JP3992443B2 - 符号化方法、復号方法、符号化回路、復号回路、記憶装置、記憶媒体、通信装置 - Google Patents

符号化方法、復号方法、符号化回路、復号回路、記憶装置、記憶媒体、通信装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、符号化方法、復号方法、符号化回路、復号回路、記憶装置、記憶媒体、通信装置に係り、特に、誤り訂正符号として積符号を用い、比較的短いバースト誤りに対して訂正能力が高いn個の積符号を誤り訂正符号として用いる符号化方法、復号方法、符号化回路、復号回路、記憶装置、記憶媒体、通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から記憶媒体にデータを記憶する磁気テープ装置、磁気ディスク装置、光ディスク装置のような記憶装置や、通信回線を用いてあるいは無線によってデータを伝送する通信装置は、データの信頼性を確保するための技術として誤り訂正符号が用いられている。すなわち、例えば、記憶装置は、原始データを誤り訂正符号化することによって冗長度を持たせることにより、記憶媒体を介してデータ中に幾らかの誤りが発生した場合であっても、再生データの誤りを訂正することにより原始データを無事に得ることができるように構成されている。
【0003】
この明細書の以後の説明において、1ビットあるいは2ビット以上のビット群の誤り訂正符号で扱うデータの所定のサイズの単位をシンボルということとする。そして、(n,k)誤り訂正符号は、k個のシンボルの原始データをn個のシンボルの符号語へ誤り訂正符号化するものである。
【0004】
記憶媒体や通信路を介することによって発生する誤りには、一般に、ランダム誤りとバースト誤りとの2種類がある。ランダム誤りは、データのシンボル位置に独立に発生する誤りであり、一方、バースト誤りは、データ中の連続したシンボルに発生する誤りである。ランダム誤りは、例えば、記憶媒体に存在する比較的小さな局部的な欠陥等により発生し、一方、バースト誤りは、例えば、記憶媒体に存在する比較的大きな傷やごみ等により発生する。
【0005】
前述したようなランダム誤りとバースト誤りとの両方に対して良好な訂正能力を持つ誤り訂正符号として、積符号が知られている。
【0006】
図1は従来技術による積符号のデータ配置及び送信順を説明する図、図2は従来技術による積符号での誤りが発生した場合の積符号のデータ配置例について説明する図であり、以下、図1、図2を参照して、従来技術による積符号を用いる誤り訂正符号について説明する。図1、図2において、101、201は積符号、102は原始データ、103〜105は冗長データ、202〜206はバースト誤りである。
【0007】
図1に示す従来技術による積符号は、192行172列に行列配置された33024シンボルの原始データ102に対し、行方向を(182,172)誤り訂正符号によって誤り訂正符号化を行うと共に、列方向を(208,192)誤り訂正符号によって誤り訂正符号化を行った、208行182列の積符号101の例である。そして、図1に示す矢印は、データの送出順を示している。すなわち、図1に示す積符号は、原始データに対して、各行毎に(182,172)誤り訂正符号で誤り訂正符号化を行って10シンボルの冗長データ103を付加すると共に、各列毎に(208,192)誤り訂正符号で誤り訂正符号化を行って16シンボルの冗長データ104を付加している。さらに、図示例は、冗長データ104に対して、各行毎に(182,172)誤り訂正符号で誤り訂正符号化を行って10シンボルの冗長データ105を付加している。冗長データ105は、冗長データ103に対して、各列毎に(208,192)誤り訂正符号で誤り訂正符号化を行って16シンボルの冗長データ105を付加して生成してもよい。
【0008】
図1に示す積符号は、光ディスク装置の1つであるDVDに対する記録データの誤り訂正符号であり、DVDの記録データは、1シンボルが8ビットで、行方向及び列方向共に誤り訂正符号としてGF(28 )のReed-Solomon符号が用いられている。DVDの記録データは、この積符号の208個存在する行を積符号内で行単位にインタリーブを行って記憶媒体に記録され、各行の182シンボルは図の中に矢印で示す送出順の方向に順に記録される。
【0009】
前述した図1に示す積符号は、各行及び各列に、それぞれ10シンボル及び16シンボルの冗長データが存在するため、それぞれ5シンボル及び8シンボルの誤り訂正が可能である。また、図1に示す積符号は、誤り位置が既知の場合、消失フラグを用いた消失訂正によって、各行及び各列で、それぞれ最大10シンボル及び最大16シンボルの誤り訂正が可能である。積符号は、ある行(列)が訂正不能となった場合、続いて行う列(行)方向の誤り訂正において訂正不能の行(列)のシンボルに消失フラグを立てることによって、消失訂正を行うことができる。
【0010】
図1に示す積符号は、消失訂正を行うことによって、長さ16行分すなわち3000シンボル弱のバースト誤りを訂正することが可能である。また、積符号は、行方向及び列方向の誤り訂正を繰り返し行う反復訂正が有効となる場合があり、この場合、訂正不能の行(列)が存在してもさらに列(行)方向の誤り訂正を行い、これを繰り返すことで、積符号全体の誤りの数を徐々に減らしていき、最終的に全てを訂正することができる場合がある。この反復訂正の間に前述した消失訂正を用いれば、さらに信頼性を向上させることができる。
【0011】
なお、誤り訂正符号の詳細に関しては、今井秀樹著「符号理論」(電子情報通信学会編、1990)等に記述されており、また、DVDの誤り訂正符号の詳細については、ECMA−272「120mm Rewritable Disk(DVD-RAM)」、ISO/IEC 16824「120mm Rewritable Disk(DVD-RAM)」等の規格書に記述されている。
【0012】
記憶媒体の高密度化や通信における転送速度の高速化は、データに発生するバースト誤りを長くする傾向にある。例えば、記憶媒体上に存在するあるごみがデータに5シンボル相当の誤りを発生させるとき、この記憶媒体の線密度を2倍に高密度化した場合、同様のごみがデータにおよそ10シンボル相当の誤りを発生させるようになる。このため、通信における転送速度の高速化、あるいは、記憶媒体の線密度の高密度化は、いままで長さ数シンボル程度の極めて短いバースト誤りであったものが、長さ10シンボル前後の比較的短いバースト誤りになっていくことになる。
【0013】
しかし、積符号は、比較的短いバースト誤りに対して比較的訂正能力が弱いという問題がある。図2に示す例により、これについて説明する。
【0014】
図2に示す例は、行方向、列方向共に2シンボルの誤り訂正が可能(消失訂正では最大4シンボルの誤り訂正が可能)な15行15列の積符号201を示している。この例において、5個の長さ5シンボルのバースト誤り202〜206が発生し、これらが図2に示すような位置に発生した場合、これら誤りは訂正不能となってしまう。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように従来技術による積符号は、比較的短いバースト誤りに対して比較的訂正能力が弱く、比較的短いバースト誤りの発生の状況によっては誤り訂正を行うことができなくなる場合があるという問題点を有している。この問題点は、今後、通信における転送速度の高速化、記録媒体の線密度の高密度化が進められていくと、顕著な問題点になってくる。
【0016】
本発明の目的は、比較的短いバースト誤りに対して訂正能力が強いn個の積符号を誤り訂正符号として送出する符号化方法及び符号化回路を提供することにある。
【0017】
また、本発明の目的は、前述の誤り訂正符号を送出する符号化方法及び符号化回路において、原始データに識別情報が存在する場合であって、この識別情報が所定位置に配置された誤り訂正符号を送出する符号化方法及び符号化回路を提供することにある。
【0018】
また、本発明の目的は、前述の誤り訂正符号を送出する符号化方法及び符号化回路において、DVDの誤り訂正符号との違いが少ない、すなわち、DVDの誤り訂正符号との互換が容易な誤り訂正符号を送出する符号化方法及び符号化回路を提供することにある。
【0019】
さらに、本発明の目的は、前述の誤り訂正符号の復号を行う復号方法及び復号回路を提供することにある。
【0020】
また、本発明の目的は、前述の誤り訂正符号を送出する符号化方法あるいは符号化回路、また、この復号を行う復号方法あるいは復号回路を用いた記憶装置及び記憶媒体及び通信装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
前述の目的を達成するため、本発明による符号化方法及び符号化回路は、n個の積符号を生成し、各積符号1行ずつを連結した連結行に対し、各連結行毎の所定のインタリーブ規則に基づいて、各連結行内でシンボル単位にインタリーブを行い、行内シンボル単位にインタリーブされた連結行を送出する。各連結行のインタリーブ規則は、行内シンボル単位インタリーブ前のある2つの列の同一行の2つのシンボルが、行内シンボル単位インタリーブ後に、そのシンボル間隔が、行に対して複数種類存在するようにさせるものである。
【0022】
また、本発明による符号化方法及び符号化回路は、原始データに識別情報が存在する場合、識別情報が存在する行あるいは連結行のインタリーブ規則として、識別情報を連結行内の固定位置に配置するものを使用する。
【0023】
さらに、本発明による符号化方法及び符号化回路は、原始データ構造や、積符号のデータサイズをDVDと同一とする。
【0024】
また、前述の目的を達成するために、本発明による復号方法及び復号回路は、受入データに対して各行あるいは各連結行のインタリーブ規則に基づき行内シンボル単位にデインタリーブを行い、得られる積符号を誤り訂正する。
【0025】
さらに、本発明の記憶装置及び通信装置(送信装置、受信装置)は、本発明の符号化方法あるいは符号化回路または復号方法あるいは復号回路を具備し、また本発明による記憶媒体は、本発明の符号化方法あるいは符号化回路によって送出された誤り訂正符号が記録されている。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による符号化方法、復号方法、符号化回路、復号回路、記憶装置、記憶媒体、通信装置の実施形態を図面により詳細に説明する。なお、以下に説明する本発明の実施形態に使用する図において、同一の機能を有するものには同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の説明では、主に2個の積符号を単位として説明するが、本発明は、n個の積符号を単位として適用することができるものであり、1個の積符号(n=1)であっても3個以上の積符号(n≧3)であっても適用することができる。1個の積符号に本発明を適用した場合、説明の中での連結行の意味は積符号の行そのものとなる。
【0027】
図3は本発明の一実施形態による符号化方法の処理動作を説明するフローチャート、図4は図3に示すフローのステップ301の処理で生成される2個の積符号のデータ配置を説明する図、図5は本発明の一実施形態による符号化方法のインタリーブ規則を説明する図、図6は本発明の実施形態による積符号での誤りが発生した場合の積符号のデータ配置例について説明する図である。図4〜図6において、401、402は積符号、403、404は原始データ、405〜410は冗長データ、501はインタリーブ規則、502はインタリーブ前の積符号データ、503はインタリーブ後の積符号データ、601はインタリーブを解いた後の積符号である。
【0028】
図3に示すフローにおける積符号を生成するステップ301の処理は、公知の1個の積符号を生成する方法を繰り返し実行してn個のh2行w2列の積符号を生成する処理である。すなわち、ここでの処理は、(h1×w1)シンボルの原始データに対し、行方向を(w2,w1)誤り訂正符号によって誤り訂正符号化を行うと共に、列方向を(h2,h1)誤り訂正符号によって誤り訂正符号化を行って、h2行w2列の積符号を生成し、これをn個の(h1×w1)シンボルの原始データ毎に行うことにより、n個のh2行w2列の積符号を生成する。
【0029】
図4に示す積符号の例は、n=2の場合に、積符号を生成するステップ301で生成される積符号のデータ配置例の概念を示すものである。すなわち、図4に示す積符号は、h1行w1列に行列配置された原始データ403に対して、各行毎に(w2,w1)誤り訂正符号で誤り訂正符号化を行って冗長データ405を付加すると共に、各列毎に(h2,h1)誤り訂正符号で誤り訂正符号化を行って冗長データ407を付加し、さらに、冗長データ407に対して各行毎に(w2,w1)誤り訂正符号で誤り訂正符号化を行って冗長データ409を付加することにより、h2行w2列の1つの積符号401を生成し、同様に、h1行w1列の原始データ404に対し、冗長データ406、冗長データ408、冗長データ410を付加して、h2行w2列の積符号402を生成して連結したものである。前述の冗長データ409は、冗長データ405に対して各列毎に(h2,h1)誤り訂正符号で誤り訂正符号化を行って生成してもよい。同様に、冗長符号410は、冗長データ408に対して各行毎に(w2,w1)誤り訂正符号で誤り訂正符号化を行って生成しても、冗長データ406に対して各列毎に(h2,h1)誤り訂正符号で誤り訂正符号化を行って生成してもよい。
【0030】
図3に示すフローにおけるステップ302の行内のシンボル単位にインタリーブを行う処理は、各積符号1行ずつを連結した連結行に対して、各連結行毎の所定のインタリーブ規則に基づいて、各連結行内でシンボル単位にインタリーブを行う処理である。
【0031】
ここで、図5を参照して、n=2,h2=5,w2=5の場合の例について、インタリーブ規則の一例と、この規則を使用してステップ302の処理によりインタリーブを行ったデータ配置例とについて説明する。図5において、1≦i≦h2,1≦j≦(n×w2)であるとし、π[i][j]は、インタリーブ規則501の第i行第jシンボルに対するものであり、D[i][j]は、行内シンボル単位インタリーブ前のデータ502の第i行第jシンボル、またD’[i][j]は、行内シンボル単位インタリーブ後のデータ503の第i行第jシンボルである。
【0032】
図5に示すインタリーブ規則の例は、π[1][1]=1,π[1][2]=2,π[1][3]=4,……であり、π[2][1]=2,π[3][1]=3,……である。また、行内のシンボル単位のインタリーブ前のデータ502には、仮に1〜50のインデックスを付けて示している。行内のシンボル単位のインタリーブ前のデータは、2個の積符号から成っており、D[1][1]〜D[1][5],D[2][1]〜D[2][5],D[3][1]〜D[3][5],D[4][1]〜D[4][5],D[5][1]〜D[5][5]の各シンボルが1個の積符号を構成しており、残りのシンボルが他方の積符号を構成している。また、連結行とは、各積符号の1行ずつを連結したものであり、例えば、図の左方の積符号の第2行のシンボルD[2][1]〜D[2][5]と右方の積符号の第2行のシンボルD[2][6]〜D[2][10]を連結したD[2][1]〜D[2][10]が1つの連結行である。
【0033】
そして、ステップ302の処理では、インタリーブ規則501のπ[i][j]に基づいて、インタリーブ前のデータ502のD[i][j]を、インタリーブ後のデータ503のD’[i][π[i][j]]へとインタリーブする。すなわち、この処理は、インタリーブ前のデータ502のi行、j列のデータを、同一行であるi行の、インタリーブ規則501のi行、j列に記述されている値の列にインタリーブする処理である。例えば、π[2][6]=9であるから、インタリーブ前のD[2][6]のインデックス値“16”がインタリーブ後のデータ503のD’[2][9]の位置にインタリーブされることになり、D’[2][9]=D[2][6]である。
【0034】
本発明の実施形態によるインタリーブ規則は、行内シンボル単位インタリーブ前のある2つの列の同一行の2つのシンボルが、行内シンボル単位インタリーブ後に、そのシンボル間隔が、行に対して複数種類存在するようにさせるものである。すなわち、図5に示すインタリーブ規則の例は、例えば、行内シンボル単位インタリーブ前の第1行の第1列と第2列のシンボル(インデックス値「1」、「2」)は、行内シンボル単位インタリーブ後に第1列及び第2列に配置され、シンボル間隔が1となるが、行内シンボル単位インタリーブ前の第2行の第1列と第2列のシンボル(インデックス値「11」、「12」)は、行内シンボル単位インタリーブ後に第2列と第4列に配置され、シンボル間隔が2とされる。なお、インタリーブ規則の作成の詳細については、後述する。
【0035】
図3に示すフローにおけるステップ303の行内シンボル単位インタリーブされた各連結行を順に送出する処理は、行内シンボル単位インタリーブされた後のデータ503の各連結行を順に送出する処理であり、D’[1][1]〜D’[1][n×w2]〜D’[h2][1]〜D’[h2][n×w2]が順に送出される。
【0036】
前述で説明した本発明の実施形態による符号化方法によれば、比較的短いバースト誤りに対して訂正能力が強い誤り訂正符号を送出することができる。
【0037】
図6に誤りが存在した場合の本発明における誤り訂正符号(積符号)のデータ配置の一例を示している。例えば、図2により説明した場合と同様に、積符号に行方向列方向共に2シンボル誤り訂正可能(消失訂正では最大4シンボル誤り訂正可能)の積符号601で、5個の長さ5シンボルのバースト誤りが発生した場合であっても、本発明の誤り訂正符号(積符号)の場合、これら誤りは、図6に示すような位置に各行内に分散するようになり、各列を誤り訂正することによりこれらの誤りを訂正することができる。また、積符号の幾つかの行あるいは列が誤り訂正できなかったとしても、反復訂正を行うことにより、最終的に全ての誤りを訂正できる場合がある。
【0038】
次に、本発明で使用する行内シンボル単位インタリーブを行うインタリーブ規則を詳細に説明する。
【0039】
図3により説明したフローの行内シンボル単位インタリーブを行うステップ302の処理で、h2個の(n×w2)シンボルの連結行に対し全ての連結行で異なるインタリーブ規則を用いる場合、インタリーブ規則としては、h2個のサイズ(n×w2)の規則が必要である。また、図5の例で説明したように、行内シンボル単位インタリーブ前のある2つの列の同一行の2つのシンボルが、行内シンボル単位インタリーブ後に、そのシンボル間隔が、行に対して複数種類存在するようにさせるインタリーブ規則は、少なくとも2個のサイズ(n×w2)の規則があればよい。行数に比べインタリーブ規則の数が少なければ、これを補うために複数行で同一のインタリーブ規則を用いることができる。後述する図7で説明するインタリーブ規則701は、第1行と第5行が同一のインタリーブ規則である。
【0040】
前述で説明した図5に示すインタリーブ規則の例は、n個の積符号で積符号間にまたがって連結行内でシンボル単位インタリーブを行うものであるが、本発明に用いるインタリーブ規則は、実質的に、各積符号の行内だけでシンボル単位インタリーブを行うものであってもよい。
【0041】
図7は各積符号の行内でシンボル単位インタリーブを行うインタリーブ規則の一例と、この規則を使用してインタリーブを行ったデータ配置例とについて説明する図である。ここで説明する例は、n=2,h2=5,w2=5の場合の例である。図7において、701はインタリーブ規則、702は行内シンボル単位インタリーブ前のデータ、703は行内シンボル単位インタリーブ後のデータである。
【0042】
図7に示すインタリーブ規則701は、行内シンボル単位インタリーブ前のデータ702を、行内シンボル単位インタリーブ後のデータ703へインタリーブする。行内シンボル単位インタリーブ後のデータ703は、D’[1][1]〜D’[1][5],D’[2][1]〜D’[2][5],D’[3][1]〜D’[3][5],D’[4][1]〜D’[4][5],D’[5][1]〜D’[5][5]が、順不同(インタリーブ規則701に従う)で、インタリーブ前のデータD[1][1]〜D[1][5],D[2][1]〜D[2][5],D[3][1]〜D[3][5],D[4][1]〜D[4][5],D[5][1]〜D[5][5]に対応しており、これらは、1個の積符号を構成している。このようなインタリーブ規則によれば、行内シンボル単位インタリーブを実質的に各積符号の行内で行うことになる。
【0043】
また、本発明は、記憶システムや通信システム等に適用することができるものであるが、そのようなシステムは、データの再生時や受信時にシンボル同期を行うために、シンボル同期用データを周期的に付加して記録あるいは送信する等を行っている。すなわち、これらのシステムは、いわゆる同期フレームと呼ばれる所定長のデータ毎にシンボル同期を行っており、本発明のインタリーブ規則は、そのようなシステムに対して、実質的に各同期フレーム内でシンボル単位インタリーブを行うものであってもよい。
【0044】
本発明の効果をより高めるためには、各連結行毎のインタリーブ規則は、異なることが好ましいが、各積符号の行内や各同期フレーム内のように連結行の各部分内でシンボル単位インタリーブを行う場合、各部分のインタリーブ規則は、列方向に異なれば実質的に同一のものでよい。
【0045】
図8は列方向に異なる部分が実質的に同一であるインタリーブ規則の一例と、この規則を使用してインタリーブを行ったデータ配置例とについて説明する図である。図8に示す例は、n=2,h2=5,w2=5の場合の例であり、また、図8のインタリーブ規則は、実質的に各積符号の行内でシンボル単位インタリーブを行うものである。図8において、801はインタリーブ規則、802は行内シンボル単位インタリーブ前のデータ、803は行内シンボル単位インタリーブ後のデータである。
【0046】
図8に示すインタリーブ規則801は、π[i][j]+5=π[i][j+5]であり、インタリーブ前のデータ802のD[i][j]をインタリーブ後のデータ803のD’[i][π[i][j]]へ、また、D[i][j+5]をD’[i][π[i][j]+5]へインタリーブする。これは、列方向に異なる部分でインタリーブ規則が実質的に同一であることを意味している。
【0047】
(n×w2)シンボルの連結行内でシンボル単位インタリーブを行う場合には、サイズ(n×w2)のインタリーブ規則が、また、連結行の部分内でシンボル単位インタリーブを行う場合には、そのサイズに対するインタリーブ規則が必要である。次に、サイズsのインタリーブ規則の定義法について説明する。
【0048】
いま、サイズsが素数pのq乗よりも1少ない場合(s=pq −1)、公知のランダムインタリーバと呼ばれるインタリーブ規則を用いて本発明のインタリーブ規則を定義することができる。GF(pq )に基づくランダムインタリーバは、GF(pq )上のある非零元を初期値としこれに原始元を逐次的に乗じていった場合に、各p元q次多項式(あるいは、各桁がp値を持つq桁のレジスタの各値)をq桁のp進数と見なした、1〜(pq −1)の数を1回ずつとる(pq −1)個の数から成る。例えば、図5の第1行に対するインタリーブ規則は、1,2,4,8,5,10,9,7,3,6であるが、GF(11)上で1を初期値としこれに2を逐次的に乗じていった場合の10個の数であり、これはサイズ10のランダムインタリーバである。本発明の各列のインタリーブ規則は、このランダムインタリーバを巡回シフトしたものとして定義できる。例えば、図5の第2行に対するインタリーブ規則は、第1行に対するインタリーブ規則を左方に1巡回シフトしたものであり、さらに、GF(11)上で2を初期値としこれに2を逐次的に乗じていった場合の10個の数である。
【0049】
任意の素数pに対してs≠pq −1であるような場合、公知のランダムインタリーバをそのまま用いることはできない。この場合、まずs<pq −1であるような素数p及びqを用いてランダムインタリーバを定義する。GF(pq )に基づくランダムインタリーバは、前述で説明したように、1〜(pq −1)の数を1回ずつとる(pq −1)個の数である。従って、ランダムインタリーバからsを超える数を除くと、1〜sの数を1回ずつとるs個の数が得られ、これがサイズsのインタリーブ規則となる。このインタリーブ規則を、この明細書の中では亜ランダムインタリーバと呼ぶこととする。本発明の各列のインタリーブ規則は、亜ランダムインタリーバを巡回シフトしたものとして定義することができる。
【0050】
また、インタリーブ規則のサイズsに対し、sよりも小さくsとは互いに素である数(1を含む)を幾つか準備できる場合、この明細書の中で等間隔インタリーバと呼ぶインタリーブ規則を定義することができる。このインタリーブ規則は、sよりも小さくsとは互いに素である数を(重複を許して)h2個選び、これをu[1],u[2],……,u[h2]としたときに定義することができる。等間隔インタリーバにおける第i行第jシンボルに対するインタリーブ規則は、π[i][j]=(u[i]×(j−1))%s+1として定義される。なお、演算子‘%’は、剰余演算を表す。このようにして、各行においては行内シンボル単位インタリーブ前の隣り合う(あるいは一定間隔離れた)シンボルは、行内シンボル単位インタリーブ後にシンボル間隔が等間隔に離れることになる。
【0051】
また、行内シンボル単位インタリーブ前のデータに識別情報が含まれる場合等に、このような特定のシンボルを行内シンボル単位インタリーブ後に所定のシンボル位置に配置したい場合がある。これは、特に記憶システムにおける再生時や通信システムにおける受信時に、再生(受信)データに含まれる識別情報を利用して、誤り訂正符号中の位置を知りたい場合である。この場合、もし、複数存在する識別情報が所定の位置に無い場合、再生(受信)時に行う行内シンボル単位デインタリーブの規則が定まらないため、結果として再生(受信)システムの実現が困難となる。
【0052】
次に、前述のような場合の例として、行内シンボル単位インタリーブ前のデータの第1〜kシンボルを、行内シンボル単位インタリーブ後のデータの第1〜kシンボルに順に配置し、他のシンボルを様々にインタリーブする場合について説明する。この場合、1,2,…,kと、サイズsのインタリーブ規則からk以下の数を除いて得られるk+1〜sの数を1回ずつとる(s−k)個の数を連結することにより、行内シンボル単位インタリーブ前の第1〜kシンボルを行内シンボル単位インタリーブ後に第1〜kシンボルに順に配置するインタリーブ規則を定義することができる。このインタリーブ規則を、この明細書の中ではkシンボル固定位置配置インタリーバと呼ぶこととする。
【0053】
前述までで、本発明で使用するいくつかのインタリーブ規則の例を説明したが、本発明で使用するインタリーブ規則は、行内シンボル単位インタリーブ前のある2つの列の同一行の2つのシンボルが、行内シンボル単位インタリーブ後に、そのシンボル間隔が、行に対して複数種類存在するようにさせるものであれば、どのような規則であってもよい。
【0054】
本実施の形態の符号化方法は、積符号を生成する処理ステップの後、データの送出を行うステップの前に、各積符号あるいは行内シンボル単位インタリーブされた積符号に対し、各積符号内で行単位インタリーブを行っても構わない。また、積符号内を行単位にインタリーブするステップ、行内シンボル単位にインタリーブするステップ、及び、データを送出するステップのうち、いずれか2個のステップ、あるいは、3個全てのステップは、メモリ上に存在するシンボルを適当な順序で読み出す単一のステップとして実施することも可能である。
【0055】
次に、前述で説明した本発明の実施形態において、1個の積符号のサイズをDVDのそれに合わせ、h1=192,w1=172,h2=208,w2=182とし、また、1シンボル=8ビット,n=2として、DVDとの互換が容易な誤り訂正符号を送出する符号化方法の例を説明する。
【0056】
図9は本発明の実施形態における積符号生成ステップで生成されるDVDとの互換が容易な積符号のデータ配置の一例を示す図、図10はDVDにおける1個のセクタのデータのデータ配置を説明する図である。901、902は積符号、903、904は原始データ、905〜910は冗長データ、911〜916、1001はセクタデータ、1002は識別情報、1003はRSV、1004はEDCである。
【0057】
図10に示すように、1個のセクタのデータ1001は、12行172列の2064シンボルから成っており、そのうちの6シンボルは識別情報1002、6シンボルはRSV1003、4シンボルはEDC1004、残り2048シンボルがメインデータ(ユーザーデータ)として図に示すように配置されて構成されている。
【0058】
そして、DVDとの互換が容易な積符号の原始データは、図9に示すように、前述した図10に示す構成を有するセクタデータ1001をセクタ1データ901〜セクタ32データ916として、積符号901の原始データが、セクタ1データ911、セクタ3データ913、……、セクタ31データ915から構成され、一方、積符号902の原始データが、セクタ2データ912、セクタ4データ914、……、セクタ32データ916から構成されており、各積符号の原始データが16個のセクタのデータから構成される。各積符号の原始データは、192列172行の33024シンボルから成っている。セクタの論理アドレス順は、セクタ1、セクタ2、セクタ3、セクタ4、……、セクタ31、セクタ32に順に対応してもよいし、セクタ1、セクタ3、……、セクタ31、セクタ2、セクタ4、……、セクタ32に順に対応してもよく、どのようであっても構わない。
【0059】
積符号生成のステップでの処理は、192行172列の原始データ903に対して、各行毎にGF(28 )の(182,172)Reed-Solomon符号により誤り訂正符号化を行うと共に、各列毎にGF(28 )の(208,192)Reed-Solomon符号で誤り訂正符号化を行って、冗長データ905、冗長データ907及び冗長データ909を付加して、208行182列の積符号901を生成する。GF(28 )の(182,172)Reed-Solomon符号及びGF(28 )の(208,192)Reed-Solomon符号は、DVDで用いられているものと同じものである。同様に、積符号生成のステップでの処理は、192行172列の原始データ902に対し、冗長データ906、冗長データ908及び冗長データ910を付加して、208行182列の積符号902を生成する。
【0060】
積符号生成のステップの後、積符号内の行単位にインタリーブを行う処理のステップが行われる。積符号内の行単位にインタリーブを行うステップの処理は、原始データに含まれる識別情報を、誤り訂正符号上で等間隔に存在させるために行うもので、以下、これについて説明する。
【0061】
図11は図9に示したものと同一の本発明の実施形態における積符号生成ステップで生成されるDVDとの互換が容易な積符号のデータ配置の一例を示す図、図12は図11に示す積符号を各積符号内で行単位にインタリーブした後のデータ配置の一例を示す図、図13は図11に示す積符号を各積符号内内で行単位にインタリーブした後のデータ配置の図12に示す例とは異なる例を示す図である。
【0062】
図11に示す積符号は、1≦i≦16に対して各積符号の第(12×(i−1)+1)行に識別情報を含んでいる。行単位にインタリーブする処理は、図11に示す積符号内の行単位インタリーブ前のデータを、図12あるいは図13に示すように積符号内で行単位にインタリーブを行い、積符号901及び902から積符号内で行単位にインタリーブされた積符号1201及び1202、あるいは、積符号1301及び1302を得る。このインタリーブにより、識別情報を含んでいる例えば第1積符号第1行と第2積符号第1行との間には、第2積符号第7行、第1積符号第2行、第2積符号第8行、第1積符号第3行、第2積符号第9行、第1積符号第4行、第2積符号第10行、第1積符号第5行、第2積符号第11行、第1積符号第6行、第2積符号第12行、図12の例では第1積符号第193行あるいは図13の一例では第1積符号第7行の、合計12個の積符号の行が順に存在し、積符号の行13個について1個の識別情報を含む積符号の行が周期的に存在するようになる。
【0063】
すなわち、図12、図13に示す積符号内行単位インタリーブされた積符号1201あるいは1301は、1≦i≦16に対して、第(13×(i−1)+1)行が識別情報を含んでおり、積符号内行単位インタリーブされた積符号1202あるいは1302は、1≦i≦16に対して、第(13×(i−1)+7)行が識別情報を含んでいる。
【0064】
積符号内を行単位にインタリーブする処理の後、行内シンボル単位にインタリーブする処理を行う。ここでは、364シンボルの連結行の行内シンボル単位にインタリーブを行う際、サイズ91のインタリーブ規則を用いて、実質的に91シンボルの部分内でシンボル単位インタリーブを行う例を説明する。なお、DVDでは、1個の同期フレームに含まれるデータは91シンボルである。
【0065】
図14は図12あるいは図13に示したものと同一の積符号内を行単位にインタリーブした後のデータ配置の一例を示す図、図15は図14に示す積符号を行内でシンボル単位にインタリーブした後のデータ配置の一例と送出順を示す図である。
【0066】
サイズ91のインタリーブ規則の一例として、p=2,q=7としGF(27 )に基づく亜ランダムインタリーバを定義することができる。この亜ランダムインタリーバに基づくと、第1行の基本インタリーブ規則には、初期値を1とした(π[1][1],π[1][2],…,π[1][91])=(1,2,4,8,16,32,64,3,6,12,24,48,67,5,10,20,40,80,35,70,15,30,60,73,17,34,68,11,22,44,88,51,79,29,58,85,41,82,39,78,31,62,81,33,66,7,14,28,56,69,9,18,36,72,19,38,76,27,54,91,53,87,45,90,55,61,89,49,71,13,26,52,83,37,74,23,46,59,57,77,25,50,75,21,42,84,43,86,47,63,65)を用い、第2行の基本インタリーブ規則には、初期値を2とした(π[2][1],π[2][1],…,π[2][91])=(2,4,8,16,32,64,3,6,12,24,48,67,5,10,20,40,80,35,70,15,30,60,73,17,34,68,11,22,44,88,51,79,29,58,85,41,82,39,78,31,62,81,33,66,7,14,28,56,69,9,18,36,72,19,38,76,27,54,91,53,87,45,90,55,61,89,49,71,13,26,52,83,37,74,23,46,59,57,77,25,50,75,21,42,84,43,86,47,63,65,1)を用いることになる。
【0067】
同様に、1≦i≦208に対して、第i行の基本インタリーブ規則には、初期値を((i−1)%91+1)としたものを用いる。なお、演算子‘%’は剰余演算を表し、例えば、185%91=3である。また、第i行の基本インタリーブ規則には、第1行の基本インタリーブ規則を(i−1)回巡回シフトしたものを用いてもよい。いずれにしても、各行の基本インタリーブ規則は、第1行の基本インタリーブ規則を適当に巡回シフトしたものであり、1≦i≦117に対して第i行と第(i+91)行の基本インタリーブ規則は同一である。ここでのインタリーブの処理は、識別情報を含まない各部分に対して、基本インタリーブ規則を用いて行内シンボル単位のインタリーブを行う。
【0068】
また、ここでのインタリーブの処理は、6シンボルの識別情報を含む各部分、すなわち、図14において、1≦i≦16に対する第(13×(i−1)+1)行第1部分及び第(13×(i−1)+7)行第3部分に対して、亜ランダムインタリーバに対する6シンボル固定位置配置インタリーバ(ρ[i][1],ρ[i][2],…,ρ[i][91])を用いて行内シンボル単位にインタリーブを行う処理である。
【0069】
具体的には、このインタリーブの処理は、1≦i≦16に対して、第(13×(i−1)+1)行第1部分及び第(13×(i−1)+7)行第3部分には、例えば、初期値(2×(i+22))とした亜ランダムインタリーバに対する6シンボル固定位置配置インタリーバを用いる。例えば、第1行第1部分及び第7行第3部分の固定位置配置インタリーブ規則には、(ρ[1][1],ρ[1][2],…,ρ[1][91])=(1,2,3,4,5,6,46,59,57,77,25,50,75,21,42,84,43,86,47,63,65,8,16,32,64,12,24,48,67,10,20,40,80,35,70,15,30,60,73,17,34,68,11,22,44,88,51,79,29,58,85,41,82,39,78,31,62,81,33,66,7,14,28,56,69,9,18,36,72,19,38,76,27,54,91,53,87,45,90,55,61,89,49,71,13,26,52,83,37,74,23)を用い、第196行第1部分及び第202行の固定位置配置インタリーブ規則には、(ρ[16][1],ρ[16][2],…,ρ[16][91])=(1,2,3,4,5,6,76,27,54,91,53,87,45,90,55,61,89,49,71,13,26,52,83,37,74,23,46,59,57,77,25,50,75,21,42,84,43,86,47,63,65,8,16,32,64,12,24,48,67,10,20,40,80,35,70,15,30,60,73,17,34,68,11,22,44,88,51,79,29,58,85,41,82,39,78,31,62,81,33,66,7,14,28,56,69,9,18,36,72,19,38)を用いる。あるいは、前述したようなインタリーブ規則に代わって、第1行第1部分のインタリーブ規則の、最初の6シンボル分を除いて(i−1)回巡回シフトしたものを固定位置配置インタリーブ規則として用いてもよい。
【0070】
本発明の実施形態でのインタリーブの処理は、前述したような基本インタリーブ規則及び固定位置配置インタリーブ規則を用いて、行内シンボル単位インタリーブを行う。すなわち、同一部分に識別情報が含まれていなければ、1≦i≦208,1≦j≦91,1≦k≦4に対して、図14における行内シンボル単位インタリーブ前のデータの第i行第k部分第j番目(第i行第(91×(k−1)+j)列)のシンボルD[i][j]を、基本インタリーブ規則を用いて、図15に示すように行内シンボル単位インタリーブ後のデータの第i行第k部分第π[i][j]番目(第i行第(91×(k−1)+π[i][j])列)のシンボルD’[i][91×(k−1)+π[i][j]]として配置する。
【0071】
また、同一部分に識別情報が含まれている場合、すなわち、1≦i≦16に対する第(13×(i−1)+1)行第1部分及び第(13×(i−1)+7)行第3部分では、固定位置配置インタリーブ規則を用いる。すなわち、1≦j≦91に対して、行内シンボル単位インタリーブ前のデータの第(13×(i−1)+1)行第1部分第j番目(第(13×(i−1)+1)行第j列)のシンボルD[13×(i−1)+1][j]を、行内シンボル単位インタリーブ後のデータの第(13×(i−1)+1)行第1部分第ρ[i][j]番目(第(13×(i−1)+1)行第ρ[i][j]列)のシンボルD’[13×(i−1)+1][ρ[i][j]]として配置し、また、行内シンボル単位インタリーブ前のデータの第(13×(i−1)+7)行第3部分第j番目(第(13×(i−1)+7)行第(j+182)列)のシンボルD[13×(i−1)+7][j+182]を、行内シンボル単位インタリーブ後のデータの第(13×(i−1)+7)行第3部分第ρ[i][j]番目(第(13×(i−1)+7)行第(ρ[i][j]+182)列)のシンボルD’[13×(i−1)+7][ρ[i][j]+182]として配置する。
【0072】
本発明の実施形態でのインタリーブの処理は、前述のようにして、積符号内行単位インタリーブされた積符号1401及び1402を、それらの各部分1403〜1406内でシンボル単位にインタリーブを行い、行内(部分内)シンボル単位インタリーブされた部分1503〜1506を得て、全体として積符号内行単位インタリーブ及び行内シンボル単位インタリーブされた積符号1501及び1502を得る。
【0073】
行内シンボル単位にインタリーブした後、送出する処理が実行される。送出の処理は、図15に示すデータ配置を図内に矢印で示すように送出順に送出する。すなわち、1≦i≦208,1≦j≦364に対するシンボルD’[i][j]は、D[1][1],D[1][2],……,D[1][364],D[2][1],D[2][2],……,D[2][364],……,D[208][1],D[208][2],……,D[208][364]の順に送出される。
【0074】
前述までで説明した本発明の実施形態による符号化方法の例によれば、比較的短いバースト誤りに対して訂正能力が強く、識別情報が周期的に存在し、DVDとの互換が容易な誤り訂正符号を送出することができる。
【0075】
以上、本発明の実施形態を具体的に説明したが、1シンボルのビット数、原始データのサイズh1及びw1、原始データの中のセクタのデータ配置、セクタの中のデータ配置、各積符号のサイズh2及びw2、積符号を構成する誤り訂正符号、積符号の個数n、積符号内行単位インタリーブを行うインタリーブ規則、行内シンボル単位インタリーブを行うインタリーブ規則、各処理ステップの順序等は、任意に変更することができる。例えば、前述で説明した実施形態は、原始データにおけるセクタのデータ配置を図9に示したものとして説明したが、本発明は、送出データにおいて同一のセクタのデータの間に他のセクタのデータが存在しないように、原始データにおいて、各セクタのデータを各積符号の原始データとして(等サイズで)分配し、送出時に、同一のセクタのデータの間に他のセクタのデータが存在しないように送出するようにすることもできる。
【0076】
図16は本発明の一実施形態による符号化回路の回路構成の一例を示すブロック図、図17は行内シンボル単位インタリーバの回路構成の一例を示すブロック図である。図16、図17において、1601は符号化回路、1602はメモリ、1603はメモリ制御部、1604は積符号生成部、1605は(w2,w1)符号化部、1606は(h2,h1)符号化部、1607は行内シンボル単位インタリーバ、1702はインタリーブ規則生成部、1703は行カウンタ、1704は列カウンタ、1705はテーブル、1706は入力バス制御部、1707〜1709、1711〜1713はレジスタ、1710は出力バス制御部である。
【0077】
ここで説明する符号化回路の実施形態は、前述で説明した誤り訂正符号の符号化を行うものである。図16に示す符号化回路1601において、メモリ制御部1603は、メモリ1602上に格納されている(n×h1×w1)シンボルの原始データを積符号生成部1604へ送る。次に、積符号生成部1064は、(n×h1×w1)シンボルの原始データに対して、その内部の(w2,w1)符号化部1605及び(h2,h1)符号化部1606を用いて、(h1×w1)シンボル毎に、行方向を(w2,w1)誤り訂正符号によって誤り訂正符号化を行うと共に、列方向を(h2,h1)誤り訂正符号によって誤り訂正符号化を行って、n個のh2行w2列の積符号を生成しメモリ制御部1603へ送り、メモリ制御部1603はこれをメモリ1602上に格納する。
【0078】
さらに、メモリ制御部1603は、メモリ1602上に格納されているn個の積符号に対するh2個の(n×w2)シンボルの連結行を、行内シンボル単位インタリーバ1607へ送る。行内シンボル単位インタリーバ1607は、各連結行毎の所定のインタリーブ規則に基づいて、各連結行内でシンボル単位インタリーブを行う。符号化回路1601は、前述野用にして得られる行内シンボル単位インタリーブされた各連結行を送出データ1608として送出する。
【0079】
前述で説明した本発明の実施形態による符号化回路は、比較的短いバースト誤りに対して訂正能力が強い誤り訂正符号を生成することができ、その誤り訂正符号を送出することができる。
【0080】
前述した符号化回路の実施形態は、各ブロック間のデータ転送の単位を限定するものではなく、例えば、1シンボル単位や複数シンボル単位のデータ転送を行ってもよい。さらに、n個の積符号の生成の完了を待たず、メモリ上に十分なデータが格納されれば、行内シンボル単位に順次インタリーブを行って送出するようにすることもできる。また、符号化回路は、図16にに示す一例に限らず、メモリやメモリ制御部を複数有し働きを分担させたり、共用できるブロック(例えば、(h2,h1)符号化部及び(w2,w1)符号化部)を共用化して構成することもできる。
【0081】
前述した符号化回路1601内の行内シンボル単位インタリーバ1607は、図17に示すような回路構成を備えて構成されており、連結行内あるいは連結行の部分内のsシンボル毎に行内シンボル単位にインタリーブを行う回路である。行内シンボル単位インタリーバ1607は、行内シンボル単位インタリーブ前データ1701としてsシンボルを順に受け取ると、インタリーブ規則生成部1702内の行カウンタ1703及び列カウンタ1704が、受け取るデータに対応して値を動かす。符号化方法の実施形態で説明したように、インタリーブ規則は、各行(第i行)各列(第iシンボル)毎に、π[i][j]が定義されており、この定義は、テーブル1705内に実現することができる。行内シンボル単位インタリーブ前データ1701の各シンボル及びそれに対応するインタリーブ規則を受けた入力バス制御部1706は、各シンボルをインタリーブ規則に従ってレジスタA[1]1707,レジスタA[2]1708,…,レジスタA[s]1709へ格納していく。sシンボル全てのレジスタA[1],レジスタA[2],…,レジスタA[s]への格納が完了すると、出力バス制御部1710は、レジスタA[1],レジスタA[2],…のシンボルを順に送出データとして出力していく。
【0082】
前述において、行内シンボル単位インタリーバ1607は、出力バス制御部1710がレジスタA[1],レジスタA[2],…,レジスタA[s]のシンボルを出力し終えるのを待たずに、次の行内シンボル単位インタリーブ前データ1701のsシンボルを受け取ることができる。この場合、入力バス制御部1706が各シンボル及びそれに対応するインタリーブ規則を受けるのは前述と同様であり、入力バス制御部1710は、各シンボルをインタリーブ規則に従ってレジスタB[1]1711,レジスタB[2]1712,…,レジスタB[s]1713へ格納していく。出力バス制御部1710は、入力バス制御部1706がsシンボル全てをレジスタB[1],レジスタB[2],…,レジスタB[s]へ格納し終わり、出力バス制御部1710がレジスタA[1],レジスタA[2],…,レジスタA[s]のシンボルを出力し終えると、レジスタB[1],レジスタB[2],…,レジスタB[s]のシンボルを順に送出データとして出力していく。行内シンボル単位インタリーバ1607は、出力バス制御部1710がレジスタB[1],レジスタB[2],…,レジスタB[s]のシンボルを出力し終えるのを待たずに、次の行内シンボル単位インタリーブ前データ1701のsシンボルを受け取ることができ、入力バス制御部1706は、これをレジスタA[1],レジスタA[2],…,レジスタA[s]へ格納していく。前述のようにして、図17に示す行内シンボル単位インタリーバ1607は、連続的な行内シンボル単位インタリーブを行うことができる。
【0083】
前述したテーブル1705は、一般にそう呼ばれる(あるいは一般にランダムロジックやROMと呼ばれる)ものと同様に、比較的小さな行数及び列数のインタリーブ規則を格納する場合に有効であるが、比較的大きな行数や列数のインタリーブ規則を格納するには、入力ビット数が大きくなり実現が困難となる。このような場合、符号化方法の実施形態で説明した、(n×w2)シンボルの連結行内のシンボル単位インタリーブにおいて、連結行内のsシンボルの各部分内で、列方向に異なる部分では実質的に同一のインタリーブ規則を定義すれば、テーブルの回路規模を低減することができる。例えば、s<(n×w2),s|(n×w2)とすればよい(なお、“a|b”は、aがbの約数であることを意味する。)また、行数h2に対しt行毎に同一のインタリーブ規則となるものを定義しても、同様にテーブルの回路規模を低減することができる。この場合、t<h2であるとする。
【0084】
図18はインタリーブ規則生成部の他の回路構成の一例を示すブロック図である。図18において、1801は行番号剰余演算器、1802は列番号剰余演算器であり、他の符号は図17の場合と同一である。
【0085】
前述で説明した行内シンボル単位インタリーバ1607内のインタリーブ規則生成部1702の他の構成例は、図18に示すような回路構成を備えて構成されている。図18において、行カウンタ1703は、保持している行番号の値(1〜h2)を行番号剰余演算器1801へ出力する。行番号剰余演算器1801は、演算「({行番号}−1)%t+1」を行い、この結果をテーブル1803に出力する。また、列カウンタ1704は、保持している列番号の値(1〜(n×w2))を列番号剰余演算器1802へ出力する。列番号剰余演算器1802は、演算「({列番号}−1)%s+1」を行い、この結果をテーブル1803に出力する。2つの入力を受けたテーブル1803は、対応する内容をインタリーブ規則として出力する。
【0086】
図18に示すインタリーブ規則生成部のテーブル1803のサイズは、図17内に示すテーブル1705のサイズが、(n×h2×w2)に対応したものであるのに対して(s×t)に対応したものとなり((s×t)<(n×h2×w2))、テーブル1705のサイズより小さなものとすることができる。
【0087】
また、ランダムインタリーバ、あるいは、亜ランダムインタリーバに基づく本発明に使用するインタリーブ規則は、組合せ回路であるテーブルを用いるのではなく、順序回路を用いることにより実現がより容易になることがある。
【0088】
図19は亜ランダムインタリーバに基づくインタリーブ規則生成部の回路構成の一例を示すブロック図である。図19において、1901、1906は比較器、1902、1907はセレクタ、1903は現時点保持回路、1904は1時点後計算部、1905は2時点後計算部であり、他の符号は図17、図18の場合と同一である。
【0089】
図19に示すインタリーブ規則生成部1702は、まず、インタリーブ規則の出力に先立ち、図示していない列カウンタ等から生成することができる条件を比較器1901が検出すると、その行番号がセレクタ1902を経由して現時点保持回路1903に初期値として格納される。インタリーブ規則生成部は、第1のインタリーブ規則として行番号を出力する。次に、1時点後計算部1904は、現時点保持回路が保持している値(元)に原始元を乗じ、また、2時点後計算部1905は、現時点保持回路1904が保持している値(元)に原始元の2乗を乗じる。条件を比較する比較器1906及びセレクタ1907は、1時点後計算部の出力がs以下であればこれを選択し、そうでなければ2時点後計算部の出力を選択し、現時点保持回路1903は、選択されたものを保持する。前述のようにして、図19に示すインタリーブ規則生成部が出力するインタリーブ規則は、順に、行番号,行番号に原始元を乗じたもの(これがsを超える場合は行番号に原始元の2乗を乗じたもの),……となる。
【0090】
前述した例は、2時点後計算部1905を用いて1時点先見を行いs以下であるインタリーブ規則を除いているが、このような先見を行わなければ、インタリーブ規則生成部は、ランダムインタリーバに基づくインタリーブ規則を出力することになる。また、図示していないが3時点後計算部等を具備させることもでき、これにより2時点先見等を行う亜インタリーバに基づいてインタリーブ規則生成部を構成することもできる。さらに、亜ランダムインタリーバに基づくインタリーブ規則を、そのような先見を僅かしか必要としないものを選んで定義することもできる。すなわち、符号化方法の実施形態で説明したp及びqやGF(pq )を適切に選べば、回路規模の増大を抑えることができる。さらに、符号化方法の実施形態で説明した等間隔インタリーバと呼ぶインタリーブ規則は、回路規模の観点から実現が容易である。
【0091】
図20は等間隔インタリーバのためのインタリーブ規則生成部の回路構成の一例を示すブロック図である。図20において、2001はテーブル、2002は乗算器、2003は剰余演算器であり、他の符号は図17の場合と同一である。
【0092】
図20に示すインタリーブ規則生成部1702において、テーブル2001は、符号化方法の実施形態で説明したu[1],u[2],…,u[h2]、すなわち、各行の行内シンボル単位インタリーブ前の隣り合うシンボルに対する行内シンボル単位インタリーブ後のシンボル間隔を保持しており、行カウンタ1703から行番号iを受けるとこれに対応する値u[i]を出力する。u[i]及び列番号jを受けた乗算器2002は、演算「u[i]×(j−1)」を行い、この結果であるv=u[i]×(j−1)を出力する。乗算器2002からの結果vを受けた剰余演算器2003は、演算「v%s+1」を行い、この結果をインタリーブ規則生成部1702の出力1804として出力する。この例におけるテーブル2001は、せいぜいサイズh2に対応した程度の大きさである。
【0093】
前述した本発明の実施形態による符号化回路は、各積符号あるいは行内シンボル単位インタリーブされた積符号に対し、各積符号内で行単位にインタリーブを行う手段を有してもよい。これは、例えば、図16において、メモリ制御部1603がメモリ1602上のデータを適当な順序で読み出すようにすることにより実現することができる。また、積符号内行単位インタリーブを行う手段、行内シンボル単位インタリーブを行う手段、及び、送出する手段のうち、いずれか2個の手段、あるいは、3個全ての手段は、メモリ上に存在するシンボルを適当な順序で読み出す単一の手段として実施することも可能である。
【0094】
次に、前述した本発明の実施形態による符号化回路において、DVDとの互換が容易な図15に示した誤り訂正符号を送出する本発明の実施形態による符号化回路の、特に、インタリーブ規則生成部の一例について説明する。
【0095】
図21はDVDとの互換が容易な図15に示した誤り訂正符号を送出する本発明の実施形態による符号化回路のインタリーブ規則生成部の回路構成の一例を示すブロック図である。図21において、2101、2102はテーブル、2103、2106は加算器、2104、2107は剰余演算器、2105は除算器、2108、2110は比較器、2109、2111はセレクタであり、他の符号は図17の場合と同一である。
【0096】
前述で説明した図16に示す符号化回路、図17に示すインタリーブ規則生成部を除く行内シンボル単位インタリーバ、または、図21に示すインタリーブ規則生成部を有する符号化回路は、図15により説明した構成の誤り訂正符号を送出する。すなわち、まず、図16におけるメモリ、メモリ制御部、及び積符号生成部が連携して図9に示した2個の積符号を生成し、メモリ上にこれを格納する。次に、メモリ及びメモリ制御部が連携して、積符号内行単位インタリーブを行い、メモリ上に図14に示したデータ配置を格納し、このデータ配置における91シンボルの各部分毎に行内シンボル単位インタリーバへ送る。あるいは、メモリ及びメモリ制御部が連携して、メモリ上の2個の積符号の各部分を適切な順序で読み出し、積符号内行単位インタリーブを行った場合と同じ順で行内シンボル単位インタリーバへ送る。積符号内行単位インタリーブされた積符号の各部分を受けた行内シンボル単位インタリーバは、各部分に対応するサイズ91のインタリーブ規則により各部分内シンボル単位インタリーブを行った後、これを送出データとして送出し、結果として符号化回路は、図15に示した誤り訂正符号を送出する。
【0097】
各部分内のシンボル単位インタリーブのインタリーブ規則を生成する図21に示すインタリーブ規則生成部1702において、行カウンタ1703及び列カウンタ1704は、積符号内行単位インタリーブされたデータ配置(図14)に対応して、それぞれ1〜208及び1〜364の値をとる。テーブル2101は、第1行に対するサイズ91の基本インタリーブ規則π1[1]〜π1[91]を保持している。また、テーブル2102は、第1行第1部分に対するサイズ91の6シンボル固定位置配置インタリーブ規則の、最初の6シンボル分(固定位置配置分)を除いた85シンボル分の規則ρ1[7]〜ρ1[91]を保持している。
【0098】
行カウンタ1703の値i及び列カウンタ1704の値jに対し、加算器2103は、演算「(i−1)+(j−1)」を行い、この結果であるa1=(i−1)+(j−1)を出力する。演算結果a1を受けた剰余演算器2104は、演算「a1%91+1」を行い、この結果であるr1=a1%91+1を出力する。この演算結果r1に対し、テーブル2101は、π1[r1]を出力する。このようにして、テーブル2101は、基本インタリーブ規則を出力する。このインタリーブ規則は、各行に対しては巡回シフトしたものであり、同一行のサイズ91の各部分に対しては同一のものである。
【0099】
さらに、除算器2105は、iに対し、演算「i÷13」を行い、この結果d2=i÷13を出力する。(ここで‘÷’は商演算を表し、例えば、7÷13=0である。)演算結果d2を受けた加算器2106は、演算「d2+(j−1)」を行い、この結果a2=d2+(j−1)を出力する。演算結果a2を受けた剰余演算器2107は、演算「((a2%91)−6)%85+7」を行い、この結果r2=((a2%91)%85+7を出力する。演算結果r2に対して、テーブル2102は、ρ1[r2]を出力する。また、条件を比較する比較器2108は、(j−1)%91+1の値が6以下か、6を超えるかを見ており、この出力によって、セレクタ2109は、(j−1)%91+1≦6であればjの値を、(j−1)%91≧7であればρ1[r2]を出力する。このようにして、セレクタ2109は、6シンボル固定位置配置インタリーブ規則を出力する。このインタリーブ規則は、各行に対しては最初の6シンボル分を除いて巡回シフトしたものであり、同一行のサイズ91の各部分に対しては同一のものであり、さらに行番号iに対してi÷13が同じである行に対しては同一のものである。
【0100】
条件を比較する比較器2110は、行番号i及び列番号jに対し、基本インタリーブと固定位置配置インタリーブとのどちらを用いるのかを判断する。すなわち、(i−1)%13=0かつ1≦j≦91あるいは(i−7)%13=0かつ183≦j≦273の場合に固定位置配置インタリーブを、それ以外の場合には基本インタリーブを用いるように判断し、セレクタ2111は、その通りに出力する。このようにして、インタリーブ規則生成部は、図14に示した積符号内行単位インタリーブされたデータを、図15に示した送出データへ行内シンボル単位にインタリーブするインタリーブ規則を出力する。
【0101】
以上説明した符号化回路によれば、比較的短いバースト誤りに対して訂正能力が強く、識別情報が周期的に存在するDVDとの互換が容易な誤り訂正符号を送出することができる。
【0102】
図22は本発明の一実施形態による複合方法の処理動作を説明するフローチャートである。ここで説明する複合方法の実施形態は、前述で説明した符号化方法の実施形態で作成されて送出される誤り訂正符号に対する復号方法である。
【0103】
記憶システムの再生データや通信システムの受信データには、一般に誤りが存在するため、例えば、送出データとして積符号(符号語)を送出した場合であっても、受入データは、一般に積符号(符号語)とはならないが、この明細書の中では受入データの各単位(区切り)を、送出データに対応したものに合わせて呼ぶこととする。また、この明細書の中では、符号化方法における“送出”と反対の意味の、復号方法における入力あるいは受け取りという意味の語句を“受入”と記すこととする。
【0104】
図22において、受入ステップ2201は、符号化方法の実施形態における送出ステップに対応するもので、誤りを含んでいるかもしれない受入データを、行内シンボル単位インタリーブされた各連結行として、メモリ内に保持する。
【0105】
行内シンボル単位にデインタリーブを行うステップ2202は、符号化方法の実施形態における行内シンボル単位にインタリーブを行うステップに対応するもので、各連結行毎の所定のインタリーブ規則に基づいて、各連結行内でそのシンボル単位にデインタリーブを行って、n個の積符号を生成する。
【0106】
積符号誤り訂正ステップ2203は、符号化方法の実施形態における積符号生成ステップに対応するもので、各積符号毎に行方向の(w2,w1)誤り訂正符号及び列方向の(h2,h1)誤り訂正符号に対して誤り訂正を行い、誤りの無い原始データを得る。このステップにおける各積符号の誤り訂正の処理は、公知の1個の積符号の誤り訂正を各積符号毎に行うことにより実行することができ、反復訂正や消失訂正を用いてもよい。
【0107】
本発明の実施形態による復号方法は、受入ステップの後、積符号誤り訂正ステップの前に、各積符号毎に各積符号内で、符号化方法の実施形態で説明したような積符号内行単位インタリーブに対する積符号内行単位デインタリーブを行ってもよい。また、積符号内行単位デインタリーブステップ、受入ステップ、及び、行内シンボル単位デインタリーブステップのうち、いずれか2個のステップ、あるいは3個全てのステップは、シンボルをメモリ上の適当な箇所に格納する単一のステップとして実施することも可能である。
【0108】
前述で説明した本発明の実施形態による復号方法によれば、比較的短いバースト誤りに対して訂正能力が強い誤り訂正符号を受入れて、誤り訂正を行うことができる。
【0109】
図23は本発明の実施形態による復号回路の回路構成の一例を示すブロック図である。図23において、2301は復号回路、2302は行内シンボル単位デインタリーバ、2304はメモリ制御部、2305はメモリ、2306は積符号訂正部、2307は(w2,w1)符号訂正部、2308は(h2,h1)符号訂正部である。この実施形態による複合回路は、前述で説明した本発明の実施形態による符号化回路が送出する誤り訂正符号に対する復号回路である。
【0110】
図23に示す復号回路2301において、行内シンボル単位デインタリーバ2302は、誤りを含んでいるかもしれない受入データ2303を、行内シンボル単位にインタリーブされた各連結行として受け、その内部のレジスタに格納する。そして、行内シンボル単位デインタリーバ2302は、行内シンボル単位インタリーブされた各連結行に対し、各連結行毎の所定のインタリーブ規則に基づいて、各連結行内でそのシンボル単位にデインタリーブを行う。メモリ制御部2304は、得られた各連結行をメモリ2305上に格納する。この結果、メモリ2305内には、n個のh2行w2列の積符号が格納される。
【0111】
また、メモリ制御部2304は、メモリ上の各積符号を積符号訂正部2306へ送り、積符号訂正部は、その内部の(w2,w1)符号訂正部2307及び(h2,h1)符号訂正部2308を用いて、各積符号毎に行方向の(w2,w1)誤り訂正符号及び列方向の(h2,h1)誤り訂正符号に対して誤り訂正を行う。メモリ制御部2304は、誤り訂正結果をメモリ2305内に格納する。
【0112】
復号回路2301は、前述のようにして、メモリ2305内に誤りの無い原始データを得ることができる。なお、積符号訂正部2306は、積符号の反復訂正や消失訂正を行ってもよい。
【0113】
図24は復号回路2301内の行内シンボル単位デインタリーバ2302の回路構成の一例を示すブロック図であり、以下、行内シンボル単位デインタリーバの詳細を説明する。図24において、2401はデインタリーブ規則生成部、2405は入力バス制御部、2406〜2411はレジスタ、2412は出力制御部である。図24に示す行内シンボル単位デインタリーバ2302は、行内シンボル単位にインタリーブされた連結行内あるいはその部分内のsシンボル毎に、行内シンボル単位にデインタリーブを行う回路である。
【0114】
本発明において、前述までに説明した全てのインタリーブ規則は、それに対するデインタリーブ規則を定義するために使用することができる。すなわち、1≦i≦h2,1≦j≦(n×w2)に対して、インタリーブ規則π[i][j]が定義されている(第i行第j列のシンボルを第i行第π[i][j]列へ行内シンボル単位インタリーブする)とき、対応するデインタリーブ規則は、invπ[i][π[i][j]]=jである(第i行第π[i][j]列のシンボルを第i行第j列へ行内シンボル単位デインタリーブする)。
【0115】
デインタリーブ規則生成部2401は、行内シンボル単位デインタリーブ前データの各シンボルに対するデインタリーブ規則を生成する。行内シンボル単位デインタリーバ2302は、行内シンボル単位デインタリーブ前データ2303としてsシンボルを順に受けると、入力バス制御部2405が、各シンボルをデインタリーブ規則に従ってレジスタA[1]2406,レジスタA[2]2407,……,レジスタA[s]2408へ格納していく。sシンボルの全てについてレジスタへの格納が完了すると、出力バス制御部2412は、レジスタA[1],レジスタA[2],……のシンボルを順に、行内シンボル単位デインタリーブ後データ2413として出力していく。また、行内シンボル単位デインタリーバ2302は、レジスタB[1]2409,レジスタB[2]2410,……,レジスタB[s]2411を備えており、レジスタA[1],レジスタA[2],……,レジスタA[s]とパイプラインで用いることにより、連続的な行内シンボル単位デインタリーブを行うことができる。このような処理は、前述した本発明の実施形態による符号化回路における行内シンボル単位インタリーバの場合と同様である。
【0116】
図25は復号回路2301内の行内シンボル単位デインタリーバ2302の回路構成の他の例を示すブロック図である。この例は、デインタリーブ規則を生成する回路を備えることなく、行内シンボル単位にデインタリーブを行うことを可能にした例である。すなわち、図25に示す行内シンボル単位デインタリーバ2302の例は、図16、図17により説明した符号化回路のインタリーブ規則生成部1702を用いて行内シンボル単位デインタリーバの回路を構成した例である。
【0117】
図25に示す行内シンボル単位デインタリーバ2302において、入力バス制御部2501は、行内シンボル単位インタリーブ前データのsシンボルを、順にレジスタA[1],レジスタA[2],……,レジスタA[s]へ格納していく。そして、図17により説明したインタリーブ規則を生成するインタリーブ規則生成部1702は、出力データ(行内シンボル単位デインタリーブ後データ)に同期して、それに対するインタリーブ規則を生成する。出力バス制御部2502は、レジスタA[1],レジスタA[2],……,レジスタA[s]のシンボルを、インタリーブ規則に従って行内シンボル単位デインタリーブ後データとして出力する。
【0118】
この例の行内シンボル単位デインタリーバは、図17により説明したインタリーブ規則生成部と合わせて、デインタリーブ規則生成部の回路の複雑さを低減できるようなインタリーブ規則を定義して使用して構成してももよい。
【0119】
前述した本発明の実施形態による復号回路は、前述した符号化回路の実施の形態における積符号内行単位インタリーブに対する積符号内行単位デインタリーブを行う手段を備えて構成してもよく、この構成は、例えば、図23において、メモリ制御部2304がデータを適当な順序でメモリ2305上に書き込むことによりで実現することができる。また、積符号内行単位デインタリーブを行う手段、データを受入する手段、及び、行内シンボル単位デインタリーブを行う手段のうち、いずれか2個の手段、あるいは3個の全ての手段は、シンボルをメモリあるいはレジスタに適当な順序で格納する単一の手段として実現することも可能である。
【0120】
前述で説明した本発明の実施形態による復号回路によれば、比較的短いバースト誤りに対して訂正能力が強い誤り訂正符号を受入して、誤り訂正を行うことができる。
【0121】
前述した本発明による符号化方法、符号化回路、復号方法、あるいは、復号回路は、データの信頼性を確保するために誤り訂正の技術を用いており、記憶装置や記憶媒体及び通信装置に適用することができるものである。また、本発明は、記録手段(送信手段)及び再生手段(受信手段)を合わせ持った、記録再生装置等に適用することができることはいうまでもない。さらに、本発明の符号化回路及び復号回路の両者を備えて構成される装置は、例えば、積符号生成部及び積符号訂正部、メモリ、メモリ制御部、あるいは、行内シンボル単位インタリーバ及び行内シンボル単位デインタリーバの共用化できる部分を共用化して実現することができる。
【0122】
図26は本発明の実施形態による光ディスクを用いた記録再生装置の概略構成の一例を示すブロック図であり、以下、これについて説明する。図26において、2601は記録再生装置、2602はインタフェース、2603は符号化復号回路、2604はメモリ制御部及びメモリ、2605は積符号生成訂正部、2606は行内シンボル単位インタリーバ・デインタリーバ、2607は記録符号化復号部、2608は信号処理部、2609は光ディスク、2610はトラックである。
【0123】
まず、図26に示す記録再生装置2601の記録時の動作について説明する。最初に、インタフェース2602は、記録再生装置2601外の図示していないホスト、あるいは、記録再生装置2601内の図示していないアプリケーション回路(例えば、動画像音声圧縮回路)等から、ユーザーデータを受け、これを符号化復号回路2603へ送る。符号化復号回路2603は、ユーザーデータに対して、図示していない内部回路が、識別情報の付加や、ユーザーデータ等に対する誤り検出符号の付加等を行う。これらを原始データとして、メモリ制御部及びメモリ2604、積符号生成訂正部2605及び行内シンボル単位インタリーバデインタリーバ2606は、連携して本発明の実施形態で説明した誤り訂正符号を送出する。これを受けた記録符号化復号部2607は、このビット列を記録に供するビット列へ変換して信号処理部2608へ送り、信号処理部2608は、図示していない光ピックアップを用いて光ディスク2609に記録する。光ディスクは、図示していない記録再生装置のスピンドルモータやサーボ制御部等によって制御されており、前述した誤り訂正符号が光ディスク2609上のトラック2510上に順に記録される。
【0124】
次に、再生時の動作について説明する。信号処理部2608は、光ピックアップを用いて光ディスク2609のトラック2610上に記録されているデータを読み取り、読み取ったデータを順に復調しこれを記録符号化復号部2607に送る。記録符号化復号部2607は、これに対して記録時に記録に供させる変換の逆変換を行う。信号処理部2608や記録符号化復号部2607は、光ディスクの位置認識(再生データの位置認識)のために、データの所定位置に存在する識別情報を用いることができる。記録符号化復号部2607によって再生されたデータは、符号化復号回路2603内で誤り訂正が行われ、誤りの無いユーザーデータをインタフェースから出力することができる。
【0125】
前述した本発明の実施形態による記録再生装置によれば、比較的短いバースト誤りに対して訂正能力が強い誤り訂正符号を用いた記憶システム(通信システム)を構築することができる。また、図示記録再生装置は、1個の積符号のサイズをDVDのそれに合わせることにより、DVD記録再生装置からの大きな変更は行内シンボル単位インタリーバ・デインタリーバだけとなり、DVD記録再生装置との互換が容易なものとすることができる。
【0126】
なお、前述した本発明の実施形態による記録再生装置は、図26において行内シンボル単位インタリーバ・デインタリーバと記録符号化復号部との位置を交換して、記録時には記録に供するビット列に変換した後で行内シンボル単位インタリーブを、あるいは、再生時には行内シンボル単位デインタリーブを行った後で記録に供させる変換の逆変換を行うように構成することもできる。
【0127】
以上、本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適用分野に関わらず、要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することができる。
【0128】
【発明の効果】
以上制御したように本発明によれば、積符号と同じ符号化率で、比較的短いバースト誤りに対して積符号よりも強い誤り訂正符号を送出及び復号することが可能となる。また、本発明によれば、そのような誤り訂正符号において、原始データに識別情報を含む場合、識別情報を所定位置に含んだ誤り訂正符号を送出及び復号することが可能となり、そのような誤り訂正符号において、DVDとの互換が容易となる誤り訂正符号を送出及び復号することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による積符号のデータ配置及び送信順を説明する図である。
【図2】従来技術による積符号での誤りが発生した場合の積符号のデータ配置例について説明する図である。
【図3】本発明の一実施形態による符号化方法の処理動作を説明するフローチャートである。
【図4】図3に示すフローのステップ301の処理で生成される2個の積符号のデータ配置を説明する図である。
【図5】本発明の一実施形態による符号化方法のインタリーブ規則を説明する図である。
【図6】本発明の実施形態による積符号での誤りが発生した場合の積符号のデータ配置例について説明する図である。
【図7】各積符号の行内でシンボル単位インタリーブを行うインタリーブ規則の一例と、インタリーブを行ったデータ配置例とについて説明する図である。
【図8】列方向に異なる部分が実質的に同一であるインタリーブ規則の一例と、インタリーブを行ったデータ配置例とについて説明する図である。
【図9】本発明の実施形態における積符号生成ステップで生成されるDVDとの互換が容易な積符号のデータ配置の一例を示す図である。
【図10】DVDにおける1個のセクタのデータのデータ配置を説明する図である。
【図11】図9に示したものと同一の本発明の実施形態における積符号生成ステップで生成されるDVDとの互換が容易な積符号のデータ配置の一例を示す図である。
【図12】図11に示す積符号を各積符号内で行単位にインタリーブした後のデータ配置の一例を示す図である。
【図13】図11に示す積符号を各積符号内内で行単位にインタリーブした後のデータ配置の図12に示す例とは異なる例を示す図である。
【図14】図12あるいは図13に示したものと同一の積符号内を行単位にインタリーブした後のデータ配置の一例を示す図である。
【図15】図14に示す積符号を行内でシンボル単位にインタリーブした後のデータ配置の一例と送出順を示す図である。
【図16】本発明の一実施形態による符号化回路の回路構成の一例を示すブロック図である。
【図17】図17は行内シンボル単位インタリーバの回路構成の一例を示すブロック図である。
【図18】インタリーブ規則生成部の他の回路構成の一例を示すブロック図である。
【図19】亜ランダムインタリーバに基づくインタリーブ規則生成部の回路構成の一例を示すブロック図である。
【図20】図20は等間隔インタリーバのためのインタリーブ規則生成部の回路構成の一例を示すブロック図である。
【図21】DVDとの互換が容易な誤り訂正符号を送出する符号化回路のインタリーブ規則生成部の回路構成の一例を示すブロック図である。
【図22】本発明の一実施形態による複合方法の処理動作を説明するフローチャートである。
【図23】本発明の実施形態による復号回路の回路構成の一例を示すブロック図である。
【図24】復号回路内の行内シンボル単位デインタリーバの回路構成の一例を示すブロック図である。
【図25】復号回路内の行内シンボル単位デインタリーバの回路構成の他の例を示すブロック図である。
【図26】本発明の実施形態による光ディスクを用いた記録再生装置の概略構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
101、201、401、402 積符号
102、403、404 原始データ
103〜105、405〜410 冗長データ
202〜206 バースト誤り
501 インタリーブ規則
502 インタリーブ前の積符号データ
503 インタリーブ後の積符号データ
601 インタリーブを解いた後の積符号
1601 符号化回路
1602、2305 メモリ
1603、2304 メモリ制御部
1604 積符号生成部
1605 (w2,w1)符号化部
1606 (h2,h1)符号化部
1607 行内シンボル単位インタリーバ
1702 インタリーブ規則生成部
1703 行カウンタ
1704 列カウンタ
1705、2001、2101、2102 テーブル
1706 入力バス制御部
1707〜1709、1711〜1713、2406〜2411 レジスタ
1710 出力バス制御部
1801 行番号剰余演算器
1802 列番号剰余演算器
1901、1906 比較器
1902、1907、2109、2111 セレクタ
1903 現時点保持回路
1904 1時点後計算部
1905 2時点後計算部
2002 乗算器
2003、2107 剰余演算器
2103、2106 加算器
2105 除算器
2108、2110 比較器
2301 復号回路
2302 行内シンボル単位デインタリーバ
2306 積符号訂正部
2307 (w2,w1)符号訂正部
2308 (h2,h1)符号訂正部
2401 デインタリーブ規則生成部
2405 入力バス制御部
2412 出力制御部
2601 記録再生装置
2602 インタフェース
2603 符号化復号回路
2604 メモリ制御部及びメモリ
2605 積符号生成訂正部
2606 行内シンボル単位インタリーバ・デインタリーバ
2607 記録符号化復号部
2608 信号処理部
2609 光ディスク
2610 トラック

Claims (27)

  1. (n×h1×w1)シンボルの原始データに対して冗長データを付加して誤り訂正符号化を行い、(n×h2×w2)シンボルの誤り訂正符号を送出する符号化方法であって、n個のh1行w1列に行列配置された(n×h1×w1)シンボルの原始データに対し、h1行w1列に行列配置された(h1×w1)シンボル毎に、行方向を(w2,w1)誤り訂正符号によって誤り訂正符号化を行うと共に、列方向を(h2,h1)誤り訂正符号によって誤り訂正符号化を行って、n個のh2行w2列の積符号を生成するステップと、前記n個のh2行w2列の積符号について、各積符号1行w2シンボルずつを連結した(n×w2)シンボルの連結行に対し、各連結行毎の所定のインタリーブ規則に基づいて、各連結行内でシンボル単位にインタリーブを行って、h2個の(n×w2)シンボルの連結行を生成するステップと、前記h2個の行内シンボル単位インタリーブされた(n×w2)シンボルの連結行を順に送出するステップとを有することを特徴とする符号化方法。
  2. 前記各連結行毎の所定のインタリーブ規則は、行内シンボル単位インタリーブ前のある2つの列の同一行の2つのシンボルが、行内シンボル単位インタリーブ後に、そのシンボル間隔が、行に対して複数種類存在するようにさせるものであることを特徴とする請求項1記載の符号化方法。
  3. 前記n個の積符号を生成するステップの後、前記h2個の行内シンボル単位にインタリーブされた連結行を送出するステップの前に、前記n個の積符号あるいは行内シンボル単位インタリーブされた積符号に対し、各積符号毎の所定のインタリーブ規則に基づいて、各積符号内で行単位にインタリーブを行うステップを有することを特徴とする請求項1または2記載の符号化方法。
  4. 前記各積符号内で行単位インタリーブを行うステップと、前記連結行に対し連結行内でシンボル単位インタリーブを行うステップと、前記連結行を送出するステップとの3個のステップのうち、いずれか2個のステップあるいは3個全てのステップは、メモリ上に存在するシンボルを適当な順序で読み出す単一のステップからなることを特徴とする請求項1、2または3記載の符号化方法。
  5. 前記原始データに識別情報が存在する場合、識別情報が存在する連結行に対する前記インタリーブ規則は、行内シンボル単位インタリーブ後に識別情報を所定位置へ配置する規則であることを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1記載の符号化方法。
  6. 前記各連結行内のシンボル単位インタリーブは、実質的に各積符号毎のw2シンボルの行内でシンボル単位にインタリーブを行うものであることを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1記載の符号化方法。
  7. 前記各連結行内のシンボル単位インタリーブは、実質的に各同期フレーム内でシンボル単位にインタリーブを行うものであることを特徴とする請求項1ないし6のうちいずれか1記載の符号化方法。
  8. 前記各連結行毎のインタリーブ規則、あるいは、前記各連結行各部分毎のインタリーブ規則は、ランダムインタリーバあるいは亜ランダムインタリーバに基づくものであることを特徴とする請求項1ないし7のうちいずれか1記載の符号化方法。
  9. 前記各連結行毎のインタリーブ規則、あるいは前記各連結行各部分毎のインタリーブ規則は、等間隔インタリーバであることを特徴とする請求項1〜7いずれか1記載の符号化方法。
  10. 前記シンボルは8ビットであり、h1=192,w1=172,h2=208,w2=182であり、前記(w2,w1)誤り訂正符号及び前記(h2,h1)誤り訂正符号は、それぞれ、DVDで用いられている(182,172)Reed−Solomon符号及び(208,192)Reed−Solomon符号であることを特徴とする請求項1ないし9のうちいずれか1記載の符号化方法。
  11. (n×h1×w1)シンボルの原始データに対して冗長データを付加して誤り訂正符号化を行い、(n×h2×w2)シンボルの誤り訂正符号を送出する符号化回路であって、n個のh1行w1列に行列配置された(n×h1×w1)シンボルの原始データに対し、h1行w1列に行列配置された(h1×w1)シンボル毎に、行方向を(w2,w1)誤り訂正符号によって誤り訂正符号化を行うと共に、列方向を(h2,h1)誤り訂正符号によって誤り訂正符号化を行って、n個のh2行w2列の積符号を生成する手段と、前記n個のh2行w2列の積符号について、各積符号1行w2シンボルずつを連結した(n×w2)シンボルの連結行に対し、各連結行毎の所定のインタリーブ規則に基づいて、各連結行内でシンボル単位にインタリーブを行って、h2個の(n×w2)シンボルの連結行を生成する手段と、前記h2個の行内シンボル単位インタリーブされた(n×w2)シンボルの連結行を順に送出する手段とを有することを特徴とする符号化回路。
  12. (n×h1×w1)シンボルの原始データに対して冗長データを付加して誤り訂正符号化を行った(n×h2×w2)シンボルの誤り訂正符号の誤り訂正を行う復号方法であって、h2個の行内シンボル単位インタリーブされた(n×w2)シンボルの連結行を順に受入するステップと、前記h2個の(n×w2)シンボルの連結行に対し、各連結行毎の所定のインタリーブ規則に基づいて、各連結行内でシンボル単位にデインタリーブを行って、n個のh2行w2列の積符号を生成するステップと、前記n個のh2行w2列の積符号に対し、各積符号毎に行方向の(w2,w1)誤り訂正符号及び列方向の(h2,h1)誤り訂正符号に対して誤り訂正を行うステップとを有することを特徴とする復号方法。
  13. 前記各連結行毎の所定のインタリーブ規則は、行内シンボル単位インタリーブ前のある2つの列の同一行の2つのシンボルが、行内シンボル単位インタリーブ後に、そのシンボル間隔が、行に対して複数種類存在するようにさせるものであることを特徴とする請求項12記載の復号方法。
  14. 前記h2個の行内シンボル単位にインタリーブされた連結行を受入するステップの後、前記n個の積符号に対し誤り訂正を行うステップの前に、前記n個の積符号あるいは行内シンボル単位にインタリーブされた積符号に対し、各積符号毎の所定のインタリーブ規則に基づいて、各積符号内で行単位にデインタリーブを行うステップを有することを特徴とする請求項12または13記載の復号方法。
  15. 前記各積符号内で行単位にデインタリーブを行うステップと、前記連結行を受入するステップと、前記連結行に対し連結行内でシンボル単位デインタリーブを行うステップのうち、いずれか2個のステップあるいは3個の全てのステップは、メモリ内へシンボルを適当な順序で書き込む単一のステップから成ることを特徴とする請求項12、13または14記載の復号方法。
  16. 前記原始データに識別情報が存在する場合、識別情報が存在する連結行に対する前記インタリーブ規則は、行内シンボル単位インタリーブ後に識別情報を所定位置へ配置する規則であることを特徴とする請求項12ないし15のうちいずれか1記載の復号方法。
  17. 前記各連結行内のシンボル単位デインタリーブは、実質的に各積符号毎のw2シンボルの行内でシンボル単位にデインタリーブを行うものであることを特徴とする請求項12ないし16のうちいずれか1記載の復号方法。
  18. 前記各連結行内のシンボル単位デインタリーブは、実質的に各同期フレーム内でシンボル単位デインタリーブを行うものであることを特徴とする請求項12ないし17のうちいずれか1記載の復号方法。
  19. 前記各連結行毎のインタリーブ規則あるいは前記各連結行各部分毎のインタリーブ規則は、ランダムインタリーバあるいは亜ランダムインタリーバに基づくものであることを特徴とする請求項12ないし18のうちいずれか1記載の復号方法。
  20. 前記各連結行毎のインタリーブ規則あるいは前記各連結行各部分毎のインタリーブ規則は、等間隔インタリーバであることを特徴とする請求項12ないし18のうちいずれか1記載の復号方法。
  21. 前記シンボルは8ビットであり、h1=192,w1=172,h2=208,w2=182であり、前記(w2,w1)誤り訂正符号及び前記(h2,h1)誤り訂正符号は、それぞれ、DVDで用いられている(182,172)Reed−Solomon符号及び(208,192)Reed−Solomon符号であることを特徴とする請求項12ないし20のうちいずれか1記載の復号方法。
  22. (n×h1×w1)シンボルの原始データに対して冗長データを付加して誤り訂正符号化を行った(n×h2×w2)シンボルの誤り訂正符号の誤り訂正を行う復号回路であって、h2個の行内シンボル単位インタリーブされた(n×w2)シンボルの連結行を順に受入する手段と、前記h2個の(n×w2)シンボルの連結行に対し、各連結行毎の所定のインタリーブ規則に基づいて、各連結行内でシンボル単位にデインタリーブを行って、n個のh2行w2列の積符号を生成する手段と、前記n個のh2行w2列の積符号に対し、各積符号毎に行方向の(w2,w1)誤り訂正符号及び列方向の(h2,h1)誤り訂正符号に対して誤り訂正を行う手段とを有することを特徴とする復号回路。
  23. 請求項11記載の符号化回路を備えて構成されることを特徴とする記録装置。
  24. 請求項22記載の復号回路を備えて構成されることを特徴とする再生装置。
  25. 請求項11記載の符号化回路から送出される誤り訂正符号が記録されていることを特徴とする記憶媒体。
  26. 請求項11記載の符号化回路を備えて構成されることを特徴とする送信装置。
  27. 請求項22記載の復号回路を備えて構成されることを特徴とする受信装置。
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