JP2003286647A - フィラメントが一方向に配列されたウェブの製造方法および該ウェブの製造装置 - Google Patents

フィラメントが一方向に配列されたウェブの製造方法および該ウェブの製造装置

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JP2003286647A JP2002085651A JP2002085651A JP2003286647A JP 2003286647 A JP2003286647 A JP 2003286647A JP 2002085651 A JP2002085651 A JP 2002085651A JP 2002085651 A JP2002085651 A JP 2002085651A JP 2003286647 A JP2003286647 A JP 2003286647A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィラメントがより高度に一方向に配列した
ウェブを製造する。 【解決手段】 ウェブの製造装置は、溶融ポリマーをフ
ィラメント4として押し出す多数のノズル2が並列に配
列されるとともに、フィラメント4を細化するための熱
風を噴射するスリット6a,6bが設けられたメルトブ
ローダイス3と、ノズル2から押し出されたフィラメン
ト4を捕集して搬送するコンベア1と、メルトブローダ
イス3の直下に配置された一対のシャッター7a,7b
とを有する。シャッター7a,7bは、ノズル2および
スリット6a,6bを間において対向配置され、交互に
上下動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィラメントが一
方向に配列されたウェブの製造方法およびそのウェブの
製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】不織布の製法としては、ポリマーから紡
糸したフィラメント群からウェブを形成し直ちにフィラ
メント間を接着する、スパンボンド法、メルトブロー
法、フラッシュ紡糸法(以下、これらの製法を広義のス
パンボンド法と呼び、また、これらの製法によって製造
された不織布を広義のスパンボンド不織布と呼ぶ)があ
る。広義のスパンボンド不織布は、経済性および量産性
に優れることから、不織布の主流をなしている。
【0003】従来の広義のスパンボンド不織布はフィラ
メントがランダムな方向に配列されたランダム不織布で
あるため、強度が小さく、寸法安定性の無いものが多か
った。そこで、フィラメントの配列性を向上させるため
の種々の提案がなされている。
【0004】例えば、フィラメントを縦方向に配列させ
る方法として、特公昭60−25541号公報には、フ
ィラメントの射出方向に対してコンベアを傾斜させるこ
とによってフィラメントを高度に一方向に配列させる方
法が記載されている。また、特開平7−3604号公報
には、気流とともに噴出させたフィラメントを通気性の
あるコンベア上に堆積させ、このコンベアの裏側に気流
遮断手段を設けて気流の制御を行うことにより、フィラ
メントを縦方向に広げ、配列性を向上させる方法が記載
されている。一方、フィラメントを横方向に配列させる
方法としては、特公平3−36958号公報および特許
第1992584号に、紡糸ノズルの周囲に、それぞれ
ノズルの円周方向成分を持ってエアを噴射する複数の第
1のスプレーノズルを配するとともに、第1のスプレー
ノズルの外側に、ウェブの搬送方向と平行な方向で互い
に衝突するように配された2つの第2のスプレーノズル
を配し、第1のスプレーノズルでフィラメントをスパイ
ラル状に回転させ、それを第2のスプレーノズルで横方
向に広げることで、フィラメントを横方向に配列させる
方法が開示されている。また、特許第2612203号
には、コンベアに工夫を施すことでフィラメントを横方
向に配列させる方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年の不織布工業の発
展により、不織布の適用範囲が急速に拡大しており、不
織布には更なる強度および寸法安定性が要求されてい
る。一般に、不織布の強度および寸法安定性を向上させ
るには、フィラメントを延伸するのが最も効果的であ
る。フィラメントの延伸は、コンベア上にウェブとして
堆積した状態でウェブをフィラメントの配列方向に延伸
するのが簡易な方法である。しかし、ウェブの延伸前に
おいてフィラメントが一方向に配列されていないと、ウ
ェブを延伸してもフィラメントの間隔が広がるだけでフ
ィラメントが実質的に延伸される確率が低くなり、延伸
後の十分な強度および寸法安定性が得られなくなる。従
来の不織布の製造方法では、フィラメントを高度に配列
させる程度が不十分であり、近年要求されているような
高い強度および寸法安定性を有する不織布を製造するの
は困難であった。つまり、更なる高い強度および寸法安
定性を有する不織布を製造するには、ウェブに対しても
更に高度にフィラメントが一方向に配列されていること
が要求される。
【0006】そこで本発明は、フィラメントをより高度
に一方向に配列させることのできる、ウェブの製造方法
および製造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のウェブの製造方法は、並列に配列されそれぞれ
溶融ポリマーをフィラメントとして下向きに押し出す複
数のノズル、および該ノズルから押し出されたフィラメ
ントを細化するために前記フィラメントに熱風を噴射す
る熱風噴射部を備えた紡糸手段と、前記複数のノズルか
ら押し出されたフィラメントを捕集し搬送するコンベア
と、前記紡糸手段の直下に前記ノズルおよび前記熱風噴
射部を間において上下動可能に対向配置された一対のシ
ャッター部材を用いたウェブの製造方法であって、前記
熱風噴射部から熱風を噴射すると同時に、前記ノズルか
らフィラメントを押し出す工程と、前記シャッター部材
を交互に上下動させる工程とを有する。
【0008】また、本発明のウェブの製造装置は、並列
に配列されそれぞれ溶融ポリマーをフィラメントとして
下向きに押し出す複数のノズル、および該ノズルから押
し出されたフィラメントを細化するために前記フィラメ
ントに熱風を噴射する熱風噴射部を備えた紡糸手段と、
前記複数のノズルから押し出されたフィラメントを捕集
し搬送するコンベアと、前記紡糸手段の直下に前記ノズ
ルおよび前記熱風噴射部を間において上下動可能に対向
配置された一対のシャッター部材とを有する。
【0009】本発明によれば、ノズルから押し出された
フィラメントは、熱風噴射部から噴射された熱風により
細化されてコンベア上に捕集され、そのままコンベアで
搬送されることでウェブとなる。ここで、紡糸手段の直
下に、ノズルおよび熱風噴射部を間において一対のシャ
ッター部材が対向配置され、これらシャッター部材は交
互に上下動される。シャッター部材の間の空間には、熱
風噴射部からの熱風による気流が生じており、一方のシ
ャッター部材を下降させると、下降したシャッター部材
と紡糸手段との間を通って、シャッター部材の外側から
内側へ空気が流入する。これによりフィラメントは、流
入した空気の流れに随伴して他方のシャッター部材側へ
振られる。したがって、シャッター部材の上下動を交互
に繰り返すことで、フィラメントは一方向に振られなが
らコンベア上に捕集され、結果的にフィラメントが一方
向に高度に配列されたウェブが得られる。
【0010】本発明において、フィラメントの配列方向
や延伸方向等を説明する場合に用いる「縦方向」とは、
ウェブまたは不織布を製造する際の機械方向すなわちウ
ェブまたは不織布の送り方向を意味し、「横方向」と
は、縦方向と直角な方向すなわちウェブまたは不織布の
幅方向を意味する。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施形態である、メル
トブロー法によるウェブの製造装置の概略正面図であ
る。図1に示す装置は、フィラメント4が縦方向に配列
されたウェブ8を製造するものであり、フィラメント4
を紡糸するメルトブローダイス3と、紡糸されたフィラ
メント4を捕集し搬送するコンベア1と、メルトブロー
ダイス3から紡糸されたフィラメント4を縦方向(コン
ベア1による搬送方向と平行な方向)に周期的に振らせ
るのに用いられる一対のシャッター7a,7bとを有す
る。なお、図1において、メルトブローダイス3は内部
構造が分かるように断面で示している。
【0013】メルトブローダイス3は、その先端(下
端)に、コンベア1の幅方向と平行な方向に並列に配列
された多数のノズル2を有する。ギアポンプ(不図示)
から送られてきた溶融樹脂がそれぞれノズル2から下向
きに押し出されることで、コンベア1の幅方向に多数の
フィラメント4が形成される。メルトブローダイス3の
ノズル2の両側、詳しく言えば、各ノズル2の中心線を
通る平面に垂直な方向についてノズル2の両側には、そ
れぞれメルトブローダイス3の幅方向(コンベア1の幅
方向)に沿って設けられ、メルトブローダイス3の先端
のノズル2に隣接する位置に開口するスリット6a,6
bが形成されている。各スリット6a,6bはそれぞれ
メルトブローダイス3の内部に設けられたエア溜め5
a,5bに連通している。エア溜め5a,5bには、フ
ィラメント4の原料となる樹脂の融点以上に加熱された
高圧エアが送入され、エア溜め5a,5bに送入された
高圧エアは、スリット6a,6bから熱風としてフィラ
メント4に向けて噴出される。
【0014】スリット6a,6bから噴出された熱風に
より、ノズル2から押し出されたフィラメント4は溶融
状態に維持され、熱風との摩擦力によりフィラメント4
に張力が与えられ、フィラメント4が細化される。上記
のメルトブローダイス3の構造は、通常のメルトブロー
法に用いられるダイスと同様である。熱風の温度は、フ
ィラメント4の紡糸温度よりも80℃以上、望ましくは
120℃以上高くする。
【0015】メルトブローダイス3を用いてフィラメン
ト4を紡糸する方法では、熱風の温度を高くすることに
より、ノズル2から押し出された直後のフィラメント4
の温度をフィラメント4の融点よりも十分に高くするこ
とができるため、フィラメント4の結晶化度を小さくす
ることができる。
【0016】コンベア1は、メルトブローダイス3の下
方に配置される。コンベア1は、不図示の駆動源により
回転されるコンベアローラ1aやその他のローラに掛け
回されている。これらのローラの回転によりコンベア1
を駆動することで、ノズル2から押し出されたフィラメ
ント4がコンベア1上に捕集されて得られるウェブ8
は、図1において左側から右側へ搬送される。
【0017】シャッター7a,7bは、メルトブローダ
イス3の下方のノズル2の近傍に、ノズル2およびスリ
ット6a,6bを間において、スリット6a,6bと同
じ側に対向配置されている。シャッター7a,7bは、
少なくともノズル2が配列された領域全体にわたる幅を
有する板状の部材であり、不図示の駆動源により、上下
方向、すなわちコンベア1からメルトブローダイス3ま
での高さ方向に移動可能に設けられている。各シャッタ
ー7a,7bの動作は互いに逆位相となっており、一方
が上昇したときには他方が下降し、一方が下降したとき
には他方が上昇する。また、各シャッター7a,7bは
それぞれ、最も上昇した位置でメルトブローダイス3の
下面に当接する。
【0018】ここで、上述のようにシャッター7a,7
bを動作させたときのフィラメント4の挙動について図
2(a)〜(c)を参照して説明する。なお、図2
(a)〜(c)では、シャッター7a,7bの移動方向
を実線の矢印で示し、熱風および空気の流れを白抜き矢
印で示している。
【0019】フィラメント4の紡出中は、フィラメント
4がノズル2から押し出されるとともに、スリット6
a,6bから熱風が噴射されているので、シャッター7
a,7bの間の空間は、シャッター7a,7bの外側の
空間と比べて圧力が低くなっている。したがって、図2
(a)に示すように、左側のシャッター7aを上昇さ
せ、かつ右側のシャッター7bを下降させると、ノズル
2の右側の空間が開放され、メルトブローダイス3と右
側のシャッター7bとの間を通って、右側のシャッター
7bの外側から左側のシャッター7aへ向かって空気が
流入する。これにより、フィラメント4は、流入した空
気の流れに随伴して左側へ振られる。
【0020】次いで、図2(b)に示すように、左側の
シャッター7aを下降させ、かつ右側のシャッター7b
を上昇させると、ノズル2の左側の空間が開放され、メ
ルトブローダイス3と左側のシャッター7aとの間を通
って、左側のシャッター7aの外側から右側のシャッタ
ー7bへ向かって空気が流入する。これにより、フィラ
メント4は、流入した空気の流れに随伴して右側に振ら
れる。そして、図2(c)に示すように、再び左側のシ
ャッター7aを上昇させ、右側のシャッター7bを下降
させると、図2(a)の場合と同様に、フィラメント4
は再び左側に振られる。
【0021】以上説明したように、シャッター7a,7
bの上下動を交互に繰り返すことで、図1に示すよう
に、フィラメント4はコンベア1による搬送方向すなわ
ち縦方向に振られ、折り畳まれながらコンベア1上に捕
集される。したがって、コンベア1上でのフィラメント
4の縦方向への配列性を向上させ、かつ、コンベア1上
でのフィラメント4の折り畳み幅Sを大きくすることが
できる。このようなフィラメント4の配列は、ウェブ8
の縦方向の強度を向上させるのに効果がある。
【0022】このように、フィラメント4の配列性の向
上をシャッター7a,7bの単純な上下動のみで実現す
ることができるので、装置構成も極めてシンプルなもの
とすることができる。また、フィラメント4を振らせる
ために、フィラメント4を細化するための熱風とは別の
流体を噴射しているわけではないので、紡糸プロセスに
与える影響も少なく、フィラメント4の安定した紡糸が
実現される。
【0023】フィラメント4の振れ幅は、ノズル2の中
心線から各シャッター7a,7bまでの距離A1,A2
やシャッター7a,7bの高さなどに依存するが、特に
大きく影響するのはノズル2の中心線からシャッター7
a,7bまでの距離A1,A2である。すなわち、距離
A1,A2が小さいほど、シャッター7a,7bの間の
空間と外側の空間との圧力差が大きくなり、シャッター
7a,7bを下降させたときの空気の流入量が多くな
る。したがって、距離A1,A2は、目的とするフィラ
メント4の振れ幅に応じて設定され、好ましくは5〜3
0mmである。距離A1,A2が小さいほどフィラメン
ト4を振らせる効果は大きいが、距離A1,A2が小さ
すぎると、振られたフィラメント4がシャッター7a,
7bに付着してしまい紡糸に支障を来たしてしまうこと
があるため、極端に小さくすることはできない。また、
フィラメント4を左右にバランス良く振らせるために
は、ノズル2の中心線から各シャッター7a,7bまで
の距離A1,A2をともに等しくすることが好ましい。
【0024】シャッター7a,7bの幅は、メルトブロ
ーダイス3によって紡糸されるフィラメント群の幅より
も大きいことが望ましい。シャッター7a,7bの幅が
フィラメント群の幅以下だと、フィラメント群の両端部
において縦方向以外の成分を有する空気の流れが生じる
ため、フィラメント群の両端部でのフィラメント4の縦
方向の配列が不十分となるおそれがある。
【0025】図1ではフィラメント4が縦方向に配列さ
れたウェブ8を製造するための装置を示したが、メルト
ブローダイス3およびシャッター7a,7bの配置を変
えることによって、フィラメント4が横方向に配列され
たウェブ8を製造することもできる。図3に、フィラメ
ントが横方向に配列されたウェブの製造装置の一例を示
す。図3において、(a)は正面図、(b)は側面図を
示す。また、図3ではメルトブローダイスおよびシャッ
ターの配置が図1と異なるだけであるので、図1と同様
の構成については図1と同じ符号を付している。
【0026】図3に示すように、フィラメント4を横方
向に配列させるためには、メルトブローダイス3を、そ
のノズル2の列方向がコンベア1によるウェブ8の搬送
方向と平行になるように配置するとともに、シャッター
7a,7bも、メルトブローダイス3と平行になるよう
に、ノズル2から押し出されたフィラメント4を間にお
いて対向配置する。各シャッター7a,7bは、図2を
用いて説明したのと同様に上下動される。これにより、
ノズル2から押し出されたフィラメント4は横方向に振
られながらコンベア1上に捕集され、横方向へのフィラ
メント4の配列性が向上したウェブ8を得ることができ
る。
【0027】図1に示した配置では、ウェブ8の幅はノ
ズル2の配列幅に依存するが、図3に示した配置では、
ウェブ8の幅はフィラメント4の振れ幅Sに依存する。
したがって、図3に示した配置では、フィラメント4の
振れ幅Sを適宜設定することによって、ウェブ8の幅を
自由に変更することができる。
【0028】ところで、通常のメルトブロー紡糸では、
フィラメントは熱風とともにコンベアに直線的に衝突す
るので、コンベアに到達するまでの時間すなわち冷却時
間が短い。また、ノズルとコンベアとの距離を大きくし
過ぎると、ウェブの地合(坪量の部分的な均一性)が悪
くなる。従って、通常のメルトブロー紡糸では、ノズル
とコンベアとの距離は300mm前後とされている。こ
れに対し本発明によれば、フィラメント4の振れ幅Sが
大きくなるので、フィラメント4がコンベア1に到達す
るまでの時間が長くなり、メルトブローダイス3とコン
ベア1との距離を大きくしなくてもフィラメント4を良
好に冷却することができる。また、理由は必ずしも明確
ではないが、ウェブ8の地合もむしろ良好になることが
実験の結果明らかになった。
【0029】以上、本発明について、代表的な幾つかの
例を挙げて説明した。以下に、本発明に適用可能なフィ
ラメント、紡糸手段、および他の付加的な構成要素の例
について説明する。
【0030】〈フィラメント〉本発明に用いられるフィ
ラメントに適合するポリマーとしては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化
ビニル系樹脂、ポリウレタン、フッ素系樹脂などの熱可
塑性樹脂およびこれらの変性樹脂を用いることができ
る。また、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリアクリル
ニトリル系樹脂などの、湿式または乾式の紡糸装置によ
る樹脂も使用することができる。
【0031】本発明におけるフィラメントは長繊維フィ
ラメントである。一般的には、長繊維フィラメントとは
平均長が100mmを超えるものを言い、本発明のよう
に連続的に紡糸されたフィラメントは長繊維フィラメン
トに含まれる。また、紡糸直後のフィラメントの直径が
50μm以上ではフィラメントが剛直で交絡が不十分に
なる。そこで本発明に用いられるフィラメントの直径
は、好ましくは30μm以下であり、より好ましくは2
5μm以下である。特に強度の強いウェブを望む場合
は、ウェブの紡糸後、ウェブを横方向に延伸するのが望
ましい。その場合の延伸後のフィラメントの直径は5μ
m以上であることが望ましい。フィラメントの直径及び
長さは、拡大顕微鏡写真より測定し、長さについては3
0本の平均値、直径については100本の平均値で示
す。
【0032】〈紡糸手段〉フィラメントの紡糸手段とし
て、広義のスパンボンド法であるメルトブロー法による
ものについて説明したが、以下に、狭義のスパンボンド
法を用いた例について説明する。
【0033】図4は、狭義のスパンボンド法を用いたウ
ェブ製造装置を正面から見た概略断面図である。通常の
スパンボンド紡糸では、コンベア21の幅方向に並列に
配列された多数の紡糸孔を有するスパンボンドダイス2
3から紡糸された多数のフィラメント24は、エジェク
タ25でエア26により吸引され、エジェクタ25のノ
ズル25aにより加速されたエア26である高速気流に
伴われてコンベア21の上に捕集される。コンベア21
は、コンベアローラ(不図示)によって駆動され、フィ
ラメント24を図面の左側から右側へ搬送する。
【0034】エジェクタ25の直下には、一対のシャッ
ター27a,27bが、ノズル25aからエア26とと
もに放出されたフィラメント24を間において対向配置
されている。シャッター27a,27bは、図1に示し
たものと同様のものであり、互いに逆位相で上下動する
ことによりシャッター27a,27bの間の空間へ交互
に空気を流入させて、コンベア21の搬送方向に周期的
に振らせる。これにより、フィラメント24は縦方向に
折り畳まれながらコンベア21上に捕集され、フィラメ
ント24が縦方向に配列されたウェブ28が得られる。
【0035】また、前述したメルトブロー法の場合と同
様に、スパンボンドダイス23およびシャッター27
a,27bをコンベア21によるウェブ28の搬送方向
と平行に配置することで、フィラメント24が横方向に
配列されたウェブ28を製造することができる。
【0036】紡糸手段が狭義のスパンボンド法やフラッ
シュ紡糸法である場合は、フィラメントの結晶化が既に
なされている場合もあるが、このような場合であっても
フィラメントの配列を飛躍的に向上させることが可能で
あり、フィラメントの配列方向に強いウェブを得ること
ができる。
【0037】〈付加的な構成要素〉得られたウェブは、
そのままでも使用可能であるが、さらに、フィラメント
の配列方向に延伸することにより、フィラメントの配列
性をより向上させることができる。したがって、フィラ
メントの配列方向にウェブを延伸する延伸装置を付加す
ることが好ましい。このとき、フィラメントの配列性が
良いものほど、ウェブの延伸時にフィラメントが実質的
に延伸される確率が高くなり、最終延伸ウェブの強度も
大きくなる。フィラメントの配列が悪いと、ウェブを延
伸してもフィラメントの折り畳み構造やフィラメントの
間隔が広がるだけでフィラメントが実質的に延伸される
確率が低くなり、延伸後の十分な強度が得られなくな
る。また、ウェブの段階でフィラメントを高度に一方向
に配列させることで、延伸時のフィラメントの切れを防
止することができる。
【0038】フィラメントが縦方向に配列されたウェブ
は縦方向に延伸される。ウェブの縦方向への延伸には、
1段で全延伸する場合もあるが、主に多段延伸法が用い
られている。多段延伸法においては、1段目の延伸は紡
糸直後の予備延伸として行われ、さらにその後に延伸す
る2段目以降の延伸が主延伸として行われている。その
中でも特に、多段延伸の1段目の延伸に近接延伸法を用
いることが好ましい。
【0039】近接延伸とは、隣接する2組のロールの表
面速度の差によりウェブを延伸する方式において、短い
延伸間距離(延伸の開始点から終点までの距離)を保っ
て延伸を行うものであり、延伸間距離が100mm以下
であることが望ましい。特に、フィラメントが全体とし
て縦方向に配列していても個々にはある程度屈曲してい
る場合には、できるだけ延伸間距離を短く保つことが、
個々のフィラメントを有効に延伸する上で重要である。
近接延伸における熱は、通常は延伸するロールを加熱す
ることにより与えられ、その延伸点が熱風や赤外線によ
り補助的に加熱される。また、近接延伸の際の熱源とし
ては、温水や蒸気等も使用することができる。
【0040】一方、多段延伸においては、2段目以降の
延伸には近接延伸ばかりでなく、通常のウェブの延伸に
用いられる種々の手段を適用することができる。例え
ば、ロール延伸、温水延伸、蒸気延伸、熱盤延伸、ロー
ル圧延等の延伸方式である。近接延伸が必ずしも必要な
いのは、1段目の延伸で既に個々のフィラメントが縦方
向に長くわたっているためである。
【0041】一方、フィラメントが横方向に配列された
ウェブは横方向に延伸される。ウェブを横方向に延伸す
る手段としては、例えば、フィルムの2軸延伸に用いら
れているテンター式の横延伸装置や、特公平3−369
48号公報に記載されるプーリ式の横延伸装置や、周方
向に沿った溝がそれぞれ形成された2つの溝付きローラ
でウェブを挟むことによりウェブを横方向に延伸する溝
ローラ式の横延伸装置を用いることができる。それらの
延伸装置のうち、プーリ式の横延伸装置は、安価で簡便
な方法であり、しかも延伸倍率を自由に変化させること
ができ高倍率延伸も可能であるので、本発明に用いられ
る横延伸装置として最も適している。
【0042】なお、延伸後のウェブの幅を非常に大きく
したい場合には、通常の延伸温度での横延伸の前に、通
常の延伸温度よりも高い温度(ポリエステルの場合は5
〜10℃高い温度、ポリプロピレンの場合は20〜30
℃高い温度)で予備延伸を行う方法が有効である。その
場合の横延伸装置としては上述の延伸装置を使用するこ
とができる。
【0043】ウェブの延伸において、延伸前のウェブに
軽くエンボス処理を施し、その後に延伸することによ
り、延伸倍率を高くすることができ、延伸後の強度も向
上し、また、延伸切れ等のトラブルも少ない安定した延
伸を行うことができる。この場合のエンボスパターン
は、延伸方向と直角な方向に方向性を持つパターンであ
ることが望ましい。エンボス温度は、延伸温度+5℃よ
りも低い温度とするのが好ましい。エンボス圧力は、高
すぎるとウェブのフィラメントを損傷し延伸切れの原因
となるので、線圧で3N/cm〜50N/cmの範囲が
好ましく、より好ましくは8N/cm〜30N/cmの
範囲、最も好ましくは10N/cm〜25N/cmの範
囲である。なお、エンボスローラの場合、ウェブはその
全幅が一様にエンボスローラで加圧されるわけではな
く、エンボス圧力はエンボス箇所の一点一点にかかるわ
けではない。しかし、ここで実施されるエンボスではエ
ンボス圧力は十分に小さい圧力でよく厳密に計算する必
要はないので、ここではエンボス圧力を、通常の線圧と
同様に、 線圧(N/cm)=押下力(N)/エンボスローラ幅
(cm) で定義している。
【0044】ウェブの延伸倍率は、ウェブを構成するフ
ィラメントのポリマーの種類やウェブの紡糸手段、目的
とする縦方向及び横方向の強度や伸度等によって異な
る。しかし、いずれの種類や手段を用いるにしろ、本発
明の目的であるウェブの高配列性、高強度を達成できる
延伸倍率が選択される。
【0045】その延伸倍率は、延伸前のウェブに延伸方
向に一定の間隔で入れたマークにより以下の式で定義さ
れる。延伸倍率=[延伸後のマーク間の長さ]/[延伸
前のマーク間の長さ]ここでいう延伸倍率は、通常の長
繊維フィラメントヤーンを延伸する場合のように、必ず
しもフィラメント1本1本の延伸倍率を意味しない。
【0046】ウェブは、前述したように、フィラメント
の配列方向に延伸することにより、フィラメントの配列
性をさらに向上させることができる。しかし、フィラメ
ントの結晶化度が大きい場合は、フィラメントに伸度が
なく、延伸張力が高くなるので、高倍率の後延伸が困難
になる場合もある。高倍率の後延伸を望む場合は、ノズ
ル直下でフィラメントを冷却することによりフィラメン
トの結晶化度を小さくするのが有効である。その手段と
して最も有効なのが、紡糸装置とコンベアとの間に、高
速気流中へ霧状の水を噴霧するスプレーノズル(不図
示)を設け、高速気流に霧状の液体を含ませることであ
る。
【0047】その霧状の液体に、いわゆる紡糸・延伸用
油剤と称する延伸性や静電除去等の性質を付与すること
ができる油剤を添加することも、その後の延伸性を向上
させるとともに、毛羽も少なくすることができ、さらに
延伸後の強度及び伸度も向上させることができるという
点で有効である。なお、スプレーノズルから噴射される
流体は、フィラメントを冷却することができるものであ
れば必ずしも水分等を含む必要はなく、冷エアーであっ
てもよい。
【0048】本発明により得られるウェブは、引張強度
および寸法安定性に優れており、一方向に強度を要する
不織布や直交不織布の原料ウェブとして使用することが
できる。また、本発明によるウェブは、一方向の強度が
要求されるウェブとしてそのまま使用できる他、紙、不
織布、布、フィルム等の横方向の強度の補強用として、
これらと積層して用いることもできる。また、本発明に
よるウェブを延伸したものは光沢が良く、その光沢を活
かした包装材料等に用いることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、紡
糸手段の直下に一対のシャッター部材を配置し、これら
を交互に上下動させることによって、フィラメントの配
列性を向上させ、フィラメントの配列方向についての強
度および寸法安定性に優れたウェブを製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィラメントが縦方向に配列されたウェブを製
造するための、本発明の一実施形態によるウェブ製造装
置の正面図である。
【図2】図1に示すシャッターの動作およびフィラメン
トの挙動を説明する図である。
【図3】フィラメントが横方向に配列されたウェブを製
造するための、本発明の他の実施形態によるウェブ製造
装置の図であり、同図(a)は正面図、同図(b)は側
面図を示す。
【図4】本発明を適用した狭義のスパンボンド法を用い
たウェブ製造装置の断面構成を示す図である。
【符号の説明】
1,21 コンベア 1a コンベアローラ 2 ノズル 3 メルトブローダイス 4,24 フィラメント 6a,6b スリット 7a,7b,27a,27b シャッター 8,28 ウェブ 23 スパンボンドダイス 25 エジェクタ 25a ノズル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列に配列されそれぞれ溶融ポリマーを
    フィラメントとして下向きに押し出す複数のノズル、お
    よび該ノズルから押し出されたフィラメントを細化する
    ために前記フィラメントに熱風を噴射する熱風噴射部を
    備えた紡糸手段と、前記複数のノズルから押し出された
    フィラメントを捕集し搬送するコンベアと、前記紡糸手
    段の直下に前記ノズルおよび前記熱風噴射部を間におい
    て上下動可能に対向配置された一対のシャッター部材を
    用いたウェブの製造方法であって、 前記熱風噴射部から熱風を噴射すると同時に、前記ノズ
    ルからフィラメントを押し出す工程と、 前記シャッター部材を交互に上下動させる工程とを有す
    るウェブの製造方法。
  2. 【請求項2】 並列に配列されそれぞれ溶融ポリマーを
    フィラメントとして下向きに押し出す複数のノズル、お
    よび該ノズルから押し出されたフィラメントを細化する
    ために前記フィラメントに熱風を噴射する熱風噴射部を
    備えた紡糸手段と、 前記複数のノズルから押し出されたフィラメントを捕集
    し搬送するコンベアと、 前記紡糸手段の直下に前記ノズルおよび前記熱風噴射部
    を間において上下動可能に対向配置された一対のシャッ
    ター部材とを有する、ウェブの製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012508832A (ja) * 2008-11-13 2012-04-12 エーリコン テクスティル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト スパンボンド不織布を製造する装置

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