JP2003283164A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2003283164A
JP2003283164A JP2002079922A JP2002079922A JP2003283164A JP 2003283164 A JP2003283164 A JP 2003283164A JP 2002079922 A JP2002079922 A JP 2002079922A JP 2002079922 A JP2002079922 A JP 2002079922A JP 2003283164 A JP2003283164 A JP 2003283164A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器において、操作子の組み付け作業を
容易にするとともに、できるだけ部材の共通化を図る。 【解決手段】 スイッチデバイス等の操作素子3aに対
応する操作子7bを多数有する操作子ベース7を用い
る。ステー6,6,6′の上方に操作回路基板としての
第1基板3を配設する。第1基板3の上に操作子ベース
7を配設する。ステー6,6,6′、第1基板3、操作
子ベース7を、ステーステー6,6,6′側から上ケー
ス2に対して共締めする。パネルとしての天板1Aと操
作回路基板としての第1基板3との間に操作子ベース7
を配置する。操作子ベース7のボス7aの高さ等を機種
に応じて変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケース本体のパネ
ル面の操作信号処理する基板を該パネル面の下方に配設
するようにした電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特に多数の操作子を有する電子機
器においては、広いパネル面(筺体表面)に上記操作子
を配設するのが適しているので、そのパネル面の下に、
スイッチデバイス等の操作素子を搭載した操作回路基板
を配設するものがある。また、前記操作回路基板に搭載
されたスイッチデバイス等の操作素子は摘みやボタンあ
るいはダイヤル等の操作子により操作される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
操作子を操作素子(デバイス)に連結する(取り付け
る)作業はかなり手間を要する。また、同種の電子機器
でスイッチ等の操作素子のパネル面に対する平面的な配
置は同じでも、操作素子の高さが異なっていたり、設計
上操作回路基板の高さ(パネル面までの距離)が異なる
ような異機種の電子機器間で、ケース本体やその他の部
材など、使用する部材を共通にすることはコスト低減な
どの効果がある。
【0004】本発明は、操作子の組み付け作業を容易に
するとともに、できるだけ部材の共通化を図れる電子機
器を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の電子
機器は、パネル面を有し、該パネルの上面を操作パネル
とし、該パネルの下方に操作素子を配した電子機器にお
いて、前記パネルの下方に配設され、前記操作素子の操
作を信号処理する操作回路基板と、前記パネルの下方に
配設され、前記操作素子に連結される操作子の配設に際
し、該操作子の配設位置を規定する操作子ベースとを有
し、前記操作回路基板を、前記パネル面からの距離を規
定する任意の厚みを有した前記操作子ベースを介して配
設するようにしたことを特徴とする。
【0006】上記のように構成された請求項1の電子機
器において、前記操作子ベースは、操作素子に対応する
操作子を多数配置して該操作子の配設位置を規定するも
のであり、この操作子ベースを配置することで操作子を
容易に取り付けることができ、操作子の組み付け等が容
易になる。また、この操作子ベースは、操作子の操作時
のスライドガイドの役目も果たす。また、前記操作子ベ
ースとして、前記パネルと前記操作回路基板とに接触し
て介在させるボス等を有するものを用いることができ
る。したがって、このボス等の厚み(ボスの高さ)の異
なる操作子ベースを複数種類用意し、任意の操作子ベー
スを操作回路基板とパネルとの間に配置して操作回路基
板と共にネジ等により例えば共締めすること、あるいは
操作子ベースを共通使用とし、ネジ孔(共締め用ネジ孔
11)の台座の高さを異ならせたパネル(上ケース)を
複数種類用意してパネル(上ケース)に操作回路基板と
共にネジ等により例えば共締めすること、または、これ
らの双方を施すことによって、わずかな部品のみで同種
または別種の電子機器を構成することができる。また、
り、スイッチデバイス等の操作素子の高さや操作回路基
板の高さ(パネル面までの距離)が異なるような異機種
の電子機器間でもケース本体等を共通にすることができ
る。
【0007】本発明の請求項2の電子機器は、パネル面
を有し、該パネルの上面を操作パネルとし、該パネルの
下方に操作素子を配した電子機器において、前記パネル
の下方に配設され、前記操作素子の操作を信号処理する
操作回路基板と、前記パネルの下方に配設され、前記操
作素子に連結される操作子の配設に際し、該操作子の配
設位置を規定する操作子ベースと、前記操作回路基板を
取り付けるステーとを有し、前記操作子ベースを、前記
パネルと、前記操作回路基板を取り付ける前記ステーと
の間に設けるようにしたことを特徴とする。
【0008】上記のように構成された請求項2の電子機
器において、前記操作子ベースは、操作素子に対応する
操作子を多数配置して該操作子の配設位置を規定するも
のであり、この操作子ベースと配置することで操作子を
容易に取り付けることができ、操作子の組み付け等が容
易になる。また、操作子ベースは、操作回路基板を取り
付けるステーとパネルとの間に配置されているので、こ
の操作子ベースをパネルに接触あるいは隣接させて配設
しながら、この操作子ベースの厚みや操作回路基板の高
さ(パネル面までの距離)に応じてステーの高さを設定
することで、異機種の電子機器間でもケース本体等を共
通にすることができる。
【0009】なお、請求項1においては操作回路基板と
パネルとの間に操作子ベースを配置して操作回路基板と
取り付け、また請求項2においては、ステーにより操作
子回路基板を取り付けるような構造、すなわち操作回路
基板をパネルに直接取り付ける構造となっていないの
で、パネルからボス等を垂下する必要がない。したがっ
て、金属の上ケースではパネル面に溶接跡(ボスを溶接
した跡)ができることもなく、樹脂の上ケースではパネ
ル面に引けを生じることもないので、パネル面を傷つけ
ることなく、丁寧に仕上げることができる。また、明る
い色などでもよく、さらに樹脂パネルでも外観見栄えを
良くすることができる。
【0010】請求項2において、ステーを複数設けるよ
うにすると、操作回路基板の固定が安定する。
【0011】請求項2において操作回路基板と他の基板
とを接続する配線をステーを介して行うと、ケース内の
配線が容易になる。例えば断面コ字状など溝状のステー
を用いてその内部に配線をを這わせるとよい。
【0012】請求項1において操作子ベースとパネルと
の結合部、操作子ベースと操作回路基板との結合部を、
互いに共締めすると、部品点数、工数の削減を図ること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は第1実施形態の電子機
器(この例ではミキサー装置)の要部分解斜視図であ
り、電子機器の斜め下から見た状態を示している。ケー
ス本体は上ケース1と下ケース2とで構成されており、
その内部には、操作回路基板としての第1基板3、第2
基板4、第3基板5、3本のステー6,6,6′及び操
作子ベース7が収容される。第1基板3にはスイッチデ
バイス等の操作素子3aが配設されている。
【0014】上ケース1及び下ケース2は金属板のプレ
ス加工等により形成されている。上ケース1は、パネル
としての天板1A、側板1B1,1B2、フロントパネ
ル1C、リアパネル1Dからなる。上記天板1A、フロ
ントパネル1C、リアパネル1Dは断面コ字型をなし、
一体に形成されている。上ケース1の天板1Aには、複
数の操作子を配するための操作子孔1aが複数形成さ
れ、リアパネル1Dには外部端子用コネクタを配設する
ための複数のコネクタ孔1bが形成されている。
【0015】上ケース1の天板1Aの内側両縁すなわち
側板1B1,1B2との境界近傍には天板1Aと一体に
して折り曲げ構成された金属製のフレーム1E1,1E
2が配設されており、フレーム1E1,1E2には共締
め用ネジ孔11が形成されている。この共締めネジ孔1
1は、わずかに押し出しプレスされた台座に設けられ
る。この台座は、プレス時にプレス方向と直角に切れ込
みを入れることで高さ2〜10mm程度の任意の台座を
形成することもできる。なお、台座高さを0にすること
もできる。第1基板3の両側には、上ケース1の共締め
用ネジ孔11に対応する位置に共締め用透孔31が形成
されている。操作子ベース7の両側には、上ケース1の
共締め用ネジ孔11に対応する位置に、上ケース1と下
ケース2の方向(上下方向)に所定の厚みを有するボス
7aが形成されており、このボス7aには各共締め用ネ
ジ孔11に対応する共締め用透孔71が形成されてい
る。さらに、3本のステー6,6,6′の各両端部に
は、上ケース1の共締め用ネジ孔11に対応する位置に
共締め用透孔61が形成されている。
【0016】リアパネル1D側に配設されるステー6′
には下方に垂下される基板取付部6aが形成されてお
り、この基板取付部6aには第3基板5を取り付けるた
めのネジ孔62が形成されている。第3基板5の両側に
は、ステー6′の基板取付部6aのネジ孔62に対応す
る位置に透孔51が形成されている。
【0017】上ケース1の側板1B1,1B2の下辺に
は下ケース2をネジ止めするためのネジ孔12が形成さ
れており、下ケース2の両側には、上ケース1のネジ孔
12に対応する位置に透孔21が形成されている。
【0018】以上の構成により、操作子ベース7を上ケ
ース1内に配置するとともに、この操作子ベース7の裏
面に第1基板3を配置し、3本のステー6,6,6′を
第1基板3の裏面に配置する。そして、ステー6,6,
6′の共締め用透孔61、第1基板3の共締め用透孔3
1、操作子ベース7の共締め用透孔71に対してネジS
C1(他の5本は図示せず)を貫通させ、そのネジSC
1を上ケース1の共締め用ネジ孔11においてネジ止め
する。なお、このネジ止めは、3本のステー6,6,
6′の各両端部の6個の共締め用透孔61についての6
箇所となる。これにより、操作子ベース7、第1基板
3、及び3本のステー6,6,6′が上ケース1に対し
て共締めされる。
【0019】次に、リアパネル1D側となったステー
6′に第3基板5を配置し、この第3基板5の透孔51
に対して図示しないネジを貫通させ、そのネジをステー
6′の基板取付部6aに形成されたネジ孔62にネジ止
めする。また、このとき、第3基板5に配設されたコネ
クタ5aを上ケース1におけるリアパネル1Dのコネク
タ孔1bに嵌合する。そして、コネクタ孔1bの周囲に
形成された透孔13に図示しないネジを貫通させて、そ
のネジをコネクタ5aに形成されたネジ孔5a−1にネ
ジ止めする。これにより、第3基板5はステー6′と上
ケース1のリアパネル1Dに確実に固着される。
【0020】以上のようにして、操作子ベース7、第1
基板3、3本のステー6,6,6′及び第3基板5が上
ケース1に取り付けられるが、第2基板4は図示しない
ネジ等により下ケース2内に取り付けられる。そして、
下ケース2の透孔21に図示しないネジを貫通させて、
そのネジを上ケース1の側板1B1,1B2に形成され
たネジ孔12にネジ止めし、上ケース1と下ケース2が
組み付けられる。
【0021】ここで、操作子ベース7は弾性部材で形成
されており、所定位置に複数の操作子7b(ボタン等)
が一体に形成されている。なお、この操作子7bはベー
ス本体(枠)に対してヒンジ部等により連結されてい
る。また、操作子ベース7には、各操作子7bを配設す
る位置(操作子ベース7自体を配設する位置でもある)
を規定する規定部(上ケース1側に抜ける透孔)72や
ボタン部BN(上下可動部材)が形成されており、この
規定部(透孔)72には第1基板3に固着した操作素子
(スイッチの接点等を構成する部品)の操作子(摘み
等)が、ボタン部BNには操作素子のアクチュエータが
係合される。これにより、操作子7bの位置が規定され
るとともに、操作子7bは上ケース1の天板1Aに形成
された操作子孔1aに挿入される。なお、第1基板3上
にはスライドボリューム等の操作素子もあり、このスラ
イドボリュームの操作子(摘み)は、上ケース1のパネ
ル面側からこの上ケース1の長孔14及び操作子ベース
7の長孔73を通してスライドボリュームに連結され
る。このような操作子素子及び操作子はロータリーエン
コーダなど他にもある。
【0022】第1基板3は操作子の操作に応じて信号処
理する回路基板である。そして、この第1基板3は第2
基板4に対して図示しないケーブルにより接続されてお
り、第2基板4では、この第1基板3から得られる信号
に対して各種の加工を行う。また、第3基板5は外部と
の入出力を行うための外部端子用コネクタの基板であ
り、この第3基板5も図示しないケーブルにより第2基
板4に接続されている。
【0023】以上のように、天板1Aの表面(パネル
面)を有し、該天板1A(パネル)の上面を操作パネル
とし、該天板1Aの下方に操作素子7bを配した電子機
器において、天板1Aの下方に配設され、操作素子7b
の操作を信号処理する第1基板3(操作回路基板)と、
天板1Aの下方に配設され、操作素子3aに連結される
操作子7bの配設に際し、該操作子7bの配設位置を規
定する操作子ベース7とを有し、第1基板3を、天板1
Aからの距離を規定する任意の厚みを有した操作子ベー
ス7を介して配設する構成となっている。
【0024】そして、操作子ベース7は、操作素子3a
に対応する操作子7bを多数配置して操作子7bの配設
位置を規定するものであり、この操作子ベース7を配置
することで操作子7bを容易に取り付けることができ、
操作子7bの組み付け等が容易になる。また、前記操作
子ベース7として、天板1Aと第1基板3とに接触して
介在させるボス7aを有するものを用いている。したが
って、このボス7aの厚み(ボスの高さ)の異なる操作
子ベースを複数種類用意し、任意の操作子ベースを上ケ
ース1(パネル部)に第1基板3と共に共締めさせるこ
と、あるいは操作子ベースを共通使用として、共締め用
ネジ孔11の台座の高さを異ならせた上ケース1を複数
種類用意して上ケース1に第1基板3と共に共締めする
こと、または、これらの双方を施すことによって、同機
種または同機種以外に容易に別機種の電子機器を構成す
ることができる。また、操作子ベース7を第1基板と天
板との間に配置することにより、スイッチデバイス等の
操作素子の高さや第1基板の高さが異なるような異機種
の電子機器間でもケース本体(1,2)等を共通にする
ことができる。また、操作子ベース7のボス7aと上ケ
ース1の共締め用ネジ孔11との間にスペーサを設ける
ことでも、他機種に対応可能である。
【0025】なお、第1基板3はステー6,6,6′の
上に配設されるので、第1基板3を取り付けるためのボ
スなどを上ケース1から垂下する必要がなく、金属の上
ケース1に溶接部などがない。また、この上ケース1を
樹脂製とした場合でも、パネル面(天板1Aの表側)に
引けを発生させることもない。したがって、パネル面を
精度よく仕上げることができ、明るい色などでもよく、
さらに樹脂パネルでも外観見栄えを良くすることができ
る。
【0026】すなわち、第1基板をケース本体に組み付
ける構造として、従来は、上ケース(パネル)からボス
を垂下してそこに第1基板をネジ止めなどにより取り付
けており、ボスは上ケースが金属のときは別途ボス材を
溶接し、樹脂のときはパネルと一体に形成するなどして
いる。しかし、パネルが金属のものでは、ボス溶接部の
対向面(パネル面)に塗装を施しても溶接跡が目立つの
で、少しでも目立たないようにするために暗色(黒色)
系の色で塗装したパネルが多く、パネル面の色に制限が
あり単調なものが多かった。また、パネルが樹脂のもの
では、パネル表面に引け(成型固化時の樹脂の収縮によ
るへこみ)が生じるので、できるだけボスを細くした
り、ボスの体積を少なくするために、ボスを2条の細い
リブ等としてそこにネジ止めにて基板を固定するなどし
ていた。したがって、前者のものでは耐久性がなく、後
者のものではコストアップになるという問題があった。
なお、引けをよしとする構成では、高級感がでないのみ
ならず、不良品に間違われるという問題がある。また、
パネル面は文字等を記す表示部を構成するので、見づら
いというばかりか、印刷不要になることもあった。しか
し、本発明においては、このような問題も解消できる。
【0027】また、ステー6′をケース本体(1,2)
の両側の側板1B1,1B2の近傍間を結合するように
なっていることから、このステー6′の長手方向の任意
の位置に第3基板5を固着することが可能となり、ステ
ー6′に確実に固着し得るので、しっかりと固着しなけ
ればならない外部端子用コネクタの基板である第3基板
5を確実に固着することができる。
【0028】図2は第2実施形態の電子機器(この例で
はミキサー装置)の要部分解斜視図であり、電子機器の
斜め上から見た状態を示している。ケース本体は上ケー
ス10と下ケース20とで構成されており、その内部に
は、操作回路基板としての第1基板30、第2基板4
0、第3基板50、3本のステー60,60′,60″
及び操作子ベース70が収容される。なお、図示は省略
してあるが、上ケース10及び下ケース20の両側部に
は、この上ケース10と下ケース20の組み付け後に樹
脂製等の側板が嵌合される。第1基板30にはスイッチ
デバイス等の操作素子30aが配設されている。
【0029】上ケース10及び下ケース20は金属板の
プレス加工等により形成されており、上ケース10は、
パネルとしての天板10A、フロントパネル10B、リ
アパネル10Cで構成されている。上ケース10の天板
10Aには、複数の操作子を配するための操作子孔10
aが複数形成され、リアパネル10Cには外部端子用コ
ネクタを配設するための複数のコネクタ孔10bが形成
されている。また、下ケース20は、底板20Aとリア
パネル20Bで構成されている。下ケース20のリアパ
ネル20Bには外部端子用コネクタを配設するための複
数のコネクタ孔20aが形成されている。
【0030】3本のステー60,60′,60″には共
締め用ネジ孔610が形成されている。ステー60,6
0′,60″は脚部60A,60A′,60A″を有し
ており、これらの脚部60A,60A′,60A″の下
端にはそれぞれネジ孔620,620,620が形成さ
れている。なお、3本のステー60,60′,60″の
脚部60A,60A′,60A″は長さが異なり、ステ
ー60、60′、60″の順に高さが低中高となってい
るが、これは、上ケース10の天板10Aの傾斜に合わ
せて第1基板30と操作子ベース70を取り付けるため
である。
【0031】第1基板30の前後の端部及び中程には、
ステー60,60′,60″の共締め用ネジ孔610に
対応する位置に共締め用透孔310が形成され、操作子
ベース70の前後の端部及び中程には、ステー60,6
0′,60″の共締め用ネジ孔610に対応する位置に
共締め用透孔710が形成されている。
【0032】リアパネル10C側に配設されるステー6
0″には下方に垂下される基板取付部60aが形成され
ており、この基板取付部60aには第3基板50を取り
付けるためのネジ孔630が形成されている。第3基板
5の両側には、ステー60″の基板取付部60aのネジ
孔630に対応する位置にネジ孔510が形成されてい
る。
【0033】上ケース10のフロントパネル10Bの下
辺には、該フロントパネル10Bの内側に曲げた端部に
フレームを固着することにより水平方向に隙間を有する
固着ガイド110が形成されており、この固着ガイド1
10には下ケース20をネジ止めするためのネジ孔12
0が形成されている。また、上ケース10のリアパネル
10Cの下辺には下ケース20をネジ止めするための透
孔130が形成されている。一方、下ケース20の前面
側端部には上ケース10のネジ孔120に対応する位置
に透孔220が形成され、下ケース20のリアパネル2
0Bの上端部には上ケース10のリアパネル10Cの透
孔130に対応する位置にネジ孔220が形成されてい
る。
【0034】以上の構成により、第2基板40を図示し
ないネジにより下ケース20内にネジ止めし、このと
き、第2基板40に配設されたコネクタ40aを下ケー
ス20のリアパネル20Bのコネクタ孔20aに嵌合す
る。また、CD−RW用のケース80及びHDDの取付
台90を第2基板40と併設して下ケース20に取り付
ける。そして、下ケース20の側部近傍に形成されたネ
ジ孔20h1,20h2,20h3を介して、ネジSC
7,SC8,SC9をネジ孔620,620,620に
それぞれネジ止めし、3本のステー60,60′,6
0″を下ケース20に取り付ける。さらに、ステー6
0″の基板取付部60aに第3基板50を配置し、この
第3基板50のネジ孔510に対して図示しないネジを
貫通させ、そのネジを基板取付部60aに形成されたネ
ジ孔630にネジ止めする。
【0035】さらに、3本のステー60,60′,6
0″の上に第1基板30を配置するとともに、この第1
基板30上に操作子ベース70を配置する。そして、操
作子ベース70の共締め用透孔710及び第1基板30
の共締め用透孔310に対して図示しないネジを貫通さ
せ、そのネジをステー60,60′,60″の共締め用
ネジ孔610においてネジ止めする。これにより、操作
子ベース70、第1基板30が、下ケース20上の3本
のステー60,60′,60″に対して共締めされる。
【0036】次に、上ケース10のフロントパネル10
Bの下辺に形成された固着ガイド110を下ケース20
の前面側端部に被せ、ケース本体の裏側から図示しない
ネジで固着ガイド110のネジ孔120にネジ止めす
る。また、上ケース10のリアパネル10Cの下辺を下
ケース20のリアパネル20Bの上端部に被せ、図示し
ないネジで、リアパネル10Cの透孔130を通してリ
アパネル20Bのネジ孔220にネジ止めする。これに
より、上ケース10が下ケース20に組み付けられる。
このとき、第3基板50に配設されたコネクタ50aを
上ケース10におけるリアパネル10Cのコネクタ孔1
0bに嵌合する。そして、コネクタ孔10bの周囲に形
成された透孔140に図示しないネジを貫通させて、そ
のネジをコネクタ50aに形成されたネジ孔50a−1
にネジ止めする。これにより、第3基板50はステー6
0″と上ケース10のリアパネル10Cに確実に固着さ
れる。
【0037】なお、操作子ベース70も第1実施形態の
操作子ベース7と同様に弾性部材で形成されており、所
定位置に複数の操作子70b(ボタン等)が一体に形成
されている。また、操作子ベース70には、各操作子7
0bを配設する位置を規定する規定部(上ケース1側に
抜ける透孔)720が形成されており、この規定部72
0は第1基板30に固着した操作素子(スイッチの接点
等を構成する部品)の操作子(摘み等)が形成された突
起等に係合する。これにより、操作子70bの位置が規
定される。したがって、上ケース10を組み付けたと
き、操作子70bは上ケース10の天板10Aに形成さ
れた操作子孔10aに挿入される。なお、図2では、ス
ライドボリュームの操作子(摘み)等を、第1基板30
の対応するスライドボリューム等に取り付けられている
状態として図示してある。
【0038】また、第1基板30、第2基板40及び第
3基板50の基本的な機能は第1実施形態と同様であ
り、第1基板30は第2基板40に対して図示しないケ
ーブルにより接続され、第3基板50も図示しないケー
ブルにより第2基板40に接続されている。
【0039】以上のように、第2実施形態でも、電子機
器のパネルの表面である天板10Aの表側に操作子10
bを複数配したケース本体(10,20)と、ケース本
体(10,20)内で、第2基板40が第1基板30の
下に配設され、ケース本体(10,20)の両側の近傍
間を結合するステー60,60′,60″の上方に第1
基板30が配設され、該ステー60,60′,60″の
下方に第2基板40が配設された構成となっているの
で、第1基板30はステー60,60′,60″の上に
配設されるので、第1基板30の取り付け用のボスなど
が必要なく、上ケース10に溶接部がない。あるいは樹
脂製とした場合でも、引けを発生させることもない。し
たがって、パネル面を精度よく仕上げることができ、明
るい色などでもよく、さらに樹脂パネルでも外観見栄え
を良くすることができる。
【0040】上記の第2実施形態では、ステー60,6
0′,60″の脚部60A,60A′,60A″は、第
1基板30と上ケース10の天板10Aとの間隔を設定
するスペーサの機能を有しているが、このようなスペー
サは下ケース10に設けるようにしてもよい。例えば、
下ケースにプレス加工時に孔をあけて切り起し部を形成
し、この切り起し部の上部に例えば第1実施形態と同様
なステーを配設してもよい。この場合、下ケースに形成
された切り起し孔をプラスチック等の盲板で覆うように
し、この盲板を外した切り起し孔を、前記ケース80に
取り付けたCD−RWのチェック部位として利用するこ
ともできる。また、下ケースにボス等を設けてスペーサ
とすることもできる。
【0041】また、各実施形態ではステー(6,6,
6′,60,60′と60″)を複数設けているので第
1基板(3,30)が安定する。
【0042】また、ステー(6,6,6′,60,6
0′,60″)は断面コ字状の溝状になっているので、
第1基板(3,30)と第2基板(4,40)とを接続
するケーブルや、第2基板と第3基板(5,50)とを
接続するケーブルなど、各種ケーブルの配線時にステー
の内部を這わせることにより、ケース内の配線が容易に
なる。
【0043】また、第1実施形態においては、上ケース
1のステー6,6,6′への結合部と、ステー6,6,
6′の上ケース1への結合部と、この両結合部と第1基
板3との結合部とを、ネジで共締めしているので、部品
点数、工数の削減を図ることができる。さらに、このネ
ジによる共締めを、操作子ベース7の結合部へも可能に
しているので、さらに部品点数、工数の削減を図ること
ができる。また、第2実施形態においては、第1基板3
0のステー60,60′,60″への結合部と、この結
合部と操作子ベース70との結合部とを、ネジで共締め
しているので、部品点数、工数の削減を図ることができ
る。
【0044】また、第1実施形態においては、操作子を
配設する操作子ベース7はボス7aの部分が共締め部と
なっており、第1基板3と上ケース1の天板1Aとの間
隔がこの操作子ベース7のボス7aの厚み(ボスの高
さ)によって設定される構造になっている。したがっ
て、このような共締め部のボスの厚みの異なる操作子ベ
ースを複数種類用意し、任意の操作子ベースを上ケース
1(パネル部)に第1基板3と共に共締めさせること、
あるいは操作子ベースを共通使用として、共締め用ネジ
孔11の台座の高さを異ならせた上ケース1を複数種類
用意して上ケース1に第1基板3と共に共締めするこ
と、または、これらの双方を施すことによって、同機種
または同機種以外に容易に別機種の電子機器を構成する
ことができる。例えば第1基板に搭載するスイッチ等
(操作素子)の平面配置は同じで高さのみが異なるよう
な同機種間あるいは異機種間でも、操作子ベースを変更
するだけで、第1基板3と天板1Aとの間隔を調整でき
るので、同一の上ケースと下ケースを用いることができ
る。また、操作子ベース7のボス7aと上ケース1の共
締め用ネジ孔11との間にスペーサを設けることでも、
他機種に対応可能である。
【0045】また、第2実施形態においては、操作子ベ
ース70は、第1基板30を取り付けるステー60,6
0′,60″と天板1Aとの間に配設される構造になっ
ている。したがって、厚みの異なる操作子ベースを用意
し、ステー60,60′,60″の高さ(脚部60A,
60A′,60A″の長さ)を変更することで、同機種
以外に容易に別機種の電子機器を構成することができ
る。
【0046】なお、第2実施形態においては、上ケース
10を下ケース20から取り外した後は、下ケース20
を下にした正常な状態で第1基板30、第2基板40、
第3基板50等の分解(補修点検)等が容易になる。
【0047】第1実施形態におけるステー6,6,6′
と第1基板3との接触部分、第2実施形態におけるステ
ー60,60′,60″と第1基板30との接触部分に
ついては次のようにすることができる。各ステーと第1
基板とは該第1基板の裏面において接触している。第1
基板の裏面のステーと接触する部分(少なくとも1つの
ステーと接触する部分)において、該第1基板における
アース端子としてのランド部(絶縁層レジストが形成さ
れていない導体露出部)をもうけ、ステーを導電性部材
とする。そして、このランド部とステーが接触すること
でステーを介して上ケース1や下ケース20に第1基板
のアースをとるようにしてもよい。これにより、ステー
を利用してアース対策が用意になる。なお、第1基板の
アースを別途の配線でとるような場合には次のようにす
るとよい。ステーを強化プラスチック等の絶縁物とした
り、ステーと第1基板との間にテープのような絶縁物を
介在させる。あるいは、第1基板においてこのステーと
接触する部分は回路を形成しない。
【0048】以上の実施形態ではミキサー装置を例に説
明したが、本発明は他の各種電子機器に適用できること
はいうまでもない。
【0049】
【発明の効果】請求項1の電子機器によれば、操作子ベ
ースを配置することで操作子を容易に取り付けることが
でき、操作子の組み付け作業が容易になるとともに、ス
イッチデバイス等の操作素子の高さや操作回路基板の高
さ(パネル面までの距離)が異なるような異機種の電子
機器間でもケース本体等を共通にすることができ、部材
の共通化を図ることができる。
【0050】請求項2の電子機器によれば、操作子ベー
スを配置することで操作子を容易に取り付けることがで
き、操作子の組み付け作業が容易になるとともに、操作
子ベースの厚みや操作回路基板の高さ(パネル面までの
距離)に応じてステーの高さを設定することで、異機種
の電子機器間でもケース本体等を共通にすることがで
き、部材の共通化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の電子機器の要部分解斜
視図である。
【図2】本発明の第2実施形態の電子機器の要部分解斜
視図である。
【符号の説明】
1A…天板(パネル)、3…第1基板(操作回路基
板)、3a…操作素子、7…操作子ベース、7a…ボ
ス、7b…操作子、10A…天板(パネル)、30…第
1基板(操作回路基板)、30a…操作素子、60,6
0′,60″…ステー、60A,60A′,60A″…
脚部、70…操作子ベース、70b…操作子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル面を有し、該パネルの上面を操作
    パネルとし、該パネルの下方に操作素子を配した電子機
    器において、 前記パネルの下方に配設され、前記操作素子の操作を信
    号処理する操作回路基板と、前記パネルの下方に配設さ
    れ、前記操作素子に連結される操作子の配設に際し、該
    操作子の配設位置を規定する操作子ベースとを有し、 前記操作回路基板を、前記パネル面からの距離を規定す
    る任意の厚みを有した前記操作子ベースを介して配設す
    るようにしたことを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 パネル面を有し、該パネルの上面を操作
    パネルとし、該パネルの下方に操作素子を配した電子機
    器において、 前記パネルの下方に配設され、前記操作素子の操作を信
    号処理する操作回路基板と、前記パネルの下方に配設さ
    れ、前記操作素子に連結される操作子の配設に際し、該
    操作子の配設位置を規定する操作子ベースと、前記操作
    回路基板を取り付けるステーとを有し、 前記操作子ベースを、前記パネルと、前記操作回路基板
    を取り付ける前記ステーとの間に設けるようにしたこと
    を特徴とする電子機器。
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