JP2003286238A - オキシム化合物の製造方法とその触媒 - Google Patents
オキシム化合物の製造方法とその触媒Info
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- JP2003286238A JP2003286238A JP2003004200A JP2003004200A JP2003286238A JP 2003286238 A JP2003286238 A JP 2003286238A JP 2003004200 A JP2003004200 A JP 2003004200A JP 2003004200 A JP2003004200 A JP 2003004200A JP 2003286238 A JP2003286238 A JP 2003286238A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 カルボニル化合物とアンモニアと過酸化水
素からオキシム化合物を工業的に有利に製造する方法を
提供すること。 【解決手段】タングステンと第IIIb族元素、第IVb族元
素、第Vb族元素または酸素を除く第VIb族元素とからな
るタングステン化合物およびタングステン金属からなる
群から選ばれる少なくとも一種と過酸化水素とを反応せ
しめてなるタングステン酸化物触媒の存在下に、カルボ
ニル化合物とアンモニアと過酸化水素を反応させること
を特徴とするオキシム化合物の製造方法。
素からオキシム化合物を工業的に有利に製造する方法を
提供すること。 【解決手段】タングステンと第IIIb族元素、第IVb族元
素、第Vb族元素または酸素を除く第VIb族元素とからな
るタングステン化合物およびタングステン金属からなる
群から選ばれる少なくとも一種と過酸化水素とを反応せ
しめてなるタングステン酸化物触媒の存在下に、カルボ
ニル化合物とアンモニアと過酸化水素を反応させること
を特徴とするオキシム化合物の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオキシム化合物の製
造方法とその触媒に関する。
造方法とその触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】オキシム化合物は、各種化学製品および
その合成中間体等として重要な化合物である。カルボニ
ル化合物とアンモニアと過酸化水素からオキシム化合物
を製造する方法としては、例えばケイ素およびチタン含
有ゼオライト触媒を用いる方法(例えば特許文献1参
照。)、タングステン酸アンモニウム等のタングステン
酸塩を用いる方法(例えば特許文献2参照。)等が知ら
れているが、前者の方法は、触媒が高価である点で、後
者の方法は、カルボニル化合物の転化率が、高々20%
であり、生産効率が低い点で、いずれも工業的な観点か
らは満足し得るものではなかった。
その合成中間体等として重要な化合物である。カルボニ
ル化合物とアンモニアと過酸化水素からオキシム化合物
を製造する方法としては、例えばケイ素およびチタン含
有ゼオライト触媒を用いる方法(例えば特許文献1参
照。)、タングステン酸アンモニウム等のタングステン
酸塩を用いる方法(例えば特許文献2参照。)等が知ら
れているが、前者の方法は、触媒が高価である点で、後
者の方法は、カルボニル化合物の転化率が、高々20%
であり、生産効率が低い点で、いずれも工業的な観点か
らは満足し得るものではなかった。
【0003】
【特許文献1】特公平6−10181号公報
【特許文献2】特公昭51−38703号公報
【発明が解決しようとする課題】このような状況のも
と、本発明者は、カルボニル化合物とアンモニアと過酸
化水素からオキシム化合物を工業的に有利に製造する方
法について鋭意検討したところ、安価で入手が容易なホ
ウ化タングステン等のタングステン化合物およびタング
ステン金属からなる群から選ばれる少なくとも一種と過
酸化水素とを反応せしめてなるタングステン酸化物が、
カルボニル化合物とアンモニアと過酸化水素との反応に
おいて、良好な触媒活性を示すことを見出し、本発明に
至った。
と、本発明者は、カルボニル化合物とアンモニアと過酸
化水素からオキシム化合物を工業的に有利に製造する方
法について鋭意検討したところ、安価で入手が容易なホ
ウ化タングステン等のタングステン化合物およびタング
ステン金属からなる群から選ばれる少なくとも一種と過
酸化水素とを反応せしめてなるタングステン酸化物が、
カルボニル化合物とアンモニアと過酸化水素との反応に
おいて、良好な触媒活性を示すことを見出し、本発明に
至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、タン
グステンと第IIIb族元素、第IVb族元素、第Vb族元素ま
たは酸素を除く第VIb族元素とからなるタングステン化
合物およびタングステン金属からなる群から選ばれる少
なくとも一種と過酸化水素とを反応せしめてなるタング
ステン酸化物触媒の存在下に、カルボニル化合物とアン
モニアと過酸化水素を反応させることを特徴とするオキ
シム化合物の製造方法とその触媒を提供するものであ
る。
グステンと第IIIb族元素、第IVb族元素、第Vb族元素ま
たは酸素を除く第VIb族元素とからなるタングステン化
合物およびタングステン金属からなる群から選ばれる少
なくとも一種と過酸化水素とを反応せしめてなるタング
ステン酸化物触媒の存在下に、カルボニル化合物とアン
モニアと過酸化水素を反応させることを特徴とするオキ
シム化合物の製造方法とその触媒を提供するものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】まず本発明に用いられる触媒につ
いて説明する。本発明には、タングステンと第IIIb族元
素、第IVb族元素、第Vb族元素または酸素を除く第VIb族
元素とからなるタングステン化合物およびタングステン
金属からなる群から選ばれる少なくとも一種(以下、タ
ングステン化合物と略記する。)と過酸化水素とを反応
せしめてなるタングステン酸化物触媒が用いられる。
いて説明する。本発明には、タングステンと第IIIb族元
素、第IVb族元素、第Vb族元素または酸素を除く第VIb族
元素とからなるタングステン化合物およびタングステン
金属からなる群から選ばれる少なくとも一種(以下、タ
ングステン化合物と略記する。)と過酸化水素とを反応
せしめてなるタングステン酸化物触媒が用いられる。
【0006】タングステンと第IIIb族元素とからなるタ
ングステン化合物としては、例えばホウ化タングステン
等が、タングステンと第IVb族元素とからなるタングス
テン化合物としては、例えば炭化タングステン、ケイ化
タングステン等が、タングステンと第Vb族元素とからな
るタングステン化合物としては、例えばチッ化タングス
テン、リン化タングステン等が、タングステンと酸素を
除く第VIb族元素とからなるタングステン化合物として
は、例えば硫化タングステン等がそれぞれ挙げられる。
ングステン化合物としては、例えばホウ化タングステン
等が、タングステンと第IVb族元素とからなるタングス
テン化合物としては、例えば炭化タングステン、ケイ化
タングステン等が、タングステンと第Vb族元素とからな
るタングステン化合物としては、例えばチッ化タングス
テン、リン化タングステン等が、タングステンと酸素を
除く第VIb族元素とからなるタングステン化合物として
は、例えば硫化タングステン等がそれぞれ挙げられる。
【0007】かかるタングステン化合物のなかでも、タ
ングステン金属、ホウ化タングステン、硫化タングステ
ンが好ましい。また、かかるタングステン化合物はそれ
ぞれ単独で用いてもよいし、二種以上を混合して用いて
もよい。
ングステン金属、ホウ化タングステン、硫化タングステ
ンが好ましい。また、かかるタングステン化合物はそれ
ぞれ単独で用いてもよいし、二種以上を混合して用いて
もよい。
【0008】かかるタングステン化合物と反応せしめる
過酸化水素としては、通常水溶液が用いられる。もちろ
ん過酸化水素の有機溶媒溶液を用いてもよいが、取扱い
が容易という点で、過酸化水素水を用いることが好まし
い。過酸化水素水もしくは過酸化水素の有機溶媒溶液中
の過酸化水素濃度は特に制限されないが、容積効率、安
全面等を考慮すると、実用的には1〜60重量%であ
る。過酸化水素水を用いる場合は、通常市販のものをそ
のままもしくは必要に応じて希釈、濃縮等により濃度調
整を行なったものを用いればよい。また過酸化水素の有
機溶媒溶液を用いる場合は、例えば過酸化水素水を有機
溶媒で抽出処理する、もしくは有機溶媒の存在下に過酸
化水素水を蒸留処理する等の手段により、調製したもの
を用いればよい。
過酸化水素としては、通常水溶液が用いられる。もちろ
ん過酸化水素の有機溶媒溶液を用いてもよいが、取扱い
が容易という点で、過酸化水素水を用いることが好まし
い。過酸化水素水もしくは過酸化水素の有機溶媒溶液中
の過酸化水素濃度は特に制限されないが、容積効率、安
全面等を考慮すると、実用的には1〜60重量%であ
る。過酸化水素水を用いる場合は、通常市販のものをそ
のままもしくは必要に応じて希釈、濃縮等により濃度調
整を行なったものを用いればよい。また過酸化水素の有
機溶媒溶液を用いる場合は、例えば過酸化水素水を有機
溶媒で抽出処理する、もしくは有機溶媒の存在下に過酸
化水素水を蒸留処理する等の手段により、調製したもの
を用いればよい。
【0009】タングステン化合物と反応せしめる過酸化
水素の使用量は、タングステン化合物に対して、通常3
モル倍以上、好ましくは5モル倍以上であり、その上限
は特にない。
水素の使用量は、タングステン化合物に対して、通常3
モル倍以上、好ましくは5モル倍以上であり、その上限
は特にない。
【0010】タングステン化合物と過酸化水素との反応
は、通常水溶液中で実施される。もちろん例えばジエチ
ルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル系溶媒、例えば酢酸エチル等
のエステル系溶媒、例えばメタノール、エタノール、t
ert−ブタノール等のアルコール系溶媒、例えばアセ
トニトリル、プロピオニトリル等のニトリル系溶媒等の
有機溶媒中または該有機溶媒と水との混合溶媒中で実施
してもよい。
は、通常水溶液中で実施される。もちろん例えばジエチ
ルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル系溶媒、例えば酢酸エチル等
のエステル系溶媒、例えばメタノール、エタノール、t
ert−ブタノール等のアルコール系溶媒、例えばアセ
トニトリル、プロピオニトリル等のニトリル系溶媒等の
有機溶媒中または該有機溶媒と水との混合溶媒中で実施
してもよい。
【0011】タングステン化合物と過酸化水素との反応
は、通常その両者を混合、接触させることにより行わ
れ、タングステン化合物と過酸化水素との接触効率をよ
り向上させるため、タングステン酸化物調製液中で、タ
ングステン化合物が十分分散するよう攪拌しながら反応
を行うことが好ましい。またタングステン化合物と過酸
化水素との接触効率を高め、タングステン酸化物調製時
の制御をより容易にするという点で、例えば粉末状のタ
ングステン化合物等粒径の小さなタングステン化合物を
用いることが好ましい。
は、通常その両者を混合、接触させることにより行わ
れ、タングステン化合物と過酸化水素との接触効率をよ
り向上させるため、タングステン酸化物調製液中で、タ
ングステン化合物が十分分散するよう攪拌しながら反応
を行うことが好ましい。またタングステン化合物と過酸
化水素との接触効率を高め、タングステン酸化物調製時
の制御をより容易にするという点で、例えば粉末状のタ
ングステン化合物等粒径の小さなタングステン化合物を
用いることが好ましい。
【0012】タングステン酸化物調製時の調製温度は、
通常−10〜100℃である。
通常−10〜100℃である。
【0013】タングステン化合物と過酸化水素とを、水
中、有機溶媒中もしくは有機溶媒と水との混合溶媒中で
反応させることにより、タングステン化合物の一部また
は全部が溶解して、タングステン酸化物を含む均一溶液
もしくは懸濁液を調製することができるが、該タングス
テン酸化物を、例えば濃縮処理等により調製液から取り
出して、触媒として用いてもよいし、該調製液をそのま
ま触媒として用いてもよい。
中、有機溶媒中もしくは有機溶媒と水との混合溶媒中で
反応させることにより、タングステン化合物の一部また
は全部が溶解して、タングステン酸化物を含む均一溶液
もしくは懸濁液を調製することができるが、該タングス
テン酸化物を、例えば濃縮処理等により調製液から取り
出して、触媒として用いてもよいし、該調製液をそのま
ま触媒として用いてもよい。
【0014】続いて、上記タングステン酸化物触媒の存
在下にカルボニル化合物とアンモニアと過酸化水素を反
応させてオキシム化合物を製造する方法について説明す
る。
在下にカルボニル化合物とアンモニアと過酸化水素を反
応させてオキシム化合物を製造する方法について説明す
る。
【0015】本発明に用いられるカルボニル化合物とし
ては、その分子内に、カルボニル基を一つまたは二つ以
上有するものであれば特に制限されない。
ては、その分子内に、カルボニル基を一つまたは二つ以
上有するものであれば特に制限されない。
【0016】かかるカルボニル化合物としては、例えば
アセトアルデヒド、1−ペンタナール、1−ヘキサナー
ル、1−ヘプタナール、1−オクタナール、1−ノナナ
ール、1−デカナール、1−ドデカナール、イソブチル
アルデヒド、イソアミルアルデヒド、ベンズアルデヒ
ド、グルタルアルデヒド、アジポアルデヒド等のアルデ
ヒド類、例えばアセトン、エチルメチルケトン、プロピ
ルメチルケトン、イソプロピルメチルケトン、ブチルメ
チルケトン、イソブチルメチルケトン、シクロブタノ
ン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、シクロドデ
カノン、アセトフェノン、フェニルエチルケトン、4−
クロロアセトフェノン、1−アセトナフトン等のケトン
類が挙げられる。
アセトアルデヒド、1−ペンタナール、1−ヘキサナー
ル、1−ヘプタナール、1−オクタナール、1−ノナナ
ール、1−デカナール、1−ドデカナール、イソブチル
アルデヒド、イソアミルアルデヒド、ベンズアルデヒ
ド、グルタルアルデヒド、アジポアルデヒド等のアルデ
ヒド類、例えばアセトン、エチルメチルケトン、プロピ
ルメチルケトン、イソプロピルメチルケトン、ブチルメ
チルケトン、イソブチルメチルケトン、シクロブタノ
ン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、シクロドデ
カノン、アセトフェノン、フェニルエチルケトン、4−
クロロアセトフェノン、1−アセトナフトン等のケトン
類が挙げられる。
【0017】前記タングステン酸化物触媒の存在下に、
カルボニル化合物、アンモニアおよび過酸化水素を反応
させることにより、カルボニル化合物のカルボニル基が
オキシム化されたオキシム化合物が生成する。例えばカ
ルボニル化合物として、シクロヘキサノンを用いた場合
には、シクロヘキサノンオキシムが生成する。
カルボニル化合物、アンモニアおよび過酸化水素を反応
させることにより、カルボニル化合物のカルボニル基が
オキシム化されたオキシム化合物が生成する。例えばカ
ルボニル化合物として、シクロヘキサノンを用いた場合
には、シクロヘキサノンオキシムが生成する。
【0018】タングステン酸化物の使用量は、カルボニ
ル化合物に対して、通常0.001モル倍以上であり、
その上限は特にないが、経済的な面を考慮すると、実用
的には、カルボニル化合物に対して、1モル倍以下であ
る。
ル化合物に対して、通常0.001モル倍以上であり、
その上限は特にないが、経済的な面を考慮すると、実用
的には、カルボニル化合物に対して、1モル倍以下であ
る。
【0019】過酸化水素は、通常水溶液として用いられ
る。もちろん過酸化水素の有機溶媒溶液を用いてもよ
い。過酸化水素水もしくは有機溶媒溶液中の過酸化水素
濃度は特に制限されないが、容積効率、安全面等を考慮
すると、実用的には1〜60重量%である。過酸化水素
水は、通常市販のものをそのままもしくは必要に応じて
希釈、濃縮等により濃度調整を行なった後用いられる。
過酸化水素の有機溶媒溶液は、例えば過酸化水素水を有
機溶媒で抽出処理する、もしくは有機溶媒の存在下に過
酸化水素水を蒸留処理する等の手段により、調製するこ
とができる。
る。もちろん過酸化水素の有機溶媒溶液を用いてもよ
い。過酸化水素水もしくは有機溶媒溶液中の過酸化水素
濃度は特に制限されないが、容積効率、安全面等を考慮
すると、実用的には1〜60重量%である。過酸化水素
水は、通常市販のものをそのままもしくは必要に応じて
希釈、濃縮等により濃度調整を行なった後用いられる。
過酸化水素の有機溶媒溶液は、例えば過酸化水素水を有
機溶媒で抽出処理する、もしくは有機溶媒の存在下に過
酸化水素水を蒸留処理する等の手段により、調製するこ
とができる。
【0020】過酸化水素の使用量は、カルボニル化合物
のカルボニル基に対して、通常1モル倍以上であり、そ
の使用量の上限は特にないが、経済的な面も考慮する
と、実用的には、カルボニル化合物のカルボニル基に対
して、10モル倍以下である。なお、触媒として、タン
グステン酸化物を含む調製液を用いる場合は、該調製液
中の過酸化水素量を含めて、過酸化水素の使用量を設定
してもよい。
のカルボニル基に対して、通常1モル倍以上であり、そ
の使用量の上限は特にないが、経済的な面も考慮する
と、実用的には、カルボニル化合物のカルボニル基に対
して、10モル倍以下である。なお、触媒として、タン
グステン酸化物を含む調製液を用いる場合は、該調製液
中の過酸化水素量を含めて、過酸化水素の使用量を設定
してもよい。
【0021】アンモニアとしては、アンモニア水、アン
モニアガス、アンモニア/有機溶媒溶液のいずれであっ
てもよい。その使用量は、カルボニル化合物のカルボニ
ル基に対して、通常1モル倍以上であり、その上限は特
にないが、あまり多すぎても経済的に不利になりやすい
ため、実用的には、カルボニル化合物のカルボニル基に
対して、通常10モル倍以下である。
モニアガス、アンモニア/有機溶媒溶液のいずれであっ
てもよい。その使用量は、カルボニル化合物のカルボニ
ル基に対して、通常1モル倍以上であり、その上限は特
にないが、あまり多すぎても経済的に不利になりやすい
ため、実用的には、カルボニル化合物のカルボニル基に
対して、通常10モル倍以下である。
【0022】本反応は、通常水中、有機溶媒中または有
機溶媒と水との混合溶媒中で実施される。有機溶媒とし
ては、例えばジエチルエーテル、メチルtert−ブチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、
例えば酢酸エチル等のエステル系溶媒、例えばメタノー
ル、エタノール、tert−ブタノール等のアルコール
系溶媒、例えばアセトニトリル、プロピオニトリル等の
ニトリル系溶媒、例えばトルエン、キシレン、クロロベ
ンゼン等の芳香族炭化水素系溶媒、例えばシクロヘキサ
ン、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素系溶媒等が挙げら
れる。水または有機溶媒の使用量は特に制限されない
が、容積効率等を考慮すると、実用的には、カルボニル
化合物に対して、100重量倍以下である。
機溶媒と水との混合溶媒中で実施される。有機溶媒とし
ては、例えばジエチルエーテル、メチルtert−ブチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、
例えば酢酸エチル等のエステル系溶媒、例えばメタノー
ル、エタノール、tert−ブタノール等のアルコール
系溶媒、例えばアセトニトリル、プロピオニトリル等の
ニトリル系溶媒、例えばトルエン、キシレン、クロロベ
ンゼン等の芳香族炭化水素系溶媒、例えばシクロヘキサ
ン、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素系溶媒等が挙げら
れる。水または有機溶媒の使用量は特に制限されない
が、容積効率等を考慮すると、実用的には、カルボニル
化合物に対して、100重量倍以下である。
【0023】反応温度があまり低いと反応が進行しにく
く、また反応温度があまり高いと原料のカルボニル化合
物や生成するオキシム化合物の分解等副反応が進行する
恐れがあるため、実用的な反応温度は、−20〜100
℃の範囲である。
く、また反応温度があまり高いと原料のカルボニル化合
物や生成するオキシム化合物の分解等副反応が進行する
恐れがあるため、実用的な反応温度は、−20〜100
℃の範囲である。
【0024】本反応は、通常カルボニル化合物、アンモ
ニア、過酸化水素およびタングステン酸化物触媒を混
合、接触することにより実施され、その混合順序には特
に制限はない。また、例えばタングステン化合物、過酸
化水素、アンモニアおよびカルボニル化合物を混合、接
触させて、タングステン酸化物触媒の調製操作と、カル
ボニル化合物と過酸化水素とアンモニアとの反応を同時
に行ってもよい。
ニア、過酸化水素およびタングステン酸化物触媒を混
合、接触することにより実施され、その混合順序には特
に制限はない。また、例えばタングステン化合物、過酸
化水素、アンモニアおよびカルボニル化合物を混合、接
触させて、タングステン酸化物触媒の調製操作と、カル
ボニル化合物と過酸化水素とアンモニアとの反応を同時
に行ってもよい。
【0025】本反応は、常圧条件下で実施してもよい
し、加圧条件下で実施してもよい。また、反応の進行
は、例えばガスクロマトグラフィ、高速液体クロマトグ
ラフィ、薄層クロマトグラフィ、NMR、IR等の通常
の分析手段により確認することができる。
し、加圧条件下で実施してもよい。また、反応の進行
は、例えばガスクロマトグラフィ、高速液体クロマトグ
ラフィ、薄層クロマトグラフィ、NMR、IR等の通常
の分析手段により確認することができる。
【0026】反応終了後、反応液をそのままもしくは必
要に応じて残存する過酸化水素を、例えばチオ硫酸ナト
リウム等の還元剤で分解した後、濃縮処理、晶析処理等
することにより、目的とするオキシム化合物を取り出す
ことができる。また、反応液に、必要に応じて水および
/または水に不溶の有機溶媒を加え、抽出処理し、得ら
れる有機層を濃縮処理することにより、オキシム化合物
を取り出すこともできる。取り出したオキシム化合物
は、例えば蒸留、カラムクロマトグラフィ等の手段によ
りさらに精製してもよい。
要に応じて残存する過酸化水素を、例えばチオ硫酸ナト
リウム等の還元剤で分解した後、濃縮処理、晶析処理等
することにより、目的とするオキシム化合物を取り出す
ことができる。また、反応液に、必要に応じて水および
/または水に不溶の有機溶媒を加え、抽出処理し、得ら
れる有機層を濃縮処理することにより、オキシム化合物
を取り出すこともできる。取り出したオキシム化合物
は、例えば蒸留、カラムクロマトグラフィ等の手段によ
りさらに精製してもよい。
【0027】水に不溶の有機溶媒としては、例えばトル
エン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素系
溶媒、例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロ
ホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒、例えばジエチル
エーテル、メチルtert−ブチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン等のエーテル系溶媒、例えば酢酸エチル等の
エステル系溶媒等が挙げられ、その使用量は特に制限さ
れない。
エン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素系
溶媒、例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロ
ホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒、例えばジエチル
エーテル、メチルtert−ブチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン等のエーテル系溶媒、例えば酢酸エチル等の
エステル系溶媒等が挙げられ、その使用量は特に制限さ
れない。
【0028】また、目的とするオキシム化合物を晶析処
理により取り出した後の濾液や反応液を抽出処理して得
られる水層は、本反応のタングステン酸化物触媒を含ん
でおり、そのままもしくは必要に応じて濃縮処理等を行
った後、再度本反応に使用することができる。
理により取り出した後の濾液や反応液を抽出処理して得
られる水層は、本反応のタングステン酸化物触媒を含ん
でおり、そのままもしくは必要に応じて濃縮処理等を行
った後、再度本反応に使用することができる。
【0029】かくして得られるオキシム化合物として
は、例えばアセトアルデヒドオキシム、プロピオンアル
デヒドオキシム、n−ブチルアルデヒドオキシム、n−
アミルアルデヒドオキシム、n−ヘキシルアルデヒドオ
キシム、n−ヘプチルアルデヒドオキシム、n−オクチ
ルアルデヒドオキシム、n−ノニルアルデヒドオキシ
ム、n−デシルアルデヒドオキシム、n−ドデシルアル
デヒドオキシム、sec−ブチルアルデヒドオキシム、
イソアミルアルデヒドオキシム、2−メチルブチルアル
デヒドオキシム、ベンズアルデヒドオキシム、フェニル
アセトアルデヒドオキシム、グルタルアルデヒドオキシ
ム、アジポアルデヒドオキシム、アセトンオキシム、メ
チルエチルケトンオキシム、1−メチルプロピルケトン
オキシム、イソプロピルメチルケトンオキシム、ブチル
メチルケトンオキシム、イソブチルメチルケトンオキシ
ム、シクロブタノンオキシム、シクロペンタノンオキシ
ム、シクロヘキサノンオキシム、シクロドデカノンオキ
シム、アセトフェノンオキシム、4−クロロアセトフェ
ノンオキシム、フェニルエチルケトンオキシム、1−ア
セトナフトンオキシム等が挙げられる。
は、例えばアセトアルデヒドオキシム、プロピオンアル
デヒドオキシム、n−ブチルアルデヒドオキシム、n−
アミルアルデヒドオキシム、n−ヘキシルアルデヒドオ
キシム、n−ヘプチルアルデヒドオキシム、n−オクチ
ルアルデヒドオキシム、n−ノニルアルデヒドオキシ
ム、n−デシルアルデヒドオキシム、n−ドデシルアル
デヒドオキシム、sec−ブチルアルデヒドオキシム、
イソアミルアルデヒドオキシム、2−メチルブチルアル
デヒドオキシム、ベンズアルデヒドオキシム、フェニル
アセトアルデヒドオキシム、グルタルアルデヒドオキシ
ム、アジポアルデヒドオキシム、アセトンオキシム、メ
チルエチルケトンオキシム、1−メチルプロピルケトン
オキシム、イソプロピルメチルケトンオキシム、ブチル
メチルケトンオキシム、イソブチルメチルケトンオキシ
ム、シクロブタノンオキシム、シクロペンタノンオキシ
ム、シクロヘキサノンオキシム、シクロドデカノンオキ
シム、アセトフェノンオキシム、4−クロロアセトフェ
ノンオキシム、フェニルエチルケトンオキシム、1−ア
セトナフトンオキシム等が挙げられる。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
【0031】実施例1
100mLフラスコに、タングステン金属920mgお
よび水2.5gを仕込み、内温40℃に昇温した後、攪
拌しながら60重量%過酸化水素水2.5gを1時間か
けて仕込み、同温度で0.5時間攪拌、保持し、タング
ステン酸化物触媒水溶液を調製した。該調製液を内温2
0℃に冷却し、28重量%アンモニア水4.5gおよび
シクロヘキサノン4.9gを仕込んだ。同温度で30重
量%過酸化水素水8.5gを2時間かけて滴下した後、
同温度で4時間攪拌、保持し、反応させた。反応終了
後、メチルtert−ブチルエーテル30gで2回抽出
処理し、シクロヘキサノンオキシムを含む有機層を得
た。該有機層をガスクロマトグラフィ(内部標準法)に
より分析したところ、シクロヘキサノンオキシムの収率
は、57%であった。シクロヘキサノンの転化率は63
%であった。
よび水2.5gを仕込み、内温40℃に昇温した後、攪
拌しながら60重量%過酸化水素水2.5gを1時間か
けて仕込み、同温度で0.5時間攪拌、保持し、タング
ステン酸化物触媒水溶液を調製した。該調製液を内温2
0℃に冷却し、28重量%アンモニア水4.5gおよび
シクロヘキサノン4.9gを仕込んだ。同温度で30重
量%過酸化水素水8.5gを2時間かけて滴下した後、
同温度で4時間攪拌、保持し、反応させた。反応終了
後、メチルtert−ブチルエーテル30gで2回抽出
処理し、シクロヘキサノンオキシムを含む有機層を得
た。該有機層をガスクロマトグラフィ(内部標準法)に
より分析したところ、シクロヘキサノンオキシムの収率
は、57%であった。シクロヘキサノンの転化率は63
%であった。
【0032】実施例2
100mLフラスコに、タングステン金属920mgお
よび水2.5gを仕込み、内温40℃に昇温した後、攪
拌しながら60重量%過酸化水素水2.5gを1時間か
けて仕込み、同温度で0.5時間攪拌、保持し、タング
ステン酸化物触媒水溶液を調製した。該調製液を内温2
0℃に冷却し、28重量%アンモニア水9g、tert
−ブタノール7gおよびシクロヘキサノン4.9gを仕
込んだ。内温50℃に昇温し、30重量%過酸化水素水
17gを2時間かけて滴下した後、同温度で4時間攪
拌、保持し、反応させた。反応液を室温まで冷却後、メ
チルtert−ブチルエーテル30gで2回抽出処理
し、シクロヘキサノンオキシムを含む有機層を得た。該
有機層をガスクロマトグラフィ(内部標準法)により分
析したところ、シクロヘキサノンオキシムの収率は、6
0%であった。シクロヘキサノンの転化率は、74%で
あった。
よび水2.5gを仕込み、内温40℃に昇温した後、攪
拌しながら60重量%過酸化水素水2.5gを1時間か
けて仕込み、同温度で0.5時間攪拌、保持し、タング
ステン酸化物触媒水溶液を調製した。該調製液を内温2
0℃に冷却し、28重量%アンモニア水9g、tert
−ブタノール7gおよびシクロヘキサノン4.9gを仕
込んだ。内温50℃に昇温し、30重量%過酸化水素水
17gを2時間かけて滴下した後、同温度で4時間攪
拌、保持し、反応させた。反応液を室温まで冷却後、メ
チルtert−ブチルエーテル30gで2回抽出処理
し、シクロヘキサノンオキシムを含む有機層を得た。該
有機層をガスクロマトグラフィ(内部標準法)により分
析したところ、シクロヘキサノンオキシムの収率は、6
0%であった。シクロヘキサノンの転化率は、74%で
あった。
【0033】実施例3
100mLフラスコに、ホウ化タングステン950mg
および水2.5gを仕込み、内温40℃に昇温した後、
攪拌しながら30重量%過酸化水素水5gを1時間かけ
て仕込み、同温度で0.5時間攪拌、保持し、タングス
テン酸化物触媒水溶液を調製した。該調製液を内温50
℃に調整し、28重量%アンモニア水4.5gおよびt
ert−ブタノール5gからなる溶液と、シクロヘキサ
ノン4.9g、30重量%過酸化水素8.5gおよびt
ert−ブタノール10gからなる溶液とを、同時並行
的に、4時間かけて滴下した。その後、同温度で2時間
攪拌、保持し、反応させた。反応液を室温まで冷却後、
メチルtert−ブチルエーテル30gで2回抽出処理
し、シクロヘキサノンオキシムを含む有機層を得た。該
有機層をガスクロマトグラフィ(内部標準法)により分
析したところ、シクロヘキサノンオキシムの収率は、2
3%であった。シクロヘキサノンの転化率は、35%で
あった。
および水2.5gを仕込み、内温40℃に昇温した後、
攪拌しながら30重量%過酸化水素水5gを1時間かけ
て仕込み、同温度で0.5時間攪拌、保持し、タングス
テン酸化物触媒水溶液を調製した。該調製液を内温50
℃に調整し、28重量%アンモニア水4.5gおよびt
ert−ブタノール5gからなる溶液と、シクロヘキサ
ノン4.9g、30重量%過酸化水素8.5gおよびt
ert−ブタノール10gからなる溶液とを、同時並行
的に、4時間かけて滴下した。その後、同温度で2時間
攪拌、保持し、反応させた。反応液を室温まで冷却後、
メチルtert−ブチルエーテル30gで2回抽出処理
し、シクロヘキサノンオキシムを含む有機層を得た。該
有機層をガスクロマトグラフィ(内部標準法)により分
析したところ、シクロヘキサノンオキシムの収率は、2
3%であった。シクロヘキサノンの転化率は、35%で
あった。
【0034】実施例4
実施例1において、タングステン金属920mgに代え
て硫化タングステン1gを用いた以外は実施例1と同様
に実施し、シクロヘキサノンオキシムを、収率46%で
得た。シクロヘキサノンの転化率は、60%であった。
て硫化タングステン1gを用いた以外は実施例1と同様
に実施し、シクロヘキサノンオキシムを、収率46%で
得た。シクロヘキサノンの転化率は、60%であった。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、安価で入手が容易なタ
ングステン金属やホウ化タングステン等のタングステン
化合物と過酸化水素とを反応せしめてなるタングステン
酸化物触媒の存在下に、カルボニル化合物とアンモニア
および過酸化水素を反応させることによりオキシム化合
物を製造することができるため、工業的に有利である。
ングステン金属やホウ化タングステン等のタングステン
化合物と過酸化水素とを反応せしめてなるタングステン
酸化物触媒の存在下に、カルボニル化合物とアンモニア
および過酸化水素を反応させることによりオキシム化合
物を製造することができるため、工業的に有利である。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
// C07B 61/00 300 C07B 61/00 300
Fターム(参考) 4G069 AA02 AA08 BB04B BB09C
BB18C BC15C BC20C BC24C
BC60A BC60B CB07 DA03
4H006 AA02 AC59 BA14 BA30 BB14
BE14 BE32 BW18
4H039 CA73 CC60
Claims (9)
- 【請求項1】タングステンと第IIIb族元素、第IVb族元
素、第Vb族元素または酸素を除く第VIb族元素とからな
るタングステン化合物およびタングステン金属からなる
群から選ばれる少なくとも一種と過酸化水素とを反応せ
しめてなるタングステン酸化物触媒の存在下に、カルボ
ニル化合物とアンモニアと過酸化水素を反応させること
を特徴とするオキシム化合物の製造方法。 - 【請求項2】第IIIb族元素が、ホウ素である請求項1に
記載のオキシム化合物の製造方法。 - 【請求項3】第IVb族元素が、炭素である請求項1に記
載のオキシム化合物の製造方法。 - 【請求項4】第Vb族元素が、チッ素またはリンである請
求項1に記載のオキシム化合物の製造方法。 - 【請求項5】酸素を除く第VIb族元素が、硫黄である請
求項1に記載のオキシム化合物の製造方法。 - 【請求項6】過酸化水素水を用いる請求項1に記載のオ
キシム化合物の製造方法。 - 【請求項7】タングステンと第IIIb族元素、第IVb族元
素、第Vb族元素または酸素を除く第VIb族元素とからな
るタングステン化合物およびタングステン金属からなる
群から選ばれる少なくとも一種と過酸化水素とを反応せ
しめてなる、カルボニル化合物とアンモニアおよび過酸
化水素を反応させてオキシム化合物を製造するためのタ
ングステン酸化物触媒。 - 【請求項8】タングステンと第IIIb族元素、第IVb族元
素、第Vb族元素または酸素を除く第VIb族元素とからな
るタングステン化合物およびタングステン金属からなる
群から選ばれる少なくとも一種と過酸化水素水とを反応
せしめてなる、カルボニル化合物とアンモニアおよび過
酸化水素を反応させてオキシム化合物を製造するための
タングステン酸化物触媒水溶液。 - 【請求項9】請求項8に記載のタングステン酸化物触媒
水溶液と有機溶媒とからなる、カルボニル化合物とアン
モニアおよび過酸化水素を反応させてオキシム化合物を
製造するためのタングステン酸化物触媒溶液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003004200A JP2003286238A (ja) | 2002-01-25 | 2003-01-10 | オキシム化合物の製造方法とその触媒 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002-16614 | 2002-01-25 | ||
JP2002016614 | 2002-01-25 | ||
JP2003004200A JP2003286238A (ja) | 2002-01-25 | 2003-01-10 | オキシム化合物の製造方法とその触媒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003286238A true JP2003286238A (ja) | 2003-10-10 |
Family
ID=29253193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003004200A Pending JP2003286238A (ja) | 2002-01-25 | 2003-01-10 | オキシム化合物の製造方法とその触媒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003286238A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013088762A (ja) * | 2011-10-21 | 2013-05-13 | Three M Innovative Properties Co | 熱遮蔽用積層体及びその製造に用いられる積層フィルム |
-
2003
- 2003-01-10 JP JP2003004200A patent/JP2003286238A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013088762A (ja) * | 2011-10-21 | 2013-05-13 | Three M Innovative Properties Co | 熱遮蔽用積層体及びその製造に用いられる積層フィルム |
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