JP2003286618A - ニップ式仮撚装置 - Google Patents

ニップ式仮撚装置

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JP2003286618A
JP2003286618A JP2002091884A JP2002091884A JP2003286618A JP 2003286618 A JP2003286618 A JP 2003286618A JP 2002091884 A JP2002091884 A JP 2002091884A JP 2002091884 A JP2002091884 A JP 2002091884A JP 2003286618 A JP2003286618 A JP 2003286618A
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air pressure
belt
traveling
air
pressure
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JP2002091884A
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Masato Yamamoto
真人 山本
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のニップ式仮撚装置では、2本の走行ベ
ルトに接圧を付与するためにエアシリンダが用いられ、
離間させるためにバネやレバーが設けられていたので、
2本の走行ベルトの位置を組み換える際には、各走行ベ
ルト自体までをも分解・組立てする必要があり、組み換
え作業が非常に煩雑なものとなっていた。 【解決手段】 接圧が付与された2本の走行ベルトB1
・B2の交差部分で糸Yをニップして加撚及び解撚を行
い、一方の走行ベルトB1は他方の走行ベルトB2に対
し開閉可能とされるニップ式仮撚装置Tにおいて、前記
開閉可能な走行ベルトB1を開閉させるために複数のエ
アシリンダ24・25を設け、一方のエアシリンダは、
前記開閉可能な走行ベルトB1を前記他方の走行ベルト
に対し閉方向へ付勢するために用いられ、他方のエアシ
リンダは、前記開閉可能な走行ベルトB1を前記他方の
走行ベルトに対し開方向へ移動させるために用いられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接圧が付与された
2本の走行ベルトの交差部分で糸をニップして加撚及び
解撚を行うニップ式仮撚装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、接圧が付与された2本の走行
ベルトの交差部分で糸をニップして加撚及び解撚を行う
ニップ式仮撚装置は知られている。ニップ式仮撚装置に
設けられる2本の走行ベルトは、それぞれ駆動プーリと
従動プーリとの間に巻回されており、一方の走行ベルト
はその配設位置が固定され、他方の走行ベルトは一端部
の駆動プーリを中心として揺動可能に構成されている。
この揺動可能な走行ベルトにより、2本の走行ベルト間
の接圧を調節することが可能である。
【0003】2本の走行ベルト間の接圧は、揺動可能な
走行ベルトを、接圧用エア圧が供給されるエアシリンダ
にて、接圧が付与される方向へ揺動させることで付与さ
れており、接圧用エア圧を変更することで、2本の走行
ベルト間の接圧を調節することが可能である。また、揺
動可能な走行ベルトは、接圧用エア圧よりも付勢力が小
さいバネによって、2本の走行ベルトが離間する方向へ
付勢されており、糸切れが発生した場合等、2本の走行
ベルトを離間させる際には、接圧用エア圧の供給を停止
して、該バネの付勢力により離間させるようにしてい
る。さらに、従来のニップ式仮撚装置には、エアシリン
ダにより2本の走行ベルトに接圧が付与されている状態
で、エアシリンダの力に抗して機械的な構成で強制的に
両走行ベルトを離間させるための離間用レバーが設けら
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のようなニップ式
仮撚装置により行う加撚方向には、Z撚り(左撚り)と
S撚り(右撚り)とがあり、このZ撚りを行う場合とS
撚りを行う場合とでは、2本の走行ベルトの位置を組み
換える必要がある。しかし、従来のニップ式仮撚装置で
は、2本の走行ベルトに接圧を付与するためにエアシリ
ンダが用いられているのに対し、2本の走行ベルトを離
間させるための機構としてはバネや機械的な構成の離間
用レバーが設けられ、両方向の機構がことなっていたた
め、2本の走行ベルトの位置を組み換える際には、両走
行ベルトの位置を変えるだけでなく、揺動可能な走行ベ
ルトを揺動させる機構までをも分解・組立てする必要が
あり、組み換え作業が非常に煩雑なものとなっていた。
また、エアシリンダに加えて、バネ仕組や離間用レバー
を装置本体へ仕組む必要があるため、装置の構造が複雑
になったり、装置が大型化したりしていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0006】即ち、請求項1においては、接圧が付与さ
れた2本の走行ベルトの交差部分で糸をニップして加撚
及び解撚を行い、一方の走行ベルトは他方の走行ベルト
に対し開閉可能とされるニップ式仮撚装置において、前
記開閉可能な走行ベルトを開閉させるために複数のエア
シリンダを設け、一方のエアシリンダは、前記開閉可能
な走行ベルトを前記他方の走行ベルトに対し閉方向へ付
勢するために用いられ、他方のエアシリンダは、前記開
閉可能な走行ベルトを前記他方の走行ベルトに対し開方
向へ移動させるために用いられる。
【0007】請求項2においては、前記開閉可能な走行
ベルトを2本の走行ベルト間の接圧付与のために閉方向
へ付勢するための接圧用エア圧、及び前記開閉可能な走
行ベルトを開方向へ移動させるための離間用エア圧を、
何れのエアシリンダに供給するかを切り換える、切換具
を備える。
【0008】請求項3においては、前記離間用エア圧と
して、接圧用エア圧よりも高圧な第一離間用エア圧と、
接圧用エア圧よりも低圧な第二離間用エア圧とが供給可
能であり、前記開閉可能な走行ベルトを開方向へ移動さ
せるために用いられるエアシリンダへ供給するエア圧
を、第一離間用エア圧及び第二離間用エア圧の何れかに
切り換える、切換具を備える。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明のニップ式仮撚装置の実施例の概略構
成を示す斜視図、図2は上記実施例のベルトユニットを
示す側面断面図、図3は同じく正面断面図、図4は上記
実施例の接圧用エア圧切換用スイッチ及び離間用エア圧
切換用スイッチを示す平面図、図5は上記実施例の接圧
用エア圧切換用スイッチを示す正面図、図6は上記実施
例のZ撚りでの仮撚動作を行う場合のエア圧の供給状態
を示す図、図7は上記実施例のS撚りでの仮撚動作を行
う場合のエア圧の供給状態を示す図、図8は上記実施例
の糸切れが発生した場合に走行ベルトを離間させるとき
のエア圧の供給状態を示す図、図9は上記実施例の走行
ベルトを強制的に離間させるときのエア圧の供給状態を
示す図である。
【0010】本発明のニップ式仮撚装置の実施例の構成
について説明する。図1に示すように、ニップ式仮撚装
置Tには、2本の無端帯である走行ベルトB1・B2が
互いに交差して設けられており、それぞれの走行ベルト
B1・B2は2個のプーリ10・11間に巻回されてい
る。上記プーリ10・11のうち、一方のプーリ10は
後述するモータMにより回転駆動される駆動プーリであ
り、他方のプーリ11は走行ベルトB1・B2を介して
従動回転される従動プーリである。一方の走行ベルトB
1側はその駆動プーリ10を中心として従動プーリ11
と共に揺動可能に構成されており、他方の走行ベルトB
2側はその配設位置が固定されている。これにより、一
方の走行ベルトB1は、他方の走行ベルトB2に対し開
閉可能になっている。
【0011】走行ベルトB1は、走行ベルトB2側へ、
つまり閉方向へ押圧付勢されており、これにより、両走
行ベルトB1・B2間に接圧が付与されている。これに
より、走行ベルトB1・B2の交差部分においてニップ
されるフィラメント糸Yに、所定の接圧が付与されてい
る。そして、各走行ベルトB1・B2がそれぞれ矢印1
2・13方向に走行することにより、ニップ部の糸進行
方向で見て上流側では糸Yが加撚され、ニップ部の糸進
行方向で見て下流側では糸Yが解撚されることとなる。
【0012】駆動プーリ10には駆動軸15が連結固定
されており、該駆動軸15はモータにより回転駆動され
る。図2乃至図5に示すように、走行ベルトB1が巻回
される駆動プーリ10と一体的に回転可能な駆動軸15
は、ユニット本体21、及びユニット本体21に回動自
在に支持される筒状の揺動軸22に、回転自在に支持さ
れている。従動プーリ11は、揺動軸22から延出する
アーム23に回転自在に支持されている。
【0013】ユニット本体21内における駆動軸15に
はロータ磁石Mrが固設され、その周囲にはユニット本
体21に取り付けられるステータコイルMsが配置され
ており、このロータ磁石Mr及びステータコイルMs等
により電動モータMが構成されている。また、この電動
モータMを含むユニット本体21、揺動軸22、アーム
23、駆動軸15、駆動プーリ10、従動プーリ11、
走行ベルトB1等によりベルトユニットUが構成されて
いる。即ち、駆動軸15毎に電動モータMが構成され、
各ベルトユニットUは、それぞれ独立して電動モータM
により各走行ベルトB1を走行駆動している。尚、走行
ベルトB2も同様に、独立して走行ベルトB2毎の電動
モータMにより走行駆動されている。走行ベルトB2側
のベルトユニットUは、走行ベルトB1側のベルトユニ
ットUと略同様の構成を有している。異なる点は、走行
ベルトB2側のベルトユニットUにおける揺動軸22
が、ユニット本体21に固定されている点である。
【0014】ユニット本体21内における揺動軸22の
外周には、2箇所に突起部22a・22bが形成されて
いる。また、ユニット本体21には、第一エアシリンダ
24、第二エアシリンダ25が設けられている。第一・
第二エアシリンダ24・25は、それぞれエア配管e・
fを通じてエア圧が供給されると伸張して、突起部22
a・22bを押圧するように配設されている。第一エア
シリンダ24が突起部22aを押圧する方向と第二エア
シリンダ25が突起部22bを押圧する方向とは異なる
ように構成されている。具体的には、第一エアシリンダ
24が突起部22aを押圧すると、走行ベルトB1は矢
印26の方向へ揺動し、第二エアシリンダ25が突起部
22bを押圧すると、走行ベルトB1は矢印27の方向
へ揺動する。
【0015】ベルトユニットUには、接圧用エア圧切換
用スイッチ31及び離間用エア圧切換用スイッチ32が
付設されており、第一・第二エアシリンダ24・25へ
のエア圧の供給を切り換えるようにしている。以下に、
第一・第二エアシリンダ24・25へのエア圧の供給の
切換機構について説明する。
【0016】図6に示すように、本ニップ式仮撚装置に
おいては、第一・第二エアシリンダ24・25へ供給さ
れるエア圧として、揺動可能な走行ベルトB1を接圧付
与方向(閉方向)へ揺動させるための接圧用エア圧であ
る、接圧コントロール用エア圧(以降「接圧用エア圧」
と記す)Pa、並びに、揺動可能な走行ベルトB1を離
間方向(開方向)へ揺動させるための離間用エア圧であ
る、糸切れ時ニップオープン用エア圧(以降「糸切れオ
ープンエア圧」と記す)Pb、及び強制ニップオープン
用エア圧(以降「強制オープンエア圧」と記す)Pcが
備えられている。
【0017】接圧用エア圧Pa、糸切れオープンエア圧
Pb、及び強制オープンエア圧Pcの圧力値の大きさに
は、Pc>Pa>Pbの関係があり、接圧用エア圧Pa
は、一定の範囲内で調節可能とされている。エア配管a
を通じて供給される接圧用エア圧Paは、前記接圧用エ
ア圧切換用スイッチ31により第一エアシリンダ24及
び第二エアシリンダ25の何れに供給されるかが切り換
えられた後に、エア配管e又はエア配管fを通じて第一
エアシリンダ24又は第二エアシリンダ25の何れか一
方へ供給される。エア配管bを通じて供給される糸切れ
オープンエア圧Pb、及びエア配管cを通じて供給され
る強制オープンエア圧Pcは、まず離間用エア圧切換用
スイッチ32により何れのエア圧を供給するかが切り換
えられ、選択されたエア圧が、エア配管dを通じて接圧
用エア圧切換用スイッチ31へ供給され、該接圧用エア
圧切換用スイッチ31により、第一エアシリンダ24及
び第二エアシリンダ25の内、接圧用エア圧Pa供給側
とは逆のエアシリンダへ供給される。
【0018】例えば、図6には、糸YにZ撚りを掛ける
場合のエア圧の供給状態を示している。この場合、接圧
用エア圧Paは接圧用エア圧切換用スイッチ31により
切り換えられてエア配管eを通じて第一エアシリンダ2
4に供給され、走行ベルトB1には、この接圧用エア圧
Paの押圧力により走行ベルトB2に対して接圧を付与
する方向への力がかかる。一方、第二エアシリンダ25
には、離間用エア圧切換用スイッチ32により選択され
た糸切れオープンエア圧Pbが、接圧用エア圧切換用ス
イッチ31により切り換えられ、エア配管fを通じて供
給されている。この糸切れオープンエア圧Pbにより走
行ベルトB1には走行ベルトB1が走行ベルトB2から
離間する方向への力がかかる。しかし、第一エアシリン
ダ24に供給される接圧用エア圧Paの方が、第二エア
シリンダ25に供給される糸切れオープンエア圧Pbよ
りも大きいため、結果的に走行ベルトB1は走行ベルト
B2が配置される側の矢印26側へ揺動されて、走行ベ
ルトB1と走行ベルトB2との間には接圧が付与される
こととなる。
【0019】逆に、糸YにS撚りを掛ける場合には、走
行ベルトB1に対して、Z撚りを掛ける場合とは逆の位
置に走行ベルトB2が配置されるが、図7に示すように
エア圧が供給される。即ち、第二エアシリンダ25に
は、接圧用エア圧切換用スイッチ31により切り換えら
れた接圧用エア圧Paが供給され、第一エアシリンダ2
4には、離間用エア圧切換用スイッチ32により選択さ
れた糸切れオープンエア圧Pbが、接圧用エア圧切換用
スイッチ31により切り換えられて供給される。この場
合、第二エアシリンダ25に供給される接圧用エア圧P
aの方が、第一エアシリンダ24に供給される糸切れオ
ープンエア圧Pbよりも大きいため、結果的に走行ベル
トB1は走行ベルトB2が配置される側の矢印27側へ
揺動されることとなり、走行ベルトB1には走行ベルト
B2に対する接圧が付与されることとなる。そして、走
行ベルトB1及び走行ベルトB2の電動モータMを、そ
れぞれZ撚りの場合と逆方向に回転駆動することで、糸
YにS撚りを掛けることができる。
【0020】また、図6に示したZ撚りでの仮撚動作中
に糸切れが発生した場合には、接圧用エア圧Paの供給
が停止されるように構成されている。従って、この場合
は、図8に示すように、第一エアシリンダ24にはエア
が供給されず、第二エアシリンダ25に糸切れオープン
エア圧Pbが供給されるのみとなり、第二エアシリンダ
25が揺動軸22の突起部22bを押圧することによ
り、走行ベルトB1が走行ベルトB2から離間する矢印
27側へ揺動することとなる。このように、糸切れオー
プンエア圧Pbにより走行ベルトB1が走行ベルトB2
から離間することで、糸切れ時に走行ベルトB1・B2
が無用に擦れ合うことを防止することが可能となる。
尚、S撚りでの仮撚動作中においても、同様にして走行
ベルトB1を走行ベルトB2から離間させることができ
る。
【0021】また、図9に示すように、Z撚りでの仮撚
動作中に離間用エア圧切換用スイッチ32を切り換える
ことで、走行ベルトB1を強制的に走行ベルトB2から
離間させることができる。即ち、図6に示す状態から離
間用エア圧切換用スイッチ32を切換操作すると、第二
エアシリンダ25へ供給されるエア圧が糸切れオープン
エア圧Pbから強制オープンエア圧Pcへ切り換えられ
る。強制オープンエア圧Pcは、第一エアシリンダ24
へ供給されている接圧用エア圧Paよりも高圧であるた
め、強制オープンエア圧Pcが揺動軸22の突起部22
bを押圧する力が、接圧用エア圧Paが突起部22aを
押圧する力に打ち勝って、結果的に走行ベルトB1が走
行ベルトB2から離間する矢印27方向へ揺動すること
となる。これにより、仮撚動作中に、緊急事態が発生し
た場合や走行ベルトB1・B2間に糸を通す場合等に
は、走行ベルトB1を強制的に走行ベルトB2から離間
させることが可能となっている。尚、S撚りでの仮撚動
作中においても、同様にして走行ベルトB1を強制的に
走行ベルトB2から離間させることができる。
【0022】このように、走行ベルトB1を走行ベルト
B2から離間させる場合も、走行ベルトB1に走行ベル
トB2に対する接圧を付与する方向へ揺動させる場合と
同様に、エアシリンダを用いて走行ベルトB1を揺動さ
せることができるため、走行ベルトB1を揺動させるた
めのバネ仕組みや離間用レバーを設ける必要がなく、ユ
ニット本体21を簡単な構造にするとともに、小型化す
ることができる。しかも、Z撚りとS撚りとの切り換え
を行う場合は、走行ベルトB2(走行ベルトB1のベル
トユニットU)の位置を変えるだけでよく、切換作業を
楽にすることができる。特に、本発明は、実施例のよう
に、仮撚装置毎、さらにはベルトユニット毎に電動モー
タを備える単錘駆動方式のニップ式仮撚装置に適用する
と、大きな効果が得られる。即ち、撚り方向の切り換え
を行うためには走行ベルトの走行方向を変える必要があ
るが、単錘駆動方式の場合、モータMの回転方向を切り
換えるだけで簡単にできるからである。
【0023】また、接圧用エア圧切換用スイッチ31を
設けて、接圧用エア圧Paの供給先を第一エアシリンダ
24及び第二エアシリンダ25の何れかに変更可能とす
ることで、Z撚りとS撚りとの切り換えを行った場合で
も、走行ベルトB1のベルトユニットUに対しては接圧
用エア圧切換用スイッチ31の切換操作をして、電動モ
ータMの回転方向を切り換えるだけでよく、分解・組立
作業をする必要がないので、切換作業を簡略化すること
が可能となる。
【0024】さらに、糸切れ発生時に走行ベルトB1を
走行ベルトB2から離間させる機構、及び強制的に走行
ベルトB1を走行ベルトB2から離間させる機構は、共
に第一・第二エアシリンダ24・25へ糸切れオープン
エア圧Pb又は強制オープンエア圧Pcを供給すること
により走行ベルトB1を走行ベルトB2から離間させる
機構となっており、両エア圧Pb・Pcの供給の切り換
えは、離間用エア圧切換用スイッチ32の切換操作のみ
で行うことが可能となっている。従って、ユニット本体
21の構造をさらに簡単且つ小型にすることができると
ともに、切換操作を容易にすることができる。なお、一
方の走行ベルトを他方の走行ベルトに対して揺動可能に
構成する代わりに、並行移動可能に構成してもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0026】即ち、請求項1に示す如く、接圧が付与さ
れた2本の走行ベルトの交差部分で糸をニップして加撚
及び解撚を行い、一方の走行ベルトは他方の走行ベルト
に対し開閉可能とされるニップ式仮撚装置において、前
記開閉可能な走行ベルトを開閉させるために複数のエア
シリンダを設け、一方のエアシリンダは、前記開閉可能
な走行ベルトを前記他方の走行ベルトに対し閉方向へ付
勢するために用いられ、他方のエアシリンダは、前記開
閉可能な走行ベルトを前記他方の走行ベルトに対し開方
向へ移動させるために用いられるので、揺動可能な一方
の走行ベルトを他方の走行ベルトから離間させる場合
も、揺動可能な一方の走行ベルトを接圧付与方向へ揺動
させる場合と同様に、エアシリンダを用いて揺動可能な
走行ベルトを揺動させることができるため、該走行ベル
トを揺動させるためのバネ仕組みや離間用レバーを設け
る必要がなく、ニップ式仮撚装置を簡単な構造にすると
ともに、小型化することができる。しかも、Z撚りとS
撚りとの切り換えを行う場合は、他方の走行ベルト(一
方の走行ベルトのベルトユニット)の位置を変えるだけ
でよく、切換作業を楽にすることができる。
【0027】請求項2に示す如く、前記開閉可能な走行
ベルトを2本の走行ベルト間の接圧付与のために閉方向
へ付勢するための接圧用エア圧、及び前記開閉可能な走
行ベルトを開方向へ移動させるための離間用エア圧を、
何れのエアシリンダに供給するかを切り換える、切換具
を備えるので、Z撚りとS撚りとの切り換えを行った場
合でも、開閉可能な走行ベルトが設けられるベルトユニ
ットに対しては、開閉可能な走行ベルトの開閉方向を切
り換える切換具の切換操作をするとともに、走行ベルト
を走行駆動する電動モータの回転方向を切り換えるだけ
でよく、ベルトユニットを分解する必要がないので、切
換作業を簡略化することが可能となる。
【0028】請求項3に示す如く、前記離間用エア圧と
して、接圧用エア圧よりも高圧な第一離間用エア圧と、
接圧用エア圧よりも低圧な第二離間用エア圧とが供給可
能であり、前記開閉可能な走行ベルトを開方向へ移動さ
せるために用いられるエアシリンダへ供給するエア圧
を、第一離間用エア圧及び第二離間用エア圧の何れかに
切り換える、切換具を備えるので、第一離間用エア圧と
第二離間用エア圧との供給の切り換えは、第一離間用エ
ア圧及び第二離間用エア圧の切り換えを行う切換具の切
換操作のみで行うことが可能となる。従って、ニップ式
仮撚装置の構造をさらに簡単且つ小型にすることができ
るとともに、切換操作を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のニップ式仮撚装置の実施例の概略構成
を示す斜視図である。
【図2】上記実施例のベルトユニットを示す側面断面図
である。
【図3】同じく正面断面図である。
【図4】上記実施例の接圧用エア圧切換用スイッチ及び
離間用エア圧切換用スイッチを示す平面図である。
【図5】上記実施例の接圧用エア圧切換用スイッチを示
す正面図である。
【図6】上記実施例のZ撚りでの仮撚動作を行う場合の
エア圧の供給状態を示す図である。
【図7】上記実施例のS撚りでの仮撚動作を行う場合の
エア圧の供給状態を示す図である。
【図8】上記実施例の糸切れが発生した場合に走行ベル
トを離間させるときのエア圧の供給状態を示す図であ
る。
【図9】上記実施例の走行ベルトを強制的に離間させる
ときのエア圧の供給状態を示す図である。
【符号の説明】
B1・B2 走行ベルト M モータ Pa 接圧コントロール用エア圧(接圧用エア圧) Pb 糸切れ時ニップオープン用エア圧(糸切れオープ
ンエア圧) Pc 強制ニップオープン用エア圧(強制オープンエア
圧) 10 駆動プーリ 11 従動プーリ 24 第一エアシリンダ 25 第二エアシリンダ 31 接圧用エア圧切換用スイッチ 32 離間用エア圧切換用スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接圧が付与された2本の走行ベルトの交
    差部分で糸をニップして加撚及び解撚を行い、一方の走
    行ベルトは他方の走行ベルトに対し開閉可能とされるニ
    ップ式仮撚装置において、 前記開閉可能な走行ベルトを開閉させるために複数のエ
    アシリンダを設け、一方のエアシリンダは、前記開閉可
    能な走行ベルトを前記他方の走行ベルトに対し閉方向へ
    付勢するために用いられ、他方のエアシリンダは、前記
    開閉可能な走行ベルトを前記他方の走行ベルトに対し開
    方向へ移動させるために用いられることを特徴とするニ
    ップ式仮撚装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉可能な走行ベルトを2本の走行
    ベルト間の接圧付与のために閉方向へ付勢するための接
    圧用エア圧、及び前記開閉可能な走行ベルトを開方向へ
    移動させるための離間用エア圧を、何れのエアシリンダ
    に供給するかを切り換える、切換具を備えることを特徴
    とする請求項1に記載のニップ式仮撚装置。
  3. 【請求項3】 前記離間用エア圧として、接圧用エア圧
    よりも高圧な第一離間用エア圧と、接圧用エア圧よりも
    低圧な第二離間用エア圧とが供給可能であり、前記開閉
    可能な走行ベルトを開方向へ移動させるために用いられ
    るエアシリンダへ供給するエア圧を、第一離間用エア圧
    及び第二離間用エア圧の何れかに切り換える、切換具を
    備えることを特徴とする請求項2に記載のニップ式仮撚
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010014411A3 (en) * 2008-07-30 2010-04-01 Invista Technologies S.A R.L. Systems and methods of twisting and heat-setting yarn, and apparatus for twisting yarn and heat-setting yarn

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