JP2844967B2 - ポリオレフィン系樹脂組成物 - Google Patents
ポリオレフィン系樹脂組成物Info
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Description
成物に関し、さらに詳しくは、フィルム材料などとして
好適な、粉末状充填剤を含有するポリオレフィン系樹脂
組成物に関するものである。
あること、大量の入手が容易であることなどから、天然
の材料に比べ、多用されている。近年、かかるポリオレ
フィン系樹脂に粉末状充填剤を配合し、風合い、感触、
剛性などを改良した樹脂材料がフィルムなどに供され、
屋外や屋内において用いられている。しかしこのような
用途においては、光や熱によってかかる樹脂材料の酸化
劣化が生じるという問題があった。
どのポリオレフィン系合成樹脂の光安定性を向上する手
段としては、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル) セバケートの如きヒンダードピペリジ
ン系化合物を単独で、あるいはヒンダードピペリジン系
化合物とともに、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾールの如き紫外線吸収剤を添加
することが行われている。またさらに熱酸化劣化をも防
止する手段としては、ペンタエリスリチル テトラキス
〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕の如きフェノール系酸化防止剤
を添加することが行われている。
を含む従来のポリオレフィン系樹脂材料は、使用時の光
や熱に対する安定性が必ずしも十分でなかった。本発明
者らは、こうした点に解決を与え、風合い、感触および
剛性に優れ、かつ使用時の光や熱による酸化劣化に対し
て安定なポリオレフィン系樹脂組成物を開発すべく、種
々研究を行った結果、本発明に至った。
(A) ポリオレフィン系合成樹脂、(B) 粉末状充
填剤、(C) 任意成分としての顔料、(D) 3,9
−ビス〔2−{3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1
−ジメチルエチル〕−2,4,8,10−テトラオキサ
スピロ[5.5]ウンデカン、(E) 下記一般式(E
−1)で示されるイオウ系化合物 (R1−OCOCH2CH2)2S (E−1) (式中、R1 は炭素数2から18のアルキルを表す)、
(F) 下記一般式(F−1)および(F−2)より選
ばれるリン系化合物
つはt−ブチルを表し、残りの二つはそれぞれ独立に水
素、メチルまたはt−ブチルを表す)、(G) 下記一
般式(G−1)で示されるベンゾエート系化合物
t−ブチルまたはt−ペンチルを表す)、(H) 次式
(H−1)および(H−2)より選ばれる低分子量ヒン
ダードピペリジン系化合物
−3)より選ばれる繰り返し単位を有する分子量500
以上のヒンダードピペリジン系化合物
物を提供する。
(A)としては、ポリプロピレンやポリエチレンなど個
々のオレフィンの単独重合体のほか、プロピレンを主体
としてエチレン成分を含む共重合体、異種ポリオレフィ
ンのアロイおよび、ポリオレフィンと他の樹脂、例えば
ポリカーボネート、ポリアセタール、ナイロン、ポリフ
ェニレンサルファイドなどとのアロイが挙げられる。経
済的見地からはポリプロピレンおよびポリエチレンが好
ましく用いられる。
ることにより、繊維状またはフレーク状充填剤を用いた
場合に比べ、得られる樹脂組成物の風合い、感触などに
優れたものとなる。かかる粉末状充填剤(B)として
は、炭酸カルシウム、重炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウムの如き金属炭酸塩または重炭酸塩、水酸化アルミニ
ウム、水酸化マグネシウムの如き金属水酸化物、珪酸ア
ルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウムの如き
金属珪酸塩、酸化亜鉛、酸化マグネシウムの如き金属酸
化物などの無機充填剤や、木粉、コルク粉末などの有機
充填剤が挙げられる。経済性、色相安定性、入手の容易
さなどから、炭酸カルシウムなどの金属炭酸塩または重
炭酸塩が好ましく用いられる。
でき、合成樹脂と粉末状充填剤との複合体に対し従来か
ら用いられている無機または有機の種々の顔料を使用す
ることができる。かかる顔料(C)としては、カーボン
ブラック、チタンホワイト、チタンイエロー、酸化鉄、
カドミウムレッドなどの無機顔料や、フタロシアニン
系、キナクリドン系、ペリレン系、アンスラキノン系、
イソインドリノン系などの多環系有機顔料が挙げられ
る。
ィン系合成樹脂(A)、粉末状充填剤(B)および任意
成分である顔料(C)に、さらに特定のフェノール系化
合物(D)、特定のイオウ系化合物(E)、特定のリン
系化合物(F)、特定のベンゾエート系化合物(G)、
特定の低分子量ヒンダードピペリジン系化合物(H)お
よび特定のオリゴマー型ヒンダードピペリジン系化合物
(I)を配合する。
9−ビス〔2−{3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,
1−ジメチルエチル〕−2,4,8,10−テトラオキ
サスピロ[5.5]ウンデカンであり、次式で示され
る。
式(E−1)で示される。この一般式(E−1)におい
て、R1 は炭素数2から18のアルキルであり、アルキ
ルの好ましい炭素数は6から18、さらに好ましくは1
0から18である。イオウ系化合物(E)の具体例とし
ては、次のようなものが挙げられる。 ジラウリル 3,3′−チオジプロピオネート、 ジミリスチル 3,3′−チオジプロピオネート、 ジステアリル 3,3′−チオジプロピオネート。
も、一般式(E−1)におけるR1 がC14アルキルであ
る化合物、すなわちジミリスチル 3,3′−チオジプ
ロピオネートが最も好ましい。これらのイオウ系化合物
(E)は、それぞれ単独で使用することもできるし、ま
た2種以上を併用することもできる。
(F−1)または(F−2)で示される。一般式(F−
1)および(F−2)において、R2、R3 およびR4
はそれぞれ独立に水素、メチルまたはt−ブチルである
が、それらのうちの少なくとも一つはt−ブチルであ
り、好ましくはR2 、R3 およびR4 のうち少なくとも
二つがt−ブチルである。
R3がt−ブチルで、R4 が水素であるもの、すなわち
トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル) フォスフ
ァイトが好ましい。また一般式(F−2)に含まれる好
ましい化合物としては、例えば次のようなものが挙げら
れる。 ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル) ペンタエリ
スリトール ジフォスファイト、 ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)
ペンタエリスリトールジフォスファイト、 ビス(2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル) ペン
タエリスリトールジフォスファイト。
単独で使用することもできるし、また2種以上を併用す
ることもできる。
記一般式(G−1)で示される。一般式(G−1)にお
いて、R5 およびR6 はそれぞれ独立にt−ブチルまた
はt−ペンチルである。なかでもR5 およびR6 が両方
ともt−ブチルであるもの、すなわち、2,4−ジ−t
−ブチルフェニル 3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンゾエートが好ましい。これらのベンゾエート
系化合物(G)は、それぞれ単独で使用することもでき
るし、2種またはそれ以上を併用することもできる。
物は低分子量のものであり、前記式(H−1)または
(H−2)で示される。式(H−1)で示される化合物
の化学名は、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル) セバケートであり、また式(H−2)
で示される化合物の化学名は、2−メチル−2−(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ−
N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)プロピオンアミドである。これらのなかでは、式
(H−1)で示される化合物がより好ましい。これら低
分子量ヒンダードピペリジン系化合物(H)は、それぞ
れ単独で使用することもできるし、また両者を併用する
こともできる。
物は、オリゴマー型で分子量500以上のものであり、
前記式(I−1)、(I−2)または(I−3)で示さ
れる繰り返し単位を有する。それぞれの単位の繰り返し
数は、いずれの場合も概ね2〜20程度である。
する化合物において、トリアジン環にアミノ基を介して
結合する -C8H17 は、通常t−オクチル、すなわち1,
1,3,3−テトラメチルブチルである。かかる化合物
は、ポリ〔{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイ
ル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)イミノ}〕であり、例えば
特公昭 57-42087 号公報に記載されている。この化合物
は、チバ・ガイギー社より "Chimassorb 944LD" という
商品名で市販されている。
する化合物は、ポリ〔(6−モルホリノ−1,3,5−
トリアジン−2,4−ジイル){(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン
{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ}〕であり、例えば特公平 1-12753号公報に記載
されている。この化合物は、アメリカン・サイアナミド
社より "Cyasorb UV-3346" という商品名で市販されて
いる。
する化合物は、コハク酸ジメチルと1−(2−ヒドロキ
シエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジンとの重縮合によって得られ、例えば特
開昭 54-90292 号公報に記載されている。この化合物
は、チバ・ガイギー社より"Tinuvin 622LD" という商
品名で市販されている。
ン系化合物(I)のなかでも、 式(I−1)で示され
る繰り返し単位を有する化合物、または式(I−2)で
示される繰り返し単位を有する化合物が好ましい。これ
らのオリゴマー型ヒンダードピペリジン系化合物(I)
は、それぞれ単独で使用することもできるし、また2種
以上を併用することもできる。
定されるものでないが、ポリオレフィン系合成樹脂
(A)、粉末状充填剤(B)および顔料(C)について
は、得られる樹脂組成物の風合いなどを好ましいものに
保つ観点から、ポリオレフィン系合成樹脂(A)を50
〜95重量部、粉末状充填剤(B)を5〜50重量部、
顔料(C)を0〜5重量部とし、これらの合計が100
重量部となるように配合するのが好ましい。顔料(C)
を用いない場合はもちろん、上記の範囲内で、ポリオレ
フィン系合成樹脂(A)と粉末状充填剤(B)の合計が
100重量部となるように配合すればよい。
物(E)、リン系化合物(F)、ベンゾエート系化合物
(G)、低分子量ヒンダードピペリジン系化合物(H)
およびオリゴマー型ヒンダードピペリジン系化合物
(I)の好ましい使用量について述べると、顔料(C)
を用いない場合は成分(A)および(B)の合計100
重量部に対して、また顔料(C)を用いる場合は成分
(A)、(B)および(C)の合計100重量部に対し
て、フェノール系化合物(D)は 0.01 〜1重量部程度
であり、イオウ系化合物(E)は 0.005〜0.2 重量部程
度であり、リン系化合物(F)は 0.01 〜1重量部程度
であり、ベンゾエート系化合物(G)は 0.01〜1重量
部程度であり、低分子量ヒンダードピペリジン系化合物
(H)は 0.01〜1重量部程度であり、またオリゴマー
型ヒンダードピペリジン系化合物(I)は 0.01 〜1重
量部程度である。これらのうち(D)、(F)、
(G)、(H)および(I)の各成分は、それぞれの配
合量が 0.01 重量部未満の場合には目的とする効果が十
分には得難く、また1重量部を越えて配合してもそれに
見合うだけの効果の向上が得られず、経済的に不利とな
る。イオウ系化合物(E)は、その配合量が 0.005重量
部未満ではフェノール系化合物(D)との相乗効果によ
る酸化劣化防止性能が十分に達成できず、また 0.2重量
部を越えて配合した場合には、ヒンダードピペリジン系
化合物(H)および(I)との拮抗作用が働き、光によ
る劣化を防止する性能に悪影響を及ぼす。
合量は、ポリオレフィン系合成樹脂(A)、粉末状充填
剤(B)および任意成分である顔料(C)の合計100
重量部に対して、フェノール系化合物(D)が 0.02 〜
0.5 重量部程度、イオウ系化合物(E)が 0.01 〜0.2
重量部程度、リン系化合物(F)が 0.02 〜0.5 重量部
程度、ベンゾエート系化合物(G)が 0.1〜0.5 重量部
程度、低分子量ヒンダードピペリジン系化合物(H)が
0.1〜0.5 重量部程度、オリゴマー型ヒンダードピペリ
ジン系化合物(I)が 0.1〜0.5 重量部程度である。
脂(A)に、粉末状充填剤(B)、フェノール系化合物
(D)、イオウ系化合物(E)、リン系化合物(F)、
ベンゾエート系化合物(G)、低分子量ヒンダードピペ
リジン系化合物(H)、およびオリゴマー型ヒンダード
ピペリジン系化合物(I)、あるいはさらに任意成分で
ある顔料(C)を配合する方法は特に制限されるもので
なく、均質な組成物を得るのに適したあらゆる方法を採
用することができる。すなわち、これらの原料を同時に
配合してもよく、また個々に複数工程で配合してもよ
く、さらにはこれらの原料の一部または全部をマスター
バッチとして混合してもよい。これらの原料は、通常の
方法により混合することができ、例えばロール、バンバ
リーミキサー、単軸押出機、二軸押出機などを用いて混
練すればよい。
状のもの、フィルムを巻き固めたもの、ストロー状のも
の、シート状のものなど、各種の形状が採用できる。例
えばインフレーション成形、射出成形、押出成形などに
よって、所定の形状に加工すればよい。
た、その特性を損なわないかぎり、他の添加剤、例えば
酸化防止剤、耐熱安定剤、光安定剤、難燃剤、金属不活
性化剤、滑剤、造核剤、帯電防止剤、香料などを含有し
てもよい。これらの添加剤を用いる場合は、前記の方法
に準じて配合される。本発明で用いることができるこれ
ら他の添加剤の代表例を以下に示す。
ェノール系酸化防止剤、成分(E)以外のイオウ系酸化
防止剤、成分(F)以外のリン系酸化防止剤などが挙げ
られる。
の例としては、次のようなものを挙げることができる。 2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、 2,2′−チオビス(6−t−ブチル−4−メチルフェ
ノール)、 4,4′−チオビス(6−t−ブチル−2−メチルフェ
ノール)、 2,2′−メチレンビス(6−t−ブチル−4−メチル
フェノール)、 2,2′−メチレンビス〔4−メチル−6−(α−メチ
ルシクロヘキシル)フェノール〕、 2,2′−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフ
ェノール)、 4,4′−ブチリデンビス(6−t−ブチル−2−メチ
ルフェノール)、 1,1,3−トリス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ
−2−メチルフェニル)ブタン、 1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼ
ン、 1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)イソシアヌレート、 1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ
−2,6−ジメチルベンジル) イソシアヌレート、 2,4−ビス(オクチルメルカプト)−6−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−s−トリ
アジン、 ペンタエリスリチル テトラキス〔3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕、 n−オクタデシル 3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、 N,N′−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオニル〕ヘキサメチレンジ
アミン。
としては、テトラキス(3−ドデシルチオプロピオニル
オキシメチル)メタンなどを挙げることができる。
しては、次のようなものを挙げることができる。 トリス(ノニルフェニル) フォスファイト、 ジステアリル ペンタエリスリトール ジフォスファイ
ト、 テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル) 4、
4′−ビフェニレンジフォスフォナイト、 2,2′−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフ
ェニル) フルオロフォスフォナイト、 2,2′−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェ
ニル) オクチルフォスファイト。
げられる。 2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキ
シ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニル アク
リレート、 2−〔1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ペンチ
ルフェニル)エチル〕−4,6−ジ−t−ペンチルフェ
ニル アクリレート。
ール系、ベンゾフェノン系、ニッケルキレート系、シア
ノアクリレート系などの紫外線吸収剤、ならびに成分
(H)および(I)以外のヒンダードピペリジン系光安
定剤が挙げられる。
のを挙げることができる。 2−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフ
ェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、 2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、 2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、 2−(2−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、 2−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、 2−〔2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラ
ヒドロフタルイミドメチル)−5−メチルフェニル〕ベ
ンゾトリアゾール、 2−〔2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチ
ルベンジル)フェニル〕ベンゾトリアゾール、 2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン、 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、 2,2′−チオビス(4−オクチルフェノレート) 2
−エチルヘキシルアミンニッケル、 エチル 2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレー
ト。
アミン系光安定剤の例としては、2−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチル
マロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジル)などを挙げることができる。
ールA、デカブロモジフェニルオキサイド、三酸化アン
チモン、水酸化アルミニウムなどが挙げられる。
が挙げられる。 N,N′−ジフェニル蓚酸ジアミド、 N−サリチリデン−N′−サリチロイルヒドラジン、 N,N′−ビス(サリチロイル)ヒドラジン、 N,N′−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオニル〕ヒドラジン、 3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾール、 ビス(ベンジリデン)蓚酸ジヒドラジド。
ソルビトール、ナトリウム ベンゾエート、ナトリウ
ム ジ(4−t−ブチルフェニル) フォスファイト、
4−t−ブチル安息香酸、アジピン酸、ジフェニル酢酸
などが挙げられる。
明するが、本発明はこれらによって限定されるものでは
ない。なお以下の例中、部とあるのは、特にことわらな
いかぎり重量部を表す。
おりであり、以下それぞれの記号で表示する。 D : 3,9−ビス〔2−{3−(3−t−ブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニル
オキシ}−1,1−ジメチルエチル〕−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン E−11: ジミリスチル 3,3′−チオジプロピオネ
ート F−11: トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)
フォスファイト F−21: ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)
ペンタエリスリトールジフォスファイト G−11: 2,4−ジ−t−ブチルフェニル 3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート H−1: ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル) セバケート H−2: 2−メチル−2−(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)アミノ−N−(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)プロピオンアミド I−11: ポリ〔{6−(1,1,3,3−テトラメチ
ルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−
ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}〕 I−21: ポリ〔(6−モルホリノ−1,3,5−トリ
アジン−2,4−ジイル){(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン
{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ}〕 I−31: コハク酸ジメチルと 1−(2−ヒドロキシ
エチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジンとの重縮合物 AO : ペンタエリスリチル テトラキス〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート〕 UVA: 2−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール
およびフタロシアニングリーン1部に対して、表1およ
び表2に示す供試化合物をそれぞれの量添加した。そし
てヘンシェルミキサーにより混合したあと、30mmφ二
軸押出機で混練りし、ペレット化した。このペレットよ
り、40mmφインフレーション成型機を用いて肉厚約1
0μm のフィルムを成形した。得られたフィルムより6
0×40mmの試験片を作成し、以下の耐光性試験および
耐熱性試験に供した。耐光性能は、63℃のカーボンフ
ェード耐光試験機により光を照射し、50時間毎に照射
面を目視観察し、劣化によりフィルムが裂けるまでの時
間で評価した。また耐熱性能は、150℃のギヤーオー
ブン中で脆化が生じるまでの時間により判定した。結果
を表1および表2に示す。
ウム40部に対して、表3に示す供試化合物をそれぞれ
の量添加し、実施例1と同様の方法によりペレット化し
た。このペレットより、1オンス射出成形機を用いて6
0×40×1mmのシート状成形物を作成し、試験片とし
た。この試験片を用いて、以下の耐光性試験および耐熱
性試験を行った。耐光性能は、83℃のサンシャインウ
ェザオメーター(スプレーなし)により試験片に光を照
射し、60時間毎に照射面を30倍の顕微鏡で観察し、
表面亀裂が発生するまでの時間で評価した。また耐熱性
能は、100℃のギヤーオーブン中で試験片を40日間
エージングしたあとの色相変化(ΔYI)により、評価
した。結果を表3に示す。
は、フィルムなどに成形した場合、風合い、感触および
剛性に優れており、また使用時の光や熱による酸化劣化
に対して優れた耐性を示す。
Claims (4)
- 【請求項1】(A) ポリオレフィン系合成樹脂、
(B) 粉末状充填剤、(C) 任意成分としての顔
料、(D) 3,9−ビス〔2−{3−(3−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニ
ルオキシ}−1,1−ジメチルエチル〕−2,4,8,
10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、
(E) 下記一般式(E−1)で示されるイオウ系化合
物 (R1−OCOCH2CH2)2S (E−1) (式中、R1 は炭素数2から18のアルキルを表す)、
(F) 下記一般式(F−1)および(F−2)より選
ばれるリン系化合物 【化1】 (式中、R2 、R3 およびR4 のうちの一つはt−ブチ
ルを表し、残りの二つはそれぞれ独立に水素、メチルま
たはt−ブチルを表す)、(G) 下記一般式(G−
1)で示されるベンゾエート系化合物 【化2】 (式中、R5 およびR6 はそれぞれ独立にt−ブチルま
たはt−ペンチルを表す)、(H) 次式(H−1)お
よび(H−2)より選ばれる低分子量ヒンダードピペリ
ジン系化合物 【化3】 ならびに、(I) 次式(I−1)〜(I−3)より選
ばれる繰り返し単位を有する分子量500以上のヒンダ
ードピペリジン系化合物 【化4】 を含有してなることを特徴とするポリオレフィン系樹脂
組成物。 - 【請求項2】ポリオレフィン系合成樹脂(A)が50〜
95重量部、粉末状充填剤(B)が5〜50重量部、顔
料(C)が0〜5重量部、これらの合計が100重量部
となる割合で存在する請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】ポリオレフィン系合成樹脂(A)がポリプ
ロピレンまたはポリエチレンである請求項1または2記
載の組成物。 - 【請求項4】粉末状充填剤(B)が金属炭酸塩または重
炭酸塩である請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
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JP15451791A JP2844967B2 (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | ポリオレフィン系樹脂組成物 |
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