JP2007290790A - クレーン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タワークレーン作業とクレーン作業に共通して使用されるブーム3にはバックストップ50が一体に連結されている。このバックストップ50は、タワークレーン仕様とクレーン仕様で共通して使用し、タワークレーン仕様時の全長がクレーン仕様時の全長より短い。バックストップ50の下端を係止するブラケット70を上部旋回体2に設置する。ブラケット70には案内部72が設けられ、ブームが所定角度になったときに全長が短いバックストップ50の下端ピン56がその先端に当接し、ばね収縮開始起伏角度になるとバックストップ下端ピン56が固定部74まで移動する。その後、ブーム3が起伏するとばね53が収縮する。
【選択図】図3
Description
なお、ジブブームに一体にバックストップを装着した従来例としては特許文献1または2のようなものが挙げられる。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載のクレーンにおいて、前記支持機構は伸縮機構を備え、前記クレーン作業時に前記バックストップの下端が前記案内部に当接して前記固定部まで移動するときに、前記支持機構がいったん伸長した後に収縮して前記固定部に位置決めされるように前記各部材が設計されていることを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項1に記載のクレーンにおいて、前記バックストップは、タワークレーン作業時およびクレーン作業時ごとに全長を変更する長さ可変機構を備えることを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項3に記載のクレーンにおいて、前記バックストップは、互いに収縮するように挿通される外筒と内筒とを備え、前記長さ可変機構は、前記外筒または内筒に伸縮可能に挿通される長さ可変筒と、前記長さ可変筒の伸縮量をタワークレーン作業時およびクレーン作業時ごとに変更して固定する固定部材とを備えることを特徴とする。
図1は、本実施の形態に係るクレーンの外観側面図である。クレーンは、下部走行体1と、その上方に旋回可能に設置された上部旋回体2と、上部旋回体2に起伏動可能に軸支されているブーム3とを備えている。旋回体2には、運転室5と、カウンタウエイト6と、クレーン前後方向に並んで設置されたフロントドラム7、リアドラム8、起伏ドラム9とが設けられている。
バックストップ装置は、上端がブーム3のブラケット31にピン連結される左右一対のバックストップ50と、それぞれのバックストップ50の下端をブーム3のブラケット32に連結して支持する支持機構60と、上部旋回体2に設けられ、ブーム3が所定角度以上になるとバックストップ下端を固定部に位置決めするブラケット70とを備える。このようにバックストップ50は支持機構60によりブーム3に一体に装着されている。
1.クレーン作業時
図5(a)〜(d)を参照してクレーン作業時の動作を説明する。
(a)はブーム起伏角度が小さい場合であり、バックストップ50の下端ピン56はブラケット70と離間している。このとき、バックストップ50の全長はL1、支持機構60の全長はL2である。
(b)はブーム起伏角度がθ1のときを示し、バックストップ50の下端ピン56がブラケット70の案内部72の固定部74よりの位置56a(図6(a)参照)に当接し始めている。このとき、バックストップ50の全長はL1、支持機構60の全長はL2である。
図5(e)〜(h)を参照して説明する。タワークレーン仕様では、バックストップ50の全長L11をクレーン仕様の全長L1に比べて短くする。これは、長さ可変筒54を外筒52内に挿入し、固定部材55で固定して行われる。
(e)はブーム起伏角度が小さい場合であり、バックストップ50の下端ピン56はブラケット70と離間している。このとき、バックストップ50の全長はL11、支持機構60の全長はL12である。
(f)はブーム起伏角度がθ11(>θ1)のときを示し、バックストップ50の下端ピン56がブラケット70の案内部72の最先位置56c(図6(b)参照)に当接し始めている。このとき、バックストップ50の全長はL11、支持機構60の全長はL12である。
(1)バックストップ50を支持機構60によりブーム3に一体に装着し、ブーム起伏角度が所定角度になるまではバックストップ50の下端ピン56をブラケット70から切り離すようにした。したがって、上部旋回体2からブーム3を分解すると、バックストップ50も上部旋回体2から分解される。また、ブーム3とバックストップ50を一体のまま輸送すれば、組立時にブーム3を上部旋回体2に取り付けるだけでよく、バックストップ組立作業が不要である。したがって、大型クレーンの輸送に伴う分解・組立性が向上する。
3 ブーム 50 バックストップ
51 内筒 52 外筒
53 ばね 54 長さ可変筒
55 固定部材 56 バックストップ下端ピン
60 支持機構 61 支持筒
62 筒支持具 70 ブラケット
72 案内部 73 ストッパ部
74 固定部
Claims (4)
- 上部旋回体に起伏動可能に支持されたブームに支持機構を介して支持されるバックストップと、
前記上部旋回体に設けられ、前記ブームが設定されたばね収縮開始角度になったときに前記バックストップの下端を固定部に設定するとともに、前記ばね収縮開始角度未満の所定角度以上になったとき、前記バックストップの下端を支承しつつ前記固定部まで案内する案内部が設けられたバックストップ固定部材とを備えることを特徴とするクレーン。 - 請求項1に記載のクレーンにおいて、
前記支持機構は伸縮機構を備え、
前記クレーン作業時に前記バックストップの下端が前記案内部に当接して前記固定部まで移動するときに、前記支持機構がいったん伸長した後に収縮して前記固定部に位置決めされるように前記各部材が設計されていることを特徴とするクレーン。 - 請求項1に記載のクレーンにおいて、
前記バックストップは、タワークレーン作業時およびクレーン作業時ごとに全長を変更する長さ可変機構を備えることを特徴とするクレーン。 - 請求項3に記載のクレーンにおいて、
前記バックストップは、互いに収縮するように挿通される外筒と内筒とを備え、
前記長さ可変機構は、前記外筒または内筒に伸縮可能に挿通される長さ可変筒と、前記長さ可変筒の伸縮量をタワークレーン作業時およびクレーン作業時ごとに変更して固定する固定部材とを備えることを特徴とするクレーン。
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2006
- 2006-04-21 JP JP2006117576A patent/JP4810291B2/ja active Active
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