JP2003283573A - ネットワークファクシミリ通信システムの制御方法 - Google Patents

ネットワークファクシミリ通信システムの制御方法

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JP2003283573A
JP2003283573A JP2002080521A JP2002080521A JP2003283573A JP 2003283573 A JP2003283573 A JP 2003283573A JP 2002080521 A JP2002080521 A JP 2002080521A JP 2002080521 A JP2002080521 A JP 2002080521A JP 2003283573 A JP2003283573 A JP 2003283573A
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facsimile
network
signal
gateway device
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JP2002080521A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tamura
博 田村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 不特定多数からのただ乗りを抑制することが
できるネットワークファクシミリ通信システムの制御方
法を提供することを目的としている。 【解決手段】 インターネットへの入口のGatewa
y(Gateway1)またはインターネットの出口の
Gateway(Gateway2)が、通信を行うか
どうかを判断することにより、本サービスへの不正利用
などのアクセス制限を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル公衆網に
接続されている第1のファクシミリ装置を第1のゲート
ウェイ装置を介してIPネットワークへ接続するととも
に、公衆網に接続されている第2のファクシミリ装置を
第2のゲートウェイ装置を介してIPネットワークへ接
続し、上記第1のゲートウェイ装置とIPネットワーク
と上記第2のゲートウェイ装置を中継して、第1のファ
クシミリ装置と第2のファクシミリ装置との間で、リア
ルタイム的にデータをやりとりするネットワークファク
シミリ通信システムの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル公衆網に接続されている
第1のファクシミリ装置を第1のゲートウェイ装置を介
してIPネットワークへ接続するとともに、公衆網に接
続されている第2のファクシミリ装置を第2のゲートウ
ェイ装置を介してIPネットワークへ接続し、上記第1
のゲートウェイ装置とIPネットワークと上記第2のゲ
ートウェイ装置を中継して、第1のファクシミリ装置と
第2のファクシミリ装置との間で、リアルタイム的にデ
ータをやりとりするネットワークファクシミリ通信シス
テムが構築されつつある。
【0003】このようなネットワークファクシミリ通信
システムを利用すると、特に、遠隔地へのファクシミリ
通信の費用を大幅に軽減できることとなり、非常に便利
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなネットワークファクシミリ通信システムでは、例え
ば、不特定多数からのただ乗りが想定される。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、不特定多数からのただ乗りを抑制することが
できるネットワークファクシミリ通信システムの制御方
法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、デジタル公衆
網に接続されている第1のファクシミリ装置を第1のゲ
ートウェイ装置を介してIPネットワークへ接続すると
ともに、公衆網に接続されている第2のファクシミリ装
置を第2のゲートウェイ装置を介してIPネットワーク
へ接続し、上記第1のゲートウェイ装置とIPネットワ
ークと上記第2のゲートウェイ装置を中継して、第1の
ファクシミリ装置と第2のファクシミリ装置との間で、
リアルタイム的にデータをやりとりするネットワークフ
ァクシミリ通信システムの制御方法において、上記第1
のファクシミリ装置を上記IPネットワークへ接続する
第1のゲートウェイ装置は、上記第1のファクシミリ装
置より接続要求があった場合、その接続要求にかかる呼
設定メッセージに含まれる情報要素を用いて、当該接続
要求を許可するか否かを判断するようにしたものであ
る。
【0007】また、デジタル公衆網に接続されている第
1のファクシミリ装置を第1のゲートウェイ装置を介し
てIPネットワークへ接続するとともに、公衆網に接続
されている第2のファクシミリ装置を第2のゲートウェ
イ装置を介してIPネットワークへ接続し、上記第1の
ゲートウェイ装置とIPネットワークと上記第2のゲー
トウェイ装置を中継して、第1のファクシミリ装置と第
2のファクシミリ装置との間で、リアルタイム的にデー
タをやりとりするネットワークファクシミリ通信システ
ムの制御方法において、上記第2のファクシミリ装置を
上記IPネットワークへ接続する第2のゲートウェイ装
置は、上記第1のゲートウェイ装置から接続要求があっ
た場合、当該接続要求に含まれる宛先情報に基づいて、
当該接続要求を許可するか否かを判断するようにしたも
のである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明の一実施例にかかるネット
ワークファクシミリ通信システムの一例を示している。
【0010】同図において、このネットワークファクシ
ミリ通信システムは、DSU装置TT1を介してデジタ
ル公衆回線網ISDNへ接続されたG4ファクシミリ装
置FX1、DSU装置およびTA装置からなる接続装置
TT2を介してデジタル公衆回線網ISDNへ接続され
たG3ファクシミリ装置FX2、デジタル公衆回線網I
SDNへ接続されたG4ファクシミリ装置FX1および
G3ファクシミリ装置FX2をインターネットINET
へ接続するためのゲートウェイ装置GW1、公衆回線網
GSTN(アナログ公衆回線網PSTNまたはデジタル
公衆回線網ISDN)に接続されたG3/G4ファクシ
ミリ装置FX3、および、公衆回線網GSTNへ接続さ
れたG3/G4ファクシミリ装置FX3をインターネッ
トINETへ接続するためのゲートウェイ装置GW2か
ら構成されている。
【0011】そして、例えば、G4ファクシミリ装置F
X1と、デジタル公衆回線網ISDNに接続されている
G4ファクシミリ装置FX3は、デジタル公衆回線網I
SDN、ゲートウェイ装置GW1、インターネットIN
ET、ゲートウェイ装置GW2、および、デジタル公衆
回線網ISDNを介して、リアルタイム的に通信を行
う。
【0012】あるいは、G3ファクシミリ装置FX2
と、アナログ公衆回線網PSTN(または、デジタル公
衆回線網ISDN)に接続されているG3ファクシミリ
装置FX3は、デジタル公衆回線網ISDN、ゲートウ
ェイ装置GW1、インターネットINET、ゲートウェ
イ装置GW2、および、アナログ公衆回線網PSTN
(または、デジタル公衆回線網ISDN)を介し、IT
U−T勧告T.38に準拠した通信プロトコルを適用し
て、リアルタイム的に通信を行う。
【0013】また、この場合、インターネットINET
においては、図2に示すような信号形式で、ゲートウェ
イ装置GW1とゲートウェイ装置GW2との間で、デー
タがやりとりされる。
【0014】ここで、「シグナル/ファクシミリデー
タ」とは、G3伝送手順信号のうちバイナリ信号および
G4伝送手順信号の「シグナル」と、符号化圧縮された
画情報データの「ファクシミリデータ」を指す。
【0015】図3は、ゲートウェイ装置GW1、およ
び、公衆網GSTNとしてデジタル公衆回線網ISDN
に接続されている場合のゲートウェイ装置GW2の構成
例を示している。
【0016】同図において、システム制御部1は、この
ゲートウェイ装置GW(GW1,GW2)の各部の制御
処理、G4/G3ファクシミリ伝送制御手順処理、およ
び、リアルタイム伝送制御手順(ITU−T勧告T.3
8手順)処理などの各種制御処理を行うものであり、シ
ステムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処
理プログラム、および、処理プログラムを実行するとき
に必要な各種データなどを記憶するとともに、システム
制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメ
ータメモリ3は、このゲートウェイ装置GWに固有な各
種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、
現在時刻情報を出力するものであり、操作表示部5は、
このゲートウェイ装置GWを操作するためのもので、各
種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0017】符号化復号化部6は、画信号を符号化圧縮
するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信
号に復号化するためのものであり、この場合には、画情
報受信時のエラー検出を主目的として用いられる。ま
た、画像蓄積装置7は、符号化圧縮された状態の画情報
を多数記憶するためのものである。
【0018】ISDNインタフェース回路8は、このゲ
ートウェイ装置GWをデジタル公衆回線網ISDNに接
続するとともに、レイヤ1の信号処理機能およびDチャ
ネル(信号チャネル)の信号と2つのBチャネル(情報
チャネル)の信号の統合/分離機能を備えたものであ
り、Dチャネル伝送制御部9は、呼設定/呼解放手順処
理などデジタル公衆回線網ISDNのDチャネル上の信
号処理を実行するためのものであり、Bチャネル伝送制
御部10,11は、Bチャネル上で行うグループ3/グ
ループ4ファクシミリ伝送手順機能を実現するためのも
のである。
【0019】また、グループ3ファクシミリモデム12
は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するた
めのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低
速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情
報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデ
ム、V.34モデム、V.29モデム、V.27ter
モデムなど)を備えている。
【0020】インターネット通信制御部13は、このゲ
ートウェイ装置GWをインターネットINETへ接続
し、インターネットINETを介して種々のデータをや
りとりするためのものであり、TCP/IPパケット解
析部14は、インターネット通信制御部13が受信した
TCP/IPパケットを解析して受信情報を取り出すた
めのものであり、ファクシミリプロトコル情報生成部1
5は、勧告T.38伝送手順において、TCP/IPパ
ケット解析部14から出力される受信情報を対応するグ
ループ3伝送手順信号情報に変換する(勧告T.38伝
送手順を実行中の場合)とともに、TCP/IPパケッ
ト解析部14から出力される受信情報を対応するグルー
プ4伝送手順信号情報に変換する(G4ファクシミリ通
信を実行中の場合)ものである。
【0021】ファクシミリプロトコル情報取出部16
は、送信するグループ3/グループ4ファクシミリ伝送
手順情報を取り出すためのものであり、TCP/IPパ
ケット変換部17は、ファクシミリプロトコル情報取出
部17から出力されるグループ3/グループ4ファクシ
ミリ伝送手順情報をTCP/IPパケットデータへ変換
するためのものであり、その出力データは、インターネ
ット通信制御部13へ加えられる。
【0022】これらの、システム制御部1、システムメ
モリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、操作表示部
5、符号化復号化部6、画像蓄積装置7、Dチャネル伝
送制御部9、Bチャネル伝送制御部10,11、グルー
プ3ファクシミリモデム12、ファクシミリプロトコル
情報生成部15、および、ファクシミリプロトコル情報
取出部16は、内部バス18に接続されており、これら
の各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部
バス18を介して行われている。
【0023】また、Bチャネル伝送制御部11とグルー
プ3ファクシミリモデム12との間のデータのやりとり
は、直接行なわれている。
【0024】図4は、公衆網GSTNとしてアナログ公
衆回線網PSTNに接続されている場合のゲートウェイ
装置GW2の構成例を示している。
【0025】同図において、システム制御部21は、こ
のゲートウェイ装置GW2の各部の制御処理、ファクシ
ミリ伝送制御手順(ITU−T勧告T.30手順)処
理、および、リアルタイム伝送制御手順(ITU−T勧
告T.38手順)処理などの各種制御処理を行うもので
あり、システムメモリ22は、システム制御部21が実
行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを
実行するときに必要な各種データなどを記憶するととも
に、システム制御部21のワークエリアを構成するもの
であり、パラメータメモリ23は、このゲートウェイ装
置GW2に固有な各種の情報を記憶するためのものであ
り、時計回路24は、現在時刻情報を出力するものであ
り、操作表示部25は、このゲートウェイ装置GW2を
操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種
の表示器からなる。
【0026】符号化復号化部26は、画信号を符号化圧
縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画
信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置27
は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するため
のものである。
【0027】網制御装置29は、このゲートウェイ装置
GWをアナログ公衆回線網PSTNに接続するためのも
のであり、自動発着信機能を備えている。
【0028】グループ3ファクシミリモデム28は、グ
ループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのも
のであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデ
ム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をや
りとりするための高速モデム機能(V.17モデム、
V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデ
ムなど)を備えている。
【0029】インターネット通信制御部30は、このリ
アルタイムインターネットゲートウェイ装置をインター
ネットINETへ接続し、インターネットINETを介
して種々のデータをやりとりするためのものである。
【0030】TCP/IPパケット解析部31は、イン
ターネット通信制御部30が受信したTCP/IPパケ
ットを解析して受信情報を取り出すためのものであり、
グループ3プロトコル情報生成部32は、勧告T.38
伝送手順において、TCP/IPパケット解析部31か
ら出力される受信情報を対応するグループ3伝送手順信
号情報に変換するものである。
【0031】グループ3プロトコル情報取出部33は、
勧告T.38伝送手順において、送信するグループ3フ
ァクシミリ伝送手順情報を取り出すためのものであり、
TCP/IPパケット変換部34は、グループ3プロト
コル情報取出部33から出力されるグループ3ファクシ
ミリ伝送手順情報をTCP/IPパケットデータへ変換
するためのものであり、その出力データは、インターネ
ット通信制御部30へ加えられる。
【0032】これらの、システム制御部21、システム
メモリ22、パラメータメモリ23、時計回路24、操
作表示部25、符号化復号化部26、画像蓄積装置2
7、グループ3ファクシミリモデム28、網制御装置2
9、グループ3プロトコル情報生成部32、および、グ
ループ3プロトコル情報取出部33は、内部バス35に
接続されており、これらの各要素間でのデータのやりと
りは、主としてこの内部バス35を介して行われてい
る。
【0033】また、網制御装置29とグループ3ファク
シミリモデム28との間のデータのやりとりは、直接行
なわれている。
【0034】図5は、ゲートウェイ装置GW1とゲート
ウェイ装置GW2を介し、インターネットINETを用
いて、G3ファクシミリ装置FX2とG3ファクシミリ
装置FX3が、リアルタイム的に通信を行う際の通信手
順の一例を示している。なお、この通信手順は、勧告
T.38の通信手順に準拠したものであり、同図におい
て、送信側グループ3ファクシミリ(G3FAX)、送
信側ゲートウェイ(GW)、受信側ゲートウェイ、およ
び、受信側グループ3ファクシミリは、それぞれ、図1
のG3ファクシミリ装置FX2、ゲートウェイ装置GW
1、ゲートウェイ装置GW2、および、G3ファクシミ
リ装置FX3にそれぞれ相当する。
【0035】まず、送信側G3FAXは、送信側GWへ
発呼し、ユーザから指定された宛先電話番号をプッシュ
ボタン信号PBにより送出する。送信側GWは、着呼検
出すると、着呼応答し、次いで、送信側G3FAXより
プッシュボタン信号PBによる宛先電話番号を受信す
る。
【0036】次に、送信側G3FAXは、呼接続を要求
するために勧告T.30手順のトーン信号CNGを送信
側GWへ送出する。これにより、送信側GWは、受信側
GWに対し接続要求パケットを送信して、接続要求する
とともに、宛先電話番号を通知する。それにより、受信
側GWは、指定された受信側G3FAXへ発呼し、所定
のトーン信号CNGを送出して呼接続を要求する一方、
接続確認パケットを送信側GWへ送信して、呼接続を確
認する。
【0037】受信側GWから発呼され、呼接続が要求さ
れた受信側G3FAXは、着信応答して、所定のトーン
信号CED(被呼局識別信号)を送出し、受信側GW
は、このトーン信号CEDを検出すると、信号CEDを
検出した旨をあらわす信号(T30IND:CED)を
送信側GWへ送信し、それにより、送信側GWは、トー
ン信号CEDを送信側G3FAXへ送出する。
【0038】次いで、受信側G3FAXは、フラグ(F
lags)信号に続き、グループ3ファクシミリ伝送手
順信号であり、自端末のオプション的な伝送機能を通知
するための信号NSF、自端末の識別信号を通知するた
めの信号CSI、および、自端末の標準的な伝送機能を
通知するための信号DISを順次送出する。受信側GW
は、フラグ信号を検出すると、信号(T30IND:F
lags)を送信側GWへ送信するとともに、信号NS
F,CSI,DISを順次検出すると、信号NSF,C
SI,DISをあらわす信号(V21HDLC:NSF
/CSI/DIS)を、送信側GWへと順次送信する。
【0039】それにより、送信側GWは、フラグ信号を
受信した時点で送信側G3FAXへフラグ信号の送出を
開始し、信号(V21HDLC:NSF/CSI/DI
S)を受信すると、それぞれ対応する信号NSF,CS
I,DISを送信側G3FAXへと送信する。
【0040】これによって、送信側G3FAXは、受信
側G3FAXの識別信号および伝送機能を知るので、そ
の通知された伝送機能に基づき、そのときに使用する伝
送機能およびモデム速度などを設定する。次いで、送信
側G3FAXは、フラグ信号に続き、グループ3ファク
シミリ伝送手順信号であり、自端末の識別信号を通知す
るための信号TSI、および、使用する伝送機能を通知
するための信号DCSを順次送出し、さらに、通知した
モデム速度でモデムトレーニングを行うための信号TC
Fを送出する。
【0041】それにより、送信側GWは、フラグ信号を
検出すると、信号(T30IND:Flags)を受信
側GWへ送信するとともに、信号TSI,DCS,TC
Fを順次検出すると、それらの信号TSI,DCSをあ
らわす信号(V21HDLC:TSI/DCS)を受信
側GWへ送信する。
【0042】それにより、受信側GWは、フラグ信号を
受信した時点で受信側G3FAXへのフラグ信号の送出
を開始し、信号(V21HDLC:TSI/DCS)を
受信すると、それぞれ対応する信号TSI,DCS、お
よび、信号TCFを受信側G3FAXへと送信する。
【0043】受信側G3FAXは、信号TSIを受信す
ると、相手端末(送信側G3FAX)の識別情報を取得
し、信号DCSを受信すると使用する伝送機能を取得
し、それによって、モデム速度を設定し、信号TCFを
受信する。
【0044】そして、受信側G3FAXは、信号TCF
の受信結果が良好な場合には、フラグ信号に続き、グル
ープ3ファクシミリ伝送手順信号であり、受信準備が完
了した旨を通知するための信号CFRを送出する。受信
側GWは、フラグ信号を検出すると、信号(T30IN
D:Flags)を送信側GWへ送信するとともに、信
号CFRを検出すると、信号CFRをあらわす信号(V
21HDLC:CFR)を送信側GWへ送信する。
【0045】それにより、送信側GWは、フラグ信号を
受信した時点で送信側G3FAXへフラグ信号の送出を
開始し、信号(V21HDLC:CFR)を受信する
と、対応する信号CFRを送信側G3FAXへと送信す
る。
【0046】このようにして、画情報の送信準備が整う
と、送信側G3FAXは、モデムのリトレーニングのた
めのトレーニング(Training)信号を送出した
後に、画情報を送出し、画情報の送出を終了すると、フ
ラグ信号に続いて、画情報送信が終了した旨を通知する
信号EOPを送出する。
【0047】また、送信側GWは、送信側G3FAXよ
りトレーニング信号を検出すると、信号(T30IN
D:Speed)を受信側GWへ送信し、続いて、送信
側G3FAXより受信した画情報を複数に分割し、それ
ぞれの分割された画情報をパケットデータとして、受信
側GWへ送信する。そして、送信側G3FAXよりフラ
グ信号を検出すると、信号(T30IND:Flag
s)を受信側GWへ送信するとともに、信号EOPを検
出すると、信号EOPをあらわす信号(V21HDL
C:EOP)を受信側GWへ送信する。
【0048】一方、受信側GWは、信号(T30IN
D:Speed)を受信すると、対応するトレーニング
信号を受信側G3FAXへ送信し、画情報を運ぶパケッ
トを受信すると、それに含まれている分割画情報を順次
取り出し、連結した画情報を作成し、その画情報を、受
信側G3FAXへ送信する。また、画報の送信を終了し
た後に、受信側G3FAXへのフラグ信号の送出を開始
し、このときには、信号(V21HDLC:EOP)を
受信するので、対応する信号EOPを受信側G3FAX
へと送信する。
【0049】また、受信側G3FAXは、受信側GWよ
り受信したトレーニング信号でモデムのリトレーニング
を行った後、画情報を受信し、次いで、フラグ信号に続
いて信号EOPを受信すると、画情報の受信が終了した
ことを認識する。そして、受信側G3FAXは、そのと
きの画情報の受信結果が良好な場合には、フラグ信号に
続いて、その旨を通知する信号MCFを受信側GWに送
信する。
【0050】受信側GWは、フラグ信号を検出すると、
信号(T30IND:Flags)を送信側GWへ送信
するとともに、信号MCFを検出すると、信号MCFを
あらわす信号(V21HDLC:MCF)を送信側GW
へ送信する。
【0051】それにより、送信側GWは、フラグ信号を
受信した時点で送信側G3FAXへフラグ信号の送出を
開始し、信号(V21HDLC:MCF)を受信する
と、対応する信号MCFを送信側G3FAXへと送信す
る。
【0052】それにより、送信側G3FAXは、受信側
G3FAXで画情報を正常に受信されたことを認識す
る。この後は、送信側G3FAXは、フラグ信号に続
き、回線復旧を指令するための信号DCNを送信側GW
へ送出した後に、回線を復旧する。
【0053】それにより、上述と同様の手順により、信
号(T30IND:Flags)、信号(V21HDL
C:DCN)が送信側GWから受信側GWへと送信され
る。そして、送信側GWからは、フラグ信号および信号
DCNが受信側G3FAXへと順次送信され、受信側G
3FAXは、信号DCNを受信すると、回線を復旧す
る。
【0054】また、送信側GWは、通信パスを切断する
旨を要求する切断要求パケットを受信側GWへ送出し、
受信側GWは、切断要求パケットを受信すると、通信パ
スの切断を確認した旨をあらわす切断確認パケットを送
信側GWへ送出して、一連の通信動作を終了する。
【0055】これにより、送信側G3FAXと送信側G
Wとの間の回線、および、受信側G3FAXと受信側G
Wとの間の回線が復旧され、送信側G3FAXと受信側
G3FAXの間に形成されていたリアルタイム的な通信
パスが切断される。
【0056】このようにして、送信側G3FAXと受信
側G3FAXとの間のファクシミリ伝送手順が、送信側
GWおよび受信側GWのリアルタイム伝送手順により、
リアルタイム的に実行されて、送信側G3FAXから受
信側G3FAXへの画情報の送信がなされる。
【0057】ここで、図5における信号(T30IN
D:「信号名」)は、ITU−T勧告T.30に従った
トーナル信号の検出を通知するための信号であり、信号
(V21HDLC:「信号名」)は、ITU−T勧告
T.30に従ったバイナリ信号を運ぶための信号であ
る。また、「V.21」、ITU−T勧告V.21モデ
ムにより運ばれる信号であることをあらわし、「HDL
C」は、HDLCフレーム化されている信号であること
をあらわす。
【0058】そして、このような信号をやりとりするこ
とで、送信側GWと受信側GWを介し、送信側G3FA
Xと受信側G3FAXとの間で、リアルタイムに画情報
が通信される。
【0059】図6は、デジタル公衆回線網ISDNにお
ける回線交換モードでの呼制御手順の一例について示し
ている。
【0060】すなわち、発端末は、まず、転送モードと
して回線交換モードを設定するとともに、着端末を宛先
に指定した呼設定メッセージSETUPをデジタル公衆
回線網ISDNに送出して着端末との呼設定を要求し、
デジタル公衆回線網ISDNは、指定された着端末に呼
設定メッセージSETUPを送出して発呼する。また、
デジタル公衆回線網ISDNは、呼設定状況を通知する
ための呼設定受付メッセージCALL_PROCを発端
末に送出する。
【0061】着端末は、着信応答すると応答メッセージ
CONNをデジタル公衆回線網ISDNに送出し、デジ
タル公衆回線網ISDNは応答メッセージCONNを発
端末に送出して着端末が呼を受け付けたことを通知す
る。
【0062】また、デジタル公衆回線網ISDNは、着
端末に応答確認メッセージCONN_ACKを送出して
着端末の応答を確認し、その時点で、発端末と着端末の
間にデータ伝送のための情報チャネル(Bチャネル)が
確立する。
【0063】これにより、発端末と着端末との相互間
で、情報チャネルを用いたデータ伝送が、おのおのの端
末の伝送機能に設定された伝送制御手順により実行され
る。
【0064】そして、データ伝送を終了すると、発端末
が切断メッセージDISCをデジタル公衆回線網ISD
Nに送出して情報チャネルの解放を要求し、デジタル公
衆回線網ISDNが切断メッセージDISCを着端末に
送出して情報チャネルの復旧を通知する。
【0065】これにより、着端末がチャネル切断完了を
通知する解放メッセージRELをデジタル公衆回線網I
SDNに応答すると、デジタル公衆回線網ISDNから
発端末に解放メッセージRELが送出される。発端末
は、チャネル解放が完了すると解放完了メッセージRE
L_COMPをデジタル公衆回線網ISDNに送出して
その旨を通知し、それにより、デジタル公衆回線網IS
DNは解放完了メッセージREL_COMPを着端末に
送出して、情報チャネルの解放が成立し、発端末と着端
末との間に設定されていた情報チャネルが完全に解放さ
れる。
【0066】このようにして、発端末と着端末との間に
情報チャネルが設定されて、データ伝送が行なわれ、デ
ータ伝送が終了すると、情報チャネルが解放される。
【0067】また、呼設定用のおのおののメッセージ
は、図7(a)に示すように、レイヤ3呼制御メッセー
ジを規定するプロトコル仕様(フォーマット、シーケン
スなど)を識別するためのプロトコル識別子、そのメッ
セージがどの呼に関与するものであるかを識別するため
の呼番号、それぞれのメッセージの内容を識別するため
のメッセージタイプ、おのおののメッセージに必ず付加
される必須情報要素、および、おのおののメッセージに
必要に応じて付加される付加情報要素からなる。なお、
必須情報要素は、メッセージタイプに応じて0,1また
は複数個が設定されており、付加情報要素は、その状況
に応じて0,1または複数個が配置される。
【0068】呼設定メッセージSETUPは、同図
(b)に示すように、必須情報要素として「伝達能力」
をもち、付加情報要素としては、例えば、「発番号」、
「発サブアドレス」、「着番号」、「着サブアドレ
ス」、「低位レイヤ整合性」、および、「高位レイヤ整
合性」などの情報要素をもつ。
【0069】これらの情報要素の概略について説明す
る。
【0070】「伝達能力」情報要素は、伝送する情報の
内容が、音声、非制限デジタル情報、制限デジタル情
報、3.1KHzオーディオ、7KHzオーディオ、あ
るいは、ビデオのいずれかであるのかを示す情報転送能
力、使用する交換機能が回線交換であるのかパケット交
換であるのかを示す転送モード、情報転送の速度をあら
わす情報転送速度、情報の転送形態をあらわす情報、お
よび、ユーザ情報のプロトコルをあらわす情報などから
なる。
【0071】「発番号」情報要素は、発端末のISDN
アドレス(番号)をあらわし、「発サブアドレス」情報
要素は、発端末側のサブアドレスをあらわし、「着番
号」情報要素は、着端末のISDNアドレスをあらわ
し、「着サブアドレス」は着端末側のサブアドレスをあ
らわす。
【0072】「低位レイヤ整合性」情報要素は、相手端
末との通信可能性検査に使用するためのものであり、基
本的な内容は「伝達能力」情報要素と同一である。さら
に、この「低位レイヤ整合性」情報要素には、より細か
い内容が含まれる。
【0073】「高位レイヤ整合性」情報要素は、相手端
末との整合性検査に使用するためのものであり、グルー
プ2/グループ3ファクシミリ、グループ4ファクシミ
リ、ミックスモード、テレテックス、ビデオテックス、
テレックス、あるいは、メッセージ・ハンドリング・シ
ステムのいずれを端末機能として備えているのかを表示
する。
【0074】図8は、デジタル公衆回線網ISDNに接
続されているグループ4ファクシミリ端末装置間におけ
る伝送手順の一例を示している。
【0075】まず、発端末は、目的の着端末を宛先に指
定した呼設定メッセージSETUPをデジタル公衆回線
網ISDNに送出して着端末との呼設定を要求し、これ
により、デジタル公衆回線網ISDNは、呼設定状況を
通知するための呼設定受付メッセージCALL_PRO
Cを発端末に送出するとともに、指定された着端末に呼
設定メッセージSETUPを送出して発呼する。
【0076】着端末は、着信応答すると応答メッセージ
CONNをデジタル公衆回線網ISDNに送出し、それ
により、デジタル公衆回線網ISDNは、着端末に応答
確認メッセージCONN_ACKを送出して着端末の応
答を確認し、その時点で、発端末と着端末の間にデータ
伝送のためのBチャネルが確立し、これにより、発端末
および着端末は、Bチャネル上の伝送手順を開始する。
【0077】まず、発端末は、コマンドSABMを送出
してリンクレイヤの設定を要求し、着端末はレスポンス
UAを応答し、これにより、リンクレイヤが設定され
る。
【0078】次いで、発端末は、ネットワークレイヤを
エンド・ツ・エンドで張るために、信号SQを送出し、
着端末は、それを受け付けるために信号SFを送出し、
次いで、発端末は、発呼要求のために信号CRを送出
し、着端末は、信号CAを応答して呼を受け付け、それ
により、ネットワークレイヤが設定される。
【0079】次いで、発端末は、トランスポートレイヤ
を設定するために、信号TCRを送出し、着端末は、そ
れを受け付けるために信号TCAを送出し、それによっ
て、トランスポートレイヤが設定される。
【0080】そして、発端末は、セッションレイヤのコ
ネクションを設定するために、セッション開始コマンド
CSSを送出し、着端末は、セッション開始肯定レスポ
ンスRSSPを応答して、それにより、セッションレイ
ヤが開始される。
【0081】次に、発端末は、使用する伝送機能のネゴ
シエーションするためにドキュメント機能リストコマン
ドCDCLを送出し、また、着端末は、ドキュメント機
能リスト肯定レスポンスRDCLPを送出し、それによ
って、受信能力の調整が行われる。
【0082】このようにして、画情報送信の準備が整う
と、発端末は、送信する文書を区別するためのドキュメ
ント参照番号など送信する文書情報を管理するための種
々の情報を備えたドキュメント開始コマンドCDSに続
いて、複数のドキュメントユーザ情報コマンドCDUI
を用いて1文書分の画情報を送信し、その送信を終了す
ると、ドキュメント終了コマンドCDEを送出して、1
文書の画情報の終了を通知する。
【0083】着端末は、ドキュメント終了コマンドCD
Eを受信すると、このときの文書の受信が正常終了した
ことをあらわすドキュメント終了肯定レスポンスRDE
Pを送出する。
【0084】また、1文書中に複数のページが含まれる
場合には、最終ページを除き、各ページの画情報の送信
を終了した時点で、発端末は、1ページ終了をあらわす
ドキュメントページ境界コマンドCDPBを送出し、着
端末は、このときの1ページ分の画情報の正常受信した
ことをあらわすドキュメントページ境界肯定レスポンス
RDPBPを送出する。
【0085】このようにして、1文書分の画情報伝送を
終了すると、発端末は、セッション終了コマンドCSE
を送出し、着端末はセッション終了肯定レスポンスRS
EPを送出して、セッションレイヤのコネクションを解
放する。
【0086】次いで、発端末は、ネットワークレイヤの
信号CQを送出し、それに対して着端末は、信号CFを
送出し、それによって、ネットワークレイヤが解放さ
れ、さらに、発端末は、リンクレイヤのコマンドDIS
Cを送出し、着端末は、レスポンスUAを送出し、それ
によって、リンクレイヤが解放される。
【0087】このようにして、Bチャネル上のリンク
(呼)が解放されると、発端末は、切断メッセージDI
SCをデジタル公衆回線網ISDNに送出してBチャネ
ルの解放を要求し、デジタル公衆回線網ISDNは、解
放メッセージRELを発端末に送出してBチャネルの復
旧を通知する。一方、デジタル公衆回線網ISDNは、
着端末に切断メッセージDISCを送出してBチャネル
の解放を要求し、着端末は、解放メッセージRELをデ
ジタル公衆回線網ISDNに送出してBチャネルの復旧
を通知する。
【0088】これにより、発端末は、チャネル切断完了
を通知する解放完了メッセージREL_COMPをデジ
タル公衆回線網ISDNに応答し、それにより、発端末
とデジタル公衆回線網ISDNとの間のBチャネルが解
放される。それとともに、デジタル公衆回線網ISDN
は、解放完了メッセージREL_COMPを着端末に送
出し、それによって、デジタル公衆回線網ISDNと着
端末との間のBチャネルが解放される。その結果、発端
末と着端末との間に設定されていたBチャネルが完全に
解放される。
【0089】このようにして、発端末と着端末との間に
Bチャネルが設定されて、データ伝送が行われ、データ
伝送が終了すると、Bチャネルが解放される。
【0090】図9は、通信パスが確立した後に、ゲート
ウェイ装置GW1とゲートウェイ装置GW2を介し、イ
ンターネットINETを用いて、G4ファクシミリ装置
FX1とG4ファクシミリ装置FX3が、リアルタイム
的に通信を行う際の通信手順の一例を示している。な
お、同図において、送信側グループ4ファクシミリ(G
4FAX)、送信側ゲートウェイ(GW)、受信側ゲー
トウェイ、および、受信側グループ4ファクシミリは、
それぞれ、図1のG4ファクシミリ装置FX1、ゲート
ウェイ装置GW1、ゲートウェイ装置GW2、および、
G4ファクシミリ装置FX3にそれぞれ相当する。
【0091】この場合、送信側G4FAXと送信側GW
との間、および、受信側G4FAXと受信側GWとの間
では、図8に示したBチャネルにおけるG4ファクシミ
リ通信手順が実行される。また、送信側GWと受信側G
Wとの間では、送信側G4FAXまたは受信側G4FA
Xがやりとりする手順信号または画情報データが、図2
に示した信号形式に従ってやりとりされる。
【0092】さて、本実施例では、不特定多数からのた
だ乗りを防止するために、図10に示すように、送信側
ファクシミリ装置から呼設定メッセージSETUPを受
信して接続要求を受けた場合、その呼設定メッセージS
ETUPに含まれる「発番号」情報要素および「発サブ
アドレス」情報要素、さらには、必要に応じて、「着番
号」情報要素および「着サブアドレス」情報要素を用い
て、さらには、これらの各情報要素の組み合わせに応じ
て、適切な判断条件を設定しておき、通信を行うかどう
かの判断を行う。
【0093】そして、接続不可と判断した場合には、切
断メッセージDISCを応答し、呼を切断して、そのと
きの通信を行わない。
【0094】また、判断条件としては、例えば、多数の
登録ユーザの「発番号」の値や、「発サブアドレス」の
値をユーザテーブルへ登録しておき、呼設定メッセージ
SETUPを受信したとき、そのユーザテーブルを参照
して、接続可能であるかどうかを判断する。また、呼設
定メッセージSETUPの「着番号」が、上記ユーザテ
ーブルに登録されていない場合には、接続可能ではない
と判断することができる。
【0095】また、図11に示すように、受信側GW
(ゲートウェイ装置GW2)において、そのときに要求
された通信を接続できるか否か判断するようにすること
もできる。
【0096】この場合、受信側GWは、送信側GWより
受信した接続要求(パケット)に含まれる宛先情報を調
べ、それが、登録されたユーザでない場合、あるいは、
かなりの遠隔地をあらわす場合には、当該接続要求の通
信を行わないと判断し、切断(要求パケット)を送信側
GWへ応答する。
【0097】それにより、この場合には、送信側GW
は、送信側FAX(G3/G4FAx)へ切断メッセー
ジDISCを応答し、呼を切断して、そのときの通信を
行わない。
【0098】このようにすることで、本実施例では、ネ
ットワークファクシミリ通信システムの非登録ユーザ
が、このネットワークファクシミリ通信システムへただ
乗りするような事態を未然に回避することができる。
【0099】図12は、G4ファクシミリ装置FX1が
発呼時に行う処理の一例を示している。
【0100】まず、ゲートウェイ装置GW1へ発呼する
ための呼設定メッセージSETUPをデジタル公衆回線
網ISDNへ送出し(処理101)、デジタル公衆回線
網ISDNから応答メッセージCONNを受信するかど
うかを調べる(判断102)。
【0101】そして、判断102の結果がYESになる
ときには、引き続き、通信処理を実行する。
【0102】一方、デジタル公衆回線網ISDNから呼
接続が拒否された場合で、判断102の結果がNOにな
るときには、デジタル公衆回線網ISDNへ解放メッセ
ージRELを送出し(処理103)、デジタル公衆回線
網ISDNより解放完了メッセージREL_COMPを
受信して(処理104)、このときの通信動作をエラー
終了する。
【0103】図13は、ゲートウェイ装置GW1がデジ
タル公衆回線網ISDNより発呼されたときの処理の一
例を示している。
【0104】デジタル公衆回線網ISDNより呼設定メ
ッセージSETUPを受信すると(処理201)、その
呼設定メッセージSETUPに含まれる「発番号」情報
要素、「発アドレス」情報要素などを参照して、当該呼
接続を容認できるかどうかを調べる(処理202)。
【0105】この処理202で、呼接続を容認できると
判断した場合で、判断203の結果がYESになるとき
には、応答メッセージCONNをデジタル公衆回線網I
SDNへ応答し(処理204)、それ以降の通信動作を
継続実行する。
【0106】一方、処理202で、呼接続を容認できな
いと判断した場合で、判断203の結果がNOになると
きには、切断メッセージDISCをデジタル公衆回線網
ISDNへ応答し(処理205)、デジタル公衆回線網
ISDNより解放メッセージRELを受信すると(処理
206)、デジタル公衆回線網ISDNへ解放完了メッ
セージREL_COMPを送出し(処理207)、この
ときの動作を終了する。
【0107】図14は、ゲートウェイ装置GW2が、ゲ
ートウェイ装置GW1より接続要求を受信したときに行
う処理の一例を示している。
【0108】ゲートウェイ装置GW1より接続要求パケ
ットを受信すると(処理301)、その接続要求パケッ
トに含まれる宛先情報などを参照して、当該通信を容認
できるかどうかを調べる(処理302)。
【0109】この処理302で、呼接続を容認できると
判断した場合で、判断303の結果がYESになるとき
には、正常応答をゲートウェイ装置GW1へ送信し(処
理304)、それ以降の通信動作を継続実行する。
【0110】一方、処理302で、呼接続を容認できな
いと判断した場合で、判断303の結果がNOになると
きには、NG応答をゲートウェイ装置GW1へ送信し
(処理305)、通信動作を終了する(処理306)。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
デジタル公衆網に接続されている第1のファクシミリ装
置を第1のゲートウェイ装置を介してIPネットワーク
へ接続するとともに、公衆網に接続されている第2のフ
ァクシミリ装置を第2のゲートウェイ装置を介してIP
ネットワークへ接続し、上記第1のゲートウェイ装置と
IPネットワークと上記第2のゲートウェイ装置を中継
して、第1のファクシミリ装置と第2のファクシミリ装
置との間で、リアルタイム的にデータをやりとりするネ
ットワークファクシミリ通信システムの制御方法におい
て、上記第1のファクシミリ装置を上記IPネットワー
クへ接続する第1のゲートウェイ装置は、上記第1のフ
ァクシミリ装置より接続要求があった場合、その接続要
求にかかる呼設定メッセージに含まれる情報要素を用い
て、当該接続要求を許可するか否かを判断するようにし
たので、ネットワークファクシミリ通信システムの不正
利用を事前に防止できるという効果を得る。
【0112】また、デジタル公衆網に接続されている第
1のファクシミリ装置を第1のゲートウェイ装置を介し
てIPネットワークへ接続するとともに、公衆網に接続
されている第2のファクシミリ装置を第2のゲートウェ
イ装置を介してIPネットワークへ接続し、上記第1の
ゲートウェイ装置とIPネットワークと上記第2のゲー
トウェイ装置を中継して、第1のファクシミリ装置と第
2のファクシミリ装置との間で、リアルタイム的にデー
タをやりとりするネットワークファクシミリ通信システ
ムの制御方法において、上記第2のファクシミリ装置を
上記IPネットワークへ接続する第2のゲートウェイ装
置は、上記第1のゲートウェイ装置から接続要求があっ
た場合、当該接続要求に含まれる宛先情報に基づいて、
当該接続要求を許可するか否かを判断するようにしたの
で、ネットワークファクシミリ通信システムの不正利用
を事前に防止できるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるネットワークファク
シミリ通信システムの一例を示したブロック図。
【図2】ゲートウェイ装置GW1とゲートウェイ装置G
W2との間でやりとりされるデータの信号形式の一例を
示した概略図。
【図3】ゲートウェイ装置GW1、および、公衆網GS
TNとしてデジタル公衆回線網ISDNに接続されてい
る場合のゲートウェイ装置GW2の構成例を示したブロ
ック図。
【図4】公衆網GSTNとしてアナログ公衆回線網PS
TNに接続されている場合のゲートウェイ装置GW2の
構成例を示したブロック図。
【図5】ゲートウェイ装置GW1とゲートウェイ装置G
W2を介し、インターネットINETを用いて、G3フ
ァクシミリ装置FX2とG3ファクシミリ装置FX3
が、リアルタイム的に通信を行う際の通信手順の一例を
示したタイムチャート。
【図6】デジタル公衆回線網ISDNにおける回線交換
モードでの呼制御手順の一例について示したタイムチャ
ート。
【図7】呼設定用のおのおののメッセージと呼設定メッ
セージSETUPの信号形式の一例を示した概略図。
【図8】デジタル公衆回線網ISDNに接続されている
グループ4ファクシミリ端末装置間における伝送手順の
一例を示したタイムチャート。
【図9】通信パスが確立した後に、ゲートウェイ装置G
W1とゲートウェイ装置GW2を介し、インターネット
INETを用いて、G4ファクシミリ装置FX1とG4
ファクシミリ装置FX3が、リアルタイム的に通信を行
う際の通信手順の一例を示したタイムチャート。
【図10】ゲートウェイ装置GW1(送信側GW)によ
るただ乗り防止を説明するためのタイムチャート。
【図11】ゲートウェイ装置GW2(受信側GW)によ
るただ乗り防止を説明するためのタイムチャート。
【図12】G4ファクシミリ装置FX1が発呼時に行う
処理の一例を示したフローチャート。
【図13】ゲートウェイ装置GW1がデジタル公衆回線
網ISDNより発呼されたときの処理の一例を示したフ
ローチャート。
【図14】ゲートウェイ装置GW2が、ゲートウェイ装
置GW1より接続要求を受信したときに行う処理の一例
を示したフローチャート。
【符号の説明】
GW1,GW2 ゲートウェイ装置 FX1 G4ファクシミリ装置 FX2 G3ファクシミリ装置 FX3 G3/G4ファクシミリ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C062 AA02 AA20 AA29 AA30 AA33 AB38 AC42 AE02 AF01 AF02 BD09 5C075 AA90 AB90 BB07 CA90 CD21 FF90 5K030 GA15 HA01 HA08 HB04 HD05 JT05 KA06 KX24 LB02 LC16 5K101 KK01 LL01 PP03 RR05 RR27

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル公衆網に接続されている第1の
    ファクシミリ装置を第1のゲートウェイ装置を介してI
    Pネットワークへ接続するとともに、公衆網に接続され
    ている第2のファクシミリ装置を第2のゲートウェイ装
    置を介してIPネットワークへ接続し、上記第1のゲー
    トウェイ装置とIPネットワークと上記第2のゲートウ
    ェイ装置を中継して、第1のファクシミリ装置と第2の
    ファクシミリ装置との間で、リアルタイム的にデータを
    やりとりするネットワークファクシミリ通信システムの
    制御方法において、 上記第1のファクシミリ装置を上記IPネットワークへ
    接続する第1のゲートウェイ装置は、上記第1のファク
    シミリ装置より接続要求があった場合、その接続要求に
    かかる呼設定メッセージに含まれる情報要素を用いて、
    当該接続要求を許可するか否かを判断することを特徴と
    するネットワークファクシミリ通信システムの制御方
    法。
  2. 【請求項2】 デジタル公衆網に接続されている第1の
    ファクシミリ装置を第1のゲートウェイ装置を介してI
    Pネットワークへ接続するとともに、公衆網に接続され
    ている第2のファクシミリ装置を第2のゲートウェイ装
    置を介してIPネットワークへ接続し、上記第1のゲー
    トウェイ装置とIPネットワークと上記第2のゲートウ
    ェイ装置を中継して、第1のファクシミリ装置と第2の
    ファクシミリ装置との間で、リアルタイム的にデータを
    やりとりするネットワークファクシミリ通信システムの
    制御方法において、 上記第2のファクシミリ装置を上記IPネットワークへ
    接続する第2のゲートウェイ装置は、上記第1のゲート
    ウェイ装置から接続要求があった場合、当該接続要求に
    含まれる宛先情報に基づいて、当該接続要求を許可する
    か否かを判断することを特徴とするネットワークファク
    シミリ通信システムの制御方法。
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