JP2003289047A - 窒化物系iii−v族化合物半導体の成長方法、半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents
窒化物系iii−v族化合物半導体の成長方法、半導体装置の製造方法および半導体装置Info
- Publication number
- JP2003289047A JP2003289047A JP2003108074A JP2003108074A JP2003289047A JP 2003289047 A JP2003289047 A JP 2003289047A JP 2003108074 A JP2003108074 A JP 2003108074A JP 2003108074 A JP2003108074 A JP 2003108074A JP 2003289047 A JP2003289047 A JP 2003289047A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- nitride
- substrate
- compound semiconductor
- growth mask
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
Links
Landscapes
- Semiconductor Lasers (AREA)
- Led Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低結晶欠陥密度の高品質の単結晶の窒化物系
III−V族化合物半導体を成長させることができる窒
化物系III−V族化合物半導体の成長方法、この成長
方法を用いて製造される半導体装置およびその製造方法
を提供する。 【解決手段】 基板上に成長マスクを形成し、この成長
マスクを用いて基板上に窒化物系III−V族化合物半
導体を選択成長させる場合に、成長マスクとして、少な
くとも最表面が窒化物からなり、かつ、幅が4.8μm
以下のストライプ形状の多層膜を用いる。成長マスク
は、酸化膜とその上の窒化膜とからなるもの、金属膜と
その上の窒化膜とからなるもの、酸化膜とその上の窒化
物および酸化物からなる膜とその上の窒化膜とからなる
もの、第1の金属膜とその上の第2の金属膜とその上の
窒化膜とからなるものなどである。
III−V族化合物半導体を成長させることができる窒
化物系III−V族化合物半導体の成長方法、この成長
方法を用いて製造される半導体装置およびその製造方法
を提供する。 【解決手段】 基板上に成長マスクを形成し、この成長
マスクを用いて基板上に窒化物系III−V族化合物半
導体を選択成長させる場合に、成長マスクとして、少な
くとも最表面が窒化物からなり、かつ、幅が4.8μm
以下のストライプ形状の多層膜を用いる。成長マスク
は、酸化膜とその上の窒化膜とからなるもの、金属膜と
その上の窒化膜とからなるもの、酸化膜とその上の窒化
物および酸化物からなる膜とその上の窒化膜とからなる
もの、第1の金属膜とその上の第2の金属膜とその上の
窒化膜とからなるものなどである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、窒化物系III
−V族化合物半導体の成長方法、半導体装置の製造方法
および半導体装置に関し、特に、窒化物系III−V族
化合物半導体を用いた半導体レーザや発光ダイオードあ
るいは電子走行素子に適用して好適なものである。
−V族化合物半導体の成長方法、半導体装置の製造方法
および半導体装置に関し、特に、窒化物系III−V族
化合物半導体を用いた半導体レーザや発光ダイオードあ
るいは電子走行素子に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】GaN系半導体は直接遷移半導体であ
り、その禁制帯幅は1.9eVから6.2eVに亘って
おり、可視領域から紫外線領域におよぶ発光が可能な発
光素子の実現が可能であることから、近年注目を集めて
おり、その開発が活発に進められている。また、このG
aN系半導体は、FETなどの電子走行素子の材料とし
ても大きな可能性を持っている。すなわち、GaNの飽
和電子速度は約2.5×107 cm/sとSi、GaA
sおよびSiCに比べて大きく、また、破壊電界は約5
×106 V/cmとダイヤモンドに次ぐ大きさを持って
いる。このような理由により、GaN系半導体は、高周
波、高温、大電力用電子走行素子の材料として大きな可
能性を持つことが予想されてきた。
り、その禁制帯幅は1.9eVから6.2eVに亘って
おり、可視領域から紫外線領域におよぶ発光が可能な発
光素子の実現が可能であることから、近年注目を集めて
おり、その開発が活発に進められている。また、このG
aN系半導体は、FETなどの電子走行素子の材料とし
ても大きな可能性を持っている。すなわち、GaNの飽
和電子速度は約2.5×107 cm/sとSi、GaA
sおよびSiCに比べて大きく、また、破壊電界は約5
×106 V/cmとダイヤモンドに次ぐ大きさを持って
いる。このような理由により、GaN系半導体は、高周
波、高温、大電力用電子走行素子の材料として大きな可
能性を持つことが予想されてきた。
【0003】これらの半導体素子は、一般に、基板上に
成長させたGaN系半導体により構成されている。この
ため、これらの半導体素子の性能を保持しかつ向上させ
るためには、GaN系半導体の結晶性が大きく影響を及
ぼす。ところが、このGaN系半導体の成長用基板とし
ては、GaNとの格子整合性が良い適当な基板がないた
め、主にサファイア基板が用いられているが、GaNと
の格子不整合は非常に大きい。
成長させたGaN系半導体により構成されている。この
ため、これらの半導体素子の性能を保持しかつ向上させ
るためには、GaN系半導体の結晶性が大きく影響を及
ぼす。ところが、このGaN系半導体の成長用基板とし
ては、GaNとの格子整合性が良い適当な基板がないた
め、主にサファイア基板が用いられているが、GaNと
の格子不整合は非常に大きい。
【0004】このように基板との格子整合性が悪いこと
は、その上に成長させるGaN系半導体層の結晶性に対
する影響も大きく、GaN系半導体層中に結晶欠陥を発
生する大きな要因になる。
は、その上に成長させるGaN系半導体層の結晶性に対
する影響も大きく、GaN系半導体層中に結晶欠陥を発
生する大きな要因になる。
【0005】従来は、この結晶欠陥の発生を抑えるため
に、サファイア基板上に低温でGaNまたはAlNから
なるバッファ層を成長させ、基板温度を1000℃前後
に上昇させて再結晶化させた後、その上にGaN系半導
体を成長させることにより、GaN系半導体の品質の向
上を図っている(例えば、Appl.Phys.Lett.48(1986)35
3, Jpn.J.Appl.Phys.30(1991)L1705)。
に、サファイア基板上に低温でGaNまたはAlNから
なるバッファ層を成長させ、基板温度を1000℃前後
に上昇させて再結晶化させた後、その上にGaN系半導
体を成長させることにより、GaN系半導体の品質の向
上を図っている(例えば、Appl.Phys.Lett.48(1986)35
3, Jpn.J.Appl.Phys.30(1991)L1705)。
【0006】しかしながら、この方法を用いても、結晶
欠陥の低減には限界があり、欠陥(特に貫通転位)密度
は108 〜1010cm-2程度と極めて高い。
欠陥の低減には限界があり、欠陥(特に貫通転位)密度
は108 〜1010cm-2程度と極めて高い。
【0007】そこで、この欠陥密度を低減させるため
に、従来GaAsなどのIII−V族化合物半導体の選
択成長に用いられてきた基板上にGaN層を成長させ、
その上に酸化シリコン膜などの絶縁膜を用いた帯状のマ
スクを〈11−20〉方向に延長させて、ある一定間隔
に配置し、その上にハイドライド気相成長(HVPE)
法によりGaN層の選択成長を行うことが報告されてい
る(例えば、Jpn.J.Appl.Phys.36(1997)L899) 。これに
よれば、貫通転位密度を6×107 cm-2程度まで減少
させることができる。
に、従来GaAsなどのIII−V族化合物半導体の選
択成長に用いられてきた基板上にGaN層を成長させ、
その上に酸化シリコン膜などの絶縁膜を用いた帯状のマ
スクを〈11−20〉方向に延長させて、ある一定間隔
に配置し、その上にハイドライド気相成長(HVPE)
法によりGaN層の選択成長を行うことが報告されてい
る(例えば、Jpn.J.Appl.Phys.36(1997)L899) 。これに
よれば、貫通転位密度を6×107 cm-2程度まで減少
させることができる。
【0008】また、そのほかにも、基板上に延在方向が
上記の例とは90°異なるマスクを形成して選択成長を
行い、その選択成長膜の上に半導体発光素子構造を作製
した例もある。例えば、サファイア基板上に有機金属化
学気相成長(MOCVD)法によりGaN層を成長さ
せ、その上に酸化シリコンからなる帯状のマスクを〈1
−100〉方向に延長させて、所定の間隔で配置し、そ
の上にMOCVD法によりGaN層を成長させ、さらに
発光素子構造を形成している(Appl.Phys.Lett.72(199
8)211, Jpn.J.Appl.Phys.36(1997)L899) 。これらの報
告によれば、貫通転位密度を1×107 cm-2程度まで
減少させることができる。この場合、上部に作製した半
導体レーザの寿命が1000時間以上になることが確認
されている。
上記の例とは90°異なるマスクを形成して選択成長を
行い、その選択成長膜の上に半導体発光素子構造を作製
した例もある。例えば、サファイア基板上に有機金属化
学気相成長(MOCVD)法によりGaN層を成長さ
せ、その上に酸化シリコンからなる帯状のマスクを〈1
−100〉方向に延長させて、所定の間隔で配置し、そ
の上にMOCVD法によりGaN層を成長させ、さらに
発光素子構造を形成している(Appl.Phys.Lett.72(199
8)211, Jpn.J.Appl.Phys.36(1997)L899) 。これらの報
告によれば、貫通転位密度を1×107 cm-2程度まで
減少させることができる。この場合、上部に作製した半
導体レーザの寿命が1000時間以上になることが確認
されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者が独自に得た知見によれば、上述の従来の成長方法で
得られるGaN系半導体層には、基板との界面近傍に結
晶欠陥が多く残されており、欠陥密度の低減はまだ不十
分であるという問題があった。
者が独自に得た知見によれば、上述の従来の成長方法で
得られるGaN系半導体層には、基板との界面近傍に結
晶欠陥が多く残されており、欠陥密度の低減はまだ不十
分であるという問題があった。
【0010】したがって、この発明の目的は、低結晶欠
陥密度の高品質の単結晶の窒化物系III−V族化合物
半導体を成長させることができる窒化物系III−V族
化合物半導体の成長方法、この成長方法を用いて製造さ
れる半導体装置およびその製造方法を提供することにあ
る。
陥密度の高品質の単結晶の窒化物系III−V族化合物
半導体を成長させることができる窒化物系III−V族
化合物半導体の成長方法、この成長方法を用いて製造さ
れる半導体装置およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来技術が
有する上述の課題を解決すべく、鋭意検討を行った。以
下にその概要について説明する。
有する上述の課題を解決すべく、鋭意検討を行った。以
下にその概要について説明する。
【0012】図1および図2は、c面サファイア基板上
にSiO2 からなる帯状のマスクを〈1−100〉方向
に延長させて、所定の間隔で配置し、その上にMOCV
D法によりGaN層を成長させた試料を作製し、その試
料にそれぞれマスクに対して水平方向からX線を入射し
た場合(図3参照)およびマスクに対して垂直方向から
X線を入射した場合(図4参照)におけるX線回折スペ
クトルの測定結果を示す。
にSiO2 からなる帯状のマスクを〈1−100〉方向
に延長させて、所定の間隔で配置し、その上にMOCV
D法によりGaN層を成長させた試料を作製し、その試
料にそれぞれマスクに対して水平方向からX線を入射し
た場合(図3参照)およびマスクに対して垂直方向から
X線を入射した場合(図4参照)におけるX線回折スペ
クトルの測定結果を示す。
【0013】図1および図2より、X線がマスクに対し
て平行方向から入射した場合には単峰性を示すのに、X
線がマスクに対して垂直方向から入射した場合にはc軸
の結晶軸の傾きが多峰性を示すことを確認することがで
きる。透過型電子顕微鏡(TEM)による解析結果か
ら、図5に示すように、選択成長を行うためのマスク上
とマスクのない部分との3箇所の縦方向の結晶軸がずれ
ていることが判明した。なお、図5中、マスク上の結晶
軸の傾きは、この場合に限定されない。
て平行方向から入射した場合には単峰性を示すのに、X
線がマスクに対して垂直方向から入射した場合にはc軸
の結晶軸の傾きが多峰性を示すことを確認することがで
きる。透過型電子顕微鏡(TEM)による解析結果か
ら、図5に示すように、選択成長を行うためのマスク上
とマスクのない部分との3箇所の縦方向の結晶軸がずれ
ていることが判明した。なお、図5中、マスク上の結晶
軸の傾きは、この場合に限定されない。
【0014】選択成長膜に結晶軸の傾きが存在する場
合、特に上記に示したように不連続な変化がある場合に
は、その界面において転位などの格子欠陥が導入されて
いることが考えられる。実際にTEM観察において転位
が観測され、このような欠陥の導入はこの上に作製する
半導体レーザの素子特性を低下させる要因となり得る。
合、特に上記に示したように不連続な変化がある場合に
は、その界面において転位などの格子欠陥が導入されて
いることが考えられる。実際にTEM観察において転位
が観測され、このような欠陥の導入はこの上に作製する
半導体レーザの素子特性を低下させる要因となり得る。
【0015】本発明者は、種々検討を行った結果、選択
成長用のマスク上に成長する膜の結晶軸の傾きを抑える
には、マスクの最表面を窒化物で構成することが有効で
あることを見い出した。
成長用のマスク上に成長する膜の結晶軸の傾きを抑える
には、マスクの最表面を窒化物で構成することが有効で
あることを見い出した。
【0016】図6および図7は、c面サファイア基板上
に、SiO2 膜上にSiN膜を積層したSiN/SiO
2 膜からなる帯状のマスクを〈1−100〉方向に延長
させて、所定の間隔で配置し、その上にMOCVD法に
よりGaN層を成長させた試料を作製し、その試料にそ
れぞれマスクに対して平行方向およびマスクに対して垂
直方向からX線を入射した場合におけるX線回折スペク
トルの測定結果を示す。
に、SiO2 膜上にSiN膜を積層したSiN/SiO
2 膜からなる帯状のマスクを〈1−100〉方向に延長
させて、所定の間隔で配置し、その上にMOCVD法に
よりGaN層を成長させた試料を作製し、その試料にそ
れぞれマスクに対して平行方向およびマスクに対して垂
直方向からX線を入射した場合におけるX線回折スペク
トルの測定結果を示す。
【0017】図6および図7より、最表面がSiNのマ
スクを用いた選択成長では、マスクに対して平行方向お
よび垂直方向ともに、結晶軸の傾きを示すピークが単峰
になっていることを確認することができる。さらに、測
定範囲内での結晶軸の傾きのばらつきを示す半値幅(F
WHM)も減少していることを確認することができ、こ
の選択成長膜の結晶性の高さを示している。
スクを用いた選択成長では、マスクに対して平行方向お
よび垂直方向ともに、結晶軸の傾きを示すピークが単峰
になっていることを確認することができる。さらに、測
定範囲内での結晶軸の傾きのばらつきを示す半値幅(F
WHM)も減少していることを確認することができ、こ
の選択成長膜の結晶性の高さを示している。
【0018】これは、図5に示すように選択成長膜の結
晶軸が、領域毎に変化しているのではなく、図8に示す
ように、選択成長膜全体に亘って縦方向の結晶軸がそろ
って均質な膜が成長していることを示している。
晶軸が、領域毎に変化しているのではなく、図8に示す
ように、選択成長膜全体に亘って縦方向の結晶軸がそろ
って均質な膜が成長していることを示している。
【0019】また、特に、窒化物系III−V族化合物
半導体を用いた半導体発光素子においては、マスクの最
表面の窒化物として窒化シリコンまたは窒化チタンを用
い、その下にチタンを用いた多層膜からなるマスクを選
択成長に用いた場合、単にチタンをマスクとして選択成
長を行った場合よりも、より安定な窒化物が表面にある
ため、選択成長を行いやすく、さらにこのチタンをn側
電極として用いた場合に、従来横方向にしか流せなかっ
たn型層の電流を、容易に縦方向に流すことができ、動
作電圧の低減を図ることが可能になる。
半導体を用いた半導体発光素子においては、マスクの最
表面の窒化物として窒化シリコンまたは窒化チタンを用
い、その下にチタンを用いた多層膜からなるマスクを選
択成長に用いた場合、単にチタンをマスクとして選択成
長を行った場合よりも、より安定な窒化物が表面にある
ため、選択成長を行いやすく、さらにこのチタンをn側
電極として用いた場合に、従来横方向にしか流せなかっ
たn型層の電流を、容易に縦方向に流すことができ、動
作電圧の低減を図ることが可能になる。
【0020】この発明は、本発明者による以上のような
検討に基づいて案出されたものである。
検討に基づいて案出されたものである。
【0021】すなわち、上記目的を達成するために、こ
の発明の第1の発明は、基板上に成長マスクを形成し、
成長マスクを用いて基板上に窒化物系III−V族化合
物半導体を選択成長させるようにした窒化物系III−
V族化合物半導体の成長方法において、成長マスクとし
て、少なくとも最表面が窒化物からなり、かつ、幅が
4.8μm以下のストライプ形状の多層膜を用いること
を特徴とするものである。
の発明の第1の発明は、基板上に成長マスクを形成し、
成長マスクを用いて基板上に窒化物系III−V族化合
物半導体を選択成長させるようにした窒化物系III−
V族化合物半導体の成長方法において、成長マスクとし
て、少なくとも最表面が窒化物からなり、かつ、幅が
4.8μm以下のストライプ形状の多層膜を用いること
を特徴とするものである。
【0022】この発明の第2の発明は、基板上に成長マ
スクを形成し、成長マスクを用いて基板上に窒化物系I
II−V族化合物半導体を選択成長させるようにした半
導体装置の製造方法において、成長マスクとして、少な
くとも最表面が窒化物からなり、かつ、幅が4.8μm
以下のストライプ形状の多層膜を用いることを特徴とす
るものである。
スクを形成し、成長マスクを用いて基板上に窒化物系I
II−V族化合物半導体を選択成長させるようにした半
導体装置の製造方法において、成長マスクとして、少な
くとも最表面が窒化物からなり、かつ、幅が4.8μm
以下のストライプ形状の多層膜を用いることを特徴とす
るものである。
【0023】この発明の第3の発明は、窒化物系III
−V族化合物半導体を用いた半導体装置において、基板
上に、少なくとも最表面が窒化物からなり、かつ、幅が
4.8μm以下のストライプ形状の多層膜により構成さ
れた成長マスクが設けられ、この成長マスク上およびこ
の成長マスクにより覆われていない部分の基板上に縦方
向の結晶軸がそろった窒化物系III−V族化合物半導
体の選択成長膜が設けられていることを特徴とするもの
である。
−V族化合物半導体を用いた半導体装置において、基板
上に、少なくとも最表面が窒化物からなり、かつ、幅が
4.8μm以下のストライプ形状の多層膜により構成さ
れた成長マスクが設けられ、この成長マスク上およびこ
の成長マスクにより覆われていない部分の基板上に縦方
向の結晶軸がそろった窒化物系III−V族化合物半導
体の選択成長膜が設けられていることを特徴とするもの
である。
【0024】この発明において、成長マスクを構成する
多層膜の表面の窒化物は、基本的にはどのような窒化物
であってもよいが、具体的には、例えば、窒化シリコン
(SiN)や窒化チタン(TiN)などである。この窒
化物の厚さは、好適には、1nm以上3μm以下とす
る。この多層膜は、例えば、酸化膜とその上の窒化膜と
からなるもの、金属膜とその上の窒化膜とからなるも
の、酸化膜とその上の窒化物および酸化物からなる膜と
その上の窒化膜とからなるもの、第1の金属膜とその上
の第1の金属膜と異なる第2の金属膜とその上の窒化膜
とからなるもの、などの種々のものであってよい。ここ
で、酸化膜は例えば酸化シリコン膜であり、窒化膜は例
えば窒化シリコン(SiN)膜や窒化チタン(TiN)
膜などの金属窒化膜、金属膜は例えばチタン(Ti)膜
や白金(Pt)膜などであり、窒化物および酸化物から
なる膜は例えば窒化酸化シリコン(SiN1-x Ox (た
だし、0<x<1)膜である。また、これらの多層膜
は、場合によっては、一つまたは複数の界面で組成が徐
々に変化するように構成してもよい。
多層膜の表面の窒化物は、基本的にはどのような窒化物
であってもよいが、具体的には、例えば、窒化シリコン
(SiN)や窒化チタン(TiN)などである。この窒
化物の厚さは、好適には、1nm以上3μm以下とす
る。この多層膜は、例えば、酸化膜とその上の窒化膜と
からなるもの、金属膜とその上の窒化膜とからなるも
の、酸化膜とその上の窒化物および酸化物からなる膜と
その上の窒化膜とからなるもの、第1の金属膜とその上
の第1の金属膜と異なる第2の金属膜とその上の窒化膜
とからなるもの、などの種々のものであってよい。ここ
で、酸化膜は例えば酸化シリコン膜であり、窒化膜は例
えば窒化シリコン(SiN)膜や窒化チタン(TiN)
膜などの金属窒化膜、金属膜は例えばチタン(Ti)膜
や白金(Pt)膜などであり、窒化物および酸化物から
なる膜は例えば窒化酸化シリコン(SiN1-x Ox (た
だし、0<x<1)膜である。また、これらの多層膜
は、場合によっては、一つまたは複数の界面で組成が徐
々に変化するように構成してもよい。
【0025】また、成長マスクの形状は、種々の形状と
することができ、必要に応じて決定することができる
が、典型的には、基板に対して一方向に延びるストライ
プ形状に選ばれる。
することができ、必要に応じて決定することができる
が、典型的には、基板に対して一方向に延びるストライ
プ形状に選ばれる。
【0026】この発明においては、基板上に少なくとも
最表面が窒化物からなり、かつ、幅が4.8μm以下の
ストライプ形状の多層膜により構成された第1の成長マ
スクを形成し、第1の成長マスクを用いて基板上に第1
の窒化物系III−V族化合物半導体を選択成長させた
後、第1の成長マスクにより覆われていない部分の基板
の上方の部分における第1の窒化物系III−V族化合
物半導体上に少なくとも最表面が窒化物からなり、か
つ、幅が4.8μm以下のストライプ形状の多層膜によ
り構成された第2の成長マスクを形成し、第2の成長マ
スクを用いて第1の窒化物系III−V族化合物半導体
上に第2の窒化物系III−V族化合物半導体を選択成
長させるようにしてもよい。
最表面が窒化物からなり、かつ、幅が4.8μm以下の
ストライプ形状の多層膜により構成された第1の成長マ
スクを形成し、第1の成長マスクを用いて基板上に第1
の窒化物系III−V族化合物半導体を選択成長させた
後、第1の成長マスクにより覆われていない部分の基板
の上方の部分における第1の窒化物系III−V族化合
物半導体上に少なくとも最表面が窒化物からなり、か
つ、幅が4.8μm以下のストライプ形状の多層膜によ
り構成された第2の成長マスクを形成し、第2の成長マ
スクを用いて第1の窒化物系III−V族化合物半導体
上に第2の窒化物系III−V族化合物半導体を選択成
長させるようにしてもよい。
【0027】この発明においては、成長マスクをそのま
ま電極として用いることもできる。このときの成長マス
クは、最下層が金属膜などの導電膜であるか、少なくと
もその最表面が導電性の窒化物からなるものである必要
がある。この成長マスクは、具体的には、例えば、金属
膜とその上の窒化膜とからなるもの、金属膜とその上の
窒化物および酸化物からなる膜とその上の窒化膜とから
なるもの、第1の金属膜とその上の上記第1の金属膜と
異なる第2の金属膜とその上の窒化膜とからなるもの、
酸化膜とその上の窒化チタン膜とからなるもの、金属膜
とその上の窒化チタン膜とからなるもの、酸化膜とその
上の窒化物および酸化物からなる膜とその上の窒化チタ
ン膜とからなるもの、第1の金属膜とその上の第1の金
属膜と異なる第2の金属膜とその上の窒化チタン膜とか
らなるもの、などである。酸化膜、金属膜、窒化物およ
び酸化物からなる膜などとしては上述と同様なものを用
いることができる。
ま電極として用いることもできる。このときの成長マス
クは、最下層が金属膜などの導電膜であるか、少なくと
もその最表面が導電性の窒化物からなるものである必要
がある。この成長マスクは、具体的には、例えば、金属
膜とその上の窒化膜とからなるもの、金属膜とその上の
窒化物および酸化物からなる膜とその上の窒化膜とから
なるもの、第1の金属膜とその上の上記第1の金属膜と
異なる第2の金属膜とその上の窒化膜とからなるもの、
酸化膜とその上の窒化チタン膜とからなるもの、金属膜
とその上の窒化チタン膜とからなるもの、酸化膜とその
上の窒化物および酸化物からなる膜とその上の窒化チタ
ン膜とからなるもの、第1の金属膜とその上の第1の金
属膜と異なる第2の金属膜とその上の窒化チタン膜とか
らなるもの、などである。酸化膜、金属膜、窒化物およ
び酸化物からなる膜などとしては上述と同様なものを用
いることができる。
【0028】この発明において、基板はサファイア基
板、SiC基板、Si基板、スピネル基板などのほか、
これらの上に窒化物系III−V族化合物半導体を成長
させたものであってよい。
板、SiC基板、Si基板、スピネル基板などのほか、
これらの上に窒化物系III−V族化合物半導体を成長
させたものであってよい。
【0029】この発明において、窒化物系III−V族
化合物半導体の成長には、有機金属化学気相成長(MO
CVD)法、ハイドライド気相成長(HVPE)法、分
子線エピタキシー(MBE)法などを用いることができ
る。
化合物半導体の成長には、有機金属化学気相成長(MO
CVD)法、ハイドライド気相成長(HVPE)法、分
子線エピタキシー(MBE)法などを用いることができ
る。
【0030】この発明において、基板はサファイア基
板、SiC基板、Si基板、スピネル基板などのほか、
これらの上に窒化物系III−V族化合物半導体を成長
させたものであってよい。
板、SiC基板、Si基板、スピネル基板などのほか、
これらの上に窒化物系III−V族化合物半導体を成長
させたものであってよい。
【0031】この発明において、窒化物系III−V族
化合物半導体は、Ga、Al、In、BおよびTlから
なる群より選ばれた少なくとも一種類のIII族元素
と、少なくともNを含み、場合によってさらにAsまた
はPを含むV族元素とからなる。この窒化物系III−
V族化合物半導体の具体例を挙げると、GaN、AlG
aN、AlN、GaInN、AlGaInN、InNな
どである。
化合物半導体は、Ga、Al、In、BおよびTlから
なる群より選ばれた少なくとも一種類のIII族元素
と、少なくともNを含み、場合によってさらにAsまた
はPを含むV族元素とからなる。この窒化物系III−
V族化合物半導体の具体例を挙げると、GaN、AlG
aN、AlN、GaInN、AlGaInN、InNな
どである。
【0032】上述のように構成されたこの発明において
は、成長マスクとして、少なくとも最表面が窒化物から
なる多層膜を用いていることにより、その最表面の窒化
物の存在により、窒化物系III−V族化合物半導体の
選択成長時に、成長膜の縦方向の結晶軸がよりそろい、
成長膜の縦方向の結晶軸の分布の低減を図ることができ
る。
は、成長マスクとして、少なくとも最表面が窒化物から
なる多層膜を用いていることにより、その最表面の窒化
物の存在により、窒化物系III−V族化合物半導体の
選択成長時に、成長膜の縦方向の結晶軸がよりそろい、
成長膜の縦方向の結晶軸の分布の低減を図ることができ
る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図
において、同一または対応する部分には同一の符号を付
す。
て図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図
において、同一または対応する部分には同一の符号を付
す。
【0034】図9〜図14はこの発明の第1の実施形態
によるGaN系半導体レーザの製造方法を示す。このG
aN系半導体レーザは、SCH(Separate Confinement
Heterostructure)構造を有するものである。
によるGaN系半導体レーザの製造方法を示す。このG
aN系半導体レーザは、SCH(Separate Confinement
Heterostructure)構造を有するものである。
【0035】この第1の実施形態においては、まず、図
9に示すように、あらかじめ表面が清浄化されたc面サ
ファイア基板1上にアンドープGaN層とその上のn型
GaN層とからなるn型GaN/アンドープGaN層2
を成長させる。このn型GaN/アンドープGaN層2
の成長には、MOCVD法、HVPE法、MBE法など
を用いることができる。次に、このn型GaN/アンド
ープGaN層2上に、酸化物または金属からなる第1の
膜3と、窒化物および酸化物または金属からなる第2の
膜4と、導電性の窒化物からなる第3の膜5とを順次形
成する。具体的には、第1の膜3としては例えばSiO
2 膜やTi膜やPt膜など、第2の膜4としては例えば
SiN1-x Ox (ただし、0<x<1)膜やTi膜やP
t膜など、第3の膜5としては例えばTiN膜やSiN
膜などを用いる。ここで、後述のように、これらの第1
の膜3、第2の膜4および第3の膜5により形成される
成長マスクを電極として用いることから、第1の膜3お
よび第3の膜5のうちの少なくとも一方は導電性である
必要がある。例えば、第1の膜3としてTi膜やPt膜
などの金属膜を用いる場合には、第3の膜5としては例
えばTiN膜またはSiN膜のいずれを用いてもよい
が、第1の膜3としてSiO2 膜などの酸化膜を用いる
場合には、第3の膜5としては導電性のTiN膜を用い
る必要がある。これらの第1の膜3、第2の膜4および
第3の膜5の形成には、真空蒸着法、スパッタリング
法、CVD法などを用いることができる。第3の膜5と
して用いられるTiN膜は、直接形成してもよいが、T
i膜を形成した後、このTi膜を高温のアンモニア(N
H3 )中で熱処理して窒化を行うことにより形成しても
よい。また、必要に応じて、これらの第1の膜3、第2
の膜4および第3の膜5を形成する前に、n型GaN/
アンドープGaN層2の表面を例えばフッ酸系のエッチ
ングを用いて表面処理を行うことにより、表面の汚れや
酸化膜などを除去して清浄化しておく。
9に示すように、あらかじめ表面が清浄化されたc面サ
ファイア基板1上にアンドープGaN層とその上のn型
GaN層とからなるn型GaN/アンドープGaN層2
を成長させる。このn型GaN/アンドープGaN層2
の成長には、MOCVD法、HVPE法、MBE法など
を用いることができる。次に、このn型GaN/アンド
ープGaN層2上に、酸化物または金属からなる第1の
膜3と、窒化物および酸化物または金属からなる第2の
膜4と、導電性の窒化物からなる第3の膜5とを順次形
成する。具体的には、第1の膜3としては例えばSiO
2 膜やTi膜やPt膜など、第2の膜4としては例えば
SiN1-x Ox (ただし、0<x<1)膜やTi膜やP
t膜など、第3の膜5としては例えばTiN膜やSiN
膜などを用いる。ここで、後述のように、これらの第1
の膜3、第2の膜4および第3の膜5により形成される
成長マスクを電極として用いることから、第1の膜3お
よび第3の膜5のうちの少なくとも一方は導電性である
必要がある。例えば、第1の膜3としてTi膜やPt膜
などの金属膜を用いる場合には、第3の膜5としては例
えばTiN膜またはSiN膜のいずれを用いてもよい
が、第1の膜3としてSiO2 膜などの酸化膜を用いる
場合には、第3の膜5としては導電性のTiN膜を用い
る必要がある。これらの第1の膜3、第2の膜4および
第3の膜5の形成には、真空蒸着法、スパッタリング
法、CVD法などを用いることができる。第3の膜5と
して用いられるTiN膜は、直接形成してもよいが、T
i膜を形成した後、このTi膜を高温のアンモニア(N
H3 )中で熱処理して窒化を行うことにより形成しても
よい。また、必要に応じて、これらの第1の膜3、第2
の膜4および第3の膜5を形成する前に、n型GaN/
アンドープGaN層2の表面を例えばフッ酸系のエッチ
ングを用いて表面処理を行うことにより、表面の汚れや
酸化膜などを除去して清浄化しておく。
【0036】次に、図10に示すように、第3の膜5上
に、リソグラフィーにより、半導体レーザのストライプ
方向に垂直な方向に延びるストライプ形状のレジストパ
ターン6を所定周期で形成する。このレジストパターン
6の延びる方向は、例えば、c面サファイア基板1の
〈11−20〉方向に垂直な方向である。
に、リソグラフィーにより、半導体レーザのストライプ
方向に垂直な方向に延びるストライプ形状のレジストパ
ターン6を所定周期で形成する。このレジストパターン
6の延びる方向は、例えば、c面サファイア基板1の
〈11−20〉方向に垂直な方向である。
【0037】次に、図11に示すように、レジストパタ
ーン6をマスクとして第3の膜5、第2の膜4および第
1の膜3を順次エッチングすることにより、第1の膜
3、第2の膜4および第3の膜5からなる成長マスク7
を形成する。この成長マスク7の幅は、必要に応じて選
ぶことができるが、例えば4.8μm以下とする。この
エッチングには、例えば、反応性イオンエッチング(R
IE)法のようなドライエッチング法や、フッ酸系のエ
ッチング液を用いたウエットエッチング法などを用いる
ことができる。
ーン6をマスクとして第3の膜5、第2の膜4および第
1の膜3を順次エッチングすることにより、第1の膜
3、第2の膜4および第3の膜5からなる成長マスク7
を形成する。この成長マスク7の幅は、必要に応じて選
ぶことができるが、例えば4.8μm以下とする。この
エッチングには、例えば、反応性イオンエッチング(R
IE)法のようなドライエッチング法や、フッ酸系のエ
ッチング液を用いたウエットエッチング法などを用いる
ことができる。
【0038】次に、図12に示すように、レジストパタ
ーン6を除去する。
ーン6を除去する。
【0039】次に、成長マスク7が形成されたc面サフ
ァイア基板1をMOCVD装置の反応管内に導入する。
この反応管は例えば石英やステンレス鋼などからなる。
そして、この反応管内にN原料として例えばアンモニア
(NH3 )、Ga原料として例えばトリメチルガリウム
(TMG)またはトリエチルガリウム(TEGa)、キ
ャリアガスとして例えば水素(H2 )または窒素
(N2 )、n型ドーパントとして例えばシラン(SiH
4 )を同時に供給する。この際、選択成長を良好に行わ
せるために、好適には、成長速度が6μm以下となるよ
うに原料の供給量を調整する。さらに、基板温度は、例
えば500℃以上1200℃以下とする。これは、50
0℃未満の低温では、成長マスク7が形成されたc面サ
ファイア基板1上に供給される原料に対して十分なマイ
グレーションエネルギーが与えられず、良質なGaN層
を成長させることができず、一方、1200℃より高温
では、原料の付着係数が低下しすぎて十分な成長速度を
確保することができないことや、反応管の安全性に問題
が生じるからである。このようにして、図13に示すよ
うに、成長マスク7が形成されたn型GaN/アンドー
プGaN層2上で選択成長が起こり、縦方向の結晶軸の
分布が非常に小さく抑えられた、良好な結晶性を持つn
型GaN層8が連続膜として得られる。
ァイア基板1をMOCVD装置の反応管内に導入する。
この反応管は例えば石英やステンレス鋼などからなる。
そして、この反応管内にN原料として例えばアンモニア
(NH3 )、Ga原料として例えばトリメチルガリウム
(TMG)またはトリエチルガリウム(TEGa)、キ
ャリアガスとして例えば水素(H2 )または窒素
(N2 )、n型ドーパントとして例えばシラン(SiH
4 )を同時に供給する。この際、選択成長を良好に行わ
せるために、好適には、成長速度が6μm以下となるよ
うに原料の供給量を調整する。さらに、基板温度は、例
えば500℃以上1200℃以下とする。これは、50
0℃未満の低温では、成長マスク7が形成されたc面サ
ファイア基板1上に供給される原料に対して十分なマイ
グレーションエネルギーが与えられず、良質なGaN層
を成長させることができず、一方、1200℃より高温
では、原料の付着係数が低下しすぎて十分な成長速度を
確保することができないことや、反応管の安全性に問題
が生じるからである。このようにして、図13に示すよ
うに、成長マスク7が形成されたn型GaN/アンドー
プGaN層2上で選択成長が起こり、縦方向の結晶軸の
分布が非常に小さく抑えられた、良好な結晶性を持つn
型GaN層8が連続膜として得られる。
【0040】次に、図14に示すように、引き続いてM
OCVD法によりn型GaN層8上に、n型GaN層
9、n型AlGaNクラッド層10、n型GaN光導波
層11、例えばGa1-x Inx N/Ga1-y Iny N多
重量子井戸構造の活性層12、p型GaN光導波層1
3、p型AlGaNクラッド層14およびp型GaNコ
ンタクト層15を順次成長させる。このとき、これらの
層の下地となるn型GaN層8が低結晶欠陥密度の高品
質の単結晶であることから、これらの層もまた低結晶欠
陥密度の高品質の単結晶となる。ここで、Inを含まな
い層であるn型GaN層9、n型AlGaNクラッド層
10、n型GaN光導波層11、p型GaN光導波層1
3、p型AlGaNクラッド層14およびp型GaNコ
ンタクト層15の成長温度は例えば1000℃程度と
し、Inを含む層であるGa1-x InxN/Ga1-y I
ny N多重量子井戸構造の活性層12の成長温度は例え
ば700〜800℃とする。また、これらの層の厚さの
一例を挙げると、n型GaN層9は3μm、n型AlG
aNクラッド層10は0.5μm、n型GaN光導波層
11は0.1μm、p型GaN光導波層12は0.1μ
m、p型AlGaNクラッド層14は0.5μm、p型
GaNコンタクト層15は0.5μmとする。n型Al
GaNクラッド層10およびp型AlGaNクラッド層
14のAl組成は例えば0.1とする。また、n型Ga
N層9、n型AlGaNクラッド層10およびn型Ga
N光導波層11にはドナーとして例えばSiをドープ
し、p型GaN光導波層13、p型AlGaNクラッド
層14およびp型GaNコンタクト層15にはアクセプ
タとして例えばMgをドープする。この後、これらの層
にドープされたドナーおよびアクセプタの電気的活性
化、特にp型GaN光導波層13、p型AlGaNクラ
ッド層14およびp型GaNコンタクト層15にドープ
されたアクセプタの電気的活性化のための熱処理を行
う。この熱処理の温度は例えば700℃程度とする。
OCVD法によりn型GaN層8上に、n型GaN層
9、n型AlGaNクラッド層10、n型GaN光導波
層11、例えばGa1-x Inx N/Ga1-y Iny N多
重量子井戸構造の活性層12、p型GaN光導波層1
3、p型AlGaNクラッド層14およびp型GaNコ
ンタクト層15を順次成長させる。このとき、これらの
層の下地となるn型GaN層8が低結晶欠陥密度の高品
質の単結晶であることから、これらの層もまた低結晶欠
陥密度の高品質の単結晶となる。ここで、Inを含まな
い層であるn型GaN層9、n型AlGaNクラッド層
10、n型GaN光導波層11、p型GaN光導波層1
3、p型AlGaNクラッド層14およびp型GaNコ
ンタクト層15の成長温度は例えば1000℃程度と
し、Inを含む層であるGa1-x InxN/Ga1-y I
ny N多重量子井戸構造の活性層12の成長温度は例え
ば700〜800℃とする。また、これらの層の厚さの
一例を挙げると、n型GaN層9は3μm、n型AlG
aNクラッド層10は0.5μm、n型GaN光導波層
11は0.1μm、p型GaN光導波層12は0.1μ
m、p型AlGaNクラッド層14は0.5μm、p型
GaNコンタクト層15は0.5μmとする。n型Al
GaNクラッド層10およびp型AlGaNクラッド層
14のAl組成は例えば0.1とする。また、n型Ga
N層9、n型AlGaNクラッド層10およびn型Ga
N光導波層11にはドナーとして例えばSiをドープ
し、p型GaN光導波層13、p型AlGaNクラッド
層14およびp型GaNコンタクト層15にはアクセプ
タとして例えばMgをドープする。この後、これらの層
にドープされたドナーおよびアクセプタの電気的活性
化、特にp型GaN光導波層13、p型AlGaNクラ
ッド層14およびp型GaNコンタクト層15にドープ
されたアクセプタの電気的活性化のための熱処理を行
う。この熱処理の温度は例えば700℃程度とする。
【0041】次に、p型GaNコンタクト層15上に、
例えばc面サファイア基板1の〈11−20〉方向に延
びる所定幅のストライプ形状のレジストパターン(図示
せず)を形成した後、このレジストパターンをマスクと
して、例えばRIE法によりn型GaN/アンドープG
aN層8および成長マスク7が露出するまでエッチング
することにより、p型GaNコンタクト層15、p型A
lGaNクラッド層14、p型GaN光導波層13、活
性層12、n型GaN光導波層11、n型AlGaNク
ラッド層10、n型GaN層9およびn型GaN層8を
メサ形状にパターニングする。
例えばc面サファイア基板1の〈11−20〉方向に延
びる所定幅のストライプ形状のレジストパターン(図示
せず)を形成した後、このレジストパターンをマスクと
して、例えばRIE法によりn型GaN/アンドープG
aN層8および成長マスク7が露出するまでエッチング
することにより、p型GaNコンタクト層15、p型A
lGaNクラッド層14、p型GaN光導波層13、活
性層12、n型GaN光導波層11、n型AlGaNク
ラッド層10、n型GaN層9およびn型GaN層8を
メサ形状にパターニングする。
【0042】次に、エッチングマスクに用いたレジスト
パターンを除去した後、p型GaNコンタクト層15上
に例えばNi/Au膜やNi/Pt/Au膜などからな
るp側電極16を形成するとともに、メサ部に隣接する
部分のn型GaN/アンドープGaN層2および成長マ
スク7上に例えばTi/Al膜からなるn側電極17を
形成する。このn側電極17は、成長マスク7およびn
型GaN/アンドープGaN層8を介してn型GaN層
8と電気的に接続されている。
パターンを除去した後、p型GaNコンタクト層15上
に例えばNi/Au膜やNi/Pt/Au膜などからな
るp側電極16を形成するとともに、メサ部に隣接する
部分のn型GaN/アンドープGaN層2および成長マ
スク7上に例えばTi/Al膜からなるn側電極17を
形成する。このn側電極17は、成長マスク7およびn
型GaN/アンドープGaN層8を介してn型GaN層
8と電気的に接続されている。
【0043】この後、上述のようにしてレーザ構造が形
成されたc面サファイア基板1を劈開などによりバー状
に加工して両共振器端面を形成し、さらにこれらの共振
器端面に端面コーティングを施した後、このバーを劈開
などによりチップ化する。以上により、目的とするSC
H構造のGaN系半導体レーザが製造される。
成されたc面サファイア基板1を劈開などによりバー状
に加工して両共振器端面を形成し、さらにこれらの共振
器端面に端面コーティングを施した後、このバーを劈開
などによりチップ化する。以上により、目的とするSC
H構造のGaN系半導体レーザが製造される。
【0044】以上のように、この第1の実施形態によれ
ば、成長マスク7を用いた選択成長により縦方向の結晶
軸の方位がそろった良好な結晶性を持つn型GaN層8
を成長させ、その上にレーザ構造を形成するGaN系半
導体層を成長させていることにより、特性が良好で、寿
命が長く、信頼性が高いGaN系半導体レーザを実現す
ることができる。
ば、成長マスク7を用いた選択成長により縦方向の結晶
軸の方位がそろった良好な結晶性を持つn型GaN層8
を成長させ、その上にレーザ構造を形成するGaN系半
導体層を成長させていることにより、特性が良好で、寿
命が長く、信頼性が高いGaN系半導体レーザを実現す
ることができる。
【0045】また、この第1の実施形態によるGaN系
半導体レーザにおいては、成長マスク7の最下層および
最上層のうちの少なくとも一方は低比抵抗の金属膜また
はTiN膜であるため、動作時にp側電極16とn側電
極17との間に電流を流したとき、この電流は図15に
示すように低抵抗の成長マスク7を通して流れる。この
ため、n型GaN/アンドープGaN層8の厚さやキャ
リア濃度などの動作電圧への影響がなく、動作電圧の低
減を図ることができる。これは、図16に示すように、
この一実施形態のように導電性の成長マスクを用いない
場合には、p側電極16とn側電極17との間に流す電
流は比抵抗が金属やTiNなどに比べて高いn型GaN
/アンドープGaN層2を流れ、したがってn型GaN
/アンドープGaN層8の厚さやキャリア濃度などが動
作電圧に影響することと比べて有利である。
半導体レーザにおいては、成長マスク7の最下層および
最上層のうちの少なくとも一方は低比抵抗の金属膜また
はTiN膜であるため、動作時にp側電極16とn側電
極17との間に電流を流したとき、この電流は図15に
示すように低抵抗の成長マスク7を通して流れる。この
ため、n型GaN/アンドープGaN層8の厚さやキャ
リア濃度などの動作電圧への影響がなく、動作電圧の低
減を図ることができる。これは、図16に示すように、
この一実施形態のように導電性の成長マスクを用いない
場合には、p側電極16とn側電極17との間に流す電
流は比抵抗が金属やTiNなどに比べて高いn型GaN
/アンドープGaN層2を流れ、したがってn型GaN
/アンドープGaN層8の厚さやキャリア濃度などが動
作電圧に影響することと比べて有利である。
【0046】次に、この発明の第2の実施形態によるG
aN系半導体レーザの製造方法について説明する。この
GaN系半導体レーザもSCH構造を有するものであ
る。
aN系半導体レーザの製造方法について説明する。この
GaN系半導体レーザもSCH構造を有するものであ
る。
【0047】図17に示すように、この第2の実施形態
においては、成長マスク7を半導体レーザのストライプ
方向と平行に形成する。この成長マスク7は、少なくと
もその最表面が窒化物からなる多層膜により構成され
る。この場合、この窒化物は導電性であっても絶縁性で
あってもよい。そして、第1の実施形態と同様にして、
成長マスク7を用いてn型GaN層8を選択成長させ、
その上に、n型GaN層9、n型AlGaNクラッド層
10、n型GaN光導波層11、例えばGa1-xInx
N/Ga1-y Iny N多重量子井戸構造の活性層12、
p型GaN光導波層13、p型AlGaNクラッド層1
4およびp型GaNコンタクト層15を順次成長させ
る。
においては、成長マスク7を半導体レーザのストライプ
方向と平行に形成する。この成長マスク7は、少なくと
もその最表面が窒化物からなる多層膜により構成され
る。この場合、この窒化物は導電性であっても絶縁性で
あってもよい。そして、第1の実施形態と同様にして、
成長マスク7を用いてn型GaN層8を選択成長させ、
その上に、n型GaN層9、n型AlGaNクラッド層
10、n型GaN光導波層11、例えばGa1-xInx
N/Ga1-y Iny N多重量子井戸構造の活性層12、
p型GaN光導波層13、p型AlGaNクラッド層1
4およびp型GaNコンタクト層15を順次成長させ
る。
【0048】次に、p型GaNコンタクト層15上に、
例えばc面サファイア基板1の〈11−20〉方向に延
びる所定幅のストライプ形状のレジストパターン(図示
せず)を形成した後、このレジストパターンをマスクと
して、例えばRIE法によりn型GaN層9が露出する
までエッチングすることにより、p型GaNコンタクト
層15、p型AlGaNクラッド層14、p型GaN光
導波層13、活性層12、n型GaN光導波層11およ
びn型AlGaNクラッド層10をストライプ状にパタ
ーニングする。
例えばc面サファイア基板1の〈11−20〉方向に延
びる所定幅のストライプ形状のレジストパターン(図示
せず)を形成した後、このレジストパターンをマスクと
して、例えばRIE法によりn型GaN層9が露出する
までエッチングすることにより、p型GaNコンタクト
層15、p型AlGaNクラッド層14、p型GaN光
導波層13、活性層12、n型GaN光導波層11およ
びn型AlGaNクラッド層10をストライプ状にパタ
ーニングする。
【0049】次に、エッチングマスクに用いたレジスト
パターンを除去した後、p型GaNコンタクト層15上
にp側電極16を形成するとともに、メサ部に隣接する
部分のn型GaN層9上にn側電極17を形成する。
パターンを除去した後、p型GaNコンタクト層15上
にp側電極16を形成するとともに、メサ部に隣接する
部分のn型GaN層9上にn側電極17を形成する。
【0050】この後、上述のようにしてレーザ構造が形
成されたc面サファイア基板1を劈開などによりバー状
に加工して両共振器端面を形成し、さらにこれらの共振
器端面に端面コーティングを施した後、このバーを劈開
などによりチップ化する。以上により、目的とするSC
H構造のGaN系半導体レーザが製造される。
成されたc面サファイア基板1を劈開などによりバー状
に加工して両共振器端面を形成し、さらにこれらの共振
器端面に端面コーティングを施した後、このバーを劈開
などによりチップ化する。以上により、目的とするSC
H構造のGaN系半導体レーザが製造される。
【0051】この第2の実施形態によれば、成長マスク
7を用いた選択成長により縦方向の結晶軸の方位がそろ
った良好な結晶性を持つn型GaN層8を成長させ、そ
の上にレーザ構造を形成するGaN系半導体層を成長さ
せていることにより、特性が良好で、寿命が長く、信頼
性が高いGaN系半導体レーザを実現することができ
る。
7を用いた選択成長により縦方向の結晶軸の方位がそろ
った良好な結晶性を持つn型GaN層8を成長させ、そ
の上にレーザ構造を形成するGaN系半導体層を成長さ
せていることにより、特性が良好で、寿命が長く、信頼
性が高いGaN系半導体レーザを実現することができ
る。
【0052】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0053】例えば、上述の第1および第2の実施形態
において挙げた数値、構造、基板、原料、プロセスなど
はあくまでも例に過ぎず、必要に応じて、これらと異な
る数値、構造、基板、原料、プロセスなどを用いてもよ
い。
において挙げた数値、構造、基板、原料、プロセスなど
はあくまでも例に過ぎず、必要に応じて、これらと異な
る数値、構造、基板、原料、プロセスなどを用いてもよ
い。
【0054】また、上述の第1および第2の実施形態に
おいては、成長マスク7の延びる方向をc面サファイア
基板1の〈11−20〉方向に設定しているが、このス
トライプ形状の成長マスク7の延びる方向は例えば〈1
−100〉方向に設定してもよい。
おいては、成長マスク7の延びる方向をc面サファイア
基板1の〈11−20〉方向に設定しているが、このス
トライプ形状の成長マスク7の延びる方向は例えば〈1
−100〉方向に設定してもよい。
【0055】また、上述の第1および第2の実施形態に
おいては、基板としてc面サファイア基板を用いている
が、必要に応じて、SiC基板、Si基板、スピネル基
板などを用いてもよい。
おいては、基板としてc面サファイア基板を用いている
が、必要に応じて、SiC基板、Si基板、スピネル基
板などを用いてもよい。
【0056】さらに、上述の第1および第2の実施形態
においては、この発明をGaN系半導体レーザの製造に
適用した場合について説明したが、この発明は、GaN
系発光ダイオードはもちろん、GaN系FETなどのG
aN系電子走行素子の製造に適用してもよい。
においては、この発明をGaN系半導体レーザの製造に
適用した場合について説明したが、この発明は、GaN
系発光ダイオードはもちろん、GaN系FETなどのG
aN系電子走行素子の製造に適用してもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による窒
化物系III−V族化合物半導体の成長方法によれば、
成長マスクとして、少なくとも最表面が窒化物からな
り、かつ、幅が4.8μm以下のストライプ形状の多層
膜を用いていることにより、低結晶欠陥密度で高品質の
単結晶の窒化物系III−V族化合物半導体を成長させ
ることができる。
化物系III−V族化合物半導体の成長方法によれば、
成長マスクとして、少なくとも最表面が窒化物からな
り、かつ、幅が4.8μm以下のストライプ形状の多層
膜を用いていることにより、低結晶欠陥密度で高品質の
単結晶の窒化物系III−V族化合物半導体を成長させ
ることができる。
【0058】また、この発明による半導体装置の製造方
法によれば、成長マスクとして、少なくとも最表面が窒
化物からなり、かつ、幅が4.8μm以下のストライプ
形状の多層膜を用いていることにより、低結晶欠陥密度
で高品質の単結晶の窒化物系III−V族化合物半導体
を成長させることができ、この窒化物系III−V族化
合物半導体を用いて特性が良好な高性能の半導体装置を
製造することができる。
法によれば、成長マスクとして、少なくとも最表面が窒
化物からなり、かつ、幅が4.8μm以下のストライプ
形状の多層膜を用いていることにより、低結晶欠陥密度
で高品質の単結晶の窒化物系III−V族化合物半導体
を成長させることができ、この窒化物系III−V族化
合物半導体を用いて特性が良好な高性能の半導体装置を
製造することができる。
【0059】また、この発明による半導体装置によれ
ば、少なくとも最表面が窒化物からなり、かつ、幅が
4.8μm以下のストライプ形状の多層膜により構成さ
れた成長マスクを用いて選択成長された、縦方向の結晶
軸がそろった窒化物系III−V族化合物半導体の選択
成長膜からなる、低結晶欠陥密度で高品質の単結晶の窒
化物系III−V族化合物半導体を用いて特性が良好な
高性能の半導体装置を実現することができる。
ば、少なくとも最表面が窒化物からなり、かつ、幅が
4.8μm以下のストライプ形状の多層膜により構成さ
れた成長マスクを用いて選択成長された、縦方向の結晶
軸がそろった窒化物系III−V族化合物半導体の選択
成長膜からなる、低結晶欠陥密度で高品質の単結晶の窒
化物系III−V族化合物半導体を用いて特性が良好な
高性能の半導体装置を実現することができる。
【図1】成長マスクとしてSiO2 マスクを用いて選択
成長させたGaN層にマスクに対して平行方向にX線を
入射した場合におけるX線回折スペクトルの測定結果を
示す略線図である。
成長させたGaN層にマスクに対して平行方向にX線を
入射した場合におけるX線回折スペクトルの測定結果を
示す略線図である。
【図2】成長マスクとしてSiO2 マスクを用いて選択
成長させたGaN層にマスクに対して垂直方向にX線を
入射した場合におけるX線回折スペクトルの測定結果を
示す略線図である。
成長させたGaN層にマスクに対して垂直方向にX線を
入射した場合におけるX線回折スペクトルの測定結果を
示す略線図である。
【図3】マスクに対して平行方向にX線を入射する様子
を示す略線図である。
を示す略線図である。
【図4】マスクに対して垂直方向にX線を入射する様子
を示す略線図である。
を示す略線図である。
【図5】成長マスクとしてSiO2 マスクを用いて選択
成長させたGaN層の結晶軸の傾きを模式的に示す略線
図である。
成長させたGaN層の結晶軸の傾きを模式的に示す略線
図である。
【図6】成長マスクとしてSiN/SiO2 マスクを用
いて選択成長させたGaN層にマスクに対して平行方向
にX線を入射した場合におけるX線回折スペクトルの測
定結果を示す略線図である。
いて選択成長させたGaN層にマスクに対して平行方向
にX線を入射した場合におけるX線回折スペクトルの測
定結果を示す略線図である。
【図7】成長マスクとしてSiN/SiO2 マスクを用
いて選択成長させたGaN層にマスクに対して垂直方向
にX線を入射した場合におけるX線回折スペクトルの測
定結果を示す略線図である。
いて選択成長させたGaN層にマスクに対して垂直方向
にX線を入射した場合におけるX線回折スペクトルの測
定結果を示す略線図である。
【図8】成長マスクとして最表面が窒化物からなるマス
クを用いて選択成長させたGaN層の結晶軸の傾きを模
式的に示す略線図である。
クを用いて選択成長させたGaN層の結晶軸の傾きを模
式的に示す略線図である。
【図9】この発明の第1の実施形態によるGaN系半導
体レーザの製造方法を説明するための断面図である。
体レーザの製造方法を説明するための断面図である。
【図10】この発明の第1の実施形態によるGaN系半
導体レーザの製造方法を説明するための断面図である。
導体レーザの製造方法を説明するための断面図である。
【図11】この発明の第1の実施形態によるGaN系半
導体レーザの製造方法を説明するための断面図である。
導体レーザの製造方法を説明するための断面図である。
【図12】この発明の第1の実施形態によるGaN系半
導体レーザの製造方法を説明するための断面図である。
導体レーザの製造方法を説明するための断面図である。
【図13】この発明の第1の実施形態によるGaN系半
導体レーザの製造方法を説明するための断面図である。
導体レーザの製造方法を説明するための断面図である。
【図14】この発明の第1の実施形態によるGaN系半
導体レーザの製造方法を説明するための斜視図である。
導体レーザの製造方法を説明するための斜視図である。
【図15】この発明の第1の実施形態によるGaN系半
導体レーザにおける電流経路を説明するための断面図で
ある。
導体レーザにおける電流経路を説明するための断面図で
ある。
【図16】導電性の成長マスクを用いないGaN系半導
体レーザにおける電流経路を説明するための断面図であ
る。
体レーザにおける電流経路を説明するための断面図であ
る。
【図17】この発明の第2の実施形態によるGaN系半
導体レーザの製造方法を説明するための斜視図である。
導体レーザの製造方法を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
1・・・c面サファイア基板、2・・・n型GaN/ア
ンドープGaN層、3・・・第1の膜、4・・・第2の
膜、5・・・第3の膜、7・・・成長マスク、8、9・
・・n型GaN層、10・・・n型AlGaNクラッド
層、12・・・活性層、14・・・p型AlGaNクラ
ッド層、15・・・p型GaNコンタクト層、16・・
・p側電極、17・・・n側電極
ンドープGaN層、3・・・第1の膜、4・・・第2の
膜、5・・・第3の膜、7・・・成長マスク、8、9・
・・n型GaN層、10・・・n型AlGaNクラッド
層、12・・・活性層、14・・・p型AlGaNクラ
ッド層、15・・・p型GaNコンタクト層、16・・
・p側電極、17・・・n側電極
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 朝妻 庸紀
東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ
ー株式会社内
(72)発明者 喜嶋 悟
東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ
ー株式会社内
(72)発明者 船戸 健次
東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ
ー株式会社内
(72)発明者 冨谷 茂隆
東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ
ー株式会社内
Fターム(参考) 5F041 AA40 CA04 CA05 CA14 CA40
CA46 CA65 CA67 CA83 CA91
CB36
5F045 AA03 AA04 AB14 AC09 AC12
AC15 AC19 AF02 AF03 AF09
BB12 CA12 DA53 DA55 DB02
DB06
5F073 AA45 AA51 AA61 AA74 AA89
CA07 CB05 CB22 DA05 DA30
DA35 EA29
Claims (32)
- 【請求項1】 基板上に成長マスクを形成し、上記成長
マスクを用いて上記基板上に窒化物系III−V族化合
物半導体を選択成長させるようにした窒化物系III−
V族化合物半導体の成長方法において、 上記成長マスクとして、少なくとも最表面が窒化物から
なり、かつ、幅が4.8μm以下のストライプ形状の多
層膜を用いることを特徴とする窒化物系III−V族化
合物半導体の成長方法。 - 【請求項2】 上記窒化物は窒化シリコンまたは窒化チ
タンであることを特徴とする請求項1記載の窒化物系I
II−V族化合物半導体の成長方法。 - 【請求項3】 上記多層膜は酸化膜とその上の窒化膜と
からなることを特徴とする請求項1記載の窒化物系II
I−V族化合物半導体の成長方法。 - 【請求項4】 上記酸化膜は酸化シリコン膜であり、上
記窒化膜は窒化シリコン膜または窒化チタン膜であるこ
とを特徴とする請求項3記載の窒化物系III−V族化
合物半導体の成長方法。 - 【請求項5】 上記多層膜は金属膜とその上の窒化膜と
からなることを特徴とする請求項1記載の窒化物系II
I−V族化合物半導体の成長方法。 - 【請求項6】 上記金属膜はチタン膜または白金膜であ
り、上記窒化膜は窒化シリコン膜または窒化チタン膜で
あることを特徴とする請求項5記載の窒化物系III−
V族化合物半導体の成長方法。 - 【請求項7】 上記多層膜は酸化膜とその上の窒化物お
よび酸化物からなる膜とその上の窒化膜とからなること
を特徴とする請求項1記載の窒化物系III−V族化合
物半導体の成長方法。 - 【請求項8】 上記酸化膜は酸化シリコン膜であり、上
記窒化物および酸化物からなる膜は窒化酸化シリコン膜
であり、上記窒化膜は窒化シリコン膜または窒化チタン
膜であることを特徴とする請求項7記載の窒化物系II
I−V族化合物半導体の成長方法。 - 【請求項9】 上記多層膜は第1の金属膜とその上の上
記第1の金属膜と異なる第2の金属膜とその上の窒化膜
とからなることを特徴とする請求項1記載の窒化物系I
II−V族化合物半導体の成長方法。 - 【請求項10】 上記第1の金属膜および上記第2の金
属膜はチタン膜または白金膜であり、上記窒化膜は窒化
シリコン膜または窒化チタン膜であることを特徴とする
請求項9記載の窒化物系III−V族化合物半導体の成
長方法。 - 【請求項11】 上記成長マスクはストライプ形状を有
することを特徴とする請求項1記載の窒化物系III−
V族化合物半導体の成長方法。 - 【請求項12】 上記基板上に少なくとも最表面が窒化
物からなり、かつ、幅が4.8μm以下のストライプ形
状の多層膜により構成された第1の成長マスクを形成
し、上記第1の成長マスクを用いて上記基板上に第1の
窒化物系III−V族化合物半導体を選択成長させた
後、上記第1の成長マスクにより覆われていない部分の
上記基板の上方の部分における上記第1の窒化物系II
I−V族化合物半導体上に少なくとも最表面が窒化物か
らなり、かつ、幅が4.8μm以下のストライプ形状の
多層膜により構成された第2の成長マスクを形成し、上
記第2の成長マスクを用いて上記第1の窒化物系III
−V族化合物半導体上に第2の窒化物系III−V族化
合物半導体を選択成長させるようにしたことを特徴とす
る請求項1記載の窒化物系III−V族化合物半導体の
成長方法。 - 【請求項13】 上記基板はサファイア基板、SiC基
板、Si基板、スピネル基板またはこれらの上に窒化物
系III−V族化合物半導体を成長させたものであるこ
とを特徴とする請求項1記載の窒化物系III−V族化
合物半導体の成長方法。 - 【請求項14】 基板上に成長マスクを形成し、上記成
長マスクを用いて上記基板上に窒化物系III−V族化
合物半導体を選択成長させるようにした半導体装置の製
造方法において、 上記成長マスクとして、少なくとも最表面が窒化物から
なり、かつ、幅が4.8μm以下のストライプ形状の多
層膜を用いることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項15】 上記窒化物は窒化シリコンまたは窒化
チタンであることを特徴とする請求項14記載の半導体
装置の製造方法。 - 【請求項16】 上記多層膜は酸化膜とその上の窒化膜
とからなることを特徴とする請求項14記載の半導体装
置の製造方法。 - 【請求項17】 上記酸化膜は酸化シリコン膜であり、
上記窒化膜は窒化シリコン膜または窒化チタン膜である
ことを特徴とする請求項16記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項18】 上記多層膜は金属膜とその上の窒化膜
とからなることを特徴とする請求項14記載の半導体装
置の製造方法。 - 【請求項19】 上記金属膜はチタン膜または白金膜で
あり、上記窒化膜は窒化シリコン膜または窒化チタン膜
であることを特徴とする請求項18記載の半導体装置の
製造方法。 - 【請求項20】 上記多層膜は酸化膜とその上の窒化物
および酸化物からなる膜とその上の窒化膜とからなるこ
とを特徴とする請求項14記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項21】 上記酸化膜は酸化シリコン膜であり、
上記窒化物および酸化物からなる膜は窒化酸化シリコン
膜であり、上記窒化膜は窒化シリコン膜または窒化チタ
ン膜であることを特徴とする請求項20記載の半導体装
置の製造方法。 - 【請求項22】 上記多層膜は第1の金属膜とその上の
上記第1の金属膜と異なる第2の金属膜とその上の窒化
膜とからなることを特徴とする請求項14記載の半導体
装置の製造方法。 - 【請求項23】 上記第1の金属膜および上記第2の金
属膜はチタン膜または白金膜であり、上記窒化膜は窒化
シリコン膜または窒化チタン膜であることを特徴とする
請求項22記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項24】 上記成長マスクを電極として用いるこ
とを特徴とする請求項14記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項25】 上記成長マスクが金属膜とその上の窒
化チタン膜とからなることを特徴とする請求項24記載
の半導体装置の製造方法。 - 【請求項26】 上記成長マスクが金属膜とその上の窒
化物および酸化物からなる膜とその上の窒化チタン膜と
からなることを特徴とする請求項24記載の半導体装置
の製造方法。 - 【請求項27】 上記成長マスクが第1の金属膜とその
上の上記第1の金属膜と異なる第2の金属膜とその上の
窒化チタン膜とからなることを特徴とする請求項24記
載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項28】 上記成長マスクが窒化膜とその上の窒
化チタン膜とからなることを特徴とする請求項24記載
の半導体装置の製造方法。 - 【請求項29】 上記成長マスクが酸化膜とその上の窒
化物および酸化物からなる膜とその上の窒化チタン膜と
からなることを特徴とする請求項24記載の半導体装置
の製造方法。 - 【請求項30】 上記基板上に少なくとも最表面が窒化
物からなり、かつ、幅が4.8μm以下のストライプ形
状の多層膜により構成された第1の成長マスクを形成
し、上記第1の成長マスクを用いて上記基板上に第1の
窒化物系III−V族化合物半導体を選択成長させた
後、上記第1の成長マスクにより覆われていない部分の
上記基板の上方の部分における上記第1の窒化物系II
I−V族化合物半導体上に少なくとも最表面が窒化物か
らなり、かつ、幅が4.8μm以下のストライプ形状の
多層膜により構成された第2の成長マスクを形成し、上
記第2の成長マスクを用いて上記第1の窒化物系III
−V族化合物半導体上に第2の窒化物系III−V族化
合物半導体を選択成長させるようにしたことを特徴とす
る請求項14記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項31】 上記基板はサファイア基板、SiC基
板、Si基板、スピネル基板またはこれらの上に窒化物
系III−V族化合物半導体を成長させたものであるこ
とを特徴とする請求項14記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項32】 窒化物系III−V族化合物半導体を
用いた半導体装置において、 基板上に、少なくとも最表面が窒化物からなり、かつ、
幅が4.8μm以下のストライプ形状の多層膜により構
成された成長マスクが設けられ、この成長マスク上およ
びこの成長マスクにより覆われていない部分の上記基板
上に縦方向の結晶軸がそろった窒化物系III−V族化
合物半導体の選択成長膜が設けられていることを特徴と
する半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003108074A JP2003289047A (ja) | 2003-04-11 | 2003-04-11 | 窒化物系iii−v族化合物半導体の成長方法、半導体装置の製造方法および半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003108074A JP2003289047A (ja) | 2003-04-11 | 2003-04-11 | 窒化物系iii−v族化合物半導体の成長方法、半導体装置の製造方法および半導体装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33585198A Division JP3470623B2 (ja) | 1998-11-26 | 1998-11-26 | 窒化物系iii−v族化合物半導体の成長方法、半導体装置の製造方法および半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003289047A true JP2003289047A (ja) | 2003-10-10 |
Family
ID=29244552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003108074A Abandoned JP2003289047A (ja) | 2003-04-11 | 2003-04-11 | 窒化物系iii−v族化合物半導体の成長方法、半導体装置の製造方法および半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003289047A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006114548A (ja) * | 2004-10-12 | 2006-04-27 | ▲さん▼圓光電股▲ふん▼有限公司 | 窒化ガリウム系ダイオード装置のバッファ層構造 |
CN116978991A (zh) * | 2023-09-22 | 2023-10-31 | 江西兆驰半导体有限公司 | 发光二极管外延片及其制备方法、led |
US11947249B2 (en) | 2020-09-23 | 2024-04-02 | Seiko Epson Corporation | Light emitting apparatus, method for manufacturing light emitting apparatus, and projector |
-
2003
- 2003-04-11 JP JP2003108074A patent/JP2003289047A/ja not_active Abandoned
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006114548A (ja) * | 2004-10-12 | 2006-04-27 | ▲さん▼圓光電股▲ふん▼有限公司 | 窒化ガリウム系ダイオード装置のバッファ層構造 |
US11947249B2 (en) | 2020-09-23 | 2024-04-02 | Seiko Epson Corporation | Light emitting apparatus, method for manufacturing light emitting apparatus, and projector |
CN116978991A (zh) * | 2023-09-22 | 2023-10-31 | 江西兆驰半导体有限公司 | 发光二极管外延片及其制备方法、led |
CN116978991B (zh) * | 2023-09-22 | 2023-12-12 | 江西兆驰半导体有限公司 | 发光二极管外延片及其制备方法、led |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3470623B2 (ja) | 窒化物系iii−v族化合物半導体の成長方法、半導体装置の製造方法および半導体装置 | |
JP3688843B2 (ja) | 窒化物系半導体素子の製造方法 | |
JP3785970B2 (ja) | Iii族窒化物半導体素子の製造方法 | |
US6920166B2 (en) | Thin film deposition method of nitride semiconductor and nitride semiconductor light emitting device | |
JP5280439B2 (ja) | 半導体層構造 | |
JP2000232238A (ja) | 窒化物半導体発光素子及びその製造方法 | |
US20050218414A1 (en) | 4H-polytype gallium nitride-based semiconductor device on a 4H-polytype substrate | |
JP2000040858A (ja) | 光半導体装置、その製造方法、および半導体ウェハ | |
WO2002054549A1 (fr) | Element lumineux semi-conducteur, son procede de production, dispositif semi-conducteur et son procede de production | |
US20060172513A1 (en) | Method for producing semiconductor light emitting device, method for producing semiconductor device, method for producing device, method for growing nitride type iii-v group compound semiconductor layer, method for growing semiconductor layer, and method for growing layer | |
EP1122841A1 (en) | Process for producing nitride semiconductor device | |
JP2003229645A (ja) | 量子井戸構造およびそれを用いた半導体素子ならびに半導体素子の製造方法 | |
JPWO2003025263A1 (ja) | 窒化物半導体基板、その製造方法、およびそれを用いた半導体光素子 | |
JPH11135770A (ja) | 3−5族化合物半導体とその製造方法および半導体素子 | |
JP2000223417A (ja) | 半導体の成長方法、半導体基板の製造方法および半導体装置の製造方法 | |
JP2001068786A (ja) | 窒化物系化合物半導体発光素子およびその製造方法 | |
JPH10145006A (ja) | 化合物半導体素子 | |
JPH10341060A (ja) | 窒化物系化合物半導体の結晶成長方法および窒化ガリウム系発光素子 | |
JP2000164510A (ja) | 窒化物系iii−v族化合物半導体基板およびその製造方法ならびに半導体装置およびその製造方法 | |
JP4631214B2 (ja) | 窒化物半導体膜の製造方法 | |
JP2001196702A (ja) | Iii族窒化物系化合物半導体発光素子 | |
JP2000164989A (ja) | 窒化物系iii−v族化合物半導体の成長方法および半導体装置 | |
JP2003289047A (ja) | 窒化物系iii−v族化合物半導体の成長方法、半導体装置の製造方法および半導体装置 | |
JP3717255B2 (ja) | 3族窒化物半導体レーザ素子 | |
JP2009212343A (ja) | 窒化物半導体素子および窒化物半導体素子の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20041224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060606 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20060807 |