JP2003286009A - 酸素濃縮器 - Google Patents

酸素濃縮器

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JP2003286009A JP2002092379A JP2002092379A JP2003286009A JP 2003286009 A JP2003286009 A JP 2003286009A JP 2002092379 A JP2002092379 A JP 2002092379A JP 2002092379 A JP2002092379 A JP 2002092379A JP 2003286009 A JP2003286009 A JP 2003286009A
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Hideaki Yagi
秀明 八木
Junichi Akiyama
純一 秋山
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Niterra Co Ltd
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NGK Spark Plug Co Ltd
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の酸素濃度の酸素濃縮気体を、長期にわ
たり安定して供給することができる酸素濃縮器を提供す
ること。 【解決手段】 ステップ200にて、加圧時の酸素濃度
の変化量を求める。続くステップ210では、今回の変
化量と前回の変化量とを比較する。ここで、今回の変化
量が前回の変化量未満であると判定されるとステップ2
20に進み、一方、今回の変化量が前回の変化量以上で
あると判定されるとステップ230に進む。ステップ2
20では、今回の変化量が前回の変化量未満であるの
で、標準加圧時間を増加する処理を行う。一方、ステッ
プ130では、今回の変化量が前回の変化量以上である
ので、標準加圧時間を減少する処理を行う。そして、こ
のステップ200〜230の処理を繰り返して実施し、
両吸着筒17、18において、加圧時の変化量が前回と
の差が無くなるまで実施し、加圧時間を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気中から
窒素を吸着して除去することにより、高濃度の酸素を製
造して、例えば慢性的肺疾患の患者等に供給する医療用
の酸素濃縮器や、例えば、殺菌、脱臭、脱色などに利用
するオゾンガスを供給するためなどに用いられる酸素濃
縮器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、医療用や産業用などに、空気
中から高濃度の酸素を製造する酸素濃縮器が使用されて
いる。前記酸素濃縮器では、空気中の窒素を選択的に吸
着するゼオライト系の吸着剤を吸着筒に充填し、その吸
着筒内の吸着剤を加圧することにより、空気中の窒素を
吸着剤に吸着させて酸素を分離している。また、吸着剤
に加える圧力を低減することにより、吸着剤に吸着され
た窒素を放出させて吸着剤の再生を行っている。
【0003】この種の酸素濃縮器としては、吸着剤を入
れた吸着筒を2筒用い、コンプレッサを駆動して、各吸
着筒内を交互に加圧、減圧することにより、連続的に高
濃度の酸素(酸素濃縮気体)を得る圧力変動型の装置が
知られている。前記圧力変動型の酸素濃縮器では、空気
を送り込む量(空気量)からコンプレッサを選定した後
に、吸着筒に対する加圧圧力、又は加圧時間を所定値に
制御し、加圧・減圧を繰り返すことにより、求める流量
の酸素濃縮気体を効率的に得ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した圧
力変動型の酸素濃縮器においては、加圧により送り込ま
れる主に水分などの影響により、吸着剤が徐々に経時変
化するとともに、窒素の吸着量が落ちてしまい、加圧圧
力が所定の圧力になっても、十分な酸素を分離できない
という問題があった。
【0005】また、一定の時間加圧する時間制御の場合
も同様に、吸着剤の経時変化により、所定の時間空気を
送り込んでも、十分な酸素が得られず、濃度低下を招く
ことがあり、産業用や医療用の分野でも、一層の改善が
求められていた。本発明は、前記課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、所定の酸素濃度の酸
素濃縮気体を、長期にわたり安定して供給することがで
きる酸素濃縮器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)請
求項1の発明は、吸着剤に圧縮空気を送り、前記空気中
の窒素を前記吸着剤に吸着させて除去することにより、
前記空気中から酸素を濃縮して酸素濃縮気体を製造する
酸素濃縮器に関するものであり、本発明では、前記酸素
濃縮気体の酸素濃度を測定する酸素濃度測定手段(例え
ば酸素センサ)と、前記酸素濃度測定手段によって測定
された酸素濃度に基づいて、前記酸素濃縮気体の酸素濃
度の調節を行う動作制御手段(例えばマイクロコンピュ
ータ)と、を備えたことを特徴としている。
【0007】本発明では、酸素測定手段により、吸着容
器から供給される酸素濃縮気体の酸素濃度を測定し、そ
の測定された酸素濃度に基づいて、動作制御手段によ
り、酸素濃縮気体の酸素濃度の調節を行うので、所望の
酸素濃度の酸素濃縮気体を容易に得ることができる。
【0008】つまり、従来の様に、単に定圧力制御や定
時間制御を行うだけでは、水分などの影響による吸着剤
の経時変化によって、十分な酸素が得られないことがあ
るが、本発明では、酸素濃度を検出して、例えばコンプ
レッサや(吸着剤に空気を供給する状態を切り換える)
切換弁の動作、或いは加圧時間や加圧圧力などの酸素濃
縮器の動作を制御することにより、酸素濃度を調節でき
るので、たとえ吸着剤に経時変化が生じている場合で
も、常に必要な酸素濃度の酸素濃縮気体を供給できる。
【0009】これにより、所望の酸素濃度の酸素濃縮気
体を、長期にわたり安定して供給することができるとい
う顕著な効果を奏する。 (2)請求項2の発明では、前記動作制御手段により、
前記酸素濃度測定手段によって測定された酸素濃度に基
づいて、前記酸素濃縮気体の酸素濃度が、所定の酸素濃
度以上となるように制御することを特徴とする。
【0010】本発明は、酸素濃度を調節する内容を例示
したものである。本発明では、測定された酸素濃縮に基
づいて、酸素濃縮気体の酸素濃度が、所定の酸素濃度以
上となるように制御するので、常に必要な酸素濃度を実
現できるという効果がある。
【0011】(3)請求項3の発明では、前記動作制御
手段により、前記空気を加圧する加圧状態を制御するこ
とを特徴とする。本発明では、空気を加圧する加圧状態
(例えば加圧時間や加圧圧力)を制御することにより、
窒素の吸着状態を変更できるので、酸素濃度を容易に調
節することができる。
【0012】例えば酸素濃度が低い場合には、加圧時間
を長く(或いは加圧圧力を高く)することにより、酸素
濃度を高めることができる。 (4)請求項4の発明では、前記動作制御手段により、
前記空気を加圧する加圧時間を制御することを特徴とす
る。
【0013】本発明では、空気を加圧する加圧時間を制
御することにより、酸素濃度を容易に調節することがで
きる。例えば酸素濃度が低い場合には、加圧時間を長く
することにより、酸素濃度を高めることができる。 (5)請求項5の発明では、前記動作制御手段により、
前記空気を加圧する加圧状態と前記空気を加圧する加圧
時間とを制御することを特徴とする。
【0014】本発明は、前記請求項3の発明と請求項4
の発明とを組み合わせたものであり、これにより、一層
好適に常に高い酸素濃度を実現することができる。 (6)請求項6の発明では、前記酸素濃度検出手段を、
前記吸着剤の下流側に配置したことを特徴とする。
【0015】本発明は、酸素濃度検出手段の配置位置を
例示したものである。つまり、吸着剤(従って吸着容
器)の下流側に酸素濃度検出手段を配置することによ
り、吸着剤を用いて製造された酸素濃縮気体の酸素濃度
を正確に検出することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の酸素濃縮器の実施
の形態の例(実施例)を、図面を参照して説明する。 (実施例1)本実施例では、空気中から窒素吸着剤(以
下吸着剤と記す)を用いて窒素を吸着して除去すること
により酸素を濃縮し、この高濃度の酸素を含む酸素濃縮
気体を患者に対して供給する圧力変動吸着型の医療用酸
素濃縮器(以下酸素濃縮器と記す)を例に挙げる。
【0017】a)まず、本実施例の酸素濃縮器の機能を
実現するための各構成について説明する。 図1に示す様に、酸素濃縮器1は、その空気の導入路
3に、上流側より、空気取入口5、防塵フィルタ7、吸
気フィルタ9、吸気マフラ10、コンプレッサ11、熱
交換器13、圧力センサ14、一対の三方向切替弁(第
1切替弁15、第2切替弁16)、及び吸着剤を充填し
た一対の吸着筒(第1吸着筒17、第2吸着筒18)が
設けられている。尚、コンプレッサ11及び熱交換器1
3の近傍には、シロッコファン19が配置されている。
【0018】また、一対の吸着筒17、18から窒素を
排気する排気路21には、断続的な排気音を消すサイレ
ンサ23が設けられている。更に、一対の吸着筒17、
18から、酸素濃縮気体を供給する供給路27の構成と
して、その上流側から、両吸着筒17、18間の圧力を
調節する二方弁である均圧弁29、酸素濃縮気体の逆流
を防止する一対の逆止弁30、酸素濃縮気体を溜める製
品タンク31、酸素濃縮気体の圧力を調節する圧力調整
器33、酸素濃縮気体の酸素濃度を検出する酸素センサ
34、細菌等の通過を防止するバクテリアフィルタ3
5、酸素濃縮気体の流量を設定するロータリスイッチで
ある流量設定器37、酸素濃縮気体を加湿する加湿器3
9、及び酸素出口41が設けられている。
【0019】尚、これとは別に、圧力が上昇し過ぎると
好ましくないため、コンプレッサ11により供給する圧
力や吸着筒17、18内の圧力が、所定の基準値(例え
ば274.6kPa)以上になると圧力を開放して調整
する調圧機構(図示せず)が設けられている。
【0020】また、本実施例の酸素濃縮器1には、騒
音を防止する構成として、図中の点線で示すように、ス
チールボックス(金属ケース)53を備えるとともに、
図中の実線で示す様に、それらを覆う外装ケース55を
備えている。このうち、金属ケース53は、金属板の内
側を、振動吸収ゴム及び吸音材で内貼りしたものであ
り、吸気フィルタ9、吸気マフラ10、コンプレッサ1
1、熱交換器13、切替弁15、シロッコファン19、
サイレンサ23等の周囲を覆っている。
【0021】特に本実施例では、図2に示す様に、酸
素濃縮器1には、酸素濃縮器1の動作を制御する電子制
御装置61が搭載されている。前記電子制御装置61
は、周知のマイクロコンピュータ(マイコン)63を備
え、その入力部65には、流量設定器37、酸素センサ
34などが接続され、その出力部67には、コンプレッ
サ11、シロッコファン19、三方向切換弁15、1
6、均圧弁29等が接続されている。
【0022】従って、電子制御装置61には、流量設定
器37により設定された設定流量や、酸素センサ34に
より検出された酸素濃度を示す信号が入力する。また、
電子制御装置61からは、コンプレッサ11やシロッコ
ファン19の動作を制御する制御信号が出力されるとと
もに、三方向切換弁15、16や均圧弁29などの動作
を制御する制御信号が出力される。
【0023】上述した構成を備えた本実施例の酸素濃
縮器1では、第1吸着筒17及び第2吸着筒18におけ
る加圧・減圧を交互に繰り返すことにより、酸素の濃縮
及び吸着剤の再生を行う。例えば第1吸着筒17にコン
プレッサ11で圧縮空気を送りこみ、圧力センサ14に
より、約198kPaの加圧に達したことを検出した
ら、両切替弁15、16により切り換えを行い、加圧方
向をもう一方の第2吸着筒18に切り換えるとともに、
第1吸着筒17を大気側に接続し、吸着した窒素が減圧
とともに排出されるように電気的に制御する。
【0024】そして、両吸着筒17、18によって、加
圧時には酸素だけを抽出し、その下流の製品タンク3
1、圧力調整器33、バクテリアフィルタ35、流量設
定器37、加湿器41を通り、酸素濃縮気体が酸素出口
45まで供給する。これを、両吸着筒17,18に対し
て交互に繰り返すことにより、90%以上の濃縮酸素を
連続的に得ることができ、更に、製品タンク31に溜め
ることにより変動を低減して連続性を確保している。
【0025】尚、本実施例の酸素濃縮器1は、連続ベー
ス流量が毎分5Lの装置であり、重量33kg、消費電
力220W、運転音は30dB以下(無響音室におい
て)である。 b)次に、本実施例の要部である前記電子制御装置61
による行われる制御処理について説明する。
【0026】本制御処理は、各吸着筒17、18にて、
十分な酸素濃度が得られない場合には、吸着剤が劣化し
たと見なして、加圧時間を増加する処理である。尚、予
め実験等により、標準的な加圧時間である標準加圧時間
(例えば12秒)を求めておく。
【0027】図3のフローチャートに示す様に、まず、
ステップ100にて、一方の吸着筒(例えば第1吸着筒
17)の加圧時において、酸素センサ34からの信号に
基づいて、第1吸着筒17から供給される酸素濃縮気体
の酸素濃度を検出する。続くステップ110では、検出
された酸素濃度が、所定の基準値に達しているか否かを
判定する。ここで肯定判断されると、酸素濃度が十分で
あるので、吸着剤が劣化していないと判断して、一旦本
処理を終了する。一方否定判断されると、酸素濃度が十
分では無いので、吸着剤が劣化していると判断して、ス
テップ120に進む。
【0028】尚、加圧時間が経過するにつれて酸素濃度
が上昇するので、前記判定には、例えば加圧開始から所
定時間(例えば標準加圧時間)経過した時点における酸
素濃度を用いる。ステップ120では、吸着剤が劣化し
ていると判断されるので、加圧時間を増加する処理を行
う。
【0029】尚、加圧時間を過度に増加することは、コ
ンプレッサ11の負担が増す等の問題があるので、加圧
時間には上限を設定しておく。そして、上述した処理
を、両吸着筒17、18に対して実施して、適切な加圧
時間を設定する。
【0030】尚、これとは別に、酸素濃度をチェック
し、酸素濃度が所定の基準値より高い場合、例えば93
%以上では、加圧時間を増加せず一定とする処理を行っ
て、適切な加圧時間を設定することができる。 c)上述した構成による本実施例の効果について説明す
る。
【0031】本実施例では、吸着筒17、18を加圧す
る場合に、吸着筒17、18から供給される酸素濃縮気
体の酸素濃度を常にチェックし、その酸素濃度の程度か
ら吸着剤の劣化を判定し、吸着剤が劣化している場合に
は、加圧時間を増加させて、所望の酸素濃度を実現して
いる。
【0032】従って、本実施例では、吸着剤が劣化して
いる場合でも、所望の酸素濃度の酸素濃縮気体が得られ
るという顕著な効果を奏する。つまり、吸着剤が劣化し
た場合、従来の定時間制御では、吸着剤の劣化とともに
窒素の吸着量が減少するので、十分な酸素濃度が得られ
ないことがあるが、本実施例の様に、酸素濃度に基づい
て加圧時間を調節することにより、いつも最適に制御で
き、90〜95%の高濃度の酸素濃度(任意に設定可
能)の酸素濃縮気体を、長期わたり安定して得ることが
できる。
【0033】また、本実施例では、最適な加圧時間を設
定できるので、コンプレッサ11の負担を低減でき、消
費電力も低減できるという利点がある。 (実施例2)次に実施例2について説明するが、前記実
施例1と同様な内容の説明は省略する。
【0034】本実施例では、前記実施例1とは、その制
御処理が異なるので、制御処理のみを説明する。本制御
処理は、各吸着筒17、18にて、十分な酸素濃度が得
られない場合には、吸着剤が劣化したと見なして、加圧
圧力を増加する処理である。
【0035】尚、予め実験等により、標準的な加圧圧力
である標準加圧圧力を求めておく。図4のフローチャー
トに示す様に、まず、ステップ200にて、一方の吸着
筒(例えば第1吸着筒17)の加圧時において、酸素セ
ンサ34からの信号に基づいて、第1吸着筒17から供
給される酸素濃縮気体の酸素濃度を検出する。
【0036】続くステップ210では、検出された酸素
濃度が、所定の基準値に達しているか否かを判定する。
ここで肯定判断されると、酸素濃度が十分であるので、
吸着剤が劣化していないと判断して、一旦本処理を終了
する。一方否定判断されると、酸素濃度が十分では無い
ので、吸着剤が劣化していると判断して、ステップ22
0に進む。
【0037】尚、加圧圧力が経過するにつれて酸素濃度
が上昇するので、前記判定には、圧力センサ14で測定
した測定値が、例えば加圧開始から所定圧力(例えば標
準加圧圧力)となった時点における酸素濃度を用いる。
ステップ220では、吸着剤が劣化していると判断され
るので、圧力センサ14で圧力を測定し、加圧圧力を増
加する処理を行う。
【0038】尚、加圧圧力を過度に増加することは、コ
ンプレッサ11の負担が増す等の問題があるので、加圧
圧力には上限を設定しておく。そして、上述した処理
を、両吸着筒17、18に対して実施して、適切な加圧
圧力を設定する。
【0039】尚、これとは別に、酸素濃度をチェック
し、酸素濃度が所定の基準値より高い場合、例えば93
%以上では、加圧圧力を増加せず一定とする処理を行っ
て、適切な加圧圧力を設定することができる。c)上述
した構成による本実施例の効果について説明する。
【0040】本実施例では、吸着筒17、18を加圧す
る場合に、吸着筒17、18から供給される酸素濃縮気
体の酸素濃度を常にチェックし、その酸素濃度の程度か
ら吸着剤の劣化を判定し、吸着剤が劣化している場合に
は、圧力センサ14で圧力を測定し、加圧圧力を増加さ
せて、所望の酸素濃度を実現している。
【0041】従って、本実施例では、吸着剤が劣化して
いる場合でも、所望の酸素濃度の酸素濃縮気体が得られ
るという顕著な効果を奏する。つまり、吸着剤が劣化し
た場合、従来の定圧力制御では、必要な高濃度の酸素が
得られる前に吸着剤の圧力が上昇するので、十分な酸素
濃度が得られないことがあるが、本実施例の様に、酸素
濃度に基づいて加圧圧力を調節することにより、いつも
最適に制御でき、90〜95%の高濃度の酸素濃度(任
意に設定可能)の酸素濃縮気体を、長期わたり安定して
得ることができる。
【0042】また、本実施例では、最適な加圧圧力を設
定できるので、コンプレッサ11の負担を低減でき、消
費電力も低減できるという利点がある。尚、本発明は前
記実施例になんら限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうるこ
とはいうまでもない。
【0043】例えば加圧圧力及び加圧時間の一方を制御
するのではなく、加圧圧力及び加圧時間の両方を制御し
てもよい。具体的には、例えば、吸着筒内の圧力が、所
定の基準値(例えば274.6kPa)以上にならない
ように調節するとともに、上述した加圧時間を調節する
制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の酸素濃縮器の基本構成を示す説明
図である。
【図2】 実施例1の酸素濃縮器の電子制御装置の電気
的構成を示す説明図である。
【図3】 実施例1の電子制御装置にて行われる制御処
理を示すフローチャートである。
【図4】 実施例2の電子制御装置にて行われる制御処
理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…酸素濃縮器 11…コンプレ
ッサ 17、18…吸着筒 15、16…三
方向切換弁 34…酸素センサ 37…流量設定
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D012 CA05 CD07 CE01 CE02 CF03 CF05 CF10 CG01 CH01 4G042 BA15 BB02 BC03 BC04 BC06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着剤に圧縮空気を送り、前記空気中の
    窒素を前記吸着剤に吸着させて除去することにより、前
    記空気中から酸素を濃縮して酸素濃縮気体を製造する酸
    素濃縮器において、 前記酸素濃縮気体の酸素濃度を測定する酸素濃度測定手
    段と、 前記酸素濃度測定手段によって測定された酸素濃度に基
    づいて、前記酸素濃縮気体の酸素濃度の調節を行う動作
    制御手段と、 を備えたことを特徴とする酸素濃縮器。
  2. 【請求項2】 前記動作制御手段により、前記酸素濃度
    測定手段によって測定された酸素濃度に基づいて、前記
    酸素濃縮気体の酸素濃度が、所定の酸素濃度以上となる
    ように制御することを特徴とする請求項1に記載の酸素
    濃縮器。
  3. 【請求項3】 前記動作制御手段により、前記空気を加
    圧する加圧状態を制御することを特徴とする請求項1又
    は2に記載の酸素濃縮器。
  4. 【請求項4】 前記動作制御手段により、前記空気を加
    圧する加圧時間を制御することを特徴とする請求項1又
    は2に記載の酸素濃縮器。
  5. 【請求項5】 前記動作制御手段により、前記空気を加
    圧する加圧状態と前記空気を加圧する加圧時間とを制御
    することを特徴とする請求項1又は2に記載の酸素濃縮
    器。
  6. 【請求項6】 前記酸素濃度検出手段を、前記吸着剤の
    下流側に配置したことを特徴とする請求項1〜5のいず
    れかに記載の酸素濃縮器。
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US7306657B2 (en) 2003-10-28 2007-12-11 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Oxygen concentrating apparatus
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