチルジ
チオカルバミン酸ニッケル、[2,2’−チオビス[4
−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノラー
ト]]−n−ブチルアミン・ニッケル、[2,2’−チ
オビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)
フェノラート]]ニッケルなどの化合物が挙げられる。
【0039】光安定剤として用いることができるピペリ
ジン系化合物として、ビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチ
ルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル)−2−(3,5−ジ第3級ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロ
ネート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカル
ボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペン
タメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタン
テトラカルボキシレート、ポリ[[6−(1,1,3,
3−テトラメチルブチル)イミノ−s−トリアジン−
2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]]、
ポリ[(6−モルホリノ−s−トリアジン−2,4−ジ
イル)[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)イミノ]](塩化シアヌ
ル/第3級オクチルアミン/1,6−ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサ
ン縮合物)、1−ヒドロキシエチル−2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸縮合物、
N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチルジアミン
/2,4−ビス[N−ブチル−N−(1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ]−6−ク
ロロ−1,3,5−トリアジン縮合物などの化合物が挙
げられる。
【0040】紫外線吸収剤および光安定剤として用いる
ことができる好ましい化合物として、2−ヒドロキシ−
4−n−オクチルオキシベンゾフェノン、2−(2−ヒ
ドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−3−第3級ブチル−5−メチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2
−ヒドロキシ−3,5−ジ第3級ブチルフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール、ビス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ポリ
[[6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミ
ノ−s−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキ
サメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)イミノ]](塩化シアヌル/第3級オクチル
アミン/1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン縮合物)などが挙げ
られる。
【0041】本発明の有機高分子材料には、1種または
2種以上の紫外線吸収剤または光安定剤を添加すること
ができる。紫外線吸収剤または光安定剤は、有機高分子
材料100重量部に対し、好ましくは0.005〜5重
量部、より好ましくは0.01〜1重量部の割合で配合
することができる。2種以上の紫外線吸収剤または光安
定剤を使用する場合は、その総量が上記範囲となるよう
添加することが好ましい。
【0042】さらに必要に応じて、酸化窒素ガスに対す
る変色抑制効果に優れた本発明の有機高分子材料の性能
を著しく損なわない程度の他の添加物、例えば、ハイド
ロタルサイト類、ステアリン酸カルシウムなどの金属石
鹸、ヒドラジン系化合物などの重金属不活性化剤、モノ
アルキル錫トリス(チオグリコール酸オクチルエステ
ル)、ジアルキル錫トリス(チオグリコール酸オクチル
エステル)、モノアルキル錫トリス(マレイン酸モノア
ルキルエステル)またはジアルキル錫トリス(マレイン
酸モノアルキルエステル)などの有機錫安定剤、エポキ
シ化大豆油またはエポキシオクチルステアレートなどの
エポキシ化合物、各種の有機顔料、リン酸エステルなど
の難燃剤、カチオン系またはアニオン系界面活性剤など
の帯電防止剤、脂肪族アミドまたは脂肪酸の低級アルコ
ールエステル類などの滑剤、アクリル系高分子加工助
剤、ジ−2−エチルヘキシルフタレートまたはジ−2−
エチルヘキシルアジペートなどの可塑剤、酸化アルミニ
ウムなどの充填剤、重炭酸ナトリウムまたはアゾジカル
ボンアミドなどの発泡剤などの1種以上と併用すること
もできる。
【0043】また、本発明の有機高分子材料に、必要に
応じて、結晶核剤、透明化剤などと併用することもでき
る。結晶核剤、透明化剤として、ビス(p−第3級ブチ
ル安息香酸)ヒドロキシアルミニウム、ビス(4−第3
級ブチルフェニル)ホスフェートナトリウム、2,2’
−メチレンビス(4,6−ジ第3級ブチルフェニル)ホ
スフェートナトリウム、2,2’−メチレンビス(4,
6−ジ第3級ブチルフェニル)ホスフェートヒドロキシ
アルミニウム、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第
3級ブチルフェニル)ホスフェートヒドロキシアルミニ
ウムとステアリン酸リチウムとの1:1の組成物、ジベ
ンジリデンソルビトール、ビス(p−メチルベンジリデ
ン)ソルビトール、ビス(p−エチルベンジリデン)ソ
ルビトール、ビス(p−クロルベンジリデン)ソルビト
ールなどが挙げられる。
【0044】本発明に係る変色抑制剤組成物を調製する
には、本発明のテトラキス(2,4−ジ−第3級ブチル
−5−メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホ
スホナイトまたはその化合物を含む混合物を、必要に応
じてフェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、硫黄
系酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、あるいはその
他添加剤とを、それぞれ所定量秤量し、有機高分子に混
合すればよく、混合した後に混練してもよく、押し出し
などの工程を経ることもできる。混合する際には、有機
高分子に添加物を混合する際に従来から使用されている
混合機、例えば、ボールミル、ペブルミル、タンブルミ
キサー、チェンジカンミキサー、スーパーミキサー(ヘ
ンシェルミキサー)などが挙げられ、混練する際には、
有機高分子に添加物を混練する際に従来から使用されて
いる混練機、例えば、ミキシングロール、バンバリーミ
キサー、Σ羽根型混合機、高速二軸連続ミキサー、押出
機型混練機などが挙げられる。
【0045】本発明に係る有機高分子材料は、従来から
知られている有機高分子材料の各種成形法、例えば、射
出成形法、押出成形法、カレンダー成形法、吹込み成形
法、圧縮成形法などによって、目的の製品に成形するこ
とができる。製品は特に制限がなく、屋内で使用される
もの、屋外で使用されるもののいずれでもよく、具体的
には、電気製品の部品、電子製品の部品、農業機械の部
品、農業用製品、水産機械の部品、水産用製品、自動車
の部品、日用品、雑貨品などが挙げられる。さらに具体
的には、重質油高温輸送用鋼管の被覆層、温熱パイプ
(給湯用、床下暖房用など)、ジャー、ポット、洗濯機
などの家庭電器製品の部品などが挙げられる。本発明に
係る式(1)テトラキス(2,4−ジ第3級ブチル−5
メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンホスホナイ
トまたはこの化合物を主成分とする組成物中の実質的に
クロル化合物を含有しない量とは約1500ppm以下
で、好ましくは1000ppm以下、より好ましくは6
00ppm以下である。
【0046】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるもの
ではない。
【0047】[酸化窒素ガスの発生および試験装置]J
IS L0855「酸化窒素ガスに対する染色堅牢度試
験方法」に準じ、磁性シャーレに蒸留水375mlおよ
び85%燐酸6.7mlを入れ、1%亜硝酸ナトリウム
水25mlを投入することで酸化窒素ガスを発生させ
る。その溶液の入った磁性シャーレおよび試験サンプル
(直径約1.5mm、長さ2.0mmのペレット)を入
れたガラス製シャーレとを撹拌装置のついた密閉型のガ
ラス製デシケーターに入れて接触させる。
【0048】酸化窒素ガス接触前後のペレットの黄色度
をもとに、黄変度を下記のようにして求める。 <黄変度>=<酸化窒素ガス接触後のペレットの黄色度
>−<未接触ペレットの黄色度> (合成例)テトラキス(2,4−ジ−第3級ブチル−5
−メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホ
ナイト(吉富ファインケミカル株式会社製、商品名:
「GSY−P101」)を、特願2001−29610
4の実施例2の方法により処理してクロル化合物含有量
の低減されたもの3種類を得た。得られたもの3種類を
それぞれP101−1、P101−2、P101−3と
すると、それぞれのテトラキス(2,4−ジ−第3級ブ
チル−5−メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレン
ジホスホナイト中のクロル化合物含量は、硝酸銀滴定法
で測定したところ、クロル含有量でP101−1が20
0ppm、P101−2が200ppm、P101−3
が300ppmであった。
【0049】(実施例1〜3)合成例で得られたP10
1−1、P101−2、P101−3を用い、タンブラ
ーミキサーを使用して5分間ドライ混合した表1記載の
配合物を用い直径20mmの押出し機(ダイス設定温度
280℃)でストランドを押出し、水冷した後に切断し
ペレットを得た。このペレットを用いて前記の方法によ
り発生させた酸化窒素ガスに室温にて1週間接触させ、
ペレットの黄色度を、色差計を用いJIS−K7103
に準じて酸化窒素ガスとの接触前後に測定した。酸化窒
素ガス接触前後のペレットの黄色度に基づき、前記計算
式から黄変度を求めた。 (比較例1〜2)リン系酸化防止剤にテトラキス(2,
4−ジ−第3級ブチル−5−メチルフェニル)−4,
4’−ビフェニレンジホスホナイト(吉富ファインケミ
カル株式会社製、商品名:「GSY−P101」)およ
びテトラキス(2,4−ジ第3級ブチルフェニル)−
4,4’−ビフェニレンジホスホナイト(クラリアント
社製、商品名:「サンドスタブP−EPQ」)を用いた
こと以外は実施例1〜3と同様の方法で酸化窒素ガス接
触前後のペレットの黄色度に基づき、前記計算式から黄
変度を求めた。
【0050】(実施例4〜6)合成例で得られたP10
1−1、P101−2、P101−3の原体2gを25
mlのサンプル瓶に入れ、前記の方法により発生させた
酸化窒素ガスに室温にて4日間接触させ、原体の黄色度
を、色差計を用いJIS−K7103に準じて酸化窒素
ガスとの接触前後に測定した。酸化窒素ガス接触前後の
ペレットの黄色度に基づき、前記計算式から黄変度を求
めた。 (比較例3〜4)リン系酸化防止剤にテトラキス(2,
4−ジ−第3級ブチル−5−メチルフェニル)−4,
4’−ビフェニレンジホスホナイト(吉富ファインケミ
カル株式会社製、商品名:「GSY−P101」)およ
びテトラキス(2,4−ジ第3級ブチルフェニル)−
4,4’−ビフェニレンジホスホナイト(クラリアント
社製、商品名:「サンドスタブP−EPQ」)を用いた
こと以外は実施例4〜5と同様の方法で酸化窒素ガス接
触前後の原体の黄色度に基づき、前記計算式から黄変度
を求めた。
【0051】表1の結果から、クロル化合物含有量の低
減されたテトラキス(2,4−ジ第3級ブチル−5メチ
ルフェニル)−4,4’−ビフェニレンホスホナイトを
配合した有機高分子材料は(実施例1〜3)は、クロル
化合物含有量の低減されていない通常の市販品を配合し
たテトラキス(2,4−ジ−第3級ブチル−5−メチル
フェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト
(吉富ファインケミカル株式会社製、商品名:「GSY
−P101」)およびテトラキス(2,4−ジ第3級ブ
チルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイ
ト(クラリアント社製、商品名:「サンドスタブP−E
PQ」)を配合した有機高分子材料(比較例1〜2)に
対し、酸化窒素ガスによる変色の抑制効果が優れている
ことが判明した。また、表2の結果より、原体について
もクロル化合物含有量の低減されたテトラキス(2,4
−ジ第3級ブチル−5メチルフェニル)−4,4’−ビ
フェニレンホスホナイトの方がクロル化合物含有量の低
減されていないテトラキス(2,4−ジ第3級ブチル−
5メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンホスホナ
イトより酸化窒素ガスによる変色を受けにくいことが判
明した。
【0052】表1および表2に記載した記号の意味は以
下の通りである。 LLDPE:線状低密度ポリエチレン Ca−St:ステアリン酸カルシウム T−SS:n−オクタデシル3−(4−ヒドロキシ−
3,5−ジ第3級ブチルフェニル)プロピオネート(吉
富ファインケミカル株式会社製、商品名:「トミノック
スSS」) P101:テトラキス(2,4−ジ−第3級ブチル−5
−メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホ
ナイト(吉富ファインケミカル株式会社製、商品名:
「GSY−P101」) この製品中のクロル化合物含量は、硝酸銀滴定法で測定
したところ、クロル含有量で3000〜5000ppm
であった。
【0053】PEPQ:テトラキス(2,4−ジ第3級
ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナ
イト(クラリアント社製、商品名:「サンドスタブP−
EPQ」) この製品中のクロル化合物含量は、硝酸銀滴定法で測定
したところ、クロル含有量で9000ppmであった。 P101−1:テトラキス(2,4−ジ−第3級ブチル
−5−メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホ
スホナイト(吉富ファインケミカル株式会社製、商品
名:「GSY−P101」)を合成例の方法で処理した
もの。 P101−2:テトラキス(2,4−ジ−第3級ブチル
−5−メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホ
スホナイト(吉富ファインケミカル株式会社製、商品
名:「GSY−P101」)を合成例の方法で処理した
もの。 P101−3:テトラキス(2,4−ジ−第3級ブチル
−5−メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホ
スホナイト(吉富ファインケミカル株式会社製、商品
名:「GSY−P101」)を合成例の方法で処理した
もの。
【0054】
【発明の効果】前記試験結果から明らかな通り、実質的
にクロル化合物を含有しない本発明化合物及びそれを主
成分とする組成物は、対応する市販品に較べて酸化窒素
ガスに対して顕著に変色抑制効果を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 15/08 C09K 15/08 15/24 15/24 Fターム(参考) 4H025 AA16 AA17 AA37 AA62 4J002 AA001 AA011 AB011 AC011 AD001 AE001 AE051 BA011 BB001 BB031 BB061 BB121 BB151 BB161 BB171 BB211 BB231 BC001 BC031 BC061 BC071 BD001 BD031 BD101 BD121 BD141 BF011 BF021 BF051 BG001 BG041 BG051 BH021 BN061 BN101 BN121 BN141 BN151 BP021 CB001 CC031 CC161 CC181 CD001 CF031 CF061 CF071 CF161 CF211 CG001 CH001 CH071 CH091 CJ001 CK021 CL001 CL011 CL031 CM001 CM041 CN011 CN031 CP031 EH007 EJ017 EJ027 EJ037 EJ047 EP007 EV048 EW116 FD010 FD036 FD040 FD050 FD077 FD078 FD100 FD200

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的にクロル化合物を含有しない式
    (1)テトラキス(2,4−ジ第3級ブチル−5メチル
    フェニル)−4,4’−ビフェニレンホスホナイトまた
    はこの化合物を主成分とする組成物を含有することを特
    徴とする酸化窒素ガスによる有機高分子材料の変色抑制
    剤。式(1) 【化1】
  2. 【請求項2】 式(1)テトラキス(2,4−ジ第3級
    ブチル−5メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレン
    ホスホナイトまたはこの化合物を主成分とする組成物中
    のクロル化合物がクロル含有量で1000ppm以下で
    ある請求項1に記載の変色抑制剤組成物。
  3. 【請求項3】 (a)式(1)テトラキス(2,4−ジ
    第3級ブチル−5メチルフェニル)−4,4’−ビフェ
    ニレンホスホナイトまたはこの化合物を主成分とする組
    成物と(b)フェノール系酸化防止剤とを含有すること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の窒素酸化ガ
    スによる有機高分子材料の変色抑制剤。
  4. 【請求項4】 成分(b)のフェノール系酸化防止剤
    が、一般式(2) 一般式(2) 【化2】 (式中、R1は炭素数1〜5のアルキル基を示し、R2
    は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R3は水素原子ま
    たはメチル基を示し、Lは、 【化3】 または 【化4】 または 【化5】 または 【化6】 または 【化7】 を示す。)により表される構造を分子内に1つ以上含む
    化合物である請求項3記載の変色抑制剤組成物。
  5. 【請求項5】 前記成分(b)のフェノール系酸化防止
    剤が、n−オクタデシル・3−(3,5−ジ−第3級ブ
    チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、テト
    ラキス[3−(3,5−ジ−第3級ブチル−4−ヒドロ
    キシフェニル)プロピオニルオキシメチル]メタン、
    1,3,5−トリス(3,5−ジ−第3級ブチル−4−
    ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−
    トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−第3級
    ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、および
    3,9−ビス[2−[3−(3−第3級ブチル−4−ヒ
    ドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]
    −1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テト
    ラオキサスピロ[5,5]ウンデカンからなる群より選
    ばれる少なくとも1種である請求項3〜4のいずれかに
    記載の変色抑制剤組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の変色抑
    制剤組成物を配合した有機高分子材料。
  7. 【請求項7】 硫黄系酸化防止剤および光安定剤から選
    ばれる少なくとも1種の化合物を配合してなる請求項6
    記載の有機高分子材料。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の変色抑制剤組成物を配合
    した有機高分子材料であって、有機高分子材料100重
    量部に対して、式(1)テトラキス(2,4−ジ第3級
    ブチル−5メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレン
    ホスホナイトまたはこの化合物を主成分とする組成物を
    0.0001〜5重量部の範囲で配合したことを特徴と
    する、酸化窒素ガスに対する変色抑制効果に優れた有機
    高分子材料。
  9. 【請求項9】 有機高分子が、合成樹脂である請求項8
    に記載の有機高分子材料。
  10. 【請求項10】 ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン
    系樹脂、ポリエチレン系樹脂とポリプロピレン系樹脂と
    の混和物または相溶性重合体、ポリエチレン系樹脂およ
    び/またはポリプロピレン系樹脂を含む相溶性重合体、
    エチレン−酢酸ビニル共重合体、またはエチレン−プロ
    ピレン共重合体である請求項8〜9記載の有機高分子材
    料。
  11. 【請求項11】 硫黄系酸化防止剤および光安定剤から
    選ばれる少なくとも一種の化合物を配合してなる請求項
    8〜10のいずれかに記載の有機高分子材料。
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