JP2003287464A - 熱電対ウェル - Google Patents

熱電対ウェル

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JP2003287464A JP2002088366A JP2002088366A JP2003287464A JP 2003287464 A JP2003287464 A JP 2003287464A JP 2002088366 A JP2002088366 A JP 2002088366A JP 2002088366 A JP2002088366 A JP 2002088366A JP 2003287464 A JP2003287464 A JP 2003287464A
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Koichi Itami
幸一 伊丹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は配管内の流体温度を計測する熱電対
を設置するための熱電対ウェルに関する。大きな厚さの
保温材で被覆された配管内流体温度の計測には、配管外
周面から大きく突出したウェルを設ける必要があり、こ
のため輸送中又は横持ち中当てられて曲がり、配管作業
に支障をきたしていた。本発明はこの不具合を解消でき
るウェルの提供を課題とする。 【解決手段】 本発明のウェルは配管軸心近傍に先端部
を配置し、配管外周面からの突出量を小さくして配管取
付孔に基端部を固着し、孔を軸心に穿設した固定部材、
固定部材に同心状に配置し先端部を連結し、保温材上方
に突出した基端部に熱電対を設置するねじ込み部を設
け、固定部材の孔と同一線上の孔を貫通させた延長部材
からなる。これにより、輸送中又は横持ち中、当てられ
曲がることがなく曲げ戻し等による配管作業遅延を防止
でき、また熱電対の取付け、作動不良時の取り替え及び
メンテナンスが容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボイラ設備等におい
て、配管中を流れる蒸気の温度を検出するための熱電対
を配管に設置するための熱電対ウェルに関わり、特に大
きな厚みの保温材が施工された配管中を流れる蒸気等の
温度を検出するために、外周面からの突出量を大きくし
て配管に設置され、保温材の外側で熱電対を設置できる
ようにした熱電対ウェルに関する。
【0002】
【従来の技術】原動機プラント等を構成するボイラ設備
等においては、図3に示すように、ボイラ1の火炉4で
加熱され発生した蒸気は、過熱器6で加熱された後、高
圧側蒸気タービン8に送られ、高圧側蒸気タービン8で
仕事をした蒸気は、ボイラ1に戻されて再熱器7で加熱
された後、低圧側蒸気タービン9に送られ、更に低圧側
蒸気タービン9で仕事をした蒸気は、復水器3で復水さ
れ、ボイラ1に付設された節炭器5に戻され、再び火炉
4で加熱され蒸気を再び発生させるようにしている。
【0003】このようなボイラ設備においては、熱電対
を少なくとも過熱器6入口、過熱器6出口、再熱器7入
口及び再熱器7出口の配管に設置して蒸気温度を計測す
るとともに、節炭器5入口に配管に設置して給水温度を
計測し、その計測値にもとづきボイラ1の運転制御を行
うようにしている。
【0004】この温度計測を行う熱電対10は、図4に
示すように、クロメル、アルメル等の大きい熱起電力を
発生させることのできる一対の異種金属からなる、図示
省略した熱電対素線、及び先端を除く内部に挿入されて
いる部分の熱電対素線を被覆し、熱電対素線を相互に絶
縁する図示省略した絶縁管を挿入して内部に配設するス
テンレス製のシース11、シース11基端部を包囲して
設けられ、先端部にナット12bを設けた雄形のねじ込
み部12aが形成された保護管12、保護管12基端部
のナット12dを設けた雄形のねじ込み部12cがねじ
込まれて連結され、熱電対素線と端子板13aを介して
連結されたリード線を外部に導出するターミナルヘッド
13からなる。
【0005】また、シース11と保護管12とを連結す
るとともに、後述するように、熱電対10を熱電対ウェ
ル16に取付けたとき、シース11を配管15内側に押
圧できるようにしたスプリング14を熱電対10のシー
ス11基端部と保護管12のねじ込み部12c近傍との
間に介装するようにしている。
【0006】さらに、このようにして構成された熱電対
10は、例えば、前述したようなボイラ設備等の各位置
に配設されている、400〜500mm程度の外径の配
管15と同一材料のカーボンスティール鋼又は1/2C
r合金鋼で製作され、約40mm程度の外径にされて配
管15に固着された熱電対ウェル16に取付けられ、熱
電対ウェル16の軸心部を先端付近まで穿設された内径
約9mmの孔16bに挿入され、配管15内の中心位置
近傍まで突出させて配置され、熱電対ウェル16の外周
を流れる蒸気の熱が伝達されることにより、熱電対素線
の異種金属間に生じる熱起電力を、ターミナルヘッド1
3を介して外部に取り出したリード線で連結している、
図示省略している計器で計測することにより、蒸気温度
又は給水温度等の配管15中を流れる流体の温度を計測
するようにしている。
【0007】即ち、配管15には、先端部がテーパ状に
され、基端部に雌形のねじを刻設したねじ込み部16a
が形成されるとともに、軸心に沿って外径約8mmの前
述したシース11を挿入できる、前述した内径の孔16
bがねじ込み部16a底部から先端近傍まで穿設された
熱電対ウェル16が、配管15を貫通して設けた取付孔
15bに挿入され、軸方向中央部外周を取付孔15bの
内周面に溶接することにより取付けられている。
【0008】この孔16bに矢印で示すように、シース
11を挿入し、熱電対ウェル16基端部に形成されてい
るねじ込み部16aの雌ねじと保護管12先端部に形成
されているねじ込み部12aに刻設されている雄ねじと
を螺合させ、締め込むことにより、配管15への熱電対
ウェル16の取付部の横断面図である、図5に示すよう
に、シース11先端部、換言すれば、シース11に挿入
され絶縁管の先端からシース11内部に穿設されている
孔内に突出している熱電対素線の先端を、配管15の軸
心部に配置されるようにして、熱電対10を配管15に
取付ける。このために、熱電対素線は熱電対ウェル16
の外周を流れる蒸気等の温度に対応して、タイムラグを
少くして熱起電力を発生させ、配管15中の流体温度を
外部から精度良く計測できる。
【0009】なお、前述した熱電対ウェル16の配管1
5への溶接は工場で行われ、この溶着部15aは熱応力
の集中を避けるために熱処理を行うようにしている。ま
た、このような配管15は、図5に示すようにボイラ
1、稼動時には、外部への熱放散を防止して熱効率を高
めるために、外周面を配管15の外径と略同程度の厚み
の保温材17で被覆して使用されている。しかも、配管
15への保温材17の被覆は、輸送の効率化又は配管1
5の配置上の観点からボイラ設備を設置する現地サイト
で行われるのが通常である。
【0010】このために、熱電対10を取付けるための
ねじ込み部16aを設ける熱電対ウェル16の基端部上
方は、熱電対10の取付、取替を容易にする為、現地サ
イトにて取付けられる厚さ400〜500mmにもなる
保温材17の外面より外に出しておく必要がある。従っ
て、熱電対ウェル16は配管15の外周面より外部へ突
出する部分の長さLと、保温材17の厚さよりも長い4
00〜500mm以上にして、前述したように、工場で
配管15に溶着されて現地サイトに搬入されている。
【0011】このために、配管15に取付けられている
熱電対ウェル16が、工場出荷後現地サイト到着までの
輸送期間中、又は現地サイトでの横持ち中に当てられて
曲がるという不具合を、これまでしばしば経験してい
る。このように、熱電対ウェル16が曲がった場合、現
状では熱電対ウェル16を現地サイトにて曲り部を加熱
して曲げ戻して真直ぐにしているが、現地サイトでは手
作業によらざる得ず、作業時間が長くなる不具合があ
る。さらに、熱電対ウェル16の軸心にあけられている
内径9mmの真円状の孔16bは、曲げられた際に偏平
化し、このような熱電対ウェル16を真直に曲げ戻して
も、孔16bは容易に元の真円に戻らない為、熱電対1
0が挿入出来なくなる場合が多く生じている。
【0012】このような場合、配管15に設置されてい
る熱電対ウェル16を撤去して、新規の熱電対ウェル1
6を配管15に取付けることも考えられるが、このよう
にした場合、前述した理由により、熱電対ウェル16を
配管15に固定している溶着部15aの熱処理が必要と
なり、さらに作業時間が長くなり、このために配管工事
の遅延化を来す等の不具合が生じる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、配管外周面
から大きく離隔させてねじ込み部を設けて配管に固着さ
れ、配管内を流れる流体の温度を計測できる熱電対を設
置するようにした、従来の熱電対ウェルで生じている、
上述した不具合を解消するために、配管外周面からの突
出量を小さくして配管に固着された固定部材と、固定部
材に接続され配管外周面を被覆する保温材の上方に熱電
対を設置するねじ込み部を設けることのできる長さにさ
れている延長部材との2分割体からなる熱電対ウェルを
提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の熱電
対ウェルは次の手段とした。
【0015】(1)先端部が内部を流れる流体の温度を
計測する配管の軸心近傍に配置され、基端部が配管の外
周面からの突出量を小さくして配管の取付孔に固着さ
れ、基端部に設けた接続部に開口させた孔が軸心に沿っ
て先端部まで穿設されている固定部材と、先端部が固定
部材と同心状に配置されて接続部に連結され、基端部が
配管を被覆している保温材の上方に配置されて熱電対を
設置するねじ込み部が設けられており、固定部材に穿設
されている孔と同一線上をなす孔を、軸心に沿って先端
部から基端部まで貫通させて設けた延長部材とからなる
ものとした。
【0016】(a)これにより、工場出荷から現地サイ
ト到着までの輸送期間中又は現地サイトでの横持ち中、
配管には外周面からの突出量が小さくされた、固定部材
のみ取付けられているだけであるため、当てられて曲が
ることがなく曲げ戻し等の作業が不要になり、配管作業
等の遅れを無くすることができる。また、配管後、保温
材を配管外周に被覆する前に延長部材を固定部材に連結
して設けることにより、熱電対を設置するねじ込み部
は、配管の外周に配管外径と同等の厚さの保温材を被覆
するような場合においても、ボイラ等の稼働中保温材の
上方に突出していることになるので、稼働中に熱電対の
作動不良等が生じた場合においても、配管外周から保温
材を取り外すことなく、熱電対のみを取り替えることが
でき、さらには稼働中に定常的に行われるメンテナンス
が容易になる。
【0017】また、本発明の熱電対ウェルは、上述
(1)の手段に加え、次の手段とした。
【0018】(2)配管後、保温材を配管外周に被覆す
る前に行われる固定部材と延長部材との連結が、固定部
材の基端部に設けられた接続部に螺設された雌形ねじと
延長部材の先端部に螺設された雄形ねじとの螺合と、固
定部材基端部に設けた接続部の後方端面と延長部材の先
端部端面との溶着とでなされるものとした。
【0019】(b)これにより、上述(a)に加え、熱
電対ウェルは2分割されているにも拘わらず、螺合と溶
着とにより結合され1体化されるので、一体形にされ取
付けられる従来の熱電対ウェルと同等の強度を有し、耐
振性に優れたものにでき、内部を流れる流体力により振
動の発生しやすい場所に設置される場合においても、破
損等を防止することができる信頼性の高いものにでき、
ボイラ等の稼働効率を高めることができる。さらに、現
地サイトで行われる固定部材と延長部材との連結を、雌
形ねじと雄形ねじの螺合後に溶着する手順にすることに
より、固定部材と延長部材とにそれぞれあけられている
孔を同一線上に配置した連結を容易に行うことができ、
熱電対ウェルの配管への取付けが短時間ででき、また熱
電対シースの挿入に伴う連結作業の手直しが生じること
もない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の熱電対ウェルの実
施の一形態を図面にもとづき説明する。図1は、本発明
の熱電対ウェルの実施の第1形態を示す断面図、図2は
図1に示すA部の拡大図である。なお、図3〜図5に示
す部材と同一又は類似の部材は同一符号を付して説明は
極力省略する。
【0021】図1に示すように、本実施の形態の熱電対
ウェル20は、図4に示したものと同様にして、外周が
配管15に溶着されて固定される固定部材21と、固定
部材21の上端に連結される延長部材22とからなる。
【0022】このうち、固定部材21は、配管15を貫
通して設けられた取付孔15bに挿入されて、配管15
内に配置される先端部がテーパ状にされるとともに、配
管15の外周面から離隔させて上端を配置して、配管1
5の取付孔15bと外周面を固着するようにした、外径
が約40mmの円柱状の基端部からなり、先端部を配管
15の軸心部近傍に配置したとき、基端部上端が配管1
5の外周面から30〜40mm程度突出する長さにされ
ている。また、基端部の端面から雌形ねじ26を刻設し
たテーパ面が形成された凹状の接続部29が穿設される
とともに、軸心と同心状にされ接続部29に開口させた
外径約9mmの孔23が軸心に沿って先端近傍まで穿設
されている。
【0023】このような構成からなる固定部材21は、
孔23の先端が配管15の軸心に配置されるとともに、
基端部上端が配管15の外周面から30〜40mm突出
した状態に配置されて、図4に示すものと同様にして、
基端部外周面を取付孔15b内周面に溶接固着すること
により配管15に固着される。なお、この固定部材21
の配管15への溶接固着は、前述したように工場内にて
行われ、溶着部15a周辺の熱処理を行ない、熱応力集
中が生じないようにしている。
【0024】次に、延長部材22は、固定部材21基端
部と同径の円柱状のものからなり、固定部材21に穿設
されている孔23と同径の孔23が同一線上をなすよう
にして貫通されており、また、先端部には前述した固定
部材21基端部に設けた雌形ねじ26に螺合する雄形ね
じ27が刻設され、基端部には、前述した保護管12の
先端部に刻設されたねじ込み部12aと螺合させる、雌
ねじからなるねじ込み部16aが刻設されている。
【0025】また、延長部材22の軸方向長さは、雄形
ねじ27を雌形ねじ26に螺合させて固定部材21と連
結したとき、ねじ込み部16aが配管15の外周に被覆
した保温材17の上方に突出する長さにされている。従
って、延長部材22の長さは、配管15に被覆される保
温材17の厚み、換言すれば、熱電対20が取付けられ
る配管15の配設位置及び配管15内を流れる流体(温
度)を考慮したものにされている。
【0026】さらに、延長部材22と固定部材21との
連結は、前述の雄形ねじ27を雌形ねじ26の螺合だけ
では、配管15に生じる振動によって緩む恐れがあるた
めに、延長部材22と固定部材21とが連結されたと
き、相互に密着させる接続部端面と延長部材22の先端
部端面との間を溶接して固着するようにしている。この
溶接部28は、前述したように接続部の上部端面が配管
15の外周面から30〜40mm突出して配置されてい
るために、配管15内を流れる流体の温度の影響が軽減
され、前述した溶着部15a周辺の熱処理の如く厳密な
熱処理を必要とせず、現地サイトで行うことのできる簡
易な熱処理で済ますことができる。
【0027】このように、延長部材22と固定部材21
とからなる熱電対ウェル20が配管15に取付けられた
後、図4において説明したように、熱電対20のシース
11を延長部材22に明けられた孔23及び固定部材2
1に明けられた孔23に順次挿通して、延長部材22の
基端部に形成されているねじ込み部16aと、保護管1
2の先端部に刻設されたねじ込み部12aとを螺合させ
締めつけることにより、配管15へ熱電対10を取付け
ることができる。
【0028】本実施の熱電対ウェル20は上述したよう
に構成されているので、工場出荷後現地サイト到着まで
の輸送期間中又は現地サイトでの横持ち中、配管15に
は外周面から30〜40mm程度の突出量が小さくされ
た固定部材21のみが取付けられているだけであり、当
てられて曲がることがなく、これに伴う曲げ戻し等の作
業が不要になり、配管作業が短時間にでき、また、配管
後保温材17を配管15外周に被覆する前に延長部材2
2を固定部材21に連結することにより、熱電対10を
設置するねじ込み部16aは、ボイラ等の稼働中保温材
17の上方に突出していることになるので、稼働中に熱
電対10の作動不良等が生じた場合においても、配管1
5外周から保温材17を取り外すことなく、熱電対10
のみを取り替えることができ、さらには稼働中に定常的
に行われるメンテナンスが容易になる。
【0029】さらに、熱電対ウェル20を2分割して設
けるようにしたにも拘わらず、固定部材21と延長部材
22との固着をねじ結合に加えて、両部材21,22を
溶接して結合するようにしたことにより、1体形にされ
ている従来の熱電対ウェルと同等の強度を有し、耐振性
に優れたものにでき、内部を流れる流体力により振動の
発生しやすい場所に設置される場合においても、破損等
を防止することができる信頼性の高いものにでき、ボイ
ラ等の稼働効率を高めることができ、また、固定部材2
1及び延長部材22にそれぞれあけられた孔23が同一
線上に配置され、シース11をスムーズに挿入できるよ
うにした両部材21,22の連結が容易にできるように
なる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の熱電対ウ
ェル20は、先端部が配管の軸心近傍に配置され、基端
部が配管の外周面からの突出量を小さくして配管の取付
孔に固着され、孔が軸心に沿って先端部まで穿設された
固定部材と、先端部が同心状に配置されて固定部材と連
結され、基端部が配管を被覆される保温材の上方に配置
され、熱電対を設置するねじ込み部が設けられ、固定部
材の孔と同一線をなす孔を軸心に沿って貫通させた延長
部材とからなるものとした。
【0031】これにより、輸送期間中又は現地サイトで
の横持ち中、配管には外周面からの突出量が小さくされ
た固定部材のみ取付けられているため、当てられて曲が
ることがなく曲げ戻し等の作業が不要になり、これらに
伴う配管作業の遅延を防止できる。また、熱電対を設置
するねじ込み部を設ける延長部材上端部は保温材の上方
に突出しているので、熱電対の取付けが容易になり、作
動不良等が生じた場合でも、保温材を取り外すことな
く、熱電対の取り替えができ、定常的なメンテナンス作
業が容易になる。
【0032】また、本発明の熱電対ウェルは、固定部材
と延長部材との連結が固定部材の基端部に設けられた接
続部に螺設された雌形ねじと延長部材の先端部に螺設さ
れた雄形ねじとの螺合と、接続部の上方端面と延長部材
の先端部端面との溶着とで行われるものとした。
【0033】これにより、2分割された熱電対ウェルに
も拘わらず、従来の1体形熱電対ウェルと同等の強度に
でき、耐振性に優れたものにでき大きな振動が発生する
場所に設置されても、破損等を防止できる信頼性の高い
ものにでき、ひいてはボイラ等の稼働効率が高められ、
さらには、シースを挿入する孔が同一線上をなすように
配置して行う固定部材と延長部材との連結作業が容易に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱電対ウェルの実施の第1形態を示す
配管に取付けた熱電対ウェルの縦断面図、
【図2】図1に示すA部の詳細縦断面図、
【図3】熱電対ウェルの設置場所を示すための原動機プ
ラントのブロック図、
【図4】従来の熱電対ウェルの縦断面図及び熱電対の側
面図、
【図5】配管に取付け、保温材で被覆した状態の図4に
示す熱電対ウェルの縦断面図である。
【符号の説明】
1 ボイラ 3 復水器 4 火炉 5 節炭器 6 過熱器 7 再熱器 8 高圧側蒸気タービン 9 低圧側蒸気タービン 10 熱電対 11 シース(鞘) 12 保護管 12a ねじ込み部(先端側) 12b ナット 12c ねじ込み部(基端部) 12d ナット 13 ターミナルヘッド 13a 端子板 14 スプリング 15 配管 15a 溶着部 15b 取付孔 16 熱電対ウェル 16a ねじ込み部 16b 孔 17 保温材 20 熱電対ウェル 21 固定部材 22 延長部材 23 孔 26 雌形ねじ(接続部) 27 雄形ねじ 28 溶接部 29 接続部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚い保温材で被覆された配管中を流れる
    流体の温度を計測する熱電対を設置するため、前記配管
    に固定設置される熱電対ウェルにおいて、先端部を前記
    配管の軸心近傍に配置し、前記配管の外周面からの基端
    部の突出量を小さくして前記配管の取付孔に固着され、
    基端部に設けた接続部に開口させた孔が軸心に沿って先
    端部まで穿設された固定部材と、前記固定部材と同心状
    に配置された先端部を前記接続部に連結し、配管を被覆
    している保温材の上方に配置した基端部に前記熱電対を
    設置するねじ込み部を設け、孔を軸心に沿って貫通させ
    た延長部材とからなることを特徴とする熱電対ウェル。
  2. 【請求項2】 前記固定部材と前記延長部材との連結
    が、前記接続部に螺設された雌形ねじと前記延長部材の
    先端部に螺設された雄形ねじとの螺合、及び前記接続部
    端面と前記延長部材の先端部端面との溶着でなされてい
    ることを特徴とする請求項1の熱電対ウェル。
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