JP2003289346A - 移動無線端末装置およびデータ再生装置 - Google Patents

移動無線端末装置およびデータ再生装置

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JP2003289346A
JP2003289346A JP2002089769A JP2002089769A JP2003289346A JP 2003289346 A JP2003289346 A JP 2003289346A JP 2002089769 A JP2002089769 A JP 2002089769A JP 2002089769 A JP2002089769 A JP 2002089769A JP 2003289346 A JP2003289346 A JP 2003289346A
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JP2002089769A
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Hirokazu Takeuchi
広和 竹内
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声データに誤りや消失が生じたり、あるい
は早送り再生やスロー再生など再生速度を可変した場合
でも、聴感上の違和感を軽減して音声再生を行うことが
可能な移動無線端末装置およびデータ再生装置を提供す
る。 【解決手段】 復号処理部1561は、音声データを取
り込んで復号処理し、PCMデータを得るとともに、音
声データに付加されているタイムスタンプ情報を検出す
る。タイムスタンプ比較処理部1563は、システムク
ロック値とタイムスタンプ情報との差分値を求める。再
生速度制御部1564は、PCMデータバッファ156
2に蓄積されるPCMデータを読み出して、これに、タ
イムスタンプ比較処理部1563から通知される差分値
に応じた時間軸圧縮伸張処理を施して、D/A変換部1
565に出力し、アナログ音声信号に変換させるように
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばディジタ
ル無線通信を行う移動通信システムの移動無線端末装置
をはじめ、伝送路を通じて受信した音声データを再生す
るデータ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、携帯電話システムをはじめとする
移動通信システムの移動無線端末装置では、映像データ
と音声データからなるマルチメディアデータを再生する
データ再生装置として機能するようになった。
【0003】上記マルチメディアデータは、映像データ
と音声データの再生タイミングを同期させるために、送
信側で各データにタイムスタンプを付加するのが一般的
である。
【0004】これに対して、受信側であるデータ再生装
置は、各メディア情報に付加されたタイムスタンプに基
づき、自装置のシステムタイムクロックにしたがって再
生タイミングを制御し、映像データと音声データを同期
させて再生するようにしている。
【0005】また、データ再生装置は、誤りや消失が生
じるなどして、システムタイムクロック値と異なるタイ
ムスタンプ情報を持つデータが入力された場合には、デ
ータの廃棄(間引き)する制御を行うか、あるいはシス
テムタイムクロックに対応するタイムスタンプが付加さ
れたデータが入力されるまで待機するといった制御を行
い、これらの制御を行う間、無音情報を再生する。
【0006】一方、早送り再生やスロー再生等を行う場
合には、データ再生装置は、映像データはフレーム周期
を可変にすることにより対応し、音声データについては
全く再生しなかったり、復号した音声データを部分的に
フレーム単位で間引きながら再生したり、PCM信号の
サンプリング周波数を変更したりすることで再生する。
【0007】以上のように、従来のデータ再生装置で
は、タイムスタンプが付加されたデータを再生する場
合、データにエラーが生じると、必要に応じてデータの
廃棄処理や待機処理などを行って、時間的な整合性を保
つようにしている。
【0008】しかしながら、音声データにおいては、音
声データの処理単位である1フレームでさえ、データエ
ラーが生じると、再生音に途切れが生じて不連続感が知
覚され、耳障りな音となってしまう。
【0009】また、早送り再生やスロー再生を行う場合
でも、音声データにおいては、データを間引きながら再
生すると、フレームの境界で音声の不連続感が知覚され
て耳障りな音となってしまい、一方、サンプリング周波
数を変更して再生すると、音声の高さが変わってしまっ
て聞き取りにくい音声となってしまう。
【0010】なお、音声のみの早送り再生(早聞き)、
スロー再生(遅聞き)に関しては、時間軸圧縮伸張方法
策があるが、基本的に外部から指定される速度で制御す
るもので、他メディアと同期を取りながらダイナミック
な速度変化に追従することは難しい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来では、音声データ
に誤りや消失が生じたり、あるいは早送り再生やスロー
再生など再生速度を可変すると、再生される音声が、聴
感上、不自然になって違和感があるという問題があっ
た。
【0012】この発明は上記の問題を解決すべくなされ
たもので、音声データに誤りや消失が生じたり、あるい
は早送り再生やスロー再生など再生速度を可変した場合
でも、聴感上の違和感を軽減して音声再生を行うことが
可能な移動無線端末装置およびデータ再生装置を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係わる本発明は、ディジタルデータを
用いて音声通信を行うことが可能な移動無線端末装置に
おいて、音声データ毎に付加された時間情報を検出する
時間情報検出手段と、この検出手段にて検出した時間情
報と、音声データの復号に用いる時間情報との差を検出
する差分情報検出手段と、この差分情報検出手段の検出
結果に対応する音声データに対して、この検出結果に応
じた時間軸圧縮伸張処理を施して、再生音声の再生速度
を制御する再生速度制御手段とを具備して構成するよう
にした。
【0014】また、上記の目的を達成するために、請求
項2に係わる本発明は、ディジタル化された音声データ
をアナログ音声信号に再生するデータ再生装置におい
て、音声データ毎に付加された時間情報を検出する時間
情報検出手段と、この検出手段にて検出した時間情報
と、音声データの復号に用いる時間情報との差を検出す
る差分情報検出手段と、この差分情報検出手段の検出結
果に対応する音声データに対して、この検出結果に応じ
た時間軸圧縮伸張処理を施して、再生音声の再生速度を
制御する再生速度制御手段とを具備して構成するように
した。
【0015】上記構成の移動無線端末装置およびデータ
再生装置では、音声データに付加された時間情報と、音
声データの復号に用いる時間情報とを比較し、その差分
値に応じた時間軸圧縮伸張処理を音声データ毎に施して
再生速度を制御するようにしている。
【0016】したがって、上記構成の移動無線端末装置
およびデータ再生装置によれば、音声データに付加され
た時間情報と音声データの復号に用いる時間情報との差
分値に応じた時間軸圧縮伸張処理を、音声データ毎に動
的に行って再生速度を制御できるので、音声データに誤
りや消失が生じたり、あるいは早送り再生やスロー再生
など再生速度を可変した場合でも、聴感上の違和感を軽
減して音声再生を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施形態ついて説明する。図1は、この発明の一実
施形態に関わる移動無線端末装置の構成を示すもので、
基地局BSと無線通信し、移動通信網を通じた通信相手
と音声通信を行う機能を備えるほかに、音声データと映
像データからなるマルチメディアデータを受信して再生
する機能を備えるものである。なお、ここでは、基地局
BSとの無線通信に、CDMA(Code Division Multip
le Access)方式を採用するものを例に挙げて説明す
る。
【0018】基地局BSから送信され、アンテナ101
で受信された無線周波信号は、アンテナ共用器102に
入力される。アンテナ共用器102は、受信用フィルタ
102aと送信用フィルタ102bとからなる。
【0019】アンテナ101より入力された無線周波信
号のうち、基地局BSから送信された無線周波信号は、
受信用フィルタ102aを通過して、受信部(RX)1
03に出力される。なお、この無線周波信号は送信用フ
ィルタ102bにより、後述の送信部105に入力され
ることはない。
【0020】受信部103では、上記無線周波信号を周
波数シンセサイザ(SYN)104から入力された受信
局部発振信号とミキシングして中間周波信号に周波数変
換する。
【0021】なお、上記周波数シンセサイザ104にて
発生される受信局部発振信号の周波数は、制御部200
からの制御信号によって制御される。また、受信部10
3は、制御部200から指定される周波数の無線信号の
受信電界強度を検出する機能を備え、この検出した受信
電界強度を制御部200に通知する。
【0022】受信部103にて得られた中間周波信号
は、CDMA信号処理部106において、直交復調処理
が施されたのち、逆拡散処理が施されて、データレート
に応じた所定のフォーマットの受信データに変換され、
この受信データのうち、データレートを示すデータ、電
子メールデータおよびマルチメディアデータについては
制御部200に出力され、音声通信用の音声データにつ
いては音声符号処理部107に出力される。
【0023】またCDMA信号処理部106は、上記受
信データから、当該移動無線端末装置宛ての着信の発
生、および着信時に基地局BSから通知される発信元の
電話番号を検出し、これらの検出結果を制御部200に
通知する。
【0024】音声符号処理部107は、上記CDMA信
号処理部106にて得られた受信データに対して、制御
部200から通知される受信データレートに応じた伸長
処理を施し、この処理結果をPCM符号処理部108に
出力する。
【0025】PCM符号処理部108は、音声符号処理
部107にて伸張された受信データを復号してアナログ
受話信号を得る。このアナログ受話信号は、増幅器10
9にて増幅された後スピーカ110より拡声出力され
る。
【0026】一方、話者の入力音声は、マイクロホン
(M)111を通じてアナログ送話信号として入力さ
れ、増幅器112で適正レベルまで増幅された後、PC
M符号処理部108にてPCM符号化処理が施され、送
信データとして音声符号処理部107に出力される。
【0027】音声符号処理部107は、PCM符号処理
部108から出力される送信データより入力音声のエネ
ルギー量を検出し、この検出結果に基づいてデータレー
トを決定し、制御部200に通知する。そして、上記送
信データを上記データレートに応じたフォーマットのバ
ースト信号に圧縮し、CDMA信号処理部106に出力
する。
【0028】CDMA信号処理部106は、上記音声符
号処理部107にて圧縮されたバースト信号、あるいは
制御部200より入力される送信電子メールデータに対
して、送信チャネルに応じたPN符号を用いて拡散処理
を施す。そしてこの処理結果に対して、直交変調処理を
施し、直交変調信号として送信部(TX)105に出力
する。
【0029】なお、制御部200から、例えば着信に対
して応答するなどの指示があった場合には、CDMA信
号処理部106は、対応する制御データを上記拡散処理
結果に付加して直交変調処理を実施する。
【0030】送信部105は、上記直交変調信号を送信
局部発振信号と合成して無線周波信号に変換し、制御部
200により通知される送信データレートに基づいて、
上記無線周波信号の有効部分だけを高周波増幅して、ア
ンテナ共用器102に出力する。なお上記送信局部発振
信号は、周波数シンセサイザ104にて生成されるもの
で、制御部200からの制御信号に応じた周波数の発振
信号である。
【0031】アンテナ共用器102に入力された送信部
105からの無線周波信号は、送信用フィルタ102b
により、送信帯域の無線周波信号のみがアンテナ101
に出力されて、上記基地局BSに向けて空間に放射され
る。尚、この送信帯域の無線周波信号は、受信用フィル
タ102aにより、受信部103に入力されることはな
い。
【0032】着信報知部120は、当該端末装置宛てに
着信があった場合に、制御部200の制御によりユーザ
に対して着信を報知するもので、可聴音を発して報知を
行なう発音体121と、発光により報知を行なう発光体
122と、例えば偏心モータなどにより振動を発生して
報知を行なう振動体123とからなる。
【0033】ユーザインターフェイス部130は、表示
部131およびキー入力部132とからなる。表示部1
31は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)やE
L(Electro Luminescence)などからなりユーザに対し
て自機の状態(発信/着信、バッテリ残量、受信強度)
や記憶部140から読み出したダイヤルデータや電子メ
ールデータ、あるいは動画像を含む種々の画像を視覚的
に示すためのものである。
【0034】キー入力部132は、ダイヤル番号入力を
行なうためのテンキーなど発着信に関わる通常の通話機
能を実施するためのキーの他、着信報知方法(可聴音/
発光/バイブレータ/報知なし)の切り換えなどの各種
設定や種々の機能を利用するためのキーを備えたもので
ある。
【0035】記憶部140は、例えばROMやRAMな
どの半導体メモリを記憶媒体としたもので、この記憶媒
体には、名前と電話番号、電子メールアドレスなどを対
応づけた電話帳データや、受信電子メール、送信電子メ
ール、マルチメディアデータなどを記憶し、これらは制
御部200によって読み書きされる。
【0036】なお、マルチメディアデータとして記憶部
140が記憶するデータには、ストリーミング再生を行
うために移動通信網を通じて受信し、一時的に記憶する
マルチメディアデータと、必要に応じて継続的に蓄積す
るマルチメディアデータとがある。
【0037】データ再生部150は、制御部200から
の指示に応じて、種々の情報を表示部131に表示す
る。また、データ再生部150は、制御部200を通じ
て記憶部140から読み出されたマルチメディアデータ
を、このデータに付加されたタイムスタンプ情報にした
がい、音声と映像の同期を取って再生するもので、この
うち、再生した音声は増幅器113を通じてスピーカ1
14から拡声出力し、映像は表示部131を制御して表
示する。詳細は、後述する。
【0038】制御部200は、CPU、ROMおよびR
AMなどを有してなるものであり、上記CPUが上記R
OMに記憶される制御プログラムや制御データに従っ
て、当該移動無線端末装置の各部を統括して制御するも
のである。
【0039】その主たる制御としては、受信部103、
周波数シンセサイザ104、送信部105およびCDM
A信号処理部106を制御して、基地局BSとの間にC
DMA方式の無線通信による通信リンクを開設し、基地
局BSが収容される移動通信網を通じて通信を行なう通
信制御がある。
【0040】また、制御部200は、タイムスタンプ情
報を有するマルチメディアデータの再生制御機能とし
て、キー入力部132を通じたユーザからの要求に応じ
データ再生部150を制御して記憶部140に記憶され
るマルチメディアデータを再生させる機能や、移動通信
網からマルチメディアデータを受信しデータ再生部15
0を制御してストリーミング再生を行わせる機能を備え
る。
【0041】181は電源回路であり、バッテリ180
の出力を基に所定の動作電源電圧Vccを生成して各回路
に供給する。
【0042】次に、図2を参照して、データ再生部15
0について説明する。データ再生部150は、多重化デ
ータバッファ151と、分離処理部152と、映像デー
タバッファ153と、音声データバッファ154と、映
像処理部155と、音声処理部156と、STC処理部
157とを備える。
【0043】そして、制御部200は、キー入力部13
2を通じた、マルチメディアデータの再生に関わる要求
を検出し、この検出結果に応じて、多重化データバッフ
ァ151に対する、記憶部140から読み出したマルチ
メディアデータの入出力制御や、分離処理部152、映
像処理部155、音声処理部156、STC処理部15
7の制御を行う。
【0044】多重化データバッファ151は、制御部2
00により、記憶部140から読み出されたマルチメデ
ィアデータが入力制御され、分離処理部152、映像処
理部155、音声処理部156およびSTC処理部15
7は、その動作が制御信号を通じて制御部200により
制御される。
【0045】多重化データバッファ151は、制御部2
00により、記憶部140から読み出されたマルチメデ
ィアデータが入力され、これを一時的に蓄積し、分離処
理部152に出力する。
【0046】分離処理部152は、制御信号を通じた制
御部200からの指示に応じて、多重化データバッファ
151に蓄積されるマルチメディアデータを取り込み、
これを映像データと音声データとに分離する分離処理を
施す。
【0047】ここで得られる映像データおよび音声デー
タは、符号化された状態にある。映像データは映像デー
タバッファ153に出力され、一方、音声データは音声
データバッファ154に出力される。
【0048】なお、上記分離処理は、映像データバッフ
ァ153および音声データバッファ154のバッファ容
量の空き状況を確認しながら行われる。また、多重化デ
ータバッファ151内のデータ量が、予め設定される閾
値以下になった場合には、分離処理部152は、制御部
200に対してデータの入力を要求する。
【0049】映像処理部155は、映像データバッファ
153より映像データを取り込み、これを復号処理した
後、映像データに付加されたタイムスタンプ情報のタイ
ミングで再生されるように、STC処理部157から得
られるシステムタイムクロック値に合わせて表示部13
1に出力する。
【0050】なお、STC処理部157は、制御部20
0からの指示に応じた周期でカウントアップしたシステ
ムタイムクロック値を、映像処理部155および音声処
理部156に出力する。
【0051】音声処理部156は、音声データバッファ
154から音声データを取り込み、これを復号処理した
後、音声データに付加されたタイムスタンプ情報のタイ
ミングで再生されるように、STC処理部157から得
られるシステムタイムクロック値に合わせて増幅器11
3に出力する。
【0052】STC処理部157は、上記システムタイ
ムクロック値を生成するもので、その周期は、制御部2
00によって制御され、特にマルチメディアデータの早
送り再生やスロー再生などにおいて、可変制御される。
【0053】次に、図3を参照して、音声処理部156
について説明する。音声処理部156は、復号処理部1
561と、PCMデータバッファ1562と、タイムス
タンプ比較処理部1563と、再生速度制御部1564
と、D/A変換部1565とを備える。
【0054】復号処理部1561は、後述する再生速度
制御部1564からの要求に応じて、音声データバッフ
ァ154から音声データを取り込んで復号処理し、この
復号処理によって得られたPCMデータをPCMデータ
バッファ1562に記録する。
【0055】また、復号処理部1561は、音声データ
に付加されているタイムスタンプ情報を検出し、これを
タイムスタンプ比較処理部1563に通知する。なお、
全ての音声データにタイムスタンプ情報が付加されてい
る必要はなく、タイムスタンプ情報が付加されていない
音声データを復号した際には、復号処理部1561は、
前フレームのタイムスタンプ情報にフレーム周期分の時
間を加算したものをタイムスタンプ情報としてタイムス
タンプ比較処理部1563に通知する。
【0056】タイムスタンプ比較処理部1563は、復
号処理部1561から通知される最新のタイムスタンプ
情報を保持する。そして、タイムスタンプ比較処理部1
563は、再生速度制御部1564からの要求に応じ
て、その時点のシステムタイムクロック値をSTC処理
部157から取得し、この取得したシステムクロック値
と、保持しているタイムスタンプ情報との差分値を求
め、これを再生速度制御部1564に出力する。
【0057】再生速度制御部1564は、制御部200
からの指示に応じて音声処理部156全体を統括して制
御するもので、当該音声処理部156の動作時には、P
CMデータバッファ1562に蓄積されるPCMデータ
を読み出して、必要に応じてこれに、タイムスタンプ比
較処理部1563から通知される差分値に応じた時間軸
圧縮伸張処理を施して、D/A変換部1565に出力す
る。
【0058】D/A変換部1565は、再生速度制御部
1564からPCMデータが与えられ、これをD/A変
換処理してアナログ音声信号に変換して出力する。ま
た、D/A変換部1565は、1フレーム分のPCMデ
ータをD/A変換する毎に、この旨を再生速度制御部1
564に通知して、再生速度制御部1564に対してP
CMデータの供給を促す。
【0059】次に、上記構成の移動無線端末装置の動作
について説明する。なお、以下の説明では、この発明に
係わる音声処理部156における音声データの再生処理
について説明し、基地局との間の通信制御など、従来と
同様の他の構成の動作についての説明は省略する。
【0060】制御部200は、キー入力部132を通じ
てユーザから記憶部140に記憶されるマルチメディア
データを再生する要求が生じたり、あるいは移動通信網
から受信したマルチメディアデータをストリーミング再
生する場合、データ再生部150に対して上記マルチメ
ディアデータの再生開始の指示を与える。
【0061】この指示は、音声処理部156内の再生速
度制御部1564にも与えられ、これにより再生速度制
御部1564は、図4に示すような音声データの再生処
理を開始する。
【0062】まず、ステップ4aでは、再生速度制御部
1564は、再生速度制御に関する初期化処理を行う。
具体的には、時間軸圧縮伸張処理に用いる時間軸圧縮伸
張時間軸圧縮伸張フレームカウンタcntを予め設定し
たフレームカウンタ規定値TH1に設定するとともに、
前フレームのタイムスタンプ情報からシステムタイムク
ロック値を減算した値を示す前フレームの時間差分値p
rev_diffをMAXに設定し、ステップ4bに移
行する。
【0063】ステップ4bでは、再生速度制御部156
4は、復号処理部1561に対して復号処理を行わせ、
ステップ4cに移行する。これにより、復号処理部15
61は、入力される音声データをPCMデータに復号し
てPCMデータバッファ1562に記録するとともに、
上記PCMデータに付加されていたタイムスタンプ情報
を検出してタイムスタンプ比較処理部1563に通知す
る。タイムスタンプ比較処理部1563は、通知された
タイムスタンプ情報を保持する。
【0064】ステップ4cでは、再生速度制御部156
4は、1フレーム分のPCMデータをPCMデータバッ
ファ1562から読み出して、D/A変換部1565に
出力するとともに、タイムスタンプ比較処理部1563
に対して、時間差分値diffを要求し、ステップ4d
に移行する。
【0065】これに対して、D/A変換部1565は、
再生速度制御部1564から与えられたPCMデータを
保持して、再生速度制御部1564からD/A変換の開
始要求が与えられるのを待機する。
【0066】一方、タイムスタンプ比較処理部1563
は、再生速度制御部1564からの要求の時点のシステ
ムタイムクロック値をSTC処理部157から取得し、
この取得したシステムクロック値と、保持しているタイ
ムスタンプ情報との差分値を求め、これを時間差分値d
iffとして再生速度制御部1564に出力する。
【0067】ステップ4dでは、再生速度制御部156
4は、タイムスタンプ比較処理部1563から時間差分
値diff時間を取得し、この後、上記取得した時間差
分値diffだけ待機する。
【0068】なお、この待機中に再生速度制御部156
4は、次のフレームの出力データのために再度復号処理
部1561に対して復号処理を要求しておく。そして、
上記時間差分値diffに対応する時間が経過すると、
D/A変換部1565へ動作開始を要求して、ステップ
4eに移行する。
【0069】これにより、D/A変換部1565は、保
持しているPCMデータに対するD/A変換処理を開始
してアナログ音声信号に再生して出力する。なお、D/
A変換部1565は、1フレーム分のPCMデータのD
/A変換処理が完了すると、この旨を再生速度制御部1
564に通知して、PCMデータの供給を促す。
【0070】ステップ4eでは、再生速度制御部156
4は、D/A変換部1565が1フレーム分のPCMデ
ータをD/A変換し終わるまで待機(正確には上記D/
A変換処理に要する時間を考慮した少し前の時間だけ待
機)し、ステップ4fに移行する。
【0071】ステップ4fでは、再生速度制御部156
4は、次のフレーム以降の制御として、タイムスタンプ
比較処理部1563より、新たな時間差分値diffを
取得し、ステップ4gに移行する。
【0072】ステップ4gでは、再生速度制御部156
4は、ステップ4fにて新たに取得した時間差分値di
ffの絶対値と、正常時間差閾値TH2と比較する。な
お、この正常時間差閾値TH2は、後述する時間軸圧縮
伸張処理が不要な時間差の範囲を示すものである。
【0073】そして、再生速度制御部1564は、上記
比較の結果、時間差分値diffの絶対値が、正常時間
差閾値TH2以内であれば正常範囲と判定し、ステップ
4hに移行する。
【0074】ステップ4hでは、再生速度制御部156
4は、PCMデータバッファ1562より1フレーム分
のデータを取り込み、これをD/A変換部1565へ出
力するとともに、D/A変換の開始要求を与えて、アナ
ログ音声信号に変換させ、ステップ4iに移行する。
【0075】ステップ4iでは、再生速度制御部156
4は、この時点で時間差分値diffが正常な範囲内に
あり、時間軸圧縮伸張処理を行う必要がないため、ステ
ップ4aと同様の再生速度制御に関する初期化処理を行
い、ステップ4jに移行する。
【0076】ステップ4jでは、再生速度制御部156
4は、PCMデータバッファ1562内に蓄積されるデ
ータ量を検出し、このデータ量が1フレーム分以下か否
かを判定する。
【0077】この判定の結果、PCMデータバッファ1
562内に蓄積されるデータ量が1フレーム分以下の場
合には、再生速度制御部1564は、ステップ4kに移
行し、一方、1フレーム分よりも多い場合には、ステッ
プ4eに移行して、現在、D/A変換しているフレーム
の再生処理が終了するのを再び待機する。
【0078】ステップ4kでは、再生速度制御部156
4は、復号処理部1561に対して復号処理を要求し、
新たなPCMデータ供給を促した後、ステップ4eに
て、現在、D/A変換しているフレームの再生処理が終
了するのを再び待機する。
【0079】一方、ステップ4gの比較の結果、時間差
分値diffが正常時間差閾値TH2以上であれば、再
生速度制御部1564は、ステップ4lに移行して、更
に上記時間差分値diffと未来側異常時間差閾値TH
3と比較する。
【0080】なお、この未来側異常時間差閾値TH3
は、後述する時間軸圧縮伸張処理による再生(遅聞き再
生)では、所望の再生品質が得られない範囲を示すもの
である。
【0081】そして、再生速度制御部1564は、上記
比較の結果、時間差分値diffの絶対値が、未来側異
常時間差閾値TH3以上であれば、時間軸圧縮伸張処理
で補正しきれない異常な未来時間のフレームと判定し、
ステップ4mに移行する。
【0082】ステップ4mでは、PCMデータバッファ
1562内に蓄積されるデータ量をタイムスタンプ情報
の時刻まで保持し、この保持したPCMデータに代わっ
て無音データをD/A変換部1565へ出力するととも
に、D/A変換の開始要求を与えて、アナログ音声信号
に変換させ、ステップ4iに移行する。
【0083】以後、前述したようなステップ4i以降の
処理で、再生速度制御に関する初期化処理を行い、時間
差分値diffが正常な時間差範囲内にある場合と同様
の処理を行う。
【0084】一方、ステップ4lの比較の結果、時間差
分値diffが未来側異常時間差閾値TH3未満であれ
ば、再生速度制御部1564は、ステップ4nに移行し
て、更に上記時間差分値diffと過去側異常時間差閾
値TH4と比較する。
【0085】なお、この過去側異常時間差閾値TH4
は、後述する時間軸圧縮伸張処理による再生(早聞き再
生)では、所望の再生品質が得られない範囲を示すもの
である。
【0086】そして、再生速度制御部1564は、上記
比較の結果、時間差分値diffの絶対値が、過去側異
常時間差閾値TH4未満であれば、時間軸圧縮伸張処理
で補正しきれない異常な過去時間のフレームと判定し、
ステップ4oに移行する。
【0087】ステップ4oでは、上記フレームに対応す
るPCMデータバッファ1562内に蓄積されるデータ
量を廃棄し、正常なタイムスタンプ情報を持つデータが
得られるまで復号処理部1561へのデータ要求、デー
タ廃棄を繰り返し、得られた正常データを出力し終わる
と、ステップ4fに移行する。
【0088】一方、ステップ4nの比較の結果、時間差
分値diffが過去側異常時間差閾値TH4以上であれ
ば、再生速度制御部1564は、ステップ4pに移行し
て、時間軸圧縮伸張フレームカウンタcntをフレーム
カウンタ規定値TH1と比較する。
【0089】この比較の結果、時間軸圧縮伸張フレーム
カウンタcntとフレームカウンタ規定値TH1とが等
しい場合、すなわち、再生速度制御の初期化後の最初の
時間軸圧縮伸張処理を実施する場合、再生速度制御部1
564は、ステップ4qに移行する。
【0090】ステップ4qでは、再生速度制御部156
4は、時間軸圧縮伸張レートrateの算出を行い、ス
テップ4rに移行する。この時間軸圧縮伸張レートra
teは、TH1に相当するフレーム数の処理を行った後
に、時間差分値diffを吸収するためのレートを示す
もので、時間差分値diff、フレームカウンタ規定値
TH1、通常フレームサイズfsizeに基づいて下式
(1)から算出する。
【数1】
【0091】ステップ4rでは、再生速度制御部156
4は、ステップ4qで求めた時間軸圧縮伸張レートra
teで、PCMデータバッファ1562内のデータを操
作することで時間軸圧縮伸張処理を行う。
【0092】時間軸圧縮伸張処理とは、図5に示すよう
に音声信号をピッチ周期のデータ単位に区切り、連続す
るデータdata xおよびdata yを重み付け乗算
した後、加算してデータ(data z)を生成して、
これを再生倍率に応じた周期でデータとして挿入(遅開
き)、あるいは置き換え(早開き)する処理である。こ
の一例としては、PICOLA(Pointer Interval Con
trol Overlap and ADD)方式等がある。
【0093】そして、再生速度制御部1564は、上記
圧縮伸張処理後のフレームサイズ(fsize/rat
e)分のデータがPCMデータバッファ1562に準備
された時点で、これを順次D/A変換部1565へとと
もに、D/A変換の開始要求を与えて、アナログ音声信
号に変換させ、ステップ4sに移行する。
【0094】なお、時間軸圧縮伸張処理の過程でPCM
データが不足した場合には、再生速度制御部1564
は、随時、復号処理部1561に対して復号要求を行
い、PCMデータの供給を促す。
【0095】ステップ4sでは、D/A変換部1565
からのデータ出力後、再生速度制御部1564は、次の
フレーム以降の処理のために、時間軸圧縮伸張フレーム
カウンタcntをデクリメントするとともに、現時点の
フレームの時間差分値diffの絶対値を前フレームの
時間差分値prev_diffとして保存し、ステップ
4jに移行する。
【0096】一方、ステップ4pにて、時間軸圧縮伸張
フレームカウンタcntとフレームカウンタ規定値TH
1とが等しくない場合、すなわち、前フレームの処理で
時間軸圧縮伸張処理が行われている場合、再生速度制御
部1564は、ステップ4tに移行する。
【0097】ステップ4tでは、再生速度制御部156
4は、cntが「0」、つまり時間差分値diffを吸
収できていないかの判定する。ここで、cntが「0」
である場合には、まだ時間差分値diffが吸収できて
いないことに相当するため、再生速度制御部1564
は、ステップ4qに移行して、時間軸圧縮伸張レートr
ateを再度算出し、時間軸圧縮伸張処理をやり直す。
【0098】一方、cntが「0」でない場合には、再
生速度制御部1564は、ステップ4uに移行して、前
フレームの時間差分値prev_diffと現フレーム
の時間差分値diffの絶対値とを比較する。
【0099】ここで、前フレームの時間差分値prev
_diffよりも現フレームの時間差分値diffの絶
対値が大きければ、再生速度制御部1564は、ステッ
プ4qに移行して、時間軸圧縮伸張レートrateを再
度算出し直す。
【0100】一方、前フレームの時間差分値prev_
diffよりも現フレームの時間差分値diffの絶対
値以下の場合には、再生速度制御部1564は、前フレ
ームまでの時間軸圧縮伸張処理による時間補正が正常に
働いていると判断し、ステップ4vに移行して、現在の
時間軸圧縮伸張レートrateで時間軸圧縮伸張処理を
継続し、cntおよびprev_diffを更新する。
【0101】次に、図6に示すようなタイムスタンプ情
報を有する音声データが受信された場合について説明す
る。図6は、タイムスタンプ情報(TS)とシステムタ
イムクロック値(STC)の関係を示したもので、この
例では、タイムスタンプ情報が40msecに相当する
音声データが欠落している。
【0102】なお、音声データのフレームサイズは16
0サンプル、サンプリング周波数8kHzであり、フレ
ーム周期は20msecである。
【0103】正常データの場合、フレームに付加される
タイムスタンプ情報の値は、20,40,60,80…
と20msec毎となり、同様にシステムタイムクロッ
ク値も20msec毎の値をとることになる。
【0104】この例では、40msecを持つデータが
エラー等により欠落しているため、システムタイムクロ
ック値が40msecの時に、タイムスタンプ情報の値
が60msecのデータを処理することになる。
【0105】前述の図4に示した音声処理部156の再
生速度制御により、時間差分値diffとして20ms
ecが検出され、ここでTH1を「5」とすると、ra
teは0.833(=20/(20+20/5))倍と
なる。
【0106】このため、時間軸圧縮伸張処理後のフレー
ムサイズは、192(=160/0.833)サンプル
と求められ、5(=TH1)フレーム処理後のシステム
タイムクロック値が160msecの時に正常タイミン
グに復帰できる、この間、再生音がなくて再生音が途切
れることはない。
【0107】なお、映像と音声が同期した早送り再生、
あるいはスロー再生を行う場合には、制御部200がS
TC処理部157に対してシステムタイムクロックの周
期を変更するよう指示することで、映像処理部155
は、フレーム再生間隔を変更し、一方、音声処理部15
6も再生速度制御部1564において定常的に時間軸圧
縮伸張処理が行うことで、映像と音声が同期し、早送り
再生、スロー再生が実現できる。
【0108】以上のように、上記構成の移動無線端末装
置では、音声処理部156において、音声データに付加
されたタイムスタンプ情報と、システムタイムクロック
の値とを比較し、その差分値に応じた時間軸圧縮伸張処
理を、復号した音声データに施して再生速度を制御し
て、アナログ音声信号に変換するようにしている。
【0109】したがって、上記構成の移動無線端末装置
よれば、音声データに付加されたタイムスタンプ情報と
システムタイムクロックの値との差分値に応じた時間軸
圧縮伸張処理を、音声データ毎に動的に行って再生速度
を制御できるので、音声データに誤りや消失が生じた
り、あるいは早送り再生やスロー再生など再生速度を可
変した場合でも、聴感上の違和感を軽減して音声再生を
行うことができる。
【0110】尚、この発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。上記実施の形態では、通信方式として
CDMA方式を例に挙げて説明したが、TDMA(Time
Division Multiple Access)方式など、他のディジタ
ル通信方式の通信装置においても適用できることはいう
までもない。その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはい
うまでもない。
【0111】
【発明の効果】以上述べたように、この発明では、音声
データに付加された時間情報と、音声データの復号に用
いる時間情報とを比較し、その差分値に応じた時間軸圧
縮伸張処理を音声データ毎に施して再生速度を制御する
ようにしている。
【0112】したがって、この発明によれば、音声デー
タに付加された時間情報と音声データの復号に用いる時
間情報との差分値に応じた時間軸圧縮伸張処理を、音声
データ毎に動的に行って再生速度を制御できるので、音
声データに誤りや消失が生じたり、あるいは早送り再生
やスロー再生など再生速度を可変した場合でも、聴感上
の違和感を軽減して音声再生を行うことが可能な移動無
線端末装置およびデータ再生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる移動無線端末装置の一実施の
形態の構成を示す回路ブロック図。
【図2】図1に示した移動無線端末装置のデータ再生部
の構成を示す回路ブロック図。
【図3】図2に示したデータ再生部の音声処理部の構成
を示す回路ブロック図。
【図4】図1に示した移動無線端末装置の音声データの
再生処理を説明するためのフローチャート。
【図5】時間軸圧縮伸張処理の概念を説明するための
図。
【図6】図3に示した音声処理部により、欠落が生じた
音声データの処理する際の一例を説明するための図。
【符号の説明】
151…多重化データバッファ 152…分離処理部 153…映像データバッファ 154…音声データバッファ 155…映像処理部 156…音声処理部 157…STC処理部 1561…復号処理部 1562…PCMデータバッファ 1563…タイムスタンプ比較処理部 1564…再生速度制御部 1565…A/D変換部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルデータを用いて音声通信を行
    うことが可能な移動無線端末装置において、 音声データ毎に付加された時間情報を検出する時間情報
    検出手段と、 この検出手段にて検出した時間情報と、音声データの復
    号に用いる時間情報との差を検出する差分情報検出手段
    と、 この差分情報検出手段の検出結果に対応する音声データ
    に対して、前記検出結果に応じた時間軸圧縮伸張処理を
    施して、再生音声の再生速度を制御する再生速度制御手
    段とを具備することを特徴とする移動無線端末装置。
  2. 【請求項2】 前記音声データは、複数の音声サンプル
    から構成されるフレームを1つの単位とし、各フレーム
    毎に前記時間情報が付加されるものであって、 前記再生速度制御手段は、前記差分情報検出手段の検出
    結果を第1のフレーム数で除算して、これにより得られ
    る1フレーム当たりの差分値に1フレーム周期を加算し
    た値で、前記フレーム周期を除算して得られる割合に相
    当する値で前記時間軸圧縮伸張処理を行うことを特徴と
    する請求項1に記載の移動無線端末装置。
  3. 【請求項3】 前記再生速度制御手段は、前記音声デー
    タのうち、前記差分情報検出手段の検出結果が予め設定
    した第2の閾値以上のものに限り、前記時間軸圧縮伸張
    処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の移動無線
    端末装置。
  4. 【請求項4】 前記再生速度制御手段は、前記音声デー
    タのうち、前記検出手段にて検出した時間情報が、音声
    データの復号に用いる時間情報に比べ、第3の閾値未満
    までの過去を示すものに限り、前記時間軸圧縮伸張処理
    を施すことを特徴とする請求項1に記載の移動無線端末
    装置。
  5. 【請求項5】 前記再生速度制御手段は、前記音声デー
    タのうち、前記検出手段にて検出した時間情報が、音声
    データの復号に用いる時間情報に比べ、第4の閾値未満
    までの未来を示すものに限り、前記時間軸圧縮伸張処理
    を施すことを特徴とする請求項1に記載の移動無線端末
    装置。
  6. 【請求項6】 前記音声データの復号に用いる時間情報
    の計時周期を制御する再生時間制御手段を備えることを
    特徴とする請求項1に記載の移動無線端末装置。
  7. 【請求項7】 ディジタル化された音声データをアナロ
    グ音声信号に再生するデータ再生装置において、 音声データ毎に付加された時間情報を検出する時間情報
    検出手段と、 この検出手段にて検出した時間情報と、音声データの復
    号に用いる時間情報との差を検出する差分情報検出手段
    と、 この差分情報検出手段の検出結果に対応する音声データ
    に対して、前記検出結果に応じた時間軸圧縮伸張処理を
    施して、再生音声の再生速度を制御する再生速度制御手
    段とを具備することを特徴とするデータ再生装置。
  8. 【請求項8】 前記音声データは、複数の音声サンプル
    から構成されるフレームを1つの単位とし、各フレーム
    毎に前記時間情報が付加されるものであって、 前記再生速度制御手段は、前記差分情報検出手段の検出
    結果を第1のフレーム数で除算して、これにより得られ
    る1フレーム当たりの差分値に1フレーム周期を加算し
    た値で、前記フレーム周期を除算して得られる割合に相
    当する値で前記時間軸圧縮伸張処理を行うことを特徴と
    する請求項7に記載のデータ再生装置。
  9. 【請求項9】 前記再生速度制御手段は、前記音声デー
    タのうち、前記差分情報検出手段の検出結果が予め設定
    した第2の閾値以上のものに限り、前記時間軸圧縮伸張
    処理を行うことを特徴とする請求項7に記載のデータ再
    生装置。
  10. 【請求項10】 前記再生速度制御手段は、前記音声デ
    ータのうち、前記検出手段にて検出した時間情報が、音
    声データの復号に用いる時間情報に比べ、第3の閾値未
    満までの過去を示すものに限り、前記時間軸圧縮伸張処
    理を施すことを特徴とする請求項7に記載のデータ再生
    装置。
  11. 【請求項11】 前記再生速度制御手段は、前記音声デ
    ータのうち、前記検出手段にて検出した時間情報が、音
    声データの復号に用いる時間情報に比べ、第4の閾値未
    満までの未来を示すものに限り、前記時間軸圧縮伸張処
    理を施すことを特徴とする請求項7に記載のデータ再生
    装置。
  12. 【請求項12】 前記音声データの復号に用いる時間情
    報の計時周期を制御する再生時間制御手段を備えること
    を特徴とする請求項7に記載のデータ再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7693398B2 (en) 2004-06-01 2010-04-06 Hitachi, Ltd. Digital information reproducing apparatus and method
WO2010100895A1 (ja) * 2009-03-06 2010-09-10 パナソニック株式会社 音声再生装置及び映像音声再生装置
JP2020053842A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 沖電気工業株式会社 通信装置、集約装置、通信システムおよび制御プログラム

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