JP2003218781A - 通信端末およびネットワーク制御装置 - Google Patents

通信端末およびネットワーク制御装置

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JP2003218781A
JP2003218781A JP2002015916A JP2002015916A JP2003218781A JP 2003218781 A JP2003218781 A JP 2003218781A JP 2002015916 A JP2002015916 A JP 2002015916A JP 2002015916 A JP2002015916 A JP 2002015916A JP 2003218781 A JP2003218781 A JP 2003218781A
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noise
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Application number
JP2002015916A
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English (en)
Inventor
Masato Nakanishi
理人 中西
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 過剰な品質での音声の出力を行ってしまうこ
とを防止して効率化を図ることを可能とする。 【解決手段】 背景雑音検出部10により背景雑音につ
いての雑音レベルを検出する。制御部11は、雑音レベ
ルにも基づいて復号レベルを決定する。制御部11は、
このように決定した復号レベルでのAMR復号を圧縮伸
長処理部4に行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声を圧縮符号化
して伝送する通信システムにて用いられる通信端末およ
びネットワーク制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音声通信システムでは通信回線の有効利
用と音声情報の品質とを両立するために、例えば音声符
号化の符号化レートの変更や音声符号化方式の切り替え
等を行っている。そしてこの切り替えは従来、送信端末
のマイク等から入力される音声の状態やシステム内の通
信回線の混雑状況等に基づいて行われている。
【0003】例えば、端末に入力された音声データに話
者の音声などの有意な情報が含まれているならば、高い
符号化レートによる符号化を行うことで高品質な音声の
伝送を行う。これに対して、有意な情報が含まれない場
合には、符号化レートを低下させるか、あるいは情報送
信を止めることで通信回線の有効利用を図る。
【0004】あるいは、ネットワーク側で通信回線の混
雑状況を監視しておき、通信回線に余裕があるときには
高い符号化レートによる符号化を端末に行わせることで
高品質な音声の伝送を実現する。これに対して、通信回
線に余裕がないときには符号化レートを低下させるか、
あるいは情報送信を止めることで通信回線の有効利用を
図る。
【0005】これらのいずれの場合でも従来は、端末は
音声データを受信したならば、その音声データから再生
可能な最高品質の音声を再生するべく復号処理などを行
っている。そして、可能な限り高品質な音声を出力する
ようにしている。
【0006】ところが、端末の周囲の雑音状況が好まし
くない状況下においては、音声の聞き取り易さは音圧に
よりよるところが大きく、高品質な音質はあまり必要と
されない場合がある。しかしながら従来は、音声が出力
される環境を考慮することなく可能な範囲で最も高品質
な音声を端末にて出力可能なようにしていたために無駄
があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来は、
音声の出力が行われる環境を考慮することなく音声の品
質の決定を行っていたために、端末にて出力する音声の
品質が過剰となる場合があり、無駄が生じているという
不具合があった。
【0008】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、過剰な品質で
の音声の出力を行ってしまうことを防止して効率化を図
ることを可能とする通信端末およびネットワーク制御装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明は、通信端末の周囲の雑音状況に基づいて、
その通信端末での復号レベルまたはその通信端末の通信
相手である通信端末での符号化レベルを変更するように
した。
【0010】このような手段を講じたことにより、例え
ば通信端末の周囲の雑音状況が良い状況下では比較的高
い復号レベルまたは符号化レベルを用いることで高品質
を実現しつつ、通信端末の周囲の雑音状況が悪く、出力
する音声に高品質が必要ないような状況下では復号レベ
ルまたは符号化レベルを低下させることが可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明のい
くつかの実施形態につき説明する。
【0012】(第1の実施形態)図1は本発明の第1実
施形態に係る携帯電話機の要部構成を示す機能ブロック
図である。
【0013】図1に示すように本実施形態の携帯電話機
は、アンテナ1、無線部2、CDMA信号処理部3、圧
縮伸長処理部4、PCM符号処理部5、通話部6、ユー
ザインタフェース部7、記憶部8、タイミング回路9、
背景雑音検出部10および制御部11を有している。無
線部2はさらに、アンテナ共用器(DUP)2a、受信
回路(RX)2b、周波数シンセサイザ(SYN)2c
および送信回路(TX)2dを有する。通話部6はさら
に、受話増幅器6a、スピーカ6b、マイクロホン6c
および送話増幅器6dを有する。ユーザインタフェース
部7はさらに、入力部7aおよび表示部7bを有する。
【0014】図示しない基地局から送信された無線信号
は、アンテナ1で受信されたのち無線部2に入力され
る。無線部2では、上記無線信号をアンテナ共用器2a
を介して受信回路2bに入力し、周波数シンセサイザ2
cから出力された受信局部発振信号と受信回路2bにて
ミキシングして中間周波信号に周波数変換する。なお、
上記周波数シンセサイザ2cから発生される受信局部発
振信号の周波数は、制御部11から出力される制御信号
によって設定される。
【0015】上記受信中間周波信号はCDMA信号処理
部3に入力される。CDMA信号処理部3では、上記受
信中間周波信号を先ず受信チャネルに割り当てられた拡
散符号により逆拡散処理し、続いて例えばQPSK(Qu
adrature Phase Shift Keying)変調方式に対応する直
交復調を行う。そしてこの変換された復調データを圧縮
伸長処理部4に入力する。
【0016】圧縮伸長処理部4は、上記CDMA信号処
理部3から出力された復調データに対し、制御部11か
ら通知される受信データレートに応じた伸長処理を施し
たのち、ビタビ復号などを用いた復号処理、AMR(Ad
aptive Multi Rate)の復号および誤り訂正復号処理を
行って、ベースバンドの受信音声データまたは受信パケ
ットデータを再生する。そして、受信音声データはPC
M符号処理部5へ、また電子メールなどの受信パケット
データは制御部11へそれぞれ出力する。
【0017】PCM符号処理部5は、圧縮伸長処理部4
から出力された受信音声ディジタルデータをPCM復号
してアナログ受話信号を出力する。このアナログ受話信
号は、通話部6の受話増幅器6aで増幅されたのちスピ
ーカ6bより拡声出力される。
【0018】一方、通話部6のマイクロホン6cに入力
された話者の入力音声信号は、送話増幅器6dにより適
正レベルまで増幅されたのち、PCM符号処理部5へと
与えられる。そして入力音声信号は、PCM符号処理部
5にてPCM符号化処理が施され、送信音声データとし
て圧縮伸長処理部4に入力される。また、制御部11に
おいて作成された電子メールやチャットのメッセージデ
ータなどのパケットデータは、制御部11から圧縮伸長
処理部4に入力される。
【0019】圧縮伸長処理部4は、PCM符号処理部5
から出力された送信音声データより入力音声成分をその
重要度に応じて複数クラスの送信音声データに分離す
る。そして圧縮伸長処理部4は、各送信音声データのエ
ネルギー量を検出し、この検出結果に基づいておのおの
のデータレートを決定する。そして、上記各送信音声デ
ータを上記データレートに応じたフォーマットの信号に
AMRにより圧縮し、さらに例えば畳み込み符号化によ
る誤り訂正符号化処理を施したのちCDMA信号処理部
3へ出力する。これに対し、パケットデータ送信時に
は、制御部11から出力された送信パケットデータに対
し例えばTurbo符号化により誤り訂正符号化処理を施し
てCDMA信号処理部3へ出力する。
【0020】CDMA信号処理部3は、上記圧縮伸長処
理部4から個々に与えられる各種伝送チャネルの送信デ
ータを多重化する。さらにこの多重化後の送信データに
より搬送波信号を例えばQPSK変調し、この変調され
た搬送波信号に対して、送信チャネルごとに割り当てら
れたPN符号を用いてスペクトラム拡散処理を施す。そ
して、これにより拡散符号化された送信信号を無線部2
の送信回路2dへ出力する。
【0021】送信回路2dは、上記拡散符号化された送
信信号を、周波数シンセサイザ2cから発生される送信
局部発振信号と合成して無線周波信号に周波数変換す
る。そして、送信回路2dは、制御部11により通知さ
れる送信データレートに基づいて、上記無線周波信号の
有効部分だけを高周波増幅し、送信無線周波信号として
出力する。この送信回路2dから出力された送信無線周
波信号は、アンテナ共用器2aを介してアンテナ1に供
給され、このアンテナ1から接続中の基地局へ向けて送
信される。
【0022】ユーザインタフェース部7の入力部7aに
は、ダイヤルキーや発信キー、電源キー、終了キー、音
量調節キー、モード指定キーなどのキー群が設けられて
いる。そしてこの入力部7aは、これらのキーの押下に
よるユーザ指示を入力する。また表示部7bには、LC
D表示器やLEDランプが設けられている。LCD表示
器には、通信相手の端末の電話番号や自端末の動作状態
をはじめ、WEBサイトからのダウンロード情報、送受
信メールあるいはチャット画面などが表示される。また
LEDランプは、図示しないバッテリのDischarge状態
を表示するために使用される。
【0023】記憶部8は、例えばフラッシュメモリなど
を用いてなり、各種の設定情報、各種の受信データ、あ
るいは本装置で作成された各種の送信データなど、さま
ざまなデータを記憶保持する。
【0024】タイミング回路9は、所定速度の基準クロ
ックを発生する。タイミング回路9は、発生した基準ク
ロックを制御部11をはじめ動作クロックを必要とする
端末内の各回路部に供給する。
【0025】背景雑音検出部10は、マイクロホン6c
への入力音声における背景雑音のレベルを、PCM符号
処理部5によりPCM符号化された送信音声データに基
づいて周知の処理により検出する。そして背景雑音検出
部10は、検出した雑音レベルを制御部11へと通知す
る。
【0026】制御部11は、例えばプロセッサを主体と
してなり、ソフトウェア処理により各部の制御処理を行
うことで、携帯電話機としての動作を実現する。また制
御部11はソフトウェア処理を実行することで、例えば
音声通話機能などのような携帯電話機における周知の一
般的な機能を実現するための制御手段としての他に、復
号レベル決定部11aおよび復号制御部11bとして動
作する。
【0027】ここで復号レベル決定部11aは、背景雑
音検出部10から通知される雑音レベルに基づいて圧縮
伸長処理部4でAMR復号のレベル(以下、復号レベル
と称する)を決定する。また復号制御部11bは、復号
レベル決定部11aにより決定された復号レベルでのA
MR復号を行うように圧縮伸長処理部4を制御する。
【0028】次に以上のように構成された携帯電話機の
動作につき説明する。なお、音声通話機能などのような
携帯電話機における一般的な機能を実現するための処理
は従来と同様であるのでその説明は省略する。そしてこ
こでは、スピーカ6bより拡声出力する受話音声の品質
を周囲雑音の状況に応じて変化させるための動作につき
詳しく説明する。
【0029】音声通話を行う状態にあるときにおいて制
御部11は、図2に示すような復号レベル制御を所定の
時間間隔で繰り返し実行する。
【0030】復号レベル制御において制御部11はま
ず、背景雑音検出部10より出力される雑音レベルを取
得する(ステップST1a)。背景雑音検出部10は、
マイクロホン6cへの入力音声における背景雑音のレベ
ルを、PCM符号処理部5によりPCM符号化された送
信音声データに基づいて検出している。マイクロホン6
cへの入力音声における背景雑音のレベルは、現在にお
ける当該携帯電話機の周囲の雑音状況を示している。
【0031】そこで制御部11は、ステップST1aで
取得した雑音レベルが所定の閾値以上であるか否かを確
認する(ステップST1b)。ここで雑音レベルが閾値
以上であることを確認したならば制御部11は、復号レ
ベルを低レベルに決定する(ステップST1c)。すな
わち、雑音レベルが比較的高いとき、つまり周囲の雑音
状況が比較的悪いときには、制御部11は復号レベルを
低レベルに決定する。しかし雑音レベルが閾値未満であ
ることを確認したならば制御部11は、復号レベルを高
レベルに決定する(ステップST1d)。すなわち、雑
音レベルが比較的低いとき、つまり周囲の雑音状況が比
較的良いときには、制御部11は復号レベルを低レベル
に決定する。
【0032】このようにしてステップST1cまたはス
テップST1dで復号レベルを決定したならば制御部1
1は、その決定した復号レベルを圧縮伸長処理部4に設
定する(ステップST1e)。そしてこれをもって制御
部11は、復号レベル制御を終了する。
【0033】さて圧縮伸長処理部4は、音声通話状態に
おいては、CDMA信号処理部3から出力された復調デ
ータに対し、伸長処理、ビタビ復号処理、AMR復号あ
るいは誤り訂正復号処理を行ってベースバンドの受信音
声データを再生する。圧縮伸長処理部4はこの際、復号
レベルとして高レベルが設定されているならば、伝送さ
れてきたデータのAMR符号の符号化レベルに応じたレ
ベルでAMR復号を行う。従ってこのときには、伝送さ
れてきたデータから再生可能な最高品質の音声に応じた
PCMデータが得られることになる。そして、このよう
に得られたPCMデータに基づく音声がスピーカ6bか
ら拡声出力されるから、その出力音声は伝送されてきた
データから再生可能な最高品質の音声となる。
【0034】しかしながら圧縮伸長処理部4は、復号レ
ベルとして低レベルが設定されているならば、伝送され
てきたデータから再生可能な品質に拘わらずに、最低レ
ベルでAMR復号を行う。従ってこのときには、伝送さ
れてきたデータから再生可能な品質に拘わらずに最低品
質の音声に応じたPCMデータが得られることになる。
そして、このように得られたPCMデータに基づく音声
がスピーカ6bから拡声出力されるから、その出力音声
は最低品質の音声となる。
【0035】以上のように本実施形態によれば、背景雑
音のレベルが閾値以上となるほどに周囲の雑音状況が悪
い状況下では、最低レベルでAMR復号を実行する。周
囲の雑音状況が悪いときには、出力音声の品質の違いに
よる聞き取り易さの変化は小さいので、上述のように品
質を低下させても通話の妨げにはならない。そして本実
施形態では、AMR復号のレベルを低下させることによ
り、圧縮伸長処理部4での処理を簡略化することがで
き、これにより圧縮伸長処理部4での消費電力の低減を
図ることが可能である。
【0036】そして、復号レベル制御は所定の時間間隔
で繰り返し実行されるから、復号レベルの決定は所定の
時間間隔で行われる。この結果、移動などにともなって
雑音状況が変化しても、新しい雑音状況に基づいて復号
レベルの再設定が行われるから、常に適切な復号レベル
によるAMR復号を行うことが可能である。
【0037】なお、復号レベルの決定の際に用いる閾値
は、例えばスピーカ6bの音響特性や人間の聴覚特性な
どを考慮して適切に設定しておく。
【0038】(第2の実施形態)図3は本発明の第2実
施形態に係る移動通信システムの全体構成を示す図であ
る。
【0039】この図に示すように本実施形態の移動通信
システムでは、複数の無線基地局(BS)21が分散配
置されている。これらの各無線基地局21は、多数の携
帯電話機22のうちで自己の無線範囲内に位置している
ものとの間に無線コネクションを設定する。また各無線
基地局21は、複数の交換局を接続してなる移動交換局
網23を介して互いに、あるいは別の通信網と接続され
ている。
【0040】携帯電話機22は、上記無線コネクション
により無線基地局21に必要に応じて接続され、無線基
地局21や移動交換局網23を介しての通信を行う。
【0041】ネットワーク制御装置24は移動交換局網
23に接続されていて、携帯電話機22による通信を可
能とするための各種の制御処理を行う。ネットワーク制
御装置24はコンピュータを主体として構成されてい
て、ソフトウェア処理を行うことで、交換制御などのよ
うな周知の制御処理を行う処理部としての他に、雑音レ
ベル通知受け部24a、復号レベル決定部24bおよび
復号レベル通知部24cとして動作する。
【0042】ここで雑音レベル通知受け部24aは、携
帯電話機22からの雑音レベルの通知を受け付ける。復
号レベル決定部24bは、雑音レベル通知受け部24a
により受け付けられた通知に示された雑音レベルに基づ
いて復号レベルを決定する。そして復号レベル通知部2
4cは、復号レベル決定部24bにより決定された復号
レベルを、その決定の際に参照した通知を行った携帯電
話機に対して通知する。
【0043】図4は携帯電話機22の要部構成を示す機
能ブロック図である。なお、図1と同一部分には同一符
号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0044】図4に示すように本実施形態の携帯電話機
22は、アンテナ1、無線部2、CDMA信号処理部
3、圧縮伸長処理部4、PCM符号処理部5、通話部
6、ユーザインタフェース部7、記憶部8、タイミング
回路9、背景雑音検出部10および制御部12を有して
いる。
【0045】すなわち本実施形態における携帯電話機2
2は、前記第1実施形態の携帯電話機における制御部1
1に代えて制御部12を設けている。
【0046】制御部12は、例えばプロセッサを主体と
してなり、ソフトウェア処理により各部の制御処理を行
うことで、携帯電話機としての動作を実現する。また制
御部12はソフトウェア処理を実行することで、例えば
音声通話機能などのような携帯電話機における周知の一
般的な機能を実現するための制御手段としての他に、雑
音レベル通知部12a、復号レベル通知受け部12bお
よび復号制御部12cとして動作する。
【0047】ここで雑音レベル通知部12aは、背景雑
音検出部10から通知される雑音レベルをネットワーク
制御装置24へと通知する。復号レベル通知受け部12
bは、ネットワーク制御装置24からの復号レベルの通
知を受け付ける。そして復号制御部12cは、復号レベ
ル通知受け部12bにより受け付けられた通知に示され
た復号レベルでのAMR復号を行うように圧縮伸長処理
部4を制御する。
【0048】次に以上のように構成された移動通信シス
テムの動作につき説明する。なお、携帯電話機22によ
る通信などのような一般的な機能を実現するための処理
は従来と同様であるのでその説明は省略する。そしてこ
こでは、携帯電話機22にてスピーカ6bより拡声出力
する受話音声の品質をその携帯電話機の周囲雑音の状況
に応じて変化させるための動作につき詳しく説明する。
【0049】音声通話を行う状態にあるときにおいて携
帯電話機22の制御部12は、図4に示すような復号レ
ベル制御を所定の時間間隔で繰り返し実行する。
【0050】復号レベル制御において制御部12はま
ず、背景雑音検出部10より出力される雑音レベルを取
得する(ステップST2a)。そして制御部12は、こ
こで取得した雑音レベルを、例えば制御チャネルを介し
てネットワーク制御装置24へと通知する(ステップS
T2b)。
【0051】このような雑音レベルの通知がなされると
ネットワーク制御装置24は、図5に示すような復号レ
ベル決定処理を開始する。
【0052】この復号レベル決定処理においてネットワ
ーク制御装置24はまず、雑音レベルの通知を受け付け
る(ステップST3a)。続いてネットワーク制御装置
24は、その通知に示された雑音レベルが所定の閾値以
上であるか否かを確認する(ステップST3b)。ここ
で雑音レベルが閾値以上であることを確認したならばネ
ットワーク制御装置24は、復号レベルを低レベルに決
定する(ステップST3c)。すなわち、雑音レベルが
比較的高いとき、つまり周囲の雑音状況が比較的悪いと
きには、ネットワーク制御装置24は復号レベルを低レ
ベルに決定する。しかし雑音レベルが閾値未満であるこ
とを確認したならばネットワーク制御装置24は、復号
レベルを高レベルに決定する(ステップST3d)。す
なわち、雑音レベルが比較的低いとき、つまり周囲の雑
音状況が比較的良いときには、ネットワーク制御装置2
4は復号レベルを低レベルに決定する。
【0053】このようにしてステップST3cまたはス
テップST3dで復号レベルを決定したならば制御部1
2は、その決定した復号レベルを、ステップST3aで
受け付けた通知を行った携帯電話機22に対して通知す
る(ステップST3e)。そしてこれをもってネットワ
ーク制御装置24は、復号レベル決定処理を終了する。
【0054】さて携帯電話機22において制御部12
は、ステップST2bにて雑音レベルの通知を行ったな
らば、復号レベルの通知がなされるのを待ち受ける。そ
して上述のようにネットワーク制御装置24から復号レ
ベルの通知がなされたならば制御部12は、その通知を
受け付ける(ステップST2c)。
【0055】続いて制御部12は、その通知に示された
復号レベルを圧縮伸長処理部4に設定する(ステップS
T2d)。そしてこれをもって制御部12は、復号レベ
ル制御を終了する。
【0056】以上のように本実施形態によれば、ネット
ワーク制御装置24が各携帯電話機22の復号レベルを
おのおの携帯電話機から通知される雑音レベルに応じて
決定し、その復号レベルを各携帯電話機22に通知す
る。携帯電話機22では、ネットワーク制御装置24か
ら通知される復号レベルでAMR復号を行う。
【0057】従って、前述の第1実施形態と同様の効果
を達成することが可能である。
【0058】(第3の実施形態)図6は本発明の第3実
施形態に係る移動通信システムの全体構成を示す図であ
る。なお、図3と同一部分には同一符号を付し、その詳
細な説明は省略する。
【0059】この図に示すように本実施形態の移動通信
システムは、複数の無線基地局21、移動交換局網2
3、多数の携帯電話機25およびネットワーク制御装置
26を含む。
【0060】すなわち本実施形態の移動通信システム
は、前記第2実施形態の移動通信システムにおける携帯
電話機22に代えて携帯電話機25を備え、またネット
ワーク制御装置24に代えてネットワーク制御装置26
を備えている。
【0061】ネットワーク制御装置26は移動交換局網
23に接続されていて、携帯電話機25による通信を可
能とするための各種の制御処理を行う。ネットワーク制
御装置26はコンピュータを主体として構成されてい
て、ソフトウェア処理を行うことで、交換制御などのよ
うな周知の制御処理を行う処理部としての他に、雑音レ
ベル通知受け部26aおよび雑音レベル通知部26bと
して動作する。
【0062】ここで雑音レベル通知受け部26aは、携
帯電話機25からの雑音レベルの通知を受け付ける。ま
た雑音レベル通知部26bは、雑音レベル通知受け部2
4aにより受け付けられた通知に示された雑音レベル
を、その通知を行った携帯電話機25の通信相手である
携帯電話機25に対して通知する。
【0063】携帯電話機25は、無線コネクションによ
り無線基地局21に必要に応じて接続され、無線基地局
21や移動交換局網23を介しての通信を行う。
【0064】図7は携帯電話機25の要部構成を示す機
能ブロック図である。なお、図1と同一部分には同一符
号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0065】図7に示すように本実施形態の携帯電話機
25は、アンテナ1、無線部2、CDMA信号処理部
3、圧縮伸長処理部4、PCM符号処理部5、通話部
6、ユーザインタフェース部7、記憶部8、タイミング
回路9、背景雑音検出部10および制御部13を有して
いる。
【0066】すなわち本実施形態における携帯電話機2
2は、前記第1実施形態の携帯電話機における制御部1
1に代えて制御部13を設けている。
【0067】制御部13は、例えばプロセッサを主体と
してなり、ソフトウェア処理により各部の制御処理を行
うことで、携帯電話機としての動作を実現する。また制
御部13はソフトウェア処理を実行することで、例えば
音声通話機能などのような携帯電話機における周知の一
般的な機能を実現するための制御手段としての他に、雑
音レベル通知部13a、雑音レベル通知受け部13b、
符号化レベル決定部13cおよび符号化制御部13dと
して動作する。
【0068】ここで雑音レベル通知部13aは、背景雑
音検出部10から通知される雑音レベルをネットワーク
制御装置26へと通知する。雑音レベル通知受け部13
bは、通信相手である携帯電話機25における雑音レベ
ルについてネットワーク制御装置26からなされる通知
を受け付ける。符号化レベル決定部13cは、雑音レベ
ル通知受け部13bにより受け付けられた通知に示され
た雑音レベルに基づいてAMR符号化のレベル(以下、
符号化レベルと称する)を決定する。そして符号化制御
部13dは、符号化レベル決定部13cにより決定され
た符号化レベルでのAMR符号化を行うように圧縮伸長
処理部4を制御する。
【0069】次に以上のように構成された移動通信シス
テムの動作につき説明する。なお、携帯電話機25によ
る通信などのような一般的な機能を実現するための処理
は従来と同様であるのでその説明は省略する。そしてこ
こでは、携帯電話機25にてスピーカ6bより拡声出力
する受話音声の品質をその携帯電話機の周囲雑音の状況
に応じて変化させるための動作につき詳しく説明する。
【0070】なおここでは、互いに音声通話を行う状態
にある2台の携帯電話機25の一方を第1端末と称し、
他方を第2端末と称することとする。また、第1端末に
おける制御部13を第1制御部13と称し、また第2端
末における制御部13を第2制御部13と称することと
する。
【0071】音声通話を行う状態にあるときにおいて第
1端末の第1制御部13は、図8に示すような雑音レベ
ル通知処理を所定の時間間隔で繰り返し実行する。
【0072】雑音レベル通知処理において第1制御部1
3はまず、背景雑音検出部10より出力される雑音レベ
ルを取得する(ステップST4a)。そして第1制御部
13は、ここで取得した雑音レベルを、例えば制御チャ
ネルを介してネットワーク制御装置26へと通知する
(ステップST4b)。第1制御部13は、これをもっ
て雑音レベル通知処理を終了する。
【0073】第1端末からのこのような雑音レベルの通
知がなされるとネットワーク制御装置26は、図8に示
すような雑音レベル通知処理を実行する。
【0074】雑音レベル通知処理においてネットワーク
制御装置26はまず、第1端末からなされる通知を受け
付ける(ステップST5a)。そしてネットワーク制御
装置26は、ここで受け付けた通知に示される雑音レベ
ルを、例えば制御チャネルを介して第2端末へと通知す
る(ステップST5b)。ネットワーク制御装置26
は、これをもって雑音レベル通知処理を終了する。
【0075】ネットワーク制御装置26からのこのよう
な雑音レベルの通知がなされると第2端末の第2制御部
13は、図8に示すような符号化制御を開始する。
【0076】この符号化制御において第2制御部13は
まず、雑音レベルの通知を受け付ける(ステップST6
a)。続いて第2制御部13は、その通知に示された雑
音レベルが所定の閾値以上であるか否かを確認する(ス
テップST6b)。ここで雑音レベルが閾値以上である
ことを確認したならば第2制御部13は、符号化レベル
を低レベルに決定する(ステップST6c)。すなわ
ち、相手端末の周囲の雑音レベルが比較的高いとき、つ
まり相手端末の周囲の雑音状況が比較的悪いときには、
第2制御部13は符号化レベルを低レベルに決定する。
しかし雑音レベルが閾値未満であることを確認したなら
ば第2制御部13は、符号化レベルを高レベルに決定す
る(ステップST6d)。すなわち、相手端末の周囲の
雑音レベルが比較的低いとき、つまり相手端末の周囲の
雑音状況が比較的良いときには、第2制御部13は符号
化レベルを低レベルに決定する。
【0077】このようにしてステップST6cまたはス
テップST6dで符号化レベルを決定したならば第2制
御部13は、その決定した符号化レベルを圧縮伸長処理
部4に設定する(ステップST6e)。そしてこれをも
って第2制御部13は、符号化制御を終了する。
【0078】さて第2端末の圧縮伸長処理部4は、音声
通話状態においては、PCM符号処理部5から出力され
た送信音声データに対し、AMR符号化あるいは畳み込
み符号化などを行う。圧縮伸長処理部4はこの際、符号
化レベルとして高レベルが設定されているならば、例え
ば送信音声データの状態などにより定まる符号化レベル
でAMR符号化を行う。しかしながら圧縮伸長処理部4
は、復号レベルとして低レベルが設定されているなら
ば、最低レベルでAMR符号化を行う。
【0079】一方、第1端末の圧縮伸長処理部4は、伝
送されてきたデータのAMR符号の符号化レベルに応じ
たレベルでAMR復号を行う。従って第2端末にて決定
された符号化レベルに応じてスピーカ6bからの出力音
声の品質が変化する。
【0080】以上のように本実施形態によれば、第2端
末では、相手端末である第1端末の周囲の雑音状況が悪
い状況下では、最低レベルでAMR符号化を実行する。
周囲の雑音状況が悪いときには、出力音声の品質の違い
による聞き取り易さの変化は小さいので、上述のように
品質を低下させても通話の妨げにはならない。そして本
実施形態では、AMR符号化のレベルを低下させること
により、AMR符号化に関する圧縮伸長処理部4での処
理を簡略化することができ、これにより圧縮伸長処理部
4での消費電力の低減を図ることが可能である。また、
AMR符号化のレベルを低下させることにより、伝送す
るデータのレートが低下するために、回線の占有度を低
下させることができ、回線の有効利用を図ることが可能
となる。
【0081】また第1端末においても、到来するデータ
のAMR符号化のレベルが低下されていれば、それに応
じた低レベルでのAMR復号を行えばよいので、AMR
復号に関する圧縮伸長処理部4での処理を簡略化するこ
とができ、これにより圧縮伸長処理部4での消費電力の
低減を図ることが可能である。
【0082】そして、雑音レベル通知処理および符号化
制御は所定の時間間隔で繰り返し実行されるから、符号
化レベルの決定は所定の時間間隔で行われる。この結
果、移動などにともなって第1端末の雑音状況が変化し
ても、新しい雑音状況に基づいて復号レベルの再設定が
行われるから、常に適切な復号レベルによるAMR復号
を行うことが可能である。
【0083】なお、以上では第1端末の周囲の雑音状況
に応じての第2端末での符号化レベルの制御について説
明したが、第2端末の周囲の雑音状況に応じての第1端
末での符号化レベルの制御を同様にして行っても良い。
【0084】(第4の実施形態)図9は本発明の第4実
施形態に係る移動通信システムの全体構成を示す図であ
る。なお、図3と同一部分には同一符号を付し、その詳
細な説明は省略する。
【0085】この図に示すように本実施形態の移動通信
システムは、複数の無線基地局21、移動交換局網2
3、多数の携帯電話機27およびネットワーク制御装置
28を含む。
【0086】すなわち本実施形態の移動通信システム
は、前記第2実施形態の移動通信システムにおける携帯
電話機22に代えて携帯電話機27を備え、またネット
ワーク制御装置24に代えてネットワーク制御装置28
を備えている。
【0087】ネットワーク制御装置28は移動交換局網
23に接続されていて、携帯電話機27による通信を可
能とするための各種の制御処理を行う。ネットワーク制
御装置28はコンピュータを主体として構成されてい
て、ソフトウェア処理を行うことで、交換制御などのよ
うな周知の制御処理を行う処理部としての他に、雑音レ
ベル通知受け部28a、符号化レベル決定部28bおよ
び符号化レベル通知部28cとして動作する。
【0088】ここで雑音レベル通知受け部28aは、携
帯電話機27からの雑音レベルの通知を受け付ける。符
号化レベル決定部28bは、雑音レベル通知受け部28
aにより受け付けられた通知に示された雑音レベルに基
づいて、その通知を行った携帯電話機27の通信相手で
の符号化レベルを決定する。また符号化レベル通知部2
8cは、符号化レベル決定部28bにより決定された符
号化レベルを前記雑音レベルの通知を行った携帯電話機
27の通信相手である携帯電話機27に対して通知す
る。
【0089】携帯電話機27は、無線コネクションによ
り無線基地局21に必要に応じて接続され、無線基地局
21や移動交換局網23を介しての通信を行う。
【0090】図10は携帯電話機27の要部構成を示す
機能ブロック図である。なお、図1と同一部分には同一
符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0091】図10に示すように本実施形態の携帯電話
機27は、アンテナ1、無線部2、CDMA信号処理部
3、圧縮伸長処理部4、PCM符号処理部5、通話部
6、ユーザインタフェース部7、記憶部8、タイミング
回路9、背景雑音検出部10および制御部14を有して
いる。
【0092】すなわち本実施形態における携帯電話機2
2は、前記第1実施形態の携帯電話機における制御部1
1に代えて制御部14を設けている。
【0093】制御部14は、例えばプロセッサを主体と
してなり、ソフトウェア処理により各部の制御処理を行
うことで、携帯電話機としての動作を実現する。また制
御部14はソフトウェア処理を実行することで、例えば
音声通話機能などのような携帯電話機における周知の一
般的な機能を実現するための制御手段としての他に、雑
音レベル通知部14a、符号化レベル通知受け部14b
および符号化制御部14cとして動作する。
【0094】ここで雑音レベル通知部14aは、背景雑
音検出部10から通知される雑音レベルをネットワーク
制御装置28へと通知する。符号化レベル通知受け部1
4bは、ネットワーク制御装置28からの符号化レベル
の通知を受け付ける。そして符号化制御部14cは、符
号化レベル通知受け部14bにより受け付けられた通知
に示されている符号化レベルでのAMR符号化を行うよ
うに圧縮伸長処理部4を制御する。
【0095】次に以上のように構成された移動通信シス
テムの動作につき説明する。なお、携帯電話機27によ
る通信などのような一般的な機能を実現するための処理
は従来と同様であるのでその説明は省略する。そしてこ
こでは、携帯電話機27にてスピーカ6bより拡声出力
する受話音声の品質をその携帯電話機の周囲雑音の状況
に応じて変化させるための動作につき詳しく説明する。
【0096】なおここでは、互いに音声通話を行う状態
にある2台の携帯電話機27の一方を第1端末と称し、
他方を第2端末と称することとする。また、第1端末に
おける制御部14を第1制御部14と称し、また第2端
末における制御部14を第2制御部14と称することと
する。
【0097】音声通話を行う状態にあるときにおいて第
1端末の第1制御部14は、図11に示すような雑音レ
ベル通知処理を所定の時間間隔で繰り返し実行する。
【0098】雑音レベル通知処理において第1制御部1
4はまず、背景雑音検出部10より出力される雑音レベ
ルを取得する(ステップST7a)。そして第1制御部
14は、ここで取得した雑音レベルを、例えば制御チャ
ネルを介してネットワーク制御装置28へと通知する
(ステップST7b)。第1制御部14は、これをもっ
て雑音レベル通知処理を終了する。
【0099】第1端末からのこのような雑音レベルの通
知がなされるとネットワーク制御装置28は、図11に
示すような符号化レベル決定処理を実行する。
【0100】符号化レベル決定処理においてネットワー
ク制御装置28はまず、第1端末からの雑音レベルの通
知を受け付ける(ステップST8a)。続いてネットワ
ーク制御装置28は、その通知に示された雑音レベルが
所定の閾値以上であるか否かを確認する(ステップST
8b)。ここで雑音レベルが閾値以上であることを確認
したならばネットワーク制御装置28は、符号化レベル
を低レベルに決定する(ステップST8c)。すなわ
ち、第1端末の周囲の雑音レベルが比較的高いとき、つ
まり第1端末の周囲の雑音状況が比較的悪いときには、
ネットワーク制御装置28は符号化レベルを低レベルに
決定する。しかし雑音レベルが閾値未満であることを確
認したならばネットワーク制御装置28は、符号化レベ
ルを高レベルに決定する(ステップST8d)。すなわ
ち、第1端末の周囲の雑音レベルが比較的低いとき、つ
まり第1端末の周囲の雑音状況が比較的良いときには、
ネットワーク制御装置28は符号化レベルを低レベルに
決定する。
【0101】このようにしてステップST8cまたはス
テップST8dで符号化レベルを決定したならばネット
ワーク制御装置28は、その決定した符号化レベルを第
2端末に対して通知する(ステップST8e)。そして
これをもって、ネットワーク制御装置28は符号化レベ
ル決定処理を終了する。
【0102】ネットワーク制御装置28からのこのよう
な符号化レベルの通知がなされると第2端末の第2制御
部14は、図11に示すような符号化制御を開始する。
【0103】この符号化制御において第2制御部14は
まず、符号化レベルの通知を受け付ける(ステップST
9a)。続いて第2制御部14は、その通知に示された
符号化レベルを圧縮伸長処理部4に設定する(ステップ
ST9b)。そしてこれをもって第2制御部14は、符
号化制御を終了する。
【0104】以上のように本実施形態によれば、第1端
末の周囲の雑音状況に応じての第2端末での符号化レベ
ルがネットワーク制御装置28にて決定され、第2端末
ではこのようにネットワーク制御装置28にて決定され
た符号化レベルでAMR符号化したデータを第1端末へ
と送信する。
【0105】従って、前述の第3実施形態と同様な効果
を得ることが可能である。
【0106】また本実施形態によれば、符号化レベルの
決定をいずれの携帯電話機27でも行う必要がないの
で、携帯電話機27の処理負担を軽減することが可能で
ある。
【0107】さらに本実施形態によれば、ネットワーク
側で回線の混雑状況などのような条件に基づいて伝送レ
ートの制御を行う必要がある場合には、伝送レートの決
定の条件の1つに雑音レベルを加えることで適切な伝送
レートの制御を行うことが可能となる。
【0108】なお、以上では第1端末の周囲の雑音状況
に応じての第2端末での符号化レベルの制御について説
明したが、第2端末の周囲の雑音状況に応じての第1端
末での符号化レベルの制御を同様にして行っても良い。
【0109】(第5の実施形態)図12は本発明の第5
実施形態に係る移動通信システムの全体構成を示す図で
ある。なお、図3と同一部分には同一符号を付し、その
詳細な説明は省略する。
【0110】この図に示すように本実施形態の移動通信
システムは、複数の無線基地局21、移動交換局網2
3、多数の携帯電話機29およびネットワーク制御装置
30を含む。
【0111】すなわち本実施形態の移動通信システム
は、前記第2実施形態の移動通信システムにおける携帯
電話機22に代えて携帯電話機29を備え、またネット
ワーク制御装置24に代えてネットワーク制御装置30
を備えている。
【0112】ネットワーク制御装置30は移動交換局網
23に接続されていて、携帯電話機29による通信を可
能とするための各種の制御処理を行う。ネットワーク制
御装置30はコンピュータを主体として構成されてい
て、ソフトウェア処理を行うことで、交換制御などのよ
うな周知の制御処理を行う処理部としての他に、符号化
レベル通知受け部30aおよび符号化レベル通知部30
bとして動作する。
【0113】ここで符号化レベル通知受け部30aは、
携帯電話機29からの符号化レベルの通知を受け付け
る。また符号化レベル通知部30bは、符号化レベル通
知受け部30aにより受け付けられた通知に示されてい
る符号化レベルをその通知を行った携帯電話機29の通
信相手である携帯電話機29に対して通知する。
【0114】携帯電話機29は、無線コネクションによ
り無線基地局21に必要に応じて接続され、無線基地局
21や移動交換局網23を介しての通信を行う。
【0115】図13は携帯電話機29の要部構成を示す
機能ブロック図である。なお、図1と同一部分には同一
符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0116】図13に示すように本実施形態の携帯電話
機29は、アンテナ1、無線部2、CDMA信号処理部
3、圧縮伸長処理部4、PCM符号処理部5、通話部
6、ユーザインタフェース部7、記憶部8、タイミング
回路9、背景雑音検出部10および制御部15を有して
いる。
【0117】すなわち本実施形態における携帯電話機2
2は、前記第1実施形態の携帯電話機における制御部1
1に代えて制御部15を設けている。
【0118】制御部15は、例えばプロセッサを主体と
してなり、ソフトウェア処理により各部の制御処理を行
うことで、携帯電話機としての動作を実現する。また制
御部15はソフトウェア処理を実行することで、例えば
音声通話機能などのような携帯電話機における周知の一
般的な機能を実現するための制御手段としての他に、符
号化レベル決定部15a、符号化レベル通知部15b、
符号化レベル通知受け部15cおよび符号化制御部15
dとして動作する。
【0119】ここで符号化レベル決定部15aは、背景
雑音検出部10から通知される雑音レベルに基づいて符
号化レベルを決定する。符号化レベル通知部15bは、
符号化レベル決定部15aにより決定された符号化レベ
ルをネットワーク制御装置30へと通知する。符号化レ
ベル通知受け部15cは、ネットワーク制御装置30か
らの符号化レベルの通知を受け付ける。そして符号化制
御部15dは、符号化レベル通知受け部15cにより受
け付けられた通知に示されている符号化レベルでのAM
R符号化を行うように圧縮伸長処理部4を制御する。
【0120】次に以上のように構成された移動通信シス
テムの動作につき説明する。なお、携帯電話機29によ
る通信などのような一般的な機能を実現するための処理
は従来と同様であるのでその説明は省略する。そしてこ
こでは、携帯電話機29にてスピーカ6bより拡声出力
する受話音声の品質をその携帯電話機の周囲雑音の状況
に応じて変化させるための動作につき詳しく説明する。
【0121】なおここでは、互いに音声通話を行う状態
にある2台の携帯電話機29の一方を第1端末と称し、
他方を第2端末と称することとする。また、第1端末に
おける制御部15を第1制御部15と称し、また第2端
末における制御部15を第2制御部15と称することと
する。
【0122】音声通話を行う状態にあるときにおいて第
1端末の第1制御部15は、図14に示すような符号化
レベル決定処理を所定の時間間隔で繰り返し実行する。
【0123】符号化レベル決定処理において第1制御部
15はまず、背景雑音検出部10より出力される雑音レ
ベルを取得する(ステップST10a)。そして第1制
御部15は、ここで取得した雑音レベルが所定の閾値以
上であるか否かを確認する(ステップST10b)。こ
こで雑音レベルが閾値以上であることを確認したならば
第1制御部15は、符号化レベルを低レベルに決定する
(ステップST10c)。すなわち、自端末の周囲の雑
音レベルが比較的高いとき、つまり自端末の周囲の雑音
状況が比較的悪いときには、第1制御部15は符号化レ
ベルを低レベルに決定する。しかし雑音レベルが閾値未
満であることを確認したならば第1制御部15は、符号
化レベルを高レベルに決定する(ステップST10
d)。すなわち、自端末の周囲の雑音レベルが比較的低
いとき、つまり自端末の周囲の雑音状況が比較的良いと
きには、第1制御部15は符号化レベルを低レベルに決
定する。
【0124】このようにしてステップST10cまたは
ステップST10dで符号化レベルを決定したならば第
1制御部15は、その決定した符号化レベルをネットワ
ーク制御装置30に対して通知する(ステップST10
e)。そしてこれをもって、第1制御部15は符号化レ
ベル決定処理を終了する。
【0125】第1端末からのこのような符号化レベルの
通知がなされるとネットワーク制御装置30は、図14
に示すような符号化レベル通知処理を実行する。
【0126】符号化レベル通知処理においてネットワー
ク制御装置30はまず、第1端末からなされる通知を受
け付ける(ステップST11a)。そしてネットワーク
制御装置30は、ここで受け付けた通知に示される符号
化レベルを、例えば制御チャネルを介して第2端末へと
通知する(ステップST11b)。ネットワーク制御装
置30は、これをもって雑音レベル通知処理を終了す
る。
【0127】ネットワーク制御装置30からのこのよう
な符号化レベルの通知がなされると第2端末の第2制御
部15は、図14に示すような符号化制御を開始する。
【0128】この符号化制御において第2制御部15は
まず、符号化レベルの通知を受け付ける(ステップST
12a)。続いて第2制御部15は、その通知に示され
た符号化レベルを圧縮伸長処理部4に設定する(ステッ
プST12b)。そしてこれをもって第2制御部15
は、符号化制御を終了する。
【0129】以上のように本実施形態によれば、第1端
末の周囲の雑音状況に応じての第2端末での符号化レベ
ルの決定が第1端末にてなされ、第2端末ではこのよう
に第1端末にて決定された符号化レベルでAMR符号化
したデータを第1端末へと送信する。
【0130】従って、前述の第4実施形態と同様な効果
を得ることが可能である。
【0131】また本実施形態によれば、第2端末におけ
るAMR符号化に関しての符号化レベルの決定を第1端
末により決定するので、符号化レベルを音声を出力する
側の事情により決定することが可能である。これによ
り、例えば雑音状況が悪い状況でも高品質な音声の出力
を要求するような場合に常に符号化レベルを高レベルに
設定するなどのように、符号化レベルの決定の基準を音
声を出力する側の事情により変更することも可能とな
る。
【0132】なお、以上では第1端末の周囲の雑音状況
に応じての第2端末での符号化レベルの制御について説
明したが、第2端末の周囲の雑音状況に応じての第1端
末での符号化レベルの制御を同様にして行っても良い。
【0133】(第6の実施形態)図15は本発明の第6
実施形態に係る携帯電話機の要部構成を示す機能ブロッ
ク図である。なお、図1と同一部分には同一符号を付
し、その詳細な説明は省略する。
【0134】図15に示すように本実施形態の携帯電話
機は、アンテナ1、無線部2、CDMA信号処理部3、
圧縮伸長処理部4、PCM符号処理部5、通話部6、ユ
ーザインタフェース部7、記憶部8、タイミング回路
9、背景雑音検出部10および制御部16を有してい
る。
【0135】すなわち本実施形態における携帯電話機2
2は、前記第1実施形態の携帯電話機における制御部1
1に代えて制御部16を設けている。
【0136】制御部16は、例えばプロセッサを主体と
してなり、ソフトウェア処理により各部の制御処理を行
うことで、携帯電話機としての動作を実現する。また制
御部16はソフトウェア処理を実行することで、例えば
音声通話機能などのような携帯電話機における周知の一
般的な機能を実現するための制御手段としての他に、符
号化レベル決定部16a、符号化レベル通知部16b、
符号化レベル通知受け部16cおよび符号化制御部16
dとして動作する。
【0137】ここで符号化レベル決定部16aは、背景
雑音検出部10から通知される雑音レベルに基づいて符
号化レベルを決定する。符号化レベル通知部16bは、
符号化レベル決定部16aにより決定された符号化レベ
ルを通信相手の携帯電話機へと通知する。符号化レベル
通知受け部16cは、通信相手の携帯電話機からの符号
化レベルの通知を受け付ける。そして符号化制御部16
dは、符号化レベル通知受け部16cにより受け付けら
れた通知に示されている符号化レベルでのAMR符号化
を行うように圧縮伸長処理部4を制御する。
【0138】次に以上のように構成された移動通信シス
テムの動作につき説明する。なお、携帯電話機による通
信などのような一般的な機能を実現するための処理は従
来と同様であるのでその説明は省略する。そしてここで
は、携帯電話機にてスピーカ6bより拡声出力する受話
音声の品質をその携帯電話機の周囲雑音の状況に応じて
変化させるための動作につき詳しく説明する。
【0139】なおここでは、互いに音声通話を行う状態
にある2台の携帯電話機の一方を第1端末と称し、他方
を第2端末と称することとする。また、第1端末におけ
る制御部16を第1制御部16と称し、また第2端末に
おける制御部16を第2制御部16と称することとす
る。
【0140】音声通話を行う状態にあるときにおいて第
1端末の第1制御部16は、図16に示すような符号化
レベル決定処理を所定の時間間隔で繰り返し実行する。
【0141】符号化レベル決定処理において第1制御部
16はまず、背景雑音検出部10より出力される雑音レ
ベルを取得する(ステップST13a)。そして第1制
御部16は、ここで取得した雑音レベルが所定の閾値以
上であるか否かを確認する(ステップST13b)。こ
こで雑音レベルが閾値以上であることを確認したならば
第1制御部16は、符号化レベルを低レベルに決定する
(ステップST13c)。すなわち、自端末の周囲の雑
音レベルが比較的高いとき、つまり自端末の周囲の雑音
状況が比較的悪いときには、第1制御部16は符号化レ
ベルを低レベルに決定する。しかし雑音レベルが閾値未
満であることを確認したならば第1制御部16は、符号
化レベルを高レベルに決定する(ステップST13
d)。すなわち、自端末の周囲の雑音レベルが比較的低
いとき、つまり自端末の周囲の雑音状況が比較的良いと
きには、第1制御部16は符号化レベルを低レベルに決
定する。
【0142】このようにしてステップST13cまたは
ステップST13dで符号化レベルを決定したならば第
1制御部16は、その決定した符号化レベルを通信相手
の携帯電話機に対して通知する(ステップST13
e)。そしてこれをもって、第1制御部16は符号化レ
ベル決定処理を終了する。
【0143】第1端末からのこのような符号化レベルの
通知がなされると第2端末の第2制御部16は、図16
に示すような符号化制御を開始する。
【0144】この符号化制御において第2制御部16は
まず、符号化レベルの通知を受け付ける(ステップST
14a)。続いて第2制御部16は、その通知に示され
た符号化レベルを圧縮伸長処理部4に設定する(ステッ
プST14b)。そしてこれをもって第2制御部16
は、符号化制御を終了する。
【0145】以上のように本実施形態によれば、前述の
第5実施形態と同様に、第1端末の周囲の雑音状況に応
じての第2端末での符号化レベルの決定が第1端末にて
なされ、第2端末ではこのように第1端末にて決定され
た符号化レベルでAMR符号化したデータを第1端末へ
と送信する。従って、前述の第4実施形態および第5実
施形態と同様な効果が得られる。
【0146】ただし本実施形態においては前述の第5実
施形態と異なり、ネットワーク制御装置を介することな
しに第1端末から第2端末へと符号化レベルを通知す
る。従って本実施形態は、音声データなどの通話時に伝
送されるデータの伝送を妨げることなく携帯電話機どう
しの間での符号化レベルの通知を行えるように通信規格
を定め、符号化レベル通知部16bおよび符号化レベル
通知受け部16cはこの通信規格に準じて符号化レベル
の通知を行うようにしなければならない。
【0147】しかしながら、端末レベルで処理を完結す
ることが可能であるので、ネットワーク側は既存の構成
をそのまま使用することが可能である。また、例えばP
HS(Personal Handyphone System)におけるトランシ
ーバモードのようにネットワークを介することなく端末
どうしで直接的に通信する場合にも適用が可能である。
【0148】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではない。例えば前記第1実施形態および第2実
施形態では、復号レベルとして低レベルが決定されてい
るときにおけるAMR復号のレベルを一定としている
が、具体的なAMR復号のレベルは適宜変更が可能であ
る。例えば伝送されてきたデータにおけるAMR符号の
符号化レベルから一定割合で低下させたレベルでAMR
復号を行うこととしても良い。
【0149】前記第2実施形態では、復号レベルの決定
をネットワーク制御装置24にて行うようにしている
が、通信相手の携帯電話機へと雑音レベルを通知し、こ
の携帯電話機にて復号レベルを決定することとしても良
い。そしてこの場合、2つの携帯電話機の間での雑音レ
ベルおよび復号レベルの通知は、直接的に行うようにし
ても良いし、あるいはネットワーク制御装置が仲介して
行うようにしても良い。
【0150】前記第3実施形態では、第1端末から第2
端末への雑音レベルの通知をネットワーク制御装置26
が仲介して行うようにしているが、ネットワーク制御装
置26を介することなしに直接的に行うようにしても良
い。
【0151】前記各実施形態では、送話音声を入力する
ためのマイクロホン6cからの入力音声信号における背
景雑音のレベルとして周囲の雑音状況を検出することと
しているが、例えば周囲雑音の入力用のマイクロホンを
マイクロホン6cとは別に備え、このマイクロホンで得
られる信号に基づいて周囲の雑音状況を検出するなどの
ように周囲の雑音状況の検出方法は任意であって良い。
【0152】前記各実施形態では、背景雑音検出部10
はPCMデータからディジタル処理により背景雑音の検
出を行うこととしているが、PCM符号化される前のア
ナログ信号に対するアナログ処理により行うことも可能
である。
【0153】前記各実施形態では、復号レベルまたは符
号化レベルの決定を音声通話中に周期的に繰り返し行う
ようにしているが、例えば音声通話の開始時のみなどの
ような他のタイミングで行うようにしても良い。
【0154】前記各実施形態では、音声通話の場合の受
話音声の出力品質を変化させる例を示しているが、音楽
データなどをダウンロードして再生する場合などにも各
発明の適用が可能である。
【0155】前記各実施形態では、復号レベルまたは符
号化レベルを2段階のみとしているが、3段階以上とし
ても良い。
【0156】前記各実施形態では、復号レベルまたは符
号化レベルとして低レベルが決定されているときにおけ
るAMR復号またはAMR符号化のレベルを最低レベル
としているが、少し高いレベルとしても良い。
【0157】前記各実施形態では、圧縮符号化にAMR
を用いる例を示しているが、符号化レベルまたは復号レ
ベルを変化することが可能な他の方式を用いる場合にも
本発明の適用が可能である。あるいは、データレートが
異なる複数種類の符号化方式を選択的に使用することで
符号化レベルを変化させる場合にも本発明の適用が可能
である。
【0158】さらに前記各実施形態では、本発明に係る
通信端末を携帯電話機に適用した例を示しているが、他
の種類の移動通信端末にも適用が可能である。さらに
は、有線で通信を行う通信端末にも本発明の適用が可能
である。
【0159】このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形実施が可能である。
【0160】
【発明の効果】本発明によれば、通信端末の周囲の雑音
状況に基づいて、その通信端末での復号レベルまたはそ
の通信端末の通信相手である通信端末での符号化レベル
を変更するようにしたので、過剰な品質での音声の出力
を行ってしまうことを防止して効率化を図ることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る携帯電話機の要部
構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の第1実施形態における復号レベル制御
のフローチャート。
【図3】本発明の第2実施形態に係る移動通信システム
の全体構成を示す図・
【図4】図3中の携帯電話機22の要部構成を示す機能
ブロック図。
【図5】本発明の第2実施形態における復号レベル制御
および復号レベル決定処理のフローチャート。
【図6】本発明の第3実施形態に係る移動通信システム
の全体構成を示す図。
【図7】図6中の携帯電話機25の要部構成を示す機能
ブロック図。
【図8】本発明の第3実施形態における雑音レベル通知
処理および符号化制御のフローチャート。
【図9】本発明の第4実施形態に係る移動通信システム
の全体構成を示す図。
【図10】図9中の携帯電話機27の要部構成を示す機
能ブロック図。
【図11】本発明の第4実施形態における雑音レベル通
知処理、符号化レベル決定処理および符号化制御のフロ
ーチャート。
【図12】本発明の第5実施形態に係る移動通信システ
ムの全体構成を示す図。
【図13】図12中の携帯電話機29の要部構成を示す
機能ブロック図。
【図14】本発明の第5実施形態における符号化レベル
決定処理、符号化レベル通知処理および符号化制御のフ
ローチャート。
【図15】本発明の第6実施形態に係る携帯電話機の要
部構成を示す機能ブロック図。
【図16】本発明の第6実施形態における符号化レベル
決定処理および符号化制御のフローチャート。
【符号の説明】
1…アンテナ 2…無線部 3…信号処理部 4…圧縮伸長処理部 5…符号処理部 6…通話部 7…ユーザインタフェース部 8…記憶部 9…タイミング回路 10…背景雑音検出部 11,12,13,14,15,16…制御部 21…無線基地局 22,25,27,29…携帯電話機 23…移動交換局網 24,26,28,30…ネットワーク制御装置 11a,24b…復号レベル決定部 11b,12c…復号制御部 12a,13a,14a,26b…雑音レベル通知部 12b…復号レベル通知受け部 13b,24a,26a,28a,30a…雑音レベル
通知受け部 13c,15a,16a,28b…符号化レベル決定部 13d,14c,15d,16d…符号化制御部 14b,15c,16c…符号化レベル通知受け部 15b、16b,28c,30b…符号化レベル通知部 24c…復号レベル通知部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮符号化された音声データを受信し、
    その音声データが示す音声を再生する通信端末におい
    て、 復号後の音声データが示す音声の品質がそれぞれ異なる
    複数レベルで前記圧縮符号を復号することが可能な復号
    手段と、 周囲の雑音状況を検出する雑音検出手段と、 この雑音検出手段により検出された雑音状況に基づいて
    前記復号手段での復号のレベルを決定する復号レベル決
    定手段と、 この復号レベル決定手段により決定されたレベルでの復
    号を行うよう前記復号手段を制御する復号制御手段とを
    具備したことを特徴とする通信端末。
  2. 【請求項2】 圧縮符号化された音声データを通信ネッ
    トワークを介して受信し、その音声データが示す音声を
    再生する通信端末において、 復号後の音声データが示す音声の品質がそれぞれ異なる
    複数レベルで前記圧縮符号を復号することが可能な復号
    手段と、 周囲の雑音状況を検出する雑音検出手段と、 この雑音検出手段により検出された雑音状況を所定の復
    号レベル決定装置に対して通知する雑音状況通知手段
    と、 前記復号レベル決定装置からの通知を受け付ける通知受
    け手段と、 この通知受け手段により受け付けられた通知に示される
    レベルでの復号を行うよう前記復号手段を制御する復号
    制御手段とを具備したことを特徴とする通信端末。
  3. 【請求項3】 通信ネットワークの制御を行うネットワ
    ーク制御装置において、 通信端末からその通信端末の周囲の雑音状況の通知を受
    ける通知受け手段と、 この通知受け手段により受けられた通知に示された雑音
    状況に基づいて前記通信端末で圧縮符号を復号するレベ
    ルを決定する復号レベル決定手段と、 この復号レベル決定手段により決定されたレベルを前記
    通信端末へと通知する復号レベル通知手段とを具備した
    ことを特徴とするネットワーク制御装置。
  4. 【請求項4】 圧縮符号化した音声データを相手端末へ
    と送信する通信端末において、 相手端末からその相手端末の周囲の雑音状況の通知を受
    ける通知受け手段と、 この通知受け手段により受けられた通知に示された雑音
    状況に基づいて前記相手端末で前記圧縮符号を復号する
    レベルを決定する復号レベル決定手段と、 この復号レベル決定手段により決定されたレベルを前記
    相手端末へと通知する復号レベル通知手段とを具備した
    ことを特徴とする通信端末。
  5. 【請求項5】 圧縮符号化された音声データを相手端末
    へと送信する通信端末において、 復号後の音声データが示す音声の品質がそれぞれ異なる
    複数レベルで音声データを圧縮符号化することが可能な
    符号化手段と、 相手端末の周囲の雑音状況の通知を受ける通知受け手段
    と、 この通知受け手段により受けられた通知に示された雑音
    状況に基づいて前記符号化のレベルを決定する符号化レ
    ベル決定手段と、 この符号化レベル決定手段により決定されたレベルでの
    符号化を行うよう前記符号化手段を制御する符号化制御
    手段とを具備したことを特徴とする通信端末。
  6. 【請求項6】 圧縮符号化された音声データを通信ネッ
    トワークを介して受信し、その音声データが示す音声を
    再生する通信端末において、 復号後の音声データが示す音声の品質がそれぞれ異なる
    複数レベルの圧縮符号をそれぞれ復号することが可能な
    復号手段と、 周囲の雑音状況を検出する雑音検出手段と、 この雑音検出手段により検出された雑音状況を相手端末
    へと通知する雑音状況通知手段とを具備したことを特徴
    とする通信端末。
  7. 【請求項7】 圧縮符号化された音声データを通信ネッ
    トワークを介して受信し、その音声データが示す音声を
    再生する通信端末において、 復号後の音声データが示す音声の品質がそれぞれ異なる
    複数レベルの圧縮符号をそれぞれ復号することが可能な
    復号手段と、 周囲の雑音状況を検出する雑音検出手段と、 この雑音検出手段により検出された雑音状況を前記通信
    ネットワークを制御するネットワーク制御装置へと通知
    する雑音状況通知手段とを具備したことを特徴とする通
    信端末。
  8. 【請求項8】 通信ネットワークの制御を行うネットワ
    ーク制御装置において、 通信端末からその通信端末の周囲の雑音状況の通知を受
    ける通知受け手段と、 この通知受け手段により受けられた通知を行った通信端
    末の相手端末に対して前記通知に示された雑音状況を通
    知する雑音状況通知手段とを具備したことを特徴とする
    ネットワーク制御装置。
  9. 【請求項9】 通信ネットワークの制御を行うネットワ
    ーク制御装置において、 通信端末からその通信端末の周囲の雑音状況の通知を受
    ける通知受け手段と、 この通知受け手段により受けられた通知に示された雑音
    状況に基づいて圧縮符号のレベルを決定する符号化レベ
    ル決定手段と、 この符号化レベル決定手段により決定された圧縮符号の
    レベルを前記通知を行った通信端末の相手端末に対して
    通知する符号化レベル通知手段とを具備したことを特徴
    とするネットワーク制御装置。
  10. 【請求項10】 圧縮符号化された音声データを通信ネ
    ットワークを介して受信し、その音声データが示す音声
    を再生する通信端末において、 復号後の音声データが示す音声の品質がそれぞれ異なる
    複数レベルの圧縮符号をそれぞれ復号することが可能な
    復号手段と、 周囲の雑音状況を検出する雑音検出手段と、 この雑音検出手段により検出された雑音状況に基づいて
    前記圧縮符号のレベルを決定する符号化レベル決定手段
    と、 この符号化レベル決定手段により決定された圧縮符号の
    レベルを前記通信ネットワークを制御するネットワーク
    制御装置へと通知するレベル通知手段とを具備したこと
    を特徴とする通信端末。
  11. 【請求項11】 通信ネットワークの制御を行うネット
    ワーク制御装置において、 通信端末からその通信端末にて決定された圧縮符号のレ
    ベルの通知を受ける通知受け手段と、 この通知受け手段により受けられた通知に基づいて定ま
    る圧縮符号のレベルを前記通知を行った通信端末の相手
    端末に対して通知する符号化レベル通知手段とを具備し
    たことを特徴とするネットワーク制御装置。
  12. 【請求項12】 圧縮符号化された音声データを受信
    し、その音声データが示す音声を再生する通信端末にお
    いて、 復号後の音声データが示す音声の品質がそれぞれ異なる
    複数レベルの圧縮符号をそれぞれ復号することが可能な
    復号手段と、 周囲の雑音状況を検出する雑音検出手段と、 この雑音検出手段により検出された雑音状況に基づいて
    前記圧縮符号のレベルを決定する符号化レベル決定手段
    と、 この符号化レベル決定手段により決定された圧縮符号の
    レベルを相手端末へと通知するレベル通知手段とを具備
    したことを特徴とする通信端末。
  13. 【請求項13】 圧縮符号化された音声データを相手端
    末へと送信する通信端末において、 復号後の音声データが示す音声の品質がそれぞれ異なる
    複数レベルで音声データを圧縮符号化することが可能な
    符号化手段と、 相手端末から圧縮符号のレベルの通知を受ける通知受け
    手段と、 この通知受け手段により受けられた通知に示されたレベ
    ルでの符号化を行うよう前記符号化手段を制御する符号
    化制御手段とを具備したことを特徴とする通信端末。
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