JP2003288721A - 磁気記録媒体の製造方法及び製造装置 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法及び製造装置

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JP2003288721A
JP2003288721A JP2002091039A JP2002091039A JP2003288721A JP 2003288721 A JP2003288721 A JP 2003288721A JP 2002091039 A JP2002091039 A JP 2002091039A JP 2002091039 A JP2002091039 A JP 2002091039A JP 2003288721 A JP2003288721 A JP 2003288721A
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magnetic recording
pancake
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Hideto Yamashita
秀人 山下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気記録媒体、特に寸法の経時変化が問題と
なる高密度磁気記録媒体において、製造段階での歪の発
生を緩和して効果的に寸法安定性を向上させる。 【解決手段】 巻き芯Cにロール状に巻回されたパンケ
ーキPに対し、このパンケーキPの最外層部から巻き芯
Cの中心に向かって、強制的に圧縮応力を与える。この
圧縮応力を与える圧縮装置1は、環状とされた金属板5
と、この金属板5の径を拡縮するエアシリンダ4とを備
え、この環状の金属板5をパンケーキPの外周を覆うよ
うに配し、エアシリンダ4によって金属板5の径を縮め
ることによってパンケーキPに圧縮応力を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体の製
造方法及び製造装置に関し、特に巻き芯への巻取り時に
おける巻取り応力に起因した磁気テープの歪の発生を防
止する磁気記録媒体の製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録媒体、特に主流となって
いる磁気テープでは、例えばビデオテープレコーダにお
ける高画質と小型軽量とを両立し得る高密度化や、また
情報通信分野の急速な発展によって記録保存すべき情報
量が膨大となったデータ記録用における高容量化への要
望、期待が高まっている。このような磁気テープの高密
度化、高容量化の手法としては、テープの厚さを薄くす
る方法や、磁気ヘッドで記録する際のトラック幅をでき
るだけ狭くする方法等が一般的である。磁気テープにお
いては、このような手法によって特性の改善が行われる
が、その一方で磁気テープの寸法安定化が重要な問題に
なっている。
【0003】このような寸法安定化については、磁気テ
ープを長く高温環境下においた場合に、長手方向への伸
縮が発生し、この結果トラックずれを起こして寸法安定
性が著しく悪化するという問題がある。このような問題
により、以下のような不都合が生じる。例えば、ビデオ
テープへのアナログ記録においては、上述したような磁
気テープの伸縮によって、再生時の水平同期信号の位相
が不連続となって画像が歪む、いわゆるスキュー歪が現
出するようになる。また、ビデオテープへのディジタル
記録においては、再生時のC/Nが低下し、エラーレー
トが増加して再生画像に大きな乱れが発生するようにな
る。さらに、データストレージ用のテープにおいても、
データの読み取りミスが発生するようになり、特に高記
録密度に必要不可欠な狭トラックピッチ化がなされた磁
気テープにおいてはこの傾向が顕著に現れ、その改善が
必須となっている。
【0004】そこで、上述した磁気テープの伸縮による
トラックずれを防止し、寸法安定性を向上させるため
に、従来から様々な技術が提案されている。例えば、特
開昭62−243127号公報には、ボビンに巻き取っ
たまま高温高湿環境下に放置して熱処理する方法が開示
されており、特開平8−138239号公報、特開平1
0−241158号公報及び特開2000−40230
号公報には、磁気テープを低張力で走行させた状態で熱
処理する方法が開示されている。このように、従来は、
製品化後の磁気テープの伸縮を極力抑えるために、製造
工程中で磁気テープに熱処理を施して積極的に収縮を起
こさせて、寸法安定性を向上させ、品質の安定化を図る
ようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ボビン
に巻き取ったまま熱処理する方法では、ロール状に巻回
されて磁気テープが重なり合った状態のまま熱処理が行
われるため、磁気テープ全体に均一な熱処理の効果を得
ることができない。具体的には、この方法では、高温高
湿環境に直接面しておらずかつ最も遠いロール状の内側
部分、すなわち磁気テープの幅方向の中央部近傍が最も
熱処理による収縮の進行が遅くなって、この部分に歪が
残留してしまい、磁気テープの長手、幅方向で収縮の均
一性を得ることができない。その結果、最悪の場合に
は、トラックずれが発生してしまい、製品不良を起こし
てしまう。
【0006】また、低張力で走行させた状態で熱処理す
る方法では、重なり合っていない一枚の磁気テープに対
して熱処理を行うことで残留歪を取り除くため、上述し
たボビンに巻き取った状態で熱処理する方法と比較する
と、磁気テープにおいて熱処理の効果を均一に得ること
ができる。しかしながら、この方法では、磁気テープの
収縮を進行し易くするため、磁気テープを走行させる張
力を低張力に保っているが、その結果磁気テープの走行
が不安定となってしまい、安定した熱処理を行うことが
困難である。
【0007】さらに、原反状態の磁気テープは、上述し
た熱処理によって歪除去を行った後に、検査や工程待ち
等のために巻き芯に巻かれた状態で保管される。また、
磁気テープは、規定の製品幅に裁断する裁断工程後にお
いても、巻き芯に巻かれた状態、いわゆるパンケーキの
状態で保管される。磁気テープは、原反の状態であって
も製品幅に裁断された状態であっても、巻き芯に巻かれ
た状態で保管される場合には、巻きによる残留応力が働
いて再び歪が発生してしまう。したがって、従来の方法
の如く、製造工程中に熱処理によって一旦磁気テープに
発生した歪を除去したとしても、製品完成時において歪
が悪化しており、恒久的な改善には至っていない。
【0008】そこで、本発明は、このような実情に鑑み
て提案されたものであり、磁気記録媒体、特に寸法の経
時変化が問題となる高密度磁気記録媒体において、製造
段階での歪の発生を緩和して効果的に寸法安定性を向上
させる磁気記録媒体の製造方法及び製造装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明に係る磁気録媒体の製造方法は、巻き芯にロール
状に巻回された磁気記録媒体に対し、最外層部から巻き
芯の中心に向かって、強制的に圧縮応力を与える工程を
有することを特徴とする。
【0010】また、本発明に係る磁気記録媒体の製造装
置は、上述した製造方法を実現するために、巻き芯にロ
ール状に巻回された磁気記録媒体に対し、最外層部から
巻き芯の中心に向かって、強制的に圧縮応力を与える圧
縮手段を有することを特徴とする。
【0011】上述した本発明に係る磁気記録媒体の製造
方法及び製造装置は、工程待ちや検査等のために巻き芯
に巻かれた状態で保管されている磁気記録媒体に対し
て、巻取り時に発生する円周方向応力を軽減し得る圧縮
応力が、最外層部から巻き芯の中心に向かって、すなわ
ち半径方向に与えられている。したがって、本発明によ
れば、巻取り時の円周方向応力により最も大きな歪が発
生する最外周部においても、上述した圧縮力を付与する
ことによって円周方向応力が減少して製造段階での歪の
発生が緩和され、これに伴いトラックずれ量が抑えられ
て、磁気記録媒体の寸法安定性が向上する。このため、
本発明によれば、品質が安定し、特に寸法の経時変化が
問題となる高密度磁気記録媒体において、長手方向での
経時変化が少なく、再生画像の歪みやエラーレートの増
加が最小限に抑えられた信頼性の高い磁気記録媒体の製
造が可能とされる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気記録媒体
の製造方法及び製造装置について、図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0013】本発明に係る磁気記録媒体の製造方法は、
裁断前の磁気テープ原反が巻き芯に巻かれた状態や、規
定の製品幅に裁断後の磁気テープが巻き芯に巻かれた状
態(以下、パンケーキと称して説明する。)で検査や工
程待ち等のために保管される場合において、磁気テープ
に発生する歪を抑えるものであるが、まず本発明の説明
に先立ち、このような状態で保管された磁気テープに発
生する歪、及びこの歪に伴うトラックずれ不良について
説明する。なお、以下に示す説明においては、本発明を
パンケーキ状態の磁気テープに対して適用した例につい
て説明する。
【0014】一般的に、磁気テープをパンケーキの状態
で保管した場合、一定張力で巻き芯に巻き取った磁気テ
ープに発生したトラックずれの不良分布は、パンケーキ
外層部において悪く、内層部(巻き芯側)で良いという
傾向がある。この不良分布の傾向は、巻き芯に巻く磁気
テープの長さが長くなるほど、すなわちパンケーキの径
が大きくなるほど、顕著となる。パンケーキ状の磁気テ
ープにおいて、このような傾向の不良分布となること
は、以下のような理由によって理論付けすることでき
る。
【0015】磁気テープを巻き芯に巻き取る際に発生す
る円周方向応力σθ(以下、応力σ θと称して説明す
る。)は、磁気テープを巻き芯に1層だけ巻く場合には
巻き取り応力と同様となるが、磁気テープを何層にも巻
回する場合には上層に積層された磁気テープによる半径
r方向への圧縮力である半径方向応力σ(以下、応力
σと称して説明する。)の影響を受ける。このときの
応力σは、下記の式(1)によって、また応力σθ
下記の式(2)によって求めることができる。但し、応
力σ及び応力σθを式(1)、(2)により求める際
には、以下の3項目が条件とされる。その条件とは、ま
ず第1に巻き取られる材料、すなわち磁気テープは完全
弾性体であること、第2に巻き芯は非圧縮性の部材が用
いられること、第3に巻取り後における各材料間のずれ
等は考慮せずパンケーキを一体の弾性体と考えること、
である。
【0016】
【数1】
【0017】上記式(1)によって求めた応力σは、
パンケーキにおいて巻き芯に近い位置ほど大きな値とな
る。このことから、パンケーキにおいては、巻き芯の近
くに位置する磁気テープほど、大きな圧縮力が加わって
いることがわかる。そして、巻き芯に近い内層部の磁気
テープは、この圧縮力によって弾性変形を起こして収縮
する。その結果、パンケーキの外径は小さくなり、巻き
芯に巻回された磁気テープにおいて円周方向で収縮が発
生、すなわち応力σθと反対方向に作用する力が発生す
る。このため、応力σθは、この応力σθと反対方向の
力がより大きく影響する巻き芯に近い内層部の方が小さ
く、外層部で大きな値となる。
【0018】このような理由から、磁気テープをパンケ
ーキ状にして保管した場合、応力σ θが小さい巻き芯に
近い内層部では磁気テープに発生する歪は小さく、逆に
応力σθが大きい外層部では、磁気テープに発生する歪
は大きくなる。特に、ある程度の保管期間が経過した場
合、弾性歪はクリープ変形を起こして永久歪へと変化す
る。このようなことが、磁気テープのトラックずれの不
良分布が、パンケーキの外層部で悪く、内層部(巻き芯
側)で良いというような傾向となる原因となっている。
【0019】本発明は、上述した事象に着目して、一連
の製造工程中に、次工程待ちや検査等のためにパンケー
キの状態で保管される磁気テープに対して、最外層から
巻き芯の中心に向かって強制的に圧縮応力を加えてい
る。そして、この外層部に加えられる圧縮応力によっ
て、内層部と同様に、巻き芯への巻取りによって発生し
たパンケーキ外層部における円周方向の残留応力を減少
させ、磁気テープの製造段階において発生する歪を抑制
する。この結果、パンケーキの内層部及び外層部におい
て、ともに円周方向の残留応力を減少させることがで
き、歪によるトラックずれの発生を抑制することができ
る。なお、上述したパンケーキに圧縮応力を加える工程
は、通常の磁気記録媒体の製造方法にて行われる磁性層
やバックコート層の形成工程、具体的には磁性塗料の塗
布、乾燥や金属磁性薄膜の形成等、裁断工程等の後に行
われるものである。また、圧縮装置1にセットするパン
ケーキPは、巻き芯に巻かれた状態で長時間保管された
ものだと、既に巻取り応力によって永久歪が発生してい
るため、圧縮装置1によって圧縮処理を行っても圧縮の
効果は得られないため、磁気テープを巻き芯に巻いてか
らあまり時間が経過していないパンケーキ、すなわち磁
気テープに発生した歪が永久歪に変わる前の弾性変形の
状態を維持しているパンケーキを使用することが必要で
ある。
【0020】そして、このような圧縮処理が行われた後
に、次工程や検査等が行われ、その後製品用のカセット
内への組み込みが行われる。
【0021】以上説明した磁気記録媒体の製造方法が行
われる磁気記録媒体の製造装置の実施の形態について以
下に説明する。
【0022】圧縮装置1は、図1に示すように、フレー
ム2と、このフレーム2に支持されるコアチャック3、
エアシリンダ4及び金属板5とを備える。この圧縮装置
1は、金属板5で締め付けることによってパンケーキP
に対して、このパンケーキPの半径方向、具体的には同
図中矢印M1方向に圧縮応力を付与する圧縮処理を行う
ためのものである。
【0023】コアチャック3は、圧縮対象であるパンケ
ーキPの圧縮装置1に対する脱着を、例えばパンケーキ
Pの巻き芯Cを嵌め込むだけ等の容易な手法にて行うこ
とができるよう構成されている。このコアチャック3
は、取り付けられたパンケーキPを一定位置に固定して
保持するとともに、図示を省略するベアリング軸によっ
て取り付けられたパンケーキPを図中矢印M2方向に回
動自在に保持している。圧縮装置1においては、コアチ
ャック3でパンケーキPの位置を動かないように固定す
ることによって、詳細を後述するパンケーキPへの圧縮
処理時に安定してパンケーキPに対する圧縮を行うこと
ができる。また、圧縮装置1においては、コアチャック
3でパンケーキPを回動自在に保持することによって、
圧縮処理開始時における金属板5の動きに合わせてパン
ケーキPを回動させて、金属板5とパンケーキPの最外
層に位置する磁気テープとの間の摩擦による磁気テープ
への悪影響を少なくし、磁気テープの品質の低下を防ぐ
ことができる。
【0024】また、コアチャック3は、図示しない昇降
機構により矢印M3方向に移動可能な構造とされてい
る。圧縮装置1は、このようにパンケーキPをセットす
るコアチャック3を昇降可能とすることで、セットする
パンケーキPの径に合わせてコアチャック3の位置を変
えることができ、様々な径のパンケーキPに対応するこ
とができる。
【0025】エアシリンダ4は、フレーム2に片持支持
されており、第1の圧縮エア供給口6と、第2の圧縮エ
ア供給口7と、インナーロッド8とを備える。エアシリ
ンダ4においては、インナーロッド8をシリンダ本体4
aに引き込む、具体的には同図中矢印M4方向にインナ
ーロッド8を移動させる際には第1のエア供給口6に圧
縮エアが供給され、またインナーロッド8をシリンダ本
体4aから押し出す、具体的には同図中矢印M5方向に
移動させる際には第2のエア供給口7に圧縮エアが供給
される。インナーロッド8は、上述したような圧縮エア
の供給によって矢印M4方向及び矢印M5方向に往復動
作され、その先端、具体的にはエアシリンダ4の自由端
側の端部には金属板5の一端を保持する固定部8aが設
けられている。
【0026】金属板5は、図2(a)に示すように、幅
狭部5aと幅広部5bとを有する板状部材であり、幅広
部5bには開口部5cが形成されている。金属板5は、
適度な曲げと強さに耐えることができるものであれば、
材質を特に限定するものではない。本例ではSUS30
4製で厚さ2mmの金属板を使用した。
【0027】金属板5は、図1及び同図(b)に示すよ
うに、開口部5cに幅狭部5aを挿通させることによっ
て環状とされ、この状態で幅狭部5a側の一端がエアシ
リンダ4のインナーロッド8に設けられた固定部8a
に、幅広部5b側の他端がフレーム2に設けられた固定
部2aに保持される。このようにフレーム2及びエアシ
リンダ4に端部が保持された環状の金属板5は、上述し
たエアシリンダ4のインナーロッド8の往復動作によっ
て、その径が拡縮される。具体的には、インナーロッド
8が図1中矢印M4方向に動作した場合には、インナー
ロッド8に金属板5の一端が引っ張られることによっ
て、環状の金属板5の径が小さくなる。また、逆にイン
ナーロッド8が図1中矢印M5方向に動作した場合に
は、インナーロッド8に金属板5の一端が押し出される
ことによって、環状の金属板5の径が大きくなる。そし
て、圧縮装置1においては、このような環状の金属板5
の内側にパンケーキPを配した状態で金属板5の径を小
さくすることによって、パンケーキPを図1中矢印M1
方向に圧縮して圧縮応力を付与する圧縮処理が行われ
る。
【0028】圧縮装置1においては、上述したようにパ
ンケーキ外周を金属板5等により覆って圧縮する場合、
品質維持のためにパンケーキPの外層に位置する磁気テ
ープに押し跡が残らないことが望まれる。このため、金
属板5は、図3に示すように、開口部5cの一の側面、
具体的には幅狭部5aのパンケーキP側の主面(以下、
金属板5のパンケーキP側の主面を裏面、反対側の主面
を表面と称して説明する。)が当接する側面が、幅狭部
5aの導出方向に向かうに従い裏面側から肉厚が増して
いくように傾斜するテーパ状に形成されている。圧縮装
置1では、上述したように開口部5cに幅狭部5aを挿
通して環状とした場合、開口部5cの幅狭部5aの導出
側の部分において幅狭部5aと幅広部5bとが重なり合
うが、上述したように開口部5cの一側面をテーパ状に
加工することで、重なり合いによる段差を小さくして、
この段差による押し跡が残らないようにパンケーキPを
圧縮することができる。
【0029】上述した圧縮装置1にあっては、磁気テー
プに作用している巻取り時の円周方向応力をトラックず
れが品質規格内に収まる歪しか生じさせない円周方向応
力(以下、許容円周方向応力と称して説明する。)まで
減少させる半径方向応力、すなわち環状の金属板5によ
る圧縮応力を、第1の供給口6を介してエアシリンダ4
に供給される圧縮エアによって生じさせる必要がある。
このため、圧縮装置1には、パンケーキPに適切な圧縮
応力を付与し得るように、エアシリンダ4へ供給する圧
縮エアの圧力の演算処理を行う中央演算処理装置(以
下、CPUと称して説明する。)9が配設されている。
このCPU9は、品種設定器10にて選択されたパンケ
ーキP(磁気テープ)の品種データS1と、センサ11
から供給されるパンケーキPの径データS2とに基づい
て適切な圧縮エアの圧力を演算して求め、この圧縮エア
の圧力に関するエア圧力データS3を電空変換器12に
供給する。そして、圧縮装置1では、電空変換器12に
おいて、エア圧力データS3に基づいて最適な圧力値に
変更できるように圧縮エアの供給量の調整が行われる。
以下に、CPU9における演算処理を説明する。
【0030】この演算処理を行うための前提として、予
めCPU9に格納しておくべきデータ、すなわち磁気テ
ープの品種毎の許容円周方向応力がCPU9に格納され
る。このような許容円周方向応力は以下のようにして求
める。
【0031】まず、圧縮処理を行わないで製造した磁気
テープに発生する歪の状況を、データストレージ用やビ
デオテープ用等の磁気テープの品種毎に調査する。この
調査は、歪によるトラックずれが生じた場合、巻き芯か
ら何メートル地点までが品質規格内に入っているのかを
明らかにする。このように、トラックずれが品質規格内
とされる地点までの磁気テープの長さをL(m)とし、
このL(m)地点におけるパンケーキPの半径rを下記
の式(3)によって算出する。
【0032】
【数2】
【0033】次に、上記式(3)で算出した半径rを式
(2)に代入して、半径r地点における応力σθrを算
出する。ここで算出した応力σθrは、品質規格内の歪
が発生している地点のうち最も外側に位置する部分での
円周方向応力であり、したがって、パンケーキPの各地
点における円周方向応力がこの値より小さい値であれ
ば、発生しているトラックずれは品質規格内として許容
される範囲内であるということになる。そして、ここで
算出された応力σθrが、調査対象となった品種の磁気
テープにおける許容円周方向応力であり、この値がCP
U9に格納される。なお、様々な磁気テープの品種を処
理する場合には、同じようにして品種毎に許容円周方向
応力を求め、その値をCPU9に追加していくことが必
要である。そして、CPU9における演算処理では、格
納されている種々の許容円周方向応力のうち、品種設定
器10から供給される品種データS1と対応する品種の
許容円周方向応力が圧縮エアの圧力の決定において使用
される。
【0034】上述したようにCPU9に格納された許容
円周方向応力に関するデータを利用して圧縮処理におけ
る圧縮エアの圧力が以下のようにして決定される。
【0035】まず、品種設定器10にて選択されたパン
ケーキPの品種に関する品種データS1がCPU9に供
給される。そして、この品種データS1に対応する品種
の許容円周方向応力が、CPU9に格納されているデー
タの中から選ばれて演算処理に使用される。
【0036】そして、CPU9では、最も大きいトラッ
クずれが生じる箇所であるパンケーキPの最外周部分の
円周方向応力を、許容円周方向応力の値と同様の値まで
減少させるために必要な半径方向応力を算出する。な
お、この半径方向応力は、パンケーキP全体の半径によ
って異なるが、この半径については圧縮装置1に設けら
れたレーザセンサ等のセンサ11によって計測され、径
データS2としてCPU9に供給される。
【0037】まず、上記式(1)、(2)の共通項を下
記式(4)の如くAとし、このAを式(1)、(2)に
代入すると、式(1)は下記式(5)のようになり、式
(2)は下記式(6)のようになる。そして、これら式
(5)、(6)から応力σと応力σθとの関係は下記
式(7)のようになる。
【0038】
【数3】
【0039】ここで、上記式(7)中の半径rにパンケ
ーキP全体の半径bを代入すれば、金属板5によってパ
ンケーキP全体に圧縮処理を行う際に必要な応力σrb
を求めることができる。
【0040】次に、上記式(7)にパンケーキP全体の
半径bを代入して求めた応力σrbと同様の半径方向応
力を発生させるために、エアシリンダ4の引っ張り動作
によって金属板5に付与される円周方向の応力σθA
求める。この応力σθAは、下記式(8)によって求め
ることができる。
【0041】
【数4】
【0042】そして、上記式(8)にて求めた応力σ
θAから、下記式(9)にて金属板5に必要な張力T
を求める。但し、下記式(9)中、Wは金属板の磁気テ
ープ接触幅である。
【0043】 T=σθA×W×t ・・・式(9)
【0044】最後に、上記式(9)にて求めた張力T
を金属板5に与えるために、必要なエアシリンダ4にお
いて必要な圧力を下記式(10)にて求める。
【0045】
【数5】
【0046】以上の手順によって、算出された圧力をエ
アシリンダ4に与えるように圧縮エアを供給するよう電
空変換器12にて圧縮エアの供給量を調節することで、
磁気テープの品種毎に環状の金属板5によって最適な圧
縮応力を与えることができる。
【0047】上述したような圧縮処理を、工程待ち及び
品質検査等の磁気テープの保管期間中に圧縮装置1にて
行い、保管終了後に、製品用のカセット内への組み込み
が行われる。
【0048】このような圧縮処理を圧縮装置1にて行う
ことで、パンケーキPの最外層に位置する磁気テープに
おいても、半径方向応力を強制的に付与して歪みの原因
となる円周方向応力を減少させ、品質規格外となるよう
なトラックずれの発生を抑制することができる。したが
って、圧縮装置1によれば、トラックずれ量が品質規格
内に収まった寸法安定性に優れる磁気テープを製造する
ことができる。また、圧縮装置1によれば、特に寸法の
経時変化が問題となる高密度磁気記録の分野において、
長手方向での経時変化が少なく、再生画像の歪みやエラ
ーレートの増加が最小限に抑えられた信頼性の高い磁気
テープを製造することができる。したがって、アナログ
記録においては、スキューを改善することができ、歪の
発生が無い画像の再生が可能となる。また、ディジタル
ビデオテープ、データストレージテープにおいては、読
み取りエラーの発生を防止できることになり、狭トラッ
クピッチのディジタルビデオテープレコーダの実現を可
能とすることができる。
【0049】なお、圧縮装置1は、環状にした金属板5
をエアシリンダ4を用いて縮径することによって、この
環状の金属板5の内側に配されたパンケーキPを最外周
部から圧縮しているが、本発明はこのような構成に限定
される物ではない。例えば、上述した金属板5に代えて
図4(a)に示すエアバック13を使用し、これを同図
(b)に示すようにパンケーキPの最外周に巻き付け、
このエアバック13内にエアを充填することでパンケー
キPを同図中矢印M6方向に圧縮するものであってもよ
い。なお、このようなエアバック13にあっては、端部
と端部を繋げて環状に保つために、これら両端部近傍に
接続部、例えばマジックテープ(登録商標)14が設け
られている。また、エアバック13は、同図(a)及び
(b)に示すように、パンケーキPの外周を覆う環状に
し易いように、エアの充填される空間がいくつかの小室
に区分けされている。
【0050】また、圧縮装置1においては、上述した金
属板5やエアバック13に代えてテープ状フィルムをパ
ンケーキPの最外周に高張力で数メートル巻き付け、こ
のテープ状フィルムの弾性回復力を利用してパンケーキ
Pを圧縮するものであってもよい。
【0051】さらに、上述した実施の形態にあっては、
規定の製品幅に裁断後の磁気テープを巻き芯に巻いた、
いわゆるパンケーキに圧縮処理を施す例について説明し
たが、本発明はこれに限定される物ではなく、裁断前の
磁気テープ原反が巻き芯に巻かれた物に対して行っても
よいことは勿論である。
【0052】このように本発明は、その趣旨を逸脱しな
い範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
【0053】
【実施例】以下、本発明を適用して製造した実施例とな
る磁気テープと、本発明に係る圧縮処理を行わずに製造
した比較例となる磁気テープとを用いて両者のトラック
ずれ量を調べた。なお、本発明は以下に示す実施例に限
定されるものではないことはもちろんである。
【0054】[比較例]まず、比較例に係る磁気テープ
を下記の条件にて作製した。 組成 非磁性支持体 :ポリアミドフィルム、厚さ4.4μm 金属磁性膜 :合金(Co、Ni)、膜厚200nm 保護膜 :カーボン(スパッタ方式にて成膜)、膜厚10nm バックコート層 :主材料はカーボンブラック、バインダ(ポリエステル、 ポリウレタン等)、防錆剤、潤滑剤、膜厚0.6μm サイズ等 全厚 :約5.1μm 幅 :8mm(624mmの磁気テープ原反を裁断して使用) 巻き芯径 :114.3mm 磁気テープ長さ :約4000m パンケーキ直径 :197.5mm 巻き取り張力 :60gf フィルムポアソン比:0.25
【0055】次に、上記条件で製造したパンケーキを、
品質検査待ち期間に相当する7日間の保管を行った後
に、最終製品形であるカセットシェルへの組み込みを行
った。そして、記録装置でデータの記録を行った後、温
度60℃、湿度20%の環境下で24時間保管した。な
お、この保管条件は、擬似的に最悪の保管環境をシミュ
レートしたものである。
【0056】その後、磁気テープを常温に戻し、再生装
置でデータの再生を行って出力波形を測定した。そし
て、高温高湿環境下での保管前後の出力差から、トラッ
クずれ量を求め、巻き芯からの磁気テープ長さとトラッ
クずれ量との関係を調べた。その結果を図5に示す。図
5は、縦軸をトラックずれ量、横軸を巻き芯からの磁気
テープ長さとして、磁気テープの各地点におけるトラッ
クずれ量をまとめた図であり、同図に示すようにこの磁
気テープの品種におけるトラックずれ量の品質規格は
3.5μmである。
【0057】図5から、比較例に係る磁気テープにおい
ては、3600m以上の部分において、品質規格外のト
ラックずれが発生していることがわかる。
【0058】[実施例1]まず、実施例1に係る磁気テ
ープを上述した比較例と同じ条件にて作製した。
【0059】次に、品質検査待ち期間に相当する7日間
の間に圧縮装置にて圧縮処理を行い、その後最終製品形
であるカセットシェルへの組み込みを行った。なお、こ
の実施例1の磁気テープの製造にあっては、上記圧縮処
理を以下の仕様のシリンダと、厚さ2mmの金属板とを
備えた圧縮装置にて行った。 シリンダ仕様 シリンダチューブ内径 :62mm シリンダ引き込み側受圧面積:2600mm
【0060】また、この圧縮装置においては、以下の如
き演算処理をCPUにて行って、シリンダに与えるべき
圧力を求めた。まず、比較例の磁気テープにおける結果
(図5)に基づき、実施例1の磁気テープの品種におい
て、全長(4000mm)でトラックずれが品質規格内
となるような円周方向応力、すなわち許容円周方向応力
を求め、その値をCPUに格納する。ここでは、図5に
示すように、比較例において品質規格内に収まったのは
巻き芯から3400mm地点までであったことから、上
記式(3)及び上記式(2)より該品種の許容円周方向
応力(1.422kg/mm)を算出した。そして、
品種設定器にて選択された品種データ、具体的には上記
許容円周方向応力に対応した品種データと、センサにて
検出されたパンケーキの半径に関する径データとに基づ
いて金属板によって行われる圧縮に必要な半径方向応力
σを上記式(7)にて算出し(σ=−0.0736
kg/mm)、そしてこの半径方向応力σを発生さ
せるために必要な、エアシリンダによって金属板に付与
される円周方向応力σθAを上記式(8)にて算出した
(σθA=3.674kg/mm)。さらに、上記円
周方向応力σθAから上記式(9)にて金属板に必要な
張力Tを算出し(T=58.789kgf)、最後
にこの張力Tを与えるために必要な圧力Pを算出した
(P=0.34Mpa)。このような演算処理の結果得
た圧力値をエア圧力データとして電空変圧器に供給し、
このエア圧力データに基づいてエアシリンダに供給する
圧縮エアの供給量が調整されて、圧縮処理を行った。
【0061】その後、比較例と同様に、磁気テープを常
温に戻し、再生装置でデータの再生を行って出力波形を
測定した。そして、高温高湿環境下での保管前後の出力
差から、トラックずれ量を求め、巻き芯からの磁気テー
プ長さとトラックずれ量との関係を調べた。その結果を
図6に示す。
【0062】図6からも明らかなように、最も大きなト
ラックずれが発生するパンケーキ最外層、すなわち巻き
芯から4000mの地点においてもトラックずれ量が
3.4μmと品質規格内であり、磁気テープ全長におい
て良好な品質を有していることがわかる。なお、圧縮処
理における押し跡も、巻き外周部分5m程度しかみられ
ず、品質に影響を与えないことが確認された。
【0063】[実施例2]まず、実施例2に係る磁気テ
ープを、磁気テープ長さが1000m、パンケーキ外径
が139.8mmとされた以外は上述した比較例と同じ
条件にて作製した。
【0064】次に、品質検査待ち期間に相当する7日間
の間に、実施例1と同様に圧縮装置にて圧縮処理を行
い、その後最終製品形であるカセットシェルへの組み込
みを行った。
【0065】その後、比較例と同様に、磁気テープを常
温に戻し、再生装置でデータの再生を行って出力波形を
測定した。そして、高温高湿環境下での保管前後の出力
差から、トラックずれ量を求め、巻き芯からの磁気テー
プ長さとトラックずれ量との関係を調べた。その結果を
図7に示す。
【0066】図7からも明らかなように、上述した実施
例1の場合と同様に、最も大きなトラックずれが発生す
るパンケーキ最外層、すなわち巻き芯から1000mの
地点においてもトラックずれ量が3.4μmと品質規格
内であり、磁気テープ全長において良好な品質を有して
いることがわかる。なお、圧縮処理における押し跡も、
巻き外周部分5m程度しかみられず、品質に影響を与え
ないことが確認された。
【0067】また、実施例1及び実施例2により、磁気
テープの長さにかかわらず、圧縮処理を保管期間中に施
すことによって、トラックずれが少ない寸法安定性に優
れた磁気テープが製造されることがわかる。
【0068】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明は、
巻取り時に発生する円周方向応力を軽減し得る圧縮応力
を強制的に付与することで、巻取り時の円周方向応力に
より最も大きな歪が発生する最外周部においても円周方
向応力を減少させることができる。したがって、本発明
によれば、製造段階での歪の発生を緩和し、これに伴い
トラックずれ量を抑えることができるため、磁気記録媒
体の寸法安定性を向上させることができる。また、本発
明によれば、特に寸法の経時変化が問題となる高密度磁
気記録媒体において、長手方向での経時変化が少なく、
再生画像の歪みやエラーレートの増加が最小限に抑えら
れた信頼性の高い磁気記録媒体を安定して製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧縮装置の概略構成を説明するた
めの図である。
【図2】(a)は金属板の平面図、(b)はパンケーキ
に巻き付けた金属板の要部斜視図である。
【図3】環状にした金属板の開口部付近の状態を説明す
るための要部縦断面図である。
【図4】(a)はエアバックの平面図であり、(b)は
パンケーキへのエアバックの装着状態を説明するための
図である。
【図5】比較例の磁気テープにおけるトラックずれ量と
磁気テープ長さとの関係を示す特性図である。
【図6】実施例の磁気テープにおけるトラックずれ量と
磁気テープ長さとの関係を示す特性図である。
【図7】他の実施例の磁気テープにおけるトラックずれ
量と磁気テープ長さとの関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 圧縮装置,2 フレーム,3 コアチャック,4
エアシリンダ,5 金属板,6 第1の圧縮エア供給
口,7 第2の圧縮エア供給口,8 インナーロッド,
9 CPU,10 品種設定器,11 センサ,12
電空変換器

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻き芯にロール状に巻回された磁気記録
    媒体に対し、最外層部から上記巻き芯の中心に向かっ
    て、強制的に圧縮応力を与える工程を有することを特徴
    とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記磁気記録媒体は、規定製品幅に裁断
    されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録
    媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 巻き芯にロール状に巻回された磁気記録
    媒体に対し、最外層部から上記巻き芯の中心に向かっ
    て、強制的に圧縮応力を与える圧縮手段を有することを
    特徴とする磁気記録媒体の製造装置。
  4. 【請求項4】 上記磁気記録媒体は、規定製品幅に裁断
    されていることを特徴とする請求項3に記載の磁気記録
    媒体の製造装置。
  5. 【請求項5】 上記圧縮手段は、環状とされるととも
    に、上記磁気記録媒体の最外周を覆って配される金属板
    と、 環状とされた上記金属板の径を拡縮するエアシリンダと
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の磁気記録媒
    体の製造装置。
  6. 【請求項6】 上記金属板は、開口が形成された幅広部
    と、上記開口と略同一幅の幅狭部とを有し、該幅狭部を
    上記開口に挿通して環状とされることを特徴とする請求
    項5に記載の磁気記録媒体の製造装置。
  7. 【請求項7】 上記開口は、上記幅狭部を導出する側の
    側面がテーパ状に形成されていることを特徴とする請求
    項6に記載の磁気記録媒体の製造装置。
  8. 【請求項8】 上記エアシリンダは、供給される圧縮エ
    アの圧力が可変とされることを特徴とする請求項5に記
    載の磁気記録媒体の製造装置。
  9. 【請求項9】 上記圧縮手段は、上記エアシリンダに供
    給される圧縮エアの圧力を演算処理にて求める演算処理
    部を有することを特徴とする請求項8に記載の磁気記録
    媒体の製造装置。
  10. 【請求項10】 上記演算処理部は、上記ロール状の磁
    気記録媒体の半径と、上記磁気記録媒体の品種に関する
    データとをもとに演算処理を実行することを特徴とする
    請求項9に記載の磁気記録媒体の製造装置。
  11. 【請求項11】 上記圧縮手段は、上記磁気記録媒体の
    最外周に巻き付けられかつ内部にエアが充填されるエア
    バックであることを特徴とする請求項3に記載の磁気記
    録媒体の製造装置。
  12. 【請求項12】 上記圧縮手段は、上記磁気記録媒体の
    最外周に高張力にて巻き付けられるテープ状フィルムで
    あることを特徴とする請求項3に記載の磁気記録媒体の
    製造装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009245590A (ja) * 2009-07-30 2009-10-22 Hitachi Maxell Ltd 磁気テープの巻き取り方法

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