JP2008237803A - 椎弓拡大用ピン - Google Patents

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Abstract

【課題】糸で締結する面倒な作業や、曲げ加工などが一切不要で、縦割りにして開いた左右の棘突起半体の間に位置ずれや脱落の恐れなく簡単に取り付けることができる生体内分解吸収性の椎弓拡大用ピンを提供する。
【解決手段】生体内分解吸収性ポリマーからなる椎弓拡大用ピンP1であって、ピン本体1の中心線CL1方向の両端に左右の鍔部2を有すると共に、これら各々の鍔部に前記中心線方向に沿って外側に突き出す凸軸部3を有し、凸軸部の外周に環状掛止段部3a等の抜け出し防止部を設けた構成とする。縦割りにして開いた左右の棘突起半体に穿けた孔に凸軸部3を挿入するだけで、糸による締結作業等の面倒な作業を行うことなく、椎弓拡大用ピンP1を左右の棘突起半体の間に脱落のないように設置でき、鍔部2の外側端面2aで棘突起半体の内側面(縦割面)を内側から支えることにより椎弓を広げて椎孔を拡大した状態に保つ。
【選択図】図1

Description

本発明は、脊椎管拡大術のうちの棘突起縦割法拡大術に好ましく使用される生体内分解吸収性の椎弓拡大用ピンに関する。
脊椎管狭窄症による神経圧迫や手足のしびれなどを治療するため、近年、椎骨の棘突起を縦割りし、椎弓を左右に広げて脊椎管を拡大する棘突起縦割法拡大術が行われるようになってきた。
このような棘突起縦割法拡大術では、通常、左右に開いた棘突起間に、ハイドロキシアパタイト製のブロック状のスペーサや、腸骨からの移植骨を設置して、脱落しないように糸で締結している。けれども、これらのスペーサや移植骨を糸で締結する術中の作業は面倒で時間がかかるという問題があり、それ故、糸で締結する必要のないスペーサの開発が求められている。
そこで、本発明者は、図9,図10に示すような椎弓拡大スペーサ100を開発した(特許文献1)。この椎弓拡大スペーサ100は、ハイドロキシアパタイトを含有させたポリ乳酸からなる生体内分解吸収性のスペーサであって、図9の(a)(b)に示すように、4つの小固定片100aを鎖線沿いに谷折りして起立させると共に、2つの大固定片100bを鎖線沿いに谷折りして起立させ、図10に示すように、縦割りにして左右に開いた椎骨20の棘突起半体20a,20aの内側に小固定片100a,100aを挿入して、この小固定片100a,100aと大固定片100b,100bとで左右の棘突起半体20a,20aを挟み込んで取り付けることにより、左右の椎弓20b,20bを広げて椎孔20cを拡大した状態に保つものである。
意匠登録第1260895号公報
上記特許文献1の椎弓拡大スペーサ100は、小固定片100aと大固定片100bとで棘突起半体20aを挟み込んで設置するため、従来のブロック状のスペーサや移植骨のように糸で締結する術中の面倒な作業が不要になるという利点があり、しかも、スペーサ100の加水分解と共に骨組織がスペーサ100に伝導形成されて棘突起半体20aと結合し、最終的にはスペーサ100が生体骨に置換されて消失するという利点がある。
しかしながら、椎弓拡大スペーサ100が棘突起半体20aと結合するまでの期間内に、何らかの原因で大きい外力が作用すると、椎弓拡大スペーサ100が位置ずれしたり脱落したりする可能性があり、また、大小の固定片100b,100aを曲げ加工する作業も必要になる。
本発明は上記事情の下になされたもので、その解決しようとする課題は、糸で締結する面倒な術中の作業や、曲げ加工などが一切不要であって、縦割りにして開いた左右の棘突起半体の間に位置ずれや脱落の恐れなく簡単に取り付けることができる生体内分解吸収性の椎弓拡大用ピンを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る椎弓拡大用ピンは、生体内分解吸収性ポリマーからなる椎弓拡大用ピンであって、ピン本体の中心線方向の両端に左右の鍔部を有すると共に、これら各々の鍔部に前記中心線方向に沿って外側に突き出す凸軸部を有することを特徴とするものである。
本発明の椎弓拡大用ピンにおいては、ピン本体の両端に左右の鍔部を一体形成し、これら各々の鍔部に凸軸部を一体形成することが好ましく、また、生体内分解吸収性ポリマーに、生体内吸収性で生体活性なバイオセラミックス粉体を含有させることが好ましい。そして、凸軸部の外周面に抜け出し防止部を形成することが好ましく、この抜け出し防止部としては、凸軸部の外周面に形成された環状掛止段部や、凸軸部の外周面に形成された雄ねじ部が好適である。更に、本発明の椎弓拡大用ピンにおいては、左右の鍔部の外側端面が、ピン本体の中心線に対して同一の角度で互いに逆向きに傾斜した傾斜面であることが好ましく、その外側端面の傾斜角は75°〜85°であることが好ましい。
本発明の椎弓拡大用ピンは、縦割りにして開いた左右の棘突起半体に孔をあけ、この孔に左右の凸軸部を内側から挿入して棘突起半体間に設置し、鍔部で棘突起半体を内側から支えることによって、左右の椎弓を広げて椎孔を拡大した状態に保つものである。このように凸軸部を棘突起半体に穿けた孔に挿入して椎弓拡大用ピンを設置すると、左右に広げた椎弓の復元力が内側に作用し、椎弓拡大用ピンが左右から挟圧された状態となるため、何らかの原因で外力が作用しても、凸軸部が抜け出しを防止して椎弓拡大用ピンが脱落することが解消される。特に、凸軸部の外周面に環状掛止段部や雄ネジ部などの抜け出し防止部が形成されていると、環状掛止段部や雄ネジ部が棘突起半体の孔の内周面に食い込んで凸軸部の抜け出しを阻止するため、孔が破壊されるほどの大きい外力が作用しない限り、椎弓拡大用ピンが脱落することはない。本発明の椎弓拡大用ピンは、上記のように脱落の恐れがなく、糸で締結する面倒な術中の作業や曲げ加工などが一切不要であるから、棘突起縦割法拡大術の成績の向上、効率の向上に寄与するところが大きい。
また、ピン本体の両端に左右の鍔部を一体形成し、これら各々の鍔部に凸軸部を一体形成した椎弓拡大用ピンは、生体内分解吸収性ポリマーの溶融成形ブロックを切削加工するか、又は、該ポリマーを射出成形することによって効率良く量産することができる。そして、左右の鍔部の外側端面が、ピン本体の中心線に対して同一の角度で互いに逆向きに傾斜した傾斜面に形成されていると、左右の棘突起半体の内側面(縦割面)が傾斜した外側端面にほぼ全面的に接触するため、左右の鍔部によって左右の棘突起半体を内側から安定良く支持することができる。特に、鍔部の外側端面の傾斜角が75°〜85°に設定されていると、左右の棘突起半体の開き角度が略30°〜略10°であるから、鍔部の外側端面と棘突起半体の内側面とが十分に面接触して、鍔部の外側端面全体で一層安定良く棘突起半体の内側面を支持させることができる。
上記のように左右の棘突起半体の間に本発明の椎弓拡大用ピンを設置すると、生体内分解吸収性ポリマーからなる椎弓拡大用ピンは体液と接触して表面から加水分解が進行し、該ポリマーにバイオセラミックス粉体が含有されている場合は、骨組織がバイオセラミックス粉体の骨伝導作用により椎弓拡大用ピンに伝導形成されて、椎弓拡大用ピンが左右の棘突起半体と結合する。そして、この椎弓拡大用ピンは、棘突起縦割法拡大術を施術した椎骨が治癒するまで生体骨に近い強度を維持し、その後は加水分解と骨組織の伝導形成が更に進行して、最終的には生体骨と全置換し、椎骨の一部となって消失する。また、バイオセラミックス粉体も生体内吸収性であるから、置換、再生された骨組織に残存、堆積したり、血管内や軟組織に浸出することはない。尚、椎弓拡大ピンが生体内分解吸収性ポリマーのみからなる場合は、骨伝導性がないので生体骨との置換は保証できないが、分解吸収されると共に軟組織の介在に伴って繊維組織による瘢痕が形成されるので、開いた棘突起が元に戻ることはないという事実を臨床的に確認している。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
図1は本発明の一実施形態に係る椎弓拡大用ピンの正面図、図2は同椎弓拡大用ピンの平面図、図3は同椎弓拡大用ピンの側面図、図4は図1のA−A線断面図、図5は図2のB−B線断面図、図6は同椎弓拡大用ピンの使用状態の説明図である。
この椎弓拡大用ピンP1は、生体内吸収性で生体活性なバイオセラミックス粉体を含有した生体内分解吸収性ポリマーからなるものであって、縦長の長円形断面を有するピン本体1の両端に左右の鍔部2,2を一体形成し、これらの鍔部2,2からピン本体1の中心線CL1方向に沿って外側に突き出す凸軸部3,3、つまり左右に突き出す凸軸部3,3を一体形成したものである。ピン本体1は、円形断面を有するものでも、正方形断面を有するものでも、長方形断面を有するものでも、正多角形断面を有するものでもよい。
左右の凸軸部3,3は、その中心線CL3がピン本体1の中心線CL1と一致するように、左右の鍔部2,2の中心から突設されている。凸軸部3の中心線CL3とピン本体1の中心線CL1は必ずしも一致させる必要はないが、双方の中心線CL1,CL3がずれていると、凸軸部3を後述の縦割りにした棘突起半体20aの孔に挿入して椎弓拡大用ピンP1を左右の棘突起半体20a,20aの間に設置したときに、ピン本体1が凸軸部3の中心線CL3を中心に回動して安定良く設置できないという不都合が生じるので、これを防止して設置安定性を高めるために、この椎弓拡大用ピンP1のように凸軸部3の中心線CL3とピン本体1の中心線CL1を一致させることが好ましい。
左右の凸軸部3,3の外周面には、抜け出し防止部として、環状掛止段部3aが一定のピッチで複数形成されている。この環状掛止段部3aは、凸軸部3を後述の縦割りにした棘突起半体20aに穿けた孔に挿入したとき、環状掛止段部3aの外周エッジ部分が孔の内周面に食い込んで孔から抜け出すのを阻止するものである。抜け出し防止部は、環状掛止段部3aに限定されるものではなく、後述する椎弓拡大用ピンP2の雄ネジ部3bや、掛止爪のようなものでもよく、要するに棘突起半体20aの孔の内周面に食い込んで凸軸部3の抜け出しを阻止できるものであればよい。
この実施形態の椎弓拡大用ピンP1は、左右の鍔部2,2の外側端面2a,2aが、ピン本体1の中心線CL1に対して同一の角度θで互いに逆向きに傾斜する傾斜面とされている。鍔部2の外側端面2aは、後述する椎弓拡大用ピンP3の鍔部2の外側端面2bのように、ピン本体1の中心線に対して垂直な面としてもよいが、上記のような傾斜面に形成されていると、図6に示すように、左右の棘突起半体20a,20aの間に椎弓拡大用ピンP1を設置したとき、棘突起半体20a,20aの内側面(縦割面)が鍔部2,2の傾斜した外側端面2a,2aにほぼ全面的に接触するため、左右の鍔部2,2によって左右の棘突起半体20a,20aを内側から安定良く支持できる利点がある。
鍔部2の外側端面2aの傾斜角θは、左右の棘突起半体20a,20aの開き角度が略30°〜略10°であることを考慮し、これに対応して75°〜85°に設定することが好ましい。傾斜角θがこの範囲内であると、鍔部2の外側端面2aと棘突起半体20aの内側面とが十分に面接触して、鍔部2の外側端面2a全体で一層安定良く棘突起半体20aの内側面を支持させることができる。
この椎弓拡大用ピンP1は、生体骨に近い強度が要求されるものであるから、原料となる生体内分解吸収性ポリマーとしては、結晶性のポリ−L−乳酸やポリグリコール酸などが好ましく使用される。また、あまり脆くない非晶質又は結晶と非晶の混在したポリ−D,L−乳酸、L−乳酸とD,L乳酸の共重合体、乳酸とグリコール酸の共重合体、乳酸とカプロラクトンの共重合体、乳酸とエチレングリコールの共重合体、乳酸とパラ−ジオキサノンの共重合体なども使用される。これらのポリマーは15万〜60万程度の粘度平均分子量を有するものが好ましく使用され、その中でも、粘度平均分子量が20万〜60万程度のポリ−L−乳酸は最適である。
また、上記の生体内分解吸収性ポリマーに含有させるバイオセラミックス粉体としては、生体活性があり、生体内吸収性で生体に完全に吸収されて骨組織と完全に置換され、良好な骨伝導能と良好な生体親和性を有する、未仮焼かつ未焼成のハイドロキシアパタイト、ジカルシウムホスフェート、トリカルシウムホスフェート、テトラカルシウムホスフェート、オクタカルシウムホスフェート、カルサイト、セラバイタル、ジオプサイト、天然珊瑚などの粉体が好ましく使用される。その中でも、未仮焼かつ未焼成のハイドロキシアパタイト、トリカルシウムホスフェート、オクタカルシウムホスフェートは、生体活性が極めて高く、骨伝導能に優れ、為害性が低く、短期間で生体に吸収されるので、最適である。これらのバイオセラミックス粉体は、生体内分解吸収性ポリマーへの分散性や、生体への吸収性を考慮すると、30μm以下、好ましくは10μm以下、更に好ましくは0.1〜5μm程度の粒径を有するものが使用される。
バイオセラミックス粉体の含有率は30〜60質量%の範囲内であることが好ましく、30質量%を下回ると、バイオセラミックス粉体による骨伝導形成が不充分になって骨組織と全置換するのに長期間を要するようになり、逆に、60質量%を上回ると、椎弓拡大用ピンP1が脆弱化して強度不足を招く恐れがある。
上記の椎弓拡大用ピンP1は、バイオセラミックス粉体を含有させた上記生体内分解吸収性ポリマーを溶融成形して、該成形体を図1〜図3に示すピン形状に切削加工するか、或いは、該成形体を更に一軸延伸してから同様に切削加工するか、或いは、該成形体を更に冷間で鍛造又は圧縮成形してから同様に切削加工することによって製造される。特に、生体内分解吸収性ポリマーの成形体を切削加工する前に冷間で鍛造又は圧縮成形すると、ポリマーの分子鎖や結晶が三次元に配向して強度が一段と大きくなった緻密質の椎弓拡大ピンを製造できる利点がある。また、上記ポリマーを、図1〜図3に示すピン形状に射出成形して製造してもよい。尚、本発明の椎弓拡大用ピンは、必ずしもピン本体1と鍔部2と凸軸部を一体形成する必要はないので、その場合は、上記ポリマーで個々にピン本体1、鍔部2、凸軸部3を造り、これらを接着したり組付けたりして椎弓拡大用ピンを製造すればよい。
以上のような構成の椎弓拡大用ピンP1は、棘突起縦割法拡大術の施術の際に、図6に示すように、縦割りにして開いた左右の棘突起半体20a,20aに孔を穿け、これらの孔に左右の凸軸部3,3を内側から挿入することによって、左右の棘突起半体20a,20aの間に設置される。このように椎弓拡大用ピンP1が設置されると、左右の鍔部2,2の外側端面2a,2aによって棘突起半体20a,20aの内側面(縦割面)が内側から支えられ、左右の椎弓20bが広がって椎孔20cが拡大した状態で保持されるので、神経の圧迫等がなくなる。そして、椎弓拡大用ピンP1は、椎弓20b,20bの内側に向かって復元しようとする力を受けた棘突起半体20a,20aによって左右から挟圧された状態となり、凸軸部3,3が棘突起半体20a,20aの孔から抜け出せなくなるため、椎弓拡大用ピンP1が脱落する心配はなくなる。また、この椎弓拡大用ピンP1の鍔部2,2の外側端面2a,2aは傾斜面となっているので、棘突起半体20a,20aの内側面(縦割面)と十分に面接触して内側から安定良く支持することができる。上記のように、この椎弓拡大用ピンP1は脱落の恐れがなく、従来の糸で締結する面倒な作業や曲げ加工などが一切不要であり、しかも、棘突起半体20a,20aを内側から安定良く支えて椎孔20cを拡大状態に保つことができるので、棘突起縦割法拡大術の成績の向上や効率の向上に寄与するところが大である。
術後、この生体内分解吸収性ポリマーからなる椎弓拡大用ピンP1は、体液と接触して表面から加水分解が進行すると共に、バイオセラミックス粉体の骨伝導能によって早期に骨組織が椎弓拡大用ピンP1(特に、棘突起半体20aと接触している鍔部2や凸軸部3)に伝導形成され、椎弓拡大用ピンP1が左右の棘突起半体20a,20aと結合する。そして、この椎弓拡大用ピンP1は、棘突起縦割法拡大術を施術した椎骨が治癒するまで生体骨に近い強度を維持し、その後は加水分解と骨組織の伝導形成が更に進行して、最終的には生体骨と全置換し、椎骨の一部となって消失する。また、バイオセラミックス粉体も生体内吸収性であるから、置換、再生された骨組織に残存、堆積したり、血管内や軟組織に浸出することはない。
図7は本発明の他の実施形態に係る椎弓拡大用ピンの正面図である。
この椎弓拡大用ピンP2は、左右の凸軸部3,3の外周面に、抜け出し防止部として、ねじ込み方向が異なる雄ネジ部3b,3b(一方が右ネジで他方が左ネジ)を形成した点で、前記椎弓拡大用ピンP1と異なっている。その他の構成は前記椎弓拡大用ピンP1と同様であるので、図7において同一部材に同一符号を付し、説明を省略する。
このような椎弓拡大用ピンP2は、縦割りにされた左右の棘突起半体20a,20aの孔に、椎弓拡大用ピンP2を回転させながら、その凸軸部3,3の雄ネジ部3b,3bをねじ込むことによって、左右の棘突起半体20a,20aの間に設置され、前記椎弓拡大用ピンP1と同様の作用効果を奏する。
図8は本発明の更に他の実施形態に係る椎弓拡大用ピンの正面図である。
この椎弓拡大用ピンP3は、左右の鍔部2,2の外側端面2b,2bを、ピン本体1の中心線CL1に対して垂直な面とした点、及び、ピン本体1を円形断面を有するピン本体とした点で、前記椎弓拡大用ピンP1と異なっている。その他の構成は前記椎弓拡大用ピンP1と同様であるので、図8において同一部材に同一符号を付し、説明を省略する。
このような椎弓拡大用ピンP3は、前記椎弓拡大用ピンP1と同様にして左右の棘突起半体20a,20aの間に設置され、前記椎弓拡大用ピンP1と同様の作用効果を奏する。尚、この椎弓拡大用ピンP3は、鍔部2の外側端面2bが垂直面とされ、棘突起半体20aの内側面(縦割面)に部分接触するため、支持安定性は前記椎弓拡大用ピンP1よりも若干劣っているが、鍔部の外側端面を傾斜面にする場合に比べて切削加工がし易く、また、ピン本体1も円形断面を有するものであるから、前記の長円形断面を有するピン本体1に比べて切削加工がし易いという利点がある。
本発明の一実施形態に係る椎弓拡大用ピンの正面図である。 同椎弓拡大用ピンの平面図である。 同椎弓拡大用ピンの側面図である。 図1のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 同椎弓拡大用ピンの使用状態の説明図である。 本発明の他の実施形態に係る椎弓拡大用ピンの正面図である。 本発明の更に他の実施形態に係る椎弓拡大用ピンの正面図である。 従来の椎弓拡大スペーサの一例を示すもので、(a)は同スペーサの大小の固定片を折り曲げる前の平面図、(b)は同スペーサの大小の固定片を折り曲げた後の斜視図である。 同椎弓拡大スペーサの使用状態の説明図である。
符号の説明
1 ピン本体
2 鍔部
2a,2b 鍔部の外側端面
3 凸軸部
3a 環状掛止段部(抜け出し防止部)
3b 雄ネジ部(抜け出し防止部)
20 椎骨
20a 棘突起半体
20b 椎弓
20c 椎孔
P1,P2,P3 椎弓拡大用ピン
CL1 ピン本体の中心線
CL3 凸軸部の中心線

Claims (8)

  1. 生体内分解吸収性ポリマーからなる椎弓拡大用ピンであって、ピン本体の中心線方向の両端に左右の鍔部を有すると共に、これら各々の鍔部に前記中心線方向に沿って外側に突き出す凸軸部を有することを特徴とする椎弓拡大用ピン。
  2. ピン本体の両端に左右の鍔部を一体形成し、これら各々の鍔部に凸軸部を一体形成したことを特徴とする請求項1に記載の椎弓拡大用ピン。
  3. 生体内分解吸収性ポリマーに、生体内吸収性で生体活性なバイオセラミックス粉体を含有させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の椎弓拡大用ピン。
  4. 凸軸部の外周面に抜け出し防止部を形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の椎弓拡大用ピン。
  5. 抜け出し防止部が、凸軸部の外周面に形成された環状掛止段部であることを特徴とする請求項4に記載の椎弓拡大用ピン。
  6. 抜け出し防止部が、凸軸部の外周面に形成された雄ねじ部であることを特徴とする請求項4に記載の椎弓拡大用ピン。
  7. 左右の鍔部の外側端面が、ピン本体の中心線に対して同一の角度で互いに逆向きに傾斜した傾斜面であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の椎弓拡大用ピン。
  8. ピン本体の中心線に対する鍔部の外側端面の傾斜角が75°〜85°であることを特徴とする請求項7に記載の椎弓拡大用ピン。
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