JP2003288762A - 磁気テープ装置の制御装置 - Google Patents

磁気テープ装置の制御装置

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JP2003288762A
JP2003288762A JP2003037366A JP2003037366A JP2003288762A JP 2003288762 A JP2003288762 A JP 2003288762A JP 2003037366 A JP2003037366 A JP 2003037366A JP 2003037366 A JP2003037366 A JP 2003037366A JP 2003288762 A JP2003288762 A JP 2003288762A
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drca
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JP2003037366A
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Kazuto Asai
一人 浅井
Hiroyuki Hieda
裕之 稗田
Yoshinori Nagai
義典 永井
Katsuhiko Fukuda
克彦 福田
Hajime Kawasaki
一 川▲崎▼
Hironao Konishi
大直 小西
Taisuke Nishimura
泰典 西村
Masahiko Katada
雅彦 片田
Sayuri Tanaka
小百合 田中
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Fujitsu Ltd
Fujitsu Peripherals Ltd
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Fujitsu Ltd
Fujitsu Peripherals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数バイト単位のデータ処理が可能であり、
回路を複雑化せず、回路規模の増大を招くことなく、処
理するデータバス幅を拡大することができ、データ転送
の高速化を図れる磁気テープ装置の制御装置を提供す
る。 【解決手段】 磁気テープユニットら読み出したデータ
を上位装置へ転送するデータ転送制御系は、データを格
納するSRAM51と、特定アドレス値を設定するアド
レスロード値設定回路52と、FWD方向,BWD方向
各々において転送データの順序を切り替えるためのFW
D/BWD切替回路53と、書き込み,読み出しそれぞ
れのアドレスを制御するアドレスカウンタ回路54と、
誤り訂正を行う誤り訂正処理回路56と、FWD方向,
BWD方向を判別するための走行方向判断回路57と、
BWD方向時に同一アドレス内の3バイトのデータ順を
並べ換えるBWDバイトデータ変換回路58とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ装置の
制御装置に関し、特に、磁気テープ装置の大容量化,高
機能化,転送速度の高速化を実現させるための制御装置
に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年の
コンピュータシステムの高速化に伴い、周辺装置である
磁気テープ装置においても高速化が要求されている。こ
のため、データバス幅の拡大、制御方法の改善が必要と
されている。 【0003】図2は、テープサブシステムの構成図であ
り、テープサブシステムは、上位装置としてのホスト1
0と、データを記録する磁気テープユニット(MTU:
Magneteic Tape Unit)12と、ホ
スト10及びMTU12間に介在されてデータのフォー
マット変換を行う磁気テープ制御装置(MTC:Mag
neteic Tape Cotroller)11と
から構成されている。データ書き込み時には、ホスト1
0からのデータがMTC11に入力され、ここでフォー
マット変換が行われた後にMTU12にデータが転送さ
れる。データ読み取り時には、MTU12からの読み出
しデータがMTC11に転送され、ここで誤り訂正が行
われると共にフォーマット変換が行われた後にデータが
ホスト10に送られる。なお、MTC11は、ホスト1
0とのデータの送受を行うためのインターフェース部1
1aと、フォーマット変換,誤り訂正等の処理を行うデ
ータフォーマット部11bと、データをD/A変換・A
/D変換するデータ変換部11cとを有する。 【0004】図1は、MTC11のデータフォーマット
部11bの内部構成を示すブロック図であり、データフ
ォーマット部11bは、MTU12内の磁気テープ上に
記録するためのフォーマット化を行う書き込みフォーマ
ット部11dと、磁気テープから読み出したデータのト
ラックずれを補正したり、データの誤り検出及び訂正を
行う読み出しフォーマット部11eとに分けられる。 【0005】書き込みフォーマット部11dは、残余バ
イト作成回路1と、マルチプレクサ2,4と、誤り訂正
符号化回路3とを有する。残余バイト作成回路1は、ホ
スト10からのデータをテープフォーマットに合わせる
ために必要な残余バイト(RESIDUAL−BYT
E)を作成する。マルチプレクサ2は、ホスト10から
のカスタム(CUSTOM)データ,残余バイト作成回
路1からの残余バイト,ブロック(BLOCK)ID,
冗長バイトであるパッド(PAD)バイト等を結合す
る。誤り訂正符号化回路3は、誤り訂正のため検査キャ
ラクタである誤り訂正符号(ECC:Error Co
rrection Code)を作成する。誤り訂正符
号としては、AXP(Adaptive Cross
Parity)符号またはリードソロモン(Reed−
Solomon)符号が良く使われている。マルチプレ
クサ4は、マルチプレクサ2及び誤り訂正符号化回路3
の出力を結合する。 【0006】一方、読み出しフォーマット部11eは、
デスキュー回路5と、シンドローム作成回路6と、誤り
訂正回路7と、フレームバッファ8とを有する。デスキ
ュー回路5は、MTU12から読み出したデータ間のず
れを補正する。磁気テープに記録されたデータを読み込
んだ時に、磁気テープと磁気ヘッドとは一般的には垂直
にならず、ある程度の誤差角度が生じるので、それに応
じてデータ間のずれ(スキュー)が発生する。デスキュ
ー回路5はこのデータ間のずれを補正する。シンドロー
ム作成回路6は、読み出しデータの誤りの有無を判定す
るためのシンドロームと呼ばれる情報を作成する。誤り
訂正回路7は、読み出しデータの誤りを訂正する。フレ
ームバッファ8は、磁気テープのデータ読み出し方向に
よるデータの並べ換え、及び、誤り訂正回路7において
誤り係数の計算が行われる間のデータの保持(遅延)を
行う。 【0007】テープサブシステムでは、1フレームは一
般的に18バイト(14バイトのデータ等と4バイトの
誤り訂正符号(ECC))にて構成されており、従来例
では8ビットまたは9ビットを1バイトとして、バイト
単位にデータの転送を行っている。以下に、データフォ
ーマット部11b内の各回路における従来の構成,動作
について説明する。 【0008】(残余バイト作成回路1)図55は、磁気
テープに記録されたデータブロックフォーマットの例を
示す図である。データブロックは、先頭が「IBG」フ
レーム,「ALL1」フレームで始まり、次に同期のた
めの「SYNC」フレーム,データ領域の始まりを示す
「PREFIX0」「PREFIX1」フレームが記録
され、その後、先頭が「SYNC」フレームまたは「R
ESYNC」フレームで始まる72フレーム毎のデータ
グループが繰り返される。 【0009】1番目のデータグループには69フレーム
のデータ(DATA)が記録され、2番目以降のデータ
グループにはそれぞれ71フレームのデータ(DAT
A)が記録される。そして、最終番目の データグルー
プには、残った(n−1)フレームのデータ(DAT
A)が記録される。その後、「RESID1」「RES
ID2」「COMP1」「COMP2」「SYNC」の
各フレームが記録され、最後に「SYNC」「ALL
1」の各フレームが記録される。 【0010】「SYNC」フレーム及び「RESYN
C」フレームには、何れも同じ9ビットの特殊コード
(100010001)が記録され、両者のフレームは
同一のコードである。この「SYNC」フレームまたは
「RESYNC」フレームに基づいて、同期信号または
再同期信号が検出される。同期信号または再同期信号
は、データグループの開始を知らせ、しかも、デスキュ
ー回路5におけるスキュー補正のトリガとなる信号であ
る。 【0011】ブロックID(BLOCK ID:BI
D)は、4バイトで構成されており、ブロックの通し番
号である。1フレームは14バイトが一単位であるの
で、ホスト10からのカスタムデータのバイト数によっ
ては、14バイトに構成するためのつめもの用のバイト
(0〜13バイト)が必要であり、このバイトをパッド
バイト(PAD BYTE)という。残余バイトカウン
ト(RESIDUAL BYTE COUNT)の1バ
イトは、パッドバイトが何バイト詰まっているかを下位
4ビットで表し、上位4ビットには他の情報が入る。 【0012】具体的に、ホスト10からのカスタムデー
タが12バイトの場合と、7バイトの場合とにおけるデ
ータフォーマットを図56,図57にそれぞれ示す。図
56に示す12バイトの場合では、パッドバイトが9バ
イトとなり、残余バイトカウントに9が入る。図57に
示す7バイトの場合では、パッドバイトの必要性がない
ので、残余バイトカウントに0が入る。以上のように、
カスタムデータの長さに応じて、0〜13の値が残余バ
イトカウントに入る。 【0013】残余バイト作成回路1の従来例の構成を図
58に示す。残余バイト作成回路1は、AND(論理
積)回路13とNOR回路14とMOD14カウンタ1
5とを有する。CKは、カウンタ15を動作させるため
のクロックである。−RSYNCは、72フレーム毎に
発生するRESYNCの制御信号であり、この信号がロ
ーである場合にカウンタ15の動作は停止する。WRB
Kは、レジスタからセットされる信号であり、書き込み
ブロックが開始された時にのみセットされる。SMDC
は、フレームデータ作成時にブロックIDの選択の終了
を示し、この信号がローである場合に、ブロックIDが
終了したことを表しカウンタ15の動作は停止する。C
USTBLKは、カスタムデータまたはブロックIDで
ある場合にハイになる。−CLRは、カウンタ値をクリ
アすべくレジスタからセットされる信号であり、装置初
期化時及び「IBG」フレーム中にセットされる。−M
OD1〜−MOD8は、パッドバイトの数を表す信号で
あり、これらの信号が表す値が残余バイトカウントの1
バイトの下位4ビットに反映される。 【0014】残余バイトカウントの1バイトはmod1
4カウンタ15によって実現し、カウンタ15の出力値
はパッドバイトの数を表す。このカウンタ15は、カス
タムデータ,ブロックIDの数をカウントアップし、
「RESYNC」フレーム中及びECCの4バイト時に
は、その動作を停止する。 【0015】カスタムデータが8バイトである場合の動
作について説明する。図59はその場合のタイミングチ
ャート、図60はmod14カウンタ15の出力をそれ
ぞれ示す。 【0016】装置初期化時及び「IBG」フレーム中
に、カウンタ15の初期化が行われる。このときのカウ
ンタ値は、”0000”である。ファームウェアによ
り、レジスタからWRBK信号が書き込みブロック開始
時のみセットされる。このときのカウンタ値は、”00
10”である。カスタムデータを処理する頃になると、
CUSTBLK信号がセットされ、カウンタ15のカウ
ント動作を開始する。ブロックIDが終了すると、SM
DC信号がリセットされ、カウント動作を停止する。カ
ウント動作が停止した際のカウンタ値(”0010”)
の反転信号となる−MOD1〜−MOD8の値(”11
01”=13)が、残余バイトカウントの下位4ビット
に入る。 【0017】(誤り訂正符号化回路3)AXP符号を用
いる誤り訂正方式では、18個のトラックのうちの14
個のトラックにそれぞれ1フレームのデータが書き込ま
れ、これらの14個のトラックのデータに対する誤り訂
正符号が残りの4トラックに書き込まれる。誤り訂正符
号は、DRC(Diagonal Redundanc
y Check)キャラクタと、VRC(Vertic
al Redundancy Check)キャラクタ
とから構成されている。全18トラックは、9トラック
ずつ、奇数トラックがセットA,偶数トラックがセット
Bに分けられる。 【0018】DRCは、誤り訂正符号用のトラック中の
0Aトラック及び0Bトラックに記録される。このDR
Cの2バイトは、他のトラックに記録されたVRC以外
(15ビット)から計算され、m番目の値は以下の通り
である。 【0019】A0m =(A1m-1 +A2m-2 +A3m-3
+・・・+A7m-7 +B7m-8 +B6m-9 +B5m-10
・・・+B0m-15MOD2 B0m =(B1m-1 +B2m-2 +B3m-3 +・・・+B
m-7 +A7m-8 +A6m-9 +A5m-10+・・・+A0
m-15MOD2 【0020】図61は従来のDRCの作成方法の原理を
説明するための図、図62は実際にユーザデータのDR
CA,DRCBを計算した結果を示す図表、図63は従
来のDRC作成回路の構成を示す図である。DRC作成
回路は、クロックのタイミングを調節してデータを斜め
に取り込む1個のビットマトリックスアレイ81及び各
フレームに対応した3個のFFアレイ82からなる回路
系を、セットA及びセットB用に1組ずつ有しており、
各回路系からの出力が、VRC作成回路83からのVR
CA及びVRCBと共にマルチプレクサ84にて結合さ
れる。 【0021】DRCは、斜め方向の冗長検査であるの
で、斜め方向に対して冗長なデータを付加することでデ
ータのチェックをする。この際、斜め方向にデータを取
り込んでいくので隣合う3フレームのデータに跨がって
DRCは作成され、VRCを除いた斜め方向のデータに
対して、1ビットずつ偶数パリティを取っていくことで
DRCを作成する。 【0022】VRCは、誤り訂正符号用のトラック中の
8Aトラック及び8Bトラックに記録される。このVR
Cの2バイトは、セットA(7ビットのデータ+DRC
A),セットB(7ビットのデータ+DRCB)各々で
計算され、m番目の値は以下の通りである。 【0023】A8m =(A0m +A1m +A2m +・・
・+A7m MOD2 但し、A0m :DRCA A1m ,A2m ,・・・.A7m :データ B8m =(B0m +B1m +B2m +・・・+B7m
MOD2 但し、B0m :DRCB B1m ,B2m ,・・・.B7m :データ 【0024】図64は従来のVRCの作成方法の原理を
説明するための図、図65は実際にユーザデータのVR
CA,VRCBを計算した結果を示す図表、図66は従
来のVRC作成回路の構成を示す図である。VRC作成
回路85は、8個のトグル動作のJKフリップ・フロッ
プをそれぞれ有する、VRCA作成用のVRCA作成回
路86とVRCB作成用のVRCB作成回路87とに分
かれる。 【0025】VRCは、縦方向の冗長検査であるので、
縦方向に対して冗長なデータを付加することでデータの
チェックをする。この際、縦方向にデータを取り込んで
いくのでVRCは1フレーム内で作成される。全体とし
てVRCA用,VRCB用の2つの作成回路86,87
(8ビット)で構成され、セットAで1バイトずつ入力
するとVRCAのそれぞれのビットに対応する回路に入
力され、セットBで1バイトずつ入力するとVRCBの
それぞれのビットに対応する回路に入力される。VRC
Aビット1はバイト1,2,3,4,5,6,7,DR
CAのビット1を入力とする。VRCAビット2はバイ
ト1,2,3,4,5,6,7,DRCAのビット2を
入力とする。その他も同様である。 【0026】データとしては、1バイトずつ入力される
ので、1つのタイミングで1ビットのVRC作成回路に
は1ビットだけ入力される。そして、セットA,セット
B各々1ビットは、縦方向のデータ7ビットとDRC1
ビットに対して偶数パリティを持つことと同じである。
即ち、VRCAはデータバイト1〜7とDRCAとの偶
数パリティをとっているのと同じであり、VRCBはデ
ータバイト8〜14とDRCBとの偶数パリティをとっ
ているのと同じである。 【0027】図66に示す回路構成では、CKとタイミ
ング信号とでデータの取り込みタイミングを制御する。
データをトグル動作のJKフリップ・フロップに入力す
ることで偶数パリティをとっていることになる。1フレ
ームにおけるデータ入力順序は以下のようになり、1フ
レームの動作をするのに18タイミングが必要である。 データ入力順序 タイミング (1) (2) (3) (4) (5) (6) バイト 1 2 3 4 5 6 タイミング (7) (8) (9) (10) (11) (12) バイト 7 DRCA VRCA 8 9 10 タイミング (13) (14) (15) (16) (17) (18) バイト 11 12 13 14 DRCB VRCB 【0028】また、36トラックの磁気テープ装置の誤
り訂正符号としてリードソロモン符号が採用されてい
る。ガロア体GF(q)上の原始元をαとするとき、 αh ,αh+1 ,αh+2 ,・・・,αh+d-2 (0≦h<q
−1,2≦d≦q) を根とする符号長n=q−1のq元巡回符号がリードソ
ロモン符号であり、デジタル信号を扱う装置において、 実用上重要なq=2m ,h=0の場合、 符号長 n=2m −1 情報点数 k=2m −d 検査点数 n−k=d−1 最小距離 dmin =d=n−k+1 の2m 元符号となり、生成多項式G(x)は、 G(x)=(x−αd-2 )・・・(x−α2 )(x−
α)(x−1) となり、αd-2 ,・・・,α2 ,α,1を根とする多項
式である。リードソロモン符号の任意の符号多項式C
(x)は、αd-2 ,・・・,α2 ,α,1を根とする。 【0029】言い換えれば、n−1次以下のGF
(28 )上の多項式C(x)が符号多項式となるための
必要条件は、 C(α0 )=0 C(α1 )=0 ・ ・ ・ C(αd-2 )=0 であり、ij (0≦j≦k−1)をGF(28 )の元と
し、k≦28 −dであるk個の情報語i0 ,i1 ,・・
・,ik-1 を符号化する場合、 I(x)=ik-1 k-1 +・・・+i2 2 +i1 x+
0 という情報多項式I(x)を作る。 【0030】次に、I(x)にxd-1 を乗算し、生成多
項式G(x)で除算したときの剰余多項式をD(x)と
する。この場合の商多項式をQ(x)とすると、これら
の多項式の関係は以下のようになる。 I(x)×xd-1 =Q(x)×G(x)+D(x) ここで、剰余多項式D(x)はxd-2 次以下の多項式で
あるので、 D(x)=dd-2 ×xd-2 +・・・+d2 ×x2 +d1
×x+d0 とする。符号に対応する多項式(符号多項式)は、G
(x)で割り切れる必要があるため、 C(x)=Q(x)×G(x) =I(x)×xd-1 +D(x) 〔GF上の減算と加算
とは同一〕 となり、C(x)の係数からなるGF(28 )上のn次
元ベクトルは、 C=(cn-1 ,・・・,c2 ,c1 ,c0 ) =(ik-1 ,・・・,i2 ,i1 ,i0 ,dd-2 ,・・
・,d1 ,d0 ) となる。これが情報語i0 ,i1 ,・・・,ik-1 に対
するリードソロモン符号の符号語である。検査語
d-2 ,・・・,d1 ,d0 は、情報語i0 ,i1 ,・
・・,ik-1 から以上のように、多項式の除算を用いて
求められる。また、検査バイトd3 ,d2 ,d1 ,d0
は検査行列を用いて導くことができる。 【0031】GF(2m )上のn−1次以下の多項式
が、αd-2 ,・・・,α2 ,α,1を根として持つなら
ば、検査行列Hと上記リードソロモン符号の符号語Cの
転置行列Ct との積は0行列となる。 【0032】 【数1】 【0033】ここで、この行列式は以下のように書き直
せる。 【0034】 【数2】【0035】またこの式は、以下の行列式として表さ
れ、クラメルの公式を用いてdd-2 ,・・・,d1 ,d
0 について解けば、a0 〜ad-2 とαのべきとを用いた
乗算処理及び加算処理によって検査語を求めることがで
きる。 【0036】 【数3】 【0037】以上のような符号化を実行するための回路
構成について説明する。図67は、生成多項式で除算を
行う場合の回路構成を示し、LFSR(リニアフィード
バックシフトレジスタ)と呼ばれるフィードバックレジ
スタを採用し、加算回路25とレジスタ26とαのべき
の乗算回路27とから構成され、情報語を1バイト単位
で順次入力を行い、即ち情報多項式を構成するために最
初に入力するバイトを最上位バイトとして除算を行い、
最下位バイトの入力が終了した時点の剰余を求める。 【0038】検査行列による符号化の場合の回路は、図
68,図69に示す情報語の総和を計算する回路と
0 ,a1 ,・・・,ad-2 ,d0 ,d1 ,・・・,d
d-2 を求めるためのαのべきの乗算及び加算を行う回路
とが必要である。 【0039】このときに総和を計算する回路は、情報語
の各々のバイトにαのべきを順次乗算する必要があり、
通常、α0 ,α1 ,α2 ,・・・,αn-1 を乗算するた
めに構成が簡単な乗算回路27と加算回路25とレジス
タ26とを組み合わせ、1バイト単位に乗算−加算─保
持を繰り返し計算することにより総和を求めている。 【0040】(シンドローム作成回路6)対象となる符
号語を{D0 ,D1 ,D2 ,・・・,Dn-2 ,Dn-1
とする。これがまずメモリに記憶される。例えばリード
ソロモン符号で誤り訂正処理を行う場合、ハミング距離
をDmin とするとき、誤り訂正能力はDmin /2を超え
ない最大の整数である。このような整数は(Dmin
1)であり、これを求める際に次のようなシンドローム
演算を行う。 【0041】受信語を表す多項式をR(x)とした場
合、リードソロモン符号の復号は、このR(x)からシ
ンドローム Si=R(αi )(i=0,1,2,3,・・・,d−
2) を計算することから始まる。これは、受信語にGF(2
m )上の定数乗算、即ちαi の乗算を行うことである。 【0042】このようなシンドロームの演算法として、
メモリに記憶されたn個のデータをDn-1 より順次1個
ずつαi の乗算回路に入力し、全データ入力後にその出
力をシンドロームの結果として得る方法が行われてい
る。 【0043】従来の技術によれば、データを1個(1バ
イト)ずつメモリより読み出すため、アクセスが遅いメ
モリを使用すると処理時間の大幅な遅延を招くという問
題点がある。 【0044】(デスキュー回路5)図70は、磁気テー
プの傾斜したトラックに記録されたデータブロックフォ
ーマットの一例を示す図、図71はデータブロックフォ
ーマットをビット単位で示した図70の部分拡大図であ
る。図70,図71において図55と同一のフレームに
は、SYNC,RESYNC等の同一の略称を付してい
る。図70に示すように、左から右に向かって先頭から
順にフレームの記録または再生を行うのがフォワード
(FWD)方向(順方向)であり、その逆の方向がバッ
クワード(BWD)方向(逆方向)である。 【0045】図72は、従来のデスキュー回路5の内部
構成を示すブロック図である。図70,図71に示した
データブロックフォーマットを採用したMTU12から
送られてきたデータ(DATA)は各トラック間におい
て不揃いが生じており、これらのデータをデスキューイ
ングバッファと呼ばれるメモリに一旦書き込み、スキュ
ー補正を行った後に、そのデスキューイングバッファか
らデータを読み出して誤り訂正を行うべく、シンドロー
ム作成回路6及びバッファメモリ8に送信する。 【0046】デスキューイングバッファはそれに用いる
メモリ容量を少なくするように、図72に示すように、
3個のデスキューイングバッファ42A,42B,42
Cで構成されている。各デスキューイングバッファ42
A,42B,42Cは、18トラックのデータのうち6
トラック分ずつをそれぞれが担当する。また、各デスキ
ューイングバッファ42A,42B,42Cに付随する
デスキュー制御回路41A,41B,41C及びマルチ
プレクサ43A,43B,43Cも6トラック毎の3系
統にて構成されている。44は、各マルチプレクサ43
A,43B,43Cの9ビットの出力を8ビットに変換
する9−8変換回路である。 【0047】各デスキューイングバッファ42A,42
B,42Cは、その内部メモリ領域をアドレスに従って
6分割(A,B,C,D,E,F)し、分割した各領域
に1トラック分の同期信号(再同期信号)から同期信号
(再同期信号)までの72フレームのデータを書き込
む。 【0048】図73〜図76は、各デスキューイングバ
ッファ42A,42B,42CにおけるFWD方向での
書き込み・読み出し制御を示す図、図77〜図80は、
同じくBWD方向での書き込み・読み出し制御を示す図
である。 【0049】一例として、デスキュー制御回路41A及
びデスキューイングバッファ42AのFWD方向時の動
作について説明する。磁気テープ上の傾斜した各トラッ
クにおいて、1バイトデータ(9ビットデータ)が揃っ
たトラックを分割した各メモリ領域に順次書き込んでい
く。まず、1A−トラックのデータを、デスキューイン
グバッファ42Aの1A−トラックに割り当てられたメ
モリ領域(Aの位置)に書き込む。以下同様に、4A−
トラックのデータはBの位置、7A−トラックのデータ
はCの位置、7B−トラックのデータはDの位置、4B
−トラックのデータはEの位置、1B−トラックのデー
タはFの位置に書き込む(図73参照)。 【0050】同様にして、デスキューイングバッファ4
2B,42Cにおいても各トラックのデータを割り当て
られた対応するメモリ領域に書き込む(図74,図75
参照)。以上のようにして、18トラック分のデータの
書き込みを終了する。 【0051】データの書き込みを終了すると、1バイト
データ毎の読み出し(1バイトデータ転送)が始まる。
図73〜図75に示した読み出し順位に従って、各デス
キューイングバッファ42A,42B,42Cからの読
み出しデータが各マルチプレクサ43A,43B,43
Cにて選択され、誤り訂正方法に合った図76に示す順
序で9−8変換回路44に出力される。磁気テープ上の
データは9ビットデータであるため、9−8変換回路4
4にて8ビットデータに変換されて、後段の誤り訂正処
理系に送られる。 【0052】なお、BWD方向時においては、各トラッ
クのデータの書き込み位置はFWD方向時とは異なる
が、基本的な処理手順は同様であるのでその説明は省略
する。 【0053】MTU12から送られてきたデータをデス
キューイングバッファに一旦書き込み、その後読み出す
ことによってスキュー補正を行いデータ転送を行ってい
る。この際、従来は1バイトデータ転送であるので、1
フレームのデータを転送するのに18回デスキューイン
グバッファからの読み出しが必要である。従って、高速
処理には向いていないという問題がある。また、FWD
方向,BWD方向によって、MTU12から送られてき
たデータはビット定義が反対、1バイトデータ(9ビッ
トデータ)が揃うトラック順が反対などの違いがあるた
め、FWD方向とBWD方向とでは誤り訂正方法に見合
った順番での1バイトデータ転送が必要であった。この
ように従来例では、FWD方向とBWD方向とで、各デ
スキューイングバッファ内の6分割されたメモリ領域の
割当が異なっており、FWD方向とBWD方向とでは異
なる書き込み・読み出し制御が必要であるという問題が
ある。 【0054】(読み出しフォーマット部11e内におけ
るデータ転送制御)従来、データを転送する際に、デー
タを一時的に格納してその転送タイミングを切り換える
方法としては、マルチプレクサ(セレクタ),フリップ
フロップ等の素子を用いて転送方法を制御する方式が一
般的に使われている。しかし、高密度,高速データ転送
に対応した誤り訂正を行ったり、FWD方向,BWD方
向のデータ書き込み・読み出し動作に対応するために
は、単にメモリ素子を追加するとか、セレクタで各々の
ケースに対応して切り替え制御を行うといって方法で
は、回路が複雑化し、回路の規模を増大させることにな
るという問題がある。 【0055】以上のように、従来の磁気テープ装置の制
御装置では、データフォーマット部11b内の書き込み
フォーマット部11d及び読み出しフォーマット部11
eにおいて、1バイト単位にて処理を行っているので、
処理速度が遅いという問題がある。処理速度を速めるた
めには、データフォーマット部11b内の各回路を構成
する素子を追加してデータ転送の高速化を図ることが考
えられるが、この場合には、回路規模の増大,複雑化を
招くといった問題がある。 【0056】なお、上位装置からのデータを圧縮して磁
気テープ装置へ出力し、磁気テープ装置からの圧縮デー
タを復元して上位装置へ出力するような構成を有してお
り、入力されたデータをフォーマット変換して18ビッ
トずつパラレルに磁気テープ装置へ出力するようにした
磁気テープ制御装置が知られている(例えば、特許文献
1参照)。また、磁気テープ装置からのデータの読取り
のリトライ処理に関して、順方向に読取りを行ったとき
にエラーが発生した場合、逆方向から読取りを実施し、
読み取ったデータをバッファメモリに逆方向に格納した
後に上位装置へ転送する制御装置も知られている(例え
ば、特許文献2参照)。 【0057】 【特許文献1】特開平5−204552号号公報 【特許文献2】特開平4−128917号号公報 【0058】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、複数バイト単位の処理が可能であり、回路を複
雑化せず、また回路規模の増大を招くことなく、処理す
るデータバス幅を拡大することができ、データ転送の高
速化を図れる磁気テープ装置の制御装置を提供すること
を目的とする。 【0059】 【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気テープ
装置の制御装置は、上位装置から入力したデータに誤り
訂正符号を付加してフォーマット変換し、フォーマット
変換したデータを磁気テープユニットに転送すると共
に、前記磁気テープユニットから読み出したデータに誤
り訂正を行ってフォーマット変換し、フォーマット変換
したデータを前記上位装置に転送する磁気テープ装置の
制御装置において、前記上位装置からの入力データ、及
び/または、前記磁気テープユニットからの読み出しデ
ータに対して、複数バイト単位での処理を行うように構
成しており、前記磁気テープユニットからの読み出しデ
ータの上位装置への転送を制御するデータ転送制御手段
を備え、該データ転送制御手段が、データを格納するメ
モリと、1フレーム単位のデータをグループ分けして前
記メモリに格納すべく書き込み・読み出しの特定アドレ
スを設定するアドレス設定回路と、データを1バイトま
たは複数バイトずつ格納するためにアドレスを制御する
アドレスカウンタ回路と、前記磁気テープユニットから
の順方向のデータ読み出し時と逆方向のデータ読み出し
時とで前記メモリからのデータの読み出し順序を切り替
える切替回路とを有し、誤り訂正のための前処理として
動作することを特徴とする。 【0060】本発明では、磁気テープ装置の制御装置内
の各回路の構成を工夫して、上位装置からのデータ及び
磁気テープユニットからの読み出しデータに対して、複
数バイト単位での処理を行えるようにし、1バイト単位
での処理を行っていた従来例に比べてデータ処理の高速
化を図る。Mバイト幅のデータが並列に入力された場
合、そのデータをMバイト単位の状態でメモリに格納
し、またそのメモリからMバイト単位の状態でデータを
読み出す。よって、磁気テープユニットから上位装置へ
の複数バイト単位の読み出しデータの転送に対応でき
る。 【0061】 【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて具体的に説明する。 【0062】図2はテープサブシステムの構成図、図1
は図2に示すMTC11のデータフォーマット部11b
の内部構成を示すブロック図である。テープサブシステ
ムは、上位装置としてのホスト10と、データを記録す
るMTU12と、ホスト10及びMTU12間に介在さ
れてデータのフォーマット変換を行うMTC11とから
構成されている。データ書き込み時には、ホスト10か
らのデータがMTC11に入力され、ここでフォーマッ
ト変換が行われた後にMTU12にデータが転送され
る。データ読み取り時には、MTU12からの読み出し
データがMTC11に転送され、ここで誤り訂正が行わ
れると共にフォーマット変換が行われた後にデータがホ
スト10に送られる。 【0063】MTC11は、ホスト10とのデータの送
受を行うためのインターフェース部11aと、フォーマ
ット変換,誤り訂正等の処理を行うデータフォーマット
部11bと、データをD/A変換・A/D変換するデー
タ変換部11cとを有する。データフォーマット部11
bは、磁気テープ上に記録するためのフォーマット化を
行う書き込みフォーマット部11dと、磁気テープから
読み出したデータのトラックずれを補正したり、データ
の誤り検出及び訂正を行う読み出しフォーマット部11
eとに分けられる。 【0064】書き込みフォーマット部11dは、残余バ
イト作成回路1と、マルチプレクサ2,4と、誤り訂正
符号化回路3とを有する。残余バイト作成回路1は、ホ
スト10からのデータをテープフォーマットに合わせる
ために必要な残余バイトを作成する。マルチプレクサ2
は、ホスト10からのカスタムデータ,残余バイト作成
回路1からの残余バイト,ブロックID,冗長バイトで
あるパッドバイト等を結合する。誤り訂正符号化回路3
は、誤り訂正のため検査キャラクタである誤り訂正符号
を作成する。誤り訂正符号としては、AXP符号または
リードソロモン符号が良く使われている。マルチプレク
サ4は、マルチプレクサ2及び誤り訂正符号化回路3の
出力を結合する。 【0065】一方、読み出しフォーマット部11eは、
デスキュー回路5と、シンドローム作成回路6と、誤り
訂正回路7と、フレームバッファ8とを有する。デスキ
ュー回路5は、MTU12から読み出したデータ間のず
れを補正する。磁気テープに記録されたデータを読み込
んだ時に、磁気テープと磁気ヘッドとは一般的には垂直
にならず、ある程度の誤差角度を生じるので、それに応
じてデータ間のずれが発生する。デスキュー回路5はこ
のデータ間のずれを補正する。シンドローム作成回路6
は、読み出しデータの誤りの有無を判定するためのシン
ドロームと呼ばれる情報を作成する。誤り訂正回路7
は、読み出しデータの誤りを訂正する。フレームバッフ
ァ8は、磁気テープのデータ読み出し方向によるデータ
の並べ換え、及び、誤り訂正回路7において誤り係数の
計算が行われる間のデータの保持(遅延)を行う。 【0066】上述したように、本発明におけるテープサ
ブシステム及びMTC11の基本構成は従来例と同じで
あるが、MTC11内のデータフォーマット部11bを
構成する各回路の内部構成及び処理動作が異なってい
る。即ち、従来例では1バイト幅で処理を行っていた
が、本発明では複数バイト幅で処理を行えるようにし
て、データ処理の高速化を図っている。従って、図1に
おけるデータバスが、本発明では従来例に比べてN(N
は2以上の整数)倍に拡大されている。 【0067】以下、本発明におけるデータフォーマット
部11b内の各回路の構成及び動作について詳述する。
なお、以下の実施の形態では、書き込みフォーマット部
11d内においては2バイト幅にて処理が行え、読み出
しフォーマット部11d内においては3バイト幅にて処
理が行える場合について説明する。 【0068】(残余バイト作成回路1)本発明では、書
き込みフォーマット部11dが、データ幅を従来の1バ
イト幅から2バイト幅に倍増させて処理を行っており、
高速(従来の2倍)のデータ処理を行えるようになって
いる。従って、本発明の残余バイト作成回路1は、従来
の1バイト処理から2バイト処理に対応できるようにし
ている。本発明では、従来例で使用していたmod14
カウンタの動作を、2バイト処理に対応させている。 【0069】残余バイト作成回路1の本発明の構成を図
3に示す。残余バイト作成回路1は、2個のAND回路
13a,13bとNOR回路14とMOD14カウンタ
15とを有する。CKは、カウンタ15を動作させるた
めのクロックである。−RSYNCは、72フレーム毎
に発生するRESYNCの制御信号であり、この信号が
ローである場合にカウンタ15の動作は停止する。WR
BKは、レジスタからセットされる信号であり、書き込
みブロックが開始された時にのみセットされる。SMD
Cは、フレームデータ作成時にブロックIDの選択の終
了を示し、この信号がローである場合に、ブロックID
が終了したことを表しカウンタ15の動作は停止する。
CUSTBLKは、カスタムデータまたはブロックID
である場合にハイになる。−CLRは、カウンタ値をク
リアすべくレジスタからセットされる信号であり、装置
初期化時及び「IBG」フレーム中にセットされる。B
ID3は、書き込みフォーマット部11d内にて発生さ
れる信号であり、ブロックIDの3バイト目を処理して
いるときにセットされる。ODDは、書き込みフォーマ
ット部11d内にて発生される信号であり、ホスト10
からカスタムデータが転送される際に奇数バイトか偶数
バイトかが判断されて奇数バイトであればセットされ
る。−MOD1〜−MOD8は、パッドバイトの数を表
す信号であり、これらの信号が表す値が残余バイトカウ
ントの1バイトの下位4ビットに反映される。 【0070】図4,図5はカスタムデータが8バイト,
9バイトである場合のタイミングチャート、図6はMO
D14カウンタ15の出力をそれぞれ示す。残余バイト
カウントのバイトは2バイト処理に対応したmod14
カウンタ15によって実現し、カウンタ15の出力値は
パッドバイトの数を表す。このカウンタ15は、カスタ
ムデータ,ブロックIDの数をカウントアップし、「R
ESYNC」フレーム中及び誤り訂正符号(ECC)の
4バイト時には、その動作を停止する。また、カスタム
データのバイト数によっては、偶数バイトの場合と奇数
バイトの場合とがあり、偶数,奇数の2通りの動作を満
足する必要がある。 【0071】次に、カスタムデータが9バイトである場
合の動作について説明する。装置初期化時及び「IB
G」フレーム中に、カウンタ15の初期化が行われる。
この時のカウンタ値は、”0000”である。ファーム
ウェアにより、レジスタからWRBK信号が書き込みブ
ロック開始時のみセットされる。この時のカウンタ値
は、”0010”である。カスタムデータを処理する頃
になると、CUSTBLK信号がセットされ、カウンタ
15のカウント動作を開始する。カウンタ動作は+2ず
つカウントアップする。BID3信号がセットされてい
て、且つODD信号がセットされている場合に、カウン
タ15の動作が図6の右表に遷移する。ブロックIDが
終了すると、SMDC信号がリセットされ、カウント動
作を停止する。カウント動作が停止した際のカウンタ値
(”0011”)の反転信号となる−MOD1〜−MO
D8の値(”1100”=12)が、残余バイトカウン
トの下位4ビットに入る。 【0072】(誤り訂正符号化回路3) 〔AXP符号化方式〕図7,図8は本発明のDRC作成
回路の構成を示す図、図9は本発明のVRC作成回路の
構成を示す図である。この構成例は、複数バイト(2バ
イト)入力のときの例である。DRC作成回路は、セッ
トA用(図7)とセットB用(図8)との2系統に分か
れており、セットA用(セットB用)のDRC作成回路
は、データ選択部21A(21B)と、データパリティ
作成部22A(22B)と、フレーム制御部23A(2
3B)と、データマスク部24A(24B)と、タイミ
ング制御回路(図示せず)とで構成されている。 【0073】DRC,VRCは、基本的にそれぞれ斜め
方向,縦方向のビット同士のパリティをとっている。1
バイトずつ入力していた従来のDRC作成回路,VRC
作成回路では、各回路において1ビットずつパリティを
とっていたが、複数バイトずつ入力する本発明のDRC
作成回路,VRC作成回路では、各回路において複数ビ
ット同時にパリティをとればよい。これは、DRC,V
RCの作成に必要な複数ビットをそれぞれ選択し、選択
した複数ビットにてパリティを求めるようにすれば実現
できる。 【0074】次に、動作について説明する。AXP符号
のDRC,VRCを求める式は、1バイトずつ入力する
場合と複数バイトずつ入力する場合とは同じであるの
で、DRC,VRCのセットA,セットBの各々で計算
されるm番目の値は以下のようになる。 【0075】DRC A0m =(A1m-1 +A2m-2 +A3m-3 +・・・+A
m-7 +B7m-8 +B6m-9 +B5m-10+・・・+B0
m-15MOD2 B0m =(B1m-1 +B2m-2 +B3m-3 +・・・+B
m-7 +A7m-8 +A6m-9 +A5m-10+・・・+A0
m-15MOD2 【0076】VRC A8m =(A0m +A1m +A2m +・・・+A7m
MOD2 但し、A0m :DRCA A1m ,A2m ,・・・.A7m :データ B8m =(B0m +B1m +B2m +・・・+B7m
MOD2 但し、B0m :DRCB B1m ,B2m ,・・・.B7m :データ 【0077】入力データが2バイトずつであるので、1
フレームのタイミングは9タイミングである。図10は
その入力データとタイミングとの関係を示す図表、ま
た、図11は本発明のDRCの作成方法の原理を説明す
るための図である。DRCを作成する際、図10のよう
にデータを入力すると、その入力データは2バイト(B
S1,2,3,4,6,7,ECC1の場合)または1
バイト(BS5,ECC2の場合)であるが、入力され
た偶数(EVEN)バイトのうち1ビット、奇数(OD
D)バイトのうち1ビットを対象にしてデータを選んで
DRCの1ビットを作成する。データフレーム3−DR
CAビット7はc1〜cFのデータビットに対して作成
するので、それ以外のデータビットはどんな値でも関係
ない。このことは、データフレーム4−DRCAビット
7,データフレーム5−DRCAビット7についても同
様である。 【0078】例えば、データフレーム3のDRCA−ビ
ット7を作成する際に対象とされるデータは、データフ
レーム2−バイト8−ビット7(c8),バイト9−ビ
ット6(c9),バイト10−ビット5(cA),バイ
ト11−ビット4(cB),バイト12−ビット3(c
C),バイト13−ビット2(cD),バイト14−ビ
ット1(cE),DRCB−ビット0(cF),データ
フレーム3−バイト1−ビット6(c1),バイト2−
ビット5(c2),バイト3−ビット4(c3),バイ
ト4−ビット3(c4),バイト5−ビット2(c
5),バイト6−ビット1(c6),バイト7−ビット
0(c7)となる。同様に、データフレーム4のDRC
A−ビット7を作成する際に対象とされるデータは、デ
ータフレーム3−バイト8−ビット7(a8),バイト
9−ビット6(a9),バイト10−ビット5(a
A),バイト11−ビット4(aB),バイト12−ビ
ット3(aC),バイト13−ビット2(aD),バイ
ト14−ビット1(aE),DRCB−ビット0(a
F),データフレーム4−バイト1−ビット6(a
1),バイト2−ビット5(a2),バイト3−ビット
4(a3),バイト4−ビット3(a4),バイト5−
ビット2(a5),バイト6−ビット1(a6),バイ
ト7−ビット0(a7)となる。更に、データフレーム
5のDRCA−ビット7を作成する際に対象とされるデ
ータは、データフレーム4−バイト8−ビット7(b
8),バイト9−ビット6(b9),バイト10−ビッ
ト5(bA),バイト11−ビット4(bB),バイト
12−ビット3(bC),バイト13−ビット2(b
D),バイト14−ビット1(bE),DRCB−ビッ
ト0(bF),データフレーム5−バイト1−ビット6
(b1),バイト2−ビット5(b2),バイト3−ビ
ット4(b3),バイト4−ビット3(b4),バイト
5−ビット2(b5),バイト6−ビット1(b6),
バイト7−ビット0(b7)となる。 【0079】以上のような対象とされる斜め方向のデー
タに対して偶数パリティをとれば、DRCAの1ビット
が作成される。そして、各ビットについて同様の処理を
順次行うことによりDRCを作成できる。 【0080】DRCAのビット単位で考えていくと、図
11から分かるようにDRCは斜め方向のデータに対し
て作成するため、複数フレーム(2〜3フレーム)に渡
ってしまう。そのため3つの制御フレームに分けてどこ
のデータを選ぶかを決定する。例えばデータフレーム3
について考えると、その1フレーム中のデータは制御フ
レーム0,1,2のDRCAを作成するためのデータと
して3分割され、選ばれるデータとしては重なり合うこ
とはない。 【0081】データフレーム3,4,5を見比べると、
データの選び方により何バイト目の何ビット目が、必ず
DRCの何ビット目に選ばれているということが分か
る。選ばれる制御フレームは異なるが、DRCの何ビッ
ト目に選ばれるかということがわかる。例えばバイト1
のビット6は、データフレーム3(c1)ではDRCA
のビット7、データフレーム4(a1)ではDRCAの
ビット7、データフレーム5(b1)ではDRCAのビ
ット7に選ばれる。また、バイト1のビット0は、デー
タフレーム3ではDRCAのビット1、データフレーム
4ではDRCAのビット1、データフレーム5ではDR
CAのビット1に選ばれる。 【0082】このことから必ずバイト1のビット1はD
RCAのビット2に選択され、バイト2のビットはDR
CAのビット2に選択される。従って、制御フレーム
0,1,2のDRC作成回路でそのデータを取り込むか
否かを制御するようにすれば良い。あと一点考えなけれ
ばいけないのは、DRCの作成は3フレームに渡って行
うので、例えば実際に扱っているデータフレーム3のと
きはデータフレーム3,4,5のときに出力するDRC
を同時に作成しなければいけない点である。従って、最
低でも3フレーム分のDRC作成回路を持つ必要がある
ことが分かる。 【0083】データの選び方についてもう少し詳細に説
明する。データフレーム3(制御フレーム2)のデータ
が入力されてきた場合、どのビットをDRCAの何ビッ
ト目の作成回路に選べば良いかを説明する。 【0084】バイト1のビット0は制御フレーム2のD
RCA−ビット1、ビット1はDRCA−ビット2、ビ
ット2はDRCA−ビット3、ビット3はDRCA−ビ
ット4、ビット4はDRCA−ビット5、ビット5はD
RCA−ビット6、ビット6(c1)はDRCA−ビッ
ト7、ビット7は制御フレーム0のDRCA−ビット
0、バイト2のビット0は制御フレーム2のDRCA−
ビット2、ビット1はDRCA−ビット3、ビット2は
DRCA−ビット4、ビット3はDRCA−ビット5、
ビット4はDRCA−ビット6、ビット5(c2)はD
RCA−ビット7、ビット6は制御フレーム0のDRC
A−ビット0、ビット7はDRCA−ビット1、バイト
3のビット0は制御フレーム2のDRCA−ビット3、
ビット1はDRCA−ビット4、ビット2はDRCA−
ビット5、ビット3はDRCA−ビット6、ビット4
(c3)はDRCA−ビット7、ビット5は制御フレー
ム0のDRCA−ビット0、ビット6はDRCA−ビッ
ト1、ビット7はDRCA−ビット2、バイト4のビッ
ト0は制御フレーム2のDRCA−ビット4、ビット1
はDRCA−ビット3、ビット2はDRCA−ビット
2、ビット3(c4)はDRCA−ビット1、ビット4
は制御フレーム0のDRCA−ビット0、ビット5はD
RCA−ビット1、ビット6はDRCA−ビット2、ビ
ット7はDRCA−ビット3、バイト5のビット0は制
御フレーム2のDRCA−ビット5、ビット1はDRC
A−ビット6、ビット2はDRCA−ビット7、ビット
3は制御フレーム0のDRCA−ビット0、ビット4は
DRCA−ビット1、ビット5はDRCA−ビット2、
ビット6はDRCA−ビット3、ビット7はDRCA−
ビット4、バイト6のビット0は制御フレーム2のDR
CA−ビット6、ビット1(c6)はDRCA−ビット
7、ビット2は制御フレーム0のDRCA−ビット0、
ビット3はDRCA−ビット1、ビット4はDRCA−
ビット2、ビット5はDRCA−ビット3、ビット6は
DRCA−ビット4、ビット7はDRCA−ビット5、
バイト7のビット0は制御フレーム2のDRCA−ビッ
ト7、ビット1は制御フレーム0のDRCA−ビット
0、ビット2はDRCA−ビット1、ビット3はDRC
A−ビット2、ビット4はDRCA−ビット3、ビット
5はDRCA−ビット4、ビット6はDRCA−ビット
5、ビット7はDRCA−ビット6、バイト8のビット
0は制御フレーム0のDRCA−ビット0、ビット1は
DRCA−ビット1、ビット2はDRCA−ビット2、
ビット3はDRCA−ビット3、ビット4はDRCA−
ビット4、ビット5はDRCA−ビット5、ビット6は
DRCA−ビット6、ビット7(a8)はDRCA−ビ
ット7、バイト9のビット0は制御フレーム0のDRC
A−ビット1、ビット1はDRCA−ビット2、ビット
2はDRCA−ビット3、ビット3はDRCA−ビット
4、ビット4はDRCA−ビット5、ビット5はDRC
A−ビット6、ビット6(a9)はDRCA−ビット
7、ビット7は制御フレーム1のDRCA−ビット0、
バイト10のビット0は制御フレーム0のDRCA−ビ
ット2、ビット1はDRCA−ビット3、ビット2はD
RCA−ビット4、ビット3はDRCA−ビット5、ビ
ット4はDRCA−ビット6、ビット5(aA)はDR
CA−ビット7、ビット6は制御フレーム1のDRCA
−ビット0、ビット7はDRCA−ビット1、バイト1
1のビット0は制御フレーム0のDRCA−ビット3、
ビット1はDRCA−ビット4、ビット2はDRCA−
ビット5、ビット3はDRCA−ビット6、ビット4
(aB)はDRCA−ビット7、ビット5は制御フレー
ム1のDRCA−ビット0、ビット6はDRCA−ビッ
ト1、ビット7はDRCA−ビット2、バイト12のビ
ット0は制御フレーム0のDRCA−ビット4、ビット
1はDRCA−ビット5、ビット2はDRCA−ビット
6、ビット3(aC)はDRCA−ビット7、ビット4
は制御フレーム1のDRCA−ビット0、ビット5はD
RCA−ビット1、ビット6はDRCA−ビット2、ビ
ット7はDRCA−ビット3、バイト13のビット0は
制御フレーム0のDRCA−ビット5、ビット1はDR
CA−ビット6、ビット2(aD)はDRCA−ビット
7、ビット3は制御フレーム1のDRCA−ビット0、
ビット4はDRCA−ビット1、ビット5はDRCA−
ビット2、ビット6はDRCA−ビット3、ビット7は
DRCA−ビット4、バイト14のビット0は制御フレ
ーム0のDRCA−ビット6、ビット1(cE)はDR
CA−ビット7、ビット2は制御フレーム1のDRCA
−ビット0、ビット3はDRCA−ビット1、ビット4
はDRCA−ビット2、ビット5はDRCA−ビット
3、ビット6はDRCA−ビット4、ビット7はDRC
A−ビット5、DRCBのビット0(aF)は制御フレ
ーム0のDRCA−ビット7、ビット1は制御フレーム
1のDRCA−ビット0、ビット2はDRCA−ビット
1、ビット3はDRCA−ビット2、ビット4はDRC
A−ビット3、ビット5はDRCA−ビット4、ビット
6はDRCA−ビット5、ビット7はDRCA−ビット
6となる。 【0085】以上のような選択関係を表にまとめると、
図12,図13となる。これを2バイト入力の図10の
タイミングで表にすると、図14,図15のようにな
る。このような表の関係を実現するための回路の構成例
を、図16〜図19に示す。 【0086】データを2バイトずつ入力するので、DR
C作成時にデータの作成に不必要なデータは入力しない
ようにしなければならない。DRCはビット単位で作成
されるので、1バイト目の1ビットと2バイト目の1ビ
ットとで片一方だけのビットが必要になった場合に、取
り込まないデータが不必要なデータとなる。 【0087】図11のDRC作成フォーマットを参照し
て、不必要なデータを例示する。制御フレーム0のDR
CAビット1を求める場合を考える。制御フレーム0の
バイト1,バイト2が入力されたとき、DRCA作成に
使用されるのはバイト1のビット0だけであって、バイ
ト2は使用されない。DRCAビット1を作成すると
き、データはバイト1のビット0とバイト2のビット2
とが選択されているが、使用するデータ(バイト1のビ
ット0)のみを選択するようにすれば良い。この選択を
行うために、入力された不必要なデータ(バイト2のビ
ット2)をマスクする。もう一例挙げてみると、制御フ
レーム0のDRCAビット3を求める際、タイミングB
S2,バイト3のビット0とバイト4のビット7とが入
力されているが、不必要なバイト4のビット7をマスク
する。 【0088】このようにデータの入力が1ビットのと
き、図7,図8のデータマスク部24A,24Bでデー
タのマスクを実施する。データのマスクの詳細は図2
0,図21に示す。図7,図8のデータマスク部24
A,24Bに入力している信号は、MAO−0?,MA
E−0?,MAO−1?,MAE−1?,MAO−2
?,MAE−2?と、MBO−0?,MBE−0?,M
BO−1?,MBE−1?,MBO−2?,MBE−2
?とである。この信号はDRCを作成する際の制御フレ
ームとタイミング信号とで作成される。データマスク部
24A,24Bの内部回路の詳細は、図22及び図2
3,図24及び図25に示す。 【0089】入力されるデータは、データ選択部21
A,21Bとデータマスク部24A,24Bとで決まる
ので、データの取り込むタイミングについて述べる。D
RCA作成回路,DRCB作成回路はそれぞれ3フレー
ム分の回路を有するが、それぞれのデータの取り込むタ
イミングが異なるので、タイミング制御が必要である。
データの取り込むタイミング表を図26〜図31に示
す。DRCの作成時に出力フレーム0,1,2毎にどの
データを取り込むかを表す。 【0090】現在どのフレームを処理しているかを示す
制御フレーム0,1,2と、3つのフレームタイミング
でDRCを出力する出力フレームとによって、どのデー
タのビットを取り込むかを表す。○はその印がある場所
のビットを取り込むことを示す。×はDRCが作成され
たことを示す。○の所を取り込むタイミングとして表を
作ると、図32〜図37のようになる。この表をもとに
図7,図8のデータパリティ作成部22A,22Bのフ
リップ・フロップのセット条件を制御する信号CE0F
A?,CE1FA?,CE2FA?,CE0FB?,C
E1FB?,CE2FB?を作成する。 【0091】以上のように、データ選択部21A,21
Bにてデータを選択し、データマスク部24A,24B
にて不必要なデータをマスクし、データパリティ作成部
22A,22Bにてデータの斜め方向のパリティをとる
ことにより、DRCを作成する。 【0092】次に、VRCについて述べる。VRCを作
成する理論は1バイトずつ入力する場合と2バイトずつ
入力する場合とは同じである。つまりセットA,セット
Bのビットごとの偶数パリティをとれば良い。図9に示
すような回路構成を用いればVRCの作成を実現でき
る。 【0093】まず、データを入力する前にJKフリップ
・フロップをクリアしておく。セットAでは、1バイト
目と2バイト目とのビットごとをEOR(排他的論理
和)してトグル回路のJKフリップ・フロップに入力す
る。3,4バイト目、5,6バイト目、7バイト目+D
RCAを同様に入力すれば、フリップ・フロップにVR
CAが作成される。セットBでは、8バイト目を入力し
てトグル回路のJKフリップ・フロップに入力する。
9,10バイト目のビットごとをEORしてトグル回路
のJKフリップ・フロップに入力する。11,12バイ
ト目、13,14バイト目を同様に入力する。そしてD
RCBとJKフリップ・フロップの出力とをEORする
と、VRCBが作成される。 【0094】上述のDRC作成回路の構成では、図7,
図8のように3フレームのデータ選択部が共通になって
いて、データマスク部とフリップ・フロップとのセット
制御でデータの選択をしている。しかし、データ選択の
実施方法としては、別の方法もある。データの選択は図
38の網かけで示したように3種類のグループが存在す
る。この3種類を順番に選択することでデータを選ぶこ
とができる。このような例における回路構成は図39の
ようになる。 【0095】また、上述の例では、2バイトずつ入力し
てAXP訂正符号を作成する場合について説明したが、
2バイト以外の複数バイトずつ入力して、DRCの斜め
方向のパリティ及びVRCの縦方向のパリティをとるこ
とも可能である。 【0096】〔リードソロモン符号〕次に、本発明のリ
ードソロモン符号の高速化について説明する。検査行列
を利用した符号化計算を以下の符号を用いて具体的に示
す。 符号長 n=18 情報点数 k=14 検査点数 n−k=4 最小距離 dmin =5 原始多項式 g(x)=x8 +x4 +x3 +x2 +1 生成多項式 G(x)=(x−α3 )(x−α2 )(x
−α)(x−1)=x4 +α753 +α249 2 +α78
x+α6 と展開できる。d0 〜d3 は以下の行列で表される。 【0097】ここで、下記に示される総和、 【0098】 【数4】 【0099】即ち、a0 〜a3 を展開すれば、 a0 =i13+i12+i11+i10+i9 +i8 +i7 +i6 +i5 +i4 +i3 +i2 +i1 +i0 1 =i13×α17+i12×α16+i11×α15+i10×α14+i9 ×α13 +i8 ×α12+i7 ×α11+i6 ×α10+i5 ×α9 +i4 ×α8 +i3 ×α7 +i2 ×α6 +i1 ×α5 +i0 ×α4 2 =i13×α34+i12×α32+i11×α30+i10×α28+i9 ×α26 +i8 ×α24+i7 ×α22+i6 ×α20+i5 ×α18+i4 ×α16 +i3 ×α14+i2 ×α12+i1 ×α10+i0 ×α8 3 =i13×α51+i12×α48+i11×α45+i10×α42+i9 ×α39 +i8 ×α36+i7 ×α33+i6 ×α30+i5 ×α27+i4 ×α24 +i3 ×α21+i2 ×α18+i1 ×α15+i0 ×α12 となる。 【0100】ここで情報語i13〜i0 を2バイト単位
(i13とi12,i11とi10,i9 とi 8 ,i7 とi6
5 とi4 ,i3 とi2 ,i1 とi0 )で、総和を求め
る回路に入力することを考え、a1 〜a3 を以下のよう
な共通項でまとめた式に変更する。 a1 =α5 (i13×α12++i11×α10+i9 ×α8 +i7 ×α6 +i5 ×α4 +i3 ×α2 +i1 ×α0 )+ α4 (i12×α12++i10×α10+i8 ×α8 +i6 ×α6 +i4 ×α4 +i2 ×α2 +i0 ×α0 ) a2 =α10(i13×α24++i11×α20+i9 ×α16+i7 ×α12 +i5 ×α8 +i3 ×α4 +i1 ×α0 )+ α8 (i12×α24++i10×α20+i8 ×α16+i6 ×α12 +i4 ×α8 +i2 ×α4 +i0 ×α0 ) a3 =α15(i13×α36++i11×α30+i9 ×α24+i7 ×α18 +i5 ×α12+i3 ×α6 +i1 ×α0 )+ α12(i12×α36++i10×α30+i8 ×α24+i6 ×α18 +i4 ×α12+i2 ×α6 +i0 ×α0 ) 【0101】この式は、2バイト単位で入力したとき
に、偶数バイトと奇数バイトとの各々に定数の乗算を行
うことにより、総和を求める回路の簡略化が可能である
ことを示す。また、この式からa1 を求める場合の乗算
回路における乗算定数は、偶数バイト,奇数バイト共に
α2 であり、また、a2 の場合の乗算定数はα4 、a3
の場合の乗算定数はα6 と偶数バイト及び奇数バイトで
共通な同じ値になる。よって、乗算−加算−保持を順次
繰り返すことで、各式の括弧内の値を求めることができ
る。即ち、従来の回路と比較して2倍の速度で情報語の
総和を求めることが可能になる。 【0102】次に、a0 〜a3 から検査語d0 〜d3
求めるには、前述の行列式を解く回路を構成すればよ
く、従来と同様に所定の乗算定数を設定した乗算回路と
加算回路とを用いて、以下に示すような演算式に従って
実現できる。 d0 =α218 ×a0 +α158 ×a1 +α156 ×a2 +α212 ×a3 1 =α158 ×a0 +α138 ×a1 +α2 ×a2 +α153 ×a3 2 =α156 ×a0 +α2 ×a1 +α135 ×a2 +α152 ×a3 3 =α212 ×a0 +α153 ×a1 +α152 ×a2 +α209 ×a3 【0103】図40,図41は、以上のようなa0 〜a
3 及びd0 〜d3 を求めるようにした回路の構成図であ
る。EORで構成されたガロア体上の加算回路25と、
EOR及びANDで構成されたガロア体上の定数項の乗
算回路27と、乗算−加算されたデータ(情報語)を保
持するためのレジスタ26とを有する。符号化を行う場
合には、情報語を2バイト単位で入力し、全てのデータ
が入力された時点でa 0 〜a3 が図40の回路にて計算
され、計算されたa0 〜a3 が図41の回路に入力され
て同時に検査語d0 〜d3 が求まる。即ち、符号化に必
要な時間は、情報語長÷2となり、従来例に比べて誤り
訂正符号化の処理時間が半分に短縮する。 【0104】なお、上述の説明においては、説明を簡単
にするために、入力データを2バイト単位としている
が、例えば4バイト,6バイト,・・・(単位が偶数)
であれば、同じ考え方で符号化回路を構成することがで
きる。 【0105】(リードソロモン符号に対するシンドロー
ム作成回路6)図42は、本発明のシンドローム作成回
路6の構成を示すブロック図であり、シンドローム作成
回路6は、メモリ31と、ビット重み変換部32と、並
列シンドローム演算部33と、シンドローム結果記憶部
34と、コントローラ部35とを有する。 【0106】シンドローム演算前、メモリ31より読み
出したデータについて走行方向によりそのガロア体GF
が異なってビット重みの入れ換えが必要となる場合があ
る。この場合に、ビット重み変換部32は、データのビ
ット重みを入れ換えて、並列シンドローム演算部33に
出力する。並列シンドローム演算部33は、ビット重み
変換後のデータのシンドロームを求める。シンドローム
結果記憶部34は、シンドロームの演算結果を記憶す
る。コントローラ部35は、この並列シンドローム演算
部33での演算処理を制御する。 【0107】図43は、図42の並列シンドローム演算
部33及びコントローラ部35の内部構成を示す。並列
シンドローム演算部33は、EOR器36と乗算器37
とアルチプレクサ38とレジスタ39とを有し、コント
ローラ部35は、バイト切り換え器35aとパルス発生
器35bとを有する。 【0108】以下の条件に従った動作について説明す
る。 符号が存在する体:GF(2) 元の総数は256個 体を構成する原始多項式:g(x)=x8 +x4 +x3
+x2 +1 RS符号の生成多項式:G(x)=x4 +α753 +α
249 2 +α78x+α6=(x+α0 )(x+α1
(x+α2 )(x+α3 ) 符号長 n=18バイト 情報点数 k=14バイト 検査点数 m=4バイト 最小距離 dmin =5 訂正能力 誤り訂正=2個、または、誤り検出=4個ま
で可能 【0109】まず、メモリ31に記憶された18バイト
の符号語を3バイト毎にまとめ、その3バイトのデータ
を同時にビット重み変換器32に取り込み、走行方向に
よってガロア体が異なりビット重みの入れ換えが必要な
場合にビット重みを入れ換える。ビット重み変換後のデ
ータは並列シンドローム演算部33に入力されてシンド
ロームが演算される。各々EORした結果を、乗算器3
7のべき乗テーブルと乗算することによりシンドローム
が求まる。マルチプレクサ38は、データ転送時のバイ
ト数の切り換えに必要であり、コントローラ部35のシ
ンドローム演算用のバイト切り換え器35aにより外部
からの情報でバイト数が切り換えられる。また、レジス
タ39は、演算したシンドローム結果を一時保存してお
き、正確に出力するために必要なものである。18バイ
トのデータが入力された後、演算されたシンドローム結
果は、18バイトのデータ入力後にパルス発生器35b
から発生されるタイミングパルスに応じて、シンドロー
ム結果記憶部34に保存される。 【0110】以上のように、3バイト単位での処理を実
施するので、シンドローム演算を高速に行うことができ
る。 【0111】(デスキュー回路5)本発明では、3個の
デスキューイングバッファを同時に読み出して1回あた
り3バイトのデータを転送する処理を6回行うことによ
り、1フレームのデータの転送速度を従来例の3倍に高
める。また、デスキューイングバッファの各トラックの
割当てを変更し、且つ制御方法を変更することによっ
て、FWD方向とBWD方向とにおいて同一の制御法に
よりデータ転送が可能なようにする。 【0112】図44は、本発明のデスキュー回路5の内
部構成を示すブロック図である。デスキュー制御回路4
1A(41B,41C)と、デスキューイングバッファ
42A(42B,42C)と、マルチプレクサ43A
(43B,43C)と、9−8変換回路44A(44
B,44C)とから構成される3系統の回路を設けて、
一度に3バイトのデータを転送できるようにしている。 【0113】図45〜図48は、各デスキューイングバ
ッファ42A,42B,42Cにおけるデータの書き込
み・読み出し制御を示す図である。本発明では、従来例
と異なり、FWD方向及びBWD方向においてその書き
込み・読み出し制御は共通である。 【0114】一例として、デスキュー制御回路41A及
びデスキューイングバッファ42Aの制御動作について
説明する。磁気テープ上の傾斜した各トラックにおい
て、1バイトデータ(9ビットデータ)が揃ったトラッ
クを分割した各メモリ領域に順次書き込んでいく。ま
ず、1A−トラックのデータを、デスキューイングバッ
ファ42Aの1A−トラックに割り当てられたメモリ領
域(Aの位置)に書き込む。以下同様に、4A−トラッ
クのデータはBの位置、7A−トラックのデータはCの
位置、5B−トラックのデータはDの位置、2B−トラ
ックのデータはEの位置、0A−トラックのデータはF
の位置に書き込む(図45参照)。 【0115】同様にして、デスキューイングバッファ4
2B,42Cにおいても各トラックのデータを割り当て
られた対応するメモリ領域に書き込む(図46,図47
参照)。以上のようにして、18トラック分のデータの
書き込みを終了する。 【0116】データの書き込みを終了すると、3バイト
データの転送を始める。図45〜図47に示す各デスキ
ューイングバッファ42A,42B,42Cの読み出し
順位1番のブロック(Aの位置)のデータを同時に読み
出して、1回のタイミングで3バイト転送を実現する。
読み出した3バイトデータは3系統独立の9−8変換回
路44A,44B,44Cに転送されて、8ビットのデ
ータに変換される。次に、各デスキューイングバッファ
42A,42B,42Cの読み出し順位2番のブロック
(Bの位置)、次いで、読み出し順位3番というよう
に、合計6回のタイミングで18トラック分の1フレー
ムのデータを送信する(図48参照)。 【0117】以上のような手法により、1フレームのデ
ータ転送において従来例の3倍速の転送が可能になり、
処理速度を向上することができる。また、FWD方向,
BWD方向に関わらずに、同一の制御手法でのデスキュ
ー処理が可能になる。 【0118】(読み出しフォーマット部11e内におけ
るデータ転送制御)従来の3倍である3バイト幅で転送
されるデータに対して、次段の回路(ホスト10)へ転
送するまでに誤り訂正処理を行う場合、一時的にデータ
を格納する手段が必要である。その格納手段として、メ
モリ,フリップ・フロップ,セレクタ等の素子の使用を
最小限にし、しかもFWD方向及びBWD方向の読み出
し動作に対応できるためには、そのメモリアドレスの制
御方法を工夫する必要がある。 【0119】磁気テープ等の媒体から読み出されたデー
タをメモリに格納する際、格納するメモリアドレスを制
御するカウンタ制御回路によってアドレスカウンタを制
御する。カウンタの出力値はメモリのアドレス線に入力
されており、データをメモリの決まった領域に格納する
ようにアドレス制御するようになっている。また、カウ
ンタ制御回路では、磁気テープ読み取り方向(FWD方
向かBWD方向か)によってアドレス順を切り替えるこ
とができる。誤り訂正処理を行う際に、入力データ順が
BWD方向とFWD方向とでは逆であるが、カウンタ制
御回路でアドレス順を切り替えることによって、BWD
方向とFWD方向とで個別の誤り訂正回路を設ける必要
がない。 【0120】図49は、本発明のデータ転送制御系の構
成を示すブロック図である。図49に示すデータ転送制
御系は、データを格納するためのメモリ領域を有するS
RAM51と、特定アドレス値を設定するアドレスロー
ド値設定回路52と、FWD方向,BWD方向各々にお
いて転送データの順序を切り替えるためのFWD/BW
D切替回路53と、書き込み,読み出しそれぞれのアド
レスを制御するアドレスカウンタ回路54と、磁気テー
プ等の媒体55と、誤り訂正を行う誤り訂正処理回路5
6と、FWD方向,BWD方向を判別するための走行方
向判断回路57と、BWD方向時に同一アドレス内の3
バイトのデータ順を並べ換えるBWDバイトデータ変換
回路58とを備える。アドレスカウンタ回路54は、書
き込みカウンタ54aと読み出しカウンタ54bとを有
する。 【0121】図50はSRAM51におけるメモリマッ
プを示す図であり、グループ毎のメモリ格納領域を示し
ている。図50において、,,はフレーム単位の
データのグループ番号、00,05,06,0B,0
C,11,12は各グループのデータを格納する領域を
表したアドレス初期値(ロード値)である。 【0122】図51は、媒体55から3バイト単位で転
送されてくるデータの1フレーム分のフォーマットを示
す図であり、図51(a)はFWD方向での読み出し
時、図51(b)はBWD方向での読み出し時のデータ
フォーマットをそれぞれ示す。また、図52はフレーム
単位のデータの書き込み,読み出しのタイミングチャー
ト、図53はある特定のフレームデータにおけるFWD
時の書き込み,読み出しの詳細なタイミングチャート、
図54はある特定のフレームデータにおけるBWD時の
書き込み,読み出しの詳細なタイミングチャートであ
る。 【0123】媒体55からFWD方向に読み出されたデ
ータが、図51(a)に示すようなフォーマット(3バ
イト幅:1A,2A,3A)でパラレルに送られてきた
場合、アドレスロード値設定回路52によって設定され
たフレーム単位(1Aから8Bまでの18バイト)のグ
ループ毎に、SRAM51の決められた格納アドレス
(ロード値)にデータが3バイト格納される。この場
合、まず00がロードされ、アドレス00には、1A,
2A,3Aの3バイトが格納される。 【0124】その後、アドレスカウンタ回路54によっ
てアドレスがインクリメントされ、それぞれ、インクリ
メントされたアドレスに応じてデータが3バイトずつ格
納されていく。05までインクリメントされたアドレス
にデータが格納されると、1フレームのデータ、即ちグ
ループの格納が終了する。同様に、グループはアド
レス06から0Bまで、グループは0Cから11まで
というようにグループ毎にデータ格納処理が行われる。 【0125】次に、グループ毎にSRAM51に格納さ
れた(書き込まれた)同一のアドレスを、読み出す場合
の説明を行う。この際、図52に示すように、書き込み
と読み出しとのタイミングで2フレームの遅れが生じ
る。これは、フレームデータ(18バイト)書き込み完
了に1フレーム、更に書き込まれたデータに関して誤り
訂正処理を行うために1フレームかかるためである。デ
ータ格納時にグループを3つに分け、それぞれの開始ア
ドレスと終了アドレスとをロード値として設定するの
は、この2フレームのずれに対処するためである。 【0126】SRAM1に書き込まれた同一のアドレス
を読み出すのに2フレーム遅れるため、図52に示すよ
うに、グループを書き込んでいるときはグループを
読み出し、グループを書き込んでいるときはグループ
を読み出し、グループを書き込んでいるときはグル
ープを読み出すというように、書き込み,読み出しそ
れぞれのアドレスカウンタ54a,54bを制御する。
図53はこのアドレスカウンタ制御の詳細なタイミング
を示す。図53では、0Cを書き込んでいるときは00
を読み出し、08を書き込んでいるときは0Cを読み出
していることを表している。 【0127】なお、上述した例はFWD方向時の書き込
みについての説明であるが、BWD方向時の書き込みの
場合、媒体55から読み出される読み出しデータは、誤
り訂正処理の都合上、前段でFWD方向のデータ順に変
換されており、次段へ出力する場合はBWD方向に変換
し直さないといけない。FWD/BWD各々の走行方向
を判断する走行方向判断回路57によって走行方向を判
別し、読み出し/書き込み順を制御するFWD/BWD
切替回路53によって切り替える。つまり、FWD方向
の場合はグループの開始アドレスをロードし、カウンタ
値を増やしていくが、BWD方向の場合は、グループの
最終アドレスをロード値とし、カウンタ値を減らしてい
くようにする。 【0128】例えば、図54において、グループをB
WD方向で読み出す場合、0Cを書き込んでいるときは
05を読み出すというように、グループの最終アドレ
スをロード値としダウンカウントするように読み出しア
ドレスカウンタを制御する。また、BWD時は図51
(b)に示すように、出力データ順に加えて同一アドレ
ス内の3バイトの並びも変わるので、BWD時はBWD
バイトデータ変換回路58によってバイト変換制御を行
う。 【0129】以上のような手法によると、データ転送の
高速化(3バイト転送)、テープ媒体からのデータの読
み出し順序がFWD方向またはBWD方向に変化した場
合、また、高性能な誤り訂正処理を行う際に、フレーム
単位としてデータのずれが生じた場合等においても、よ
り高度,複雑になりつつあるデータ転送制御方式におい
て、以上に挙げた要因に総括的に対処できる。アドレス
カウンタをFWD方向,BWD方向で切り換えて制御す
ることにより、カウンタロード値を設定し、カウンタを
アップカウントにするかダウンカウントにするかによっ
て、FWD方向及びBWD方向での読み出し動作に対応
できる。データを3つのグループに分けることによっ
て、上に述べた書き込み時と読み出し時とで2フレーム
ずれるという現象においても、同じタイミングにおいて
書き込み動作と読み出し動作とを行え、3バイトデータ
高速転送に対応することができる。 【0130】データ転送制御方法における従来からの改
良手法の常套手段である、データ格納またはバッファ制
御を行うためのフリップ・フロップ,セレクタ等の素子
の多量追加という方法に対し、本発明では以上のような
手法にてデータ転送制御を行うので、データ格納,バッ
ファ制御を行うために使用される素子の絶対数を最小限
に抑え、回路規模の増大,複雑化を防ぎ、開発期間の短
縮、開発費の低減、更にはテスト項目の簡略化をも図る
ことができ、多方面にわたって効率面での向上が可能と
なる。 【0131】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁気テープ制御装置のデータフォーマット部内の各回路
の機能の高速化を図り、回路を複雑化することなく、デ
ータバスの拡大を行うことができ、データ転送速度の高
速化を可能とし、磁気テープ装置の性能向上に寄与する
ところが大きい。
【図面の簡単な説明】 【図1】磁気テープ制御装置のデータフォーマット部の
内部構成例を示すブロック図である。 【図2】テープサブシステムの構成例を示すブロック図
である。 【図3】本発明の残余バイト作成回路の構成例を示す図
である。 【図4】本発明の残余バイト作成回路のタイミングチャ
ート(カスタムデータが8バイト)である。 【図5】本発明の残余バイト作成回路のタイミングチャ
ート(カスタムデータが9バイト)である。 【図6】本発明の残余バイト作成回路のmod14カウ
ンタ出力を示す図表である。 【図7】本発明のDRC作成回路の構成例を示す図であ
る。 【図8】本発明のDRC作成回路の構成例を示す図であ
る。 【図9】本発明のVRC作成回路の構成例を示す図であ
る。 【図10】本発明におけるDRC作成時の入力データと
データタイミングとの関係を示す図表である。 【図11】本発明におけるDRC作成の一例を示す図で
ある。 【図12】従来例のDRC作成回路でのデータ選択を示
す図表である。 【図13】従来例のDRC作成回路でのデータ選択を示
す図表である。 【図14】本発明のDRC作成回路でのデータ選択を示
す図表である。 【図15】本発明のDRC作成回路でのデータ選択を示
す図表である。 【図16】本発明のDRC作成回路でのデータ選択部の
構成例を示す図である。 【図17】本発明のDRC作成回路でのデータ選択部の
構成例を示す図である。 【図18】本発明のDRC作成回路でのデータ選択部の
構成例を示す図である。 【図19】本発明のDRC作成回路でのデータ選択部の
構成例を示す図である。 【図20】本発明のDRC作成回路のデータマスク部で
のデータマスクタイミングを示す図表である。 【図21】本発明のDRC作成回路のデータマスク部で
のデータマスクタイミングを示す図表である。 【図22】本発明のDRC作成回路のデータマスク部の
構成例を示す図である。 【図23】本発明のDRC作成回路でのデータマスク部
の構成例を示す図である。 【図24】本発明のDRC作成回路のデータマスク部の
構成例を示す図である。 【図25】本発明のDRC作成回路でのデータマスク部
の構成例を示す図である。 【図26】本発明のDRC作成回路でのデータ取り込み
タイミングを示す図である。 【図27】本発明のDRC作成回路でのデータ取り込み
タイミングを示す図である。 【図28】本発明のDRC作成回路でのデータ取り込み
タイミングを示す図である。 【図29】本発明のDRC作成回路でのデータ取り込み
タイミングを示す図である。 【図30】本発明のDRC作成回路でのデータ取り込み
タイミングを示す図である。 【図31】本発明のDRC作成回路でのデータ取り込み
タイミングを示す図である。 【図32】本発明のDRC作成回路でのデータセットタ
イミングを示す図である。 【図33】本発明のDRC作成回路でのデータセットタ
イミングを示す図である。 【図34】本発明のDRC作成回路でのデータセットタ
イミングを示す図である。 【図35】本発明のDRC作成回路でのデータセットタ
イミングを示す図である。 【図36】本発明のDRC作成回路でのデータセットタ
イミングを示す図である。 【図37】本発明のDRC作成回路でのデータセットタ
イミングを示す図である。 【図38】本発明のDRC作成回路でのデータ選択を示
す図である。 【図39】本発明のDRC作成回路のデータ選択部の構
成例を示す図である。 【図40】本発明の符号化回路の構成例を示す図であ
る。 【図41】本発明の符号化回路の構成例を示す図であ
る。 【図42】本発明のシンドローム作成回路の構成例を示
すブロック図である。 【図43】図42に示す並列シンドローム演算部及びコ
ントローラ部の内部構成例を示す図である。 【図44】本発明のデスキュー回路の構成例を示すブロ
ック図である。 【図45】本発明のデスキュー回路におけるデスキュー
イングバッファの動きを示す図である。 【図46】本発明のデスキュー回路におけるデスキュー
イングバッファの動きを示す図である。 【図47】本発明のデスキュー回路におけるデスキュー
イングバッファの動きを示す図である。 【図48】本発明のデスキュー回路におけるデスキュー
イングバッファの動きを示す図である。 【図49】本発明のデータ転送制御系の構成例を示すブ
ロック図である。 【図50】本発明のデータ転送制御系におけるメモリマ
ップを示す図である。 【図51】本発明のデータ転送制御系におけるフレーム
データフォーマットを示す図である。 【図52】本発明のデータ転送制御系におけるフレーム
データ転送タイミングを示す図である。 【図53】本発明のデータ転送制御系における書き込み
・読み出し(FWD時)のタイミングチャートである。 【図54】本発明のデータ転送制御系における書き込み
・読み出し(BWD時)のタイミングチャートである。 【図55】磁気テープに記録されたデータフォーマット
を示す図である。 【図56】カスタムデータが12バイト時のデータフォ
ーマットを示す図である。 【図57】カスタムデータが7バイト時のデータフォー
マットを示す図である。 【図58】従来例の残余バイト作成回路の構成例を示す
図である。 【図59】従来例の残余バイト作成回路のタイミングチ
ャートである。 【図60】従来例の残余バイト作成回路のmod14カ
ウンタ出力を示す図表である。 【図61】従来例のDRC作成フォーマットを示す図で
ある。 【図62】従来例におけるDRCの計算例を示す図表で
ある。 【図63】従来例のDRC作成回路の構成例を示す図で
ある。 【図64】従来例におけるVRCの作成方法を示す図で
ある。 【図65】従来例におけるVRCの計算例を示す図表で
ある。 【図66】従来例のVRC作成回路の構成例を示す図で
ある。 【図67】従来例のLFSRを用いた符号化回路の構成
例を示す図である。 【図68】従来例の検査行列を用いた符号化回路の構成
例を示す図である。 【図69】従来例の検査行列を用いた符号化回路の構成
例を示す図である。 【図70】磁気テープ上のデータフォーマットを示す図
である。 【図71】図70に示すデータフォーマットの部分拡大
図である。 【図72】従来例のデスキュー回路の構成例を示すブロ
ック図である。 【図73】従来例のデスキュー回路におけるデスキュー
イングバッファの動き(FWD時)を示す図である。 【図74】従来例のデスキュー回路におけるデスキュー
イングバッファの動き(FWD時)を示す図である。 【図75】従来例のデスキュー回路におけるデスキュー
イングバッファの動き(FWD時)を示す図である。 【図76】従来例のデスキュー回路におけるデスキュー
イングバッファの動き(FWD時)を示す図である。 【図77】従来例のデスキュー回路におけるデスキュー
イングバッファの動き(BWD時)を示す図である。 【図78】従来例のデスキュー回路におけるデスキュー
イングバッファの動き(BWD時)を示す図である。 【図79】従来例のデスキュー回路におけるデスキュー
イングバッファの動き(BWD時)を示す図である。 【図80】従来例のデスキュー回路におけるデスキュー
イングバッファの動き(BWD時)を示す図である。 【符号の説明】 1 残余バイト作成回路 2,4 マルチプレクサ 3 誤り訂正符号化回路 5 デスキュー回路 6 シンドローム作成回路 7 誤り訂正回路 8 フレームバッファ 10 ホスト 11 磁気テープ制御装置(MTC) 12 磁気テープユニット(MTU) 11b データフォーマット部 11d 書き込みフォーマット部 11e 読み出しフォーマット部 21A,21B データ選択部 22A,22B データパリティ作成部 23A,23B フレーム制御部 24A,24B データマスク部 25 加算回路 26 レジスタ 27 乗算回路 33 並列シンドローム演算部 41A,41B,41C デスキュー制御回路 42A,42B,42C デスキューイングバッファ 51 SRAM 52 アドレスロード値設定回路 53 FWD/BWD切替回路 54 アドレスカウンタ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/18 G11B 20/18 574N G06F 3/06 303 G06F 3/06 303G G11B 20/10 G11B 20/10 A D 301 301Z (72)発明者 稗田 裕之 兵庫県加東郡社町佐保35番(番地なし) 富士通周辺機株式会社内 (72)発明者 永井 義典 兵庫県加東郡社町佐保35番(番地なし) 富士通周辺機株式会社内 (72)発明者 福田 克彦 兵庫県加東郡社町佐保35番(番地なし) 富士通周辺機株式会社内 (72)発明者 川▲崎▼ 一 兵庫県加東郡社町佐保35番(番地なし) 富士通周辺機株式会社内 (72)発明者 小西 大直 兵庫県加東郡社町佐保35番(番地なし) 富士通周辺機株式会社内 (72)発明者 西村 泰典 兵庫県加東郡社町佐保35番(番地なし) 富士通周辺機株式会社内 (72)発明者 片田 雅彦 兵庫県加東郡社町佐保35番(番地なし) 富士通周辺機株式会社内 (72)発明者 田中 小百合 兵庫県加東郡社町佐保35番(番地なし) 富士通周辺機株式会社内 Fターム(参考) 5B065 BA07 CA15 CA18 CC08 CE02 CE12 CH01 EA03 5D044 AB01 BC01 BC04 CC01 EF03 FG10 GK03 HL01

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 上位装置から入力したデータに誤り訂正
    符号を付加してフォーマット変換し、フォーマット変換
    したデータを磁気テープユニットに転送すると共に、前
    記磁気テープユニットから読み出したデータに誤り訂正
    を行ってフォーマット変換し、フォーマット変換したデ
    ータを前記上位装置に転送する磁気テープ装置の制御装
    置において、 前記上位装置からの入力データ、及び/または、前記磁
    気テープユニットからの読み出しデータに対して、複数
    バイト単位での処理を行うように構成しており、前記磁
    気テープユニットからの読み出しデータの上位装置への
    転送を制御するデータ転送制御手段を備え、該データ転
    送制御手段が、データを格納するメモリと、1フレーム
    単位のデータをグループ分けして前記メモリに格納すべ
    く書き込み・読み出しの特定アドレスを設定するアドレ
    ス設定回路と、データを1バイトまたは複数バイトずつ
    格納するためにアドレスを制御するアドレスカウンタ回
    路と、前記磁気テープユニットからの順方向のデータ読
    み出し時と逆方向のデータ読み出し時とで前記メモリか
    らのデータの読み出し順序を切り替える切替回路とを有
    し、誤り訂正のための前処理として動作することを特徴
    とする磁気テープ装置の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008123152A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガス遮断装置
JP2010514066A (ja) * 2006-12-19 2010-04-30 インテル・コーポレーション パターンマッチングによる高性能raid6システムアーキテクチャ

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