JP2003292296A - ホイールローダのロガークランプ装置 - Google Patents

ホイールローダのロガークランプ装置

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JP2003292296A
JP2003292296A JP2002098887A JP2002098887A JP2003292296A JP 2003292296 A JP2003292296 A JP 2003292296A JP 2002098887 A JP2002098887 A JP 2002098887A JP 2002098887 A JP2002098887 A JP 2002098887A JP 2003292296 A JP2003292296 A JP 2003292296A
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pressing
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JP2002098887A
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Yasushi Ouchi
裕史 大内
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TCM Corp
Original Assignee
TCM Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロガークランプ装置において、高価なフロー
ディバイダを用いることなく、クランプ独立型の利点で
あるワークの径差にも対応可能であり、左右の押さえ爪
の極端なずれを阻止することができ、作業効率の向上を
図る。 【解決手段】 クランプ独立型の左右の押さえ爪3の先
端部4をフレキシブルなワイアーロープ又は金属製の鎖
からなる連結部材1にて連結し、その全長を左右の押さ
え爪3の開き角度が異なった際に、開き角度の異なり度
合を一定範囲内に制限する所定の寸法とし、どちらか一
方の押さえ爪が動作後、連結部材が張状態になった後
は、停止状態の他方の押さえ爪を連結部材が同方向に引
っ張りながら両押さえ爪の動作を同調させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はホイールローダのロ
ガークランプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のロガークランプ装置の一例を図3
に示す。ロガークランプ装置10は、ホイールローダ2
0の走行基台30の前部に位置し、リフトシリンダアク
チュエータにより走行基台30に対して上下方向に移動
可能としたリフトアーム6の先端部に配置されている。
ロガークランプ装置10は、図4に示すように、左右二
対の略L字型のフォーク爪2と、該フォーク爪2の上部
位置に設けられた回転軸を中心として上下方向にのみ回
動自在に装着された押さえ爪3とから成り、フォーク爪
2に対して押さえ爪3がフォークシリンダアクチュエー
タ5により開閉可能となるように構成されている。
【0003】上記のようなホイールローダ20のロガー
クランプ装置10は、従来から森林での樹木伐採作業場
において、所定の長さに伐採された樹木を移動させダン
プトラック等に積み込む樹木処理作業に最も頻繁に用い
られてきた。ロガークランプ装置は円筒形や円柱形のあ
る程度の太さを有した長尺物の移動作業に適しているた
め、作業対象物(ワーク)としては伐採樹木に限らず円筒
形状で径が均一なものから円錐のような径が不均一なも
のまで様々な形状の長尺のワークに対応できる必要があ
るとされており、押さえ爪の形状も多種に展開されてき
ている。
【0004】このロガークランプ装置10によりワーク
を移動させる作業での一連の動作としては、まず押さえ
爪3を上方向に開操作し、ワークをフォーク爪2にてす
くい、ある程度持ち上げた段階で押さえ爪3を閉動作さ
せてワークを固定保持し、ホイールローダ20にて走行
移動させ、ワークを降ろす位置にて押さえ爪3を開動作
し、所定の位置にワークを降ろすという各工程により成
される。従って、上記からも解るように、押さえ爪3の
開閉動作の回数が多く、全体の工程に占める割合が高い
ため、作業性という点から考えると、この押さえ爪3の
開閉動作を迅速に行うことが作業性の向上につながると
考えられる。
【0005】また、ロガークランプ装置10には、図5
に示すような、左右の押さえ爪3が連結固定されている
クランプ一体型と、図6に示すような左右の押さえ爪3
が個々に独立して動作するクランプ独立型がある。前記
クランプ一体型は、当然のことながら左右の押さえ爪3
が同時に動作するために、均一な径のワークを移動させ
る作業には適しているが、図5に示すような円錐状で左
右の押さえ爪3が当接する位置の径に差があるワーク8
においては、片側の押さえ爪3だけでしか押え付けるこ
とができないという問題点がある。その点、クランプ独
立型は左右の押さえ爪3が個々に独立して動作するた
め、上記のようなワークの径に差がある場合において
も、左右両方の押さえ爪3がワークに当接し均等に押え
付けた状態で確実に保持することが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ク
ランプ独立型は左右二対のフォーク爪2と押さえ爪3に
対して別々に油圧式のフォークシリンダアクチュエータ
5が設けられており、押さえ爪3の開閉操作時には、こ
の左右2本のフォークシリンダアクチュエータ5に同時
に作動油を注入して加圧し両方の押さえ爪を作動させよ
うとするため、どうしても作動抵抗の小さい側の押さえ
爪3から先に動作する。その結果、図4に示すように左
右の押さえ爪の開き角度が異なることとなり、両者の開
閉位置がずれることが問題点として挙げられる。
【0007】さらには、左右どちらかのフォーク爪2と
押さえ爪3の回転軸部分が錆び付いていたり、引っ掛か
りがある場合などでは、滑らかに作動する片方の押さえ
爪3のみが先に動作し、ワークに当接して停止後、やっ
と他方の押さえ爪3が動作し始めるような極端な動作に
なることも有り得る。このように左右の押さえ爪3の動
作が極端にずれると、押さえ爪3の開閉工程に時間がか
かり、ひいては通常の一回のワークの移動に要する必要
作業時間が長くなり、全体の作業効率が悪化することに
なる。
【0008】また、上記の左右の押さえ爪のずれをなく
し確実に同調させた動作を得る手段として、図6に示す
ように押さえ爪3の油圧配管系統(一点鎖線で示す)にフ
ローディバイダ7を装着することが有効であるが、この
フローディバイダ7は非常に高価であるという問題点を
有している。
【0009】本発明は上記問題点を解決すべくなされた
ものであり、高価なフローディバイダを用いることな
く、クランプ独立型の利点であるワークの径差にも対応
可能であり、左右の押さえ爪の極端なずれを防止するこ
とができるロガークランプ装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では上記目的を達
成するために次の技術手段を設けた。まず、フレキシブ
ルな連結部材を設け、クランプ独立型のロガークランプ
装置の左右の押さえ爪の先端部に連結する。このとき該
連結部材の全長を、左右の押さえ爪が同じ開き角度の状
態における両押さえ爪間の距離よりも一定寸法のみ長く
設定しておく。つまり左右の押さえ爪の開き角度が同じ
時は、連結部材はたるんだ状態になっていることにな
る。
【0011】次に、左右の押さえ爪の作動抵抗が大きく
異なっている条件下で、上記のように構成した状態から
両押さえ爪を作動させると、どちらか片方の押さえ爪の
みが動作を開始し、左右の押さえ爪の開き角度がずれ始
め、連結部材を装着している押さえ爪先端間の距離が増
加するために連結部材のたるみが徐々に減少していく。
そして、さらに開き角度のずれが大きくなり、開き角度
の異なりが一定角度にまで達した段階で連結部材はたる
みが完全になくなり張った状態になる。この段階からは
両押さえ爪は連結部材により互いに引き合う動作にな
り、開き角度のずれは前記一定角度以上大きくならず、
左右の押さえ爪が同調して開閉する動作を得ることがで
きるようになる。したがって、両押さえ爪のずれを一定
範囲内にて制限することができ、作業性の低下を低減さ
せることが可能になる。
【0012】また、上記の構成は両押さえ爪の開き角度
を一定範囲内で制限する構成であり、その範囲内では両
押さえ爪のずれは許容されているため、同範囲内でのワ
ークの径差には対応できることに成り、クランプ独立型
の利点を損なう心配はない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係
わるロガークランプ装置について図1を参照して説明す
る。このロガークランプ装置10は、クランプ独立型で
フローディバイダ7を装着しておらず、左右の押さえ爪
3の先端部4間を連結部材1としてのワイアーロープを
用いて連結している。図1に示す状態では、フォーク爪
2に対する左右の押さえ爪3の開き角度は一致してお
り、互いにずれはなく、したがって、両押さえ爪3先端
間の距離は最も狭い状態である。このとき、連結部材1
の全長を上記の両押さえ爪3先端間の距離よりも一定寸
法のみ長く設定しておけばよく、連結部材1は若干たる
んだ状態になる。なお、ロガークランプ装置10が設け
られるホイールローダは前述の図3に示したものと同等
のものでよい。
【0014】次に、両押さえ爪の開き角度が一致してお
り、かつある程度大きく開いている状態から押さえ爪3
を閉じる方向に作動させ、左右の押さえ爪3の動作が極
端にずれた場合を以下に説明する。一点鎖線で示した油
圧配管系統により油圧を供給することにより、クランプ
装置の閉操作を行うと、まず、作動抵抗の小さい片方の
押さえ爪3のみが閉動作し始める。すると、両押さえ爪
3先端間の距離が増加し、連結部材1のたるみが徐々に
減少する。さらに、両押さえ爪3の開き角度の異なり度
合いが大きくなり一定角度に達すると、連結部材1のた
るみが無くなり、連結部材1は両押さえ爪3間で完全に
張った状態になる。
【0015】連結部材1は伸縮不可に構成されているの
で、この状態からさらに片方の押さえ爪3が閉方向に移
動しようとすると、停止状態の他方の押さえ爪3を連結
部材1により閉方向に引っ張る動作が得られる。つま
り、連結部材1が張状態になった後は両押さえ爪3の動
作を同調させることが可能になり、片方の押さえ爪3が
先にワーク8に当接して停止した後に他方の押さえ爪3
のみがワーク8に当接するまで動作し、左右両方の押さ
え爪3で均等にワーク8を押え付けることができること
になる。
【0016】また、上記一連の動作は左右どちら側の押
さえ爪3が最初に始動し、その方向が開方向あるいは閉
方向のいずれであってもよく、常に先行移動した押さえ
爪3が一定角度ずれた時点で、もう一方の押さえ爪3を
同方向に引っ張って同調させる動作を得ることができ
る。さらには、上記では片方の押さえ爪3が先行移動
し、他方が停止している状況にて説明したが、また、違
った動作としては、クランプ装置の開閉操作により両方
の押さえ爪が同時に始動するが、その開閉速度が左右の
押さえ爪3によって大きく異なるような場合も考えられ
る。しかし、このような場合においても両押さえ爪3を
一定角度のずれが生じた段階から同調させる点では全く
同じであり、前述同様の効果が得られることになる。
【0017】次に、上記の連結部材1を用いた構成によ
り径差を有するワーク8を押え付ける場合を説明する。
連結部材1により両押さえ爪3を一定範囲内のずれに制
限し、それ以降は同調させる動作は上記と全く同様であ
るが、ここで重要な点は、最終的にワーク8の径差に沿
って開き角度のずれを有したまま、左右の押さえ爪3両
方がワーク8に当接して押え付ける必要があるというこ
とである。つまり所定寸法に設定された連結部材1によ
り許容されている両押さえ爪3の開き角度よりもワーク
8の径差が大きい場合には、ワーク径の大きい方に片方
の押さえ爪3が先に当接して停止し、ワーク径の小さい
方の押さえ爪3はワーク8に当接する前に連結部材1に
より張状態になってしまい押え付けることができない現
象が発生してしまう。
【0018】したがって、この問題を解決するには、移
動しようとするワーク8の径差よりも両押さえ爪3の許
容開き角度が大きくなるように連結部材1の全長を設定
しておかなければならない。しかし、必要以上に連結部
材1を長くして許容開き角度を大きく設定してしまう
と、今度は両押さえ爪3を同調させるまでの時間が長く
なり、作業性の面で効果が薄れることになる。したがっ
て、連結部材1の全長を、ワーク8の径差に合わせて左
右両方の押さえ爪3による押え付けがかろうじて可能に
なる長さに設定しておくことにより、最も作業性に優
れ、かつワーク8の径差に対応できるクランプ独立型の
ロガークランプ装置を提供できることになる。
【0019】上記をさらに発展させると、作業現場にて
連結部材1の長さを任意に調整できると、より効果的な
作業が可能になると考えられる。したがって、連結部材
1がワイアーロープであれば数種の長さのものを用意し
ておき、随時嵌めかえることにより対応すればよい。ま
た、連結部材1が金属製の鎖であれば鎖の輪の部分を利
用して全長を調節できるように構成しておくとよく、一
本で任意の長さが得られることになり、より細かい設定
が可能になる。
【0020】また、連結部材1は押さえ爪3の先端部4
の最も作業中にワーク8等に接触しやすい過酷な位置に
完全に露出した状態で装着され、油圧により作動する押
さえ爪3を強制的に引き付けなければならないため、耐
久性と強度において非常に高い性能が要求される。そこ
で、図2に示すように、連結部材1として、複数個の単
位長長さのパイプ状部材を連結して並べ、該パイプ状部
材の内径部に上記ワイアーロープや鎖を挿通した構成と
してもよい。このように構成すると、パイプ状部材が回
転することでワーク8との引っ掛かりを防止でき、ワイ
アーロープや鎖を被覆して保護できるため、さらに高性
能な連結部材1を提供することができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、クランプ
独立型の左右の押さえ爪の先端部を所定の長さのフレキ
シブルな連結部材にて連結しているので、左右の押さえ
爪の開き角度のずれが大きくなり、一定範囲内を越えた
段階で、既に動作中の押さえ爪が未だ停止状態の他方の
押さえ爪を連結部材にて同方向に引っ張りながら作動さ
せる動作が得られ、両押さえ爪の動作を同調させること
が可能になり、より効果的な押さえ爪の開閉作業が可能
となる。
【0022】また、左右の押さえ爪が当接する位置のワ
ークの径差を考慮に入れて、両方の押さえ爪による押え
付けがかろうじて可能となる程度に連結部材の長さを設
定しておくことにより、片方の押さえ爪がワークに当接
し停止した後に、他方の押さえ爪がワークに当接するま
での動作を可能とし、両押さえ爪で均等にワークを押え
付けることができ、径差を有するワークにも十分対応で
きることになる。
【0023】また、ワイアーロープや金属製の鎖からな
る連結部材は安価であり、高価なフローディバイダを用
いずに同等の効果が得られ、トータルコストの大幅な低
減につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るロガークランプ装
置の斜視図である。
【図2】 本発明の他の実施形態に係るロガークランプ
装置の斜視図である。
【図3】 従来のロガークランプ装置をホイールローダ
に装着した状態の側面図である。
【図4】 従来のクランプ独立型で、フローディバイダ
を装着しておらず左右の押さえ爪がずれた状態の斜視図
である。
【図5】 従来のクランプ一体型で、ワーク径差を有し
たワークを押え付けた状態の斜視図である。
【図6】 従来のクランプ独立型で、フローディバイダ
を装着した状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 連結部材 2 フォーク爪 3 押さえ爪 4 先端部 10 ロガークランプ装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホイールローダの走行基台の前部に位置
    し、油圧シリンダにより走行基台に対して上下方向に移
    動可能としたリフトアームの先端に装着され、互いに独
    立した上下開閉動作を行う左右二対のフォーク爪と押さ
    え爪からなるロガークランプ装置であって、前記左右の
    押さえ爪の先端部をフレキシブルな連結部材にて連結し
    たことを特徴とするホイールローダのロガークランプ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記連結部材が、ワイアーロープ又は金
    属製の鎖から成り、その全長を、前記左右の押さえ爪の
    開き角度が異なった際に、左右の押さえ爪の開き角度の
    異なり度合を一定範囲内に制限する所定の寸法とするこ
    とを特徴とする請求項1に記載のホイールローダのロガ
    ークランプ装置。
JP2002098887A 2002-04-01 2002-04-01 ホイールローダのロガークランプ装置 Pending JP2003292296A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100830636B1 (ko) * 2006-05-19 2008-05-27 김승호 거더판 운반용 파지부재
CN103523715A (zh) * 2013-09-28 2014-01-22 合肥市硕理机电科技有限公司 一种农用叉车活动爪型夹
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CN105016198A (zh) * 2015-07-26 2015-11-04 安庆市港机制造有限责任公司 一种用于球类物体专用抓斗的抓取支链
CN106088203A (zh) * 2016-07-13 2016-11-09 广西柳工机械股份有限公司 夹径可调的抱叉
CN109051852A (zh) * 2018-07-24 2018-12-21 安徽合力股份有限公司 一种装载机用的货叉式夹木钳装置

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