JP2000124712A - 集中定数型ウィルキンソン回路 - Google Patents

集中定数型ウィルキンソン回路

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JP2000124712A
JP2000124712A JP10295042A JP29504298A JP2000124712A JP 2000124712 A JP2000124712 A JP 2000124712A JP 10295042 A JP10295042 A JP 10295042A JP 29504298 A JP29504298 A JP 29504298A JP 2000124712 A JP2000124712 A JP 2000124712A
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lumped constant
capacitor
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Toshio Arai
敏夫 新井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集中定数型ウィルキンソン回路を大電力化す
る。 【解決手段】 第2の端子12と第3の端子13間に接
続される抵抗を、直列接続された第1の抵抗素子R1と
第2の抵抗素子R2により構成し、その接続点とアース
間にLC並列共振回路を接続する。LC並列共振回路の
共振周波数は、使用周波数帯域の中心周波数として、L
C並列共振回路がウィルキンソン回路に悪影響を与えな
いようにする。第1および第2抵抗素子R1,R2によ
り生じた熱は、LC並列共振回路における巻き数の少な
いインダクタLoを介してアースに放熱される。これに
より、大電力化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大電力化すること
のできるウィルキンソン回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】RF信号の分配・合成器としてウィルキ
ンソン回路が知られているが、RF信号の分配・合成器
としてはウィルキンソン回路以外にもラットレース回
路、ハイブリッドリング回路や3dBカプラ等が知られ
ている。そして、ラットレース回路、ハイブリッドリン
グ回路や3dBカプラの回路は4端子回路であるため、
構成が複雑となるが、ウィルキンソン回路は3端子であ
り、構成を簡単化することができる利点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来から知られている
ウィルキンソン回路を図19に示す。図19に示すよう
にウィルキンソン回路は、第1の端子111、第2の端
子112、第3の端子113の3端子を有し、それぞれ
の端子のインピーダンスはZoとされている。第1の端
子111には、第1の分布定数線路114と第2の分布
定数線路115の一端が接続されている。この第1の分
布定数線路114と第2の分布定数線路115のインピ
ーダンスは√2Zoとされ、その長さは使用周波数帯の
中心周波数の1/4波長の長さとされている。さらに、
第2の端子112と第3の端子113との間には、2Z
oのインピーダンスとされた抵抗116が接続されてい
る。
【0004】このように構成されたウィルキンソン回路
においては、第1の端子111に入力された信号電力
は、それぞれ1/2ずつ第2の端子112と第3の端子
113に分配されて出力されるようになる。また、第2
の端子112と第3の端子113から入力された信号電
力は、その約1/2ずつが合成されて第1の端子111
から出力される。なお、抵抗116において消費される
電力は、分配器として使用される際には出力側である第
2の端子112と第3の端子113の負荷インピーダン
スがアンバランスとなることにより生じた反射電力が消
費される。また、合成器として使用される際は、第2の
端子112および第3の端子113から入力される信号
電力のそれぞれ半分が消費される。
【0005】図19に示すウィルキンソン回路におい
て、第1の端子111ないし第3の端子113のインピ
ーダンスZoを50Ωにした場合は、第1の分布定数線
路114と第2の分布定数線路115のインピーダンス
は略70.71Ωとなり、抵抗116の抵抗値は100
Ωとなる。このようなウィルキンソン回路における第1
の端子111の入力VSWR、第2の端子112および
第3の端子113の出力VSWR、第1の端子111か
ら第2の端子112/第3の端子113への通過損失、
第2の端子112と第3の端子113間のアイソレーシ
ョンの各特性を図20に示す。この場合の、使用周波数
帯域は130〜170MHzとされ、その中心周波数は
150MHzとされる。
【0006】図19に示す分布定数型のウィルキンソン
回路は、分布定数線路を使用しているため、使用周波数
帯域が低くなるほど大型になってしまうようになる。そ
こで、第1の分布定数線路114と第2の分布定数線路
115を集中定数回路により置き換えれば、ウィルキン
ソン回路を小型化することができる。この場合の置き換
える集中定数回路の一例を図21に示す。図21に示す
集中定数回路100は低域通過型のπ型回路とされてお
り、端子Taと端子Tbとの間にインダクタLaが直列
に設けられると共に、インダクタLaの両端とアース間
にキャパシタCaがそれぞれ接続されている。そして、
端子Taおよび端子Tbのインピーダンスは略70.7
1Ωとされ、その位相量θは使用周波数帯域の中心周波
数において略90°とされる。キャパシタCaは、例え
ば15.01pFとされ、インダクタLaは、例えば7
5.03nHとされる。このような集中定数回路100
により、第1の分布定数線路114と第2の分布定数線
路115を置き換えた集中定数型ウィルキンソン回路の
構成を図22に示す。
【0007】図22において、第1の端子111には第
1インダクタL101,第2インダクタL102,第1
キャパシタC101の一端が接続されている。また、第
2の端子112には第1インダクタL101の他端と、
第2キャパシタC102および抵抗R101の一端が接
続されている。さらに、第3の端子113には第2イン
ダクタL102および抵抗R101の他端と、第3キャ
パシタC103の一端が接続されている。なお、第1キ
ャパシタC101,第2キャパシタC102,第3キャ
パシタC103の他端はアースに接続されている。ここ
で、図21に示す集中定数回路100において、キャパ
シタCaは15.01pF、インダクタLaは75.0
3nHとされているので、第1キャパシタC101は3
0.01PF、第2キャパシタC102と第3キャパシ
タC103は15.01pF、第1インダクタL101
と第2インダクタL102は75.03nHとなる。
【0008】このようなウィルキンソン回路における第
1の端子111の入力VSWR、第2の端子112およ
び第3の端子113の出力VSWR、第1の端子111
から第2の端子112/第3の端子113への通過損
失、第2の端子112と第3の端子113間のアイソレ
ーションの各特性を図23に示す。この場合の、使用周
波数帯域は130〜170MHzとされ、その中心周波
数は150MHzとされる。図19あるいは図22に示
す各端子が50Ωとされたウィルキンソン回路は、例え
ば漏洩同軸ケーブルの損失補償用の双方向増幅器に使用
される。
【0009】つぎに、双方向増幅器の概略構成を図24
に示す。この図に示す双方向増幅器110は幹線120
と幹線121の間に設けられており、幹線120から入
力された信号は双方向増幅器110で増幅されて幹線1
21に出力され、幹線121から入力された信号は双方
向増幅器110で増幅されて幹線120に出力される。
この場合の信号の流れを実線の矢印線で示す。すなわ
ち、幹線120から入力された信号は第1分配/合成器
122で分配されて下り増幅器123に入力される。下
り増幅器123から出力される増幅出力は、第2分配/
合成器124で合成されて幹線121に出力される。ま
た、幹線121から入力された信号は第2分配/合成器
124で分配されて上り増幅器125に入力される。上
り増幅器125から出力される増幅出力は、第1分配/
合成器122で合成されて幹線120に出力される。上
記第1分配/合成器122,第2分配/合成器124と
して図19あるいは図22に示すようなウィルキンソン
回路が用いられている。
【0010】ところで、図19および図22に示すウィ
ルキンソン回路において、大電力の信号が入力された際
には、抵抗116(R101)において大電力が消費さ
れる場合が生じる。このため、ウィルキンソン回路を大
電力化する際には、第2の端子112と第3の端子11
3間に接続される抵抗を大電力用とする必要がある。抵
抗を大電力用とするには、抵抗を大型にすればよいが、
抵抗を大型とするとコストが増大すると共に、導電性の
筐体に対する浮遊容量が大きくなって高周波特性が劣化
するという問題点があった。また、抵抗を金属製とされ
た筐体に取り付けるようにすれば、抵抗を大型にするこ
となく大電力化することができるが、抵抗と筐体とが近
接されるため、その浮遊容量が大きくなって高周波特性
が劣化するという問題点が生じる。
【0011】さらに、図24に示す構成の双方向増幅器
110において、破線で示す矢印線のように信号が漏洩
すると、双方向増幅器110が発振してしまうようにな
る。すなわち、第1分配/合成器122,第2分配/合
成器124の出力端子間のアイソレーション特性は良好
な値、上り/下り増幅器の増幅度にもよるが20dB以
上のアイソレーションが必要とされる。しかしながら、
図19に示すウィルキンソン回路は図20に示すよう
に、使用周波数帯域における最小のアイソレーション値
が22.6dBとされており、図22に示す集中定数型
ウィルキンソン回路は図23に示すように、使用周波数
帯域における最小のアイソレーション値が18.7dB
とされている。このため、双方向増幅器の分配/合成器
として用いた際に、上り/下り増幅器の増幅度によって
は発振してしまうというおそれがあった。
【0012】そこで、本発明は簡易な構成で大電力化す
ることのできる集中定数型ウィルキンソン回路を提供す
ることを目的としている。また、本発明は必要なアイソ
レーションを得ることのできる集中定数型ウィルキンソ
ン回路を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の集中定数型ウィルキンソン回路は、
第1の端子に一端が接続され他端が第2の端子に接続さ
れていると共に、使用周波数帯の中心周波数において約
90°の位相量とされた第1の集中定数回路と、前記第
1の端子に一端が接続され他端が前記第3の端子に接続
されていると共に、使用周波数帯の中心周波数において
約90°の位相量とされた第2の集中定数回路と、前記
第2の端子と前記第3の端子間に接続された抵抗とを備
えるウィルキンソン回路であって、前記抵抗が2つの抵
抗素子を直列接続して構成され、該2つの抵抗素子間の
接続点とアース間に、使用周波数帯の中心周波数におい
てほぼ並列共振状態となるLC並列共振回路が接続され
ている。
【0014】また、本発明の第2の集中定数型ウィルキ
ンソン回路は、第1の端子に一端が接続され他端が第2
の端子に接続されていると共に、使用周波数帯の中心周
波数において約90°の位相量とされた第1の集中定数
回路と、前記第1の端子に一端が接続され他端が前記第
3の端子に接続されていると共に、使用周波数帯の中心
周波数において約90°の位相量とされた第2の集中定
数回路と、前記第2の端子と前記第3の端子間に接続さ
れた抵抗とを備えるウィルキンソン回路であって、前記
抵抗が2つの抵抗素子を直列接続して構成され、該2つ
の抵抗素子間の接続点とアース間に、使用周波数帯の中
心周波数においてほぼ並列共振状態となるキャパシタと
分布定数線路とからなる並列共振回路が接続されてい
る。
【0015】さらに、上記第1および第2の集中定数型
ウィルキンソン回路において、前記第1の集中定数回路
と前記第2の集中定数回路が低域通過型のπ型回路とさ
れたり、前記第1の集中定数回路と前記第2の集中定数
回路が低域通過型のT型回路とされたり、前記第1の集
中定数回路と前記第2の集中定数回路が高域通過型のπ
型回路とされたり、前記第1の集中定数回路と前記第2
の集中定数回路が高域通過型のT型回路とされてもよ
い。
【0016】さらにまた、本発明の第3の集中定数型ウ
ィルキンソン回路は、第1の端子に一端が接続され他端
が第2の端子に接続されていると共に、使用周波数帯の
中心周波数において約90°の位相量とされた第1の集
中定数回路と、前記第1の端子に一端が接続され他端が
前記第3の端子に接続されていると共に、使用周波数帯
の中心周波数において約90°の位相量とされた第2の
集中定数回路と、前記第2の端子と前記第3の端子間に
接続された抵抗とを備えるウィルキンソン回路であっ
て、前記前記第1の集中定数回路と前記第2の集中定数
回路が、単位回路を多段接続した集中定数回路とされて
いる。
【0017】さらにまた、上記本発明の第3の集中定数
型ウィルキンソン回路において、前記抵抗が2つの抵抗
素子を直列接続して構成され、該2つの抵抗素子間の接
続点とアース間に、使用周波数帯の中心周波数において
ほぼ並列共振状態となるLC並列共振回路が接続されて
いたり、前記抵抗が2つの抵抗素子を直列接続して構成
され、該2つの抵抗素子間の接続点とアース間に、使用
周波数帯の中心周波数においてほぼ並列共振状態となる
キャパシタと分布定数線路とからなる並列共振回路が接
続されていたりしてもよい。なお、上記単位回路を、低
域通過型のπ型回路、低域通過型のT型回路、高域通過
型のπ型回路、高域通過型のT型回路のいずれかの回路
とすることができる。
【0018】このような本発明によれば、第2の端子と
第3の端子間に接続される2つの抵抗素子間の接続点と
アース間に、使用周波数帯の中心周波数においてほぼ並
列共振状態となる並列共振回路を接続するようにする
と、2つの抵抗素子により生じた熱が、並列共振回路を
介してアースに伝達されるため、従来アースから浮いて
いた抵抗素子の放熱効果を良好にすることができ、大電
力化されたウィルキンソン回路とすることができる。ま
た、単位回路を多段接続することにより、第1の集中定
数回路と第2の集中定数回路を構成するようにすると、
第2の端子と第3の端子間のアイソレーション特性も向
上することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態にかかる第1
の集中定数型ウィルキンソン回路の構成を図1に示す。
ただし、この集中定数型ウィルキンソン回路は、3つの
端子のインピーダンスが略50Ωとされると共に、使用
周波数帯域(中心周波数150MHz)が130MHz
〜170MHzとされ、さらに、分配(合成)比が1:
1とされた場合の集中定数型ウィルキンソン回路であ
る。図1に示す本発明の集中定数型ウィルキンソン回路
は、インピーダンスがZo(≒50Ω)とされた第1の
端子11,第2の端子12および第3の端子13を備え
ている。この場合、第1の端子11から入力された電力
は、分配比1:1で第2の端子12と第3の端子13に
分配されて出力される。また、第2の端子12および第
3の端子13から入力された電力は、それぞれ半分づつ
が合成されて第1の端子11から合成出力される。
【0020】第1の端子11には第1インダクタL1
1,第2インダクタL12,第1キャパシタC11の一
端が接続されている。また、第2の端子12には第1イ
ンダクタL11の他端と、第2キャパシタC12および
第1の抵抗素子R1の一端が接続されている。さらに、
第3の端子13には第2インダクタL12および第2の
抵抗素子R2の一端と、第3キャパシタC13の一端が
接続されている。なお、第1キャパシタC11,第2キ
ャパシタC12,第3キャパシタC13の他端はアース
に接続されている。さらに、第1の抵抗素子R1と第2
の抵抗素子R2との接続点とアース間にLC並列共振回
路が接続されている。このLC並列共振回路は、インダ
クタLo(≒25.02nH)とキャパシタCo(≒4
5pF)とからなり、その共振周波数foはほぼ使用周
波数帯域の中心周波数150MHzとされている。な
お、第1の抵抗素子R1と第2の抵抗素子R2のインピ
ーダンスは略50Ωとされている。
【0021】このLC並列共振回路が並列共振した際に
は、そのインピーダンスは理論的には無限大となるた
め、抵抗素子R1,R2間にLC並列共振回路が設けら
れていないことと同等になる。なお、インダクタLoの
インダクタンスは小さな値(≒25.02nH)とされ
ているので、その巻き数は数ターンとなる。このような
LC並列共振回路が抵抗素子R1,R2間に接続されて
いると、抵抗素子R1,R2において電力が消費されて
熱が発生したとしても、生じた熱は巻き数の少ないイン
ダクタLoを介してアースに効率的に伝達されるように
なる。したがって、抵抗素子R1,R2に格別の放熱対
策を施すことなく、大電力の集中定数型ウィルキンソン
回路とすることができる。
【0022】ここで、第1の端子11と第2の端子12
間に接続されている第1の集中定数回路と、第1の端子
11と第3の端子13との間に接続されている第2の集
中定数回路は、前記図21に示す集中定数回路100と
同様の低域通過型のπ型回路とされており、その位相量
は使用周波数の中心周波数において略90°とされてい
る。すなわち、集中定数回路100においてキャパシタ
Caは15.01pF、インダクタLaは75.03n
Hとされているので、第1キャパシタC11は略30.
01PF、第2キャパシタC12と第3キャパシタC1
3は略15.01pF、第1インダクタL11と第2イ
ンダクタL12は略75.03nHとなる。
【0023】図1に示す本発明の第1の集中定数型ウィ
ルキンソン回路における第1の端子11の入力VSW
R、第2の端子12および第3の端子13の出力VSW
R、第1の端子11から第2の端子12/第3の端子1
3への通過損失、第2の端子12と第3の端子13間の
アイソレーションの各特性を図2に示す。この場合の、
使用周波数帯域は130〜170MHzとされ、その中
心周波数は150MHzとされる。図2を参照すると、
第2の端子12と第3の端子13間のアイソレーション
は使用周波数帯域において23.3dB以上とされてお
り、図22に示す従来の集中定数型ウィルキンソン回路
より、アイソレーション特性が向上されている。
【0024】次に、本発明の実施の形態にかかる第2の
集中定数型ウィルキンソン回路の構成を図3に示す。こ
の第2の集中定数型ウィルキンソン回路は、図1に示す
第1の集中定数型ウィルキンソン回路における第1の端
子11と第2の端子12間に接続されている第1の集中
定数回路と、第1の端子11と第3の端子13との間に
接続されている第2の集中定数回路を、低域通過型のT
型回路としている構成に特徴があり、その他の構成は同
様とされている。そこで、特徴とする構成について主に
説明すると、図3に示す本発明の第2の集中定数型ウィ
ルキンソン回路は、インピーダンスがZo(≒50Ω)
とされた第1の端子21,第2の端子22および第3の
端子23を備えている。この場合、第1の端子21から
入力された電力は、分配比1:1で第2の端子22と第
3の端子23に分配されて出力される。また、第2の端
子22および第3の端子23から入力された電力は、そ
れぞれ半分づつが合成されて第1の端子21から合成出
力される。
【0025】第1の端子21には直列接続された第1イ
ンダクタL21と第2インダクタL22の一端と、直列
接続された第3インダクタL23と第4インダクタL2
4の一端が接続されている。直列接続された第1インダ
クタL21と第2インダクタL22との接続点とアース
間には、第1キャパシタC21が接続され、直列接続さ
れた第3インダクタL23と第4インダクタL24との
接続点とアース間には、第2キャパシタC22が接続さ
れている。また、第2の端子22には直列接続された第
1インダクタL21と第2インダクタL22の他端と、
第1の抵抗素子R1の一端が接続されている。さらに、
第3の端子23には直列接続された第3インダクタL2
3と第4インダクタL24の他端と、第2の抵抗素子R
2の一端が接続されている。
【0026】さらに、第1の抵抗素子R1と第2の抵抗
素子R2との接続点とアース間にLC並列共振回路が接
続されている。このLC並列共振回路は、インダクタL
o(≒25.02nH)とキャパシタCo(≒45p
F)とからなり、その共振周波数foはほぼ使用周波数
帯域の中心周波数150MHzとされている。なお、第
1の抵抗素子R1と第2の抵抗素子R2のインピーダン
スは略50Ωとされている。このLC並列共振回路が並
列共振した際には、そのインピーダンスは理論的には無
限大となるため、抵抗素子R1,R2間にLC並列共振
回路が設けられていないことと同等になる。なお、イン
ダクタLoのインダクタンスは小さな値(≒25.02
nH)とされているので、その巻き数は数ターンとな
る。
【0027】このようなLC並列共振回路が抵抗素子R
1,R2間に接続されていると、抵抗素子R1,R2に
おいて電力が消費されて熱が発生したとしても、生じた
熱は巻き数の少ないインダクタLoを介してアースに効
率的に伝達されるようになる。したがって、抵抗素子R
1,R2に格別の放熱対策を施すことなく、大電力の集
中定数型ウィルキンソン回路とすることができる。ここ
で、第1の端子21と第2の端子22間に接続されてい
る第1の集中定数回路と、第1の端子21と第3の端子
23との間に接続されている第2の集中定数回路は、低
域通過型のT型回路とされており、使用周波数の中心周
波数において略90°の位相量とされている。この場
合、第1の集中定数回路および第2の集中定数回路にお
いて、第1キャパシタC21と第2キャパシタC22は
略15.01pF、第1インダクタL21ないし第4イ
ンダクタL24は略75.03nHとなる。
【0028】図3に示す本発明の第2の集中定数型ウィ
ルキンソン回路における第1の端子21の入力VSW
R、第2の端子22および第3の端子23の出力VSW
R、第1の端子21から第2の端子22/第3の端子2
3への通過損失、第2の端子22と第3の端子23間の
アイソレーションの各特性を図4に示す。この場合の、
使用周波数帯域は130〜170MHzとされ、その中
心周波数は150MHzとされる。図4を参照すると、
第2の端子22と第3の端子23間のアイソレーション
は使用周波数帯域において20.0dB以上とされてお
り、図22に示す従来の集中定数型ウィルキンソン回路
より、アイソレーション特性が向上されている。
【0029】次に、本発明の実施の形態にかかる第3の
集中定数型ウィルキンソン回路の構成を図5に示す。こ
の第3の集中定数型ウィルキンソン回路は、図1に示す
第1の集中定数型ウィルキンソン回路における第1の端
子11と第2の端子12間に接続されている第1の集中
定数回路と、第1の端子11と第3の端子13との間に
接続されている第2の集中定数回路を、高域通過型のπ
型回路としている構成に特徴があり、その他の構成は同
様とされている。そこで、特徴とする構成について主に
説明すると、図5に示す本発明の第3の集中定数型ウィ
ルキンソン回路は、インピーダンスがZo(≒50Ω)
とされた第1の端子31,第2の端子32および第3の
端子33を備えている。この場合、第1の端子31から
入力された電力は、分配比1:1で第2の端子32と第
3の端子33に分配されて出力される。また、第2の端
子32および第3の端子33から入力された電力は、そ
れぞれ半分づつが合成されて第1の端子31から合成出
力される。
【0030】第1の端子31には第1キャパシタC3
1,第2キャパシタC32,第1インダクタL31の一
端が接続されている。また、第2の端子32には第1キ
ャパシタC31の他端と、第2インダクタL32および
第1の抵抗素子R1の一端が接続されている。さらに、
第3の端子33には第2キャパシタC32および第2の
抵抗素子R2の一端と、第3インダクタL33の一端が
接続されている。なお、第1インダクタL31,第2イ
ンダクタL32,第3インダクタL33の他端はアース
に接続されている。さらに、第1の抵抗素子R1と第2
の抵抗素子R2との接続点とアース間にLC並列共振回
路が接続されている。このLC並列共振回路は、インダ
クタLo(≒25.02nH)とキャパシタCo(≒4
5pF)とからなり、その共振周波数foはほぼ使用周
波数帯域の中心周波数150MHzとされている。な
お、第1の抵抗素子R1と第2の抵抗素子R2のインピ
ーダンスは略50Ωとされている。
【0031】このLC並列共振回路が並列共振した際に
は、そのインピーダンスは理論的には無限大となるた
め、抵抗素子R1,R2間にLC並列共振回路が設けら
れていないことと同等になる。なお、インダクタLoの
インダクタンスは小さな値(≒25.02nH)とされ
ているので、その巻き数は数ターンとなる。このような
LC並列共振回路が抵抗素子R1,R2間に接続されて
いると、抵抗素子R1,R2において電力が消費されて
熱が発生したとしても、生じた熱は巻き数の少ないイン
ダクタLoを介してアースに効率的に伝達されるように
なる。したがって、抵抗素子R1,R2に格別の放熱対
策を施すことなく、大電力の集中定数型ウィルキンソン
回路とすることができる。
【0032】ここで、第1の端子31と第2の端子32
間に接続されている第1の集中定数回路と、第1の端子
31と第3の端子33との間に接続されている第2の集
中定数回路は、高域通過型のπ型回路とされており、使
用周波数の中心周波数において略90°の位相量とされ
ている。この場合、第1の集中定数回路および第2の集
中定数回路において、第1キャパシタC31と第2キャ
パシタC32は略15.01pF、第1インダクタL3
1は略37.51nH、第2インダクタL32および第
3インダクタL33は略75.03nHとなる。
【0033】図5に示す本発明の第3の集中定数型ウィ
ルキンソン回路における第1の端子31の入力VSW
R、第2の端子32および第3の端子33の出力VSW
R、第1の端子23から第2の端子32/第3の端子3
3への通過損失、第2の端子32と第3の端子33間の
アイソレーションの各特性を図6に示す。この場合の、
使用周波数帯域は130〜170MHzとされ、その中
心周波数は150MHzとされる。図6を参照すると、
第2の端子32と第3の端子33間のアイソレーション
は使用周波数帯域において22.3dB以上とされてお
り、図22に示す従来の集中定数型ウィルキンソン回路
より、アイソレーション特性が向上されている。
【0034】次に、本発明の実施の形態にかかる第4の
集中定数型ウィルキンソン回路の構成を図7に示す。こ
の第4の集中定数型ウィルキンソン回路は、図1に示す
第1の集中定数型ウィルキンソン回路における第1の端
子11と第2の端子12間に接続されている第1の集中
定数回路と、第1の端子11と第3の端子13との間に
接続されている第2の集中定数回路を、高域通過型のT
型回路としている構成に特徴があり、その他の構成は同
様とされている。そこで、特徴とする構成について主に
説明すると、図7に示す本発明の第4の集中定数型ウィ
ルキンソン回路は、インピーダンスがZo(≒50Ω)
とされた第1の端子41,第2の端子42および第3の
端子43を備えている。この場合、第1の端子41から
入力された電力は、分配比1:1で第2の端子42と第
3の端子43に分配されて出力される。また、第2の端
子42および第3の端子43から入力された電力は、そ
れぞれ半分づつが合成されて第1の端子41から合成出
力される。
【0035】第1の端子41には直列接続された第1キ
ャパシタC41と第2キャパシタC42の一端と、直列
接続された第3キャパシタC43と第4キャパシタC4
4の一端が接続されている。直列接続された第1キャパ
シタC41と第2キャパシタC42との接続点とアース
間には、第1インダクタL41が接続され、直列接続さ
れた第3キャパシタC43と第4キャパシタC44との
接続点とアース間には、第2インダクタL42が接続さ
れている。また、第2の端子42には直列接続された第
1キャパシタC41と第2キャパシタC42の他端と、
第1の抵抗素子R1の一端が接続されている。さらに、
第3の端子43には直列接続された第3キャパシタC4
3と第4キャパシタC44の他端と、第2の抵抗素子R
2の一端が接続されている。
【0036】さらに、第1の抵抗素子R1と第2の抵抗
素子R2との接続点とアース間にLC並列共振回路が接
続されている。このLC並列共振回路は、インダクタL
o(≒25.02nH)とキャパシタCo(≒45p
F)とからなり、その共振周波数foはほぼ使用周波数
帯域の中心周波数150MHzとされている。なお、第
1の抵抗素子R1と第2の抵抗素子R2のインピーダン
スは略50Ωとされている。このLC並列共振回路が並
列共振した際には、そのインピーダンスは理論的には無
限大となるため、抵抗素子R1,R2間にLC並列共振
回路が設けられていないことと同等になる。なお、イン
ダクタLoのインダクタンスは小さな値(≒25.02
nH)とされているので、その巻き数は数ターンとな
る。
【0037】このようなLC並列共振回路が抵抗素子R
1,R2間に接続されていると、抵抗素子R1,R2に
おいて電力が消費されて熱が発生したとしても、生じた
熱は巻き数の少ないインダクタLoを介してアースに効
率的に伝達されるようになる。したがって、抵抗素子R
1,R2に格別の放熱対策を施すことなく、大電力の集
中定数型ウィルキンソン回路とすることができる。ここ
で、第1の端子41と第2の端子42間に接続されてい
る第1の集中定数回路と、第1の端子41と第3の端子
43との間に接続されている第2の集中定数回路は、高
域通過型のT型回路とされており、使用周波数の中心周
波数において略90°の位相量とされている。この場
合、第1の集中定数回路および第2の集中定数回路にお
いて、第1キャパシタC41ないし第4キャパシタC4
4は略15.01pF、第1インダクタL41および第
2インダクタL42は略75.03nHとなる。
【0038】図7に示す本発明の第4の集中定数型ウィ
ルキンソン回路における第1の端子41の入力VSW
R、第2の端子42および第3の端子43の出力VSW
R、第1の端子41から第2の端子42/第3の端子4
3への通過損失、第2の端子42と第3の端子43間の
アイソレーションの各特性を図8に示す。この場合の、
使用周波数帯域は130〜170MHzとされ、その中
心周波数は150MHzとされる。
【0039】次に、本発明の実施の形態にかかる第5の
集中定数型ウィルキンソン回路の構成を図9に示す。こ
の第5の集中定数型ウィルキンソン回路は、図1に示す
第1の集中定数型ウィルキンソン回路における第1の抵
抗素子R1と第2の抵抗素子R2間に接続されている並
列共振回路におけるインダクタLoを分布定数線路に置
き換えるようにした構成に特徴があり、その他の構成は
同様とされている。そこで、特徴とする構成について主
に説明すると、図9に示す本発明の第5の集中定数型ウ
ィルキンソン回路は、インピーダンスがZo(≒50
Ω)とされた第1の端子51,第2の端子52および第
3の端子53を備えている。この場合、第1の端子51
から入力された電力は、分配比1:1で第2の端子52
と第3の端子53に分配されて出力される。また、第2
の端子52および第3の端子53から入力された電力
は、それぞれ半分づつが合成されて第1の端子51から
合成出力される。
【0040】第1の端子51には第1インダクタL5
1,第2インダクタL52,第1キャパシタC51の一
端が接続されている。また、第2の端子52には第1イ
ンダクタL51の他端と、第2キャパシタC52および
第1の抵抗素子R1の一端が接続されている。さらに、
第3の端子53には第2インダクタL52および第2の
抵抗素子R2の一端と、第3キャパシタC53の一端が
接続されている。なお、第1キャパシタC51,第2キ
ャパシタC52,第3キャパシタC53の他端はアース
に接続されている。さらに、第1の抵抗素子R1と第2
の抵抗素子R2との接続点とアース間に並列共振回路が
接続されている。この並列共振回路は、位相量θoが略
25.23°の、例えばストリップラインからなる分布
定数線路54とキャパシタCo(≒45pF)とからな
り、その共振周波数foはほぼ使用周波数帯域の中心周
波数150MHzとされている。なお、第1の抵抗素子
R1と第2の抵抗素子R2のインピーダンスは略50Ω
とされている。
【0041】この並列共振回路が並列共振した際には、
そのインピーダンスは理論的には無限大となるため、抵
抗素子R1,R2間に並列共振回路が設けられていない
ことと同等になる。なお、分布定数線路54の位相量θ
oは使用周波数帯域の中心周波数において略25.23
°とされていることから、分布定数線路の波長短縮率に
もよるが分布定数線路54の長さは約7cmとなる。こ
のような並列共振回路が抵抗素子R1,R2間に接続さ
れていると、抵抗素子R1,R2において電力が消費さ
れて熱が発生したとしても、生じた熱は長さの短い分布
定数線路54を介してアースに効率的に伝達されるよう
になる。したがって、抵抗素子R1,R2に格別の放熱
対策を施すことなく、大電力の集中定数型ウィルキンソ
ン回路とすることができる。
【0042】ここで、第1の端子51と第2の端子52
間に接続されている第1の集中定数回路と、第1の端子
51と第3の端子53との間に接続されている第2の集
中定数回路は、前記図21に示す集中定数回路100と
同様の低域通過型のπ型回路とされており、その位相量
は使用周波数の中心周波数において略90°とされてい
る。すなわち、集中定数回路100においてキャパシタ
Caは15.01pF、インダクタLaは75.03n
Hとされているので、第1キャパシタC51は略30.
01pF、第2キャパシタC52と第3キャパシタC5
3は略15.01pF、第1インダクタL51と第2イ
ンダクタL52は略75.03nHとなる。
【0043】図9に示す本発明の第5の集中定数型ウィ
ルキンソン回路における第1の端子51の入力VSW
R、第2の端子52および第3の端子53の出力VSW
R、第1の端子51から第2の端子52/第3の端子5
3への通過損失、第2の端子52と第3の端子53間の
アイソレーションの各特性を図10に示す。この場合
の、使用周波数帯域は130〜170MHzとされ、そ
の中心周波数は150MHzとされる。図10を参照す
ると、第2の端子52と第3の端子53間のアイソレー
ションは使用周波数帯域において23.6dB以上とさ
れており、図22に示す従来の集中定数型ウィルキンソ
ン回路より、アイソレーション特性が向上されている。
【0044】なお、図9に示す本発明の実施の形態にか
かる第5の集中定数型ウィルキンソン回路における第1
の端子51と第2の端子52間に接続されている第1の
集中定数回路と、第1の端子51と第3の端子53との
間に接続されている集中定数回路を、低域通過型のπ型
回路に替えて図3に示すような低域通過型のT型回路、
図5に示すような高域通過型のπ型回路、図7に示すよ
うな高域通過型のT型回路としてもよい。
【0045】次に、本発明の実施の形態にかかる第6の
集中定数型ウィルキンソン回路の構成を図11に示す。
この第6の集中定数型ウィルキンソン回路は、第1の端
子61と第2の端子62間に接続されている第1の集中
定数回路と、第1の端子61と第3の端子63との間に
接続されている第2の集中定数回路を、低域通過型のπ
型回路からなる単位回路を2段に直列接続した構成に特
徴を有している。そこで、特徴とする構成について主に
説明すると、図11に示す本発明の第6の集中定数型ウ
ィルキンソン回路は、インピーダンスがZo(≒50
Ω)とされた第1の端子61,第2の端子62および第
3の端子63を備えている。この場合、第1の端子61
から入力された電力は、分配比1:1で第2の端子62
と第3の端子63に分配されて出力される。また、第2
の端子62および第3の端子63から入力された電力
は、それぞれ半分づつが合成されて第1の端子61から
合成出力される。
【0046】第1の端子61には直列接続された第1イ
ンダクタL61と第2インダクタL62の一端と、直列
接続された第3インダクタL63と第4インダクタL6
4の一端と、第1キャパシタC61の一端が接続されて
いる。また、第2の端子62には直列接続された第1イ
ンダクタL61と第2インダクタL62の他端と、第3
キャパシタC63および抵抗素子Roの一端が接続され
ている。さらに、第3の端子63には直列接続された第
3インダクタL63と第4インダクタL64の他端と、
抵抗素子Roの他端と、第5キャパシタC65の一端が
接続されている。なお、直列接続された第1インダクタ
L61と第2インダクタL62との接続点とアース間に
は第2キャパシタC62が接続され、直列接続された第
3インダクタL63と第4インダクタL64の一端との
接続点とアース間には第4キャパシタC64が接続され
ている。また、第1キャパシタC61,第3キャパシタ
C63,第5キャパシタC65の他端はアースに接続さ
れている。
【0047】上記したように、第1の端子61と第2の
端子62間に接続されている第1の集中定数回路は、第
1のキャパシタC61の一部,第1のインダクタL6
1,第2のキャパシタC62の一部からなる低域通過型
のπ型回路と、第2のキャパシタC62の一部,第2の
インダクタL62,第3のキャパシタC63からなる低
域通過型のπ型回路とが2段直列接続されて構成されて
いる。また、第1の端子61と第3の端子63との間に
接続されている第2の集中定数回路は、第1のキャパシ
タC61の一部,第3のインダクタL63,第4のキャ
パシタC64の一部からなる低域通過型のπ型回路と、
第4のキャパシタC64の一部,第4インダクタL6
4,第5のキャパシタC65からなる低域通過型のπ型
回路とが2段直列接続されて構成されている。そして、
第1の集中定数回路および第2の集中定数回路の位相量
は使用周波数の中心周波数において略90°とされてい
る。すなわち、第1キャパシタC61,第2キャパシタ
C62,第4キャパシタC64は略12.43pF、第
3キャパシタC63と第5キャパシタC65は略6.2
2pF、第1インダクタL61ないし第4インダクタL
64は略53.05nHとなる。
【0048】図11に示す本発明の第6の集中定数型ウ
ィルキンソン回路における第1の端子61の入力VSW
R、第2の端子62および第3の端子63の出力VSW
R、第1の端子61から第2の端子62/第3の端子6
3への通過損失、第2の端子62と第3の端子63間の
アイソレーションの各特性を図12に示す。この場合
の、使用周波数帯域は130〜170MHzとされ、そ
の中心周波数は150MHzとされる。図12を参照す
ると、第2の端子62と第3の端子63間のアイソレー
ションは使用周波数帯域において22.0dB以上とさ
れており、図22に示す従来の集中定数型ウィルキンソ
ン回路より、アイソレーション特性が向上されている。
【0049】次に、本発明の実施の形態にかかる第7の
集中定数型ウィルキンソン回路の構成を図13に示す。
この第7の集中定数型ウィルキンソン回路は、図11に
示す第6の集中定数型ウィルキンソン回路における抵抗
素子Roを、直列接続された第1の抵抗素子R1と第2
の抵抗素子R2と、その中間接続点とアース間に接続さ
れたLC並列共振回路とした構成に特徴を有している。
そこで、特徴とする構成について主に説明すると、図1
3に示す本発明の第7の集中定数型ウィルキンソン回路
は、インピーダンスがZo(≒50Ω)とされた第1の
端子71,第2の端子72および第3の端子73を備え
ている。この場合、第1の端子71から入力された電力
は、分配比1:1で第2の端子72と第3の端子73に
分配されて出力される。また、第2の端子72および第
3の端子73から入力された電力は、それぞれ半分づつ
が合成されて第1の端子71から合成出力される。
【0050】第1の端子71には直列接続された第1イ
ンダクタL71と第2インダクタL72の一端と、直列
接続された第3インダクタL73と第4インダクタL7
4の一端と、第1キャパシタC71の一端が接続されて
いる。また、第2の端子72には直列接続された第1イ
ンダクタL71と第2インダクタL72の他端と、第3
キャパシタC73および第1の抵抗素子R1の一端が接
続されている。さらに、第3の端子73には直列接続さ
れた第3インダクタL73と第4インダクタL74の他
端と、第2の抵抗素子R2の他端と、第5キャパシタC
75の一端が接続されている。なお、直列接続された第
1インダクタL71と第2インダクタL72との接続点
とアース間には第2キャパシタC72が接続され、直列
接続された第3インダクタL73と第4インダクタL7
4の一端との接続点とアース間には第4キャパシタC7
4が接続されている。また、第1キャパシタC71,第
3キャパシタC73,第5キャパシタC75の他端はア
ースに接続されている。
【0051】さらに、第1の抵抗素子R1と第2の抵抗
素子R2との接続点とアース間にLC並列共振回路が接
続されている。このLC並列共振回路は、インダクタL
o(≒25.02nH)とキャパシタCo(≒45p
F)とからなり、その共振周波数foはほぼ使用周波数
帯域の中心周波数150MHzとされている。なお、第
1の抵抗素子R1と第2の抵抗素子R2のインピーダン
スは略50Ωとされている。このLC並列共振回路が並
列共振した際には、そのインピーダンスは理論的には無
限大となるため、抵抗素子R1,R2間にLC並列共振
回路が設けられていないことと同等になる。なお、イン
ダクタLoのインダクタンスは小さな値(≒25.02
nH)とされているので、その巻き数は数ターンとな
る。
【0052】このようなLC並列共振回路が抵抗素子R
1,R2間に接続されていると、抵抗素子R1,R2に
おいて電力が消費されて熱が発生したとしても、生じた
熱は巻き数の少ないインダクタLoを介してアースに効
率的に伝達されるようになる。したがって、抵抗素子R
1,R2に格別の放熱対策を施すことなく、大電力の集
中定数型ウィルキンソン回路とすることができる。ここ
で、第1の端子71と第2の端子72間に接続されてい
る第1の集中定数回路は、第1のキャパシタC71の一
部,第1のインダクタL71,第2のキャパシタC72
の一部からなる低域通過型のπ型回路と、第2のキャパ
シタC72の一部,第2のインダクタL72,第3のキ
ャパシタC73からなる低域通過型のπ型回路とが2段
直列接続されて構成されている。
【0053】また、第1の端子71と第3の端子73と
の間に接続されている第2の集中定数回路は、第1のキ
ャパシタC71の一部,第3のインダクタL73,第4
のキャパシタC74の一部からなる低域通過型のπ型回
路と、第4のキャパシタC74の一部,第4インダクタ
L74,第5のキャパシタC75からなる低域通過型の
π型回路とが2段直列接続されて構成されている。そし
て、第1の集中定数回路および第2の集中定数回路の位
相量は使用周波数の中心周波数において略90°とされ
ている。すなわち、第1キャパシタC71,第2キャパ
シタC72,第4キャパシタC74は略12.43p
F、第3キャパシタC73と第5キャパシタC75は略
6.22pF、第1インダクタL71ないし第4インダ
クタL74は略53.05nHとなる。
【0054】図13に示す本発明の第7の集中定数型ウ
ィルキンソン回路における第1の端子71の入力VSW
R、第2の端子72および第3の端子73の出力VSW
R、第1の端子71から第2の端子72/第3の端子7
3への通過損失、第2の端子72と第3の端子73間の
アイソレーションの各特性を図14に示す。この場合
の、使用周波数帯域は130〜170MHzとされ、そ
の中心周波数は150MHzとされる。図14を参照す
ると、第2の端子72と第3の端子73間のアイソレー
ションは使用周波数帯域において33.7dB以上とさ
れており、図22に示す従来の集中定数型ウィルキンソ
ン回路より、アイソレーション特性が大きく向上されて
いる。したがって、漏洩同軸ケーブルの損失補償用の双
方向増幅器に図13に示す集中定数型ウィルキンソン回
路を使用しても発振を生じることのない安定した特性の
双方向増幅器とすることができる。
【0055】次に、本発明の実施の形態にかかる第8の
集中定数型ウィルキンソン回路の構成を図15に示す。
この第8の集中定数型ウィルキンソン回路は、図11に
示す第6の集中定数型ウィルキンソン回路における抵抗
素子Roを、直列接続された第1の抵抗素子R1と第2
の抵抗素子R2と、その中間接続点とアース間に接続さ
れた分布定数線路とキャパシタからなる並列共振回路と
した構成に特徴を有している。そこで、特徴とする構成
について主に説明すると、図15に示す本発明の第8の
集中定数型ウィルキンソン回路は、インピーダンスがZ
o(≒50Ω)とされた第1の端子81,第2の端子8
2および第3の端子83を備えている。この場合、第1
の端子81から入力された電力は、分配比1:1で第2
の端子82と第3の端子83に分配されて出力される。
また、第2の端子82および第3の端子83から入力さ
れた電力は、それぞれ半分づつが合成されて第1の端子
81から合成出力される。
【0056】第1の端子81には直列接続された第1イ
ンダクタL81と第2インダクタL82の一端と、直列
接続された第3インダクタL83と第4インダクタL8
4の一端と、第1キャパシタC81の一端が接続されて
いる。また、第2の端子82には直列接続された第1イ
ンダクタL81と第2インダクタL82の他端と、第3
キャパシタC83および第1の抵抗素子R1の一端が接
続されている。さらに、第3の端子83には直列接続さ
れた第3インダクタL83と第4インダクタL84の他
端と、第2の抵抗素子R2の他端と、第5キャパシタC
85の一端が接続されている。なお、直列接続された第
1インダクタL81と第2インダクタL82との接続点
とアース間には第2キャパシタC82が接続され、直列
接続された第3インダクタL83と第4インダクタL8
4の一端との接続点とアース間には第4キャパシタC8
4が接続されている。また、第1キャパシタC81,第
3キャパシタC83,第5キャパシタC85の他端はア
ースに接続されている。
【0057】さらに、第1の抵抗素子R1と第2の抵抗
素子R2との接続点とアース間に並列共振回路が接続さ
れている。この並列共振回路は、位相量θoが略25.
23°の、例えばストリップラインからなる分布定数線
路84とキャパシタCo(≒45pF)とからなり、そ
の共振周波数foはほぼ使用周波数帯域の中心周波数1
50MHzとされている。なお、第1の抵抗素子R1と
第2の抵抗素子R2のインピーダンスは略50Ωとされ
ている。この並列共振回路が並列共振した際には、その
インピーダンスは理論的には無限大となるため、抵抗素
子R1,R2間に並列共振回路が設けられていないこと
と同等になる。なお、分布定数線路84の位相量θoは
使用周波数帯域の中心周波数において略25.23°と
されていることから、分布定数線路の波長短縮率にもよ
るが分布定数線路84の長さは約7cmとなる。
【0058】このような並列共振回路が抵抗素子R1,
R2間に接続されていると、抵抗素子R1,R2におい
て電力が消費されて熱が発生したとしても、生じた熱は
長さの短い分布定数線路84を介してアースに効率的に
伝達されるようになる。したがって、抵抗素子R1,R
2に格別の放熱対策を施すことなく、大電力の集中定数
型ウィルキンソン回路とすることができる。ここで、第
1の端子81と第2の端子82間に接続されている第1
の集中定数回路は、第1のキャパシタC81の一部,第
1のインダクタL81,第2のキャパシタC82の一部
からなる低域通過型のπ型回路と、第2のキャパシタC
82の一部,第2のインダクタL82,第3のキャパシ
タC83からなる低域通過型のπ型回路とが2段直列接
続されて構成されている。
【0059】また、第1の端子81と第3の端子83と
の間に接続されている第2の集中定数回路は、第1のキ
ャパシタC81の一部,第3のインダクタL83,第4
のキャパシタC84の一部からなる低域通過型のπ型回
路と、第4のキャパシタC84の一部,第4インダクタ
L84,第5のキャパシタC85からなる低域通過型の
π型回路とが2段直列接続されて構成されている。そし
て、第1の集中定数回路および第2の集中定数回路の位
相量は使用周波数の中心周波数において略90°とされ
ている。すなわち、第1キャパシタC81,第2キャパ
シタC82,第4キャパシタC84は略12.43p
F、第3キャパシタC83と第5キャパシタC85は略
6.22pF、第1インダクタL81ないし第4インダ
クタL84は略53.05nHとなる。
【0060】図15に示す本発明の第8の集中定数型ウ
ィルキンソン回路における第1の端子81の入力VSW
R、第2の端子82および第3の端子83の出力VSW
R、第1の端子81から第2の端子82/第3の端子8
3への通過損失、第2の端子82と第3の端子83間の
アイソレーションの各特性を図16に示す。この場合
の、使用周波数帯域は130〜170MHzとされ、そ
の中心周波数は150MHzとされる。図16を参照す
ると、第2の端子82と第3の端子83間のアイソレー
ションは使用周波数帯域において33.2dB以上とさ
れており、図22に示す従来の集中定数型ウィルキンソ
ン回路より、アイソレーション特性が大きく向上されて
いる。したがって、漏洩同軸ケーブルの損失補償用の双
方向増幅器に図15に示す集中定数型ウィルキンソン回
路を使用しても発振を生じることのない安定した特性の
双方向増幅器とすることができる。
【0061】次に、本発明の実施の形態にかかる第9の
集中定数型ウィルキンソン回路の構成を図17に示す。
この第9の集中定数型ウィルキンソン回路は、第1の端
子91と第2の端子92間に接続されている第1の集中
定数回路と、第1の端子91と第3の端子93との間に
接続されている第2の集中定数回路を、低域通過型のπ
型回路からなる単位回路を3段に直列接続した構成に特
徴を有している。そこで、特徴とする構成について主に
説明すると、図17に示す本発明の第9の集中定数型ウ
ィルキンソン回路は、インピーダンスがZo(≒50
Ω)とされた第1の端子91,第2の端子92および第
3の端子93を備えている。この場合、第1の端子91
から入力された電力は、分配比1:1で第2の端子92
と第3の端子93に分配されて出力される。また、第2
の端子92および第3の端子93から入力された電力
は、それぞれ半分づつが合成されて第1の端子91から
合成出力される。
【0062】第1の端子91には直列接続された第1イ
ンダクタL91,第2インダクタL92および第3イン
ダクタL93の一端と、直列接続された第4インダクタ
L94,第5インダクタL95および第6インダクタL
96の一端と、第1キャパシタC91の一端が接続され
ている。また、第2の端子92には直列接続された第1
インダクタL91,第2インダクタL92および第3イ
ンダクタL93の他端と、第4キャパシタC94および
第1の抵抗素子R1の一端が接続されている。さらに、
第3の端子93には直列接続された第4インダクタL9
4,第5インダクタL95および第6インダクタL96
の他端と、第2の抵抗素子R2の他端と、第7キャパシ
タC97の一端が接続されている。なお、直列接続され
た第1インダクタL91と第2インダクタL92との接
続点とアース間には第2キャパシタC92が、第2イン
ダクタL92と第3インダクタL93との接続点とアー
ス間には第3キャパシタC93が接続され、直列接続さ
れた第4インダクタL94と第5インダクタL95の一
端との接続点とアース間には第5キャパシタC95が、
第5インダクタL95と第6インダクタL96の一端と
の接続点とアース間には第6キャパシタC96が接続さ
れている。また、第1キャパシタC91,第4キャパシ
タC94,第7キャパシタC97の他端はアースに接続
されている。
【0063】さらに、第1の抵抗素子R1と第2の抵抗
素子R2との接続点とアース間にLC並列共振回路が接
続されている。このLC並列共振回路は、インダクタL
o(≒25.02nH)とキャパシタCo(≒45p
F)とからなり、その共振周波数foはほぼ使用周波数
帯域の中心周波数150MHzとされている。なお、第
1の抵抗素子R1と第2の抵抗素子R2のインピーダン
スは略50Ωとされている。このLC並列共振回路が並
列共振した際には、そのインピーダンスは理論的には無
限大となるため、抵抗素子R1,R2間にLC並列共振
回路が設けられていないことと同等になる。なお、イン
ダクタLoのインダクタンスは小さな値(≒25.02
nH)とされているので、その巻き数は数ターンとな
る。
【0064】このようなLC並列共振回路が抵抗素子R
1,R2間に接続されていると、抵抗素子R1,R2に
おいて電力が消費されて熱が発生したとしても、生じた
熱は巻き数の少ないインダクタLoを介してアースに効
率的に伝達されるようになる。したがって、抵抗素子R
1,R2に格別の放熱対策を施すことなく、大電力の集
中定数型ウィルキンソン回路とすることができる。ここ
で、第1の端子91と第2の端子92間に接続されてい
る第1の集中定数回路は、第1のキャパシタC91の一
部,第1のインダクタL91,第2のキャパシタC92
の一部からなる低域通過型のπ型回路と、第2のキャパ
シタC92の一部,第2のインダクタL92,第3のキ
ャパシタC93からなる低域通過型のπ型回路と、第3
のキャパシタC93の一部,第3のインダクタL93,
第4のキャパシタC94からなる低域通過型のπ型回路
とが3段直列接続されて構成されている。
【0065】また、第1の端子91と第3の端子93と
の間に接続されている第2の集中定数回路は、第1のキ
ャパシタC91の一部,第4のインダクタL94,第5
のキャパシタC95一部からなる低域通過型のπ型回路
と、第5のキャパシタC95の一部,第5のインダクタ
L95,第6のキャパシタC96からなる低域通過型の
π型回路と、第6のキャパシタC96の一部,第6のイ
ンダクタL96,第7のキャパシタC97からなる低域
通過型のπ型回路とが3段直列接続されて構成されてい
る。そして、第1の集中定数回路および第2の集中定数
回路の位相量は使用周波数の中心周波数において略90
°とされている。すなわち、第1キャパシタC91,第
2キャパシタC92,第3キャパシタC93,第5キャ
パシタC95、第6キャパシタC96は略8.04p
F、第4キャパシタC94と第7キャパシタC97は略
4.02pF、第1インダクタL91ないし第6インダ
クタL96は略37.51nHとなる。
【0066】図17に示す本発明の第9の集中定数型ウ
ィルキンソン回路における第1の端子91の入力VSW
R、第2の端子92および第3の端子93の出力VSW
R、第1の端子91から第2の端子92/第3の端子9
3への通過損失、第2の端子92と第3の端子93間の
アイソレーションの各特性を図18に示す。この場合
の、使用周波数帯域は130〜170MHzとされ、そ
の中心周波数は150MHzとされる。図18を参照す
ると、第2の端子92と第3の端子93間のアイソレー
ションは使用周波数帯域において36.6dB以上とさ
れており、図22に示す従来の集中定数型ウィルキンソ
ン回路より、アイソレーション特性が大きく向上されて
いる。したがって、漏洩同軸ケーブルの損失補償用の双
方向増幅器に図17に示す集中定数型ウィルキンソン回
路を使用しても発振を生じることのない安定した特性の
双方向増幅器とすることができる。
【0067】上記した第6の集中定数型ウィルキンソン
回路ないし第9の集中定数型ウィルキンソン回路におけ
る第1の端子と第2の端子間に接続されている第1の集
中定数回路と、第1の端子と第3の端子との間に接続さ
れている第2の集中定数回路は、単位回路を2段あるい
は3段接続して構成されているが、この単位回路を低域
通過型のπ型回路に替えて低域通過型のT型回路、高域
通過型のπ型回路、高域通過型のT型回路としてもよ
い。また、単位回路の直列段数は4段以上としてもよ
い。さらに、上記の説明では並列共振回路を構成してい
る分布定数線路をマイクロストリップラインによる分布
定数線路としたが、本発明はこれに限らず同軸ケーブル
等による分布定数線路としてもよい。
【0068】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、第2の端
子と第3の端子間に接続される2つの抵抗素子間の接続
点とアース間に、使用周波数帯の中心周波数においてほ
ぼ並列共振状態となる並列共振回路を接続するようにす
ると、2つの抵抗素子により生じた熱が、並列共振回路
を介してアースに伝達されるため、従来アースから浮い
ていた抵抗素子の放熱効果を良好にすることができ、大
電力化されたウィルキンソン回路とすることができる。
また、単位回路を多段接続することにより、第1の集中
定数回路と第2の集中定数回路を構成するようにする
と、第2の端子と第3の端子間のアイソレーション特性
も向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる第1の集中定数型
ウィルキンソン回路を示す回路図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる第1の集中定数型
ウィルキンソン回路の各種電気的特性を示す図表であ
る。
【図3】本発明の実施の形態にかかる第2の集中定数型
ウィルキンソン回路を示す回路図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる第2の集中定数型
ウィルキンソン回路の各種電気的特性を示す図表であ
る。
【図5】本発明の実施の形態にかかる第3の集中定数型
ウィルキンソン回路を示す回路図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかる第3の集中定数型
ウィルキンソン回路の各種電気的特性を示す図表であ
る。
【図7】本発明の実施の形態にかかる第4の集中定数型
ウィルキンソン回路を示す回路図である。
【図8】本発明の実施の形態にかかる第4の集中定数型
ウィルキンソン回路の各種電気的特性を示す図表であ
る。
【図9】本発明の実施の形態にかかる第5の集中定数型
ウィルキンソン回路を示す回路図である。
【図10】本発明の実施の形態にかかる第5の集中定数
型ウィルキンソン回路の各種電気的特性を示す図表であ
る。
【図11】本発明の実施の形態にかかる第6の集中定数
型ウィルキンソン回路を示す回路図である。
【図12】本発明の実施の形態にかかる第6の集中定数
型ウィルキンソン回路の各種電気的特性を示す図表であ
る。
【図13】本発明の実施の形態にかかる第7の集中定数
型ウィルキンソン回路を示す回路図である。
【図14】本発明の実施の形態にかかる第7の集中定数
型ウィルキンソン回路の各種電気的特性を示す図表であ
る。
【図15】本発明の実施の形態にかかる第8の集中定数
型ウィルキンソン回路を示す回路図である。
【図16】本発明の実施の形態にかかる第8の集中定数
型ウィルキンソン回路の各種電気的特性を示す図表であ
る。
【図17】本発明の実施の形態にかかる第9の集中定数
型ウィルキンソン回路を示す回路図である。
【図18】本発明の実施の形態にかかる第9の集中定数
型ウィルキンソン回路の各種電気的特性を示す図表であ
る。
【図19】従来のウィルキンソン回路の構成を示す回路
図である。
【図20】従来のウィルキンソン回路の各種電気的特性
を示す図表である。
【図21】従来のウィルキンソン回路において、分布定
数線路を置き換える集中定数回路を示す図である。
【図22】従来の集中定数型ウィルキンソン回路の構成
を示す回路図である。
【図23】従来の集中定数型ウィルキンソン回路の各種
電気的特性を示す図表である。
【図24】ウィルキンソン回路が適用される双方向増幅
器の概略を示す図である。
【符号の説明】
11,21,31,41,51,61,71,81,9
1,111 第1の端子 12,22,32,42,52,62,72,82,9
2,112 第2の端子 13,23,33,43,53,63,73,83,9
3,113 第3の端子 54,84,114,115 分布定数線路 C11,C12,C13,C21,C22,C31,C
32,C41,C42,C43,C44,C51,C5
2,C53,C61,C62,C63,C64,C6
5,C71,C72,C73,C74,C75,C8
1,C82,C83,C84,C85,C91,C9
2,C93,C94,C95,C96,C97,Ca,
Co,C101,C102,C103 キャパシタ L11,L12,L21,L22,L23,L24,L
31,L32,L33,L41,L42,L51,L5
2,L61,L62,L63,L64,L71,L7
2,L73,L74,L81,L82,L83,L8
4,L91,L92,L93,L94,L95,L9
6,La,Lo,L101,L102 インダクタ R1,R2,Ro 抵抗素子 100 集中定数回路 110 双方向増幅器 116,R101 抵抗 120,121 幹線 122,124 合成器 123,125 増幅器 Ta,Tb 端子

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の端子に一端が接続され他端が第2
    の端子に接続されていると共に、使用周波数帯の中心周
    波数において約90°の位相量とされた第1の集中定数
    回路と、前記第1の端子に一端が接続され他端が前記第
    3の端子に接続されていると共に、使用周波数帯の中心
    周波数において約90°の位相量とされた第2の集中定
    数回路と、前記第2の端子と前記第3の端子間に接続さ
    れた抵抗とを備えるウィルキンソン回路であって、 前記抵抗が2つの抵抗素子を直列接続して構成され、該
    2つの抵抗素子間の接続点とアース間に、使用周波数帯
    の中心周波数においてほぼ並列共振状態となるLC並列
    共振回路が接続されていることを特徴とする集中定数型
    ウィルキンソン回路。
  2. 【請求項2】 第1の端子に一端が接続され他端が第2
    の端子に接続されていると共に、使用周波数帯の中心周
    波数において約90°の位相量とされた第1の集中定数
    回路と、前記第1の端子に一端が接続され他端が前記第
    3の端子に接続されていると共に、使用周波数帯の中心
    周波数において約90°の位相量とされた第2の集中定
    数回路と、前記第2の端子と前記第3の端子間に接続さ
    れた抵抗とを備えるウィルキンソン回路であって、 前記抵抗が2つの抵抗素子を直列接続して構成され、該
    2つの抵抗素子間の接続点とアース間に、使用周波数帯
    の中心周波数においてほぼ並列共振状態となるキャパシ
    タと分布定数線路とからなる並列共振回路が接続されて
    いることを特徴とする集中定数型ウィルキンソン回路。
  3. 【請求項3】 前記第1の集中定数回路と前記第2の集
    中定数回路が低域通過型のπ型回路とされていることを
    特徴とする請求項1または2記載の集中定数型ウィルキ
    ンソン回路。
  4. 【請求項4】 前記第1の集中定数回路と前記第2の集
    中定数回路が低域通過型のT型回路とされていることを
    特徴とする請求項1または2記載の集中定数型ウィルキ
    ンソン回路。
  5. 【請求項5】 前記第1の集中定数回路と前記第2の集
    中定数回路が高域通過型のπ型回路とされていることを
    特徴とする請求項1または2記載の集中定数型ウィルキ
    ンソン回路。
  6. 【請求項6】 前記第1の集中定数回路と前記第2の集
    中定数回路が高域通過型のT型回路とされていることを
    特徴とする請求項1または2記載の集中定数型ウィルキ
    ンソン回路。
  7. 【請求項7】 第1の端子に一端が接続され他端が第2
    の端子に接続されていると共に、使用周波数帯の中心周
    波数において約90°の位相量とされた第1の集中定数
    回路と、前記第1の端子に一端が接続され他端が前記第
    3の端子に接続されていると共に、使用周波数帯の中心
    周波数において約90°の位相量とされた第2の集中定
    数回路と、前記第2の端子と前記第3の端子間に接続さ
    れた抵抗とを備えるウィルキンソン回路であって、 前記第1の集中定数回路と前記第2の集中定数回路が、
    単位回路を多段接続した集中定数回路とされていること
    を特徴とする集中定数型ウィルキンソン回路。
  8. 【請求項8】 前記抵抗が2つの抵抗素子を直列接続し
    て構成され、該2つの抵抗素子間の接続点とアース間
    に、使用周波数帯の中心周波数においてほぼ並列共振状
    態となるLC並列共振回路が接続されていることを特徴
    とする請求項7記載の集中定数型ウィルキンソン回路。
  9. 【請求項9】 前記抵抗が2つの抵抗素子を直列接続し
    て構成され、該2つの抵抗素子間の接続点とアース間
    に、使用周波数帯の中心周波数においてほぼ並列共振状
    態となるキャパシタと分布定数線路とからなる並列共振
    回路が接続されていることを特徴とする請求項7記載の
    集中定数型ウィルキンソン回路。
  10. 【請求項10】 前記第1の集中定数回路と前記第2の
    集中定数回路を構成している多段接続された単位回路が
    低域通過型のπ型回路とされていることを特徴とする請
    求項7から9のいずれかに記載の集中定数型ウィルキン
    ソン回路。
  11. 【請求項11】 前記第1の集中定数回路と前記第2の
    集中定数回路を構成している多段接続された単位回路
    が、低域通過型のT型回路とされていることを特徴とす
    る請求項7から9のいずれかに記載の集中定数型ウィル
    キンソン回路。
  12. 【請求項12】 前記第1の集中定数回路と前記第2の
    集中定数回路を構成している多段接続された単位回路
    が、高域通過型のπ型回路とされていることを特徴とす
    る請求項7から9のいずれかに記載の集中定数型ウィル
    キンソン回路。
  13. 【請求項13】 前記第1の集中定数回路と前記第2の
    集中定数回路を構成している多段接続された単位回路
    が、高域通過型のT型回路とされていることを特徴とす
    る請求項7から9のいずれかに記載の集中定数型ウィル
    キンソン回路。
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