JP2003283363A - アンテナ共用器 - Google Patents

アンテナ共用器

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JP2003283363A
JP2003283363A JP2002087325A JP2002087325A JP2003283363A JP 2003283363 A JP2003283363 A JP 2003283363A JP 2002087325 A JP2002087325 A JP 2002087325A JP 2002087325 A JP2002087325 A JP 2002087325A JP 2003283363 A JP2003283363 A JP 2003283363A
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antenna duplexer
bpf
phase
circuit
filter
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JP2002087325A
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Tatsunori Onzuka
辰典 恩塚
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NRS TECHNOLOGY KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な特性を維持しつつ小型化可能なアンテ
ナ共用器を得る。 【解決手段】 BPF180に、BPF180の特性を
維持すべく設けられた位相回路200のインダクタンス
成分を取り込み、同様に、BPF190に位相回路21
0のインダクタンス成分を取り込む。これにより、位相
回路200,210からコイルL12,L13を削減す
ることができ、各位相回路をコンデンサC14,C15
のみで構成することができる。すなわち、アンテナ共用
器としての特性を良好なものに維持しつつ、各位相回路
のコイルを位相回路から取り除くことが可能となるの
で、アンテナ共用器の小型化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアンテナ共用器に関
し、特に弾性表面波共振子により構成される弾性表面波
フィルタを用いたアンテナ共用器に関する。
【0002】
【従来の技術】図35は従来のアンテナ共用器の構成例
を示す図である。図35に示すように、アンテナからの
信号を分波するためには、負荷インピーダンスに整合さ
れ、はしご型(ラダー型)に組まれたSAW(弾性表面
波)共振子や誘電体共振器からなる帯域通過フィルタ
(BPF)100及び110と、負荷インピーダンスに
整合された位相回路(位相調整回路)120及び130
とが必要とされる。ここで、位相回路としては、LCの
集中定数回路(図36(a)に示したHPFや図36
(b)に示したLPF)、または、伝送線路(図36
(c)に示したマイクロストリップ線路や図36(d)
に示したストリップ線路)が用いられる。
【0003】中心周波数fHを持つBPF100とこの
BPF100とは異なる中心周波数fL(fL<fH)
を持つBPF110とを共通端子500を介して接続し
た場合、BPF100,110の通過帯域特性は、接続
前の通過帯域特性から大きく変化する。このような各B
PFの特性変化を最小として接続前の通過帯域特性を維
持するためには、各BPFにおいて、接続点である共通
端子500から見たBPFのインピーダンスがその中心
周波数近傍にて回路全体の特性インピーダンスに整合し
ており、かつ、相手側(他方の)BPFの中心周波数近
傍にて回路全体の特性インピーダンスよりはるかに大き
いインピーダンスとなることが必要である。
【0004】このためには、負荷インピーダンスに整合
するよう設計された各BPFの位相調整を行うべく、上
述した位相回路120,130により位相を回転させる
必要がある。
【0005】SAW共振子により構成され、その中心周
波数fHがBPF110の中心周波数fLより高いBP
F100において、周波数fL近傍にて高インピーダン
スを得るためには、図37(a)及び(b)に示したよ
うに、位相の回転量を大きくする必要がある。なお、図
37(a)は位相回路120接続前のBPF100のス
ミスチャートを示す図であり、図37(b)は位相回路
120接続後のBPF100のスミスチャートを示す図
である。
【0006】一方、SAW共振子により構成され、その
中心周波数fLがBPF100の中心周波数fHより低
いBPF110において、周波数fH近傍にて高インピ
ーダンスを得るためには、図38(a)及び(b)に示
したように、位相の回転量は小さくてよい。なお、図3
8(a)は位相回路130接続前のBPF110のスミ
スチャートを示す図であり、図37(b)は位相回路1
30接続後のBPF110のスミスチャートを示す図で
ある。
【0007】また、図37(b)に示したように、位相
回転の方向は、位相回路120がLPFや伝送線路から
構成される場合には右回りとなり、HPFから構成され
る場合には左回りとなる。
【0008】通常、図37(b)及び図38(b)に示
したように設計されたBPF100及び110を共通端
子500(図35参照)を介してアンテナに接続するこ
とによりアンテナ共用器が設計される。
【0009】図39は従来のアンテナ共用器の別の構成
例を示す図である。図39に示したアンテナ共用器は、
共通端子500を介してアンテナに接続されるBPF1
40及び150と、共通端子500とBPF140との
間に接続された位相回路160と、共通端子500とB
PF150との間に接続された位相回路170とを有し
ている。
【0010】BPF140は、複数のSAW共振子Rs
1,Rs2及びRp1〜Rp3から構成された弾性表面
波フィルタである。同様に、BPF150は、複数のS
AW共振子Rs3〜Rs5及びRp4,Rp5から構成
された弾性表面波フィルタである。また、位相回路16
0は、コンデンサC10及びC11と、コイルL10か
ら構成されるT型回路であり、位相回路170は、コン
デンサC12及びC13と、コイルL11から構成され
るπ型回路である。
【0011】位相回路160,170によってBPF1
40,150の通過特性を維持することにより、アンテ
ナ共用器として動作することを可能としている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】携帯電話機等に使用さ
れるアンテナ共用器は、その性質上、いかに損失が小さ
く、小型化、軽量化ができるかが鍵となる。しかし、上
述した従来のアンテナ共用器では、BPFの損失に加
え、位相回路の損失が加わるので、アンテナ共用器とし
ての損失は大きくなり、かつ大型化されている。
【0013】特に位相回路に関しては、LCの集中定数
回路が位相回路として用いられる場合、小型化に伴いコ
イルのQ値が下がり、所要のQ値を得るためには、結局
大きなコイルを使う必要があり、数ミリ角のパッケージ
の中に実装することはほぼ不可能となる。
【0014】また、位相回路としてストリップ線路やマ
イクロストリップ線路のような伝送線路を用いる場合、
その線路長がλ/4に近いことより数ミリ角のパッケー
ジの中にこの機能を実現するためには、パッケージ内部
に基板を設け、基板の誘電率を上げ伝送線路の波長短縮
を行ったり、基板を多層化し、その内層を利用するた
め、その構造は非常に複雑となる、また、小型化のた
め、基板の誘電率を上げることにより、伝送線路の線路
幅は狭くなり、結局は伝送損失を増加させることとな
る。
【0015】なお、第1及び第2の弾性表面波共振子フ
ィルタが共通端子を介して接続されたフィルタ装置に、
各弾性表面波共振子フィルタと共通端子との間に直列に
接続され、弾性表面波共振子フィルタの一部として動作
すると共に位相調整を行う弾性表面波共振子を設けるこ
とにより、フィルタ装置を1つのチップに形成するよう
にした技術が、特開2000−22495号公報に記載
されている。しかし、この直列接続された弾性表面波共
振子フィルタのみでは位相回転量は小さいため、各弾性
表面波共振子フィルタの特性を維持するために大きな位
相回転量が必要とされる場合、結局、チップ外にコイル
を配置しなければならないという問題がある。
【0016】本発明の目的は、良好な特性を維持しつつ
小型化可能なアンテナ共用器を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によるアンテナ共
用器は、共通端子を介してアンテナにそれぞれ接続され
互いに特性が異なる第1及び第2のフィルタと、前記第
1のフィルタの特性を保つべく位相調整を行う第1の位
相調整回路とを含み、前記第1のフィルタに前記第1の
位相調整回路のリアクタンス成分が取り込まれているこ
とを特徴とする。
【0018】前記アンテナ共用器において、前記第1の
フィルタに取り込まれた前記リアクタンス成分に相当す
る構成要素が前記第1の位相調整回路から取り除かれて
いることを特徴とする。
【0019】また、前記アンテナ共用器において、前記
第1のフィルタには前記第1の位相調整回路のインダク
タンス成分が取り込まれており、前記第1の位相調整回
路は一又は複数のコンデンサからなることを特徴とす
る。
【0020】また、前記アンテナ共用器において、前記
第2のフィルタの特性を保つべく位相調整を行う第2の
位相調整回路を更に含み、前記第2のフィルタに前記第
2の位相調整回路のリアクタンス成分が取り込まれてる
ことを特徴とする。
【0021】また、前記アンテナ共用器において、前記
第2のフィルタに取り込まれた前記リアクタンス成分に
相当する構成要素が前記第2の位相調整回路から取り除
かれていることを特徴とする。
【0022】また、前記アンテナ共用器において、前記
第2のフィルタには前記第2の位相調整回路のインダク
タンス成分が取り込まれており、前記第2の位相調整回
路は一又は複数のコンデンサからなることを特徴とす
る。
【0023】また、前記アンテナ共用器において、前記
コンデンサは、弾性表面波共振子より構成されることを
特徴とする。
【0024】また、前記アンテナ共用器において、前記
第1及び第2のフィルタはそれぞれ帯域通過フィルタで
あり、前記帯域通過フィルタとして弾性表面波フィルタ
を用いることを特徴とする。
【0025】本発明の作用は次の通りである。互いに特
性が異なる第1及び第2のフィルタは共通端子を介して
アンテナにそれぞれ接続されており、各フィルタに対し
てそのフィルタの特性を保つべく位相調整を行う位相調
整回路が設けられており、各フィルタはそれに対して設
けられた位相調整回路のリアクタンス成分を取り込んで
いる。これにより、アンテナ共用器としての特性を良好
なものに維持しつつ、各フィルタに取り込まれた位相調
整回路のリアクタンス成分に相当する構成要素を位相調
整回路から取り除くことが可能となるので、アンテナ共
用器の小型化を図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について説明す
る前に、本発明の原理について図1〜図15を用いて説
明する。
【0027】図1(a)は中心周波数fLが1.4GH
zである1段BPFの構成を示す図である。図1(a)
を参照すると、中心周波数fL=1.4GHzのBPF
1は、コンデンサC1(129.236pF)と、コイ
ルL1(0.1nH)とから構成されている。なお、B
PF1単体の通過特性及びリターンロス特性が図1
(b)に、BPF1単体のスミスチャートが図1(c)
に示されている。
【0028】図2(a)は中心周波数fHが1.6GH
zである1段BPFの構成を示す図である。図2(a)
を参照すると、中心周波数fH=1.6GHzのBPF
2は、コンデンサC2(98.946pF)と、コイル
L2(100pH)とから構成されている。なお、BP
F2単体の通過特性及びリターンロス特性が図2(b)
に、BPF2単体のスミスチャートが図2(c)に示さ
れている。
【0029】図3(a)は図1(a)に示したBPF1
に位相回路を接続した構成を示す図である。図3(a)
を参照すると、BPF1に接続された位相回路3は、コ
ンデンサC3(2.0pF)及びC4(2.0pF)
と、コイルL3(5.6nH)とから構成されたT型回
路である。なお、図3(a)に示したBPF1の通過特
性及びリターンロス特性が図3(b)に、図3(a)に
示したBPF1のスミスチャートが図3(c)に示され
ている。
【0030】図4(a)は図2(a)に示したBPF2
に位相回路を接続した構成を示す図である。図4(a)
を参照すると、BPF2に接続された位相回路4は、コ
ンデンサC5(2.4pF)及びC6(2.4pF)
と、コイルL4(5.0nH)とから構成されたT型回
路である。なお、図4(a)に示したBPF2の通過特
性及びリターンロス特性が図4(b)に、図4(a)に
示したBPF2のスミスチャートが図4(c)に示され
ている。
【0031】これら図3(a)及び図4(a)に示した
BPF1とBPF2とを共通端子を介してアンテナ(図
示せず)に接続することにより構成されるアンテナ共用
器が図5に示されている。なお、図5に示したアンテナ
共用器の通過特性が図6(a)に、図5に示したアンテ
ナ共用器のリターンロス特性が図6(b)に、図5に示
したアンテナ共用器のアイソレーション特性が図6
(c)に示されている。
【0032】本発明によれば、図5に示したアンテナ共
用器において、BPF1に位相回路3のインダクタンス
成分を取り込んで位相回路3からコイルL3を取り除
き、また、BPF2に位相回路4のインダクタンス成分
を取り込んで位相回路4からコイルL4を取り除くよう
にする。これにより、図5に示したアンテナ共用器より
小型で、かつ、図5に示したアンテナ共用器の特性(図
6(a)〜(c)参照)と同等の特性を実現するアンテ
ナ共用器を得る。すなわち、図5に示したアンテナ共用
器より小型で、かつ、図5に示したアンテナ共用器の特
性と比べて特性が大きく歪むことなく良好な特性を維持
するアンテナ共用器を得る。
【0033】図5に示したBPF1に位相回路3のイン
ダクタンス成分を取り込む手順について、図7〜図10
を用いて説明する。
【0034】まず、図7(a)に示したように、図5の
T型の位相回路3が、コンデンサC3(2.0pF)と
コイルL3−1(11.2nH)とから構成される定K
型回路(以下、定K型回路Aと称す)と、コンデンサC
4(2.0pF)とコイルL3−2(11.2nH)と
から構成される定K型回路(以下、定K型回路Bと称
す)とに分割される。なお、図7(a)に示したBPF
1の通過特性及びリターンロス特性が図7(b)に、図
7(a)に示したBPF1のスミスチャートが図7
(c)に示されている。
【0035】次に、図8(a)に示したように、定K型
回路Aと定K型回路Bとの間に、BPF1が挿入され
る。なお、図8(a)に示したBPF1の通過特性及び
リターンロス特性が図8(b)に、図8(a)に示した
BPF1のスミスチャートが図8(c)に示されてい
る。
【0036】また、図9(a)に示したように、分割し
た部分から外側をみた定K型回路Aのインピーダンス及
び分割した部分から外側をみた定K型回路Bのインピー
ダンスと整合するようにBPF1のインピーダンス変換
が行われる。これにより、BPF1のキャパシタンスは
56.26pFとなり、BPF1のインダクタンスは
0.23nHとなる。なお、図9(a)に示したBPF
1の通過特性及びリターンロス特性が図9(b)に、図
9(a)に示したBPF1のスミスチャートが図9
(c)に示されている。
【0037】そして、図10(a)に示したように、定
K型回路A及びBのインダクタンス成分をBPF1に取
り込むことにより、すなわち、定K型回路AのコイルL
3−1及び定K型回路BのコイルL3−2をBPF1の
コイルL1に吸収させることにより、位相回路3からコ
イルL3(図5参照)をなくすことができる。これによ
り、BPF1のインダクタンスは0.221nHとな
る。なお、図10(a)に示したBPF1の通過特性及
びリターンロス特性が図10(b)に、図10(a)に
示したBPF1のスミスチャートが図10(c)に示さ
れている。
【0038】図7〜図10に示した手順と同様にして、
図11(a)に示したように、位相回路4(図5参照)
のインダクタンス成分をBPF2に取り込むことによ
り、位相回路4からコイルL4(図5参照)をなくすこ
とができる。これにより、BPF2のインダクタンスは
200pHとなる。また、BPF2のキャパシタンスは
47.5207pFである。なお、図11(a)に示し
たBPF2の通過特性及びリターンロス特性が図11
(b)に、図11(a)に示したBPF2のスミスチャ
ートが図11(c)に示されている。
【0039】以上説明した手順を用いて、図5の位相回
路3及び4からコイルL3及びL4を取り除いたアンテ
ナ共用器の構成が図12に示されている。なお、図12
に示したアンテナ共用器の通過特性が図13(a)に、
図12に示したアンテナ共用器のリターンロス特性が図
13(b)に、図12に示したアンテナ共用器のアイソ
レーション特性が図13(c)に示されている。
【0040】図13(a)〜図13(c)に示した各特
性と図6(a)〜図6(c)に示した各特性とを比較す
ると、図12に示したアンテナ共用器の通過特性及びア
イソレーション特性は良好なものといえるが、そのリタ
ーンロス特性は悪い。そこで、リターンロス特性につい
ても良好なものとなるように、図12に示したアンテナ
共用器の各定数を補正する。この補正後のアンテナ共用
器の構成が図14に示されている。なお、図14に示し
たアンテナ共用器の通過特性が図15(a)に、図14
に示したアンテナ共用器のリターンロス特性が図15
(b)に、図14に示したアンテナ共用器のアイソレー
ション特性が図15(c)に示されている。
【0041】このように、図5に示したアンテナ共用器
の位相回路3,4のインダクタンス成分をBPF1,2
に取り込むことにより、図5に示したアンテナ共用器よ
り小型で、かつ、図5に示したアンテナ共用器の特性
(図6(a)〜(c)参照)と比べて特性が大きく歪む
ことなく良好な特性(図15(a)〜(c)参照)を有
するアンテナ共用器が得られる。
【0042】以下に、以上説明した本発明の原理に基づ
いた本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0043】図16は本発明の第1の実施形態によるア
ンテナ共用器の構成を示す図である。図16に示したア
ンテナ共用器は、共通端子500を介してアンテナに接
続されるBPF140及び150と、共通端子500と
BPF140の一端との間に直列に接続されたコンデン
サC10と、BPF140の他端と端子600との間に
直列に接続されたコンデンサC11と、共通端子500
とBPF150の一端との間に並列に接続されたコンデ
ンサC12と、BPF150の他端と端子700との間
に並列に接続されたコンデンサC13とを有している。
BPF140は、複数のSAW共振子Rs1,Rs2及
びRp1〜Rp3から構成された弾性表面波フィルタで
ある。同様に、BPF150は、複数のSAW共振子R
s3〜Rs5及びRp4,Rp5から構成された弾性表
面波フィルタである。
【0044】図16に示したアンテナ共用器は、上記本
発明の原理に基づいて、図39に示したアンテナ共用器
の位相回路160,170のインダクタンス成分をBP
F140,150に取り込むことにより、図39に示し
たアンテナ共用器からコイルL10,L11を削減した
ものである。
【0045】まず、図17(a)に示したように、図3
9のT型位相回路160を定K型に分割する。ただし、
分割した部分から外側を見たインピーダンスはZt1,
Zt2となる。同様に、図17(b)に示したように、
図39のπ型位相回路170を定K型に分割する。ただ
し、分割した部分から外側を見たインピーダンスはZπ
1,Zπ2となる。
【0046】次に、図18(a)に示したように、イン
ピーダンスZt1,Zt2と整合するように図39のB
PF140の定数の最適化を行う。同様に、図18
(b)に示したように、インピーダンスZπ1,Zπ2
と整合するように図39のBPF150の定数の最適化
を行う。なお、位相回路がT型の場合、この位相回路の
リアクタンス成分を取り込むBPFはπ型、位相回路が
π型の場合、この位相回路のリアクタンス成分を取り込
むBPFはT型である。
【0047】また、図19に示したように、図18
(a)に示したBPF140を図17(a)に示した定
K型回路間に挿入する。同様に、図20に示したよう
に、図18(b)に示したBPF150を図17(b)
に示した定K型回路間に挿入する。図21にSAW共振
子の等価回路を示す。
【0048】そして、図22に示したように、並列のコ
イルL10−1をBPF140のSAW共振子Rp1
(図21の等価回路で示されている)のタンク回路に吸
収させ、並列のコイルL10−2をBPF140のSA
W共振子Rp3(図21の等価回路で示されている)の
タンク回路に吸収させることにより、図39の位相回路
160のインダクタンス成分はBPF140に合成さ
れ、位相回路160のコイルL10をなくすことができ
る。
【0049】同様に、図23に示したように、直列のコ
イルL11−1をBPF150のSAW共振子Rs3
(図21の等価回路で示されている)のタンク回路に吸
収させ、直列のコイルL11−2をBPF150のSA
W共振子Rs5(図21の等価回路で示されている)の
タンク回路に吸収させることにより、図39の位相回路
170のインダクタンス成分はBPF150に合成さ
れ、位相回路170のコイルL11をなくすことができ
る。
【0050】これにより、図39に示したアンテナ共用
器の特性と比べて特性が大きく歪むことなく良好な特性
を有する図16に示したアンテナ共用器が得られる。図
16に示したアンテナ共用器には図39の位相回路16
0,170のコイルL10,L11が存在しないので、
コンデンサとBPFのみによりアンテナ共用器を構成す
ることが可能となる。したがって、従来小型化できなか
った図39のアンテナ共用器を容易に小型化することが
できる。
【0051】このように、位相回路のコイルを、BPF
の定数の中に取り込むことにより、従来技術で課題とな
っていた位相回路の損失(コイルの損失)をなくすこと
ができ、かつ、SAW共振子や誘電体共振器にて容易に
製作できるコンデンサのみにて位相回路を構成でき、か
つ、1チップ上でアンテナ共用器を構成できるため、複
雑な形状のパッケージなどは必要とならない。したがっ
て、低損失、小型、軽量、安価なアンテナ共用器を得る
ことができる。
【0052】次に、本発明の第2の実施形態によるアン
テナ共用器について図面を用いて説明する。図24
(b)は本発明の第2の実施形態によるアンテナ共用器
の構成を示す図である。図24(b)に示したアンテナ
共用器は、図24(a)に示された、弾性表面波フィル
タにより構成されたBPF180及び190と、定K型
位相回路200及び210とを有するアンテナ共用器か
ら、上記本発明の原理に基づいて、コイルL12及びL
13を削減したものである。
【0053】すなわち、上記本発明の原理に基づいて、
位相回路200,210のコイルL12,L13をBP
F180,190に吸収させることにより、図24
(b)に示したように、共通端子500を介してアンテ
ナに接続され互いに特性が異なるBPF180及び19
0と、共通端子500とBPF180との間に直列に接
続されたコンデンサC14と、共通端子500とBPF
190との間に並列に接続されたコンデンサC15とか
ら構成され、図24(a)に示したアンテナ共用器の特
性と比べて特性が大きく歪むことなく良好な特性を有す
る本発明の第2の実施形態によるアンテナ共用器が得ら
れる。
【0054】次に、本発明の第3の実施形態によるアン
テナ共用器について図面を用いて説明する。図25
(b)は本発明の第3の実施形態によるアンテナ共用器
の構成を示す図である。図25(b)に示したアンテナ
共用器は、図25(a)に示された、弾性表面波フィル
タにより構成されたBPF220及び230と、T型位
相回路240及びπ型位相回路250とを有するアンテ
ナ共用器から、上記本発明の原理に基づいて、コンデン
サC16及びC17を削減したものである。
【0055】すなわち、上記本発明の原理に基づいて、
位相回路240,250のコンデンサC16,C17を
BPF220,230に吸収させることにより、図25
(b)に示したように、共通端子500を介してアンテ
ナに接続され互いに特性が異なるBPF220及び23
0と、共通端子500とBPF220の一端との間に直
列に接続されたコイルL14と、BPF220の他端と
端子600との間に直列に接続されたコイルL15と、
共通端子500とBPF230の一端との間に並列に接
続されたコイルL16と、BPF230の他端と端子7
00との間に並列に接続されたコイルL17とから構成
され、図25(a)に示したアンテナ共用器の特性と比
べて特性が大きく歪むことなく良好な特性を有する本発
明の第3の実施形態によるアンテナ共用器が得られる。
【0056】この第3の実施形態によるアンテナ共用器
においても、図25(a)に示したアンテナ共用器より
部品点数が少なくて済み、小型化を実現することができ
る。
【0057】次に、本発明の第4の実施形態によるアン
テナ共用器について図面を用いて説明する。図26
(b)は本発明の第4の実施形態によるアンテナ共用器
の構成を示す図である。図26(b)に示したアンテナ
共用器は、図26(a)に示された、弾性表面波フィル
タにより構成されたBPF260及び270と、定K型
位相回路280及び290とを有するアンテナ共用器か
ら、上記本発明の原理に基づいて、コンデンサC18及
びC19を削減したものである。
【0058】すなわち、上記本発明の原理に基づいて、
位相回路280,290のコンデンサC18,C19を
BPF260,270に吸収させることにより、図26
(b)に示したように、共通端子500を介してアンテ
ナに接続され互いに特性が異なるBPF260及び27
0と、共通端子500とBPF260との間に直列に接
続されたコイルL18と、共通端子500とBPF27
0との間に並列に接続されたコイルL19とから構成さ
れ、図26(a)に示したアンテナ共用器の特性と比べ
て特性が大きく歪むことなく良好な特性を有する本発明
の第4の実施形態によるアンテナ共用器が得られる。
【0059】この第4の実施形態によるアンテナ共用器
においても、図26(a)に示したアンテナ共用器より
部品点数が少なくて済み、小型化を実現することができ
る。
【0060】次に、本発明の第5の実施形態によるアン
テナ共用器について図面を用いて説明する。図27は本
発明の第5の実施形態によるアンテナ共用器の構成を示
す図である。図27に示したアンテナ共用器は、共通端
子500を介してアンテナに接続され互いに特性が異な
るBPF300及び310と、共通端子500とBPF
300の一端との間に直列に接続されたコンデンサC2
0(5.3pF)と、BPF300の他端と端子600
との間に直列に接続されたコンデンサC21(6.6p
F)とから構成される。BPF300は、通過帯域が1
477MHz〜1501MHzの弾性表面波フィルタで
あり、BPF310は、通過帯域が1429MHz〜1
455MHzの弾性表面波フィルタである。なお、図2
7に示したアンテナ共用器の通過特性が図28に示され
ている。
【0061】そして、図27に示したアンテナ共用器の
元となるアンテナ共用器の構成が図29に示されてお
り、図29に示したアンテナ共用器の通過特性が図30
に示されている。すなわち、上記本発明の原理に基づい
て、図29に示した、コンデンサC20(4.9p
F)、コンデンサC21(4.9pF)及びコイルL2
0(8.5nH)から構成されるT型位相回路320の
コイルL20をBPF300に吸収させることにより、
図28及び30に示したように、図29に示したアンテ
ナ共用器の特性と比べて特性が大きく歪むことなく良好
な特性を有する本発明の第5の実施形態によるアンテナ
共用器が得られる。
【0062】次に、本発明の第6の実施形態によるアン
テナ共用器について図面を用いて説明する。図31は本
発明の第6の実施形態によるアンテナ共用器の構成を示
す図である。図31に示したアンテナ共用器は、共通端
子500を介してアンテナに接続され両端にそれぞれコ
ンデンサが直列に接続されたBPF330〜360から
構成される。BPF330の通過帯域中心周波数はf1
であり、BPF340の通過帯域中心周波数はf2であ
り、BPF350の通過帯域中心周波数はf3であり、
BPF360の通過帯域中心周波数はf4である。な
お、図31に示したアンテナ共用器の通過特性が図32
に示されている。
【0063】このように、共通端子500よりコンデン
サにてBPFを足して行くことにより、コイルを用いる
ことなく、N分波器が容易に設計可能となる。なお、図
31は4分波器の例である。
【0064】次に、本発明の第7の実施形態によるアン
テナ共用器について図面を用いて説明する。図33は本
発明の第7の実施形態によるアンテナ共用器の構成を示
す図である。図33に示したアンテナ共用器は、異なる
2つの帯域をそれぞれ分波するデュアル帯域分波器であ
り、共通端子500を介してアンテナに接続され両端に
それぞれコンデンサが直列に接続されたBPF370〜
400から構成される。BPF370の通過帯域中心周
波数はf1Hであり、BPF380の通過帯域中心周波
数はf1Lであり、これらBPF370及び380が8
00MHz帯分波器として動作する。また、BPF39
0の通過帯域中心周波数はf2Hであり、BPF400
の通過帯域中心周波数はf2Lであり、これらBPF3
90及び400が1.5GHz帯分波器として動作す
る。なお、図33に示したアンテナ共用器の通過特性が
図34に示されている。
【0065】このように、コイルを用いることなく、デ
ュアル帯域分波器を実現することができる。
【0066】
【発明の効果】本発明による効果は、良好な特性を維持
しつつ小型化することができることである。その理由
は、共通端子を介してアンテナにそれぞれ接続され互い
に特性が異なる第1及び第2のフィルタの各々に対して
そのフィルタの特性を保つべく位相調整を行う位相調整
回路が設けられており、各フィルタはそれに対して設け
られた位相調整回路のリアクタンス成分を取り込んでい
るためである。すなわち、アンテナ共用器としての特性
を良好なものに維持しつつ、各フィルタに取り込まれた
位相調整回路のリアクタンス成分に相当する構成要素を
位相調整回路から取り除くことが可能となるので、アン
テナ共用器の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は中心周波数fLの1段BPFの構
成を示す図であり、図1(b)は図1(a)のBPF単
体の通過特性及びリターンロス特性を示す図であり、図
1(c)は図1(a)のBPF単体のスミスチャートを
示す図である。
【図2】図2(a)は中心周波数fHの1段BPFの構
成を示す図であり、図2(b)は図2(a)のBPF単
体の通過特性及びリターンロス特性を示す図であり、図
2(c)は図2(a)のBPF単体のスミスチャートを
示す図である。
【図3】図3(a)は図1(a)のBPFに位相回路を
接続した構成を示す図であり、図3(b)は図3(a)
のBPFの通過特性及びリターンロス特性を示す図であ
り、図3(c)は図3(a)のBPFのスミスチャート
を示す図である。
【図4】図4(a)は図2(a)のBPFに位相回路を
接続した構成を示す図であり、図4(b)は図4(a)
のBPFの通過特性及びリターンロス特性を示す図であ
り、図4(c)は図4(a)のBPFのスミスチャート
を示す図である。
【図5】図5は図3(a)及び図4(a)のBPFをそ
れぞれ共通端子を介してアンテナに接続することにより
構成されるアンテナ共用器の構成を示す図である。
【図6】図6(a)は図5のアンテナ共用器の通過特性
を示す図であり、図6(b)は図5のアンテナ共用器の
リターンロス特性を示す図であり、図6(c)は図5の
アンテナ共用器のアイソレーション特性を示す図であ
る。
【図7】図7(a)は図5のBPF1に位相回路3のイ
ンダクタンス成分を取り込む手順について説明するため
の図であり、図7(b)は図7(a)のBPFの通過特
性及びリターンロス特性を示す図であり、図7(c)は
図7(a)のBPFのスミスチャートを示す図である。
【図8】図8(a)は図5のBPF1に位相回路3のイ
ンダクタンス成分を取り込む手順について説明するため
の図であり、図8(b)は図8(a)のBPFの通過特
性及びリターンロス特性を示す図であり、図8(c)は
図8(a)のBPFのスミスチャートを示す図である。
【図9】図9(a)は図5のBPF1に位相回路3のイ
ンダクタンス成分を取り込む手順について説明するため
の図であり、図9(b)は図9(a)のBPFの通過特
性及びリターンロス特性を示す図であり、図9(c)は
図9(a)のBPFのスミスチャートを示す図である。
【図10】図10(a)は図5のBPF1に位相回路3
のインダクタンス成分が取り込まれた構成を示す図であ
り、図10(b)は図10(a)のBPFの通過特性及
びリターンロス特性を示す図であり、図10(c)は図
10(a)のBPFのスミスチャートを示す図である。
【図11】図11(a)は図5のBPF2に位相回路4
のインダクタンス成分が取り込まれた構成を示す図であ
り、図11(b)は図11(a)のBPFの通過特性及
びリターンロス特性を示す図であり、図11(c)は図
11(a)のBPFのスミスチャートを示す図である。
【図12】図12は図5の各位相回路からコイルを取り
除いたアンテナ共用器の構成を示す図である。
【図13】図13(a)は図12のアンテナ共用器の通
過特性を示す図であり、図13(b)は図12のアンテ
ナ共用器のリターンロス特性を示す図であり、図13
(c)は図12のアンテナ共用器のアイソレーション特
性を示す図である。
【図14】図14は補正後の図12のアンテナ共用器の
構成を示す図である。
【図15】図15(a)は図14のアンテナ共用器の通
過特性を示す図であり、図15(b)は図14のアンテ
ナ共用器のリターンロス特性を示す図であり、図15
(c)は図14のアンテナ共用器のアイソレーション特
性を示す図である。
【図16】図16は本発明の第1の実施形態によるアン
テナ共用器の構成を示す図である。
【図17】図17(a)は図39のBPF140に位相
回路160のインダクタンス成分を取り込む手順につい
て説明するための図であり、図17(b)は図39のB
PF150に位相回路170のインダクタンス成分を取
り込む手順について説明するための図である。
【図18】図18(a)は図39のBPF140に位相
回路160のインダクタンス成分を取り込む手順につい
て説明するための図であり、図18(b)は図39のB
PF150に位相回路170のインダクタンス成分を取
り込む手順について説明するための図である。
【図19】図19は図39のBPF140に位相回路1
60のインダクタンス成分を取り込む手順について説明
するための図である。
【図20】図20は図39のBPF150に位相回路1
70のインダクタンス成分を取り込む手順について説明
するための図である。
【図21】図21はSAW共振子の等価回路を示す図で
ある。
【図22】図22は図39のBPF140に位相回路1
60のインダクタンス成分を取り込む手順について説明
するための図である。
【図23】図23は図39のBPF150に位相回路1
70のインダクタンス成分を取り込む手順について説明
するための図である。
【図24】図24(a)は図24(b)のアンテナ共用
器の元となるアンテナ共用器の構成を示す図であり、図
24(b)は本発明の第2の実施形態によるアンテナ共
用器の構成を示す図である。
【図25】図25(a)は図25(b)のアンテナ共用
器の元となるアンテナ共用器の構成を示す図であり、図
25(b)は本発明の第3の実施形態によるアンテナ共
用器の構成を示す図である。
【図26】図26(a)は図26(b)のアンテナ共用
器の元となるアンテナ共用器の構成を示す図であり、図
26(b)は本発明の第4の実施形態によるアンテナ共
用器の構成を示す図である。
【図27】図27は本発明の第5の実施形態によるアン
テナ共用器の構成を示す図である。
【図28】図28は図27のアンテナ共用器の通過特性
を示す図である。
【図29】図29は図27のアンテナ共用器の元となる
アンテナ共用器の構成を示す図である。
【図30】図30は図29のアンテナ共用器の通過特性
を示す図である。
【図31】図31は本発明の第6の実施形態によるアン
テナ共用器の構成を示す図である。
【図32】図32は図31のアンテナ共用器の通過特性
を示す図である。
【図33】図33は本発明の第7の実施形態によるアン
テナ共用器の構成を示す図である。
【図34】図34は図33のアンテナ共用器の通過特性
を示す図である。
【図35】図35は従来のアンテナ共用器の構成例を示
す図である。
【図36】図36(a)はHPFの構成例を示す図であ
り、図36(b)はLPFの構成例を示す図であり、図
36(c)はマイクロストリップ線路の構成例を示す図
であり、図36(d)はストリップ線路の構成例を示す
図である。
【図37】図37(a)は図35の位相回路120接続
前のBPF100のスミスチャートを示す図であり、図
37(b)は図35の位相回路120接続後のBPF1
00のスミスチャートを示す図である。
【図38】図38(a)は図35の位相回路130接続
前のBPF110のスミスチャートを示す図であり、図
37(b)は図35の位相回路130接続後のBPF1
10のスミスチャートを示す図である。
【図39】従来のアンテナ共用器の別の構成例を示す図
である。
【符号の説明】
1,2,140,150,180,190,220,2
30,260,270,300,310,330,34
0,350,360,370,380,390,400
BPF 3,4,200,210,240,250,280,2
90,320 位相回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通端子を介してアンテナにそれぞれ接
    続され互いに特性が異なる第1及び第2のフィルタと、
    前記第1のフィルタの特性を保つべく位相調整を行う第
    1の位相調整回路とを含み、 前記第1のフィルタに前記第1の位相調整回路のリアク
    タンス成分が取り込まれていることを特徴とするアンテ
    ナ共用器。
  2. 【請求項2】 前記第1のフィルタに取り込まれた前記
    リアクタンス成分に相当する構成要素が前記第1の位相
    調整回路から取り除かれていることを特徴とする請求項
    1記載のアンテナ共用器。
  3. 【請求項3】 前記第1のフィルタには前記第1の位相
    調整回路のインダクタンス成分が取り込まれており、前
    記第1の位相調整回路は一又は複数のコンデンサからな
    ることを特徴とする請求項2記載のアンテナ共用器。
  4. 【請求項4】 前記第1のフィルタには前記第1の位相
    調整回路のキャパシタンス成分が取り込まれており、前
    記第1の位相調整回路は一又は複数のコイルからなるこ
    とを特徴とする請求項2記載のアンテナ共用器。
  5. 【請求項5】 前記第2のフィルタの特性を保つべく位
    相調整を行う第2の位相調整回路を更に含み、 前記第2のフィルタに前記第2の位相調整回路のリアク
    タンス成分が取り込まれてることを特徴とする請求項1
    〜4いずれか記載のアンテナ共用器。
  6. 【請求項6】 前記第2のフィルタに取り込まれた前記
    リアクタンス成分に相当する構成要素が前記第2の位相
    調整回路から取り除かれていることを特徴とする請求項
    5記載のアンテナ共用器。
  7. 【請求項7】 前記第2のフィルタには前記第2の位相
    調整回路のインダクタンス成分が取り込まれており、前
    記第2の位相調整回路は一又は複数のコンデンサからな
    ることを特徴とする請求項6記載のアンテナ共用器。
  8. 【請求項8】 前記第2のフィルタには前記第2の位相
    調整回路のキャパシタンス成分が取り込まれており、前
    記第2の位相調整回路は一又は複数のコイルからなるこ
    とを特徴とする請求項6記載のアンテナ共用器。
  9. 【請求項9】 前記コンデンサは、弾性表面波共振子よ
    り構成されることを特徴とする請求項3又は7記載のア
    ンテナ共用器。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2のフィルタはそれぞ
    れ帯域通過フィルタであることを特徴とする請求項1〜
    9いずれか記載のアンテナ共用器。
  11. 【請求項11】 前記帯域通過フィルタとして弾性表面
    波フィルタを用いることを特徴とする請求項10記載の
    アンテナ共用器。
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