JP4319594B2 - 耐熱性金属ppキャップ用ライナー、該ライナー付キャップおよびそれらの製法 - Google Patents
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Description
たしかに、この方法により前記特許文献1のワックスフロートの問題は解消し、しかも90℃の熱水シャワーで3分間の殺菌処理には充分耐えられるが、この樹脂組成物を用いたライナーは、125℃で30分間の殺菌条件を要求されている用途には使用することができない。また特許文献2記載の発明とほぼ同一の発明として特許文献3記載の発明があるが、この発明においても、130℃で30分間の殺菌条件に耐えられるようなライナーは得られていない。
(A)230℃で荷重が21.18N(2.16kgf)におけるメルトフローレートが
0である(すなわち、この条件では流動しない)水素添加スチレン/共役ジエン系ブロック共重合体30〜50重量%、
(B)流動パラフィン35〜50重量%、
(C)ポリプロピレン系樹脂5〜30重量%、
(D)シリコーンオイル0.2重量%以上〔以上いずれの重量%も(A)+(B)+(C)+(D)の合計量に対するものである。〕、
を含む樹脂組成物100重量部に対して、
(E)平均粒径0.1〜10μmの微粉末タルク0.1〜20重量部
を含有するライナー用樹脂組成物であって、該ライナー用樹脂組成物の「測定温度25℃における50%圧縮応力」が20kgf/cm 2 〜50kgf/cm 2 であり、かつ
(130℃における50%圧縮応力)/(25℃における50%圧縮応力)≧0.3
であることを特徴とする耐熱性金属PPキャップ用ライナーに関する。
本発明の第2は、230℃で荷重が21.18N(2.16kgf)における前記樹脂組成物のメルトフローレートが1g/10分以上である請求項1記載の耐熱性金属PPキャップ用ライナーに関する。
本発明の第3は、請求項1または2のいずれかに記載の耐熱性金属PPキャップ用ライナー付キャップに関する。
本発明の第4は、請求項1または2のいずれかに記載のライナー用樹脂組成物を軟化状態ないし溶融状態でライナー形状に成形することを特徴とする耐熱性金属PPキャップ用ライナーの製法に関する。
本発明の第5は、請求項1または2のいずれかに記載のライナー用樹脂組成物を軟化状態ないし溶融状態で金属製キャップ内面側に所定量供給し、冷却型面に押圧してライナー形状に成形することを特徴とする耐熱性金属PPキャップ用ライナー付キャップの製法に関する。
スチレン/共役ジエン系ブロック共重合体における共役ジエンとしては、ブタジエン、イソプレンあるいはこれら化合物の混合物を挙げることができる。
特に、共役ジエンとして、イソプレンを用いることが好ましい。
この場合、(A)230℃で荷重が21.18N(2.16kgf)におけるメルトフローレートが0である(すなわち、この条件では流動しない)水素添加スチレン/イソプレン系ブロック共重合体30〜40重量%、
(B)流動パラフィン40〜50重量%、
(C)ポリプロピレン系樹脂10〜30重量%、
(D)シリコーンオイル0.2重量%以上〔以上いずれの重量%も(A)+(B)+
(C)+(D)の合計量に対するものである。〕、
を含む樹脂組成物100重量部に対して、
(E)平均粒径0.1〜10μmの微粉末タルク0.1〜20重量部
を含有するライナー用樹脂組成物とすることが特に好ましい。
この水素添加スチレン/共役ジエン系ブロック共重合体はメルトフローレート〔230℃、21.18N(2.16kgf)荷重:JIS K7210−1995、表1の試験条件No.14〕が測定できず、流動性がない。この流動性のない水素添加スチレン/共役ジエン系ブロック共重合体を用いることにより、最終的な樹脂組成物にした時、室温では柔軟で、130℃では圧縮応力があまり低下せず、その結果として130℃で30分間の加熱殺菌条件で、熱変形または熱収縮に起因する漏洩(液漏れ)が有効に防止され、さらに保管時、取り扱い時の落下に起因する漏洩もまた有効に防止される。前記の流動性のない水素添加スチレン/共役ジエン系ブロック共重合体は、最終的な樹脂組成物にした時は弾性に富んでいるものの、流動性が無いため加熱溶融押出成形をすることができない。そこで、この水素添加スチレン/共役ジエン系ブロック共重合体に流動パラフィンとポリプロピレン系樹脂(これは通常結晶性のものである。1994年1月5日、株式会社産業調査会発行 実用プラスチック事典 28〜33頁参照)、シリコーンオイルを配合することにより、前記成形加工性に全く欠ける水素添加スチレン/イソプレン系ブロック共重合体を使用しているにもかかわらず、成形加工性に優れ、しかもワックスフロート現象をおこさず、室温で柔軟性がある金属PPキャップ用ライナーとして、好適な組成物を提供したのが先願2002−092780号(特開2003−286408号公報参照)の発明であるが、本発明では、この組成物100重量部に対し、(E)成分として、平均粒径0.1〜10μmの微粉末タルク0.1〜20重量部を配合した点に大きな特徴がある。
成分(B)が前記範囲より少ないと、良好な加熱溶融押出成形性が得られず、また25℃における圧縮応力が大きくなり保管時および取り扱い時の落下衝撃により漏洩しやすくなる。前記範囲より多いと130℃における圧縮応力が大きく低下し、130℃で30分間の加熱殺菌時に漏洩しやすくなる。
成分(C)が前記範囲より少ないと良好な加熱溶融押出成形性が得られず、前記範囲より多いと、25℃における圧縮応力が大きくなり保管時および取り扱い時の落下衝撃により漏洩しやすくなる。
成分(D)が前記範囲より少ないと、各成分を混合、均一分散する場合に極めて混合性が悪くなり、また良好な加熱溶融押出成形性が得られない傾向がある。
成分(E)が前記範囲より少ないと耐熱性向上の効果が少なく、前記範囲より多いと耐衝撃性が悪くなり、衝撃により内容物が漏洩し易くなる。また成分(E)の平均粒径が0.1μm未満の場合は、成分(E)が二次凝集しやすく、その結果粒径が粗大化するため耐熱性改良効果、補強効果が小さくなり、10μmを越えると耐熱性改良効果はあるものの補強効果を削減するので好ましくない。
特に、A−B−A型は、A−B型に比較して、分子量が大きくなり、破断伸度、破断強度が大きくなる傾向にあり、機械的特性に優れ、耐熱性が優れているので、A−B−A型は特に好ましい。
スチレン重合体ブロックに使用されるスチレンモノマーとしては、スチレン、t−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、1,1−ジフェニルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、N,N−ビニルピリジン等が挙げられ、特にスチレン、α−メチルスチレンが好ましい。
好ましい水素添加スチレン/共役ジエン系ブロック共重合体は下記の物性を持つものである。
スチレン含有量 10〜65重量%
好ましくは15〜40重量%
水素化率 95%以上
比 重 0.87〜0.98
好ましくは0.88〜0.94
溶液粘度(5重量%トルエン溶液)
20〜300mPa(ミリパスカル)・s
好ましくは20〜200mPa・s
なお、エラストマーの硬さを確保し、ライナーの耐熱密封性を高めるという点からスチレン含有量は、15重量%以上とすることがとくに好ましく、一方、エラストマーの弾性を確保し、ライナーの落下密封性を安定化するという点からスチレン含有量は40重量%以下とすることが特に好ましい。
さらに、前記溶液粘度が20mPa・sを下まわると230℃においてエラストマーに流動性が生じてしまう可能性が高く、また300mPa・s以上になるとエラストマーが硬くなり、樹脂組成物として流動性、成形加工性が悪くなる傾向が生じるので、特に200mPa・s以下が好ましい。
しかしながら、耐熱密封性を特に必要とする場合には、樹脂組成物の流動性は悪くなるものの、上記より溶液粘度の高いもの(300〜700mPa・s)、即ち、より高分子量のものを使用することにより更に耐熱密封性の良いライナー剤組成物が得られる。
流動パラフィンの粘度は、通常20〜400mPa・s(40℃)で、好ましくは、400〜200mPa・s(40℃)で、20mPa・s未満では、耐熱性が低く、低粘度のためキャップライナー材より流動パラフィンが内容物に溶出するワックスフロート現象が発生するおそれがあり、400mPa・sを越えるとキャップライナー材用組成物の流動性が不足し、加工性不良となることがある。
とくに粘度が40〜200mPa・sの範囲にあると、樹脂組成物の流動性がよく、ブリードせず、成形加工性も良好であり、大へん好ましい。
好ましいポリプロピレン系樹脂は、下記の物性をもつものである。
MFR〔230℃、21.18N(2.16kgf)/10分〕
(JIS K7210 表1、No.14の試験条件)
1〜60、好ましくは5〜40
比 重 0.89〜0.92、好ましくは0.90〜0.91
硬度(ロックウェル R型)
80〜120、好ましくは85〜115
熱変形温度〔0.45MPa(メガパスカル)、ASTM D648〕
100〜150℃、好ましくは105〜145℃
なお、MFRについては、特に5〜40の範囲にあると、樹脂組成物の成形性がよく、またキャップとしての耐衝撃性、落下密封性の点でもすぐれており、とくに好ましい。また、熱変形温度もとくに105℃〜145℃の範囲のものが、キャップの耐熱密封性と耐衝撃性の点からもっとも好ましい。
シリコーンオイルの配合量は少なくとも0.2重量%を必要とするが、通常0.2〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%である。0.5重量%以上であれば、エラストマー〔成分(A)〕が多い場合でも、その分散性がよく、また5重量%以下の方が流動パラフィンの多い場合でもブリードが発生せず、内容物のフレーバーが悪くなるおそれはない。
(メルトインデックス)
樹脂組成物を、メルトインデクサー(安田精機製作所製)にかけ、230℃、21.18N(2.16kgf)荷重の条件で10分間に押出される試料の重量を測定する。
(押出成形性試験)
樹脂組成物を押出機で溶融押出し、一定量(約0.4g)をホットカットしてアルミ28φPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押し供試キャップを連続して1分間当り1000回以上作製する。キャップ内のライナー材のキズ、型崩れの有無、塗布量のばらつきを調べる(100個)。
○:すべて良品
×:良品率99%以下
(圧縮応力試験)
150×150×2mmのプレス金型を用い、プレス温度230℃、プレス圧19.61MPa(200kg/cm2)でプレスを行い、樹脂組成物の平板サンプルを作製した。この平板サンプルを16mmφ×2mmに切り取り、2枚重ねて圧縮応力試験の試験片とし25℃、125℃及び130℃で圧縮試験を行い50%圧縮時の応力を測定する。
(耐熱気密性)
樹脂組成物を押出機で溶融押出し、一定量(約0.4g)をホットカットして外径約28mmのアルミPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押し供試キャップを各樹脂組成物毎に10個作製する。
口部の外径が約28mmのアルミニウムボトル缶(450ml入り)に液体窒素を滴下しながら〔常温での内圧が約0.098MPa(1kg/cm2)になるように調整〕90℃の熱水を詰めて供試キャップにてキャッピング(キャッピング荷重105kgf、柴崎製作所#501キャッパー使用)し、125℃及び/又は130℃で30分間レトルト殺菌を行い、冷却後の漏れの有無を調べる(10個)。
○:漏れ無し
×:漏れ1缶以上
(落下密封性)
上記の方法で試験缶を作製し、冷却後角度10°の鉄面に10cm、20cm、30cmの高さから倒立落下させた後、漏れの有無を調べる(10個)。
○:落下高さ30cmで漏れなし
△:落下高さ30cmで漏れ、20cmで漏れなし
×:落下高さ20cm以下で漏れ発生
(落下後耐圧気密性)
上記の方法で試験缶を作製し、冷却後角度0°の鉄面に10cmの高さから倒立落下させる。落下後、内圧をかけ漏洩の有無を調査する。(10個)
○:加圧4kgf/cm2で漏洩無し
×:加圧4kgf/cm2で漏洩
(開栓性)
上記の方法で試験缶を10個作製し、冷却後開栓し、開栓トルクを測定する。
○:0.7〜1.2Nm未満
△:1.2〜1.7Nm未満
×:1.7Nm以上
水素添加スチレン/イソプレン系ブロック共重合体〔スチレン含有量30重量%、230℃、21.18N(2.16kgf)で流動せず、以下、これをスチレン系エラストマーAと略記〕35重量%、ポリプロピレン系樹脂〔230℃、21.18N(2.16kgf)のメルトフローレートMFRが24、ロックウェル硬度 R90°、以下、これをポリプロピレンAと略記〕20重量%、流動パラフィン(粘度、68mPa・s、40℃、以下、これを流動パラフィンAと略記)44重量%、シリコーンオイル(20℃における動粘度350cst、以下、これをシリコーンオイルAと略記)1重量%よりなる組成物100重量部に対して、平均粒径1.0μmの微粉末タルク0.5重量部、エルカ酸アミド0.5重量部、酸化チタン0.6重量部、高分子量フェノール系酸化防止剤0.1重量部を添加し、ヘンシェルミキサーで2分間混合後、2軸押出機で230℃において溶融混練、造粒し、樹脂組成物を得た。この樹脂組成物を用い、メルトフローレート測定、押出し成形性試験、圧縮応力試験、耐熱気密性試験、落下密封性試験、落下後耐圧気密性試験、開栓性試験を行い、その試験結果を表1に示す。
平均粒径1.0μmの微粉末タルクの使用量を3.0重量部に変更した以外は、実施例1を繰り返した。その試験結果を表1に示す。
平均粒径1.0μmの微粉末タルクの使用量を10.0重量部に変更した以外は、実施例1を繰り返した。その試験結果を表1に示す。
平均粒径1.0μmの微粉末タルクを使用しないで、実施例1を繰り返した。その試験結果を表1に示す。
平均粒径0.05μmの微粉末タルクを3.0重量部使用した以外は、実施例1を繰り返した。その試験結果を表1に示す。
平均粒径12μmの微粉末タルクを3.0重量部使用した以外は、実施例1を繰り返した。その試験結果を表1に示す。
微粉末タルクの代りに安息香酸アルミニウムを3.0重量部使用した以外は、実施例1を繰り返した。その試験結果を表1に示す。
微粉末タルクの代りにクレーを3.0重量部使用した以外は、実施例1を繰り返した。その試験結果を表1に示す。
スチレン系エラストマーA44重量%、流動パラフィンA40重量%、ポリプロピレンA15重量%、シリコーンオイルA1重量%よりなる組成物100重量部に対して、平均粒径1.5μmの微粉末タルク1重量部、滑剤(エルカ酸アミド)1重量部、酸化チタン(顔料)0.6重量部、高分子量フェノール系酸化防止剤0.1重量部を添加し、ヘンシェルミキサーで2分間混合後、2軸押出機で230℃において溶融混練、造粒し、樹脂組成物を得た。この組成物を押出機で溶融押出しし、一定量(約0.4g)をホットカットしてアルミ28φPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押し、140℃で30分間加熱処理し、試験キャップを作製する。この組成物及びキャップを用い、押出し成形性試験、圧縮応力試験、耐熱気密性試験、落下密封性試験、落下後耐圧気密性試験、開栓性試験を行い、その試験結果を表2に示す。
スチレン系エラストマーA44重量%の代わりに、水素添加スチレン/ブタジエン系ブロック共重合体[スチレン含有量33重量%、230℃、21.18N(2.16kgf)で流動せず、以下これをスチレン系エラストマーBと略記]44重量%用いた以外は実施例4と同様の樹脂組成物を作製し、この組成物を押出機で溶融押出しし、一定量(約0.4g)をホットカットしてアルミ28φPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押し、140℃で30分間加熱処理し、試験キャップを作製する。この組成物及びキャップを用い、押出し成形性試験、圧縮応力試験、耐熱気密性試験、落下密封性試験、落下後耐圧気密性試験、開栓性試験を行い、その試験結果を表2に示す。
実施例4と同様の樹脂組成物を作製し、この組成物を押出機で溶融押出しし、一定量(約0.4g)をホットカットしてアルミ28φPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押し、160℃で5分間加熱処理し、試験キャップを作製する。この組成物及びキャップを用い、押出し成形性試験、圧縮応力試験、耐熱気密性試験、落下密封性試験、落下後耐圧気密性試験、開栓性試験を行い、その試験結果を表2に示す。
スチレン系エラストマーAが47重量%、流動パラフィンA42重量%、ポリプロピレンA10重量%用いた以外は実施例1と同様の樹脂組成物を作製し、この組成物を押出機で溶融押出しし、一定量(約0.4g)をホットカットしてアルミ28φPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押し、140℃で30分間加熱処理し、試験キャップを作製する。この組成物及びキャップを用い、押出し成形性試験、圧縮応力試験、耐熱気密性試験、落下密封性試験、落下後耐圧気密性試験、開栓性試験を行い、その試験結果を表2に示す。
スチレン系エラストマーA41重量%、流動パラフィンA40重量%、ポリプロピレンA18重量%用いた以外は実施例1と同様の樹脂組成物を作製し、この組成物を押出機で溶融押出しし、一定量(約0.4g)をホットカットしてアルミ28φPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押し、140℃で30分間加熱処理し、試験キャップを作製する。この組成物及びキャップを用い、押出し成形性試験、圧縮応力試験、耐熱気密性試験、落下密封性試験、落下後耐圧気密性試験、開栓性試験を行い、その試験結果を表2に示す。
微粉末タルクが添加されない以外は実施例4と同様の樹脂組成物を作製し、この組成物を押出機で溶融押出しし、一定量(約0.4g)をホットカットしてアルミ28φPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押し、加熱処理は行わず、試験キャップを作製する。この組成物及びキャップを用い、押出し成形性試験、圧縮応力試験、耐熱気密性試験、落下密封性試験、落下後耐圧気密性試験、開栓性試験を行い、その試験結果を表3に示す。
微粉末タルクが添加されない以外は実施例5と同様の樹脂組成物を作製し、この組成物を押出機で溶融押出しし、一定量(約0.4g)をホットカットしてアルミ28φPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押し、加熱処理は行わず、試験キャップを作製する。この組成物及びキャップを用い、押出し成形性試験、圧縮応力試験、耐熱気密性試験、落下密封性試験、落下後耐圧気密性試験、開栓性試験を行い、その試験結果を表3に示す。
微粉末タルクが添加されない以外は実施例4と同様の樹脂組成物を作製し、この組成物を押出機で溶融押出しし、一定量(約0.4g)をホットカットしてアルミ28φPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押し、140℃で30分間加熱処理し、試験キャップを作製する。この組成物及びキャップを用い、押出し成形性試験、圧縮応力試験、耐熱気密性試験、落下密封性試験、落下後耐圧気密性試験、開栓性試験を行い、その試験結果を表3に示す。
スチレン系エラストマーB34重量%、流動パラフィンA50重量%、微粉末タルクが添加されない以外は実施例4と同様の樹脂組成物を作製し、この組成物を押出機で溶融押出しし、一定量(約0.4g)をホットカットしてアルミ28φPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押し、加熱処理は行わず、試験キャップを作製する。この組成物及びキャップを用い、押出し成形性試験、圧縮応力試験、耐熱気密性試験、落下密封性試験、落下後耐圧気密性試験、開栓性試験を行い、その試験結果を表3に示す。
スチレン系エラストマーA48重量%、流動パラフィンA31重量%、ポリプロピレンA20重量%、微粉末タルクが添加されない以外は実施例4と同様の樹脂組成物を作製し、この組成物を押出機で溶融押出しし、一定量(約0.4g)をホットカットしてアルミ28φPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押し、加熱処理は行わず、試験キャップを作製する。この組成物及びキャップを用い、押出し成形性試験、圧縮応力試験、耐熱気密性試験、落下密封性試験、落下後耐圧気密性試験、開栓性試験を行い、その試験結果を表3に示す。
微粉末タルク1重量部の代わりに硫酸バリウム(充填剤Aと略記)1重量部添加する以外は実施例4と同様の樹脂組成物を作製し、この組成物を押出機で溶融押出しし、一定量(約0.4g)をホットカットしてアルミ28φPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押し、140℃で30分間加熱処理し、試験キャップを作製する。この組成物及びキャップを用い、押出し成形性試験、圧縮応力試験、耐熱気密性試験、落下密封性試験、落下後耐圧気密性試験、開栓性試験を行い、その試験結果を表3に示す。
微粉末タルク1重量部の代わりに微粉末ケイ酸(充填剤Bと略記)1重量部添加する以外は実施例4と同様の樹脂組成物を作製し、この組成物を押出機で溶融押出しし、一定量(約0.4g)をホットカットしてアルミ28φPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押し、140℃で30分間加熱処理し、試験キャップを作製する。この組成物及びキャップを用い、押出し成形性試験、圧縮応力試験、耐熱気密性試験、落下密封性試験、落下後耐圧気密性試験、開栓性試験を行い、その試験結果を表3に示す。
水素添加スチレン/イソプレン系ブロック共重合体[スチレン含有量30重量%、230℃、21.18N(2.16kfg)で流動せず、溶液粘度300mPa・s(5重量%トルエン溶液)、以下、これをスチレン系エラストマーCと略記]44重量%、流動パラフィンA5重量%、ポリプロピレンA15重量%、シリコーンオイルA1重量%よりなる組成物100重量部に対して、平均粒径1.5μmの微粉末タルク1重量部、滑剤(エルカ酸アミド)1重量部、酸化チタン(顔料)0.6重量部、高分子フェノール系酸化防止剤0.1重量部を添加し、ヘンシェルミキサーで2分間混合後、2軸押出機で230℃において溶融混練、造粒し、樹脂組成物を得た。この組成物を押出機で溶融押出しし、一定量(約0.4g)をホットカットしてアルミ28φPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押し、試験キャップを作製した。この組成物及びキャップを用い、圧縮応力試験、耐熱気密性試験、落下密封性試験、落下後耐圧気密性試験、開封性試験を行い、その試験結果を表4に示す。
スチレン系エラストマーC44重量%の代わりに、水素添加スチレン/イソプレン系ブロック共重合体[スチレン含有量30重量%、230℃、21.18N(2.16kfg)で流動せず、溶液粘度670mPa・s(5重量%トルエン溶液)、以下、これをスチレン系エラストマーDと略記]44重量%を用いた以外は実施例9と同様の樹脂組成物を作製し、この組成物を押出機で溶融押出しし、一定量(約0.4g)をホットカットしてアルミ28φPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押し、試験キャップを作製した。この組成物及びキャップを用い、圧縮応力試験、耐熱気密性試験、落下密封性試験、落下後耐圧気密性試験、開封性試験を行い、その試験結果を表4に示す。
スチレン系エラストマーC44重量%の代わりに、スチレン系エラストマーC22重量%およびスチレン系エラストマーA22重量%を用いた以外は実施例9と同様の樹脂組成物を作製し、この組成物を押出機で溶融押出しし、一定量(約0.4g)をホットカットしてアルミ28φPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押し、試験キャップを作製した。この組成物及びキャップを用い、圧縮応力試験、耐熱気密性試験、落下密封性試験、落下後耐圧気密性試験、開封性試験を行い、その試験結果を表4に示す。
スチレン系エラストマーC44重量%の代わりに、スチレン系エラストマーD22重量%およびスチレン系エラストマーA22重量%を用いた以外は実施例9と同様の樹脂組成物を作製し、この組成物を押出機で溶融押出しし、一定量(約0.4g)をホットカットしてアルミ28φPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押し、試験キャップを作製した。この組成物及びキャップを用い、圧縮応力試験、耐熱気密性試験、落下密封性試験、落下後耐圧気密性試験、開封性試験を行い、その試験結果を表4に示す。
スチレン系エラストマーC44重量%の代わりに、水素添加スチレン/イソプレン系ブロック共重合体[スチレン含有量30重量%、MFRが230℃、21.18N(2.16kfg)で<0.1、溶液粘度6mPa・s(5重量%トルエン溶液)、以下、これをスチレン系エラストマーEと略記]44重量%を用いた以外は実施例9と同様の樹脂組成物を作製し、この組成物を押出機で溶融押出しし、一定量(約0.4g)をホットカットしてアルミ28φPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押し、試験キャップを作製した。この組成物及びキャップを用い、圧縮応力試験、耐熱気密性試験、落下密封性試験、落下後耐圧気密性試験、開封性試験を行い、その試験結果を表4に示す。
スチレン系エラストマーC44重量%の代わりに、水素添加スチレン/ブタジエン系ブロック共重合体[スチレン含有量31重量%、MFRが230℃、21.18N(2.16kfg)で<0.1、溶液粘度5mPa・s(5重量%トルエン溶液)、以下、これをスチレン系エラストマーFと略記]44重量%を用いた以外は実施例9と同様の樹脂組成物を作製し、この組成物を押出機で溶融押出しし、一定量(約0.4g)をホットカットしてアルミ28φPPキャップのシェル内に挿入し、冷却下の押型で型押し、試験キャップを作製した。この組成物及びキャップを用い、圧縮応力試験、耐熱気密性試験、落下密封性試験、落下後耐圧気密性試験、開封性試験を行い、その試験結果を表4に示す。
Claims (5)
- (A)230℃で荷重が21.18N(2.16kgf)におけるメルトフローレートが
0である(すなわち、この条件では流動しない)水素添加スチレン/共役ジエン系ブロック共重合体30〜50重量%、
(B)流動パラフィン35〜50重量%、
(C)ポリプロピレン系樹脂5〜30重量%、
(D)シリコーンオイル0.2重量%以上〔以上いずれの重量%も(A)+(B)+(C)+(D)の合計量に対するものである。〕、
を含む樹脂組成物100重量部に対して、
(E)平均粒径0.1〜10μmの微粉末タルク0.1〜20重量部
を含有するライナー用樹脂組成物であって、該ライナー用樹脂組成物の「測定温度25℃における50%圧縮応力」が20kgf/cm 2 〜50kgf/cm 2 であり、かつ
(130℃における50%圧縮応力)/(25℃における50%圧縮応力)≧0.3
であることを特徴とする耐熱性金属PPキャップ用ライナー。 - 230℃で荷重が21.18N(2.16kgf)における前記樹脂組成物のメルトフローレートが1g/10分以上である請求項1記載の耐熱性金属PPキャップ用ライナー。
- 請求項1または2のいずれかに記載の耐熱性金属PPキャップ用ライナー付キャップ。
- 請求項1または2のいずれかに記載のライナー用樹脂組成物を軟化状態ないし溶融状態でライナー形状に成形することを特徴とする耐熱性金属PPキャップ用ライナーの製法。
- 請求項1または2のいずれかに記載のライナー用樹脂組成物を軟化状態ないし溶融状態で金属製キャップ内面側に所定量供給し、冷却型面に押圧してライナー形状に成形することを特徴とする耐熱性金属PPキャップ用ライナー付キャップの製法。
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