JP2002269737A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2002269737A
JP2002269737A JP2001062160A JP2001062160A JP2002269737A JP 2002269737 A JP2002269737 A JP 2002269737A JP 2001062160 A JP2001062160 A JP 2001062160A JP 2001062160 A JP2001062160 A JP 2001062160A JP 2002269737 A JP2002269737 A JP 2002269737A
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JP
Japan
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magnetic recording
recording medium
roll
annealing
protrusions
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001062160A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Doshita
廣昭 堂下
Tetsuji Nishida
徹二 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 突起が少なく、その結果ドロップアウトやサ
ーマルアスペリティが少なく、MRヘッドに適用できる
塗布型磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 アニール処理を行うことによって、アニ
ール処理を行わない場合に比べて欠陥の発生頻度を1/
3以下に減少したことを特徴とする磁気記録媒体11。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度記録に適し
た塗布型の磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録の分野では、近年、デジタル
化、小型化、大容量化等の高性能化が進んできている。
これに伴い、高密度記録用の磁気媒体への要求性能も厳
しくなってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】たとえば、高密度記録
用システムではMR(磁気抵抗)を動作原理とする再生
ヘッドが使用されている。MRヘッドが用いられたシス
テムでは、従来の誘導型磁気ヘッドのシステムと比較し
て数倍の再生出力が得られる。しかし、塗布型の磁気記
録媒体に対してMRヘッドを用いると、MRヘッドと磁
気媒体表面突起との衝突によりドロップアウトやサーマ
ルアスペリティと呼ばれる信号の欠落が発生しやすくな
る。このため、従来のシステムではほとんど問題になら
なかった磁気記録媒体表面の突起を低減する必要があっ
た。上記のような磁気記録媒体表面の突起を低減するに
は、磁気記録媒体の支持体そのものの表面性を高いレベ
ルで改善することや、磁気記録媒体の製造工程での処方
条件の見直しや、工程洗浄度等を著しく改善することが
必要で、上記突起の低減を図ることは工業規模では困難
であり、上記MRヘッドを塗布型磁気記録媒体に適用す
ることができなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】ところで、塗布型磁気記
録媒体や写真感光材料等においては、特開平7−195
550号公報等に開示されているように、フィルム内部
歪みの除去、製造後の熱収縮低減等を実現するために、
バルクロール(所定長ウエブを巻き取ったロール)に熱
処理(アニール処理)が行われていた。そこで本発明者
らは、上記アニール処理されたバルクロールは、フィル
ム内部歪みの除去、製造後の熱収縮低減が図れているこ
とに着目して、係るフィルム内部歪みの除去機能等によ
って、上記突起を低減できないかという観点で鋭意検討
した。その結果、驚くべきことに、アニール処理条件を
適切に設定することで、ロール内側(すなわち巻始め部
分)ではドロップアウトやサーマルアスペリティが少な
くなることを見出した。また、係る製品部分を解析した
ところ、上記突起が著しく低減していることが分かっ
た。加えて、係るアニール処理後のロールを再度巻替え
て、再びアニール処理を施すと、ロール内側(すなわ
ち、第一回目のアニール処理ではロール外側にあった部
分で、ドロップアウト等が少なくなっていない部分)
で、ドロップアウトやサーマルアスペリティが少なくな
ることを見出した。係る製品部分を解析したところ、上
記突起が著しく低減していることが分かった。つまり、
巻替えをすることで、バルクロール全体にわたって突起
を減少できることが分かった。
【0005】ところで磁気記録媒体には塗布型の他に、
真空成膜で記録層が形成された、いわゆる蒸着型媒体が
あるが、係るアニール処理は蒸着型媒体より塗布型媒体
について行った方が格段に有効である。それは以下の理
由による。塗布型媒体では強磁性粉末をバインダーで被
覆し、塗布乾燥後に媒体を形成する。したがって、高分
子バインダーを用いているが故の熱変形、クリープ等に
より、アニール処理を行って突起を潰すことが可能であ
る。一方、蒸着型媒体は高分子支持体に直接金属を蒸着
し、更には硬質保護膜(ダイヤモンドライクカーボン
膜)で被っているものもある。これらは、変形やクリー
プが起こりにくく、アニール処理で突起は実質上変化し
えないからである。
【0006】以上のように、突起減少という課題に対し
て、全く技術的、課題的に共通性のないアニール処理技
術を応用することで、突起が少なく、その結果ドロップ
アウトやサーマルアスペリティが少なく、MRヘッドに
適用できる塗布型磁気記録媒体を安定供給するという目
的を達成できた。
【0007】すなわち、上記目的は、アニール処理を行
うことによって、アニール処理を行わない場合に比べて
欠陥の発生頻度を1/3以下に減少したことを特徴とす
る磁気記録媒体によって達成される。また、上記目的
は、磁気記録媒体表面の突起減少のために所定条件でア
ニール処理を行うことを特徴とする磁気記録媒体の製造
方法によって達成される。また、上記目的は、磁気記録
媒体表面の突起減少のために第一ロールに所定条件でア
ニール処理を行い、前記第一ロールを巻替えて第二ロー
ルとし、磁気記録媒体表面の突起減少のために前記第二
ロールに所定条件でアニール処理を行うことを特徴とす
る磁気記録媒体の製造方法によって達成される。また、
上記目的は、磁気記録媒体表面の突起減少のために、磁
気記録媒体が巻芯に巻かれてなるロールにアニール処理
を行う際に、前記巻芯側から加熱することを特徴とする
磁気記録媒体の製造方法によって達成される。なお、以
上の構成を適宜組み合わせることで、磁気記録媒体表面
の突起を顕著に減少できる。
【0008】アニール処理を行う上では、磁気記録媒体
は上記のようなバルクロールに限らず、1/2インチ幅
のようにスリットしたスリットロールの形態であっても
よい。アニール中にロールを5〜1000回転/時間
で、連続あるいは間欠回転させることも有効である。ま
たアニール処理は、所定の温度に設定した温調庫で行っ
たり、同様の温度の温調風をロールに吹き付けて行った
りしてもよい。また、硬化を促進するために、意図的に
高湿条件下(例えばRH60%以上)で処理することも
できる。
【0009】さらに、アニール温度、時間、巻替時の巻
替え速度、テンション等を十分に考慮する必要がある
が、これは磁気記録媒体の物性、寸法諸元(幅、厚み、
ロール長等)によって適宜選択すればよい。代表的な条
件としては、おおよそ厚み5〜20μm、幅500〜3
000mm、巻取長さ1000〜20000mの塗布型
媒体であれば、アニール温度は40〜70℃、時間は1
〜72時間、巻替え速度は5〜100m/min、巻替
え時のテンションは、いわゆるテーパテンション制御と
して巻替え始めが200N/幅、終わりが90N/幅が
よい。さらにドロップアウトを低減させるために、アニ
ール処理後に、いわゆるブレード処理等の、媒体表面の
クリーニング処理を施してもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照しながら説明する。図1に示す例では、中空の巻
芯(円筒状巻芯)15の外周面にウエブ状の磁気記録媒
体11を巻いてバルクロール10とし、巻芯15の内部
に熱風を供給して磁気記録媒体10を巻芯15側から加
熱して、アニール処理を行う。巻芯11の内部に赤外線
加熱器等を配設して磁気記録媒体10を輻射加熱するよ
うにしてもよい。アニール処理の最中、巻芯11を回転
軸としてバルクロール10を回転させてもよい。巻芯1
1は、アルミニウム等の金属で形成できるが、樹脂で形
成してもよい。図1に二点鎖線で示すように、バルクロ
ール10の外周部や両端部を断熱材12で覆って、ロー
ル外周側を迅速に加熱できるようにしてもよい。
【0011】図2に示す例では、所定条件に設定した温
調庫25内に、複数のロール20を配設して、アニール
処理を行う。各ロール20は、温調庫25内で回転させ
てもよい。
【0012】
【実施例】強磁性合金粉末(組成:Fe94%、Zn4
%、Ni2%、抗磁力(Hc)1,500Oe、結晶サ
イズ200オングストローム)100重量部をオープン
ニーダーで10分間粉砕後、各種結合剤を加えて混練、
分散して磁性塗料を用意した。その磁性塗料を、乾燥後
の厚さが2.5μmになるように、厚さ10μmのポリ
エチレンテレフタレート支持体の表面にリバースロール
を用いて塗布した。次いで、磁性塗料が塗布された非磁
性支持体を、磁性塗料が未乾燥の状態で3,000ガウ
スの磁石で磁場配向し、乾燥後カレンダー処理した。こ
うしてできたものに、表1に示すような処理を施し、1
/2インチ幅にスリットした磁気記録媒体(磁気テー
プ)を得た。これらテープを、記録再生装置に一般的に
用いているヘッドユニット(MRヘッド)を取り外して
テープ搬送装置に取り付けてなる機構により、90m搬
送し、そのときのドロップアウトを測定した。ヘッドユ
ニット中4CHでの出力変化を計測し、出力が65%低
下した部分をドロップアウトとしてその個数をカウント
した。測定結果も表1に併せて示す。ドロップアウトが
400個以下ならば、良好と判断できる。なお、アニー
ル処理は巻芯側からの加熱により行った。
【0013】
【表1】
【0014】表1から、第一ロールに所定のアニール処
理を施した後、巻替えて第二ロールとし、その第二ロー
ルにもアニール処理を施すことで、ロール芯側からロー
ル外側にかけて、アニール処理を施さない例に比べてド
ロップアウトを1/3以下に低減できたことがわかる。
また、巻替えを行わなくても、巻芯側では、アニール処
理を施さない例に比べてドロップアウトを1/3以下に
低減できたことがわかる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アニール処理技術を応用することで、突起が少なく、そ
の結果ドロップアウトやサーマルアスペリティが少な
く、MRヘッドに適用できる塗布型磁気記録媒体の安定
供給が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の一例を示す概略断面図であ
る。
【図2】本発明の製造方法の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
10 バルクロール(ロール) 11 磁気記録媒体 15 巻芯 25 温調庫
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F201 AH38 BA07 BC02 BC12 BR02 BR08 5D006 BA19 EA01 EA04 FA09 5D112 AA01 CC01 GB02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アニール処理を行うことによって、アニ
    ール処理を行わない場合に比べて欠陥の発生頻度を1/
    3以下に減少したことを特徴とする磁気記録媒体。
JP2001062160A 2001-03-06 2001-03-06 磁気記録媒体 Pending JP2002269737A (ja)

Priority Applications (1)

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