JP2003289783A - ブーム開閉装置 - Google Patents

ブーム開閉装置

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JP2003289783A
JP2003289783A JP2002099905A JP2002099905A JP2003289783A JP 2003289783 A JP2003289783 A JP 2003289783A JP 2002099905 A JP2002099905 A JP 2002099905A JP 2002099905 A JP2002099905 A JP 2002099905A JP 2003289783 A JP2003289783 A JP 2003289783A
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JP
Japan
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boom
arm
booms
opening
actuator
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JP2002099905A
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English (en)
Inventor
Akihiro Kubo
昭博 久保
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝撃吸収機構を備えたブーム開閉機構にお
いては、前方ブームとアームとの間に介装される付勢手
段が、ブーム開閉時にシャクリやバタつきを生じさせ、
アクチュエータ等にショックを与えるという不具合が生
じていた。また側方ブームには付勢力が加わっているた
め、安定した位置に停止しにくかった。 【解決手段】 機体フレーム6L・6Rに固定側のブー
ム41と回動側のブーム42をアクチュエータ43の駆
動により回動可能に連結して、該固定側のブーム41に
対して回動側のブーム42を開閉可能とするブームスプ
レヤの開閉機構であって、前記アクチュエータ43の基
部側をアーム53の一端に支持し、該アーム53を回動
可能に固定側ブーム41に支持し、回動側ブーム42と
アーム53の一端の間、及び、アーム53の他端と固定
側ブーム41の間にそれぞれ弾性体55・77を配置し
た。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体上にノズ
ルを設けたブームを搭載する自動走行式ブームスプレヤ
に関する。詳細には、ブーム開閉部の構成に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、走行機体の前部または後部
に、左右及び中央に三分割されたブームを、作業時には
左右のブームを側方へ展開し、非作業時にはアクチュエ
ータの駆動により連結部を折り曲げて収納するようにし
たブーム開閉操作機構において、固定側のブームと開閉
側のブームの間にコイルバネ等を配置した衝撃吸収機構
を備えたブーム開閉機構は公知である。このような衝撃
吸収機構を備えるブーム開閉機構として、開閉側の側方
ブームを回動するアクチュエータを支持するアームと、
固定側の前方ブームとの間に付勢手段を介装し、側方ブ
ームが衝突等により衝撃を受けると、アクチュエータ自
体も共に後退させて、衝突に対して破損回避できるよう
にしたものがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
造においては、前方ブームとアームとの間に付勢手段が
介装されて回動(後退)可能であるため、ブーム開閉時
にシャクリやバタつきが生じ、アクチュエータ等にショ
ックを与えるという不具合が生じていた。また、側方ブ
ームを開位置または閉位置で停止させたときにも振動が
発生して停止位置が安定しにくくなっていた。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。 【0005】即ち、請求項1においては、機体フレーム
に固定側のブームと回動側のブームをアクチュエータの
駆動により回動可能に連結して、該固定側のブームに対
して回動側のブームを開閉可能とするブームスプレヤの
開閉機構であって、前記アクチュエータの基部側をアー
ムの一端に支持し、該アームを回動可能に固定側ブーム
に支持し、回動側ブームとアームの一端の間、及び、ア
ームの他端と固定側ブームの間にそれぞれ弾性体を配置
したものである。 【0006】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施例を説明する。
図1はブームスプレヤの全体側面図、図2はブームスプ
レヤの全体平面図、図3は前方ブームと側方ブームの連
結部を示す正面図、図4は前方ブームの平面図、図5は
同じく正面略図、図6は図4におけるX−X矢視図、図7
はサイドノズルを示す図、図8は薬液タンクの平面図、
図9は薬液タンクの正面図、図10はセンサの構成を示
す側面図、図11は薬液タンクの薬液注入口にとりつけ
るカゴとアミを示す斜視図、図12は散布量調整機構を
示す図、図13はホイルディスクを内面から見た側面
図、図14はホイルディスクを車輪にとりつけた状態を
示す図、図15はホイルディスクを三分割した状態を示
す側面図である。 【0007】図1及び図2に示す如く、散布作業機は乗
用型の走行機体22と、薬液を散布するための複数のノ
ズル23・23・・・を有するブーム40及び該ブーム
40の昇降や展開(開閉)を行うための機構よりなる散
布部35と、エンジン9から動力を得て薬液タンク24
内の薬液をノズル23・23・・・へ圧送する噴霧ポン
プ82及び該噴霧ポンプ82から吐出される薬液の制御
に関わる散布量制御装置3等よりなるポンプ部36等で
構成される。なお、本実施例では、散布部35は走行機
体22の前部に配設され、ポンプ部36は後部に配設さ
れている。走行機体22の機体前端より後方へ向けて、
左右一対の機体フレーム6L・6Rが平行に水平方向に
延設されている。該機体フレーム6L・6Rの前部下方
には前車輪7・7が支承され、後部下方に後車輪8・8
が支承されている。そして、走行機体22前部の機体フ
レーム6L・6R上にはエンジン9を被覆するボンネッ
ト10が配設されている。 【0008】前記ボンネット10後方のカバー上に操作
パネル11が設けられており、該操作パネル11の上方
には運転ハンドル12が設けられて、操作パネル11及
び運転ハンドル12等で散布作業機の操縦部20を構成
している。前記操作パネル11下方より後方に向けて、
機体フレーム6L・6R上にはステップ13を設けてい
る。また、機体フレーム6L・6R後部上には薬液タン
ク24が配設されており、該薬液タンク24の前部中央
には運転席14が形成されて、該薬液タンク24によっ
て側部と後部を取り囲まれるように載置されている。な
お、散布作業機のフレームの各構成部材である機体フレ
ーム6L・6R、及び、機体フレーム6L・6Rの後部
に連設したサブフレーム52L・52Rは夫々中空の四
角または丸型のパイプまたはL型やH型等の鋼材を用い
て、軽量かつ高剛性に構成されている。 【0009】ポンプ部36は前記機体フレーム6L・6
Rの後端より後方に延設したサブフレーム52L・52
R上に載置され、前記エンジン9からの動力により噴霧
ポンプ82を駆動して薬液タンク24内の薬液をブーム
40に配設したノズル23・23・・・に圧送できるよ
うにしている。 【0010】次に、散布部35について説明する。前記
散布部35は、薬液散布用のブーム40と、昇降リンク
機構37とから構成される。ブーム40は走行機体22
の前方に配置される固定側のブームとなる前方ブーム4
1及び、該前方ブーム41の両端に回動可能に枢支し
て、折畳み可能に側方に延設される回動側ブームとなる
左右の側方ブーム42L・42Rから構成されている。
そして、該ブーム40には薬液を散布するための複数の
ノズル23・23・・・が一定間隔をおいて配設されて
いる。 【0011】前記昇降リンク機構37は平行リンクによ
り前方ブーム41と機体フレーム6L・6Rの前部の間
を連結し、該平行リンクの一方と機体フレーム6L・6
Rの間にシリンダ38・38を介装して、該シリンダ3
8・38を伸縮させることによってブーム40を上下昇
降可能としている。そして、前方ブーム41の左右中央
が昇降リンク機構37に対して枢支されて左右傾倒可能
に支持され、該前方ブーム41と昇降リンク機構37の
間に水平制御シリンダ39を介装して、ブーム40を水
平制御する構成としている。 【0012】また、前記前方ブーム41と側方ブーム4
2L・42Rの間には、開閉機構が設けられ、それぞれ
シリンダ43・43を伸縮させることによって、側方ブ
ーム42L・42Rを左右水平方向へ延設した作業位置
と、前後方向で後ろ上がりに位置させた収納位置に回動
可能としている。 【0013】収納位置では、機体フレーム6L・6Rよ
り左右両側方に突出したブーム受け60・60に側方ブ
ーム42L・42Rを載せて、合成樹脂製バンド61・
61によって側方ブーム42L・42Rを締付固定し
て、側方ブーム42L・42Rを保持できるようにして
いる。なお、合成樹脂製バンド61・61は紐状のもの
であれば素材に拘らないが、ナイロン等のように耐薬品
性に優れたものであることが好ましい。そして、側方ブ
ーム42L・42Rが収納位置にあるときは、該側方ブ
ーム42L・42Rはブーム受け60・60によって機
体から距離をもって後上がりに保持されているので、ス
テップ13の左右両側方には走行機体22は乗降するた
めのスペースが十分に確保されており、側方ブーム42
L・42Rが機体への乗降に支障を来さないようにして
いる。 【0014】ここで、図3乃至図6を用いて、前方ブー
ム41と側方ブーム42L・42Rの連結部について詳
細に説明する。 【0015】図2及び図3に示す如く、ブーム40の連
結部では、薬液タンク24から圧送されてきた薬液が、
配送ホース62・62・62から連結部に設けたフィル
タ63・63・63を介して噴霧用パイプ64内へ流入
して、該噴霧用パイプ64に適宜設けられたノズル23
・23・・・から噴霧される。前記噴霧用パイプ64は
左右側方ブーム42L・42R及び前方ブーム41の夫
々のブーム40に設けられて、固定部材によってブーム
40に固定されている。そして、各噴霧用パイプ64は
一端が閉じたパイプであって、他端は薬液の流入口とな
っており、該流入口の夫々にフィルタ63・63・63
が設けられている。 【0016】上述の如く、個々の噴霧用パイプ64に対
し目の細かいフィルタ63・63・63を設けること
で、ノズル23・23・・・の直前に薬液を濾過してノ
ズル23・23・・・に設けられた噴板の目詰まりを防
止することができる。また、目詰まりによる作業異常が
発生したとしても、機体に多数設けられたノズル23・
23・・・個々の噴板の目詰まりをチェックして除去せ
ずとも、機体に三個設けられたフィルタ63・63・6
3の目詰まりを除去する作業で済み、メンテナンス性が
向上する。なお、前記フィルタ63・63・63は配送
ホース62・62・62と噴霧用パイプ64の間に設け
られていて、コンパクトであって、且つ、ノズル23・
23・・・から噴霧される薬液にかからない位置に設け
られているので、噴霧される薬液の飛散状態に支障はな
い。 【0017】また、ブーム40の連結部において、前記
前方ブーム41と側方ブーム42L・42Rの間には、
それぞれシリンダ43・43が介装され、該シリンダ4
3・43の伸縮によって、側方ブーム42L・42Rが
開閉する。左右の側方ブーム42L・42Rの構造は機
体に対して左右対称であるので、以下に左側方ブーム4
2Lを用いて前方ブーム41と側方ブーム42L・42
Rの連結部の構成及び開閉機構について説明する。 【0018】図3及び図4に示す如く、前記連結部では
側方ブーム42Lに固定された連結部材70で前方ブー
ム41の端部を挟み込み、これらに前方ブーム41が略
上下方向に貫入している。従って、側方ブーム42Lは
位置固定された前方ブーム41に対して枢支軸71を中
心として回動可能に連結されている。 【0019】つまり、側方ブーム42Lに固定された前
記連結部材70は、図4及び図5に示す如く、前方ブー
ム41を挟み込む側面視「コ」の字状の支承部70a
と、該支承部70aに固着する断面「コ」の字状のブー
ム支持部70bとで構成されている。また、ブーム支持
部70bの側方には、シリンダ43の作動により伸縮す
るピストンロッド43a先端を支承するブラケット70
cが固着されている。連結部材70はシリンダ43のピ
ストンロッド43aによって押し引きされ、また、側方
ブーム42Lの荷重を支えているので、鉄等の強固な素
材で構成されていて、大きな負荷が掛かっても、これに
抗することができるようにしている。 【0020】前記連結部材70と側方ブーム42Lとの
間の固定部では、外側から内側に向かって連結部材70
のブーム支持部70b、側方ブーム42L、インサート
部材72の順に螺子止めされている。インサート部材7
2は、連結部材70と同様に鉄等の強固な素材で構成さ
れていて、中空角パイプである側方ブーム42Lと連結
部材70の固定部を補強している。側方ブーム42Lと
連結部材70との固定に係る応力はインサート部材72
に掛かるので、側方ブーム42Lはアルミ等の軽量な素
材によって中空に構成しても、側方ブーム42Lは変形
したりせずに十分な強度を保持することができる。そし
て、側方ブーム42Lと連結部材70とを固定するボル
トの緩みや、該ボルトを貫入するボルト孔の摩耗を防止
している。 【0021】なお、側方ブーム42Lは連結部材70に
対して固定位置を上下に微量位置調整可能に構成されて
いる。連結部材70のブーム支持部70bの側面に設け
られた四個のボルト孔のうち前方ブーム41に近い二個
のボルト孔70d・70dは上下に長尺方向が配置され
た長孔であって、従って、残りの二つのボルト孔70e
・70eに嵌通したボルトを軸として側方ブーム42L
は連結部材70に対して微量に上下回動可能となってい
る。そして、連結部材70のブーム支持部70bの上面
には上下調節ボルト73が貫入していて、インサート部
材72を内部に装備した側方ブーム42Lの前方ブーム
41側端上部に設けられた当接部材74に該上下調節ボ
ルト73の下端が当接している。 【0022】まず、前記上下調節ボルト73を回して適
当な位置に固定し、次に、側方ブーム42Lを上方に押
上げて当接部材74と上下調節ボルト73が当接した位
置で連結部材70のブーム支持部70bの側面に設けら
れたボルト孔70d・70dと側方ブーム42L・42
Rにボルトを貫入して締結すると、側方ブーム42L機
体中央側端の上方への回動は上下調節ボルト73によっ
て規制さる。側方ブーム42Lは位置固定されたボルト
に対して前方ブーム41側の方が遙かに軽く、よって、
側方ブーム42L機体中央側端は自然に下方へは回動し
ないので、側方ブーム42Lが固定される。 【0023】上述の如く、側方ブーム42Lは前方ブー
ム41に対して開閉(回動)するが、側方ブーム42L
の開閉駆動をするアクチュエータであるシリンダ43の
ピストンロッド43aの過伸を防止するために、側方ブ
ーム42Lの開度の制御をしている。 【0024】図3及び図6に示す如く、前記連結部材7
0の支承部70aの上部には上方へ向かってピン70f
が突出している。該ピン70fは、前方ブーム41に設
けられたリミットスイッチ75のセンサ板75aに当接
している。従って、側方ブーム42Lが開放する側へ回
動すると、前記ピン70fがセンサ板75aを押圧して
センサ板75aを回動させる。このようにして、側方ブ
ーム42Lが前方へ回動し続けて、センサ板75aが定
められた角度以上に回動するとリミットスイッチ75が
作動して、側方ブーム42Lの開度異常を検知して、シ
リンダ43の過伸長を防止している。 【0025】また、前方ブーム41の前後夫々にはスト
ッパ94・94が設けられている。該ストッパ94・9
4は側方ブーム42Lの開閉のストローク両端よりやや
外側に位置して、側方ブーム42Lが回動しすぎないよ
うに、連結部材70の支承部70aがストッパ94・9
4に当接することで、側方ブーム42Lの回動を規制し
ている。 【0026】そして、側方ブーム42L・42Rと前方
ブーム41の間にバタツキ防止用の弾性体が介装され、
開閉用のアクチュエータ43の支持部と前方ブーム41
の間には衝撃吸収用の弾性体が介装されている。即ち、
前方ブーム41の端部に枢支軸52によりアーム53の
中途部を枢支し、該アーム53の一端に弾性体としてコ
イルばね55の一端を係止し、該コイルばねの他端は前
方ブーム41の任意位置に係止されている。該前方ブー
ム41上の枢支軸52と前方ブーム41の間にはストッ
パ59が設けられ、該前記コイルばね55の付勢力によ
りアーム53の外側面が当接するように配設されてい
る。また、アーム53の他端にはアクチュエータ43の
機部側のシリンダチューブ43bの側面を枢支すると共
に、弾性体としてコイルばね77の一端を係止する。該
コイルばね77の他端は側方ブーム42の基部側に係止
し、側方ブーム42を収納する方向にコイルばね77に
より付勢している。前記アクチュエータ43のピストン
ロッド43aの先端も側方ブーム42の機部側に枢支す
る。このような構成において、側方ブーム42L・42
Rを両側方へ広げて作業位置に展開し、走行しながら作
業している時に、側方ブーム42L・42Rが畦や土手
等の障害物に衝突した際には、衝突したブーム(ブーム
42L、42Rのいずれか、もしくは双方)は前記スト
ッパ59の許容する範囲で回動可能であり、このとき、
アクチュエータ43が押されてコイルばね55の付勢力
に抗しながら、前記支点軸52周りにアーム53が回動
するのである。このコイルばね55の付勢力により、衝
突等によりブームに加えられた衝撃が吸収され、損傷等
を防止するのである。 【0027】そして、前記アクチュエータ43のピスト
ンロッド43aに外嵌され、または、平行に配置された
コイルばね77は、一端側をアーム53側に、他端側を
側方ブーム42側に係止され、該側方ブーム42を閉
(収納)方向側へ付勢している。よって、この付勢力は
常時側方ブーム42にかかっているので、ブーム開閉時
において、シャクリやバタつきが生じにくくなるのであ
る。そして、前記二本のコイルばね55・77が支点軸
52に対して互いに逆方向に付勢するように配設してい
るので、両付勢力がバランスされ、また、アーム53の
両側から逆方向に付勢されることで、閉位置或いは開位
置の停止位置において安定してその状態を保持すること
ができるのである。 【0028】また、図7に示したように、ブーム40の
先端(側方ブーム42の外側端)部分にはサイドノズル
78が装着可能とされている。このサイドノズル78
は、連結部78a近傍に手動のコック87を設け、作業
に合わせて開閉操作できるようにし、また、コック87
より先端側に前後方向(開時)の回動軸78bを設け
て、サイドノズル78の噴出方向を左右方向に変更可能
としている。即ち、ブーム先端のサイドノズル78は、
側方だけでなく、斜め下方にも向けることができるの
で、株元側に斜め方向から散布でき、散布巾を広げるこ
とが可能となる。 【0029】次に薬液タンク24について、図8、図9
を用いて以下に説明する。前記薬液タンク24は、一体
的に成形した内部が空洞の容器であり、該薬液タンク2
4の前部中央に運転席14、該運転席14の左右両側方
に仕切り板となる隔壁44L・44Rが配置され、さら
に外側には把手31L・31Rが配設されている。そし
て、把手31L・31Rの後方には、キャビンを立設す
るための柱を固定するために柱受け32L・32Rが設
けられている。運転席14は薬液タンク24の前部中央
を凹状に切り欠いて、シートを載置して構成されてい
る。シートは着脱可能であって、薬液タンク24を洗浄
するときに外すことができるようにしている。 【0030】この薬液タンク24のシート14設置面に
は、液面がある一定位置以下になったことを検出するセ
ンサ79が取り付けられている。該センサ79が薬液の
残量が少なくなったことを検出した場合には、操作用パ
ネル11上のランプを点灯するなどして、オペレータに
薬液の残量が少なくなっていることを知らせる。また、
警報音を発して、オペレータに残量が少なくなっている
ことを伝えることも可能である。 【0031】該センサ79の構造について、図10を用
いて説明する。該センサ79は、例えば、支持パイプ2
1と、支持パイプ21の下部に設けられるセンサ本体部
90と、固定金具91とを備えている。センサ本体部9
0には周知の液面センサ(残量検出センサに相当す
る。)が内部に備えられている。この液面センサ79
は、液面の高さに連動して移動するフロートに永久磁石
を搭載しておき、所定の液面高さになった時にリードス
イッチを作動させるようにしたものである。 【0032】該センサ79の固定金具91は、センサを
取り付けるために穿設された薬液タンク24の嵌合用開
口部にはめられ固定される。嵌合部分には薬液もれ防止
用のシール部材が設けられている。前記シール部材とし
てのOリングは、Oリング溝81に嵌合される。なお、
このOリングは、必ずしもセンサ側に取り付ける必要は
なく、薬液タンク24側に取り付けることも可能であ
る。また、センサ79の設置面全体にパッキンを敷い
て、液もれを防止することもできる。また、このセンサ
固定金具91は、シート14設置面のほか、薬液タンク
24下面等の平面部に設けてもよい。また、平面部以外
であっても、ゴム等で平面を作り、その面にセンサを取
り付けることも可能である。 【0033】薬液タンク24上面に施された仕組みを説
明する。本発明に係る薬液タンク24は、該薬液タンク
24の上面に人が乗って作業できる構成としている。従
って、該薬液タンク24は人が乗っても変形せぬよう十
分な強度が確保されている。薬液タンク24上面には、
図8に示す如く、薬液注入口19が設けられており、該
薬液注入口19に開閉式の蓋16が為されている。該薬
液注入口19には比較的、目の粗いカゴが取り付けら
れ、ごみ、小石などがタンク内に入らないようにしてい
る。さらに、前記カゴ83の内面には、図11に示した
ような、カゴ83より目の細かいネット状のアミ84が
かけられ、薬液タンク内へ、細かい泥、砂などが侵入す
るのを防ぎ、ノズルつまりを防止している。このノズル
つまり防止用のアミ84は、カゴ83上部のツバ部にひ
っかけられ、ゴム、面ファスナ、紐等を用いて取り付け
られているだけなので、着脱が容易であり、清掃等のメ
ンテナンスが楽に行える。またアミ84のフィルタ面積
が大きくとれるので、メッシュを細かくしても給水に支
障はない。 【0034】また、図12に示したように、流体圧源と
してのポンプ82とノズル23・23・・・との間には
オリフィス4が設けられており、該オリフィス4の開口
径(面積)を調整することで散布量を調整できるように
している。従来、散布量の調整は、ノズルを交換するこ
とで行っていた。しかし、交換作業は煩雑である上、各
散布量ごとのノズルを購入するとなると、コストが高く
つく。本実施例においては、薬液タンク24とノズルと
の間にオリフィスが設け、オリフィスの径を調整するこ
とで、自由に散布量を変化させるように構成している。 【0035】散布量調整機構について以下に説明する。
流体圧源としてのポンプ82の出口にホースを介して分
岐管2に連結され、該分岐管2よりホースを介してオリ
フィス4が接続され、該オリフィス4よりホースを介し
て前方ブーム41及び側方ブーム42L・42Rに設け
られたノズル23・23・・・と連通されている。これ
により、オリフィス4を変更するだけの簡単な構成で流
量を変更して薬液をノズルに供給できるのである。 【0036】次に、図13乃至図15を用いて、ホイル
ディスクの構造について、前車輪7に装着した場合につ
いて説明する。但し、後車輪8に装着することもでき
る。また、車輪の数は4輪に限定するものではなく、3
輪以下や5輪以上のホイル型管理作業車にも適用でき
る。図1、図13において、フロントアクスルケースよ
り突出された車軸96に車輪7が取り付けられる。即
ち、車軸96の端部には固定フランジ47aを一体的に
形成し、該固定フランジ47aにスポーク補強板92が
ボルト等によって固定され、該スポーク補強板92の外
周より複数のスポーク25・25・25が放射状に突設
されている。該スポーク補強板92はスポーク25・2
5・25の側面とも溶接等で固着することによって補強
されている。前記スポーク補強板92は本実施例では三
角形状に構成しているが、スポークの本数に合わせて星
型または多角形または円盤状に構成される。 【0037】前記スポーク25・25・25の先端にリ
ング状のリム95の内周が固設され、該リム95はゴム
等でできたタイヤ26によって覆われている。該タイヤ
97の外周にはグリップ力を高めるためにラグ26が形
成されている。そして、前記車軸96とタイヤ97の間
の空間を、車輪外側に添って滑らかに埋めるようにホイ
ルディスク86がスポーク25及びスポーク補強板92
に固定するようにしている。 【0038】ホイルディスク86は樹脂で成形され、板
金などで作成した場合に比べて、泥が付着しにくい。ま
た樹脂であるため柔軟性を持ち、一時的にディスクに力
が加えられたりしても、車輪から持ち上がることも少な
い。またホイルディスク86は、図15に示したよう
に、円盤を扇形に三分割したものを、それぞれの凸部2
7を凹部28を嵌め込み合うことで一つのディスクが形
成されるよう構成されている。このように分割したディ
スク同士を凹凸で抱き合わすことで剛性がアップされて
いるので、ホイルディスク86は水田土中のステアリン
グ操作にも耐えられるだけの十分な剛性を持つ。また、
成形用型を小型にできるので、コストを削減でき、型作
成期間も短縮される。そして、ホイルディスク86の製
品自体もコンパクトとなるため、梱包もコンパクトとな
る。 【0039】そして、それぞれの凹凸を抱き合わせて、
円盤状に構成されたホイルディスク86は、中心部はス
ポーク補強板92を挿入するための開口86aが設けら
れ、直径はタイヤ97の内周に当接するようにリム95
の直径に略合わせ、ホイルディスク86の厚さはスポー
ク25と略同等の厚さとしている。このように、ホイル
ディスク86は、車軸96(スポーク補強板92)と車
輪外縁部(リム95)の間の空間を埋めているのであ
る。 【0040】 【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。 【0041】即ち、請求項1に示す如く、機体フレーム
に固定側のブームと回動側のブームをアクチュエータの
駆動により回動可能に連結して、該固定側のブームに対
して回動側のブームを開閉可能とするブームスプレヤの
開閉機構であって、前記アクチュエータの基部側をアー
ムの一端に支持し、該アームを回動可能に固定側ブーム
に支持し、回動側ブームとアームの一端の間、及び、ア
ームの他端と固定側ブームの間にそれぞれ弾性体を配置
したので、停止位置で安定して保持することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】ブームスプレヤの全体側面図。 【図2】ブームスプレヤの全体平面図。 【図3】前方ブームと側方ブームの連結部を示す正面
図。 【図4】前方ブームの平面図。 【図5】同じく正面略図。 【図6】図4におけるX−X矢視図。 【図7】サイドノズルを示す図。 【図8】薬液タンクの平面図。 【図9】薬液タンクの正面図。 【図10】センサの構成を示す側面図。 【図11】薬液タンクの薬液注入口にとりつけるカゴと
アミを示す斜視図。 【図12】散布量調整機構を示す図。 【図13】ホイルディスクを内面から見た側面図。 【図14】ホイルディスクを車輪にとりつけた状態を示
す図。 【図15】ホイルディスクを三分割した状態を示す側面
図。 【符号の説明】 6L・6R 機体フレーム 40 ブーム 41 前方ブーム 42 側方ブーム 43 アクチュエータ 43a シリンダロッド 43b シリンダチューブ 53 アーム 55 コイルばね 77 コイルばね

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 機体フレームに固定側のブームと回動側
    のブームをアクチュエータの駆動により回動可能に連結
    して、該固定側のブームに対して回動側のブームを開閉
    可能とするブームスプレヤの開閉機構であって、前記ア
    クチュエータの基部側をアームの一端に支持し、該アー
    ムを回動可能に固定側ブームに支持し、回動側ブームと
    アームの一端の間、及び、アームの他端と固定側ブーム
    の間にそれぞれ弾性体を配置したことを特徴とするブー
    ム開閉装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008283905A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Arimitsu Industry Co Ltd 土壌消毒機
JP2010115137A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Yamabiko Corp ブームスプレーヤ及びブームスプレーヤのブーム揺動支持機構
JP2020175337A (ja) * 2019-04-19 2020-10-29 株式会社丸山製作所 ブーム装置

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