JP2003291805A - 鉄道車両の非常用折り畳み式階段 - Google Patents

鉄道車両の非常用折り畳み式階段

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JP2003291805A
JP2003291805A JP2002101195A JP2002101195A JP2003291805A JP 2003291805 A JP2003291805 A JP 2003291805A JP 2002101195 A JP2002101195 A JP 2002101195A JP 2002101195 A JP2002101195 A JP 2002101195A JP 2003291805 A JP2003291805 A JP 2003291805A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地上から鉄道車両の開口部までの高さにかかわ
らず、乗客が踏むステップ部材を地上に対し水平になる
ように設置する。 【解決手段】鉄道車両の開口部近傍に設けて、前記開口
部を通じて地上に降りるのに用いる。非常用折り畳み式
階段1は、上側階段ユニット2と下側階段ユニット3と
を折り畳み可能に連結してなる。各階段ユニット2,3
は、左右前後4本のフレーム部材11,12,14,1
5と、これらのフレーム部材11,12,14,15に
平行リンク機構を構成するように回動可能に連結された
複数の平板状のステップ部材13,16とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄道車両の外部
に緊急避難するために用いられる鉄道車両の非常用折り
畳み式階段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鉄道車両において、例えば火
災等の非常事態が発生した場合において、鉄道車両の外
部に緊急避難するために、緊急避難のために非常用はし
ごなどの脱出装置を設けることは一般に行われている。
【0003】そのような脱出装置としては、ステップ部
材を階段状に組み立ててなるもの(例えば実公平1−1
3644号公報、実公平4−59187号公報参照)、
あるいは折り畳み式のはしご(例えば実公昭61−22
030号公報、特開平6−270744号公報参照)が
知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両の開口
部から地上へ直接降りる場合には、線路が設けられてい
る場所によって地上までの高さが大きく異なるのに対
し、前記脱出装置は、いずれも、長さが一定であるた
め、その長さが地上までの高さと大きく異なることによ
り安定した状態で前記脱出装置を設置することができ
ず、乗客が容易かつ安定して降りることが困難である。
また、前記はしごの場合はもちろん、ステップ部材を階
段状に組み立ててなる場合であっても、設置した状態
で、ステップ部材が地上に対して水平になるとは限ら
ず、乗客が容易かつ安定して降りるのには十分とはいえ
ない。
【0005】そこで、発明者は、折り畳み式とすること
で地上から鉄道車両の開口部までの高さが大きく異なる
場合に対応できるようにするだけでなく、平行リンク機
構を利用することで、乗客が降りる際に踏むことになる
ステップ部材を地上に対し水平になるように設置すれ
ば、前記課題を解決できることに着想し、本発明を完成
するに至ったものである。
【0006】この発明は、地上から鉄道車両の開口部ま
での高さにかかわらず、乗客が地上に降りる際に踏むこ
とになるステップ部材を地上に対し水平になるように設
置することができる鉄道車両の非常用折り畳み式階段を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、鉄道
車両の開口部近傍に設けられ、前記開口部を通じて主に
地上に降りるのに用いられる鉄道車両の非常用折り畳み
式階段であって、上側階段ユニットと下側階段ユニット
とが折り畳み可能に連結され、前記各階段ユニットは、
左右前後4本のフレーム部材と、これらのフレーム部材
に平行リンク機構を構成するように回動可能に連結され
た複数の平板状のステップ部材とを備えるものである。
ここで、「鉄道車両の開口部」とは、車両の側部の通常
のドア(旅客用の側引き戸)の開口部のほか、非常口も
含まれる。また、「前記開口部近傍」とは、開口部の内
部だけでなく、開口部の周辺部分、例えば開口部下方の
台枠の下側も含まれる。さらに、「主に地上に降りる」
とは、隣の車両に移動する場合なども含むという意味で
ある。
【0008】このようにすれば、地上から鉄道車両の開
口部までの高さが低い場合には、両階段ユニットを折り
畳んだ状態として、上側階段ユニットのみを階段状とし
て非常用階段として用いる。一方、地上から鉄道車両の
開口部までの高さが高い場合には、両階段ユニットの折
り畳みを解除して両階段ユニットを直線的に伸ばした状
態として、両階段ユニットを、いずれも階段状として非
常用階段として用いる。すなわち、地上から鉄道車両の
開口部までの高さに応じて、折り畳み状態と伸ばした状
態とが使い分けられる。
【0009】また、いずれの階段ユニットも、ステップ
部材が4本のフレーム部材に対し平行リンク機構を介し
て設けられているので、折り畳んだ状態で用いる場合も
伸ばした状態で用いる場合も、鉄道車両と地上との間に
設置された状態で、ステップ部材が地上に対し水平に維
持される。よって、非常事態において乗員が鉄道車両か
ら地上に降りる際に降りやすくなる。
【0010】請求項2に記載のように、前記上側及び下
側階段ユニットの後側フレーム部材は、ヒンジ部材にて
連結される一方、前記上側及び下側階段ユニットの前側
フレーム部材は、リンク機構を介して連結され、前記上
側及び下側階段ユニットの折り畳み状態では、前記両階
段ユニットの後側フレーム部材が内側になる構成とする
ことが望ましい。
【0011】このようにすれば、上側及び下側階段ユニ
ットの折り畳み状態では、前記両階段ユニットの後側フ
レーム部材がヒンジ部材を介して折り曲げられて内側に
なる。この場合、上側及び下側階段ユニットの前側フレ
ーム部材は離れることになるが、それらは、ヒンジ部材
ではなく、リンク機構を介して連結されているので、無
理なく折り畳み状態とされる。
【0012】請求項3に記載のように、前記上側階段ユ
ニットの後側フレーム部材は、前記鉄道車両の開口部下
縁に係脱可能に係止される係止部材が上端部に設けられ
ている構成とすることができる。
【0013】このようにすれば、鉄道車両の開口部下縁
に係脱可能に係止される係止部材が、後側フレーム部材
(上側階段ユニット)の上端部に設けられているので、
開口部下縁に係止部材を係止させることで、折り畳んだ
状態で用いる場合も伸ばした状態で用いる場合も、上側
階段ユニットの上端部が鉄道車両の開口部下縁に安定し
て支持されることになる。
【0014】請求項4に記載のように、前記下側階段ユ
ニットは、前側及び後側フレーム部材の下端部に、支持
脚が回動可能に設けられる一方、前記後側フレーム部材
の上端部に支持脚が回動可能に設けられ、前記上側階段
ユニットは、前側フレーム部材の下端部に支持ブラケッ
トを介して支持脚が回動可能に設けられていることが望
ましい。
【0015】このようにすれば、折り畳まれた状態で
は、下側に位置することになる上側階段ユニットの支持
脚と、下側階段ユニットの上側支持脚とによって支持さ
れる。一方、伸ばした状態では、下側階段ユニットの下
側支持脚によって支持される。よって、折り畳まれた状
態でも伸ばした状態でも、下端部は地上に支持脚を介し
て安定して支持される。
【0016】請求項5に記載のように、前記下側階段ユ
ニットの前側フレーム部材の下端部の支持脚は、可動フ
レーム部材の先端部に回動可能に設けられ、前記可動フ
レーム部材が、前記前側フレーム部材の下側部分にスラ
イド可能に挿入されている構成とすることが望ましい。
【0017】このようにすれば、例えば地上に凹凸があ
る場合などにおいて、可動フレーム部材をスライド移動
させることで前記支持脚の位置を調整することができ、
安定して支持することが可能となる。
【0018】請求項6に記載のように、前記上側階段ユ
ニットの後側フレーム部材には、下端側に支持ブラケッ
トを介して支持脚が回動可能に設けられる一方、上端側
に前記支持脚に対応して先端が湾曲面である高さ調整部
材が突出するように設けられている構成とすることも可
能である。
【0019】このようにすれば、鉄道車両間に架け渡す
場合に、前記支持脚(支持ブラケット)と高さ調整部材
とを車両の床面に接触させることによって、高さ方向に
おいて安定して支持される。よって、非常用折り畳み式
階段を脱出用の階段として用いるだけでなく、ある車両
から隣の線路の別の車両に直接移動するための渡り板と
しても利用することが可能となる。
【0020】請求項7に記載のように、前記ステップ部
材には、手摺りの支柱の下端部が挿入されるパイプ部材
が設けられている構成とすることもできる。
【0021】このようにすれば、ステップ部材に設けら
れたパイプ部材に手摺りの支柱の下端部を挿入すること
で、手摺りを設けることが可能とされる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に沿って説明する。
【0023】図1(a)(b)は本発明に係る鉄道車両
の非常用折り畳み式階段の一実施の形態を示し、図1
(a)は側面図、図1(b)は正面図、図2は前記非常
用折り畳み式階段を伸ばした状態を示す側面図である。
【0024】図1(a)(b)及び図2に示すように、
非常用折り畳み式階段1は、鉄道車両に非常事態が生じ
た場合に、前記鉄道車両の側面部における通常のドア
(旅客用の側引き戸)の開口部から脱出し、主に地上に
降りるのに用いられるものであり、上側階段ユニット2
と、下側階段ユニット3とが、ヒンジ部材4及びリンク
機構5を介して折り畳み可能に連結されている。そし
て、後述するように、折り畳んだ状態でも、伸ばした状
態でも、乗員が移動するための手段として使用すること
ができるように構成されている。なお、この非常用折り
畳み式階段1は、通常時は、折り畳まれた状態で、前記
開口部近傍の左右いずれかの側の壁部に設けられた収納
空間部内に収納される。また、軽量として取り扱いが容
易になるように、例えばアルミニウム合金で形成するこ
とができる。
【0025】前記上側階段ユニット2は、左右一対の前
側フレーム部材11と、左右一対の後側フレーム部材1
2とを備える。そして、それらを4隅の支柱部材とし
て、平面視矩形平板状のステップ部材13の各角部が回
転軸部材13aを介して回動可能に連結されている。前
記下側階段ユニット3も、左右一対の前側フレーム部材
14と、左右一対の後側フレーム部材15とを備え、そ
れらに平板状のステップ部材16の各角部が回転軸部材
16aを介して回動可能に連結されている。
【0026】前記ヒンジ部材4によって、上側階段ユニ
ット2の後側フレーム部材12の下端部と下側階段ユニ
ット3の後側フレーム部材15の上端部とが連結されて
いる。また、前記リンク機構5は、一端部が折り曲げ可
能に連結された第1及び第2のリンク部材17,18を
備え、第1のリンク部材17の他端部が、上側階段ユニ
ット2の前側フレーム部材11に回動可能に連結される
一方、第2のリンク部材18の他端部が、下側階段ユニ
ット3の前側フレーム部材14の上端部に回動可能に連
結されている。
【0027】このように、上側階段ユニット2と下側階
段ユニット3とをヒンジ部材4及びリンク機構5を介し
て折り畳み可能に連結することで、上側及び下側階段ユ
ニット3,4の後側フレーム部材12,15が互いに重
なり合うように折り畳めるように構成されている。この
両ユニット2,3の折り畳み動作をスムーズに行えるよ
うに、第1リンク部材17の一端部は、前記前側フレー
ム部材11に最も下側のステップ部材13の枢支点より
も下方において連結され、第2のリンク部材18の他端
部は、前記前側フレーム部材14の最も上側のステップ
部材16の枢支点よりも上方において連結されている。
【0028】そして、折り畳んだ状態では、各階段ユニ
ット2,3の後側フレーム部材12,15同士が内側に
なるように構成されており、上側階段ユニット2におい
ては前側フレーム部材11が後側フレーム部材12に対
して下端(自由端)寄りに位置するように、下側階段ユ
ニット3においても前側フレーム部材14が後側フレー
ム部材15に対して下端(自由端)寄りに位置するよう
になっている(図1(a)参照)。
【0029】前記下側階段ユニット3の後側フレーム部
材15の上下端部及び前側フレーム部材14の下端部に
は、それぞれ地上に接地される断面三角形状の脚部材2
1,22,23が回動可能に取り付けられ、設置される
地面の状態に応じて向きを変更できるようになってい
る。また、上側階段ユニット2の前側フレーム部材11
の下端部にも、前記フレーム部材11に直交する方向に
伸びる一定高さの支持ブラケット24を介して支持脚2
5が回動可能に取り付けられている。ここで、前記支持
脚25を一定高さの支持ブラケット24を介して取り付
けているのは、車両間の移動のために車両間に架け渡し
て用いる場合に(図7参照)、上側階段ユニット2の下
端部付近と下側階段ユニット3の下端部付近とをほぼ同
じ高さで支持することにより、全体をほぼ水平状態にな
るように安定して支持するためである。
【0030】また、前記非常用折り畳み式階段1の各階
段ユニット2,3は、設置状態でステップ部材13,1
6が地面に対してほぼ平行になるように平行リンク機構
を採用している。よって、鉄道車両101の開口部10
1aと地上102との間に設置した状態において、折り
畳み式階段1を伸ばした場合(図4及び図5参照)には
各階段ユニット2,3のステップ部材13,16が地面
に対してほぼ平行になる状態で支持され、また、折り畳
み式階段1を折り畳んだ場合(図6参照)には上側階段
ユニット2のステップ部材13のみが地面に対してほぼ
平行になる状態で支持される。
【0031】ところで、図8に示すように、前記下側階
段ユニット3の前側及び後側フレーム部材14,15の
下端部は、脚部材23,22が先端部に回動可能に支持
されるスライド軸部材14a,15aがスライド可能に
設けられ、地面の高さに応じて前側フレーム部材1
4’,15’の下端部に対しスライド軸部材14a,1
5aをスライド移動させ、高さ(長さ)調整をすること
ができるようになっている。なお、調整後には、図示し
ない固定手段によってスライド軸部材14a,15aを
前側フレーム部材14’,15’に固定するようになっ
ている。
【0032】また、前記上側階段ユニット2の後側フレ
ーム部材12の上端部には、非常用折り畳み式階段1を
設置する際に、鉄道車両101の開口部101aに係止
するためのフック状の係止部材26が設けられている。
それと共に、その係止部材26より下方に離れた位置に
高さ調整部材27が取り付けられている。
【0033】前記上側階段ユニット2のステップ部材1
3のうち、上側から2番目及び最も下側に位置するステ
ップ部材13の左右両側にはパイプ部材31,32が設
けられ、手摺りを設ける際の支柱34,35(図5参
照)の下端部が挿入可能となっている。同様に、下側階
段ユニット3の、最も下側に位置するステップ部材16
の左右両側にも、パイプ部材33が設けられている。そ
して、非常用折り畳み式階段1が例えば高架橋に設置さ
れた状態で、図4に示すように、各パイプ部材31,3
2に円筒形状の支柱34,35の下端部が着脱可能に挿
入され、上端部付近がロープ36で連結されて、手摺り
が形成されるようになっている。なお、前記手摺りは、
支柱34,35とロープ36とによって構成している
が、必ずしもそのように構成する必要はなく、前記パイ
プ部材31,32に挿入される2つの支柱部を有するフ
レーム一体構造の手摺りユニットとしてもよい。この場
合、折り畳み式階段1と一緒に収納しておけるように前
記階段1を折り畳んだ状態よりも手摺りユニットを小さ
く形成することが望ましい。
【0034】続いて、前記非常用折り畳み式階段1の折
り畳み動作について、図3(a)〜(e)に沿って説明
する。
【0035】前記非常用折り畳み式階段1を折り畳む場
合には、階段状態から、まず、図3(a)に示すよう
に、後側フレーム部材12,15に対し前側フレーム部
材11,14を相対移動させて、ステップ部材13,1
6がすべて寝ている扁平な状態とする。なお、両階段ユ
ニット2,3を伸ばした状態で、その状態を維持するよ
うにロック手段を適用している場合にはそれを解除す
る。
【0036】それから、図3(b)〜(d)に示すよう
に、ヒンジ部材4のヒンジ軸を回転中心として、例えば
上側階段ユニット2に対して下側階段ユニット3を順に
回転することで、図3(e)に示すように、各階段ユニ
ット2,3の後側フレーム部材12,15が内側になる
ように折り畳まれる。この場合、前側フレーム部材1
1,14同士は、ヒンジ部材ではなく、リンク機構15
で折り畳み可能に連結しているので、無理なく折り畳ま
れる。
【0037】そして、前記非常用折り畳み式階段1を設
置する場合について説明する。 (1)高架橋の場合 図4に示すように、高架橋の場合には、折り畳み式階段
1を伸ばして、上端部の係止部材26を鉄道車両101
の開口部101aの下端縁部に係脱可能に係止させる一
方、下端部は支持脚22,23が地面に設置されるよう
にする。支持脚22,23は回動可能に取り付けられて
いるので、設置面に応じて回動することで設置面に無理
なく平面接触することになる。これにより、車両の開口
部101aと地上との間に非常用折り畳み式階段1が架
け渡され、安定した状態で設置される。
【0038】それから、上側のパイプ部材31と下側の
パイプ部材33とに、支柱34,35の下端部を差し込
み、その嵌合関係で前記支柱34,35を立設する。そ
して、開口部101aの保護棒101b及び前記支柱3
4,35の上端部付近をロープ36で連結して、手摺り
とする。
【0039】その結果、前記非常用折り畳み式階段1
を、乗客は通常の階段を降りる場合と同様に無理なく降
りることができる。 (2)鉄橋の場合 図5に示すように、鉄橋の場合には、高架橋の場合より
も、非常用折り畳み式階段1の下端部を離れた位置に設
置しなければならないので、傾斜角度が大きくなるが、
平行リンク機構を採用しているので、ステップ部材1
3,16はすべて地上面(設置面)に対し常に平行な状
態となるように設置される。 (3)トンネルの場合 図6に示すように、トンネルの場合には、高架橋の場合
よりも、非常用折り畳み式階段1の下端部を高い位置に
設置しなければならないので、折り畳んだ状態のまま、
中間部位の支持脚21,25を利用して設置される。こ
の場合も、平行リンク機構を採用しているので、上側階
段ユニット2のステップ部材13はすべて地上面(設置
面)に対し常に平行な状態となるように設置されるが、
下側階段ユニット3は折り畳まれた状態のままとされ
る。
【0040】また、支柱34,35の下端部は上側のパ
イプ部材31と中間のパイプ部材32とに挿入され、そ
れらの上端部と保護棒101bとがロープ36によって
連結され、手摺りとされる。 (4)車両間を渡る場合 図7に示すように、車両101A,101B間に、伸ば
された状態の非常用折り畳み式階段1を架け渡して、連
絡橋として利用することも可能である。この場合、後側
フレーム部材12に設けた支持脚22と高さ調整部材2
7とが各車両の床面に接触し、安定性よく支持される。
高さ調整部材27は、係止部材26より突出しているの
で、係止部材26が床面に接触することはない。
【0041】この場合も、保護棒101Ab,101B
b間をロープ36で連結することで、手摺りとして利用
することも可能である。
【0042】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように実施
され、以下に述べるような効果を有する。
【0043】請求項1の発明は、地上から鉄道車両の開
口部までの高さが低い場合には、両階段ユニットを折り
畳んだ状態として、上側階段ユニットのみを非常用階段
として用い、一方、地上から鉄道車両の開口部までの高
さが高い場合には、両階段ユニットの折り畳みを解除し
て両階段ユニットを直線的に伸ばした状態として、両階
段ユニットを非常用階段として用いるので、地上から鉄
道車両の開口部までの高さに応じて、折り畳み状態と伸
ばした状態とを使い分けることができる。
【0044】また、いずれの階段ユニットも、ステップ
部材をフレーム部材に平行リンク機構を介して設けてい
るので、折り畳んだ状態で用いる場合も伸ばした状態で
用いる場合も、鉄道車両と地上との間に設置された状態
で、ステップ部材を地上に対し水平に維持し、乗員は鉄
道車両から地上に降りる際に降りやすくすることができ
る。
【0045】請求項2に記載のように、前記上側及び下
側階段ユニットの後側フレーム部材をヒンジ部材にて連
結し、前記上側及び下側階段ユニットの前側フレーム部
材をリンク機構を介して連結し、前記上側及び下側階段
ユニットの折り畳み状態では、前記両階段ユニットの後
側フレーム部材が内側になる構成とすれば、上側及び下
側階段ユニットの折り畳み状態では、前記両階段ユニッ
トの後側フレーム部材がヒンジ部材を介して折り曲げら
れて内側になる一方、上側及び下側階段ユニットの前側
フレーム部材は離れることになるが、それらを、ヒンジ
部材ではなく、リンク機構を介して連結しているので、
無理なく折り畳み状態とすることができる。
【0046】請求項3に記載のように、鉄道車両の開口
部下縁に係脱可能に係止される係止部材を、後側フレー
ム部材(上側階段ユニット)の上端部に設けているの
で、それらを係止させることで、折り畳んだ状態で用い
る場合も伸ばした状態で用いる場合も、上端部が鉄道車
両の開口部下縁に安定して支持することができる。
【0047】請求項4に記載のように、折り畳まれた状
態では、下側に位置することになる上側階段ユニットの
支持脚と、下側階段ユニットの上側支持脚とによって支
持する一方、伸ばした状態では、下側階段ユニットの下
側支持脚によって支持するようにしているので、折り畳
まれた状態でも伸ばした状態でも、下端部は地上に支持
脚を介して安定して支持することができる。
【0048】請求項5に記載のように、前記下側階段ユ
ニットの前側フレーム部材の下側部分に、先端部に支持
脚を回動可能に設けた可動フレーム部材をスライド可能
に挿入するようにすれば、地上に凹凸がある場合に、前
記支持脚の位置を調整することで、安定して支持するこ
とが可能となる。
【0049】請求項6に記載のように、前記上側階段ユ
ニットの後側フレーム部材に、下端側に支持ブラケット
を介して支持脚を回動可能に設ける一方、上端側に前記
支持脚に対応して先端が湾曲面である高さ調整部材を突
出するように設ければ、車両間の移動のために車両間に
架け渡した場合においても、前記支持脚(支持ブラケッ
ト)と高さ調整部材とによって、高さ方向において安定
して支持することができる。
【0050】請求項7に記載のように、前記ステップ部
材には、手摺りの支柱の下端部が挿入されるパイプ部材
を設ければ、ステップ部材に設けられたパイプ部材に手
摺りの支柱の下端部を挿入することで、手摺りを設ける
ことを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)(b)は本発明に係る鉄道車両の非
常用折り畳み式階段の一実施の形態を示し、図1(a)
は側面図、図1(b)は正面図である。
【図2】前記非常用折り畳み式階段を伸ばした状態を示
す側面図である。
【図3】(a)〜(e)はそれぞれ前記非常用折り畳み
式階段の折り畳み動作の説明図である。
【図4】前記非常用折り畳み式階段を高架橋に設置した
状態を示す説明図である。
【図5】前記非常用折り畳み式階段を鉄橋に設置した状
態を示す説明図である。
【図6】前記非常用折り畳み式階段をトンネル内で設置
した状態を示す説明図である。
【図7】前記非常用折り畳み式階段を車両間に架け渡し
た状態を示す説明図である。
【図8】変形例についての要部拡大図である。
【符号の説明】
1 非常用折り畳み式階段 2 上側階段ユニット 3 下側階段ユニット 4 ヒンジ部材 5 リンク機構 11 前側フレーム部材 12 後側フレーム部材 13 ステップ部材 14,14’ 前側フレーム部材 15,15’ 後側フレーム部材 14a,14b 可動フレーム部材 16 ステップ部材 17 第1のリンク部材 18 第2のリンク部材 21,22,23 支持脚 24 支持ブラケット 25 支持脚 26 係止部材 27 高さ調整部材 34,35 支柱 36 ロープ 101 鉄道車両 101a 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D022 AA01 AB10 AC05 AD02 AE03 AE10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道車両の開口部近傍に設けられ、前記
    開口部を通じて主に地上に降りるのに用いられる鉄道車
    両の非常用折り畳み式階段であって、 上側階段ユニットと下側階段ユニットとが折り畳み可能
    に連結され、 前記各階段ユニットは、左右前後4本のフレーム部材
    と、 これらのフレーム部材に平行リンク機構を構成するよう
    に回動可能に連結された複数の平板状のステップ部材と
    を備えることを特徴とする鉄道車両の非常用折り畳み式
    階段。
  2. 【請求項2】 前記上側及び下側階段ユニットの後側フ
    レーム部材は、ヒンジ部材にて連結される一方、前記上
    側及び下側階段ユニットの前側フレーム部材は、リンク
    機構を介して連結され、 前記上側及び下側階段ユニットの折り畳み状態では、前
    記両階段ユニットの後側フレーム部材が内側になる構成
    とされている請求項1記載の鉄道車両の非常用折り畳み
    式階段。
  3. 【請求項3】 前記上側階段ユニットの後側フレーム部
    材は、前記鉄道車両の開口部下縁に係脱可能に係止され
    る係止部材が上端部に設けられている請求項1又は2記
    載の鉄道車両の非常用折り畳み式階段。
  4. 【請求項4】 前記下側階段ユニットは、前側及び後側
    フレーム部材の下端部に、支持脚が回動可能に設けられ
    る一方、前記後側フレーム部材の上端部に支持脚が回動
    可能に設けられ、 前記上側階段ユニットは、前側フレーム部材の下端部に
    支持ブラケットを介して支持脚が回動可能に設けられて
    いる請求項1〜3のいずれかに記載の鉄道車両の非常用
    折り畳み式階段。
  5. 【請求項5】 前記下側階段ユニットの前側フレーム部
    材の下端部の支持脚は、可動フレーム部材の先端部に回
    動可能に設けられ、前記可動フレーム部材が、前記前側
    フレーム部材の下側部分にスライド可能に挿入されてい
    る請求項4記載の鉄道車両の非常用折り畳み階段。
  6. 【請求項6】 前記上側階段ユニットの後側フレーム部
    材には、下端側に支持ブラケットを介して支持脚が回動
    可能に設けられる一方、上端側に前記支持脚に対応して
    先端が湾曲面である高さ調整部材が突出するように設け
    られている請求項1〜5のいずれかに記載の鉄道車両の
    非常用折り畳み式階段。
  7. 【請求項7】 前記ステップ部材には、手摺りの支柱の
    下端部が挿入されるパイプ部材が設けられている請求項
    1〜6のいずれかに記載の鉄道車両の非常用折り畳み式
    階段。
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