JP2003284052A - 信号処理システム、信号処理装置、信号処理方法、監視カメラシステム - Google Patents
信号処理システム、信号処理装置、信号処理方法、監視カメラシステムInfo
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- JP2003284052A JP2003284052A JP2002088690A JP2002088690A JP2003284052A JP 2003284052 A JP2003284052 A JP 2003284052A JP 2002088690 A JP2002088690 A JP 2002088690A JP 2002088690 A JP2002088690 A JP 2002088690A JP 2003284052 A JP2003284052 A JP 2003284052A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 重畳信号からカメラ制御信号を分離する際の
信号処理が簡単で、システム，装置を小型，安価で低消
費電力とすることができるシステム，装置，方法を提供
する。 【解決手段】 カメラ制御信号を映像信号（コンポジッ
ト信号）の任意の位置に重畳して重畳信号を生成し、伝
送路を介して伝送する。そして、伝送路を介した重畳信
号１１からカメラ制御信号１７を分離する際に、映像信
号１９のＰＰ値（１Ｖ）と前記カメラ制御信号１７のＰ
Ｐ値（５Ｖ）のレベル差を利用して分離する。
信号処理が簡単で、システム，装置を小型，安価で低消
費電力とすることができるシステム，装置，方法を提供
する。 【解決手段】 カメラ制御信号を映像信号（コンポジッ
ト信号）の任意の位置に重畳して重畳信号を生成し、伝
送路を介して伝送する。そして、伝送路を介した重畳信
号１１からカメラ制御信号１７を分離する際に、映像信
号１９のＰＰ値（１Ｖ）と前記カメラ制御信号１７のＰ
Ｐ値（５Ｖ）のレベル差を利用して分離する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号，カメラ
制御信号を重畳して伝送する監視カメラシステムなどに
好適な、信号処理システム，装置，方法に関し、特にそ
のカメラ制御信号の分離に関するものである。
制御信号を重畳して伝送する監視カメラシステムなどに
好適な、信号処理システム，装置，方法に関し、特にそ
のカメラ制御信号の分離に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、カメラ制御信号を映像信号に重畳
する監視カメラシステムにおいては、主に以下の２つの
方式がとられている。
する監視カメラシステムにおいては、主に以下の２つの
方式がとられている。
【０００３】（１）変調重畳方式（発明者の造語であ
る） 周波数変調方式を例として上げる。映像信号を周波数ｆ
１の搬送波Ａで周波数変調回路Ａにて周波数変調する。
この出力を周波数変調波Ａとする。カメラ制御信号を周
波数ｆ２の搬送波Ｂで周波数変調回路Ｂにて周波数変調
する。この出力を周波数変調波Ｂとする。周波数変調波
Ａと周波数変調波Ｂを重畳回路（加算アンプ）にて重畳
し一つの重畳信号Ｃとする。ここでｆ１とｆ２は映像信
号の帯域＋カメラ制御信号の帯域以上に充分離れている
ため、映像信号とカメラ制御信号は混信しない。この様
子を図７に示す。
る） 周波数変調方式を例として上げる。映像信号を周波数ｆ
１の搬送波Ａで周波数変調回路Ａにて周波数変調する。
この出力を周波数変調波Ａとする。カメラ制御信号を周
波数ｆ２の搬送波Ｂで周波数変調回路Ｂにて周波数変調
する。この出力を周波数変調波Ｂとする。周波数変調波
Ａと周波数変調波Ｂを重畳回路（加算アンプ）にて重畳
し一つの重畳信号Ｃとする。ここでｆ１とｆ２は映像信
号の帯域＋カメラ制御信号の帯域以上に充分離れている
ため、映像信号とカメラ制御信号は混信しない。この様
子を図７に示す。
【０００４】この重畳信号Ｃを、６ｄＢアンプ，７５Ω
終端抵抗を介して一つの伝送路（例えば３Ｃ２Ｖ，５Ｃ
２Ｖ等の同軸ケーブル）にて伝送する。この伝送されて
来た重畳信号を受信側でＡＣカップリング後、７５Ω終
端抵抗で受けた後、重畳分離回路にて周波数変調波Ａと
周波数変調波Ｂに分離する。この重畳分離回路は例えば
周波数変調波Ａを取り出すＢＰＦ（バンドパスフィル
タ）Ａと周波数変調波Ｂを取り出すＢＰＦ（バンドパス
フィルタ）Ｂからなる。
終端抵抗を介して一つの伝送路（例えば３Ｃ２Ｖ，５Ｃ
２Ｖ等の同軸ケーブル）にて伝送する。この伝送されて
来た重畳信号を受信側でＡＣカップリング後、７５Ω終
端抵抗で受けた後、重畳分離回路にて周波数変調波Ａと
周波数変調波Ｂに分離する。この重畳分離回路は例えば
周波数変調波Ａを取り出すＢＰＦ（バンドパスフィル
タ）Ａと周波数変調波Ｂを取り出すＢＰＦ（バンドパス
フィルタ）Ｂからなる。
【０００５】この周波数変調波Ａを周波数復調回路Ａに
より復調し映像信号を得る。また、この周波数変調波Ｂ
を周波数復調回路Ｂにて復調しカメラ制御信号を得る。
この変調重畳方式の回路ブロック図を図６に示す。
より復調し映像信号を得る。また、この周波数変調波Ｂ
を周波数復調回路Ｂにて復調しカメラ制御信号を得る。
この変調重畳方式の回路ブロック図を図６に示す。
【０００６】（２）タイミング重畳方式（発明者の造語
である） 映像信号としては一般的にコンポジット信号が用いられ
ている。コンポジット信号は、図９に示すように、一ラ
インは、同期信号、カラーバースト信号、映像信号から
なり、ＮＴＳＣ方式の場合、２６２．５ラインで１フィ
ールドとなり、奇数フィールド，偶数フィールドで１フ
レームを構成するインタレース方式をとっている。この
１フィールドと、１フィールドの間には垂直ブランキン
グ期間が設けられており、図１０に示すように、等価パ
ルス期間，垂直同期パルス期間，等価パルス期間，無映
像信号期間からなっている。例えば、この無映像期間の
水平同期信号と水平同期信号の間にカメラ制御信号を重
畳する方式が行われている。
である） 映像信号としては一般的にコンポジット信号が用いられ
ている。コンポジット信号は、図９に示すように、一ラ
インは、同期信号、カラーバースト信号、映像信号から
なり、ＮＴＳＣ方式の場合、２６２．５ラインで１フィ
ールドとなり、奇数フィールド，偶数フィールドで１フ
レームを構成するインタレース方式をとっている。この
１フィールドと、１フィールドの間には垂直ブランキン
グ期間が設けられており、図１０に示すように、等価パ
ルス期間，垂直同期パルス期間，等価パルス期間，無映
像信号期間からなっている。例えば、この無映像期間の
水平同期信号と水平同期信号の間にカメラ制御信号を重
畳する方式が行われている。
【０００７】このタイミング重畳方式の回路ブロックを
図８に示す。コンポジット信号から垂直ブランキング期
間検出回路Ａより挿入位置信号を得る。この挿入位置信
号をトリガにしてカメラ制御信号を同期回路にて同期さ
せ同期カメラ制御信号を得る。この同期カメラ制御信号
を重畳回路（加算アンプ）にてコンポジット信号に重畳
させ所定の位置に挿入させる。この重畳信号を６ｄＢア
ンプ，７５Ω終端抵抗を介して一つの伝送路（例えば３
Ｃ２Ｖ，５Ｃ２Ｖ等の同軸ケーブル）にて伝送する。こ
の伝送されて来た重畳信号をＡＣカップリング後、７５
Ω終端抵抗で受け垂直ブランキング期間検出回路Ｂでカ
メラ制御信号を取り出すためのゲート信号を得る。重畳
信号にこのゲート信号でゲートをかけ（ＡＮＤゲート）
カメラ制御信号を取り出す。また、このカメラ制御信号
と重畳信号を分離回路（減算アンプ）に入力しコンポジ
ット信号を取り出す。
図８に示す。コンポジット信号から垂直ブランキング期
間検出回路Ａより挿入位置信号を得る。この挿入位置信
号をトリガにしてカメラ制御信号を同期回路にて同期さ
せ同期カメラ制御信号を得る。この同期カメラ制御信号
を重畳回路（加算アンプ）にてコンポジット信号に重畳
させ所定の位置に挿入させる。この重畳信号を６ｄＢア
ンプ，７５Ω終端抵抗を介して一つの伝送路（例えば３
Ｃ２Ｖ，５Ｃ２Ｖ等の同軸ケーブル）にて伝送する。こ
の伝送されて来た重畳信号をＡＣカップリング後、７５
Ω終端抵抗で受け垂直ブランキング期間検出回路Ｂでカ
メラ制御信号を取り出すためのゲート信号を得る。重畳
信号にこのゲート信号でゲートをかけ（ＡＮＤゲート）
カメラ制御信号を取り出す。また、このカメラ制御信号
と重畳信号を分離回路（減算アンプ）に入力しコンポジ
ット信号を取り出す。
【０００８】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、前
述の従来例では映像信号とカメラ制御信号を混信無く伝
送するために、（１）変調重畳方式では、変調→重畳→
分離→復調と多数の処理を必要とし複雑な回路構成を取
らざるを得なかった。また（２）タイミング重畳方式で
も、垂直ブランキング期間検出→同期→重畳→垂直ブラ
ンキング期間検出→分離と多数の処理を必要とし複雑な
回路構成を取らざるを得なかった。またコンポジット信
号の任意の位置にカメラ制御信号を挿入することができ
なかった。
述の従来例では映像信号とカメラ制御信号を混信無く伝
送するために、（１）変調重畳方式では、変調→重畳→
分離→復調と多数の処理を必要とし複雑な回路構成を取
らざるを得なかった。また（２）タイミング重畳方式で
も、垂直ブランキング期間検出→同期→重畳→垂直ブラ
ンキング期間検出→分離と多数の処理を必要とし複雑な
回路構成を取らざるを得なかった。またコンポジット信
号の任意の位置にカメラ制御信号を挿入することができ
なかった。
【０００９】本発明は、このような状況のもとでなされ
たもので、重畳信号からカメラ制御信号を分離する際の
信号処理が簡単で、システム，装置を小型，安価で低消
費電力とすることができるシステム，装置，方法を提供
することを目的とするものである。
たもので、重畳信号からカメラ制御信号を分離する際の
信号処理が簡単で、システム，装置を小型，安価で低消
費電力とすることができるシステム，装置，方法を提供
することを目的とするものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明では、信号処理システムを次の（１），
（２），（８），(９)のとおりに構成し、信号処理装置
を次の（３）〜（５）のとおりに構成し、信号処理方法
を次の（６）のとおりに構成し、監視カメラシステムを
次の（７）のとおりに構成する。
に、本発明では、信号処理システムを次の（１），
（２），（８），(９)のとおりに構成し、信号処理装置
を次の（３）〜（５）のとおりに構成し、信号処理方法
を次の（６）のとおりに構成し、監視カメラシステムを
次の（７）のとおりに構成する。
【００１１】（１）映像信号とカメラ制御信号を重畳す
る重畳手段と、前記重畳手段からの重畳信号を伝送する
伝送路と、前記伝送路を通って来た重畳信号からカメラ
制御信号を分離して取り出す分離手段とを備える信号処
理ステムにおいて、前記分離手段は、前記映像信号のＰ
Ｐ値と前記カメラ制御信号のＰＰ値のレベル差を利用し
て分離する信号処理システム。
る重畳手段と、前記重畳手段からの重畳信号を伝送する
伝送路と、前記伝送路を通って来た重畳信号からカメラ
制御信号を分離して取り出す分離手段とを備える信号処
理ステムにおいて、前記分離手段は、前記映像信号のＰ
Ｐ値と前記カメラ制御信号のＰＰ値のレベル差を利用し
て分離する信号処理システム。
【００１２】（２）前記（１）記載の信号処理システム
において、前記分離手段により分離したカメラ制御信号
を前記重畳信号から減算して取り除き映像信号を取り出
す減算手段を備えた信号処理システム。
において、前記分離手段により分離したカメラ制御信号
を前記重畳信号から減算して取り除き映像信号を取り出
す減算手段を備えた信号処理システム。
【００１３】（３）映像信号とカメラ制御信号を重畳す
る重畳手段を備えた信号処理装置であって、前記重畳手
段によって重畳される前記カメラ制御信号のＰＰ値は、
映像信号のＰＰ値より、レベル差を利用して分離できる
程度に充分大きい信号処理装置。
る重畳手段を備えた信号処理装置であって、前記重畳手
段によって重畳される前記カメラ制御信号のＰＰ値は、
映像信号のＰＰ値より、レベル差を利用して分離できる
程度に充分大きい信号処理装置。
【００１４】（４）映像信号とカメラ制御信号との重畳
信号からカメラ制御信号を分離して取り出す分離手段を
備えた信号処理装置であって、前記分離手段は、前記映
像信号のＰＰ値と前記カメラ制御信号のＰＰ値のレベル
差を利用して分離する信号処理装置。
信号からカメラ制御信号を分離して取り出す分離手段を
備えた信号処理装置であって、前記分離手段は、前記映
像信号のＰＰ値と前記カメラ制御信号のＰＰ値のレベル
差を利用して分離する信号処理装置。
【００１５】（５）前記（４）記載の信号処理装置にお
いて、前記分離手段により分離したカメラ制御信号を前
記重畳信号から減算して取り除き映像信号を取り出す減
算手段を備えた信号処理装置。
いて、前記分離手段により分離したカメラ制御信号を前
記重畳信号から減算して取り除き映像信号を取り出す減
算手段を備えた信号処理装置。
【００１６】（６）映像信号とカメラ制御信号との重畳
信号からカメラ制御信号を分離して取り出す信号処理方
法であって、前記映像信号のＰＰ値と前記カメラ制御信
号のＰＰ値のレベル差を利用して分離する信号処理方
法。
信号からカメラ制御信号を分離して取り出す信号処理方
法であって、前記映像信号のＰＰ値と前記カメラ制御信
号のＰＰ値のレベル差を利用して分離する信号処理方
法。
【００１７】（７）映像信号とカメラ制御信号を重畳す
る重畳手段と、前記重畳手段からの重畳信号を伝送する
伝送路と、前記伝送路を通って来た重畳信号からカメラ
制御信号を分離して取り出す分離手段とを備える監視カ
メラステムにおいて、前記分離手段は、前記映像信号の
ＰＰ値と前記カメラ制御信号のＰＰ値のレベル差を利用
して分離する監視カメラシステム。
る重畳手段と、前記重畳手段からの重畳信号を伝送する
伝送路と、前記伝送路を通って来た重畳信号からカメラ
制御信号を分離して取り出す分離手段とを備える監視カ
メラステムにおいて、前記分離手段は、前記映像信号の
ＰＰ値と前記カメラ制御信号のＰＰ値のレベル差を利用
して分離する監視カメラシステム。
【００１８】（８）前記（１）または（２）記載の信号
処理システムにおいて、前記カメラ制御信号は、パルス
幅１μＳ以下のセルフクロック信号である信号処理シス
テム。
処理システムにおいて、前記カメラ制御信号は、パルス
幅１μＳ以下のセルフクロック信号である信号処理シス
テム。
【００１９】（９）前記（８）記載の信号処理システム
において、カメラ制御信号は、もとの信号がＦＭ信号の
ようなパルス幅が長い信号の場合には、エッジ検出を
し、パルス幅１μＳ以下のセルフクロック信号に変換し
たものである信号処理システム。
において、カメラ制御信号は、もとの信号がＦＭ信号の
ようなパルス幅が長い信号の場合には、エッジ検出を
し、パルス幅１μＳ以下のセルフクロック信号に変換し
たものである信号処理システム。
【００２０】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を監視カ
メラシステムの実施例により詳しく説明する。なお、本
発明は、システムの形に限らず、実施例の説明に裏付け
られて、装置，方法の形で実施することもできる。
メラシステムの実施例により詳しく説明する。なお、本
発明は、システムの形に限らず、実施例の説明に裏付け
られて、装置，方法の形で実施することもできる。
【００２１】
【実施例】（実施例１）図１は実施例１である“監視カ
メラシステム”の要部構成を示すブロック図である。図
１において、１はカメラを制御するためのカメラ制御信
号、２は映像信号（例えばコンポジット信号）、３はカ
メラ制御信号１と映像信号２を重畳する重畳回路（例え
ば１倍加算アンプで構成されている）、４は重畳回路３
の出力である重畳信号、５は重畳信号４を２倍にする６
ｄＢアンプ、６は６ｄＢアンプ５により２倍になった２
倍重畳信号、７は２倍重畳信号６を受けインピーダンス
整合をとるための出力抵抗、８は出力抵抗７を通った整
合重畳信号、９は整合重畳信号８を通すための伝送路
（例えば、３Ｃ２Ｖ，５Ｃ２Ｖのような同軸ケーブ
ル）、１０は伝送路９を通った整合重畳信号８のＤＣ成
分をカットするＡＣカップリングコンデンサ、１１はＡ
Ｃカップリングコンデンサ１０によりＤＣカットされた
整合重畳信号、１２は整合重畳信号１１を受ける終端抵
抗である。２倍重畳信号６は出力抵抗７と終端抵抗１２
で分圧されて１／２倍の整合重畳信号１１となる。１３
は整合重畳信号１１のＤＣレベルを固定するクランプ回
路、１４はクランプ回路１３の出力を受け整合重畳信号
１１からカメラ制御信号を分離して取り出す分離回路、
例えばコンパレータ１５で構成されている。１６はコン
パレータ１５のスレッショルドレベルを決定するスレッ
ショルド電圧、１７はコンパレータ１５の出力であると
ころの、整合重畳信号１１から分離して取り出されたカ
メラ制御信号である。
メラシステム”の要部構成を示すブロック図である。図
１において、１はカメラを制御するためのカメラ制御信
号、２は映像信号（例えばコンポジット信号）、３はカ
メラ制御信号１と映像信号２を重畳する重畳回路（例え
ば１倍加算アンプで構成されている）、４は重畳回路３
の出力である重畳信号、５は重畳信号４を２倍にする６
ｄＢアンプ、６は６ｄＢアンプ５により２倍になった２
倍重畳信号、７は２倍重畳信号６を受けインピーダンス
整合をとるための出力抵抗、８は出力抵抗７を通った整
合重畳信号、９は整合重畳信号８を通すための伝送路
（例えば、３Ｃ２Ｖ，５Ｃ２Ｖのような同軸ケーブ
ル）、１０は伝送路９を通った整合重畳信号８のＤＣ成
分をカットするＡＣカップリングコンデンサ、１１はＡ
Ｃカップリングコンデンサ１０によりＤＣカットされた
整合重畳信号、１２は整合重畳信号１１を受ける終端抵
抗である。２倍重畳信号６は出力抵抗７と終端抵抗１２
で分圧されて１／２倍の整合重畳信号１１となる。１３
は整合重畳信号１１のＤＣレベルを固定するクランプ回
路、１４はクランプ回路１３の出力を受け整合重畳信号
１１からカメラ制御信号を分離して取り出す分離回路、
例えばコンパレータ１５で構成されている。１６はコン
パレータ１５のスレッショルドレベルを決定するスレッ
ショルド電圧、１７はコンパレータ１５の出力であると
ころの、整合重畳信号１１から分離して取り出されたカ
メラ制御信号である。
【００２２】前述の構成においてカメラ制御信号１は、
重畳回路３（例えば１倍加算アンプ）で映像信号２（例
えばコンポジット信号）の任意の時間位置に重畳され
る。この様子を図２に示す。重畳信号４は、インピーダ
ンス整合をとるため送信側の６ｄＢアンプ５で２倍とな
り、出力抵抗７，終端抵抗１２により受信側で整合され
て１／２倍の整合重畳信号となっており、長い伝送路９
を通ってきても歪みはない。したがって受信側の整合重
畳信号１１は送信側の重畳信号４と等価である。整合重
畳信号１１は重畳信号４と等価であるので、以後重畳信
号１１と称することにする。
重畳回路３（例えば１倍加算アンプ）で映像信号２（例
えばコンポジット信号）の任意の時間位置に重畳され
る。この様子を図２に示す。重畳信号４は、インピーダ
ンス整合をとるため送信側の６ｄＢアンプ５で２倍とな
り、出力抵抗７，終端抵抗１２により受信側で整合され
て１／２倍の整合重畳信号となっており、長い伝送路９
を通ってきても歪みはない。したがって受信側の整合重
畳信号１１は送信側の重畳信号４と等価である。整合重
畳信号１１は重畳信号４と等価であるので、以後重畳信
号１１と称することにする。
【００２３】重畳信号１１は、コンデンサ１０でＤＣ成
分をカットされた後、クランプ回路１３によりＤＣレベ
ルを固定される。例えば、重畳信号１１に含まれるコン
ポジット信号の同期信号の基底部を０Ｖに固定する。こ
の様子を図２に示す。コンポジット信号のＰＰ出力は規
格で約１Ｖと決まっている。また重畳信号１１に含まれ
るカメラ制御信号のＰＰ値（信号レベルの最大値と最小
値との差）は５Ｖであるとする。したがってＤＣレベル
固定後の重畳信号１１上での映像信号のＭＡＸ値は約１
Ｖ、カメラ制御信号のピーク値のＭＩＮ値は５Ｖになる
（同期信号に重畳された場合）。コンパレータ１５のス
レッショルド電圧１４をこの１Ｖと５Ｖの中間電圧、例
えば３Ｖに設定すれば、カメラ制御信号がどこに重畳さ
れていようと、そのＬＯＷレベル，ＨＩＧＨレベルを適
確に検出することができ、重畳信号からカメラ制御信号
を分離して取り出すことができる。
分をカットされた後、クランプ回路１３によりＤＣレベ
ルを固定される。例えば、重畳信号１１に含まれるコン
ポジット信号の同期信号の基底部を０Ｖに固定する。こ
の様子を図２に示す。コンポジット信号のＰＰ出力は規
格で約１Ｖと決まっている。また重畳信号１１に含まれ
るカメラ制御信号のＰＰ値（信号レベルの最大値と最小
値との差）は５Ｖであるとする。したがってＤＣレベル
固定後の重畳信号１１上での映像信号のＭＡＸ値は約１
Ｖ、カメラ制御信号のピーク値のＭＩＮ値は５Ｖになる
（同期信号に重畳された場合）。コンパレータ１５のス
レッショルド電圧１４をこの１Ｖと５Ｖの中間電圧、例
えば３Ｖに設定すれば、カメラ制御信号がどこに重畳さ
れていようと、そのＬＯＷレベル，ＨＩＧＨレベルを適
確に検出することができ、重畳信号からカメラ制御信号
を分離して取り出すことができる。
【００２４】すなわち、カメラ制御信号のＰＰ値を映像
信号（コンポジット信号）のＰＰ値より識別できるほど
大きく設定すれば、コンパレータ１５で重畳信号のどこ
に挿入されているカメラ制御信号も分離して取り出すこ
とができる。また、この重畳信号は映像信号（コンポジ
ット信号）の任意の位置にカメラ制御信号を重畳してい
るのでモニターに表示させた場合ノイズが乗って画が乱
れる。しかしながら、このカメラ制御信号は、図３に示
すように、例えばパルス幅１μＳ以下のセルフクロック
信号であり、ＦＭ信号のようなパルス幅が長い信号の場
合は、図示を省略している変換回路にてエッジ検出を
し、このパルス幅１μＳ以下のセルフクロック信号に変
換して重畳回路３に加えられる。したがってこのパルス
幅１μＳ以下のノイズは、コンポジット信号の１ライン
約６４μＳ対して僅かであるので、それ程気にならな
い。また、このカメラ制御信号を設定データの変更のみ
に使用すれば以後画が乱れることはない。
信号（コンポジット信号）のＰＰ値より識別できるほど
大きく設定すれば、コンパレータ１５で重畳信号のどこ
に挿入されているカメラ制御信号も分離して取り出すこ
とができる。また、この重畳信号は映像信号（コンポジ
ット信号）の任意の位置にカメラ制御信号を重畳してい
るのでモニターに表示させた場合ノイズが乗って画が乱
れる。しかしながら、このカメラ制御信号は、図３に示
すように、例えばパルス幅１μＳ以下のセルフクロック
信号であり、ＦＭ信号のようなパルス幅が長い信号の場
合は、図示を省略している変換回路にてエッジ検出を
し、このパルス幅１μＳ以下のセルフクロック信号に変
換して重畳回路３に加えられる。したがってこのパルス
幅１μＳ以下のノイズは、コンポジット信号の１ライン
約６４μＳ対して僅かであるので、それ程気にならな
い。また、このカメラ制御信号を設定データの変更のみ
に使用すれば以後画が乱れることはない。
【００２５】以上説明したように、本実施例によれば、
重畳信号からカメラ制御信号を分離する分離回路をコン
パレータという簡単な回路構成のものとすることができ
るので、小型で安価で低消費電力のカメラ監視システム
を提供することができる。
重畳信号からカメラ制御信号を分離する分離回路をコン
パレータという簡単な回路構成のものとすることができ
るので、小型で安価で低消費電力のカメラ監視システム
を提供することができる。
【００２６】（実施例２）図４は、実施例２である“監
視カメラシステム”の要部構成を示すブロック図であ
る。図中、符号１〜１７部分は実施例１に同じである。
１８は重畳信号１１とカメラ制御信号１７を入力して映
像信号（コンポジット信号）を分離して取り出す分離回
路Ｂである。１９は分離回路Ｂ・１８によって取り出さ
れた映像信号（コンポジット信号）である。
視カメラシステム”の要部構成を示すブロック図であ
る。図中、符号１〜１７部分は実施例１に同じである。
１８は重畳信号１１とカメラ制御信号１７を入力して映
像信号（コンポジット信号）を分離して取り出す分離回
路Ｂである。１９は分離回路Ｂ・１８によって取り出さ
れた映像信号（コンポジット信号）である。
【００２７】前述の構成において、分離回路Ｂ・１８、
は例えば減算アンプで構成され、重畳信号１１は＋端子
に入力され、カメラ制御信号１７は−端子に入力され
る。したがって重畳信号１１からカメラ制御信号１７を
減算して取り除き、映像信号（コンポジット信号）１９
を取り出すことができる（本来、クランプ回路１３，コ
ンパレータ１５により生成されたカメラ制御信号１７と
重畳信号１１に含まれているカメラ制御信号１７とは位
相差，出力差があるので分離回路Ｂ・１８に入力する前
に位相，出力を合わせ込む、位相差・出力差調整回路が
必要であるが、本実施例では省略する。）。この様子を
図５に示す。この分離回路Ｂ・１８を付加することによ
り、映像信号（コンポジット信号）の任意の位置にカメ
ラ制御信号を重畳してもノイズのない映像信号を取り出
すことができるので、モニターに写った画が乱れること
はない。
は例えば減算アンプで構成され、重畳信号１１は＋端子
に入力され、カメラ制御信号１７は−端子に入力され
る。したがって重畳信号１１からカメラ制御信号１７を
減算して取り除き、映像信号（コンポジット信号）１９
を取り出すことができる（本来、クランプ回路１３，コ
ンパレータ１５により生成されたカメラ制御信号１７と
重畳信号１１に含まれているカメラ制御信号１７とは位
相差，出力差があるので分離回路Ｂ・１８に入力する前
に位相，出力を合わせ込む、位相差・出力差調整回路が
必要であるが、本実施例では省略する。）。この様子を
図５に示す。この分離回路Ｂ・１８を付加することによ
り、映像信号（コンポジット信号）の任意の位置にカメ
ラ制御信号を重畳してもノイズのない映像信号を取り出
すことができるので、モニターに写った画が乱れること
はない。
【００２８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
重畳信号からのカメラ制御信号の分離を、映像信号のＰ
Ｐ値とカメラ制御信号のＰＰ値のレベル差を利用して行
うので、重畳信号からカメラ制御信号を分離する際の信
号処理が簡単で、システム，装置を小型，安価で低消費
電力とすることができる。
重畳信号からのカメラ制御信号の分離を、映像信号のＰ
Ｐ値とカメラ制御信号のＰＰ値のレベル差を利用して行
うので、重畳信号からカメラ制御信号を分離する際の信
号処理が簡単で、システム，装置を小型，安価で低消費
電力とすることができる。
【図１】 実施例１の要部構成を示すブロック図
【図２】 重畳信号の波形図
【図３】 カメラ制御信号の生成例を示す図
【図４】 実施例２の要部構成を示すブロック図
【図５】 重畳信号からコンポジット信号を分離する説
明図
明図
【図６】 変調重畳方式の回路構成を示すブロック図
【図７】 変調重畳方式における周波数状態図
【図８】 タイミング重畳方式の回路構成を示すブロッ
ク図
ク図
【図９】 コンポジット信号の１ライン波形図
【図１０】 コンポジット信号の垂直ブランキング期間
を示す図
を示す図
【符号の説明】
１ カメラ制御信号
２ 映像信号（コンポジット信号）
３ 重畳回路
４ 重畳信号
９ 伝送路
１１ 整合重畳信号（コンポジット信号）
１４ 分離回路
１５ コンパレータ
１７ 整合重畳信号１１から分離して取り出されたカメ
ラ制御信号
ラ制御信号
Claims (9)
- 【請求項１】 映像信号とカメラ制御信号を重畳する重
畳手段と、前記重畳手段からの重畳信号を伝送する伝送
路と、前記伝送路を通って来た重畳信号からカメラ制御
信号を分離して取り出す分離手段とを備える信号処理ス
テムにおいて、 前記分離手段は、前記映像信号のＰＰ値と前記カメラ制
御信号のＰＰ値のレベル差を利用して分離することを特
徴とする信号処理システム。 - 【請求項２】 請求項１記載の信号処理システムにおい
て、前記分離手段により分離したカメラ制御信号を前記
重畳信号から減算して取り除き映像信号を取り出す減算
手段を備えたことを特徴とする信号処理システム。 - 【請求項３】 映像信号とカメラ制御信号を重畳する重
畳手段を備えた信号処理装置であって、前記重畳手段に
よって重畳される前記カメラ制御信号のＰＰ値は、映像
信号のＰＰ値より、レベル差を利用して分離できる程度
に充分大きいことを特徴とする信号処理装置。 - 【請求項４】 映像信号とカメラ制御信号との重畳信号
からカメラ制御信号を分離して取り出す分離手段を備え
た信号処理装置であって、 前記分離手段は、前記映像信号のＰＰ値と前記カメラ制
御信号のＰＰ値のレベル差を利用して分離することを特
徴とする信号処理装置。 - 【請求項５】 請求項４記載の信号処理装置において、
前記分離手段により分離したカメラ制御信号を前記重畳
信号から減算して取り除き映像信号を取り出す減算手段
を備えたことを特徴とする信号処理装置。 - 【請求項６】 映像信号とカメラ制御信号との重畳信号
からカメラ制御信号を分離して取り出す信号処理方法で
あって、 前記映像信号のＰＰ値と前記カメラ制御信号のＰＰ値の
レベル差を利用して分離することを特徴とする信号処理
方法。 - 【請求項７】 映像信号とカメラ制御信号を重畳する重
畳手段と、前記重畳手段からの重畳信号を伝送する伝送
路と、前記伝送路を通って来た重畳信号からカメラ制御
信号を分離して取り出す分離手段とを備える監視カメラ
ステムにおいて、 前記分離手段は、前記映像信号のＰＰ値と前記カメラ制
御信号のＰＰ値のレベル差を利用して分離することを特
徴とする監視カメラシステム。 - 【請求項８】 請求項１または２記載の信号処理システ
ムにおいて、前記カメラ制御信号は、パルス幅１μＳ以
下のセルフクロック信号であることを特徴とする信号処
理システム。 - 【請求項９】 請求項８記載の信号処理システムにおい
て、カメラ制御信号は、もとの信号がＦＭ信号のような
パルス幅が長い信号の場合には、エッジ検出をし、パル
ス幅１μＳ以下のセルフクロック信号に変換したもので
あることを特徴とする信号処理システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002088690A JP2003284052A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 信号処理システム、信号処理装置、信号処理方法、監視カメラシステム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002088690A JP2003284052A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 信号処理システム、信号処理装置、信号処理方法、監視カメラシステム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003284052A true JP2003284052A (ja) | 2003-10-03 |
Family
ID=29234482
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002088690A Withdrawn JP2003284052A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 信号処理システム、信号処理装置、信号処理方法、監視カメラシステム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003284052A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7532237B2 (en) * | 2004-07-28 | 2009-05-12 | Panasonic Corporation | Monitor camera device, control method for monitor camera device, and program for monitor camera device |
-
2002
- 2002-03-27 JP JP2002088690A patent/JP2003284052A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7532237B2 (en) * | 2004-07-28 | 2009-05-12 | Panasonic Corporation | Monitor camera device, control method for monitor camera device, and program for monitor camera device |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050607 |