JP2003291235A - 建材パネルおよびその製造方法 - Google Patents
建材パネルおよびその製造方法Info
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Abstract
で、廃棄において問題が生じにくい建材パネルおよびそ
の製造方法を提供する。 【解決手段】 ポリエステル系繊維からなるマトリック
ス繊維と、ポリエステル系の芯鞘型複合繊維からなる熱
融着性繊維とが、80〜20/20〜80(質量比)の
割合で混綿され、構成繊維同士は、熱融着性繊維の鞘成
分が溶融または軟化することにより融着一体化してお
り、密度が50〜1000kg/m3である基材の片面
または両面にポリエステル系繊維からなる表層材が貼り
合わされていることを特徴とする建材パネル。
Description
内装パネルとして用いられる建材パネルおよびその製造
方法に関するものである。
ために用いられる間仕切やキャビネットなどの家具の戸
や本体、また天井、壁、床材などに用いられる内装パネ
ルは、連続または非連続の空間部を形成した構造やハニ
カム構造等をした芯材に、金属板、樹脂板、ベニア板等
の木材板を積層し、その上に繊維布を貼り付けて複合積
層体のパネルとし、パネルの周囲に金属、樹脂からなる
フレームをはめ込んで組立てるものが、一般に使用され
ている。
合わせての製造であり、その製造工程も煩雑であるため
製造コストが高くなる問題がある。また、上記のような
金属板や木材板等の素材を用いたパネルは、それ自体が
高重量であるため、運搬、施工時のコストが高くなり、
また、取り扱いが容易でないという問題がある。加え
て、このようなパネルは、金属や木材等の複数の構成素
材を積層する際、接着剤によって接着固定しているた
め、廃棄の際、構成素材の分別が困難でリサイクル性が
なく、焼却するにしても大きいため、大きな熱量を要す
るという問題がある。
問題を解決しようとするものであり、軽量で取扱いが容
易であり、リサイクルが可能で、廃棄において問題が生
じにくい建材パネルおよびその製造方法を提供すること
を目的とするものである。
に本発明者らは、鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。
からなるマトリックス繊維と、ポリエステル系の芯鞘型
複合繊維からなる熱融着性繊維とが、80〜20/20
〜80(質量比)の割合で混綿され、構成繊維同士は、
熱融着性繊維の鞘成分が溶融または軟化することにより
融着一体化しており、密度が50〜1000kg/m 3
である基材の片面または両面にポリエステル系繊維から
なる表層材が貼り合わされていることを特徴とする建材
パネルを要旨とするものである。
なるマトリックス繊維と、ポリエステル系の芯鞘型複合
繊維からなる熱融着性繊維とが、80〜20/20〜8
0(質量比)の割合で混綿され、構成繊維同士は、熱融
着性繊維の鞘成分が溶融または軟化することにより融着
一体化しており、密度が50〜1000kg/m3であ
る基材の片面にポリエステル系繊維からなる表層材が貼
り合わされ、該基材の表層材が貼り合わされてなる面と
は反対の面に、ポリエステルフィルムからなる補強層が
貼り合わされていることを特徴とする建材パネルを要旨
とするものである。
なるマトリックス繊維と、ポリエステル系の芯鞘型複合
繊維からなる熱融着性繊維とが、80〜20/20〜8
0(質量比)の割合で混綿され、構成繊維同士は、熱融
着性繊維の鞘成分が溶融または軟化することにより融着
一体化しており、密度が50〜1000kg/m3であ
る基材2枚が熱融着シートを介して貼り合わされてな
り、基材同士が貼り合わされてなる面とは反対の面の少
なくとも片面にポリエステル系繊維からなる表層材が貼
り合わされてなることを特徴とする建材パネルを要旨と
するものである。
らなるマトリックス繊維と、ポリエステル系の芯鞘型複
合繊維からなる熱融着性繊維とを、80〜20/20〜
80(質量比)の割合で混綿してウエブを得、該ウエブ
に熱処理を施して熱融着性繊維の鞘成分を溶融または軟
化させることにより、構成繊維同士が仮融着してなる固
綿とし、次いで、固綿の片面または両面に熱融着シー
ト、ポリエステル系繊維からなる表層材の順に積層して
積層体とし、該積層体に熱処理を施して熱融着性繊維の
鞘成分およびポリエステル系熱融着シートを溶融または
軟化させた後、金型に入れてコールドプレスして、基材
の密度を50〜1000kg/m3とするとともに、表
層材と基材とをポリエステル系熱融着シートを介して貼
り合わせて一体化することを特徴とする建材パネルの製
造方法を要旨とするものである。
は、ポリエステル系繊維からなるマトリックス繊維と、
ポリエステル系の芯鞘型複合繊維からなる熱融着性繊維
とからなり、構成繊維同士は、熱融着性繊維の鞘成分が
溶融または軟化することにより融着一体化している。
されているため、軽量で取り扱い性が容易となり、ま
た、基材の構成繊維がすべてポリエステル系繊維からな
るため、得られる建材パネルに優れた曲げ剛性と強度を
与えることができる。
ステル系繊維としては、安価であり、また、融点および
モジュラスが比較的高いことから、ポリエチレンテレフ
タレート繊維を用いることが好ましい。ポリエチレンテ
レフタレート繊維は、基材の骨格としての役割を担うマ
トリックス繊維として、優れた支持機能を担うことがで
きる。
態は、機械捲縮であっても立体捲縮であってもよい。
ル系芯鞘型複合繊維は、鞘成分に芯成分の融点よりも低
い融点(融点のないものについては軟化点を融点とみな
す。)を有する成分を配したものであり、鞘成分は、熱
処理により溶融または軟化して構成繊維同士を融着によ
り一体化するバインダーとして機能するものである。
であることが望ましい。この融点差が50℃未満である
と、熱処理において鞘成分を溶融または軟化させる際
に、芯成分までもが軟化または分解変性してしまい、繊
維形態を維持できないものとなり、その結果、得られる
基材は、剛性に乏しく、建材パネルとして使用の際、時
間の経過とともにたわみが発生するという問題が生じや
すい。鞘成分と芯成分との融点差を50℃以上に設定す
ることにより、熱処理の際、芯成分が熱による影響を受
けることなく繊維形態を維持した状態で、鞘成分のみを
溶融または軟化させて繊維同士を融着することができる
ので、基材の剛性を向上させることができる。また、製
造工程における熱処理条件のコントロールが容易とな
る。
芯成分にポリエチレンテレフタレートを配し、鞘成分に
低融点の共重合ポリエステルを配してなるものを用いる
ことが望ましい。鞘成分に配する共重合ポリエステルと
しては、安価で接着力の高いことから、エチレンテレフ
タレートを繰り返し単位とし、これにイソフタル酸が共
重合してなる共重合ポリエステルを使用することが望ま
しい。
度は、剛性を考慮すると大きい方が好ましいが、コール
ドプレス時の加工性をも考慮して33デシテックス以下
とすることが望ましい。単糸繊度が33デシテックスよ
り大きい場合、基材の密度および厚みを所望の値(すな
わち、密度50〜1000kg/m3等)とすること
は、コールドプレス加工性より困難となる場合が生じ
る。単糸繊度の下限については、剛性を考慮して4.4
デシテックス程度とする。
限定しないが25〜150mmが適当である。
繊維長は特に限定しないが、繊度は2.2〜22デシテ
ックス、繊維長は25〜76mm程度が適当である。
着性繊維とは、80〜20/20〜80(質量比)の割
合で混綿されている。マトリックス繊維の質量が80質
量%を超えると、構成繊維間の接着強力が不十分となり
所望の剛性および強度が得られず、また、コールドプレ
スの際に、所望の密度を得られない場合がある。一方、
マトリックス繊維の質量が20質量%未満となると、基
材が硬くなりすぎて、適度なフレキシブル性を有するも
のでなくなり、すなわち、適度の曲げの力に対して耐え
られず折れ易いものとなり、例えば、使用においてフレ
ームに挿入する際に、多少の曲げが必要となるが、曲げ
られずにフレームに挿入することが困難であったり、ま
た、曲げによって折り目が生じたりすることがある。ま
た、マトリックス繊維と熱融着性繊維とのより好ましい
混綿比率は、70〜30/30〜70(質量比)であ
る。
であり、より好ましくは100〜400kg/m3であ
る。密度が50kg/m3未満の場合、剛性が乏しく、
容易にたわむものとなる。一方、密度が1000kg/
m3を超える場合、生産コストが高くなることに加え、
コールドプレス時の加工性が低下し、また、得られたと
しても硬くなりすぎるため望ましくない。
が好ましく、より好ましくは5〜20mmである。厚み
が30mmを超える場合、基材の重量が大きくなる傾向
にあり、重くて取扱いにくくなり、また、外観品位に劣
る傾向にある。一方、厚みが2mm未満の場合、剛性が
乏しくたわみやすくなる。
じ厚みとしてもよいし、フレーム(枠)にはめ込むため
に、ヘリの部分(リム部)のみを薄くしてもよい。ま
た、意匠性や補強効果、シワの発生を防止する目的のた
めに、一方向または二方向に一定間隔に2〜10mm幅
の圧縮した部分を設けてもよい。また、圧縮部分によっ
て模様等を形成し、意匠効果をさらに向上させることも
できる。
2枚が熱融着シートを介して貼り合わされてなるものを
用いてもよい。
は両面にポリエステル系繊維からなる表層材が貼り合わ
されている。表層材の構成素材をポリエステル系繊維と
することにより、基材、表層材ともにポリエステル系重
合体から構成されるため、リサイクル性に優れたものと
なる。
については、特に限定しないが、織物、編物、不織布等
の布帛が挙げられる。また、その組織、目付け、厚み等
についても意匠性や吸音性等を考慮して適宜選択すれば
よい。
定されないが、例えば、表層材の構成繊維として熱融着
性繊維を混合させて熱処理により溶融または軟化させて
両者を融着により貼り合わせる方法、表層材と基材とを
接着剤を介して貼り合わせる方法、表層材と基材との間
に熱融着性シートを介在させて熱処理により該シートを
溶融または軟化させて両者を該シートの融着により貼り
合わせる方法等が挙げられる。本発明においては、接着
強力および表層材の意匠性を損なわせないことから、熱
融着性シートを用いる方法が好ましい。
接着性不織布や目付の小さいフィルム、網目状シート、
メルトブローにより得られた繊維状シート等を用いるこ
とができる。熱接着性シートは、リサイクル性からポリ
エステル系重合体から構成されるものを用いることが好
ましい。
ポリエステルフィルムからなる補強層が貼り合わせてな
ることが好ましい。補強層として用いるポリエステルフ
ィルムは、特に限定されず、用途等に応じて適宜選択す
ればよいが、補強効果の観点から、目付は130〜40
0g/m2程度が好ましく、さらに好ましくは200〜
300g/m2程度で、厚みは0.1〜0.4mm程度
のものを用いることが好ましい。
については特に限定されず、上述した表層材と基材とを
貼り合わせる方法として挙げられたものより適宜選択し
て実施すればよいが、表層材を貼り合わせる場合と同
様、熱融着性シートを用いる方法により貼り合わせるこ
とが好ましい。
り合わせてなる建材パネルの形態としては、基材の片面
に表層材が貼り合わされてなり、該基材の表層材が貼り
合わされなる面とは反対の面に補強層を貼り合わせるも
の(すなわち、表層材/基材/補強層)とすることが好
ましい。
内装パネル、デスク用パーテーションとして好適に用い
ることができるものである。また、本発明の建材パネル
は、基材が繊維によって構成され、適度な硬度と空隙と
を併せて持つものであるので、吸音性能が良好で残響時
間も少ない。また、断熱性能、制振性能、通気性能が良
好であり、画鋲の抜き差しを容易に行えることから、デ
スクトップ用パーテーション、内装用パネルとして使用
した際に好ましい。
ク用パーテーションとして使用する際には、建材パネル
が容易に着脱可能なフレーム(枠)にはめ込んで使用す
ることが好ましい。
大きさを適宜決定すればよいが、取り扱い性、フレーム
(枠)への着脱容易性等を考慮して、縦、横ともに10
0cm未満の長さとすることが好ましい。そして、使用
場所等に応じて、適宜の枚数の建材パネルをフレームに
はめ込んで一面を形成し、間仕切りボード、内装パネル
として使用することが好ましい。また、フレームについ
ても、高さ方向にある一定の長さ毎に取り外し式やスラ
イド式等により高さ調整可能なものを採用すると、使用
場所や目的等に応じて、フレームの高さを調整し、かつ
建材パネルを取り外して、間仕切りボードや内装パネル
の高さ調節を行うことができる。
ションとして使用の際、仕切りの両面の空間を使用する
場合は、建材パネルの両面に表層材を有するものが好ま
しく、前記した本発明の建材パネルのうち、建材パネル
の両面に表層材が貼り合わせてなるものを使用すること
も好ましい。また、表層材/基材/(補強材)からなる
建材パネルを2枚用意し、表層材が互いに外側に位置す
るように2枚を重ね合わせて、建材パネル2枚一組とし
てフレームにはめ込んで使用してもよい。また、その
際、2枚の建材パネルを基材側同士を熱融着シートを介
して熱融着することにより一体化して、表層材/基材/
熱融着シート/基材/表層材の形態で一体化してなる建
材パネルとしてもよい。
強度を考慮して、アルミニウム或いはステンレススチー
ル製のものが望ましい。
法について説明する。
ックス繊維と、ポリエステル系の芯鞘型複合繊維からな
る熱融着性繊維とを、80〜20/20〜80(質量
比)の割合で混綿してウエブを得、該ウエブに熱処理を
施して熱融着性繊維の鞘成分を溶融または軟化させるこ
とにより、構成繊維同士が仮融着してなる固綿とする。
繊維同士を仮融着せずに、一気に最終の形状であるパネ
ルに成型することも考えられるが、仮融着することによ
り、得られる基材の形態支持機能を向上させることがで
き、また、作業性を良好にすることができるため、仮融
着させることが好ましい。
熱融着シート、ポリエステル系繊維からなる表層材の順
に積層して積層体とし、該積層体に熱処理を施して熱融
着性繊維の鞘成分およびポリエステル系熱融着シートを
溶融または軟化させた後、金型に入れてコールドプレス
して、基材の密度を50〜1000kg/m3とすると
ともに、表層材と基材とをポリエステル系熱融着シート
を介して貼り合わせて一体化する。
は、熱融着性繊維の鞘成分および熱融着シートが溶融ま
たは軟化することができればよく、公知の熱処理手段を
採用すればよいが、本発明においては、積層体に効率よ
く熱が伝わりやすいことから、加熱してなる2枚の熱プ
レートで積層体を挟み、加圧熱処理することが好まし
い。このときの加圧熱処理条件としては、熱プレートの
表面設定温度は、熱融着性繊維の鞘成分の融点より40
℃以上高く設定し、処理時間は60秒以上とすることが
望ましい。処理条件が、かかる温度、時間でない場合、
構成繊維間の接着強力が不十分となり、次工程(コール
ドプレス工程)で、所定の密度にプレスすることができ
ず、得られる基材は、所定の密度を維持することができ
ないものとなりやすい。熱プレートが積層体に与える圧
力は、固綿の目付や、密度、厚み等から随時決定すれば
よい。
コールドプレスする。コールドプレスにより、得られる
建材パネルの形状および基材の密度、厚み等が最終決定
される。コールドプレスの処理時間は、100秒以上と
することが望ましい。また、圧力は、所望の密度および
厚みから適宜決定すればよい。処理時間が100秒未満
であると、構成繊維間の接着強力が不十分となり、所定
の密度、厚みを維持できる基材を得にくい。
を工夫することによって、得られる建材パネルの形状を
適宜決定することができる。例えば、フレームへの着脱
を容易とするために、フレームにはめ込む部分に相当す
る建材パネルの両端部等の厚みを薄くし、密度を高くす
ることや、吸音性能の良いタイル状の形態とする等の付
加価値を付与することが可能となる。
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。なお、実施例に記述した諸物性の評価法は以下のと
おりである。 (1)基材の密度(kg/m3) 目付を下記により求めた厚みで除した値を密度とした。
なお、密度においては、フレームとのはめ込み部分を除
いた部分の密度を基材の密度とした。
学精機製作所(株)製の厚み測定器を用いて、4.4c
N/cm2の荷重の印加により、個々の試料の厚みを測
定し、その平均値を厚み(mm)とした。
テック社製テンシロン型式RTC−1310を用いて測
定した。すなわち、試料を支持間隔10cmで2点を支
持した状態で設置し、試料の支持間隔の中心部に、上か
ら鋼鉄板(幅5cm、厚み12mm)を50mm/分の
速度で下降させて押しつけ、測定試料が折り曲げられる
際の最大曲げ応力を読み取り、5個の試料の平均値を剛
性の値とした。なお、本発明においては、曲げ強度の値
が、35N以上のものを剛性が良好とする。図1に曲げ
強度の測定についての概略説明図を示す。
本発明において、吸音率が40%以上のものを吸音性が
良好とする。
維(11dtex×32mm)と、熱融着性繊維として
芯鞘型複合繊維(3.3dtex×32mm、<408
0>ユニチカファイバー株式会社製、鞘成分の軟化点1
10℃)とを70/30(質量比)の割合で混綿し、カ
ードに通した後、クロスラッパーで積層しウエブとし、
熱風循環装置で熱処理し(140℃、60秒)、密度1
30kg/m3、厚み15mmの固綿を得た。得られた
固綿の片面上に、ポリエステル熱融着シート(融点12
0℃)、ポリエステル繊維布(織物、目付250g/m
2、厚み0.2mm)を順に積層し、下部固定の2枚の
熱プレート(表面温度170℃)に積層体を上下より挟
み、100秒間、加圧熱処理した。次いで、積層体を金
型に移動させ、金型上で200秒コールドプレスし、密
度200kg/m3、厚み10mmの基材とポリエステル
繊維布とが一体化してなる建材パネルを得た。建材パネ
ルの寸法は、縦30cm、横80cmで、フレームへの
着脱が容易となるように建材パネルの4辺について、端
より2cm内側部分までパネルの厚みを5mmとし、フ
レームへのはめ込み部分を形成した。
ンテレフタレート繊維(22dtex×64mm)を用
いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例2の建材
パネルを得た。主体繊維を太くすることで、剛性を実施
例1より向上させることができた。
を50/50(質量比)としたこと以外は、実施例1と
同様にして実施例3の建材パネルを得た。熱融着性繊維
の混綿割合を増やすことで、剛性を実施例1より向上さ
せることができた。
/ポリエステル熱融着シート/基材/ポリエステル熱融
着シート/ポリエステルフィルム(厚み188μmの内
面コロナ処理実施)としたこと以外は、実施例1と同様
にして実施例4の建材パネルを得た。補強層となるポリ
エステルフィルムを貼り合わせて、一体化したことで、
剛性を実施例1より向上させることができた。
目付けを120g/m 2としたこと以外は、実施例1と
同様にして実施例5の建材パネルを得た。繊維布の目付
けを小さくすることで、吸音率を実施例1より向上させ
ることができた。
レンテレフタレート繊維(6.6dtex×32mm)
を用いたこと以外は、実施例1と同様にして実施例6の
建材パネルを得た。得られたパネルの剛性は、実施例1
より低下したものの、建材パネルとして良好に使用でき
るものであった。
0g/m2としたこと以外は、実施例1と同様にして実
施例7の建材パネルを得た。得られたボードの吸音率
は、実施例1より低下したものの、建材パネルとして良
好に使用できるものであった。
こと以外は、実施例1と同様にして比較例1の建材パネ
ルを得た。得られたボードの剛性は、実施例1より低下
したものの、建材パネルとして使用できるものであっ
た。
混綿割合を80/20(質量比)としたこと以外は、実
施例1と同様にして比較例2の建材パネルを得た。得ら
れたボードの剛性は、実施例1より低下したものの、建
材パネルとして良好に使用できるものであった。
て、端より2cm内側部分までパネルの厚みを2mm
(密度1000kg/m3)とし、フレームへのはめ込
み部分を形成して、実施例10の建材パネルを得た。
こと以外は、実施例1と同様にして比較例1のパネルを
得た。得られたパネルは、剛性に劣るため、本発明が目
的とするものではなかった。
混綿割合を90/10(質量比)としたこと以外は、実
施例1と同様にして比較例2のパネルを得た。得られた
パネルは、剛性に劣るものであり、本発明が目的とする
ものではなかった。
の評価結果を表1に示す。なお、表中の建材パネルとし
ての剛性、吸音性についての機能評価は、以下の基準で
行った。 ◎:非常に優れる ○:優れている △:普通 ×:不適
である基材が繊維からなっているため、従来の金属、木
材等からなるものと比較し、軽量で取り扱いが容易であ
り、運搬、施工コストが軽減される。また、吸音性能が
向上するという効果も期待できる。
量を要することもなく、廃棄が容易となる。さらに、建
材パネルを構成する素材として、すべてポリエステル系
重合体を採用することができるため、リサイクルも可能
となり、地球環境に優しい部材となり得る。
金属、木材等からなるパネルと比較して、簡素で、製造
コストを軽減することができる。
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 ポリエステル系繊維からなるマトリック
ス繊維と、ポリエステル系の芯鞘型複合繊維からなる熱
融着性繊維とが、80〜20/20〜80(質量比)の
割合で混綿され、構成繊維同士は、熱融着性繊維の鞘成
分が溶融または軟化することにより融着一体化してお
り、密度が50〜1000kg/m3である基材の片面
または両面にポリエステル系繊維からなる表層材が貼り
合わされていることを特徴とする建材パネル。 - 【請求項2】 ポリエステル系繊維からなるマトリック
ス繊維と、ポリエステル系の芯鞘型複合繊維からなる熱
融着性繊維とが、80〜20/20〜80(質量比)の
割合で混綿され、構成繊維同士は、熱融着性繊維の鞘成
分が溶融または軟化することにより融着一体化してお
り、密度が50〜1000kg/m3である基材の片面
にポリエステル系繊維からなる表層材が貼り合わされ、
該基材の表層材が貼りあわされなる面とは反対の面に、
ポリエステルフィルムからなる補強層が貼り合わされて
いることを特徴とする建材パネル。 - 【請求項3】 ポリエステル系繊維からなるマトリック
ス繊維と、ポリエステル系の芯鞘型複合繊維からなる熱
融着性繊維とが、80〜20/20〜80(質量比)の
割合で混綿され、構成繊維同士は、熱融着性繊維の鞘成
分が溶融または軟化することにより融着一体化してお
り、密度が50〜1000kg/m3である基材2枚が
熱融着シートを介して貼り合わされてなり、基材同士が
貼り合わされてなる面とは反対の面の少なくとも片面に
ポリエステル系繊維からなる表層材が貼り合わされてな
ることを特徴とする建材パネル。 - 【請求項4】 表層材および/または補強層が、熱融着
シートを介して基材に貼り合わされていることを特徴と
する請求項1から3のいずれか1項に記載の建材パネ
ル。 - 【請求項5】 熱融着シートがポリエステル系重合体か
らなることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項
に記載の建材パネル。 - 【請求項6】 建材パネルが、間仕切りボード、内装パ
ネル、デスク用パーテーションのいずれかであることを
特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の建材
パネル。 - 【請求項7】 ポリエステル系繊維からなるマトリック
ス繊維と、ポリエステル系の芯鞘型複合繊維からなる熱
融着性繊維とを、80〜20/20〜80(質量比)の
割合で混綿してウエブを得、該ウエブに熱処理を施して
熱融着性繊維の鞘成分を溶融または軟化させることによ
り、構成繊維同士が仮融着してなる固綿とし、次いで、
固綿の片面または両面に熱融着シート、ポリエステル系
繊維からなる表層材の順に積層して積層体とし、該積層
体に熱処理を施して熱融着性繊維の鞘成分およびポリエ
ステル系熱融着シートを溶融または軟化させた後、金型
に入れてコールドプレスして、基材の密度を50〜10
00kg/m3とするとともに、表層材と基材とをポリ
エステル系熱融着シートを介して貼り合わせて一体化す
ることを特徴とする建材パネルの製造方法。 - 【請求項8】 積層体を熱処理するに際し、上下熱プレ
ートで加圧熱処理することを特徴とする請求項7記載の
建材パネルの製造方法。 - 【請求項9】 積層体を得る際に、ポリエステルフィル
ムからなる補強層/熱融着シート/固綿/熱融着シート
/ポリエステル系繊維からなる表層材の順に積層して積
層体とすることを特徴とする請求項7または8記載の建
材パネルの製造方法。 - 【請求項10】 積層体を得る際に、ポリエステル系繊
維からなる表層材/熱融着シート/固綿/熱融着シート
/固綿/熱融着シート/ポリエステル系繊維からなる表
層材の順に積層して積層体とすることを特徴とする請求
項7または8記載の建材パネルの製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002120837A JP2003291235A (ja) | 2002-01-31 | 2002-04-23 | 建材パネルおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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