JP5344949B2 - 金属ppキャップの射出成形に用いるライナー材用樹脂組成物。 - Google Patents

金属ppキャップの射出成形に用いるライナー材用樹脂組成物。 Download PDF

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Description

本発明は、金属PPキャップの射出成形に用いるライナー材用樹脂組成物、とくに耐熱性金属PP(ピルファープルーフ)キャップの射出成形に用いるライナー材用樹脂組成物に関するものであり、より詳しくは、内容物を熱間充填密封後、130℃で30分間のレトルト殺菌に耐え得ると共に、保管、取り扱い時の落下に起因する漏洩も解消され、開栓性も良好なうえ、内容物を劣化させる酸素の侵入や内容物の香味成分の抜けを防止するガスバリア性が良好な耐熱性金属PPキャップ用ライナー樹脂組成物に関するものである。
アルミニウム合金板製キャップ(以下アルミキャップと略記することがある)の内面側にオレフィン樹脂系のライナーを設けたPPキャップは、衛生的特性と密封性能とに優れた容器蓋として広く使用されているが、充填後の加熱殺菌のような熱処理を行う場合には、熱変形又は熱収縮に起因する漏洩が問題となっている。
この問題を解決しようとするものとして特許文献1には(i)水素添加スチレン/ブタジエンブロック共重合体、(ii)流動パラフィン、(iii)プロピレン系樹脂よりなるブレンド物を、容器蓋のライナーとして使用することが提案されている。
この(i)水素添加スチレン/ブタジエンブロック共重合体、(ii)流動パラフィン、(iii)プロピレン系樹脂よりなるブレンド物は、内容物を95℃で熱間充填後、90℃の熱湯で、3分間シャワー処理するような場合には加熱殺菌に耐え得るものの、125℃で30分間のレトルト殺菌を必要とするような場合には未だかなりの頻度で漏洩を生じることがわかった。この理由は未だ十分に明らかでないが、使用された水素添加スチレン/ブタジエンブロック共重合体が、比較的耐熱性に優れているとしても、上述した125℃という高温領域では圧縮永久歪や永久伸びが大きいため、容器口部と容器蓋との間に無視し得ない熱変形や熱収縮によるズレを生じ、密封部に微少な間隙を生じるためと思われる。
また、特許文献2では、前記特許文献1記載のブレンド物は、流動パラフィンの配合量が20〜80重量%と大きな幅があり、流動パラフィンの配合量が多い時には樹脂組成物の成形加工性はよいもののワックスフロート(ライナー材から流動パラフィンと見られる油状物質が分離し、内容液の表面に液滴状に浮いたり、油膜を形成すること)を生じる場合があり、流動パラフィンの配合量が少ないと成形加工性に問題が生ずるので、その対応策を提案している。
特許文献2記載の発明では、前記特許文献1の水素添加スチレン/ブタジエンブロック共重合体のかわりに水素添加スチレン/イソプレン共重合体を用いるとともに、前記特許文献1のプロピレン系樹脂の代りに、メルトフローレート〔230℃、21.18N(2.16kgf)荷重〕が0.1〜100g/10分の結晶性ポリプロピレン樹脂またはメルトフローレート〔190℃、2.16kgf(21.18N)荷重〕が0.1〜50g/10分、密度0.940g/cm以上のポリエチレン樹脂を併用することにより解決を計っている。
たしかに、この方法により前記特許文献1のワックスフロートの問題は解消し、しかも90℃の熱水シャワーで3分間の殺菌処理には充分耐えられるが、この樹脂組成物を用いたライナーは、125℃で30分間の殺菌条件を要求されている用途には使用することができない。また特許文献2記載の発明とほぼ同一の発明として特許文献3記載の発明があるが、この発明においても、125℃で30分間の殺菌条件に耐えられるようなライナーは得られていない。
これらの問題点を解決するため、本出願人は特許文献4において、前記特許文献2の発明における水素添加スチレン/共役ジエン系ブロック共重合体のうち、230℃の加熱時において流動しないという特異な性質をもつものを選択使用することおよび前記流動性を示さない水素添加スチレン/共役ジエン系ブロック共重合体を含む樹脂組成物に良好な押出成形性を与えるために、流動パラフィンとポリプロピレン系樹脂の他にさらにシリコーンオイルと特定範囲の平均粒径をもつ微粉末タルクを組み合せることにより、前記課題を一挙に解決できることを見出しているが、この樹脂組成物は押出成形によるライナーの製造を意図したものであり、射出成形によるライナーの製造を意図したものではなかった。
そこで射出成形によるライナーの製造を可能にするため、本出願人は特許文献5において、前期特許文献4の発明における樹脂組成物の組成を最適化し、125℃における50%圧縮時の圧縮応力緩和指数〔30分経過後の応力値をB、初期の応力値をAとしたとき、(B÷A)×100をもって示す値である〕が70以上に成るように調整する事を見出した。しかしこの樹脂組成物では、内容物を劣化させる酸素の侵入や、内容物の香味成分の抜け、外部からの移り香を防止するガスバリア性は充分ではなかった。
ライナー材のガスバリア性を向上させる試みとしては、ガスバリア性の高いクッション材料として、ブチル系ゴムを成分とするライナー材が種々検討されており、特許文献6や特許文献7では、末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体を、ポリオレフィン存在下で、ヒドロシリル基含有化合物により溶融混練中に架橋してなる組成物を用いて、安全性や衛生性の面で改良したエラストマーを提案している。しかしここで提案されている樹脂や樹脂組成では、射出成形性が良く、ワックスフロート現象を発生せず、かつ内容物が125℃で30分間のレトルト殺菌に耐えるという優れた耐熱性と耐衝撃性をもち、熱変形ないし熱収縮に起因する漏洩も有効に解消され、さらに十分な柔軟性およびゴム弾性を有し保管時や取り扱い時の落下に起因する漏洩も解消され、かつ開栓時の開栓性も良好であるものは得られない。
特開平2−57569号公報 特開平11−106565号公報 特開平11−130910号公報 特開2005−133068号公報 特開2007−63392号公報 特開2007−91770号広報 WO 2006/098142
本発明の目的は、特に射出成形性が良く、ワックスフロート現象を発生せず、かつ内容物が125℃で30分間のレトルト殺菌に耐えるという優れた耐熱性と耐衝撃性をもち、熱変形ないし熱収縮に起因する漏洩も有効に解消され、さらに十分な柔軟性およびゴム弾性を有し保管時や取り扱い時の落下に起因する漏洩も解消され、かつ開栓時の開栓性も良好であるうえ内容物を劣化させる酸素の侵入や内容物の香味成分の抜けを防止するガスバリア性が良好な、金属PPキャップの射出成形に用いるライナー材用樹脂組成物およびそれを用いて射出成形することにより得られたライナー付金属PPキャップを提供することにある。
本発明の第1は、下記(イ)(ロ)(ハ)(ニ)の合計量を100重量%として、
(イ)230℃で荷重が21.18N(2.16kgf)におけるメルトフローレート(MFR)が0(すなわちこの条件では流動しない)である水素添加スチレン/イソプレン系エラストマーを15〜22重量%
(ロ)結晶性ポリプロピレンの存在下で末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体をヒドロシリル基含有化合物により動的に架橋した組成物からなるポリイソブチレン系エラストマーを24〜43重量%
(ハ)ポリプロピレン系樹脂を12〜19重量%
(ニ)流動パラフィンを27〜38重量%
(ホ)(i)シリコーンオイルおよび(ii)アミドワックスよりなる滑剤を前記(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の合計量100重量部に対して3〜15重量部
を含む金属PPキャップの射出成形に用いるライナー材用樹脂組成物に関する。
本発明の第2は、酸素透過度が1000〜3500[ml・mm/m・24hr・atm]である事を特徴とする請求項1の金属PPキャップの射出成形に用いるライナー材用樹脂組成物に関する。
本発明の第3は、230℃で荷重が21.18N(2.16kgf)におけるメルトフローレート(MFR)の値が3〜45(g/10分)である事を特徴とする請求項1の金属PPキャップの射出成形に用いるライナー材用樹脂組成物に関する。
本発明の第4は、70℃、22時間の圧縮永久歪みが30〜50%である事を特徴とする請求項1の金属PPキャップの射出成形に用いるライナー材用樹脂組成物に関する。
本発明の第5は、125℃×30分、70%の圧縮応力緩和が60%以上である事を特徴とする請求項1の金属PPキャップの射出成形に用いるライナー材用樹脂組成物に関する。
本発明で用いる(イ)の水素添加スチレン/イソプレン系エラストマーは、スチレン/イソプレン系共重合体、好ましくはスチレン/イソプレン系ブロック共重合体の水素添加物であり、不活性溶媒中で、水素添加触媒の存在下に水素添加するなど公知の方法により得ることができる。水素化率は95%以上であることが好ましい。
この水素添加スチレン/イソプレン系エラストマーはメルトフローレート〔230℃、21.18N(2.16kgf)荷重:JIS K7210−1995、表1の試験条件No.14〕が測定できず、流動性がない。すなわち水素添加スチレン/イソプレン系エラストマーのメルトフローレートは0である。この流動性のない水素添加スチレン/イソプレン系ブロック共重合体を用いることにより、最終的な樹脂組成物にした時、室温では柔軟で、130℃では圧縮応力があまり低下せず、その結果として130℃で30分間の加熱殺菌条件で、熱変形または熱収縮に起因する漏洩(液漏れ)が有効に防止され、さらに保管時、取り扱い時の落下に起因する漏洩もまた有効に防止される。前記の流動性のない水素添加スチレン/イソプレン系エラストマーは、最終的な樹脂組成物にした時は弾性に富んでいるものの、ガスバリア性が不十分で内容物の保存性に改善の必要性があり、また流動性が無いため加熱溶融押出成形や射出成形をすることができない。
そのため、本発明においては、前記(イ)の水素添加スチレン/イソプレン系エラストマーに加えて、(ロ)〜(ホ)の成分の配合が不可欠である。
水素添加スチレン/イソプレン系エラストマーの使用量は、15〜22重量%とする必要がある。15重量%を下廻ると樹脂組成物の耐熱性が悪くなり、レトルト殺菌に耐えられない。一方、22重量%を上廻ると樹脂組成物のMFRが小さくなり、射出成形において、ショートショットが発生する。また充分なガスバリア性が得られない。
また、水素添加スチレン/イソプレン系エラストマーの5重量%トルエン溶液としたときの粘度は、30℃において300〜1000mPa・sであることが好ましい。300mPa・sを下廻るようになると、125℃で30分間のレトルト殺菌を行った場合、ライナー材用樹脂組成物中における水素添加スチレン/イソプレン系エラストマーの使用量を40重量%以上にしないと耐えられなくなる恐れが生ずるうえ、射出成形性も悪化する。一方、1000mPa・sを上廻るようになると、レトルト殺菌中に密封部分でクラックが発生し、密封性が低下する恐れが生ずる。
(ロ)の結晶性ポリプロピレンの存在下で末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体をヒドロシリル基含有化合物により動的に架橋した組成物からなるポリイソブチレン系エラストマーは、柔軟性と成形流動性を付与する目的で、軟化剤も必要に応じて含有している。軟化剤としては、特に限定されないが、一般的に、室温で液体又は液状の材料が好適に用いられる。このような軟化剤としては鉱物油系、植物油系、合成系等の各種ゴム用又は樹脂用軟化剤が挙げられる。鉱物油系としては、ナフテン系、パラフィン系等のプロセスオイル等が、植物油系としては、ひまし油、綿実油、あまみ油、なたね油、大豆油、パーム油、やし油、落花生油、木ろう、パインオイル、オリーブ油等が、合成系としてはポリブテン、低分子量ポリブタジエン等が例示できる。これらの中でも他成分との相溶性およびガスバリア性の点から、ポリブテンが好ましく用いられる。これら軟化剤は、所望の硬度および溶融粘度を得るために2種以上を適宜組み合わせて使用することが可能である。
(ロ)の結晶性ポリプロピレンの存在下で末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体をヒドロシリル基含有化合物により動的に架橋した組成物からなるポリイソブチレン系エラストマーの使用量は、12〜50重量%とする必要がある。12重量%未満では充分なガスバリア性が得られない。50重量%を越えて入れてもガスバリア性向上の伸びが小さくなる、つまり添加量のわりに効果が小さいうえレトルト殺菌中に密封部分でクラックが発生し、密封性が低下する恐れが生じる。
(ハ)のポリプロピレン系樹脂は、プロピレンのホモポリマーやプロピレンを主体とする共重合体などを挙げることができる(1994年1月5日 株式会社産業調査会発行、実用プラスチック事典 28〜33頁参照)。
通常、前記ポリプロピレン系樹脂としては、プロピレンのホモ重合体、プロピレン(主成分)とエチレンおよび/または炭素数4〜12のα−オレフィンとの共重合体を用いることができる。
好ましいポリプロピレン系樹脂は、下記の物性をもつものを用いることができる。
MFR〔230℃、21.18N(2.16kgf)/10分〕
(JIS K7210 表1、No.14の試験条件)
:1〜60、好ましくは5〜40
比 重 :0.89〜0.92、好ましくは0.90〜0.91
硬度(ロックウェル R型)
:80〜120、好ましくは85〜115
熱変形温度〔0.45MPa(メガパスカル)、ASTM D648〕
:100〜150℃、好ましくは105〜145℃
なお、MFRについては、特に5〜40の範囲にあると、樹脂組成物の成形性がよく、またキャップとしての耐衝撃性、落下密封性の点でもすぐれており、とくに好ましい。また、熱変形温度もとくに105℃〜145℃の範囲のものが、キャップの耐熱密封性と耐衝撃性の点からもっとも好ましい。
前記ポリプロピレン系樹脂の使用量は、10〜20重量%とすることが必要である。10重量%を下廻ると、耐熱性が悪くなりレトルト殺菌に耐えられなくなる。また樹脂組成物のMFRが小さくなりすぎ、樹脂組成物の流れ特性が悪化し、射出形成性が悪くなり密封不良の原因を招く。20重量%を上廻るとゴム弾性が悪くなり、熱変形、熱収縮に起因する漏洩、落下に起因する漏洩をまねく。
(ニ)の流動パラフィンは、比較的軽質の潤滑油留分、たとえばスピンドル油留分を酸(例えば硫酸)洗浄によって精製した炭化水素油である。
この流動パラフィンは、樹脂組成物中20〜40重量%を占めることが必要である。20重量%を下廻ると、樹脂組成物のMFRが小さくなりすぎ、射出成形特性が悪化し、ショートショットが発生する。一方40重量%を上廻るとワックスフロートが発生したり、樹脂組成物の耐熱性が悪くなり、レトルト殺菌に耐えられなくなる恐れがある。
(ホ)の滑剤の1成分であるシリコーンオイルとしては、動粘度100〜10000cst(20℃)、とくに100〜1000cst(20℃)のものが好ましく、また具体的シリコーンオイルとしては前記動粘度をもつジメチルシリコーンオイルやメチルフェニルシリコーンオイルなどが好適である。動粘度が100cst(20℃)未満のものは食品衛生上問題があり、10000cst(20℃)を超えると、組成物への混合、分散性が不充分となる。これを用いることにより、開栓トルクが低下するという効果を招く。
(ホ)の滑剤の1成分であるアミドワックスは脂肪酸のモノアミドおよび/またはビスアミドである。脂肪酸モノアミドとしてはオレイン酸アミド、エルカ酸アミド、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド、ラウリン酸アミド等が挙げられ、脂肪酸ビスアミドとしてはメチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミド、エチレンビスラウリン酸アミド等が挙げられる。本発明ではこれを単独または複数種類を組み合せて使用する。これを用いることにより、開栓トルクが低下するという効果を招く。
前記滑剤の(i)と(ii)の使用割合は、1:1〜3:1が好ましい。
滑剤の使用量は、前記(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の合計量100重量部に対して3〜15重量部とすることが必要である。3重量部を下廻ると、樹脂組成物と缶胴との摩擦力が大きく、開栓性が悪くなりすぎ適性を欠く。
一方、15重量部を上廻ると滑剤が樹脂組成物の表面にブリードしてフレーバー特性が悪化するので好ましくない。
ライナー材用樹脂組成物の酸素透過度は、1000〜3500[ml・mm/m・24hr・atm]である必要がある。酸素透過度が1000を下廻るように配合した樹脂組成物では、充分な強度、密封性、流動性が得られずキャップライナー材としての性能が得られない。一方3500を上廻る場合にはガスバリア性が不十分であり、キャップ用ライナー材として使用した場合、容器の内容物保存性が不十分である。
ライナー材用樹脂組成物のメルトフローレート(MFR)(230℃で荷重が2.16kgfのときのもの)は3〜45(g/10分)である必要がある。MFRが3(g/10分)を下廻る場合には、ショートショットが発生するといったように射出成形性が悪くなり、一方、45(g/10分)を上廻る場合には、樹脂組成物の流動性は良いものの射出成形時にバリが発生しやすくなるので好ましくない。
ライナー材用樹脂組成物は、70℃、22時間の圧縮永久歪みが30〜50%である必要がある。圧縮永久歪みが30%を下廻る場合には、十分な柔軟性が得られず、この樹脂組成物を装着した金属PPキャップで密封したボトルの保管時や取り扱い時の落下に起因する漏洩が発生する。一方、50%を上廻る場合には、充分なゴム弾性が得られず、この樹脂組成物を装着した金属PPキャップで密封したボトルの保管時や取り扱い時の落下に起因する漏洩が発生する。
ライナー材用樹脂組成物は、125℃における70%圧縮時の応力緩和における圧縮応力緩和指数が60%以上であることが必要である。60%を下廻ると、この樹脂組成物を装着した金属PPキャップで密封したボトルをレトルト殺菌したとき、密封性を保持するための圧縮力が不足し、密封不良をおこすので好ましくない。
本発明のライナー材用樹脂組成物には必要に応じて酸化防止剤などの各種安定剤、顔料、充填剤など従来からライナー材用樹脂組成物に配合していた添加剤を使用することができる。
本発明の金属PPキャップの射出成形に用いるライナー材用樹脂組成物を用いると、(1)レトルト殺菌に充分耐えられること、(2)適度な開栓性を有すること、(3)良好なフレーバー特性をもつこと(フレーバー特性とは、内容物の味覚成分に影響することである。すなわち、内容物が入っていれば、例えば滑剤などの臭気が内容物の香りに影響することである。つまり、ブリードしていれば影響は大きく、ブリードしていなければ影響はより小さいことになる。ブリードしているか否かの外観上の判断については、ケースバイケースであるが、ライナー材表面に析出して外観上認識できる場合や、内容物の表面に油状またはワックス状に浮遊して認識できる場合がある。)、(4)射出成形性に優れていること、(5)高い密封性を有すること、(6)ガスバリア性が良好である事、という金属PPキャップの射出成形に用いるライナー材用樹脂組成物に必要なすべての要件を満たすことができる。
以下に、実施例と比較例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
実施例1〜、および比較例1〜6
スチレン/イソプレン系エラストマー:
230℃、2.16kgfのMFRが0(g/10分)で、かつ、5wt%トルエン溶液の粘度が30℃において700mPa・sのもの
結晶性ポリプロピレンの存在下で末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体をヒドロシリル基含有化合物により動的に架橋した組成物からなるポリイソブチレン系エラストマー:
230℃、10kgfのMFRが0.1(g/10分)、比重0.91g/cm、硬度42°(JIS−A)のものを使用
ポリプロピレン系樹脂:230℃、2.16kgfのMFRが20のものを使用
流動パラフィン:粘度が25℃で68mPa・sのものを使用
滑剤:シリコーンオイルA:350cst/20℃のもの
アミドワックス:エルカ酸アミド
下記表に示す原料を配合した混合物をヘンシェルミキサーで撹拌混合し、200℃に調整した2軸押出機を通して溶融し、ペレット化したライナー材用樹脂組成物を得た。これを内径42mmのアルミキャップの天板部内周面に射出成形し、ライナー付金属PPキャップを得た。
(1)ライナー材用樹脂組成物の酸素透過性
ライナー材用樹脂組成物を230℃で厚さ1mmに圧縮成形したものを、酸素透過試験法(JIS K7126−2)に準拠して、酸素の透過係数を測定した(酸素透過試験機:OX−TRAN 2/20(モコン社)、条件:23℃、0%RH、試験ガス:酸素100%)。
(2)メルトフローレート
JIS K−7210に準拠し、ライナー材用樹脂組成物をメルトインデックステスター(安田精機製作所 D4002)を用いて、230℃、3.80kgfの条件下で測定。
(3)ライナー材用樹脂組成物の圧縮永久歪み
JIS K−6262に準拠し、ライナー材用樹脂組成物の、厚み12mmの円柱形試験体を8.97mmに圧縮させ(25%変形条件)、70℃×22時間保持し、圧縮解放30分後の厚みを測定して算出した。
(4)ライナー材用樹脂組成物の圧縮応力緩和指数
試験装置はJIS K−6263と同等のものを使用。
まずライナー材用樹脂組成物を230℃で厚さ2mmに圧縮成形し、これを16mmφに打ち抜き、2枚重ねて試験体とする。この試験体を引張試験機〔(株)東洋精機製作所 ストログラフVE5D〕に組み込んである、125℃環境にした圧縮ジグに挟み温度調節後、試験体を圧縮ひずみ30%まで圧縮し初期圧縮応力値A(圧縮力を試験体の元の断面積で除した値)を求める。このまま30分間保持した後の圧縮応力値B(圧縮力を試験体の元の断面積で除した値)を求め(B÷A)×100により圧縮応力緩和指数を算出した。
(5)ライナー材用樹脂組成物の分散性
ライナー材用樹脂組成物を230℃で厚さ1mmに圧縮成形し、急冷する。このとき、成形されたシートにクラックが入っているかどうかを調べ、シートの中心部にクラックが入っている場合は分散性が不良×、クラックが入っていない場合は良○と判断した。
(6)フレーバー特性
ライナー材用樹脂組成物を230℃で厚さ1mmに圧縮成形し、急冷する。そのシートを室温で1週間保管し、シート表面にブリードがあるかどうか評価する。ブリードがない場合は良○、ブリードがある場合フレーバー特性は不良×であると評価した。
(7)射出成形性
ライナー材用樹脂組成物を射出成形したとき、成功率99.99%以上のものは○、それを下廻るものは×とした。射出成形は本出願人の出願にかかる特開2003−236879号公報の記載に準じて行った。その射出成形条件は下記のとおりである。
a予備加熱工程
あらかじめシェルの所定温度は80〜90℃に加熱できるようにした。
bライナー成形工程
樹脂通路の内壁を所定温度(これは、たとえば、ライナーを形成する合成樹脂がポリエチレン系であれば200℃前後、ポリプロピレン系であれば210℃前後の温度とする)に加熱して、この樹脂通路を通過する合成樹脂材が溶融状態を維持できるようにする。
ライナー成形処理の実施時に、この樹脂通路に溶融状態の合成樹脂材が供給されると、所定の射出圧力(これは、たとえば、約20〜28Mpa前後の圧力とする)を有する合成樹脂材が、前記の空間部に射出される。そして射出された合成樹脂材は、80〜100℃程度までその温度が低下し、離型後も所定のライナー形状に保たれる。
なお、この実施には前記公報記載のような冷却工程(例えば、冷却用の空気を吹付けるなど)は採用していないが、適宜採用は可能である。
(8)レトルト殺菌適性
ライナー材用樹脂組成物が装着されたアルミキャップを、90℃の熱水が充填されたスチールボトル缶に巻き締め、これを殺菌条件が125℃×30分間のレトルト処理を行い、室温に冷却後、缶内の真空度を測定する。正常範囲(45kPa〜55kPa)の真空度であれば合格○、それ以外は不合格×とした。またライナー材の変形を確認し、真空度が合格の場合でも変形していれば不合格×、変形が無ければ合格○とした。
(9)開栓性
内容物が充填されレトルト殺菌された試験缶のコールド販売環境下での開栓トルクを測定した。開栓トルクの装置は、シンポ産業(株) TNK100B−5、開栓トルクの評価は、充填後、トルクメーターで開栓トルクを測定した。開栓トルクの評価は、キャップ径(本試験ではD=47)の1/4〜1/2の数値に0.098を乗じた値(単位はN・m)が1.2N・m〜2.3N・mである場合を○とし、それ以外を×と表示した。開栓トルクがキャップ径の(1/4)×0.098N・m即ちD×0.024N・m(本試験では1.2N・m)より小さいと衝撃によるキャップのゆるみにより漏洩が発生することがあり、また開栓トルクがキャップ径の1/2×0.098N・m即ちD×0.049N・m(本試験では2.3N・m)より大きいと開けづらくなる。更に、本試験では1.4N・m〜1.8N・mの範囲に入るものを、特に優れた開栓トルクであると判断し◎とした。
(10)密封性
内容物が充填されレトルト殺菌された試験缶を、キャップ面を下にして10度の傾斜角をつけた鉄製の冶具に高さ20cmおよび30cmから落下させ、それぞれの真空度の変化を調査した。
真空度が試験缶全体の平均値±3σの範囲に入るものを密封性良好で○とし、平均値±3σの範囲から外れたものを密封性不良で×とした。
(11)内容物保存性
内容物にコーヒー飲料を充填しレトルト殺菌された試験缶を、室温下で貯蔵し開始から1年2ヵ月後の色調の変化を調査した。
色調の変化が指標ΔEの変化で6より小さければ○、6〜8の範囲であれば△、8より大きければ×とした。
Figure 0005344949
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<評価>
比較例5、6はポリイソブチレン系エラストマーの配合率が0重量%、つまりポリイソブチレン系エラストマーを含まない樹脂組成物であり、酸素透過度が大きいため、内容物保存性も劣っていることを示している。
比較例4はポリイソブチレン系エラストマーの配合率が11重量%であり、酸素透過度が不十分であり、内容物保存性も不十分である事を示している。
比較例1、2、3、はポリイソブチレン系エラストマーの配合率が50重量%より大きいために、酸素透過度が小さく、内容物保存性も良好であるが、このライナー樹脂組成物で作成したアルミキャップのレトルト殺菌適性は劣っていることを示している。
比較例1、2はライナー樹脂組成物のメルトフローレートが3[g/10分(230℃、2.16kgf)]より小さいため射出成形性に劣ることを示している。また比較例4はライナー樹脂組成物のメルトフローレートが45[g/10分(230℃、2.16kgf)]より大きいため射出成形性に劣ることを示している。
実施例1〜および比較例1〜6の樹脂組成物は、圧縮永久歪みと圧縮応力緩和指数は全て適正な範囲内である事を示している。
また、実施例1〜および比較例1〜6の樹脂組成物で作成したアルミキャップの落下密封性は全て問題が認められない事を示している。
実施例1〜の範囲の樹脂組成物では、開栓性が適正な範囲に入る事を示している。

Claims (5)

  1. 下記(イ)(ロ)(ハ)(ニ)の合計量を100重量%として、
    (イ)230℃で荷重が21.18N(2.16kgf)におけるメルトフローレート(MFR)が0(すなわちこの条件では流動しない)である水素添加スチレン/イソプレン系エラストマーを15〜22重量%
    (ロ)結晶性ポリプロピレンの存在下で末端にアルケニル基を有するイソブチレン系重合体をヒドロシリル基含有化合物により動的に架橋した組成物からなるポリイソブチレン系エラストマーを24〜43重量%
    (ハ)ポリプロピレン系樹脂を12〜19重量%
    (ニ)流動パラフィンを27〜38重量%
    (ホ)(i)シリコーンオイルおよび(ii)アミドワックスよりなる滑剤を前記(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の合計量100重量部に対して3〜15重量部
    を含む金属PPキャップの射出成形に用いるライナー材用樹脂組成物。
  2. 酸素透過度が1000〜3500[ml・mm/m・24hr・atm]である事を特徴とする請求項1の金属PPキャップの射出成形に用いるライナー材用樹脂組成物。
  3. 230℃で荷重が21.18N(2.16kgf)におけるメルトフローレート(MFR)の値が3〜45(g/10分)である事を特徴とする請求項1の金属PPキャップの射出成形に用いるライナー材用樹脂組成物。
  4. 70℃、22時間の圧縮永久歪みが30〜50%である事を特徴とする請求項1の金属PPキャップの射出成形に用いるライナー材用樹脂組成物。
  5. 125℃×30分、70%の圧縮応力緩和が60%以上である事を特徴とする請求項1の金属PPキャップの射出成形に用いるライナー材用樹脂組成物。
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