JP2003287105A - ヘリカル差動制限装置 - Google Patents

ヘリカル差動制限装置

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JP2003287105A
JP2003287105A JP2002090592A JP2002090592A JP2003287105A JP 2003287105 A JP2003287105 A JP 2003287105A JP 2002090592 A JP2002090592 A JP 2002090592A JP 2002090592 A JP2002090592 A JP 2002090592A JP 2003287105 A JP2003287105 A JP 2003287105A
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Japan
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gears
differential
gear
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limiting device
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Kenichi Shigekura
健一 重倉
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GKN Driveline Japan Ltd
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Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の増加を伴うことなく、差動制限力
の発生とドライブ軸の突当てを単一部材で実現すること
を可能にした、簡素な構造の低コストなヘリカル差動制
限装置を提供することを目的とするものである。 【解決手段】 左右のドライブ軸の対向端面への突当て
部(ガイド部8B、8C)を有する部材8にサイドギヤ
6、7の対向面(環状溝6Bの底部と環状突起7Cの先
端)を突き当てて配設したことを特徴とするもので、左
右のサイドギヤ間のスラスト力を受ける部材と左右のド
ライブ軸間のスラスト力を受ける部材とを1つの部材8
で兼用させることができて構造が簡素化される上に、サ
イドギヤ同士の対向面に小さな隙間9を形成させて高い
精度を不要として低コストにできるとともに、該隙間を
可及的に小さくして歯部の長さを大きくでき、大きな噛
合力が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デフケース内ポケ
ットに収納された互いに噛合する一対のピニオンギヤの
それぞれと噛合して回転軸上の軸方向に対向配置された
一対のサイドギヤを有し、前記ピニオンギヤとサイドギ
ヤとの噛合反力によりデフケースとの間に差動制限力を
発生するヘリカル差動制限装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のヘリカル差動装置は、デフケー
スの回転駆動力を該デフケース内のポケットに収納され
た一対のピニオンギヤ等の複数組を介して前記デフケー
スの回転軸上に配置された左右のサイドギヤにトルク配
分して伝達するものである。差動装置を構成する各歯車
が互いに平行であることから、デフケースの回転軸周り
にコンパクトな差動装置として多用されている。また、
ヘリカルギヤの特性からピニオンギヤとサイドギヤとの
噛合反力がピニオンギヤが収納されるデフケースポケッ
トの周面および内側面、ならびにサイドギヤのデフケー
ス内側面およびサイドギヤ同士の対向面に作用して差動
制限力を発生させることができるため、コンパクトな差
動制限装置としての有用性も認められている。
【0003】図3はこのようなヘリカル差動制限装置と
して特開平3−37455号公報に開示された従来例を
示すもので、簡単に説明すると、このヘリカル差動制限
装置は、デフケース21内ポケットに収納された互いに
噛合する一対のピニオンギヤ(つりあい歯車)24、2
5のそれぞれと噛合して回転軸上の軸方向に対向配置さ
れた一対のサイドギヤ(被駆動軸歯車)26、27を有
し、前記ピニオンギヤ24、25とサイドギヤ26、2
7との噛合反力によりデフケースとの間に差動制限力を
発生する。前記一対のサイドギヤ26、27間には中空
状のスペーサ28が配設されており、また、サイドギヤ
26、27は半径方向に滑動自在に構成されている。
【0004】このような従来例にあって、ヘリカルギヤ
の特性から、サイドギヤとピニオンギヤとの噛合反力に
より、ピニオンギヤが収納されるデフケースポケットの
周面および内側面、ならびにサイドギヤのデフケース内
側面に作用して差動制限力を発生させることができるも
のであるが、ドライブ時とコースト時とで発生するスラ
スト力の方向が異なるため、差動制限力を発生させるこ
とができる面も異なることになる。つまり、例えば、サ
イドギヤ26と27における両側面において、ドライブ
時に各サイドギヤ26、27の外側面とデフケース21
の内側面との間にスラスト力が発生するものとすれば、
コースト時にはサイドギヤ26、27の間の対向面間に
スラスト力が発生することになる。したがって、差動装
置を構成する各サイドギヤ26、27が各別にピニオン
ギヤ24、25と噛合して差動動作を行うとともに、サ
イドギヤ26、27の間の対向面間でスラスト力を発生
させるには、図示の例では、中空状のスペーサ28が配
設される必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
形式のヘリカル差動制限装置にあって、前記左右の各サ
イドギヤ26、27に図示省略のそれぞれ左右のドライ
ブ軸がスプライン嵌合等により接続されることになる
が、ドライブ軸に作用するスラスト力によって、左右の
ドライブ軸の対向面同士が頻繁に突き当たる。このた
め、通常は、前記スペーサ28の軸心にスラストブロッ
クを形成するか、デフケース21の両端部におけるドラ
イブ軸の嵌合部の端面に突き当たるフランジ部をドライ
ブ軸に形成していた。前者の場合は、スラストブロック
を新たに設けることにより、部品点数の増加を招いた。
また、後者のドライブ軸にフランジ部を形成する場合
は、ドライブ軸に構造改変を伴って、コスト高を招い
た。
【0006】このため、このため本発明では、上記従来
のヘリカル差動制限装置における課題を解決して、部品
点数の増加を伴うことなく、差動制限力の発生とドライ
ブ軸の突当てを単一部材で実現することを可能にした、
簡素な構造の低コストなヘリカル差動制限装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、デフケ
ース内ポケットに収納された互いに噛合する一対のピニ
オンギヤのそれぞれと噛合して回転軸上の軸方向に対向
配置された一対のサイドギヤを有し、前記ピニオンギヤ
とサイドギヤとの噛合反力によりデフケースとの間に差
動制限力を発生するヘリカル差動制限装置において、左
右のドライブ軸の対向端面への突当て部を有する部材に
前記サイドギヤの対向面を突き当てて配設したことを特
徴とする。また本発明は、前記一対のサイドギヤ間に配
設される部材の軸方向両側に、サイドギヤ内周部に嵌合
されるガイド部を形成したことを特徴とする。また本発
明は、前記ガイド部がサイドギヤのセンタリング機能を
有することを特徴とする。また本発明は、前記サイドギ
ヤの一方が他方に対して嵌合されていることを特徴とす
る。また本発明は、前記サイドギヤの嵌合部が互いのセ
ンタリング機能を有していることを特徴とするもので、
これらを課題解決のための手段とするものである。
【0008】
【実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に基づい
て詳細に説明する。図1は本発明のヘリカル差動制限装
置の第1実施の形態を示し、全体の断面図である。本発
明は、デフケース1内のポケット2、3に収納された互
いに噛合する一対のピニオンギヤ4、5のそれぞれと噛
合して回転軸上の軸方向に対向配置された一対のサイド
ギヤ6、7を有し、前記ピニオンギヤ4、5とサイドギ
ヤ6、7との噛合反力によりデフケース1との間に差動
制限力を発生するヘリカル差動制限装置において、左右
のドライブ軸(図示省略、サイドギヤ6、7の内周部に
スプライン嵌合等によりそれぞれ接続される)の対向端
面への突当て部を有する部材8に前記サイドギヤ6、7
の対向面を突き当てて配設したことを特徴とするもので
ある。
【0009】以下に詳述する。ヘリカル差動制限装置
は、デフケース1の回転軸上に配置された左右のサイド
ギヤ6、7とこれらに各別に噛合する対のピニオンギヤ
4、5の複数組はデフケース1の回転軸に平行に配置さ
れる。これにより、デフケース1の回転軸周りにコンパ
クトな差動装置となる。また、ヘリカルギヤを構成する
各歯車は所定のねじれ角を有するはすば歯車から構成さ
れる。はすば歯車型ピニオンギヤは、両端部に第1およ
び第2歯部4A、4Bを形成した複歯(ロング)ピニオ
ンギヤ4と、全長に歯部5Aを形成した単歯(ショー
ト)ピニオンギヤ5との一対から構成され、複歯ピニオ
ンギヤ4の第1歯部4Aと単歯ピニオンギヤ5の歯部5
Aとが噛合する(図1では対の複歯ピニオンギヤ4と単
歯ピニオンギヤ5とが便宜上、直径上の対向位置に描か
れているが、実際には対のピニオンギヤ同士は噛合隣接
位置にある)。このような対が円周上に複数組配列され
る。
【0010】前記対の複歯ピニオンギヤ4と単歯ピニオ
ンギヤ5とは、それぞれ左デフケース1Aと右デフケー
ス1Bとが固定ボルト等により軸方向に連結して一体化
されて形成されるロングポケット2およびショートポケ
ット3内に摺動回転自在に収納される。左デフケース1
Aは右デフケース1Bの開放側部に蓋状に連結される。
デフケース1の回転軸上には、軸方向に対向配置される
左右一対のサイドギヤ6、7が配設され、左サイドギヤ
6はそのボス部が前記左デフケース1Aの延設筒部にセ
ンタリングされて嵌合されるとともに、径大部に形成さ
れた歯部6Aが単歯ピニオンギヤ5の歯部5Aに噛合す
る。また、サイドギヤ6の歯部6Aは、前記複歯ピニオ
ンギヤ4における第1歯部4Aと第2歯部4Bとの間に
位置してこれらと噛合することはない。右サイドギヤ7
の歯部7Aは複歯ピニオンギヤ4における第2歯部4B
と噛合する。
【0011】前記一対のサイドギヤ6、7間には、これ
らのサイドギヤ6、7の内周部に嵌合される左右のドラ
イブ軸の対向端面が突き当たる突当て部を有する部材す
なわちスラストブロック8が配設される。図示の例で
は、スラストブロック8の径大部8Aにサイドギヤ6、
7の対向面が突き当てられる。つまり、スラストブロッ
ク8の軸方向両側には、サイドギヤ6、7の内周部に嵌
合されるガイド部8B、8Cが形成される。これらのサ
イドギヤ6、7の内周部への嵌合としては、センタリン
グ機能を有して高精度で嵌合する(この場合はスラスト
ブロック8の径大部8Aとサイドギヤとのセンタリング
は不要となる)場合もあれば、隙間のある遊嵌合の場合
もある。また、図面からも理解されるように、前記サイ
ドギヤの一方が他方に対して嵌合されている。図示の例
では、左サイドギヤ6の環状溝6Bに右サイドギヤ7の
環状突起7Cが挿入されて嵌合されている。これらのサ
イドギヤ6、7間の嵌合部が互いのセンタリング機能を
有する程に高精度に嵌合されてもよい。
【0012】このように構成されたヘリカル差動制限装
置において、デフケース1における各ポケット2や3の
周面とピニオンギヤ4や5の歯面外周との間に噛合反力
による差動制限力が発生する他に、ドライブ時とコース
ト時とで発生するスラスト力の方向が異なるため、軸方
向での差動制限力を発生させることができる面も異なる
ので、例えば、ドライブ時にサイドギヤ6と7の外側面
とデフケース1の内側面との間に比較的大きなスラスト
力を発生させ、コースト時にはサイドギヤ6、7の間の
対向面間のスラストブロック8の径大部8Aとの間にて
小さなスラスト力を発生させれば、コースト時に小さな
作動制限力が発生するように設計して、後進時やエンジ
ンブレーキ時あるいはABS(アンチブレーキ装置)制
御時等におけるコースト時においては、トランスファー
レシオを小さくして、ABS制御時等におけるコースト
時の差動制限装置との緩衝を有効に防止できる。本実施
の形態では、サイドギヤ6における環状溝6Bの底部と
サイドギヤ7における環状突起7Cの先端面とが、スラ
ストブロック8の径大部8Aの側面に突き当たる対向面
を構成することになる。したがって、これらサイドギヤ
6、7における環状溝6Bと環状突起7Cとの嵌合部の
径方向外側に位置するところのサイドギヤ6、7の対向
端面間に隙間9を形成することが可能となり、該隙間9
の面精度が要求されずに、低コストとなる。
【0013】図2は本発明のヘリカル差動制限装置の第
2実施の形態を示すものである。本実施の形態のもの
は、デフロックを可能にしたヘリカル差動制限装置の例
である。図2では単歯ピニオンギヤ5の図示が省略され
ているが、図1と同様な噛合配列関係にある。本実施の
形態では、図示されたように、左右のサイドギヤ6、7
の対向面に形成されたそれぞれの環状溝6B、7Bの底
部が、スラストブロック8の側面の外周側に突き当たる
ものである。したがって、スラストブロック8の軸心側
の両側面には左右のドライブ軸の対向端面が突き当た
る。したがって、本実施の形態では、これら環状溝6
B、7Bの径方向外側に位置するところのサイドギヤ
6、7の対向端面間に隙間9を形成することが可能とな
り、該隙間9の面精度が要求されずに、低コストとな
る。前記スラストブロック8の軸方向の厚みは前記第1
実施の形態のものの左右のガイド部8Bと8Cを加えた
厚みに略等しく構成される。これらの厚みは、通常の傘
歯歯車形式のピニオン軸の径に略等しくされて、これら
に突き当たるドライブ軸の長さの改変を伴うことなくド
ライブ軸の共用化が図れる。
【0014】本実施の形態のもののデフケースは、軸方
向に3分割されて構成されている。すなわち、ピニオン
ギヤ4、5が収納される左デフケース1Aと、デフロッ
クアクチュエータ11が設置される右デフケース1B
と、左デフケース1Aの左側開放端面を蓋状に閉じる蓋
部材10とから構成され、固定ボルトにて一体化され
る。図示省略の圧力源からのエアー圧等によって作動す
るダイアフラム等から構成されるデフロックアクチュエ
ータ11の軸動により、その作動板が右デフケース1B
の孔内に設置されたスライダ12に摺接しつつこれを復
元力に抗して図面左方向に押圧することによって、サイ
ドギヤ7に固定されたロック歯13における歯部13A
に係合し、デフケース1とサイドギヤ7とが一体化して
サイドギヤ7の回転を阻止して、差動装置を構成する各
歯車の相対回転を停止してデフロックがなされるように
構成される。
【0015】このように構成された本実施の形態のヘリ
カル差動制限装置では、前記第1実施の形態のものと同
様に、デフケース1における各ポケットの周面とピニオ
ンギヤの歯面外周との間に噛合反力による差動制限力が
発生する他に、例えば、ドライブ時にサイドギヤ6と7
の外側面とデフケース1の内側面との間に比較的大きな
スラスト力を発生させ、コースト時にはサイドギヤ6、
7における環状溝6B、7Bの対向面である底部とスラ
ストブロック8の両側面との間にて小さなスラスト力を
発生させれば、後進時やエンジンブレーキ時あるいはA
BS制御時等におけるコースト時においては、トランス
ファーレシオを小さくして、ABS制御時等におけるコ
ースト時の差動制限装置との緩衝を有効に防止できる。
【0016】さらに、本実施の形態では、雪路や泥濘地
等のタイヤ毎に摩擦係数が異なる路面に遭遇して、差動
制限作用のみでは悪路脱出が困難な場合には、任意に、
あるいはスリップを検出して作動するデフロックアクチ
ュエータ11が、デフケース1とともに回転するスライ
ダ12に摺接しつつ、該スライダ12をロック歯13の
方向に近接させて互いの歯部12A、13Aを係合ロッ
クさせる。これにより、ロック歯13を固定したサイド
ギヤ7とデフケース1とが一体化して、差動歯車を構成
する各ピニオンギヤ4、5およびサイドギヤ6、7は相
対回転することなくデフロック状態となり、差動装置は
差動動作をすることなく、容易に悪路を脱出することが
できる。
【0017】以上本発明の実施例を述べてきたが、本発
明の趣旨の範囲内にて、左右のデフケースの形状および
その接続形態、対のピニオンギヤの数、噛合部の位置、
ピニオンギヤおよびサイドギヤの形状やこれらのギヤの
はす歯等歯すじの角度、これらの間の噛合関連形状、ポ
ケットの形状(左右のデフケースの組付けによってポケ
ットが形成されるようにしたり、一方のデフケースに予
めポケットが形成されてもよい)、スラストブロック等
の部材の形状、その左右のドライブ軸の対向端面および
サイドギヤの対向面への突当て形態、そのガイド部のセ
ンタリング機能を含むサイドギヤ内周部への嵌合形態、
センタリング機能を含むスラストブロック等の部材のサ
イドギヤとの嵌合形態、センタリング機能を含むサイド
ギヤ同士の嵌合形態、デフロック形態等については適宜
選定することができる。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、デフケース内ポケットに収納された互いに噛合する
一対のピニオンギヤのそれぞれと噛合して回転軸上の軸
方向に対向配置された一対のサイドギヤを有し、前記ピ
ニオンギヤとサイドギヤとの噛合反力によりデフケース
との間に差動制限力を発生するヘリカル差動制限装置に
おいて、左右のドライブ軸の対向端面への突当て部を有
する部材に前記サイドギヤの対向面を突き当てて配設し
たことにより、左右のサイドギヤ間のスラスト力を受け
る部材と左右のドライブ軸間のスラスト力を受ける部材
とを1つの部材で兼用させることができて構造が簡素化
される上に、サイドギヤ同士の対向面に小さな隙間を形
成させて高い精度を不要として低コストにできるととも
に、該隙間を可及的に小さくして歯部の長さを大きくで
き、大きな噛合力が得られる。
【0019】また、前記一対のサイドギヤ間に配設され
る部材の軸方向両側に、サイドギヤ内周部に嵌合される
ガイド部を形成した場合は、これらのガイド部を含めた
軸方向幅が通常の傘歯歯車形式のピニオン軸の径に略等
しくされて、これらに突き当たるドライブ軸の長さの改
変を伴うことなくドライブ軸の共用化が図れる。さら
に、前記ガイド部がサイドギヤのセンタリング機能を有
する場合は、デフケースに対してセンタリングされたサ
イドギヤを介してガイド部が効果的にセンタリングされ
る他、部材のサイドギヤ内周部への嵌合部に高精度が不
要となる。
【0020】さらにまた、前記サイドギヤの一方が他方
に対して嵌合されている場合は、サイドギヤ同士の組付
け時の位置決め整合性が向上する。また、前記サイドギ
ヤの嵌合部が互いのセンタリング機能を有している場合
は、サイドギヤの互いの対向部でのセンタリング機能に
より、対のサイドギヤ同士の高いセンタリング機能が発
揮される。かくして、部品点数の増加を伴うことなく、
差動制限力の発生とドライブ軸の突当てを単一部材で実
現することを可能にした、簡素な構造の低コストなヘリ
カル差動制限装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヘリカル差動制限装置の第1実施の形
態を示す全体断面図である。
【図2】本発明のヘリカル差動制限装置の第2実施の形
態を示す全体断面図である。
【図3】従来の差動制限装置の横断および縦断断面図で
ある。
【符号の説明】
1 デフケース 1A 左デフケース 1B 右デフケース 2 ロングポケット 3 ショートポケット 4 複歯(ロング)ピニオンギヤ 4A 第1歯部 4B 第2歯部 5 単歯(ショート)ピニオンギヤ 5A 歯部 6 左サイドギヤ 6A 歯部 6B 環状溝 7 右サイドギヤ 7A 歯部 7B 環状溝 7C 環状突起 8 部材(スラストブロック) 8A 径大部 8B 左ガイド部 8C 右ガイド部 9 隙間 10 蓋部材 11 デフロックアクチュエータ 12 スライダ 12A 歯部 13 ロック歯 13A 歯部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デフケース内ポケットに収納された互い
    に噛合する一対のピニオンギヤのそれぞれと噛合して回
    転軸上の軸方向に対向配置された一対のサイドギヤを有
    し、前記ピニオンギヤとサイドギヤとの噛合反力により
    デフケースとの間に差動制限力を発生するヘリカル差動
    制限装置において、左右のドライブ軸の対向端面への突
    当て部を有する部材に前記サイドギヤの対向面を突き当
    てて配設したことを特徴とするヘリカル差動制限装置。
  2. 【請求項2】 前記一対のサイドギヤ間に配設される部
    材の軸方向両側に、サイドギヤ内周部に嵌合されるガイ
    ド部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のヘリ
    カル差動制限装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部がサイドギヤのセンタリン
    グ機能を有することを特徴とする請求項2に記載のヘリ
    カル差動制限装置。
  4. 【請求項4】 前記サイドギヤの一方が他方に対して嵌
    合されていることを特徴とする請求項1または2に記載
    のヘリカル差動制限装置。
  5. 【請求項5】 前記サイドギヤの嵌合部が互いのセンタ
    リング機能を有していることを特徴とする請求項4に記
    載のヘリカル差動制限装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106870687A (zh) * 2015-09-17 2017-06-20 株式会社捷太格特 车辆用差动装置

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CN106870687A (zh) * 2015-09-17 2017-06-20 株式会社捷太格特 车辆用差动装置
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