JP2003284732A - 棘突起スペーサー - Google Patents
棘突起スペーサーInfo
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- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/56—Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor
- A61B17/58—Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
- A61B17/68—Internal fixation devices, including fasteners and spinal fixators, even if a part thereof projects from the skin
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Abstract
ア、頚部脊柱管狭窄症又は後縦靭帯骨化症等を治療する
際に用いる頚椎棘突起縦割法椎弓形成術の際、棘突起を
縦割後拡大した棘突起の間に挟み込み、拡大位を保持す
る棘突起スペーサーに関するものであって、固定に要す
る時間を大幅に短縮することにある。 【解決手段】縦割した棘突起を接する側面を両端に有す
る棘突起スペーサーであって、該両側面には突起が取り
付けられる棘突起スペーサー
Description
頚椎椎間板ヘルニア、頚部脊柱管狭窄症又は後縦靭帯骨
化症等を治療する際に用いる頚椎棘突起縦割法椎弓形成
術の際、棘突起を縦割後拡大した棘突起の間に挟み込
み、拡大位を保持する棘突起スペーサーに関するもので
ある。
どの疾患に対する治療法の一つとして手術的治療があ
る。手術方法は主に二種類の方法が多く実施されてい
る。すなわち、左右どちらか一方の椎弓を縦割し、他方
に側溝を形成して椎弓を片側に開く片開き式椎弓形成術
と棘突起を縦割して両側に拡大する頚椎棘突起縦割法椎
弓形成術である。我々は、神経根の障害などの合併症が
より少ないと考え、頚椎棘突起縦割法椎弓形成術を実施
している。
間関節部に側溝を作製し、棘突起先端部を切除し、さら
に棘突起を縦割する。その後拡開した部分に、腸骨から
採取した骨や切除した棘突起先端部の骨等の自家骨また
は他家骨を加工し移植するか、または台形や弓形のセラ
ミック製棘突起スペーサーを縦割した棘突起間に挟み込
み、頚椎の脊柱管の拡大を行うものである。このことに
より、狭い脊柱管によって圧迫された脊髄にかかった圧
力を除圧することができる。
すると頭側と尾側が、同等に拡大されず、頭側の方が尾
側より広く開き、この拡大を保持するスペーサーが安定
しないという難しさがある。よってこの拡大を保持する
スペーサーが安定しないという難しさがある。よって、
この拡大を保持するスペーサーを挿入、固定する場合に
は、糸やワイヤーを使用しなければならない。術野がか
なり狭い場合に、糸やワイヤーを使用する場合には、固
定が煩雑であり、時間がかかり、手術時間の延長、出血
量の増大等の問題点も生じる。
を行う場合、移植する前に骨片を自家骨より採取する必
要が生じ、特に腸骨からの採取は健常部を傷つけるとい
う二次的侵襲が余儀なくされる。
採取できるとは限らず、しかも移植するための骨を加工
する時間が必要とされるため、手術時間の延長、出血量
の増大という問題も生じる。
ーを使用する場合は、移植骨の問題は解消できるが、縦
割した棘突起の面との密着性が不十分であり、固定性が
悪いという問題がある。つまり棘突起を縦割して拡大す
ると、脊柱管側より背中側(棘突起基部より棘突起先
端)が大きく開くだけでなく、尾側と頭側では頭側の方
が大きく開く。
点について十分に考慮されていない。
異なる為、個人差のある患者それぞれの体質に合った形
状を作ることが難しく、これが棘突起の縦割面との密着
(適合症)をさらに難しくしている。よってすべての患
者に共通する形状を考案し、作製することは困難である
と考えられてきた。
は、固定する際にワイヤー、絹糸、合成糸などで締結固
定する必要があった。さらにこの種の手術では術野が狭
いので、従来のスペーサーを使った場合、ワイヤー、絹
糸、合成糸を縦割した棘突起の穴に通し、さらにスペー
サーに通す作業が容易ではなく、時間を要する。まして
通常手術での一度に5~6個のスペーサーを固定する場
合にはかなり長時間を要し、これが手術時間の延長、出
血量の増大を招くといった問題が生じる。
固定が悪ければ、スペーサーの動きにより棘突起が吸収
されスペーサー固定性が一層悪くなる。また固定に使用
したワイヤー、絹糸や合成糸が切断され、スペーサーの
脊柱管への落ち込みが発生することもある。
定することが最も安全と信じられており、その他の固定
手段については、全く考慮されていなかった。
突起を形成することで、前記従来の締結固定の構造に代
えて、頚椎椎弓形成術等のおける前記の問題を解消し、
破損することなく、固定性と適合性が良好で、どの脊椎
外科手術でも簡単に挿入でき、手術時間を大幅に短縮す
ることができるスペーサーを提供することにある。
題を解決するために、縦割した棘突起と接する側面を両
端に有する棘突起スペーサーであって、該両側面には突
起が取り付けらている棘突起スペーサーを提供すること
にある。
50乃至85度程度からなる棘突起スペーサーを提供し
棘突起に対して適合性をよくする。
る棘突起スペーサーであって、該両側面には突起が取り
付けらており、該突起の長さは約1mm乃至数mmとし
て固定させる。
異質材料で、少なくとも剛性のある材料で構成される棘
突起スペーサーを提供し、固定を図るものである。
ように取り付けられており、生体内ではその可動性が減
少し、固定されるようにした棘突起スペーサーを提供
し、挿入を容易し易くした構造とする。即ち、突起は可
動性があれば、棘突起スペーサーを挿入時に棘突起にど
の方向に穴を形成しても挿入は容易であり、その挿入に
技術は必要でない。
したもので、これによって、挿入時の容易性を確保す
る。
る棘突起スペーサーであって、該両側面には突起が一体
に形成されている棘突起スペーサーを提供する。
1を詳述する。図1は本発明の1実施例を示している。
接する側面111、112を有する本体部分11と、側
面111、112の略中心部に形成された突起12、1
3とからなる。
0~85度の範囲で適宜選択すればよい。この角度が、
おおよそ上記範囲外になると、棘突起と密に接触させる
ことが好ましくなくなる。
から構造的には、応力に対する強度からも、弓形形状を
有することが好ましい。又、突起12,13の取り付け
構造は本体部分11と一体形成の他、別体とする1例と
しては、図8に示されている。
あっても、他のどんな形でもよい。
(図3の(1))、平面、正面どちらから見ても台形(図
3の(2))、正面は長方形で、正面は台形(図3の
(3))、正面は長方形で、正面下縁のみが弓形(図3の
(4))などが考えられる。
したときには圧迫しなくてもよい。
中側の面114がなす角度は、面取りが施されているこ
とが好ましいが、面取りがなくてもよい。つまりこの部
分は回旋時に頭側へ突出することになるため、患者が頭
部を後方に曲げた場合に隣接するスペーサーと角部が接
触しないようにするためである。
がなす角部も面取りされていることが好ましいが、面取
りがなくてもよい。つまりこの部分は、回旋時に脊柱管
側に突出することになるため、角部が脊髄を圧迫しない
ようにするためである。
の(1))の外、四角(図4の(2))、台形(図4の
(3))など、どんな形状でもよいが、突起の断面を円柱
状にしておくと、スペーサー1の回旋を容易にするとと
もに、突起12、13が挿入される棘突起の固定用孔と
の隙間を極小にでき、固定性をさらに向上させることが
できる。
方向に向いてもよい。たとえば、平面で後方を向いてい
ても(図5の(1))、前方を向いていて(図5の(1))
もよい。
ように2個以上でもよい。2個以上であれば挿入は難し
くなるが、固定性はさらに強度を増すことができる。
あれば可で、4mm程度あれば棘突起の長さに個人差が
あっても、おおよそ満たされることが試行テストの結果
判明した。しかし、10mm程度でも可能だが、上記長
さの範囲が好ましいといえる。
であったが、固定が充分となることは実験の結果理解さ
れ、従来の糸等の固定方法に換わり得ることを確認し
た。
ことで、固定が充分となることを見出したもので、意外
性のある発見となった。
が望ましいが、これより細くても、太くてもよいことも
テストの結果判明した。
対して鉛直に形成されていることが望ましいが、鉛直で
なくても良い。鉛直の場合には、スペーサー1を回旋し
て側面111、112を棘突起の縦割面に密着させたと
きに、突起12、13が棘突起の縦割面に対して鉛直と
なり、良好な固定性が得られる。
もよい。図6の(2)のように突起12,13に可動性
があれば、棘突起スペーサーを挿入時に棘突起にどの方
向に穴を形成しても挿入は容易であり、その挿入に技術
は必要でなく、どの脊椎外科医でも可能である。
がえられないので、挿入された時には可動性が減少し、
固定することが望ましい。そのためには体温(約37
度)で膨張し、固定できるように、予め冷却しておい
て、体内温度で膨張させて固定させる例が考えられる
が、その他、常温からでも、体温で膨張率の高い材質を
利用してもよい。
れば、棘突起に刺して固定することもできる。 そこ
で、予め前記実施例のように穴を開ける必要がないのが
利点である。
他、異質材料でもよいが、少なくとも剛性のある材料で
構成されるのが望ましい。同質の利点は製作が同じ材料
で形成できるので容易である点である。異質の利点は、
突起の部分に同質以上の強度を持つ材質を本体部分とは
別に種々選択的に使用できることである。
材料として、一体に形成することも可能であり、この場
合には製造が容易になる。
にチタン、ステンレス鋼やその種合金類などの硬質材)
で作製すれば、破損し難い。また、手術中の使用時に突
起の部分のみを挿入して組み立てられる。そして、同質
の他異質材の場合も、突起に螺子を設けておけば、手術
中の使用時に挿入すれば固定できる。
がもっともよいが、この部位以外でもよい。中心部に作
製された場合にはスペーサー1を側面111、112を
棘突起の縦割面に密着させて回旋させた時に、回旋させ
やすい。
カルシウム、リン酸三カルシウムとハイドロキシアパタ
イトの複合材料、アルミナ、ジルコニア、ハイドコキシ
アパタイト、リン酸カルシウム、リン酸四カルシウム等
のセラミック材料、リン酸カルシウム系ガラス、リン酸
カルシウム系結晶化ガラス等の生体活性ガラス材料、高
密度ポリエチレン(HDPE)等の生体適合性の高い有
機化合物、チタン等の金属材料などの生体適合性がよい
材料であれば、どのような材料でも使用可能である。
リン酸カルシウム、リン酸四カルシウム、リン酸カルシ
ウム系ガラス、リン酸カルシウム系結晶化ガラス等の生
体活性材料でスペーサーを作製すると、自然骨との直接
結合が可能になるため好ましい。
仕方を、図2を用いて説明する。
後、棘突起を縦割して拡大する。次に縦割した棘突起3
1,32の略中央部分に固定用の孔(図示せず)を形成
する。
の突起12,13を挿入する。その後、スペーサーの脊
柱管側の面114が尾側に(つまり、背中側の面116
が頭側に)向くように若干回旋させることにより、棘突
起の縦割面にスペーサーの側面111、112を密に接
触させる。なお、突起12,13の本体部11に対する
取り付け方の例が、図8に示されている。取り付け方は
種々の例が考えられるが、ねじによって取り付けた場合
には、突起12,13は、適宜長さを変更したり、又材
質の異なるものへ変更するも自由である。
るため、棘突起間に設置されたスペーサーは、両側から
押圧される。この押圧力と突起111、112の存在に
より、本発明のスペーサー1は棘突起間に強固に固定さ
れる。
は、スペーサーの水平方向の断面が脊柱管側より背側の
方が大きくなるように、両側面のなす角度を適合性の良
い約50~85度程度にしている。さらに本発明の棘突
起スペーサーは、両側面に突起を有しているために、縦
割された棘突起の固定用孔に挿入された後に、若干回旋
させることが可能となる。そこでスペーサーの脊柱管側
の面が尾側に(つまり、背中側の面が頭側に)向くよう
に若干回旋させることで、縦割された棘突起間に亘る垂
直方向の断面は頭側と尾側の開き具合は、回旋の程度を
調整することにより変更可能である。そのため突起の形
状が円形とすれば、より回旋の具合がよくなるのが理解
される。又、スペーサーの側面の縦×横が、例えば6×
6mmとすれば回旋の具合は更に容易となるであろう。
ペーサー自体から突出する突起の部分だけ長くなるの
で、スペーサーを挿入することは容易ではない。しか
し、突起の長さを短くすれば、容易に脱転する。この問
題を解決するために、即ち、テストの結果、挿入を容易
にし、且つ脱転を防止することの数値範囲が、突起の長
さを約1mm乃至数mmとするで見出されたものであ
る。
上記実施例に限定される事なく、本発明の技術思想の基
づいて当業者によって、種々の変形が可能である。
とにより、骨採取が不要となる。しかも縦割した棘突起
の縦割面と密に接触させることができる。また、従来の
スペーサーのように、ワイヤー、絹糸、合成糸等で締結
するものに比べて固定は充分であることが確認され、更
に手術に要する時間を大幅に短縮させることができ、さ
らには出血量を減少させることができる。
であるので、突起の材質を選択できる利点があり、更に
は棘突起の大きさに対応して、突起の強度や長さが選べ
る利点がある。
明図であり、(1)はスペーサーの平面図を、(2)は
正面図を、(3)は側面図をしめしている。
用状態を示す説明図である。
部分11の形状の例を示す図である。
各実施例を示す図である。
る。
突起の先端形状の各例の説明図である。
たは細くて破損した場合には棘突起スペーサーを椎弓間
に取り付けた状況を示す。
部分11へ突起を取り付ける態様を示す図である
Claims (8)
- 【請求項1】縦割した棘突起と接する側面を両端に有す
る棘突起スペーサーであって、該両側面には突起が取り
付けらていることを特徴とする棘突起スペーサー - 【請求項2】縦割した棘突起と接する側面を両端に有す
る棘突起スペーサーであって、両側面は傾斜角度を有し
て該両側面には突起が設けられることを特徴とする棘突
起スペーサー。 - 【請求項3】縦割した棘突起と接する側面を両端に有す
る棘突起スペーサーであって、該両側面には突起が設け
られており、該傾斜角度は約50乃至85度程度からな
ることを特徴とする棘突起スペーサー - 【請求項4】縦割した棘突起と接する側面を両端に有す
る棘突起スペーサーであって、該両側面には突起が設け
られており、該突起の長さは約1mm乃至数mmである
ことを特徴とする棘突起スペーサー。 - 【請求項5】前記棘突起スペーサーの突起は、本体部分
とは異質材料で、少なくとも剛性のある材料で構成され
ていることを特徴とする請求項1記載の棘突起スペーサ
ー。 - 【請求項6】縦割した棘突起と接する側面を両端に有す
る棘突起スペーサーであって、該両側面には突起が設け
られており、該棘突起スペーサーの突起は、可動性があ
るように取り付けられており、生体内ではその可動性が
減少し、固定されるようにしたことを特徴とする棘突起
スペーサー。 - 【請求項7】縦割した棘突起と接する側面を両端に有す
る棘突起スペーサーであって、該両側面には突起が設け
られており、且つ突起の断面は円形であることを特徴と
する棘突起スペーサー - 【請求項8】縦割した棘突起と接する側面を両端に有す
る棘突起スペーサーであって、該両側面には突起が一体
に形成されていることを特徴とする棘突起スペーサー 【0000】
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2002
- 2002-03-28 JP JP2002090316A patent/JP3889649B2/ja not_active Expired - Fee Related
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