JP2003290995A - トランスファマシンで部品を製作する方法とこの方法に用いられる搬送ストリップ及び帯状部材 - Google Patents

トランスファマシンで部品を製作する方法とこの方法に用いられる搬送ストリップ及び帯状部材

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JP2003290995A JP2003057949A JP2003057949A JP2003290995A JP 2003290995 A JP2003290995 A JP 2003290995A JP 2003057949 A JP2003057949 A JP 2003057949A JP 2003057949 A JP2003057949 A JP 2003057949A JP 2003290995 A JP2003290995 A JP 2003290995A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トランスファマシンで部品を製作するた
めの技術であって、材料使用量と電気化学めっきコスト
とをできる限り抑制する。 【解決手段】 トランスファマシンで部品を製作する
間、部品(4, 5)は搬送ストリップ(1)に結合され
てこの搬送ストリップを用いて各工程中においてそれぞ
れのツールによって搬送されることで、あるいは各工程
間を搬送されることで共通的に処理される。搬送ストリ
ップは変形処理によって少なくとも互いに隣接した2個
の部品(4, 5)間の領域において材料厚さが減少させ
られ、これにより前記2個の隣接部品間の間隔が拡大さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスファマシ
ンで部品を製作する方法であって、製作工程の間、部品
は搬送ストリップに結合されてこの搬送ストリップを用
いて各工程中においてそれぞれのツールによって搬送さ
れることで、あるいは各工程間を搬送されることで共通
的に処理される方法と、この方法に用いられる搬送スト
リップ、及び帯状部材に関する。この技術の対象となる
部品としては、電気プラグ部品、特に電気差込接続器具
用接点ばねが好適である。
【0002】なお、本出願明細書では、「部品の製作」
には部品の中間加工や仕上げ加工、さらには組み立てな
ど最終製品を得るまでの全ての作業が含まれるものであ
り、「製作工程」には中間加工工程や仕上げ加工工程、
さらには組み立て工程など最終製品を得るまでの全ての
工程を含むものである。
【0003】
【従来の技術】例えば、電気差込接続器具用接点ばねの
製造に際してはその製造工程の間、したがって型抜き、
プレスおよび曲げによって所望の形状が作り出され、続
いて電気化学めっきを施し、さらに顧客や量産工場へ輸
送する間もこの部品をほとんどの場合搬送ストリップと
一体結合したままとしておく。この部品の単品化ないし
搬送ストリップからの分離はその後に顧客のもとで初め
て行われるのが通例である。また顧客への引渡し前に搬
送ストリップから分離され、単品化される、いわゆるバ
ラ部品についてもその製造中においては搬送ストリップ
が使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】搬送ストリップのピッ
チ(これは加工さるべき互いに隣接した部品の中心軸間
の間隔である)は直接には規格化されていないとはい
え、顧客のもとでのその扱いを問題ないものとするた
め、通例所定のピッチを有した搬送ストリップが使用さ
れる。一般的なピッチはたとえば2.54mmおよびそ
の整数倍である。また、このピッチの決定に関しては、
互いに隣接した2個の部品は製造上の理由から一定の
(たとえば薄板厚さの0.5倍から1.5倍までの)必
要最小間隔を有していなければならない点も考慮されな
ければならない。この必要最小間隔は他方で製造コスト
にも影響するが、それは部品の型抜き後に廃棄物として
処分されなければならない材料分がこの必要間隔が大き
くなるにしたがって当然のことながら増加するからであ
る。また、さらにめっき工場からめっき加工依頼主に請
求される電気化学めっきコストはめっきされるべき材料
の長さ、つまり搬送ストリップの投入長さに応じて定ま
ることから、材料表面が同一の場合、2個の部品間の間
隔が大きければ大きいほどめっきコストが高くなる。換
言すれば、電気化学めっきを行う必要のない隣接した2
個の部品間のつなぎ部分のために高い支払いが行われる
こととなる。
【0005】上記実状に鑑み、本発明の課題は、トラン
スファマシンで部品を製作するための技術であって、材
料使用量と電気化学めっきコストとをできる限り抑制す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、トランスファマシンで部品を製作する方法であっ
て、製作工程の間、部品は搬送ストリップに結合されて
この搬送ストリップを用いて各工程中においてそれぞれ
のツールによって搬送されることで、あるいは各工程間
を搬送されることで共通的に処理される、本発明の方法
では、前記搬送ストリップは変形処理によって少なくと
も互いに隣接した2個の部品間の領域、つまり部品接続
部の間の領域において、材料厚さが減少させられ、これ
により前記2個の隣接部品間の間隔が拡大される。
【0007】この方法によれば、加工されるべき部品を
1本の搬送ストリップに互いにできるだけ密接させて配
置することにより、所定の部品数に必要とされる搬送ス
トリップの必要長さを減少させ、これにより特に材料コ
ストと電気化学めっきコストとを低下させることができ
るという利点が得られる。ただし部品はその後の何らか
の加工工程又は顧客への引渡し時に前記の所定の必要最
小間隔と所定のピッチとを有していなければならないこ
とから、搬送ストリップは電気化学めっきを施した後に
変形処理処理たとえば圧延、プレス等により(顧客によ
って指定された)所定の間隔・長さ寸法に延ばされる。
換言すれば、材料コストと電気化学めっきコストとの低
減を図るため、2個の部品間の間隔をできるだけ僅かな
ものとし、少なくとも製作工程の一部の実施後かつ特に
電気化学めっき工程を終えた後に初めて、プレス、圧延
または類似の変形処理により搬送ストリップを長手方向
に延伸して必要な間隔寸法を作り出すと好都合である。
【0008】そのような変形処理により搬送ストリップ
の材料厚さを顕著に減少させ、それにともなって隣接し
た部品の接続部間の間隔を相応に著しく(たとえば約2
0パーセント)拡大させることができる。したがって、
打ち抜き材料の使用重量の減少による材料コストの相応
した顕著な節減ならびに搬送ストリップの投入長さに応
じて請求される電気化学めっきコストの相応した顕著な
節減を共に達成することが可能である。
【0009】この点で特に好ましいのは、変形処理によ
り単に部品間隔が拡大されるだけでなく、搬送ストリッ
プのピッチも搬送ストリップを含めた部品のさらなる加
工が可能なように顧客の要求に合わせて定められた寸法
に拡大されることである。変形処理後のこのピッチはた
とえば2.54mmまたはその整数倍であるのが好適で
ある。
【0010】搬送ストリップの変形処理は、特に電気化
学めっきコストの低減も視野に入れて実施されることか
ら、電気化学めっき工程の直後またはその後に実施する
のが好ましい。ただし、製作工程の終了後、顧客への引
渡し前に変形処理を実施することも同じく可能である。
【0011】本発明の対象は、複数の部品をそれらの製
作の間共通的に処理し得るように前記部品と一体化され
た搬送ストリップであって、前記部品が側方に突き出る
ように一体成形または一体接合あるいはその両方によっ
て前記部品と一体化している金属製帯状部材からなる搬
送ストリップにも及び、本発明による搬送ストリップで
は変形処理によって材料厚さが減少させられ、これによ
り互いに隣接した前記部品間(部品接続部間)の長さ間
隔は当初の長さ間隔に比較して拡大される。
【0012】この搬送ストリップも上述した方法で述べ
たような利点を有することができる。そのために、前記
変形処理は部品の製作工程の少なくとも一部の工程の実
施後に行われることから、隣接する部品は変形処理前の
工程において変形処理後の相互間隔よりも狭い相互間隔
を有する実施態様や、前記変形処理により隣接した部品
間の間隔は20パーセント程度拡大可能である実施態様
や、前記変形処理により隣接する部品の中心軸間のピッ
チと称される前記間隔は所定寸法の1つである2.54
mmまたはその整数倍に拡大可能である実施態様が提案
される。
【0013】最後に本発明の技術思想は前記搬送ストリ
ップと場合によりそれと一体成形された前記部品の一次
品を作り出す帯状部材にも適用され、この帯状部材が少
なくとも搬送ストリップとして機能する領域に材料厚さ
の減少した区域を有する場合にも上述した材料節減の恩
恵を受けることができる。この材料厚さの減少した区域
、−これは前記帯状部材の横断方向において搬送スト
リップの幅全体に及んでいるのが好適でありかつ同じく
変形処理たとえばプレス、圧延等によってつくりだすこ
とができる−、 は最終製品にとって不必要な部分にお
ける帯状部材の体積と使用重量の減少とをもたらす。こ
の“不必要な”部分とは特に前記搬送ストリップの部分
であることは言うまでもないが、理論的には、後ほど前
記部品が打抜かれる帯状部材の、前記部品外に位置しか
つ前記部品の打抜きに際して発生する材料廃棄物を形成
する部分を成す横断方向領域に対しても材料厚さを減少
させることが可能である。
【0014】本発明によるその他の特徴及び利点は、以
下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるだろ
う。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に示した搬送ストリップ1は
材料厚さDと幅Bとを有し、この搬送ストリップを取り
扱う時のセンタリング補助手段としての基準孔2, 3を
備えている。図2から判明するように、搬送ストリップ
1は一体成形された電気差込み接続器具用部品(例え
ば、プラグ部品)4, 5を側方に担持しており、この部
品は搬送ストリップと一体に結合されている。隣接した
2つのプラグ部品4, 5は一定の相互間隔aを有し、こ
の間隔は製造上の理由、たとえばプレスダイ用に十分な
スペースを残しておくかまたは隣接したそれぞれのプラ
グ部品の加工を妨げないようにするため、一定の最小寸
法を下回らないことが必要であろう。隣接したプラグ部
品4, 5の中心軸は間隔Tを形成している。
【0016】図3および4は変形処理が実施され、変形
が生じた後の搬送ストリップを示したものであり、該搬
送ストリップの材料厚さDは変形処理プロセスを経て領
域8において搬送ストリップの幅Bの全体にわたって材
料厚さD´に減少させられている。この変形処理によっ
て搬送ストリップ1は長手方向に延伸され、その結果、
今やピッチTはT´に、間隔aはa´に拡大されてい
る。これにより、搬送ストリップ1に結合されている部
品4, 5の数は不変であっても、搬送ストリップの全長
は相応して延びることとなる。
【0017】正確に定められた寸法で変形処理を実施す
る場合には、変形処理後のピッチT´を要求されたピッ
チに正確に一致させることが可能である。これにより、
プラグ部品を特に該部品の打抜き前ならびに電気化学め
っき処理の間互いにできるだけ密接させて配置してお
き、それによって一方でプレス加工材料の使用重量を減
少させ、他方で搬送ストリップの投入長さならびにそれ
とともに電気化学めっきコストの算定基準を減少させ、
併せて最終的に顧客に要求されているか、最終製品とし
て要求されているピッチと最小間隔とをつくりだすこと
が可能である。
【0018】搬送ストリップの材料厚さはほとんどの場
合に一体成形結合されているプラグ部品の材料厚さによ
って決定されるのが通例であるが、この厚さは製造・加
工工程において生ずる実効引張り荷重を考慮して過大寸
法設計されているため、搬送ストリップの材料厚さがそ
の幅全体にわたり一部の領域においてかまたはその全長
にわたってさえ減少させられようとも、それによって搬
送ストリップの機能が損なわれることはない。
【0019】以上述べたように、本発明の利点は、プラ
グ部品の製造方法および/または加工方法をより安価に
形成することが可能であり、しかも、搬送ストリップの
材料厚さが最終製品に影響することは皆無であることか
ら、顧客の要求するピッチが遵守されるかぎり製品品質
の低下をともなうことがないことである。
【0020】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】変形処理実施前の本発明による搬送ストリップ
の縦断面図
【図2】一体成形結合されたプラグ部品を備えた図1の
搬送ストリップの平面図
【図3】変形処理実施後の前記搬送ストリップの縦断面
【図4】一体成形結合されたプラグ部品を備えた図3に
よる搬送ストリップの変形処理実施後の平面図
【符号の説明】
1 搬送ストリップ 4, 5 部品 8 2個の部品間の領域 a 隣接部品間の間隔 D 材料厚さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴィースタフ・クラムスキ ドイツ連邦共和国 デー‐75217 ビルケ ンフェルト ライプツィガー・シュトラー セ 10 Fターム(参考) 4E048 DA03 4E090 FA02 FA05 HA04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスファマシンで部品を製作する方
    法であって、製作工程の間、部品(4, 5)は搬送スト
    リップ(1)に結合されてこの搬送ストリップを用いて
    各工程中においてそれぞれのツールによって搬送される
    ことで、あるいは各工程間を搬送されることで共通的に
    処理される方法において、 前記搬送ストリップは変形処理によって少なくとも互い
    に隣接した2個の部品(4, 5)間の領域(8)におい
    て材料厚さ(D)が減少させられ、これにより前記2個
    の隣接部品間の間隔(a)が拡大されることを特徴とす
    るトランスファマシンで部品を製作する方法。
  2. 【請求項2】 前記変形処理は搬送ストリップ(1)を
    圧延またはプレスあるいはその両方によって前記搬送ス
    トリップ(1)の全幅(B)にわたって行われることを
    特徴とする請求項1に記載のトランスファマシンで部品
    を製作する方法。
  3. 【請求項3】 前記搬送ストリップ(1)の前記変形処
    理は複数の製作工程の少なくとも一部の工程の実施後に
    行われることを特徴とする請求項1に記載のトランスフ
    ァマシンで部品を製作する方法。
  4. 【請求項4】 前記変形処理により搬送ストリップ
    (1)の2個の隣接部品(4, 5)の中心軸間のピッチ
    (T)と称される間隔は定められた寸法(T´)に拡大
    されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
    記載のトランスファマシンで部品を製作する方法。
  5. 【請求項5】 前記変形処理により前記ピッチ(T´)
    は2.54mmまたは2.54mmの整数倍に拡大され
    ることを特徴とする請求項4に記載のトランスファマシ
    ンで部品を製作する方法。
  6. 【請求項6】 前記変形処理は部品(4, 5)の電気化
    学めっき工程の直後またはその後に行われることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のトランスフ
    ァマシンで部品を製作する方法。
  7. 【請求項7】 前記変形処理は製作工程の終了後、顧客
    への引渡し前に行われることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれか1項に記載のトランスファマシンで部品を製
    作する方法。
  8. 【請求項8】 複数の部品(4, 5)をそれらの製作の
    間共通的に処理し得るように前記部品(4, 5)と一体
    化された搬送ストリップであって、前記部品が側方に突
    き出るように一体成形または一体接合あるいはその両方
    によって前記部品と一体化している金属製帯状部材から
    なる搬送ストリップ(1)において、 前記搬送ストリップ(1)は変形処理によって材料厚さ
    (D)が減少させられ、これにより互いに隣接した前記
    部品間の長さ間隔(a´)は当初の長さ間隔(a)に比
    較して拡大されることを特徴とする搬送ストリップ。
  9. 【請求項9】 前記変形処理は部品(4, 5)の製作工
    程の少なくとも一部の工程の実施後に行われることか
    ら、隣接する部品は変形処理前の工程において変形処理
    後の相互間隔よりも狭い相互間隔(a)を有することを
    特徴とする請求項8に記載の搬送ストリップ。
  10. 【請求項10】 前記変形処理により隣接した部品
    (4, 5)間の間隔(a)は20パーセント程度拡大可
    能であることを特徴とする請求項8または9に記載の搬
    送ストリップ。
  11. 【請求項11】 前記変形処理により隣接する部品
    (4, 5)の中心軸間のピッチ(T)と称される前記間
    隔は所定寸法(T´)の1つである2.54mmまたは
    その整数倍に拡大可能であることを特徴とする請求項8
    〜10のいずれか1項に記載の搬送ストリップ。
  12. 【請求項12】 トランスファマシンで部品を製造する
    ための搬送ストリップとして使用される帯状部材におい
    て、 前記帯状部材は搬送ストリップとして機能する領域に材
    料厚さの減少した区域を有することを特徴とする帯状部
    材。
  13. 【請求項13】 減少した材料厚さを有する前記区域は
    前記帯状部材の横方向において搬送ストリップとして機
    能する領域の全幅に及んでいることを特徴とする請求項
    12に記載の帯状部材。
  14. 【請求項14】 減少した材料厚さを有する前記区域は
    プレスや圧延等による変形処理によって作り出されるこ
    とを特徴とする請求項12または13に記載の帯状部
    材。
JP2003057949A 2002-03-06 2003-03-05 トランスファマシンで部品を製作する方法とこの方法に用いられる搬送ストリップ及び帯状部材 Pending JP2003290995A (ja)

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