JP2003286220A - ジメチロールブタン酸の製造法 - Google Patents

ジメチロールブタン酸の製造法

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JP2003286220A JP2002095753A JP2002095753A JP2003286220A JP 2003286220 A JP2003286220 A JP 2003286220A JP 2002095753 A JP2002095753 A JP 2002095753A JP 2002095753 A JP2002095753 A JP 2002095753A JP 2003286220 A JP2003286220 A JP 2003286220A
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Atsushi Iwamoto
淳 岩本
Toshio Watanabe
俊雄 渡辺
Masashi Watanabe
将史 渡辺
Junichi Amamiya
淳一 雨宮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ジメチロールブタナールを高選択率で、工業的
に有利に製造する方法を提供する。 【解決手段】2−エチルアクロレインと水、及びホルム
アルデヒドを、塩基性触媒存在下、特定の反応液pH範
囲で反応させ、該反応液から、2−エチルアクロレイン
を抽剤に用いてジメチロールブタナールを抽出し、抽出
液から分離して得られたジメチロールブタナールを過酸
化水素水で酸化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性化ポリウレタン
樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、可塑剤、潤滑油、界面活性剤、化粧品の基
剤、反応性モノマーなどの原料であるジメチロールブタ
ン酸の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ジメチロールブタン酸(以下DMBAと
称す)を製造する一般的な方法としては、まず、中間体
であるジメチロールブタナール(以下DMBALと称
す)を製造し、次いでDMBALを酸化して、DMBA
を得る方法が知られている。ここでDMBALを製造す
る一般的な方法として、塩基性触媒下、ノルマルブチル
アルデヒド(以下NBALと称す)とホルムアルデヒド
をアルドール縮合してDMBALを生成する方法(特開
平10−251187号公報参照)が知られている。ま
た、2−エチルアクロレイン(以下EARと称す)を水
和して、塩基性触媒下、ホルムアルデヒドをアルドール
縮合してDMBALを生成する方法(昭53−1242
13号公報参照)が知られている。これらの方法によっ
て得られたDMBALは過酸化水素で酸化する事により
DMBAを得る方法(特公平7−45430号公報参
照)が知られている。DMBAの精製方法には、溶剤晶
析が一般的で、その溶媒としてケトン類やエーテル、エ
ステル類が知られている。(特開平11−228489
号公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】DMBALをアルドー
ル縮合で製造する場合、上記のいずれの方法も、アルド
ール縮合反応を完結させようとすると、カニッツァロ反
応が起き、トリメチロールプロパン(以下TMPと称
す)が副生する。このTMPは、蒸留などではDMBA
Lとの分離が困難なため、DMBALとともに、酸化工
程を経て、DMBAの晶析精製工程に同伴される。TM
PはDMBA晶析において晶析阻害物質であるため、従
来のアルドール縮合反応では、その副生を抑える条件に
する必要がある。このためには、アルドール縮合反応温
度を低くしたり、触媒として重曹やトリエチルアミンな
どの弱塩基触媒を使用することにより反応液pHを低く
してカニッツァロ反応を抑制しているが、これにより、
NBALを原料とした場合にはEARを多量に副生する
こととなり、また、EAR原料の場合には転化率が低く
なる。このため、生産効率が悪く、さらには、DMBA
L選択率も低くなる。一方、DMBALの選択率を上げ
るためにNBAL又はEARに対するホルムアルデヒド
のモル比を上げる方法が考えられるが、この場合反応液
に過剰のホルムアルデヒドが残存し、このままホルムア
ルデヒドを除去せずに、酸化を行うと残存ホルムアルデ
ヒドの酸化にも過酸化水素が消費され、大量の過酸化水
素水が必要になる。また、蒸留によりホルムアルデヒド
を回収しようとする場合、効率的なホルムアルデヒド回
収を行うには加圧高温条件が必要となり、生成したDM
BALの分解が併発する。また、DMBALの分解を抑
制するため、常圧低温条件で行う場合、大量の水を同伴
させホルムアルデヒドを留出させる必要があり、工業的
ではない。
【0004】本発明の目的は、上記課題を解決し、DM
BALを高選択率で、工業的に有利に製造する方法を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の如
き課題を有するDMBAの製造方法について鋭意検討し
た結果、EARを原料に用い、塩基性触媒下、特定のp
H範囲でホルムアルデヒド水溶液と反応させDMBAL
を合成し、EARを抽剤に用いて、反応液からDMBA
Lを抽出単離した後、過酸化水素水で酸化してDMBA
を得ることにより目的とするDMBAが高選択率で得ら
れることを見出し、本発明に到達した。
【0006】即ち本発明は、(1)式に示される2−エ
チルアクロレインと水、及びホルムアルデヒドを、塩基
性触媒存在下、反応液pHが8.5〜13.0の範囲で
反応させ、(2)式に示されるジメチロールブタナール
を得る工程A、工程Aの反応液、又は該反応液を2層分
離させて得られたジメチロールブタナールを含む水層か
ら、2−エチルアクロレインを抽剤に用いてジメチロー
ルブタナールを抽出し、得られた抽出液からジメチロー
ルブタナールを分離する工程B、及び工程Bで得られた
ジメチロールブタナールを過酸化水素水で酸化して
(3)式に示されるジメチロールブタン酸を得る工程
C、を含むことを特徴とするジメチロールブタン酸の製
造法に関するものである。
【化4】
【化5】
【化6】
【0007】
【発明の実施の形態】工程A(DMBAL合成工程) 本発明において、DMBALの合成は、EARと水、及
びホルムアルデヒドを塩基性触媒下で反応させることに
より行う。これにより、まずEARが水和され、次いで
ホルムアルデヒドが付加されてDMBALが合成され
る。
【0008】使用する塩基性触媒としては、トリメチル
アミン、トリエチルアミン等のアミン類、ナトリウム、
カリウム、リチウム、カルシウム、バリウム、セシウ
ム、アンモニアおよび1〜3級アミンの水酸化物、炭酸
塩、炭酸水素塩が挙げられる。これらは、単独あるいは
その混合物として用いることができる。これらの中では
水酸化物が好ましく、水酸化ナトリウムが工業的に優位
であり、特に好ましい。この際、反応液のpHを8.5〜1
3.0、好ましくは10.0〜12.0の範囲に制御する必要があ
る。反応液のpHを監視しながら塩基性触媒を逐次的に
添加することにより、反応液のpHを所定の値に制御す
ることができる。
【0009】原料に用いるホルムアルデヒドは、ホルム
アルデヒド水溶液の形態で供するのが良く、濃度が20〜
40wt%のホルムアルデヒド水溶液を用いることが好ま
しい。ホルムアルデヒドの使用量は、原料EAR1モル
に対して、0.5〜5.0モル、好ましくは0.6〜2.0モルの範
囲である。ホルムアルデヒド水溶液を用いることによ
り、原料である、水及びホルムアルデヒドを同時に供給
できる。上記濃度及び使用量によれば、水を追加する必
要はない。
【0010】反応温度は、使用する触媒により異なる。
即ち、触媒として水酸化ナトリウム等の水酸化物を使用
する場合は、20〜40℃が好ましく、触媒として重曹、炭
酸ナトリウム等の炭酸水素塩、炭酸塩、アミン類を使用
する場合は、40〜80℃が好ましい。それぞれの触媒にお
いて、所定の温度より反応温度が低い場合は、反応の進
行が遅く、生産効率の低下を招く。また、それぞれの触
媒において所定の温度より反応温度が高い場合は、カニ
ッツァロ反応が促進されTMPの生成量が増大する。
【0011】反応時間は、使用する触媒に応じて適切な
範囲に設定する。即ち、触媒として水酸化ナトリウム等
の水酸化物を使用する場合は、0.5〜3.0時間、好ましく
は0.5〜2.0時間であり、触媒として重曹、炭酸ナトリウ
ム等の炭酸水素塩、炭酸塩、アミン類を使用する場合
は、3〜15時間であり、好ましくは3〜7時間である。反
応方式は、回分式、連続式いずれでも良く、反応温度と
反応時間、使用する触媒ともに、DMBA生産に有利と
なるように設定することができる。反応終了後、反応液
は、酸性化合物で中和してから、次の工程に送られる。
中和に用いられる酸性化合物としては、ギ酸、酢酸等の
有機カルボン酸類、塩酸、硫酸等の鉱酸類が挙げられ
る。
【0012】工程B(DMBAL分離工程) 工程Aで得られた反応液には、DMBAL、未反応のE
ARやホルムアルデヒド、及び副生物であるTMPが含
まれている。この反応液を静置することにより2層に分
離することができるが、上層の油層には、DMBALと
EARが多く含まれる他に、未反応ホルムアルデヒドや
TMPも一部残存している。また、下層の水層には、未
反応ホルムアルデヒド、TMP、塩基性触媒が含まれる
が、DMBALも一部存在している。本発明では、工程
Aで得られた反応液、又は該反応液を2層分離させて得
られた水層を、EARを抽剤に用いて抽出することによ
り、抽出液(EAR層)側にDMBALを回収すること
ができる。更に、このEAR抽出層あるいは該反応液を
2層分離させて得られた油層を、水を用いて抽出するこ
とで、残存ホルムアルデヒドやTMPを取り除くことが
できる。また、反応液にEARと水を同時に添加して2
層に抽出分離しても良い。抽出は、回分式でも連続式で
も良く、回分式の場合は多段式でも良い。
【0013】前記抽出を行う際には、例えば、工程Aで
得られた反応液をまず2層分離し、得られた油層を水で
抽出し、ホルムアルデヒド等を除去するとともに、2層
分離で得られた水層をEAR抽出することで水層側のD
MBALを回収することができる。また、向流抽出塔等
の装置を用い、EAR及び水を抽剤として反応液を処理
すると、1回の抽出操作でDMBAL回収及び副生物等
の除去ができるため工業的に有利であり、好ましい。
【0014】前記抽出操作の際に、ケトン類等、一般的
な抽剤として知られる有機溶媒を用いるとDMBALと
ともにTMPが有機層側に抽出される。TMPは晶析工
程で晶析阻害物質であるため、後工程のDMBA晶析精
製時にDMBA回収率が低下する。これに対し、本発明
のように、EARを抽剤として用いると、DMBALと
TMPを効率的に分離することができるため、選択率良
くDMBAを得ることができる。また、同時にDMBA
Lと未反応ホルムアルデヒドを分離することができるの
で、DMBAL酸化時に余分な過酸化水素を必要としな
い。
【0015】前記抽出操作で得られた抽出液(EAR
層)は、主としてEAR及びDMBALからなり、これ
からDMBALを分離し、酸化工程(工程C)に送る。
分離は蒸留により行うことができる。圧力20kPa以
上、温度80℃以下で減圧蒸留することにより、留出液
としてEARを、缶出液としてDMBALを得ることが
できる。又、抽出液の0.5〜3倍量の水を添加して、常圧
あるいは減圧下、水との共沸蒸留でEARを回収するこ
ともできる。この場合、添加する水は、あらかじめ全量
を抽出液と共存させてもよく、逐次的に添加してもよ
い。回収されたEARは、工程Aの原料やこの工程(工
程B)の抽剤として使用することができる。また、前記
抽出操作で得られた水層は、未反応ホルムアルデヒド、
塩基性触媒の塩、副生ギ酸塩、TMPを含んでおり、残
存EARを減圧下で留去した後、それらを回収する事が
経済上好ましい。この際、これらを再利用できるTMP
製造プロセス(例えば特開平8−169856号公報に
記載のもの)に導入処理すれば、廃棄物を最小限にとど
めることが可能となり、環境面でも経済面でも極めて有
利である。上記の通り、反応液からDMBALをEAR
で抽出分離する本プロセスは、従来法の制約となってい
たTMPの副生抑制条件が緩和されるため、EARの反
応率、選択率の改善が可能となった。
【0016】工程C(DMBAL酸化工程) 工程Bで得られたDMBALを過酸化水素水で酸化す
る。DMBALは水に希釈して酸化しても良く、そのま
ま酸化しても良い。過酸化水素水の量は、DMBAL1
モルに対して、過酸化水素が0.5〜3.0モル、好ましく
は、1.0〜1.5モルの範囲である。酸化温度は、40℃〜90
℃の範囲が好ましく、酸化時間は、1〜5時間の範囲が好
ましい。酸化後、酸化反応液に触媒としてパラジウムカ
ーボンを添加し、加熱することで、残存過酸化水素や過
酸化物を分解することができる。これによって得られた
粗DMBAは、公知の方法、たとえば晶析でDMBAの
白色粉末が得られる。この際の溶媒としては、酢酸エチ
ル等が使用できる。
【0017】次に図面により本発明を説明する。図1は
本発明を実施するための工程図の一例である。図1にお
いて、経路2よりホルムアルデヒド水溶液(F)、経路
3よりEAR、経路4より塩基性触媒(例:NaOH)
をそれぞれ反応器1(工程A)に供給し、反応を行な
う。反応生成液は、経路5より抽出塔6に供給する。抽
剤EARを経路7より供給するとともに、水を経路8よ
り供給し、経路9よりEAR層を抜き出すとともに、経
路10より水層を抜き出す。経路9より抜き出したEA
R層をEAR回収塔11に供給し、分離されたDMBA
Lを経路13より抜き出し、反応器14(工程C)に供
給し、酸化反応を行い、DMBAが得られる。一方、経
路12よりEARを抜き出し、経路3と混合して反応器
1に供給する。このEARは、経路7より抽出塔6に供
給することもできる。
【0018】
【実施例】次に実施例により、本発明をさらに具体的に
説明する。但し本発明は、以下の実施例により何ら制限
されるものではない。
【0019】実施例1 (工程A)2L反応器に、EARを700g(8.32
mol)と40%ホルムアルデヒド水溶液を750g
(9.98mol)を仕込み、反応温度25℃を保ちな
がら、反応液のpHが10.0〜10.5を保つように、25%
水酸化ナトリウム水溶液を滴下した。5時間後、反応を
終了した。この間、25%水酸化ナトリウム水溶液を4
0g添加した。反応終了後、pH7になるように、硫酸
で中和した。
【0020】(工程B)工程Aで得られた反応液を抽出
塔中段に150g/hrで供給し、下段より抽剤EAR
を100g/hr、上段より水を50g/hrで供給し
た。5時間後より10時間で工程Aの1バッチ分に相当
する1488gを供給し、上部より抽出液2008gと
下部より抽残液980gを得た。この抽出液を26kP
aの減圧で蒸留を行なった。この時、留出液1158g
と缶出液850gを得た。留出液中のEARは1126
g(13.40mol)であった。缶出液中のDMBA
Lは、720g(5.46mol)であった。この時、
缶出液中のTMPは、4.5g(0.03mol)であ
った。
【0021】(工程C)2L反応器に、工程Bで得られ
た缶出液850gと水500gを仕込み、60℃に昇温
した。次に、30%過酸化水素水溶液742g(6.5
5mol)を2時間で滴下した。その後、60℃で3時
間保持した。酸化後の液に0.5%パラジウム担持カーボ
ンを3g添加して、100℃で3時間加熱処理して、過酸及
び未反応過酸化水素を分解し、反応を終了させた。反応
終了後の液中には、DMBAが792g(5.35mo
l)含まれていた。消費EARに対する選択率は、8
0.0mol%である。反応終了後の液を、酢酸エチル
を溶媒に用いて晶析精製したところ、DMBAの白色粉
末が705g得られた。
【0022】比較例1 (工程A)2L反応器に、EARを700g(8.32
mol)と40%ホルムアルデヒド水溶液を750g
(9.98mol)を仕込み、反応温度25℃を保ちな
がら、25%水酸化ナトリウム水溶液40gをpHの監
視をせずに10分で滴下した。この時、反応液は、水酸
化ナトリウム水溶液を滴下中の10分間は、pH14と
なり、その後、30分でpH8まで下がった。5時間
後、反応を終了した。反応終了後、pH7になるよう
に、硫酸で中和した。
【0023】(工程B)工程Aで得られた反応液を2層
分離し、油層995gと水層520gを得た。この油層
を26kPaの減圧で蒸留を行なった。この時、留出液
225gと缶出液864gを得た。留出液中のEARは
203g(2.41mol)であった。缶出液中のDM
BALは、546g(4.14mol)であった。ま
た、缶出液中のTMPは、60g(0.45mol)で
あった。 (工程C)2L反応器に、工程Bで得られた缶出液86
4gと水500gを仕込み、60℃に昇温した。次に、
30%過酸化水素水溶液938g(8.28mol)を
2時間で滴下した。その後、60℃で3時間保持した。
反応終了後の液中には、DMBAが600g(4.06
mol)含まれていた。消費EARに対する選択率は、
42.3mol%である。反応終了後の液を、酢酸エチ
ルを溶媒に用いて晶析精製したが、DMBAの粉末は得
られなかった。
【0024】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、本発明
によると、EARを原料に用いて、DMBAが高選択率
で得られ、過酸化水素水の使用量も少なくて済む。従っ
て、本発明の工業的価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を実施するための工程図の一例
である。
【符号の説明】
1 反応器(工程A) 6 抽出塔 11 EAR回収塔 14 反応器(工程C)
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 将史 岡山県倉敷市水島海岸通3丁目10番地 三 菱瓦斯化学株式会社水島工場内 (72)発明者 雨宮 淳一 岡山県倉敷市水島海岸通3丁目10番地 三 菱瓦斯化学株式会社水島工場内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC45 AC46 AD16 BA02 BA06 BA29 BA32 BA51 BA69 BB16 BB31 BC10 BC31 BE32 BN10 BS10 4H039 CA60 CF10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)式に示される2−エチルアクロレイ
    ンと水、及びホルムアルデヒドを、塩基性触媒存在下、
    反応液pHが8.5〜13.0の範囲で反応させ、
    (2)式に示されるジメチロールブタナールを得る工程
    A、工程Aの反応液、又は該反応液を2層分離させて得
    られたジメチロールブタナールを含む水層から、2−エ
    チルアクロレインを抽剤に用いてジメチロールブタナー
    ルを抽出し、得られた抽出液からジメチロールブタナー
    ルを分離する工程B、及び工程Bで得られたジメチロー
    ルブタナールを過酸化水素水で酸化して(3)式に示さ
    れるジメチロールブタン酸を得る工程C、を含むことを
    特徴とするジメチロールブタン酸の製造法。 【化1】 【化2】 【化3】
  2. 【請求項2】前記工程Bにおいて、反応液を2層分離さ
    せて得られたジメチロールブタナールを含む水層が、該
    反応液に水を加えてから2層分離させて得られたもので
    ある請求項1に記載のジメチロールブタン酸の製造法。
  3. 【請求項3】反応液に水を加えてから2層分離させて得
    られた油層に水を加えて2層分離させ、その油層からジ
    メチロールブタナールを分離して工程Cに供する請求項
    2に記載のジメチロールブタン酸の製造法。
  4. 【請求項4】前記工程Bにおいて、得られた抽出液の少
    なくとも一部に水を加えて2層分離させ、その油層から
    ジメチロールブタナールを分離して工程Cに供する請求
    項1〜3のいずれかに記載のジメチロールブタン酸の製
    造法。
  5. 【請求項5】前記工程Bにおいて、2−エチルアクロレ
    インと水を同時に添加して抽出分離を行う請求項1〜4
    のいずれかに記載のジメチロールブタン酸の製造法。
  6. 【請求項6】前記工程Aにおいて、反応液pHを監視し
    つつ、塩基性触媒を逐次的に添加することにより反応液
    pHを所定範囲に制御する請求項1〜5のいずれかに記
    載のジメチロールブタン酸の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108658754A (zh) * 2018-06-20 2018-10-16 李先明 一种连续生产2,2-二羟甲基丁酸的装置及工艺
CN110092714A (zh) * 2019-04-26 2019-08-06 江西科技师范大学 一种2,2-二羟甲基丁酸的制备方法

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