JP2003292573A - 重合性化合物、これを含む樹脂組成物及びその硬化物 - Google Patents
重合性化合物、これを含む樹脂組成物及びその硬化物Info
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Abstract
り、加工性に優れ、その硬化物は、耐熱性に優れる光導
波路に適する樹脂組成物及びその硬化物を提供する。 【解決手段】テルペンジフェノールジグリシジルエーテ
ル(a)と(メタ)アクリル酸(b)及び/又はマレイ
ミド基含有モノカルボン酸(c)の反応物(I)又は、
反応物(I)の水酸基と2−イソシアネートエチルメタ
クリレート(d)の反応物(II)又は、反応物(I)
の水酸基と多塩基酸無水物(e)の反応物(III)か
ら選択される1種以上の重合性化合物。
Description
物、これを含む樹脂組成物及びその硬化物に関し、更に
詳しくは、光回路などに使用できる平坦性に優れ、加工
が容易な光導波路に適する樹脂組成物及びその硬化物に
関する。
れているが、加工温度が高い、大面積のものが作製しが
たいという問題があった。最近、加工のし易さの観点か
らポリメチルメタクリレート等を利用したプラスチック
導波路の研究が進んでいるが、このような樹脂を用いた
場合でも樹脂は溶剤に溶かした状態で基板などに塗布し
た後、溶剤を除去してコア部等にするため、溶剤を除去
するときに適度な速度で溶剤を除去しなければならな
い。除去速度が大きい場合には気泡やボイドが生じたり
内部歪が発生する。また、除去速度が小さい場合には、
時間が長くかかるという欠点があった。除去温度を上げ
る場合には、やはり気泡やボイドの発生や樹脂と基板と
の熱膨張率の差に起因する内部歪が起きる可能性があ
る。また、可溶性の樹脂を光導波路に用いる場合はクラ
ッド部とコア部を形成させるときに既に形成している樹
脂部分が溶けないようにしなければならない。このた
め、樹脂に架橋成分を導入したり、コア部とクラッド部
の樹脂成分を変えることが必要であった。光導波路にお
ける光伝送損失要因、固有要因として、赤外振動吸収の
高周波、電子遷移に基づく紫外吸収などの吸収損失、密
度・濃度ゆらぎによるレイリー散乱による散乱損失が挙
げられ、外的要因としては遷移金属・OH基・その他不
純物による吸収損失、ほこり・気泡などの不純物、コア
/クラッドの界面不整・コア径の変動・マイクロベンデ
ィング・配向複屈折などの構造不整による散乱損失が挙
げられる。レイリー散乱に関しては、屈折率の異なる領
域の共存は好ましくなく、光導波部においても結晶性高
分子、ブロック共重合、グラフト共重合などのミクロ相
分離構造を呈するものは好ましくない。また、熱運動に
よる固体内の揺らぎも押さえるためには線形高分子より
も紫外線等により三次元硬化する樹脂が望まれている。
また、コア/クラッド界面のはく離も、伝送損失の要因
となるため、クラッド樹脂にはコア材への良好な密着
性、接着性が要求される。このため、コア部とクラッド
部は類似の成分であることが望まれている。光導波路の
コアの屈折率はクラッドの屈折率よりも大きいことが要
求される。一般的なマルチモードの導波路のクラッド材
はコア材の2〜3%以上の屈折率差があれば好適であ
る。また、シングルモードで光導波させる場合、コア部
の断面が一辺8μmの正方形であるとき、0.3%ほど
屈折率の小さなクラッドが要求されるため、このような
導波路に用いるコア材とクラッド材の屈折率ゆらぎは1
000分の5の精度が要求される。したがって、良くク
ラッド材に用いられるシリコン樹脂、ポリメタクリレー
ト樹脂、ポリカーボネート樹脂等の屈折率範囲(1.4
5〜1.60)を制御できるコア材(屈折率1.46〜
1.62)が望まれていた。
性化合物(A)であり、これを用いることにより上述し
た課題を解決し、加工性に優れる光導波路に適する樹脂
組成物及びその硬化物を提供することにある。
の結果、特定の重合性化合物(A)を見出し、これを主
成分とする樹脂組成物は、組成を変えることにより屈折
率をある程度自由に制御できること、これらの樹脂は、
光導波路のコア部やクラッド層に適用したとき光透過性
に優れ、加熱処理後にも光透過性に優れ、且つ平坦性に
極めて優れていることを見出し、本発明を完成するに至
った。
フェノールジグリシジルエーテル(a)と(メタ)アク
リル酸(b)及び/又はマレイミド基含有モノカルボン
酸(c)の反応物(I)又は、反応物(I)の水酸基と
2−イソシアネートエチルメタクリレート(d)の反応
物(II)又は、反応物(I)の水酸基と多塩基酸無水
物(e)の反応物(III)から選択される1種以上の
重合性化合物(A)。(2)、(1)記載の重合性化合
物(A)と(A)成分以外のエチレン性不飽和基含有化
合物(B)を含有することを特徴とする樹脂組成物、
(3)、光重合開始剤(C)を含有する(1)又は
(2)に記載の樹脂組成物、(4)、(2)または
(3)項に記載の樹脂組成物の硬化物、に関する。
は、テルペンジフェノールジグリシジルエーテル(a)
と(メタ)アクリル酸(b)及び/又はマレイミド基含
有モノカルボン酸(c)の反応物(I)又は、反応物
(I)の水酸基と2−イソシアネートエチルメタクリレ
ート(d)の反応物(II)又は、反応物(I)の水酸
基と多塩基酸無水物(e)の反応物(III)から選択
される1種以上の重合性化合物である。
ては、第1の例は、下記、構造式〔1〕を有するテルペ
ンジフェノールジグリシジルエーテル(a)
ことにより得られる重合性化合物(A−1)、第2の例
は、前記、構造式〔1〕を有するテルペンジフェノール
ジグリシジルエーテル(a)とマレイミド基含有モノカ
ルボン酸(c)を反応させることにより得られる重合性
化合物(A−2)、第3の例は、前記、構造式〔1〕を
有するテルペンジフェノールジグリシジルエーテル
(a)と(メタ)アクリル酸(b)とマレイミド基含有
モノカルボン酸(c)を反応させることにより得られる
重合性化合物(A−3)、第4の例は、前記、重合性化
合物(A−1)、(A−2)及び(A−3)の水酸基と
2−イソシアネートエチルメタクリレート(d)を反応
させることにより得られる重合性化合物(A−4)、第
5の例は、前記、重合性化合物(A−1)、(A−2)
及び(A−3)の水酸基と多塩基酸無水物(e)を反応
させることにより得られる重合性化合物(A−5)等を
挙げることができる。
としては、アクリル酸、メタクリル酸等を挙げることが
できる。
(c)の具体例としては、第1に、
アミノカルボン酸とから、公知の技術〔例えば、デー・
エイチ・ライヒ(D.H.Rich)ら「ジャーナル・
オブ・メディカル・ケミストリー(Journal o
f Medical Chemistry)」第18
巻、第1004〜1010頁(1975年)参照〕を用
いて合成でき、化合物(d−1)、第2に、ヒドロキシ
ル基を有するマレイミド化合物と分子中に1個の酸無水
物基を有する化合物とのハーフエステル化物(d−2)
等を挙げることができる。
としては、例えば、反応式
ルデヒドとから、あるいは反応式
アミノアルコールとから、公知の技術(例えば、米国特
許2526517号明細書、特開平2−268155号
公報参照)などを用いて合成することができる。
酸としては、例えば、アスパラギン、アラニン、β−ア
ラニン、アルギニン、イソロイシン、グリシン、グルタ
ミン、トリプトファン、トレオニン、バリン、フェニル
アラニン、ホモフェニルアラニン、α−メチル−フェニ
ルアラニン、リジン、ロイシン、シクロロイシン、3−
アミノプロピオン酸、α−アミノ酪酸、4−アミノ酪
酸、アミノ吉草酸、6−アミノカプロン酸、7−アミノ
ヘプタン酸、2−アミノカプリル酸、3−アミノカプリ
ル酸、6−アミノカプリル酸、8−アミノカプリル酸、
9−アミノノナン酸、2−アミノカプリン酸、9−アミ
ノカプリン酸、15−アミノペンタデカン酸、2−アミ
ノパルミチン酸、16−アミノパルミチン酸等が挙げら
れるが、これに限定されるものではない。
ルとしては、例えば、2−アミノエタノール、1−アミ
ノ−2−プロパノール、3−アミノ−1−プロパノー
ル、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−
アミノ−3−フェニル−1−プロパノール、4−アミノ
−1−ブタノール、2−アミノ−1−ブタノール、2−
アミノ−3−メチル−1−ブタノール、2−アミノ−4
メチルチオ−1−ブタノール、2−アミノ−1−ペンタ
ノール、(1−アミノシクロペンタン)メタノール、6
−アミノ−1−ヘキサノール、7−アミノ−1−ヘプタ
ノール、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、等な
どが挙げられるが、これに限定されるものではない。
化合物の具体例としては、無水マレイン酸、無水コハク
酸、無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラ
ヒドロ無水フタル酸、メチル−ヘキサヒドロ無水フタル
酸、メチル−テトラヒドロ無水フタル酸等を挙げること
ができる。
前記ヒドロキシル基を有するマレイミド化合物中の水酸
基1化学当量と前記分子中に1個の酸無水物基を有する
化合物中の無水物基約1化学当量を反応させることによ
り得ることができる。反応温度は、60〜100℃が好
ましく、反応時間は1〜10時間が好ましい。反応時に
必要に応じて、有機溶剤を使用することもできる。
(d)は、市場より容易に入手することができる。例え
ば、昭和電工(株)製、品名MOIを挙げることができ
る。
無水マレイン酸、無水コハク酸、パーフルオロ無水コハ
ク酸、ドデセニル無水コハク酸、無水フタル酸、テトラ
ヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチ
ルテトラヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水
フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等を挙げる
ことができる。前記、重合性化合物(A−1)〜(A−
5)の中で代表的なものとして、重合性化合物(A−
3)及び(A−4)について詳細に述べる。
記、構造式〔1〕で表されるテルペンジフェノールジグ
リシジルエーテル(a)中のエポキシ基と(メタ)アク
リル酸(b)とマレイミド基含有モノカルボン酸(c)
のカルボキシル基を反応させることにより得ることがで
きる。(a)成分中のエポキシ基1当量に対して(b)
成分と(c)成分の総量中のカルボキシル基0.5〜
1.05当量を反応させるのが好ましく、特に好ましく
は0.9〜1.01当量を反応させる。(b)成分と
(c)成分の総量を100重量部とした場合、(b)成
分は5〜95重量部が好ましく、特に好ましくは30〜
70重量部であり、(c)成分は、5〜95重量部が好
ましく、特に好ましくは30〜70重量部である。
−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン、メチルエ
チルケトン、トテラヒドロフラン、γ−ブチロラクト
ン、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレング
リコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレング
リコールモノメチルエーテルアセテート、酢酸ブチルエ
ステル、酢酸エチルエステル、ソルベントナフサ等の有
機溶剤や後記の(A)成分以外のエチレン性不飽和基含
有化合物(B)中の(メタ)アクリレートモノマー類等
を使用することができる。反応を促進するために反応触
媒として、テトラメチルアンモニウムクロライド、N,
N−ジメチルアミノフェノール、トリフェニルホスフィ
ン、トリフェニルスチビン等の塩基性化合物等を使用す
るのが好ましい。反応温度は、80〜150℃が好まし
く、反応時間は10〜40時間が好ましい。又、反応
中、重合を防止するために、重合禁止剤を使用するのが
好ましく、例えば、ハイドロキノン、メチルハイドロキ
ノン、P−メトキシフェノール、フェノチアジン、2,
4,6−t−ブチルフェノール等を挙げることができ
る。
重合性化合物(Aー3)中の水酸基と2−イソシアネー
トエチルメタクリレート(d)のイソシアネート基を反
応させることにより得ることができる。重合性化合物
(A−3)中の水酸基1当量に対して(d)成分中のイ
ソシアネート基0.1〜1.0当量を反応させることが
好ましく、特に好ましくは、0.3〜1.0当量を反応
させる。反応温度は40〜100℃が好ましく、反応時
間は1〜20時間が好ましい。重合性化合物(A−1)
は、前記式〔1〕で表わされるテルペンジフェノールジ
グリシジルエーテル(a)中のエポキシ基と(メタ)アク
リル酸(b)のカルボキシル基を反応させることにより
得ることができる。又、重合性化合物(A−2)は、前
記式〔1〕で表わされるテルペンジフェノールジグリシ
ジルエーテル(a)中のエポキシ基とマレイミド基含有
モノカルボン酸(c)のカルボキシル基を反応させるこ
とにより得ることができる。又、重合成化合物(A−
5)は、前記重合性化合物(A−1)、(A−2)及び
(A−3)中の水酸基と前記多塩基酸無水物(e)の無水
物基とを反応させることにより得ることができる。
不飽和基含有化合物(B)を使用する。(B)成分の具
体例としては、(メタ)アクリレートモノマー類、(メ
タ)アクリレートオリゴマー類、マレイミド化合物類、
ビニルエーテル化合物類及びN−ビニル化合物類等を挙
げることができる。(メタ)アクリレートモノマー類の
具体例としては、ドデシル(メタ)アクリレート、2−
エチルヘキシル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフ
ルフリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)
アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート、ト
リブロモフェニル(メタ)アクリレート、メトキシフェ
ニル(メタ)アクリレート、シアノフェニル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、グリシジル(メタ)アクリレート、カルビトール
(メタ)アクリレート等の単官能(メタ)アクリレー
ト。ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、5−エ
チル−2−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチ
ル)−5−ヒドロキシメチル−1,3−ジオキサンのジ
・アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)
アクリレートジプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、1,4−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
1,6−ヘキサンジオールポリエトキシジ(メタ)アク
リレート、ネオペンチルグリコールポリプロポキシジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(又
はテトラ)(メタ)アクリレートネオペンチルグリコー
ルのε−カプロラクトン付加物のジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパンのε−カプロラクトン付加
物のトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
のε−カプロラクトン付加物のトリ又はテトラ(メタ)
アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ又はヘキ
サ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールのε
−カプロラクトン付加物のポリ(メタ)アクリレート、
ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレー
ト、テトラブロモビスフェノールAポリエトキシジ(メ
タ)アクリレート、ビスフェノールAポリエトキシジ
(メタ)アクリレート、ビスフェノールヘキサフルオロ
プロピルポリエトキシジ(メタ)アクリレート、水添ビ
スフェノールヘキサフルオロプロピルポリエトキシジ
(メタ)アクリレート等の多官能性(メタ)アクリレー
ト等を挙げることができる。
例としては、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレ
タン(メタ)アクリレート及びエポキシ(メタ)アクリ
レートを代表的なものとして挙げることができる。
例としては、(ポリ)エチレングリコール、(ポリ)プ
ロピレングリコール、(ポリ)テトラメチレングリコー
ル、(ポリ)ブチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5
−ペンタンジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタ
ノール、ビスフェノールAポリエトキシジオール、水添
ビスフェノールA、トリメチロールプロパン等のポリオ
ール成分とマレイン酸、コハク酸、フマル酸、アジピン
酸、フタル酸、イソフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、
テトラヒドロフタル酸、ダイマー酸、セバチン酸、アゼ
ライン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等の多塩
基酸及びこれらの無水物との反応物であるポリエステル
ポリオールの(メタ)アクリレート;前記ポリオール成
分と多塩基酸及びこれらの無水物とε−カプロラクトン
との反応物である環状ラクトン変性ポリエステルポリオ
ールの(メタ)アクリレート等の多官能性ポリエステル
(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
しては、有機イソシアネート化合物とポリオール化合物
と水酸基含有(メタ)アクリレート化合物との反応物を
代表的なものとして挙げることができる。
は、P−フェニレンジイソシアネート、m−フェニレン
ジイソシアネート、P−キシレンジイソシアネート、m
−キシレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソ
シアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフタレン
ジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート類;イソ
ホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、
4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、
水添キシレンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシ
アネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族又は脂環
構造のジイソシアネート類;イソシアネートモノマーの
1種類以上のビュレット体又は、上記ジイソシアネート
化合物を三量化したイソシアネート体等のポリイソシア
ネート;等が挙げられる。
記、ポリオール成分、ポリエステルポリオール、環状ラ
クトン変性ポリエステルポリオール等を挙げることがで
きる。
具体例としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、シク
ロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート、4
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールトリ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−
3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレートなどを挙
げることができる。
しては、2官能性以上のエポキシ基を含有するエポキシ
樹脂と(メタ)アクリル酸とを反応させて得られる生成
物を挙げることができる。
ノールAジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールA
ジグリシジルエーテル、ビスフェノールヘキサフルオロ
アセトンジグリシジルエーテル、テトラブロモビスフェ
ノールAジグリシジルエーテル、1,3−ビス〔1−
(2,3−エポキシプロポキシ)−1−トリフルオロメ
チル−2,2,2−トリフルオロエチル〕ベンゼン、
1,4−ビス〔1−(2,3−エポキシプロポキシ)−
1−トリフルオロメチル−2,2,2−トリフルオロエ
チル〕ベンゼン、4,4’−ビス(2,3−エポキシプ
ロポキシ)オクタフルオロビフェニル、スピログリコー
ルジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグ
リシジルエーテル、フェノールノボラック型エポキシ樹
脂等が代表的なものとして挙げることができるが、これ
に限定されるものではない。
多塩基酸無水物(例、無水コハク酸、無水フタル酸、テ
トラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、
パーフルオロ無水コハク酸、パーフルオロヘキサヒドロ
無水フタル酸等)を反応させて得られるカルボキシル基
変性エポキシ(メタ)アクリレートに好ましく使用する
ことができる。
レイミド基を含有する化合物であれば使用可能であり、
特開昭58−40374号に記載されている1〜3官能
性マレイミド化合物、特開平3−12414号に記載の
マレイミド基含有ウレタンオリゴマー等を挙げることが
できる。
ルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−n−プロピ
ルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−アリ
ルマレイミド、N−n−ブチルマレイミド、N−2−メ
チル−プロピルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイ
ミド、N−2−エチルヘキシルマレイミド、N−(2−
ジメチルアミノエチル)マレイミド、N−(1−メトキ
シメチルプロピル)マレイミド、N−N’−1,6−ヘ
キサンビスマレイミド、ビス(3−N−マレイミドプロ
ピル)ポリテトラメチレングリコール、ビス(2−N−
マレイミドプロピル)ポリプロピレングリコールビス
(2−N−マレイミドエチル)ポリエチレングリコー
ル、1,2(1,3または1,4)−ビス(N−マレイ
ミドメチル)シクロヘキサン、
化合物のマレイミド基中の不飽和基炭素原子に結合した
水素原子が塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基、
メトキシ基等で置換されたマレイミド化合物等を挙げる
ことができる。
は、ヒドロキシメチルビニルエーテル、クロロメチルビ
ニルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、1,
4−ブタンジオールジビニルエーテル、1,6−ヘキサ
ンジオールジビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビ
ニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエー
テル、シクロヘキサンジメタノールモノ又はジビニルエ
ーテル、シクロヘキサンモノ又はジビニルエーテル、ト
リエチレングリコールジビニルエーテル、ポリテトラメ
チレングリコールジビニルエーテル、ポリウレタンポリ
ビニルエーテル、ポリエステルポリビニルエーテル等を
挙げることができる。
−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−
ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド等を挙げ
ることができる。
基含有化合物(B)の好ましいものとしては、アクリレ
ートモノマー類、アクリレートオリゴマー類及びマレイ
ミド化合物類等を挙げることができる。
(C)を使用する。光重合開始剤(C)の具体例として
は、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジエ
トキシ−2−フェニルアセトフェノン、ベンゾフェノ
ン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−
2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンゾ
インエチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、
ベンゾインイソプロピルエーテル、1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、メチルベンゾイソホメー
ト、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホス
フィンオキサイド等が挙げられる。
(A)〜(C)成分の使用割合としては、(A)成分1
00重量部に対して、(B)成分は10〜500重量部
が好ましく、特に好ましくは20〜200重量部であ
り、(A)+(B)成分の総量100重量部に対して、
(C)成分は0〜10重量部が好ましく、特に好ましく
は0.05〜6重量部である。
ランカップリング剤、チタン系カップリグ剤、可とう性
付与剤、特性改質剤等を加えることができる。これらの
材料を単独あるいは混合して主成分に加えることにより
樹脂組成物の特性を改質することができる。
めるために加えるシランカップリング剤としては、γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミ
ノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、
N−β−(アミノエチル)−β−(アミノエチル)−γ
−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカ
プトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエ
チル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸
塩、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−クロロプロピ
ルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、γ−
アニリノプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメト
キシシラン、オクタデシルジメチル〔3−(トリメトキ
シシリル)プロピル〕アンモニウムクロライド、γ−ク
ロロプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプト
プロピルメチルジメトキシシラン、メチルトリクロロシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシ
プロピルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、などが挙げられる。
分及び前記のカップリグ剤等を混合、溶解し、クリーン
ルーム内でのロ過をすることにより得ることができる。
はクラッドは通常の高分子樹脂を用いる場合とコア材と
同様の紫外線硬化樹脂を用いる場合では若干異なるが、
その例として、
コアよりも屈折率の小さな樹脂を塗布する。塗布後、加
熱により溶媒を除去又は、そのまま、紫外線を照射して
硬化する。 (2)、この上にコアとなる本発明の樹脂を塗布し、次
に、導波路パターンを有するネガマスクを介して紫外線
を照射し硬化した。その後、この試料を有機溶剤、水と
水溶性有機溶剤の混合物あるいは希アルカリ水溶液等で
現像したところ、マスクパターンに従い、光照射部のみ
硬化し、導波路パターンが作製できた。 (3)、その後、この上にクラッド用の高分子樹脂又は
紫外線硬化樹脂を塗布し、加熱により溶媒を除去又は、
そのまま、紫外線を照射し硬化する。ここで下層クラッ
ド、並びに最後に形成するコア側面部及び上部のクラッ
ドは同じ屈折率であることが望ましく、同一の材料であ
る方が好適である。更に、クラッドに紫外線硬化樹脂を
用いた場合、最上面表面が平坦化できる。この場合、多
層の光配線が可能になり、多層化を行う場合は、上記
(2)、(3)を繰り返せばよい。
説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。 (合成実施例) 実施例1
エーテル439g、プロピレングリコールモノメチルア
セテート125.4g、アクリル酸72.06g、マレ
イミドカプロン酸197g及びP−メトキシフェノール
0.4gを仕込み、90℃に加熱し溶解した。溶解後、
60℃に冷却し、トリフェニルホスフィン2.1gを仕
込み、98℃で約32時間反応(反応液の酸価(mgK
OH/g)が0.5以下になるまで。)し、固形分85
%の生成物を得た。NMR分析及びGC−MS分析によ
り生成物の主成分は、下記の構造式のものであることを
確認した。
エーテル439g、プロピレングリコールモノメチルア
セテート171.2g、アクリル酸144.1g及びP
−メトキシフェノール0.3gを仕込み、90℃に加熱
し、溶解した。溶解後、60℃に冷却し、トリフェニル
ホスフィン1.46gを仕込み、98℃で約32時間反
応(反応液の酸価(mgKOH/g)が0.5以下にな
るまで。)し、次いで60℃まで冷却し、無水コハク酸
100gを仕込み、90℃で約10時間反応し、反応混
合液中の無水物基がなくなるまで反応を行ない、固形分
80%の固形分酸価(mgKOH/g)82生成物を得
た。NMR分析及びGC−MS分により生成物の主成分
は、下記の構造式のものであることを確認した。
グリシジルエーテルとアクリル酸の反応物に無水コハク
酸の反応生成物93.75g、5−エチル−2−(2−
ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキ
シメチル−1,3−ジオキサンのジアクリレート25g
及び1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(光
重合開始剤)3gから調製した樹脂組成物(a)を準備
した。この樹脂組成物(a)の硬化後の屈折率は、波長
589nmで1.569であった。
テルペンジフェノールジグリシジルエーテルとアクリル
酸とマレイミドカプロン酸の反応生成物56.3g、下
記構造式で表されるフッ素原子含有ジアクリレート5
2.1g、
ートにより塗布して、80℃で20分乾燥後、その全面
に紫外線を照射して10μmの下部クラッド層を作製し
た。
樹脂組成物(a)をスピンコートにより乾燥後の厚さが
5μmになるように塗布した。なお、下部クラッド層の
硬化後の屈折率は波長589nmで1.490であっ
た。
ーンを有するネガマスクを介して紫外線を照射し、その
後、この試料を1%Na2CO3水溶液を用いて現像し、
導波路パターンを作製した。その後、この導波路パター
ンおよび下部クラッド層の上に、前記樹脂組成物(b)
を15μmの厚さに塗布し、80℃で30分間乾燥し、
次いで紫外線を照射して硬化させ光導波路を作製した。
この操作により、硬化後の屈折率1.490の樹脂組成
物(b)の硬化物からなる下部クラッド層と上部クラッ
ド層および屈折率1.569の樹脂組成物(a)の硬化
物からなるコアを有するマルチモードチャンネル導波路
が作製できた。
し、150℃の乾燥器に24時間放置後、633nmの
He−Neレーザー光を用いて光導波損失を調べたら
0.26dB/cmであった。
にも優れ、また平坦化も容易であるため多層の光配線が
可能な光導波路が実現できる。
Claims (4)
- 【請求項1】テルペンジフェノールジグリシジルエーテ
ル(a)と(メタ)アクリル酸(b)及び/又はマレイ
ミド基含有モノカルボン酸(c)の反応物(I)又は、
反応物(I)の水酸基と2−イソシアネートエチルメタ
クリレート(d)の反応物(II)又は、反応物(I)
の水酸基と多塩基酸無水物(e)の反応物(III)か
ら選択される1種以上の重合性化合物(A)。 - 【請求項2】請求項1記載の重合性化合物(A)と
(A)成分以外のエチレン性不飽和基含有化合物(B)
を含有することを特徴とする樹脂組成物。 - 【請求項3】光重合開始剤(C)を含有する請求項1又
は2に記載の樹脂組成物。 - 【請求項4】請求項2または3記載の樹脂組成物の硬化
物。
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