JP2003286408A - 耐熱性金属ppキャップ用ライナー、該ライナー付キャップおよびその製法 - Google Patents

耐熱性金属ppキャップ用ライナー、該ライナー付キャップおよびその製法

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JP2003286408A JP2002092780A JP2002092780A JP2003286408A JP 2003286408 A JP2003286408 A JP 2003286408A JP 2002092780 A JP2002092780 A JP 2002092780A JP 2002092780 A JP2002092780 A JP 2002092780A JP 2003286408 A JP2003286408 A JP 2003286408A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形加工性が良く、ワックスフロート現象を
発生せず、かつ内容物が125℃で30分間のレトルト
殺菌に耐えうるとともに、熱変形ないし熱収縮に起因す
る漏洩も有効に解消され、さらに十分ま柔軟性およびゴ
ム弾性を有し保管時や取り扱い時の落下に起因する漏洩
も解消され、かつ開栓時の開栓性も良好な耐熱性金属P
Pキャップ用ライナー、該ライナー付キャップおよびそ
の製法の提供。 【解決手段】 (A)230℃で荷重が21.18N
(2.16kgf)におけるメルトフローレートが0で
ある(すなわち、この条件では流動しない)水素添加ス
チレン/イソプレン系ブロック共重合体30〜40重量
%、(B)流動パラフィン40〜50重量%、(C)ポ
リプロピレン系樹脂10〜30重量%(D)シリコーン
オイル0.2重量%〔以上のいずれの重量%も(A)+
(B)+(C)+(D)の合計量に対するものである〕
以上、を含む樹脂組成物よりなることを特徴とする耐熱
性金属PPキャップ用ライナー、該ライナー付キャップ
およびその製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐熱性金属PP(ピ
ルファープルーフ)キャップ用ライナーに関するもので
あり、より詳しくは、内容物を熱間充填密封後、125
℃で30分間のレトルト殺菌に耐え得ると共に、保管、
取り扱い時の落下に起因する漏洩も解消され、開栓時の
開栓性も良好な耐熱性金属PPキャップ用ライナー、該
ライナー付キャップおよびその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム合金板製キャップ(以下ア
ルミキャップと略記することがある)の内面側にオレフ
ィン樹脂系のライナーを設けたPPキャップは、衛生的
特性と密封性能とに優れた容器蓋として広く使用されて
いるが、瓶詰め後の加熱殺菌のような熱処理を行う場合
には、熱変形又は熱収縮に起因する漏洩が問題となって
いる。
【0003】この問題を解決しようとするものとして特
公平6−88608号公報(特開平2−57569号公
報)には(i)水素添加スチレン/ブタジエンブロック
共重合体、(ii)流動パラフィン、(iii)プロピレン
系樹脂よりなるブレンド物を、容器蓋のライナーとして
使用することが提案されている。
【0004】この(i)水素添加スチレン/ブタジエン
ブロック共重合体、(ii)流動パラフィン、(iii)プ
ロピレン系樹脂よりなるブレンド物は、内容物を95℃
で熱間充填後、90℃の熱湯で、3分間シャワー処理す
るような場合には加熱殺菌に耐え得るものの、125℃
で30分間のレトルト殺菌を必要とするような場合には
未だかなりの頻度で漏洩を生じることがわかった。この
理由は未だ十分に明らかでないが、使用された水素添加
スチレン/ブタジエンブロック共重合体が、比較的耐熱
性に優れているとしても、上述した125℃という高温
領域では圧縮永久歪や永久伸びが大きいため、容器口部
と容器蓋との間に無視し得ない熱変形乃至熱収縮による
ズレを生じ、密封部に微少な間隙を生じるためと思われ
る。
【0005】また、特開平11−106565号公報で
は、前記特公平6−88608号公報記載の重合体組成
物は、流動パラフィンの配合量が20〜80重量%と大
きな幅があり、流動パラフィンの配合量が多い時には樹
脂組成物の成形加工性はよいもののワックスフロート
(ライナー材から流動パラフィンと見られる油状物質が
分離し、内容液の表面に液滴状に浮いたり、油膜を形成
すること)を生じる場合があり、流動パラフィンの配合
量が少ないと成形加工性に問題が生ずるので、その対応
策を提案している。
【0006】特開平11−106565号公報記載の発
明では、前記特公平6−88608号公報の水素添加ス
チレン/ブタジエンブロック共重合体のかわりに水素添
加スチレン/イソプレン共重合体を用いるとともに、前
記特公平6−88608号公報のプロピレン系樹脂の代
りに、メルトフローレート〔230℃、21.18N
(2.16kgf)荷重〕が0.1〜100g/10分
の結晶性ポリプロピレン樹脂またはメルトフローレート
〔190℃、21.18N(2.16kgf)荷重〕が
0.1〜50g/10分、密度0.940g/cm
上のポリエチレン樹脂を併用することにより解決を計っ
ている。たしかに、この方法により前記特公平6−88
608号公報のワックスフロートの問題は解消し、しか
も90℃の熱水シャワーで3分間の殺菌処理には充分耐
えられるが、この樹脂組成物を用いたライナーは、12
5℃で30分間の殺菌条件を要求されている用途には使
用することができない。また特開平11−106565
号公報記載の発明とほぼ同一の発明として特開平11−
130910号公報記載の発明があるが、この発明にお
いても、125℃で30分間の殺菌条件に耐えられるよ
うなライナーは得られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、成形
加工性が良く、ワックスフロート現象を発生せず、かつ
内容物が125℃で30分間のレトルト殺菌に耐えうる
とともに、熱変形ないし熱収縮に起因する漏洩も有効に
解消され、さらに十分な柔軟性およびゴム弾性を有し保
管時や取り扱い時の落下に起因する漏洩も解消され、か
つ開栓時の開栓性も良好な耐熱性金属PPキャップ用ラ
イナー、該ライナー付キャップおよびその製法を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明者らは鋭意研究を進めた結果、前記特開平1
1−106565号発明における水素添加スチレン/イ
ソプレン系ブロック共重合体のうち、230℃で荷重が
21.18N(2.16kgf)におけるメルトフロー
レートが樹脂が流動しないことにより測定できないとい
う特異な性質をもつものを選択使用することおよび前記
流動性を示さない水素添加スチレン/イソプレン系ブロ
ック共重合体を含む樹脂組成物に良好な押出成形性を与
えるために、流動パラフィンとポリプロピレン系樹脂の
他にさらにシリコーンオイルを配合することにより、前
記課題を一挙に解決できることを見出し、本発明を完成
させるに至った。
【0009】本発明の第1は、(A)230℃で荷重が
21.18N(2.16kgf)におけるメルトフロー
レート(JIS K7210により測定)が0である
(すなわち、この条件では流動しない)水素添加スチレ
ン/イソプレン系ブロック共重合体30〜40重量%、
(B)流動パラフィン40〜50重量%、(C)ポリプ
ロピレン系樹脂10〜30重量%、(D)シリコーンオ
イル0.2重量%〔以上のいずれの重量%も(A)+
(B)+(C)+(D)の合計量に対するものである〕
以上、好ましくは、0.5〜5.0重量%を含む樹脂組
成物よりなることを特徴とする耐熱性金属PPキャップ
用ライナーに関する。本発明の第2は、230℃で荷重
が21.18N(2.16kgf)における前記樹脂組
成物のメルトフローレートが1g/10分以上、好まし
くは2g/10分以上である請求項1記載の耐熱性金属
PPキャップ用ライナーに関する。本発明の第3は、1
25℃における10%圧縮応力が19.6N(2kg
f)以上、好ましくは約29.4N(3kgf)以上
で、25℃における10%圧縮応力が490N(50k
gf)以下、好ましくは約392N(40kgf)であ
り、かつ (125℃における10%圧縮応力)/(25℃におけ
る10%圧縮応力)≧0.3、 である請求項1または2記載の耐熱性金属PPキャップ
用ライナーに関する。本発明の第4は、請求項1〜3い
ずれか記載の耐熱性金属PPキャップ用ライナー付キャ
ップに関する。本発明の第5は、少なくとも、(A)2
30℃で荷重が21.18N(2.16kgf)におけ
るメルトフローレートが0である水素添加スチレン/イ
ソプレン系ブロック共重合体30〜40重量%、(B)
流動パラフィン40〜50重量%、(C)ポリプロピレ
ン系樹脂10〜30重量%、(D)シリコーンオイル
0.2重量%以上、を含む樹脂組成物を軟化状態ないし
溶融状態で金属製キャップ内面側に所定量供給し、冷却
型面で押圧してライナー形状に成形することを特徴とす
る請求項4記載の耐熱性金属PPキャップ用ライナー付
キャップの製法に関する。
【0010】本発明で用いる樹脂組成物は、水素添加ス
チレン/イソプレン系ブロック共重合体を使用するが、
この水素添加スチレン/イソプレン系ブロック共重合体
はメルトフローレート〔230℃、21.18N(2.
16kgf)荷重:JISK7210−1995、表1
の試験条件No.14〕が測定できず、流動性のないこ
とが、第一の特徴である。この流動性のない水素添加ス
チレン/イソプレン系ブロック共重合体を用いることに
より、最終的な樹脂組成物にした時、室温では柔軟で、
125℃では圧縮応力があまり低下せず、その結果とし
て125℃で30分間の加熱殺菌条件で、熱変形または
熱収縮に起因する漏洩(液漏れ)が有効に防止され、さ
らに保管時、取り扱い時の落下に起因する漏洩もまた有
効に防止される。
【0011】本発明の樹脂組成物は、230℃で荷重が
21.18N(2.16kgf)におけるメルトフロー
レートが1g/10分以上であれば一応本発明における
キャップ用ライナーとしての必要な最小限の物性を確保
することができるが、とくに2g/10分〜50g/1
0分とすることが好ましい。メルトフローレートが2g
/10分以上であれば、エラストマー〔成分(A)〕の
配合量が多い場合でも、組成物が満足できる流動性を示
し、その結果満足できる成形加工性が得られる。また、
メルトフローレートが50g/10分以上になると、加
熱溶融時の粘度が低くなりすぎ、糸引き現象、バリの発
生、吐出量の不安定性などの成形上の問題点が発生する
おそれがある。
【0012】本発明のキャップ用ライナーのための樹脂
組成物は、125℃における10%圧縮応力が19.6
N(2kgf)以上で、25℃における10%圧縮応力
が490N(50kgf)以下であることが好ましい。
とくに組成物中の流動パラフィン〔成分(B)〕が多い
場合には、125℃における10%圧縮応力が29.4
N(3kgf)以上とした方が充分な耐熱密封性を示す
ので好都合である。また、組成物中のエラストマー〔成
分(A)〕が少ない場合には、25℃における10%圧
縮応力を約392N(40kgf)以下とした方が、キ
ャップの落下密封性を高めるので好都合である。
【0013】前記の流動性のない水素添加スチレン/イ
ソプレン系ブロック共重合体は、最終的な樹脂組成物に
した時は弾性に富んでいるものの、流動性が無いため加
熱溶融押出成形をすることができない。そこで、この水
素添加スチレン/イソプレン系ブロック共重合体に流動
パラフィンとポリプロピレン系樹脂、さらにシリコーン
オイルとを組合わせて配合することが第二の特徴であ
る。流動性のない水素添加スチレン/イソプレン系ブロ
ック共重合体に流動パラフィンとポリプロピレン系樹脂
を組み合わせて配合することにより、125℃における
圧縮応力が大きく低下することなしに、優れた加熱溶融
押出成形性が得られる。流動パラフィンは樹脂組成物に
柔軟性および加熱成形性を付与するのに効果があり、ま
た、流動パラフィンは他の油剤と比較して無味、無臭で
あるので食品内容物のフレーバーへの影響が極めて少な
く有利である。プロピレン系樹脂は125℃における圧
縮応力を低下することなしに、加熱成形性を付与する効
果がある。一方シリコーンオイルは各成分を混合し、均
一分散する場合優れた混合性を付与し、また最終樹脂組
成物の加熱成形性を向上する効果がある。
【0014】本発明における樹脂組成物は、(A)メル
トフローレート〔230℃、21.18N(2.16k
gf)荷重〕が0で、流動性のない水素添加スチレン/
イソプレン系ブロック共重合体30〜40重量%、
(B)流動パラフィン40〜50重量%、(C)ポリプ
ロピレン系樹脂10〜30重量%、(D)シリコーンオ
イル0.2重量%以上の量であることが重要である。成
分(A)が前記範囲より少ないと、25℃における圧縮
応力が大きくなり保管時および取り扱い時の落下衝撃に
より漏洩しやすくなり、前記範囲より多いと、加熱時の
流動性が悪くなり、良好な加熱溶融押出成形性が得られ
なくなる。成分(B)が前記範囲より少ないと、良好な
加熱溶融押出成形性が得られず、また25℃における圧
縮応力が大きくなり保管時および取り扱い時の落下衝撃
により漏洩しやすくなる。前記範囲より多いと125℃
における圧縮応力が大きく低下し、125℃で30分間
の加熱殺菌時に漏洩しやすくなる。成分(C)が前記範
囲より少ないと良好な加熱溶融押出成形性が得られず、
前記範囲より多いと、25℃における圧縮応力が大きく
なり保管時および取り扱い時の落下衝撃により漏洩しや
すくなる。成分(D)が前記範囲より少ないと、各成分
を混合、均一分散する場合に極めて混合性が悪くなり、
また良好な加熱溶融押出成形性が得られない傾向があ
る。なお、エラストマー成分である成分(A)の配合量
が多い場合には成分(D)は分散性を確保する上で0.
5重量%以上あった方がよい。また、流動パラフィン
〔成分(B)〕の配合量が多い場合には成分(D)は組
成物がブリードしやすくなるのを防ぐ意味で5重量%以
下とするのが好ましい。
【0015】本発明に用いる(A)の水素添加スチレン
/イソプレン系ブロック共重合体は、ブロック構造とし
ては、A:スチレン重合体ブロック、B:イソプレン重
合体ブロックと表すと、A−B−A型、A−B型であ
り、1種または2種以上のブレンド物である。水素添加
物とは、イソプレン部分を水素添加したものである。ま
た、イソプレン重合体ブロック中にイソプレン成分より
は少量のブタジエン重合体がブロック状、もしくはラン
ダム状に共重合されたものでもよい。スチレン重合体ブ
ロックに使用されるスチレンモノマーとしては、スチレ
ン、t−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、ジビニルベンゼン、1,1−ジフェニル
スチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレ
ン、N,N−ビニルピリジン等が挙げられ、特にスチレ
ン、α−メチルスチレンが好ましい。好ましい水素添加
スチレン/イソプレン系ブロック共重合体は下記の物性
を持つものである。 スチレン含有量 10〜65重量% 好ましくは15〜40重量% 比 重 0.87〜0.98 好ましくは0.88〜0.94 溶液粘度(5重量%トルエン溶液) 20〜300mPa(ミリパスカル)・s好ましくは2
0〜200mPa・s なお、エラストマーの硬さを確保し、ライナーの耐熱密
封性を高めるという点からスチレン含有量は、15重量
%以上とすることがとくに好ましく、一方、エラストマ
ーの弾性を確保し、ライナーの落下密封性を安定化する
という点からスチレン含有量は40重量%以下とするこ
とがとくに好ましい。さらに、前記溶液粘度が20mP
a・sを下まわると230℃においてエラストマーに流
動性が生じてしまう可能性が高く、また200mPa・
s以上になるとエラストマーが硬くなり、樹脂組成物と
して流動性、成形加工性が悪くなる傾向が生じるので、
とくに200mPa・s以下が好ましい。
【0016】前記流動パラフィンは比較的軽質の潤滑油
留分たとえばスピンドル油留分を硫酸洗浄によって高度
に精製した炭化水素油であり、無色無臭で揮発性が低く
主としてアルキルナフテン類からなり、白油(ホワイト
オイル)ともいう。流動パラフィンとくに薬用クラスの
精製流動パラフィンの性状は6局に規定されている(d
0.860〜0.905)ものであり(1987年2
月15日 共立出版株式会社発行、化学大辞典9 第7
49頁参照)、缶の内容物が飲食品のときには、とくに
好ましい。流動パラフィンの粘度は、通常20〜400
mPa・s(40℃)で、好ましくは、40〜200m
Pa・s(40℃)で、20mPa・s未満では、耐熱
性が低く、低粘度のためキャップライナー材より流動パ
ラフィンが内容物に溶出するワックスフロート現象が発
生するおそれがあり、400mPa・sを越えるとキャ
ップライナー材用組成物の流動性が不足し、加工性不良
となることがある。とくに粘度が40〜200mPa・
sの範囲にあると、樹脂組成物の流動性がよく、ブリー
ドせず、成形加工性も良好であり、大へん好ましい。
【0017】前記ポリプロピレン系樹脂としては、プロ
ピレンのホモ重合体、プロピレン(主成分)とエチレン
および/または炭素数4〜12のα−オレフィンとの共
重合体である。好ましいポリプロピレン系樹脂は、下記
の物性をもつものである。 MFR〔230℃、21.18N(2.16kgf)/
10分〕 (JIS K7210 表1、No.14の試験条件) 1〜60 好ましくは5〜40 比 重 0.89〜0.92 好ましくは0.90〜0.91 硬度(ロックウェル R型) 80〜120 好ましくは85〜115 熱変形温度〔0.45MPa(メガパスカル)、 ASTM D648〕 100〜150℃ 好ましくは105〜145℃ なお、MFRについては、とくに5〜40の範囲にある
と、樹脂組成物の成形性がよく、またキャップとしての
耐衝撃性、落下密封性の点でもすぐれており、とくに好
ましい。また、熱変形温度もとくに105℃〜145℃
の範囲のものが、キャップの耐熱密封性と耐衝撃性の点
からもっとも好ましい。
【0018】前記シリコーンオイルとしては、動粘度1
00〜10000cst(20℃)、とくに100〜1
000cst(20℃)のものが好ましく、また具体的
シリコーンオイルとしては前記動粘度をもつジメチルシ
リコーンオイルやメチルフェニルシリコーンオイルなど
が好適である。動粘度が100cst(20℃)未満の
ものは食品衛生上問題があり、10000cst(20
℃)を超えると、組成物への混合、分散性が不充分とな
る。シリコーンオイルの配合量は少なくとも0.2重量
%を必要とするが、通常0.2〜10重量%、好ましく
は0.5〜5重量%である。0.5重量%以上であれ
ば、エラストマー〔成分(A)〕が多い場合でも、その
分散性がよく、また5重量%以下の方が流動パラフィン
の多い場合でもブリードが発生せず、内容物のフレーバ
ーが悪くなるおそれはない。
【0019】本発明の樹脂組成物を得るには、前記の水
素添加スチレン/イソプレン系ブロック共重合体、流動
パラフィン、ポリプロピレン系樹脂、シリコーンオイル
を前記の範囲で公知の方法、例えば、ヘンシェルミキサ
ー、Vブレンダー等で混合後、一軸押出機、二軸押出
機、バンバリーミキサー等で溶融混練し、造粒、粉砕等
の方法が用いられる。
【0020】キャップ成形品を得るには、前記樹脂組成
物を加熱溶融押出機で、キャップ内面に一定量押出し、
冷却下に型押しする方法が用いられる。この成形法によ
れば、容器口部と嵌合するライナー周辺部に密封性の点
で望ましい形状が形成し得るので有利である。
【0021】なお、本発明の樹脂組成物には、必要に応
じて耐熱安定剤、難燃剤、耐候安定剤、帯電防止剤、界
面活性剤、防曇剤、流滴剤、核剤、顔料、染料、金属不
活剤、シリカ、タルク、マイカ、カーボン、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、ステアリン酸
化合物、木粉、コルク粉末等の無機あるいは有機添加
剤、充填剤等を本発明の目的を損わない範囲で配合して
も良い。
【0022】さらに、本発明におけるキャップ開栓トル
クを低下させるためには、滑剤を添加することができ
る。滑剤としては高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸、グリ
セリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エ
ステル、高級アルコール脂肪酸エステル、ステアリン
酸、ステアリン酸エステル、ステアリン酸の金属塩等が
挙げられるが、なかでも高級脂肪酸アミドが望ましい。
好適な高級脂肪酸アミドとしては、オレイン酸アミド、
エルカ酸アミド、ステアリン酸アミド、パルミチン酸ア
ミド、ラウリル酸アミド、メチレンビスステアリルアミ
ド、エチレンビスラウリルアミド、ステアリルオレイル
アミド、リノール酸アミド、リノレン酸アミド等があげ
られる。
【0023】容器蓋殻体を構成する金属としては、例え
ばアルミニウムのような軽合金が好ましく、それ自体公
知の保護塗料、例えばエポキシ−フェノール系塗料で塗
装されていることができる。
【0024】
【実施例】以下に実施例と比較例を挙げて本発明を説明
するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではな
い。
【0025】試験方法 (メルトフローレート)樹脂組成物を、メルトインデク
サー(安田精機製作所製)にかけ、230℃、21.1
8N(2.16kgf)荷重の条件で10分間に押出さ
れる試料の重量を測定する。 (押出成形性試験)樹脂組成物を押出機で溶融押出し、
一定量(約0.4g)をホットカットしてアルミ28φ
PPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押
し供試キャップを連続して1分間当り1000回以上作
製する。キャップ内のライナー材のキズ、型崩れの有
無、塗布量のばらつきを調べる(100個)。 ○:すべて良品 ×:良品率99%以下 (圧縮応力試験)150×150×2mmのプレス金型
を用い、プレス温度230℃、プレス圧19.61MP
a(200kg/cm)でプレスを行い、樹脂組成物
の平板サンプルを作製した。この平板サンプルを16m
mφ×2mmに切り取り、2枚重ねて圧縮応力試験の試
験片とし25℃及び125℃で圧縮試験を行い10%圧
縮時の応力を測定する。 (耐熱気密性)樹脂組成物を押出機で溶融押出し、一定
量(約0.4g)をホットカットして外径約28mmの
アルミPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型
で型押し供試キャップを各樹脂組成物毎に30個作製す
る。口部の外径が約28mmのアルミニウムボトル缶
(450ml入り)に液体窒素を滴下しながら〔常温で
の内圧が約0.098MPa(1kg/cm)になる
ように調整〕90℃の熱水を詰めて供試キャップにてキ
ャッピング(キャッピング荷重105kgf、柴崎製作
所#501キャッパー使用)し、125℃で30分間の
レトルト殺菌を行い、冷却後の漏れの有無を調べる(1
0個)。 ○:漏れ無し ×:漏れ1缶以上 (落下密封性)上記の方法で試験缶を作製し、冷却後角
度10°の鉄面に10cm、20cm、30cmの高さ
から倒立落下させた後、漏れの有無を調べる(10
個)。 ○:落下高さ30cmで漏れなし △:落下高さ30cmで漏れ、20cmで漏れなし ×:落下高さ20cm以下で漏れ発生 (開栓性)上記の方法で試験缶を10個作製し、冷却後
開栓し、開栓トルクを測定する。 ○:0.7〜1.1Nm △:1.2〜1.6Nm ×:1.7Nm以上
【0026】実施例1 水素添加スチレン/イソプレン系ブロック共重合体(ス
チレン含有量30重量%、230℃、21.18N
(2.16kgf)で流動せず、以下、これをSEPS
−Aと略記)が39重量%、ポリプロピレン系樹脂〔2
30℃、21.18N(2.16kgf)のメルトフロ
ーレートMFRが24、ロックウェル硬度R90°、以
下、これをPP−Aと略記〕が20重量%、流動パラフ
ィン(動粘度、71mm/S、40℃、以下、これを
流パラ−Aと略記)40重量%、シリコーンオイル(2
5℃における動粘度350cst、以下、これをシリコ
ーンオイル−Aと略記)1重量%よりなる組成物100
重量部に対して、エルカ酸アミドを0.5重量部、酸化
チタンを0.6重量部、高分子量フェノール系酸化防止
剤を0.1重量部添加しヘンシェルミキサーで2分間混
合後、2軸押出機で230℃において溶融混練、造粒
し、樹脂組成物を得た。この樹脂組成物を用い、メルト
フローレート測定、押出し成形性試験、圧縮応力試験、
耐熱気密性試験、落下密封性試験、開栓性試験を行い、
その試験結果を表1に示す。
【0027】実施例2 SEPS−Aが32重量%、PP−Aが24重量%、流
パラ−Aが43重量%、シリコーンオイル−Aが1重量
%よりなる組成物100重量部に対して、エルカ酸アミ
ドを0.5重量部、酸化チタンを0.6重量部、高分子
量フェノール系酸化防止剤を0.1重量部添加し、実施
例1と同様に試験を行った。試験結果を表1に示す。
【0028】実施例3 SEPS−Aが36重量%、PP−Aが15重量%、流
パラ−Aが48重量%、シリコーンオイル−Aが1重量
%の100重量部に対して、エルカ酸アミドを0.5重
量部、酸化チタンを0.6重量部、高分子量フェノール
系酸化防止剤を0.1重量部添加し、実施例1と同様に
試験を行った。試験結果を表1に示す。
【0029】比較例1 SEPS−Aが25重量%、PP−Aが25重量%、流
パラ−Aが49重量%、シリコーンオイル−Aが1重量
%よりなる組成物100重量部に対して、エルカ酸アミ
ドを0.5重量部、酸化チタンを0.6重量部、高分子
量フェノール系酸化防止剤を0.1重量部添加し、実施
例1と同様に試験を行った。試験結果を表1に示す。
【0030】比較例2 SEPS−Aが38重量%、PP−Aが23重量%、流
パラ−Aが39重量%、シリコーンオイル−Aが0重量
%よりなる組成物100重量部に対して、エルカ酸アミ
ドを0.5重量部、酸化チタンを0.6重量部、高分子
量フェノール系酸化防止剤を0.1重量部添加し、実施
例1と同様に試験を行った。試験結果を表1に示す。
【0031】比較例3 SEPS−Aが38重量%、PP−Aが35重量%、流
パラ−Aが26重量%、シリコーンオイル−Aが1重量
%よりなる組成物100重量部に対して、エルカ酸アミ
ドを0.5重量部、酸化チタンを0.6重量部、高分子
量フェノール系酸化防止剤を0.1重量部添加し、実施
例1と同様に試験を行った。試験結果を表1に示す。
【0032】比較例4 SEPS−Aが35重量%、PP−Aが10重量%、流
パラ−Aが54重量%、シリコーンオイル−Aが1重量
%よりなる組成物100重量部に対して、エルカ酸アミ
ドを0.5重量部、酸化チタンを0.6重量部、高分子
量フェノール系酸化防止剤を0.1重量部添加し、実施
例1と同様に試験を行った。試験結果を表1に示す。
【0033】比較例5 SEPS−Aが45重量%、PP−Aが5重量%、流パ
ラ−Aが49重量%、シリコーンオイル−Aが1重量%
よりなる組成物100重量部に対して、エルカ酸アミド
を0.5重量部、酸化チタンを0.6重量部、高分子量
フェノール系酸化防止剤を0.1重量部添加し、実施例
1と同様に試験を行った。試験結果を表1に示す。
【0034】比較例6 実施例1において、水素添加スチレン/イソプレン系ブ
ロック共重合体(SEPS−A)を230℃で21.1
8N(2.16kgf)荷重でのメルトフローレートが
4のSEPS(SEPS−B)に変更した以外は実施例
1と同様の樹脂組成物を用い、実施例1と同様に試験を
行った。試験結果を表1に示す。
【0035】比較例7 実施例1において、水素添加スチレン/イソプレン系ブ
ロック共重合体(SEPS−A)を230℃で21.1
8N(2.16kgf)荷重でのメルトフローレートが
0.1以下の水素添加スチレン/ブタジエン共重合体
(SEBS−A)に変更した以外は実施例1と同様の樹
脂組成物を用い、実施例1と同様に試験を行った。試験
結果を表1に示す。
【0036】比較例8 水素添加スチレン/イソプレン系ブロック共重合体〔ス
チレン含有量18wt%、230℃、21.18N
(2.16kgf)のMFRが4〕(SEP−Cと略
記)が50重量%、PP−Aが17重量%、流パラ−A
が33重量%の100重量部に対して、エルカ酸アミド
を0.5重量部、酸化チタンを0.6重量部、高分子量
フェノール系酸化防止剤を0.1重量部添加し、実施例
1と同様に試験を行った。試験結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】実施例4 SEPS−Aが35重量%、PP−Aが16重量%、ポ
リプロピレン系樹脂(230℃で21.18N(2.1
6kgf)荷重でのメルトフローレート10.5g/1
0分間、ロックウェル硬度 R110°)4重量%、流
動パラフィン(比重0.865)44重量%、シリコー
ンオイル−Aが1重量%、酸化防止剤(比重1.40、
m.p.125℃)0.2重量%、エルカ酸アミド
(m.p.84℃)1重量%、酸化チタン0.6重量%
よりなる組成物をヘイシェルミキサーで2分間混合後、
2軸押出機で230℃において混練、造粒し、樹脂組成
物を得た。この樹脂組成物の物性を測定した結果を表2
に示す。
【0039】比較例9 実施例4のSEPS−Aのかわりにスチレン/ブタジエ
ンブロック共重合体〔比重0.91、230℃で21.
18N(2.16kgf)におけるメルトインデックス
0.1以下、A型硬度 A80〕を用いた以外は、すべ
て実施例4を繰り返した。その結果を表2に示す。
【0040】
【表2】 表2中のMFRは組成物全体のデータを示す。測定不可
は、対象組成物が溶融していまい、物性測定ができない
ことを示す。
【0041】以下に本発明の実施態様を列記する。 (1)(A)230℃で荷重が21.18N(2.16
kgf)におけるメルトフローレートが0である(すな
わち、この条件では流動しない)水素添加スチレン/イ
ソプレン系ブロック共重合体30〜40重量%、(B)
流動パラフィン40〜50重量%、(C)ポリプロピレ
ン系樹脂10〜30重量%、(D)シリコーンオイル
0.2重量%〔以上、いずれの重量%も(A)+(B)
+(C)+(D)の合計量に対するものである〕以上、
を含む樹脂組成物よりなることを特徴とする耐熱性金属
PPキャップ用ライナー。 (2)(A)230℃で荷重が21.18N(2.16
kgf)におけるメルトフローレートが0である(すな
わち、この条件では流動しない)水素添加スチレン/イ
ソプレン系ブロック共重合体30〜40重量%、(B)
流動パラフィン40〜50重量%、(C)ポリプロピレ
ン系樹脂10〜30重量%、(D)シリコーンオイル
0.2重量%〔以上、いずれの重量%も(A)+(B)
+(C)+(D)の合計量に対するものである〕以上、
を含む樹脂組成物よりなり、125℃で30分間のレト
ルト殺菌に耐えうることを特徴とする耐熱性金属PPキ
ャップ用ライナー。 (3)230℃で荷重が21.18N(2.16kg
f)における前記樹脂組成物のメルトフローレートが1
g/10分以上である前項(1)または(2)記載の耐
熱性金属PPキャップ用ライナー。 (4)125℃における10%圧縮応力が19.6N
(2kgf)以上で、25℃における10%圧縮応力が
490N(50kgf)以下であり、かつ(125℃に
おける10%圧縮応力)/(25℃における10%圧縮
応力)≧0.3である前項(1)〜(3)いずれか記載
の耐熱性金属PPキャップ用ライナー。 (5)前項(1)〜(4)いずれか記載の耐熱性金属P
Pキャップ用ライナー付キャップ。 (6)前項(1)または(2)記載の耐熱性金属PPキ
ャップ用ライナーを形成する樹脂組成物を軟化状態ない
し溶融状態で金属製キャップ内面側に所定量供給し、冷
却型面で押圧してライナー形状に成形することを特徴と
する前項(5)記載の耐熱性金属PPキャップ用ライナ
ー付キャップの製法。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、ライナー付容器蓋に用
いる樹脂組成物として流動性のない水素添加スチレン/
イソプレン系ブロック共重合体に対して、流動パラフィ
ン、ポリプロピレン系樹脂、シリコーンオイルを特定の
割合で組み合わせて配合することにより、全く成形加工
性に欠ける水素添加スチレン/イソプレン系ブロック共
重合体を使用しているにもかかわらず、成形加工性に優
れ、しかもワックスフロート現象をおこさず、室温で柔
軟性がある金属PPキャップ用ライナーを提供できた。
しかもこのライナー付きキャップは内容物を熱間充填密
封後、125℃で30分間の加熱殺菌条件で熱変形また
は熱収縮に起因する漏洩が有効に防止され、さらに保管
時、取り扱い時の落下に起因する漏洩も有効に防止され
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23:10 C08L 83:04 83:04) (72)発明者 三谷 勝己 大阪府茨木市南耳原1−2−1 大和サー ビス株式会社大阪測定室内 (72)発明者 水野 隆 大阪府茨木市南耳原1−2−1 大和製罐 株式会社大阪工場内 (72)発明者 堀 敏久 神奈川県海老名市中新田1212−1 株式会 社日本化学研究所内 (72)発明者 道原 裕司 神奈川県海老名市中新田1212−1 株式会 社日本化学研究所内 (72)発明者 渡辺 克己 神奈川県海老名市中新田1212−1 株式会 社日本化学研究所内 Fターム(参考) 3E080 AA06 FF20 3E084 AA04 AA12 AB01 BA01 CA01 CC02 DA01 DB01 DB11 DC02 FA09 GB08 HA02 HB03 HC03 HD01 LA01 LA17 LD01 4J002 AE051 BB113 BP012 CP034 FD01 FD17 GG01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)230℃で荷重が21.18N
    (2.16kgf)におけるメルトフローレートが0で
    ある(すなわち、この条件では流動しない)水素添加ス
    チレン/イソプレン系ブロック共重合体30〜40重量
    %、(B)流動パラフィン40〜50重量%、(C)ポ
    リプロピレン系樹脂10〜30重量%、(D)シリコー
    ンオイル0.2重量%〔以上、いずれの重量%も(A)
    +(B)+(C)+(D)の合計量に対するものであ
    る〕以上、を含む樹脂組成物よりなることを特徴とする
    耐熱性金属PPキャップ用ライナー。
  2. 【請求項2】 230℃で荷重が21.18N(2.1
    6kgf)における前記樹脂組成物のメルトフローレー
    トが1g/10分以上である請求項1記載の耐熱性金属
    PPキャップ用ライナー。
  3. 【請求項3】 125℃における10%圧縮応力が1
    9.6N(2kgf)以上で、25℃における10%圧
    縮応力が490N(50kgf)以下であり、かつ (125℃における10%圧縮応力)/(25℃におけ
    る10%圧縮応力)≧0.3 である請求項1または2記載の耐熱性金属PPキャップ
    用ライナー。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか記載の耐熱性金属
    PPキャップ用ライナー付キャップ。
  5. 【請求項5】(A)230℃で荷重が21.18N
    (2.16kgf)におけるメルトフローレートが0で
    ある水素添加スチレン/イソプレン系ブロック共重合体
    30〜40重量%、(B)流動パラフィン40〜50重
    量%、(C)ポリプロピレン系樹脂10〜30重量%、
    (D)シリコーンオイル0.2重量%以上、を含む樹脂
    組成物を軟化状態ないし溶融状態で金属製キャップ内面
    側に所定量供給し、冷却型面で押圧してライナー形状に
    成形することを特徴とする請求項4記載の耐熱性金属P
    Pキャップ用ライナー付キャップの製法。
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