JP2856643B2 - トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを用いたシリル基移動反応によるアルコール誘導体、ケトン誘導体、グループ移動重合体の製造方法 - Google Patents

トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを用いたシリル基移動反応によるアルコール誘導体、ケトン誘導体、グループ移動重合体の製造方法

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JP2856643B2 JP5194087A JP19408793A JP2856643B2 JP 2856643 B2 JP2856643 B2 JP 2856643B2 JP 5194087 A JP5194087 A JP 5194087A JP 19408793 A JP19408793 A JP 19408793A JP 2856643 B2 JP2856643 B2 JP 2856643B2
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトリス(ペンタフルオロ
フェニル)ボランを触媒として用いることにより有機シ
リル基を持つ化合物と求電子的な性質を持つ化合物を反
応させることによって種々の含酸素化合物を選択的かつ
効率的に製造する方法を提供するものであって、主とし
て医薬、農薬あるいは特殊高分子などいわゆる精密化学
分野において有用な方法である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ルイス
酸を用いた炭素炭素結合生成反応は長い間研究されてお
り、有機合成において基礎的な反応の一つである。一例
として、ルイス酸を用いたアルドール反応などは塩基性
条件下と非常に異なり、非常に高い位置選択的な交差ア
ルドール縮合体を高収率で得ることができる。例えばMu
kaiyama, T.; Banno, T.;Narasaka, K. J. Am. Chem. S
oc. 1974, 96, 7503 あるいはMukaiyama, T. Org.Reac
t. 1982, 28,203などがあげられる。しかし、いままで
知られているこれらの反応は四塩化チタンなどの反応性
に富んだ化合物を反応物に対して等モル量のルイス酸を
必要とし酸に不安定な物質の製造には適さない。
【0003】そのためトリフェニルカルベニウム塩(Ko
bayashi, S.; Murakami, M.;Mukaiyama, T. Chem. Let
t. 1985, 1535)、フッソ陰イオン(Noyori, R.;Yokoya
ma, K.; Sakata, J.; Kuwajima, I.; Nakamura, E; Shi
mizu, M. J. Am.Chem. Soc, 1977, 99, 1265; Nakamur
a, E.; Shimizu, M.; Kuwajima, I.;Skata, J.; Yokoya
ma, K.; Noyori, R. J. Org. Chem. 1983, 48, 932)、
ジメチルアルミニウムクロリド(Naruse, Y.; Ukai,
J.; Ikeda, N.; Yamamoto, H.Chem. Lett. 1985, 1451)
などの均一系触媒あるいはクレイモンモリロナイト(K
awai, M.; Onaka, M.; Izumi, Y. Chem. Lett. 1986, 1
581; Idem Bull. Chem.Soc. Jpn. 1988, 61, 1237)、過
塩素酸リチウム(Reetz, M. T.; Fox, D. N.A. Tetrahe
dron Lett. 1993, 34, 1119)などの不均一系触媒を用い
た数々の改良が試みられた。近年では、シリルケテンア
セタールとアルデヒドの交差アルドール反応で鉄陽イオ
ン錯体が優れた触媒能を示すことが報告されている。
(Bach,T.; Fox, D. N. A.; Reetz, M. T. J. Chem. So
c. Chem. Commun. 1992, 1634)
【0004】これらの共通する問題点として水との接触
による触媒の分解によって反応性が著しく低下するため
微量の水分の存在でさえ反応の収率を激減させ、あるい
は副反応を起こしてしまうことである。最近発表された
ランタノイドのトリフルオロメタンスルホン酸塩のみが
水系でシリルケテンアセタールとアルデヒドの交差アル
ドール反応に有効な触媒である。また、ジメチルアルミ
ニウムクロリド等の有機アルミニウム化合物は水だけで
なく空気中の酸素とも反応して失活する。
【0005】水あるいは酸素に対して安定で種々の反応
に有効な触媒の開発はまだ確立されていない。また、遊
離しやすいハロゲンを含む触媒では遊離したハロゲン化
物イオンが反応してハロゲン化物の副製あるいはハロゲ
ンイオンや副製するハロゲン化水素を媒介として副反応
を起こす例が多く報告されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは遊
離する可能性のあるハロゲン化物イオンを持たない触媒
として下記の式1で表わされるトリス(ペンタフルオロ
フェニル)ボランに注目し、この化合物を触媒として使
用することによりエノールシリルエーテル誘導体などの
有機ケイ素化合物と求電子的な反応基質との間で炭素−
炭素結合反応について種々検討し本発明に至ったもので
ある。
【0007】
【0008】即ち本発明の要旨とするところは、水ある
いは空気に対して比較的安定なトリス(ペンタフルオロ
フェニル)ボランを触媒として使用することによりハロ
ゲン化物イオンあるいは副製するハロゲン化水素が存在
しない状態でエノールシリルエーテル誘導体などの有機
ケイ素化合物と種々の求電子的な反応基質との間でハロ
ゲンイオンを炭素−炭素結合生成反応をさせることを特
徴とするカルボニル化合物の製造方法に関する。
【0009】そこで本発明の第1は、上記式1で表わさ
れるトリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを触媒と
して用いることにより、次の一般式2 [式中、R、R及びRは水素あるいは炭素数1〜
20の炭化水素基を示し、該炭化水素基には反応に影響
を及ぼさない官能基を含んでいても良く及びそれぞれが
結合して環を形成していても良く、Siは次の一般式3 (式中、R、R及びRは炭素数1〜30の炭化水
素基を示し、該炭化水素基には反応に影響を及ぼさない
官能基を含んでいもて良く及びそれぞれが結合して環を
形成していても良い。)で表わされる有機ケイ素基を示
す。]で表わされるエノールシリルエーテル誘導体を次
の一般式4 (式中、R及びRは水素あるいは炭素数1〜30の
炭化水素基を示し、該炭化水素基には反応に影響を及ぼ
さない官能基を含んでいても良く及びそれぞれが結合し
て環を形成していても良い。)で表わされるカルボニル
化合物と反応させることによって次の一般式5 で表わされるアルドール型のアルコール誘導体のシリル
エーテルの製造法に関するものである。
【0010】また本発明の第2は上記式5で表わされる
生成物に酸あるいはフッ化物イオンを作用させることに
よって次の一般式6 で表わされるアルドール型のアルコール誘導体の製造法
に関するものである。
【0011】また本発明の第3は上記式4で表わされる
カルボニル化合物に替えて次の一般式7 (式中、R、R、R及びR10は水素あるいは炭
素数1〜30の炭化水素基を示し、該炭化水素基には反
応に影響を及ぼさない官能基を含んでいても良く及びそ
れぞれが結合して環を形成していても良い。)で表わさ
れるα、β−不飽和カルボニル化合物を反応させること
による次の一般式8 で表わされる1,4−ジカルボニル化合物誘導体のエノ
ールシリルエーテルの製造法に関するものである。
【0012】また本発明の第4は上記式8で表わされる
生成物に酸あるいはフッ化物イオンを作用させることに
よって次の一般式9 で表わされる1,4−ジカルボニル化合物の製造法に関
するものである。
【0013】また本発明の第5は上記式2で表わされる
エノールシリルエーテル誘導体に対し過剰の式7で表わ
されるα、β−不飽和カルボニル化合物を反応させるこ
とによって次の一般式10 (式中、nは1以上の整数を示し、R、R、R
〜R10は前記に同じ)あるいは加水分解された次
の一般式11 で表わされるα、β−不飽和カルボニル化合物の重合体
の製造法に関するものである。
【0014】さらに本発明の第6は上記式4を用いた方
法において、式4で表わされるカルボニル化合物に替え
て次の一般式12 R11−X 式12 [式中、Xはハロゲンあるいは次の一般式13 OR 式13 (式中、Rは炭素数が1〜20の炭化水素基を示し、該炭
化水素基には反応に影響を及ぼさない官能基を含んでい
ても良い。)で表わされる置換基を示し、R11は炭素数
1〜30の炭化水素基を示し、該炭化水素基には反応に影
響を及ぼさない官能基を含んでいても良く及びそれぞれ
が結合して環を形成していても良く、Xは脱離基となる
官能基を示す。]で表わされる求電子反応基質を反応さ
せることによる次の一般式14 で表わされるカルボニル化合物誘導体の製造法に関する
ものである。
【0015】
【作用】以下に本発明を具体的に説明する。本発明でい
う有機溶媒とは石油エーテル、ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタン、ノナン、デカン等の炭化水素系溶媒
あるいはジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、
1,1−及び1,2−ジクロロエタン、1,1,1−及
び1,1,2−トリクロロエタン、1−および2−クロ
ロプロパン、1,1−、1,2−、1,3−および2,
2−ジクロロプロパン、1,1,1−、1,1,2−、
1,1,3−、1,2,2−、1,2,3−及び2,
2,2−トリクロロプロパン等のハロゲン化炭化水素系
溶媒あるいはジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒ
ドロフラン、ジメトキシエタン、ジメトキシエチルエー
テルなどのエーテル系溶媒を示し、反応をより穏和な条
件で行うために配位する力が弱い炭化水素系溶媒あるい
はハロゲン化炭化水素系溶媒を使用するのが望ましく、
反応基質の溶解性し易さよりハロゲン化炭化水素系溶媒
がさらに望ましく、中でも反応後の生成物からの除去の
容易さよりジクロロメタン、ジクロロエタンあるいはク
ロロプロパン等が望ましい。
【0016】次に、この発明でいう式2から式14の中で
いう反応に影響を及ぼさない官能基とは、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、プロペニル
基、2−イソプロペニル基、アリル基、n−ブチル基、
sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソブチル基、n−
ペンチル基、 sec−ペンチル基、tert−ペンチル基、ne
o−ペンチル基、 sec−イソペンチル基、n−ヘキシル
基、 sec−ヘキシル基、イソヘキシル基、 sec−イソヘ
キシル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ベンジル
基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基等の炭
化水素基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブ
トキシ基、フェノキシ基、メトキシメチル基、2−メト
キシエトキシ基、o−アニス基、m−アニス基、p−ア
ニス基、トリメチルシリルメチル基等の含酸素炭化水素
基、メチルチオ基、エチルチオ基、フェニルチオ基、メ
チルチオメチル基等の含硫黄炭化水素基、2−ジメチル
アミノエチル基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基
等の含窒素炭化水素基あるいは活性水素を持たない種々
の置換基をいう。
【0017】また本発明でいうエノールシリルエーテル
誘導体とはアセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、
ブタナール、その他種々の置換基を持つアルデヒド類あ
るいはアセトン、エチルメチルケトン、アセトフェノ
ン、プロピオフェノンあるいはその他種々の置換基を持
つケトン類あるいは酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオ
ン酸メチル、プロピオン酸エチル、ブタン酸メチル、ブ
タン酸エチル、その他種々の置換基を持つカルボン酸エ
ステル類のトリメチルシリル基、トルエチルシリル基、
トリn−プロピルシリル基、トリイソプロピルシリル
基、トリn−ブチルシリル基、トリ sec−ブチルシリル
基、トリイソブチルシリル基、トリフェニルシリル基、
t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジフェニルシ
リル基、トリメトキシシリル基等1価の有機ケイ素基あ
るいはジメチルシリル基、ジエチルシリル基、ジイソプ
ロピルシリル基、ジn−ブチルシリル基、ジイソブチル
シリル基、ジフェニルシリル基等2価の有機ケイ素基、
メチルシリル基、エチルシリル基、プロピルシリル基、
イソプロピルシリル基、n−ブチルシリル基、 sec−ブ
チルシリル基、イソブチルシリル基、t−ブチルシリル
基等の3価の有機ケイ素基を組み合わせたエノールシリ
ルエーテルあるいはシリルケテンアセタール誘導体をい
う。
【0018】反応条件は反応させる基質によってかなり
異なるがトリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを求
電子基質に対し 0.1モル%から10モル%有機ケイ素化合
物を0.5 当量から5当量使用し、−100 ℃から100 ℃の
間で混合・反応するのが望ましい。一般的にはできるだ
け低い温度で反応させる方が副反応を抑えられるため−
100 ℃から−50℃程度の低温で反応させるのが望ましい
ことが多いが、求電子基質に多くのヘテロ原子を含む場
合あるいは水が混入している場合等は−20℃から20℃程
度で反応させる方が望ましい。
【0019】生成するシリルエーテルの脱シリル化反応
は一般的に水程度の酸で充分達せられるが、基質あるい
は使用する有機ケイ素基によっては水、メタノール、エ
タノール、イソプロパノール等のアルコール溶媒中、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒中あるい
はジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン
(THF)、ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒中で
塩酸、硫酸、硝酸などの鉱酸あるいは酢酸、蓚酸、酒石
酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メ
タンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸などの
有機酸あるいはフッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フ
ッ化テトラメチルアンモニウム、フッ化テトラエチルア
ンモニウム、フッ化テトラn−ブチルアンモニウム、フ
ッ化ピリジニウム等のフッ化物イオンによって脱シリル
化反応を行うことができる。
【0020】α、β−不飽和カルボニル化合物の重合体
を製造する場合は重合させる基質に対し 0.1モル%から
10モル%の有機ケイ素化合物と0.01モル%から1モル%
のトリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを用いハロ
ゲン化炭化水素系溶媒中で20℃から 150℃で反応させる
のが望ましい。反応溶媒によっては生成する重合体が溶
解する場合もあるため溶媒をメタノールなどのアルコー
ル系溶媒に置換することによって不溶物として析出させ
ることによって目的物を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明はトリス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボランを触媒量用いてハロゲン化物イオン由来の副
生成物の生成を防ぎながら、水の共存下でさえエノール
シリルエーテル誘導体と求電子基質の間で炭素−炭素結
合生成反応をおこすことができる点で工業的価値は甚大
である。
【0022】
【実施例】以下実施例で説明するが、これに限定される
ものではない。
【0023】実施例1(表1 No.5) トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン(10.6mg,0.
02mmol)を2mlのジクロロメタンに溶解した溶液を−78
℃に冷却した後、求電子基質としてベンズアルデヒド(1
02mg,1.0mmol)と有機ケイ素化合物として3−トリメチ
ルシリロキシ−2−ペンテン(E/Z比=84:16, 18
9.9mg,1.2mmol)を同温度で混合する。反応混合物は同
温度で薄層クロマトにより反応が完結するのを確認する
まで、この場合6時間攪拌する。反応が完結した後に1
N塩酸水溶液を用いて後処理し、生成物をエチルエーテ
ルで抽出する。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
濃縮後シリカゲルクロマトにてヘキサン/酢酸エチル
(10:1〜5:1v/v)混合溶液で展開して精製すること
により精製品を濃縮して2−メチル−1−フェニル−3
−ペンタノエン−1−オール(181.2mg)を得た。収率は
94%であり、ジアステレオ異性体比は1H NMRでSy
n/Anti=36:64の比率であった。その他のカルボニル化
合物と有機ケイ素化合物の実施例を表1に示した。
【0024】
【0025】
【表1】
【0026】実施例2(表2) 実施例1と同様の条件で次式に示されるα、β−不飽和
カルボニル化合物と有機ケイ素化合物の実施例を表2に
示した。
【0027】
【0028】
【表2】
【0029】実施例3(表3) 実施例1と同様の条件で次式に示される求電子基質と有
機ケイ素化合物の実施例を表3に示した。
【0030】
【0031】
【表3】
【0032】実施例4(表4) 実施例2と同様の条件で次式に示される大過剰のα、β
−不飽和カルボニル化合物と有機ケイ素化合物の実施例
を表4に示した。
【0033】
【0034】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 49/657 C07C 49/657 49/713 49/713 49/82 49/82 69/716 69/716 Z C07F 7/18 C07F 7/18 H // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 47/19 B01J 31/14 C07C 45/45 - 45/61 C07C 49/245 - 49/82 C07F 7/18 C07B 61/00 300 CA(STN) REGISTRY(STN) WPI/L(QUESTEL)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機溶媒中で次の式1 で表されるトリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを
    触媒として用いることにより次の一般式2 [式中、R、R及びRは水素あるいは炭素数1〜
    20の炭化水素基を示し、該炭化水素基には反応に影響
    を及ぼさない官能基を含んでいても良く及びそれぞれが
    結合して環を形成していても良く、Siは次の一般式3 (式中、R、R及びRは炭素数1〜30の炭化水
    素基を示し、該炭化水素基には反応に影響を及ぼさない
    官能基を含んでいもて良く及びそれぞれが結合して環を
    形成していても良い。)で表わされる有機ケイ素基を示
    す。]で表わされるエノールシリルエーテル誘導体を次
    の一般式4 (式中、R及びRは水素あるいは炭素数1〜30の
    炭化水素基を示し、該炭化水素基には反応に影響を及ぼ
    さない官能基を含んでいても良く及びそれぞれが結合し
    て環を形成していても良い。)で表わされるカルボニル
    化合物と反応させることによって次の一般式5 (式中、R、R、R、R、Rは前記の通り)
    で表わされるアルドール型のアルコール誘導体のシリル
    エーテルの製造法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の式5で表わされる生成物
    に酸あるいはフッ化物イオンを作用させることによって
    次の一般式6 (式中、R1 、R2 、R3 、R7 、R8 は前記の通り)
    で表わされるアルドール型のアルコール誘導体の製造
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法で式4で表わされる
    カルボニル化合物に替えて次の一般式7 (式中、R、R、R及びR10は水素あるいは炭
    素数1〜30の炭化水素基を示し、該炭化水素基には反
    応に影響を及ぼさない官能基を含んでいても良く及びそ
    れぞれが結合して環を形成していても良い。)で表わさ
    れるα、β−不飽和カルボニル化合物を反応させること
    による次の一般式8 (式中、R、R、R、R〜R10は前記に同
    じ)で表わされる1,4−ジカルボニル化合物誘導体の
    エノールシリルエーテルの製造法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の式8で表わされる生成物
    に酸あるいはフッ化物イオンを作用させることによって
    次の一般式9 (式中、R1 、R2 、R3 、R7 〜R10は前記に同じ)
    で表わされる1,4−ジカルボニル化合物の製造法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の方法で式2で表わされる
    エノールシリルエーテル誘導体に対し過剰の式7で表わ
    されるα、β−不飽和カルボニル化合物を反応させるこ
    とによって次の一般式10 (式中、nは1以上の整数を示し、R、R、R
    〜R10は前記に同じ)あるいは加水分解された次
    の一般式11 (式中、n、R、R、R、R〜R10は前記に
    同じ)で表わされるα、β−不飽和カルボニル化合物の
    重合体の製造法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の方法で式4で表わされる
    カルボニル化合物に替えて次の一般式12 R11−X 式12 [式中、Xはハロゲンあるいは次の一般式13 OR 式13 (式中、Rは炭素数が1〜20の炭化水素基を示し、該炭
    化水素基には反応に影響を及ぼさない官能基を含んでい
    ても良い。)で表わされる置換基を示し、R11は炭素数
    1〜30の炭化水素基を示し、該炭化水素基には反応に影
    響を及ぼさない官能基を含んでいても良く及びそれぞれ
    が結合して環を形成していても良く、Xは脱離基となる
    官能基を示す。]で表わされる求電子反応基質を反応さ
    せることによる次の一般式14 (R1 、R2 、R3 、R11は前記に同じ)で表わされる
    カルボニル化合物誘導体の製造法。
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