JP2003289620A - 突入電流抑制装置 - Google Patents

突入電流抑制装置

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JP2003289620A
JP2003289620A JP2002087415A JP2002087415A JP2003289620A JP 2003289620 A JP2003289620 A JP 2003289620A JP 2002087415 A JP2002087415 A JP 2002087415A JP 2002087415 A JP2002087415 A JP 2002087415A JP 2003289620 A JP2003289620 A JP 2003289620A
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Takahiro Miyazaki
貴裕 宮崎
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Fujitsu Ltd
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    • G05FSYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
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    • G05F1/10Regulating voltage or current
    • G05F1/625Regulating voltage or current wherein it is irrelevant whether the variable actually regulated is ac or dc
    • G05F1/652Regulating voltage or current wherein it is irrelevant whether the variable actually regulated is ac or dc using variable impedances in parallel with the load as final control devices
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 突入電流抑制に対して安定した制御を行い、
信頼性及び品質の向上を図る。 【解決手段】 電流制限素子11は、入力電流制限値に
もとづいて、電源回路20へ流れる入力電流を制限す
る。電流検出部12は、電流制限素子11を通じて流れ
る入力電流を検出して電圧信号に変換する。傾斜電圧信
号発生部13は、電源投入後の時間経過に比例した傾斜
電圧信号を発生する。入力電流制限部14は、電圧信号
と傾斜電圧信号とを比較して、電源投入後の電圧信号が
傾斜電圧信号より大きい期間では、突入電流を抑制する
ための入力電流制限値を出力し、入力電流制限値は傾斜
電圧信号の上昇に伴って徐々に増加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は突入電流抑制装置に
関し、特に突入電流の発生を抑制する突入電流抑制装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電源装置では、脈動分の少ない直流電圧
を生成するために、入力側に容量の大きな平滑用の入力
コンデンサを配置している。入力コンデンサは、初期状
態では電荷は0に近いため、電源スイッチをONにした
時には大きな充電電流が瞬間的に流れることになる(こ
のような電流を突入電流と呼んでいる)。
【0003】また、活線挿抜(回線増設や機器保守等の
ために、電源を切断することなく、筐体にパッケージを
挿入して組み込んだり、抜去したりすること)が可能な
パッケージに対しても突入電流の問題は出てくる。
【0004】例えば、DC/DCコンバータやAC/D
Cコンバータの電源回路を搭載したパッケージを、電源
が投入されている筐体に挿入したときには、そのパッケ
ージに対して突入電流が流れることになる。
【0005】過大な突入電流が生じると、電源ラインに
定格電流以上の電流が流れて、回路素子やコネクタに破
損を生じさせるおそれがあるため、電源投入から短時間
は、突入電流を抑制する必要がある。従来の突入電流抑
制回路では、トランジスタのスイッチング機能を用い
て、電源投入時の突入電流のピーク値を抑制していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の突入電
流抑制回路では、トランジスタ素子の特性に依存してい
たため、トランジスタが完全なON状態となるまでに、
DC/DCコンバータ等の電源回路が起動・停止を繰り
返してしまうといった現象が発生していた。このため、
電源投入から一定時間が経つまでは安定に動作せず、装
置の信頼性及び品質の低下を引き起こしていた。
【0007】また、定電流回路を設けて、入力電流を検
出してフィードバック制御を行い、突入電流を抑制する
従来技術(例えば、特許第3119254号公報)も提
案されているが、電源回路を保護するための保護素子の
動作電流と、設定すべき定電流との関係が考慮されてお
らず、また、電源投入時の突入電流の急峻な立ち上がり
の防止対策が施されていないといった問題があった。
【0008】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、突入電流抑制に対して安定した制御を行い、
信頼性及び品質の向上を図った突入電流抑制装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、図1に示すような、過大な突入電流の発
生を抑制する突入電流抑制装置10において、入力電流
制限値にもとづいて、電源回路20へ流れる入力電流を
制限する電流制限素子11と、電流制限素子11を通じ
て流れる入力電流を検出して電圧信号に変換する電流検
出部12と、電源投入後の時間経過に比例した傾斜電圧
信号を発生する傾斜電圧信号発生部13と、電圧信号と
傾斜電圧信号とを比較して、電源投入後の電圧信号が傾
斜電圧信号より大きい期間では、突入電流を抑制するた
めの入力電流制限値を出力し、入力電流制限値は傾斜電
圧信号の上昇に伴って徐々に増加させる入力電流制限部
14と、を有することを特徴とする突入電流抑制装置1
0が提供される。
【0010】ここで、電流制限素子11は、入力電流制
限値にもとづいて、電源回路20へ流れる入力電流を制
限する。電流検出部12は、電流制限素子11を通じて
流れる入力電流を検出して電圧信号に変換する。傾斜電
圧信号発生部13は、電源投入後の時間経過に比例した
傾斜電圧信号を発生する。入力電流制限部14は、電圧
信号と傾斜電圧信号とを比較して、電源投入後の電圧信
号が傾斜電圧信号より大きい期間では、突入電流を抑制
するための入力電流制限値を出力し、入力電流制限値は
傾斜電圧信号の上昇に伴って徐々に増加させる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の突入電流抑制装置
の原理図である。突入電流抑制装置10は、電源回路2
0(以下、DC/DCコンバータ20とする)が搭載さ
れた活線挿抜可能なパッケージ1に設けられ、活線挿入
時にDC/DCコンバータ20に流れこむ突入電流の発
生を抑制する装置である。
【0012】パッケージ1(本発明の機能を有する通信
装置)は、突入電流抑制装置10とDC/DCコンバー
タ20とコネクタCNを有しており、コネクタCNを介
して、電源Vinを有する電源部3に挿入される。ま
た、電源ライン上には、DC/DCコンバータ20内部
にある、入力コンデンサC0やトランジスタ等の短絡障
害が起きた場合に発生する短絡電流に備えて、DC/D
Cコンバータ20を保護するための保護素子Fが設けら
れている。
【0013】電流制限素子11は、入力電流制限部14
からの入力電流制限値にもとづいて、DC/DCコンバ
ータ20へ流れる入力電流を制限する。なお、電流制限
素子11は、具体的にはFET(Field Effect Transis
tor)である。電流検出部12は、電流制限素子11を
通じて流れる入力電流を検出して電圧信号に変換する。
【0014】傾斜電圧信号発生部13は、電源投入後
(パッケージ1の活線挿入時、または電源部3とパッケ
ージ1がすでに接続されていて電源VinがONした場
合)の時間経過に比例した傾斜電圧信号(または単に傾
斜電圧と呼ぶ)を発生する。
【0015】入力電流制限部14は、電流検出部12で
変換された電圧信号と、傾斜電圧信号発生部13で発生
した傾斜電圧信号とを比較する。そして、電源投入後の
電圧信号が傾斜電圧信号より大きい期間では、突入電流
が発生する期間として、突入電流を抑制するための入力
電流制限値を出力する。また、入力電流制限値は、傾斜
電圧信号の上昇に伴って徐々に増加させる。
【0016】なお、図で入力電流をIin、傾斜電圧を
Vr、入力コンデンサC0の入力電圧をVaと符号を付
ける。また、本発明の動作概念を含めて、詳細な回路構
成及び回路動作については後述する。
【0017】次に従来の突入電流抑制回路の問題点につ
いて説明する。図2は従来の突入電流抑制回路を示す図
である。図は、電源Vinを有する電源部3に、コネク
タCNを介して、パッケージ100が挿入されている状
態を示している。
【0018】パッケージ100は、突入電流抑制回路1
10とDC/DCコンバータ102を有しており、突入
電流抑制回路110は、FETのトランジスタTr3、
ツェナーダイオードD3、抵抗R7、コンデンサC2で
構成される。
【0019】ツェナーダイオードD3は、トランジスタ
Tr3のゲート−ソース間電圧(以下、ゲート電圧)に
過電圧が印加されないようにするための保護回路であ
り、抵抗R7及びコンデンサC2は、トランジスタTr
3のゲート電圧を徐々に上昇させるための時定数回路
(CR回路)になっている。
【0020】各構成要素の接続関係を記すと、電源Vi
nの+側と、抵抗R7の一端と、入力コンデンサC0の
一端とが接続する。抵抗R7の他端と、ツェナーダイオ
ードD3のカソードと、コンデンサC2の一端と、トラ
ンジスタTr3のゲート端子とが接続し、また、入力コ
ンデンサC0の他端は、トランジスタTr3のドレイン
端子と接続する。電源Vinの−側と、ツェナーダイオ
ードD3のアノードと、コンデンサC2の他端と、トラ
ンジスタTr3のソース端子と接続する。
【0021】図3は突入電流抑制回路110の動作を説
明するための図である。グラフG1はトランジスタTr
3のゲート電圧Vgsの波形、グラフG2はトランジス
タTr3のドレイン−ソース間電圧Vdsの波形、グラ
フG3は電流Iinの波形を示している。横軸はすべて
時間軸である。
【0022】電源Vinを投入すると、グラフG1に示
すように、トランジスタTr3のゲート電圧Vgsは、
徐々に上昇を開始する(CR回路に流れる電流は、抵抗
R7で抑えられながら、コンデンサC2を充電するた
め)。
【0023】なお、Vz3は、ツェナーダイオードD3
の保護電圧(ツェナー電圧)を示しており、Vgs1
は、トランジスタTr3が突入電流を抑制できるゲート
電圧Vgsの範囲を示している。
【0024】ゲート電圧Vgsが上昇していくと、トラ
ンジスタTr3のドレイン−ソース間の抵抗は、無限大
から数十mΩへと徐々に変動する(つまり、トランジス
タOFFの状態からトランジスタONの状態へと移行す
る)。
【0025】なお、時刻0〜時刻ta1までがトランジ
スタTr3のOFF期間であり、時刻ta1からトラン
ジスタTr3がONへと移行する(トランジスタTr3
が完全にONとなってドレイン電流が十分流れるために
は、時刻ta1〜時刻ta4の期間を要する。このこと
については図5で後述する)。
【0026】また、ドレイン−ソース間電圧Vdsの変
化を見ると、グラフG2に示すように、電源Vinの投
入時は、トランジスタTr3はOFFであるからドレイ
ン−ソース間には電流(ドレイン電流)は流れていない
ために、ドレイン−ソース間電圧Vdsは電源電圧Vi
nと同じ値となるが(時刻0〜時刻ta1)、トランジ
スタTr3がONへ移行するにつれて、ドレイン電流が
徐々に流れ始め、ドレイン−ソース間に電圧降下が発生
する(時刻ta1〜時刻ta2)。
【0027】したがって、グラフG3に示すように、ト
ランジスタTr3がONへ移行を開始する時刻ta1以
降から、DC/DCコンバータ102内の入力コンデン
サC0には、トランジスタTr3のドレイン−ソース間
の抵抗に制限された電流が0Aから徐々に上昇するよう
に流れ込むことになるので、入力電流Iinを緩やかに
制限することができる(時刻ta1〜時刻ta2)。
【0028】図4は突入電流の波形を示す図である。縦
軸は電流、横軸は時間である。波形I0は、抑制制御を
行わなかった場合の突入電流の波形であり、波形I1
は、抑制制御を行った場合の突入電流の波形(図3のグ
ラフG3と同じ)である。
【0029】図からわかるように、波形I0は、電源投
入時には瞬間的に大きなピーク値をとるが、波形I1で
は緩やかに上昇して、ピーク値が低く抑えられている。
なお、時刻0〜時刻ta1に流れる波形I0の電流量
と、時刻ta1〜時刻ta2に流れる波形I1の電流量
とは等しい(波形I0の面積=波形I1の面積)。
【0030】図5はFETのドレイン電流とゲート電圧
の特性を示す図である。縦軸にドレイン電流Id、横軸
にドレイン−ソース間電圧Vdsをとり、この座標上に
ゲート電圧Vgsをプロットする。
【0031】図から、FETのドレイン電流とゲート電
圧の特性は、あるゲート電圧値以下では、ドレイン電流
Idがわずかに増加しただけで、ドレイン−ソース間電
圧Vdsが急上昇することがわかる。
【0032】図の場合では、ゲート電圧Vgs=2Vor
4Vのときに、ドレイン電流Idがわずかに増加しただ
けで、ドレイン−ソース間電圧Vdsが急上昇している
(∴ドレイン電流が十分流れない)。一方、ゲート電圧
Vgs=5Vの場合では、ドレイン−ソース間電圧Vd
sが急上昇せずに、十分なドレイン電流Idが流れるこ
とが示されている。
【0033】したがって、FETの特性として、ゲート
電圧Vgsが十分な値にならないと、ドレイン電流は十
分に流すことはできない。つまり、ドレイン−ソース間
の抵抗値は、あるゲート電圧値以下で、無限大から低い
値へ変動していくが(トランジスタOFFからONへ移
行)、ドレイン電流を十分流せるまでの低い抵抗値とな
るには、一定値以上のゲート電圧が必要ということであ
る。
【0034】このことを図2で示した突入電流抑制回路
110の場合で考えると、トランジスタTr3のゲート
電圧Vgsが十分な値にならないと、トランジスタTr
3のドレイン電流、すなわち、入力電流Iinを十分に
流すことができないということがわかる。
【0035】トランジスタTr3のゲート電圧Vgs
は、抵抗R7、コンデンサC2からなるCR回路で制御
されている。図3のグラフG1に示すように、電源投入
から短時間でゲート電圧Vgsは急上昇し、ツェナーダ
イオードD3の保護電圧Vz3に近づくにつれて、ゲー
ト電圧Vgsの上昇は緩やかになる。
【0036】これにより、ドレイン−ソース間の抵抗が
制御される時間は、短時間に完了するが、ドレイン電流
を十分に流せるゲート電圧値に達するまでの時間は非常
に長いということになる。
【0037】図6、図7は従来の突入電流抑制回路11
0の問題点を示す図である。グラフG11は、トランジ
スタTr3のゲート電圧Vgsの波形、グラフG12は
トランジスタTr3のドレイン−ソース間電圧Vdsの
波形、グラフG13は入力コンデンサC0(DC/DC
コンバータ102)の入力電圧Va、グラフG14は電
流Iinの波形を示している。横軸はすべて時間軸であ
る。
【0038】時刻ta3〜時刻ta4の部分について説
明する。ドレイン電流を十分に流せるゲート電圧値に達
する前に、入力コンデンサC0が充電されると、DC/
DCコンバータ102は内部に電流を引き込んで起動す
る(グラフG14)。ところが、トランジスタTr3は
完全なON状態ではないため(見かけ上のON状態であ
る)、ゲート電圧Vgsがドレイン電流を十分流せる電
圧値にはまだなっていない(グラフG11の時刻ta3
〜時刻ta4の期間の電圧では不十分)。
【0039】トランジスタTr3が完全なON状態では
なくて電流を十分流せないと、トランジスタTr3自身
が抵抗分となってしまい、ここで電圧降下が生じる。こ
のため、DC/DCコンバータ102の入力電圧が垂下
してしまう(グラフG13)。入力電圧が落ちると、D
C/DCコンバータ102は停止する。すると、電流が
流れなくなるので、ドレイン−ソース間電圧Vdsが持
ち上がってしまう(グラフG12)。
【0040】このようにして、DC/DCコンバータ1
02の起動・停止のバタツキ現象が、ゲート電圧Vgs
が一定値になる前に、従来の突入電流抑制回路110に
は発生してしまう。
【0041】この問題点を解決するために、ドレイン電
流を十分に流せるゲート電圧値に達するまでの時間を確
保して、DC/DCコンバータ102の起動に遅延時間
を与える対策案が考えられるが、図5で上述したFET
のドレイン電流とゲート電圧の特性は、FETの型によ
って、または同じ型でも温度変動等によってバラツキを
生じるため(したがって、突入電流の抑制特性にもバラ
ツキが生じる)、この対策案では測定・評価に時間がか
かり、また、常に安定した動作を制御することが困難で
あった。
【0042】一方、上述の突入電流抑制回路110のよ
うに、FETのような電流制限素子を入力電流の変化に
対して無制御に動作させるのではなく、定電流回路を設
けて、入力電流を検出してフィードバック制御する従来
技術が提案されている(例えば、特許第3119254
号公報)。
【0043】図8は定電流回路による突入電流抑制回路
を示す図である。従来技術では、入力電流をある一定値
以下になるように、定電流回路111を含む突入電流抑
制回路110aを図に示す位置に設けている。
【0044】図9は突入電流抑制回路110aの動作を
説明するための図である。グラフG21は電源Vinの
波形、グラフG22は電流Iinの波形、グラフG23
は入力電圧Vaを示している。横軸はすべて時間軸であ
る。
【0045】図9のグラフG22に示すように、定電流
回路111により、突入電流は一定値に制御されている
(時刻tb1〜時刻tb2)。また、定電流回路111
の定電流の設定値は、“定電流設定値=突入電流のピー
ク制限値>通常のDC/DCコンバータ102の動作電
流”とすることで、定電流回路111に電流を制限され
ることなく、DC/DCコンバータ102は運転を行う
ことができる。
【0046】このような、突入電流抑制回路110aで
は、FETの特性が変わっても定電流回路111によ
り、突入電流抑制特性には悪影響を与えない。また、突
入電流が流れ終わる直後にDC/DCコンバータ102
が起動しても、DC/DCコンバータ102が必要とす
る電流を供給することができる。
【0047】ここで、DC/DCコンバータ102を含
むパッケージには、入力保護のためにヒューズなどの保
護素子が挿入されているのが一般的である。この保護素
子の誤動作を防ぐために“保護素子の動作電流>突入電
流”の関係が必要である。ところが、上記のような定電
流回路111では、図9のグラフG22に示すように電
流の上限が常に制限されてしまうので、DC/DCコン
バータ102の動作中に短絡障害が発生して短絡電流が
生じた場合に、定電流回路111により電流が制限され
て、保護素子が作用しない(ヒュ−ズが溶断しない)と
いった問題があった。
【0048】また、従来技術では、図9のグラフG22
に示すように、電源投入時の突入電流の傾き(=di/
dt)は急峻に立ち上がる。パッケージの活栓挿入時
に、このような電流の急峻な立ち上りが生じると、電源
配線抵抗による電圧垂下や雑音などが発生するため、筐
体中ですでに動作している他パッケージに悪影響を与え
ることになる。
【0049】このような問題点を解決するために、本発
明の突入電流抑制装置10では、入力電流制限値を時間
とともに増加させるように制御を行い、突入電流が流れ
ている期間は“保護素子の動作電流>入力電流制限値
(=突入電流のピーク制限値)”となるようにして保護
素子の誤動作を防止する。また、突入電流が流れ終わっ
て、DC/DCコンバータの動作時には“保護素子の動
作電流<入力電流制限値”となるようにして、DC/D
Cコンバータに短絡障害が発生しても保護素子が働くよ
うにする。
【0050】さらに、本発明では、入力電流制限値を時
間とともに増加させることにより、突入電流も0Aから
徐々に増加させて、突入電流が急峻に変化することを防
止する。このような制御を行うことで、本発明におい
て、突入電流抑制の信頼性及び品質の向上を図るもので
ある。
【0051】次に本発明の突入電流抑制装置10の動作
概念について図1、図10及び図11を用いて説明す
る。図10、図11は突入電流抑制装置10の動作を示
す図である。グラフG31は電源Vinの波形、グラフ
G32は傾斜電圧Vrの波形、グラフG33は電流Ii
nの波形、グラフG34は入力電圧Vaの波形を示して
いる。横軸はすべて時間軸である。
【0052】時刻tc1〜時刻tc2に対し、電源Vi
nが投入されると、傾斜電圧信号発生部13による傾斜
電圧Vrは徐々に上昇する(グラフG32)。この傾斜
電圧Vrの上昇に伴い、入力電流制限値も徐々に上昇
し、入力コンデンサC0への充電電流である突入電流
も、傾斜電圧Vrの上昇に比例して徐々に流れ始める
(グラフG33)。また、入力コンデンサC0の充電に
伴い、入力コンデンサC0の入力電圧Vaも徐々に上昇
する(グラフG34)。
【0053】時刻tc2以降に対し、入力電圧Vaも上
昇してDC/DCコンバータ20の起動電圧に達する
と、DC/DCコンバータ20は動作を開始して動作電
流が流れる。この動作電流は、入力電流制限値よりも低
いため電流制限されることなく、十分にDC/DCコン
バータ20に供給される(グラフG33)。
【0054】また、DC/DCコンバータ20が動作を
開始したときには、傾斜電圧Vrは十分に上昇してお
り、それにより入力電流制限値も保護素子の動作電流以
上になる(グラフG33)。
【0055】これにより、ヒューズ等の保護素子が十分
に動作する電流値まで入力電流制限値は上昇しているの
で、万が一、短絡事故などにより短絡電流が流れても電
流が制限されることなく(入力電流制限値は保護素子動
作電流を抑えない)、ヒューズ等の保護素子が作動して
DC/DCコンバータ20を保護することが可能であ
る。
【0056】次に突入電流抑制装置10の具体的な構成
及び動作について説明する。図12は第1の実施の形態
の突入電流抑制装置の構成を示す図である。なお、図
中、コネクタCNは省略した。まず、突入電流抑制装置
10−1の内部及び周辺の各構成要素の接続関係を記す
と、電源Vinの+側と、抵抗R1の一端と、入力コン
デンサC0の一端とが接続する。抵抗R1の他端と、ツ
ェナーダイオードD1のカソードと、コンデンサC1の
一端と、オペアンプIC1の入力端子(+)とが接続す
る。
【0057】オペアンプIC1の入力端子(−)と、抵
抗R2、R3の一端と、トランジスタTr1のソース端
子とが接続し、オペアンプIC1の出力端子と、抵抗R
3の他端と、抵抗R4、R5の一端とが接続する。
【0058】入力コンデンサC0の他端と、トランジス
タTr1のドレイン端子が接続し、トランジスタTr1
のゲート端子と、抵抗R5の他端が接続する。抵抗R4
の他端と、抵抗R2の他端と、コンデンサC1の他端
と、ツェナーダイオードD1のアノードと、保護素子F
(以下、ヒューズF)の一端とが接続する。電源Vin
の−側と、ヒューズFの他端が接続する。
【0059】ここで、抵抗R1、コンデンサC1(抵抗
R1とコンデンサC1でCR回路を構成)、ツェナーダ
イオードD1は傾斜電圧信号発生部13に該当し、ツェ
ナーダイオードD1は傾斜電圧Vrの上限値を規定して
いる。抵抗R2は電流検出部12に該当し(電流検出用
抵抗である)、抵抗R3、R4、R5とオペアンプIC
1は入力電流制御部14に該当し、MOS(Metal Oxid
e Semiconductor)型FETのトランジスタTr1は電
流制限素子11に該当する。
【0060】図13、図14は突入電流抑制装置10−
1の動作を示す図である。グラフG41は電源Vinの
波形、グラフG42は傾斜電圧Vrの波形、グラフG4
3は電流Iinの波形、グラフG44は入力電圧Vaの
波形を示している。横軸はすべて時間軸である。
【0061】電源Vinを投入すると、抵抗R1は、徐
々にコンデンサC1を充電させる。コンデンサC1の両
端電圧(=コンデンサC1の充電電圧=傾斜電圧Vr)
は徐々に上昇し、オペアンプIC1はトランジスタTr
1をONさせて、DC/DCコンバータ20内部の入力
コンデンサC0に電流が流れ込む。
【0062】入力コンデンサC0の電流が増加すると、
電流検出抵抗R2の両端電圧(電圧信号に該当)が上昇
する。コンデンサC1の両端電圧を越えるとオペアンプ
IC1は、トランジスタTr1に対して、入力コンデン
サC0へ流れ込む電流を制限させる(時刻td1〜時刻
td2)。なお、この間にコンデンサC1の両端電圧
は、徐々に上昇するので、入力コンデンサC0へ流れ込
む電流もこれに追従して上昇を続ける。
【0063】入力コンデンサC0の充電が完了して、D
C/DCコンバータ20が動作すると、DC/DCコン
バータ20の動作電流は突入電流のピーク値より下で流
れつづける(時刻td2以降)。このとき、コンデンサ
C1の両端電圧は、ツェナーダイオードD1の保護電圧
Vz1まで上昇を続けており、DC/DCコンバータ2
0の動作電流、すなわち抵抗R2の両端電圧よりも大き
な値となり、オペアンプIC1はトランジスタTr1を
完全にONしている。
【0064】これにより、本発明では、突入電流が完了
した直後にDC/DCコンバータ20が動作してもトラ
ンジスタTr1が完全にONできていないために、DC
/DCコンバータ20の入力電圧を垂下させるといった
不都合を生じさせることはない。
【0065】また、コンデンサC1の両端電圧は、ツェ
ナーダイオードD1の保護電圧Vz1まで上昇するの
で、入力電流制限値は、突入電流ピーク値以上の電流、
すなわち、ヒューズFの動作電流以上の電流値となり、
このため、DC/DCコンバータ20に短絡障害が発生
しても十分にヒューズFを溶断させるだけの電流を流す
ことができる。
【0066】図15は第2の実施の形態の突入電流抑制
装置の構成を示す図である。なお、図中、コネクタCN
は省略した。まず、突入電流抑制装置10−2の内部及
び周辺の各構成要素の接続関係を記すと、電源Vinの
+側と、ツェナーダイオードD2のカソードと、抵抗R
1の一端と、入力コンデンサC0の一端とが接続し、抵
抗R1の他端と、トランジスタTr2のエミッタ端子が
接続する。
【0067】ツェナーダイオードD2のアノードと、ト
ランジスタTr2のベース端子と、抵抗R6の一端とが
接続し、ツェナーダイオードD1のカソード端子と、ト
ランジスタTr2のコレクタ端子と、コンデンサC1の
一端と、オペアンプIC1の入力端子(+)とが接続す
る。
【0068】オペアンプIC1の入力端子(−)と、抵
抗R2、R3の一端と、トランジスタTr1のソース端
子とが接続し、オペアンプIC1の出力端子と、抵抗R
3の他端と、抵抗R4、R5の一端とが接続する。
【0069】入力コンデンサC0の他端と、トランジス
タTr1のドレイン端子が接続し、トランジスタTr1
のゲート端子と、抵抗R5の他端が接続する。抵抗R4
の他端と、抵抗R2の他端と、コンデンサC1の他端
と、ツェナーダイオードD1のアノードと、抵抗R6の
他端と、ヒューズFの一端とが接続する。電源Vinの
−側と、ヒューズFの他端が接続する。
【0070】ここで、図12の回路との相違は、定電流
制御部15を設けたことである。定電流制御部15は、
抵抗R1、R6、ツェナーダイオードD2、PNP型の
トランジスタTr2で構成される。また、コンデンサC
1、ツェナーダイオードD1は傾斜電圧信号発生部13
に該当し、ツェナーダイオードD1は傾斜電圧Vrの上
限値を規定している。抵抗R2は電流検出部12に該当
し、抵抗R3、R4、R5とオペアンプIC1は入力電
流制御部14に該当し、トランジスタTr1は電流制限
素子11に該当する。
【0071】ここで、定電流制御部15の動作を説明す
る。トランジスタTr2のベース電圧をVB、エミッタ
電圧をVE、コレクタ電圧をVC、ベース−エミッタ間
電圧をVBE、ベース電流をIB、エミッタ電流をI
E、コレクタ電流をIC、直流電流増幅率をhfeとす
る。
【0072】定電流制御部15の動作式は、VB=Vz
2(ツェナー電圧)、VE=VB−VBE、IE=VE/
R1、IE=IC+IB、IB=IC/hfeとなる。こ
の場合、hfeは、非常に大きいのでIBはほとんど流れ
ない。このため、ICとIEは、ほぼ同じ値になる。
【0073】また、IEはVEとR1で決まるが、VE
はVBより約0.6V低い値であり、VBの値はツェナ
ーダイオードD2で決まる。したがって、これらの関係
により、Vz2、R1の値を定めれば、コレクタから流
れ出る電流を一定にすることができる。
【0074】図16、図17は突入電流抑制装置10−
2の動作を示す図である。グラフG51は電源Vinの
波形、グラフG52は傾斜電圧Vrの波形、グラフG5
3は電流Iinの波形、グラフG54は入力コンデンサ
C0の入力電圧Vaの波形を示している。横軸はすべて
時間軸である。
【0075】第1の実施の形態と異なる点について説明
する。第1の実施の形態では、CRの充電のためにコン
デンサC1の充電電圧はツェナーダイオードD1の保護
電圧Vz1の漸近線で上昇するカーブとなるが、第2の
実施の形態では、定電流制御部15によりコンデンサC
1の充電電流は単純な1次関数で上昇する。このため、
第2の実施の形態では、突入電流の時間、突入電流ピー
ク値などの設定計算が容易になる。
【0076】以上説明したように、本発明の突入電流抑
制装置10では、入力電流に対してフィードバックを行
い、FETの電流制限素子の特性に依存することなく突
入電流制限値を確定できるので、DC/DCコンバータ
20に余分な動作遅延回路を付けることなく、突入電流
を抑制することが可能になる。
【0077】さらに、電源投入時に突入電流を抑制し、
DC/DCコンバータ20の通常運転時には、ヒューズ
Fが作動するまで入力電流の制限値が増加するので、短
絡事故などによる保護動作も完全に行うことが可能であ
る。
【0078】なお、上記の説明では、突入電流抑制装置
10とDC/DCコンバータ20は、個別な装置として
記載したが、DC/DCコンバータ20内部に突入電流
抑制装置10が含まれる構成にしてもよい。
【0079】(付記1) 突入電流の発生を抑制する突
入電流抑制装置において、入力電流制限値にもとづい
て、電源回路へ流れる入力電流を制限する電流制限素子
と、前記電流制限素子を通じて流れる入力電流を検出し
て電圧信号に変換する電流検出部と、電源投入後の時間
経過に比例した傾斜電圧信号を発生する傾斜電圧信号発
生部と、前記電圧信号と前記傾斜電圧信号とを比較し
て、電源投入後の前記電圧信号が前記傾斜電圧信号より
大きい期間では、前記突入電流を抑制するための前記入
力電流制限値を出力し、前記入力電流制限値は前記傾斜
電圧信号の上昇に伴って徐々に増加させる入力電流制限
部と、を有することを特徴とする突入電流抑制装置。
【0080】(付記2) 前記電源回路に障害が発生し
た際の保護を行う保護素子を有することを特徴とする付
記1記載の突入電流抑制装置。 (付記3) 前記入力電流制限部は、前記突入電流が流
れる期間では、前記入力電流制限値を突入電流ピーク制
限値とした場合に、保護素子の動作電流>入力電流制限
値とし、前記電源回路の動作中では、保護素子の動作電
流<入力電流制限値の関係となるように、前記入力電流
制限値を出力することを特徴とする付記2記載の突入電
流抑制装置。
【0081】(付記4) 前記傾斜電圧信号発生部は、
前記傾斜電圧信号を発生するためのCR回路と、前記傾
斜電圧信号の上限値を規定するツェナーダイオードとを
有し、前記突入電流が発生する期間では、コンデンサの
充電電圧が、前記上限値を漸近線として上昇する曲線と
なるように、前記傾斜電圧信号を発生することを特徴と
する付記1記載の突入電流抑制装置。
【0082】(付記5) 前記傾斜電圧信号発生部は、
コンデンサと、前記コンデンサを一定電流で充電する定
電流制御部と、前記傾斜電圧信号の上限値を規定するツ
ェナーダイオードとを有し、前記突入電流が発生する期
間では、前記コンデンサの充電電圧が、1次関数で上昇
する直線となるように、前記傾斜電圧信号を発生するこ
とを特徴とする付記1記載の突入電流抑制装置。
【0083】(付記6) 活線挿抜可能で、通信制御を
行う通信装置において、電源部と接続するコネクタと、
前記電源部からの電力を受電し、負荷側に必要な電圧に
変換する電源回路と、入力電流制限値にもとづいて、前
記電源回路へ流れる入力電流を制限する電流制限素子
と、前記電流制限素子を通じて流れる入力電流を検出し
て電圧信号に変換する電流検出部と、電源投入後の時間
経過に比例した傾斜電圧信号を発生する傾斜電圧信号発
生部と、前記電圧信号と前記傾斜電圧信号とを比較し
て、電源投入後の前記電圧信号が前記傾斜電圧信号より
大きい期間では、前記突入電流を抑制するための前記入
力電流制限値を出力し、前記入力電流制限値は前記傾斜
電圧信号の上昇に伴って徐々に増加させる入力電流制限
部と、から構成される突入電流抑制部と、を有すること
を特徴とする通信装置。
【0084】(付記7) 前記電源回路に障害が発生し
た際の保護を行う保護素子を有することを特徴とする付
記6記載の通信装置。 (付記8) 前記入力電流制限部は、前記突入電流が流
れる期間では、前記入力電流制限値を突入電流ピーク制
限値とした場合に、保護素子の動作電流>入力電流制限
値とし、前記電源回路の動作中では、保護素子の動作電
流<入力電流制限値の関係となるように、前記入力電流
制限値を出力することを特徴とする付記7記載の通信装
置。
【0085】(付記9) 前記傾斜電圧信号発生部は、
前記傾斜電圧信号を発生するためのCR回路と、前記傾
斜電圧信号の上限値を規定するツェナーダイオードとを
有し、前記突入電流が発生する期間では、コンデンサの
充電電圧が、前記上限値を漸近線として上昇する曲線と
なるように、前記傾斜電圧信号を発生することを特徴と
する付記6記載の通信装置。
【0086】(付記10) 前記傾斜電圧信号発生部
は、コンデンサと、前記コンデンサを一定電流で充電す
る定電流制御部と、前記傾斜電圧信号の上限値を規定す
るツェナーダイオードとを有し、前記突入電流が発生す
る期間では、前記コンデンサの充電電圧が、1次関数で
上昇する直線となるように、前記傾斜電圧信号を発生す
ることを特徴とする付記6記載の通信装置。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の突入電流
抑制装置は、電流制限素子からの入力電流を検出して変
換された電圧信号と、電源投入後の時間経過に比例した
傾斜電圧信号とを比較して、電源投入後の電圧信号が傾
斜電圧信号より大きい期間では、突入電流を抑制するた
めの入力電流制限値を出力する。また、入力電流制限値
は傾斜電圧信号の上昇に伴って徐々に増加させる構成と
した。これにより、常に安定した突入電流の抑制制御を
行うことができるので、信頼性及び品質の向上を図るこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の突入電流抑制装置の原理図である。
【図2】従来の突入電流抑制回路を示す図である。
【図3】突入電流抑制回路の動作を説明するための図で
ある。
【図4】突入電流の波形を示す図である。
【図5】FETのドレイン電流とゲート電圧の特性を示
す図である。
【図6】従来の突入電流抑制回路の問題点を示す図であ
る。
【図7】従来の突入電流抑制回路の問題点を示す図であ
る。
【図8】定電流回路による突入電流抑制回路を示す図で
ある。
【図9】突入電流抑制回路の動作を説明するための図で
ある。
【図10】突入電流抑制装置の動作を示す図である。
【図11】突入電流抑制装置の動作を示す図である。
【図12】第1の実施の形態の突入電流抑制装置の構成
を示す図である。
【図13】突入電流抑制装置の動作を示す図である。
【図14】突入電流抑制装置の動作を示す図である。
【図15】第2の実施の形態の突入電流抑制装置の構成
を示す図である。
【図16】突入電流抑制装置の動作を示す図である。
【図17】突入電流抑制装置の動作を示す図である。
【符号の説明】
1 パッケージ 10 突入電流抑制装置 11 電流制限素子 12 電流検出部 13 傾斜電圧信号発生部 14 入力電流制限部 20 電源回路 C0 入力コンデンサ CN コネクタ F 保護素子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突入電流の発生を抑制する突入電流抑制
    装置において、 入力電流制限値にもとづいて、電源回路へ流れる入力電
    流を制限する電流制限素子と、 前記電流制限素子を通じて流れる入力電流を検出して電
    圧信号に変換する電流検出部と、 電源投入後の時間経過に比例した傾斜電圧信号を発生す
    る傾斜電圧信号発生部と、 前記電圧信号と前記傾斜電圧信号とを比較して、電源投
    入後の前記電圧信号が前記傾斜電圧信号より大きい期間
    では、前記突入電流を抑制するための前記入力電流制限
    値を出力し、前記入力電流制限値は前記傾斜電圧信号の
    上昇に伴って徐々に増加させる入力電流制限部と、 を有することを特徴とする突入電流抑制装置。
  2. 【請求項2】 前記電源回路に障害が発生した際の保護
    を行う保護素子を有することを特徴とする請求項1記載
    の突入電流抑制装置。
  3. 【請求項3】 前記入力電流制限部は、前記突入電流が
    流れる期間では、前記入力電流制限値を突入電流ピーク
    制限値とした場合に、保護素子の動作電流>入力電流制
    限値とし、前記電源回路の動作中では、保護素子の動作
    電流<入力電流制限値の関係となるように、前記入力電
    流制限値を出力することを特徴とする請求項2記載の突
    入電流抑制装置。
  4. 【請求項4】 前記傾斜電圧信号発生部は、前記傾斜電
    圧信号を発生するためのCR回路と、前記傾斜電圧信号
    の上限値を規定するツェナーダイオードとを有し、前記
    突入電流が発生する期間では、コンデンサの充電電圧
    が、前記上限値を漸近線として上昇する曲線となるよう
    に、前記傾斜電圧信号を発生することを特徴とする請求
    項1記載の突入電流抑制装置。
  5. 【請求項5】 前記傾斜電圧信号発生部は、コンデンサ
    と、前記コンデンサを一定電流で充電する定電流制御部
    と、前記傾斜電圧信号の上限値を規定するツェナーダイ
    オードとを有し、前記突入電流が発生する期間では、前
    記コンデンサの充電電圧が、1次関数で上昇する直線と
    なるように、前記傾斜電圧信号を発生することを特徴と
    する請求項1記載の突入電流抑制装置。
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