JP2003282477A - 照射距離自動調節方法及びその装置 - Google Patents

照射距離自動調節方法及びその装置

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JP2003282477A
JP2003282477A JP2002085640A JP2002085640A JP2003282477A JP 2003282477 A JP2003282477 A JP 2003282477A JP 2002085640 A JP2002085640 A JP 2002085640A JP 2002085640 A JP2002085640 A JP 2002085640A JP 2003282477 A JP2003282477 A JP 2003282477A
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stage
irradiation
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objective lens
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Toshio Inami
俊夫 井波
Masayuki Kishi
正行 貴志
Junichi Tsugita
純一 次田
Takafumi Nii
貴文 仁井
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Japan Steel Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 結晶化用のレーザ光及び距離計測用の光の両
者を同一光軸上に導くため、両光の干渉などが発生し易
いのみならず、ハーフミラーを透過する際に反射光又は
透過光を生じて強度低下を生ずる。 【解決手段】 レチクル21及び対物レンズ3に対して
ステージ10を相対移動させる昇降駆動装置30と、パ
ルス・レーザ4から所定距離Lを隔てて設けられ、被照
射物5の照射面との距離hを次々に測定し、検出値hn
を出力する距離計31と、被照射物5と対物レンズ3と
の間の適正な距離に対応する基本制御値Hを出力する基
本制御値設定手段とを有し、基本制御値Hと検出値hn
との差値Δnを次々に求めると共に、前回求めた差値Δ
n−1と今回求めた差値Δnとの差からなる制御差値δ
を求め、この制御差値δを所定距離Lを移動するのに要
する時間だけ遅延させて出力させ、制御差値δに応じて
昇降駆動装置30を駆動し、距離を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照射距離自動調節
方法及びその装置に関するものであり、詳しくはレーザ
発振装置からのパルス・レーザを集束させる対物レンズ
とステージに載せた被照射物との間の照射距離自動調節
方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、薄膜トランジスタの
結晶化シリコンの製造に際し、ガラス基板上に薄いa−
Si(アモルファスシリコン)膜を形成した被照射物に
レーザ光を照射して、a−Si膜を結晶化して薄いp−
Si(ポリシリコン)膜としている。このa−Si膜に
レーザ光を照射する方法の一つとして、均一な強度のレ
ーザ光をレチクル(マスク)にあてて、それを光学機器
の対物レンズで被照射物のa−Si膜に投影し結像し
て、照射する方法がある(例えば特許第3204986
号)。
【0003】これは、エキシマレーザを発生させるレー
ザ発振装置で生じさせたレーザ光を光学機器に導き、反
射ミラーによつて適当に方向変換させると共に、整形し
て強度を均一化させた後、レチクル及び対物レンズを通
すことにより方形のラインビーム(パルス・レーザ)に
整形し、被照射物に照射して転写している。被照射物
は、レーザアニール装置の真空室内に設置されている。
【0004】このような場合において、対物レンズでレ
チクルの像を忠実に被照射物に結像させる方法として、
大別すれば3つの方法がある。
【0005】一つ目は、レチクルの位置を変えることに
より、レチクルと対物レンズとの距離を適切にして、被
照射物へ結像させる方法である。二つ目は、対物レンズ
の位置を変えることにより、レチクルと対物レンズの距
離を適切にして、被照射物へ結像させる方法である。三
つ目は、レチクルと対物レンズとの距離は一定にしてお
き、被照射物の位置を変えることにより、対物レンズか
らの被照射物までの距離を適切にして、被照射物へ結像
させる方法である。
【0006】一つ目及び二つ目は、結像する像の大きさ
が変化してしまう欠点がある。従つて、この発明では、
三つ目の方法を採用する。ここで、ステージの精度や被
照射物の形状寸法が良ければ問題は生じないが、現実的
に、ステージ自体に関していえば、上下方向移動(Z
軸)を停止させて、水平方向(X軸)だけに移動させた
場合、最大で10μm程度変化してしまう。また、被照
射物の厚さは、最大で30μmほど変化する。すなわ
ち、合計で40μmほどの変化が発生する。このため、
ステージを上下させて、対物レンズから被照射物の結像
面までの距離を一定に保つ必要がある。
【0007】しかして、被照射物の全面に適切な結像を
得るために、対物レンズと被照射物との光軸上での距離
を計測し制御する必要がある。従来において、それを実
現する方法は幾つかある。
【0008】その代表例を図5に示す。これは、レーザ
発振装置で生じさせたパルス・レーザ80をレチクル7
0に通し、反射ミラー71及びハーフミラーからなる反
射ミラー72によつて適当に方向変換させ、対物レンズ
73を通した後、被照射物74の表面に照射している。
【0009】一方、適当な光によつて対物レンズ73と
被照射物74との光軸上での距離を計測している。すな
わち、光81をシリンドリカルレンズ76に通した後に
ハーフミラーからなる反射ミラー77で反射させると共
に反射ミラー72を透過させ、対物レンズ73を通して
集束させ、被照射物74の表面に照射し、その反射光を
対物レンズ73及び反射ミラー72,77を通過させ、
測定器78に受光させている。
【0010】そして、測定器78で受光した光81の形
状から、対物レンズ73と被照射物74との光軸上での
距離の適否を判定すると共に適正状態になるように、図
外の昇降駆動装置によつてステージ79及び被照射物7
4を昇降移動させる。対物レンズ73と被照射物74と
の光軸上での距離の誤差B−Aは、5μm以内が望まれ
る。測定器78で受光した光81の形状は、図6に示す
ようであり、図6(イ)は対物レンズ73が被照射物7
4に近すぎ、図6(ロ)は適正状態、図6(ハ)は対物
レンズ73が被照射物74から離れすぎを示す。
【0011】しかしながら、薄膜トランジスタの結晶化
シリコンの製造のためにレーザ光を照射させる場合にお
いては、大変に強い強度のレーザ光80が必要である
が、ハーフミラーからなる反射ミラー72等での反射に
より、強度低下を生ずる。また、距離計測用の光81が
ハーフミラーからなる反射ミラー72,77を透過する
際に、反射光又は透過光を生じて強度低下を生ずる傾向
にあるのみならず、距離計測用の光81が紫外線などの
波長の短いものの場合には、レーザ光80との干渉など
が発生し易いため、採用しにくい面があつた。なお、反
射ミラー72,77として所定波長の光81を通過させ
るハーフミラーを使用した場合であつても、反射ミラー
77は同一波長の光81を反射及び通過させるものであ
るから、透過光又は反射光を生じて強度低下を生ずる。
加えて、レーザ光80及び光81が異なる波長を有する
ため、対物レンズ73を通過後の結像位置がずれ、正確
に距離の適否を判定することが困難である。これは、結
晶化用のレーザ光80及び距離計測用の光81の両者を
同一光軸上に導くことに起因している。
【0012】本発明は、被照射物を相対移動させながら
レーザを照射する場合において、パルス・レーザの光軸
から離した位置に距離計を設置して、上述した課題を解
決した照射距離自動調節方法及びその装置を提供するこ
とを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、
次の通りである。請求項1の発明は、レーザ発振装置1
と、被照射物5を載せるステージ10と、ステージ10
をレーザ発振装置1に対して所定方向(X)に相対移動
させる移動装置20とを備え、レチクル21及び対物レ
ンズ3を順次に通して対物レンズ3によつて集束させた
レーザ発振装置1からのパルス・レーザ4を、ステージ
10に載せた被照射物5に所定間隔毎に照射させる照射
距離自動調節方法において、レーザ発振装置1、レチク
ル21及び対物レンズ3に対してステージ10を相対的
に昇降移動させる昇降駆動装置30と、パルス・レーザ
4の前記被照射物5への照射位置からステージ10の進
行方向後側に所定距離Lを隔ててレーザ発振装置1側に
設けられ、前記被照射物5のパルス・レーザ4の照射面
との距離hを次々に測定し、検出値hnを出力する距離
計31と、ステージ10に載せた被照射物5と対物レン
ズ3との間の適正な距離に対応する基本制御値Hを出力
する基本制御値設定手段32とを有し、基本制御値Hと
検出値hnとの差値Δnを次々に求めると共に、前に求
めた差値Δn−1とその次に求めた差値Δnとの差から
なる制御差値δを求めると共に、この制御差値δを、前
記所定距離Lをステージ10が移動するのに要する時間
だけ遅延させて出力させるようにし、制御差値δに応じ
て昇降駆動装置30を駆動することにより、レチクル2
1と対物レンズ3との間隔を一定に維持したままで、対
物レンズ3とステージ10に載せた被照射物5のパルス
・レーザ4の照射面との距離を制御することを特徴とす
る照射距離自動調節方法である。請求項2の発明は、レ
ーザ発振装置1と、被照射物5を載せるステージ10
と、ステージ10をレーザ発振装置1に対して所定方向
(X)に相対移動させる移動装置20とを備え、レチク
ル21及び対物レンズ3を順次に通して対物レンズ3に
よつて集束させたレーザ発振装置1からのパルス・レー
ザ4を、ステージ10に載せた被照射物5に所定間隔毎
に照射させる照射距離自動調節装置において、レーザ発
振装置1、レチクル21及び対物レンズ3に対してステ
ージ10を相対的に昇降移動させる昇降駆動装置30
と、パルス・レーザ4の前記被照射物5への照射位置か
らステージ10の進行方向後側に所定距離Lを隔ててレ
ーザ発振装置1側に設けられ、前記被照射物5のパルス
・レーザ4の照射面との距離hを次々に測定し、検出値
hnを出力する距離計31と、ステージ10に載せた被
照射物5と対物レンズ3との間の距離に対応する基本制
御値Hを出力する基本制御値設定手段32と、基本制御
値Hと検出値hnとの差値Δnを次々に求める第1演算
手段33と、前に求めた差値Δn−1を記憶する記憶手
段35と、前に求めた差値Δn−1とその次に求めた差
値Δnとの差からなる制御差値δを求める第2演算手段
36と、この制御差値δを前記所定距離Lをステージ1
0が移動するのに要する時間だけ遅延させて出力させる
ための遅延手段34とを有し、制御差値δに応じて昇降
駆動装置30を駆動し、レチクル21と対物レンズ3と
の間隔を一定に維持したままで、対物レンズ3とステー
ジ10に載せた被照射物5のパルス・レーザ4の照射面
との距離を制御することを特徴とする照射距離自動調節
装置である。請求項3の発明は、遅延手段34が、第1
のFIFOメモリー45によつて構成され、検出値hn
を前記所定距離Lをステージ10が移動するのに要する
時間だけ遅延させて出力させ、制御差値δの出力を遅延
させることを特徴とする請求項2の照射距離自動調節装
置である。請求項4の発明は、記憶手段35が、第2の
FIFOメモリー46によつて構成されることを特徴と
する請求項2又は3の照射距離自動調節装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明に係る照射
距離自動調節装置の1実施の形態を示す。図中において
符号10はステージであり、図3に示すように基板から
なる被照射物5をステージ10上に載せた状態で、移動
装置20によりステージ10をレーザ発振装置1からの
パルス・レーザ4に対して水平な所定方向X(スキャン
するX軸方向)に相対的に移動させる。なお、実際に
は、ステージ10を所定方向Xに往復移動させる。
【0015】レーザ発振装置1は、図4(イ)に示すよ
うに基台22に固設され、パルス・レーザからなるエキ
シマレーザを発生させ、発生させたレーザ光A1をレチ
クル21及び対物レンズ3を含む光学機器9に導き、反
射ミラー7で方向転換させ、長軸ホモジナイザー2a及
び短軸ホモジナイザー2bを通して整形して強度を均一
化させた後、再度、反射ミラー8で方向転換させ、レチ
クル21及び対物レンズ3を通すことにより、方形のラ
インビームからなるパルス・レーザ4に整形し、ステー
ジ10上に載せた被照射物5に投影・結像するように、
照射している。レチクル21及び対物レンズ3は、光軸
を一致させて所定間隔に固定して配置され、この光軸が
被照射物5の照射面と直交している。被照射物5は、レ
ーザアニール装置の真空室内に設置されている。
【0016】被照射物5は、図4に示すようにガラス基
板6上に薄いa−Si(アモルファスシリコン)膜5a
を形成したもので、このa−Si膜5aにパルス・レー
ザ4を照射することで、a−Si膜5aを結晶化して薄
いp−Si(ポリシリコン)膜5bとしている。ステー
ジ10を往復移動させながら被照射物5の所定方向Xの
全幅に渡つてパルス・レーザ4が照射させる。実際に
は、その後、ステージ10を所定方向Xと直交する方向
に変位させ、被照射物5の所定方向Xの全幅に渡つてパ
ルス・レーザ4を照射させることで、被照射物5の全面
にパルス・レーザ4を照射させ、全面が所定の照射回数
(10〜20回)に達した被照射物5を交換し、次々に
被照射物5にパルス・レーザ4を照射させる。
【0017】移動装置20は、具体的には図3に示すX
軸サーボ55を有している。すなわち、サーボモータ4
0を備え、サーボモータ40の正逆の回転により、図外
のボールねじ機構を介してステージ10を所定間隔毎に
間欠的又は連続的に移動させる。
【0018】移動装置20のサーボモータ40は、図3
に示す駆動信号R4に基づいて、サーボ制御装置60に
よつて駆動され、駆動信号R4から移動信号Znを減算
して零になつたときに停止し、ステージ10及び被照射
物5も停止する。実際には、その後、サーボモータ40
が逆回転駆動され、駆動信号R4から移動信号Znを減
算して零になつたときに再度停止し、ステージ10及び
被照射物5も停止する。この繰り返しにより、ステージ
10上の被照射物5がレーザ発振装置1からのパルス・
レーザ4に対して所定方向Xに相対往復移動する。この
ため、後記する距離計31は、実際にはパルス・レーザ
4の前記被照射物5への照射位置、つまりレチクル及び
対物レンズ3の光軸からステージ10の進行方向の前後
両側に対称に設けられる。
【0019】移動信号Znは、サーボモータ40の回転
数(回転角度)をロータリエンコーダ41によつて検出
し、その検出パルスが第1のカウンター42によつて計
数され、ステージ10の移動長さが所定値となる毎にパ
ルス信号として得られる。従つて、移動信号Znは、1
つのパルス毎にステージ10の所定の移動長さに対応し
ている。
【0020】X軸サーボ55により図2上で右から左へ
移動するステージ10の具体的な速度は100〜800
mm/sec程度である。間欠的に照射されるパルス・
レーザ4は、例えば毎秒50〜1,000回発光し、そ
の発光している時間は2nsec〜10μsec程度で
ある。このように、ステージ10の移動速度に比較して
パルス・レーザ4が発光している時間は非常に短いた
め、ステージ10を連続移動させながらでも、X軸サー
ボ55に設けられて所定方向Xの位置を示す第1カウン
ター42の値によつて、パルス・レーザ4を等間隔に照
射することができる。すなわち、サーボモータ40によ
るステージ10の駆動は、一々照射する場所で一旦停止
させて照射させる間欠的照射をしなくても事実上問題な
く照射ができる。
【0021】この移動信号Znは、第2のカウンター4
3によつてカウントされ、計数値1/N1になる毎に、
ステージ10の所定間隔の移動毎として、パルス・レー
ザ4を発振させる信号Iを出力し、この信号Iによつて
レーザ発振装置1を駆動させ、パルス・レーザ4を照射
させる。従つて、ステージ10上の被照射物5に対し、
所定の間隔の距離・位置に次々にパルス・レーザ4が照
射される。
【0022】そして、図1に示すように、昇降駆動装置
30、距離計31、基本制御値設定手段32、第1演算
手段33、遅延手段34、記憶手段35及び第2演算手
段36を設ける。
【0023】昇降駆動装置30は、レーザ発振装置1、
レチクル21及び対物レンズ3に対してステージ10を
相対的に昇降移動させる機能を有し、図2に示す正逆に
回転駆動されるサーボモータ36により、ボール・スク
リュ機構37を介して第1傾斜ブロック38を水平方向
に進退駆動させる。これにより、第1傾斜ブロック38
に傾斜面で係合する第2傾斜ブロック39が昇降するの
で、第2傾斜ブロック39と一体のステージ10が昇降
する。第1傾斜ブロック38は、基台22側に水平方向
の摺動自在に支持され、ステージ10は、基台22側に
上下方向の摺動自在に支持されている。
【0024】距離計31は、図2に示すようにパルス・
レーザ4のステージ10に載せた被照射物5への照射位
置から、ステージ10の進行方向後側に所定距離Lを隔
てて、基台22側となるレーザ発振装置1側に設けら
れ、前記被照射物5のパルス・レーザ4の照射面との距
離hを測定する。距離計31によつて測定される距離h
は、レチクル21及び対物レンズ3を通過後、被照射物
5に照射されるパルス・レーザ4の光軸と平行に位置し
ている。この距離計31により、被照射物5のパルス・
レーザ4の照射面との距離hが所定間隔で次々に測定さ
れ、検出値hnが次々に出力される。
【0025】基本制御値設定手段32、遅延手段34、
第1演算手段33、記憶手段35及び第2演算手段36
は、マイクロコンピュータによつて構成される。基本制
御値設定手段32は、被照射物5の表面が凹凸のない平
坦であるときに、均一厚さのステージ10に載せた被照
射物5と対物レンズ3との間の適正な距離に対応する基
本制御値Hを出力する。つまり、基本制御値Hは、レチ
クル21が被照射物5上に正しく結像しているときのス
テージ10に載せた被照射物5の初期状態の位置設定値
であり、一度設定すれば変更する必要はない。この被照
射物5のパルス・レーザ4の照射面と対物レンズ3との
間の適正な距離は、距離計31によつて計測される適正
な距離hと対応している。
【0026】遅延手段34は、距離計31の検出値hn
を、前記所定距離Lをステージ10が移動するのに要す
る所定時間だけ遅延させて出力する。但し、遅延手段3
4は、最終的に後記する制御差値δを所定時間だけ遅延
させて昇降駆動装置30に出力するように設ければよ
い。従つて、遅延手段34は、第2演算手段36と昇降
駆動装置30との間に配置することも可能である。
【0027】第1演算手段33は、基本制御値設定手段
32によつて設定される基本制御値Hと距離計31の検
出値hnとの差値Δnを、H−hn=Δnによつて求
め、差値Δnを出力する。
【0028】記憶手段35は、第1演算手段33から次
々に出力される差値Δnの内、前回求めた差値Δn−1
を次々に記憶する。第2演算手段36は、記憶手段35
に記憶させた前に求めた差値Δn−1と、次に求めた差
値Δnとの差からなる制御差値δを、Δn−(Δn−
1)=δによつて演算する。
【0029】そして、制御差値δに応じて昇降駆動装置
30を駆動し、レチクル21と対物レンズ3との間の距
離を一定に維持したままで、ステージ10に載せた被照
射物5のパルス・レーザ4の照射面との距離h、ひいて
は対物レンズ3とステージ10に載せた被照射物5のパ
ルス・レーザ4の照射面との距離を適正となるように制
御する。
【0030】照射距離自動調節装置の具体的な構成につ
いて図3を参照して説明する。照射距離自動調節装置
は、第1のFIFO(First In First Out)メモリー4
5及び第2のFIFOメモリー46を用いた信号処理部
57、ステージ10を上下方向に駆動するZ軸サーボ5
6及び距離計31を有する。FIFOメモリー45,4
6は、フィールド画像メモリーともいわれ、データを格
納し、取り出して使用する場合に、格納した順番に先の
データから取り出せるメモリーである。
【0031】FIFOメモリー45,46を用いた信号
処理部57では、予め、前記移動信号Znが第3カウン
ター44によつて計数され、計数値1/N2になる毎に
パルス信号Jを出力し、パルス信号Jが出力されたとき
に、信号処理部57が動作し、FIFOメモリー45,
46を用いた計算などを行う。従つて、パルス信号J
は、駆動信号R4に基づいて発生する。
【0032】ここで、移動装置20によつてステージ1
0を所定方向X(X軸方向)に移動させれば、移動信号
Znのパルスが発生し、1パルス(P)当たりのステー
ジ10の移動距離は、0.01〜10μm/P程度であ
る。例えば、移動信号Znが1μm/Pの場合で説明を
続ける。第2のカウンター43は移動信号Znのパルス
を計数してN1カウント毎にパルス信号Iを一つレーザ
発振装置1へ出力してパルス・レーザ4を発光させる。
具体例としてN1は1,000で1mmおきにパルス・
レーザ4を照射させる。一方、第3のカウンター44は
N2カウント毎にパルス信号Jを出力し、パルス信号J
が出力されたときに、信号処理部57の計算などを行
う。
【0033】一般的に、第1のFIFOメモリー45の
段数(図3の第1のFIFOメモリー45では4段)を
Mとし、図2の距離Lmmから、L/Mmm毎に距離計
31の検出値hnを第1のFIFOメモリー45から取
り出して計算させれば、距離計31の検出値hnを前記
所定距離Lをステージ10が移動するのに要する時間だ
け遅延させて計算させることができる。従つて、第3カ
ウンター44のカウント数N2の値を、L/M/1μm
に設定すれば、ステージ10の移動に合わせて昇降駆動
装置30の駆動を行うことができる。N2の値をN1の
値に一致させて同一にすれば、パルス・レーザ4の発光
に合わせて、距離計31の検出値hnに基づく昇降駆動
装置30の駆動を行うことができる。但し、パルス・レ
ーザ4の発光に合わせて、昇降駆動装置30の駆動を行
うことは、必須ではない。
【0034】第1のFIFOメモリー45は、距離計3
1の検出値hnが所定時間経過毎(N2カウント毎)に
入力され、これが順次にM1,M2,M3,M4へと移
動し、検出値hnが所定時間だけ遅延してM4から出力
させる。従つて、第1のFIFOメモリー45は、距離
計31の検出値hnを前記所定距離Lをステージ10が
移動するのに要する時間だけ遅延させて出力させる遅延
手段34として機能する。但し、この距離計31の検出
値hnは、後に制御差値δに変化するので、制御差値δ
を前記所定距離Lをステージ10が移動するのに要する
時間だけ遅延させて出力させても作用は同様である。
【0035】第1のFIFOメモリー45から取り出さ
れた検出値hnは、図3に示す第1演算手段33に至
り、基本制御値設定手段32から出力される基本制御値
Hと検出値hnとの差値Δnを、H−hn=Δnとして
次々に求める。
【0036】第2のFIFOメモリー46は、第1演算
手段33から出力される差値Δnを次々に格納・記憶す
る。そして、次のパルス信号Jが出力されたときに、第
1のFIFOメモリー45から今回出力された距離計3
1の検出値hnと基本制御値Hとの差値Δnが求めら
れ、この差値Δnが、第2のFIFOメモリー46に格
納・記憶されると共に、第2のFIFOメモリー46を
迂回し、図3に示す第2演算手段36に至る。
【0037】第2演算手段36では、第2のFIFOメ
モリー46から取り出された前回の差値Δn−1と今回
の差値Δnとの差からなる制御差値δが、Δn−(Δn
−1)=δとして次々に求められる。従つて、第2のF
IFOメモリー46は、前に求めた差値Δn−1を記憶
する記憶手段35として機能する。
【0038】制御差値δは、Z軸サーボ56に入力す
る。Z軸サーボ56は、サーボモータ36を備え、サー
ボモータ36を正又は逆回転させ、図2に示すボールね
じ機構37を介してステージ10を上下移動させる。
【0039】Z軸サーボ56のサーボモータ36は、図
3に示す制御差値δに基づいて、サーボ制御装置61に
よつて制御されながら駆動され、駆動信号となる制御差
値δから昇降移動信号Zn2を減算して零になつたとき
に停止し、ステージ10及び被照射物5も停止する。昇
降移動信号Zn2は、サーボモータ36の回転数(回転
角度)をロータリエンコーダ51によつて検出し、その
検出パルスが第4のカウンター52によつて計数され、
ステージ10の昇降移動長さが所定値となる毎にパルス
信号として得られる。従つて、昇降移動信号Zn2は、
1つのパルス毎にステージ10の所定の昇降移動長さに
対応している。
【0040】次に、上記1実施の形態の作用について説
明する。当初、基本制御値設定手段32に基本制御値H
が設定し、ステージ10に載せた被照射物5と対物レン
ズ3との間の距離が、基本的厚さが同一の多数枚の被照
射物5に対して適正な状態にしてある。従つて、距離計
31の高さ位置は、適正な距離hの状態にあり、図2上
で被照射物5の左端部の距離hから測定を開始する。
【0041】そして、駆動信号R4に基づいて、移動装
置20が上述したようにサーボ制御装置60によつて駆
動され、ステージ10に載せた被照射物5が図2上で左
方への移動を行うと共に、信号Iによつてレーザ発振装
置1を駆動させ、パルス・レーザ4を照射させる。距離
計31は被照射物5の左端部の距離hから測定を開始す
るから、パルス・レーザ4は、被照射物5の左端から距
離Lだけ離れた位置から照射が始まる。
【0042】一方、距離計31により、被照射物5のパ
ルス・レーザ4の照射面との距離hが所定間隔で次々に
測定され、検出値hnが次々に遅延手段34を介して前
記所定距離Lをステージ10が移動するのに要する時間
だけ遅延させて出力され、第1演算手段33に入力され
ると共に、基本制御値設定手段32からの基本制御値H
が第1演算手段33に入力される。第1演算手段33で
は、検出値hnの発生毎に、基本制御値Hと検出値hn
との差値Δnを次々に求める。
【0043】この差値Δnは、記憶手段35に次々に記
憶されると共に、第2演算手段36にも入り、第2演算
手段36において、記憶手段35から得られる前に求め
た差値Δn−1とその次に求めた差値Δnとの差からな
る制御差値δ(Δn−(Δn−1)=δ)が次々に演算
される。
【0044】そして、次々に求められる制御差値δに基
づいて、昇降駆動装置30が次々に駆動され、レーザ発
振装置1、レチクル21及び対物レンズ3に対してステ
ージ10を相対的に昇降移動させ、ステージ10上の被
照射物5の照射部分の高さを適正にしながら、パルス・
レーザ4が照射される。
【0045】例えば、被照射物5の照射面が凹部を形成
し、差値Δnがマイナスの値であるときは、昇降駆動装
置30により、レチクル21及び対物レンズ3に対して
ステージ10を相対的に上昇移動させ、パルス・レーザ
4の照射時の被照射物5の照射面の高さ位置を基本制御
値Hによる適正高さに合致させる。一方、被照射物5の
照射面が凸部を形成し、差値Δnがプラスの値であると
きは、昇降駆動装置30により、レチクル21及び対物
レンズ3に対してステージ10を相対的に下降移動さ
せ、パルス・レーザ4の照射時の被照射物5の照射面の
高さ位置を基本制御値Hによる適正高さに合致させる。
かくして、レチクル21及び対物レンズ3に対して被照
射物5の照射面の高さ位置が適正な状態で、パルス・レ
ーザ4が照射され続けることになる。
【0046】次に、距離計31の検出値hnが図3に示
すFIFOメモリー45に入力される場合について説明
する。このときは、距離計31により、被照射物5のパ
ルス・レーザ4の照射面との距離hが測定され、パルス
信号Jが出力されたときに、検出値hnが次々に信号処
理部57の第1のFIFOメモリー45に入力されると
共に、FIFOメモリー45,46を用いた計算が行わ
れる。すなわち、検出値hnが遅延手段33である第1
のFIFOメモリー45に次々に入力されながら、ステ
ージ10及び被照射物5が移動し、5回目の検出値hn
の入力と同時に第1のFIFOメモリー45に1回目に
入力された検出値hnが出力される。この遅延した検出
値hnが演算手段33に至り、基本制御値設定手段32
の基本制御値Hを得て、その差値Δnが演算される。こ
の差値Δnは、記憶手段35である第2のFIFOメモ
リー46に記憶される。
【0047】続いて、次のパルス信号Jが出力されたと
きに、第1のFIFOメモリー45から次の検出値hn
が出力されると共に、第2のFIFOメモリー46に記
憶された差値Δnが前に求めた差値Δn−1として第2
演算手段36に入り、第2演算手段36において、第2
のFIFOメモリー46から得られる前回の差値Δn−
1と今回の差値Δnとの差からなる制御差値δ(Δn−
(Δn−1)=δ)が演算される。
【0048】この制御差値δに基づいて、昇降駆動装置
30が駆動され、レーザ発振装置1、レチクル21及び
対物レンズ3に対してステージ10を相対的に昇降移動
させ、ステージ10上の被照射物5の照射部分の高さを
適正に制御しながら、パルス・レーザ4が照射される。
【0049】これにより、レチクル21と対物レンズ3
との間隔は一定に保持しながら、対物レンズ3から被照
射物5までの距離を、被照射物5の位置を相対的に変え
ることにより調節・補正する。これにより、対物レンズ
3によつてレチクル21の像を忠実に被照射物5に結像
させることができる。しかも、距離計31をレチクル2
1及び対物レンズ3の光軸から離して配置して、常に光
軸上の対物レンズ3から被照射物5の結像面(照射面)
までの距離を一定に制御することができる。
【0050】ところで、上記1実施の形態にあつては、
移動装置20により、ステージ10をレーザ発振装置1
からのパルス・レーザ4に対して水平な所定方向Xに移
動させたが、ステージ10を移動させることに代えて、
レーザ発振装置1、光学機器9、レチクル21及び対物
レンズ3を一体として反所定方向Xに移動させることも
可能である。また、昇降駆動装置30により、レーザ発
振装置1、光学機器9、レチクル21及び対物レンズ3
に対してステージ10を昇降移動させたが、レーザ発振
装置1、光学機器9、レチクル21及び対物レンズ3を
一体として昇降移動させることも可能である。
【0051】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係る照射距離自動調節方法及びその装置によれ
ば、次の効果を奏することができる。被照射物を相対移
動させながらレーザを照射する場合において、パルス・
レーザの光軸から離した位置に距離計を設置して、レチ
クルと対物レンズとの間隔は一定に保持しながら、被照
射物の位置を相対的に変えることにより、対物レンズか
らの被照射物の照射面までの距離を適正かつ一定となる
ように調節・補正し、対物レンズによつてレチクルの像
を忠実に被照射物に結像させることができる。その結
果、パルス・レーザを被照射物に正確に照射させて高品
質の製品を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施の形態に係る照射距離自動調
節装置の構成要素を示す図。
【図2】 同じく要部を示す図。
【図3】 同じくステージを移動させるX軸サーボ、照
射距離自動調節装置を作動させるZ軸サーボ及びレーザ
発振装置の駆動を関連させて得るための構造を示す図。
【図4】 同じくレーザ発振装置からのパルス・レーザ
をステージ上の被照射物に照射する状態を示し、(イ)
は正面図、(ロ)は右側面図。
【図5】 従来の対物レンズと被照射物との光軸上での
距離を計測する装置を示す正面図。
【図6】 同じく測定器で受光した光の形状を示す図。
【符号の説明】
1:レーザ発振装置、3:対物レンズ、4:パルス・レ
ーザ、5:被照射物、10:ステージ、20:移動装
置、21:レチクル、30:昇降駆動装置、31:距離
計、32:基本制御値設定手段、33:第1演算手段、
34:遅延手段、35:記憶手段、36:第2演算手
段、45:第1のFIFOメモリー、46:第2のFI
FOメモリー、H:基本制御値、h:距離、hn:検出
値、L:所定距離、X:所定方向、δ:制御差値、Δ
n:差値、Δn−1:前に求めた差値。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 次田 純一 神奈川県横浜市金沢区福浦2丁目2番1号 株式会社日本製鋼所内 (72)発明者 仁井 貴文 神奈川県横浜市金沢区福浦2丁目2番1号 株式会社日本製鋼所内 Fターム(参考) 5F052 AA02 BA01 BA18 DA02 JA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ発振装置(1)と、被照射物5を
    載せるステージ(10)と、ステージ(10)をレーザ
    発振装置(1)に対して所定方向(X)に相対移動させ
    る移動装置(20)とを備え、レチクル(21)及び対
    物レンズ(3)を順次に通して対物レンズ(3)によつ
    て集束させたレーザ発振装置(1)からのパルス・レー
    ザ(4)を、ステージ(10)に載せた被照射物(5)
    に所定間隔毎に照射させる照射距離自動調節方法におい
    て、レーザ発振装置(1)、レチクル(21)及び対物
    レンズ(3)に対してステージ(10)を相対的に昇降
    移動させる昇降駆動装置(30)と、パルス・レーザ
    (4)の前記被照射物(5)への照射位置からステージ
    (10)の進行方向後側に所定距離(L)を隔ててレー
    ザ発振装置(1)側に設けられ、前記被照射物(5)の
    パルス・レーザ(4)の照射面との距離(h)を次々に
    測定し、検出値(hn)を出力する距離計(31)と、
    ステージ(10)に載せた被照射物(5)と対物レンズ
    (3)との間の適正な距離に対応する基本制御値(H)
    を出力する基本制御値設定手段(32)とを有し、基本
    制御値(H)と検出値(hn)との差値(Δn)を次々
    に求めると共に、前に求めた差値(Δn−1)とその次
    に求めた差値(Δn)との差からなる制御差値(δ)を
    求めると共に、この制御差値(δ)を、前記所定距離
    (L)をステージ(10)が移動するのに要する時間だ
    け遅延させて出力させるようにし、制御差値(δ)に応
    じて昇降駆動装置(30)を駆動することにより、レチ
    クル(21)と対物レンズ(3)との間隔を一定に維持
    したままで、対物レンズ(3)とステージ(10)に載
    せた被照射物(5)のパルス・レーザ(4)の照射面と
    の距離を制御することを特徴とする照射距離自動調節方
    法。
  2. 【請求項2】 レーザ発振装置(1)と、被照射物
    (5)を載せるステージ(10)と、ステージ(10)
    をレーザ発振装置(1)に対して所定方向(X)に相対
    移動させる移動装置(20)とを備え、レチクル(2
    1)及び対物レンズ(3)を順次に通して対物レンズ
    (3)によつて集束させたレーザ発振装置(1)からの
    パルス・レーザ(4)を、ステージ(10)に載せた被
    照射物(5)に所定間隔毎に照射させる照射距離自動調
    節装置において、レーザ発振装置(1)、レチクル(2
    1)及び対物レンズ(3)に対してステージ(10)を
    相対的に昇降移動させる昇降駆動装置(30)と、パル
    ス・レーザ(4)の前記被照射物(5)への照射位置か
    らステージ(10)の進行方向後側に所定距離(L)を
    隔ててレーザ発振装置(1)側に設けられ、前記被照射
    物(5)のパルス・レーザ(4)の照射面との距離
    (h)を次々に測定し、検出値(hn)を出力する距離
    計(31)と、ステージ(10)に載せた被照射物
    (5)と対物レンズ(3)との間の距離に対応する基本
    制御値(H)を出力する基本制御値設定手段(32)
    と、基本制御値(H)と検出値(hn)との差値(Δ
    n)を次々に求める第1演算手段(33)と、前に求め
    た差値(Δn−1)を記憶する記憶手段(35)と、前
    に求めた差値(Δn−1)とその次に求めた差値(Δ
    n)との差からなる制御差値(δ)を求める第2演算手
    段(36)と、この制御差値(δ)を前記所定距離
    (L)をステージ(10)が移動するのに要する時間だ
    け遅延させて出力させるための遅延手段(34)とを有
    し、制御差値(δ)に応じて昇降駆動装置(30)を駆
    動し、レチクル(21)と対物レンズ(3)との間隔を
    一定に維持したままで、対物レンズ(3)とステージ
    (10)に載せた被照射物(5)のパルス・レーザ
    (4)の照射面との距離を制御することを特徴とする照
    射距離自動調節装置。
  3. 【請求項3】 遅延手段(34)が、第1のFIFOメ
    モリー(45)によつて構成され、検出値(hn)を前
    記所定距離(L)をステージ(10)が移動するのに要
    する時間だけ遅延させて出力させ、制御差値(δ)の出
    力を遅延させることを特徴とする請求項2の照射距離自
    動調節装置。
  4. 【請求項4】 記憶手段(35)が、第2のFIFOメ
    モリー(46)によつて構成されることを特徴とする請
    求項2又は3の照射距離自動調節装置。
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