JP2003291819A - 台 車 - Google Patents

台 車

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JP2003291819A
JP2003291819A JP2002098110A JP2002098110A JP2003291819A JP 2003291819 A JP2003291819 A JP 2003291819A JP 2002098110 A JP2002098110 A JP 2002098110A JP 2002098110 A JP2002098110 A JP 2002098110A JP 2003291819 A JP2003291819 A JP 2003291819A
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JP
Japan
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wheel
wheels
wheel support
road surface
load
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Pending
Application number
JP2002098110A
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English (en)
Inventor
Hiroki Kamei
浩気 亀井
Kazue Sumiya
和重 角谷
Seiji Murakami
誠治 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹凸を有する路面上を走行する場合であって
も、各車輪が路面上に大きな衝撃を与えることなく、ま
た各車輪が浮いた状態にならずに路面上の各凹凸に柔軟
に対応して走行する台車の提供。 【解決手段】 前後方向に長く、前後方向の中途部を中
心として上下へ回動する車輪支持部13,23を左右に
配置し、該車輪支持部13,23が前後部に夫々支持す
る車輪11,12,21,22が受ける荷重を検出する
荷重センサ11s,12s,21s,22sを備え、各
荷重センサ11s,12s,21s,22sが検出した
荷重に基づき、インピーダンス制御手段32aが、各車
輪支持部13,23の回動を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前後方向に長く、
前後方向の中途部を中心として上下へ回動する車輪支持
体を左右に配置し、該車輪支持体の前後部に夫々車輪を
備える台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車体の前後左右に配置された4つの車輪
と、各車輪を夫々回転させるモータとを備え、各モータ
を自動で駆動させることにより、各車輪が回転して自動
走行を行う台車が知られており、工場内にて搬送物等を
所定位置から所定位置まで搬送する手段として利用され
ている。このような自動走行により搬送物を搬送する台
車を用いることにより、人手を必要とせず、また人間に
とっての危険地帯においても利用することができ、作業
効率を向上させることができる。上述の台車に備える各
車輪は、自身が路面に及ぼす荷重に対応する荷重を受け
ながら回転しており、ある程度の凹凸を有する路面上を
走行する場合であっても、各車輪の回転力により凹凸に
対応して走行することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した台車
は、自身に備える車輪の外径の半分以上の段差を有する
上方への段差部を備える路面上を走行する場合、前輪が
前記段差部に衝突し、この衝突により前記前輪は前記段
差部から進行方向と反対方向の荷重を受けるため、前記
段差部を乗り越えることができない。また、車輪の外径
の半分以上の段差を有する下方への段差部を備える路面
上を走行する場合、前輪の1つが前記段差部を通過して
も、しばらくは段差部の上側を走行する他の3つの車輪
により体勢が保たれ、前記前輪が浮いた状態で走行する
ことになり、更にもう一方の前輪が前記段差部を通過す
ることにより、2つの前輪が段差部の下側に落下してし
まう。これにより、各前輪は段差部の下側に大きな衝撃
を与え、同時に台車も大きな衝撃を受けてしまい、台車
に搭載してあった荷物等が落下し、台車自体も転倒等す
るおそれがあるという問題があった。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、前後方向に長く、前後方向の中途部を中心とし
て上下へ回動する車輪支持体を左右に配置し、該車輪支
持体の回動を制御する回動制御手段を備えることによ
り、車輪支持体の回動に従い各車輪が上下方向に移動す
ることができ、路面上に大きな衝撃を及ぼすことなく、
また各車輪が浮いた状態にならずに走行する台車を提供
することを目的とする。
【0005】本発明の他の目的は、車輪支持体の前後部
に夫々支持された車輪が受ける外力を検出し、検出した
外力に基づき、回動制御手段が、前記車輪支持体の回動
を制御すべくなしてあることにより、各車輪が受ける外
力に応じて回動する各車輪支持体の回動に従って、各車
輪を適宜上下方向へ移動させ、凹凸及び溝を有する路面
上を走行する場合であっても、各車輪が、自身が受けた
外力に応じて上下方向に移動することにより、路面上に
大きな衝撃を及ぼすことなく、また各車輪が浮いた状態
にならずに路面上の各凹凸及び溝に柔軟に対応して走行
する台車を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、外力検出手段により
検出された車輪夫々が受ける外力が、所定範囲よりも大
きいか否か(又は小さいか否か)を判断する判断手段を
備え、該判断手段が前記所定範囲よりも大きいと判断し
た場合、前記外力を受けた車輪が上方へ移動するように
該車輪を支持する車輪支持体を回動させ、前記判断手段
が前記所定範囲よりも小さいと判断した場合、前記外力
を受けた車輪が下方へ移動するように該車輪を支持する
車輪支持体を回動させる構成を備えることにより、各車
輪が受ける外力に応じて回動する各車輪支持体の回動に
従って、各車輪を適宜上下方向へ移動させ、凹凸を有す
る路面上を走行する場合であっても、各車輪が路面上の
各凹凸に柔軟に対応して走行する台車を提供することに
ある。
【0007】本発明の更に他の目的は、段差を検出する
段差検出手段を備え、該段差検出手段が検出した段差に
基づき、各車輪支持体の回動を制御する構成を有するこ
とにより、昇降すべき段差の程度に基づき回動する車輪
支持体の回動に従って、各車輪を上下方向へ適宜距離だ
け移動させることができ、段差を有する路面上を走行す
る場合であっても、各車輪が、予め検出された段差に応
じて上下方向へ適宜距離移動することにより、路面上の
各段差に柔軟に対応して走行する台車を提供することに
ある。
【0008】本発明の更に他の目的は、左右の前記車輪
支持体が各別に回動すべくなしてあることにより、左右
の車輪支持体を反対方向に回動させた場合、4つの車輪
のうちの対角線上に配置される2つの車輪により重心を
支えることができると共に他の車輪にかかる荷重を小さ
くでき、自身に備える車輪の外径の半分以上の段差を有
する路面上を走行する場合であっても、各車輪が、安定
した重心の中で上下方向に移動し、前記段差部の上側及
び下側に大きな衝撃を及ぼすことなく、また各車輪が浮
いた状態にならずに前記段差部に沿って走行する台車を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る台車は、
前後方向に長く、前後方向の中途部を中心として上下へ
回動する車輪支持体を左右に配置し、該車輪支持体の前
後部に夫々車輪を備える台車において、前記車輪支持体
の回動を制御する回動制御手段を備えることを特徴とす
る。
【0010】第1発明による場合は、前後方向に長く、
前後方向の中途部を中心として上下へ回動する車輪支持
体を左右に配置し、該車輪支持体の回動を制御する回動
制御手段を備えることにより、車輪支持体の回動に従い
各車輪が上下方向に移動することができ、路面上に大き
な衝撃を及ぼすことなく、また各車輪が浮いた状態にな
らずに走行する台車を実現することができる。
【0011】第2発明に係る台車は、第1発明に係る台
車において、前記車輪夫々が受ける外力を検出する外力
検出手段を備え、前記回動制御手段は、前記外力検出手
段が検出した外力に基づき、前記車輪支持体の回動を制
御すべくなしてあることを特徴とする。
【0012】第2発明による場合は、車輪支持体の前後
部に夫々支持された車輪が受ける外力を検出し、検出し
た外力に基づき、回動制御手段が、前記車輪支持体の回
動を制御すべくなしてあることにより、各車輪が受ける
外力に応じて回動する各車輪支持体の回動に従って、各
車輪を適宜上下方向へ移動させることができる。従っ
て、凹凸及び溝等を有する路面上を走行する場合であっ
ても、各車輪が、自身が受けた外力に応じて上下方向に
移動することにより、路面上に大きな衝撃を及ぼすこと
なく、また各車輪が浮いた状態にならずに路面上の各凹
凸及び溝に柔軟に対応して走行する台車を実現すること
ができる。
【0013】第3発明に係る台車は、第1叉は第2発明
に係る台車において、前記外力検出手段が検出した外力
が所定範囲よりも大きいか否か(又は小さいか否か)を
判断する判断手段を備え、前記回動制御手段は、前記判
断手段が前記所定範囲よりも大きい(又は小さい)と判
断した場合、前記外力を受けた車輪が上(又は下)方へ
移動するように該車輪を支持する車輪支持体の回動を制
御すべくなしてあることを特徴とする。
【0014】第3発明による場合は、各車輪は、所定範
囲の外力を受けながら平坦な路面上を走行しており、外
力検出手段により検出された車輪夫々が受ける外力が、
所定範囲よりも大きいか否か(又は小さいか否か)を判
断する判断手段を備えることにより、該判断手段が前記
所定範囲よりも大きいと判断した場合、前記外力を受け
た車輪が、前方の上方への段差部に衝突したことを検知
することができ、前記判断手段が前記所定範囲よりも小
さいと判断した場合、前記外力を受けた車輪が、前方の
下方への段差部を降下し始めたことを検知することがで
きる。
【0015】また、前方の上方への段差部に衝突したこ
とを検知した場合、前記段差部に衝突した車輪が上方へ
移動するように該車輪を支持する車輪支持体を回動さ
せ、前方の下方への段差部を降下し始めたことを検知し
た場合、前記段差部を降下し始めた車輪が下方へ移動す
るように該車輪を支持する車輪支持体を回動させる構成
を備えることにより、前方に上方への段差部があるか、
下方への段差部があるかに応じて回動する各車輪支持体
の回動に従って、各車輪を段差部に沿って適宜上下方向
に移動させることができる。従って、凹凸及び溝等を有
する路面上を走行する場合であっても、各車輪が、自身
が受けた外力に応じて上下方向に移動することにより、
路面上に大きな衝撃を及ぼすことなく、また各車輪が浮
いた状態にならずに路面上の各凹凸及び溝に柔軟に対応
して走行する台車を実現することができる。
【0016】第4発明に係る台車は、第1乃至第3発明
のいずれかに係る台車において、段差を検出する段差検
出手段を備え、前記回動制御手段は、前記段差検出手段
が検出した段差に基づき、前記車輪支持体の回動を制御
すべくなしてあることを特徴とする。
【0017】第4発明による場合は、段差を検出する段
差検出手段を備え、該段差検出手段が検出した段差に基
づき、各車輪支持体の回動を制御する構成を有すること
により、昇降すべき段差の程度に基づき回動する車輪支
持体の回動に従って、各車輪を上下方向へ適宜距離だけ
移動させることができる。従って、段差を有する路面上
を走行する場合であっても、各車輪が、予め検出された
段差に応じて適宜距離だけ上下方向に移動することによ
り、路面上に大きな衝撃を及ぼすことなく、また各車輪
が浮いた状態にならずに路面上の各段差に柔軟に対応し
て走行する台車を実現することができる。
【0018】第5発明に係る台車は、第1乃至第4発明
にいずれかに係る台車において、左右の前記車輪支持体
は、各別に回動すべくなしてあることを特徴とする。
【0019】第5発明による場合は、左右の前記車輪支
持体が各別に回動すべくなしてあることにより、左右の
車輪支持体を反対方向に回動させた場合、4つの車輪の
うちの対角線上に配置される2つの車輪により重心を支
えることができるので、他の車輪にかかる荷重を小さく
することができる。例えば、上方への段差部を乗り越え
る場合は、前記段差部を乗り越える車輪及び該車輪と対
角線上に配置された車輪以外の2つの車輪により台車荷
重の大部分を支え、下方への段差部を降下する場合は、
前記段差部を降下する車輪及び該車輪と対角線上に配置
された車輪の2つの車輪以外の車輪により台車荷重の大
部分を支えることができる。従って、自身に備える車輪
の外径の半分以上の段差を有する路面上を走行する場合
であっても、各車輪が、安定した重心の中で上下方向へ
移動し、前記段差部の上側及び下側に大きな衝撃を及ぼ
すことなく、また各車輪が浮いた状態にならずに前記段
差部に沿って走行する台車を実現することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る台車をその
実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は本発
明に係る台車を示す斜視図、図2は正面図、図3は側面
図である。図において1は台車を示しており、この台車
1は、自身を制御する制御装置32を搭載した台車本体
30と、この台車本体30の下部に2つの脚部10,2
0と、2つの脚部10,20を、夫々の中途部で保持し
つつ台車本体30を支持する本体支持部31とを備えて
いる。
【0021】脚部10は、台車1の前後方向に長い板状
の車輪支持部13が、その前後部にて夫々荷重センサ1
4,15を介して車輪11,12を回転自在に支持する
ことにより構成されている。また車輪11,12は各別
に回転するように構成されており、車輪11,12夫々
の回転軸上には、自身を回転させるための車輪用モータ
11m,12m及び自身の回転角度を検出するための車
輪用センサ11s,12sを備えている。車輪支持部1
3は、前後方向の中途部を回動軸13aとする回動が可
能に構成されており、車輪支持部13の回動軸13a上
には、該車輪支持部13を回動させるための支持部用モ
ータ13m及び車輪支持部13の回動角度を検出するた
めの支持部用センサ13sを備えている。
【0022】脚部20は、上述した脚部10と同じ構成
を有しており、台車1の前後方向に長い板状の車輪支持
部23が、その前後部にて夫々荷重センサ24,25を
介して車輪21,22を支持している。また、車輪2
1,22夫々の回転軸上には、車輪21,22を回転さ
せるための車輪用モータ21m,22m及び車輪21,
22の回転角度を検出するための車輪用センサ21s,
22sを、車輪支持部23の回動軸23a上には、該車
輪支持部23を回動させるための支持部用モータ23m
及び車輪支持部23の回動角度を検出するための支持部
用センサ23sを備えている。
【0023】2つの脚部10,20は、夫々車輪支持部
13,23の回動軸13a,23a上に配置される支持
部用センサ13s,23sを、車体支持部31により保
持されることにより、台車1の左右位置に配置されてお
り、これにより、脚部10に備える車輪11,12は、
夫々前輪又は後輪として、同様に脚部20に備える車輪
21,22は、夫々前輪又は後輪として機能する。台車
本体30は、下部に配置される各車輪11,12,2
1,22の上方に夫々下向きに、路面までの距離を検出
する赤外線センサ11t,12t,21t,22tを備
えており、進行方向に存在する段差部を予め検出する構
成を有している。更に、台車本体30にはバッテリ(図
示せず)が搭載されており、このバッテリからの電源の
供給により、制御装置32が動作し、制御装置32の制
御に従い台車1に備える上述した各部が動作している。
【0024】図4は台車1に備える車輪支持部13の回
動態様を示す説明図であり、図中に破線で示す脚部10
は、車輪支持部13の回動前の状態を示しており、実線
で示す脚部13は、車輪支持部13の回動後の状態を示
している。尚、図においては、矢符Aで示す方向を進行
方向として前方の上方への段差部を乗り越える態様を示
しており、車輪支持部13が図中にθで示す角度だけ回
動することにより、図に示す距離だけ車輪11が上方に
移動することが分かる。本実施の形態では、図のように
前輪11を上方に移動させる場合の車輪支持部13の回
動方向を正方向として回動角度θを正の値とし、前輪1
1を下方に移動させる場合の車輪支持部13の回動方向
を負方向として回動角度θを負の値としている。
【0025】図5は本発明に係る台車1の構成を示すブ
ロック図である。台車1に備える制御装置32は具体的
にはMPU(MicroProcessor Unit) 等で構成され、台車
1に備える車輪用センサ11s,12s,21s,22
s、赤外線センサ11t,12t,21t,22t、支
持部用センサ13s,23s、荷重センサ14,15,
24,25、車輪用モータ11m,12m,21m,2
2m及び支持部用モータ13m,23mが夫々接続され
ている。制御装置32は、車輪用センサ11s,12
s,21s,22sが検出した各車輪11,12,2
1,22の回転角度、赤外線センサ11t,12t,2
1t,22tが検出した前方の段差部の段差、支持部用
センサ13s,23sが検出した車輪支持部13,23
の回動角度及び荷重センサ14,15,24,25が検
出した各車輪11,12,21,22が受けた荷重を逐
次取得し、取得した各値に基づき、各車輪11,12,
21,22を回転させる車輪用モータ11m,12m,
21m,22m及び各車輪支持部13,23を回動させ
る支持部用モータ13m,23mを駆動させる駆動力を
制御すべく、インピーダンス制御手段32a及び走行制
御手段32bを備えている。
【0026】走行制御手段32bは、制御装置32が取
得した各センサからのデータに基づき、各車輪11,1
2,21,22を回転させる車輪用モータ11m,12
m,21m,22mの駆動力を制御しており、インピー
ダンス制御手段32aは、各センサからのデータに基づ
き、インピーダンス制御処理により、各車輪支持部1
3,23を回動させる支持部用モータ13m,23mの
駆動力を制御する。ここで、インピーダンス制御処理と
は、一般的には以下の(1)式にて表現される各インピ
ーダンス特性M,D,Kを調整することにより、制御対
象をインピーダンス制御における平衡点位置xd に到達
させるために必要な駆動力Fを制御する処理である。
【0027】
【数1】
【0028】本実施の形態におけるインピーダンス制御
手段32aは、上述したように車輪支持部13,23を
回動させる支持部用モータ13m,23mの駆動力Fを
制御しており、(1)式における平衡点位置xd 及び現
在位置xは、夫々車輪支持部13,23の目標回動角度
θd 及び現在角度θを意味している。また、本実施の形
態においては、質量特性Mを台車本体30の質量とし、
減衰特性Dを車輪支持部13,23が予め有する機械特
性としているため、インピーダンス制御手段32aは、
以下の(2)式にて表現される剛性特性Kを調整するこ
とにより、支持部用モータ13m,23mの駆動力Fを
制御する構成を有している。尚、質量特性M及び減衰特
性Dについても調整する構成としてもよい。
【0029】K(θ−θd )=F …(2) (K:剛性特性,θd :平衡点位置,θ:現在位置)
【0030】また、インピーダンス制御手段32aが調
整する剛性特性Kとは、車輪11,12,21,22を
上下方向に移動させるために仮想的に設けられた仮想バ
ネのバネ定数であり、このバネ定数をより小さい値に設
定することにより、より小さな力により各車輪11,1
2,21,22を上下方向に移動させることができる、
即ち、各車輪11,12,21,22を支持する車輪支
持部13,23が、より小さな力により回動できる。本
実施の形態においては、このバネ定数を、平坦な路面上
を走行する場合、段差部を昇降する場合及び段差部を昇
降しない場合において逐次変更し、夫々のバネ定数
0 ,K1 ,K2 (0<K1 <K0 <K2 )を予め記憶
している。
【0031】一方、上述の(2)式において平衡点位置
θd は、前記仮想バネが自然長となる位置、即ち、各車
輪支持部13,23が回動せずに安定する位置を示して
おり、この平衡点位置を変更した場合、各車輪支持部1
3,23は前記平衡点位置まで回動して、この平衡点位
置で安定する。従って、本実施の形態における平衡点位
置は、車輪支持部13,23を回動させたい角度とす
る。尚、上述した平衡点位置は、昇降すべき段差部の段
差に対して各車輪11,12,21,22を上下方向に
移動させるために車輪支持部13,23の回動すべき角
度であり、本実施の形態では、各赤外線センサ11t,
12t,21t,22tにより予め検出された前方の段
差部が有する段差に基づき算出される。
【0032】荷重センサ14,15,24,25は夫
々、車輪11,12,21,22が路面から受ける荷重
を検出しており、台車1が平坦な路面上を走行している
場合は、各車輪11,12,21,22は路面から所定
範囲内の大きさの荷重を受けている。従って、本実施の
形態における制御装置32は、各荷重センサ14,1
5,24,25が、この所定範囲よりも大きい荷重を検
出した場合に、この荷重を受けた車輪が前方の上方への
段差部に衝突したことを認識し、各荷重センサ14,1
5,24,25が、この所定範囲よりも小さい荷重を検
出した場合に、この荷重を受けた車輪が前方の下方への
段差部を降下し始めたことを認識することとする。
【0033】従って、インピーダンス制御手段32a
は、各荷重センサ14,15,24,25が検出した荷
重に基づき、前方の段差部を昇降する車輪を支持する車
輪支持部における仮想バネのバネ定数を小さい値K1
に、他の車輪支持部における仮想バネのバネ定数を大き
い値K2に変更する。また、前方の段差部を昇降する車
輪を支持する車輪支持部を回動させたい回動角度を、前
記段差部の段差に基づき算出する。これにより、他の車
輪支持部は回動せず、段差部を昇降する車輪を支持する
車輪支持部は容易に回動することができ、前記車輪が前
記段差部に沿って昇降することができる。
【0034】以下に、台車1による段差部の乗り越え処
理について説明する。図6及び図7は本発明に係る台車
1による段差部の乗越手順を示すフローチャート、図8
は本発明に係る台車1による段差部の乗越処理を説明す
るための説明図である。台車1は、図8中に矢符Cで示
す方向を進行方向として、前方に上方への段差部Bを有
する路面上を走行している。また台車1は、段差部Bに
対して斜めに進入しており、進行方向に対して左前輪が
最初に段差部Bを乗り越えることとする。尚、便宜上、
左前輪を車輪11、左後輪を車輪12、右前輪を車輪2
1、右後輪を車輪22とする。
【0035】台車1は、平坦な路面上においては、各車
輪11,12,21,22を上下方向に移動させる仮想
バネのバネ定数を、路面の凹凸を十分吸収する程度の大
きさK0 とし、車輪支持部13,23の目標回動角度
を、水平方向に配された現在角度θ0 として、以下の
(3)式に基づき車輪支持部13,23を回動させる支
持部用モータ13m,23mの駆動力を制御しながら走
行している。
【0036】K0 (θ−θ0 )=F …(3)
【0037】従って、車輪支持部13,23が目標回動
角度θ0 からずれた場合、インピーダンス制御手段32
aに、上述の(3)式に基づき算出された駆動力Fにて
各支持部用モータ13m,23mを駆動させることによ
り、各車輪11,12,21,22が路面上の凹凸に柔
軟に対応することができ、台車1が安定して走行するこ
とができる。台車1は、路面上の走行中に、赤外線セン
サ11t,12t,21t,22tにより夫々路面まで
の距離を検出しており(S1)、各赤外線センサ11
t,12t,21t,22tが検出する路面までの距離
が突然短くなったことにより、前方の上方への段差部B
を検出することができ、制御装置32は、この段差部B
の段差を記憶しておく。
【0038】また制御装置32は、荷重センサ14,1
5,24,25が検出する各車輪11,12,21,2
2が路面から受ける荷重に基づき、各車輪11,12,
21,22が前方の段差部Bに衝突したか否かを判断す
る(S2)。具体的には、荷重センサ14,15,2
4,25が検出する荷重が、平坦な路面上の走行中に検
出される所定範囲の荷重よりも大きいか否かを判断し、
所定範囲よりも大きいと判断した場合、前記荷重を受け
た車輪11,21,21,22が前方の段差部Bに衝突
したと判断することができる。制御装置32は、段差部
Bに衝突したと判断した場合、各荷重センサ14,1
5,24,25が検出した荷重に基づき、どの車輪が段
差部Bに衝突したかを判断して、段差部Bを乗り越える
必要がある車輪を決定する(S3)。図8(a)は左前
輪11が段差部Bに衝突した台車1を示しており、本実
施の形態では、左前輪11,右前輪21,左後輪12,
右後輪22の順に順次段差部Bを乗り越える。
【0039】次に制御装置32は、各前輪11,21が
段差部Bを乗り越える車輪であるか否かにより、各前輪
11,21を支持する車輪支持部13,23に行うイン
ピーダンス制御におけるバネ定数を決定する(S4)。
具体的には、段差部Bを乗り越える左前輪11を支持す
る車輪支持部13におけるバネ定数を、段差部Bから受
ける荷重に応じて車輪支持部13が柔軟に回動できる大
きさのバネ定数K1 とし、段差部Bを乗り越えない右前
輪21を支持する車輪支持部23におけるバネ定数を、
路面から受ける荷重に対して車輪支持部23が回動しな
い大きさのバネ定数K2 とする。
【0040】更に制御装置32は、各前輪11,21が
段差部Bを乗り越える車輪であるか否かにより、各前輪
11,21を支持する車輪支持部13,23を回動させ
る目標回動角度を算出して変更する(S5)。具体的に
は、段差部Bを乗り越える左前輪11を支持する車輪支
持部13については、該左前輪11を段差部Bの高さま
で上方へ移動させる必要があるため、予め検出して記憶
してある段差部Bの段差に基づき、回動させる目標回動
角度θ 1 (θ0 <θ1 )を算出する。また、段差部Bを
乗り越えない右前輪21を支持する車輪支持部23につ
いては、回動させないため、目標回動角度を水平方向の
路面上の走行時と同様の目標回動角度θ0 とする。
【0041】制御装置32は、上述のように変更した各
車輪支持部13,23に行うインピーダンス制御処理に
おけるバネ定数及び目標回動角度に基づき、インピーダ
ンス制御手段32aにより、各車輪支持部13,23を
回動させる支持部用モータ13m,23mの駆動力を算
出し(S6)、夫々算出された駆動力に基づき各支持部
用モータ13m,23mを駆動させる(S7)。尚、上
述のようにバネ定数及び目標回動角度を変更することに
より、車輪支持部13を回動させる支持部用モータ13
mの駆動力は、以下の(4)式に基づき、車輪支持部2
3を回動させる支持部用モータ23mの駆動力は、以下
の(5)式に基づき夫々算出される。
【0042】 K1 (θ−θ1 )=F …(4) K2 (θ−θ0 )=F …(5)
【0043】インピーダンス制御手段32aは、所定周
期毎に各荷重センサ14,15,24,25が検出する
各車輪11,12,21,22が路面から受ける荷重に
基づき、左前輪11が段差部Bの乗り越えを完了したか
否かを判断している(S8)。図8(b)は左前輪11
が段差部Bを走行中の台車1を示しており、左前輪11
が段差部Bの乗り越えを完了していないと判断した場
合、各支持部用センサ13s,23sにより各車輪支持
部13,23における現在までの回動角度(現在角度)
を検出し(S9)、ステップS6の処理に戻る。尚、左
前輪11の段差部Bの乗り越えが完了すると、荷重セン
サ14により検出される荷重が大きく変化するので、検
出される荷重の変化量を測定することにより、左前輪1
1の段差部Bの乗り越えが完了したかどうかを判断する
ことができる。
【0044】インピーダンス制御手段32aは、上述の
ように検出した各車輪支持部13,23の現在角度か
ら、上述の(4)式及び(5)式に基づき、各車輪支持
部13,23を回動させる支持部用モータ13m,23
mの駆動力を逐次算出し(S6)、夫々算出された駆動
力に基づき各支持部用モータ13m,23mを駆動させ
る(S7)。図8(c)は左前輪11が段差部Bを乗り
越えた台車1を示しており、ステップS8において、制
御装置32が、前記左前輪11が段差部Bの乗り越えを
完了したと判断した場合、全ての車輪11,12,2
1,22が段差部Bの乗り越えを完了したか否かを判断
する(S10)。ここでは、左前輪11のみが段差部B
を乗り越えただけであり、左前輪11が段差部Bの上側
を走行する台車1における制御装置32は、各車輪支持
部13,23に行うインピーダンス制御におけるバネ定
数を、平坦な路面上を走行する場合のバネ定数K0 に変
更する(S11)。
【0045】インピーダンス制御手段32aは、変更し
たバネ定数に基づき、各車輪支持部13,23を回動さ
せる支持部用モータ13m,23mの駆動力を算出し
(S12)、夫々算出された駆動力に基づき各支持部用
モータ13m,23mを駆動させ(S13)、ステップ
S2の処理に戻る。尚、車輪支持部13を回動させる支
持部用モータ13mの駆動力は、以下の(6)式に基づ
き算出され、車輪支持部23を回動させる支持部用モー
タ23mの駆動力は、上述の(3)式に基づき算出され
る。
【0046】K0 (θ−θ1 )=F …(6)
【0047】台車1に備える各車輪11,12,21,
22は、次に段差部Bを乗り越える車輪が段差部Bに衝
突するまで夫々段差部Bの上側又は下側を走行する。制
御装置32は、荷重センサ14,15,24,25が検
出する各車輪11,12,21,22が路面から受ける
荷重に基づき、各車輪11,12,21,22が段差部
Bに衝突したか否かを再度判断し(S2)、段差部Bに
衝突したと判断した場合、各荷重センサ14,15,2
4,25が検出した荷重に基づき、どの車輪が段差部B
に衝突したかを判断して、段差部Bを乗り越える必要が
ある車輪を決定する(S3)。ここでは、右前輪21が
段差部Bを乗り越える。次に制御装置32は、段差部B
を乗り越える右前輪21を支持する車輪支持部23に行
うインピーダンス制御におけるバネ定数を、段差部Bか
ら受ける荷重に応じて車輪支持部23が柔軟に回動でき
る大きさのバネ定数K1 に、車輪支持部13におけるバ
ネ定数を、路面から受ける荷重に対して車輪支持部13
が回動しない大きさのバネ定数K2 に変更する(S
4)。
【0048】更に制御装置32は、右前輪21を支持す
る車輪支持部23の目標回動角度を、左前輪11が段差
部Bを乗り越える際に用いた目標回動角度θ1 に変更す
る(S5)。尚、車輪支持部13は回動させる必要がな
いため目標回動角度θ1 を変更しない。制御装置32
は、上述のように変更した各車輪支持部13,23に行
うインピーダンス制御処理におけるバネ定数及び目標回
動角度から、インピーダンス制御手段32aにより、各
車輪支持部13,23を回動させる支持部用モータ13
m,23mの駆動力を、夫々以下の(7)式及び上述の
(4)式に基づき算出し(S6)、夫々算出された駆動
力に基づき各支持部用モータ13m,23mを駆動させ
る(S7)。
【0049】K2 (θ−θ1 )=F …(7)
【0050】インピーダンス制御手段32aは、所定周
期毎に各荷重センサ14,15,24,25が検出する
各車輪11,12,21,22が路面から受ける荷重に
基づき、右前輪21が段差部Bの乗り越えを完了したか
否かを判断しており(S8)、右前輪21が段差部Bの
乗り越えを完了していないと判断した場合、各支持部用
センサ13s,23sにより各車輪支持部13,23に
おける現在角度を検出し(S9)、ステップS6の処理
に戻り、夫々検出した各車輪支持部13,23の現在角
度から、上述の(7)式及び(4)式に基づき、各車輪
支持部13,23を回動させる支持部用モータ13m,
23mの駆動力を逐次算出し(S6)、夫々算出された
駆動力に基づき各支持部用モータ13m,23mを駆動
させる(S7)。
【0051】ステップS8において、制御装置32が、
前記右前輪21が段差部Bの乗り越えを完了したと判断
した場合、全ての車輪11,12,21,22が段差部
Bの乗り越えを完了したか否かを判断する(S10)。
ここでは、前輪11,21が段差部Bを乗り越えただけ
であり、前輪11,21が段差部Bの上側を走行する台
車1における制御装置32は、各車輪支持部13,23
に行うインピーダンス制御におけるバネ定数を、平坦な
路面上を走行する場合のバネ定数K0 に変更する(S1
1)。インピーダンス制御手段32aは、変更したバネ
定数から、上述の(6)式に基づき、各支持部用モータ
13m,23mの駆動力を夫々算出し(S12)、夫々
算出された駆動力に基づき各支持部用モータ13m,2
3mを駆動させ(S13)、ステップS2の処理に戻
る。尚、台車1に備える各車輪11,12,21,22
は、次に段差部Bを乗り越える車輪が段差部Bに衝突す
るまで夫々段差部Bの上側又は下側を走行する。
【0052】制御装置32は、荷重センサ14,15,
24,25が検出する各車輪11,12,21,22が
路面から受ける荷重に基づき、各車輪11,12,2
1,22が段差部Bに衝突したか否かを再度判断し(S
2)、段差部Bに衝突したと判断した場合、各荷重セン
サ14,15,24,25が検出した荷重に基づき、ど
の車輪が段差部Bに衝突したかを判断して、段差部Bを
乗り越える必要がある車輪を決定する(S3)。ここで
は、左後輪12が段差部Bを乗り越える。次に制御装置
32は、段差部Bを乗り越える左後輪12を支持する車
輪支持部13に行うインピーダンス制御におけるバネ定
数を、段差部Bから受ける荷重に応じて車輪支持部13
が柔軟に回動できる大きさのバネ定数K1 に、車輪支持
部23におけるバネ定数を、路面から受ける荷重に対し
て車輪支持部23が回動しない大きさのバネ定数K2
変更する(S4)。
【0053】更に制御装置32は、左後輪12を支持す
る車輪支持部13の目標回動角度を変更する(S5)。
ここで、車輪支持部13は前輪11が上がった状態とな
っており、後輪12を段差部Bの上側へ移動させるため
には、車輪支持部13を水平状態にする必要があり、車
輪支持部13の目標回動角度を、水平方向に平坦な路面
上の走行時の目標回動角度θ0 とする。尚、車輪支持部
23は回動させる必要がないため目標回動角度θ1 を変
更しない。制御装置32は、上述のように変更した各車
輪支持部13,23に行うインピーダンス制御処理にお
けるバネ定数及び目標回動角度から、インピーダンス制
御手段32aにより、各車輪支持部13,23を回動さ
せる支持部用モータ13m,23mの駆動力を、夫々以
下の(8)式及び上述の(7)式に基づき算出し(S
6)、夫々算出された駆動力に基づき各支持部用モータ
13m,23mを駆動させる(S7)。
【0054】K1 (θ−θ0 )=F …(8)
【0055】インピーダンス制御手段32aは、所定周
期毎に各荷重センサ14,15,24,25が検出する
各車輪11,12,21,22が路面から受ける荷重に
基づき、左後輪12が段差部Bの乗り越えを完了したか
否かを判断しており(S8)、左後輪12が段差部Bの
乗り越えを完了していないと判断した場合、各支持部用
センサ13s,23sにより各車輪支持部13,23に
おける現在角度を検出し(S9)、ステップS6の処理
に戻り、夫々検出した各車輪支持部13,23の現在角
度から、上述の(8)式及び(7)式に基づき、各車輪
支持部13,23を回動させる支持部用モータ13m,
23mの駆動力を逐次算出し(S6)、夫々算出された
駆動力に基づき各支持部用モータ13m,23mを駆動
させる(S7)。
【0056】ステップS8において、制御装置32が、
前記左後輪12が段差部Bの乗り越えを完了したと判断
した場合、全ての車輪11,12,21,22が段差部
Bの乗り越えを完了したか否かを判断する(S10)。
ここでは、前輪11,21及び左後輪12が段差部Bを
乗り越えただけであり、前輪11,21及び左後輪12
が段差部Bの上側を走行する台車1における制御装置3
2は、各車輪支持部13,23に行うインピーダンス制
御におけるバネ定数を、平坦な路面上を走行する場合の
バネ定数K0 に変更する(S11)。インピーダンス制
御手段32aは、変更したバネ定数から、上述の(3)
式及び(6)式に基づき、各支持部用モータ13m,2
3mの駆動力を夫々算出し(S12)、夫々算出された
駆動力に基づき各支持部用モータ13m,23mを駆動
させ(S13)、ステップS2の処理に戻る。尚、台車
1に備える各車輪11,12,21,22は、次に段差
部Bを乗り越える車輪が段差部Bに衝突するまで夫々段
差部Bの上側又は下側を走行する。
【0057】制御装置32は、荷重センサ14,15,
24,25が検出する各車輪11,12,21,22が
路面から受ける荷重に基づき、各車輪11,12,2
1,22が段差部Bに衝突したか否かを再度判断し(S
2)、段差部Bに衝突したと判断した場合、各荷重セン
サ14,15,24,25が検出した荷重に基づき、ど
の車輪が段差部Bに衝突したかを判断して、段差部Bを
乗り越える必要がある車輪を決定する(S3)。ここで
は、右後輪22が段差部Bを乗り越える。次に制御装置
32は、段差部Bを乗り越える右後輪22を支持する車
輪支持部23に行うインピーダンス制御におけるバネ定
数を、段差部Bから受ける荷重に応じて車輪支持部23
が柔軟に回動できる大きさのバネ定数K1 に、車輪支持
部13におけるバネ定数を、路面から受ける荷重に対し
て車輪支持部13が回動しない大きさのバネ定数K2
変更する(S4)。
【0058】更に、制御装置32は、右後輪22を支持
する車輪支持部23の目標回動角度を、水平方向に平坦
な路面上の走行時の目標回動角度θ0 に変更する(S
5)。尚、車輪支持部13は回動させる必要がないため
目標回動角度θ0 を変更しない。制御装置32は、上述
のように変更した各車輪支持部13,23に行うインピ
ーダンス制御処理におけるバネ定数及び目標回動角度か
ら、インピーダンス制御手段32aにより、各車輪支持
部13,23を回動させる支持部用モータ13m,23
mの駆動力を、夫々上述の(5)式及び(8)式に基づ
き算出し(S6)、夫々算出された駆動力に基づき各支
持部用モータ13m,23mを駆動させる(S7)。
【0059】インピーダンス制御手段32aは、所定周
期毎に各荷重センサ14,15,24,25が検出する
各車輪11,12,21,22が路面から受ける荷重に
基づき、右後輪22が段差部Bの乗り越えを完了したか
否かを判断しており(S8)、右後輪22が段差部Bの
乗り越えを完了していないと判断した場合、各支持部用
センサ13s,23sにより各車輪支持部13,23に
おける現在角度を検出し(S9)、ステップS6の処理
に戻り、夫々検出した各車輪支持部13,23の現在角
度から、上述の(5)式及び(8)式に基づき、各車輪
支持部13,23を回動させる支持部用モータ13m,
23mの駆動力を逐次算出し(S6)、夫々算出された
駆動力に基づき各支持部用モータ13m,23mを駆動
させる(S7)。
【0060】ステップS8において、制御装置32が、
前記右後輪22が段差部Bの乗り越えを完了したと判断
した場合、全ての車輪11,12,21,22が段差部
Bの乗り越えを完了したか否かを判断し(S10)、全
ての車輪11,12,21,22が段差部Bを乗り越え
た場合、段差部Bの乗越処理を終了する。
【0061】上述したように段差部Bを乗り越える各車
輪を支持する車輪支持部を、前記各車輪が段差部Bに沿
って走行するに従い、容易に回動できるように、また他
方の車輪支持部を容易に回動できないように制御するこ
とにより、段差部Bを乗り越える車輪が、自身を支持す
る車輪支持部をより容易に回動させることができ、段差
部Bに沿ってより容易に上方へ移動することができる。
【0062】以下に、台車1による段差部の降下処理に
ついて説明する。図9及び図10は本発明に係る台車1
による段差部の降下手順を示すフローチャート、図11
は本発明に係る台車1による段差部の降下処理を説明す
るための説明図である。台車1は、図11中に矢符Eで
示す方向を進行方向として、前方に下方への段差部Dを
有する路面上を走行している。また台車1は、段差部D
に対して斜めに進入しており、進行方向に対して左前輪
が最初に段差部Dを降下することとする。尚、便宜上、
左前輪を車輪11、左後輪を車輪12、右前輪を車輪2
1、右後輪を車輪22とする。
【0063】台車1は、各車輪11,12,21,22
を上下方向に移動させる仮想バネのバネ定数を、路面の
凹凸を十分吸収する程度の大きさK0 とし、車輪支持部
13,23の目標回動角度を、水平方向に配された現在
角度θ0 として、上述の(3)式に基づき車輪支持部1
3,23を回動させる支持部用モータ13m,23mの
駆動力を制御しながら、平坦な路面上を走行している。
また台車1は、路面上の走行中に、赤外線センサ11
t,12t,21t,22tにより夫々路面までの距離
を検出しており(S21)、各赤外線センサ11t,1
2t,21t,22tが検出する路面までの距離が突然
長くなったことにより、前方の下方への段差部Dを検出
することができ、制御装置32は、この段差部Dの段差
を記憶しておく。
【0064】また制御装置32は、荷重センサ14,1
5,24,25が検出する各車輪11,12,21,2
2が路面から受ける荷重に基づき、各車輪11,12,
21,22が前方の段差部Dを降下し始めたか否かを判
断する(S22)。具体的には、荷重センサ14,1
5,24,25が検出する荷重が、平坦な路面上の走行
中に検出される所定範囲の荷重よりも小さいか否かを判
断し、所定範囲よりも小さいと判断した場合、前記荷重
を受けた車輪11,12,21,22が前方の段差部D
を降下し始めたと判断することができる。制御装置32
は、段差部Dを降下し始めたと判断した場合、各荷重セ
ンサ14,15,24,25が検出した荷重に基づき、
どの車輪が段差部Dを降下し始めたかを判断して、段差
部Dを降下する必要がある車輪を決定する(S23)。
図11(a)は左前輪11が段差部Dを降下し始めた台
車1を示しており、本実施の形態では、左前輪11,右
前輪21,左後輪12,右後輪22の順に順次段差部D
を降下する。
【0065】次に制御装置32は、各前輪11,21が
段差部Dを降下する車輪であるか否かにより、各前輪1
1,21を支持する車輪支持部13,23に行うインピ
ーダンス制御におけるバネ定数を決定する(S24)。
具体的には、段差部Dを降下する左前輪11を支持する
車輪支持部13におけるバネ定数を、段差部Dから受け
る荷重に応じて車輪支持部13が柔軟に回動できる大き
さのバネ定数K1 とし、段差部Dを降下しない右前輪2
1を支持する車輪支持部23におけるバネ定数を、路面
から受ける荷重に対して車輪支持部23が回動しない大
きさのバネ定数K2 とする。
【0066】更に制御装置32は、各前輪11,21が
段差部Dを降下する車輪であるか否かにより、各前輪1
1,21を支持する車輪支持部13,23を回動させる
目標回動角度を算出して変更する(S25)。具体的に
は、段差部Dを降下する左前輪11を支持する車輪支持
部13については、該左前輪11を段差部Dの下側まで
降下させる必要があるため、予め検出して記憶してある
段差部Dの段差に基づき、回動させる目標回動角度θ2
(θ2<θ0 )を算出する。また、段差部Dを降下しな
い右前輪21を支持する車輪支持部23については、回
動させないため、目標回動角度を水平方向の路面上の走
行時と同様の目標回動角度θ0 とする。
【0067】制御装置32は、上述のように変更した各
車輪支持部13,23に行うインピーダンス制御処理に
おけるバネ定数及び目標回動角度に基づき、インピーダ
ンス制御手段32aにより、各車輪支持部13,23を
回動させる支持部用モータ13m,23mの駆動力を算
出し(S26)、夫々算出された駆動力に基づき各支持
部用モータ13m,23mを駆動させる(S27)。
尚、上述のようにバネ定数及び目標回動角度を変更する
ことにより、車輪支持部13を回動させる支持部用モー
タ13mの駆動力は、以下の(9)式に基づき、車輪支
持部23を回動させる支持部用モータ23mの駆動力
は、上述の(5)式に基づき夫々算出される。
【0068】K1 (θ−θ2 )=F …(9)
【0069】インピーダンス制御手段32aは、所定周
期毎に各荷重センサ14,15,24,25が検出する
各車輪11,12,21,22が路面から受ける荷重に
基づき、左前輪11が段差部Dの降下を完了したか否か
を判断している(S28)。図11(b)は左前輪11
が段差部Dを降下中の台車1を示しており、左前輪11
が段差部Dの降下を完了していないと判断した場合、各
支持部用センサ13s,23sにより各車輪支持部1
3,23における現在角度を検出し(S29)、ステッ
プS26の処理に戻る。尚、左前輪11の段差部Bの乗
り越えが完了すると、荷重センサ14により検出される
荷重が大きく変化するので、検出される荷重の変化量を
測定することにより、左前輪11の段差部Bの乗り越え
が完了したかどうかを判断することができる。
【0070】インピーダンス制御手段32aは、上述の
ように検出した各車輪支持部13,23の現在角度か
ら、上述の(9)式及び(5)式に基づき、各車輪支持
部13,23を回動させる支持部用モータ13m,23
mの駆動力を逐次算出し(S26)、夫々算出された駆
動力に基づき各支持部用モータ13m,23mを駆動さ
せる(S27)。図11(c)は左前輪11が段差部D
を降下した台車1を示しており、ステップS28におい
て、制御装置32が、前記左前輪11が段差部Dの降下
を完了したと判断した場合、全ての車輪11,12,2
1,22が段差部Dの降下を完了したか否かを判断する
(S30)。ここでは、左前輪11のみが段差部Dを降
下しただけであり、左前輪11が段差部Dの下側を走行
する台車1における制御装置32は、各車輪支持部1
3,23に行うインピーダンス制御におけるバネ定数
を、平坦な路面上を走行する場合のバネ定数K0 に変更
する(S31)。
【0071】インピーダンス制御手段32aは、変更し
たバネ定数に基づき、各車輪支持部13,23を回動さ
せる支持部用モータ13m,23mの駆動力を算出し
(S32)、夫々算出された駆動力に基づき各支持部用
モータ13m,23mを駆動させ(S33)、ステップ
S22の処理に戻る。尚、車輪支持部13を回動させる
支持部用モータ13mの駆動力は、以下の(10)式に
基づき算出され、車輪支持部23を回動させる支持部用
モータ23mの駆動力は、上述の(3)式に基づき算出
される。
【0072】K0 (θ−θ2 )=F …(10)
【0073】台車1に備える各車輪11,12,21,
22は、次に段差部Dを降下する車輪が段差部Dを降下
し始めるまで夫々段差部Dの上側又は下側を走行する。
制御装置32は、荷重センサ14,15,24,25が
検出する各車輪11,12,21,22が路面から受け
る荷重に基づき、各車輪11,12,21,22が段差
部Dを降下し始めたか否かを再度判断し(S22)、段
差部Dを降下し始めたと判断した場合、各荷重センサ1
4,15,24,25が検出した荷重に基づき、どの車
輪が段差部Dを降下し始めたかを判断して、段差部Dを
降下する必要がある車輪を決定する(S23)。ここで
は、右前輪21が段差部Dを降下する。次に制御装置3
2は、段差部Dを降下する右前輪21を支持する車輪支
持部23に行うインピーダンス制御におけるバネ定数
を、段差部Dから受ける荷重に応じて車輪支持部23が
柔軟に回動できる大きさのバネ定数K1 に、車輪支持部
13におけるバネ定数を、路面から受ける荷重に対して
車輪支持部13が回動しない大きさのバネ定数K2 に変
更する(S24)。
【0074】更に制御装置32は、右前輪21を支持す
る車輪支持部23の目標回動角度を、左前輪11が段差
部Dを降下する際に用いた目標回動角度θ2 に変更する
(S25)。尚、車輪支持部13は回動させる必要がな
いため目標回動角度θ2 を変更しない。制御装置32
は、上述のように変更した各車輪支持部13,23に行
うインピーダンス制御処理におけるバネ定数及び目標回
動角度から、インピーダンス制御手段32aにより、各
車輪支持部13,23を回動させる支持部用モータ13
m,23mの駆動力を、夫々以下の(11)式及び上述
の(9)式に基づき算出し(S26)、夫々算出された
駆動力に基づき各支持部用モータ13m,23mを駆動
させる(S27)。
【0075】K2 (θ−θ2 )=F …(11)
【0076】インピーダンス制御手段32aは、所定周
期毎に各荷重センサ14,15,24,25が検出する
各車輪11,12,21,22が路面から受ける荷重に
基づき、右前輪21が段差部Dの降下を完了したか否か
を判断しており(S28)、右前輪21が段差部Dの降
下を完了していないと判断した場合、各支持部用センサ
13s,23sにより各車輪支持部13,23における
現在角度を検出し(S29)、ステップS26の処理に
戻り、夫々検出した各車輪支持部13,23の現在角度
から、上述の(11)式及び(9)式に基づき、各車輪
支持部13,23を回動させる支持部用モータ13m,
23mの駆動力を逐次算出し(S26)、夫々算出され
た駆動力に基づき各支持部用モータ13m,23mを駆
動させる(S27)。
【0077】ステップS28において、制御装置32
が、前記右前輪21が段差部Dの降下を完了したと判断
した場合、全ての車輪11,12,21,22が段差部
Dの降下を完了したか否かを判断する(S30)。ここ
では、前輪11,21が段差部Dを降下しただけであ
り、前輪11,21が段差部Dの下側を走行する台車1
における制御装置32は、各車輪支持部13,23に行
うインピーダンス制御におけるバネ定数を、平坦な路面
上を走行する場合のバネ定数K0 に変更する(S3
1)。インピーダンス制御手段32aは、変更したバネ
定数から、上述の(10)式に基づき、各支持部用モー
タ13m,23mの駆動力を夫々算出し(S32)、夫
々算出された駆動力に基づき各支持部用モータ13m,
23mを駆動させ(S33)、ステップS22の処理に
戻る。尚、台車1に備える各車輪11,12,21,2
2は、次に段差部Dを降下する車輪が段差部Dを降下し
始めるまで夫々段差部Dの上側又は下側を走行する。
【0078】制御装置32は、荷重センサ14,15,
24,25が検出する各車輪11,12,21,22が
路面から受ける荷重に基づき、各車輪11,12,2
1,22が段差部Dを降下し始めたか否かを再度判断し
(S22)、段差部Dを降下し始めたと判断した場合、
各荷重センサ14,15,24,25が検出した荷重に
基づき、どの車輪が段差部Dを降下し始めたかを判断し
て、段差部Dを降下する必要がある車輪を決定する(S
23)。ここでは、左後輪12が段差部Dを降下する。
次に制御装置32は、段差部Dを降下する左後輪12を
支持する車輪支持部13に行うインピーダンス制御にお
けるバネ定数を、段差部Dから受ける荷重に応じて車輪
支持部13が柔軟に回動できる大きさのバネ定数K
1 に、車輪支持部23におけるバネ定数を、路面から受
ける荷重に対して車輪支持部23が回動しない大きさの
バネ定数K2 に変更する(S24)。
【0079】更に制御装置32は、左後輪12を支持す
る車輪支持部13の目標回動角度を変更する(S2
5)。ここで、車輪支持部13は前輪11が下がった状
態となっており、後輪12を段差部Dの下側に移動させ
るためには、車輪支持部13を水平状態にする必要があ
り、車輪支持部13の目標回動角度を、水平方向に平坦
な路面上の走行時の目標回動角度θ0 とする(S2
5)。尚、車輪支持部23は回動させる必要がないため
目標回動角度θ2 を変更しない。制御装置32は、上述
のように変更した各車輪支持部13,23に行うインピ
ーダンス制御処理におけるバネ定数及び目標回動角度か
ら、インピーダンス制御手段32aにより、各車輪支持
部13,23を回動させる支持部用モータ13m,23
mの駆動力を、夫々上述の(8)式及び(11)式に基
づき算出し(S26)、夫々算出された駆動力に基づき
各支持部用モータ13m,23mを駆動させる(S2
7)。
【0080】インピーダンス制御手段32aは、所定周
期毎に各荷重センサ14,15,24,25が検出する
各車輪11,12,21,22が路面から受ける荷重に
基づき、左後輪12が段差部Dの降下を完了したか否か
を判断しており(S28)、左後輪12が段差部Dの降
下を完了していないと判断した場合、各支持部用センサ
13s,23sにより各車輪支持部13,23における
現在角度を検出し(S29)、ステップS26の処理に
戻り、夫々検出した各車輪支持部13,23の現在角度
から、上述の(8)式及び(11)式に基づき、各車輪
支持部13,23を回動させる支持部用モータ13m,
23mの駆動力を逐次算出し(S26)、夫々算出され
た駆動力に基づき各支持部用モータ13m,23mを駆
動させる(S27)。
【0081】ステップS28において、制御装置32
が、前記左後輪12が段差部Dの降下を完了したと判断
した場合、全ての車輪11,12,21,22が段差部
Dの降下を完了したか否かを判断する(S30)。ここ
では、前輪11,21及び左後輪12が段差部Dを降下
しただけであり、前輪11,21及び左後輪12が段差
部Dの下側を走行する台車1における制御装置32は、
各車輪支持部13,23に行うインピーダンス制御にお
けるバネ定数を、平坦な路面上を走行する場合のバネ定
数K0 に変更する(S31)。インピーダンス制御手段
32aは、変更したバネ定数から、上述の(3)式及び
(10)式に基づき、各支持部用モータ13m,23m
の駆動力を夫々算出し(S32)、夫々算出された駆動
力に基づき各支持部用モータ13m,23mを駆動させ
(S33)、ステップS22の処理に戻る。尚、台車1
に備える各車輪11,12,21,22は、次に段差部
Dを降下する車輪が段差部Dを降下し始めるまで夫々段
差部Dの上側又は下側を走行する。
【0082】制御装置32は、荷重センサ14,15,
24,25が検出する各車輪11,12,21,22が
路面から受ける荷重に基づき、各車輪11,12,2
1,22が段差部Dを降下し始めたか否かを再度判断し
(S22)、段差部Dを降下し始めたと判断した場合、
各荷重センサ14,15,24,25が検出した荷重に
基づき、どの車輪が段差部Dを降下し始めたかを判断し
て、段差部Dを降下する必要がある車輪を決定する(S
23)。ここでは、右後輪22が段差部Dを降下する。
次に制御装置32は、段差部Dを降下する右後輪22を
支持する車輪支持部23に行うインピーダンス制御にお
けるバネ定数を、段差部Dから受ける荷重に応じて車輪
支持部23が柔軟に回動できる大きさのバネ定数K
1 に、車輪支持部13におけるバネ定数を、路面から受
ける荷重に対して車輪支持部13が回動しない大きさの
バネ定数K2 に変更する(S24)。
【0083】更に、制御装置32は、右後輪22を支持
する車輪支持部23の目標回動角度を、水平方向に平坦
な路面上の走行時の目標回動角度θ0 に変更する(S2
5)。尚、車輪支持部13は回動させる必要がないため
目標回動角度θ0 を変更しない。制御装置32は、上述
のように変更した各車輪支持部13,23に行うインピ
ーダンス制御処理におけるバネ定数及び目標回動角度か
ら、インピーダンス制御手段32aにより、各車輪支持
部13,23を回動させる支持部用モータ13m,23
mの駆動力を、夫々上述の(5)式及び(8)式に基づ
き算出し(S26)、夫々算出された駆動力に基づき各
支持部用モータ13m,23mを駆動させる(S2
7)。
【0084】インピーダンス制御手段32aは、所定周
期毎に各荷重センサ14,15,24,25が検出する
各車輪11,12,21,22が路面から受ける荷重に
基づき、右後輪22が段差部Dの降下を完了したか否か
を判断しており(S28)、右後輪22が段差部Dの降
下を完了していないと判断した場合、各支持部用センサ
13s,23sにより各車輪支持部13,23における
現在角度を検出し(S29)、ステップS26の処理に
戻り、夫々検出した各車輪支持部13,23の現在角度
から、上述の(5)式及び(8)式に基づき、各車輪支
持部13,23を回動させる支持部用モータ13m,2
3mの駆動力を逐次算出し(S26)、夫々算出された
駆動力に基づき各支持部用モータ13m,23mを駆動
させる(S27)。
【0085】ステップS28において、制御装置32
が、前記右後輪22が段差部Dの降下を完了したと判断
した場合、全ての車輪11,12,21,22が段差部
Dの降下を完了したか否かを判断し(S30)、全ての
車輪11,12,21,22が段差部Dを降下した場
合、段差部Dの降下処理を終了する。
【0086】上述したように段差部Dを降下する各車輪
を支持する車輪支持部を、前記各車輪が段差部Dに沿っ
て走行するに従い、容易に回動できるように、また他方
の車輪支持部を容易に回動できないように制御すること
により、段差部Dを降下する車輪が、自身を支持する車
輪支持部をより容易に回動させることができ、段差部D
に沿ってより容易に下方へ移動することができる。ま
た、凹凸及び溝等を有する路面上を走行する場合であっ
ても、車輪11,12,21,22が各凹凸及び溝に対
応して走行することができる。
【0087】上述した実施の形態においては,4つの赤
外線センサ11t,12t,21t,22tを備え、昇
降すべき段差の大きさを検出し、検出した段差に基づ
き、各車輪11,12,21,22を上下方向へ移動す
べく各車輪支持部13,23を回動させる目標回動角度
を算出する構成としているが、赤外線センサを備えず、
各車輪11,12,21,22が路面から受ける荷重に
基づき、前方の段差部が上方(又は下方)への段差部で
あるかを認識し、段差部を昇降しない3つの車輪により
台車1の重心を支えるべく、重心位置を移動させて、正
方向(又は負方向)に所定の回動角度だけ回動させる構
成としてもよい。また、赤外線11t,12t,21
t,22tが検出する路面までの距離に基づき、段差部
を昇降する前に段差部の存在を認識することにより、各
車輪11,12,21,22が段差部を昇降し始める前
にインピーダンス制御処理を開始する構成としてもよ
く、2つの赤外線センサを1組として、夫々車輪11,
12,21,22の上方に配置することにより、台車1
の段差部への進入角度を算出することができ、算出され
た進入角度に基づき、当該段差部の昇降可能であるか否
かを判断する構成としても良い。
【0088】更に、上述の実施の形態では、段差部の昇
降時において、段差部を昇降しない車輪を支持する車輪
支持部は、台車本体30を支えるべく回動しないように
制御されているが、段差部を昇降しない3つの車輪によ
り台車の重心を支えるべく、重心位置を移動させること
により、前記段差部を昇降する車輪をよりスムーズに上
下方向に移動させることができ、台車本体30の転倒等
を防止することもできる。
【0089】
【発明の効果】第1発明による場合は、前後方向に長
く、前後方向の中途部を中心として上下へ回動する車輪
支持体を左右に配置し、該車輪支持体の回動を制御する
回動制御手段を備えることにより、車輪支持体の回動に
従い各車輪が上下方向に移動することができ、路面上に
大きな衝撃を及ぼすことなく、また各車輪が浮いた状態
にならずに走行する台車を実現することができる。
【0090】第2発明による場合は、車輪支持体の前後
部に夫々支持された車輪が受ける外力を検出し、検出し
た外力に基づき、回動制御手段が、前記車輪支持体の回
動を制御すべくなしてあることにより、各車輪が受ける
外力に応じて回動する各車輪支持体の回動に従って、各
車輪を適宜上下方向へ移動させることができる。従っ
て、凹凸及び溝等を有する路面上を走行する場合であっ
ても、各車輪が、自身が受けた外力に応じて上下方向に
移動することにより、路面上に大きな衝撃を及ぼすこと
なく、また各車輪が浮いた状態にならずに路面上の各凹
凸及び溝に柔軟に対応して走行する台車を実現すること
ができる。
【0091】第3発明による場合は、各車輪は、所定範
囲の外力を受けながら平坦な路面上を走行しており、外
力検出手段により検出された車輪夫々が受ける外力が、
所定範囲よりも大きいか否か(又は小さいか否か)を判
断する判断手段を備えることにより、該判断手段が前記
所定範囲よりも大きいと判断した場合、前記外力を受け
た車輪が、前方の上方への段差部に衝突したことを検知
することができ、前記判断手段が前記所定範囲よりも小
さいと判断した場合、前記外力を受けた車輪が、前方の
下方への段差部を降下し始めたことを検知することがで
きる。
【0092】また、前方の上方への段差部に衝突したこ
とを検知した場合、前記段差部に衝突した車輪が上方へ
移動するように該車輪を支持する車輪支持体を回動さ
せ、前方の下方への段差部を降下し始めたことを検知し
た場合、前記段差部を降下し始めた車輪が下方へ移動す
るように該車輪を支持する車輪支持体を回動させる構成
を備えることにより、前方に上方への段差部があるか、
下方への段差部があるかに応じて回動する各車輪支持体
の回動に従って、各車輪を段差部に沿って適宜上下方向
に移動させることができる。従って、凹凸及び溝を有す
る路面上を走行する場合であっても、各車輪が、自身が
受けた外力に応じて上下方向に移動することにより、路
面上に大きな衝撃を及ぼすことなく、また各車輪が浮い
た状態にならずに路面上の各凹凸及び溝に柔軟に対応し
て走行する台車を実現することができる。
【0093】第4発明による場合は、段差を検出する段
差検出手段を備え、該段差検出手段が検出した段差に基
づき、各車輪支持体の回動を制御する構成を有すること
により、昇降すべき段差の程度に基づき回動する車輪支
持体の回動に従って、各車輪を上下方向へ適宜距離だけ
移動させることができる。従って、段差を有する路面上
を走行する場合であっても、各車輪が、予め検出された
段差に応じて適宜距離だけ上下方向に移動することによ
り、路面上に大きな衝撃を及ぼすことなく、また各車輪
が浮いた状態にならずに路面上の各段差に柔軟に対応し
て走行する台車を実現することができる。
【0094】第5発明による場合は、左右の前記車輪支
持体が各別に回動すべくなしてあることにより、左右の
車輪支持体を反対方向に回動させた場合、4つの車輪の
うちの対角線上に配置される2つの車輪により重心を支
えることができるので、他の車輪にかかる荷重を小さく
することができる。例えば、上方への段差部を乗り越え
る場合は、前記段差部を乗り越える車輪及び該車輪と対
角線上に配置された車輪以外の2つの車輪により台車荷
重の大部分を支え、下方への段差部を降下する場合は、
前記段差部を降下する車輪及び該車輪と対角線上に配置
された車輪の2つの車輪以外の車輪により台車荷重の大
部分を支えることができる。従って、自身に備える車輪
の外径の半分以上の段差を有する路面上を走行する場合
であっても、各車輪が、安定した重心の中で上下方向へ
移動し、前記段差部の上側及び下側に大きな衝撃を及ぼ
すことなく、また各車輪が浮いた状態にならずに前記段
差部に沿って走行する台車を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る台車を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る台車を示す正面図である。
【図3】本発明に係る台車を示す側面図である。
【図4】本発明に係る台車に備える車輪支持部の回動態
様を示す説明図である。
【図5】本発明に係る台車の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】本発明に係る台車による段差部の乗越手順を示
すフローチャートである。
【図7】本発明に係る台車による段差部の乗越手順を示
すフローチャートである。
【図8】本発明に係る台車による段差部の乗越処理を説
明するための説明図である。
【図9】本発明に係る台車による段差部の降下手順を示
すフローチャートである。
【図10】本発明に係る台車による段差部の降下手順を
示すフローチャートである。
【図11】本発明に係る台車による段差部の降下処理を
説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 台車 10,20 脚部 11,12,21,22 車輪 13,23 車輪支持部 14,15,24,25 荷重センサ 13m,23m 支持部用モータ 32 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 誠治 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3D050 AA13 BB01 DD01 DD07 EE08 EE15 FF04 JJ09 KK06 KK14 5H301 AA01 AA10 GG06 GG08 GG23 GG28 GG29 LL01 LL11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に長く、前後方向の中途部を中
    心として上下へ回動する車輪支持体を左右に配置し、該
    車輪支持体の前後部に夫々車輪を備える台車において、
    前記車輪支持体の回動を制御する回動制御手段を備える
    ことを特徴とする台車。
  2. 【請求項2】 前記車輪夫々が受ける外力を検出する外
    力検出手段を備え、前記回動制御手段は、前記外力検出
    手段が検出した外力に基づき、前記車輪支持体の回動を
    制御すべくなしてあることを特徴とする請求項1に記載
    の台車。
  3. 【請求項3】 前記外力検出手段が検出した外力が所定
    範囲よりも大きいか否か(又は小さいか否か)を判断す
    る判断手段を備え、 前記回動制御手段は、前記判断手段が前記所定範囲より
    も大きい(又は小さい)と判断した場合、前記外力を受
    けた車輪が上(又は下)方へ移動するように該車輪を支
    持する車輪支持体の回動を制御すべくなしてあることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の台車。
  4. 【請求項4】 段差を検出する段差検出手段を備え、 前記回動制御手段は、前記段差検出手段が検出した段差
    に基づき、前記車輪支持体の回動を制御すべくなしてあ
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    台車。
  5. 【請求項5】 左右の前記車輪支持体は、各別に回動す
    べくなしてあることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載の台車。
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