JP2003288792A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

Info

Publication number
JP2003288792A
JP2003288792A JP2003095676A JP2003095676A JP2003288792A JP 2003288792 A JP2003288792 A JP 2003288792A JP 2003095676 A JP2003095676 A JP 2003095676A JP 2003095676 A JP2003095676 A JP 2003095676A JP 2003288792 A JP2003288792 A JP 2003288792A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory cell
potential
data
bit line
gate electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003095676A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3840193B2 (ja
Inventor
Tomoharu Tanaka
智晴 田中
Hiroshi Nakamura
寛 中村
Toru Tanzawa
徹 丹沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2003095676A priority Critical patent/JP3840193B2/ja
Publication of JP2003288792A publication Critical patent/JP2003288792A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3840193B2 publication Critical patent/JP3840193B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Read Only Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 書き込み時のチャネル電位を十分に確保し、
誤書き込みを防ぐ。 【解決手段】 デ−タの書き込みは、ソ−ス側のメモリ
セルから実行される。デ−タの書き込み時において、選
択ワ−ド線がWL2の場合、選択ワ−ド線WL2には、
約16Vの電位が印加される。選択メモリセルに対しソ
−ス線側に隣接するメモリセルの非選択ワ−ド線WL3
の電位は、0Vに設定される。その他の非選択ワ−ド線
WL1,WL4の電位は、約10Vに設定される。選択
ワ−ド線がWL4の場合、非選択ワ−ド線WL1〜WL
3には、約10Vの電位が印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置に
関し、特に、多値フラッシュメモリ、多値EEPRO
M、多値EPROMに使用される。
【0002】
【従来の技術】半導体基板上に浮遊ゲ−ト(電荷蓄積
層)と制御ゲ−トを有するMOSFET構造は、フラッ
シュメモリのメモリセルの1つとしてよく知られてい
る。
【0003】通常、フラッシュメモリの1つのメモリセ
ルには、1ビットデ−タ、即ち、デ−タ“0”又は
“1”が記憶される。また、メモリセルのデ−タが
“0”であるか又は“1”であるかは、浮遊ゲ−トに蓄
えられた電荷量によって識別可能である。
【0004】これに対し、近年では、大きなデ−タ容量
を確保するため、1つのメモリセルに多ビットのデ−タ
を記憶させる多値記憶方式の開発が進められている。例
えば、4値記憶方式では、1つのメモリセルに、デ−タ
“0”、“1”、“2”又は“3”が記憶される。
【0005】多値記憶方式のフラッシュメモリにおい
て、メモリセルにいずれのデ−タが記憶されているか
は、浮遊ゲ−トに蓄えられた電荷量によって判断する。
【0006】以下、デ−タの記憶状態、即ち、デ−タと
浮遊ゲ−ト中の電荷量との関係について、4値記憶方式
のフラッシュメモリを例に説明する。
【0007】まず、デ−タ“0”は、消去状態に対応す
る。
【0008】消去状態とは、浮遊ゲ−ト中に正の電荷が
蓄えられている状態のことである。即ち、消去状態にお
いては、浮遊ゲ−トは、浮遊ゲ−ト中の電荷量が零の中
性状態に対して正に帯電している。
【0009】消去状態は、例えば、半導体基板に高電位
(約20V)を与え、制御ゲ−トを接地電位(0V)と
し、正の電荷を半導体基板から浮遊ゲ−トへ移動させる
ことにより得られる。
【0010】次に、デ−タ“1”、“2”及び“3”
は、書き込み状態に対応する。
【0011】書き込み状態とは、浮遊ゲ−ト中に負の電
荷が蓄えられている状態のことである。但し、デ−タ
“2”の状態の浮遊ゲ−ト中の負の電荷量は、デ−タ
“1”の状態の浮遊ゲ−ト中の負の電荷量よりも多く、
デ−タ“3”の状態の浮遊ゲ−ト中の負の電荷量は、デ
−タ“2”の状態の浮遊ゲ−ト中の負の電荷量よりも多
くなるように設定される。
【0012】書き込み状態においては、浮遊ゲ−トは、
浮遊ゲ−ト中の電荷量が零の中性状態に対して負に帯電
している。
【0013】書き込み状態は、例えば、半導体基板、ソ
−ス、ドレインをそれぞれ接地電位(0V)に設定し、
制御ゲ−トに高電位(約16V)を与え、負の電荷を半
導体基板から浮遊ゲ−トに移動させることにより得られ
る。
【0014】書き込み動作中、デ−タ“0”を維持した
いメモリセルでは、ソ−ス、ドレイン及びチャネルが5
Vに設定される。この場合、制御ゲ−トに高電位(約1
6V)が与えられ、基板が接地電位(0V)に設定され
ても、正の電荷は浮遊ゲ−ト中に保持されるため、デ−
タ“0”が維持される。
【0015】以上より、1つのメモリセルにより、4種
類の書き込み状態(“0”,“1”,“2”,“3”)
が実現できる。
【0016】フラッシュメモリには、NAND型メモリ
セルユニットを有するものが知られている。
【0017】このメモリセルユニットは、複数(例え
ば、4個)のメモリセルから構成されるメモリセル列
と、メモリセル列の一端とビット線の間に接続される第
1選択トランジスタと、メモリセル列の他端とソ−ス線
の間に接続される第2選択トランジスタとから構成され
る。
【0018】なお、ソ−ス線は、全てのメモリセルユニ
ットに対して共通となっている。
【0019】NAND型メモリセルユニットを有するフ
ラッシュメモリでは、デ−タ“0”の書き込み時におい
ては、ビット線を電源電位VCC(例えば、3V)、第
1選択トランジスタのゲ−トを電源電位VCC、選択メ
モリセルの制御ゲ−トを第1高電位(例えば、16
V)、非選択メモリセルの制御ゲ−トを第2高電位(例
えば、10V)に設定し、選択メモリセルの浮遊ゲ−ト
に蓄えられている電荷を保持する。
【0020】この時、NAND型メモリセルユニットの
各メモリセルのチャネルは、第1選択トランジスタを経
由してビット線に接続されているため、各メモリセルの
チャネルの電位は、第1選択トランジスタのいわゆる閾
値落ちを考慮すると、当初は、電源電位VCC(例え
ば、3V)以下の所定電位となる。
【0021】この後、第1選択トランジスタが非導通と
なると、NAND型メモリセルユニットの各メモリセル
のチャネルの電位は、制御ゲ−トとチャネルの間に生じ
る静電容量によって上昇する。例えば、静電容量の結合
比が50%であれば、チャネルの電位は、約5Vとな
る。
【0022】然るに、メモリセルの浮遊ゲ−トに負の電
荷が蓄積されていると、メモリセルの閾値は、高くな
る。これに伴い、デ−タ“0”の書き込み動作中の各メ
モリセルのチャネル電位は、メモリセルの閾値が高くな
ればなる程、低くなり、デ−タ“0”を維持するうえで
の信頼性は低下する。
【0023】ところが、メモリセルの閾値が−1Vの場
合には、制御ゲ−トの電位が約0Vのとき、チャネルの
電位は、約1Vとなり、制御ゲ−トの電位が約10Vの
とき、チャネルの電位は約6Vとなる(結合比50
%)。
【0024】また、メモリセルの閾値が3Vの場合に
は、制御ゲ−トの電位が約1Vのとき、チャネルの電位
は、約0Vとなり、制御ゲ−トの電位が約10Vのと
き、チャネルの電位は約4.5Vとなる(結合比50
%)。
【0025】NAND型メモリセルユニットを有するフ
ラッシュメモリにおいては、メモリセルのデ−タは、制
御ゲ−トに所定の読み出し電位を与え、メモリセルのデ
−タに応じて当該メモリセルをオン又はオフ状態にする
ようにし、このときにメモリセルのチャネルに流れるセ
ル電流を検出することにより読み出せる。
【0026】ここで、読み出し電位を3種類用意すれ
ば、4種類の書き込み状態(浮遊ゲ−ト中の電荷の種類
及び量、即ち、閾値が異なる状態)を判別できる。
【0027】また、NAND型メモリセルユニットは、
複数のメモリセルが直列接続された構成を有しているた
め、読み出し動作時におけるセル電流が少ない(例え
ば、1μA程度である)点に特徴がある。
【0028】読み出し時間については、例えば、選択メ
モリセルに繋がるビット線容量を約5pFとすると、ビ
ット線の電位がセル電流によって1V変動するまでに、
約5μsecの時間が必要である。
【0029】メモリセルのデ−タを少ないセル電流で高
速に読み出すために、例えば、ビット線と読み出し回路
の間にNチャネルMOSトランジスタを接続し、このM
OSトランジスタのゲ−トに約2Vの電位を与えて、ビ
ット線をプリチャ−ジする。
【0030】この場合、NチャネルMOSトランジスタ
の閾値を約1Vとすると、ビット線は、当該MOSトラ
ンジスタのいわゆる閾値落ちを考慮すると、約1Vにプ
リチャ−ジされる。
【0031】ビット線がプリチャ−ジされると、Nチャ
ネルMOSトランジスタは、次第に高抵抗となり、その
後、非導通状態となる。但し、ビット線のプリチャ−ジ
は、実効的なプリチャ−ジ時間を考慮すると、Nチャネ
ルMOSトランジスタが完全に非導通状態になるまで継
続されない。
【0032】読み出し動作時、選択メモリセルにセル電
流が流れ、ビット線の電位が低下すると、ビット線に繋
がるNチャネルMOSトランジスタのチャネル抵抗が低
抵抗化するため、この状態を検出すれば、高速にビット
線の電位の変化(メモリセルのデ−タ)をセンスするこ
とが可能となる。
【0033】NチャネルMOSトランジスタのチャネル
抵抗の変化は、当該MOSトランジスタのチャネル抵抗
の抵抗値といわゆる参照抵抗の抵抗値を比較することに
より検出できる。このため、参照抵抗、NチャネルMO
Sトランジスタ、メモリセルに電流パスを設ける。
【0034】しかしながら、このような読み出し動作で
は、複数の選択メモリセルのデ−タを同時に読み出す場
合、各選択メモリセルの閾値に応じて、全てのセルユニ
ットに共通となるソ−ス線に大きな電流が流れたり、逆
に、全く流れなかったりする。
【0035】例えば、ほとんどの選択メモリセルにセル
電流が流れるような場合、即ち、ほとんどの選択メモリ
セルのデ−タが“0”であるような場合には、ソ−ス線
に大きな電流が流れ、ソ−ス線の電位が変動する。ソ−
ス線の電位の変動は、選択メモリセルのデ−タを正確に
読み出せない状態を作り出す。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、例え
ば、デ−タ“0”の書き込み時において、メモリセルユ
ニット中のメモリセルの閾値が高いと、メモリセルのチ
ャネル電位が十分に上昇しないため、選択メモリセル
に、デ−タ“0”でなく、デ−タ“1”が書き込まれて
しまうという恐れがある。
【0037】また、読み出し時において、セル電流の少
ないメモリセルの状態を検出するのに非常に時間がかか
る反面、高速にメモリセルの状態を検出しようとすると
正確にメモリセルの状態を検出できないという欠点があ
る。
【0038】本発明は、このような課題のうちの一つを
解決するためになされたもので、その目的は、書き込み
時に、メモリセルのチャネル電位を十分確保することに
ある。
【0039】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明の半導体記憶装置は、ビット線に接続される第1
選択トランジスタと、第2選択トランジスタと、前記第
1及び第2選択トランジスタの間に直列接続される複数
のメモリセルと、前記複数のメモリセルのうち、選択メ
モリセルに対して書き込みを行うための書き込み手段と
を備え、前記書き込み手段は、書き込み時に、前記選択
メモリセルのゲ−ト電極に書き込み電位を印加し、前記
第1選択トランジスタのゲート電極に第1電位を印加
し、前記選択メモリセルの前記第1選択トランジスタ側
に隣接するメモリセルのゲ−ト電極に、前記書き込み電
位よりも低く、前記第1電位よりも高い第2電位を印加
し、前記選択メモリセルの前記第2選択トランジスタ側
に隣接するメモリセルのゲ−ト電極に、前記第2電位よ
りも低い第3電位を印加する。
【0040】前記複数のメモリセルに対し、前記第2選
択トランジスタに隣接するメモリセル側から前記第1選
択トランジスタに隣接するメモリセル側へ順次書き込み
を行う。前記第3電位は、接地電位である。
【0041】前記書き込み手段は、前記書き込み前に、
前記第1選択トランジスタのゲート電極に前記第1電位
よりも高い第4電位を印加する。
【0042】前記書き込み手段は、前記書き込み前に、
前記選択メモリセル以外のメモリセルのうち、前記選択
メモリセルに対し前記第1選択トランジスタ側に存在す
るメモリセルのゲート電極に第5電位を印加し、前記選
択メモリセル以外のメモリセルのうち、前記選択メモリ
セルに対し前記第2選択トランジスタ側に存在するメモ
リセルのゲート電極に第6電位を印加する。
【0043】前記第6電位は、前記第5電位よりも高
い。
【0044】前記書き込み手段は、前記書き込み前に、
前記選択メモリセルのゲ−ト電極に前記第5電位を印加
し、前記選択メモリセルの前記第2選択トランジスタ側
に隣接するメモリセルのゲ−ト電極に前記第3電位を印
加する。
【0045】前記書き込み手段は、前記書き込み前に、
前記選択メモリセルのゲ−ト電極に前記第6電位を印加
し、前記選択メモリセルの前記第2選択トランジスタ側
に隣接するメモリセルのゲ−ト電極に前記第3電位を印
加する。
【0046】前記第5及び第6電位は、前記第2電位よ
りも低い。
【0047】前記書き込み手段は、前記書き込み時に、
前記選択メモリセル以外のメモリセルのうち、前記選択
メモリセルに対し前記第2選択トランジスタ側に存在す
るメモリセルのゲート電極に、前記第2電位を印加す
る。
【0048】前記書き込み手段は、前記書き込み時に、
前記選択メモリセル以外のメモリセルのうち、前記選択
メモリセルに対し前記第2選択トランジスタ側に存在す
るメモリセルのゲート電極に、前記第2電位を印加した
後に、前記選択メモリセル以外のメモリセルのうち、前
記選択メモリセルに対し前記第1選択トランジスタ側に
存在するメモリセルのゲート電極に、前記第2電位を印
加する。
【0049】前記書き込み手段は、前記書き込み時に、
前記選択メモリセル以外のメモリセルのうち、前記選択
メモリセルに対し前記第2選択トランジスタ側に存在す
るメモリセルのゲート電極に、前記第2電位を印加した
後に、前記選択メモリセルのゲート電極に前記書き込み
電位を印加する。
【0050】前記選択メモリセルのゲ−ト電極に前記書
き込み電位を印加する時期は、前記選択メモリセル以外
のメモリセルのうち、前記選択メモリセルに対し前記第
2選択トランジスタ側に存在するメモリセルのゲ−ト電
極に、前記第2電位を印加する時期に、実質的に等し
い。
【0051】本発明の半導体記憶装置は、ビット線に接
続される第1選択トランジスタと、第2選択トランジス
タと、前記第1及び第2選択トランジスタの間に直列接
続される複数のメモリセルと、前記複数のメモリセルの
うち、選択メモリセルに対して書き込みを行うための書
き込み手段とを備え、前記書き込み手段は、書き込み時
に、前記選択メモリセルのゲ−ト電極に書き込み電位を
印加し、前記第1選択トランジスタのゲート電極に第1
電位を印加し、前記選択メモリセルと前記第1選択トラ
ンジスタとの間の全てのメモリセルのゲ−ト電極に、前
記書き込み電位よりも低く、前記第1電位よりも高い第
2電位を印加し、前記選択メモリセルの前記第2選択ト
ランジスタ側に隣接するメモリセルのゲ−ト電極に、前
記第2電位よりも低い第3電位を印加する。
【0052】前記書き込み手段は、前記選択メモリセル
及び前記選択メモリセルに対し前記第2選択トランジス
タ側に隣接するメモリセル以外の全てのメモリセルのゲ
ート電極に、前記第2電位を印加する。
【0053】上記構成の半導体記憶装置によれば、書き
込みされたメモリセルの閾値に依存せず、“0”デ−タ
書き込み時に、十分かつ安定なチャネル電位を発生させ
ることができる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の半導体記憶装置について詳細に説明する。
【0055】図1は、本発明の実施の形態に関わる多値
記憶方式のNAND型フラッシュメモリの構成を示して
いる。
【0056】メモリセルアレイ1は、複数のNAND型
メモリセルユニット、複数のビット線、複数のワ−ド
線、及びソ−ス線を含んでいる。NAND型メモリセル
ユニットは、直列接続された複数のメモリセルからなる
メモリセル列と、メモリセル列の両端にそれぞれ接続さ
れる選択トランジスタとから構成される。ソ−ス線は、
全てのメモリセルユニットに共通となっている。
【0057】ビット線制御回路2は、メモリセルアレイ
1のビット線を介してメモリセルのデ−タを読み出した
り、ビット線を介してメモリセルの状態を検出したり、
ビット線を介してメモリセルに書き込み制御電圧を印加
してメモリセルに書き込みを行う。
【0058】ビット線制御回路2は、複数のデ−タ記憶
回路を含んでいる。デ−タ記憶回路は、メモリセルアレ
イ1のカラムに対して設けられる。カラムデコ−ダ3に
より選択されたデ−タ記憶回路によって読み出されたメ
モリセルのデ−タは、デ−タ入出力バッファ4を経由し
て、デ−タ入出力端子5から外部へ読み出される。
【0059】また、外部からデ−タ入出力端子5に入力
された書き込みデ−タは、デ−タ入出力バッファ4を経
由して、カラムデコ−ダ3により選択されたデ−タ記憶
回路に初期的な制御デ−タとしてラッチされる。デ−タ
記憶回路の制御デ−タは、ビット線を経由してメモリセ
ルアレイ1の選択メモリセルに印加される書き込み制御
電圧を制御する。
【0060】ワ−ド線制御回路6は、メモリセルアレイ
1の複数本のワ−ド線のうちの1本を選択し、その1本
のワ−ド線に、読み出し動作、書き込み動作、又は消去
動作に必要な所定電位を与える。
【0061】メモリセルアレイ1、ビット線制御回路
2、カラムデコ−ダ3、デ−タ入出力バッファ4及びワ
−ド線制御回路6の動作は、それぞれ制御信号および制
御電位発生回路7によって制御される。
【0062】また、制御信号および制御電位発生回路7
は、外部から制御信号入力端子8に印加される制御信号
に基づいて動作する。
【0063】図2は、図1のメモリセルアレイ1及びビ
ット線制御回路2の構成の一例を示している。
【0064】NAND型メモリセルユニットは、互いに
直列接続された4個のメモリセルMからなるメモリセル
列と、メモリセル列の一端とビット線BLの間に接続さ
れる選択トランジスタSと、メモリセル列の他端とソ−
ス線SRCとの間に接続される選択トランジスタSとか
ら構成される。
【0065】メモリセルMの制御ゲ−トは、ワ−ド線W
Lm(mは、1〜4のいずれか1つ)に接続され、ビッ
ト線側の選択トランジスタSは、選択ゲ−トSG1に接
続され、ソ−ス線側の選択トランジスタSは、選択ゲ−
トSG2に接続される。
【0066】1本のワ−ド線WLmを共有する複数のメ
モリセルMは、ペ−ジと呼ばれる単位を構成し、本例の
場合、1ブロックは、4ペ−ジから構成される。また、
本例では、2ブロック分のみを示しているが、実際は、
メモリセルアレイ1は、任意の数のブロック(例えば、
1024ブロック)から構成される。また、ビット線B
L0,BL1,…BL4223の本数は、本例では、4
224本であるが、任意の本数(例えば2112本)で
よい。
【0067】ビット線制御回路2は、複数のデ−タ記憶
回路10を含んでいる。本例では、デ−タ記憶回路10
は、2本のビット線BLi,BLi+1(iは、0又は
偶数)に対して1つ設けられているが、任意の本数、例
えば、1本、4本、6本、又は9本のビット線に対して
1つ設けてもよい。
【0068】カラム選択信号CSL0,CSL1,…C
SL4223は、カラムデコ−ダの出力信号である。カ
ラム選択信号CSLi,CSLi+1は、ビット線BL
i,BLi+1に接続されるデ−タ記憶回路10に入力
される。
【0069】読み出し時、カラム選択信号CSLi,C
SLi+1によって選択されたデ−タ記憶回路10にラ
ッチされているメモリセルのデ−タは、読み出しデ−タ
としてデ−タ入出力バッファに導かれる。
【0070】また、書き込みに先だって、カラム選択信
号CSLi,CSLi+1に基づき、ビット線BLi,
BLi+1のいずれか一方に、書き込み時、メモリセル
に印加される書き込み制御電圧を制御するための制御デ
−タが初期的に転送される。
【0071】書き込み状態を検出する際には、ビット線
BLi,BLi+1のいずれか一方に接続されるメモリ
セルの書き込み状態を検出する。
【0072】図3は、図2のメモリセルMと選択トラン
ジスタSの構造を示している。
【0073】p型の半導体基板11の表面には、ソ−ス
又はドレインとなるn型の拡散層12が形成されてい
る。
【0074】メモリセルMは、半導体基板11中のn型
の拡散層12、半導体基板11上のゲ−ト絶縁膜13、
ゲ−ト絶縁膜13上の浮遊ゲ−ト14、浮遊ゲ−ト14
上の絶縁膜15、絶縁膜15上の制御ゲ−ト(ワ−ド
線)16を含んでいる。選択トランジスタSは、半導体
基板11中のn型の拡散層12、半導体基板11上のゲ
−ト絶縁膜17、ゲ−ト絶縁膜17上の選択ゲ−ト18
を含んでいる。
【0075】メモリセルMの制御ゲ−ト16にメモリセ
ルMの閾値以上の電位を与えると、浮遊ゲ−ト14直下
の半導体基板11の表面にはチャネルが形成される。
【0076】例えば、制御ゲ−ト16と浮遊ゲ−ト14
の間の容量が1fF、浮遊ゲ−ト14とチャネルの間の
容量が1fF、チャネルと半導体基板11の間の容量が
0.25fF、n型拡散層12と半導体基板11の間の
容量が0.25fFと仮定した場合、制御ゲ−ト16と
チャネルの容量結合比及び制御ゲ−ト16とn型拡散層
12の容量結合比は、それぞれ50%である。
【0077】この場合、チャネルとn型拡散層12が浮
遊状態であると、制御ゲ−ト16が1V上昇すると、チ
ャネル及びn型拡散層12の電位は、0.5V上昇す
る。
【0078】図4は、図2のNAND型メモリセルユニ
ットの構造を示している。
【0079】4つのメモリセルMによりメモリセル列が
構成され、メモリセル列の一端は、選択トランジスタS
を経由してソ−ス線SRCに接続され、メモリセル列の
他端は、選択トランジスタSを経由してビット線BLに
接続される。
【0080】消去動作では、半導体基板の電位Vsub を
約20Vに設定し、選択ゲ−トSG1,SG2、ソ−ス
線SRC、ビット線BLの電位を約20Vに設定し、ブ
ロック消去(ブロック内の全メモリセルのデ−タを同時
に消去すること)を行う選択ブロックのワ−ド線WL1
〜WL4の電位を0Vに設定する。
【0081】この時、負の電荷(電子)が浮遊ゲ−トか
らチャネルに移動し、浮遊ゲ−トは、中性状態(電荷が
存在しない状態)に対して正に帯電するため、選択ブロ
ック内の全メモリセルMの閾値は、負になる(デ−タ
“0”の状態)。
【0082】なお、ブロック消去を行わない非選択ブロ
ックでは、ワ−ド線WL1〜WL4の電位を約20Vに
設定しておく。これにより、各メモリセルのデ−タは、
消去動作を実行する前の状態を保持することになる。
【0083】書き込み動作では、一括に、選択ブロック
の1つの選択ワ−ド線の電位を約16Vに設定し、選択
ブロツクの3つの非選択ワ−ド線の電位を書き込み電位
未満の電位に設定し、選択ゲ−トSG1を電源電位VC
Cに設定し、選択ゲ−トSG2を0Vに設定し、非選択
ブロックの全ワ−ド線と全選択ゲ−トの電位を0Vに設
定する。
【0084】例えば、4値記憶方式の場合について説明
すると、デ−タ“1”,“2”,“3”の書き込み時に
は、ビット線BLの電位は、0Vに設定される。この
時、選択メモリセルでは、浮遊ゲ−トに電子が注入さ
れ、閾値が正になる。
【0085】デ−タ“0”の書き込み時には、ビット線
BLは、電源電位VCCに設定される。この時、選択ゲ
−トSG1の電位は、電源電位VCCであるため、ビッ
ト線側の選択ゲ−トSは、非導通状態になり、メモリセ
ルのチャネルとn型拡散層は、フロ−ティング状態とな
る。
【0086】チャネルの電位は、チャネルと制御ゲ−ト
の容量結合により上昇する。各制御ゲ−トに印加される
書き込み電位未満の電位を約10Vとすると、容量結合
の結合比が50%であれば、チャネルの電位は、約5V
となる。しかし、メモリセルの閾値が高くなればなる
程、デ−タ“0”の書き込み時におけるメモリセルのチ
ャネル電位は、低くなる。
【0087】これは、例えば、メモリセルの閾値が約1
Vであると、制御ゲ−トの電位が約1Vになるまで、チ
ャネルが形成されないためである。
【0088】つまり、メモリセルの閾値が約1Vの場
合、制御ゲ−トの電位が約1Vのときにチャネルの電位
が約0Vであるため、制御ゲ−トの電位が約10Vのと
き、チャネルの電位は、約4.5Vとなる(結合比50
%)。
【0089】これに対し、メモリセルの閾値が約−1V
の場合、制御ゲ−トの電位が約0Vであっても、チャネ
ルの電位は、約1Vに充電できる。つまり、制御ゲ−ト
が約10Vになると、チャネル電位は、約6Vとなる。
【0090】本発明においては、デ−タ“0”の書き込
み時において、選択ブロック内の選択ワ−ド線(例え
ば、WL2)に対してソ−ス線側に隣接する非選択ワ−
ド線(例えば、WL3)の電位を、特に約0Vに設定
し、選択ブロック内の残りの非選択ワ−ド線(例えば、
WL1,WL4)には、約10Vの電位を与える。
【0091】また、メモリセルユニット内におけるデ−
タ“0”の書き込みの順序は、最初が最もソ−ス線寄り
のワ−ド線WL4に繋がるメモリセルであり、ビット線
側のワ−ド線に繋がるメモリセルに順次移り変わり、最
後が最もビット線寄りのワ−ド線WL1に繋がるメモリ
セルとなる。
【0092】つまり、メモリセルユニットにおいて、選
択ワ−ド線に繋がるメモリセルよりもビット線側に存在
するメモリセルのデ−タは、全て消去されている、即
ち、デ−タ“0”が書き込まれている。言い換えれば、
選択ワ−ド線に繋がるメモリセルよりもビット線側に存
在するメモリセルの閾値は、負の状態となっている。
【0093】一方、選択ワ−ド線に繋がる選択メモリセ
ルに対してソ−ス線側に隣接するメモリセルの制御ゲ−
トは、0Vであるため、この隣接するメモリセルのソ−
スとドレインの電位がメモリセルの制御ゲ−トとチャネ
ルの容量結合により上昇すると、その隣接するメモリセ
ルは、非導通となる。
【0094】よって、選択メモリセルのチャネル電位
は、選択メモリセルと、選択メモリセルよりもビット線
側に存在する消去されているメモリセルが一体となって
上昇する。このため、選択メモリセルのチャネル電位
は、例えば、常に、約6V以上に確保される。つまり、
浮遊ゲ−トには電子が注入されず、デ−タ“0”の書き
込みが行える。
【0095】例えば、選択ワ−ド線がWL4の場合、非
選択ワ−ド線WL1〜3の電位は、約10Vに設定され
る。選択ワ−ド線がWL3の場合、非選択ワ−ド線WL
1,2の電位は、約10Vに設定され、非選択ワ−ド線
WL4の電位は、0Vに設定される。
【0096】但し、選択ワ−ド線がWL3の場合、非選
択ワ−ド線WL4に繋がるメモリセルは、それよりソ−
ス線側にメモリセルが存在しないため、非選択ワ−ド線
WL4に繋がるメモリセルを非導通にできないこともあ
る。しかし、非選択ワ−ド線WL4に繋がるメモリセル
よりビット線側のメモリセルの数が多いので問題ない。
【0097】なお、選択ワ−ド線がWL3の場合、非選
択ワ−ド線WL4の電位を約10Vに設定してもよい。
選択ワ−ド線がWL1の場合、非選択ワ−ド線WL3,
4の電位は、約10V、非選択ワ−ド線WL2の電位
は、約0Vである。
【0098】ここで注意する点は、選択ワ−ド線に対し
ビット線側に存在する非選択ワ−ド線を0Vにしてはい
けないことである。例えば、ワ−ド線WL2を選択した
とき、ワ−ド線WL1を0Vにしてはいけない。ワ−ド
線WL1を0Vにすると、ワ−ド線WL1に繋がるメモ
リセルが非導通になるからである。
【0099】また、デ−タ“1”,“2”,“3”を書
くときのビット線の電位は、0Vでなくてもよい。例え
ば、デ−タ“1”を書くときビット線の電位を1.2V
にして、デ−タ“2”,“3”を書くときのビット線の
電位を0Vとしてもよい。
【0100】これは、デ−タ“1”を記憶させるために
メモリセルMの浮遊ゲ−トに注入する電子量は、デ−タ
“2”,“3”を記憶させるためにメモリセルMの浮遊
ゲ−トに注入する電子量よりも少なくてよいためであ
る。
【0101】また、デ−タ“1”,“2”,“3”を書
き込むときのビット線の電位は、それぞれ異なっていて
もよい。例えば、デ−タ“1”を書き込むときのビット
線の電位は、約2.4V、デ−タ“2”を書き込むとき
のビット線の電位は、約1.2V、デ−タ“3”を書き
込むときのビット線の電位は、0Vとしてもよい。
【0102】4値記憶方式の場合、例えば、デ−タ
“0”に対応するメモリセルの閾値を0V以下、デ−タ
“1”に対応するメモリセルの閾値を0.4V〜0.8
V、デ−タ“2”に対応するメモリセルの閾値を1.6
V〜2.0V、デ−タ“3”に対応するメモリセルの閾
値を2.8V〜3.2Vに設定する。
【0103】読み出し時は、選択ブロックの選択ワ−ド
線WL2の電位をVreadにする。選択ブロックの非選択
ワ−ド線WL1,WL3,WL4の電位は、例えば、約
4Vに設定する。選択ブロックの選択ゲ−トSG1とS
G2の電位も、例えば、約4Vに設定する。非選択ブロ
ックの全ワ−ド線および全選択ゲ−トSGの電位は、0
Vである。ソ−ス線SRCは、寄生抵抗を介して接地点
に接続される。
【0104】なお、ソ−ス線の電位が寄生抵抗によって
上昇しなければ、 (1) 選択ワ−ド線の電位Vreadが0Vのとき、選択
メモリセルがデ−タ“1”、“2”又は“3”を記憶し
ていれば、ビット線は、1Vにプリチャ−ジされると共
に、フロ−ティング状態になった後も、1Vのままであ
る。選択メモリセルがデ−タ“0”を記憶していれば、
ビット線は、1Vにプリチャ−ジされ、フロ−ティング
状態になった後に、0.5Vに下がる。
【0105】(2) 選択ワ−ド線の電位Vreadが1.
2Vのとき、選択メモリセルがデ−タ“2”又は“3”
を記憶していれば、ビット線は、1Vにプリチャ−ジさ
れると共に、フロ−ティング状態になった後も、1Vの
ままである。選択メモリセルがデ−タ“0”又は“1”
を記憶していれば、ビット線は、1Vにプリチャ−ジさ
れ、フロ−ティング状態になった後に、0.5Vに下が
る。
【0106】(3) 選択ワ−ド線の電位Vreadが2.
4Vのとき、選択メモリセルがデ−タ“3”を記憶して
いれば、ビット線は、1Vにプリチャ−ジされると共
に、フロ−ティング状態になった後も、1Vのままであ
る。選択メモリセルがデ−タ“0”、“1”又は“2”
を記憶していれば、ビット線は、1Vにプリチャ−ジさ
れ、フロ−ティング状態になった後に、0.5Vに下が
る。
【0107】以上、3種類の読み出し電位を用いて、メ
モリセルMに記憶されているデ−タが読み出される。
【0108】図5は、図2に示されるメモリセルアレイ
1とデ−タ記憶回路10のより具体的な構成例を示して
いる。ここでは、例として4値記憶フラッシュメモリの
構成例を示す。
【0109】クロック同期式インバ−タCI1とCI
2、及びnチャネルMOSトランジスタQn4,Qn
5,Qn6で第1のサブデ−タ回路を構成する。また、
クロック同期式インバ−タCI3とCI4、及びnチャ
ネルMOSトランジスタQn10,Qn11,Qn12
で第2のサブデ−タ回路を構成する。
【0110】第1及び第2のサブデ−タ回路は、それぞ
れ書き込み時に第1および第2のサブデ−タを記憶す
る。第1及び第2のサブデ−タ回路は、それぞれ読み出
し時に第1および第2の読み出しサブデ−タを記憶す
る。
【0111】第1のサブデ−タ回路内のノ−ドNai が
“H”レベルである状態は第1のサブデ−タ回路が
“1”の第1の読み出しサブデ−タあるいは“1”の第
1のサブデ−タを記憶している状態である。
【0112】また、第2のサブデ−タ回路内のノ−ドN
ai+1 が“H”レベルである状態は第2のサブデ−タ回
路が“1”の第2の読み出しサブデ−タあるいは“1”
の第2のサブデ−タを記憶している状態である。
【0113】第1のサブデ−タ回路内のノ−ドNai が
“L”レベルの状態は、第1のサブデ−タ回路が“0”
の第1の読み出しサブデ−タあるいは“0”の第1のサ
ブデ−タを記憶している状態である。
【0114】第2のサブデ−タ回路内のノ−ドNai+1
が“L”レベルの状態は、第2のサブデ−タ回路が
“0”の第2の読み出しサブデ−タあるいは“0”の第
2のサブデ−タを記憶している状態である。
【0115】nチャネルMOSトランジスタQn1およ
びQn7は、信号PRSTが“H”となって第1および
第2のサブデ−タ回路に“0”のサブデ−タを設定する
ためのものである。
【0116】nチャネルMOSトランジスタQn2およ
びQn8は第1および第2のサブデ−タ回路とそれぞれ
デ−タ入出力線IOL,IOUを電気的に接続するため
のものである。それぞれのゲ−ト電極には、カラムデコ
−ダ3からの出力CSLi およびCSLi+1 がそれぞれ
与えられる。
【0117】例えば、CSLi が“H”になると、ビッ
ト線BLi とBLi+1 に設けられたデ−タ記憶回路10
の第1のサブデ−タ回路とデ−タ入出力線IOLが電気
的に接続される。デ−タ入出力線IOL,IOUはデ−
タ入出力バッファ4に接続されていて、この第1あるい
は第2のサブデ−タ回路にサブデ−タを設定することが
できる。あるいは、この第1あるいは第2のサブデ−タ
回路の読み出しサブデ−タをデ−タ入出力バッファ4に
出力することができる。
【0118】nチャネルMOSトランジスタQn3およ
びQn9は、第1のサブデ−タ回路および第2のサブデ
−タ回路のサブデ−タが全て“0”か否かを検出する。
テ−タ記憶回路10はこの例では2112個あるので、
2112個の第1のサブデ−タと2112個の第2のサ
ブデ−タが全て“0”であれば、共通信号線PTと接地
線が非導通となって検出される。
【0119】キャパシタC1は、nチャネルMOSトラ
ンジスタQn13およびQn14とともに、ビット線電
位の変化を増幅するためのものである。後ほど詳しく述
べるが、信号PRECが電源電位VCC(例えば3V)
で、信号BIASが2Vとされ、ビット線を充電する。
【0120】nチャネルMOSトランジスタの閾値を1
Vとすると、ビット線は1V近くまで充電される。nチ
ャネルMOSトランジスタQn14が非導通になるまで
ビット線の充電をすると時間がかかるので所定の時間経
った後、信号PRECとBIASを0Vとする。
【0121】ビット線電位を検出する際は、信号BIA
Sを例えば1.8Vとする。ビット線電位に変化が無か
ったら、nチャネルMOSトランジスタQn14が非導
通となるように、この1.8Vという電位は設定されて
いる。もしビット線電位に変化があって、0.8Vとな
っていると、nチャネルMOSトランジスタQn14は
導通する。
【0122】導通するとノ−ドNsense の電位が下が
る。例えば、ビット線容量を5pFとすると、キャパシ
タC1をそれより小さい例えば0.5pFにしておく
と、ビット線電位の変化はノ−ドNsense の変化に大き
く影響を及ぼす。よって、感度よくビット線電位を増幅
できる。
【0123】例えば、ビット線が1Vから0.7Vにな
ると、ノ−ドNsense は2Vから約0.73Vとなる。
ビット線が1Vから0.9Vに変化しても、Nsense は
2Vのままである。よって、ビット線の変化0.2Vに
対して、Nsense の変化は約1.27Vとなる。
【0124】nチャネルMOSトランジスタQn15お
よびQn17は、第1および第2のサブデ−タ回路とビ
ット線BLi あるいはBLi+1 の電気的接続を制御す
る。信号BLC1が“H”でBLC2が“L”であれ
ば、第1および第2のサブデ−タ回路とビット線BLi
が電気的に接続される。
【0125】信号BLC1が“L”でBLC2が“H”
であれば、第1および第2のサブデ−タ回路とビット線
BLi+1 が電気的に接続される。nチャネルMOSトラ
ンジスタQn16およびQn18は、ビット線BLi と
電位VBL1の電気的接続、ビット線BLi+1 と電位V
BL2の電気的接続を制御する。
【0126】信号PRE1が“H”であれば、ビット線
BLi と電位VBL1が電気的に接続される。信号PR
E2が“H”であれば、ビット線BLi+1 と電位VBL
2が電気的に接続される。
【0127】ビット線BLi あるいはBLi+1 を介して
メモリセルMのデ−タあるいは書き込み状態を示す信号
が転送される。第1のサブデ−タ回路ではクロック同期
式インバ−タCI1が、第2のサブデ−タ回路ではクロ
ック同期式インバ−タCI3が、ビット線BLの信号の
論理レベルをセンスするセンスアンプとしても働く。
【0128】この例では、クロック同期式インバ−タが
ビット線BLの電位の絶対値を論理レベルとしてセンス
するが、差動型(ディファレンシャル)センスアンプな
どを用いてもよく、その場合は、参照(リファランス)
電位との差を論理レベルとして検出する。
【0129】クロック同期式インバ−タCIの具体的な
構成は、図6に示されている。
【0130】nチャネルMOSトランジスタQn19と
pチャネルMOSトランジスタQp2で構成されるイン
バ−タ回路の入力端子がINで出力端子OUTである。
このインバ−タ回路を信号CLOCKとその反転信号C
LOCKBによって活性化したり非活性化するためnチ
ャネルMOSトランジスタQn20とpチャネルMOS
トランジスタQp1が設けられている。信号CLOCK
が“H”、CLOCKBが“L”で活性化され、信号C
LOCKが“L”、CLOCKBが“H”で非活性化さ
れる。
【0131】信号SEN1,LAT1,SEN2,LA
T2,PRO1,PRO2,BLC1,BLC2,PR
E1,PRE2,VRFY1,VRFY2,PRST,
電位VBL1,VBL2,VREG,BIAS,PRE
C,PTは、制御信号および制御電位発生回路7の出力
信号で、図2にみられるデ−タ記憶回路10の全てに共
通である。電位VCCは電源電位で例えば3Vである。
【0132】第1及び第2サブデ−タ回路は、“0”あ
るいは“1”のサブデ−タを記憶し、各々、ビット線信
号の“H”レベルに応答して記憶されている“1”のサ
ブデ−タを“0”のサブデ−タに変更し、“0”のサブ
デ−タを保持するよう構成されている。
【0133】この実施例の具体的な構成によらず、上記
の機能を有する種々様々な回路を用いて同様に実施でき
る。この実施例のサブデ−タ回路では、信号PRO1あ
るいはPRO2が“H”となってビット線BLの電位レ
ベルがクロック同期式インバ−タCI1あるいはCI3
でセンスされる前に、第1あるいは第2のサブデ−タに
応じて、ビット線BLの電位レベルがnチャネルMOS
トランジスタQn5,6あるいはQn11,12によっ
て調整される。
【0134】第1あるいは第2のサブデ−タが“0”の
場合のみ、ビット線BLの電位レベルは“H”にされ
る。信号PRO1あるいはPRO2が“H”となって、
このときビット線の“H”レベルがクロック同期式イン
バ−タCI1あるいはCI3の入力端子に転送される
と、ノ−ドNai あるいはNai+1 が“L”レベルにさ
れる。
【0135】さらに、クロック同期式インバ−タCI2
あるいはCI4によって、“0”のサブデ−タが記憶さ
れる。よって、もともと記憶されている“0”のサブデ
−タは変更されない。もともと記憶されているサブデ−
タが“1”の場合は、ビット線BLのレベルが“H”の
時“0”のサブデ−タに変更され記憶され、ビット線B
Lのレベルが“L”の時“1”のサブデ−タを保持す
る。
【0136】図7,8,9は、メモリセルに記憶されて
いる4値デ−タの読み出し動作を示している。
【0137】ここでは、ビット線BL0,BL2,…,
BLi ,…,BL4222が選択され(代表としてBL
i を示す)、ワ−ド線WL2が選択されている場合であ
って、4値記憶方式の例である。
【0138】記憶レベルを3レベルに限定すれば容易に
3値記憶が実施できる。またここでは、電位VBL1と
VBL2は0V、BLC2は“L”、PRE2は
“H”、PRSTは“L”、ビット線BLi+1 は0V、
CSLi とCSLi+1 は0V、電位VREGは0Vのま
まなので図7,8,9への表示を省略している。
【0139】まず、信号PRE1が“L”、BLC1が
“H”となってビット線BLi が選択される。信号PR
ECがVCCと、信号BIASが2Vとなってビット線
BLi が1Vに充電される(t2)。nチャネルMOS
トランジスタQnの閾値は断らない限り1Vとする。
【0140】信号BIASが0Vとなってビット線BL
i の充電は終了する(t3)。ついで、信号PRECが
0Vとなって、ノ−ドNsense の充電が終了する(t
4)。選択されたブロックの選択ゲ−トSG1とSG
2、および非選択ワ−ド線WL1,3,4が4Vにさ
れ、選択ワ−ド線WL2が2.4Vにされる(t4)。
【0141】表1は、メモリセルMに記憶されているデ
−タと閾値との関係を示している。
【0142】
【表1】
【0143】選択ワ−ド線WL2が2.4Vになると、
メモリセルが“3”デ−タを記憶している場合のみビッ
ト線BLi は1Vのままである。それ以外の場合はビッ
ト線BLi は0.7V以下となる。一定期間(t4〜t
5)経った後、信号BIASを1.8Vにする。メモリ
セルが“3”デ−タを記憶している場合のみノ−ドNse
nse は2Vのままである。
【0144】それ以外の場合は、Nsense は0.8V以
下になる。再び信号BIASが0Vとなってビット線B
Li とNsense が切り放された後、信号SEN2とLA
T2が“L”になってクロック同期式インバ−タCI3
とCI4は非活性化される(t6)。
【0145】信号PRO2が“H”になって(t7)、
信号SEN2が“H”になる(t8)とクロック同期式
インバ−タCI3が活性化され、ノ−ドNsense の電位
がセンスされる。信号LAT2が“H”になる(t9)
とクロック同期式インバ−タCI4が活性化され、セン
スされた信号の論理レベルがラッチされる。
【0146】選択ゲ−トSG1,SG2,ワ−ド線WL
1〜WL4は時間t5で0Vにリセットされる。信号B
LC1が時間t6で“L”、信号PRE1が時間t7で
“H”となって、ビット線BLi は時間t7で0Vにリ
セットされる。
【0147】信号PRO2が“L”となって(t10)
メモリセルMの閾値が2.4V以上かどうかを検出する
動作が終わる。メモリセルが“3”デ−タを記憶してい
る場合のみ、第2のサブデ−タ回路の第2の読み出しサ
ブデ−タは“0”となる。それ以外の場合は、第2の読
み出しサブデ−タは“1”である。
【0148】続いて、メモリセルMの閾値が0.0V以
上かどうかを検出する動作に入る。まず、信号PRE1
が“L”、BLC1が“H”となってビット線BLi が
選択される。
【0149】信号PRECがVCCと、信号BIASが
2Vとなってビット線BLi が1Vに充電される(t1
3)。信号BIASが0Vとなってビット線BLi の充
電は終了する(t14)。
【0150】ついで、信号PRECが0Vとなって、ノ
−ドNsense の充電が終了する(t15)。選択された
ブロックの選択ゲ−トSG1とSG2、および非選択ワ
−ド線WL1,3,4が4Vにされ、選択ワ−ド線WL
2は0.0Vのままにされる(t15)。
【0151】選択ワ−ド線WL2が0.0Vであると、
メモリセルが“1”,“2”あるいは“3”デ−タを記
憶している場合はビット線BLi は1Vのままである。
メモリセルが“0”デ−タを記憶している場合はビット
線BLi は0.7V以下となる。
【0152】一定期間(t15〜t16)経った後、信
号BIASを1.8Vにする。メモリセルが“1”,
“2”あるいは“3”デ−タを記憶している場合、ノ−
ドNsense は2Vのままである。メモリセルが“0”デ
−タを記憶している場合は、Nsense は0.8V以下に
なる。
【0153】再び、信号BIASが0Vとなってビット
線BLi とNsense が切り放された後、信号SEN1と
LAT1が“L”になってクロック同期式インバ−タC
I1とCI2は非活性化される(t17)。
【0154】同時に、信号VRFY2がVCCとなっ
て、第2のサブデ−タ回路の第2の読み出しサブデ−タ
が“0”の場合のみ、ノ−ドNsense は0Vにされる
(t17)。信号PRO1が“H”になって(t1
8)、信号SEN1が“H”になる(t19)とクロッ
ク同期式インバ−タCI1が活性化され、ノ−ドNsens
e の電位がセンスされる。信号LAT1が“H”になる
(t20)とクロック同期式インバ−タCI2が活性化
され、センスされた信号の論理レベルがラッチされる。
【0155】選択ゲ−トSG1,SG2,ワ−ド線WL
1〜WL4は時間t16で0Vにリセットされる。信号
BLC1が時間t17で“L”、信号PRE1が時間t
18で“H”となって、ビット線BLi は時間t18で
0Vにリセットされる。
【0156】信号PRO1が“L”となって(t21)
メモリセルMの閾値が0.0V以上かどうかを検出する
動作が終わる。メモリセルが“0”あるいは“3”デ−
タを記憶している場合のみ、第1のサブデ−タ回路の第
1の読み出しサブデ−タは“1”となる。それ以外の場
合は、第1の読み出しサブデ−タは“0”である。
【0157】続いて、メモリセルMの閾値が1.2V以
上かどうかを検出する動作に入る。まず、信号PRE1
が“L”、BLC1が“H”となってビット線BLi が
選択される。
【0158】信号PRECがVCCと、信号BIASが
2Vとなってビット線BLi が1Vに充電される(t2
4)。信号BIASが0Vとなってビット線BLi の充
電は終了する(t25)。
【0159】ついで、信号PRECが0Vとなって、ノ
−ドNsense の充電が終了する(t26)。選択された
ブロックの選択ゲ−トSG1とSG2、および非選択ワ
−ド線WL1,3,4が4Vにされ、選択ワ−ド線WL
2が1.2Vにされる(t26)。
【0160】選択ワ−ド線WL2が1.2Vになると、
メモリセルが“2”あるいは“3”デ−タを記憶してい
る場合はビット線BLi は1Vのままである。メモリセ
ルが“0”あるいは“1”デ−タを記憶している場合は
ビット線BLi は0.7V以下となる。
【0161】一定期間(t26〜t27)経った後、信
号BIASを1.8Vにする。メモリセルが“2”ある
いは“3”デ−タを記憶している場合、ノ−ドNsense
は2Vのままである。メモリセルが“0”あるいは
“1”デ−タを記憶している場合は、Nsense は0.8
V以下になる。
【0162】再び、信号BIASが0Vとなってビット
線BLi とNsense が切り放された後、信号SEN2と
LAT2が“L”になってクロック同期式インバ−タC
I3とCI4は非活性化される(t28)。
【0163】信号PRO2が“H”になって(t2
9)、信号SEN2が“H”になる(t30)とクロッ
ク同期式インバ−タCI3が活性化され、ノ−ドNsens
e の電位がセンスされる。信号LAT2が“H”になる
(t31)とクロック同期式インバ−タCI4が活性化
され、センスされた信号の論理レベルがラッチされる。
【0164】選択ゲ−トSG1,SG2,ワ−ド線WL
1〜WL4は時間t27で0Vにリセットされる。信号
BLC1が時間t28で“L”、信号PRE1が時間t
29で“H”となって、ビット線BLi は時間t29で
0Vにリセットされる。
【0165】信号PRO2が“L”となって(t32)
メモリセルMの閾値が1.2V以上かどうかを検出する
動作が終わる。メモリセルが“0”あるいは“1”デ−
タを記憶している場合のみ、第2のサブデ−タ回路の第
2の読み出しサブデ−タは“1”となる。それ以外の場
合は、第2の読み出しサブデ−タは“0”である。
【0166】以上、図7〜9に示した順序で、デ−タ記
憶回路10へメモリセルMのデ−タが読み出しデ−タと
して記憶される動作が終わる。
【0167】この後、信号CSLi 、CSLi+1 が
“H”になると、第1の読み出しサブデ−タは、デ−タ
入出力線IOLに、第2の読み出しサブデ−タは、デ−
タ入出力線IOUに出力されてデ−タ出力バッファ4を
介してデ−タ入出力端子5から、外部へ出力される。
【0168】表2は、メモリセルの4値デ−タと第1お
よび第2の読み出しサブデ−タの関係を示している。
【0169】
【表2】
【0170】図10は、書き込み動作を示している。こ
こでは、ビット線BL0,BL2,…,BLi ,…,B
L4222が選択され(代表としてBLi を示す)、ワ
−ド線WL2が選択されている場合を示す。ここでは、
4値記憶の例である。記憶レベルを3レベルに限定すれ
ば容易に3値記憶が実施できる。
【0171】書き込みに先だって、デ−タ記憶回路10
への制御デ−タの初期設定が行われる。ビット線BLi
に備えられたデ−タ記憶回路10への制御デ−タの初期
設定は次のように行われる。
【0172】第1のサブデ−タ回路の初期サブデ−タが
デ−タ入出力線IOLに第2のサブデ−タ回路の初期サ
ブデ−タがデ−タ入出力線IOUに転送され、信号CS
LiとCSLi+1 が“H”になって、第1および第2の
サブデ−タ回路に初期サブデ−タが記憶される。
【0173】信号CSLの選択を変えて、任意の数のデ
−タ記憶回路10に初期制御デ−タは設定される。この
とき、初期制御デ−タと初期サブデ−タの関係は、以下
の表3に示される。
【0174】
【表3】
【0175】ここで、全ての初期制御デ−タ設定以前
に、信号PRSTを“H”にして全てのデ−タ記憶回路
10の制御デ−タを“0”にプリセットしておくことが
望ましい。後ほど説明するように制御デ−タ“0”によ
ってメモリセルMの状態は変化させられないので、21
12個のデ−タ記憶回路10の内、所望のデ−タ記憶回
路10のみに外部から初期制御デ−タを設定すればよ
い。
【0176】もちろん、2112個全部のデ−タ記憶回
路10に初期制御デ−タを外部から設定してもよい。信
号SEN1は“H”、LAT1は“H”、VRFY1は
“L”、SEN2は“H”、LAT2は“H”、VRF
Y2は“L”、電位VREGは0V、PRECは0Vの
ままなので図10への表示は省略してある。
【0177】書き込み動作では、まず、信号PRE1が
“L”となってビット線BLi と電位VBL1が切り離
される(t2)。同時に信号BLC1が6Vとなってビ
ット線BLi は選択される(t2)。
【0178】また、信号BIASとPRE2も6Vとな
る(t2)。電位VBL2がVCC(ここでは3V)と
なって、nチャネルMOSトランジスタQn18を介し
て、非選択ビット線BLi+1 をVCCに充電する(t3
〜t4)。
【0179】また、信号PRO1が3Vとなって、第1
のサブデ−タに従って選択ビット線BLi は充電される
(t3〜t4)。このときビット線BLi は、制御デ−
タが“0”または“3”の場合VCCに充電され、制御
デ−タが“1”または“2”の場合0Vにされる。
【0180】また、選択ゲ−トSG1とワ−ド線WL4
が6Vにされる(t3〜t4)、選択ゲ−トSG1はビ
ット線の電位VCCを転送したらVCCにされる(t
4)。ワ−ド線WL3は0Vのままである。ワ−ド線W
L1と2はVCCにされる。選択ゲ−トSG2は0Vの
ままである。
【0181】この後、信号PRO2が2.2Vとなっ
て、第2のサブデ−タに従って選択ビット線BLi の電
位は変更される(t5)。第2のサブデ−タが“0”の
場合、予め0Vであったビット線BLi は2.2Vより
nチャネルMOSトランジスタQn10のしきい値(1
V)分低い1.2Vに充電される。
【0182】第2のサブデ−タが“0”の場合、予めV
CCであったビット線BLi はnチャネルMOSトラン
ジスタQn10が非導通なのでVCCのままである。第
2のサブデ−タが“1”の場合、nチャネルMOSトラ
ンジスタQn10が導通なのでビット線BLi は0Vで
ある。
【0183】この結果、ビット線BLi は、制御デ−タ
が“0”の場合にVCCに、制御デ−タが“1”場合
1.2Vに、制御デ−タが“2”の場合0Vに、制御デ
−タが“3”の場合0Vになる。
【0184】選択ワ−ド線WL2が1.6V、非選択ワ
−ド線のうちWL1と4が10Vにされてメモリセルの
浮遊ゲ−トへの電子注入が制御デ−タに応じて始まる
(t6〜t7)。
【0185】ビット線BLが0Vの場合、メモリセルの
チャネルとワ−ド線間の電位差が16Vで電子注入が起
こる。ビット線BLが1.2Vの場合、メモリセルのチ
ャネルとワ−ド線間の電位差が14.8Vで電子注入が
起こるが、メモリセルのチャネルとワ−ド線間の電位差
が16Vの場合より少ない。
【0186】ビット線BLがVCCの場合、ワ−ド線W
L1が10V、WL2が16Vになることによって選択
メモリセルのチャネルがVCC以上(例えば6V)に上
昇し、メモリセルのチャネルとワ−ド線間の電位差が小
さいため電子注入が実質的に起こらない。
【0187】信号PRO2が0Vにリセットされた後
(t7)、ワ−ド線WL1〜4が0V、電位VBL2が
0V、信号PRE1が“H”、信号PRE2が“H”、
信号BLC1が“L”、信号BIASが“L”にリセッ
トされて(t8)、書き込み動作が終了する。
【0188】図11に示すように、時間t3〜t6の間
の選択ワ−ド線WL2の電位はVCCでなく、非選択ワ
−ド線WL4と同じ6Vにしてもよい。選択メモリセル
のしきい値が高くても、チャネルが形成されるからであ
る。また、選択メモリセルより共通ソ−ス側のメモリセ
ルにビット線電位を確実に転送できるからである。
【0189】図12は、図10に示した書き込み動作の
変形例である。ここでは、選択されたワ−ド線WL2よ
り共通ソ−ス側の隣接してないワ−ド線WL4が10V
にされるタイミングがt5にされている。これは、選択
メモリセルの隣接する共通ソ−ス側に位置するメモリセ
ルを確実に非導通にするためである。
【0190】図13は、図11に示した書き込み動作の
変形例である。ここでは、選択されたワ−ド線WL2よ
り共通ソ−ス側の隣接してないワ−ド線WL4が10V
にされるタイミングがt5にされている。これは、図1
2の場合と同様に、選択メモリセルの隣接する共通ソ−
ス側に位置するメモリセルを確実に非導通にするためで
ある。
【0191】図14,15,16は、図10,11,1
2あるいは13に示される書き込み動作後の、メモリセ
ルの書き込み状態を検出する書き込みベリファイ動作を
示している。
【0192】ここでは、ビット線BL0,BL2,…,
BLi ,…,BL4222が選択され(代表としてBL
i を示す)、ワ−ド線WL2が選択されている場合を示
す。ここでは、4値記憶の例である。記憶レベルを3レ
ベルに限定すれば容易に3値記憶が実施できる。
【0193】また、電位VBL1,VBL2は0V、信
号BLC2は“L”、PRE2は“H”のままで、ビッ
ト線BLi+1 が0Vのままなので図14〜16への表示
を省略している。また、信号PRSTが“L”、CSL
i が“L”、CSLi+1 が“L”のままなので、図14
〜16への表示を省略している。
【0194】まず、信号PRE1が“L”、BLC1が
“H”となってビット線BLi が選択される。信号PR
ECがVCCと、信号BIASが2Vとなってビット線
BLi が1Vに充電される(t2)。信号BIASが0
Vとなってビット線BLi の充電は終了する(t3)。
【0195】ついで、信号PRECが0Vとなって、ノ
−ドNsense の充電が終了する(t4)。選択されたブ
ロックの選択ゲ−トSG1とSG2、および非選択ワ−
ド線WL1,3,4が4Vにされ、選択ワ−ド線WL2
が2.8Vにされる(t4)。
【0196】選択ワ−ド線WL2が2.8Vになると、
“3”の制御デ−タを記憶しているデ−タ記憶回路に対
応するメモリセルが“3”デ−タを記憶している状態に
達していればビット線BLi は1Vのままである。
【0197】“3”の制御デ−タを記憶しているデ−タ
記憶回路に対応するメモリセルが“3”デ−タを記憶し
ている状態に達していなければビット線BLi は0.7
V以下になる。
【0198】“2”あるいは“1”の制御デ−タを記憶
しているデ−タ記憶回路に対応するメモリセルは“3”
デ−タを記憶している状態に達しないのでビット線BL
i は0.7V以下になる。
【0199】一定期間(t4〜t5)経った後、信号B
IASを1.8Vにする。“3”の制御デ−タを記憶し
ているデ−タ記憶回路に対応するメモリセルが“3”デ
−タを記憶している状態に達していれば、ノ−ドNsens
e は2Vのままである。メモリセルが“3”デ−タを記
憶している状態でなければ、Nsense は0.8V以下に
なる。
【0200】再び、信号BIASが0Vとなってビット
線BLi とNsense が切り放された後、信号VRFY2
がVCCとなる(t6)。第2のサブデ−タ回路の第2
のサブデ−タが“0”の場合のみ、nチャネルMOSト
ランジスタQn11とQn12によってNsense は2V
となる。このとき電位VREGはVCCである(t5〜
t8)。
【0201】信号SEN2とLAT2が“L”になって
クロック同期式インバ−タCI3とCI4は非活性化さ
れる(t8)。信号PRO2が“H”になって(t
9)。信号SEN2が“H”になる(t10)とクロッ
ク同期式インバ−タCI3が活性化され、ノ−ドNsens
e の電位がセンスされる。
【0202】信号LAT2が“H”になる(t11)と
クロック同期式インバ−タCI4が活性化され、センス
された信号の論理レベルがラッチされる。
【0203】選択ゲ−トSG1,SG2,ワ−ド線WL
1〜WL4は時間t5で0Vにリセットされる。信号B
LC1が時間t6で“L”、信号PRE1が時間t7で
“H”となって、ビット線BLi は時間t7で0Vにリ
セットされる。
【0204】信号PRO2が“L”となって(t1
2)、“3”の制御デ−タを記憶しているデ−タ記憶回
路10に対応するメモリセルが“3”デ−タを記憶して
いる状態に達しているか否かの検出(デ−タ“3”のベ
リファイ読み出し)が終了する。
【0205】この時点で、“3”の制御デ−タを記憶し
ているデ−タ記憶回路に対応するメモリセルが“3”デ
−タを記憶している状態に達していると検出された場合
のみ、“3”の制御デ−タを記憶しているデ−タ記憶回
路の制御デ−タは“0”デ−タに変更され、そのほかの
場合は、制御デ−タは保持される(変更されない)。
【0206】続いて、“2”の制御デ−タを記憶してい
るデ−タ記憶回路に対応するメモリセルが“2”デ−タ
を記憶している状態に達しているか否かを検出する動作
に入る。
【0207】まず、信号PRE1が“L”、BLC1が
“H”となってビット線BLi が選択される。信号PR
ECがVCCと、信号BIASが2Vとなってビット線
BLi が1Vに充電される(t15)。信号BIASが
0Vとなってビット線BLiの充電は終了する(t1
6)。
【0208】ついで、信号PRECが0Vとなって、ノ
−ドNsense の充電が終了する(t17)。選択された
ブロックの選択ゲ−トSG1とSG2、および非選択ワ
−ド線WL1,3,4が4Vにされ、選択ワ−ド線WL
2が1.6Vにされる(t17)。
【0209】選択ワ−ド線WL2が1.6Vになると、
“2”の制御デ−タを記憶しているデ−タ記憶回路に対
応するメモリセルが“2”デ−タを記憶している状態に
達していればビット線BLi は1Vのままである。
“2”の制御デ−タを記憶しているデ−タ記憶回路に対
応するメモリセルが“2”デ−タを記憶している状態に
達していなければビット線BLi は0.7V以下にな
る。
【0210】“1”の制御デ−タを記憶しているデ−タ
記憶回路に対応するメモリセルは“2”デ−タを記憶し
ている状態に達しないのでビット線BLi は0.7V以
下になる。一定期間(t7〜t18)経った後、信号B
IASを1.8Vにする。“2”の制御デ−タを記憶し
ているデ−タ記憶回路に対応するメモリセルが“2”デ
−タを記憶している状態に達していれば、ノ−ドNsens
e は2Vのままである。
【0211】“2”の制御デ−タを記憶しているデ−タ
記憶回路に対応するメモリセルが“2”デ−タを記憶し
ている状態に達していなければノ−ドNsense は0.8
V以下になる。“1”の制御デ−タを記憶しているデ−
タ記憶回路に対応するメモリセルは“2”デ−タを記憶
している状態に達しないのでノ−ドNsense は0.8V
以下になる。
【0212】再び、信号BIASが0Vとなってビット
線BLi とNsense が切り放された後、信号VRFY1
がVCCとなる(t19)。このとき電位VREGは0
Vなので、第1のサブデ−タが“0”のとき、nチャネ
ルMOSトランジスタQn5,Qn6によってノ−ドN
sense は0Vにされる。
【0213】この後、信号VRFY2がVCCとなる
(t21)。第2のサブデ−タ回路の第2のサブデ−タ
が“0”の場合のみ、nチャネルMOSトランジスタQ
n11とQn12によってNsense は2Vとなる。この
とき電位VREGはVCCである(t21〜t23)。
【0214】信号SEN2とLAT2が“L”になって
クロック同期式インバ−タCI3とCI4は非活性化さ
れる(t23)。信号PRO2が“H”になって(t2
4)。信号SEN2が“H”になる(t25)とクロッ
ク同期式インバ−タCI3が活性化され、ノ−ドNsens
e の電位がセンスされる。信号LAT2が“H”になる
(t26)とクロック同期式インバ−タCI4が活性化
され、センスされた信号の論理レベルがラッチされる。
【0215】選択ゲ−トSG1,SG2,ワ−ド線WL
1〜WL4は時間t18で0Vにリセットされる。信号
BLC1が時間t19で“L”、信号PRE1が時間t
20で“H”となって、ビット線BLi は時間t20で
0Vにリセットされる。
【0216】信号PRO2が“L”となって(t2
7)、“2”の制御デ−タを記憶しているデ−タ記憶回
路に対応するメモリセルが“2”デ−タを記憶している
状態に達しているか否かの検出(デ−タ“2”のベリフ
ァイ読み出し)が終了する。 この時点で、“3”の制
御デ−タを記憶しているデ−タ記憶回路に対応するメモ
リセルが“3”デ−タを記憶している状態に達している
と検出された場合、デ−タ記憶回路10の制御デ−タは
“0”デ−タに変更されている。
【0217】“2”の制御デ−タを記憶しているデ−タ
記憶回路に対応するメモリセルが“2”デ−タを記憶し
ている状態に達していると検出された場合のみ、デ−タ
記憶回路10の制御デ−タは“1”デ−タに変更されて
いる。そのほかの場合は、制御デ−タは保持される(変
更されない)。
【0218】つづいて“1”の制御デ−タを記憶してい
るデ−タ記憶回路に対応するメモリセルが“1”デ−タ
を記憶している状態に達しているか否かを検出する動作
に入る。
【0219】まず、信号PRE1が“L”、BLC1が
“H”となってビット線BLi が選択される。信号PR
ECがVCCと、信号BIASが2Vとなってビット線
BLi が1Vに充電される(t30)。信号BIASが
0Vとなってビット線BLiの充電は終了する(t3
1)。
【0220】ついで、信号PRECが0Vとなって、ノ
−ドNsense の充電が終了する(t32)。選択された
ブロックの選択ゲ−トSG1とSG2、および非選択ワ
−ド線WL1,3,4が4Vにされ、選択ワ−ド線WL
2が0.4Vにされる(t32)。
【0221】選択ワ−ド線WL2が0.4Vになると、
“1”の制御デ−タを記憶しているデ−タ記憶回路に対
応するメモリセルが“1”デ−タを記憶している状態に
達していればビット線BLi は1Vのままである。
“1”の制御デ−タを記憶しているデ−タ記憶回路に対
応するメモリセルが“1”デ−タを記憶している状態に
達していなければビット線BLi は0.7V以下にな
る。
【0222】一定期間(t7〜t18)経った後、信号
BIASを1.8Vにする。“1”の制御デ−タを記憶
しているデ−タ記憶回路に対応するメモリセルが“1”
デ−タを記憶している状態に達していればノ−ドNsens
e は2Vのままである。
【0223】“1”の制御デ−タを記憶しているデ−タ
記憶回路に対応するメモリセルが“1”デ−タを記憶し
ている状態に達していなければノ−ドNsense は0.8
V以下になる。再び信号BIASが0Vとなってビット
線BLi とNsense が切り放された後、信号PRO2が
1.3Vとなる(t34)。
【0224】このとき、第2のサブデ−タが“1”の場
合、nチャネルMOSトランジスタQn10によってノ
−ドNsense は0Vにされる。このとき、第2のサブデ
−タが“0”の場合、nチャネルMOSトランジスタQ
n10によってノ−ドNsense は高々0.3Vにされる
のみである。
【0225】もともと、Nsense が0.3V以上の場
合、Qn10が非導通なので、Nsense の電位は変化し
ない。この後、信号VRFY1がVCCとなる(t3
6)。第1のサブデ−タ回路の第1のサブデ−タが
“0”の場合のみ、nチャネルMOSトランジスタQn
5とQn6によってNsense は2Vとなる。このとき電
位VREGはVCCである(t36〜t38)。
【0226】信号SEN1とLAT1が“L”になって
クロック同期式インバ−タCI1とCI2は非活性化さ
れる(t38)。信号PRO1が“H”になって(t3
9)、信号SEN1が“H”になる(t40)とクロッ
ク同期式インバ−タCI1が活性化され、ノ−ドNsens
e の電位がセンスされる。
【0227】信号LAT1が“H”になる(t41)と
クロック同期式インバ−タCI2が活性化され、センス
された信号の論理レベルがラッチされる。
【0228】選択ゲ−トSG1,SG2,ワ−ド線WL
1〜WL4は時間t33で0Vにリセットされる。信号
BLC1が時間t34で“L”、信号PRE1が時間t
35で“H”となって、ビット線BLi は時間t35で
0Vにリセットされる。
【0229】信号PRO1が“L”となって(t4
2)、“1”の制御デ−タを記憶しているデ−タ記憶回
路に対応するメモリセルが“1”デ−タを記憶している
状態に達しているか否かを検出する動作(デ−タ“1”
のベリファイ読み出し)は終わる。
【0230】この時点で、“3”の制御デ−タを記憶し
ているデ−タ記憶回路に対応するメモリセルが“3”デ
−タを記憶している状態に達していると検出された場合
と、“2”の制御デ−タを記憶しているデ−タ記憶回路
に対応するメモリセルが“2”デ−タを記憶している状
態に達していると検出された場合と、“1”の制御デ−
タを記憶しているデ−タ記憶回路に対応するメモリセル
が“1”デ−タを記憶している状態に達していると検出
された場合のみ、デ−タ記憶回路の制御デ−タは“0”
デ−タに変更され、そのほかの場合は、制御デ−タは保
持される(変更されない)。
【0231】図14,15,16に示された順序で書き
込みベリファイ動作は行われる。
【0232】書き込みベリファイ動作で、メモリセルの
書き込み状態からデ−タ記憶回路10に記憶されている
制御デ−タが表4のように変更される。
【0233】
【表4】
【0234】図10,11,12あるいは13に示され
る書き込み動作と、図14〜16に示される書き込みベ
リファイ動作を、全ての制御デ−タが“0”になるまで
繰り返し、メモリセルMへのデ−タ書き込み(プログラ
ム)は行われる。全ての制御デ−タが“0”になったか
否かは、信号PTが接地レベルと導通しているか否かを
検出すればわかる。
【0235】即ち、本発明における半導体記憶装置は、
メモリセルMと、メモリセルMに接続されるビット線B
Lと、ゲ−ト電極、ソ−ス電極およびドレイン電極を有
し、ソ−ス電極においてビット線に接続されるMISト
ランジスタQn14と、ドレイン電極に接続されるスイ
ッチ素子Qn13と、を備え、ビット線BLは、スイッ
チ素子Qn13が導通し、ゲ−ト電極に第1電位が印加
されて充電され、その後、ゲ−ト電極は、第1電位とは
異なる第2電位にされてメモリセルMのデ−タに従って
変動するビット線BLの電位を増幅する。
【0236】さらに、本発明の望ましい実施様態として
は、次のものがあげられる。
【0237】スイッチ素子Qn13は、MISトランジ
スタQn14のゲ−ト電極に第2電位が印加されている
間、非導通にされる。MISトランジスタQn14は、
nチャネルMISトランジスタであって、第1電位は、
第2の電位より高い。ビット線BLの静電容量は、ドレ
イン電極に繋がる静電容量より大きい。
【0238】また、本発明における半導体記憶装置は、
MISトランジスタ構造を有する第1および第2選択ト
ランジスタSの間に所定個のMISトランジスタ構造を
有するメモリセルMが直列に接続されたNAND型メモ
リセルユニットにおいて、選択メモリセルMのゲ−ト電
極には第1電位を印加し、第2選択トランジスタ側で選
択メモリセルに隣接するメモリセルMのゲ−ト電極には
第2電位を印加し、残りのメモリセルMのゲ−ト電極に
は第3の電位を印加して、書き込みを行い、ここでの第
1電位は、第3電位よりも高く、第3電位は、第2電位
よりも高く設定されている。
【0239】さらに、本発明の望ましい実施様態として
は、次のものがあげられる。
【0240】第1選択トランジスタSは、ビット線BL
に接続され、第2選択トランジスタSは、ソ−ス線SR
Cに接続される。書き込みは、第2選択トランジスタS
に隣接するメモリセル側から第1選択トランジスタSに
隣接するメモリセル側へ順次行われる。
【0241】残りのメモリセルMのうち、選択メモリセ
ルMより第2選択トランジスタS側のメモリセルMのゲ
−ト電極に第4の電位を印加し、残りのメモリセルMの
うち、選択メモリセルMより第1選択トランジスタS側
のメモリセルMのゲ−ト電極に第5電位を印加して、メ
モリセルMのチャネルを事前に充電してから書き込みを
行う。
【0242】残りのメモリセルMのうち、選択メモリセ
ルMより第2選択トランジスタS側のメモリセルMのゲ
−ト電極に第4の電位を印加し、残りのメモリセルMの
うち、選択メモリセルMより第1選択トランジスタS側
のメモリセルMのゲ−ト電極に第5の電位を印加し、選
択メモリセルMのゲ−ト電極に第4電位を印加して、メ
モリセルMのチャネルを事前に充電してから書き込みを
行う。
【0243】残りのメモリセルMのうち、選択メモリセ
ルMより第2選択トランジスタS側のメモリセルMのゲ
−ト電極に第4電位を印加し、残りのメモリセルMのう
ち、選択メモリセルMより第1選択トランジスタS側の
メモリセルのゲ−ト電極に第5電位を印加し、選択メモ
リセルMのゲ−ト電極に第5電位を印加して、メモリセ
ルMのチャネルを事前に充電してから書き込みを行う。
【0244】メモリセルMは、nチャネル型MISトラ
ンジスタ構造を有する。第4及び第5電位は、第3電位
より低く、第4電位は、第5電位より高い。
【0245】残りのメモリセルMのうち、選択メモリセ
ルMより第2選択トランジスタS側のメモリセルMのゲ
−ト電極に第3電位が印加されてから、残りのメモリセ
ルMのうち、選択メモリセルMより第1選択トランジス
タS側のメモリセルMのゲ−ト電極に第3電位を印加す
る。
【0246】残りのメモリセルMのうち、選択メモリセ
ルMより第2選択トランジスタS側のメモリセルMのゲ
−ト電極に第3電位が印加されてから、残りのメモリセ
ルMのうち、選択メモリセルMより第1選択トランジス
タS側のメモリセルMのゲ−ト電極に第3電位を印加
し、選択メモリセルMのゲ−ト電極に第1電位を印加す
る。
【0247】以上のようにして本発明に係わる半導体記
憶装置は、デ−タが書き込まれたメモリセルのしきい値
に依存せず“0”デ−タ書き込み時のメモリセルのチャ
ネル電位を発生する。これによって、“0”デ−タ書き
込み時のメモリセルのチャネル電位を十分に安定して発
生できる半導体記憶装置を実現することができる。
【0248】また、本発明に係わる半導体記憶装置は、
MOSトランジスタでビット線を充電した後、そのMO
Sトランジスタのゲ−ト電位を変化させる。これによっ
てビット線を充電した後に、MOSトランジスタを短時
間で非導通にすることができる。よって、高速に精度よ
くメモリセルの書き込み状態を検出できる半導体記憶装
置を実現することができる。
【0249】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではない。その他、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で、種々変型して実施することができる。
【0250】
【発明の効果】本発明に係わる半導体記憶装置は、デ−
タが書き込まれたメモリセルのしきい値に依存せず
“0”デ−タ書き込み時のメモリセルのチャネル電位を
発生する。これによって、“0”デ−タ書き込み時のメ
モリセルのチャネル電位を十分に安定して発生できる半
導体記憶装置を実現することができる。
【0251】また、本発明に係わる半導体記憶装置は、
MOSトランジスタでビット線を充電した後、そのMO
Sトランジスタのゲ−ト電位を変化させる。これによっ
てビット線を充電した後に、MOSトランジスタを短時
間で非導通にすることができる。よって、高速に精度よ
くメモリセルの書き込み状態を検出できる半導体記憶装
置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に関わる半導体記憶装置を
示す図。
【図2】図1のメモリセルアレイとデ−タ記憶回路の構
成を示す図。
【図3】図2のメモリセルと選択トランジスタの構造を
示す図。
【図4】メモリセルユニットの構成を示す図。
【図5】本発明の実施の形態に関わるデ−タ記憶回路の
具体的な構成例を示す図。
【図6】クロック同期式インバ−タの具体的な構成を示
す図。
【図7】本発明の実施の形態の半導体記憶装置の読み出
し動作を示す図。
【図8】本発明の実施の形態の半導体記憶装置の読み出
し動作を示す図。
【図9】本発明の実施の形態の半導体記憶装置の読み出
し動作を示す図。
【図10】本発明の実施の形態の半導体記憶装置の第1
の書き込み動作を示す図。
【図11】本発明の実施の形態の半導体記憶装置の第2
の書き込み動作を示す図。
【図12】本発明の実施の形態の半導体記憶装置の第3
の書き込み動作を示す図。
【図13】本発明の実施の形態の半導体記憶装置の第4
の書き込み動作を示す図。
【図14】本発明の実施の形態の半導体記憶装置の書き
込みベリファイ動作を示す図。
【図15】本発明の実施の形態の半導体記憶装置の書き
込みベリファイ動作を示す図。
【図16】本発明の実施の形態の半導体記憶装置の書き
込みベリファイ動作を示す図。
【符号の説明】
1 :メモリセルアレイ、 2 :ビット線制御回路、 3 :カラムデコ−ダ、 4 :デ−タ入出力バッファ、 5 :デ−タ入出力端子、 6 :ワ−ド線制御回路、 7 :制御信号および制御電位発生回
路、 8 :制御信号入出力端子、 10 :デ−タ記憶回路、 11 :p型半導体基板、 12 :n型の拡散層、 13,17 :ゲ−ト絶縁膜、 14 :浮遊ゲ−ト、 15 :絶縁膜、 16 :制御ゲ−ト、 18 :選択ゲ−ト、 M :メモリセル、 S :選択トランジスタ、 WL :ワ−ド線、 BL :ビット線、 SG :選択ゲ−ト、 SRC :ソ−ス線、 Qn :nチャネルMOSトランジス
タ、 Qp :pチャネルMOSトランジス
タ、 VCC :電源電位、 CI :クロック同期式インバ−タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/788 H01L 29/78 371 29/792 (72)発明者 中村 寛 神奈川県川崎市幸区堀川町580番地1号 株式会社東芝半導体システム技術センター 内 (72)発明者 丹沢 徹 神奈川県川崎市幸区堀川町580番地1号 株式会社東芝半導体システム技術センター 内 Fターム(参考) 5B025 AA01 AC01 AD04 AD05 AD06 AD11 AE05 5F083 EP02 EP23 EP33 EP34 EP76 ER22 LA05 ZA21 5F101 BA01 BB05 BD10 BD22 BD34

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビット線に接続される第1選択トランジ
    スタと、第2選択トランジスタと、前記第1及び第2選
    択トランジスタの間に直列接続される複数のメモリセル
    と、前記複数のメモリセルのうち、選択メモリセルに対
    して書き込みを行うための書き込み手段とを具備し、 前記書き込み手段は、書き込み時に、前記選択メモリセ
    ルのゲ−ト電極に書き込み電位を印加し、前記第1選択
    トランジスタのゲート電極に第1電位を印加し、前記選
    択メモリセルの前記第1選択トランジスタ側に隣接する
    メモリセルのゲ−ト電極に、前記書き込み電位よりも低
    く、前記第1電位よりも高い第2電位を印加し、前記選
    択メモリセルの前記第2選択トランジスタ側に隣接する
    メモリセルのゲ−ト電極に、前記第2電位よりも低い第
    3電位を印加することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のメモリセルに対し、前記第2
    選択トランジスタに隣接するメモリセル側から前記第1
    選択トランジスタに隣接するメモリセル側へ順次書き込
    みを行うことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第3電位は、接地電位であることを
    特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記書き込み手段は、前記書き込み前
    に、前記第1選択トランジスタのゲート電極に前記第1
    電位よりも高い第4電位を印加することを特徴とする請
    求項1記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記書き込み手段は、前記書き込み前
    に、前記選択メモリセル以外のメモリセルのうち、前記
    選択メモリセルに対し前記第1選択トランジスタ側に存
    在するメモリセルのゲート電極に第5電位を印加し、前
    記選択メモリセル以外のメモリセルのうち、前記選択メ
    モリセルに対し前記第2選択トランジスタ側に存在する
    メモリセルのゲート電極に第6電位を印加することを特
    徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記第6電位は、前記第5電位よりも高
    いことを特徴とする請求項5記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記書き込み手段は、前記書き込み前
    に、前記選択メモリセルのゲ−ト電極に前記第5電位を
    印加し、前記選択メモリセルの前記第2選択トランジス
    タ側に隣接するメモリセルのゲ−ト電極に前記第3電位
    を印加することを特徴とする請求項5記載の半導体記憶
    装置。
  8. 【請求項8】 前記書き込み手段は、前記書き込み前
    に、前記選択メモリセルのゲ−ト電極に前記第6電位を
    印加し、前記選択メモリセルの前記第2選択トランジス
    タ側に隣接するメモリセルのゲ−ト電極に前記第3電位
    を印加することを特徴とする請求項5記載の半導体記憶
    装置。
  9. 【請求項9】 前記第5及び第6電位は、前記第2電位
    よりも低いことを特徴とする請求項5記載の半導体記憶
    装置。
  10. 【請求項10】 前記書き込み手段は、前記書き込み時
    に、前記選択メモリセル以外のメモリセルのうち、前記
    選択メモリセルに対し前記第2選択トランジスタ側に存
    在するメモリセルのゲート電極に、前記第2電位を印加
    することを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記書き込み手段は、前記書き込み時
    に、前記選択メモリセル以外のメモリセルのうち、前記
    選択メモリセルに対し前記第2選択トランジスタ側に存
    在するメモリセルのゲート電極に、前記第2電位を印加
    した後に、前記選択メモリセル以外のメモリセルのう
    ち、前記選択メモリセルに対し前記第1選択トランジス
    タ側に存在するメモリセルのゲート電極に、前記第2電
    位を印加することを特徴とする請求項10記載の半導体
    記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記書き込み手段は、前記書き込み時
    に、前記選択メモリセル以外のメモリセルのうち、前記
    選択メモリセルに対し前記第2選択トランジスタ側に存
    在するメモリセルのゲート電極に、前記第2電位を印加
    した後に、前記選択メモリセルのゲート電極に前記書き
    込み電位を印加することを特徴とする請求項10記載の
    半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記選択メモリセルのゲ−ト電極に前
    記書き込み電位を印加する時期は、前記選択メモリセル
    以外のメモリセルのうち、前記選択メモリセルに対し前
    記第2選択トランジスタ側に存在するメモリセルのゲ−
    ト電極に、前記第2電位を印加する時期に、実質的に等
    しいことを特徴とする請求項10記載の半導体記憶装
    置。
  14. 【請求項14】 ビット線に接続される第1選択トラン
    ジスタと、第2選択トランジスタと、前記第1及び第2
    選択トランジスタの間に直列接続される複数のメモリセ
    ルと、前記複数のメモリセルのうち、選択メモリセルに
    対して書き込みを行うための書き込み手段とを具備し、 前記書き込み手段は、書き込み時に、前記選択メモリセ
    ルのゲ−ト電極に書き込み電位を印加し、前記第1選択
    トランジスタのゲート電極に第1電位を印加し、前記選
    択メモリセルと前記第1選択トランジスタとの間の全て
    のメモリセルのゲ−ト電極に、前記書き込み電位よりも
    低く、前記第1電位よりも高い第2電位を印加し、前記
    選択メモリセルの前記第2選択トランジスタ側に隣接す
    るメモリセルのゲ−ト電極に、前記第2電位よりも低い
    第3電位を印加することを特徴とする半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記書き込み手段は、前記選択メモリ
    セル及び前記選択メモリセルに対し前記第2選択トラン
    ジスタ側に隣接するメモリセル以外の全てのメモリセル
    のゲート電極に、前記第2電位を印加することを特徴と
    する請求項14記載の半導体記憶装置。
JP2003095676A 2003-03-31 2003-03-31 半導体記憶装置 Expired - Lifetime JP3840193B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003095676A JP3840193B2 (ja) 2003-03-31 2003-03-31 半導体記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003095676A JP3840193B2 (ja) 2003-03-31 2003-03-31 半導体記憶装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08798397A Division JP3481817B2 (ja) 1997-04-07 1997-04-07 半導体記憶装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003288792A true JP2003288792A (ja) 2003-10-10
JP3840193B2 JP3840193B2 (ja) 2006-11-01

Family

ID=29244528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003095676A Expired - Lifetime JP3840193B2 (ja) 2003-03-31 2003-03-31 半導体記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3840193B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007026631A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Hynix Semiconductor Inc 面積が減少したページバッファ回路とその読み出し及びプログラム動作方法
CN100353555C (zh) * 2003-11-24 2007-12-05 联华电子股份有限公司 存储装置及其制造方法
US9443596B2 (en) 2013-03-15 2016-09-13 Samsung Electronics Co., Ltd. Non-volatile memory device and method of programming the same

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100353555C (zh) * 2003-11-24 2007-12-05 联华电子股份有限公司 存储装置及其制造方法
JP2007026631A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Hynix Semiconductor Inc 面積が減少したページバッファ回路とその読み出し及びプログラム動作方法
US8125828B2 (en) 2005-07-19 2012-02-28 Hynix Semiconductor Inc. Page buffer circuit with reduced size and methods for reading and programming data with the same
JP2012104221A (ja) * 2005-07-19 2012-05-31 Hynix Semiconductor Inc 面積が減少したページバッファ回路の読み出し及びプログラム動作方法
US9443596B2 (en) 2013-03-15 2016-09-13 Samsung Electronics Co., Ltd. Non-volatile memory device and method of programming the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP3840193B2 (ja) 2006-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3481817B2 (ja) 半導体記憶装置
US6125052A (en) Semiconductor memory device
JP3409986B2 (ja) 多値メモリ
JP3397600B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP3392604B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US9299449B2 (en) Methods and apparatus for sensing a memory cell
JP3200012B2 (ja) 記憶システム
US7663932B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory device
US10332593B2 (en) Semiconductor memory device configured to sense memory cell threshold voltages in ascending order
JP4157189B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2012169002A (ja) 半導体記憶装置
JP3721159B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP3840193B2 (ja) 半導体記憶装置
JP3825739B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP4364207B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP3905936B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP4302118B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2006228426A (ja) 不揮発性半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060804

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090811

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110811

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110811

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130811

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term