JP2003292444A - インスリン分泌促進剤 - Google Patents

インスリン分泌促進剤

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JP2003292444A JP2003026881A JP2003026881A JP2003292444A JP 2003292444 A JP2003292444 A JP 2003292444A JP 2003026881 A JP2003026881 A JP 2003026881A JP 2003026881 A JP2003026881 A JP 2003026881A JP 2003292444 A JP2003292444 A JP 2003292444A
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俊一 神谷
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徹夫 遠藤
Soji Koizumi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糖尿病を効果的に治療するためのインスリン
分泌促進活性を有する薬剤、日々摂取することで糖尿病
を改善、予防または治療することが可能な飲食品または
動物用飼料を提供することを目的とする。 【解決手段】 ガラクトースを含有し、かつ二糖以上で
ある糖質およびその誘導体ならびにN-アセチルノイラミ
ン酸を含有する糖質およびその誘導体からなる群から選
ばれる少なくとも1種類を有効成分として含有する、イ
ンスリン分泌促進剤、血糖値上昇抑制剤、糖尿病改善
剤、成長促進剤および母乳中のインスリン増加剤、なら
びにインスリン分泌促進作用、血糖上昇抑制作用、糖尿
病改善作用、成長促進作用もしくは母乳中のインスリン
増加作用を有する飲食品、飼料、飲食品用添加物または
飼料量添加物が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インスリン分泌促
進剤、血糖上昇抑制剤および糖尿病改善剤、成長促進
剤、母乳中のインスリンの増加剤に関する。また本発明
は、インスリン分泌促進作用、血糖上昇抑制作用、糖尿
病改善作用または母乳中のインスリンを増加させる作用
を有する飲食品、飼料、飲食品用添加剤または飼料用添
加剤に関する。また本発明は、成長促進作用を有する乳
幼児用栄養組成物、飼料、乳幼児用栄養組成物用の添加
剤または飼料用添加剤に関する。
【0002】
【従来の技術】糖尿病は、脳卒中や心臓病の危険因子と
なることが知られており、また、網膜症、神経症、腎障
害、白内障などの合併症を引き起こす。1998年の厚
生省の調査によれば、糖尿病が強く疑われる人が690
万人、糖尿病の可能性を否定出来ない人を合わせると1
370万人と推計されている。
【0003】社団法人日本病院会の調査では、1999
年に人間ドックを受診した人の12.4%に耐糖能の異
常が認められたとしている。糖尿病の成因は完全に解明
されてはいないが、膵臓のベータ細胞の破壊によってイ
ンスリン分泌が不全となったI型糖尿病と、インスリン
に対する組織の感受性が低下したII型糖尿病とに大別さ
れている。
【0004】日本人のII型糖尿病はインスリン分泌が相
対的に不足している場合が多いといわれており、インス
リン分泌促進剤が多用されている。糖尿病発症の予防法
としては、動物性脂肪、単純糖質や食塩の過剰摂取の是
正、食物繊維の摂取の奨励などが言われているが、確実
な効果を有する方法として確立したものは無い。糖尿病
の治療法としては、I型糖尿病に対してはインスリンの
注射が一般的であり、II型糖尿病に対してはインスリン
抵抗性改善薬であるチアゾリジン誘導体やビグアナイド
剤などが用いられている。糖尿病の予防または改善のた
めの食品としては、難消化性糖質であるマルチトール、
食物繊維であるキチンおよびキトサン、ガガイモ科の植
物であるギムネマ・シルベスタ、桑科植物である桑の葉
などが知られている(例えば、非特許文献1参照)。こ
れらの糖尿病予防または改善作用の機構としては、腸管
からの甘味物質の難吸収性、糖質分解酵素阻害作用によ
る血中糖濃度上昇の緩和などが考えられている。
【0005】また、単糖類であるL−アラビノース、L
−フコース、2−デオキシ−D−ガラクトース、D−キ
シロース、L−キシロース、D−リボース、D−タガト
ース、D−リブロース、D−リキソース、D−キシルロ
ースがα−グリコシダーゼを阻害することに基づいた高
血糖改善剤または食品が知られている(例えば、特許文
献1参照)。
【0006】インスリンは、血糖値の上昇に伴い膵臓の
ベータ細胞から分泌されるホルモンで、筋肉および肝臓
のタンパク合成およびグリコーゲン合成の促進、脂肪組
織での糖の取り込みと利用の促進および脂肪分解の抑制
などの作用を有することが知られており、乳幼児等の成
長を促進する。また、食後あるいはグルコース負荷によ
り、血漿中のインスリン量の増加に伴い、母乳中のイン
スリン量が増加することが報告されている(例えば、非
特許文献2参照)。
【0007】糖尿病を効果的に治療するための薬剤、日
々摂取することで糖尿病を改善、予防または治療するこ
とが可能な飲食品または動物用飼料の開発が求められて
いる。
【0008】
【特許文献1】米国特許第468734号明細書
【0009】
【非特許文献1】フードスタイル21,1998年,2
巻,5号,P.35−55
【0010】
【非特許文献2】ゴディセン・ズボルニク・ナ・メディ
シンスキオト・ファクルテト・ボ・スコピエ(Godisen
Zbornik na Medicinskiot Fakultet vo Skopje),(マ
ケドニア),1975年,21巻,P.35−41
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
スリン分泌促進剤、血糖値上昇抑制剤、糖尿病改善剤、
成長促進剤または母乳中のインスリンの増加剤を提供す
ることにある。また本発明の目的は、インスリン分泌促
進作用、血糖値上昇抑制作用、糖尿病改善作用または母
乳中のインスリンを増加させる作用を有する飲食品、飼
料、飲食品用添加剤または飼料用添加剤を提供するこ
と、および成長促進作用を有する乳幼児用栄養組成物、
飼料、乳幼児用栄養組成物用の添加剤、飼料用添加剤を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の(1)
〜(69)に関する。 (1)ガラクトースを含有し、かつ二糖以上である糖質
およびその誘導体ならびにN−アセチルノイラミン酸を
含有する糖質およびその誘導体からなる群から選ばれる
少なくとも1種類を有効成分として含有するインスリン
分泌促進剤。 (2)ガラクトースを含有し、かつ二糖以上である糖質
が、ガラクトースを含有し、さらにN−アセチルグルコ
サミンまたはグルコースを含有する糖質である、(1)
記載のインスリン分泌促進剤。 (3)ガラクトースを含有し、さらにN−アセチルグル
コサミンまたはグルコースを含有する糖質が、N−アセ
チルラクトサミンまたはラクトースを含有する糖質であ
る、(2)記載のインスリン分泌促進剤。 (4)N−アセチルラクトサミンを含有する糖質が、N
−アセチルラクトサミンまたはラクト−N−ネオテトラ
オースである(3)記載のインスリン分泌促進剤。 (5)ラクトースを含有する糖質が、ラクト−N−ネオ
テトラオース、グロボトリオース、3’−シアリルラク
トース、6’−シアリルラクトースまたは2’−フコシ
ルラクトースである(3)記載のインスリン分泌促進
剤。
【0013】(6)N−アセチルノイラミン酸を含有す
る糖質が、3’−シアリルラクトース、6’−シアリル
ラクトースまたはN−アセチルノイラミン酸である
(1)項記載のインスリン分泌促進剤。 (7)(1)〜(6)のいずれかに記載のインスリン分
泌促進剤を含むインスリン分泌促進作用を有する飲食
品。 (8)飲食品が、乳幼児用栄養組成物である(7)記載
の飲食品。 (9)(1)〜(6)のいずれかに記載のインスリン分
泌促進剤を含むインスリン分泌促進作用を有する飼料。 (10)(1)〜(6)のいずれかに記載のインスリン
分泌促進剤を含むインスリン分泌促進作用を有する飲食
品用添加剤。
【0014】(11)飲食品用添加剤が、乳幼児用栄養
組成物用の添加剤である(10)記載の飲食品用添加
剤。 (12)(1)〜(6)のいずれかに記載のインスリン
分泌促進剤を含むインスリン分泌促進作用を有する飼料
用添加剤。 (13)動物に、(1)〜(6)のいずれかに記載のイ
ンスリン分泌促進剤を投与することまたは(8)記載の
飼料を給餌することを特徴とする動物のインスリン分泌
を促進させる方法。 (14)動物が、家畜、家禽または養殖魚である(1
3)記載の方法。 (15)経口または注射により投与されることを特徴と
する、(1)〜(6)のいずれかに記載のインスリン分
泌促進剤。
【0015】(16)ガラクトースを含有し、かつ二糖
以上である糖質およびその誘導体ならびにN−アセチル
ノイラミン酸を含有する糖質およびその誘導体からなる
群から選ばれる少なくとも1種類を有効成分として含有
する血糖上昇抑制剤。 (17)ガラクトースを含有し、かつ二糖以上である糖
質が、ガラクトースを含有し、さらにN−アセチルグル
コサミンまたはグルコースを含有する糖質またはその誘
導体である、(16)記載の血糖上昇抑制剤。 (18)ガラクトースを含有し、さらにN−アセチルグ
ルコサミンまたはグルコースを含有する糖質が、N−ア
セチルラクトサミンまたはラクトースを含有する糖質で
ある、(17)記載の血糖上昇抑制剤。 (19)N−アセチルラクトサミンを含有する糖質が、
N−アセチルラクトサミンまたはラクト−N−ネオテト
ラオースである(18)記載の血糖上昇抑制剤。 (20)ラクトースを含有する糖質が、ラクト−N−ネ
オテトラオース、グロボトリオース、3’−シアリルラ
クトース、6’−シアリルラクトースまたは2’−フコ
シルラクトースである(18)記載の血糖上昇抑制剤。
【0016】(21)N−アセチルノイラミン酸を含有
する糖質が、3’−シアリルラクトース、6’−シアリ
ルラクトースまたはN−アセチルノイラミン酸である
(16)記載の血糖上昇抑制剤。 (22)(16)〜(21)のいずれかに記載の血糖上
昇抑制剤を含む血糖上昇抑制作用を有する飲食品。 (23)(16)〜(21)のいずれかに記載の血糖上
昇抑制剤を含む血糖上昇抑制作用を有する飼料。 (24)(16)〜(21)のいずれかに記載の血糖上
昇抑制剤を含む血糖上昇抑制作用を有する飲食品用添加
剤。 (25)(16)〜(21)のいずれかに記載の血糖上
昇抑制剤を含む血糖上昇抑制作用を有する飼料用添加
剤。
【0017】(26)動物に、(16)〜(21)のい
ずれかに記載の血糖上昇抑制剤を投与することまたは
(23)記載の飼料を給餌することを特徴とする動物の
血糖上昇を抑制させる方法。 (27)動物が、家畜、家禽または養殖魚である(2
6)記載の方法。 (28)経口または注射により投与されることを特徴と
する、(16)〜(21)のいずれかに記載の血糖上昇
抑制剤。 (29)ガラクトースを含有し、かつ二糖以上である糖
質およびその誘導体ならびにN−アセチルノイラミン酸
を含有する糖質およびその誘導体からなる群から選ばれ
る少なくとも1種類を有効成分として含有する糖尿病改
善剤。 (30)ガラクトースを含有し、かつ二糖以上である糖
質が、ガラクトースを含有し、さらにN−アセチルグル
コサミンまたはグルコースを含有する糖質である、(2
9)記載の糖尿病改善剤。
【0018】(31)ガラクトースを含有し、さらにN
−アセチルグルコサミンまたはグルコースを含有する糖
質が、N−アセチルラクトサミンまたはラクトースを含
有する糖質である、(30)記載の糖尿病改善剤。 (32)N−アセチルラクトサミンを含有する糖質が、
N−アセチルラクトサミンまたはラクト−N−ネオテト
ラオースである(31)記載の糖尿病改善剤。 (33)ラクトースを含有する糖質が、ラクト−N−ネ
オテトラオース、グロボトリオース、3’−シアリルラ
クトース、6’−シアリルラクトースまたは2’−フコ
シルラクトースである(31)記載の糖尿病改善剤。 (34)N−アセチルノイラミン酸を含有する糖質が、
3’−シアリルラクトース、6’−シアリルラクトース
またはN−アセチルノイラミン酸である(29)記載の
糖尿病改善剤。 (35)(29)〜(34)のいずれかに記載の糖尿病
改善剤を含む糖尿病改善剤作用を有する飲食品。
【0019】(36)(29)〜(34)のいずれかに
記載の糖尿病改善剤を含む糖尿病改善作用を有する飼
料。 (37)(29)〜(34)のいずれかに記載の糖尿病
改善剤を含む糖尿病改善作用を有する飲食品用添加剤。 (38)(29)〜(34)のいずれかに記載の糖尿病
改善剤を含む糖尿病改善作用を有する飼料用添加剤。 (39)動物に、(29)〜(34)のいずれかに記載
の糖尿病改善剤を投与することまたは(36)記載の飼
料を給餌することを特徴とする動物の糖尿病を改善させ
る方法。 (40)動物が、家畜、家禽または養殖魚である(3
9)記載の方法。
【0020】(41)経口または注射により投与される
ことを特徴とする、(29)〜(34)のいずれかに記
載の糖尿病改善剤。 (42)ガラクトースを含有し、かつ二糖以上である糖
質およびその誘導体ならびにN−アセチルノイラミン酸
を含有する糖質およびその誘導体からなる群から選ばれ
る少なくとも1種類を有効成分として含有する成長促進
剤。 (43)ガラクトースを含有し、かつ二糖以上である糖
質が、ガラクトースを含有し、さらにN−アセチルグル
コサミンまたはグルコースを含有する糖質である、(4
2)記載の成長促進剤。 (44)ガラクトースを含有し、さらにN−アセチルグ
ルコサミンまたはグルコースを含有する糖質が、N−ア
セチルラクトサミンまたはラクトースを含有する糖質で
ある、(43)記載の成長促進剤。 (45)N−アセチルラクトサミンを含有する糖質が、
N−アセチルラクトサミンまたはラクト−N−ネオテト
ラオースである(44)記載の成長促進剤。
【0021】(46)ラクトースを含有する糖質が、ラ
クト−N−ネオテトラオース、グロボトリオース、3’
−シアリルラクトース、6’−シアリルラクトースまた
は2’−フコシルラクトースである(44)記載の成長
促進剤。 (47)N−アセチルノイラミン酸を含有する糖質が、
3’−シアリルラクトース、6’−シアリルラクトース
またはN−アセチルノイラミン酸である(42)記載の
成長促進剤。 (48)(42)〜(47)のいずれかに記載の成長促
進剤を含む成長促進作用を有する乳幼児用栄養組成物。 (49)(42)〜(47)のいずれかに記載の成長促
進剤を含む成長促進作用を有する飼料。 (50)(42)〜(47)のいずれかに記載の成長促
進剤を含む成長促進作用を有する乳幼児用栄養組成物用
の添加剤。
【0022】(51)(42)〜(47)のいずれかに
記載の成長促進剤を含む動物の成長促進作用を有する飼
料用添加剤。 (52)動物に、(42)〜(47)のいずれかに記載
の成長促進剤を投与することまたは(49)記載の飼料
を給餌することを特徴とする動物の成長を促進させる方
法。 (53)動物が、家畜、家禽または養殖魚である(5
2)記載の方法。 (54)経口または注射により投与されることを特徴と
する、(42)〜(47)のいずれかに記載の成長促進
剤。 (55)ガラクトースを含有し、かつ二糖以上である糖
質およびその誘導体ならびにN−アセチルノイラミン酸
を含有する糖質およびその誘導体からなる群から選ばれ
る少なくとも1種類を有効成分として含有する母乳中の
インスリンの増加剤。
【0023】(56)ガラクトースを含有し、かつ二糖
以上である糖質が、ガラクトースを含有し、さらにN−
アセチルグルコサミンまたはグルコースを含有する糖質
である、(55)記載の母乳中のインスリンの増加剤。 (57)ガラクトースを含有し、さらにN−アセチルグ
ルコサミンまたはグルコースを含有する糖質が、N−ア
セチルラクトサミンまたはラクトースを含有する糖質で
ある、(56)記載の母乳中のインスリンの増加剤。 (58)N−アセチルラクトサミンを含有する糖質が、
N−アセチルラクトサミンまたはラクト−N−ネオテト
ラオースである(57)記載の母乳中のインスリンの増
加剤。 (59)ラクトースを含有する糖質が、ラクト−N−ネ
オテトラオース、グロボトリオース、3’−シアリルラ
クトース、6’−シアリルラクトースまたは2’−フコ
シルラクトースである(57)記載の母乳中のインスリ
ンの増加剤。 (60)N−アセチルノイラミン酸を含有する糖質が、
3’−シアリルラクトース、6’−シアリルラクトース
またはN−アセチルノイラミン酸である(55)記載の
母乳中のインスリンの増加剤。
【0024】(61)(55)〜(60)のいずれかに
記載の母乳中のインスリンの増加剤を含む母乳中のイン
スリンを増加させる作用を有する飲食品。 (62)(55)〜(60)のいずれかに記載の母乳中
のインスリンの増加剤を含む母乳中のインスリンを増加
させる作用を有する飼料。 (63)(55)〜(60)のいずれかに記載の母乳中
のインスリンの増加剤を含む母乳中のインスリンを増加
させる作用を有する飲食品用添加剤。 (64)(55)〜(60)のいずれかに記載の母乳中
のインスリンの増加剤を含む母乳中のインスリン量を増
加させる作用を有する飼料用添加剤。 (65)動物に、(55)〜(60)のいずれかに記載
の母乳中のインスリンの増加剤を投与することまたは
(62)記載の飼料を給餌することを特徴とする動物の
母乳中のインスリンを増加させる方法。
【0025】(66)動物が、家畜である(65)記載
の方法。 (67)経口または注射により投与されることを特徴と
する、(55)〜(60)のいずれかに記載の母乳中の
インスリンの増加剤。 (68)(55)〜(60)のいずれかに記載の母乳中
のインスリンの増加剤を投与した動物または(62)記
載の飼料を給餌した動物の母乳を給餌することを特徴と
する動物の成長を促進させる方法。 (69)動物が、家畜である(68)記載の方法。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明のインスリン分泌促進剤、
血糖上昇抑制剤、糖尿病改善剤、成長促進剤または母乳
中のインスリンの増加剤としては、ガラクトースを含有
し、かつ二糖以上である糖質およびその誘導体ならびに
N−アセチルノイラミン酸を含有する糖質およびその誘
導体から選ばれる少なくとも一種類を有効成分として含
有するものがあげられる。
【0027】ガラクトースを含有し、かつ二糖以上であ
る糖質としては、ガラクトースを含有し、かつ二糖以上
である糖質であればいかなるものでも用いることができ
るが、好ましくはガラクトースを含有し、さらにN−ア
セチルグルコサミンまたはグルコースを含有する糖質、
より好ましくはN−アセチルラクトサミンまたはラクト
ースを含有する糖質があげられる。
【0028】ガラクトースを含有し、さらにN−アセチ
ルグルコサミンまたはグルコースを含有する糖質として
は、N−アセチルラクトサミン、グロボトリオース、
2’−フコシルラクトース、3’−シアリルラクトー
ス、6’−シアリルラクトース、2’−フコシル−N−
アセチルラクトサミン、3’−シアリル−N−アセチル
ラクトサミン、6’−シアリル−N−アセチルラクトサ
ミン、ラクト−N−テトラオース、ラクト−N−ネオテ
トラオース、2’−フコシルラクト−N−テトラオー
ス、2’−フコシルラクト−N−ネオテトラオース、
3’−シアリルラクト−N−テトラオース、6’−シア
リルラクト−N−テトラオース、3’−シアリルラクト
−N−ネオテトラオース、6’−シアリルラクト−N−
ネオテトラオースなどがあげられる。
【0029】N−アセチルラクトサミンを含有する糖質
としては、N−アセチルラクトサミン、2’−フコシル
−N−アセチルラクトサミン、3’−シアリル−N−ア
セチルラクトサミン、6’−シアリル−N−アセチルラ
クトサミン、ラクト−N−ネオテトラオース、2’−フ
コシルラクト−N−ネオテトラオース、3’−シアリル
ラクト−N−ネオテトラオース、6’−シアリルラクト
−N−ネオテトラオースなどがあげられ、好ましくは、
N−アセチルラクトサミン、ラクト−N−ネオテトラオ
ースなどがあげられる。
【0030】ラクトースを含有している糖質としては、
グロボトリオース、2’−フコシルラクトース、3’−
シアリルラクトース、6’−シアリルラクトース、ラク
ト−N−テトラオース、ラクト−N−ネオテトラオー
ス、2’−フコシルラクト−N−テトラオース、2’−
フコシルラクト−N−ネオテトラオース、3’−シアリ
ルラクト−N−テトラオース、6’−シアリルラクト−
N−テトラオース、3’−シアリルラクト−N−ネオテ
トラオース、6’−シアリルラクト−N−ネオテトラオ
ースなどがあげられ、好ましくは、グロボトリオース、
2’−フコシルラクトース、3’−シアリルラクトー
ス、6’−シアリルラクトース、ラクト−N−ネオテト
ラオースなどがあげられる。
【0031】N−アセチルノイラミン酸を含有する糖質
としては、N−アセチルノイラミン酸、3’−シアリル
ラクトース、6’−シアリルラクトース、3’−シアリ
ル−N−アセチルラクトサミン、6’−シアリル−N−
アセチルラクトサミン、3’−シアリルラクト−N−テ
トラオース、6’−シアリルラクト−N−テトラオー
ス、3’−シアリルラクト−N−ネオテトラオース、
6’−シアリルラクト−N−ネオテトラオースなどがあ
げられ、好ましくは、N−アセチルノイラミン酸、3’
−シアリルラクトース、6’−シアリルラクトースなど
があげられる。
【0032】上記糖質は、化学的に合成する方法、上記
糖質をもとより含有する天然物から単離・精製すること
により取得することができる。さらに、市販品を購入す
ることにより取得することもできる。糖質を化学的に合
成する方法としては、Carbohydrates in Chemistry and
Biology (B. Ernst et al. ed., Willey-VCH, 2000)
などがあげられる。具体的には、各種糖質については、
以下の方法があげられる。
【0033】ガラクトースを含む糖質の製造方法として
は、WO98/12343などに記載された方法があげられる。N
−アセチルノイラミン酸を含む糖質の製造方法として
は、US5,374,541などに記載された方法があげられる。
フコースを含む糖質の製造方法としては、WO93/08205な
どに記載された方法があげられる。N−アセチルラクト
サミンの製造方法としては、WO98/12343、Carbohydr. R
es., 316, 179 (1999) などに記載された方法があげら
れる。
【0034】ラクト−N−ネオテトラオースの製造方法
としては、WO98/12343などに記載された方法があげられ
る。グロボトリオースの製造方法としては、WO98/1234
3、Nat. Biotechnol., 16,847 (1998)などに記載された
方法があげられる。3’−シアリルラクトースの製造方
法としては、Appl. Microbiol. Biotechnol., 53, 257
(2000)などに記載された方法があげられる。
【0035】6’−シアリルラクトースの製造方法とし
ては、Appl. Microbiol. Biotechnol., 53, 257 (2000)
などに記載された方法があげられる。2’−フコシルラ
クトースの製造方法としては、J. Ind. Microbiol. Bio
technol., 25, 213 (2000)などに記載の方法があげられ
る。N−アセチルノイラミン酸の製造方法としては、US
5,665,574、Carbohydr. Res., 306, 575 (1998)、EP1,0
81,230などに記載された方法があげられる。
【0036】糖質を天然物から単離する方法としては、
カラムによる方法(日本生化学会編新生化学実験講座3
糖質I(東京化学同人)、1990年)があげられ、
好ましくはゲル濾過カラムクロマトグラフィー、高速液
体クロマトグラフィーなどがあげられる。グロボトリオ
ース、N−アセチルラクトサミン、ラクト−N−ネオテ
トラオース、3’−シアリルラクトース、6’−シアリ
ルラクトース、2’−フコシルラクトース、N−アセチ
ルノイラミン酸は、いずれもシグマ−アルドリッチ社よ
り市販品として購入することができる。
【0037】本発明のインスリン分泌促進剤、血糖上昇
抑制剤、糖尿病改善剤、成長促進剤または母乳中のイン
スリン増加剤は、ガラクトースを含有し、かつ二糖以上
である糖質およびその誘導体ならびにN−アセチルノイ
ラミン酸を含有する糖質およびその誘導体からなる群か
ら選ばれる少なくとも1種類以上を有効成分として含有
していればよいが、必要に応じて薬理学的に許容される
一種もしくはそれ以上の担体、更に必要に応じて他の治
療のための有効成分を含有していてもよい。
【0038】本発明の医薬製剤は、ガラクトースを含有
し、かつ二糖以上である糖質およびその誘導体ならびに
N−アセチルノイラミン酸を含有する糖質およびその誘
導体からなる群から選ばれる少なくとも1種類以上の物
質を必要に応じ担体と一緒に混合し、製剤学の技術分野
においてよく知られている方法により製造される。製剤
の投与形態は、治療に際し最も効果的なものを使用する
のが望ましく、経口投与または、例えば静脈内、腹膜内
もしくは皮下投与などの非経口投与をあげることができ
る。これらのうち、静脈内投与または経口投与が好まし
い。
【0039】投与する剤形としては、錠剤、散剤、顆粒
剤、丸剤、懸濁剤、乳剤、浸剤、カプセル剤、シロップ
剤、注射剤、液剤、エリキシル剤、エキス剤、チンキ
剤、流エキス剤等があげられる。経口投与に適当な、例
えばシロップ剤のような液体調製物は、水、ショ糖、ソ
ルビトール、果糖などの糖類、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコールなどのグリコール類、ごま
油、オリーブ油、大豆油などの油類、p−ヒドロキシ安
息香酸エステル類などの防腐剤、パラオキシ安息香酸メ
チル等のパラオキシ安息香酸誘導体、安息香酸ナトリウ
ム等の保存剤、ストロベリーフレーバー、ペパーミント
などのフレーバー類などの担体を使用して製造できる。
【0040】また、経口投与に適当な、例えば錠剤、散
剤および顆粒剤などは、乳糖、白糖、ブドウ糖、ショ
糖、マンニトール、ソルビトール等の糖類、バレイシ
ョ、コムギ、トウモロコシ等の澱粉、炭酸カルシウム、
硫酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム
等の無機物、結晶セルロース、カンゾウ末、ゲンチアナ
末などの植物末、パインデックスなどの賦形剤、澱粉、
寒天、ゼラチン末、結晶セルロース、カルメロースナト
リウム、カルメロースカルシウム、炭酸カルシウム、炭
酸水素ナトリウム、アルギン酸ナトリウムなどの崩壊
剤、ステアリン酸マグネシウム、タルク、水素添加植物
油、マクロゴール、シリコーン油などの滑沢剤、ポリビ
ニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、メチ
ルセルロース、エチルセルロース、カルメロース、ゼラ
チン、澱粉のり液などの結合剤、脂肪酸エステルなどの
界面活性剤、グリセリンなどの可塑剤などを用いて製造
できる。
【0041】非経口投与に適当な注射剤は、好ましくは
受容者の血液と等張である活性化合物を含む滅菌水性剤
からなる。例えば、注射剤の場合は、塩溶液、ブドウ糖
溶液または塩水とブドウ糖溶液の混合物からなる担体な
どを用いて注射用の溶液を調製する。また、これら非経
口剤においても、前述の防腐剤、保存剤、界面活性剤等
が使用できる。
【0042】本発明の、インスリン分泌促進剤、血糖上
昇抑制剤、糖尿病改善剤、成長促進剤または母乳中のイ
ンスリン増加剤の投与量および投与回数は、投与形態、
患者の年齢、体重、治療すべき症状の性質もしくは重篤
度により異なるが、含有するガラクトースを含有し、か
つ二糖以上である糖質およびその誘導体ならびにN−ア
セチルノイラミン酸を含有する糖質およびその誘導体か
らなる群から選ばれる少なくとも1種類以上の物質の量
として、通常経口の場合、成人一人当り1mg〜50
g、好ましくは5mg〜20gを一日一回ないし数回投
与する。静脈内投与などの非経口投与の場合、成人一人
当り0.1mg〜50g、好ましくは1mg〜10gを
一日一回ないし数回投与する。また、動物に投与する場
合、動物の年齢、種類、症状の性質もしくは重篤度によ
り異なるが、特に制限はなく、体重1kg当たり、0.
1mg〜10g、好ましくは1mg〜1gを一日一回な
いし数回投与する。また、静脈内投与などの非経口投与
の場合、体重1kg当たり0.01mg〜10g、好ま
しくは1mg〜1gを一日一回ないし数回投与する。し
かしながら、これら投与量および投与回数に関しては、
前述の種々の条件により変動する。
【0043】また本発明は、インスリン分泌促進作用、
血糖上昇抑制作用、糖尿病改善作用、成長促進作用また
は母乳中のインスリンを増加させる作用を有する飲食品
または飼料に関する。本発明のインスリン分泌促進作
用、血糖上昇抑制作用、糖尿病改善作用、成長促進作用
または母乳中のインスリンを増加させる作用を有する飲
食品または飼料は、ガラクトースを含有し、かつ二糖以
上である糖質およびその誘導体ならびにN−アセチルノ
イラミン酸を含有する糖質およびその誘導体からなる群
から選ばれる少なくとも1種類以上の物質を飲食品また
は飼料の原料に添加し、一般の飲食品または飼料の製造
方法で製造することができる。
【0044】本発明の飲食品または飼料は、一般の飲食
品または飼料と同様、成形・造粒することができる。成
形・造粒方法としては流動層造粒、攪拌造粒、押し出し
造粒、転動造粒、気流造粒、圧縮成形造粒、解砕造粒、
噴霧造粒、噴射造粒などの造粒方法、パンコーティン
グ、流動層コーティング、ドライコーティング、などの
コーティング方法、パフドライ、過剰水蒸気法、フォー
ムマット方法、マイクロ波加熱方法などの膨化方法、押
出造粒機やエキストルーダーなどの押出方法などがあげ
られる。
【0045】本発明のインスリン分泌促進作用、血糖上
昇抑制作用、糖尿病改善作用、成長促進作用または母乳
中のインスリンを増加させる作用を有する飲食品または
飼料としては、ガラクトースを含有し、かつ二糖以上で
ある糖質およびその誘導体ならびにN−アセチルノイラ
ミン酸を含有する糖質およびその誘導体からなる群から
選ばれる少なくとも1種類以上の物質を含有する飲食品
または飼料があげられる。
【0046】本発明のインスリン分泌促進作用、血糖上
昇抑制作用、糖尿病改善作用、成長促進作用または母乳
中のインスリンを増加させる作用を有する飲食品または
飼料としては、ガラクトースを含有し、かつ二糖以上で
ある糖質およびその誘導体ならびにN−アセチルノイラ
ミン酸を含有する糖質およびその誘導体からなる群から
選ばれる少なくとも1種類以上の物質を含有し、インス
リン分泌促進作用、血糖上昇作用、糖尿病改善作用、成
長促進作用または母乳中のインスリンを増加させる作用
を有するものであればいずれでもよいが、例えば、ガラ
クトースを含有し、かつ二糖以上である糖質およびその
誘導体ならびにN−アセチルノイラミン酸を含有する糖
質およびその誘導体からなる群から選ばれる少なくとも
1種類以上の物質を飲食品または飼料の原料に添加した
ものがあげられる。
【0047】ガラクトースを含有し、かつ二糖以上であ
る糖質およびその誘導体ならびにN−アセチルノイラミ
ン酸を含有する糖質およびその誘導体からなる群から選
ばれる少なくとも1種類以上の物質の飲食品または飼料
中の含有量としては、含有して得られる飲食品または飼
料がインスリン分泌促進作用、血糖上昇抑制作用、糖尿
病改善作用、成長促進作用または母乳中のインスリン増
加作用を示す濃度であれば特に制限はないが、含有する
飲食品または飼料に対して0.001〜100重量%が
好ましく、0.01〜100重量%がより好ましく、
0.1〜100重量%がさらに好ましい。
【0048】ガラクトースを含有し、かつ二糖以上であ
る糖質およびその誘導体ならびにN−アセチルノイラミ
ン酸を含有する糖質およびその誘導体からなる群から選
ばれる少なくとも1種類以上の物質を添加する具体的な
飲食品としては、ジュース類、清涼飲料水、スープ類、
茶類、乳酸菌飲料、発酵乳、冷菓、バター、チーズ、ヨ
ーグルト、加工乳、脱脂粉乳等の乳製品、ハム、ソーセ
ージ、ハンバーグ等の畜肉製品、魚肉錬り製品、だし巻
き、卵豆腐等の卵製品、クッキー、ゼリー、スナック菓
子、チューイングガム等の菓子類、パン類、麺類、漬け
物類、薫製品、干物、佃煮、調味料等があげられる。
【0049】飲食品の形態としては、例えば粉末食品、
シート状食品、瓶詰め食品、缶詰食品、レトルト食品、
カプセル食品、タブレット状食品、流動食品、ドリンク
剤等があげられる。特に、乳幼児が摂取するインスリン
分泌促進作用を有する飲食品および成長促進作用を有す
る飲食品としては、乳幼児用栄養組成物が好ましい。乳
幼児用栄養組成物としては、乳幼児用として調製された
調製乳、蛋白質分解乳、特殊栄養調製乳あるいは幼児用
として調製された離乳食や食品があげられる。乳幼児用
栄養組成物の形態は特に限定されないが、乾燥粉末化さ
れた粉乳類、離乳食が好ましく、また乳幼児が摂取する
アイスクリーム、発酵乳、ゼリーなどの一般食品であっ
てもよい。
【0050】本発明の乳幼児用栄養組成物は、蛋白質、
脂質、糖質、ビタミン類およびミネラル類を主成分とし
て構成されるが、これらの成分とともにガラクトースを
含有し、かつ二糖以上である糖質およびその誘導体なら
びにN−アセチルノイラミン酸を含有する糖質およびそ
の誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種類以上
の物質が有効成分として配合される。
【0051】蛋白質としては、脱脂乳、カゼイン、チー
ズホエー、ホエー蛋白質濃縮物、ホエー蛋白質分離物等
の乳蛋白質や、これらの分画物であるαs−カゼイン、
β−カゼイン、α−ラクトアルブミン、β−ラクトグロ
ブリンなどであり、また卵黄蛋白質、卵白蛋白質、オボ
アルブミン等の卵蛋白質、あるいは脱脂大豆蛋白質、分
離大豆蛋白質、濃縮大豆蛋白質などの大豆蛋白質を用い
ることができる。これら以外の蛋白質、例えば小麦グル
テン、魚肉蛋白質、畜肉蛋白質、コラーゲンなどの蛋白
質を用いてもよい。さらにこれらの蛋白質の分画物や、
酸または酵素で処理したペプチド、あるいは遊離アミノ
酸であってもよい。遊離アミノ酸は、窒素源としての目
的の他に、特定の生理作用を付与するために用いること
もでき、このような遊離アミノ酸として、例えばタウリ
ン、アルギニン、システイン、シスチン、グルタミン等
をあげることができる。蛋白質やペプチドあるいは遊離
アミノ酸の配合量は、乳幼児用栄養組成物の全固形分当
たり5〜30重量%である。
【0052】脂質としては、乳脂肪、ラード、牛脂およ
び魚油等の動物性油脂、大豆油、菜種油、コーン油、ヤ
シ油、パーム油、パーム核油、サフラワー油、エゴマ
油、アマニ油、月見草油、中鎖脂肪酸トリグリセリド、
綿実油などの植物性油脂、微生物の産成する油脂、さら
にはこれらの分別油、水添油、エステル交換油などが用
いられる。脂質は、その用途によって配合量が異なる
が、乳幼児用栄養組成物の全固形分当たり40重量%以
下とすることが好ましい。
【0053】糖質としては、例えばデンプン、可溶性多
糖類、デキストリン、ショ糖、乳糖、麦芽糖、ブドウ
糖、果糖等の単糖類、6’−ガラクトシルラクトース、
4’−ガラクトシルラクトース、フラクトオリゴ糖、ラ
クチュロース、その他のオリゴ糖類などがあげられる。
糖質の配合量は、栄養組成物の全固形分当たり40〜8
0重量%が好ましい。アスパルテームなどの人工甘味料
を用いても良い。この時、人工甘味料の配合量は、栄養
組成物の全固形分当たり0.05〜1.0重量%が適当
である。
【0054】ビタミン類としては、乳幼児用栄養組成物
に使用可能なものであれば特に限定されないが、リコペ
ンを必須成分とし、その他例えばビタミンA、B類、
C、D、E、K類、葉酸、パントテン酸、ニコチン酸ア
ミド、カルニチン、コリン、イノシトール、ビオチンな
どがあげられる。これらの配合量は、乳幼児用栄養組成
物の全固形分当たり10mg〜5g重量%が好ましい。
【0055】ミネラル類としては、カルシウム、マグネ
シウム、カリウム、ナトリウム、鉄、銅、亜鉛、リン、
塩素、マンガン、セレン、ヨウ素などがあげられる。こ
れらの配合量は、乳幼児用栄養組成物の全固形分当たり
1mg〜5g重量%が好ましい。さらに本発明の乳幼児
用栄養組成物は、上記の成分の他に、栄養組成物に配合
することが可能な成分、例えば食物繊維、ヌクレオチ
ド、核酸、フレーバー類、着色料などを配合してもよ
い。
【0056】本発明の飲食品は、健康飲食品、機能性飲
食品として、インスリン分泌促進、血糖上昇抑制、糖尿
病改善、乳幼児の成長促進または母乳中のインスリンの
増加のために使用される。インスリンの増加した母乳
は、通常の母乳よりもさらに乳幼児の成長を促進する作
用を有する。ガラクトースを含有し、かつ二糖以上であ
る糖質およびその誘導体ならびにN−アセチルノイラミ
ン酸を含有する糖質およびその誘導体からなる群から選
ばれる少なくとも1種類以上の物質を有効成分として含
有するインスリン分泌促進作用を有する飲食品を摂取す
る場合、その摂取量は特に制限がないが、一日あたり、
添加したガラクトースを含有し、かつ二糖以上である糖
質およびその誘導体ならびにN−アセチルノイラミン酸
を含有する糖質およびその誘導体からなる群から選ばれ
る少なくとも1種類以上の物質の量として、0.1g〜
50g、好ましくは0.5g〜20gである。この摂取
量を1日間〜5年間、好ましくは2週間〜1年間、摂取
し続ける。ただし、この摂取量はあくまでも目安であ
り、摂取者の症状の程度や年齢、体重等に応じて適宜好
適な範囲に調整することができる。
【0057】本発明の飼料は、ガラクトースを含有し、
かつ二糖以上である糖質およびその誘導体ならびにN−
アセチルノイラミン酸を含有する糖質およびその誘導体
からなる群から選ばれる少なくとも1種類以上の物質を
含有し、ほ乳類、鳥類、は虫類、両生類、魚類等の動物
に対して、インスリン分泌促進作用、血糖上昇抑制作
用、糖尿病改善作用、成長促進作用または母乳中のイン
スリン量を増加させる作用を有する飼料で有ればいずれ
でもよく、例えば、イヌ、ネコ、ネズミ等のペット用飼
料、ウシ、ブタ等の家畜用飼料、ニワトリ、七面鳥等の
家禽用飼料、タイ、ハマチ等の養殖用飼料等があげられ
る。
【0058】本発明の飼料は、飼料原料にガラクトース
を含有し、かつ二糖以上である糖質およびその誘導体な
らびにN−アセチルノイラミン酸を含有する糖質および
その誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種類以
上の物質を適宜配合して製造することができる。飼料原
料としては、穀物類、そうこう類、植物性油かす類、動
物性飼料原料、その他飼料原料、精製品等があげられ
る。
【0059】穀物としては、例えばマイロ、小麦、大
麦、えん麦、ライ麦、玄米、そば、あわ、きび、ひえ、
とうもろこし、大豆等があげられる。そうこう類として
は、例えば米ぬか、脱脂米ぬか、ふすま、末粉、小麦胚
芽、麦ぬか、スクリーニングペレット、トウモロコシぬ
か、トウモロコシ胚芽等があげられる。
【0060】植物性油かす類としては、例えば大豆油か
す、きな粉、あまに油かす、綿実油かす、落花生油か
す、サフラワー油かす、やし油かす、パーム油かす、ご
ま油かす、ひまわり油かす、なたね油かす、カポック油
かす、からし油かす等があげられる。動物性飼料原料と
しては、例えば北洋ミール、輸入ミール、ホールミー
ル、沿岸ミール等の魚粉、フィッシュソルブル、肉粉、
肉骨粉、血粉、分解毛、骨粉、家畜処理副産物、フェザ
ーミール、蚕蛹、脱脂粉乳、カゼイン、乾燥ホエー、オ
キアミ等があげられる。
【0061】その他飼料原料としては、アルファルフ
ァ、ヘイキューブ、アルファルファリーフミール、ニセ
アカシア粉末等の植物茎葉類、コーングルテンミール、
コーングルテンフィード、コーンステープリカー等のト
ウモロコシ加工工業副産物、でんぷん、砂糖、酵母、ビ
ールかす、麦芽根、アルコールかす、しょう油かす等の
発酵工業副産物、柑橘加工かす、豆腐かす、コーヒーか
す、ココアかす等の農産製造副産物、キャッサバ、そら
豆、グアミール、海藻、オキアミ、スピルリナ、クロレ
ラ等があげられる。
【0062】精製品としては、カゼイン、アルブミン等
のタンパク質、アミノ酸、スターチ、セルロース、ショ
糖、グルコース等の糖質、ミネラル、ビタミン等があげ
られる。ガラクトースを含有し、かつ二糖以上である糖
質およびその誘導体ならびにN−アセチルノイラミン酸
を含有する糖質およびその誘導体からなる群から選ばれ
る少なくとも1種類以上の物質を含有するインスリン分
泌促進作用、血糖上昇抑制作用、糖尿病改善作用、成長
促進作用または母乳中のインスリン量を増加させる作用
を有する飼料を動物に給餌する場合、その量は特に制限
がないが、動物の体重1kgあたり、一日あたり、配合
したガラクトースを含有し、かつ二糖以上である糖質お
よびその誘導体ならびにN−アセチルノイラミン酸を含
有する糖質およびその誘導体からなる群から選ばれる少
なくとも1種類以上の物質の量として、0.1mg〜5
0g、好ましくは0.5mg〜20gである。この摂取
量を1日間〜5年間、好ましくは2週間〜1年間、給餌
し続ける。ただし、この量はあくまでも目安であり、給
餌する動物の種類、年齢、体重等に応じて適宜好適な範
囲に調整することができる。
【0063】さらに本発明は、インスリン分泌促進作
用、血糖上昇抑制作用、糖尿病改善作用、成長促進作用
または母乳中のインスリン量を増加させる作用を有する
飲食品用添加剤または飼料用添加剤に関する。飲食品用
添加剤には、乳幼児用栄養組成物用の添加剤も含まれ
る。本発明のガラクトースを含有し、かつ二糖以上であ
る糖質およびその誘導体ならびにN−アセチルノイラミ
ン酸を含有する糖質およびその誘導体からなる群から選
ばれる少なくとも1種類以上の物質を有効成分として含
有することを特徴とするインスリン分泌促進作用、血糖
上昇抑制作用、糖尿病改善作用、成長促進作用または母
乳中のインスリン量を増加させる作用を有する飲食品用
添加剤または飼料用添加剤は、ガラクトースを含有し、
かつ二糖以上である糖質およびその誘導体ならびにN−
アセチルノイラミン酸を含有する糖質およびその誘導体
からなる群から選ばれる少なくとも1種類以上の物質を
有効成分として含有し、通常の飲食品用添加剤または飼
料用添加剤の製造法により製造することができる。必要
に応じて一般に飲食品または飼料に用いられる添加物、
例えば食品添加物表示ハンドブック(日本食品添加物協
会、平成9年1月6日発行)に記載されている甘味料、
着色料、保存料、増粘安定剤、酸化防止剤、発色料、漂
白料、防かび剤、ガムベース、苦味料、酵素、光沢剤、
酸味料、調味料、乳化剤、強化剤、製造用剤、香料、香
辛料抽出物などの添加物を添加してもよい。また、前述
の医薬錠剤に例示した担体を添加してもよい。
【0064】添加物としては、以下のような添加物があ
げられる。甘味料としてはアスパルテーム、カンゾウ、
ステビア、キシロース、ラカンカなどがあげられる。着
色料としては、カロチノイドやウコン色素、フラボノイ
ド、カラメル色素、シコン色素、スピルリナ色素、葉緑
素、ムラサキイモ色素、ムラサキヤマイモ色素、シソ色
素、ブルーベリー色素などがあげられる。
【0065】保存料としては、亜硫酸ナトリウム、安息
香酸類、ウド抽出物、エゴノキ抽出物、カワラヨモギ抽
出物、ソルビン酸類、プロピオン酸類、などがあげられ
る。増粘安定剤としては、アラビアガムやキサンタンガ
ムなどのガム類、アルギン酸類、キチン、キトサン、キ
ダチアロエ抽出物、グァーガム、ヒドロキシプロピルセ
ルロース、カゼインナトリウム、コーンスターチ、カル
ボキシメチルセルロース類、ゼラチン、寒天、デキスト
リン、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、微小
繊維状セルロース、微結晶セルロース、海藻セルロー
ス、ポリアクリル酸ソーダ、ポリリン酸ナトリウム、カ
ラギーナン、酵母細胞壁、コンニャクイモ抽出物、ナタ
デココ、マンナンなどがあげられる。
【0066】酸化防止剤としては、ビタミンC類、エチ
レンジアミン四酢酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢
酸カルシウム、エリソルビン酸、オリザノール、カテキ
ン、ケルセチン、クローブ抽出物、酵素処理ルチン、リ
ンゴ抽出物、ゴマ油抽出物、ジブチルヒドロキシトルエ
ン、ウイキョウ抽出物、セイヨウワサビ抽出物、セリ抽
出物、チャ抽出物、テンペ抽出物、ドクダミ抽出物、ト
コトリエノール、トコフェロール類、ナタネ油抽出物、
生コーヒー豆抽出物、ヒマワリ種子抽出物、フェルラ
酸、ブチルヒドロキシアニソール、ブルーベリー葉抽出
物、プロポリス抽出物、ヘゴ・イチョウ抽出物、ヘスペ
レチン、コショウ抽出物、ホウセンカ抽出物、没食子
酸、ヤマモモ抽出物、ユーカリ抽出物、ローズマリー抽
出物などがあげられる。
【0067】発色剤としては亜硝酸ナトリウムなどがあ
げられる。漂白剤としては亜硫酸ナトリウムなどがあげ
られる。防かび剤としてはオルトフェニルフェノールな
どがあげられる。ガムベースとしては、アセチルリシノ
ール酸メチル、ウルシロウ、エステルガム、エレミ樹
脂、オウリキュウリロウ、オゾケライト、オポパナック
ス樹脂、カウリガム、カルナウバロウ、グアヤク樹脂、
グッタカチュウ、グッタハンカン、グッタペルカ、グリ
セリン脂肪酸エスエル、ゲイロウ、コパイババルサム、
コーパル樹脂、ゴム、コメヌカロウ、サトウキビロウ、
シェラック、ジェルトン、ショ糖脂肪酸エステル、ソル
バ、ソルビタン酸脂肪酸エステル、タルク、炭酸カルシ
ウム、ダンマル樹脂、チクル、チルテ、ツヌー、低分子
ゴム、パラフィンワックス、ファーバルサム、プロピレ
ングリコール脂肪酸エステル、粉末パルプ、粉末モミガ
ラ、ホホバロウ、ポリイソブチレン、ポリブテン、マイ
クロクリスタルワックス、マスチック、マッサランドバ
チョコレート、ミツロウ、リン酸カルシウムなどがあげ
られる。
【0068】苦味料としては、イソアルファー苦味酸、
カフェイン、カワラタケ抽出物、キナ抽出物、キハダ抽
出物、ゲンチアナ抽出物、香辛料抽出物、酵素処理ナリ
ンジン、ジャマイカカッシア抽出物、デオブロミン、ナ
リンジン、ニガキ抽出物、ニガヨモギ抽出物、ヒキオコ
シ抽出物、ヒメマツタケ抽出物、ボラペット、メチルチ
オアデノシン、レイシ抽出物、オリーブ茶、ダイダイ抽
出物、ホップ抽出物、ヨモギ抽出物などがあげられる。
【0069】酵素としてはアミラーゼ、トリプシン、レ
ンネット、乳酸菌などがあげられる。光沢剤としてはウ
ルシロウ、モクロウなどがあげられる。酸味料としては
アジピン酸、イタコン酸、クエン酸類、コハク酸類、酢
酸ナトリウム、酒石酸類、二酸化炭素、乳酸、フィチン
酸、フマル酸、リンゴ酸、リン酸などがあげられる。調
味料としてはアスパラギン、アスパラギン酸、グルタミ
ン酸、グルタミン、アラニン、イソロイシン、グリシ
ン、セリン、シスチン、チロシン、ロイシン、プロリン
などのアミノ酸、イノシン酸ナトリウム、ウリジル酸ナ
トリウム、グアニル酸ナトリウム、シチジル酸ナトリウ
ム、リボヌクレオチドカルシウム、リボヌクレオチドナ
トリウムなどの核酸、クエン酸、コハク酸などの有機
酸、塩化カリウム、塩水湖水低塩ナトリウム液、粗製海
水塩化カリウム、ホエイソルト、リン酸三カリウム、リ
ン酸水素ニカリウム、リン酸ニ水素カリウム、リン酸水
素ニナトリウム、リン酸ニ水素ナトリウム、リン酸三ナ
トリウム、クロレラ抽出物などがあげられる。
【0070】強化剤としては亜鉛塩類、ビタミンC類、
各種アミノ酸、5−アデニル酸、塩化鉄、ヘスペリジ
ン、各種焼成カルシウム、各種未焼成カルシウム、ジベ
ンゾイルチアミン、水酸化カルシウム、炭酸カルシウ
ム、チアミン塩酸塩、デュナリエラカロチン、トコフェ
ロール、ニコチン酸、ニンジンカロチン、パーム油カロ
チン、パントテン酸カルシウム、ビタミンA、ヒドロキ
シプロリン、ピロリン酸ニ水素カルシウム、ピロリン酸
第一鉄、ピロリン酸第二鉄、フェリチン、ヘム鉄、メナ
キノン、葉酸、リボフラビンなどがあげられる。
【0071】製造用剤としてはアセトンやイオン交換樹
脂などの加工助剤、イチジク葉抽出物、イナワラ灰抽出
物、カオリン、グリセリン脂肪酸エステル、クワ抽出
物、骨灰、シソ抽出物、ショウガ抽出物、各種タンニ
ン、パフィア抽出物、ブドウ種子抽出物、エタノールな
どがあげられる。香料としては、バニラエッセンスなど
があげられる。
【0072】香辛料抽出物としては、トウガラシエキス
などがあげられる。なお、これら各種添加物は、前述の
本発明のインスリン分泌促進剤、血糖値上昇抑制剤、糖
尿病改善剤、成長促進剤および母乳中のインスリン増加
剤に添加することもできる。本発明の、インスリン分泌
促進剤、血糖上昇抑制剤、糖尿病改善剤、成長促進剤ま
たは母乳中のインスリン増加剤をヒトまたは動物に投与
すること、本発明のインスリン分泌促進作用、血糖上昇
抑制作用、糖尿病改善作用、成長促進作用または母乳中
のインスリン増加作用を有する飲食品を摂取すること、
または本発明のインスリン分泌促進作用、血糖上昇抑制
作用、糖尿病改善作用、成長促進作用または母乳中のイ
ンスリン増加作用を有する飼料を動物に給餌することに
より、ヒトまたは動物において、インスリンの分泌の促
進、血糖上昇の抑制、糖尿病の改善、成長の促進または
母乳中のインスリンの増加が可能となる。また、インス
リンの増加した母乳をヒトまたは動物の乳幼児に与える
ことにより、乳幼児の成長を促進することができる。
【0073】以下実施例に基づいて本発明を詳述する。
ただし、下記実施例は本発明の範囲を制限するものでは
ない。
【0074】
【実施例】実施例1 2’−フコシルラクトース含有イ
ンスリン分泌促進剤の製造 下記組成を有するインスリン分泌促進剤を、各成分を混
合することにより製造した。 2’−フコシルラクトース 49g パインデックス#3(賦形剤;松谷化学工業株式会社製) 49g ピロリン酸第2鉄(鉄源) 0.1g ホスカルEFC(カルシウム源;日興ファインプロダクツ社製) 1g ビタミンミックス(メルク社製)
【0075】 1g
実施例2 N−アセチルノイラミン酸含有インスリン分
泌促進剤の製造 下記組成を有するインスリン分泌促進剤を、各成分を混
合することにより製造した。 N−アセチルノイラミン酸 49g パインデックス#3(賦形剤;松谷化学工業株式会社製) 49g ピロリン酸第2鉄(鉄源) 0.1g ホスカルEFC(カルシウム源;日興ファインプロダクツ社製) 1g ビタミンミックス(メルク社製) 1g
【0076】実施例3 2’−フコシルラクトースおよ
びN−アセチルノイラミン酸を含有するインスリン分泌
促進剤の製造 2’−フコシルラクトース10gおよびN−アセチルノ
イラミン酸10gを水180mlに分散させ、インスリ
ン分泌促進剤を製造した。
【0077】実施例4 2’−フコシルラクトース含有
ケーキの製造 次の配合によりクッキー(30個分)を製造した。 薄力粉 100g でん粉 74g 水 14g 2’−フコシルラクトース 30g ベーキングパウダー 小さじ2 塩 小さじ2 卵 1個 バター 80g 牛乳 大さじ2
【0078】実施例5 N−アセチルノイラミン酸含有
ケーキの製造 次の配合によりクッキー(30個分)を製造した。 薄力粉 100g でん粉 74g 水 14g N−アセチルノイラミン酸 30g ベーキングパウダー 小さじ2 塩 小さじ2 卵 1個 バター 80g 牛乳 大さじ2
【0079】実施例6 2’−フコシルラクトース含有
調製粉乳の製造 下記組成を有する乳幼児用調製粉乳を製造した。 2’−フコシルラクトース 20g 脱脂乳 5.04kg 乳清蛋白質濃縮物 158g 乳糖 924g 水溶性ビタミン混合物 75g ミネラル類 75g 脂溶性ビタミン 578g これらを均質化し、常法により殺菌処理した後、濃縮、
乾燥して調製粉乳を得た。
【0080】試験例1 2’−フコシルラクトースのイ
ンスリン分泌促進作用(1) II型糖尿病のモデル動物である各群6匹の9週齢C57
BL/KsJ−db/db Jcl(以下db/dbと
略記する)雄マウス(日本クレア株式会社製)に市販飼
料であるCE−2(日本クレア株式会社製)を1週間与
え、飼料に対する馴化を行った。
【0081】馴化後、2’−フコシルラクトース(以
下、2’−FLとも略する)の10%水溶液を、2’−
FLの量として、午前中200mg/kg体重、夕方3
00mg/kg体重になるようにマウスへ経口投与し
た。対照群には精製水を投与した。2’−FL水溶液お
よび精製水は7日間毎日同量をマウスに投与した。投与
期間中もCE−2を与えて、飲水とともに自由摂取させ
た。
【0082】投与開始7日目の最終投与時から18時間
絶食を行った後、2g/kg体重のグルコースを40%
水溶液として、マウスへ経口投与し、糖負荷試験を行っ
た。グルコース負荷0分後および30分後に尾静脈より
採血を行い、さらに120分後に50mg/kg体重の
ペントバルビタールナトリウムにより麻酔を施した後
に、下大静脈より全採血した。血液は遠心分離(4℃、
3000rpm、10分間)を行い、血清を取得した。
【0083】取得した血清中のインスリン量は、レビス
インスリンキット(ラット用−T)(株式会社シバヤギ
製)を用いた酵素免疫測定法により以下のようにして測
定した。なお、本キットはラットおよびマウスの血清中
のインスリンに反応する。まず、取得した血清をキット
に添付の緩衝液で5倍に希釈した。希釈した血清10μ
lをとり、ビオチン結合抗インスリン抗体100μlが
添加されている抗体固相化プレートのウェルに分注し、
2時間室温にて反応させた。反応後、キット添付の洗浄
液にてプレートを4回洗浄した。洗浄後、ペルオキシダ
ーゼ−アビジン結合物100μlをウェルに分注し、室
温にて30分間反応させた。反応後、洗浄液にてプレー
トを4回洗浄した。洗浄後、発色剤100μlをウェル
に分注し、30分間発色させた後、反応停止液100μ
lを各ウェルに加えた。プレートリーダーにてウェル中
の反応液の450nmの吸光度を測定した。
【0084】なお、検量線は、標準液としてキット添付
の標準インスリン溶液(ラット)200ng/mlを使
用して、該標準液をキット添付の緩衝液にて適宜希釈し
て血清と同様の反応を行わせ、その濃度と吸光度(45
0nm)の関係をプロットして作成した。作成した検量
線と、血清を反応させた時の吸光度から、血清中のイン
スリン濃度の値を求めた。結果を第1表に示す。
【0085】
【表1】
【0086】第1表に示したように、db/dbマウス
におけるグルコース負荷後の血清中のインスリンの濃度
が、2’−FLの連日経口投与によって、対照群と比較
して経時的に上昇し、インスリン分泌が促進されること
が示された。
【0087】試験例2 2’−フコシルラクトースのイ
ンスリン分泌促進作用(2) 正常マウスである11匹の9週齢ICR雄マウス(日本
エスエルシー株式会社製)に市販飼料であるCE−2
(日本クレア株式会社製)を1週間与え、飼料に対する
馴化を行った。
【0088】馴化後、2’−FLの10%水溶液を、
2’−FLの量として、午前中200mg/kg体重、
夕方300mg/kg体重になるようにマウスへ経口投
与した。対照群には精製水を投与した。2’−FL水溶
液および精製水は7日間毎日同量をマウスに投与した。
投与期間中もCE−2を与え飲水とともに自由摂取させ
た。
【0089】投与開始7日目の最終投与時から18時間
絶食を行った後、2g/kg体重のグルコースを40%
水溶液としてマウスへ経口投与し、糖負荷試験を行っ
た。グルコース負荷後0分後に尾静脈より採血を行い、
さらに120分後に50mg/kg体重のペントバルビ
タールナトリウムにより麻酔を施した後に、下大静脈よ
り全採血した。血液は遠心分離(4℃、3000rp
m、10分間)を行い、血清を取得した。
【0090】取得した血清中のインスリン量は、レビス
インスリンキット(マウス用−T)(株式会社シバヤギ
製)を用いた酵素免疫測定法により測定した。取得した
血清10μlをとり、ビオチン結合抗インスリン抗体1
00μlが添加されている抗体固相化プレートのウェル
に分注し、2時間室温にて反応させた。反応後、キット
添付の洗浄液にてプレートを4回洗浄した。洗浄後、ペ
ルオキシダーゼ−アビジン結合物100μlをウェルに
分注し、室温にて30分間反応させた。
【0091】反応後、洗浄液にてプレートを4回洗浄し
た。洗浄後、発色剤100μlをウェルに分注し、30
分間発色させた後、反応停止液100μlを各ウェルに
加えた。プレートリーダーにてウェル中の反応液の45
0nmの吸光度を測定した。なお、検量線は、標準液と
してキット添付の標準インスリン溶液(マウス、200
ng/ml)を使用して、該標準液をキット添付の緩衝
液にて適宜希釈して血清と同様の反応を行わせ、その濃
度と吸光度(450nm)の関係をプロットして作成し
た。作成した検量線と、血清を反応させた時の吸光度か
ら、血清中のインスリン濃度の値を求めた。結果を第2
表に示す。
【0092】
【表2】
【0093】第2表に示したように、ICRマウスにお
けるグルコース負荷120分後の血清中のインスリン濃
度が2’−FLを連日経口投与することにより対照群と
比較して上昇を示し、インスリン分泌が促進されること
が示された。
【0094】試験例3 各種糖質のインスリン分泌促進
作用(1) 各群6匹の9週齢db/db雄マウス(日本クレア株式
会社製)にCE−2(日本クレア株式会社製)を1週間
与え、飼料に対する馴化を行った。
【0095】馴化後、グロボトリオース(以下、glo
boと略する)、N−アセチルラクトサミン(以下、L
acNAcと略する)、N−アセチルノイラミン酸(以
下、NeuAcと略す)それぞれの10%水溶液を、そ
れぞれ各糖質の量として午前中200mg/kg体重、
夕方300mg/kg体重になるようにマウスへ経口投
与した。
【0096】対照群には精製水を投与した。各糖質水溶
液および精製水は7日間毎日同量をマウスに投与した。
投与期間中もCE−2を与え飲水とともに自由摂取させ
た。投与開始8日目に50mg/kg体重のペントバル
ビタールナトリウムによる麻酔下でマウス下大静脈より
全採血した。血液は遠心分離(4℃、3000rpm、
10分間)を行い、血清を取得した。
【0097】取得した血清中のインスリン量は、試験例
1と同様にレビスインスリンキット(ラット用−T)
(株式会社シバヤギ製)を用いた酵素免疫測定法により
測定した。結果を第3表に示す。
【0098】
【表3】
【0099】第3表に示すように、db/dbマウスに
おける血清中インスリン濃度がglobo、LacNA
cまたはNeuAcを連日経口投与することによって対
照群と比較して上昇し、インスリン分泌を促進すること
が示された。
【0100】試験例4 各種糖質の血中インスリン分泌
促進作用(2) 各群6匹の9週齢db/db雄マウス(日本クレア株式
会社製)にCE−2(日本クレア株式会社製)を1週間
与え、飼料に対する馴化を行った。
【0101】馴化後、3’−シアリルラクトース(以下
3’−SLと略する)、6’−シアリルラクトース(以
下6’−SLと略する)、2’−FLそれぞれの10%
水溶液を、それぞれ各糖質の量として午前中200mg
/kg体重、夕方300mg/kg体重になるように経
口投与した。対照群には精製水を投与した。各糖質水溶
液および精製水は7日間毎日同量をマウスに投与した。
投与期間中もCE−2を与えて、飲水とともに自由摂取
させた。
【0102】投与開始7日目の最終投与時から18時間
の絶食を行った後に、2g/kg体重のグルコースを4
0%水溶液としてマウスに経口投与し、糖負荷試験を行
った。グルコース負荷0分後および30分後に尾静脈よ
り採血を行い、さらに120分後に50mg/kg体重
のペントバルビタールナトリウムによる麻酔を施した後
に下大静脈より全採血した。血液は遠心分離(4℃、3
000rpm、10分間)を行い、血清を取得した。
【0103】取得した血清中のインスリン量は、試験例
1と同様にレビスインスリンキット(ラット用−T)
(株式会社シバヤギ製)を用いた酵素免疫測定法により
測定した。結果を第4表に示す。
【0104】
【表4】
【0105】第4表に示すように、db/dbマウスに
おいてグルコース負荷時の血清中インスリン濃度が、
3’−SL、6’−SLまたは2’−FLを連日経口投
与することによって対照群と比較して上昇し、インスリ
ン分泌を促進することが示された。
【0106】試験例5 各種糖質の血中インスリン分泌
促進作用(3) 各群6匹の9週齢db/db雄マウス(日本クレア株式
会社製)に市販飼料であるCE−2(日本クレア株式会
社製)を1週間与え、飼料に対する馴化を行った。
【0107】馴化後、ラクト−N−ネオテトラオース
(以下LNnTと略す)、NeuAcそれぞれの10%
水溶液を、それぞれ各糖質の量として午前中200mg
/kg体重、夕方300mg/kg体重になるように経
口投与した。対照群には精製水を投与した。各糖質水溶
液および精製水は7日間毎日同量をマウスに投与した。
投与期間中はCE−2を与え、飲水とともに自由摂取さ
せた。
【0108】投与開始7日目の最終投与時から18時間
の絶食を行い、2g/kg体重のグルコースを40%水
溶液としてマウスに経口投与し、糖負荷試験を行った。
グルコース負荷0分後および30分後に尾静脈より採血
を行い、120分後に50mg/kg体重のペントバル
ビタールナトリウムによる麻酔を施した後に下大静脈よ
り全採血した。血液は遠心分離(4℃、3000rp
m、10分間)を行い血清を得た。
【0109】取得した血清中のインスリン量は、試験例
1と同様にレビスインスリンキット(ラット用−T)
(株式会社シバヤギ製)を用いた酵素免疫測定法により
測定した。結果を第5表に示す。
【0110】
【表5】
【0111】第5表に示すように、db/dbマウスに
おいてグルコース負荷時の血清中インスリン濃度が、L
NnT、NeuAcを連日経口投与することによって対
照群と比較して上昇し、インスリン分泌を促進すること
が示された。
【0112】試験例6 各種糖質の血中インスリン分泌
促進作用および血糖値上昇抑制作用 各群7匹の9週齢ICR雄マウス(日本エスエルシー株
式会社製)にCE−2(日本クレア株式会社製)を1週
間投与し、飼料に対する馴化を行なった後、18時間の
絶食を行った。
【0113】2’−FLまたはNeuAcの10%水溶
液を、各糖質の量として500mg/kg体重となるよ
うに静脈内投与し、同時に2g/kg体重のグルコース
を40%水溶液として経口投与した。対照群には生理食
塩水を静脈内投与し、同時に2g/kg体重のグルコー
スの経口投与を行った。グルコース負荷0分後および3
0分後に尾静脈より採血を行い、120分後に50mg
/kg体重のペントバルビタールナトリウムによる麻酔
を施した後に、下大静脈より全採血した。血液は遠心分
離(4℃、3000rpm、10分間)を行い、血清を
取得した。
【0114】取得した血清中のインスリン濃度は、試験
例2と同様にレビスインスリンキット(マウス用−T)
(株式会社シバヤギ製)を用いた酵素免疫測定法により
測定した。また、取得した血清中のグルコース濃度も測
定した。グルコース濃度は、グルコースCII−テストワ
コー(和光純薬工業株式会社製)を用いた。取得された
血清を96ウェルのプレートに2μlとり、さらにキット
に添付された発色液200μlを加えて10分間37℃
にて加温した。加温後プレートリーダーにて490nm
における吸光度を測定した。なお、検量線は、標準液と
して500mg/dlグルコース水溶液を用いて、該標
準液を適宜希釈して血清と同様の反応を行わせ、その濃
度と吸光度(490nm)の関係をプロットして作成し
た。作成した検量線と、血清を反応させた時の吸光度か
ら、血清中のグルコース濃度の値を求めた。
【0115】血清中インスリン濃度を第6表に、血清中
グルコース濃度を第7表に、それぞれ示す。
【0116】
【表6】
【0117】
【表7】
【0118】第6表および第7表に示すように、ICR
マウスにおいてグルコース負荷時の血清中インスリン濃
度が、2’−FLまたはNeuAcを静脈内投与するこ
とによって対照群と比較して上昇し、インスリン分泌が
促進されること、インスリン濃度の上昇に伴い血清中グ
ルコース濃度の上昇も対照群と比較して抑制され、血糖
値の上昇が抑制されることが示された。
【0119】試験例7 2’−フコシルラクトースの血
中インスリン分泌促進作用(3) 各群7匹の9週齢ICR雄マウス(日本エスエルシー株
式会社製)にCE−2(日本クレア株式会社製)を1週
間投与し、飼料に対する馴化を行なった後、2’−FL
の1%水溶液を、2’−FLの量として50mg/kg
体重となるように静脈内投与した。対照群には精製水を
静脈投与した。投与後0分後および30分後に尾静脈よ
り採血を行い、120分後に50mg/kg体重のペン
トバルビタールナトリウムによる麻酔を施した後に下大
静脈より全採血した。血液は遠心分離(4℃、3000
rpm、10分間)を行い、血清を取得した。
【0120】取得した血清中のインスリン濃度は、試験
例2と同様にレビスインスリンキット(マウス用−T)
(株式会社シバヤギ製)を用いた酵素免疫測定法により
測定した。結果を第8表に示す。
【0121】
【表8】
【0122】第8表に示すように、ICRマウスにおい
て血清中インスリン濃度が2’−FLを静脈内投与する
ことによって、対照群と比較して上昇し、インスリン分
泌が促進されることが示された。
【0123】試験例8 2’−フコシルラクトースのイ
ンスリン分泌促進作用および血糖値上昇抑制作用 各群6匹の8週齢ICR雄マウス(日本エスエルシー株
式会社製)にCE−2(日本クレア株式会社製)を1週
間与え、飼料に対する馴化を行った。
【0124】馴化したマウスを18時間絶食させた後、
2’−FLの2%水溶液を、2’−FLの量として10
0mg/kg体重になるように経口投与した。対照群に
は0.9%生理食塩水を経口投与した。2’−FL投与
1時間後、2g/kg体重のグルコースを40%水溶液
としてマウスへ経口投与し、糖負荷試験を行った。グル
コース負荷後0分後、60分後、120分後に尾静脈よ
り採血を行い、簡易型血糖値測定装置メディセーフリー
ダーGR−101(テルモ株式会社製)にて血糖値を測
定し、また血清を取得した。
【0125】取得した血清中のインスリン量は、以下の
ようなモリナガ超高感度ラットインスリン測定キット
(森永生化学研究所株式会社製)を用いた酵素免疫測定
法により測定した。血清15μlをキット添付の希釈液
85μlが分注されている抗体固相化プレートのウェル
に分注し、2時間4℃にて反応させた。反応後、キット
添付の洗浄液にてプレートを5回洗浄した。洗浄後、酵
素標識モルモット抗ラットインスリン抗体100μlを
各ウェルに分注し、室温にて30分間反応させた。反応
後、洗浄液にてプレートを7回洗浄した。洗浄後、酵素
基質溶液100μlをウェルに分注し、30分間発色さ
せた後、反応停止液100μlを各ウェルに加えた。バ
イオラッド・モデル3550マイクロプレートリーダー
(バイオラッド・ラボラトリーズ社製)にて各ウェルの
450nm(主波長)および655nm(副波長)の吸
光度を測定した。なお、検量線は、標準液としてキット
添付の標準インスリン(マウス)2ngを精製水100
μlに溶解した20ng/mlインスリン溶液を使用し
て、該標準液をキット添付の希釈液にて適宜希釈して血
清と同様の反応を行わせ、その濃度と主波長450nm
および副波長655nmの吸光度の関係をプロットして
作成した。作成した検量線から、血清を反応させた時の
吸光度に対応する血清中のインスリン濃度の値を求め
た。結果を第9表および第10表に示す。
【0126】
【表9】
【0127】
【表10】
【0128】第9表および第10表に示すように、IC
Rマウスにおいて2’−FLをグルコース負荷の120
分前に1回経口投与することにより対照群と比較して、
グルコース負荷60分後の血清中インスリン濃度が上昇
し、インスリン分泌が促進されること、血糖値の上昇が
抑制されることが示された。
【0129】試験例9 I型糖尿病モデル動物に対する
2’−フコシルラクトースのインスリン分泌促進作用 Wistar系ラット雄7週齢(日本エスエルシー株式会社
製)にCE−2(日本クレア株式会社製)を1週間与
え、飼料に対する馴化を行った。
【0130】馴化したラットを18時間絶食させた後、
ストレプトゾトシン(和光純薬工業株式会社製、以下S
TZと略す)15mgを含む50mmol/lクエン酸
緩衝液(pH4.5)300mlを調製し、STZの量
として25mg/kg体重となるように尾静脈より投与
した。STZ投与5日後に18時間絶食を行い、尾静脈
に穿刺して採血し簡易型血糖測定装置メディセーフリダ
ーGR−101(テルモ株式会社製)により血糖値の測
定を行い、血糖値が200mg/dl以下の軽度な糖尿
病状態のラット5匹(No.1、3、4、5、8)を選
抜した。
【0131】2’−FLの2%水溶液を調製し、2’−
FLの量として50mg/kg体重になるようにラット
No.1に尾静脈内投与を行った。ラットNo.3、N
o.4、No.5、No.8には0.9%生理食塩水を
投与した。2’−FL投与2時間後、1g/kg体重の
グルコースを40%水溶液としてラットへ経口投与し、
糖負荷試験を行った。グルコース負荷後0分後、30分
後、60分後、120分後、240分後に尾静脈より採
血を行い、メディセーフリーダーGR−101により血
糖値を測定し、また血清を取得した。
【0132】STZ投与12日後にラットを18時間絶
食させ、ラットNo.3、No.4、No.5、No.
8には2’−FLの2%水溶液を調製し、2’−FLの
量として50mg/kg体重になるように尾静脈内投与
を行った。ラットNo.1には0.9%生理食塩水を投
与した。2’−FL投与2時間後、1g/kg体重のグ
ルコースを40%水溶液としてラットへ経口投与し、糖
負荷試験を行った。グルコース負荷後0分後、30分
後、60分後、120分後、240分後に尾静脈より採
血を行い、メディセーフリーダーGR−101にて血糖
値を測定し、また血清を取得した。
【0133】取得した血清中のインスリン濃度は、試験
例8と同様にしてモリナガ超高感度ラットインスリン測
定キット(森永生化学研究所株式会社製)を用いた酵素
免疫測定法により測定した。ただし、検量線は、標準液
としてキット添付の標準インスリン(ラット)2.56ng
を精製水100μlに溶解した25.6ng/mlイン
スリン溶液を使用して、標準液をキット添付の希釈液に
て適宜希釈して血清と同様の反応を行わせ、その濃度と
主波長450nmおよび副波長655nmの吸光度の関
係をプロットして作成した。作成した検量線から、血清
を反応させた時の吸光度に対応する血清中のインスリン
の値を求めた。結果を第11表および第12表に示す。
【0134】
【表11】
【0135】
【表12】
【0136】第11表および第12表に示すように、S
TZ誘導性糖尿病ラットに2’−FLを静脈内投与する
ことにより、投与2時間後の糖負荷による血清中インス
リン濃度が上昇し、インスリン分泌が促進されること、
血糖値の上昇が抑制されることが示された。
【0137】
【発明の効果】本発明により、インスリン分泌促進剤、
血糖値上昇抑制剤、糖尿病改善剤、成長促進剤、もしく
は母乳中のインスリン増加剤、またはインスリン分泌促
進作用、血糖値上昇抑制作用、糖尿病改善作用、成長促
進作用もしくは母乳中のインスリン増加作用を有する飲
食品、飼料、飲食品用添加物もしくは飼料量添加物が提
供される。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 3/02 A61P 3/02 3/08 3/08 3/10 3/10 5/50 5/50 // C07H 5/06 C07H 5/06 7/027 7/027 (72)発明者 遠藤 徹夫 アメリカ合衆国 カリフォルニア州94305 スタンフォード W178 セラ・ストリ ート 680 (72)発明者 小泉 聡司 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 協 和醗酵工業株式会社本社内 Fターム(参考) 2B150 AA01 AA08 AB10 BC01 DC15 4B018 MD28 MD29 MD31 ME03 4C057 BB02 BB03 BB04 CC04 EE02 4C086 AA01 AA02 EA02 MA01 MA04 MA17 MA22 MA23 MA35 MA37 MA41 MA43 MA52 MA66 NA14 ZC03 ZC21 ZC35

Claims (69)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラクトースを含有し、かつ二糖以上で
    ある糖質およびその誘導体ならびにN−アセチルノイラ
    ミン酸を含有する糖質およびその誘導体からなる群から
    選ばれる少なくとも1種類を有効成分として含有するイ
    ンスリン分泌促進剤。
  2. 【請求項2】 ガラクトースを含有し、かつ二糖以上で
    ある糖質が、ガラクトースを含有し、さらにN−アセチ
    ルグルコサミンまたはグルコースを含有する糖質であ
    る、請求項1記載のインスリン分泌促進剤。
  3. 【請求項3】 ガラクトースを含有し、さらにN−アセ
    チルグルコサミンまたはグルコースを含有する糖質が、
    N−アセチルラクトサミンまたはラクトースを含有する
    糖質である、請求項2記載のインスリン分泌促進剤。
  4. 【請求項4】 N−アセチルラクトサミンを含有する糖
    質が、N−アセチルラクトサミンまたはラクト−N−ネ
    オテトラオースである請求項3記載のインスリン分泌促
    進剤。
  5. 【請求項5】 ラクトースを含有する糖質が、ラクト−
    N−ネオテトラオース、グロボトリオース、3’−シア
    リルラクトース、6’−シアリルラクトースまたは2’
    −フコシルラクトースである請求項3記載のインスリン
    分泌促進剤。
  6. 【請求項6】 N−アセチルノイラミン酸を含有する糖
    質が、3’−シアリルラクトース、6’−シアリルラク
    トースまたはN−アセチルノイラミン酸である請求項1
    項記載のインスリン分泌促進剤。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のインス
    リン分泌促進剤を含むインスリン分泌促進作用を有する
    飲食品。
  8. 【請求項8】 飲食品が、乳幼児用栄養組成物である請
    求項7記載の飲食品。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6のいずれかに記載のインス
    リン分泌促進剤を含むインスリン分泌促進作用を有する
    飼料。
  10. 【請求項10】 請求項1〜6のいずれかに記載のイン
    スリン分泌促進剤を含むインスリン分泌促進作用を有す
    る飲食品用添加剤。
  11. 【請求項11】 飲食品用添加剤が、乳幼児用栄養組成
    物用の添加剤である請求項10記載の飲食品用添加剤。
  12. 【請求項12】 請求項1〜6のいずれかに記載のイン
    スリン分泌促進剤を含むインスリン分泌促進作用を有す
    る飼料用添加剤。
  13. 【請求項13】 動物に、請求項1〜6のいずれかに記
    載のインスリン分泌促進剤を投与することまたは請求項
    8記載の飼料を給餌することを特徴とする動物のインス
    リン分泌を促進させる方法。
  14. 【請求項14】 動物が、家畜、家禽または養殖魚であ
    る請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 経口または注射により投与されること
    を特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のインス
    リン分泌促進剤。
  16. 【請求項16】 ガラクトースを含有し、かつ二糖以上
    である糖質およびその誘導体ならびにN−アセチルノイ
    ラミン酸を含有する糖質およびその誘導体からなる群か
    ら選ばれる少なくとも1種類を有効成分として含有する
    血糖上昇抑制剤。
  17. 【請求項17】 ガラクトースを含有し、かつ二糖以上
    である糖質が、ガラクトースを含有し、さらにN−アセ
    チルグルコサミンまたはグルコースを含有する糖質また
    はその誘導体である、請求項16記載の血糖上昇抑制
    剤。
  18. 【請求項18】 ガラクトースを含有し、さらにN−ア
    セチルグルコサミンまたはグルコースを含有する糖質
    が、N−アセチルラクトサミンまたはラクトースを含有
    する糖質である、請求項17記載の血糖上昇抑制剤。
  19. 【請求項19】 N−アセチルラクトサミンを含有する
    糖質が、N−アセチルラクトサミンまたはラクト−N−
    ネオテトラオースである請求項18記載の血糖上昇抑制
    剤。
  20. 【請求項20】 ラクトースを含有する糖質が、ラクト
    −N−ネオテトラオース、グロボトリオース、3’−シ
    アリルラクトース、6’−シアリルラクトースまたは
    2’−フコシルラクトースである請求項18記載の血糖
    上昇抑制剤。
  21. 【請求項21】 N−アセチルノイラミン酸を含有する
    糖質が、3’−シアリルラクトース、6’−シアリルラ
    クトースまたはN−アセチルノイラミン酸である請求項
    16記載の血糖上昇抑制剤。
  22. 【請求項22】 請求項16〜21のいずれかに記載の
    血糖上昇抑制剤を含む血糖上昇抑制作用を有する飲食
    品。
  23. 【請求項23】 請求項16〜21のいずれかに記載の
    血糖上昇抑制剤を含む血糖上昇抑制作用を有する飼料。
  24. 【請求項24】 請求項16〜21のいずれかに記載の
    血糖上昇抑制剤を含む血糖上昇抑制作用を有する飲食品
    用添加剤。
  25. 【請求項25】 請求項16〜21のいずれかに記載の
    血糖上昇抑制剤を含む血糖上昇抑制作用を有する飼料用
    添加剤。
  26. 【請求項26】 動物に、請求項16〜21のいずれか
    に記載の血糖上昇抑制剤を投与することまたは請求項2
    3記載の飼料を給餌することを特徴とする動物の血糖上
    昇を抑制させる方法。
  27. 【請求項27】 動物が、家畜、家禽または養殖魚であ
    る請求項26記載の方法。
  28. 【請求項28】 経口または注射により投与されること
    を特徴とする、請求項16〜21のいずれかに記載の血
    糖上昇抑制剤。
  29. 【請求項29】 ガラクトースを含有し、かつ二糖以上
    である糖質およびその誘導体ならびにN−アセチルノイ
    ラミン酸を含有する糖質およびその誘導体からなる群か
    ら選ばれる少なくとも1種類を有効成分として含有する
    糖尿病改善剤。
  30. 【請求項30】 ガラクトースを含有し、かつ二糖以上
    である糖質が、ガラクトースを含有し、さらにN−アセ
    チルグルコサミンまたはグルコースを含有する糖質であ
    る、請求項29記載の糖尿病改善剤。
  31. 【請求項31】 ガラクトースを含有し、さらにN−ア
    セチルグルコサミンまたはグルコースを含有する糖質
    が、N−アセチルラクトサミンまたはラクトースを含有
    する糖質である、請求項30記載の糖尿病改善剤。
  32. 【請求項32】 N−アセチルラクトサミンを含有する
    糖質が、N−アセチルラクトサミンまたはラクト−N−
    ネオテトラオースである請求項31記載の糖尿病改善
    剤。
  33. 【請求項33】 ラクトースを含有する糖質が、ラクト
    −N−ネオテトラオース、グロボトリオース、3’−シ
    アリルラクトース、6’−シアリルラクトースまたは
    2’−フコシルラクトースである請求項31記載の糖尿
    病改善剤。
  34. 【請求項34】 N−アセチルノイラミン酸を含有する
    糖質が、3’−シアリルラクトース、6’−シアリルラ
    クトースまたはN−アセチルノイラミン酸である請求項
    29記載の糖尿病改善剤。
  35. 【請求項35】 請求項29〜34のいずれかに記載の
    糖尿病改善剤を含む糖尿病改善剤作用を有する飲食品。
  36. 【請求項36】 請求項29〜34のいずれかに記載の
    糖尿病改善剤を含む糖尿病改善作用を有する飼料。
  37. 【請求項37】 請求項29〜34のいずれかに記載の
    糖尿病改善剤を含む糖尿病改善作用を有する飲食品用添
    加剤。
  38. 【請求項38】 請求項29〜34のいずれかに記載の
    糖尿病改善剤を含む糖尿病改善作用を有する飼料用添加
    剤。
  39. 【請求項39】 動物に、請求項29〜34のいずれか
    に記載の糖尿病改善剤を投与することまたは請求項36
    記載の飼料を給餌することを特徴とする動物の糖尿病を
    改善させる方法。
  40. 【請求項40】 動物が、家畜、家禽または養殖魚であ
    る請求項39記載の方法。
  41. 【請求項41】 経口または注射により投与されること
    を特徴とする、請求項29〜34のいずれかに記載の糖
    尿病改善剤。
  42. 【請求項42】 ガラクトースを含有し、かつ二糖以上
    である糖質およびその誘導体ならびにN−アセチルノイ
    ラミン酸を含有する糖質およびその誘導体からなる群か
    ら選ばれる少なくとも1種類を有効成分として含有する
    成長促進剤。
  43. 【請求項43】 ガラクトースを含有し、かつ二糖以上
    である糖質が、ガラクトースを含有し、さらにN−アセ
    チルグルコサミンまたはグルコースを含有する糖質であ
    る、請求項42記載の成長促進剤。
  44. 【請求項44】 ガラクトースを含有し、さらにN−ア
    セチルグルコサミンまたはグルコースを含有する糖質
    が、N−アセチルラクトサミンまたはラクトースを含有
    する糖質である、請求項43記載の成長促進剤。
  45. 【請求項45】 N−アセチルラクトサミンを含有する
    糖質が、N−アセチルラクトサミンまたはラクト−N−
    ネオテトラオースである請求項44記載の成長促進剤。
  46. 【請求項46】 ラクトースを含有する糖質が、ラクト
    −N−ネオテトラオース、グロボトリオース、3’−シ
    アリルラクトース、6’−シアリルラクトースまたは
    2’−フコシルラクトースである請求項44記載の成長
    促進剤。
  47. 【請求項47】 N−アセチルノイラミン酸を含有する
    糖質が、3’−シアリルラクトース、6’−シアリルラ
    クトースまたはN−アセチルノイラミン酸である請求項
    42記載の成長促進剤。
  48. 【請求項48】 請求項42〜47のいずれかに記載の
    成長促進剤を含む成長促進作用を有する乳幼児用栄養組
    成物。
  49. 【請求項49】 請求項42〜47のいずれかに記載の
    成長促進剤を含む成長促進作用を有する飼料。
  50. 【請求項50】 請求項42〜47のいずれかに記載の
    成長促進剤を含む成長促進作用を有する乳幼児用栄養組
    成物用の添加剤。
  51. 【請求項51】 請求項42〜47のいずれかに記載の
    成長促進剤を含む動物の成長促進作用を有する飼料用添
    加剤。
  52. 【請求項52】 動物に、請求項42〜47のいずれか
    に記載の成長促進剤を投与することまたは請求項49記
    載の飼料を給餌することを特徴とする動物の成長を促進
    させる方法。
  53. 【請求項53】 動物が、家畜、家禽または養殖魚であ
    る請求項52記載の方法。
  54. 【請求項54】 経口または注射により投与されること
    を特徴とする、請求項42〜47のいずれかに記載の成
    長促進剤。
  55. 【請求項55】 ガラクトースを含有し、かつ二糖以上
    である糖質およびその誘導体ならびにN−アセチルノイ
    ラミン酸を含有する糖質およびその誘導体からなる群か
    ら選ばれる少なくとも1種類を有効成分として含有する
    母乳中のインスリンの増加剤。
  56. 【請求項56】 ガラクトースを含有し、かつ二糖以上
    である糖質が、ガラクトースを含有し、さらにN−アセ
    チルグルコサミンまたはグルコースを含有する糖質であ
    る、請求項55記載の母乳中のインスリンの増加剤。
  57. 【請求項57】 ガラクトースを含有し、さらにN−ア
    セチルグルコサミンまたはグルコースを含有する糖質
    が、N−アセチルラクトサミンまたはラクトースを含有
    する糖質である、請求項56記載の母乳中のインスリン
    の増加剤。
  58. 【請求項58】 N−アセチルラクトサミンを含有する
    糖質が、N−アセチルラクトサミンまたはラクト−N−
    ネオテトラオースである請求項57記載の母乳中のイン
    スリンの増加剤。
  59. 【請求項59】 ラクトースを含有する糖質が、ラクト
    −N−ネオテトラオース、グロボトリオース、3’−シ
    アリルラクトース、6’−シアリルラクトースまたは
    2’−フコシルラクトースである請求項57記載の母乳
    中のインスリンの増加剤。
  60. 【請求項60】 N−アセチルノイラミン酸を含有する
    糖質が、3’−シアリルラクトース、6’−シアリルラ
    クトースまたはN−アセチルノイラミン酸である請求項
    55記載の母乳中のインスリンの増加剤。
  61. 【請求項61】 請求項55〜60のいずれかに記載の
    母乳中のインスリンの増加剤を含む母乳中のインスリン
    を増加させる作用を有する飲食品。
  62. 【請求項62】 請求項55〜60のいずれかに記載の
    母乳中のインスリンの増加剤を含む母乳中のインスリン
    を増加させる作用を有する飼料。
  63. 【請求項63】 請求項55〜60のいずれかに記載の
    母乳中のインスリンの増加剤を含む母乳中のインスリン
    を増加させる作用を有する飲食品用添加剤。
  64. 【請求項64】 請求項55〜60のいずれかに記載の
    母乳中のインスリンの増加剤を含む母乳中のインスリン
    量を増加させる作用を有する飼料用添加剤。
  65. 【請求項65】 動物に、請求項55〜60のいずれか
    に記載の母乳中のインスリンの増加剤を投与することま
    たは請求項62記載の飼料を給餌することを特徴とする
    動物の母乳中のインスリンを増加させる方法。
  66. 【請求項66】 動物が、家畜である請求項65記載の
    方法。
  67. 【請求項67】 経口または注射により投与されること
    を特徴とする、請求項55〜60のいずれかに記載の母
    乳中のインスリンの増加剤。
  68. 【請求項68】 請求項55〜60のいずれかに記載の
    母乳中のインスリンの増加剤を投与した動物または請求
    項62記載の飼料を給餌した動物の母乳を給餌すること
    を特徴とする動物の成長を促進させる方法。
  69. 【請求項69】 動物が、家畜である請求項68記載の
    方法。
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