JP2003286073A - 焼結体の製造方法および焼結体 - Google Patents

焼結体の製造方法および焼結体

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JP2003286073A
JP2003286073A JP2002092952A JP2002092952A JP2003286073A JP 2003286073 A JP2003286073 A JP 2003286073A JP 2002092952 A JP2002092952 A JP 2002092952A JP 2002092952 A JP2002092952 A JP 2002092952A JP 2003286073 A JP2003286073 A JP 2003286073A
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Katsumi Kawamura
克己 河村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高密度でかつその密度が均一でボイドも少ない
焼結体を得ること。 【解決手段】焼結体の製造方法は、第1の原料と第2の
原料とを混合し、それらを反応させて得られる合成物を
含むスラリーを得る工程10と、スラリーを濃縮する工
程20と、スラリー中から気体を除去する工程30と、
スラリーを成形型内に入れ、乾燥させて、仮成形体を得
る工程40と、仮成形体を加圧して、成形体を得る工程
50と、成形体に機械加工を施す工程60と、成形体を
焼成することにより焼結体を得る工程70とを有してい
る。第1の原料および第2の原料の少なくとも一方は、
溶液として用いられるのが好ましく、成形体を得る工程
50は、減圧状態で行われるのが好ましい。また、合成
物としては、セラミックス材料、特に、ハイドロキシア
パタイトまたはリン酸三カルシウムのようなCa/P比
が1〜2のリン酸カルシウム系化合物が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、焼結体の製造方法
および焼結体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、リン酸カルシウム系化合物は、
優れた生体親和性を有しており、人工骨や人工歯根、医
科用あるいは歯科用セメント等の生体材料として利用さ
れている。
【0003】このようなリン酸カルシウム系化合物は、
焼結体とされ、この焼結体が人工骨や人工歯根等として
臨床的に用いられている。
【0004】従来、かかる焼結体は、例えば、乾式法や
鋳込み成形法を用いて製造されている。
【0005】乾式法では、リン酸カルシウム系化合物の
原料粉体を熱処理した後、粉砕、平均粒径が10〜50
μm程度の粒子を得、次いで、この得られた粉体を圧粉
成形により所定形状に成形して成形体を得た後、この成
形体を焼成することにより焼結体を製造する。
【0006】一方、鋳込み成形法では、リン酸カルシウ
ム系化合物の原料粉体を、バインダー、分散剤を含む溶
液に加え、攪拌、混合、粉砕して、平均粒径が1μm程
度の粒子を得、このスラリーを所定形状に成形して成形
体を得た後、この成形体を焼成することにより焼結体を
製造する。
【0007】このような乾式法、鋳込み成形では、いず
れも、リン酸カルシウム系化合物の原料粉体を粉砕する
ことにより得た粉体を用いるため、粉体の粒径にバラツ
キが生じてしまう。その結果、得られる焼結体では、そ
の密度が不均一となってマイクロクラックを生じたり、
ボイドなどの欠陥を生じることがあるとともに、高密度
化にも限界があるという問題がある。
【0008】また、これらの製造方法では、いずれも、
リン酸カルシウム系化合物の原料粉体の粉砕に、時間と
手間とを要するという問題もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高密
度で、かつ、その密度が均一でボイドも少ない焼結体を
得ることができる焼結体の製造方法、および、かかる製
造方法により製造された焼結体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(23)の本発明により達成される。
【0011】(1) 第1の原料と第2の原料とを混合
し、それらを反応させて得られる合成物を含むスラリー
を得る工程と、前記スラリーを成形型内に入れ、乾燥さ
せて、仮成形体を得る工程と、前記仮成形体を加圧し
て、成形体を得る工程と、前記成形体を焼成することに
より焼結体を得る工程とを有することを特徴とする焼結
体の製造方法。
【0012】これにより、高密度で、かつ、その密度が
均一でボイドも少ない焼結体を得ることができる。
【0013】(2) 前記第1の原料および前記第2の
原料の少なくとも一方は、溶液として用いられる上記
(1)に記載の焼結体の製造方法。
【0014】これにより、高価な製造設備を必要とせ
ず、より容易かつ効率よく合成物を得ることができる。
【0015】(3) 前記仮成形体を得る工程の前に、
前記スラリーを濃縮する工程を有する上記(1)または
(2)に記載の焼結体の製造方法。これにより、製造時
間の短縮、成形時の割れの発生防止を図ることができ
る。
【0016】(4) 前記濃縮後の前記スラリーにおけ
る前記合成物の濃度は、8wt%以上である上記(3)
に記載の焼結体の製造方法。これにより、スラリーを濃
縮する効果が良好に発揮される。
【0017】(5) 前記仮成形体を得る工程の前に、
前記スラリー中から気体を除去する工程を有する上記
(1)ないし(4)のいずれかに記載の焼結体の製造方
法。
【0018】これにより、得られる焼結体の密度をより
高くしたり、ボイドの発生防止をすることができる。
【0019】(6) 前記成形型の内面には、離型剤が
付与されている上記(1)ないし(5)のいずれかに記
載の焼結体の製造方法。これにより、仮成形体の成形型
からの離型性を向上することができる。
【0020】(7) 前記離型剤は、前記焼結体を得る
工程において熱分解して消失するものである上記(6)
に記載の焼結体の製造方法。
【0021】これにより、焼結体を生体材料として用い
る場合には、その生体安全性が低下するのを好適に防止
することができる。
【0022】(8) 前記離型剤は、流動パラフィンで
ある上記(7)に記載の焼結体の製造方法。
【0023】流動パラフィンは、離型性に優れるととも
に、比較的容易に熱分解され消失する。
【0024】(9) 前記スラリーを乾燥させる前に、
前記スラリー中には、前記仮成形体の強度を向上させる
有機物質が添加される上記(1)ないし(8)のいずれ
かに記載の焼結体の製造方法。これにより、仮成形体の
取り扱いが容易となる。
【0025】(10) 前記有機物質は、前記焼結体を
得る工程において消失するものである上記(9)に記載
の焼結体の製造方法。
【0026】これにより、焼結体を生体材料として用い
る場合には、その生体安全性が低下するのを好適に防止
することができる。
【0027】(11) 前記有機物質は、メチルセルロ
ースである上記(10)に記載の焼結体の製造方法。
【0028】メチルセルロースは、仮成形体の強度をよ
り向上させることができるとともに、比較的容易に熱分
解され消失する。
【0029】(12) 前記乾燥時の温度は、30〜8
0℃である上記(1)ないし(11)のいずれかに記載
の焼結体の製造方法。
【0030】これにより、乾燥時の割れの発生を防止し
つつ、スラリーの乾燥をより短時間で行うことができ
る。
【0031】(13) 前記加圧は、減圧状態で行われ
る上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の焼結体
の製造方法。
【0032】これにより、仮成形体内に残存する空気
(気体)を、効果的に除去することができるので、得ら
れる成形体をより高密度で、その密度がより均一なもの
とすることができる。
【0033】(14) 前記減圧状態でのゲージ真空度
は、400mmHg以上である上記(13)に記載の焼
結体の製造方法。
【0034】これにより、仮成形体内に残存する空気
(気体)の除去効率をより向上させることができる。
【0035】(15) 前記加圧の圧力は、0.7to
n/cm以上である上記(1)ないし(14)のいず
れかに記載の焼結体の製造方法。
【0036】これにより、成形体の密度がより高まり、
より高密度の(緻密化された)焼結体を得ることができ
る。
【0037】(16) 前記焼結体を得る工程の前に、
前記成形体に機械加工を施す工程を有する上記(1)な
いし(15)のいずれかに記載の焼結体の製造方法。こ
れにより、所望の形状の焼結体を得ることができる。
【0038】(17) 前記焼成時の温度は、1000
℃以上で、かつ前記合成物が熱分解する温度未満である
上記(1)ないし(16)のいずれかに記載の焼結体の
製造方法。
【0039】これにより、焼結体の品質の低下を招くこ
となく、密度を十分に高くすることができる。
【0040】(18) 前記合成物は、セラミックス材
料である上記(1)ないし(17)のいずれかに記載の
焼結体の製造方法。セラミックス材料は、焼結性を持つ
物質であるので好ましい。
【0041】(19) 前記セラミックス材料は、リン
酸カルシウム系化合物である上記(18)に記載の焼結
体の製造方法。
【0042】リン酸カルシウム系化合物は、生体安全性
および生体適合性を有するので、好ましい。
【0043】(20) 前記セラミックス材料は、Ca
/P比が1〜2のリン酸カルシウム系化合物である上記
(19)に記載の焼結体の製造方法。
【0044】Ca/P比が1〜2のリン酸カルシウム系
化合物は、優れた生体安全性、生体適合性を有するた
め、生体材料として適している。
【0045】(21) 前記リン酸カルシウム系化合物
は、ハイドロキシアパタイトまたはリン酸三カルシウム
である上記(20)に記載の焼結体の製造方法。
【0046】これらの化合物は、生体親和性に富み、生
体材料、特に、人工骨や人工歯根、医科用あるいは歯科
用の充填材(セメント)等に非常に適している。
【0047】(22) 上記(1)ないし(21)のい
ずれかに記載の焼結体の製造方法により製造されること
を特徴とする焼結体。本発明の焼結体は、高密度で、か
つ、その密度が均一でボイドも少ない。
【0048】(23) 骨補填材である上記(22)に
記載の焼結体。本発明の焼結体の用途には、種々ある
が、特に、骨補填材としての使用に適している。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の焼結体の製造方法
および焼結体について詳細に説明する。
【0050】図1は、本発明の焼結体の製造方法の実施
形態を示す工程図である。本発明における合成物として
は、有機材料、無機材料のいずれでもよいが、無機材料
が好ましく、焼結性を持つ物質であることからセラミッ
クス材料が特に好ましい。
【0051】セラミックス材料としては、例えば、アル
ミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア、イットリア、リ
ン酸カルシウム系化合物等のセラミックス、窒化珪素、
窒化アルミ、窒化チタン、窒化ボロン等の窒化物セラミ
ックス、グラファイト、タングステンカーバイト等の炭
化物系セラミックス、その他、例えばチタン酸バリウ
ム、チタン酸ストロンチウム、PZT、PLZT、PL
LZT等の強誘電体材料などが挙げられる。
【0052】これらの中でも、セラミックス材料として
は、特に生体安全性および生体適合性を有するもの、す
なわち、生体材料として適用可能なものが好ましく、特
にリン酸カルシウム系化合物が好ましい。リン酸カルシ
ウム系化合物は、生体内で長期間安定に存在することが
でき、生体材料として特に優れている。
【0053】リン酸カルシウム系化合物としては、例え
ば、ハイドロキシアパタイト、フッ素アパタイト、炭酸
アパタイト等のアパタイト類、リン酸二カルシウム、リ
ン酸三カルシウム、リン酸四カルシウム、リン酸八カル
シウム等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以
上を組み合わせて用いることができる。
【0054】このようなリン酸カルシウム系化合物は、
Ca/P比が1〜2程度のものが好ましく、1.4〜
1.8程度のものがより好ましい。Ca/P比が前記範
囲のリン酸カルシウム系化合物は、優れた生体安全性、
生体適合性を有するため、生体材料として適している。
【0055】さらに、リン酸カルシウム系化合物として
は、ハイドロキシアパタイトまたはリン酸三カルシウム
が特に好ましい。これらの化合物は、生体親和性に富
み、生体材料、特に、人工骨や人工歯根、医科用あるい
は歯科用の充填材(セメント)等に非常に適している。
【0056】本実施形態では、合成物を代表して、ハイ
ドロキシアパタイトについて説明する。ただし、これに
限定されないことは、言うまでもない。
【0057】図1に示す焼結体の製造方法は、スラリー
を得る工程10と、スラリーを濃縮する工程20と、ス
ラリー中から気体を除去する工程30と、仮成形体を得
る工程40と、成形体を得る工程50と、成形体に機械
加工を施す工程60と、焼結体を得る工程70とを有し
ている。
【0058】[1]スラリーを得る工程10 まず、例えば容器(図示せず)内で、水酸化カルシウム
(第1の原料)スラリーにリン酸(第2の原料)水溶液
を滴下、混合して、または、硝酸カルシウム(第1の原
料)水溶液にリン酸アンモニウム(第2の原料)水溶液
を滴下、混合して、これらを反応させてハイドロキシア
パタイト(HAp)を含むスラリーを得る。
【0059】このように、ハイドロキシアパタイト(合
成物)の合成は、第1の原料および第2の原料の少なく
とも一方を溶液として使用する湿式合成法によるものが
好ましい。これにより、高価な製造設備を必要とせず、
より容易かつ効率よくハイドロキシアパタイトを合成す
ることができる。
【0060】[2]スラリーを濃縮する工程20 次に、得られたスラリーを濃縮する。
【0061】スラリーの濃縮は、例えば、遠心分離、自
然沈降、脱水処理等を用いて、スラリー中から液性成分
を除去することにより行われる。かかる方法によれば、
スラリーを容易かつ確実に濃縮することができる。
【0062】スラリーを濃縮することにより、後述する
工程[4]における乾燥時間の短縮、延いては、焼結体
の製造時間の短縮を図ることができる。また、スラリー
を濃縮しておくことにより、用いる成形型の大型化を防
止できるという利点がある。さらに乾燥時の割れ防止に
もなる。
【0063】濃縮後のスラリーにおけるハイドロキシア
パタイト(合成物)の濃度は、8wt%以上であるのが
好ましく、10〜35wt%程度であるのがより好まし
い。濃縮後のスラリーにおけるハイドロキシアパタイト
(合成物)の濃度が低すぎると、合成物の種類等によっ
ては、前記効果が十分に発揮されない場合があり、高す
ぎると、スラリーの取り扱いが難しくなる場合がある。
【0064】また、本工程[2]において、スラリー中
には、仮成形体の強度を向上させる有機物質が添加され
るのが好ましい。これにより、後述する工程[4]で得
られる仮成形体の強度が向上するので、その後の仮成形
体の取り扱いが容易となる。
【0065】この有機物質としては、特に限定されない
が、後述する工程[7]の焼成において、熱分解して除
去される(消失する)ものが好ましい。有機物質とし
て、このような物質を用いることにより、焼結体中に有
機物質が残存するのを防止することができる。その結
果、特に、焼結体を生体材料として用いる場合には、そ
の生体安全性が低下するのを好適に防止することができ
る。
【0066】このような有機物質の具体例としては、例
えば、メチルセルロース(MC)、デンプン、ポリビニ
ールアルコール、アダマンタン、ポリ酢酸ビニル等が挙
げられるが、これらの中でも、メチルセルロースが好ま
しい。有機物質としてメチルセルロースを用いることに
より、仮成形体の強度をより向上させることができる。
また、メチルセルロースは、比較的容易に熱分解され消
失する。
【0067】スラリー中に有機物質を添加する場合、こ
の有機物質は、例えば、ハイドロキシアパタイト(合成
物)100重量部に対して、1〜5重量部程度となるよ
うに添加されているのが好ましく、2〜3重量部程度と
なるように添加されているのがより好ましい。このよう
な範囲で有機物質をスラリー中に添加することにより、
前記効果がより向上する。
【0068】なお、この有機物質のスラリーへの添加
は、本工程[2]に限定されるものではなく、例えば、
前記工程[1]においてスラリーを得た後、後述する工
程[3]において、または、後述する工程[4]におい
てスラリーを成形型内に入れた後(スラリーの乾燥前)
のいずれかの段階、すなわち、後述する工程[4]にお
いてスラリーを乾燥させる前であればよい。また、本工
程[2]は、必要に応じて、省略することもできる。
【0069】[3]スラリー中から気体を除去する工程
30 次に、スラリー中から空気(気体)を除去する。
【0070】スラリー中からの空気の除去は、例えば、
スラリーを収納した容器を密閉状態として減圧する方
法、スラリーに対して振動(例えば、超音波振動)を与
える方法、タッピング法、消泡剤の使用等により行うこ
とができる。かかる方法によれば、スラリー中から空気
を、容易かつ確実に除去することができる。
【0071】スラリー中から空気を除去することによ
り、得られる焼結体の密度をより高くしたり、ボイドの
発生を防止することができる。なお、本工程[3]は、
必要に応じて、省略することもできる。
【0072】[4]仮成形体を得る工程40 次に、スラリーを成形型内に入れ、乾燥させて、仮成形
体を得る。
【0073】この成形型としては、例えば、各種樹脂材
料、各種金属材料等により構成されたものを使用するこ
とができる。
【0074】成形型の形状および寸法は、特に限定され
ず、それぞれ、目的とする焼結体の形状に応じて、後述
する工程[7]の焼成における収縮を考慮した寸法に、
適宜設定される。
【0075】また、この成形型の内面には、離型剤が付
与されているのが好ましい。これにより、仮成形体を得
た後、この仮成形体の成形型からの離型性を向上するこ
とができ、仮成形体に形崩れ、破損等が生じるのを好適
に防止することができる。
【0076】この離型剤としては、特に限定されない
が、後述する工程[7]の焼成において、熱分解して除
去される(消失する)ものが好ましい。離型剤として、
このような物質を用いることにより、焼結体中に離型剤
が残存するのを防止することができ、その結果、特に、
焼結体を生体材料として用いる場合には、その生体安全
性が低下するのを好適に防止することができる。
【0077】このような離型剤の具体例としては、例え
ば、流動パラフィン、各種ワックス等が挙げられるが、
これらの中でも、特に、流動パラフィンが好ましい。流
動パラフィンは、離型性に優れるとともに、粘度も低
く、比較的容易に熱分解され消失する。
【0078】次いで、成形型内に入れられたスラリー
を、例えば加熱(加温)することにより乾燥させる。
【0079】乾燥時の温度(乾燥温度)は、特に限定さ
れないが、30〜80℃程度であるのが好ましく、40
〜60℃程度であるのがより好ましい。乾燥温度を前記
範囲とすることにより、スラリーの乾燥をより短時間で
行うことができる。
【0080】また、乾燥時間も、特に限定されないが、
前記の温度範囲で乾燥を行う場合、12〜48時間程度
が好ましく、24〜36時間程度がより好ましい。
【0081】なお、スラリーの乾燥には、例えば、真空
乾燥、自然乾燥、温風乾燥、フリーズドライ、マイクロ
波加熱等の各種乾燥方法を用いることもできる。
【0082】次いで、成形型内から仮成形体を取り出す
(離型する)。このとき、成形型の内面には、離型剤が
付与されているので、離型が容易であるとともに、仮成
形体の形崩れ、破損等が好適に防止される。
【0083】なお、成形型内から仮成形体を取り出す際
には、成形型を分割して行なってもよいし、そうでなく
てもよい。
【0084】[5]成形体を得る工程50 次に、得られた仮成形体を加圧して、成形体を得る。
【0085】この仮成形体の加圧は、1軸プレスのよう
に1方向(1軸方向)にのみ行われるもの、等方的に行
われるもの(例えば、CIP等)のいずれであってもよ
い。
【0086】加圧を1方向に行う場合には、容易に成形
体を得ることができるという利点がある。
【0087】加圧を等方的に行う場合には、密度がより
均一な成形体が得られるので、その結果、得られる焼結
体も、密度がより均一なものとなる。
【0088】加圧の圧力(加圧圧力)は、0.7ton
/cm以上であるのが好ましく、1〜3ton/cm
程度であるのがより好ましい。これにより、成形体の
密度がより高まり、より高密度の(緻密化された)焼結
体を得ることができる。
【0089】また、成形時の温度(成形温度)は、特に
限定されないが、10〜70℃程度であるのが好まし
い。通常は、室温程度であればよい。
【0090】また、仮成形体の加圧は、減圧状態で行わ
れるのが好ましい。これにより、仮成形体内に残存する
空気(気体)を、効果的に除去することができるので、
得られる成形体をより高密度で、その密度がより均一な
ものとすることができる。したがって、後述する工程
[7]において焼成した際、収縮率を減少させることが
できるとともに、均一に収縮させることができるため、
最終的に得られた焼結体は、寸法精度が高く、また、密
度が均一となるので、クラック等の焼結欠陥(焼成欠
陥)の発生を抑制することができる。
【0091】この減圧状態でのゲージ真空度は、400
mmHg以上であるのが好ましく、760mmHg以上
であるのがより好ましい。減圧状態でのゲージ真空度を
前記範囲とすることにより、前記効果がより向上する。
なお、ここで言うゲージ真空度は、ブルドン管真空計に
よる値であり、この値が大きい程、高真空であることを
示す。
【0092】[6]成形体に機械加工を施す工程60 次に、得られた成形体に所定の機械加工を施す。これに
より、成形体の形状を整え、所望の形状の焼結体を得る
ことができる。
【0093】この機械加工としては、例えば、切断加
工、切削加工、研削加工、研磨加工等が挙げられ、これ
らのうちの1または2以上を組み合わせて行うことがで
きる。
【0094】成形体自体は、焼成後の焼結体に比べてそ
の硬度がはるかに低いため、機械加工等による整形を容
易に行うことができ、特に、低硬度の工具を用いて行う
ことができ、また、機械加工の加工速度も速い。なお、
本工程[6]は、必要に応じて、省略することもでき
る。
【0095】[7]焼結体を得る工程70 次に、形状が整えられた成形体を、例えば炉により焼結
(焼成)して焼結体を得る。成形体を焼結(焼成)する
と、収縮し、緻密化される。
【0096】焼成時の温度(焼成温度)は、特に限定さ
れないが、1000℃以上で、かつ合成物が熱分解する
温度未満であるのが好ましい。合成物がハイドロキシア
パタイトである場合には、1000〜1400℃程度が
好ましく、1050〜1200℃程度がより好ましい。
焼成温度が低過ぎると、焼結体の密度を高くできない場
合があり、また、焼成温度が高過ぎると、ハイドロキシ
アパタイトの熱分解が生じ、焼結体の品質の低下を招く
場合がある。
【0097】また、焼成時間も、特に限定されないが、
前記の温度範囲で焼成する場合、0.1〜6時間程度が
好ましく、2〜4時間程度がより好ましい。
【0098】また、焼成雰囲気は、合成物がハイドロキ
シアパタイト等のリン酸カルシウム系化合物である場合
には、例えば、大気中、酸素ガス中、窒素ガス中、アル
ゴンガス中、あるいは、減圧下の各雰囲気中等とするこ
とができる。また、その他の合成物の場合、焼成雰囲気
は、例えば、減圧下、あるいは、アルゴンガス、ヘリウ
ムガス、窒素ガス等の不活性ガス中等とすることができ
る。
【0099】以上説明したような焼結体の製造方法によ
れば、次のようなおよびの利点がある。すなわち、
反応により得られた合成物を含むスラリーから、噴霧
乾燥、粉砕等を経て合成物の粉体を得ることなく、スラ
リーを、成形体を得る工程(前記工程[4]および
[5])に供するため、粉体の製造工程を省略すること
ができ、焼結体の製造コストの削減と製造時間の短縮と
を図ることができる。スラリー中に含まれる合成物
(一次粒子)は、スラリーから製造された粉体(二次粒
子)と比較して、その粒径がはるかに小さく、バラツキ
も少ないので、得られる焼結体は、高密度で、その密度
が均一なものとなる。以上のような工程を経て、本発明
の焼結体が得られる。
【0100】本発明の焼結体は、前述したように、高密
度で、その密度が均一でボイドも少ないものとなるの
で、その結果、透明性が向上し、内部に存在する焼結欠
陥等を、焼結体の外部から容易に発見することができ
る。
【0101】また、本発明の焼結体は、極めて小さい粒
径、換言すれば、表面エネルギーの高い合成物を含むス
ラリーを用いて製造されるので、内部に気泡が存在する
(気体が残存する)場合でも、気泡が球形に近い形状と
なる。その結果、本発明の焼結体は、気泡が存在する部
分においても、外部からの応力が集中することが緩和
(抑制)されるので、強度の点からも有利である。
【0102】さらに、高強度の焼結体が得られるので、
特に、合成物がハイドロキシアパタイト等の生体材料で
ある場合には、例えば、人工歯根、椎弓スペーサ等の骨
補填材として好適に使用することができる。
【0103】以上、本発明の焼結体の製造方法および焼
結体の好適実施形態について説明したが、本発明は、こ
れに限定されることはなく、例えば、本発明の焼結体の
製造方法では、必要に応じて、任意の目的で工程を追加
することもできる。
【0104】
【実施例】次に、本発明の具体的実施例について説明す
る。
【0105】(実施例1)次のようにして、平板状の焼
結体(サンプルNo.1〜6)を製造した。
【0106】(No.1) <1> まず、ポリプロピレン容器内で、水酸化カルシ
ウム(第1の原料)140gを純水6000mLに分散
させ、その中へ、リン酸濃度2wt%のリン酸(第2の
原料)水溶液を滴下していき、かつ、十分に攪拌、混合
して、ハイドロキシアパタイト(合成物)を合成し、ハ
イドロキシアパタイトを含むスラリーを得た。なお、得
られた合成物がハイドロキシアパタイトであることをX
線回折法により確認した。
【0107】<2> 次に、乾燥機内で40℃で水分
(液性成分)を蒸発させ、スラリー中のハイドロキシア
パタイトの濃度を15wt%とした。
【0108】<3> 次に、この濃縮後のスラリー中か
ら、タッピング法により空気(気体)を除去した。
【0109】<4> 次に、このようにして得られたス
ラリーを、内面に流動パラフィン(離型剤)を塗付した
ポリスチレン製の成形型(寸法:縦9.5mm×横34
mm×高さ63mm)内に入れた。そして、この成形型
内に入れたスラリーを40℃×24時間、続いて、60
℃×8時間で乾燥させて、仮成形体を得た。
【0110】<5> 次に、この仮成形体を、ポリアミ
ド製の袋内に入れ、室温で、2ton/cmでラバー
プレスを行って、成形体を得た。なお、このラバープレ
スは、前記袋内のゲージ真空度が760mmHg(減圧
状態)で行った。
【0111】<6> 次に、成形体をダイヤモンドカッ
ターにより切削加工(機械加工)して、寸法:縦2.3
mm×横17.4mm×高さ15.8mmとした。
【0112】<7> 次に、切削後の成形体を、電気炉
により焼成して、焼結体を得た。この焼成は、大気中
で、室温から昇温速度50℃/時間で開始し、1050
℃に4時間保持した後、降温速度50℃/時間で室温ま
で戻すという条件で行った。
【0113】(No.2)前記工程<2>において、ス
ラリー中のハイドロキシアパタイトの濃度を15wt%
とした後、ハイドロキシアパタイト100重量部に対し
て、1.0重量部となるように、2wt%メチルセルロ
ース(有機物質)水溶液を添加し、その後、再度、スラ
リー中のハイドロキシアパタイトの濃度を15wt%と
した以外は、前記サンプルNo.1と同様にして焼結体
を製造した。
【0114】(No.3)前記工程<2>において、ス
ラリー中のハイドロキシアパタイトの濃度を8wt%と
した以外は、前記サンプルNo.1と同様にして焼結体
を製造した。
【0115】(No.4)前記工程<2>において、ス
ラリー中のハイドロキシアパタイトの濃度を8wt%と
した後、ハイドロキシアパタイト100重量部に対し
て、5.0重量部となるように、2wt%メチルセルロ
ース(有機物質)水溶液を添加し、その後、再度、スラ
リー中のハイドロキシアパタイトの濃度を8wt%とし
た以外は、前記サンプルNo.1と同様にして焼結体を
製造した。
【0116】(No.5)前記工程<4>において、乾
燥条件を60℃×12時間とした以外は、前記サンプル
No.1と同様にして焼結体を製造した。
【0117】(No.6)前記工程<1>〜<6>にお
いて、次のようにした以外は、前記サンプルNo.1と
同様にして焼結体を製造した。
【0118】まず、前記工程<1>と同様にして、ハイ
ドロキシアパタイトを含むスラリーを得た。
【0119】次いで、このスラリーをスプレードライヤ
ーで乾燥して、平均粒径が約12μmの乾燥粉体を得
た。
【0120】次いで、この乾燥粉体に対して、700℃
×5時間の熱処理を施した後、粉砕機で粉砕して、平均
粒径が約8μmの粉体を得た。
【0121】次いで、この粉体を、内面に流動パラフィ
ン(離型剤)を塗付したポリエチレン製の成形型内に入
れ、1軸成形して仮成形体を得た。
【0122】次いで、この仮成形体を、ポリアミド製の
袋内に入れ、室温で、2ton/cmでラバープレス
を行って、成形体を得た。なお、このラバープレスは、
前記袋内のゲージ真空度が760mmHg(減圧状態)
で行った。
【0123】次いで、成形体を、ダイアモンドバーで機
械加工して、寸法:縦2.3mm×横17.2mm×高
さ15.5mmとした。
【0124】なお、得られたサンプルNo.1〜6の焼
結体は、いずれも、寸法が縦:1.8mm×横13.7
mm×高さ12.4mm程度であり、ほぼ寸法が等しい
ものであった。
【0125】(実施例2)ラバープレスにおける加圧圧
力を2ton/cmに代えて、0.7ton/cm
とした以外は、前記サンプルNo.1〜6と、それぞれ
同様にして、焼結体(サンプルNo.7〜12)を製造
した。
【0126】<評価>前記実施例1および実施例2で製
造された焼結体(サンプルNo.1〜12)に対して、
それぞれ、以下に示す明度の測定を行った。また、サン
プルNo.1および6については、それぞれ、以下に示
す相対密度の測定を行った。
【0127】<明度の測定>ドキュメントスキャナー
(エプソン社製「GT−8700」)により、焼結体の
外観像を画像データとし、焼結体の所定領域(31Pixe
l×21Pixel)内の明度(Labモード)を測定した。
【0128】なお、明度の最高値は、255であり、明
度の値が大きい場合、焼結体の透明性が低い(すなわ
ち、ボイドが多い)ことを示し、一方、明度の値が小さ
い場合、焼結体の透明性が高い(すなわち、ボイドが少
ない)ことを示す。
【0129】<相対密度の測定>懸吊法により測定し
た。
【0130】これらの結果を、表1(実施例1)および
表2(実施例2)に、製造条件とともに示す。
【0131】また、図2および図3には、それぞれ、サ
ンプルNo.1およびサンプルNo.6の断面を500
0倍に拡大した電子顕微鏡写真を示す。
【0132】
【表1】
【0133】
【表2】
【0134】表1および表2の結果からすれば、サンプ
ルNo.1〜5および7〜11(本発明)の焼結体は、
いずれも、高密度であり、透明性が高いものであると判
断される。
【0135】また、本発明の各焼結体は、いずれも、目
視により内部の視認が可能であり、視認の結果、クラッ
ク等の焼結欠陥は、認められなかった。
【0136】これに対し、サンプルNo.6および12
(比較例)の焼結体は、いずれも、同一の加圧圧力で成
形された本発明の焼結体と比較して、透明性が低い(す
なわち、ボイドという欠陥が多い)ものであった。さら
に、サンプルNo.6の焼結体は、相対密度も低いもの
であった。このことから、サンプルNo.12の焼結体
も、同一の加圧圧力で成形された本発明の焼結体と比較
して、相対密度も低いものであると推定される。
【0137】このような比較例の各サンプルは、いずれ
も、目視による内部の視認ができないか、できても不明
瞭で、内部に焼結欠陥が存在するか否かの判別もできな
かった。ただし、ここでいう欠陥とは、前記のミクロな
ボイド以外のクラック、マクロなボイド、異物を示す。
【0138】また、図2に見られるように、サンプルN
o.1(本発明)の焼結体では、その内部に存在する気
泡(白色の円で囲んだ部分)は、球形に近い形状をなし
ていることが明らかとなった。一方、図3に見られるよ
うに、サンプルNo.6(比較例)の焼結体では、その
内部に存在する気泡(白色の円で囲んだ部分)は、球形
にはならず歪な形状をしていることが明らかとなった。
また、比較例では欠陥数も多い。
【0139】また、ハイドロキシアパタイトに代わり、
三リン酸カルシウムを合成し、前記実施例1および実施
例2と同様にして焼結体を製造したが、各焼結体は、い
ずれも、前記と同様の評価結果が得られた。
【0140】なお、前記サンプルNo.1〜5および7
〜11(本発明)と同様にして、それぞれ、椎弓スペー
サ(骨補填材)を製造したが、各椎弓スペーサは、いず
れも、前記と同様に、高密度、かつ、その密度が均一な
ものであった。また、これらの椎弓スペーサのいずれも
が、十分な強度を有しており、椎弓スペーサとしての使
用に十分耐え得るものであった。また、ハイドロキシア
パタイトに代わり、三リン酸カルシウムを用いて製造し
た椎弓スペーサについても、同様の結果であった。
【0141】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、高
密度で、かつ、その密度が均一でボイドも少ない焼結体
を得ることができる。
【0142】また、合成物を含むスラリーから合成物の
粉体を製造することなく、スラリーを成形体を得る工程
に供するので、製造コストの削減と製造時間の短縮とに
有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焼結体の製造方法の実施形態を示す工
程図である。
【図2】サンプルNo.1(本発明)の焼結体の断面を
5000倍に拡大した電子顕微鏡写真である。
【図3】サンプルNo.6(比較例)の焼結体の断面を
5000倍に拡大した電子顕微鏡写真である。
【符号の説明】
10 スラリーを得る工程 20 スラリーを濃縮する工程 30 スラリー中から気体を除去する工程 40 仮成形体を得る工程 50 成形体を得る工程 60 成形体に機械加工を施す工程 70 焼結体を得る工程

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の原料と第2の原料とを混合し、そ
    れらを反応させて得られる合成物を含むスラリーを得る
    工程と、 前記スラリーを成形型内に入れ、乾燥させて、仮成形体
    を得る工程と、 前記仮成形体を加圧して、成形体を得る工程と、 前記成形体を焼成することにより焼結体を得る工程とを
    有することを特徴とする焼結体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の原料および前記第2の原料の
    少なくとも一方は、溶液として用いられる請求項1に記
    載の焼結体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記仮成形体を得る工程の前に、前記ス
    ラリーを濃縮する工程を有する請求項1または2に記載
    の焼結体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記濃縮後の前記スラリーにおける前記
    合成物の濃度は、8wt%以上である請求項3に記載の
    焼結体の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記仮成形体を得る工程の前に、前記ス
    ラリー中から気体を除去する工程を有する請求項1ない
    し4のいずれかに記載の焼結体の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記成形型の内面には、離型剤が付与さ
    れている請求項1ないし5のいずれかに記載の焼結体の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 前記離型剤は、前記焼結体を得る工程に
    おいて熱分解して消失するものである請求項6に記載の
    焼結体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記離型剤は、流動パラフィンである請
    求項7に記載の焼結体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記スラリーを乾燥させる前に、前記ス
    ラリー中には、前記仮成形体の強度を向上させる有機物
    質が添加される請求項1ないし8のいずれかに記載の焼
    結体の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記有機物質は、前記焼結体を得る工
    程において消失するものである請求項9に記載の焼結体
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記有機物質は、メチルセルロースで
    ある請求項10に記載の焼結体の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記乾燥時の温度は、30〜80℃で
    ある請求項1ないし11のいずれかに記載の焼結体の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 前記加圧は、減圧状態で行われる請求
    項1ないし12のいずれかに記載の焼結体の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記減圧状態でのゲージ真空度は、4
    00mmHg以上である請求項13に記載の焼結体の製
    造方法。
  15. 【請求項15】 前記加圧の圧力は、0.7ton/c
    以上である請求項1ないし14のいずれかに記載の
    焼結体の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記焼結体を得る工程の前に、前記成
    形体に機械加工を施す工程を有する請求項1ないし15
    のいずれかに記載の焼結体の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記焼成時の温度は、1000℃以上
    で、かつ前記合成物が熱分解する温度未満である請求項
    1ないし16のいずれかに記載の焼結体の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記合成物は、セラミックス材料であ
    る請求項1ないし17のいずれかに記載の焼結体の製造
    方法。
  19. 【請求項19】 前記セラミックス材料は、リン酸カル
    シウム系化合物である請求項18に記載の焼結体の製造
    方法。
  20. 【請求項20】 前記セラミックス材料は、Ca/P比
    が1〜2のリン酸カルシウム系化合物である請求項19
    に記載の焼結体の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記リン酸カルシウム系化合物は、ハ
    イドロキシアパタイトまたはリン酸三カルシウムである
    請求項20に記載の焼結体の製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項1ないし21のいずれかに記載
    の焼結体の製造方法により製造されることを特徴とする
    焼結体。
  23. 【請求項23】 骨補填材である請求項22に記載の焼
    結体。
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