JP2003284407A - 乗用田植機 - Google Patents

乗用田植機

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JP2003284407A JP2002094865A JP2002094865A JP2003284407A JP 2003284407 A JP2003284407 A JP 2003284407A JP 2002094865 A JP2002094865 A JP 2002094865A JP 2002094865 A JP2002094865 A JP 2002094865A JP 2003284407 A JP2003284407 A JP 2003284407A
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木村  浩人
Makoto Yasuda
安田  真
Hiroaki Kitai
浩昭 北井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 往復植えを行うに際して、植始め苗列を既植
苗の植終わり苗列に容易に揃えることができるようにす
る。 【解決手段】 走行機体1における運転座席10後方の
左右横側箇所に、田植機全体の横幅内に位置させて、既
植苗の終端横列を見比べる植始めマーカ33を設けてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体の後部に
苗植付け装置を昇降自在に連結した乗用田植機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】田植機を用いての植付け作業形態は往復
植えが基本となっており、一行程の植付け走行が終了し
て畦際に至ると、植付けクラッチを切って苗植付け装置
を上昇させて機体をUターン旋回させ、苗植付け装置を
下降させて条合わせを行った後、既植苗の植終わり苗列
に植始め苗列が横方向に揃うように植付けクラッチを入
れて次行程の植付け走行を行う。
【0003】ここで、植始め苗列を既植苗の植終わり苗
列に揃えることは難しく、そのための補助装置として、
例えば、特開平9−107723号公報に開示されてい
るように、苗植付け装置の植付け位置に対してその真横
方向に延長するマーカー杆を苗植付け装置の左右両横側
部から横外側方へ延設し、走行機体のオペレータが着座
した位置から植始め位置を目視して認識できるようにし
た植付け位置合わせ手段が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来手段による
と、走行機体のオペレータが着座した位置から植始め位
置を認識することができ、植始め苗列を既植苗の植終わ
り苗列に容易に揃えることができるものであるが、マー
カー杆が苗植付け装置の左右両横側部から横外側方へ延
設されるものであるために、格納可能に構成する必要が
あるとともに、出退操作を行わねばならず、構造が複雑
になるとともに、格納操作を忘れてマーカー杆を他物に
ぶつけて損傷するおそれがあり、実用上には難点があっ
た。
【0005】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、構造簡単に構成することができるもの
でありながらに、植始め苗列を既植苗の植終わり苗列に
容易に揃えることができるようにすることを主たる目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用、および効果〕
【0007】請求項1に係る発明の乗用田植機は、走行
機体の後部に苗植付け装置を昇降自在に連結するととも
に、前記走行機体における運転座席後方の左右横側箇所
に、田植機全体の横幅内に位置させて、既植苗の終端横
列を見比べる植始めマーカを設けてあることを特徴とす
る。
【0008】上記構成によると、先ず準備段階として、
一行程の植付けを終えて機体の方向転換および条合わせ
を行い、既植苗の終端列の真横に苗植付け装置における
植付け位置が位置するように操縦し、ここで一旦走行を
停止する。この状態でオペレータは運転座席に着座した
運転姿勢のままで斜め後方に振り向いて、植始めマーカ
と既植苗の終端列とを見比べ、既植苗の終端列と縦姿勢
の植始めマーカとが交差する点が植始めマーカの高さ範
囲のどの位置にあるかを記憶しておく。このような操作
を初回の一往復の植付けの畦際においてそれぞれ行い、
左右の植始めマーカの準備が完了する。
【0009】その後は、通常通りの往復植付けを行うこ
とになるが、上記したように、畦際で機体方向転換を行
い、苗植付け装置を下降接地させた状態で条合わせを行
い、植付けを開始する場合、条合わせ操縦が終了して直
進前進行程になると、オペレータは既植苗のある側の後
方を振り向き、植始めマーカと既植苗の終端列とを見比
べる。この場合、最初のうちは植始めマーカと既植苗の
終端列との交差位置は記憶している高さ位置とはずれて
いるが、前進するに連れて、植始めマーカと既植苗の終
端列との交差位置は記憶している高さ位置に次第に近づ
き、記憶している高さ位置に到達したことが見通された
時点で、植付けクラッチを入れて次行程の植付けを開始
する。このようにして、植付けクラッチを入れるタイミ
ングを決定して植付けを開始した時の植始め位置は既植
苗の終端列のほぼ真横に位置することになる。
【0010】従って、請求項1の発明によると、植始め
マーカと既植苗の終端列とを見比べて認められた交差位
置が、走行機体の移動に伴って記憶していた位置に近づ
くことから植始めタイミングを認識するものであるの
で、慌てることなく的確に所望のタイミングで植付けを
開始することができ、植え終わりと植え始めの苗列の揃
った往復植付け作業を軽快容易に行える。しかも、この
植始めマーカは、既植苗に直接に対向させるものではな
く、既植苗の終端列と見通すものであるので、田植機全
体の横幅内に設けておくことができ、格納可能な構造に
する必要がないとともに、出退操作する必要もなく、構
造上および取扱い性の面でも優れたものである。
【0011】〔請求項2に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0012】請求項2に係る発明の乗用田植機は、走行
機体の後部に苗植付け装置を昇降自在に連結するととも
に、前記走行機体の後部の左右横側部または苗植付け装
置の左右横側部に、既植苗の終端横列を見比べる上下方
向に長い植始めマーカを設けてあることを特徴とする。
【0013】上記構成によると、植始めマーカと既植苗
の終端列とを見比べて認められた交差位置が、走行機体
の移動に伴って上下方向に移動して、記憶していた位置
に近づくことから植始めタイミングを認識することがで
きる。
【0014】従って、請求項2の発明によると、植始め
タイミングを認識が容易となり、早すぎたり遅すぎたり
することなく的確に所望のタイミングで植付けを開始す
ることができ、植え終わりと植え始めの苗列の揃った往
復植付け作業を軽快容易に行える。
【0015】〔請求項3に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0016】請求項3に係る発明の乗用田植機は、請求
項1または2の発明において、前記植始めマーカを少な
くとも上下に位置調節可能に構成してある。
【0017】上記構成によると、準備段階において、オ
ペレータの体格によっては、植始めマーカと既植苗の終
端列とがうまく交差して見えなくなることがあるので、
このような場合には、植始めマーカの少なくとも上下位
置を調節することで、植始めマーカと既植苗の終端列と
がうまく交差して見えるようにする。
【0018】従って、請求項3の発明によると、オペレ
ータの体格にかかわらず植始めマーカを適切に使用し
て、植え終わりと植え始めの苗列の揃った往復植付け作
業を容易に行える。
【0019】〔請求項4に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0020】請求項4に係る発明の乗用田植機は、請求
項1〜3のいずれか一項の発明において、前記植始めマ
ーカに、高さ認識用のマーキングを備えてある。
【0021】上記構成によると、準備段階において、植
始めマーカと既植苗の終端列とが交差して見える位置を
マーキングに対比して正確に記憶しておくことができ、
誤差少なく植始めタイミングを認識することができる。
【0022】〔請求項5に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0023】請求項5に係る発明の乗用田植機は、請求
項5の発明において、前記マーキングを上下調節可能に
構成してある。
【0024】上記構成によると、準備段階において、植
始めマーカと既植苗の終端列とが交差して見える位置に
マーキングを移動調節しておくことで、交差位置を記憶
しておく必要がなくなり、以降の植始めタイミングの認
識が容易となる。
【0025】〔請求項6に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0026】請求項6に係る発明の乗用田植機は、請求
項1〜5のいずれか一項の発明において、前記植始めマ
ーカを2本づつ設けてある。
【0027】上記構成によると、2本の植始めマーカを
所定の方向に見通すようにすることで、視差による誤差
を少なくして精度よく植始めを行うことができるものと
なる。
【0028】〔請求項7に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0029】請求項7に係る発明の乗用田植機は、請求
項1〜6のいずれか一項の発明において、前記走行機体
の後端部に施肥装置の肥料ホッパを配備するとともに、
この肥料ホッパよりも横外側に前記前記植始めマーカを
配備してある。
【0030】上記構成によると、運転座席の後方に横幅
の大きい肥料ホッパが配備されていて、苗植付け装置の
植付け位置を目視し難い場合でも、見通し式の植始めマ
ーカを利用して植始めタイミングを容易に認識して、植
え終わりと植え始めの苗列の揃った往復植付け作業を容
易に行うことができる。
【0031】〔請求項8に係る発明の構成、作用、およ
び効果〕
【0032】請求項8に係る発明の乗用田植機は、請求
項1〜7のいずれか一項の発明において、前記苗植付け
装置への動力伝達を断続する植付けクラッチを電動アク
チュエータで入り切り操作するよう構成するとともに、
この電動アクチュエータをクラッチ入り作動させるスイ
ッチを備えてある。
【0033】上記構成によると、植始めマーカと既植苗
の終端列とが交差して見える位置が所定の位置に到達し
た時点で、すぐさまスイッチ操作で植付けクラッチを入
れることができる。
【0034】従って、請求項8の発明によると、植始め
マーカを利用して得られた植始めタイミングをのがすこ
となく植付けクラッチを入れることが容易となり、植え
終わりと植え始めの苗列の揃った往復植付け作業を容易
に行える。
【0035】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係る乗用田植機
の全体側面が、また、図2にその全体平面がそれぞれ示
されている。この乗用田植機は、四輪駆動型の走行機体
1の後部に、油圧シリンダ2によって駆動される四連リ
ンク機構3を介して8条仕様の苗植付け装置4が昇降自
在に連結されるとともに、機体後部に施肥装置5が搭載
されて構成されている。
【0036】苗植付け装置4は、四連リンク機構3の後
端下部にローリング自在に支持されており、8条分の苗
を載置して一定ストロークで往復横移動する苗のせ台
6、この苗のせ台6の下端から1株分づつ苗を切出して
田面Tに植え付けてゆく8組の回転式の植付け機構7、
田面の植付け箇所を均平化する整地フロート8群、未植
え側の田面Tに次行程の走行基準線を引っ掻き形成する
左右一対の回転式の線引きマーカ9、等が備えられてい
る。
【0037】施肥装置5は、運転座席10の後方に配備
された肥料ホッパ11、肥料ホッパ11に収容した粉粒
状の肥料を所定量づつ繰出す繰出し機構12、繰出され
た肥料を供給ホース13を介して後方に風力搬送する電
動ブロア14、等を備えており、風力搬送した肥料を整
地フロート8に備えた作溝器15に導いて田面Tに埋設
してゆくよう構成されている。
【0038】走行機体1に搭載された運転座席10の前
部には、ステアリングアンドル16が設けられ、このス
テアリングアンドル16の左側には無段の前後進変速を
行う主変速レバー17が設けられるとともに、ステアリ
ングアンドル16の右側には、苗植付け装置4の昇降
と、苗植付け装置4の作動および停止を司る昇降操作レ
バー18が配備されている。
【0039】昇降操作レバー18は十字操作可能かつ中
立復帰可能に構成されており、図3に示すように、その
上下方向操作と前後方向操作がそれぞれ上げスイッチS
w1、下げスイッチSw2、左スイッチSw3、およ
び、右スイッチSw4で検知されるとともい、各スイッ
チSw1〜Sw4の操作情報は制御装置20に入力され
るようになっている。
【0040】制御装置20には、苗植付け装置4への動
力伝達を断続する植付けクラッチ21を入り切り操作す
る電動アクチュエータとしての電動モータ22、苗植付
け装置昇降用の前記油圧シリンダ2の作動を司る電磁制
御バルブ23、自動昇降制御用のセンサ24、等が接続
されている。
【0041】自動昇降制御用のセンサ24は、並列配備
された整地フロート7群のうちの中央の整地フロート
(センサフロートSF)の上下変位を連続的に検出する
ものであり、センサフロートSFが基準姿勢にあると電
磁制御バルブ23が中立に保持され、苗植付け装置4が
沈下しかかってセンサフロートSFが後部支点aを中心
に基準姿勢から上方に揺動変位すると、電磁制御バルブ
23が上昇側に切換えられ、逆に、苗植付け装置4が浮
上しかかってセンサフロートSFが後部支点aを中心に
基準姿勢から下方に揺動変位すると、電磁制御バルブ2
3が下降側に切換えられるようになっている。このよう
に、センサフロートSFの姿勢が基準姿勢に維持される
ように苗植付け装置4を自動昇降制御することで、走行
機体1の浮沈や前後傾斜にかかわらず苗植付け装置4の
田面Tに対する高さを安定化させて植付け深さを設定範
囲に維持することができるのである。
【0042】前記上げスイッチSw1は、オン操作され
ると上記自動昇降制御に優先して電磁制御バルブ23を
上昇位置に切換えるとともに、電動モータ22を介して
植付けクラッチ21を切るよう作動設定されており、1
行程の植付け走行を終えたところで昇降操作レバー18
を1回上げ操作して上げスイッチSw1をワンショット
操作することで、植付けクラッチ21が停止されるとと
もに、苗植付け装置4が上限まで上昇される。
【0043】前記下げスイッチSw2は、1回目のオン
操作によって自動昇降制御を作動状態に復帰させ、2回
目のオン操作によって電動モータ22を介して植付けク
ラッチ21を入り操作するよう作動設定されている。そ
して、上記のように昇降操作レバー18を操作して苗植
付け装置4を上昇させて機体方向転換を行い、機体方向
転換の終了近くで昇降操作レバー18を1回下げ操作し
て下げスイッチSw2をワンショット操作することで、
上昇していた苗植付け装置4が自動昇降制御によって植
付け用の上記基準高さまで下降され、既植苗に対する横
方向の位置合わ(条合わせ)を行った後、昇降操作レバ
ー18を再び下げ操作して下げスイッチSw2を2回目
にワンショット操作することで、植付けクラッチ21が
入れられて植付けが開始される。
【0044】ここで、既植苗の終端の真横に次行程の植
付けの始端が位置するタイミングで植付けクラッチ21
を入れることが望ましく、本発明では、適切なタイミン
グで植付けを開始することができるようにするために以
下のような補助手段が備えられている。
【0045】つまり、走行機体1における運転座席10
の後方には横幅の広い補助ステップ31が設けられてお
り、この補助ステップ31の後端の左右に設けたブラケ
ット32に、植始めマーカ33が肥料ホッパ11よりも
横外がわに位置するよう取付けられている。図4に示す
ように、植始めマーカ33は、ブラケット32にノブボ
ルト34で締め付け固定されたL形アーム35の先端に
縦長姿勢で備えられており、L形アーム35の基部に形
成した長孔35aを利用して締め付け位置をずらすこと
で、植始めマーカ32を左右に位置調節することができ
るとともに、L形アーム35を締め付け箇所をずらして
係止ピン36周りに上下に回動することで植始めマーカ
33を上下方向にも位置調節することができるようにな
っている。
【0046】この植始めマーカ33は、機体を運転する
オペレータが既植苗の終端列と見比べることで植始め位
置を認識するためのものであり、先ず準備段階として、
一行程の植付けを終えて機体の方向転換および条合わせ
を行い、既植苗の終端列の真横に苗植付け装置4におけ
る植付け機構6の植付け位置が位置するように操縦し、
ここで一旦走行を停止する。この状態でオペレータは運
転座席10に着座した運転姿勢のままで斜め後方に振り
向いて、図5に示すように、、植始めマーカ33と既植
苗Fの終端横列Lとを見比べ、既植苗Fの終端横列Lと
縦姿勢の植始めマーカ33とが交差する位置Pが植始め
マーカ33の高さ範囲のどの位置にあるかを記憶してお
く。この時、オペレータの体格によっては、植始めマー
カ33と既植苗Fの終端横列Lとがうまく交差して見え
なくなることがあるので、このような場合には、植始め
マーカ33の左右位置あるいは上下位置を調節して、植
始めマーカ33と既植苗Fの終端横列Lとがうまく交差
して見えるようにする。このような操作を一往復の植付
けの畦際においてそれぞれ行い、左右の植始めマーカ3
3の準備が完了する。
【0047】その後は、通常通りの往復植付けを行うこ
とになるが、上記したように、畦際で機体方向転換を行
い、苗植付け装置4を下降接地させた状態で条合わせを
行い、植付けを開始する場合、条合わせ操縦が終了して
直進前進行程になると、オペレータは既植苗のある側の
後方を振り向き、植始めマーカ33と既植苗Fの終端横
列Lとを見比べる。この場合、最初のうちは植始めマー
カ33と既植苗Fの終端横列Lとの交差位置Pは記憶し
ている高さ位置とはずれているが、前進するに連れて、
植始めマーカ33と既植苗Fの終端横列Lとの交差位置
Pは記憶している高さ位置に次第に近づき、記憶してい
る高さ位置に到達したことが見通しできた時点で、前記
昇降操作レバー18を下方操作して下げスイッチSw2
を2回目のオン操作することで、植付けクラッチ21を
入れて次行程の植付けを開始する。このようにして、植
付けクラッチ21を入れるタイミングを決定して植付け
を開始した時の植始め位置は既植苗Fの終端横列Lのほ
ぼ真横に位置することになる。
【0048】植付け走行に際しては、未植側の線引きマ
ーカ9を作用姿勢に張出して、次行程の走行基準線を田
面に引っ掻き形成するが、この線引きマーカ9は作用姿
勢に張出し付勢されるとともに、、四連リンク機構3の
基部に備えたマーカ操作機構にワイヤ連係されており、
苗植付け装置4を上昇させると四連リンク機構3の上昇
作動に連動してマーカ操作ワイヤが引かれて線引きマー
カ9は張出し付勢力に抗して起立格納され、マーカ操作
ワイヤがロック機構に係止されて線引きマーカ9が格納
姿勢にロックされるようになっている。そして、左右の
線引きマーカ9に対する各ロック機構は、前記昇降操作
レバー18にワイヤ連係されており、昇降操作レバー1
8を前方に操作すると左側の線引きマーカ9に対するロ
ック機構のロックが解除され、昇降操作レバー18を手
前に操作すると右側の線引きマーカ9に対するロック機
構のロックが解除されるようになっている。また、この
昇降操作レバー18によって操作される左スイッチSw
3あるいは右スイッチSw4がオン操作されることによ
っても電動モータ22を介して植付けクラッチ21が切
り操作されるようになっており、上記のように植始めマ
ーカ33を利用して植始めタイミングを認識することが
できたら、この昇降操作レバー18を前方あるいは手前
に操作して使用する線引きマーカ9を選択作動するとと
もに植付けを開始することもできる。
【0049】なお、前記線引きマーカ9は、苗植付け装
置4の左右位置と、走行機体1の前部左右位置とに設置
位置を変更可能に構成されており、圃場の条件やオペレ
ータの好みによって設置位置を選択して利用することが
できるようになっている。
【0050】〔別実施形態〕本発明は、以下のような形
態で実施することもできる。
【0051】(1)図7(イ)に示すように、前記植始
めマーカ33に上下方向に複数段に色違いのマーキング
Mを形成しておくと、見通した既植苗Fの終端横列Lと
植始めマーカ33との交差位置Pを容易に認識して記憶
しやすいものとなる。
【0052】(2)図7(ロ)に示すように、前記植始
めマーカ33に、赤色、黄色、橙色、あるいは、蛍光色
などの目立つ色に着色されたリング状のマーキングMを
上下にスライド調節かつ任意の高さで摩擦保持できるよ
う外嵌装着して、見通した既植苗Fの終端横列Lと植始
めマーカ33との交差位置PにマーキングMを位置調節
しておくことで、前記交差位置Pを記憶しておく必要が
なくなり、使い勝手の良いものになる。
【0053】(3)図7(ハ)に示すように、植始めマ
ーカ33を2本設けて、運転座席10のオペレータが両
植始めマーカ33を所定方向からの視線で見通すことが
できるようにすることで、視差による誤差を少なくして
精度よく植始めを行うことができるものとなる。
【0054】(4)図8に示すように、施肥装置5を備
えない機種においても、補助ステップ31の左右後端部
に植始めマーカ33を装備して実施することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の全体側面図
【図2】乗用田植機の全体平面図
【図3】制御系のブロック図
【図4】植始めマーカの正面図
【図5】植始めマーカの使用形態を示す透視図
【図6】植付け作業形態を示す平面図
【図7】植始めマーカの他の実施形態を示す正面図
【図8】施肥装置を備えない乗用田植機の全体平面図
【符号の説明】
1 走行機体 4 苗植付け装置 10 運転座席 21 植付けクラッチ 22 電動アクチュエータ 33 植始めマーカ F 既植苗 L 終端横列 M マーキング Sw1〜Sw4 スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 北井 浩昭 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B043 AA01 AB11 BA02 BB06 CA03 2B060 AA06 BA04 BA09 BB06 CC07 2B062 AA02 AA03 AB01 BA32

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体の後部に苗植付け装置を昇降自
    在に連結するとともに、前記走行機体における運転座席
    後方の左右横側箇所に、田植機全体の横幅内に位置させ
    て、既植苗の終端横列を見比べる植始めマーカを設けて
    あることを特徴とする乗用田植機。
  2. 【請求項2】 走行機体の後部に苗植付け装置を昇降自
    在に連結するとともに、前記走行機体の後部の左右横側
    部または苗植付け装置の左右横側部に、既植苗の終端横
    列を見比べる上下方向に長い植始めマーカを設けてある
    ことを特徴とする乗用田植機。
  3. 【請求項3】 前記植始めマーカを少なくとも上下に位
    置調節可能に構成してある請求項1または2に記載の乗
    用田植機。
  4. 【請求項4】 前記植始めマーカに、高さ認識用のマー
    キングを備えてある請求項1〜3のいずれか一項に記載
    の乗用田植機。
  5. 【請求項5】 前記マーキングを上下調節可能に構成し
    てある請求項4記載の乗用田植機。
  6. 【請求項6】 前記植始めマーカを2本づつ設けてある
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の乗用田植機。
  7. 【請求項7】 前記走行機体の後端部に施肥装置の肥料
    ホッパを配備するとともに、この肥料ホッパよりも横外
    側に前記前記植始めマーカを配備してある請求項1〜6
    のいずれか一項に記載の乗用田植機。
  8. 【請求項8】 前記苗植付け装置への動力伝達を断続す
    る植付けクラッチを電動アクチュエータで入り切り操作
    するよう構成するとともに、この電動アクチュエータを
    クラッチ入り作動させるスイッチを備えてある請求項1
    〜7のいずれか一項に記載の乗用田植機。
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